授業案内(シラバス) - ノートルダム清心女子大学

【授業案内(シラバス)】
文学研究科
日本語日本文学専攻 博士前期課程
研究分野/領域
古代中世文学
授業コード
M1000
授
業
科
目
古代文学特論Ⅰ
担
者
新美 哲彦
授
業
形
態
講義・演習
間
通年
単
数
4
当
期
位
対 象 年 次
1 2
授 業 概 要
『源氏物語』の古典化と海外受容:現在,日本の「古典」と呼ばれるようになった作品群は,
いつごろ,いかにして「古典」になっていったのだろうか。『源氏物語』の古典化の流れを,
鎌倉時代・室町時代・江戸時代・近代以降に分け,「古典」の創造,『源氏物語』の海外
受容を海外の研究論文を読みながら,学んでいく。
到 達 目 標
『源氏物語』の古典化の流れを学ぶ。
成 績 評 価
基
準
授業中の報告・レポート等により総合的に判断する。
留 意 事 項
手持ちの英和辞書を持参(電子辞書を持っている人は電子辞書を持参)。参考図書等は
授業中に指示する。
教
”Haruo Shirane, Tomi Suzuki ed., Inventing the Classics: Modernity, National
Identity, and Japanese Literature, Stanford Univ. Press, 2001. 等(講義中に指示)
材
授 業 予 定
1 導入 2・3 鎌倉時代の『源氏物語』受容 4・5 室町時代の『源氏物語』
受容 6・7 江戸時代の『源氏物語』受容 8・9 近代以降の『源氏物語』受
容 10 ~ 14 教材の輪読・発表 15・16 まとめ
文学研究科
日本語日本文学専攻 博士前期課程
研究分野/領域
古代中世文学
授業コード
M1030
授
業
科
目
中世文学特論Ⅱ
担
者
海野 圭介
授
業
形
態
講義・演習
間
集中
単
数
4
期
当
位
対 象 年 次
1 2
授 業 概 要
中世前期の和歌に関わる資料の成立と伝来・受容について考える。具体的には 12 世紀
(院
政期)に撰集された勅撰和歌集『金葉和歌集』の成立と性格、伝本の伝来形態などにつ
いて具体的に古写本を参照しつつ調査を行い、研究上の課題を浮かび上がらせる。
到 達 目 標
古典の伝来と受容について学ぶ。古写本の取り扱い方法を学ぶ。
成 績 評 価
基
準
授業中の報告(50%)、レポート等の課題(50%)
留 意 事 項
鉛筆(シャープペンシル不可)、ナイロン又は布製のメジャー(金属製不可)、タオルを
持参のこと。
教
プリント等を用いる。
材
授 業 予 定
1. ガイダンス、2~3. 院政期歌壇の形成と中世和歌の始発、4~5. 金葉和歌集の成
立、6~7. 金葉和歌集の伝本、8~ 12. 実習(古写本の調査)、13 ~ 14. 調査報告、15
~ 16. まとめ
- 99 -
文学研究科
日本語日本文学専攻 博士前期課程
研究分野/領域
古代中世文学
授業コード
M1050
授
業
科
目
古代中世文学演習
担
者
新美 哲彦
授
業
形
態
演習
間
通年
単
当
期
位
数
4
対 象 年 次
1~2
授 業 概 要
古代中世文学資料研究:主として平安時代から室町末江戸初にかけて成立した文学・芸
能を対象に,文学研究上の課題について各自の研究テーマに即して報告と討議を行う。
到 達 目 標
日本文学史上の基礎的知識を身につけ,発展させる。議論の枠組と組み立て方・論述の
技術を磨く。古典籍の取り扱い方に関する技術を習得する。
成 績 評 価
基
準
授業中の報告・レポート等により総合的に判断する。
留 意 事 項
演習形式の授業。各自のテーマを深めるための読解の技術的トレーニングと課題に対す
る議論を中心に演習を行う。
教
学期初頭の授業のはじめに指示する。
材
授 業 予 定
・授業紹介
・具体的な課題の報告・発表
文学研究科
日本語日本文学専攻 博士前期課程
研究分野/領域
近世近代文学
授業コード
M1120
授
業
科
目
近代文学特論 1
担
者
山根 知子
授
業
形
態
講義
間
通年
単
期
当
位
数
4
対 象 年 次
1 2
授 業 概 要
日本近代文学(小説および詩・児童文学を扱う)における作品論・作家論に取り組み、
さまざまな分析方法を模索し、具体的な論を試行する。また、受講者各自の研究課題に
ついても具体的な検討を行なう。
到 達 目 標
作品論・作家論ともに、設定したねらいに応じた効果的な方法論を工夫して確立する
すべを身につけ、具体的に説得力のある論考を実践できること。
成 績 評 価
基
準
授業内活動と論文により総合的に評価する。
留 意 事 項
講義に対して受身ではなく、常に自分の修士論文の内容を念頭におき、効果的な方法
論を考えておくこと。
教
授業中に指示する。
材
授 業 予 定
・作品論・作家論における方法論の紹介
・具体的な実例を講義
・各自の研究課題に対する方法論や問題点の検討
- 100 -
文学研究科
日本語日本文学専攻 博士前期課程
研究分野/領域
近世近代文学
授業コード
M1130
授
業
科
目
近代文学特論 2
担
者
綾目 広治
授
業
形
態
講義
間
通年
単
当
期
位
数
4
対 象 年 次
1 2
授 業 概 要
大正期から現代に至るまでの文芸批評史を展望する。代表的な評論、および文学論争の
読解を通して、現代文学史において何が問題にされてきたのか、さらにそれらの問題と
社会との関わりについて考察する。さらに大衆小説に焦点を絞って、作家や出版者さら
に読者などからなる出版文化と、その歴史的意義についても考察する。従って、この講
義は社会的な視野から見た現代文学史の講義であり、また、広い意味での現代社会思想
史でもある。
到 達 目 標
社会の問題と関わる現代批評、現代思想についての展望を得る。
成 績 評 価
基
準
演習での発表。
留 意 事 項
当該テキスト以外にも関連文献を幅広く読む。
教
適宜指示する。
材
授 業 予 定
1. 文学研究方法論 2. 歴史小説 3. 戦後文学 4. 時代小説 5. 原爆文学
文学研究科
日本語日本文学専攻 博士前期課程
研究分野/領域
近世近代文学
授業コード
M1110
授
業
科
目
近代文学特論 3
担
者
山根 道公
授
業
形
態
講義
間
通年
単
期
当
位
数
4
対 象 年 次
1 2
授 業 概 要
日本の近代文学においてキリスト教と関わりのある文学作品を取り上げ,作品に即して
キリスト教的主題や聖書的表現など文学研究上の課題についての分析方法を考察し,読
解を試みる。
到 達 目 標
キリスト教や聖書との関係のある作品を,キリスト教的主題や聖書的表現等に着目して
分析,読解する技術を習得する。
成 績 評 価
基
準
受講姿勢およびレポートにより総合的に評価する。
留 意 事 項
演習形式も取り入れる。
教
授業中に適宜指示する。
材
授 業 予 定
1、日本文学とキリスト教概説 2、明治文学とキリスト教 3、大正文学とキリスト教
4、昭和文学とキリスト教Ⅰ 5、昭和文学とキリストⅡ 6、昭和文学とキリストⅢ
- 101 -
文学研究科
日本語日本文学専攻 博士前期課程
研究分野/領域
近世近代文学
授業コード
M1150・M1160・M1170
授
業
科
目
近世近代文学演習
担
者
綾目広治 、山根知子、山根道公
授
業
形
態
演習
間
通年
単
当
期
位
数
4
対 象 年 次
1~2
授 業 概 要
学生の選んだテーマを中心として、資料の取り上げ方、研究文献の収集とその扱い方、
資料分析の方法、多角度からの考察の試行等の訓練をする。
到 達 目 標
修士論文作成
成 績 評 価
基
準
作成した論文等の達成度について判断する。
留 意 事 項
数多くの文献を読みこなすこと。
教
適宜指示する。
材
授 業 予 定
修士論文作成のための文献調査等
文学研究科
日本語日本文学専攻 博士前期課程
研究分野/領域
日本語学
授業コード
M1210
授
業
科
目
近代語特論
担
者
尾崎 喜光
授
業
形
態
講義(演習を含む)
間
通年
単
期
当
位
数
4
対 象 年 次
1 2
授 業 概 要
現代の話し言葉(会話)を社会言語学的観点から分析する一つの手法について解説する
とともに,それを踏まえた小規模な調査の実施と分析を行う。
到 達 目 標
現代の話し言葉(会話)を社会言語学的観点から分析する一つの手法を学ぶとともに,
実際に会話を収録・文字化・分析することを通し社会言語学的研究方法の一つを習得す
る。
成 績 評 価
基
準
授業内活動、研究レポートにより評価する。
留 意 事 項
PC での分析,データベースの作成を必須とする。ワード,エクセルを使える環境を整
えておくこと。
材
現代日本語研究会編『合本 女性のことば・男性のことば(職場編)』(ひつじ書房)
[ISBN:978-4-89476-579-5]
授 業 予 定
1.上記の教材および関連文献についての検討。添付の電子データの分析。
2.調査方法の検討。会話データの収録,データベース化(文字化),分析レポートの作成。
教
- 102 -
文学研究科
日本語日本文学専攻 博士前期課程
研究分野/領域
日本語学
授業コード
M1250
授
業
科
目
日本語学演習
担
者
尾崎 喜光
授
業
形
態
演習
間
通年
単
期
当
位
数
4
対 象 年 次
1~2
授 業 概 要
各自のテーマについて社会言語学の視点から検討する。
先行研究や資料分析の方法について討議する。
到 達 目 標
修士論文作成の基礎となる先行研究の扱い方、資料の収集・分析方法の修得。各自のテー
マへの問題意識を深化させる。
成 績 評 価
基
準
授業内活動、レポートにより評価する。
留 意 事 項
発表用レポートの作成を要する。
教
各自が修士論文作成に考察材料として使うことになる研究論文・著作。
材
授 業 予 定
各自のテーマに沿って順次レポートを作成し、参加者に配布・説明し、全員で討議。
- 103 -
文学研究科
日本語日本文学専攻 博士前期課程
研究分野/領域
専門関連科目
授業コード
M1300
授
業
科
目
日本思想史特論
担
者
八重樫 直比古
授
業
形
態
講義
間
通年
単
期
当
位
数
4
対 象 年 次
1 2
授 業 概 要
副題を「古代社会と仏教」とする。日本古代における外来文化の伝来・受容・定着の実
態を明らかにし,その特質を論ずる。特に仏教を中心に取り上げて,古代社会の形成や
展開との関わりにおいて,その果たした役割を検証する。『日本書紀』『続日本紀』を主
要な史料として用い,仏教の伝来を上限とし,8 世紀を下限とする。
到 達 目 標
宗教が社会的規範としてどのように機能するか,その具体例を知る。
成 績 評 価
基
準
レポートと授業でのやりとりを総合して評価する。(レポ 70%,授業 30%)
留 意 事 項
授業と平行して,使用する史料を自ら読み,講義内容に対する批判的視座を確保する。
教
適宜,プリントなどを配布する。
材
授 業 予 定
〈Ⅰ期〉
第 1 回 本年度の講義に関する予定
第 2 回 『日本書紀』の成立
第 3 回 『日本書紀』における仏教関係記事
第 4 回 「仏教公伝」
第 5 回 廃仏派と祟仏派
第 6 回 物部氏の滅亡
第 7 回 推古天皇氏の仏教興隆
第 8 回 憲法十七条
第 9 回 聖徳太子の死
第 10 回 田村皇子の即位
第 11 回 上宮王家滅亡事件
第 12 回 孝徳天皇の仏教興隆の詔
第 13 回 『日本書紀』と仏教
第 14 回 『続日本紀』の成立
第 15 回 『続日本紀』の宣命
〈Ⅱ期〉
第 16 回 聖武天皇と仏教
第 17 回 国分寺の造営
第 18 回 東大寺大仏の造営
第 19 回 阿倍内親王
第 20 回 阿倍内親王の立太子
第 21 回 孝謙天皇の即位
第 22 回 称徳天皇の重祚
第 23 回 弓削道鏡
第 24 回 太政大臣禅師任命
第 25 回 法王任命
第 26 回 八幡神託宣事件(1)-宣命第 44 詔-
第 27 回 八幡神託宣事件(2)-宣命第 45 詔-
第 28 回 奈良時代の仏教再考
第 29 回 『金光明最勝王経』と国家仏教
第 30 回 本年度のまとめ
- 104 -
文学研究科
日本語日本文学専攻 博士前期課程
研究分野/領域
専門関連科目
授業コード
M1310
授
業
科
目
日本民俗学特論
担
者
小嶋 博巳
授
業
形
態
講義
間
通年
単
期
当
位
数
4
対 象 年 次
1 2
授 業 概 要
日本の民俗宗教の基本構造と歴史について研究する。とくに、民俗宗教を形成する一
つの契機である定住と漂泊の交渉に注目し、漂泊宗教者と、定住民の一時的漂泊として
の巡礼をとりあげる。また、民俗社会における信仰・知識のあり方について考察する。
到 達 目 標
日本民俗学をはじめとする民俗宗教研究の立脚点を理解し、あわせて日本の伝統的社
会のしくみとその宗教・知識のあり方に対する理解を深める。
成 績 評 価
基
準
期末にレポート提出を求め、それによって評価する。
留 意 事 項
一部、演習形式もとりいれる。
教
必要な資料は配付する。また参考文献は授業中に指示する。
材
授 業 予 定
1.民俗および民俗宗教という概念 2.漂泊者と定住社会 3.漂泊宗教者の組織と
活動 4.巡礼という宗教 5.伝承・俗信――民俗社会の知識
- 105 -
文学研究科
日本語日本文学専攻 博士前期課程
研究分野/領域
専門関連科目
授業コード
M1320
授
業
科
目
中国思想史特論
担
者
鈴木 真
授
業
形
態
講義
間
通年
単
期
当
位
数
4
対 象 年 次
1 2
授 業 概 要
近世中国における科挙・宗族・思想の問題を中心に,当時の漢人社会のあり方につい
て,歴史学の観点より考察する。
到 達 目 標
近世中国の漢人社会における科挙制度の理念・実態について,理解を深める。
成 績 評 価
基
準
授業に取り組む姿勢・口頭発表・課題レポートの内容等により,総合的に評価する。
留 意 事 項
一部,演習形式もとりいれる。
教
講義中に指示する。
材
授 業 予 定
第 1 回:講義概要
第 2 回:中国史における官僚制度と社会
第 3 回:封建制と郡県制
第 4 回:官僚登用制度の変遷①(漢)
第 5 回:官僚登用制度の変遷②(魏晋)
第 6 回:官僚登用制度の変遷③(南北朝)
第 7 回:科挙の導入と理念
第 8 回:科挙による政治的影響
第 9 回:科挙による思想的影響
第 10 回:科挙による社会的影響
第 11 回:科挙の隆盛と宗族の形成
第 12 回:北宋における宗族
第 13 回:南宋における宗族
第 14 回:明朝における宗族
第 15 回:清朝における宗族
第 16 回:近世中国の宗教倫理
第 17 回:科挙と商人社会
第 18 回:浙江における商人と文人
第 19 回:ある塩商の系譜
第 20 回:清朝の野史
第 21 回:清朝における思想統制
第 22 回:清朝における「文字の獄」①(康煕年間)
第 23 回:清朝における「文字の獄」②(雍正年間)
第 24 回:清朝における「文字の獄」③(乾隆年間)
第 25 回:清朝における繙訳科挙
第 26 回:旗人の応試とその意義
第 27 回:清朝社会における科挙・官僚小説
第 28 回:『儒林外史』
第 29 回:『官場現形記』
第 30 回:まとめ
定期試験
- 106 -
文学研究科
日本語日本文学専攻 博士後期課程
研究分野/領域
日本文学 1
授業コード
H1000
授
業
科
目
古代中世文学特殊講義 1
担
者
新美 哲彦
授
業
形
態
講義
間
通年
単
当
期
位
数
4
対 象 年 次
1 2 3
授 業 概 要
写本・版本の扱い方:近世以前の作品の場合,諸本が複数あるのが通例である。そのため,
テクストを読み解く以前の基礎作業として,諸本の分類,底本の選定,本文の校訂など,
読むテクストを定める作業が存在する。さらにその作業の前段階の調査やその作業を補
充するものとして,古典籍の取り扱い方を学ぶ必要がある。それら基礎作業を,特殊文
庫の本を用いながら,学んでいく。
到 達 目 標
文献学・書誌学の基礎を知る。古典籍の取り扱い方に関する技術を習得する。
成 績 評 価
基
準
授業中の報告・レポート等により総合的に判断する。
留 意 事 項
鉛筆とメジャーを毎回持参のこと。
教
材
授 業 予 定
藤井隆『日本古典書誌学総説』(和泉書院,1991 年),橋本不美男『原点をめざして』
(笠
間書院),中野三敏『江戸の出版』(ぺりかん社),橋口候之介『和本入門』(平凡社)等
(講義中に指示)
1~3概説 4~ 14 文献学・書誌学の解説及び書誌ノート作成作業。 15・16 まとめ
文学研究科
日本語日本文学専攻 博士後期課程
研究分野/領域
日本文学 1
授業コード
H1010
授
業
科
目
古代中世文学特殊講義 2
担
者
八重樫 直比古
授
業
形
態
講義
間
通年
単
期
当
位
数
4
対 象 年 次
1 2 3
授 業 概 要
『日本霊異記』を初めとする古代説話集を取り上げる。古代説話集は初めから仏教説
話集として出現する。そこに見られる仏教は,今日的な常識とはかなりかけ離れた様相
を呈する。古代説話集における仏教とはいかなるものか,またなぜ説話集は編纂された
のか,その具体相を,説話の読み込みを通して明らかにしてみたい。
到 達 目 標
文学作品からその作者の思想を読み取る方法を学んで欲しい。
成 績 評 価
基
準
レポート(70%)に授業における理解度(30%)を加え評価する。
留 意 事 項
作者の思想を直接的に展開したものではない著作に,作者や編者の思想を探る,その
方法を会得してもらいたい。
教
適宜プリントを用意する。
材
授 業 予 定
『日本霊異記』を初めとする平安時代の説話集を複数取り上げる。しかし,学生の希
望や,研究テーマに即するために随時予定を変更することも考えている。
- 107 -
文学研究科
日本語日本文学専攻 博士後期課程
研究分野/領域
日本文学 1
授業コード
H1020
授
業
科
目
古代中世文学特殊講義 3
担
者
阿部 泰郎
授
業
形
態
講義
間
第1期(集中)
単
当
期
位
数
2
対 象 年 次
1 2 3
授 業 概 要
仏教を受容した日本では、その象徴である仏像の聖性をめぐって、人間の苦悩や受難
を、造られたモノとしての仏像が身代りとなって傷付くという霊験譚が、古代から中世
にかけて広く流布していた。また仏像そのものが生ける如来や菩薩として造られ祀られ
る「生身」信仰が、普遍的な<聖なるもの>として出現する。その一方、仏法を滅し障
碍しようとする“反仏法”の存在が、たとえば「天狗」という説話上の存在として中世
に登場する。それはまた、
「第六天魔王」の伝承のような、中世につくりだされたあら
たな神話として展開する。そうした、中世日本の<聖なるもの>と反<聖なるもの>=
<魔>の両義的な世界像とその系譜を、中世説話や文学作品、芸能など領域を越えて探
究する。
到 達 目 標
中世日本に生きた人々の宗教的心性とは如何なるもので、どのように形成されたのか、
文学における精神史的課題を理解することを通じて、中世人の世界像を認識すること。
成 績 評 価
基
準
上記の問題に関する理解や認識が、受講者自身の主体的な研究対象において如何に意
識され反映しているか、研究レポートや討議を通して評価する。
留 意 事 項
多数の参考文献(原典資料・研究書・論文等)を授業において提示するので、これらを
読んだ上で自らの研究を検討すること。
教
資料プリントを随時配布する。
材
授 業 予 定
中世文学(文学史)の諸問題について概観した上で、問題の焦点となる作品や資料に
ついて、関連する文献を読みながらレクチャーし、討議する。今年は資料に収められた
中世説話と寺社縁起を中心に、中世文学作品や芸能を参照しながら中世の光と闇につい
て考えたい。
文学研究科
日本語日本文学専攻 博士後期課程
研究分野/領域
日本文学 1
授業コード
H1030・H1050
授
業
科
目
古代中世文学課題研究
担
者
八重樫直比古、新美哲彦
授
業
形
態
演習
間
通年
単
期
当
位
数
4
対 象 年 次
1~3
授 業 概 要
学生の選んだ研究テーマに即して,研究に必要な指導と助言を行なう。研究史を十分
に押さえ,先行研究を批判的に継承,発展させ,その上で独創的で説得力に満ちた学説
を盛り込んだ博士論文が完成するように,指導と助言に努めたい。口頭での報告やそれ
を文字化したレポートや論文の提出を随時求める。
到 達 目 標
独創的で説得力に満ちた研究の完成。
成 績 評 価
基
準
レポートに授業における発表や討論を加味して評価する。
留 意 事 項
早く自立した研究者となることを目指して研究に勤しむこと。
教
適宜プリントなどを用意する。
材
授 業 予 定
・授業紹介
・具体的な課題の報告・発表
- 108 -
文学研究科
日本語日本文学専攻 博士後期課程
研究分野/領域
日本文学 2
授業コード
H1110
授
業
科
目
近世近代文学特殊講義 2
担
者
山根 知子
授
業
形
態
講義
間
通年
単
当
期
位
数
4
対 象 年 次
1 2 3
授 業 概 要
日本近代文学の作品を対象に、一次資料から二次資料にいたる綿密な調査および系統
的な整理を行い、そうした基礎資料の把握を踏まえた本文批評を経て、目的および方法
論を明確にした作品論・作家論に取り組みたい。
到 達 目 標
作家に関するデータ処理の方法を身につけ、収集した資料を客観的に扱うことで、実
証性の高い論考を実践できること。
成 績 評 価
基
準
授業内活動と論文により総合的に評価する。
留 意 事 項
各自の研究対象となる作家について、作家、作品、および先行研究における必要な全
データを系統的に収集・整理し、表などにまとめて提示できるようにしておくこと。
教
授業中に指示する。
材
授 業 予 定
・作品・作家に関する資料、および先行研究における整理方法の紹介
・具体的な実例を講義
・各自の研究課題に対する方法論や問題点の検討
文学研究科
日本語日本文学専攻 博士後期課程
研究分野/領域
日本文学 2
授業コード
H1130
授
業
科
目
近世近代文学特殊講義 4
担
者
綾目 広治
授
業
形
態
講義
間
通年
単
期
当
位
数
4
対 象 年 次
1 2 3
授 業 概 要
日本近代の小説及び批評の研究を行う。受講生の論文作成に資する文献を読んでいく。
到 達 目 標
取り上げた文献についての幅広い視野からの理解を得る。
成 績 評 価
基
準
作成した雑誌論文等の達成度によって判断する。
留 意 事 項
数多くの文献を読みこなすこと。
教
適宜指示する。
材
授 業 予 定
1. 文学研究方法論 2. 戦前昭和の批評 3. 戦後批評 4. 現代批評 5. 批評理論
- 109 -
文学研究科
日本語日本文学専攻 博士後期課程
研究分野/領域
日本文学 2
授業コード
H1170・H1180
授
業
科
目
近世近代文学課題研究
担
者
綾目広治 、 山根知子
授
業
形
態
演習
間
通年
単
当
期
位
数
4
対 象 年 次
1~3
授 業 概 要
学生個人の主体的な問題意識や学生の希望する研究課題に、指導教員が協力し、集中的、
焦点的に取り組む研究の場である。課題に対して、指導の徹底と研究の深化を図ること
によって、博士論文作成の助言と指導を行う。
到 達 目 標
博士論文作成
成 績 評 価
基
準
作成した論文等の達成度によって判断する。
留 意 事 項
数多くの文献を読みこなすこと。
教
適宜指示する。
材
授 業 予 定
博士論文作成のための文献調査等。
文学研究科
日本語日本文学専攻 博士後期課程
研究分野/領域
日本語学
授業コード
H1200
授
業
科
目
日本語学特殊講義 1
担
者
尾崎 喜光
授
業
形
態
講義(演習を含む)
間
通年
単
期
当
位
数
4
対 象 年 次
1 2 3
授 業 概 要
言語行動およびその背後にある対人行動意識に関する対照研究(日韓)の調査方法の一
つについて解説するとともに,既存のデータ(下記教材に添付)を用いての分析を試みる。
到 達 目 標
言語行動およびその背後にある対人行動意識について,対照社会言語学的観点から研究
する一つの手法を学ぶとともに,PC を用いたアンケートの分析方法を習得する。
成 績 評 価
基
準
授業内活動,研究レポートにより評価する。
留 意 事 項
PC での分析を必須とする。ワード,エクセルを使える環境を整えておくこと。分析の
妥当性を確認するための小規模なインタビュー調査を行う場合もある。
材
尾崎喜光編『対人行動の日韓対照研究-言語行動の基底にあるもの-』(ひつじ書房)
[ISBN:978-4-89476-341-8]
授 業 予 定
1.上記の教材に収録されている論文についての検討。
2.教材添付の電子データの分析。
(韓国人・日本人へのインタビュー調査の計画と実施)
教
- 110 -
文学研究科
日本語日本文学専攻 博士後期課程
研究分野/領域
日本語学
授業コード
H1210
授
業
科
目
日本語学特殊講義 2
担
者
氏家洋子
授
業
形
態
講義(演習を含む)
間
通年
単
当
期
位
数
4
対 象 年 次
1 2 3
授 業 概 要
先人が自然的、生産的、社会的条件の中でコミュニケーション活動を続けてきた結晶と
して在る言葉を精神文化と捉え、探究する。日本語を母語として継承した人間の精神活
動にそれはどんな指針や制約をもたらすのか。言語文化学(社会・心理言語学を含む)と、
異言語、特に英語の場合と比較対照させる対照言語学の立場とから日本語の精神文化を
考察する。
到 達 目 標
博士論文作成の基礎になる日本語に関する社会・心理言語学を含む言語文化学、対照言
語学の知識と思考法の修得を通し、各自のテーマへの問題意識を深化させる。
成 績 評 価
基
準
授業内活動、レポートにより評価する。
留 意 事 項
演習形式も含めるため発表用レポートの作成が必要。
教
時枝誠記著『国語学原論』岩波書店、Traugott and Dasher, Regularity in Semantic
Change, Cambridge Univ. Press、J. Kristeva, Desire in language : a semiotic
approach to literature and art, translated by T. Gora, et al., Blackwell.
