SoundSaver クイックスタートガイド Version 1.0 ソフトウェアの著作権及び保証について この法的文書は、ユーザー(あなた)と BIAS,Inc. との契約書 です。あなたはこれらのディスクのソフトウェアを使用することに よってこの契約書の条件に拘束されることになりますが、この 条件にはソフトウェア・ライセンス及びソフトウェアに関する責任 の放棄(集合的に契約)が含まれます。この契約は、あなたと BIAS,Inc. との間の完全な契約に相当します。この契約の条件に 同意せず、全額返金を希望される場合は、このパッケージに含 まれるディスクのソフトウェアをご使用にならず、パッケージその 他の品を未開封の状態で直ちにお買い上げ店にご返品下さい。 成することができます。バックアップのコピーには、著作権に関 する情報を含める必要があります。 5. 使用に関する制約。ソフトウェアを一度に一つのコンピューター で使用する限りにおいては、ライセンスの被付与人としてソフト ウェアを一つのコンピューターから別のコンピューターに転送す ることができます。ソフトウェアをネットワーク経由の電子的手 段で一つのコンピューターから別のコンピューターに転送するこ とはできません。ソフトウェア及びその関連印刷物のコピーを他 人に配布することはできません。ソフトウェアをもとにした派生 物を変更、改作、翻訳、リバースエンジニアリング、逆コンパイ ル、分解、作成することはできません。BIAS が事前に書面で 許可した場合を除いては、印刷物を変更、改作、翻訳、作成 することはできません。 1. BIAS ソフトウェアライセンス ライセンス付与人である BIAS は、本製品に対して支払われた代 価の一部であるライセンス料を考慮し、一カ所において1つのコ ンピューターでこの BIAS ソフトウェアプログラム (以後ソフトウェ アと呼ぶ)を使用し、表示する非排他的権利を付与します。こ のライセンスに対して明確に付与されない権利は BIAS が保有 (5 を参照)するものとします。 6. 譲渡に関する制約。このソフトウェアは、ライセンスの被付与人 であるあなたに対してのみライセンスが付与され、BIAS の書面 による事前の許可なく他人にソフトウェアを譲渡することはでき ません。ソフトウェアの正当な被譲渡人にはこの契約書の条項 が適用されます。ここに定める場合を除いては、いかなる場合 もソフトウェアを一時的であれ永久的であれ譲渡、貸与、販売、 処分することはできません。 1a.ライセンス(シングル・ユーザー)の認可。シングル・ユーザー・ ライセンス料金(この製品に支払った価格の一部)の支払いに より、BIAS は、ソフトウェア・プログラムのライセンスおよび付 随するユーザーにドキュメンテーションを提供します。ユーザー は 1 台のコンピューターにソフトウェアをインストールすることが でき、オーソライズすることができます。(a) 使用するコンピュー ターをライセンス保持者が所有している(もしくはリースをしてい る)(b) ソフトウェアを一度に複数のコンピューターで同時に使 うことはできません。(c)BIAS ソフトウェアのインストールされ ているコンピューターの売却、貸出、リース、ローンをすること はできません。但し、6 条に記載されている方法でのみ、譲渡 が可能となります。 1b. ライセンス(マルチ・ユーザー・シングル・サイト・ライセン ス)の認可。マルチ・ユーザー・シングル・サイト・ライセンス 料金(この製品に支払った価格の一部)の支払いにより、BIAS は、ソフトウェア・プログラムのライセンスおよび付随するユー ザーにドキュメンテーションを提供します。ユーザーは以下の条 件に限り、購入したライセンス数以下の複数台のコンピューター にソフトウェアをインストールすることができ、オーソライズする ことができます。(a) 使用するコンピューターの全てをライセンス 保持者が所有している(もしくはリースをしている)(b) 購入した ライセンス数以上のコンピューターで同時にソフトウェアを使用 することはできません。(c)BIAS ソフトウェアのインストールさ れているコンピューターの売却、貸出、リース、ローンをするこ とはできません。但し、6 条に記載されている方法でのみ、譲 渡が可能となります。 7. アメリカ政府の権利の制限。ソフトウェア及び印刷物には「権 利の制限」条項が適用されます。政府による使用、複製、公 開は、252.227-7013 の「技術データ及びコンピューターソフトウェ アにおける権利」の (b)(3)(ii) で定める制約が適用されます。 8. ライセンスの終了。このライセンスは、終了時まで有効とします。 このライセンスの条項に違反した場合は、ライセンスは BIAS に よる事前の通告なしに自動的に終了します。ライセンスが終了し た場合は、印刷物及びソフトウェアのすべてのコピー(修正した コピーがある場合はそれも含め)を破棄されるべきものとします。 9. 更新方法。BIAS は、随時ソフトウェアの新バージョンを作成で きるものとします。BIAS は、更新料を支払い、登録を行ったラ イセンスの被付与人及び被譲渡人に対し、BIAS の判断に基づ いて新バージョンの使用を認めるものとします。 2. ソフトウェアのオーソライゼーション。ソフトウェアの登録及びオー ソライゼーション(同梱された BIASAuthorizationManager を使 用して)を行って下さい。一旦登録及びオーソライゼーションが 完了した場合には、ソフトウェアを返品することはできません。 3. ソフトウェアとドキュメントの所有権。あなたは、ソフトウェアと ドキュメントを最初にまたはその後に記憶した磁気メディアその 他の物理的メディアを所有するものとします。ただし、オリジナ ル・ディスクのコピー(または複数のコピー)に記憶されたソフ トウェアとドキュメント及びそれ以降に作成したソフトウェアとド キュメントのコピーの所有権は、オリジナル及びコピーが記憶さ れたメディアの形態を問わず BIAS が所有するものとします。こ のライセンスは、オリジナルのソフトウェアとドキュメントあるい はコピーの販売ではありません。 4. コピーに関する制約。このソフトウェア及びそれに付属する印刷 物には著作権が設定されています。ソフトウェア(変更、統合、 あるいは他のソフトウェアとともに含まれたソフトウェアを含む) や印刷物を無断でコピーすることは禁止されています。あなた は、ライセンス違反を原因または誘因として発生した著作権の 侵害に対して法的責任を負わされる場合があります。この制約 に基づき、ソフトウェアのコピープロテクトがかかっていない場 合は、バックアップを目的としてソフトウェアのコピーを 1 つ作 ii SoundSaverクイックスタートガイド 10. BIAS プロダクトサポート 11. その他。この契約はカリフォルニア州の法律が適用されます。 無制限のセルフ・ヘルプ・オプション BIAS 製品のインストール / 使用方法に関して分からないことが http://www.bias-inc.com/support/ ソフトウェア及び関連印刷物(使用説明書を含む)は、一切の 保証を付けずに提供されます。また、BIAS はソフトウェア及び 関連印刷物の使用、使用の結果に対し、妥当性、正確さ、信 頼性、時宜性、その他の見地からのいかなる保証も主張もする ものではありません。ソフトウェアの使用結果及び性能に関す る一切の危険は、BIAS やその代理店、販売店、従業員ではな くユーザーが引き受けるものとし、また、ユーザーは必要なあら ゆるサービス、修理、訂正の費用を負担することに同意するも のとします。BIAS はライセンスの最初の被付与人に対し、ソフ トウェアが記憶されているディスクと同梱物を正しく使用した場 合にはその材質及び製造に欠陥がなく、領収証の示す販売の 日付から 90 日間は正しく使用できることを保証します。BIAS は、 ディスクに対する保証の期間を上で示した期間に限るものとし ます。ディスクに対する BIAS の全責任及びユーザーに対する 対応策は、(a) 購入代金の返還、または、(b)BIAS の限定保証 の条件を満たさないディスクの交換、のいずれかを BIAS が選 択するものとし、(b) の場合は領収証の写しとともにディスクを BIAS に返送すべきものとします。ディスクの欠陥が事故、誤用、 不適正な用途への使用によるものであるときは、BIAS はディス クを交換または購入代金を返還する義務を負わないものとしま す。交換したディスクの保証期間は、もとのディスクの保証期 間の残り期間または 30 日間のうちいずれか長い方とします。上 記は、明確に示されたあるいは暗黙のあらゆる保証とし、BIAS が BIAS 製品に対して提供する製造及び特定の用途への適合性 に関する暗黙の保証を含むものとし、ただしそれに限られない ものとします。 ある場合、先ずはユーザー・ガイドをチェックして下さい。大部 分の問題は、ユーザー・ガイドに記載されています。ユーザー・ ガイドを参照しても解決されない場合には、次のページへアク セスし、よくある質問、トラブルシューティングとヒント等をご覧 ください: B サポート対象は、以下の 3 つの TYPE に分かれています。 TYPE1:BIAS 製 品 (Peak・PeakTDM・Deck・SoundSoapPro) を初めて購入し、ご購入後 90 日 ( 最高 ) 以内の方が最大3回 TYPE2:BIAS 製 品 (SoundSaver・PeakExpress・PeakLE・ SoundSoap2・PitchCraftEZ) を初めて購入し、ご購入後 90 日 TYPE3:BIAS製品(OEM バージョン )はサポート・サービス対象 外となりますが、TYPE3BIAS 製品から TYPE2 もしくはTYPE 1BIAS製品へアップグレード・パッケージを購入した場合、アッ プグレード後 30日以内の方が最大1回まで利用できます。 電子メールでお問い合わせ頂くか、電話にてサポートセンター まで利用できます。 以内の方が最大1回まで利用できます。 へお問い合わせ下さい。お問い合わせ頂く場合には、有効なシ リアル番号を必要とし、ユーザー登録が完了していなければな りません。シリアル番号は、安全な場所に保管して下さい。 電子メールにてサポートを受けるには、BIAS のウェッブサイトへ アクセスして下さい : http://www.bias-inc.com/support.html [email protected] 電話にてサポートを受けるには、コンピューターを起動した状 態でお問い合わせ下さい : BIAS、その代理店、販売店、従業員による口頭または書面で BIAS、及び本製品の作成、製造、配布に関与したいかなる者 の情報提供や助言は、保証を生むものでもこの保証の範囲を 拡大させるものではなく、ユーザーはこのような情報や助言に 依存することはできません。この保証は、ユーザーに特定の法 的権利を付与します。ユーザーはその他の権利を有する場合が ありますが、その権利の内容は州によって異なります。 もこのような損害を生じさせた直接的、間接的、必然的、偶発 的損害(事業収益の損失、事業の中断、事業上の情報の損失、 その他)に対する責任は負いません。一部の州では必然的ある いは偶発的損害に対する責任の免除あるいは制限を認めていな いため、上記の制約は適用されません。この保証の放棄及び 保証の制限にはカリフォルニア州の法律が適用されます。 +1-707-782-1865 9:00 ∼ 17:00 までの月曜日∼金曜日 (BIAS の休みを除く ) Fee-based テクニカルサポートのオプション サポート期間が切れた場合や、OEM 版のために利用できます。 BIASCustomerSalesandService 電話にてサポートを受けるには、コンピューターを起動した状 態でお問い合わせ下さい : 121HStreet +1-707-782-1865 USA 9:00 ∼ 17:00 までの月曜日∼金曜日 (BIAS の休みを除く ) 北アメリカ以外にお住まいの方は、あなたの地方のディストリ ビューターを探すために BIAS のウェッブサイトをチェックして下 この条約に関してのご質問は、下記へご連絡ください。 Petaluma,CA94952 さい。お住まいの地域の輸入代理店のサポートポリシーが適用 されます : http://www.bias-inc.com/distributors.html 使用許諾契約 iii Copyright2011MarinAudioTechnology,LLC.AllRightsReserved Worldwide.BerkleyIntegratedAudioSoftware,Inc.("BIAS") へ独占ラ イセンスされています。Apple と Mac は Apple,Inc. の登 録商標です。 その他の商標は各社が所有権を有します。 SoundSaver は、TagLib(http://developer.kde.org/~wheeler/taglib.html)、LAME (www.mp3dev.org)、libsndfile を使用し、GNULesserGeneralPublicLicense 下で version2.1 または optionallyversion3(http://www.gnu.org/copyleft/lesser.html) を使用しています。 