材
授 業 予 定
1.ことばの獲得と認識活動 2.概念の形成 3.認知・認識活動と言語表現 4.
主体的表現と客体的表現 5.日本社会で発達した言語表現 6.英語における「主体化」
の出現 7.日英の言語表現・言語行動と社会集団の特質 8.日本語文学作品とその
英訳に映し出された社会・文化と精神活動
文学研究科
日本語日本文学専攻 博士後期課程
研究分野/領域
日本語学
授業コード
H1220
授
業
科
目
日本語学特殊講義 3
担
者
瀬間 正之
授
業
形
態
講義
間
第1期(集中)
単
期
当
位
数
2(4)
対 象 年 次
1 2 3
授 業 概 要
郷歌・吏読などの古代朝鮮半島資料、六朝から初唐の漢籍・漢訳仏典などの大陸資料と
の比較を中心に、記紀万葉風土記がそれぞれに達成した文字表現の方法を、東アジア漢
字文化圏の中で捉えることを試みる。
到 達 目 標
東アジア漢字文化圏の中で我が国の古典学を捉える。
成 績 評 価
基
準
出席状況、及び授業中の応答。
留 意 事 項
受講予定者は事前に修士論文のテーマ、現在の専攻領域、この授業に何を望むかについ
て報告すること。
教
プリント配布
材
授 業 予 定
受講者の関心を踏まえて上代文献・上代語資料を扱うので、留意事項記述事項を7月下
旬までに提出すること。
- 111 -
文学研究科
日本語日本文学専攻 博士後期課程
研究分野/領域
日本語学
授業コード
H1220
授
業
科
目
日本語学特殊講義 3
担
者
三宅 ちぐさ
授
業
形
態
講義
間
第2期
単
当
期
位
数
2(4)
対 象 年 次
1 2 3
授 業 概 要
語彙の重要性・他の研究分野(文法・文体など)との関わり・研究法・研究成果等を
学ぶと同時に、その知識・理解をより深め確かなものとするため、身近な語彙を材料に
内省や調査を実践する。
到 達 目 標
1、日本語の語彙的特徴を修得すること
2、語彙とその他の研究分野との関わりの深さを認識すること
3、「ことば」の問題に、より敏感になること
成 績 評 価
基
準
1、受講態度(積極性・問題意識 など)
2、レポート(問題意識・論理性・精確さ など)
留 意 事 項
必要に応じ、随時相談・説明する。
教
必要に応じ、随時紹介・配布する。
材
授 業 予 定
1、語彙とは 2、語彙研究の視点数種 3、語彙の分類・体系 4、日本語の特徴 5、調査方法 など 受講者の専門分野をも考慮して行う。
文学研究科
日本語日本文学専攻 博士後期課程
研究分野/領域
日本語学
授業コード
H1230
授
業
科
目
日本語学課題研究
担
者
尾崎 喜光
授
業
形
態
演習
間
通年
単
期
当
位
数
4
対 象 年 次
1~3
授 業 概 要
各自の問題意識やテーマに、集中的、焦点的に取り組む。この間、博士論文作成に向け
ての討議を深める。
到 達 目 標
博士論文作成に必要な主要な先行研究の扱い方、資料の収集・分析方法の検討を通して
各自のテーマへの問題意識を深化させる。
成 績 評 価
基
準
授業内活動、レポートにより評価する。
留 意 事 項
発表用レポートの作成を要する。
教
博士論文作成に際して考察材料とする研究論文・著作。
材
授 業 予 定
各自のテーマを究めることを目標に行う。博士論文作成に必要な主要な先行論文を検討。
論文の一部となるレポートを作成し、発表、討議。
- 112 -
文学研究科
日本語日本文学専攻 博士後期課程
研究分野/領域
関連
授業コード
H1310
授
業
科
目
日本民俗学特殊講義
担
者
小嶋 博巳
授
業
形
態
講義
間
通年
単
当
期
位
数
4
対 象 年 次
1 2 3
授 業 概 要
日本の民俗宗教の基本構造と歴史について研究する。とくに、民俗社会における信仰・
知識のあり方、仏教をはじめとする成立宗教と民俗宗教の関係に焦点を当てて考察する。
到 達 目 標
日本民俗学をはじめとする民俗研究および民俗宗教研究の立脚点・方法論・成果を理
解し、文学研究に援用できるようになることをめざす。
成 績 評 価
基
準
期末にレポート提出を求め、それによって評価する。
留 意 事 項
一部、演習形式もとりいれる。
教
必要な資料は配付する。また参考文献は授業中に指示する。
材
授 業 予 定
1.宗教・信仰・知識 2.俗信・迷信 3.民俗宗教・民間信仰 4.仏教と民俗宗
教 5.神社神道と民俗宗教
文学研究科
日本語日本文学専攻 博士後期課程
研究分野/領域
関連
授業コード
H1320
授
業
科
目
和漢比較文学特殊講義
担
者
本間 洋一
授
業
形
態
講義
間
第2期(集中)
単
期
当
位
数
2
対 象 年 次
1 2 3
授 業 概 要
平安時代を代表する詩人菅原道真の漢詩集『菅家文草』を精読し、その表現の特質に
ついて考究する。テキストには版本(元禄十三年版)を用い、巻頭から順次採挙げる(テ
キストは複写し配布する)
。
到 達 目 標
1.漢字体(異体字)についての知見と訓読力を高める。
2.漢詩表現の分析や鑑賞力、及びそれを表現する言語能力を高める。
3.和漢の文献資料の利用法を身につけ、比較対照的研究の方法の能力を高める。
成 績 評 価
基
準
資料プリントに依る発表の内容(質疑応答も含む)、出席状況、レポート等を勘案して
評価する。
留 意 事 項
テキスト(版本の電子複写)の本文校訂・訓読・語釈・通釈を作り上げてゆく授業と
なるので、各自の下調べを資料プリントとして作成するようつとめて下さい。
教
『菅家文草』(元禄十三年版本)巻一(事前に複写配布します)。
<参考文献>川口久雄校注『菅家文草・菅家後集』(岩波書店・日本古典文学大系 72)
材
授 業 予 定
『菅家文草』巻一の冒頭1首めから 15 首め迄を採挙げる予定です(序文などの散文の
部分は割愛し、漢詩のみを対象とします)。
- 113 -
文学研究科
日本語日本文学専攻 博士後期課程
研究分野/領域
関連
授業コード
H1330
授
業
科
目
キリスト教思想史特殊講義
担
者
大森 正樹
授
業
形
態
講義
間
通年(集中)
単
期
当
位
数
4
対 象 年 次
1 2 3
授 業 概 要
キリスト教思想の根本問題を、キリスト教的人間論を軸にして、ヘブライ思想や新約
聖書、教父の思想およびギリシア哲学との関係を概観し、スコラ哲学やルネサンス期の
キリスト教思想にも言及する。時間があればキリスト教霊性の諸問題にも触れるつもり
である。
到 達 目 標
1.キリスト教では人間をどう捉えているかを理解する。
2.日本文学の総合的理解のためにもキリスト教を思想という観点から捉えてみること。
成 績 評 価
基
準
出席状況、授業中の応答、レポート内容を綜合して評価する。
留 意 事 項
問題意識をもって授業に臨むこと。
教
必要に応じてコピー等を用意する。
材
授 業 予 定
以下のテーマに沿って授業を進める。
1.オリエンテーション
2.ヘブライの人間観(1)
3.ヘブライの人間観(2)
4.ヘブライの人間観(3)
5.人間は神の像であること(1)
6.人間は神の像であること(2)
7.グノーシスの人間観(1)
8.グノーシスの人間観(2)
9.キリスト教の人間観(1)
10.キリスト教の人間観(2)
11.キリスト教の人間観(3)
12.キリスト教的霊性と人間(1)
13.キリスト教的霊性と人間(2)
14.キリスト教的霊性と人間(3)
15.まとめ
- 114 -
文学研究科
英語英米文学専攻 修士課程
研究分野/領域
イギリス文学
授業コード
M2000
授
業
科
目
イギリス文学特論 1
担
者
赤松 佳子
授
業
形
態
講義
間
通年
単
期
当
位
数
4
対 象 年 次
1 2
授 業 概 要
17 世紀イギリスの詩人と呼ばれるジョン・ダンの作品を中心に、英詩を研究する。
同時代詩人や後世の詩人の作品との比較を通して、作品を精読・分析し、詩がどのよう
に読まれ、批評されてきたかを考えていく。
到 達 目 標
英語で書かれた韻文の読解力を培い、批評眼を養うことを目標とする。
成 績 評 価
基
準
学期末レポート (60%)、担当発表・意見交換 (20%)、小レポート (20%)
留 意 事 項
文学批評の知識を深め、研究対象への応用力を磨くこと。
教
John Donne, The Complete English Poems 他(資料配付)
材
愛をテーマにした詩を取り上げ、巧みな比喩表現に注目しながら形而上詩の系譜を辿
る。第 1 期はダンの恋愛詩、第 2 期は彼の書簡詩と宗教詩を精読・鑑賞し、英詩への理
解を深める。
授 業 予 定
第 1 期 第 2 期
回 回
1 導入1詩人の生涯と主要作品の紹介 17 書簡詩の作品講読 1
2 導入 2 時代背景・同時代文人たち 18 書簡詩の作品講読 2
3 Elegies の作品講読1 19 書簡詩の作品講読 3
4 Elegies の作品講読 2 20 書簡詩の作品講読 4
5 Elegies の作品講読 3 21 書簡詩の作品講読 5
6 Elegies の作品講読 4 22 評論を読む
7 評論を読む 23 宗教詩の作品講読 1
8 Songs and Sonnets の作品講読1 24 宗教詩の作品講読 2
9 Songs and Sonnets の作品講読 2 25 宗教詩の作品講読 3
10 Songs and Sonnets の作品講読 3 26 宗教詩の作品講読 4
11 Songs and Sonnets の作品講読 4 27 宗教詩の作品講読 5
12 Songs and Sonnets の作品講読 5 28 宗教詩の作品講読 6
13 Songs and Sonnets の作品講読 6 29 宗教詩の作品講読 7
14 評論を読む 30 評論を読む
15 まとめ 31 作品の全体像と総合評価
16 小レポート 32 レポート
- 115 -
文学研究科
英語英米文学専攻 修士課程
研究分野/領域
イギリス文学
授業コード
M2020
授
業
科
目
イギリス文学特論 2
担
者
足立 萬壽子
授
業
形
態
講義
間
通年
単
期
当
位
数
4
対 象 年 次
1 2
授 業 概 要
イギリス小説の「偉大な伝統」の流れを追いながら、取り上げる小説の「テーマと手法」
を探ることによって、当作品がイギリス小説史上に占める位置を明らかにする。
到 達 目 標
取り上げた各小説のテーマと手法を解明し、それぞれを比較検討し、それぞれの作品に
ついての先行研究を踏まえた上で、独自の見解を論文に纏めること。
成 績 評 価
基
準
授業での発表や討論(30%)、提出した 3 論文(第1期の 2 論文それぞれを 20%とし、
第 2 期の論文を 30%として、全体で 70%)を基に総合的に評価する。
留 意 事 項
授業の準備を十分に行うこと。
教
Elizabeth Gaskell の 小 説( 短 編“The Half-brothers”、 中 編 Cousin Phillis 、 長 編
Cranford を取り上げる)
材
授 業 予 定
第1期
1 授業の進め方の説明。Elizabeth Gaskell(1810-65)研究の参考資料の紹介、彼女
の生涯と作品について概観。 “The Half-brothers”(1859)の紹介と、本短編の「テーマと手法」上の注目点。
2 “The Half-brothers”の精読と小説のテーマと手法上の問題点の指摘(その 1 )。
3 “The Half-brothers”の精読と小説のテーマと手法上の問題点の指摘(その 2 )。
4 “The Half-brothers”の精読と小説のテーマと手法上の問題点の指摘(その 3 )。
5 “The Half-brothers”の精読と小説のテーマと手法上の問題点の指摘(その 4 )。
6 “The Half-brothers”についての諸研究者の見解。
7 “The Half-brothers”について学生各自が見解を発表し、全員で検討(その 1 )。
8 “The Half-brothers”について学生各自が見解を発表し、全員で討議(その 2 )。
以上を踏まえて論文を完成させ、提出。
9 Cousin Phillis(1863-64)の紹介と、本中編の「テーマと手法」上の注目点。
10 Cousin Phillis , Part Ⅰ の要約と小説のテーマと手法上の問題点の指摘。
11 Cousin Phillis , Part Ⅱ の要約と小説のテーマと手法上の問題点の指摘。
12 Cousin Phillis , Part Ⅲ の要約と小説のテーマと手法上の問題点の指摘。
13 Cousin Phillis , Part Ⅳ の要約と小説のテーマと手法上の問題点の指摘。
14 Cousin Phillis についての諸研究者の見解。
15 Cousin Phillis について学生各自が見解を発表し、全員で討議(その 1 )。
16 Cousin Phillis について学生各自が見解を発表し、全員で討議(その 2 )。
以上を踏まえて論文を完成させ、提出。
第2期
1 Cranford (1851-53) に つ い て の 研 究 資 料 の 紹 介。 同 小 説 が 週 刊 誌 Household
Words に連載され、そののち単行本として出版される経緯。
2 Cranford の概要と、本小説の「テーマと手法」上の注目点。
3 Cranford の前段階とも見られている随筆“The Last Generation in England”
(1849) の説明。
4 Cranford の 1 - 2 章の要約と小説のテーマと手法上の問題点の指摘。
5 Cranford の 3 - 4 章の要約と小説のテーマと手法上の問題点の指摘。
6 Cranford の 5 - 6 章の要約と小説のテーマと手法上の問題点の指摘。
7 Cranford の 7 - 8 章の要約と小説のテーマと手法上の問題点の指摘。
8 Cranford の 9 -11 章の要約と小説のテーマと手法上の問題点の指摘。
9 Cranford の 12-13 章の要約と小説のテーマと手法上の問題点の指摘。
10 Cranford の 14 章の要約と小説のテーマと手法上の問題点の指摘。
11 Cranford の 15-16 章の要約と小説のテーマと手法上の問題点の指摘。
12 随筆“The Last Generation in England”と 小説 Cranford の関連。
13 Cranford 全体を通してのテーマと手法のまとめ。
14 Cranford についての諸研究者の見解。
15 Cranford について学生各自が見解を発表し、全員で討議(その 1 )。
16 Cranford について学生各自が見解を発表し、全員で討議(その 2 )。
以上を踏まえて論文を完成させ、提出。
- 116 -
文学研究科
英語英米文学専攻 修士課程
研究分野/領域
イギリス文学
授業コード
M2030
授
業
科
目
イギリス文学特論 3
担
者
藤木 和子
授
業
形
態
講義
間
通年
単
期
当
位
数
4
対 象 年 次
1 2
授 業 概 要
アイルランドの劇作家,ブライアン・フリールの演劇作品を読む。ローカル色豊かに
描かれる人間模様の中には人間社会の抱える普遍的な問題,葛藤が見られる。その演劇
手法を考察しながら、作家と作品の位置づけを試みる。
到 達 目 標
作品の精読、分析を通して現代演劇の特徴と技法の一面を理解する。
成 績 評 価
基
準
受講態度、分析・解釈力、レポート等を総合的に評価する。
留 意 事 項
アイルランドの歴史的、社会的背景(特にイギリスとの関わりの中で)の理解に努めて
ほしい。
教
材
授 業 予 定
Brian Friel, The Freedom of the City, Dancing at Lughnasa 他。
第 1 回:導入 作家
第 2 回:導入 作品とその背景、及び技法
第 3 回:作品精読 第一幕
第 4 回:作品精読 第一幕
第 5 回:作品精読 第一幕
第 6 回:作品精読 第一幕
第 7 回:作品精読 第一幕
第 8 回:作品精読 第二幕
第 9 回:作品精読 第二幕
第10回:作品精読 第二幕
第11回:作品精読 第二幕
第12回:評論文献講読 歴史
第13回:評論文献講読 手法
第14回:評論文献講読 テーマ
第15回:まとめ
- 117 -
第16回:導入 作品とその背景、及び技法
第17回:作品精読 第一幕
第18回:作品精読 第一幕
第19回:作品精読 第一幕
第20回:作品精読 第一幕
第21回:作品精読 第一幕
第22回:作品精読 第一幕
第23回:作品精読 第二幕
第24回:作品精読 第二幕
第25回:作品精読 第二幕
第26回:作品精読 第二幕
第27回:評論文献講読 手法
第28回:評論文献講読 テーマ
第29回:評論文献講読 他の作品との比較
第30回:評論文献講読 フリール
定期試験 (レポート)
文学研究科
英語英米文学専攻 修士課程
研究分野/領域
イギリス文学
授業コード
M2060
授
業
科
目
イギリス文学演習
担
者
David Ramsey
授
業
形
態
講義
間
通年
単
期
当
位
数
4
対 象 年 次
1~2
授 業 概 要
This advanced graduate seminar will investigate drama of the English
Renaissance at its height, during the Elizabethan Age.
到 達 目 標
We will focus our attention on three writers: Christopher Marlowe, Thomas
Kyd, and William Shakespeare. We will also study the cultural and literary
,
precedents of this these playwrights works, as well as situate these writers
within their historical, political, and cultural milieu.
成績評価基準
Active class participation (40%); presentations (30%); essays (30%).
留 意 事 項
教
材
授 業 予 定
Many materials will be provided, but students will need to borrow or buy their
own copies of the plays indicated below:
Schedule First Semester:
1 . Introduction to the Elizabethan Age
2 . Ancient literary precedents (Greek and Roman drama)
3 . Introduction to Christopher Marlowe
4 . Doctor Faustus
5 . Doctor Faustus
6 . Doctor Faustus
7 . Tamburlaine, Part 1
8 . Tamburlaine, Part 1
9 . Tamburlaine, Part 2
10. Tamburlaine, Part 2
11. Introduction to Thoms Kyd
11. The Spanish Tragedy
12. The Spanish Tragedy
13. Review of Marlowe and Kyd
14. Introduction to William Shakespeare
15. Hamlet
Schedule Second Semester
1 . Hamlet
2 . Hamlet
3 . Romeo and Juliet
4 . Romeo and Juliet
5 . Romeo and Juliet
6 . Shakespeare and British history
7 . Henry Fourth, Part 1
8 . Henry Fourth, Part 1
9 . Henry Fourth, Part 1
10. Shakespeare and Roman history
11. Coriolanus
12. Coriolanus
13. Antony and Cleopatra
14. Antony and Cleopatra
15. Antony and Cleopatra
- 118 -
文学研究科
英語英米文学専攻 修士課程
研究分野/領域
アメリカ文学
授業コード
M2100
授
業
科
目
アメリカ文学特論 1
担
者
中村 善雄
授
業
形
態
講義
間
通年
単
期
当
位
数
4
対 象 年 次
1 2
授 業 概 要
アメリカ生まれの国際的作家ヘンリー・ジェイムズの中・短編作品の講読を通じて,
19 世紀後半の文化をめぐる諸問題を明らかにしていき,高踏派作家として名高いジェ
イムズ像の脱構築と,大衆文化との親和性を追及していく。
到 達 目 標
文学作品を,執筆された時代の文化的・社会的文脈の中で読み,文学作品それ自体が
文化や社会から独立したものではなく,同時代的な価値観を共有していることを学ぶ。
成 績 評 価
基
準
毎授業の受講態度や発表内容やレポートを総合に判断して,評価をする。
留 意 事 項
教
材
授 業 予 定
ヘンリー・ジェイムズの中短編(Daisy Miller ,“The Real Thing”他)
必要がある時に,随時指示する。
第 1 回:授業全体の概要と対象作家の説
明
第 2 回:原書講読(1)及び作品の説明
第 3 回:原書講読(1)及び作品の説明
第 4 回:原書講読(1)及び作品の説明
第 5 回:原書講読(1)及び作品の説明
第 6 回:原書講読(1)及び作品の説明
第 7 回:原書講読(1)及び作品の説明
第 8 回:原書講読(1)及び作品の説明
第 9 回:関連する評論の講読と問題点の
確認
第 10 回:関連する評論の講読と問題点の
確認
第 11 回:原書講読(2)及び作品の説明
第 12 回:原書講読(2)及び作品の説明
第 13 回:原書講読(2)及び作品の説明
第 14 回:関連する評論の講読と問題点の
確認
第 15 回:関連する評論の講読と問題点の
確認
- 119 -
第 16 回:原書講読(3)及び作品の説明
第 17 回:原書講読(3)及び作品の説明
第 18 回:原書講読(3)及び作品の説明
第 19 回:原書講読(3)及び作品の説明
第 20 回:原書講読(3)及び作品の説明
第 21 回:関連する評論の講読と問題点の
確認
第 22 回:関連する評論の講読と問題点の
確認
第 23 回:原書講読(4)及び作品の説明
第 24 回:原書講読(4)及び作品の説明
第 25 回:原書講読(4)及び作品の説明
第 26 回:原書講読(4)及び作品の説明
第 27 回:原書講読(4)及び作品の説明
第 28 回:関連する評論の講読と問題点の
確認
第 29 回:関連する評論の講読と問題点の
確認
第 30 回:授業全体のまとめ
文学研究科
英語英米文学専攻 修士課程
研究分野/領域
アメリカ文学
授業コード
M2110
授
業
科
目
アメリカ文学特論 2
担
者
広瀬 佳司
授
業
形
態
講義
間
通年
単
期
当
位
数
4
対 象 年 次
1 2
授 業 概 要
ハイム・グラーデ,シンシア・オジックの短編・長編を熟読しながら,ユダヤ文化・儀
式を説く。イディシュ語の初歩も学習することで,アメリカ文学の奥行きを感じてほし
い。また、「旧約聖書」との関係も考察しながら講義を進めていくので,聖書も読んで
ほしい。必要に応じて,ほかのユダヤ系作家にも言及していきたいと考えている。
到 達 目 標
文学に限らず,広い視野でアメリカ文学の多様性を理解するようにする。
成 績 評 価
基
準
レポート提出
留 意 事 項
ユダヤ百科事典を利用して十分下調べをすること。
教
教室で指示する。
材
授 業 予 定
1~ 16 ハイム・グラーデ,シンシア・オジックの短編を読む。
17 ~ 32 スティーヴ・スターン,ジョシュア・シンガーの短編を読む。
- 120 -
文学研究科
英語英米文学専攻 修士課程
研究分野/領域
アメリカ文学
授業コード
M2120
授
業
科
目
アメリカ文学特論 3
担
者
David Ramsey
授
業
形
態
講義
間
通年
単
期
当
位
数
4
対 象 年 次
1 2
授 業 概 要
This graduate course will provide a useful introduction to critical and literary
theory. These critical tools are relevant not only to literary research, but
are useful in all kinds of analysis, including investigations of social, cultural,
economic, and political structures.
到 達 目 標
The purpose of this course is to familiarize graduate students with the critical
theory that they need to perform literary research and cultural studies at the
graduate level. Students who are interested in studying abroad, or who are
interested in deeply understanding society and culture, will benefit greatly.
成績評価基準
Active class participation (40%); presentations (30%); essays (30%).
留 意 事 項
教
材
授 業 予 定
Many materials will be provided; students may need to buy one paperback, as
directed.
Schedule First Semester:
1 . Introduction to critical theory
2 . Critical theory terms and methods
3 . Classical tradition (Plato)
4 . Classical tradition (Plato)
5 . Renaissance tradition
6 . Romantic tradition
7 . Poe’
s philosophy and practice
8 . Poe’
s philosophy and practice
9 . New Criticism
10. New Criticism
11. Russian Formalism
12. Dialogism
13. Dialogism
14. Race, class, and gender
15. Race, class and gender
Schedule Second Semester:
1 . Race and writing
2 . Race and writing
3 . Class and Semiotics
4 . Class and Semiotics
5 . Ways of Seeing
6 . Ways of Seeing
7 . Ways of Seeing/The Gaze
8 . Feminism
9 . Feminism
10. Post-colonialism
11. Post-colonialism
12. Marxism
13. Marxism
14. New Historicism
15. Post-structuralism/deconstruction
- 121 -
文学研究科
英語英米文学専攻 修士課程
研究分野/領域
アメリカ文学
授業コード
M2140
授
業
科
目
アメリカ文学演習
担
者
広瀬 佳司
授
業
形
態
演習
間
通年
単
期
当
位
数
4
対 象 年 次
1~2
授 業 概 要
シンシア・オジックの文学をアメリカ文学の枠組みとヨーロッパ文学の中で捉えながら
吟味する。
到 達 目 標
ユダヤ系作家で修士論文が書けるように指導したい。
成 績 評 価
基
準
毎回の発表とレポート提出。
留 意 事 項
毎回作品を分析するので必ず読み終えていること。
教
クラスで配布する。
材
授 業 予 定
1~2.ユダヤ系アメリカ文学の外観を述べる。
3~ 32.各自発表。
- 122 -
文学研究科
英語英米文学専攻 修士課程
研究分野/領域
アメリカ文学
授業コード
M2160
授
業
科
目
アメリカ文学演習
担
者
David Ramsey
授
業
形
態
演習
間
通年
単
期
当
位
数
4
対 象 年 次
1〜2
授 業 概 要
This advanced graduate seminar will investigate prose fiction of the early 20th
century in the period between the world wars.
到 達 目 標
We will focus our attention on five writers: Sherwood Anderson, William
Faulkner, Nella Larsen, F. Scott Fitzgerald, and Ernest Hemingway. We will
also look briefly at some very influential writers of verse and nonfiction, such
as T.S. Eliot and Gertrude Stein.
成績評価基準
Active class participation (40%); presentations (30%); essays (30%).
留 意 事 項
教
材
授 業 予 定
Many materials will be provided, but students will need to borrow or buy their
own copies of the texts indicated below:
Schedule First Semester:
1 . Introduction to 20th century American literature
2 . Review of literary periods, critical terms and methods
3 . Anderson, Winesburg, Ohio
4 . Anderson, Winesburg, Ohio
5 . Anderson, Winesburg, Ohio
6 . Faulkner, Go Down, Moses
7 . Faulkner, Go Down, Moses
8 . Faulkner, Go Down, Moses
9 . Faulkner, Go Down, Moses
10. Faulkner, Go Down, Moses
11. Faulkner criticism/scholarship
12. The Harlem Renaissance
13. Larsen, Passing
14. Larsen, Passing
15. Larsen, Passing
Schedule Second Semester:
1 . The Lost Generation
2 . Stein, excerpts from The Making of Americans
3 . Eliot, "Tradition and the Individual Talent”
4 . Fitzgerald, The Great Gatsb y
5 . Fitzgerald, The Great Gatsb y
6 . Fitzgerald, The Great Gatsb y
7 . Fitzgerald, The Great Gatsb y
8 . Fitzgerald, The Great Gatsb y
9 . Fitzgerald criticism/scholarship
10. Hemingway, The Sun Also Rises
11. Hemingway, The Sun Also Rises
12. Hemingway, The Sun Also Rises
13. Hemingway, The Sun Also Rises
14. Hemingway, The Sun Also Rises
15. Hemingway criticism/scholarship
- 123 -
文学研究科
英語英米文学専攻 修士課程
研究分野/領域
英語学言語学
授業コード
M2200
授
業
科
目
英語学言語学特論 1
担
者
福島富士郎
授
業
形
態
講義
間
通年
単
期
当
位
数
4
対 象 年 次
1 2
授 業 概 要
動詞の意味と出来事構造の関係を考える。また、動詞と時間副詞の関係がどのようなも
のかを実際の例文を見ながら考え、検証していく。
到 達 目 標
論文の主張を理解し、実際の用例からその妥当性を判断する。
成 績 評 価
基
準
テキストの理解(50%)、レポート(50%)
留 意 事 項
教
材
授 業 予 定
M.Rappaport et al. : Lexical Semantics, Syntax, and Event Structure
1.Linguistic representation of event structure
2.Lexical representation
3.Root and event schemas
4.The lexicalization constraint
5.Refining the notion of manner and result
6.Manner and result as scalar and non-scalar changes
7.A motivation for the lexicalization constraint
8.Verbs, Constructions, and Semantic Frames
9.Semantic frames
10.Verbs
11.Constraints on a verb meaning
12.Manner or result/change of location
13.Combinations of verb and construction
14.Combinations of verb and construction
15.まとめ
16.Syntactic and semantic composition of event structure
17.Semantics of aspectual for-phrase
18.Semantics of aspectual for-phrase
19.Predicate types
20.Event measurement and containment
21.Atelic eventualities
22.Telic eventualities
23.Telic adverbs
24.Telic adverbs
25.Constraints on modifiers
26.Relative shortness
27.Modified quantifiers
28.Discontinuity
29.Questioning
30.まとめ
- 124 -
文学研究科
英語英米文学専攻 修士課程
研究分野/領域
英語学言語学
授業コード
M2210
授
業
科
目
英語学言語学特論 2
担
者
坂口 真理
授
業
形
態
演習
間
通年
単
期
当
位
数
4
対 象 年 次
1 2
授 業 概 要
英語の副詞の機能的・意味的分析を扱った Greenbaum の古典的文献を批判的に読ん
でいく。また、日英語比較対照の視点から、彼の副詞の分類が日本語の副詞にも適用で
きるか考察する。
到 達 目 標
英語の論文の読解力を養い、批判的に考える力を養う。
成 績 評 価
基
準
授業中の発表 (30%) と1期と2期のレポート課題 (70%) によって評価する。
留 意 事 項
毎回の授業のために、十分予習をすること。授業で読む文献は、教員が用意する。
教
Greenbaum, Sidney (1969) Studies in English Adverbial Usage Longman: London
材
授 業 予 定
1 . 研究の範囲と方法
2 . 副詞の分類(conjuncts, disjuncts, and adjuncts)とその基準
3 . conjuncts の意味的分類と統語的特徴
4 . Enumerative conjuncts
5 . Additive conjuncts (again, also, then, etc. )
6 . Transitional conjuncts ( incidentally, now )
7 . Contrastive conjuncts
8 . Concessive conjuncts (only, else, yet, nevertheless, still, however, etc. )
9 . Illative (so, hence, therefore, etc. )
10. Inferential conjuncts (then, else, otherwise )
11. Style disjuncts (honestly, frankly/ personally, generally ) の統語的特徴
12. Attitudinal disjuncts の分類と特徴
13. (not) unexpectedly, ideally, predictably, preferably, maybe, likely
14. Attitudinal disjuncts と adjuncts との違い
15. surely, indeed, certainly, actually, really, possibly
16. Temporal disjuncts (rarely, usually, conventionally, traditionally, preferably )
17. Temporal adjuncts (usually and often )
18. Attitudinal disjuncts の位置、区切り方、音調
19. Attitudinal disjuncts が関わる構造
20. Attitudinal disjuncts の意味分類
21. Attitudinal disjuncts と他の文の要素
22. ~ 23. 副詞の分類と変形
24. ~ 26. 日本語との比較対照
27. ~ 30. Greenbaum の分析の利点と問題点
- 125 -
文学研究科
英語英米文学専攻 修士課程
研究分野/領域
英語学言語学
授業コード
M2230
授
英語学言語学特論 3
担
者
Robert Waring ・ 高橋幸子
間
通年
期
当
単
業
科
目
授業形態
位
講義
数
4
対 象 年 次
1 2
授 業 概 要
This course will deepen the students’understanding of both the practical and
theoretical sides of second language acquisition.
到 達 目 標
The aim of the course is to develop a deep understanding of second language
acquisition.
成 績 評 価
基
準
Assessment will include ongoing assessment of in-class performance and of a
combination of reports and projects.
留 意 事 項
This is an English only course and students are expected to participate actively
in class.
教
To be decided in line with students’needs.
材
授 業 予 定
Semester I
1 Course introduction / orientation
2 Course introduction / orientation
3 Background to language education
4 Background to language education
5 Background to language education
6 Background to language education
7 Background to language education
8 Background to language education
9 Theory and practice 1
10 Theory and practice 2
11 Theory and practice 3
12 Theory and practice 4
13 Theory and practice 5
13 Theory and practice 6
15 Theory and practice 7
16 Test and Comments
- 126 -
17 Course introduction
18 Introducing second language
acquisition
19 The linguistics of second language
acquisition
20 The psychology of second language
acquisition
21 Social contexts of second language
acquisition
22 Methodological considerations 1
23 Methodological considerations 2
24 Brief history of individual difference
research
25 Language aptitude
26 Motivation
27 Language learning strategies 1
28 Language learning strategies 2
29 Additional cognitive and affective
influences on language learning
30 Interactions
31 Course summary
32 End of semester test and comments
文学研究科
英語英米文学専攻 修士課程
研究分野/領域
英語学言語学
授業コード
M2240
授
業
科
目
英語学言語学演習
担
者
福島 富士郎
授
業
形
態
演習
間
通年
単
期
当
位
数
4
対 象 年 次
1~2
授 業 概 要
語の意味と文の構文との関係を考えていきます。文の中心となる動詞の意味がどのよう
に分析、分類され、その違いがどのように統語上に反映されるのかを調べていきます。
到 達 目 標
動詞の特性を理解し、動詞と構文の関係を明らかにする。様々な主張、説明方法を理解
し、問題点を考えることができるようにする。
成 績 評 価
基
準
論文の理解 (50%) と、動詞に関するレポート (50%)
留 意 事 項
関連する論文を読み込んでいくこと。
教
プリント
材
授 業 予 定
1 . 動詞と構文に関する全体的な説明
2 . Dowty の動詞区分
3 . 状態動詞と非状態動詞
4 . 行為動詞と達成動詞
5 . 到達動詞
6 . 動詞のアスペクトに影響する要素
7 . telicity の定義
8 . telicity の区分
9 . 時間副詞との関係
10. 名詞との関係
11. 定義原則 A
12. 定義原則 B
13. 定義原則 C
14. 時間副詞の区分
15. まとめ
- 127 -
16. Levin&Rappaport の 動 詞 の 意 味 と
構文
17. wipe 動詞
18. 三種類の除去動詞
19. 厳密な意味差による構文の違い
20. 動詞区分の再定義
21. 動詞の基本的意味と派生的意味
22. 動詞の意味の含意
23. 動詞の意味と前置詞句構文
24. of 前置詞句
25. 場所交換構文
26. 意味統語論の他の例
27. 意味統語論の他の例
28. 意味統語論の他の例
29. 意味統語論の他の例
30. まとめ
文学研究科
英語英米文学専攻 修士課程
研究分野/領域
英語学言語学
授業コード
M2270
授
業
科
目
英語学言語学演習
担
者
坂口 真理
授
業
形
態
演習
間
通年
単
期
当
位
数
4
対 象 年 次
1 2
授 業 概 要
英語の副詞の統語的分析に必要な理論を学ぶ。主に生成文法の副詞に関する英語の文献
を読んでいく。最初に、副詞に関する研究を概観する文献を読んだ後、Jackendoff (1972)
の古典的な副詞に関する文献を読み、そのあと McCawley (1988) の副詞について書か
れている章を読む。
到 達 目 標
英語における副詞の統語的な性質を理解する。文献や資料の収集方法を学ぶ。
成 績 評 価
基
準
授業中の発表 (30%) と1期と2期のレポート課題 (70%) によって評価する。
留 意 事 項
英語の言語学の文献が読めるように、予習を十分すること。授業で読む文献は教員が用
意する。
教
① Austin, Engelberg, and Rauh (2004) �Current issues in the syntax and
semantics of Adverbials�
② Jackendoff (1972) Semantics Interpretations in Generative Grammar (第 3 章)
③ McCawley (1988) The Syntactic Phenomena of English. Vo1. 2
( 19. Adverbs のところ )
材
授 業 予 定
1.まず、①を読んで、副詞研究の諸問題を鳥瞰する。
2.副詞の位置に関する問題
3.Specifiers としての副詞、adjunct としての副詞、副詞類の分類
4.②の精読―副詞の分布
5.変形で副詞を取り扱う際の問題点
6.文副詞の指向性
7.副詞の位置は助動詞の位置との関係 / 8.文末の位置
9.文頭の位置
10.位置を変えることができる副詞
11.厳密に下位範疇化されていない副詞
12.投射規則
13.主語指向性、受身、サイクル
14.副詞と助動詞倒置変形
15.複数の副詞の語順
16.前置詞句と挿入句への一般化
17.Modals まとめ
18.③の精読― Some Categories of Adverbs
19.~ 20.助動詞の位置と副詞の位置との関係
21.~ 23.さらなる副詞の統語上の問題点
24. ②と③の共通点と相違点
25.~ 30.①②と③の精読から得られたもの、修士論文に向けての今後の研究テーマ
の設定。
- 128 -
文学研究科
英語英米文学専攻 修士課程
研究分野/領域
英語学言語学
授業コード
M2290
授
業
科
目
英語学言語学演習
担
者
Robert Waring
授
業
形
態
演習
間
通年
単
当
期
位
数
4
対 象 年 次
1~2
授 業 概 要
,
This course will develop the students �understanding of the theoretical sides of
English language classroom practice.
到 達 目 標
The aim of the course is to develop a deep understanding of the Japanese
language teaching classroom.
成 績 評 価
基
準
Assessment will include ongoing assessment of in-class performance and of a
combination of reports and projects.
留 意 事 項
This is an English only course and students are expected to participate actively
in class.
教
To be decided in line with students’needs.
材
授 業 予 定
The first semester will concentrate on deepening the understanding of the basic
principles of classroom practice. The second semester will focus on developing
classroom materials, developing a sense of lesson and unit flow, and learning
how to construct a syllabus.
文学研究科
英語英米文学専攻 修士課程
研究分野/領域
キリスト教思想
授業コード
M2310
授
業
科
目
キリスト教思想特論 1(女性とキリスト教)
担
者
髙木 孝子
授
業
形
態
講義
間
通年
単
期
当
位
数
4
対 象 年 次
1 2
授 業 概 要
日本におけるキリスト教の研究には、欧米のキリスト教史や、社会史・文化史・女性史
との密接な学際的視点が必要である。しかし特に、これまで、本格的なアメリカ研究に
基礎付けられた日本キリスト教史の研究がなされたとは言い難い。そこで、本講義では、
日本におけるキリスト教研究を、アメリカ女性宣教師研究の文脈上に位置付けた研究を
行って行きたい。
到 達 目 標
フェミニスト神学の視座から光をあて、女性をめぐるイデオロギーとステイタスの相関
性について探究していきたい。
成 績 評 価
基
準
授業の参加、発表態度等を総合的に判断する。
留 意 事 項
人生の重要な課題である「人間の尊厳」について学ぶ好機として、積極的な参加を期待
する。
教
参考文献や資料はその都度紹介・配付する。
材
授 業 予 定
1.日本キリスト教史について
2.欧米のキリスト教史について
3.アメリカ女性宣教師研究について
- 129 -
文学研究科
英語英米文学専攻 修士課程
研究分野/領域
キリスト教思想
授業コード
M2320
授
業
科
目
キリスト教思想特論 2
担
者
大森 正樹
授
業
形
態
講義
間
通年(集中)
単
当
期
位
数
4
対 象 年 次
1 2
授 業 概 要
キリスト教思想の根本問題を、キリスト教的人間論を軸にして、ヘブライ思想や新約聖
書、教父の思想およびギリシア哲学との関係を概観し、スコラ哲学やルネサンス期のキ
リスト教思想にも言及する。時間があれば、キリスト教霊性の諸問題にも触れるつもり
である。
到 達 目 標
1.キリスト教では人間をどう捉えているかを理解する
2.英文学等に現れるキリスト教の姿を思想という立場から理解する
成 績 評 価
基
準
出席状況、授業中の応答、レポート内容を綜合して評価する
留 意 事 項
問題意識をもって授業に臨むこと
教
必要に応じてコピー等を用意する
材
授 業 予 定
以下のテーマに沿って授業を進める
1.ヘブライの人間観
2.人間は神の像であること
3.グノーシスの人間観
4.キリスト教の人間観
5.キリスト教的霊性と人間
文学研究科
社会文化学専攻 修士課程
研究分野/領域
現代社会論
授業コード
M3010
授
業
科
目
理論社会学特論
担
者
橋本 和幸
授
業
形
態
講義
間
通年
単
期
当
位
数
4
対 象 年 次
1 2
授 業 概 要
近代社会の負の遺産を整理する上で、ウェーバーの合理性とデュルケームの連帯概念
を検討し、現代社会の秩序原理との継続性を考える。次にグローバル・モダニティの中
で、私たちは何を問題とし、いかに解決を図ればよいのかを、具体的なレベルで考える。
到 達 目 標
テーマ:現代社会の秩序の再構成-リスクへの対応
現代社会はどのような秩序原理の上に成り立っているのか。かかる社会に生きること
の意味について、現代社会の解読の方法を学び、分析能力を高めることで追究していく。
成 績 評 価
基
準
留 意 事 項
教
材
授 業 予 定
大学院の講義なので、講義の中身に参加し、共に考えていく姿勢を持って欲しい。評
価のポイントはここにある。
テキスト:テキストではないが『コミュニティの理論と実際』(拙著、大学教育出版)
、
『社
会学の理論』(共著,有斐閣)を読んでおくのが望ましい。
参考書・参考資料等: 講義の中で紹介する。
<Ⅰ期>
第 1 回~第 4 回:現代社会はどのような社会か
第 5 回~第 10 回:ウェーバーと合理性
第 11 回~第 15 回:デュルケームと連帯
第 16 回~第 20 回:ロールズの正義の理論
<Ⅱ期>
第 21 回~第 30 回:グローバル・モダニティとリスク
第 31 回~第 40 回:マーフィー、ベックと第2の啓蒙
第 41 回~第 50 回:社会の基礎構造としての家族
第 51 回~第 58 回:手続き的公正と協動のシステム
第 59 回~第 60 回:討議
- 130 -
文学研究科
社会文化学専攻 修士課程
研究分野/領域
現代社会論
授業コード
M3000
授
業
科
目
地域社会学特論
担
者
二階堂 裕子
授
業
形
態
講義
間
通年
単
当
期
位
数
4
対 象 年 次
1 2
授 業 概 要
この授業は、講義のほか、受講生による報告や討論を交えながら進められる。前半で
は、地域社会学の成立と展開の過程、地域社会の実態に対する先行研究の視点などを学