クレジット SoundSaver ソフトウェア: Steve Berkley、Eric Eizenman 、Dan Spirlock 、Bill Preder、Eric Johnson 、 GuillermoGarcia クイックスタートガイド : ZacWheatcroft(日本語訳:株式会社エムアイセブンジャパン) この日本語クイックスタートガイドの著作権は、BIAS および株式会社エムアイセ ブンジャパンに帰属します。著作権者の許可を得ずに本書の一部または全ての 複製、転載、引用、翻訳、転売行為を禁じます。本書は製品の操作方法を学 ぶためのガイドを目的として制作 / 翻訳されており、すべての動作を保証するもの ではありません。万が一損害や障害が生じた場合にも、その責任を負うものでは ありません。 スペシャルサンクス: JasonDavies、ChristineBerkley、JeremyAsuncion、CoryStück、BenVentura、 PeterMartinelli、LisaStefan、VictorCebreros 、ThomButler、VictorSalcedo 、 BarryDiament、SteveDanielson、AnthonyIanucci,Kai-HsuanJamesJohnson、 RobertGoldstein、RoyceeMartin、MikeTheiss 、MichaelCoar、LukeSlater、 AnthonyRoach,JaimeyWalkingBear,DanLyke,JohnGatski、KanjiMurai、Gio Benedetti、GaryTaylor 、MattEvans、ChristopherCampbell、BobSykes、Glenn Lorbecki 、 Evan Salke 、Dr. Fred Bashour、Reg Rogers 、Jeff Lewis 、Heather Perkins、KenLoge、PaulPierron、ChandlerCoyle、ScottThatcher、SethAicklen、 MartinGelland、AndreTorres、BrianValley、FrankMigliorelli、JimHolley、Artur L.、LeeHocker、MarkJohnson、StephenManders、RobertKjonaas、MikiKihara、 MI7JapanInc. iv SoundSaverクイックスタートガイド 目次 第1章:SoundSaverについて ようこそ...............................................................................................................................................................................................................7 SoundSaver の機能...........................................................................................................................................................................................7 SoundSaverの使用対象となるユーザー.....................................................................................................................................................8 最小システム要件.............................................................................................................................................................................................8 クイックスタートガイドについて....................................................................................................................................................................8 まとめ...................................................................................................................................................................................................................9 第2章:インストール、登録、ライセンス認証 SoundSaverをインストールする...................................................................................................................................................................11 登録とライセンス認証...................................................................................................................................................................................12 コンピュータのライセンス認証を解除する..............................................................................................................................................14 まとめ.................................................................................................................................................................................................................15 第3章:SoundSaverを使用する はじめに............................................................................................................................................................................................................17 スタートページで作業を開始する.............................................................................................................................................................18 接続ページで接続を行う.............................................................................................................................................................................18 オーディオ接続を行う..................................................................................................................................................................................20 一般的なオーディオ接続図.........................................................................................................................................................................21 SoundSaverのオーディオ入力音量を設定する.......................................................................................................................................22 録音を行う.......................................................................................................................................................................................................22 録音のクリーニングを行う...........................................................................................................................................................................25 録音をトラックへと分割する.......................................................................................................................................................................30 トラックを編集する.......................................................................................................................................................................................32 トラックを手動で作成する..........................................................................................................................................................................33 完成品を書き出す..........................................................................................................................................................................................36 SoundSaverをカスタマイズする..................................................................................................................................................................38 まとめ................................................................................................................................................................................................................40 付録1:キーボードショートカット SoundSaverキーボードショートカット.......................................................................................................................................................41 目次 v vi SoundSaverクイックスタートガイド 1 第1章 : SoundSaver について ようこそ BIASSoundSaver をお買い求めいただきありがとうござい ました。 • 録音タイマーで録音の長さを一定時間に設定 SoundSaver では、古いレコードやカセットをデジタル録 音してサウンドをクリーニングし、iTunes、ポータブルメ ディアプレイヤー、オーディオ CD への書き込みに使用で • レコーディングへの追加録音 きる高品質デジタルファイルを作成できます。 • 録音中のマーク挿入 • 高精度オーディオ波形表示、タイムラインも表示 • 波形表示の拡大縮小が可能 • シンプルなトランスポートコントロール(再生 / 一時 SoundSaver は、定評ある BIAS のレコーディング / 編集 / 停止、前のトラック、次のトラックなど) プロセッシング / マスタリングの各ツールで採用されてい • 高精度カウンター表示(時 : 分 : 秒 : ミリ秒) るデジタルオーディオ技術を使用しています。CD、ラジオ、 映画などの楽曲やサウンドエフェクトで耳にする数多くの • ノイズ分析機能と広帯域雑音のワンクリック除去機 能で、ノイズを自動的に低減 / 除去 サウンドが、BIAS のオーディオソフトウェアを使用して作 成されています。 • 50&60Hz ハムの低減 / 除去 SoundSaver は、この先進技術を操作性に優れたパッケー ジにまとめたアプリケーションです。簡単な操作ですばら しい結果が得られるよう設計されています。 • ランブルの低減 / 除去 • 声をベースとするメディアファイル用の特別フィルタ リング機能「ボイスを保護」 • クリック & クラックルノイズの低減 / 除去 • 古いオーディオまたはビデオカセットやレコードなど の劣化したメディアソースを使用しての作業で音質 を向上させるオーディオエンハンス機能 SoundSaver の機能 : • コンピュータの内蔵オーディオ入力、またはサード • トラックの自動定義機能- 録音内容をオーディオ音 • 手動または自動による入力音量コントロール • 手動によるトラック定義– 録音内容をトラックへ手 動で分割。DJ ミックス、ライブコンサート、クラシッ パーティ製サウンドカードおよびオーディオインター フェースを経由してテープデッキまたはターンテーブ ル * からオーディオを録音 • 調整可能な出力音量コントロール ク音楽などを扱う際に最適 • 高精度の入力音量メーター • 録音のモニタリング(録音中に録音内容を聞くこと ができます) 量に基づいてトラックへ分割。トラック間に無音が 挿入されているレコードやカセットをデジタル化す る際に便利 • AIFF、WAV、SoundSaver プロジェクトの各ファイル を開くことが可能 • MP3 ファイルインポート用 ID3 メタデータタグ 第1章 – SoundSaverについて 7 • 完成したプロジェクトは、トラック別に MP3 として、 iTunes トラックとして、CD 書き込み用の非圧縮 WAV ファイルとして、または追加編集や別コンピュータへ の転送用に SoundSaver プロジェクトとして書き出し 可能 Windows: • IntelCPU(P4 以上)または SSE 命令対応の AMD AthlonCPU(1.5GHz 以上のプロセッサを推奨) • Windows7、Vista、XP(SP3) • 2GBRAM (Windows7 または Vista)、1GBRAM (XP) • ローカライズ済みツールチップ • 55MB のディスク空き容量 共通 : USB 非対応のターンテーブルはフォノプリアンプを使 用する必要があります。 • アクセスタイム8ms(またはそれ以下)のハードドラ イブ • 10MB/ 分の録音用ディスク空き容量 SoundSaver の使用対象となるユーザー SoundSaver は、レコードやカセットテープをすばやく簡 単にデジタル録音し、クリック、クラックル、ポップ、ハ ムの各ノイズと広帯域雑音をクリーニングしたいという方 を対象にデザインされています。 SoundSaver の先進技術とシンプルなユーザーインター フェースにより、コンピュータの基本操作さえマスターし ていれば誰でも簡単にアナログメディアをデジタルフォー マットへと変換できます。 SoundSaver のコントロールは直感的な操作が可能なた め、短時間で操作方法を習得できます。 • QuickTime7 以降(MP3 など特定のタイプのファイ ルを開くのに必要です) 最新情報については、こちらをご覧ください。 http://www.bias-inc.com/soundsaver/ クイックスタートガイドについて SoundSaver は、シンプルかつ直観的に操作できるようデ ザインされています。このガイドは、 SoundSaver のセットアッ プと使用ができるだけ簡単になるよう構成されています。 最小システム要件 この クイックスタートガイドは、 次 の Mac あるい は Windows の一般的な操作についてご存じであることを想 SoundSaver を使用するには、ご使用のコンピュータが次 • コンピュータの設定、起動、使用 定して記述されています。 の最小システム要件を満たしている必要があります。 • ソフトウェアのインストールとライセンス認証 • メニューからのコマンドの選択 Mac: • G4、G5、Intel ベースの Mac(1GHz 以上のプロセッ サを推奨) • マウスを使用したダブルクリック、選択、Shift 選択、 ドラッグ • MacOSXv.10.4.11、10.5.8、10.6.4 以降 • ファイルを開く、コピー、保存、削除 • 1.25GBRAM • ウィンドウを開く、閉じる、スクロール、移動、サ • 25MB のディスク空き容量 8 イズ変更、選択 SoundSaverクイックスタートガイド 1 これらの操作が分からない場合は、先に進む前に、ご 使用のコンピュータに付属の説明書をご一読いただき、 オペレーティングシステムの操作についてご確認ください。 この手順を踏むことにより、より簡単に SoundSaver をお 楽しみいただけます。 SoundSaver クイックスタートガイドの各セクションは、メ ディアからノイズを除去する際の一般的な操作手順に 沿って構成されています。 • 第 1 章 で は、SoundSaver に つ い て、 お よ び、 SoundSaver を使用するための要件について説明し ています。 • 第 2 章では、SoundSaver をインストールして登録し、 ライセンス認証を行う方法について説明しています。 • 第 3 章では、SoundSaver のさまざまな機能、オー ディオの録音と編集、ノイズの低減 / 除去、書き出 しの各方法について説明しています。 • 付録 1 には、SoundSaver キーボードショートカット のリストを掲載しています。 チュートリアルビデオは、BIAS ウェブサイトにてご覧いた だけます。 http://www.bias-inc.com 重要なアドバイスやメモには、このマークが付けら れています。 まとめ SoundSaver について少し分かったところで、次のセクショ ンへと進みましょう。次のセクションでは、ソフトウェアの インストールとライセンス認証の方法について説明します。 第1章 – SoundSaverについて 9 10 SoundSaverクイックスタートガイド 第2章: インストール、登録、 ライセンス認証 2 SoundSaver をインストールする SoundSaver の自動インストーラを使用すれば、インストー ルは非常に簡単です。次の手順に従って行います。 SoundSaver システムに含まれる内容は次のとおりです。 • CD-ROM インストーラ 7. SoundSaver をインストールしたいハードドライブ / ボリュームを選択し、[Continue]( 続ける)ボタン をクリックします。 8. [Install/Upgrade]( インストール / アップグレード) • シリアルナンバー ボタンをクリックします(お客様のユーザーアカウン トの設定によっては、アカウントのパスワードを入 力する必要がある場合があります。パスワードの入 力を促すメッセージが表示された場合、パスワード を入力して [OK] ボタンをクリックします。アカウン トのパスワードが分からない場合、システム管理者 までお問い合わせください)。 • ライセンス認証ファイル SoundSaver をインストールする前に、8 ページの最 小システム要件をご確認ください。 SoundSaver を Mac にインストールするには : 1. ウイルス対策ソフトウェアをご使用の場合、オフに するか、一時的に削除してから Mac を再起動します。 9. インストールが完了すると、インストール完了を示す メッセージが表示されます。[Close](閉じる)ボタン をクリックしてインストーラを終了します。 2. SoundSaver インストーラ CD-ROM を CD-ROM ドラ イブに挿入します。アイコンがコンピュータのデス クトップに表示されたら、ダブルクリックしてインス トーラを起動します。 3. インストーラにより、SoundSaver をインストールで きるかどうかを確認するためのプログラムが起動さ れます。表示されたら、[Continue] (続ける)をクリッ クします。 インストール中にウイルス対策ソフトウェアをオフに していた場合は、忘れずに再びオンにしてください。 SoundSaver により Mac にインストールされるもの : SoundSaver インストーラは、ご使用のコンピュータにいく つかのファイルをインストールします。インストールされる 4. イン ストーラ の ダイア ログ が 表 示 さ れ たら、 ファイルとそのロケーションは次のとおりです。 [Continue](続ける)ボタンをクリックします。 SoundSaver アプリケーション 5. ソフトウェアライセンス 契 約 に目を 通したら、 [Continue](続ける)ボタンをクリックして進みます。 SoundSaver アプリケーションは、システムの [ アプリケー 6. ソフトウェアライセンス契約の条件にご同意いただ ション ] フォルダ内に置かれます。 ける場合、[Agree](同意)ボタンをクリックします。 /MacHD/ アプリケーション / 第2章 – インストール、登録、ライセンス認証 11 説明書 SoundSaver ユーザーガイドおよび最新情報を記載した ReadMe ファイルの電子(PDF)版は、次のロケーション にインストールされます。 インストール中にウイルス対策ソフトウェアをオフに していた場合は、忘れずに再びオンにしてください。 SoundSaver により Windows にインストールされるもの : /MacHD/ ライブラリ /Documentation/BIAS/SoundSaver/ BIAS Authorization Manager BIASAuthorizationManager は、BIAS ソフトウェアのライセンスの SoundSaver インストーラは、ご使用のコンピュータにいく つかのファイルをインストールします。インストールされる ファイルとそのロケーションは次のとおりです。 認証と解除に使用されるアプリケーションです。このアプリケー ションは、[ アプリケーション ] フォルダにインストールされます。 SoundSaver アプリケーション /MacHD/ アプリケーション / かれます。 SoundSaver を Windows にインストールするには : \ProgramFiles\BIAS\BIASSoundSaver\ 1. ウイルス対策ソフトウェアをご使用の場合、オフにする か、一時的に削除してからコンピュータを再起動します。 説明書 SoundSaver アプリケーションは、次のロケーションに置 2. SoundSaver インストーラ CD-ROM を CD-ROM ドライ ブに挿入します。SoundSaverSetup プログラムが自動 的に起動しない場合、 [InstallSoundSaver] (SoundSaver SoundSaver クイックスタートガイドの電子(PDF)版およ び最新情報を含んだ ReadMe ファイルは、次のロケーショ 3. BIASSoundSaver の InstallShield ウィザードが表示 されたら、[Next](次へ)ボタンをクリックします。 \ProgramFiles\BIAS\BIASSoundSaver\ をインストール)アイコンをダブルクリックします。 4. ソフトウェアライセンス契 約に目を通したら、[I acceptthetermsinthelicenseagreement] ラジオボ タンをクリックしてインストールを続けます。 ンにインストールされます。 BIAS Authorization Manager BIASAuthorizationManager は、BIAS ソフトウェアのライ センスの認証と解除に使用されるアプリケーションです。 5. SoundSaver をデフォルトのディレクトリにインストール 次のロケーションにインストールされます。 する(推奨)には、[Next](次へ)ボタンをクリックし \ProgramFiles\BIAS\ ます(Vista をご使用の場合、この手順はありません) 。 6. [SetupType](タイプを設定)ダイアログで、[Typical] (標準)オプションを選択(Vista をご使用の場合、 [Complete](完全)オプションを選択)し、[Next](次 へ)ボタンをクリックします。 