ぶ。後半では、主に住民活動の具体的事例を取り上げる。教育の充実、市街地再生、震
災復興、多文化共生などに向けた住民の取り組みについて検討を加えつつ、今後の地域
社会のあり方と課題を考察する。
到 達 目 標
地域社会学の研究では、社会で現実に生じている問題を明確に把握したうえで、その
発生のメカニズムや問題解決の糸口を探ることが求められる。そこで、この授業では、
文献の検討を通して、まず地域社会学の基本的な概念、および研究の視点と方法につい
て理解を深める。さらに、現在、日本の地域社会が直面している諸問題を、多元的かつ
相対的に捉えることのできる能力を育成する。
成 績 評 価
基
準
報告の準備、討論への参加、および期末レポートにより、総合的に評価する。
留 意 事 項
教
材
授 業 予 定
似田貝香門監修『地域社会学講座 第 1 巻 地域社会学の視座と方法』
(東信堂、2006 年)
ほか。その他、参考書・参考資料は授業中に適宜紹介する。
〔前期〕イントロダクション 地域社会学の形成と展開 地域社会研究への視点 実践
としての地域社会学 前期のまとめ 〔後期〕地域政策の展開 住民活動の展開 地域
再生に向けた新たな公共性 全体のまとめ
文学研究科
社会文化学専攻 修士課程
研究分野/領域
現代社会論
授業コード
M3080
授
業
科
目
家族社会学特論
担
者
山下 美紀
授
業
形
態
講義
間
通年
単
期
当
位
数
4
対 象 年 次
1 2
授 業 概 要
本講義では、まず家族研究の基礎となる理論、分析方法、学説史などの基本を学ぶ。さ
らに古典的な家族論から家族社会学分野の最新の研究成果を取り上げ、輪読形式で報告、
討議、講義を行う。
到 達 目 標
家族研究の基礎知識を身につける。社会学的なものの見方、課題発見能力を身につける。
成 績 評 価
基
準
平常点(出席・発表・発言)と期末に求める総括的なレポートを総合的に評価する。
留 意 事 項
教
材
授 業 予 定
適宜、文献・論文を紹介し、プリントなどを配布する。
1.家族研究の基礎知識( 1 回~ 10 回)
2.家族史と古典的家族論(11 回~ 20 回)
3.最新の家族研究のレビュー(21 回~ 30 回)
- 131 -
文学研究科
社会文化学専攻 修士課程
研究分野/領域
現代社会論
授業コード
M3090
授
業
科
目
教育社会学特論
担
者
小林 修典
授
業
形
態
講義・演習
間
通年
単
数
4
当
期
位
対 象 年 次
1 2
授 業 概 要
副題を「文化と人間形成」とする。青少年の社会化における文化的側面について研究し、
「文化的価値観や慣習、そして社会構造が人間形成にどのような影響を及ぼしているの
か」という問題について考察する。
到 達 目 標
社会化・文化化に関する先行研究についての理解を深め、現代日本における人間形成の
文化的特徴について論じることができる力を涵養する。
成 績 評 価
基
準
出席、授業参加、課題(レポート等)を総合的に評価する。
留 意 事 項
使用するテキストは、翻訳のない英語論文がほとんどである。
教
そのつど指示する。
材
授 業 予 定
青少年の人間形成の文化的側面を扱った文献を紹介する。特に、しつけや集団生活への
適応など、日本の青少年の社会化について書かれた欧米の文献に注目したい。学生は講
読文献について分析、発表を行う。(1)1~5回 社会化・文化化,(2)6~ 15 回 愛着と自立,(3)16 ~ 25 回青年期の人間形成,(4)26 ~ 30 回 現代日本の教育問題。
文学研究科
社会文化学専攻 修士課程
研究分野/領域
現代社会論
授業コード
M3410
授
業
科
目
社会学演習
担
者
小林 修典
授
業
形
態
演習
間
通年
単
期
当
位
数
4
対 象 年 次
1〜2
授 業 概 要
本演習では人間形成の文化的側面を扱う。今年度は、現代日本の就学前の子どもたちの、
家庭と幼児教育機関における社会化をテーマとする。日本と欧米での、文化比較の観点
からなされた先行研究について、そのテーマと研究方法を吟味する。
到 達 目 標
先行研究の批評的分析を通じて、この分野での研究テーマと研究方法について理解を深
める。そして、自らの将来の研究課題としてふさわしいものを特定できることを期待し
ている。
成 績 評 価
基
準
出席、授業参加、レポートを総合的に評価する。
留 意 事 項
使用するテキストは、翻訳のない英語論文がほとんである。
教
Shwalb & Shwalb eds. Japanese Childrearing 他、必要に応じて指示する。
材
授 業 予 定
以下の 4 つのサブ・テーマにそって、先行研究を紹介していく。 (1)1~5回 対人
関係の形成、(2)6~ 15 回 文化化としてのコミュニケーション能力の習得、(3)16
~ 25 回 自立訓練の文化的特徴、(4)26 ~ 30 回 集団生活の文化的パターンと価値
観の習得。学生は文献(学術論文等)を分析し、報告、討議を行う。
- 132 -
文学研究科
社会文化学専攻 修士課程
研究分野/領域
現代社会論
授業コード
M3420
授
業
科
目
社会学演習
担
者
山下 美紀
授
業
形
態
演習
間
通年
単
期
当
位
数
4
対 象 年 次
1~2
授 業 概 要
家族社会学の領域に関わる諸問題のなかから、各自の問題関心に沿った課題を設定す
るところから始まり、関心領域の研究意義と妥当性について吟味する。さらに、研究方
法と手続きについて適切なデータを収集する力、収集した資料を有効に分析する力の習
得に努めてもらう。
到 達 目 標
本演習では、修士論文作成のための基礎的知識の習得や先行研究の整理を通して、各
自のテーマに沿った研究が展開できるようになることをめざす。
成 績 評 価
基
準
出席状況、発表や討議への参加など授業中の態度、レポートによって総合的に評価す
る。
留 意 事 項
教
材
授 業 予 定
参考文献等については授業中に指示する。
第 1 回~第 5 回:家族社会学領域の研究テーマと研究方法について
第 6 回~第 15 回:報告(各自の研究テーマ)
、先行研究の収集と分析・評価、研究発表
第 16 回~第 20 回:研究方法、データの収集方法および分析方法の策定
第 21 回~第 30 回:データの収集と分析、各自の研究について報告、討議
- 133 -
文学研究科
社会文化学専攻 修士課程
研究分野/領域
社会史
授業コード
M3100
授
業
科
目
日本社会史特論 1
担
者
八重樫 直比古
授
業
形
態
講義
間
通年
単
期
当
位
数
4
対 象 年 次
1 2
授 業 概 要
副題を「古代社会と仏教」とする。日本古代における外来文化の伝来・受容・定着の実
態を明らかにし,その特質を論ずる。特に仏教を中心に取り上げて,古代社会の形成や
展開との関わりにおいて,その果たした役割を検証する。『日本書紀』『続日本紀』を主
要な史料として用い,仏教の伝来を上限とし,8 世紀を下限とする。
到 達 目 標
宗教が社会的規範としてどのように機能するか,その具体例を知る。
成 績 評 価
基
準
レポートと授業でのやりとりを総合して評価する。(レポ 70%,授業 30%)
留 意 事 項
授業と平行して,使用する史料を自ら読み,講義内容に対する批判的視座を確保する。
教
適宜,プリントなどを配布する。
材
授 業 予 定
〈Ⅰ期〉
第 1 回 本年度の講義に関する予定
第 2 回 『日本書紀』の成立
第 3 回 『日本書紀』における仏教関係記事
第 4 回 「仏教公伝」
第 5 回 廃仏派と祟仏派
第 6 回 物部氏の滅亡
第 7 回 推古天皇氏の仏教興隆
第 8 回 憲法十七条
第 9 回 聖徳太子の死
第 10 回 田村皇子の即位
第 11 回 上宮王家滅亡事件
第 12 回 孝徳天皇の仏教興隆の詔
第 13 回 『日本書紀』と仏教
第 14 回 『続日本紀』の成立
第 15 回 『続日本紀』の宣命
〈Ⅱ期〉
第 16 回 聖武天皇と仏教
第 17 回 国分寺の造営
第 18 回 東大寺大仏の造営
第 19 回 阿倍内親王
第 20 回 阿倍内親王の立太子
第 21 回 孝謙天皇の即位
第 22 回 称徳天皇の重祚
第 23 回 弓削道鏡
第 24 回 太政大臣禅師任命
第 25 回 法王任命
第 26 回 八幡神託宣事件(1)-宣命第 44 詔-
第 27 回 八幡神託宣事件(2)-宣命第 45 詔-
第 28 回 奈良時代の仏教再考
第 29 回 『金光明最勝王経』と国家仏教
第 30 回 本年度のまとめ
- 134 -
文学研究科
社会文化学専攻 修士課程
研究分野/領域
社会史
授業コード
M3120
授
業
科
目
日本社会史特論Ⅱ
担
者
藤實 久美子
授
業
形
態
講義
間
通年
単
期
当
位
数
4
対 象 年 次
1 2
授 業 概 要
副題は「近世の政治文化論・書籍文化論」。第 1 期の前半では実用書・武鑑を素材にし
て民間の本屋の商業活動と徳川幕府の政治問題について、第 1 期の後半では徳川将軍・
幕府による文化事業の政治的企図と将軍権威について考える。第 2 期では関連史料を読
み込んでいく。
到 達 目 標
まず「知」の伝播の在り方を日本近世社会における出版メディアの展開の中で捉える。
ついで政治・イデオロギー的理由により秘匿された 「 知 」 の存在とその伝播回路・蓄積
形態を考察し、日本近世のメディア文化を相対的に捉え、政治史と文化史の重なりを確
認する。
成 績 評 価
基
準
授業内活動、レポートにより評価する。
留 意 事 項
教材で使用する書籍をあらかじめ用意しておくこと。受講者全員が読んでおくこと。
教
藤實久美子『江戸の武家名鑑』(吉川弘文館)・同『近世書籍文化論』(吉川弘文館)。そ
の他の資料は配布する。
材
授 業 予 定
第1回~第7回は武鑑の社会史、第 8 回~第 15 回は徳川将軍による集書・編纂事業、
紅葉山文庫の経営ほか、第 16 回~第 30 回は『国史館日録』『近藤正斎全集』「書物方日
記」の講読。
- 135 -
文学研究科
社会文化学専攻 修士課程
研究分野/領域
社会史
授業コード
M3140
授
業
科
目
アジア社会史特論
担
者
鈴木 真
授
業
形
態
講義
間
通年
単
期
当
位
数
4
対 象 年 次
1 2
授 業 概 要
近世中国における科挙・宗族・思想の問題を中心に,当時の漢人社会のあり方につい
て,歴史学の観点より考察する。
到 達 目 標
近世中国の漢人社会における科挙制度の理念・実態について,理解を深める。
成 績 評 価
基
準
授業に取り組む姿勢・口頭発表・課題レポートの内容等により,総合的に評価する。
留 意 事 項
一部,演習形式もとりいれる。
教
講義中に指示する。
材
授 業 予 定
第 1 回:講義概要
第 2 回:中国史における官僚制度と社会
第 3 回:封建制と郡県制
第 4 回:官僚登用制度の変遷①(漢)
第 5 回:官僚登用制度の変遷②(魏晋)
第 6 回:官僚登用制度の変遷③(南北朝)
第 7 回:科挙の導入と理念
第 8 回:科挙による政治的影響
第 9 回:科挙による思想的影響
第 10 回:科挙による社会的影響
第 11 回:科挙の隆盛と宗族の形成
第 12 回:北宋における宗族
第 13 回:南宋における宗族
第 14 回:明朝における宗族
第 15 回:清朝における宗族
第 16 回:近世中国の宗教倫理
第 17 回:科挙と商人社会
第 18 回:浙江における商人と文人
第 19 回:ある塩商の系譜
第 20 回:清朝の野史
第 21 回:清朝における思想統制
第 22 回:清朝における「文字の獄」①(康煕年間)
第 23 回:清朝における「文字の獄」②(雍正年間)
第 24 回:清朝における「文字の獄」③(乾隆年間)
第 25 回:清朝における繙訳科挙
第 26 回:旗人の応試とその意義
第 27 回:清朝社会における科挙・官僚小説
第 28 回:『儒林外史』
第 29 回:『官場現形記』
第 30 回:まとめ
定期試験
- 136 -
文学研究科
社会文化学専攻 修士課程
研究分野/領域
社会史
授業コード
M3180
授
業
科
目
ヨ-ロッパ社会史特論
担
者
轟木 広太郎
授
業
形
態
講義・演習
間
通年
単
数
4
期
当
位
対 象 年 次
1 2
授 業 概 要
テーマ「ヨーロッパ中世の霊的社会と世俗社会」
前半は、中世社会の霊的な側面について、聖遺物崇敬、修道生活、司牧、民衆異端と
いった問題を扱う。後半は、騎士の生活と文化、紛争と裁判、国王の権力、ならびに商
人・職人・大学人らの構成する都市社会について概観する。
到 達 目 標
ヨーロッパ中世社会の成り立ちについて、聖と俗の両面から理解を深める。
成 績 評 価
基
準
報告 70%、レポート 30%
留 意 事 項
講義に大きく演習形式を取り入れた授業とする。
教
講義中に指示する。
材
授 業 予 定
( 1 ) 導入
( 2 ) 聖遺物崇敬;古代
( 3 ) 聖遺物崇敬;中世前期
( 4 ) 聖遺物崇敬;中世後期
( 5 ) 隠修士
( 6 ) 修道士;古代
( 7 ) 修道士;中世前期
( 8 ) 修道士;中世後期
( 9 ) 贖罪;古代
(10) 贖罪;中世前期
(11) 贖罪;中世後期
(12) 異端;古代
(13) 異端;中世
(14) 説教
(15) 死の儀式と埋葬;古代
(16) 死の儀式と埋葬;中世
(17) 結婚
(18) 騎士;騎士の生活
(19) 騎士;城と戦争
(20) 騎士;宮廷風恋愛
(21) 紛争と裁判;中世前期
(22) 紛争と裁判;中世後期
(23) 国王の権力;中世前期
(24) 国王の権力;中世後期
(25) 都市社会;概観
(26) 都市社会;商人
(27) 都市社会;職人
(28) 都市社会;大学人
(29) 都市社会;マージナルな人々
(30) まとめ
- 137 -
文学研究科
社会文化学専攻 修士課程
研究分野/領域
社会史
授業コード
M3220
授
業
科
目
日本民俗学特論
担
者
小嶋 博巳
授
業
形
態
講義
間
通年
単
当
期
位
数
4
対 象 年 次
1 2
授 業 概 要
日本の民俗宗教の基本構造と歴史について研究する。とくに、民俗宗教を形成する一
つの契機である定住と漂泊の交渉に注目し、漂泊宗教者と、定住民の一時的漂泊として
の巡礼をとりあげる。また、民俗社会における信仰・知識のあり方について考察する。
到 達 目 標
日本民俗学をはじめとする民俗宗教研究の立脚点を理解し、あわせて日本の伝統的社
会のしくみとその宗教・知識のあり方に対する理解を深める。
成 績 評 価
基
準
期末にレポート提出を求め、それによって評価する。
留 意 事 項
一部、演習形式もとりいれる。
教
必要な資料は配付する。また参考文献は授業中に指示する。
材
授 業 予 定
1.民俗および民俗宗教という概念 2.漂泊者と定住社会 3.漂泊宗教者の組織と
活動 4.巡礼という宗教 5.伝承・俗信――民俗社会の知識
文学研究科
社会文化学専攻 修士課程
研究分野/領域
社会史
授業コード
M3260
授
業
科
目
考古学特論
担
者
紺谷 亮一
授
業
形
態
講義
間
通年
単
期
当
位
数
4
対 象 年 次
1 2
授 業 概 要
考古学的視点から当時の社会を復元することを目指す。さらに文献資料とのコラボレー
ションの可能性と限界を学ぶ。ケーススタディとして主に西アジアを取り上げる。
到 達 目 標
人類史における、考古学の役割と可能性を具体的な事例で説明できるようにする。
成 績 評 価
基
準
出席、レポート
留 意 事 項
適時、美術館、博物館見学も行う。
教
テキスト、ビデオ等
材
授 業 予 定
1.人類の起源
2.農耕の発生
3.都市の勃興
4.金属文化の解釈
5.考古学の未来像
以上を柱に授業を遂行する。
- 138 -
文学研究科
社会文化学専攻 修士課程
研究分野/領域
社会史
授業コード
M3500
授
業
科
目
社会史演習
担
者
八重樫 直比古
授
業
形
態
演習
間
通年
単
当
期
位
数
4
対 象 年 次
1~2
授 業 概 要
学生の選んだテーマを中心として,史料や研究文献の収集とその扱い方,及び史料分
析の方法や,多角的かつ掘り下げた考察の習得をめざす。
日本の古代から現代に至るまでの様々な集団の盛衰や,様々な人間関係の形成過程を
見ると,儒教はもとより,仏教や神祇信仰をはじめとする諸宗教が大きな役割を担って
おり,また価値観や行動様式の形成や変化にも,同様に大きな役割を果たして来た。諸
宗教の一つを取り上げて,そうした社会的役割について,史料を駈使し先行研究に目配
りしつつ考察する,その方法を習得する。
到 達 目 標
独創性に富んだ研究の完成を目指す。
成 績 評 価
基
準
レポート(70%)に通常の授業における理解度(30%)を加え評価する。
留 意 事 項
史料の行き届いた読解,先行研究文献の批判的継承に力をそそぐこと。
教
適宜,プリントなどを作成し配布する。
材
授 業 予 定
学生の選んだテーマ,理解度などに応じて,演習形態を基本としつつも,適宜,講義
形態を採ったりすることがある。
文学研究科
社会文化学専攻 修士課程
研究分野/領域
社会史
授業コード
M3580
授
業
科
目
社会史演習
担
者
小嶋 博巳
授
業
形
態
演習
間
通年
単
期
当
位
数
4
対 象 年 次
1~2
授 業 概 要
日本民俗学の諸課題のうちから学生が選んだテーマに沿って、民俗資料の収集(民俗
調査を含む)と記述・分析、先行研究の収集と評価、さらには多角的視点からの考察を
経験させ、研究能力の向上をはかる。
到 達 目 標
適切な研究テーマを設定し、自立的に調査・研究が進められるようになることをめざ
す。
成 績 評 価
基
準
授業中の発表と、レポートによって評価する。
留 意 事 項
調査実習を含む。
教
必要な資料は配付する。また参考文献は授業中に指示する。
材
授 業 予 定
1.日本民俗学の方法 2.民俗調査の歴史 3.調査法 4.民俗学文献解題 5.学生の修士論文テーマにもとづく研究発表
- 139 -
文学研究科
社会文化学専攻 修士課程
研究分野/領域
社会史
授業コード
M3520
授
業
科
目
社会史演習
担
者
紺谷 亮一
授
業
形
態
演習
間
通年
単
当
期
位
数
4
対 象 年 次
1~2
授 業 概 要
日本及び西アジアの考古学研究を中心とする。学生が選んだテーマに沿って、研究に関
するフィールドワーク、資料、文献収集、分析等の方法論を習得し、考古学的考察がで
きるようにする。
到 達 目 標
調査・分析の方法論取得
どのような,そして小さなテーマでもかまわないので考古学的手法を駆使して,自らの
オリジナリティーを発揮する。その際の対象項目は,新資料,再考察,研究史再考 etc
なんでもかまわない。
成 績 評 価
基
準
調査・分析プロセス、口頭発表、レポート等で評価する。
留 意 事 項
考古学的な観察力を鍛えること
教
各自資料捜索をする。その他関連資料は随時指示する。
材
授 業 予 定
最初は,担当教員が対象とするトルコ共和国における考古学調査を俎上に,いくつかの
論点で紹介する。その様子を参考にしながら各自が選択したテーマに沿って適宣に行う。
文学研究科
社会文化学専攻 修士課程
研究分野/領域
社会史
授業コード
M3530
授
業
科
目
社会史演習
担
者
藤實 久美子
授
業
形
態
講義
間
通年
単
期
当
位
数
4
対 象 年 次
1~2
授 業 概 要
受講者の主体的な問題意識や受講者の希望する研究課題に即して、研究に必要な指導と
助言を行う。数多くの文献・史料を読み込んでいく。
到 達 目 標
日本近世史・近代史の諸問題について検討する。史料読解に入る前の史料認識に関わる
諸手続きを学び、ついで史料を可能な限り正確に読解する技術を身につける。並行して、
先行研究の到達点を把握し、研究史上の問題点を抽出し、史料に基づいたレポートを作
成する。
成 績 評 価
基
準
授業内における口頭発表・討論およびレポートによって総合的に評価する。
留 意 事 項
発表準備と発表後の課題整理に十分な時間をかけること。
教
発表者がレジュメを作成し、授業登録者数分のコピーを作り配布する。授業ではこれを
利用する。
材
授 業 予 定
第 1 回は事前指導。各人の発表のための研究テーマを決定する。第 2 回~第 30 回は、
受講者輪番による口頭発表とディスカッション。発表者は、各人関心のあるテーマの文
献・史料を公正な態度で読み、その内容を紹介し、疑問点などを整理して、意見を述べ
る。
- 140 -
文学研究科
社会文化学専攻 修士課程
研究分野/領域
専門関連科目
授業コード
M3300
授
業
科
目
社会言語学特論
担
者
尾崎 喜光
授
業
形
態
講義(演習を含む)
間
通年
単
当
期
位
数
4
対 象 年 次
1 2
授 業 概 要
現代の話し言葉(会話)を社会言語学的観点から分析する一つの手法について解説する
とともに,それを踏まえた小規模な調査の実施と分析を行う。
到 達 目 標
現代の話し言葉(会話)を社会言語学的観点から分析する一つの手法を学ぶとともに,
実際に会話を収録・文字化・分析することを通し社会言語学的研究方法の一つを習得す
る。
成 績 評 価
基
準
授業内活動、研究レポートにより評価する。
留 意 事 項
PC での分析,データベースの作成を必須とする。ワード,エクセルを使える環境を整
えておくこと。
材
現代日本語研究会編『合本 女性のことば・男性のことば(職場編)』(ひつじ書房)
[ISBN:978-4-89476-579-5]
授 業 予 定
1.上記の教材および関連文献についての検討。添付の電子データ分析。
2.調査方法の検討。会話データの収録,データベース化(文字化),分析レポートの作成。
教
文学研究科
社会文化学専攻 修士課程
研究分野/領域
専門関連科目
授業コード
M3310
授
業
科
目
社会文学特論 1
担
者
綾目 広治
授
業
形
態
講義・演習
間
通年
単
数
4
期
当
位
対 象 年 次
1 2
授 業 概 要
大正期から現代に至るまでの文芸批評史を展望する。代表的な評論、および文学論争の
読解を通して、現代文学史において何が問題にされてきたのか、さらにそれらの問題と
社会との関わりについて考察する。さらに大衆小説に焦点を絞って、作家や出版者さら
に読者などからなる出版文化と、その歴史的意義についても考察する。従って、この講
義は社会的な視野から見た現代文学史の講義であり、また、広い意味での現代社会思想
史でもある。
到 達 目 標
社会の問題と関わる現代批評、現代思想についての展望を得る。
成 績 評 価
基
準
演習での発表。
留 意 事 項
当該テキスト以外にも関連文献を幅広く読む。
教
適宜指示する。
材
授 業 予 定
1. 文学研究方法論 2. 戦前昭和の批評 3. 戦後批評 4. 現代批評 5. 批評理論
- 141 -
文学研究科
社会文化学専攻 修士課程
研究分野/領域
専門関連科目
授業コード
M3320
授
業
科
目
社会文学特論 2
担
者
広瀬 佳司
授
業
形
態
講義
間
通年
単
当
期
位
数
4
対 象 年 次
1 2
授 業 概 要
アメリカのユダヤ系作家と、その作品を取り上げて、作家活動や作品の分析を通して、
ユダヤ系移民と、それを取り巻くアメリカ社会の関係を考察する。
到 達 目 標
アメリカのユダヤ社会の特質を、ニューヨークを中心に理解できるようにしたい。
成 績 評 価
基
準
レポート
留 意 事 項
英文資料を十分に予習しておくこと。
教
教室で指示。
材
授 業 予 定
1~16 アイザック・シンガー,シンシア・オジックの短編を読む。
17~32 スティーヴ・スターン,ジョシュア・シンガーの短編を読む。
文学研究科
社会文化学専攻 修士課程
研究分野/領域
専門関連科目
授業コード
M3330
授
業
科
目
文化人類学特論
担
者
加藤 正春
授
業
形
態
講義
間
通年
単
期
当
位
数
4
対 象 年 次
1 2
授 業 概 要
前期は、人間生活の基本単位としての家族について、家族関係学、社会学、民俗学、文
化人類学等の視角から検討する。講義では、家族関係学および家族研究の学説史を説く
とともに、家族の多様性とその歴史的変容について具体的に論ずる。後期は、家族をと
りまく宗教的諸事象について、幅広い観点から考察する。
到 達 目 標
家族内の人間関係の構造的特質について理解すること、そのような特質が社会構造の変
化によってどのように変容してきたかについて理解すること、家族と宗教的領域との関
係に理解をもつことを目標とする。
成 績 評 価
基
準
レポート(20%)、中間テスト(40%)、期末テスト(40%)
留 意 事 項
一部、演習形式も取り入れる。
教
講義のなかで指示する。必要な資料を配布する。
材
授 業 予 定
1
2
3
4
5
6
7
8
. 家族の研究史と研究視角⑴~⑷
. 家族と婚姻の基礎概念⑴~⑷
. 家族の比較文化論⑴~⑷
. 近代家族論⑴~⑷
. 家族と葬墓制⑴~⑷ . 家族と死者祭祀⑴~⑷
. 家族と神観念⑴~⑷
. 東アジアの宗教的世界と家族⑴~⑵
- 142 -
文学研究科
社会文化学専攻 修士課程
研究分野/領域
専門関連科目
授業コード
M3340
授
業
科
目
社会倫理学特論
担
者
葛
曷生 栄二郎
授
業
形
態
講義
間
通年
単
期
当
位
数
4
対 象 年 次
1 2
授 業 概 要
現代の人間生活をとりまく社会倫理問題(生命倫理・環境倫理等)を自然法論の立場
から解き明かす。また、具体的事例を通じて、日常生活に根ざす価値規範としての自然
法の構造を解明する。
到 達 目 標
社会倫理問題の争点を価値論的視点から捉えることができるようになること。
成 績 評 価
基
準
出席状況、および講義における質疑応答の質に応じて評価する。
留 意 事 項
とくになし。
教
授業開始時に、参加者の具体的関心事に応じて選定する。
材
授 業 予 定
参加者の具体的関心事にしたがって、必要文献の読解から始める。進度に応じて、自
然法的思考と実証主義的思考、現代リベラリズムの倫理論とその限界、規範の日常生活
内在性などについて講じる。
- 143 -
人間生活学研究科 人間発達学専攻
人間発達学コ-ス 修士課程
研究分野/領域
発達基礎論
授業コード
M4000
授
業
科
目
発達心理学特論 1A
担
者
石原 金由
授
業
形
態
講義
間
第1期
単
期
当
位
数
2
対 象 年 次
1 2
授 業 概 要
アメリカ睡眠学会の編集した「Basic of Sleep Guide」を適宜解説を加えながら講読
する。最終的な課題として,受講者は研究論文を 1 本選択し,それをまとめてもらう。
到 達 目 標
ヒトの行動は,環境要因に規定されることもあれば,環境に働きかけることによって
適応していくこともあり,相互に密接な関係を持っている。本授業では,「睡眠」に焦
点を当て,ガイドブックを講読することによって,睡眠に関する基本的知識を習得する
とともに,家庭及び学校における睡眠教育について考え,「発達心理学特論Ⅰ B」の授
業への橋渡しとしたい。
成 績 評 価
基
準
講読の準備状況と各自が選択した研究論文 (1 本 ) のレジメを評価する。
留 意 事 項
参考文献等は適宜紹介する.
教
Sleep Research Society: Basic of Sleep Guide
適宜紹介する。
材
授 業 予 定
第 1 回:睡眠と発達Ⅰ(講読と解説)
第 2 回:睡眠と発達Ⅱ(講読と解説)
第 3 回:断眠と睡眠制限Ⅰ(講読と解説)
第 4 回:断眠と睡眠制限Ⅱ(講読と解説)
第 5 回:断眠と睡眠制限Ⅲ(講読と解説)
第 6 回:睡眠のメカニズムⅠ(講読と解説)
第 7 回:睡眠のメカニズムⅡ(講読と解説)
第 8 回:睡眠のメカニズムⅢ(講読と解説)
第 9 回:睡眠と内分泌系(講読と解説)
第 10 回:睡眠と自律神経系(講読と解説)
第 11 回:睡眠と体温(講読と解説)
第 12 回:概日リズムからみた睡眠Ⅰ(講読と解説)
第 13 回:概日リズムからみた睡眠Ⅱ(講読と解説)
第 14 回:睡眠と薬物Ⅰ(講読と解説)
第 15 回:睡眠と薬物Ⅱ(講読と解説)
定期試験
- 144 -
人間生活学研究科 人間発達学専攻
人間発達学コ-ス 修士課程
研究分野/領域
発達基礎論
授業コード
M4010
授
業
科
目
発達心理学特論 1B
担
者
石原 金由
授
業
形
態
講義
間
第2期
単
期
当
位
数
2
対 象 年 次
1 2
授 業 概 要
Oskar & Carskadon(Eds.) の「Sleep in Children and Adolescents」の一部を講読
し,子どもの睡眠問題を把握する。その後,受講者の選択した研究論文の講読を行う。
到 達 目 標
「発達心理学特論ⅠA」を受けて,「睡眠」「健康」「ストレス」をキーワードとして,
現代の睡眠問題,とくに発達期にある子どもを中心として扱う。思春期までの子どもを
対象とした睡眠に関する文献の講読を通して理解を深めていくと同時に,睡眠教育のあ
り方を考える。
成 績 評 価
基
準
講読の準備状況を評価する。
留 意 事 項
参考文献等は適宜紹介する.
教
Oskar & Carskadon(Eds.) Sleep in Children and Adolescents Saunders, 2007
材
授 業 予 定
第 1 回:乳幼児から思春期までの睡眠発達Ⅰ(講読)
第 2 回:乳幼児から思春期までの睡眠発達Ⅱ(講読)
第 3 回:乳幼児から思春期までの睡眠発達Ⅲ(講読)
第 4 回:概日リズムの発達Ⅰ(講読)
第 5 回:概日リズムの発達Ⅱ(講読)
第 6 回:子どもの睡眠問題に関する分類と疫学Ⅰ(講読)
第 7 回:子どもの睡眠問題に関する分類と疫学Ⅱ(講読)
第 8 回:子どもの就床時刻と中途覚醒Ⅰ(講読)
第 9 回:子どもの就床時刻と中途覚醒Ⅱ(講読)
第 10 回:概日リズム障害(講読)
第 11 回:睡眠不足の影響(講読)
第 12 回:研究論文講読Ⅰ
第 13 回:研究論文講読Ⅱ
第 14 回:研究論文講読Ⅲ
第 15 回:研究論文講読Ⅳ
定期試験
- 145 -
人間生活学研究科 人間発達学専攻
人間発達学コ-ス 修士課程
研究分野/領域
発達基礎論
授業コード
M4020
授
業
科
目
発達心理学特論 2A
担
者
湯澤 美紀
授
業
形
態
講義
間
第1期
単
期
当
位
数
2
対 象 年 次
1 2
授 業 概 要
認知・自己意識・社会性・言語・遊びの他領域にわたる発達の様相を,論文・専門書講
読を通して理解する。また,生活・学習場面で躓きを示す幼児・生徒に対する実際的な
支援例を学びながら,そうした子どもたちに向けた支援の可能性について,適宜,検討・
議論する。
到 達 目 標
多領域にわたる発達の様相を,乳幼児期・児童期・青年期・成人期にわたり縦断的に学
ぶとともに,そこに見られる個人差について理解する。また,それらの知見を踏まえ,
生活・学習場面で躓きを示す幼児・生徒に向けた援助計画の立案・評価ができる。
成 績 評 価
基
準
レポートに関して,論理性やオリジナリティを考慮して評価する。
留 意 事 項
教
材
授 業 予 定
第 1 回:自己意識の発達Ⅰ
第 2 回:自己意識の発達Ⅱ
第 3 回:自己意識の発達Ⅲ
第 4 回:遊びの原理
第 5 回:遊びの発達Ⅰ
第 6 回:遊びの発達Ⅱ
第 7 回:社会性の発達Ⅰ
第 8 回:社会性の発達Ⅱ
第 9 回:言語の発達Ⅰ
第 10 回:言語の発達Ⅱ
第 11 回:認知・思考の発達Ⅰ
第 12 回:認知・思考の発達Ⅱ
第 13 回:発達障害
第 14 回:発達障害と生活支援
第 15 回:発達障害と学習支援
定期試験
- 146 -
人間生活学研究科 人間発達学専攻
人間発達学コ-ス 修士課程
研究分野/領域
発達基礎論
授業コード
M4030
授
業
科
目
発達心理学特論 2B
担
者
湯澤 美紀
授
業
形
態
講義
間
第2期
単
期
当
位
数
2
対 象 年 次
1 2
授 業 概 要
認知・思考の発達を支える認知機能として,ワーキングメモリを取り上げる。ワーキン
グメモリについて最新の知見を概観した後に,発達障害とワーキングメモリの関連につ
いて解説する。さらに,ワーキングメモリに着目した支援の在り方について議論を深め
る。
到 達 目 標
認知・思考の発達を支えるワーキングメモリについて理解を深めるとともに,ワーキン
グメモリが小さいために生活・学習場面で躓きを示す幼児・生徒に向けた援助計画の立
案・評価ができる。
成 績 評 価
基
準
レポートに関して,論理性やオリジナリティを考慮して採点する。
留 意 事 項
教
材
授 業 予 定
『ワーキングメモリと学習指導:教師のための実践ガイド』北大路書房 第 1 回:ワーキングメモリとは
第 2 回:LD とワーキングメモリとの関連
第 3 回:ADHD とワーキングメモリとの関連 第 4 回:ワーキングメモリの発達差 第 5 回:ワーキングメモリの個人差Ⅰ
第 6 回:ワーキングメモリの個人差Ⅱ 第 7 回:ワーキングメモリと教育
第 8 回:ワーキングメモリが小さい子どもの行動特徴
第 9 回:ワーキングメモリの測定方法Ⅰ
(the Automated Working Memory Assessment)
第 10 回:ワーキングメモリの測定方法Ⅱ
(the Automated Working Memory Assessment)
第 11 回:ワーキングメモリの測定方法Ⅲ
(the Automated Working Memory Assessment)
第 12 回:ワーキングメモリの幼児に対する教育的取り組みⅠ
第 13 回:ワーキングメモリの児童に対する教育的取り組みⅡ
第 14 回:ワーキングメモリの青年に対する教育的取り組みⅢ
第 15 回:ワーキングメモリの視点にもとづいた援助計画の立案
- 147 -
人間生活学研究科 人間発達学専攻
人間発達学コ-ス 修士課程
研究分野/領域
発達基礎論
授業コード
M4140
授
業
科
目
発達心理学演習
担
者
石原 金由
授
業
形
態
演習
間
通年
単
期
当
位
数
4
対 象 年 次
1〜2
授 業 概 要
授業は,受講生の研究テーマに基づいて,文献発表を中心に,展開される。定期的に,
研究計画や方法についても発表してもらい,議論してゆく。
到 達 目 標
現代人の抱えている様々な問題のうち,睡眠とストレスを取り上げ,これらを取り巻
く心理・社会的環境との関連性を文献発表を通して追究し,議論していく。また,修士
論文を念頭に置いて,資料の収集・発表を行い,研究計画・方法についての議論を行う。
この授業を通して,専門的知識・技能を習得する。
成 績 評 価
基
準
自己の選択した研究テーマについて,いかに熱心かつ深く追究したかを評価する。
留 意 事 項
とくになし.
教
とくに使用しない。
材
授 業 予 定
第 1 回:研究テーマ及び研究計画の構想 第 16 回:文献発表 13
第 2 回:文献発表1 第 17 回:文献発表 14
第 3 回:文献発表2 第 18 回:文献発表 15
第 4 回:文献発表3 第 19 回:文献発表 16
第 5 回:文献発表4 第 20 回:文献発表 17
第 6 回:文献発表5 第 21 回:研究計画の発表1
第 7 回:文献発表6 第 22 回:研究計画の発表2
第 8 回:文献発表7 第 23 回:文献発表 18
第 9 回:文献発表8 第 24 回:文献発表 19
第 10 回:文献発表9 第 25 回:文献発表 20
第 11 回:文献発表 10 第 26 回:文献発表 21
第 12 回:文献発表 11 第 27 回:文献発表 22
第 13 回:文献発表 12 第 28 回:文献発表 23
第 14 回:中間報告1 第 29 回:研究計画の発表
第 15 回:中間報告2 第 30 回:研究計画の発表4
定期試験
- 148 -
人間生活学研究科 人間発達学専攻
人間発達学コ-ス 修士課程
研究分野/領域
発達基礎論
授業コード
M4050
授
業
科
目
生理心理学特論A
担
者
稲森 義雄
授
業
形
態
講義
間
第1期
単
当
期
位
数
2
対 象 年 次
1 2
授 業 概 要
生理心理学で扱う生理反応の測定、そして各反応の心理学的意味について論じる。主
な反応として心拍、血圧、呼吸、皮膚電気活動、皮膚温などを取り扱う。各反応の生理
学的メカニズム、測定装置の取り扱い方、結果の処理について簡単に説明する。さらに、
学習や注意、ストレスなどとの関連について講義する。
到 達 目 標
生理反応のメカニズムを理解できること。
成 績 評 価
基
準
対面式講義での質問応答による
留 意 事 項
事前に生理学の基礎を復習しておくこと。
教
新生理心理学 1巻 生理心理学の基礎 宮田洋監修 北大路書房
材
授 業 予 定
生理心理学とは・電気の話・心拍・血圧・呼吸・皮膚電気活動・未梢皮膚温
上記の事柄を2,3回づつ講義する。
人間生活学研究科 人間発達学専攻
人間発達学コ-ス 修士課程
研究分野/領域
発達基礎論
授業コード
M4060
授
業
科
目
生理心理学特論B
担
者
稲森 義雄
授
業
形
態
講義
間
第2期
単
期
当
位
数
2
対 象 年 次
1 2
授 業 概 要
さまざまな自律反応、筋活動、脳電気活動を取り扱うために必要な生理学的知識、測
定や処理のための工学的基礎知識について講義する。A/D 変換、サンプリング法、独
自のプログラムの作成などについて講義し、各反応の最新の解析法について解説する。
到 達 目 標
生理反応の測定・処理ができること
成 績 評 価
基
準
対面式講義での質疑応答による
留 意 事 項
コンピュ-タについて理解を深めておくこと
教
新生理心理学 1巻 生理心理学の基礎 宮田洋監修 北大路書房
材
授 業 予 定
音の話・光の話・トランジスタ・電子回路1・電子回路2
サンプリング定理・A/D 変換・補間法・フーリエ変換
上記の事柄を1,2回づつ講義する
- 149 -
人間生活学研究科 人間発達学専攻
人間発達学コ-ス 修士課程
研究分野/領域
発達基礎論
授業コード
M4080
授
業
科
目
生理心理学演習
担
者
稲森 義雄
授
業
形
態
講義・演習
間
通年
単
数
4
当
期
位
対 象 年 次
1~2
授 業 概 要
生理心理学で必要とされる知識と技法を今日的話題の実践研究を通じて体得する。
従って、文献的知識、電子技術やコンピュータ処理の実際を身に付け、理論的・論理的
応用力の向上をめざす。
到 達 目 標
生理心理学的な実験研究を自ら計画し、行うことができる力を養う。
成 績 評 価
基
準
対面式講義と研究発表の質疑応答による。
留 意 事 項
学会発表を行うこと
教
学術文献
材
授 業 予 定
前半は電気生理学の講義、後半は実験を行う。
人間生活学研究科 人間発達学専攻
人間発達学コ-ス 修士課程
研究分野/領域
発達基礎論
授業コード
M4090
授
業
科
目
大脳発達学特論
担
者
服部 幸雄
授
業
形
態
講義
間
第1期
単
期
当
位
数
2
対 象 年 次
1 2
授 業 概 要
運動機能、感覚機能、連合機能など、人間存在の源泉としての脳のもつ機能とその特
徴に関する理解を深める。また、脳の発達や可塑性,脳とストレスあるいは心との関係
について学び、人間理解に向けての脳科学の果たす役割と可能性について考察する。
到 達 目 標
種々の脳機能の基礎過程、さらには知・情・意といった人間のもつ卓越した脳機能に
ついて脳科学の知見を駆使し考察することができる能力を養う。
成 績 評 価
基
準
課題レポート、質疑応答、受講状況などから総合的に評価する。
留 意 事 項
脳科学と周辺領域の書籍、学術雑誌などに目を通し、文献検索を行うなど、関係する
情報について考察する機会をもつようつとめてほしい。
教
参考資料、文献などを必要に応じて配付または紹介する。
材
授 業 予 定
脳と運動制御、脳の感覚情報処理、脳の連合機能、脳の発達、脳の可塑性、脳と学習・記憶、
脳とストレス、脳と精神科学、脳と心、脳科学と人間理解といった事項について最新の
知見に基づき解説する。
- 150 -
人間生活学研究科 人間発達学専攻
人間発達学コ-ス 修士課程
研究分野/領域
発達基礎論
授業コード
M4160
授
業
科
目
言語発達学特論
担
者
井上 道雄
授
業
形
態
講義
間
第2期
単
当
期
位
数
2
対 象 年 次
1 2
授 業 概 要
ことばは、人間の行動や認知や記憶を顕在的かつ潜在的に支えているとともに、コント
ロールもしています。このことばと精神活動の関係のなかで、こどもの言語獲得とその
発達について考えていきます。「言語発達の基盤(身体や脳)」「言語と認知の発達」「言
語獲得・言語発達の理論」「言語発達の障害」などです。
到 達 目 標
人間のみがもつ言語能力について、発達・認知・脳の側面から理解すること。
成 績 評 価
基
準
発表(50 点)とレポート(50 点)で総合評価します。
留 意 事 項
教
材
授 業 予 定
ボワソン=バルディ『赤ちゃんはコトバをどのように習得するか』藤原書店
前半は、ことばの習得・発達に関わる諸概念・諸理論の概観を講義する。
後半は、上記のテキストを使って、受講生の発表と関連する文献の講読を行っていく。
人間生活学研究科 人間発達学専攻
人間発達学コ-ス 修士課程
研究分野/領域
発達基礎論
授業コード
M4170
授
業
科
目
研究法特論
担
者
石原 金由
授
業
形
態
講義
間
第1期
単
期
当
位
数
2
対 象 年 次
1 2
授 業 概 要
心理学の研究成果は実証的研究に基づいて蓄積されたものであり,それは工夫され,研
究計画によって左右される.本授業では,「心理学研究法入門」を参考に,実験研究及
び調査研究に関する研究法について講義する.
到 達 目 標
研究計画が適切か否かを判断し,得られた知見が信頼しうるものかを批判的に検討する
能力を養う.
成 績 評 価
基
準
出席状況(減点法)と論文批評のレポート.
留 意 事 項
特になし.
教
南風原ら 2001 心理学研究法入門 東大出版
材
授 業 予 定
実験計画法について講義した後に,調査研究(相関研究)の長所・短所を解説する.ま
た,種々の研究例を取り上げ,実際に研究批判を行ってもらう.
- 151 -
人間生活学研究科 人間発達学専攻
人間発達学コ-ス 修士課程
研究分野/領域
発達支援論
授業コード
M4200
授
教育実践特論 1 A
担
者
脇明子・吉永早苗・梶谷恵子
授業形態
間
第1期
位
期
当
単
業
科
目
数
講義
2
対 象 年 次
1 2
授 業 概 要
幼児は,生活の中で豊かな五感体験,感情体験を重ね,みずから気づき,実行してみ
ることによって,言葉をはじめとするさまざまな力を獲得していく。そうした発達を支
え,促すには,まわりの大人の深い幼児理解が必要である。健康,人間関係,環境,言
葉,表現の5領域にわたるさまざまな事例を取り上げながら,幼児理解を深めていく。
到 達 目 標
いま,生活環境の変化等により,幼児の本来的な発達が阻害されている例がきわめて
多い。この講義では,幼児の本来的な発達のあり方について,さまざまな角度から学び,
それを支援するために,保育や児童教育の場では何にどう配慮していけばよいかを,幼
稚園教育要領に定める健康,人間関係,環境,言葉,表現の5領域に関係づけながら学
んでいくことにより,高度な専門的知識と教育技術を身に付ける。
成 績 評 価
基
準
文献を読んでの内容報告,具体的な事例の分析,環境構成の提案等の課題を随時与え,
それによって評価を行う。
留 意 事 項
教
材
文部科学省『幼稚園教育要領解説』(フレーベル館)
,厚生労働省『保育所保育指針解
説書』(フレーベル館),下條信輔『まなざしの誕生』(新曜社)
『保育心理学 2009 年版』( 北大路書房 ) ,ドロシー・バトラー『赤ちゃんの本棚~0歳から
6歳まで~』
(のら書店)ほか
授 業 予 定
第 1 回:乳幼児の発達を考える(乳幼児をとりまく環境) 梶谷
第 2 回:乳幼児の発達を考える(対人関係と言葉の発達) 梶谷
第 3 回:乳幼児の発達を考える(五感体験と身体機能の発達) 梶谷
第 4 回:健康にかかわる諸問題(食育を中心に) 梶谷
第 5 回:健康にかかわる諸問題(身体作りの活動を中心に) 梶谷
第 6 回:人間関係にかかわる諸問題(感情体験を中心に) 脇
第 7 回:人間関係にかかわる諸問題(物語を活用した人間理解を中心に) 脇
第 8 回:環境にかかわる諸問題(五感体験を中心に) 吉永
第 9 回:環境にかかわる諸問題(体験と言葉の結びつきを中心に) 脇
第10回:言葉にかかわる諸問題(わらべうた遊びと絵本を中心に) 吉永
第11回:言葉にかかわる諸問題(昔話を中心に) 脇
第12回:表現にかかわる諸問題(音楽,造形を中心に) 吉永
第13回:表現にかかわる諸問題(豊かな表現を支える環境構成について) 吉永
第14回:北欧諸国の保育に学ぶ 梶谷
第15回:発達を支える幼児教育とは 脇
定期試験 脇・吉永・梶谷
- 152 -
人間生活学研究科 人間発達学専攻
人間発達学コ-ス 修士課程
研究分野/領域
発達支援論
授業コード
M4230
授
教育実践特論 1 B
担
者
脇明子・吉永早苗・梶谷恵子
授業形態
間
第2期
位
期
当
単
業
科
目
数
講義
2
対 象 年 次
1 2
授 業 概 要
いま,生活形態の変化等によって,幼児の発達にはさまざまな問題が生じており,保
育現場でも対応に苦慮することが多くなっている。具体的な事例を取り上げつつ,問題
の原因を理解し,健康,人間関係,環境,言葉,表現の5領域とも関係づけながら,実
践可能な対策を見出していく。
到 達 目 標
いま,幼児教育や保育の現場では,幼児の発達における変化,保護者との関係や職員
相互の関係の変化等によって,対処に悩むような問題が目立って増加している。この講
義では,さまざまな問題の根にあるものは何かを理解し,具体的な対処方法について考
え,困難な状況にも対応できるたしかな保育・教育の実践力を養っていく。
成 績 評 価
基
準
問題を整理し,分析したレポート,具体的な事例の分析や対処法の考案等の課題を随
時与え,それによって評価を行う。
留 意 事 項
材
文部科学省『幼稚園教育要領解説』(フレーベル館),厚生労働省『保育所保育指針解説
書』(フレーベル館),橋本敞ほか『子どもの理解とカウンセリング』(みらい)
脇明子『子どもの育ちを支える絵本』(岩波書店),汐見稔幸『フィンランドの子育てと
保育』(明石書店)ほか
授 業 予 定
第 1 回:幼児教育や保育の現場で起こっていること 梶谷
第 2 回:現場の悩みの整理と分析(幼児に関する問題を中心に) 脇
第 3 回:現場の悩みの整理と分析(保護者,職員間の問題を中心に) 梶谷
第 4 回:子育て環境の変化の理解(家庭生活の変化を中心に) 梶谷
第 5 回:子育て環境の変化の理解(社会全体の変化を中心に) 脇
第 6 回:発達上の問題を持った幼児の理解(1) 吉永
第 7 回:発達上の問題を持った幼児の理解(2) 梶谷
第 8 回:保護者とどう向き合うか 梶谷
第 9 回:カウンセリング・マインドとは 梶谷
第10回:発達上の問題を持った幼児への支援(音楽遊び,表現遊びをとおして) 吉永
第11回:発達上の問題を持った幼児への支援(絵本,物語をとおして) 脇
第12回:具体的な事例の分析と対処法の提案(1) 脇
第13回:具体的な事例の分析と対処法の提案(2) 脇
第14回:保育の質の改善にむけて(保育内容について) 吉永
第15回:保育の質の改善にむけて(保育環境について) 吉永
定期試験 脇・吉永・梶谷
教
- 153 -
人間生活学研究科 人間発達学専攻
人間発達学コ-ス 修士課程
研究分野/領域
発達支援論
授業コード
M4260
授
業
科
目
教育実践特論 2A
担
者
片山裕之、
赤木雅宣
授
業
形
態
講義・演習
間
第1期
単
数
2
期
当
位
対 象 年 次
1 2
授 業 概 要
全国学力・学習状況調査、OECD加盟国による生徒の学習状況調査(PISA)、国際
数学・理科教育動向調査(TIMSS)などの結果をもとに、我が国の子どもの抱えてい
る学力を多面的に分析する。そのうえで、小学校の国語(読解力、表現力)、図画工作
(表現力)に関して、より高度な総合的な指導技術を身に付けるため、カリキュラム開発、
教材開発、形成的評価に基づく個別指導などの方策について、理論的な背景を検討する
とともに、実際に構築し、現場での検証を行う。
到 達 目 標
・教科指導に関する理論的研究、調査的研究、開発的研究、実践的研究のあり方を理解
する。
・専修免許取得に必要な高度な専門的知識と指導力を育成する。
成 績 評 価
基
準
・レポート、作品、他
留 意 事 項
材
適宜配布する。
・文部科学省「小学校学習指導要領解説 総則 国語編 図画工作編」
・PISA 調査、全国学力・学習状況調査の結果他
授 業 予 定
第 1 ・ 2 回:PISA調査、全国学力・学習状況調査から見る今日的課題
第 3 回 :図画工作科教育の現状と今日的課題
第 4 回 :図画工作科「絵や立体で表す」領域の指導と造形力の育成
第 5 回 :図画工作科「鑑賞」領域の指導と鑑賞力の育成
第 6 回 :造形力育成に向けた教材開発のあり方
第 7 回 :鑑賞力育成に向けた教材開発のあり方
第 8 ・ 9 回:国語科「読むこと」領域の指導と読解力の育成
第10・11回:国語科「書くこと」領域の指導と表現力の育成
第12回 :国語科「話すこと・聞くこと」領域の指導と対話力の育成
第13回 :国語科「伝統的な言語文化」の指導と言語感覚の育成
第14回 :読解力育成に向けた教材開発と評価のあり方
第15回 :表現力育成に向けた教材開発と評価のあり方
第16回 :レポート作成
教
- 154 -
人間生活学研究科 人間発達学専攻
人間発達学コ-ス 修士課程
研究分野/領域
発達支援論
授業コード
M4290
授
業
科
目
教育実践特論 2B
担
者
片山裕之、
赤木雅宣
授
業
形
態
講義・演習
間
第2期
単
数
2
期
当
位
対 象 年 次
1 2
授 業 概 要
国語科・図画工作科で培うべき学力を明らかにし、表現力、読解力、言語力などの育
成を目指した小学校低学年から高学年にかけての教育カリキュラムを構想する。
その際、scopeとsequenceの両側面から考察し、試案の作成を行う。
到 達 目 標
・表現力や読解力、言語力などの育成のためのカリキュラム試案を作成する。
・教育実践に必要となる高度な専門的資質と能力を育成する。
成 績 評 価
基
準
・レポート、作品、他
留 意 事 項
教
材
授 業 予 定
適宜配布する。
・文部科学省「小学校学習指導要領解説 総則 国語編 図画工作編」
・PISA 調査、全国学力・学習状況調査の結果他
第 1 ・ 2 回:体験的な学習と問題解決的な学習について
第 3 回 :社会教育の中で培う図画工作について
第 4 回 :生活科・総合的な学習の中で培う創造力について
第 5 回 :創造力育成カリキュラム作成
第 6 回 :造形力育成カリキュラム作成
第 7 回 :鑑賞力育成カリキュラム作成
第 8 ・ 9 回:生活科・総合的な学習の中で培う言語力について
第 10・11 回:社会教育の中で培う言語力について
第 12 回 :家庭教育の中で培う言語力について
第 13 回 :言語力育成カリキュラム作成Ⅰ(幼稚園~小学校入門期)
第 14 回 :言語力育成カリキュラム作成Ⅱ(小学校低学年~小学校中学年)
第 15 回 :言語力育成カリキュラム作成Ⅲ(小学校高学年~中学校)
第 16 回 :レポート作成
- 155 -
人間生活学研究科 人間発達学専攻
人間発達学コ-ス 修士課程
研究分野/領域
発達支援論
授業コード
M4320
授
業
科
目
教育実践特論 3 A
担
者
本保 恭子
授
業
形
態
講義・演習
間
第1期
単
数
2
期
当
位
対 象 年 次
1 2
授 業 概 要
障害児・者やその家族が希望を持って生活するための「治療」と「教育」に関する研
究・実践を行う治療教育 ( 学 ) の中で,「特別支援教育」と「母子保建」の領域のシステ
ムや取り組みの実際について解説する。治療教育 ( 学 ) では,単に「治療」を障害や疾
病の除去や改善,欠陥や障害の除去・軽減というように狭く捉えるのではなく,「治療
教育を受ける人々の生活,人生,生命を豊かなものにしていく営み」,「苦悩をともにす
る教育」として実施されているが,主にその観点からこの領域の諸問題とあり方につい
て論考する。
到 達 目 標
治療教育の場と実施の内容を理解し、受講者自らが主体的に「人が生活を豊かなもの
にしていくための営み」に参加できるようになることを目的とする。
成 績 評 価
基
準
レポート
留 意 事 項
教
材
授 業 予 定
適宜紹介,テキストは適宜指示
第 1 回:治療教育の礎を築いた人々(1)
第 2 回:治療教育の礎を築いた人々(2)
第 3 回:治療教育の礎を築いた人々(3)
第 4 回:障害児と家族の暮らし(1)
第 5 回:障害児と家族の暮らし(2)
第 6 回:障害児と家族の暮らし(3)
第 7 回:治療教育としての早期対応(母子保健の立場から 1)
第 8 回:治療教育としての早期対応(母子保健の立場から 2)
第 9 回:治療教育としての支援(児童福祉の立場から 1)
第 10 回:治療教育としての支援(児童福祉の立場から 2)
第 11 回:治療教育としての支援(特別支援教育の立場から 1)
第 12 回:治療教育としての支援(特別支援教育の立場から 2)
第 13 回:障害児の余暇活動
第 14 回:障害児の就労(18 歳以降の生活)
第 15 回:障害児支援に求められる基本姿勢
定期試験
- 156 -
人間生活学研究科 人間発達学専攻
人間発達学コ-ス 修士課程
研究分野/領域
発達支援論
授業コード
M4330
授
業
科
目
教育実践特論 3 B
担
者
本保 恭子
授
業
形
態
講義・演習
間
第2期
単
数
2
期
当
位
対 象 年 次
1 2
授 業 概 要
障害児・者やその家族が希望を持って生活するための「治療」と「教育」に関する研究・
実践を行う治療教育 ( 学 ) の中で,障害児を取り巻く望ましい社会環境の一端を担う「健
常児への障害理解教育」と「福祉」の領域の取り組みの実際について解説し,この領域