登録とライセンス認証 7. [SelectProgramFolder] (プログラムフォルダを選択) SoundSaver をご使用のコンピュータで使用するには、ラ ダイアログで、[Next](次へ)ボタンをクリックして イセンス認証を行う必要があります。ライセンス認証を行 インストールを続けます。 うには、SoundSaver を BIAS にご登録いただく必要があ 8. [ReadytoInstall](インストール準備完了)ダイアロ ります。BIAS では、コンピュータのライセンス認証に 2 種類の方法を提供していますが、SoundSaver を使用し グで、[Next](次へ)ボタンをクリックしてインストー ルを続けます。 9. インストールが完了したら、[Finish](完了)をクリッ クしてインストーラを終了します。 12 たいコンピュータを介したインターネットによる登録とライ センス認証が最も迅速で簡単です。次のセクションでは、 その方法について説明します。 SoundSaverクイックスタートガイド シリアルナンバーによるライセンス認証システム 2 SoundSaver のライセンス認証システムは、次のコンポーネ ントから構成されます。 • BIAS Authorization Manager – BIAS ソフトウェアのライ センスを管理するシンプルなアプリケーションです。 • シリアルナンバー – Owner に記載されています。 sCertificate(所有者証明書) • 登録アカウント – BIAS サーバー上に保存される登録お よびライセンス認証情報です。 シリアルナンバーは、Owner ’s Certificate(所有者証明書)またはダウンロード版の 場合は電子領収書に記載されています。 • ライセンス認証リクエストファイル – ご使用のコンピュータ から BIAS サーバーへ転送されるファイルです。ラ イセンス認証を行うコンピュータを BIAS の登録ア カウントへ追加します。 • ライセンス認証ファイル – BIAS サーバーからご使用のコ ンピュータへ転送されるファイルです。SoundSaver を動作させるためのライセンス認証に使用されます。 登録 / ライセンス認証を行うと、次のサービスが提供されます。 • BIAS にソフトウェアが登録され、テクニカルサポート とアプリケーションのアップデートが受けられます。 登録とライセンス認証の条件 : 1. SoundSaver がインストールされていること。 2. シリアルナンバーがあること。SoundSaver の入手方 法により、シリアルナンバーが提供される方法は異 なります。 • パ ッケージ版(新規またはアップグレード)- Owner sCertificate(所有者証明書)に記載 • ダウンロード版–BIAS から送信されたメール に記載 • ライセンス認 証が 行われ、 ご使 用のコンピュー タで SoundSaver を動 作させることが できます。 • 別製品とのバンドル-BIAS ソフトウェアがバン SoundSaver は、最大 2 台までのコンピュータにラ ドルされている製品の付属品に記載。詳しく イセンス認証できます。たとえば、デスクトップコン は、BIAS ソフトウェアがバンドルされている製 ピュータと移動用のノートパソコンの計 2 台をライセ 品のメーカーまでお問い合わせください。 ンス認証できます。 3. インターネットに接続しているコンピュータが使用可 SoundSaver では、1 ライセンスに対して一度に使用でき るのは 1 ユーザー、1 コンピュータシステムのみとなりま すのでご注意ください。すでにコンピュータ 2 台をライセ ンス認証しており、新たに別のコンピュータをライセンス 認証する必要がある場合、新規コンピュータのライセンス 認証を受ける前に、すでにライセンス認証されているコン ピュータのうち 1 台の認証を解除する必要があります。 登録、ライセンス認証、トライアルモードについて : SoundSaver を初めて起動すると、SoundSaver をライセン ス認証するか、トライアルモードで使用するかを尋ねる メッセージが表示されます。すべての機能を使用するに は、シリアルナンバーを使用してライセンス認証を行う必 能であること。 インターネットに接続しているコンピュータで SoundSaver を登録および ライセンス認証するには : 1. SoundSaver を起動します。ライセンス認証がなさ れていないコンピュータで SoundSaver を初めて起 動すると、SoundSaver をライセンス認証するか、ト ライアルモードで使用するかを尋ねるメッセージが 表示されます。[ ライセンス認証 ] ボタンをクリック して BIASAuthorizationManager を起動します。管 理者パスワードを入力する必要があります。 2. ライセンス認証したい製品を選択し、シリアルナン バーとメールアドレスを入力します。 要があります。 第2章 – インストール、登録、ライセンス認証 13 2 つ以上のメールアドレスをご使用の場合、登録に使用 したメールアドレスを忘れないようにしましょう。BIAS 登録アカウントの管理がより簡単で迅速になります。 ロードディレクトリへとダウンロードされます。 7. ライセンス認証ファイル([X_BIASSoundSaver2])が 含まれているダウンロードされたフォルダを開き、 SoundSaver のホストとなるコンピュータへ転送します。 3. [Authorize]( ライセンス認 証 ) ボタンをクリック します。SoundSaver のライセンス認証が完了しま した。[Done]( 完了) ボタンをクリックし、BIAS AuthorizationManager を終了します。 SoundSaver を使用するコンピュータがインターネッ トに接続していない場合、別のコンピュータを使用 してライセンス認証を行います。その方法について は、次のセクションをご参照ください。 インターネットに接続していないコンピュータで SoundSaver を登録およ びライセンス認証するには : 1. SoundSaver を起動します。ライセンス認証がなさ れていないコンピュータで SoundSaver を初めて起 動すると、SoundSaver をライセンス認証するか、ト ライアルモードで使用するかを尋ねるメッセージが 表示されます。[ ライセンス認証 ] ボタンをクリック して BIASAuthorizationManager を起動します。管 理者パスワードを入力する必要があります。 2. ライセンス認証したい製品を選択してから、シリア ルナンバーとメールアドレスを入力します。 3. [AlternateAuthorization](代替ライセンス認証)ボ 8. BI A S Author i zation M a nager の [A lter nate Authorization](代替ライセンス認証)ダイアログで、 [ToFinalizetheAlternateAuthorizationProcess](代 替ライセンス認証処理を完了するには)セクション を開き、[OpenAuthorizationFile](ライセンス認証 ファイルを開く)ボタンをクリックします。 9. 手順 7 でホストコンピュータへ転送したライセンス 認証ファイルを選択し、 [Open] (開く)ボタンをクリッ クします。SoundSaver のライセンス認証が完了しま した。 インターネットに接続しているコンピュータが使用で きない場合、BIAS または輸入代理店までお問い合 わせください。 SoundSaver のライセンス認証の解除や再認証を行う必要がある場合、 次のロケーションから BIAS • • Authorization Manager を開きます。 Mac – アプリケーション /BIASAuthorizationManager Windows –\ProgramFiles\BIAS\BIASAuthorization Manager\BIASAuthorizationManager.exe タンをクリックします。 4. [AlternateAuthorization](代替ライセンス認証)ダ イアログで、[GenerateAuthorizationRequest]( ラ イセンス認証リクエストを生成)ボタンをクリックし てライセンス認証リクエストファイルを生成します。 5. 生成されたライセンス認証リクエストファイルを、イ ンターネットに接続しているコンピュータへ転送しま す(LAN、CD-ROM、フラッシュドライブ、iPod な どを利用)。 6. ライセンス認証リクエストファイルをインターネット 接続可能なコンピュータへ転送したら、ライセンス 認証登録ファイルをダブルクリックします。ウェブブ ラウザが自動的に開き、ライセンス認証リクエスト ファイルが BIAS サーバーへと送信され、ライセン ス認証ファイルがコンピュータのデフォルトダウン 14 コンピュータのライセンス認証を解除する 特定のコンピュータのライセンス認証を解除する必要が ある場合、次の手順で行います。SoundSaver のライセン ス認証を解除するには、SoundSaver を使用しているコン ピュータがインターネットに接続している必要があります。 コンピュータのライセンス認証を解除するには : 1. BIASAuthorizationManager をハードドライブから 起動します(または、BIASAuthorizationManager を CD-ROM インストーラから起動します)。 2. BIASAuthorizationManager で、ライセンス認証を 解除したい製品を選択します。ライセンス認証に使 SoundSaverクイックスタートガイド 用したシリアルナンバーとメールアドレスが自動的に 呼び出され、シリアルナンバーとメールアドレスの 項目に表示されます。 2 3. [Deauthorize](ライセンス認証解除)ボタンをクリッ クします。 4. [Deauthorize](ライセンス認証解除)ボタンをクリッ クし、ライセンス認証を解除します。 5. [OK] ボタンをクリックしてから、BIASAuthorization Manager の [Done](完了)ボタンをクリックします。 まとめ SoundSaver のインストール、登録、ライセンス認証が完 了したら、次の章へ進み、SoundSaver の使用方法につ いて学びましょう。 第2章 – インストール、登録、ライセンス認証 15 16 SoundSaverクイックスタートガイド 第3章: SoundSaver を使用する 3 はじめに この章では、SoundSaver を使用して LP やカセットを録 音しサウンドをクリーニングする方法や、MP3、iTunes Export、CD 書き込み用の未圧 縮 WAV、SoundSaver プ ロジェクトファイルなどのさまざまなデジタルフォーマット へ変換する方法について説明します。 を行う場合、接続ページへと移動します。このページでは、 オーディオソースをコンピュータに接続し、オーディオの 入力音量を設定します。 ワークフローの概要 既存の録音または SoundSaver プロジェクトを開いて 作業を行う場合は、クリーニングページに移動しても かまいません。また、クリーニングが必要でない場 SoundSaver は、簡単な操作で使用できるようデザイン されています。ここでは、作業の流れを簡単に説明し ます。スタートページでは、新規録音を行うか、既に SoundSaver で録音した SoundSaver プロジェクト (.ssp ファ イル)を開いて作業を続けるかを選択します。新規録音 合は、トラック定義ページに移動してもかまいません。 オーディオソースとコンピュータとの接続が完了したら、 録音ページに移動します。このページでは、オーディオを 録音します。録音では、録音タイマーを設定したり、録 音内容のモニタリングを行ったりと、さまざまなオプショ スタートページでは、新規録音を行うか、既存のオーディオ録音(SoundSaverプロジェクト)を開いて作業を続けるかを選択します。 第3章 – SoundSaverを使用する 17 ンを選択できます。録音が完了したら、クリーニングペー ジに移動し、クリック、クラックル、ポップ、ハム、ラン ブル、ヒスといったノイズのクリーニングを行います。ク リーニングが完了したら、トラック定義ページに移動しま す。このページでは、録音をトラックへと分割し、トラッ ク名、アーティスト名、アルバム名を入力します。最後 に、 書き出しページでファイルの書き出しを行います。オー ディオ CD 用の高解像度 WAV ファイルやポータブルメディ アプレイヤーで使用する圧縮 MP3 ファイルを作成したり、 iTunes ライブラリにトラックを直接書き出してから iTunes 上でさまざまなファイルフォーマットに変換することができ ます。別のコンピュータで編集したい場合やバックアップ 用に SoundSaver プロジェクトファイルを書き出すこともで きます。 3. [OK] をクリックして環境設定を終了します。 サードパーティ製の内蔵サウンドカードまたは外部 オーディオインターフェースを使用している場合、また は USB ターンテーブルまたはカセットデッキから録音 する場合は、この設定を変更する必要があります。 スタートページで作業を開始する SoundSaver のインストールとライセンス認証が完了した ら、録音を始めましょう。SoundSaver を起動すると、スター ト画面が表示されます。スタートページでは、新規録音 プロジェクトをスタートするか、既存のオーディオファイル または SoundSaver プロジェクトを開いて編集を再開でき ます。