の諸問題とあり方について論考する。「福祉」については制度や社会資源の紹介にとど
まらず,効果的な療育環境・方法,文化としての福祉について考えていきたい。
到 達 目 標
障害児・者を取り巻く社会・環境について関心を持ち、「すべての人が社会で当たり
前に生活をしていくことができる地域づくり」について実践的な行為ができる人になる
ことを目的とする。
成 績 評 価
基
準
レポート
留 意 事 項
教
材
授 業 予 定
適宜紹介,テキストは適宜指示
第 1 回:幼児期の障害理解教育 1
第 2 回:幼児期の障害理解教育 2
第 3 回:学童期と障害理解 1
第 4 回:学童期と障害理解 2
第 5 回:青年期以降の障害理解啓発活動 1
第 6 回:青年期以降の障害理解啓発活動 2
第 7 回:治療教育を担う人々と関係専門機関 1
第 8 回:治療教育を担う人々と関係専門機関 2
第 9 回:治療教育を担う人々と関係専門機関 3
第 10 回:治療教育を担う専門職の養成
第 11 回:ジャン・バニエの思想
第 12 回:バンクミケルセンの思想
第 13 回:新しい社会づくり(北欧社会民主主義とノーマリゼーション)
第 14 回:障害児・者のいる家族への支援に求められる基本姿勢
第 15 回:障害者支援に求められる基本姿勢
定期試験
- 157 -
人間生活学研究科 人間発達学専攻
人間発達学コ-ス 修士課程
研究分野/領域
発達支援論
授業コード
M4340
授
業
科
目
発達支援論演習 1
担
者
脇 明子
授
業
形
態
講義
間
通年
単
期
当
位
数
4
対 象 年 次
1〜2
授 業 概 要
履修希望者と個別に相談して年齢等のフィールドを絞り,そのフィールドにおける発
達支援のためには何が必要で,それにはどんな環境設定をし,どんな援助をすることが
可能かを探っていく。特に,わらべうた,絵本,昔話,児童文学などの児童文化財を,
発達課題に照らしながら適切に活用していく道を探る。昔話や児童文学などについて,
それ自体をより深く研究することを希望する場合は,それに応じたプログラムを組むこ
とも可能である。
到 達 目 標
いま,子どもの発達を脅かしている実体験不足を補うために,保育や教育の場で何が
できるかを研究していく。保育の場においては,わらべうた,絵本,昔話などを,言葉
や表現のみならず,人間関係,環境,健康の領域における体験にも結びつくものとして,
発達支援に積極的に活用していく道を探る。教育の場においては,生きる力を育む質の
いい読書の力を理解し,国語教育や子どもの生活そのもののなかに,どうそれを取り入
れていけばよいかを考える。
成 績 評 価
基
準
専門書,論文等の講読における発表のほかに,各自の研究に結びつけた小論文を随時
課す。
留 意 事 項
教
材
授 業 予 定
履修希望者と研究計画について協議し,それに役立つ専門書,論文などを幅広く講読
していく。英文による論文の講読も行う予定である。
最初に取り上げる文献としては,以下のようなものを考えている。なお,文献中で言
及されているものを中心に,児童文学作品も数多く読んでいく。
リリアン・スミス『児童文学論』(岩波書店)
河合隼雄『昔話と日本人の心』(岩波書店)
シーラ・イーゴフ『物語る力』(偕成社)
センダック『センダックの絵本論』(岩波書店)
バシュラール『空間の詩学』(思潮社)
ピーター・ホリンデイル『子どもと大人が出会う場所』(柏書房)
青木由紀子『英米児童文学』(ミネルヴァ書房)
山田真理子『子ども・こころ・育ち』(エイデル研究所)
岡本夏木『幼児期』(岩波書店)
正高信男『子どもはことばをからだで覚える』(中央公論社)
- 158 -
人間生活学研究科 人間発達学専攻
人間発達学コ-ス 修士課程
研究分野/領域
発達支援論
授業コード
M4350
授
業
科
目
発達支援論演習 2
担
者
本保 恭子
授
業
形
態
演習
間
通年
単
期
当
位
数
4
対 象 年 次
1〜2
授 業 概 要
治療教育に関する今日的問題を著した内外の文献を精読するとともに,特別支援教育あ
るいは療育現場における直接的な実践を通して,効果的な治療と教育について討議する。
到 達 目 標
治療教育に関する学術論文を作成するための研究・執筆能力を身につける。
成 績 評 価
基
準
口頭発表と研究論文の作成
留 意 事 項
教
材
授 業 予 定
適宜指示,テキストは特に定めない。
第 1 回:} 研究テーマの選定
第 2 回:
第 3 回:
第 4 回:
第 5 回: 文献収集
第 6 回:
第 7 回:
第 8 回:
第 9 回: 文献収集と購読
第 10 回:
第 11 回:
第 12 回:
第 13 回: 文献購読
第 14 回:
第 15 回:
定期試験
- 159 -
第 16 回:
第 17 回:
第 18 回:
第 19 回:
第 20 回:
第 21 回: 各テーマに関する
第 22 回: 文献・資料・情報等の収集と
第 23 回: それらの素材についての分析,
第 24 回: 発表,討論,課題の整理
第 25 回: 論文作成
第 26 回:
第 27 回:
第 28 回:
第 29 回:
第 30 回:
人間生活学研究科 人間発達学専攻
人間発達学コ-ス 修士課程
研究分野/領域
発達支援論
授業コード
M4360
授
業
科
目
教育情報科学特論
担
者
保江 邦夫
授
業
形
態
講義
間
第1期
単
期
当
位
数
2
対 象 年 次
1 2
授 業 概 要
生体系を情報科学理論の観点から捉えるサイバネティックスの手法により,人間の意
識を現代科学の中で研究し,その成果を人間発達理解と教育の促進に応用するための理
論にまで高める.特に,新しい発達概念の構築と教育における情報科学理論の応用のた
めの視野を広げるものとして展開される。
到 達 目 標
サイバネティックスの手法を理解し応用できるようにすることを目標とする
成 績 評 価
基
準
双方向セミナー形式の講義における受講生の積極的研究態度と理解度により評価する
留 意 事 項
教
材
授 業 予 定
第 1 回 ウィーナーのサイバネティクス
第 2 回 最適制御理論
第 3 回 最適制御理論と変分学
第 4 回 最小作用原理
第 5 回 ラグランジュ系
第 6 回 ハミルトン系
第 7 回 オイラー方程式とラグランジュ関数
第 8 回 ハミルトン・ヤコビ方程式と作用関数
第 9 回 ポントリャーギン系
第 10 回 ウィーナー過程
第 11 回 ウィーナー積分
第 12 回 最適情報処理
第 13 回 時間発展と確率過程
第 14 回 確率時間積分と発展方程式
第 15 回 生体系シミュレーション
第 16 回 まとめ
- 160 -
人間生活学研究科 人間発達学専攻
人間発達学コ-ス 修士課程
研究分野/領域
発達支援論
授業コード
M4370
授
業
科
目
児童文学特論
担
者
脇 明子
授
業
形
態
講義
間
第2期
単
期
当
位
数
2
対 象 年 次
1 2
授 業 概 要
子どもの心の発達には,絵本,昔話,児童文学などの形で物語と接していくことが,
非常に重要である。それはなぜかということを,幼児,児童から,思春期までの段階を
追いながら考察し,人間にはなぜ物語が必要なのかを論じていく。また,基本的な伝承
文学や児童文学の傑作を具体的に取り上げ,発達課題とも関係づけながら,子どもの心
の糧となりうる作品を見る目を養っていく。
到 達 目 標
子どもの発達には,人間関係の体験と自然体験を中心とする実体験が何よりも大切で
あるが,生活生態の変化によって,それらを子どもたちに保証することはきわめて困難
になってきている。絵本,昔話,児童文学などは,もともと子どもの発達にとって有益
なものであったが,いまや,不足しがちな実体験を補うものとして,家庭,保育所・幼
稚園・小学校におけるその重要性はますます大きくなっている。この講義では,絵本,
昔話,児童文学などをどう選び,どう与えれば,子どもの発達に寄与することができる
かを学んでいく。
成 績 評 価
基
準
物語を読んで内容をまとめ,子どもに紹介することを想定して紹介文を書くことや,
子どもに本を手渡すためのプログラムを作成することを課題として,それらによって評
価を行う。
留 意 事 項
教
材
授 業 予 定
脇明子『読む力は生きる力』『物語が生きる力を育てる』(岩波書店)
河合隼雄『昔話と日本人の心』(岩波書店)
第 1 回:物語はなぜ子どもの発達に役立つか
第 2 回:赤ちゃんと絵本
第 3 回:映像メディアと絵本
第 4 回:昔話を聞くことの意味
第 5 回:昔話のメッセージ
第 6 回:絵本,昔話から物語への橋渡し
第 7 回:物語を聞くことで育つもの
第 8 回:物語の読み聞かせについて
第 9 回:映像メディアと物語
第10回:不快感情の体験と情動の知性
第11回:物語による五感体験の可能性
第12回:読む力が思春期を支える
第13回:子どもの読書をどう支援するか
第14回:本を選ぶ目を養うために
第15回:人間にとって物語とは何か
定期試験
- 161 -
人間生活学研究科 人間発達学専攻
人間発達学コ-ス 修士課程
研究分野/領域
発達支援論
授業コード
M4380
授
業
科
目
音楽表現発達特論
担
者
吉永早苗・熊澤住子
授
業
形
態
講義
間
第2期
単
期
当
位
数
2
対 象 年 次
1 2
授 業 概 要
人はどのようにして音楽の価値に気づいていくのだろうか。講義では,子どもの音楽
的表現の分析をとおして,音楽知覚やスキルの発達についての理解を深めるとともに,
子どもにとって望ましい教材や音楽環境について考察する。
到 達 目 標
○子どもの音楽的表現の事例から,音楽知覚やスキルの発達を読み取ることができるよ
うになる。
○先行研究を概観することをとおして,子どもの音楽的成長と発達を理解する。
○子どもにとってふさわしい音楽教材を選択することができるようになる。
○子どもを取り巻く音環境について分析し,豊かな音楽表現を育むような音環境につい
て理解するとともに,そのデザインができるようになる。
以上を通し,より専門的な知識を得るとともに高度な指導力を身につける。
成 績 評 価
基
準
授業中の意欲・態度 50%,レポート課題 50%
留 意 事 項
子どもの音楽的表現の実際を、現場に出向いて観察することがある。
なお、日頃から、自らの感性を磨くよう心掛けたい。
教
材
「音楽的成長と発達」 マクドナルド&サイモンズ著 渓水社
「子どもと音楽」 梅本堯夫 東京大学出版会
「保育心理学」無藤隆・清水益治編著 北大路書房
「青井みかんと考える幼児の音楽表現」保育音楽研究プロジェクト編 大学図書出版
授 業 予 定
第 1 回:子どもの音楽表現とは(吉永)
第 2 回:保育音楽の基礎知識①発達・学習理論と乳幼児期の音楽(吉永)
第 3 回:保育音楽の基礎知識②様々な音楽指導メソッドとそのアプローチ(吉永)
第 4 回:子どもの音楽的成長と発達①歌うこと(吉永)
第 5 回:子どもの音楽的成長と発達②聴くこと(吉永)
第 6 回:子どもの音楽的成長と発達③リズム運動(吉永)
第 7 回:子どもの音楽的成長と発達④創作活動(吉永)
第 8 回:子どもの音楽的成長と発達⑤まとめ(吉永)
第 9 回:乳幼児期の音楽教材①歌唱教材の分析(熊澤)
第10回:乳幼児期の音楽教材②器楽教材の分析(熊澤)
第11回:子どもと音環境①現状分析(吉永)
第12回:子どもと音環境②サウンドスケープの研究から(吉永)
第13回:子どもと音環境③サウンドエデュケーションの実際(吉永)
第14回:豊かな音楽表現を育む音環境について(吉永)
第15回:まとめ(吉永・熊澤)
定期試験(吉永・熊澤)
- 162 -
人間生活学研究科 人間発達学専攻
人間発達学コ-ス 修士課程
研究分野/領域
発達支援論
授業コード
M4400
授
業
科
目
美術特論
担
者
片山 裕之
授
業
形
態
講義・演習
間
第2期
単
数
2
期
当
位
対 象 年 次
1 2
授 業 概 要
美術概論,絵画表現,鑑賞の三分野を必要に応じて演習を交えながら授業を進める。
到 達 目 標
美術を探求する基本的姿勢を学ばせる。また,人間と美術との関係を考え,美しさと
は何かを探るとともに各自の感性を養うことにより,美術教育に関する高度な資質と能
力を身につける。
成 績 評 価
基
準
授業態度 40 点,制作作品・レポート 60 点
留 意 事 項
制作作品 、 レポートを平均点で評価
出席も大切に扱う
教
適宜配布する
日本美術史(美術出版社)
,西洋美術史(美術出版社)
材
授 業 予 定
第 1 回:美術概論Ⅰ
第 2 回:美術概論Ⅱ
第 3 回:絵画表現Ⅰ(素描)
第 4 回:絵画表現Ⅱ(素描)
第 5 回:絵画表現Ⅲ(素描)
第 6 回:絵画表現Ⅳ(素描)
第 7 回:絵画表現Ⅴ(素描)
第 8 回:鑑賞Ⅰ(西洋美術史)
第 9 回:鑑賞Ⅱ(西洋美術史)
第10回:鑑賞Ⅲ(西洋美術史)
第11回:鑑賞Ⅳ(日本美術史)
第12回:鑑賞Ⅴ(日本美術史)
第13回:鑑賞Ⅵ(日本美術史)
第14回:美術館見学Ⅰ
第15回:美術館見学Ⅱ
定期試験
- 163 -
人間生活学研究科 人間発達学専攻
人間発達学コ-ス 修士課程
研究分野/領域
発達支援論
授業コード
M4410
授
業
科
目
特別支援教育特論
担
者
東 俊一
授
業
形
態
講義・演習
間
第2期
単
数
2
期
当
位
対 象 年 次
1 2
授 業 概 要
特別支援教育の概要を理解したうえで、その対象、実践方法、役割と連携のありかたに
ついて学ぶ。
到 達 目 標
障害理解だけでなく、具体的な支援方法の理解・支援計画作成、および生涯にわたる支
援について理解する。
成 績 評 価
基
準
授業内での発表およびレポート
留 意 事 項
教
材
授 業 予 定
適宜、指示・紹介する
第 1 回 :特別支援教育の意義と理念
第 2 回 :特別支援教育の制度概要と支援体制
第 3 回 :障害概念と特別な教育ニーズ
第 4 回 :知的障害の実態把握とアプローチ
第 5 回 :学習障害の実態把握とアプローチ
第 6 回 :ADHD の実態把握とアプローチ
第 7 回 :広汎性発達障害の実態把握とアプローチ
第 8 回 :個別の指導計画の理解と作成
第 9 回 :個別の教育支援計画の理解と作成
第 10 回:校内支援体制の重要性と構築
第 11 回:地域支援ネットワーク
第 12 回:就学前期における課題と個別支援
第 13 回:学齢期における課題と個別支援(生活支援、学習支援)
第 14 回:学齢期における課題と個別支援(行動支援、対人関係の支援)
第 15 回:就労に関する課題と個別支援
- 164 -
人間生活学研究科 人間発達学専攻
人間発達学コ-ス 修士課程
研究分野/領域
発達支援論
授業コード
M4420
授
業
科
目
社会教育特論
担
者
西井 麻美
授
業
形
態
講義・演習
間
第2期
単
数
2
期
当
位
対 象 年 次
1 2
授 業 概 要
今日の社会教育の在り方に関して、国際社会及び我が国の政策や実践の動向をふまえ
た検討を行い、求められる人材育成の観点を明らかにしていく。
到 達 目 標
社会教育に関する実践と理論について把握し、これからの社会に求められる人材育成
の在り方について自分なりの見解を見いだす。
成 績 評 価
基
準
提出課題(レポート)60%、発表 40%により評価する。
留 意 事 項
極力社会教育活動について視察したり、参加したりして、実際に即した検討を行って
もらいたい。
教
参考文献・図書について、適宜紹介する。
材
授 業 予 定
前半は、社会教育の教育理論(学習論、組織論など)に関する文献研究や政策研究を
行い、後半は、地域の社会教育施設などの実践・活動を取り上げながら検討する。
- 165 -
人間生活学研究科 人間発達学専攻
人間発達学コ-ス 修士課程
研究分野/領域
発達支援論
授業コード
M4430
授
業
科
目
生徒指導特論
担
者
中内 みさ
授
業
形
態
講義
間
第1期
単
期
当
位
数
2
対 象 年 次
1 2
授 業 概 要
学校教育における生徒指導・教育相談・キャリア教育の基礎的理論・意義と課題、歴史
や現状等について理解を深める。また、それぞれの観点から、子どもの問題を理解し、
支援計画を立て、支援のポイントを明確にしながら学校内外と連携して、具体的な支援
をどう進めていくかを学ぶ。
到 達 目 標
今日の学校教育における児童生徒支援サービス(生徒指導・教育相談・キャリア教育)
の意義と課題について理解を深め、教育現場における子どもの問題に関して、それぞれ
の観点から具体的にどう対応していくかに関して学ぶ。
・学校心理学の立場から生徒指導を理解し、子どもの問題に対して学校内外と連携を
取りながら支援の計画をたて、実際に展開することができる。
・学校教育相談の意義と特質、限界、具体的な展開の仕方等を理解できる。
・キャリア教育の意義と内容を理解し、実際に計画をたてた支援をすることができる。
成 績 評 価
基
準
積極的な授業態度(30%)、レポート 2 回(70%)
留 意 事 項
自分の意見、批判的態度をもつこと。授業では意見発表や討論を行う。
教
テーマごとにプリント、資料を配布する。
材
授 業 予 定
第 1 回:オリエンテーション-生徒指導の意義
第 2 回:学校心理学の基礎
第 3 回:子どもを取り巻く社会の問題
第 4 回:子どものしょうがいと不適応について
第 5 回:生徒指導のねらいと課題生徒指導の実際
第 6 回:生徒指導の歴史-アメリカと日本を中心に
第 7 回:学校教育相談の意義と基礎的理論
第 8 回:学校教育相談の実際
第 9 回:キャリア教育の意義
第 10 回:キャリア教育の歴史と基礎的理論
第 11 回:キャリア教育の実際
第 12 回:学校内外における連携
第 13 回:小学校における指導支援
第 14 回:中学校における生徒支援
第 15 回:高等学校における生徒支援
第 16 回:特別支援学校における児童生徒支援
- 166 -
人間生活学研究科 人間発達学専攻
人間発達学コ-ス 修士課程
研究分野/領域
専門関連科目
授業コード
M4500
授
業
科
目
学校カウンセリング特論
担
者
石原 みちる
授
業
形
態
講義
間
第 1 期(集中)
単
期
当
位
数
2
対 象 年 次
1 2
授 業 概 要
学校教育における、児童生徒の学習面、心理・社会面、進路面および健康面の課題に対
して、カウンセリング理論をふまえて対処するための理論と方法を学ぶ。学校カウンセ
リングについて歴史を踏まえて概観し、現在の学校おける課題、その対処のための理論
と実践的方法を取り上げる。
到 達 目 標
児童生徒の学校生活における課題の理解・それらの課題に対するカウンセリングの視点
による対処理論及び具体的方法の理解
成 績 評 価
基
準
一日のまとめのレポート 3 回 60%
発表とディスカッション(15,16 回) 40%
留 意 事 項
講義の中に、実習、ディスカッションを組み込んで行なうので主体的に参加して欲しい。
教
材
授 業 予 定
(参考資料)スクールカウンセラーとしての導入期実践 中島義美 風間書房 他
学校カウンセリングの歴史と現状の概観/カウンセリングの理論と技術/予防的カウン
セリング ( 構成的グループエンカウンター ) /学校生活での児童生徒の課題 ( 学習 心
理・社会 進路 健康 ) /学校、保護者の課題/校内及び外部機関との連携/学校にお
ける危機への心理支援
- 167 -
人間生活学研究科 人間発達学専攻
人間発達学コ-ス 修士課程
研究分野/領域
専門関連科目
授業コード
M4510
授
業
科
目
学校カウンセリング実習
担
者
難波 愛
授
業
形
態
講義
間
第1期(集中)
単
期
当
位
数
1
対 象 年 次
1 2
授 業 概 要
初回に全体の概要とカウンセリングの基本姿勢を確認した後,全回を通してロールプ
レイを中心とした実習を繰り返し行う。ベースに傾聴実習を置いて,数回のバリエーショ
ンを体験した後に,非言語的関わりとして,スクイグルや描画を通した関わりの実習,
エンカウンターやサイコドラマ,ストレスマネジメントを用いたグループワークの実習
を取り入れる。
到 達 目 標
本授業では,学校現場で実際に活用できるカウンセリングの態度と技能を,実習を通
して身につけ,即戦力を養うことを目標とする。学校現場では,1対1の個人カウンセ
リングの能力はもちろん,教室や職員室,相談室などで交わされるちょっとした会話を
援助的に行う力や,クラスを対象に予防的に行う心理教育的関わりも求められる。授業
では実習を主体として行い,1対1の対応からグループワークまでの援助技法を実施で
きるようになると同時に,援助を受ける側のロールを取ることによって,被援助者(ク
ライエント)の立場もじっくり味わっていきたい。
成 績 評 価
基
準
授業態度・実習状況 50%,レポート 50%
留 意 事 項
実習科目であるので全回出席を原則とする。録音機器(テープレコーダーや IC レコー
ダー)を各自準備のこと。
教
テキストは,特に指定しない。参考書・参考資料等は,授業中に必要に応じて紹介する。
材
授 業 予 定
第 1 回:授業の概要説明,カウンセリングの実践に向けて
第 2 回:ロールプレイへの導入 第 3 回:かかわりづくりに関するロールプレイ1 スクイグル
第 4 回:かかわりづくりに関するロールプレイ2 描画
第 5 回:ロールプレイ1 児童生徒への対応
第 6 回:ロールプレイ2 児童生徒への対応
第 7 回:ロールプレイ3 保護者への対応
第 8 回:ロールプレイ4 保護者への対応
第 9 回:グループワーク1 ドラマの体験と実習
第10回:グループワーク1 ドラマの体験と実習
第11回:心理教育的プログラム ストレスマネジメントの体験と実習
第12回:心理教育的プログラム ストレスマネジメントの体験と実習
第13回:総合実習1 コンサルテーション
第14回:総合実習2 コーディネーション
第15回:全体のまとめと振り返り
定期試験
- 168 -
人間生活学研究科 人間発達学専攻
人間発達学コ-ス 修士課程
研究分野/領域
専門関連科目
授業コード
M4520
授
業
科
目
学校心理学特論
担
者
多田 志麻子
授
業
形
態
講義
間
第2期
単
期
当
位
数
2
対 象 年 次
1 2
授 業 概 要
学校心理学の理論や学校教育において一人ひとりの児童生徒が出会う不登校、非行、発
達障害などの問題状況を学ぶ。また、問題状況の解決を援助し、児童生徒が成長するこ
とを促進する心理教育的援助サービスについて理論と実践の両側面から考える。
到 達 目 標
児童生徒の問題を解決するために行う教師・保護者・カウンセラーの連携、児童生徒へ
の援助、学校や社会の資源の活用などの心理教育的援助サービスについて理解し、実践
できるようになること。
成 績 評 価
基
準
講義での発表・討論およびレポートから総合的に評価する。
留 意 事 項
積極的に討論や実践に取り組み、学校心理学の専門家としての役割を体得して欲しい。
教
参考文献:石隈利紀 学校心理学 誠信書房
適宜資料を配付する。
材
授 業 予 定
講義では発表・討論を取り入れて学校心理学の基礎概念を理解する。
実践面は研究論文の事例や実際に不登校生徒と関わる経験を通して学ぶ。
- 169 -
人間生活学研究科 人間発達学専攻
人間発達学コ-ス 修士課程
研究分野/領域
専門関連科目
授業コード
M4530
授
業
科
目
心理検査特論
担
者
中内 みさ
授
業
形
態
講義
間
第1期
単
期
当
位
数
2
対 象 年 次
1 2
授 業 概 要
福祉・教育分野でよく使用される心理教育アセスメントに関して,特に以下の検査を
取り上げ,基礎的な知識や実施法,現場で実施する際の留意点等について理解を深める。
①知能検査(田中ビネーⅤ等)②発達関係検査(新版 K 式発達検査等),③親子関係検査(T
K式診断的新親子関係検査)。また,検査結果を分析し,それに基づいていかに支援計
画を立てるかを学ぶ。
なお,WISC -Ⅲ及び遠城寺式乳幼児分析的発達検査は心理検査実習で詳しく学ぶ。
到 達 目 標
学校心理学における心理教育アセスメントの目的や意義について理解を深め,福祉・
教育分野でよく使用される心理検査に関して,現場で実施する際の留意点,理論や実施
法,結果の出し方,結果に基づく支援計画の立て方等を学ぶ。
・心理教育アセスメントの意義や目的、各検査等の限界などについて理解することが
できる。
・知能検査,発達検査等の理論,実施する際の留意点や実施法などを理解することが
できる。
・基本的な心理検査・観察法を実施・解釈し,その結果に基づいて支援の方針を提案
できる。
成 績 評 価
基
準
積極的な授業態度(20%),小テスト(30%),レポート(50%)
留 意 事 項
検査は、田中ビネー、新版 K 式発達検査等を予定している。なお、WISC -Ⅲおよ
び遠城寺式乳幼児分析的発達検査に関しては、心理検査実習で実施法、解釈法を詳しく
学ぶ。
教
適時指示する。検査用具等は必要に応じて提供する。
適時,プリントを配布する。
材
授 業 予 定
第 1 回:心理教育アセスメントの意義と目的
第 2 回:心理教育アセスメントの基礎的知識1(信頼性,妥当性など)
第 3 回:心理教育アセスメントの基礎的知識2(検査者の条件,バイアスなど)
第 4 回:観察法と面接法
第 5 回:知能検査1(知能検査に関して,知能指数,精神年齢など)
第 6 回:知能検査2(田中ビネーⅤ)
第 7 回:知能検査3(K-ABC)
第 8 回: 知能検査4(WISC-Ⅲ,グッドイナフ人物画知能検査)
第 9 回:発達関係検査1(発達・成熟・成長,発達指数など)
第10回:発達関係検査2(新版K式発達検査)
第11回:発達関係検査3(津守式乳幼児精神発達質問紙)
第12回:発達関係検査4(CLAC-Ⅱ,新版S-M社会生活能力検査)
第13回:学校・学級のアセスメント
第14回:テスト・バッテリーの組み方と総括的評価の仕方
第15回:結果の伝え方と支援計画の立て方
第16回:まとめ
- 170 -
人間生活学研究科 人間発達学専攻
人間発達学コ-ス 修士課程
研究分野/領域
専門関連科目
授業コード
M4540
授
業
科
目
心理検査実習
担
者
中内 みさ
授
業
形
態
実習
間
第2期
単
期
当
位
数
1
対 象 年 次
1 2
授 業 概 要
代表的な知能検査,発達検査から WISC -Ⅲ及び遠城寺式乳幼児分析的発達検査とり
あげ,実施法や結果の分析の仕方を体験的に学ぶ。また,その結果をどう保護者に伝え
るか,どう支援計画を立て,フォローアップしていくかに関しても考察していきたい。
到 達 目 標
心理検査は問題の原因などをみたて,個人の可能性を見出し,将来を予測し,個人が
少しでも生きやすくなるように援助計画をたてる目的で行うものである。この実習では,
心理検査特論で学んだことに基づいて,WISC -Ⅲ及び遠城寺式乳幼児分析的発達検査
に関して実際を学ぶ。実施法,解約法だけでなく,現場でそれをどう生かしていくかに
ついて理解を深める。
・WISC -Ⅲ及び遠城寺式乳幼児分析的発達検査を実施し,その結果を分析,解釈できる。
・解釈に基づいて被検査者自身あるいは保護者にうまく伝え,支援計画を立案すること
ができる。
成 績 評 価
基
準
レポート(検査報告書)2回(100%)
留 意 事 項
検査実施に当たっては、被検者に対する真摯で誠実な態度を求める。
教
適時,指示する。検査用具等は必要に応じて提供する。
適時,資料を配布する。
材
授 業 予 定
第 1 回:復習:心理教育アセスメントの基礎知識(心理教育アセスメントの目的,意義等)
第 2 回:WISC-Ⅲの実際1(理論,実施法)
第 3 回:WISC-Ⅲの実際2(実施法)
第 4 回:WISC-Ⅲの実際3(結果の出し方と分析法)
第 5 回:WISC―Ⅲの実際4(テストバッテリーの組み方,報告書の作成と支援計画
の立て方)
第 6 回:WISC-Ⅲの実際5(ロールプレイング)
第 7 回:WISC-Ⅲの実際6(ロールプレイング)
第 8 回:WISC-Ⅲの実際7(実習)
第 9 回:WISC-Ⅲの実際8(まとめ)
第10回:遠城寺式乳幼児分析的発達検査の実際1(理論,実施法)
第11回:遠城寺式乳幼児分析的発達検査の実際2(結果の出し方と分析法)
第12回:遠城寺式乳幼児分析的発達検査の実際3(テストバッテリーの組み方と結果の
伝え方 等)
第13回:遠城寺式乳幼児分析的発達検査の実際4(ロールプレイング)
第14回:遠城寺式乳幼児分析的発達検査の実際5(実習)
第15回:遠城寺式乳幼児分析的発達検査の実際6(まとめ)
第16回:まとめ(心理教育アセスメントの今後と課題)
- 171 -
人間生活学研究科 人間発達学専攻
人間発達学コ-ス 修士課程
研究分野/領域
専門関連科目
授業コード
M4550
授
業
科
目
教育心理学特論
担
者
稲森 義雄
授
業
形
態
講義
間
第2期
単
期
当
位
数
2
対 象 年 次
1 2
授 業 概 要
今日、学校教育は深刻なさまざまの問題に直面する一方で、新しい時代の流れや技術
にさらされて、重大な岐路に立っている。そうした問題を毎回1つ取り上げ、資料に基
づき正しい知識と理解を深めることを学ぶ。
到 達 目 標
一般に公表された資料からその内容を正しく読み解釈できること
成 績 評 価
基
準
各人が課題を調べて発表する内容に基づく。
留 意 事 項
学術雑誌やデータベースから資料を得ておくこと。
教
インターネットのデータベースなどから検索した資料
材
授 業 予 定
毎回学生が発表し、その内容を討議する。
- 172 -
人間生活学研究科 人間発達学専攻
人間発達学コ-ス 修士課程
研究分野/領域
専門関連科目
授業コード
M4560
授
業
科
目
臨床心理学特論
担
者
平松 清志
授
業
形
態
講義
間
第2期
単
期
当
位
数
2
対 象 年 次
1 2
授 業 概 要
科学の知(客観性,論理性,普遍性)と臨床の知(コスモロジー,シンボリズム,パ
フォーマンス)というふたつのとらえ方を対比させながら,現代を生きる子どもの心理
的諸問題について考える。また,来談者中心療法,精神分析的心理療法,行動療法など,
主な対人援助法の概要を学ぶ。
到 達 目 標
さまざまな要因によって困難さを増す初等教育の課題に対して,全体的存在として人
間を理解する臨床心理学の立場からの幼児・児童理解を学ぶ。学校教育における実践の
なかで,教員の立場として実践可能な形として,幼児・児童の心理的諸問題を支援する
ための高度で専門的な理論と技術を身に付ける。
成 績 評 価
基
準
授業の到達目標及びテーマの観点から,期末試験,またはレポートによって評価する。
留 意 事 項
受講者自身の体験と重ね合わせて考察しつつ学習するよう、積極的な参加を望む。
教
材
テキストは指定せず,その都度必要な資料を配布する。
平松清志「箱庭療法のプロセス:学校教育臨床と基礎的研究」金剛出版
平松清志 ( 編 )「現場に生きるスクールカウンセリング:子ども・教師・保護者への対応」
金剛出版
授 業 予 定
第 1 回:臨床心理学の意義と歴史
第 2 回:臨床の知とは
第 3 回:人間の科学(心と行動)とは
第 4 回:幼児・児童理解1
(カナーの症状論, ユングの人格論,
エレンベルガーの創造の病)
第 5 回:幼児・児童理解2(マーラーの分離個体化過程)
第 6 回:臨床心理査定法と観察法
第 7 回:カウンセリングと人間関係(面接構造論)
第 8 回:学校教育相談の特質(専門機関との連携等)
第 9 回:臨床心理学的アプローチ1 来談者中心療法
第10回:臨床心理学的アプローチ2 精神分析的心理療法
第11回:臨床心理学的アプローチ3 行動療法,認知行動療法
第12回:臨床心理学的アプローチ4 遊戯療法,表現療法
第13回:事例研究の意義と方法
第14回:事例研究1 不登校
第15回:事例研究2 いじめ, 非行等
定期試験
- 173 -
人間生活学研究科 人間発達学専攻
臨床心理学コ-ス 修士課程
研究分野/領域
臨床心理論
授業コード
M5000
授
業
科
目
臨床心理学特論 1
担
者
平松 清志
授
業
形
態
講義
間
第1期
単
当
期
位
数
2
対 象 年 次
1
授 業 概 要
臨床心理学とは何か、原理と方法論、歴史について、具体的な臨床活動と関連づけな
がら理解を深める。また、高度専門職業人としての臨床心理士について、専門家として
の成長発達、職業倫理、社会的責任、記録の取り方、資格制度及び他職種との連携等に
ついて学ぶ。
到 達 目 標
臨床心理学とは何か、その原理と方法論について理解する。また、心理臨床家のひと
つのモデルとしての臨床心理士資格について理解する。
成 績 評 価
基
準
複数のレポート課題により、総合的に評価する。
留 意 事 項
受講者自身の体験と重ね合わせて考察しつつ学習するよう、積極的な参加を望む。
教
必要に応じて、指示する。
材
授 業 予 定
臨床心理学とは、臨床心理学の歴史、臨床の知と科学の知、臨床心理行為と医行為、
事例研究とその意義、事例研究の方法、事例研究と臨床心理学、臨床心理専門家として
の発達段階、職業倫理、記録・守秘義務、関連諸機関の機能と役割、他職種との協働、
など。
人間生活学研究科 人間発達学専攻
臨床心理学コース 修士課程
研究分野/領域
臨床心理論
授業コード
M5010
授
業
科
目
臨床心理学特論Ⅱ
担
者
中内 みさ
授
業
形
態
講義
間
第2期
単
期
当
位
数
2
対 象 年 次
1
授 業 概 要
精神分析、分析心理学など、いくつかの代表的な臨床心理学の理論を概説し、それらが
実際にどう生かされているかを事例から検討、考察していく。
到 達 目 標
さまざまな人間理解の方法、援助法があるということを具体的に理解する。
成 績 評 価
基
準
レポート(80%)、積極的な授業態度(20%)
留 意 事 項
人の心に携わるものとしての自覚と誠実な態度を望みます。
教
適時、指示する。
材
授 業 予 定
各理論の枠組み、各理論的立場からみる事例研究など。なお、理論として、精神分析学、
分析心理学、行動療法学などをとりあげる。
- 174 -
人間生活学研究科 人間発達学専攻
臨床心理学コ-ス 修士課程
研究分野/領域
臨床心理論
授業コード
M5050
授
業
科
目
臨床心理学演習
担
者
平松 清志
授
業
形
態
演習
間
通年
単
当
期
位
数
4
対 象 年 次
1~2
授 業 概 要
臨床心理学の原理と方法論を、具体的な心理臨床活動と関連づけ、また文献資料に基
づいた論考をもとにしながら、臨床心理学研究の基礎を学ぶ。
到 達 目 標
臨床心理学に関する学術論文を作成するための研究能力を身に付ける。
成 績 評 価
基
準
演習内容により、総合的に評価する。
留 意 事 項
受講者自身の体験と重ね合わせて考察しつつ学習するよう、積極的な参加を望む。
教
必要に応じて、指示する。
材
授 業 予 定
文献講読、心理臨床的資料・素材・データについての分析、研究計画の立て方など。
人間生活学研究科 人間発達学専攻
臨床心理学コ-ス 修士課程
研究分野/領域
臨床心理論
授業コード
M5030
授
業
科
目
臨床心理学演習
担
者
清板 芳子
授
業
形
態
演習
間
通年
単
期
当
位
数
4
対 象 年 次
1~2
授 業 概 要
個別ケースへの心理療法、集団や組織への精神保健的援助などの心理臨床的実践の経験
をもとにした質的研究もしくは事例知見を基にした問題意識を検討するための疲学的調
査などを行い、統計的手法を用いて分析する。
到 達 目 標
修士論文の執筆
成 績 評 価
基
準
臨床活動を含む研究態度およびこれに対する洞察力、理解力の研磨のレベルならびに修
士論文の達成度により評価する
留 意 事 項
臨床活動を実践しながら文献により知見を固定し、一方研究論文の精読から研究法を身
につける。
教
必要に応じて書籍、文献などを調達
材
授 業 予 定
授業場面では文献を広く選び精読をすすめ、討議を行い、研究計画を作成し、実施し、
論文として定着させていく。
- 175 -
人間生活学研究科 人間発達学専攻
臨床心理学コース 修士課程
研究分野/領域
臨床心理論
授業コード
M5040
授
業
科
目
臨床心理学演習
担
者
中内 みさ
授
業
形
態
演習
間
通年
単
当
期
位
数
4
対 象 年 次
1~2
授 業 概 要
臨床心理学の研究法について文献講読を中心に理解する。自分の心理臨床実践の体験に
基づいて、事例報告の書き方や人間理解の方法など臨床心理学研究の基本を学ぶ。
到 達 目 標
修士論文を執筆する。
成 績 評 価
基
準
演習内容
留 意 事 項
実際の臨床活動も事例研究も常に文献研究も、常に人と相対していることを忘れないよ
うに。人の心に携わるものとしての自覚と誠実な態度を望みます。
教
適時、指示する。
材
授 業 予 定
文献講読、事例研究、資料・レポートの発表と討論など。
1 年時は修士論文のテーマに関連した文献の講読を行い、そのレポートを発表する。同
時に相談事例のケースレポートの作成・発表・討論を通して、事例報告の書き方を学ぶ。
2年時は文献講読、事例研究に加え、修士論文のための調査を行う。結果を資料・レポー
トにまとめ、発表し、討論をする。それに基いて修士論文を完成する。
人間生活学研究科 人間発達学専攻
臨床心理学コ-ス 修士課程
研究分野/領域
臨床心理論
授業コード
M5150
授
業
科
目
臨床心理面接特論 1
担
者
清板 芳子
授
業
形
態
演習
間
第1期
単
期
当
位
数
2
対 象 年 次
1
授 業 概 要
心理臨床的面接は、医療、教育、福祉、保健、司法など領域に生ずる心理的困難に照準
を合わせ、これへの精神療法、支援を展開していく活動である。この軸となる方法論と
しての面接の基本と実践を的確に学ばせたい。なお、それに先立ち、上記領域ごとにお
ける心理療法の布置や意義の違い、さらには集団面接法、家族面接法、コンサルテーショ
ン面接法などの枠組みも学びたい。
到 達 目 標
2年次で行う福祉施設、および精神科を中心とする病院実習で行う面接実習の基礎を固
める。
成 績 評 価
基
準
授業への関与度、および学習態度の積極性。
留 意 事 項
方法論の理解については,多くの事例にふれることが重要である。事例報告として,ふ
れるもの,自らの臨床実習体験としてふれるもの,いずれについても,「面接の方法論」
という枠でとらえてみる態度を日頃から意識しておくこと。
教
土居健郎「方法としての面接」医学書院、
材
授 業 予 定
基本テキストの講読と事例報告を交互に折りまぜながら展開していく。
- 176 -
人間生活学研究科 人間発達学専攻
臨床心理学コース 修士課程
研究分野/領域
臨床心理論
授業コード
M5160
授
業
科
目
臨床心理面接特論Ⅱ
担
者
東 俊一
授
業
形
態
講義
間
第2期
単
期
当
位
数
2
対 象 年 次
1
授 業 概 要
学習理論を理解したうえで、行動論的アプローチの方法を中心にアセスメントのポイン
トや基本的指導技法について学び、教育・福祉・医療分野における適用について検討する。
到 達 目 標
行動論にもとづいたアセスメントや指導技法について理解したうえで、各分野において
指導技法・手続きの選択、および計画を作成できることを目的とする。
成 績 評 価
基
準
授業内での発表およびレポート
留 意 事 項
教
材
授 業 予 定
適宜、指示・紹介する
第 1 回:行動と学習
第 2 回:レスポンデント条件付け
第 3 回:オペラント条件付け
第 4 回:介入の倫理
第 5 回:測度と観察法
第 6 回:実験計画法
第 7 回:レスポンデント技法 1
第 8 回:レスポンデント技法 2
第 9 回:行動アセスメント(機能分析)
第 10 回:行動アセスメント(課題分析)
第 11 回:オペラント技法 1(反応増大)
第 12 回:オペラント技法 2(反応減少)
第 13 回:オペラント技法 3(刺激性制御)
第 14 回:オペラント技法4(シェイピング)
第 15 回:般化
- 177 -
人間生活学研究科 人間発達学専攻
臨床心理学コース 修士課程
研究分野/領域
臨床心理論
授業コード
M5170
授
業
科
目
臨床心理査定演習 1
担
者
清板 芳子
授
業
形
態
演習
間
第1期
単
当
期
位
数
2
対 象 年 次
1
授 業 概 要
まず,医療,福祉,保健,司法,教育の,各領域における心理査定の意義と位置づけに
ついて学ぶ。これを受け,現場で高頻度に施行される知能検査,自己評価式人格検査,
投影法人格検査の施行法,評定評価法を学ぶ。
到 達 目 標
一般的な臨床の場およびこれに加え2年次実習現場で高頻度に活用される査定法を習得
すること。
成 績 評 価
基
準
学生協力者を被検者とする仮の査定対象とし,知能検査,自己評価法,投影法(描画法,
PF,スタディ,TAT,その他)のテストバッテリーを組み,実施から査定報告文を
作成するまでを学ぶ。
留 意 事 項
検査の実施,評定,評価など授業時間外での自主的な学習が大半を占めるといってよい
のでその点を覚悟すること。
教
検査用紙,道具,マニュアルなどは提供する。
材
授 業 予 定
1 ~ 5 回は知能検査, 6 ~ 8 回は自己評価法人格検査, 9 ~ 15 回は投影法人格検
査を行う。マニュアルの精読と実施,評価評定を行い,テストバッテリーによる人格評
価,報告書の作成まで漕ぎつける予定である。
人間生活学研究科 人間発達学専攻
臨床心理学コ-ス 修士課程
研究分野/領域
臨床心理論
授業コード
M5180
授
業
科
目
臨床心理査定演習 2
担
者
清板 芳子
授
業
形
態
演習
間
第2期
単
期
当
位
数
2
対 象 年 次
1
授 業 概 要
臨床現場で活用される頻度も高く,信頼性も高度であると共通認識されているところの
ロールシャッハ法について理論実践の両面から詳細に学び臨床活用可能なレベルの習得
をめざす。
到 達 目 標
ロールシャッハテストの基礎理論の理解,実施,評定,評価まで行う。
成 績 評 価
基
準
理論については基礎事項についての筆記試験を行い,達成度を評価する。実習内容に関
しては提出を求めるスコアリングテーブルと査定文により評価する。
留 意 事 項
検査の実施,評定,評価など授業時間外での自主的な学習が大半を占めるといってよい
のでその点を覚悟すること。
教
改訂 新・心理診断法 片口安史 金子書房
検査用紙,道具,は提供する。
材
授 業 予 定
上記テキストは,マニュアルとしても今後,日常的に利用するものとなるが,このテキ
ストの詳読と演習を相互に繰り返しながら,1・2回目:基礎理論の理解,3回目:分
類の前提事項,4~10回目:反応領域・反応決定因・反応内容の分類,11回目:形
態水準,12回目~15回目:報告文の作成
- 178 -
人間生活学研究科 人間発達学専攻
臨床心理学コ-ス 修士課程
研究分野/領域
臨床心理論
授業コード
M5190
授
業
科
目
臨床心理基礎実習
担
者
平松 清志・西 隆太朗
授
業
形
態
演習・実習
間
通年
単
数
2
当
期
位
対 象 年 次
1
授 業 概 要
ロールプレイを用いて、コミュニケーション技術の基本、相手を理解する方法、課題
を読みとる視点、援助法などを学習するほか、精神科病院、児童福祉施設などの見学実
習を通して、心理臨床の現場について知る。
到 達 目 標
心理臨床の現場について知るとともに、臨床心理面接の基本技法を身に付ける。
成 績 評 価
基
準
演習、実習、レポートにより、総合的に評価する。
留 意 事 項
受講者自身の体験と重ね合わせて考察しつつ学習するよう、積極的な参加を望む。
教
必要に応じて、指示する。
材
授 業 予 定
基礎文献の講読、ロールプレイ実習、逐語記録の作成、逐語記録の検討、心理臨床現
場の見学実習、など。
人間生活学研究科 人間発達学専攻
臨床心理学コ-ス 修士課程
研究分野/領域
臨床心理論
授業コード
M5210
授
業
科
目
臨床心理実習
担
者
清板 芳子・中内みさ
東 俊一
授
業
形
態
実習およびカンファレンス
間
通年
単
期
当
位
数
2
対 象 年 次
2
授 業 概 要
1年次より継続して学内の臨床実習施設(清心こころの相談室)で学内教員のスーパー
ビジョンの下に学生は来談事例を担当し、アセスメント法および面接法・遊戯療法の実
習を行う。実習後は定期カンファレンスで報告し、担当教員、学生全員で事例検討を行う。
また学外の実習施設(旭川荘《知的障害児通園施設、情緒障害児知期治療施設》、精神
科病院)に於いて計 120 時間の実習を行い、各施設担当者と学内教員が連携して実習指
導を行う。
到 達 目 標
学内機関では神経症・人格障害圏・学校臨床(発達障害・その他)などへの精神療法や
遊戯療法を、旭川荘関連では発達障害児・情緒障害児や家族への支援などを、精神科で
は精神病圏の治療・支援を中心に臨床経験を積み、病態の理解や対応の基本を身につけ
る。
成 績 評 価
基
準
実習先および学内実習の評価を総合する。
留 意 事 項
臨床経験に於いては担当クライエントの個人情報に対する倫理観を、つねに明解にする
こと。
教
必要に応じて配布する。
材
授 業 予 定
実習期間は臨床機関の都合により多少変動するが、年度当初に相談によりすり合わせを
行う。
- 179 -
人間生活学研究科 人間発達学専攻
臨床心理学コ-ス 修士課程
研究分野/領域
臨床心理論
授業コード
M5240
授
業
科
目
心理療法特論 1
担
者
平松 清志
授
業
形
態
講義
間
第1期
単
当
期
位
数
2
対 象 年 次
1 2
授 業 概 要
主として遊戯療法、芸術療法等の非言語的アプローチについて、各種の技法の要点、
理論的背景、制限の問題、象徴的表現の意義、臨床実践における留意点と課題等を、具
体的な臨床素材を用いて学ぶ。
到 達 目 標
遊戯療法、芸術療法などの非言語的アプローチの実際について理解する。
成 績 評 価
基
準
複数のレポート課題により、総合的に評価する。
留 意 事 項
受講者自身の体験と重ね合わせて考察しつつ学習するよう、積極的な参加を望む。
教
平松清志「箱庭療法のプロセス」金剛出版、ほか(必要に応じて指示する)。
材
授 業 予 定
カウンセリングと心理療法、遊戯療法(原理、事例研究)、箱庭療法(原理、事例研究、
プロセス・モデル、箱庭療法面接における体験過程、箱庭療法家の訓練)、描画療法、など。
人間生活学研究科 人間発達学専攻
臨床心理学コ-ス 修士課程
研究分野/領域
臨床心理論
授業コード
M5250
授
業
科
目
心理療法特論 2
担
者
西 隆太朗
授
業
形
態
講義
間
第1期
単
期
当
位
数
2
対 象 年 次
1 2
授 業 概 要
心理療法の治療論について考察する。講読形式を取り入れ、主として精神分析的心理
療法における関連文献の検討をおこない、治療論における基礎的概念について学ぶ。ま
た、臨床実践に基づいた具体例について、参加者同士のディスカッションを通じての検
討をおこなう。
到 達 目 標
心理療法の治療論についての一般的な展望を得て、各自の治療論を形成するための一
歩とする。
成 績 評 価
基
準
学期末のレポート、および授業への参加などにより、総合的に評価する。
留 意 事 項
教
材
授 業 予 定
授業中に随時配布、指示する。
1 心理療法の出発点である古典的精神分析について、現在も学派を超えて受け継がれ
ている技法的側面を取り上げ、検討する。2 来談者との関係性を重視する現代の治療
論について、とくに相互作用論的な立場からの検討をおこなう。
- 180 -
人間生活学研究科 人間発達学専攻
臨床心理学コ-ス 修士課程
研究分野/領域
臨床心理論
授業コード
M5260
授
業
科
目
投影法特論
担
者
西 隆太朗
授
業
形
態
講義
間
第2期
単
当
期
位
数
2
対 象 年 次
1 2
授 業 概 要
投影法について、とくに被検査者との関係性を重視する立場からの検討をおこなう。
イメージや語りを通じて多様な情報が得られる TAT や描画を用いた投影法を実際に体
験し、解釈の実際について学ぶ。また、心理療法の実際における投影法的理解について
考察する。
到 達 目 標
投影法の観点から、来談者からのコミュニケーションを理解するための、さまざまな
アプローチを学ぶ。
成 績 評 価
基
準
学期末のレポート、および授業への参加などにより、総合的に評価する。
留 意 事 項
教
材
授 業 予 定
授業中に随時配布、指示する。
1 投影法と解釈に関する基礎的な文献を講読する。 2 投影法を実際に体験し、解
釈の実際について学ぶ。 3 心理療法の実際における投影法の使用や、来談者からの
コミュニケーションについての投影法的理解について、臨床素材をもとに考察する。
人間生活学研究科 人間発達学専攻
臨床心理学コ-ス 修士課程
研究分野/領域
臨床心理論
授業コード
M5270
授
業
科
目
学校臨床心理学特論
担
者
平松 清志
授
業
形
態
講義
間
第2期
単
期
当
位
数
2
対 象 年 次
1 2
授 業 概 要
平成7年度から実践されている、文部科学省によるスクールカウンセリング事業をモ
デルに、教師カウンセラーや生徒指導担当者あるいは養護教諭との連携の問題、校内組
織づくりや、教師及び児童生徒の支援の実際問題について、コミュニティアプローチの
視点から学ぶ。
到 達 目 標
学校臨床心理学の実践的課題を知り、スクールカウンセラーの活動について理解する。
成 績 評 価
基
準
複数のレポート課題により、総合的に評価する。
留 意 事 項
受講者自身の体験と重ね合わせて考察しつつ学習するよう、積極的な参加を望む。
教
必要に応じて、指示する
材
授 業 予 定
学校臨床心理学の意義と課題、文部科学省によるスクールカウンセリング事業、日本
の教育における「個性重視の視点」、スクールカウンセラーの仕事、学校の支援と学校
アセスメント、教師支援の方法、キーパーソンの活用と組織づくり、守秘義務、など。
- 181 -
人間生活学研究科 人間発達学専攻
臨床心理学コ-ス 修士課程
研究分野/領域
研究法分野
授業コード
M5300
授
業
科
目
心理学研究法特論
担
者
石原 金由
授
業
形
態
講義
間
第1期
単
当
期
位
数
2
対 象 年 次
1 2
授 業 概 要
心理学の研究成果は実証的研究に基づいて蓄積されたものであり,それは工夫され,研
究計画によって左右される.本授業では,「心理学研究法入門」を参考に,実験研究及
び調査研究に関する研究法について講義する.