ここでは、新規録音を行う場合について説明します。 既存のオーディオファイルまたは SoundSaver プロ ジェクトを開く方法については、 「ファイルをクリー ニングする」セクションをご覧ください。 接続ページへと進み、オーディオソース (テープデッキ、ター ンテーブルなど)間のオーディオ接続の方法について学 びましょう。 SoundSaver の各ページを移動するには、インター フェース上部の各ページヘッダをクリックするか、 Shift- 左矢印(前ページ)または Shift- 右矢印(次ペー ジ) を押します。各コマンド / 機能のキーボードショー トカットについては、付録 1 をご参照ください。 オーディオ設定 実際に録音をスタートする前に、オーディオ信号をソース から SoundSaver へとルーティングするためのオーディオ 接続ページで接続を行う 設定を行う必要があります。 コンピュータのオーディオ入力と出力が設定できたら、 オーディオソースを接続し、SoundSaver にオーディオを オーディオ設定を行うには : 1. 画面下のオーディオ設定([AudioSettings...])ボタ ンをクリックします。 2. 環境設定の [ オーディオ ] タブで、オーディオ入力 と出力に使用するオーディオハードウェアデバイス を選択します。 18 録音しましょう。 一般的なオーディオソース接続 使用するオーディオソースの出力は固定または可変のいず れかとなります。固定出力のソースには、LINE 出力およ SoundSaverクイックスタートガイド び録音出力接続、USB ターンテーブルおよびカセットデッ キがあります。可変出力のソースには、カセットプレイヤー やブームボックスなどのポータブルオーディオデバイスの ヘッドフォン出力があります。 ライン音量オーディオソース 一般的なオーディオソース接続を接続図に記載していま す。接続図は、接続ページの [ 接続図を表示 ...] リンクか ら開くことができます。一般的に、オーディオソースには LINE 出力や録音出力接続があり、ホームステレオおよび ビデオ機器に搭載されている赤と白(赤と黒または灰色 の場合もあります)の RCA プラグを使用します。 録音入力音量の設定時により多くの設定が必要となりま す。ソースの出力は可変、SoundSaver の入力は可変のため、 ソース側で正しい出力音量を、また SoundSaver 側で正し い入力音量を設定することが重要となります。ソースでは、 70–75% から出力音量の設定を始めるとよいでしょう。 (こ の章の「SoundSaver のオーディオ入力音量を設定する」 セクションをご参照ください。) USB オーディオソース USB ターンテーブルやカセットデッキの出力音量は固定で あるため、出力音量を設定する必要はありません。 USB ソースによっては、アナログの LINE 出力接続が可 能な場合もあります。このように使用する場合、固定の ライン音量オーディオソースを設定する必要があります。 ご使用のコンピュータのオーディオハードウェア 1/8 ”ステレオミニ プラグ RCA - 右チャンネ RCA - 左チャンネル ル(赤) (灰色) RCA --> 1/8 ”ステレオミニプラグは、ステレオシステムとコンピュータの接続に使用さ れる最も一般的なケーブルで、左チャンネルが黒、白、または灰色、右チャンネルが赤また はオレンジであるのが一般的です。 すべてのオーディオソースに RCA 出力が搭載されて いるわけではありません。ご使用の機器によっては、 RCA から 1/4 、RCA から 1/8 、 または 1/4 から 1/8 に変換するアダプタが必要となる場合があり ます。これは、可変出力のオーディオソースから録 音する場合に特に当てはまります。 可変音量オーディオソース 可変出力のオーディオソースには、ポータブルテーププレ イヤー、ブームボックス、メモレコーダー、iPod、iPhone などのヘッドフォン出力があります。これらの種類のオー ディオソースでは、ほとんどの場合、ご使用のコンピュー タに接続するためのオーディオアダプタが必要となります。 また、可変出力のオーディオソースでは、SoundSaver の オーディオ接続チェーンの一端には、コンピュータを接続 します。オーディオソースをコンピュータに接続する方法 は、コンピュータが使用するオーディオハードウェアの種 類により異なります。 コンピュータのオーディオハードウェアは、ソースからのアナ ログのオーディオ信号を取り込み、コンピュータのハードド ライブに保存可能なデジタルフォーマットへと変換します。 オーディオハードウェアは、コンピュータ内蔵タイプが最 も一般的です。通常、オーディオ入力と出力の両方に 1/8 のステレオミニジャック接続を使用します。 オーディオハードウェアには、他にも内蔵サウンドカード、 PC/Express スロットサウンドカード、USB または FireWire イ ンターフェースがあります。この種類のオーディオハードウェ アにはオーディオ入力接続が搭載されており、ここにオー ディオソースを接続します。その後、デジタル化されたオー ディオ信号は、サウンドカードまたは USB または FireWire ケーブルを経由してコンピュータへと送信されます。 オーディオハードウェアは、コンピュータからサウンドを 再生するのにも使用されます。再生には、ハードウェア がハードドライブに保存されているデジタル化されたオー ディオをアナログに変換し、変換されたサウンドがスピー 第3章 – SoundSaverを使用する 19 3 接続ページでは、オーディオソースとコンピュータの接続と、録音音量の調整を行います。 カーまたはヘッドフォンへ送信されます。これがオーディ オ出力です。 内蔵オーディオハードウェア USB&FireWire オーディオハードウェア この種類のオーディオハードウェアは、 さまざまなオーディ オ入力と出力の接続を搭載した小さなボックス型となって おり、USB または FireWire ケーブルを使用してコンピュー コンピュータの内蔵オーディオハードウェアを使用してい る場合、たいていオーディオ入力と出力の両方に 1/8 ス テレオミニジャックが使用されています。高度な内蔵オー ディオハードウェアを搭載したデスクトップコンピュータの タへ接続します。 場合、RCA ジャックを搭載している場合もあります。 オーディオ接続を行う サードパーティ製 PCI、PC/Express カードオーディオハー ドウェア さまざまなオーディオハードウェアと接続について理解 できたところで、それでは実際にオーディオソースをコン この形態のオーディオハードウェアは、通常、コンピュー タのオーディオ録音と再生機能をアップグレードするため にコンピュータシステムに追加されます。PCI、PCIe など のサウンドカードとなっており、デスクトップコンピュータ では内部取り付け型が、ラップトップコンピュータでは PC または Express カードスロットへの差し込み型が一般 的です。このカテゴリのオーディオハードウェアには、カー ド自体にはオーディオ接続が直接搭載されておらず、別 ケーブルを使用してカードにブレイクアウトボックスを接続 ピュータへ接続し、録音してみましょう。 オーディオソースをコンピュータへ接続するには : 1. オーディオソースの出力を選択します。 2. 適切な種類のオーディオケーブルを出力に接続します。 3. コンピュータのオーディオ入力を選択します。 4. オーディオケーブルをコンピュータのオーディオ入力 に接続します。 する形態のものもあります。 20 SoundSaverクイックスタートガイド 一般的なオーディオ接続例 3 * ご使用のステレオ機器とコンピュータハードウェアによっては、正しく接続するためにオーディオアダプタ(RCA --> 1/8 ”、RCA --> 1/4”、1/4” --> 1/8 ”など)を使用する必 要がある場合があります。 第3章 – SoundSaverを使用する 21 接続にはアダプタが必要となる場合があります。ア ダプタは、お近くの電器店またはホームステレオ専 門店でお買い求めいただけます。 2. 接続ページの入力音量スライダーを動かし、オー ディオソース素材の音量の最大部分が SoundSaver の入力音量メーターの上の 2 つの青色の三角形の 間に表示されるよう調整します。 SoundSaver のオーディオ入力音量を設定する オーディオソースをコンピュータに接続したら、録音をス タートする前にもうひとつしておかなければならないこと があります。録音されるオーディオ信号の音量が小さす ぎたり大きすぎたりすることのないよう、SoundSaver の オーディオ入力音量を設定します。これは、自動または 手動で行います。 可変出力のデバイスから録 音する場 合、まず出 力音 量を 70-75% に設 定しておき、上記に従って SoundSaver の入力音量を調整するとよいでしょう。 その後、状況に応じてデバイスの出力音量を微調 整します。 理想的な入力音量であれば、オーディオソース素材の音 量の最大部分が SoundSaver の入力音量メーターの上の 2 つの青色の三角形の間に表示されます。 録音を行う オーディオソースをコンピュータに接続し、入力と出力の 音量が設定できたら、SoundSaver の録音ページへ移動 SoundSaver のオーディオ入力音量を自動設定するには : 1. オーディオソースの一番音量の大きな部分を再生し ます。 しましょう。それでは録音を行います。 録音を行うには : 1. 録音ページの [ 新規録音 ] ボタンをクリックします。 2. 接続ページの [ 自動音量 ] ボタンをクリックします。 SoundSaver がオーディオ入力を分析し、適切な録 2. 録音内容に名前を付け、保存先を指定します。 音音量を自動設定します。 3. オーディオソースをスタートします。 4. [ 録音 ] ボタンをクリックします。 WindowsXP およびすべてのオーディオハードウェア は自動音量機能に対応していません。 SoundSaver のオーディオ入力音量を手動で設定するには : 1. オーディオソースの一番音量の大きな部分を再生し ます。 22 入力信号の音量が大きすぎると、メーターの末尾 にある赤色のクリップインジケータが点灯します。 インジケータは、信号によりデジタル歪みが生じて いることを示しています。録音音量を確認して下げ、 録音をはじめからやり直してください。 SoundSaverクイックスタートガイド 3 録音ページでは、オーディオの録音、録音タイマーの設定、録音中のオーディオのモニタリング、トラックマーカーの挿入、33または45 RPMの ターンテーブルで録音した78 RPMレコードのスピード修正が行えます。 録音を停止または一時停止する 録音を削除するには : 録音の停止または一時停止には、SoundSaver の録音ペー ジの [ 停止 / 一時停止 ] ボタンを使用します。クリーニング ページへ進むには、録音を停止する必要があります。録音 の一時停止は、レコードやカセットを裏返す必要がある場 合に便利です。 1. [ 停止 / 一時停止 ] ボタンをクリックします。 2. ゴミ箱アイコンをクリックします。 録音オプション [ 録音 ] ボタンは録音時に [ 停止 / 一時停止 ] ボタ ンに変わります。 便利な録音オプションがいくつか用意されています。録 音タイマーを使用して録音時間を指定したり、マーカーを 追加して録音の先頭と末尾や録音内の任意の範囲を指 定できます。 録音を停止または一時停止するには : • [ 停止 / 一時停止 ] ボタンをクリックします。 録音を再開するには : • [ 追加 ] ボタンをクリックします。 録音タイマー 録音タイマーでは、録音の長さを一定時間に設定できま す。これは、90 分テープの片面や LP の片面など、一定 時間のプログラム素材を録音する必要がある場合に便利 です。録音タイマーでは、さまざまな設定時間を選択で きます。 第3章 – SoundSaverを使用する 23 録音タイマーを使用するには : 標準モード 1. [ 録音時間 ] メニューをクリックし、録音したい時 間を分単位で選択するか、ボックス内に数値を直 接入力します。 2. [ 録音 ] ボタンをクリックすると、選択した時間の 経過後、録音が自動的に停止します。 録音タイマーは、録音の一時停止中(または録音中) にリセットできます。これは、レコードやテープの面 を裏返し、録音タイマーを設定する必要がある場 合に便利です。 標準モードをご使用の場合、[ トラック始点マークを挿入 ] ボタンをクリックすると、その位置にトラック始点マーカー が挿入されます。[ トラック始点マークを挿入 ] ボタンを クリックしてトラック始点マーカーを作成すると、このボ タンが [ トラック終点マークを挿入 ] ボタンに変わります。 この状態でボタンをクリックすると、その位置にトラック 終点マーカーが挿入されます。 録音にマーカーを挿入するには : 1. 録音を開始します。 2. [ 連続 ] チェックボックスにチェックマークが入ってい ないことを確認します。 録音をモニタリングする 3. [ トラック始点マークを挿入 ] ボタンをクリックし、 録音中、録音内容をモニタリング(試聴)することができ ます。このオプションはオフにすることもできます。モニタ リングを行うと、SoundSaver に録音されるオーディオ信 号が、選択されている出力デバイス(コンピュータのスピー トラック始点マーカーを挿入します。 4. [ トラック終点マークを挿入 ] ボタンをクリックし、 トラック終点マーカーを挿入します。 カー、外部スピーカー、ヘッドフォンなど)から聞こえます。 5. トラックごとに上記の作業を繰り返します。 モニタリングのオンとオフを切り替える際には、 SoundSaver の出力音量スライダーを下げておくこと をお勧めします。 録音にマーカーを挿入する [... マークを挿入 ] 機能では、録音されたデジタルファイ ルにマーカーを挿入できます。マーカーはオーディオ波形 表示内に表示され、各トラックの始点と終点を示します。 録音中のマーカーの挿入は任意で、編集の後段階でも挿 入することができます。しかし、録音中に挿入しておくと、 編集時に楽曲や録音内の任意の位置を見つけやすくなる トラック始点マーカーとトラック終点マーカーは、 各トラックまたは MP3 の始まりと終わりを示すも のと考えると分かりやすいでしょう。書き出しや CD への書き込みを行う際、このマーカーを参 考にファイルの先頭と末尾が定義されます。 標準モードのマーカーの例(トラックが連続していない) ので便利です。 連続モードのマーカーの例(トラックが連続している) 24 SoundSaverクイックスタートガイド 連続モード 連続モードは、 DJミックス、クラシック音楽、ライブコンサー トなどのトラックにマーカーを挿入する際に使用します。 連続モードのトラックマーカーでは、最終的に書き 出されるトラックは連続して再生されます。曲の最 後に長いフェードアウトが存在するなど、トラック内 連続モードをご使用の場合、[ トラック始点マークを挿入 ] に無音部分がある場合、その部分も再生されます。 ボタンをクリックすると、その位置に、あるトラックの終 点と次のトラックの始点の両方を定義するマーカーが挿入 されます。 たとえば、音楽プレイヤーによってトラックとトラッ クの間に 2 秒の無音部分が追加されているとします。 78 RPM レコードのスピードを修正する 録音に連続マーカーを挿入するには : 1. [ 連続 ] チェックボックスにチェックマークが入って いることを確認します。 33 または 45RPM でしか再生できないターンテーブルで 78RPM レコードを再生する場合、この機能を使用すれば、 録音が自動調整され、デジタル化された録音内容が正し いスピードで再生されます。 2. [ トラック始点マークを挿入 ] ボタンをクリックし、 トラック始点マーカーを挿入します。 78 RPM レコードの録音のスピードを調整するには : 3. [トラック始点マークを挿入 ] ボタンをもう一度クリッ クすると、現在のトラックの終点マーカーと、次の トラックの始点マーカーが同時に挿入されます。 4. トラックごとに上記の作業を繰り返します。 最初のクリックは 1 番目のトラックの始点を定義し、 最後のクリックは最後のトラックの終点を定義しま す。最初と最後のクリックの間になされるクリックは 1. 78RPM レコードを録音します。 2. 録音ページから移動する前に、[78RPM スピード修 正 ] から正しいスピードを選択します。33RPM で録 音した場合は [33->78] を、45RPM で録音した場 合は [45->78] を選択します。 78RPM レコードを 33 または 45RPM で再生しなが ら録音をモニタリングすると、本来のスピードよりも 遅くなって聞こえます。SoundSaver の [78RPM スピー ド修正 ] を適用させると、正しいスピードで再生さ れます。 すべて、トラックの終点と次のトラックの始点の両 方を同時に定義します。 連続トラックマーカーを使用した場合、SoundSaver から 書き出されるファイルは連続再生され、トラック間に無 音が挿入されません(もともとの素材に無音が挿入されて いる場合には無音部分が含まれます)が、トラックの頭 出しは可能です。 録音のクリーニングを行う SoundSaver では、クリック、クラックル、ポップ、ヒス、ハム、 ランブルなどのノイズを除去し、CD クオリティのサウンド を完成させることができます。SoundSaver 内蔵のクリー ニング機能は、BIAS のプロスタジオ用ノイズ除去ツール にも採用されている先進技術を使用しています。 録音が完了したら、 クリーニングページへと移動してクリー ニングを始めましょう。 第3章 – SoundSaverを使用する 25 3 クリーニングページでは、録音からノイズを除去することができます。SoundSaverでは、レコードやカセットからの録音に多く見られるクリック、 クラックル、ポップ、ヒス、ハム、ランブルなどのノイズを除去することができます。 ナビゲーション トラックのクリーニングでは操作性が重要となります。 SoundSaver では、トランスポートコントロールとオーディ オ波形により直感的ですばやい操作が可能です。 下で説明しているナビゲーションコントロールはトラッ ク定義ページにもあり、操作方法は全く同じです。 完全にズームアウトすると、オーディオ波形画面全体に録 音全体が表示されるので、録音内の任意の位置を選択す るのに便利です。ノイズ分析など、特定の位置を詳しく確 認する必要がある場合は、ズームインします。 波形内の任意の位置をクリックすると、再生位置がその 位置に移動します。オーディオの再生中に波形またはオー バービューをクリックすると、再生位置がクリックした場 所へとジャンプします。 ズームインすると、波形下のスクロールバーと矢印がアク ティブになり、これを操作してオーディオ波形内を移動す オーディオ波形とオーバービュー ることができます。 SoundSaver では、オーディオ波形を使用して録音内の特 定の位置へと簡単に移動できます。内蔵のタイムラインに は、録音時間がさまざまな間隔で表示されます。 オーディオ波形を拡大表示するには : • 拡大表示させたい位置に再生位置を動かし、ズー ムスライダーを右に動かして拡大します。 または : • ズームスライダー右の [+] ボタンをクリックして(ま たは - 右 矢 印(Mac) または Ctrl-Shift- 右 矢 印 (Windows)を押して)より小さな単位で拡大します。 SoundSaverのオーディオ波形表示(再生位置が強調表示されている状態) 26 SoundSaverクイックスタートガイド 前のトラックへジャンプ 前のトラックへジャンプ 3 オーディオ波形を縮小表示するには : • ズームスライダーを左に動かして縮小します。 録音先頭へジャンプ または : 再生 /一時停止 録音末尾へジャンプ • ズームスライダー左の [-] ボタンをクリックして(ま たは - 左 矢 印(Mac) または Ctrl-Shift- 左 矢 印 カウンターに表示されるのは経過時間で、録音内の再生 (Windows)を押して)より小さな単位で縮小します。 位置に相当します。 スクロールバー / 矢印を使用して移動するには : • スクロールバーを左右にクリック & ドラッグしてオー ディオ波形内をより大きな間隔で移動します。 再生を開始または停止するには : • [ 再生 / 一時停止 ] ボタンをクリックします。停止中 に押すと再生が開始され、再生中に押すと停止しま す。 (スペースキー) 次のトラックに移動するには : • [ 次のトラックへジャンプ ] ボタンをクリックします。 または : • スクロール矢印を左右にクリック &ドラッグしてオー ディオ波形内をより小さな間隔で移動します。 (右矢印) 前のトラックに移動するには : • [ 前のトラックへジャンプ ] ボタンをクリックします。 (左矢印) 録音の先頭に移動するには : • [ 録 音先頭へジャンプ ] ボタンをクリックします。 (Return を 2 回押す) 録音の末尾に移動するには : スクロールは、完全にズームアウトしている場合に は使用できません。 トランスポートコントロールとカウンター表示 • [ 録音末尾へジャンプ ] ボタンをクリックします。 レコードからクリック、クラックル、ポップを除去する SoundSaver では、レコード録音のクリック、クラックル、 ポップを簡単に除去できます。1 つのコントロールを操作 SoundSaver のトランスポートコントロールは、CD プレイ ヤー、音楽再生ハードウェア / ソフトウェア、その他のメディ アプレイヤーのトランスポートと同じように機能します。ト ランスポートコントロールでは、再生、停止、トラックから トラックへの移動が行えます。 するだけで除去の度合いを調整できます。 録音からクリック、クラックル、ポップの各ノイズを除去するには : 1. 録音内容を再生します。 2. クリック、クラックル、ポップが聞こえなくなるまで [ク 第3章 – SoundSaverを使用する 27 リック / クラックルを除去 ] ダイヤルを動かして調整 2. ノイズが含まれている部分だけを再生します。 し、できるだけ小さい値を使用します。 3. [ ノイズを分析 ] ボタンをクリックします。 4. 録音内のクリーニングしたい部分を再生します。 5. [ノイズ ] ボタンをクリックし、該当部分を再生します。 テープのヒスやレコードのサーフェスノイズを除去する 6. [ チューナー ] ダイヤルを動かし、ノイズだけが聞こ えるようになるよう調整します。 厄介なテープのヒスやレコードのサーフェスノイズ( 「広帯 域雑音」と呼ばれることもあります)も、SoundSaver な ら数クリックで簡単に除去できます。ノイズ除去では、録 音内のどこに [ ノイズを分析 ] 機能を使用するかが重要と なります。[ ノイズを分析 ] 機能は、ヒスやサーフェスノイ ズを構成する周波数帯域を特定して除去し、オーディオ 内容だけを残します。周波数帯域が特定できたら、ノイ 7. [ オン ] ボタンをクリックし、該当部分を再生します。 ズ除去をさまざまな度合いで適用させることができます。 録音からテープヒスまたはサーフェスノイズを除去するには : 1. 録音内のノイズが含まれている部分を探します。 8. [ リダクション ] ダイヤルを動かし、ノイズが聞こえ なくなるまで調整します。できるだけ小さい値を使 用します。 ハムとランブルの低周波ノイズを除去する ノイズだけが含まれて トラックにするオーディオ部 いる部分 分の先頭 録音の先頭部分の数秒間(カセットのリーダー部分 やレコードの最初の数回転分)には、ノイズが含ま れていることがよくあります。また、トラックとトラッ クの間の数秒間もノイズを見つけやすい部分です。 ノイズが含まれている部分が見つからない場合は、 ズームを使用してオーディオ波形を拡大表示させると 見つけやすくなります。 28 ハムやランブルと呼ばれる低周波ノイズが録音に含まれて いる場合があります。ハムは、ターンテーブルの接地に 問題があることにより生じる場合が一般的ですが、 (LP やカセットが制作されたレコーディングスタジオ、または LP やカセットの再生に使用したステレオシステムの)オー ディオケーブルの不具合や、電気回路の A/C 接地ループ によっても生じる場合があります。 ランブルはそれよりもさらに低い周波のノイズで、レコード の録音に見られる場合があります。ランブルは、ターン テーブルのモーターによる低周波ノイズが振動としてター ンテーブルの針から拾われることにより生じるノイズのこ とをいいます。 SoundSaverクイックスタートガイド これらは分析とクリーニングがしやすい種類のノイズです が、すべての録音に含まれているわけではありません。 これらのフィルターは、ハムやランブルが含まれている場 合にのみ使用してください。 声だけを録音した録音からノイズを除去するには : • 声だけを録音した録音を再生し、[ ボイスを保護 ] チェックボックスにチェックマークを入れます。 録音からハムを除去するには : • 録音を再生します。ハムが含まれているようなら、 [60] または [50] ボタンをクリックします。 ハムは通常 50Hz または 60Hz に見られます。録音 にどちらが含まれるかは、お住まいの地域で使用 されている電流により異なります。たとえば、110V エンハンス機能を適用して古い録音をよみがえらせる 古いレコードやテープには、繰り返し再生されたために摩 耗している場合があります。このような古いレコードやテー プを SoundSaver へと録音する際、[ エンハンス ] 機能を 使用して、低音域と高音域を増強することができます。エ ンハンス機能は、ベースとドラムのサウンドの音量を上げ て深みを与え、シンバル、ギター、声、他の楽器 / サウン ドに輝きを与えます。 の北アメリカで録音した場合に含まれるハムは 60 録音にエンハンス機能を適用するには : Hz、220V のヨーロッパのほとんどの地域で録音し た場合は 50Hz となります。録音内のハムのクリー • 古いアナログ媒体から取り込んだ録音を再生し、[ エ ンハンス ] ダイヤルを動かして満足のいくサウンドに ニングにどちらを選択したらいいのか分からない場 合、どちらかを選択し、効果のある方を使用してく なるまで調整します。 ださい。 録音からランブルを除去するには : • 録音を再生します。低周波のランブルが含まれてい るようなら、[ ランブルを除去 ] チェックボックスに チェックマークを入れます。 クリーニング設定を適用する クリーニング / エンハンス設定が完了したら、これらの設 ボイスを保護する 定を適用させましょう。 録音に音楽やオーディオが含まれておらず、声だけしか含 まれていない場合、[ ボイスを保護 ] フィルターを使用して 人間の声の周波数帯域外のノイズを自動除去できます。 クリーニング / エンハンス設定を適用するには : • [ 適用 ] ボタンをクリックします。 第3章 – SoundSaverを使用する 29 3 トラック定義ページでは、録音のトラックへの分割、トラック名、アーティスト名、アルバム名の手動または自動入力が行えます。 このセクションでは、録音をトラックへと分割する方法に ついて説明します。SoundSaver のトラック定義ページに 搭載されているツールを使用すれば、自動または手動で トラックを定義 トラック定義ページでは、録音のトラックへの分割、 トラック名、アーティスト名、アルバム名の手動ま たは自動入力が行えます。 録音をトラックへと分割できます。 録音中にマーカーを挿入した場合、マーカーがト ラック定義ページに表示されます。これらのマー カーは、トラック定義ページで作成するトラックマー カーと同じように移動や削除が行えます。たとえば、 録音をトラックへと分割する 録音中に挿入したマーカーの位置が正しくない場 ここまでの段階では、録音は、複数の曲(「トラック」) を含む 1 つの長いトラックとして存在しています。この録 音全体を 1 つのトラックとして書き出すことも可能ですが、 その場合、オーディオ CD に書き込んだり、iPod へ書き 出した後に問題が生じます。 合、トラック定義ページで正しい位置へと移動する ことができます。 トラックを自動作成する このような CD または iPod トラックを再生すると、内容的 SoundSaver のトラック自動作成は、トラック間に無音が にはオリジナルと変わりませんが、トラック間の移動がで 挿入されている市販のレコードやテープを取り込む際にう きません。早送りまたは巻戻しボタンを使用するしかなく、 まく機能します。この種のオーディオの場合、SoundSaver はトラック間の無音部分とオーディオ部分を検出してト 頭出しだけに何分もかかってしまいます。 ラックマーカーを自動作成します。 30 SoundSaverクイックスタートガイド トラック数 トラックを自動定義するには : 1. オーディオを新規録音するか、既存のオーディオ ファイルを開きます。 2. トラック定義ページを開きます。 トラック数が事前に分かっている場合は、その数を [ ト ラック数 ] フィールドに入力します。トラック数が分から ない場合、この値をデフォルトの [0] に設定しておくこと 3. [ トラックを自動 定 義 ] ボタンをクリックします。 をお勧めします。 ( -Shift-D(Mac)、Ctrl-Shift-D(Windows)) 最小無音 4. [トラックを自動定義 ] ウィンドウで設定を行い、[OK] ボタンをクリックしてトラックを自動定義します。 曲と曲の間に 2 秒の無音部分がある場合、このフィールド をデフォルト値である [2] に設定しておきます。曲間の無 音部分の長さが一定でない場合、最も短い無音部分の長 さを入力します。 最小長さ SoundSaver は、各曲をトラックへと分割するのに、各曲 の長さに関する情報を必要とします。 [ 最小長さ ] フィールドには、最も短いトラックの長さを入 力します。この設定を行うことで、オーディオの音量が [ 無 音しきい値 ] フィールド(次セクション参照)で設定したし きい値を下回っても、トラックマーカーが曲の先頭前と末 尾後に配置されるようになり、より正確な位置にトラック マーカーを配置することができます。 録音に含まれる曲の長さがどれも約 4-5 分の場合、 このフィー ルドの値を [240] 秒(4 分)に設定しておくとよいでしょう。 まずはデフォルト設定を使用することをお勧めしま す。この設定は、市販のレコードやテープの取り込 みに使用すると非常にうまく機能します。 トラック自動定義のオプション [ トラックを自動定義 ] ウィンドウのデフォルト設定は、市 販のレコードやテープを録音してトラック自動作成する際 に使用すると非常にうまく機能します。場合に応じて [ ト ラックを自動定義 ] 設定を調整すれば、より正確にトラッ クを定義できます。 無音しきい値 このフィールドには、トラックと、トラック間の無音部分 との境界となる値(しきい値)を入力します。この値を変 更して、 「無音」に対する感度を変化させます。 たとえばカセットの場合、無音部分にはヒスやノイズが混 ざっており、完全に無音の状態ではありませんが、音量 は楽曲(トラック)の音量よりもずっと低くなっています。 [ 無音しきい値 ] を変更することで、テープヒスや他のノ イズがトラックとして識別されないよう、SoundSaver が どの程度までを「無音」と判断するかを調整します。 第3章 – SoundSaverを使用する 31 3 好みに応じて、トラック間に無音が挿入されてい る市販のレコードやテープを扱う場合にも手動でト ラックを作成することができます。 トラックを手動で定義するには : 1. オーディオを新規録音するか、既存のオーディオ ファイルを開きます。 2. 波形上をクリック & ドラッグし、トラックとして定義 したい部分を波形内で選択します。 トラックを手動で作成する SoundSaver のトラック自動作成機能は、市販のレコード やテープのほとんどでうまく機能しますが、場合によって は手動で作成するほうがうまくいく場合もあります。 たとえば、DJ ミックス、ライブコンサート、クラシック音 楽などの場合です。これらでは、トラックが連続して配 置されており、トラック間に無音が挿入されていません。 最初から最後まで通して聴くと1 つのトラックのようになっ ていますが、実際には複数のトラックが連続して配置さ れた形となっており、前または次のトラックへジャンプす ることが可能です。 同じようなトラック配置を行うには、トラックを手動で作 成する必要があります。トラック間に無音が挿入されてい ない場合、SoundSaver はトラックを検出することができな いため、適切な位置にトラックマーカーを手動で挿入する 必要があります。 3. [ 選択部分を新規トラックとして定義 ] ボタンをク リックします。 ( -D(Mac)、Ctrl-D(Windows)) 4. すべてのトラックが定義されるまで上記の作業を繰 り返します。 トラックを編集する 場合によっては、トラックの長さ、位置、名前などを削除 または変更する必要がある場合があります。SoundSaver は非破壊編集に完全対応していますので、トラックの編 集も非常に簡単です。 波形オーバービューを使用したナビゲーション 録音時の連続モードでのマーカー挿入は、トラッ ク定義ページでのマーカー挿入と基本的に同じ操 作です。録音時に挿入する場合、リアルタイムで正 しい位置に挿入できるので、後で挿入するのに比べ て少し時間を節約することができます。 トラック定義ページには、トランスポートコントロール、 メインの波形表示、スクロールバー / 矢印(「録音のクリー ニングを行う」セクションで説明)のほか、波形オーバー ビューも表示されます。波形オーバービューは録音全体 のオーディオ波形を縮小表示したもので、これを使用す ることにより、録音内の任意の位置へと簡単に移動でき ます。 波形オーバービューは、メインのオーディオ波形表示の上に表示されます。オーバービューを使用すれば、録音内の特定の位置へと簡単に移動できます。 DJミックス(上図)、ライブコンサート、クラシック音楽には、トラック間の無音部分がない場合があります。このような場合、連続トラックマーカーを使用するとよいでしょう。 32 SoundSaverクイックスタートガイド トラックを手動で作成する 3 波形上をクリック&ドラッグし、トラックとして定義したい部分を波形内で選択します。 トラック定義ボタン(1つのハサミの形のアイコン)をクリックして、選択されている部分をトラックとして定義したら... 次のトラックとして定義したい部分を波形内で選択します。1つ目のトラックの末尾近くを選択すると、選択範囲が1つ目のトラックの末尾にスナップし、トラックとトラックの間に間隔 が空かずに連続再生されるようになります(ただし、トラックの始点マーカーと終点マーカーの間に無音部分が含まれている場合はこの無音部分が再生されます)。 トラック定義ボタン(1つのハサミの形のアイコン)をクリックして、後に続くトラックを定義していきます。 波形オーバービューは、メインのオーディオ波形表示の上 に表示されます。オーバービューを使用すれば、録音内 の特定の位置へと簡単に移動できます。 操作を取り消すには : • [ 取り消す ] ボタンをクリックします。 操作をやり直すには : • [ やり直す ] ボタンをクリックします。 取り消す / やり直す SoundSaver の [ 取り消す ]/[ やり直す ] 機能は、最も基 本的な編集ツールで、操作の取り消しとやり直しが行え ます。 取り消す 第3章 – SoundSaverを使用する やり直す 33 トラックを削除する SoundSaver では、1 つまたは複数のトラックを簡単に削 除できます。トラックを削除する必要が生じるのは、トラッ クを間違えて作成してしまった場合や、トラック自動作成 機能により本来トラックではない部分がトラックとして定 義されてしまった場合などです。 2. 強調表示されているマーカーをクリック & ドラッグ し、波形内の任意の位置へと移動します。 トラックを削除するには : 1. トラックリストから削除したいトラックを選択する か、トラック始点マーカーと終点マーカーの間をダ ブルクリックしてトラックを選択します。 2. ゴミ箱ボタンをクリックするか、コンピュータキー ボードの Delete/Backspace キーを押します。 トラックマーカーを調整する / トラックの長さを変更する トラックマーカーの調整は、SoundSaver を使用する際に 最も重要となる編集操作です。トラックマーカーが正しい 位置に配置されていない場合、マーカーを正しい位置へ と移動させる必要があります。 トラック始点マーカーと終点マーカーは、どちらもそれぞ れ個別に移動することができます。連続トラックマーカー は、始点と終点の両方を同時に移動させます。このマー カーは、DJ ミックスやライブコンサートの連続再生に重 要となります。 デフォルトでは、トラック始点マーカーと終点マー カーを再生位置の近くへ動かすと再生位置にスナッ プします。Control キーを押したままマーカーを動か すと、スナップを一時的に無効にすることができます。 連続トラックマーカーの位置を調整するには : 1. 移動させたい連続トラックマーカーにマウスカーソ ルを置くと、マウスカーソルが手の形に変化し、マー カーが白く強調表示されます。 2. 強調表示されているマーカーをクリック & ドラッグ し、波形内の任意の位置へと移動します。 トラックマーカーの位置を調整するには / トラックの長さを変更するには : 1. 移動させたいトラックマーカーの上端または下端に マウスカーソルを置くと、マウスカーソルが両矢印 に変化し、マーカーが白く強調表示されます。 34 SoundSaverクイックスタートガイド オーディオ波形を拡大表示すると、マーカーを正 確に配置しやすくなります。 自動メタデータ取得にはインターネット接続が必要 です。 3 トラックのメタデータを手動で入力するには : トラックに名前を付ける 1. トラックリストでトラックを選択します。 トラックに名前を付けるには / トラック名を変更するには : 1. トラックリストで、選択されているトラックの名前 2. [ID3] ボタンをクリックします。 ( -I(Mac)、Ctrl-I (Windows)) をクリックするか、選択されていないトラックの名 前をダブルクリックすると、現在の(またはデフォ ルトの)トラック名を編集できます。 3. メタデータを入力します。 2. 名前を入力し、コンピュータキーボードの Return/ Enter キーを押します。 トラックのメタデータ(ID3 タグ) SoundSaver では、トラックを MP3 ファイルや iTunes ファ イルとして書き出す際にトラックと共に書き出されるメタ データを入力できます。SoundSaver 上でトラック名、 アー ティスト、アルバム、作曲者、ジャンル、作成年を入力 しておくと、これらの情報が iTunes、iPod、その他の ID3 対応メディアプレイヤーハードウェアおよびソフトウェ アでも表示されます。 トラックのメタデータは WAV ファイル書き出しには 対応していません。 メタデータは、自動または手動で入力できます。メタデー タの自動入力では、オンラインの MusicBrainz ライブラ リが使用されます。GracenoteCDDB ライブラリには、 アルバム名、アーティスト名、トラック名が数多く保存 されています。 4. [OK] ボタンをクリックします。 5. トラックごとに上記の作業を繰り返します。 トラックのメタデータを自動入力するには : 1. トラックリストでトラックを選択します。 2. [ID3] ボタンをクリックします。 ( -I(Mac)、Ctrl-I (Windows)) 3. [ トラックのメタデータを編集 ] ウィンドウで、アー ティスト名またはアルバム名を入力してから [ アルバ ム情報をダウンロード ] ボタンをクリックします。 一致する作品が検出されると、トラック名、アルバ ム名、アルバム年の情報が自動入力されます。一 致する作品が複数検出された場合、表示されるリ ストから正しい作品を選択します。 第3章 – SoundSaverを使用する 35 完成品を書き出す それでは、完成した録音を書き出し、デジタルフォーマッ トで楽しみましょう。 SoundSaver では、MP3 や WAV ファイルへの書き出し、 iTunes ライブラリへの書き出し、SoundSaver プロジェクト ファイルとしての書き出しの各オプションから選択できま す。SoundSaver プロジェクトファイルは、別のコンピュー 4. [OK]ボタンをクリックし、トラックを自動定義します。 タへの転送や追加編集に使用できます。 MP3 書き出しオプション MP3 を書き出し用ファイルフォーマットに選択すると、さ まざまなメディアプレイヤーで使用できる圧縮 MP3 ファイ Shift- クリックまたは - クリック(Mac)/Ctrl- クリッ ク(Windows)で複数のトラックを選択し、共通する ルが作成されます。書き出されるファイルのビットレートと クオリティは、[Preferences] ボタンをクリックして表示され る [ 環境設定パネル ] の [ 書き出し ] タブで設定できます。 メタデータ(アーティスト名やアルバム名など)をま とめて入力することもできます。 メタデータを取得する際は、取得したメタデータが 正しいトラックに適用されるよう、トラック数が正し く定義されているかどうかを確認してください。ト ラック数が正しく定義されていない場合、メタデー タのうち一部のみが取得されます。 この原因として最も一般的なものは、2 曲が 1 つに なってしまっている場合です。トラックの自動定義 を行った場合、2 曲がまとめて 1 曲として定義され てしまっていることが考えられます。このような場 合、トラックのマーカーを手動で調整し、トラック を分割する必要があります。その後で、もう一度メ タデータを取得してください。 36 MP3 書き出しオプションを選択すると、SoundSaver は内蔵 MP3 エンコーディングを使用して MP3 ファイ ルを作成します。SoundSaver は、LAMEMP3 エンコー ダを使用しています。iTunes の書き出しオプション を使用して MP3 を作成することもできます。この場 合、SoundSaver の [ 環境設定パネル ] の [ 書き出し ] タブで、[iTunes 書き出しオプション ] の [iTunes エ ンコーダ ] に [iTunesMP3] を選択します。こちらは、 Fraunhofer エンコーダを使用しています。LAME エ ンコーダで作成された MP3 のサウンドを好む人も いれば、iTunes の Fraunhofer エンコーダで作成さ れた MP3 のサウンドを好む人もいます。 SoundSaverクイックスタートガイド 3 書き出しページでは、MP3や WAVといった一般的なデジタルオーディオファイルの書き出しや、iTunesライブラリへの書き出しオプションを 選択できます。 ト /44.1kHz でオーディオ CD 書き込みに適した WAV ファ イルを書き出すといった操作が行えます。このオプション がオフの場合、書き出される WAV ファイルの形式は、録 音されたときと同じ形式になります([ 環境設定パネル ] WAV 書き出しオプション WAV を書き出し用ファイルフォーマットに選択すると、 CD 書き込みや別のオーディオ / ビデオアプリケーション での作業に最適な高品質の非圧縮ファイルが作成され ます。 の [ オーディオ ] タブの [ 入力ハードウェア形式 ] に表示)。 iTunes 書き出しオプション iTunes を書き出しオプションに選択すると、SoundSaver から書き出されるファイルが iTunes ライブラリに送信され ます。送信されるファイルのフォーマットは、[ 環境設定 パネル ] の [ 書き出し ] タブの [iTunes 書き出しオプション ] で設定しておく必要があります。 サンプルレート / ビット深度を変換 このオプションでは、書き出されるファイルのサンプル レートとビット深度を設定できます。24 ビット /96kHz な どの高解像度で録音とクリーニング/ 編集を行い、 16 ビッ iTunes の 内 蔵 エ ンコー ダ はファイル を AAC、AIFF、 Apple ロスレス、MP3、WAV として読み込むことができる 第3章 – SoundSaverを使用する 37 ため、iTunes を書き出しオプションに選択することにより、 SoundSaver の環境設定を開くには : さまざまなファイルフォーマットで iTunes にファイルを取 1. SoundSaver インターフェース左下隅の [Preferences] り込むことができます。 (環境設定)ボタンをクリックします。 この設定では、ファイルフォーマットのみを設定し 2. カスタマイズしたいオプションが含まれているタブ ([ 一般 ]、[ オーディオ ]、[ 書き出し ])をクリック します。 ます。ビットレートやクオリティを変更するには、 iTunes の [ 一般 ] 設定の [ 読み込み設定 ] を開く必 要があります。 iTunes を使ってオーディオ CD を書き込むことがで SoundSaver の [ オ ー デ ィ オ ] 環 境 設 定 は、 SoundSaver インターフェース下の [AudioSettings] (オーディオ設定)ボタンをクリックして直接開くこ ともできます。 きます。 [ 一般 ] 環境設定 一般書き出しオプション SoundSaver の [ 一般 ] 環境設定には、次のオプションが SoundSaver には、次の一般書き出しオプションがあります。 あります。 書き出し時にオーディオをノーマライズ このオプションが選択されている場合、SoundSaver から 書き出されるトラックのオーディオ音量にノーマライズが 適用されます。ノーマライズとは、クリッピングや歪みが 生じない程度にオーディオ音量をできるだけ上げる処理 を指します。 このオプションが選択されている場合、ツールチップがイ ンターフェースのコントロール上に現れ、コントロールに関 する有益なヒントや操作方法の説明が表示されます。ツー ルチップは、SoundSaver を初めて使用する場合に最適です。 SoundSaver をカスタマイズする SoundSaver には、カスタマイズ可能な環境設定オプショ ンがあります。ワークフローに合わせて調整してください。 デフォルト設定は、ほとんどの状況で最も効果的に機能 するよう入念にデザインされています。設定を変更する前 に、まずデフォルト設定のまま使用してみてください。以 下では、環境設定オプションについて説明します。 38 ツールチップを表示 起動時に録音ページを表示 このオプションが選択されている場合、SoundSaver 起 動時に録音ページが表示されます。オーディオソースとコ ンピュータの接続が設定済みで、すぐに録音を開始した い場合に便利です。 SoundSaverクイックスタートガイド クリッピング警告を表示 オーディオシステム このオプションが選択されている場合、SoundSaver が クリッピングを検出するとダイアログが表示されます。ク リッピングとはオーディオの歪みのことで、入力音量が 高くなりすぎると生じます。クリッピングは非常に不快な 音を発しますので、録音に含まれることがないようにし ましょう。このオプションは、デジタル録音に不慣れな 現在使用されているオーディオシステムが表示されます。 方に便利です。 ユーザーが選択することはできません。 出力 コンピュータからのオーディオ出力(コンピュータ上の SoundSaver からスピーカーやヘッドフォンへの出力など) に使用するオーディオハードウェアを選択します。 [ クリッピング警告を表示 ] が選択されていなくて も、入力音量メーターの右端のクリップインジケー タは常に有効となっており、クリッピングが検出さ れると数秒間赤色に点灯します。 入力 オーディオ入力(オーディオソースからコンピュータ上の SoundSaver への録音など)に使用するオーディオハード ウェアを選択します。 有効な出力チャンネル アップデートを確認 : [ アップデートを確認 ] では、SoundSaver がアップデー トを自動的に確認するよう設定できます。アップデート が見つかると、SoundSaver にダウンロードを促すメッ セージが表示されます。 オーディオ出力(コンピュータ上の SoundSaver からスピー カー / ヘッドフォンへの出力など)に使用するオーディオ ハードウェアのチャンネルを設定します。 有効な入力チャンネル [ オーディオ ] 環境設定 オーディオ入力(オーディオソースからコンピュータ上の SoundSaver への録音など)に使用するオーディオハード [ オーディオ ] 環境設定では、オーディオ入力と出力に ウェアのチャンネルを設定します。 使用するコンピュータのオーディオハードウェアのチャン ネル、録音形式、保存先を設定できます。 第3章 – SoundSaverを使用する 39 3 ほとんどのオーディオインターフェースハードウェア では、ステレオ入力と出力が 1 組しか搭載されてい 2. オーディオ入力形式の設定方法については、ご使用 のコンピュータに付属の説明書をご参照ください。 ません。その場合、表示されるオプションは [Output 1+2] と [Input1+2] のみとなります。より高度なオー ディオハードウェアになると、複数組の入力と出力 が搭載されています。この場合、オーディオソース や再生システムに実際に接続されている入力 / 出力 を SoundSaver で選択する必要があります。 [ 書き出し ] 環境設定 [ 書き出し ] 環境設定では、MP3、WAV、iTunes、一般 の各書き出しオプションを設定できます。 バッファサイズ これらの設定については「完成品を書き出す」のセ クションで説明しています。 [ バッファサイズ ] では、録音中にコンピュータのオーディ オハードウェアデバイスによってキャプチャされるデジタル オーディオと再生中にデバイスから読み込まれるデジタル オーディオの単位(チャンク)のサイズを設定します。デ フォルト設定はほとんどのコンピュータでうまく機能しま す。一般的に、低めのバッファサイズは高速なシステムに 適しており、高めのバッファサイズは古い低速なシステム に適しています。 [ バージョン情報 ] 画面 [ バージョン情報 ] 画面には、SoundSaver のバージョン 番号と BIAS ウェブサイトへのリンクが表示されます。ウェ ブサイトでは、SoundSaver テクニカルサポート、チュート リアルビデオ、その他の BIAS 製品情報をご利用いただ けます。 録音ディレクトリ SoundSaver での録音が保存されるデフォルトのディレク トリを指定します。ほとんどの場合、この設定を変更す る必要はありません。特定の別ディレクトリに録音する必 要がある場合にのみ変更することをお勧めします。 [ 録音ディレクトリ] を変更する場合は、選択するディ レクトリへの書き込み権限がご使用のユーザーアカ ウントにあることを確認してください。 入力ハードウェア形式 まとめ [ 入力ハードウェア形式 ] には、チャンネル数、ビット深度、 サンプルレートの現在の設定が表示されます。設定自体 は、[AudioMIDI設定 ] ユーティリティ(Mac)または [ サ ウンド ] コントロールパネル(Windows)で行います。 形式の設定を変更するには : 1. [[AudioMIDI 設 定 ] を開く ...] ボタン(Mac)また は [[ サウンド ] コントロールパネルを開く ...] ボタン (Windows)をクリックします。 40 SoundSaver の使用方法についてお分かりいただけました か。SoundSaver を使用したレコードやテープのデジタル 化をどうぞお楽しみください。 チュートリアルビデオとテクニカルサポート情報は、BIAS ウェブサイトにてご覧いただけます。 http://www.bias-inc.com SoundSaverクイックスタートガイド A 付録1: キーボードショートカット Mac キーボードショートカット 対応するコマンド スペースキー Return(2x) 左矢印 右矢印 再生/一時停止 録音先頭へジャンプ 前のトラックへジャンプ 次のトラックへジャンプ トラックを定義 トラックを自動定義 トラック情報を編集(ID3メタデータ) 波形を縮小表示 波形を拡大表示 波形をフル縮小表示 波形をフル拡大表示 前のページへ移動 次のページへ移動 -D -Shift-D -I -左矢印 -右矢印 -Shift-左矢印 -Shift-右矢印 Shift+左矢印 Shift+右矢印 Windows キーボードショートカット 対応するコマンド スペースキー Return(2x) 左矢印 右矢印 再生/一時停止 録音先頭へジャンプ 前のトラックへジャンプ 次のトラックへジャンプ トラックを定義 トラックを自動定義 トラック情報を編集(ID3メタデータ) 波形を縮小表示 波形を拡大表示 波形をフル縮小表示 波形をフル拡大表示 前のページへ移動 次のページへ移動 Ctrl-D Ctrl-Shift-D Ctrl-I Ctrl-左矢印 Ctrl-右矢印 Ctrl-Shift-左矢印 Ctrl-Shift-右矢印 Shift+左矢印 Shift+右矢印 付録1 – キーボードショートカット 41 2011年2月制作|株式会社エムアイセブンジャパン
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