到 達 目 標
研究計画が適切か否かを判断し,得られた知見が信頼しうるものかを批判的に検討する
能力を養う.
成 績 評 価
基
準
出席状況(減点法)と論文批評(基礎及び臨床研究論文各 1 本)のレポート.
留 意 事 項
とくになし.
教
南風原ら 2001 心理学研究法入門 東大出版
材
授 業 予 定
実験計画法について講義した後に,調査研究(相関研究)の長所・短所を解説する.事
例研究に関しては,研究デザインや研究上の留意点について解説する.また,種々の研
究例を取り上げ,実際に研究批判を行ってもらう.
人間生活学研究科 人間発達学専攻
臨床心理学コ-ス 修士課程
研究分野/領域
研究法分野
授業コード
M5310
授
業
科
目
心理統計法特論
担
者
水野 博
授
業
形
態
講義
間
第1期
単
期
当
位
数
2
対 象 年 次
1 2
授 業 概 要
収集した心理統計データの解析とその解釈について、統計解析の基礎的事項から実際ま
でを学修する。また、蓄積された大量の各種データをどのように整理し、活用するかと
いうデータベースの利用方法についても述べる。
到 達 目 標
統計解析の様々な手法の原理を理解し、統計ソフトでどのように実行するかを修得する
こと。
成 績 評 価
基
準
毎回の課題で理解状況を見る。
留 意 事 項
統計ソフトは SPSS を使う。統計解析の原理を理解することが大切である。
教
毎回印刷物を配付する。
材
授 業 予 定
原則として、毎回1つの解析法について述べていく予定である。
- 182 -
人間生活学研究科 人間発達学専攻
臨床心理学コース 修士課程
研究分野/領域
基礎分野
授業コード
M5320
授
業
科
目
発達心理学特論
担
者
湯澤 美紀
授
業
形
態
講義
間
第2期
単
当
期
位
数
2
対 象 年 次
1 2
授 業 概 要
自己意識の発達やアイデンティティの確立のプロセスを幼児期から中年期にかけて概観
しながら,自尊感情の獲得や青年期の発達課題,そして保護者理解について議論する。
到 達 目 標
自己意識の発達やアイデンティティの確立のプロセスを踏まえ,青年に対する進路・職
業選択における援助計画の立案・評価を行うことができる。加えて,中年期以降のアイ
デンティティの知見を生かしながら,教育現場での保護者理解ができる。
成 績 評 価
基
準
レポートに関して,論理性やオリジナリティを考慮して採点する。
留 意 事 項
教
材
授 業 予 定
『自己概念研究ハンドブック』 金子書房
自己意識の発達,アイデンティティの確立,進路・職業選択,就業支援,中年期のアイ
デンティティ 他
人間生活学研究科 人間発達学専攻
臨床心理学コ-ス 修士課程
研究分野/領域
基礎分野
授業コード
M5330
授
業
科
目
学習心理学特論
担
者
井上 道雄
授
業
形
態
講義
間
第2期
単
期
当
位
数
2
対 象 年 次
1 2
授 業 概 要
学習は、科学的心理学が始まって以来の心理学の主要なテーマである。行動主義理論か
ら認知学習理論までの諸理論について講義する。と共に、教材を使って、学習理論の臨
床面への応用について考えていく。
到 達 目 標
学習理論と記憶理論の諸概念の理解とその臨床面での働きの理解。
成 績 評 価
基
準
発表 (50 点 ) とレポート (50 点 ) で総合評価します。
留 意 事 項
教
材
授 業 予 定
シュナイダー『新しい学習心理学-その臨床的応用』北大路書房
前半は、学習・記憶に関わる諸概念・諸理論の概観を講義する。
後半は、上記のテキストを使って、受講生の発表と関連する文献の講読を行っていく。
- 183 -
人間生活学研究科 人間発達学専攻
臨床心理学コ-ス 修士課程
研究分野/領域
基礎分野
授業コード
M5340
授
業
科
目
生理心理学特論
担
者
稲森 義雄
授
業
形
態
講義
間
第1期
単
当
期
位
数
2
対 象 年 次
1 2
授 業 概 要
生理心理学で扱う生理反応の性質とその心理学的意味について論じる。主な反応として
心拍、血圧、呼吸、皮膚電気活動、皮膚温などの生理学的メカニズム、結果の処理につ
いて簡単に説明する。次いで、学習や注意、ストレスなどとの関連について講義する。
さらに生理反応を理解するための工学的基礎知識について簡単に講義する。
到 達 目 標
生理反応のメカニズムを理解できること。
成 績 評 価
基
準
対面的講義での質疑応答による。
留 意 事 項
生理学の基礎知識を身につけてほしい。
教
新生理心理学 1巻 生理心理学の基礎 宮田洋監修 北大路書房
材
授 業 予 定
生理心理学とは,心拍・血圧・呼吸・電子回路・臨床的応用について 2、3 回づつ講義する。
人間生活学研究科 人間発達学専攻
臨床心理学コ-ス 修士課程
研究分野/領域
基礎分野
授業コード
M5350
授
業
科
目
臨床大脳発達学特論
担
者
服部 幸雄
授
業
形
態
講義
間
第1期
単
期
当
位
数
2
対 象 年 次
1 2
授 業 概 要
運動機能や感覚機能をはじめとするさまざまな脳機能とその特徴について学び、学習・
記憶や脳疾患のメカニズム、ストレスと脳機能、脳と心の関係などに関する理解を深め
る。加えて、脳を守り育むために脳科学が果たす役割について考察する。
到 達 目 標
脳を中心とする人体機能調節系について、さまざまな内外入力に対するその作動メカニ
ズムを脳科学の知見を駆使し考察することができる能力を養う。
成 績 評 価
基
準
課題レポート、質疑応答、受講状況などから総合的に評価する。
留 意 事 項
脳科学と周辺領域の書籍、学術雑誌などに目を通し、文献検索を行うなど、関係する情
報について考察する機会をもつようつとめてほしい。
教
参考資料、文献などを必要に応じて配付または紹介する。
材
授 業 予 定
脳と運動・感覚機能、脳の連合機能と言語機能、脳の発達と学習・記憶のメカニズム、
脳の疾患と薬物、ストレスと脳機能、脳と心、現代社会と脳科学といった事項について
最新の知見に基づき解説する。
- 184 -
人間生活学研究科 人間発達学専攻
臨床心理学コ-ス 修士課程
研究分野/領域
基礎分野
授業コード
M5360
授
業
科
目
教育心理学特論
担
者
西 隆太朗
授
業
形
態
講義
間
第2期
単
当
期
位
数
2
対 象 年 次
1 2
授 業 概 要
教育の場は、教育者と学習者の関係性、およびその間に生じるコミュニケーションに
よって成立している。関係性のなかでの教育・学習の過程を心理学的に探究する方法を
学び、とくに教育実践に関する事例研究の方法論について検討する。
到 達 目 標
教育実践を研究するための方法論について検討し、心理学的な観点から、教育・学習
とは何かについて考察する。
成 績 評 価
基
準
学期末のレポート、および授業への参加などにより、総合的に評価する。
留 意 事 項
教
材
授 業 予 定
授業中に随時配布、指示する。
1 教育者と学習者、あるいは学習者同士の関係性について、近年の基礎的文献を取り
上げ、講読を通じて検討する。2 教育・学習の過程を心理学的に探究する方法、とく
に事例研究の方法論について検討する。
人間生活学研究科 人間発達学専攻
臨床心理学コ-ス 博士前期課程
研究分野/領域
社会分野
授業コード
M5370
授
業
科
目
社会心理学特論
担
者
井上 祥治
授
業
形
態
講義
間
第1期
単
期
当
位
数
2
対 象 年 次
1 2
授 業 概 要
自己と他者(含集団)の関わりを、自尊感情を機軸変数として社会心理学の観点から考
究する。さらにこの観点を臨床社会的問題に適用する可能性について講義する。
到 達 目 標
講義を通じて、日常の社会生活における心理学的問題の解決のための理論的基盤を得る。
成 績 評 価
基
準
講義への参加態度(積極性・発表・討議など)、期末試験の成績などにより総合的に評
価する。
留 意 事 項
文献調査などの課題に積極的に取り組むこと
教
適宜、資料などを配付する。
材
授 業 予 定
1.
自尊感情の意義と形成因 2. 自尊感情と自己概念および自我同一性との関係 3. 自
尊感情と社会的動機づけ 4. 自尊感情と社会的行動 5. 自尊感情と精神的健康
- 185 -
人間生活学研究科 人間発達学専攻
臨床心理学コース 修士課程
研究分野/領域
社会分野
授業コード
M5380
授
業
科
目
心理臨床関連法規特論
担
者
稲田 正文
授
業
形
態
講義
間
第1期(集中)
単
当
期
位
数
2
対 象 年 次
1 2
授 業 概 要
心理臨床家は、社会的関係の中でクライエントを対象とした業務を行うことからして、
法律制度と無関係ではありえない。「法」という考え方を理解した上で、主として福祉
領域と医療保健領域における法制度を概観し、心理臨床との関わりについてとりあげる。
到 達 目 標
心理臨床業務に携わる者の社会的役割を確認し、責任を自覚する。
成 績 評 価
基
準
講義への関与の様子と理解度によって評価する。
留 意 事 項
あらかじめ示す課題について下調べを求める。
教
資料を配付
材
授 業 予 定
1.法とは何か 2.倫理と法 3.家族と法
4.児童福祉法・少年法・精神保健福祉法ほか 5.社会の変化と法改正
人間生活学研究科 人間発達学専攻
臨床心理学コース 修士課程
研究分野/領域
精神・身体分野
授業コード
M5390
授
業
科
目
精神医学特論
担
者
岡田 あゆみ
授
業
形
態
講義
間
第1期
単
期
当
位
数
2
対 象 年 次
1 2
授 業 概 要
臨床心理士として活動するために必要な、一般的知識としての精神医学を学びます。症
状の理解、診断の過程、標準的な治療について、医療関係者と共通理解を持つために重
要な点を中心に取り上げます。また、将来担当するクライアントへの理解を深めるため、
とくに児童から思春期の事例を中心に、モデル症例を提示して討論を行います。
到 達 目 標
臨床心理士に必要な、一般的精神医学の知識の取得。
成 績 評 価
基
準
受講態度、討論での発言、レポート内容により評価します。
留 意 事 項
症例検討を行いますので、守秘の留意と積極的な発言をお願いします。
教
参考図書なので、必須ではありません。
改訂 心の臨床家のための 精神医学ハンドブック 小此木啓吾他編 創元社
学生のための精神医学 第 2 版 太田保之・上野武治篇 医療薬出版株式会社
その他、随時資料を配布または紹介します。
材
授 業 予 定
はじめに、症候論、診断論、器質性精神疾患、統合失調症、うつ病、ストレス関連性障
害、神経症、パーソナリティ障害、乳幼児期の課題、児童期の課題、思春期の課題、治
療論、症例呈示、まとめ(課題提出と討論)
- 186 -
人間生活学研究科 人間発達学専攻
臨床心理学コ-ス 修士課程
研究分野/領域
精神・身体分野
授業コード
M5400
授
業
科
目
心身医学特論
担
者
武南 克子
授
業
形
態
講義
間
第2期
単
期
当
位
数
2
対 象 年 次
1 2
授 業 概 要
心身に不調を持つ人々との心療内科での日々の臨床の場で生じる様々なことを、いろい
ろな視点から取り上げ、そこから何を学んでいくかを、共に考えていきたい。
到 達 目 標
病んでいる人を、それ以上傷つけることなく、ほんの少し何かのお役に立つことができ
るには、何が必要かを学んでほしい。
成 績 評 価
基
準
受講態度、レポート作成内容などから総合評価する。
留 意 事 項
教
材
授 業 予 定
随時、資料を配布し、参考文献を紹介する。
精神科医をはじめとした著作を共に読みながら、進めていく予定である。
- 187 -
人間生活学研究科 人間発達学専攻
臨床心理学コ-ス 修士課程
研究分野/領域
精神・身体分野
授業コード
M5410
授
業
科
目
障害児心理学特論
担
者
東 俊一
授
業
形
態
講義
間
第1期
単
期
当
位
数
2
対 象 年 次
1 2
授 業 概 要
知的障害、発達障害を中心にその心理学的特性、行動特性を理解したうえで、社会生活
で必要とされるさまざまなレパートリーを形成する技法について学ぶ。
到 達 目 標
子どもの抱える課題を客観的に理解したうえで、適切な技法選択及び指導手続きを作成
できることを目的とする。
成 績 評 価
基
準
授業内での発表およびレポート
留 意 事 項
教
材
授 業 予 定
適宜、指示・紹介する
第 1 回:知的障害児のことばの問題
第 2 回:知的障害児の運動機能
第 3 回:知的障害児の認知特性
第 4 回:知的障害児の記憶の問題
第 5 回:発達障害の理解 1
第 6 回:発達障害の理解 2
第 7 回:学習理論(レスポンデント条件付け)
第 8 回:学習理論(オペラント条件付け)
第 9 回:対人相互作用の形成
第 10 回:生活スキルの形成
第 11 回:コミュニケーション行動の形成
第 12 回:集団参加の促進
第 13 回:概念形成
第 14 回:行動問題へのアプローチ
第 15 回:障害のある子どもの家族支援
- 188 -
人間生活学研究科
食品栄養学専攻 修士課程
研究分野/領域
栄養管理学
授業コード
M6000
授
業
科
目
人体生理学特論 1
担
者
服部 幸雄
授
業
形
態
講義
間
通年
単
当
期
位
数
4
対 象 年 次
1 2
授 業 概 要
人体機能、特に感覚系、運動系および中枢神経系の機能調節機構を学び、本能行動、情
動、脳の発達、脳の可塑性などのメカニズムについて脳科学の視点から考察し、統合機
能体として調和を維持して生きる人体に対する生理学的理解を深める。
到 達 目 標
人体という柔軟な統合機能調節システム、ならびにその中枢としての脳のもつ卓越した
機能について、さまざまな現代的知見に基づいて考察し説明することができる能力を養
う。
成 績 評 価
基
準
課題レポート、質疑応答、受講状況などから総合的に評価する。
留 意 事 項
人体機能、特に中枢神経機能と周辺領域の学術雑誌に目を通し、文献検索を行うなど、
関係する情報について考察する機会をもつようつとめてほしい。
教
参考資料、文献などを必要に応じて配付または紹介する。
材
授 業 予 定
脳と運動制御、脳の感覚情報処理、脳の連合機能、脳と本能行動、脳と情動、脳の発達、
脳の可塑性、脳と学習・記憶、脳とストレス、脳科学の未来と人間理解といった事項に
ついて最新の知見に基づき解説する。
人間生活学研究科
食品栄養学専攻 修士課程
研究分野/領域
栄養管理学
授業コード
M6010
授
業
科
目
人体生理学特論 2
担
者
林 泰資
授
業
形
態
講義
間
通年
単
期
当
位
数
4
対 象 年 次
1 2
授 業 概 要
様々な食品成分や経口的に摂取される可能性のある化学物質のうち,特に脳の機能に
生理的および病理的な影響を及ぼす成分を紹介し,その作用メカニズムを学ぶことに
よって,食事と脳機能および脳の発達との関連性を学ぶ。また,日々の食生活が学習活
動や社会活動に及ぼす影響について,脳科学の立場から解説する。
到 達 目 標
脳機能の生理学的理解という基盤に立ち,食育を指導する専門職業人として,一人ひ
とりの児童・生徒を総合的に理解し,食生活の指導を通じて子供たちの人間形成を支援
できる人材を育成する。
成 績 評 価
基
準
授業態度および課題レポート等を総合して評価する。
留 意 事 項
特になし。
教
プリントを配付する。
材
授 業 予 定
脳の発達,中枢神経系の構造と機能について解説した後,食事と脳機能について論述
する。また,中枢神経系の疾患および遺伝性疾患についても概説する。
- 189 -
人間生活学研究科
食品栄養学専攻 修士課程
研究分野/領域
栄養管理学
授業コード
M6020
授
業
科
目
栄養管理学特論
担
者
大西 孝司
授
業
形
態
講義
間
通年
単
当
期
位
数
4
対 象 年 次
1 2
授 業 概 要
食品の働きとしては、栄養素の供給や味覚等の嗜好面の他に、生体調節機能等が挙げら
れるが、その中で特に、生活習慣病の予防・改善に効果があるとされる各種の機能成分
が注目されている。そこで、これらの成分の種類や働き、さらには日常生活における活
用について理解を深める。
到 達 目 標
上記内容の情報収集、理解、解析・評価、研究レポートの作成が出来る資質と能力を養う。
成 績 評 価
基
準
態度、研究レポ-トの内容等から総合的に評価する。
留 意 事 項
自ら積極的に考え、調べ、行動する姿勢を常に持って欲しい。
教
材
研究のための資料や文献等を準備する。また、必要に応じ自ら論文等の文献を収集する。
授 業 予 定
生活習慣病に効果があるとされる機能成分等について、順次、講義・指導を行っていく。
人間生活学研究科
食品栄養学専攻 修士課程
研究分野/領域
栄養管理学
授業コード
M6050
授
業
科
目
栄養管理学演習
担
者
大西 孝司
授
業
形
態
演習
間
通年
単
期
当
位
数
4
対 象 年 次
1〜2
授 業 概 要
我々の生体は、過剰に生成される活性酸素による障害に対して防御する機構を有してい
るが、その予防には食品中の抗酸化物質の摂取が有効だと云われている。そこで、その
発現メカニズムを学び、多種多様な抗酸化物質の検索やその有効性を検討し、さらには
それらと疾病との関係について研究していくことにより、日常生活での有効活用を検討
したい。
到 達 目 標
上記内容の情報収集、理解、解析・評価、研究レポートの作成が出来る人材育成を目指す。
成 績 評 価
基
準
態度、質疑応答の内容、学会発表、研究レポ-ト内容等から総合的に評価する。
留 意 事 項
自ら積極的に考え、調べ、行動する姿勢を常に持って欲しい。学会発表も目指す。
教
材
研究のための資料や文献等を準備する。また、必要に応じ自ら論文等の文献を収集する。
授 業 予 定
抗酸化物質等について、順次、講義・指導を行い、実験等をとおして論文作成を行いたい。
- 190 -
人間生活学研究科
食品栄養学専攻 修士課程
研究分野/領域
栄養管理学
授業コード
M6060
授
業
科
目
栄養管理学演習
担
者
服部 幸雄
授
業
形
態
演習
間
通年
単
期
当
位
数
4
対 象 年 次
1~2
授 業 概 要
生命活動の基礎をなす摂食,飲水などの本能行動および関係諸領域に関して,脳内ネッ
トワークの解析,種々の生理活性物質の行動発現に及ぼす影響などを神経生理学的およ
び行動生理学的に検討し,その調節メカニズムを明らかにする。
到 達 目 標
摂食,飲水などの本能行動および周辺諸領域において,研究を遂行し,結果の分析を行
い,かつ考察することができる能力を養う。これらのことを通じて,食に関する教育を
行うことのできる高い資質・能力を有した人材を育成する。
成 績 評 価
基
準
立案された研究テーマの遂行,研究結果の分析と考察,研究レポートの作成状況などか
ら総合的に評価する。
留 意 事 項
設定された研究テーマに真摯に向き合い、研究の立案からまとめまで可能な限り自らの
力で遂行するといった気持ちをもつようつとめてほしい。
教
材
人体生理学領域,特に本能行動および関係諸領域の学術書ならびに欧文学術雑誌に掲載
された論文を教材とする。
自ら参考書,参考資料を収集する。
授 業 予 定
第 1 ~ 2 回:授業方法の説明(オリエンテーション)
第 3 ~ 4 回:文献検索法の解説および実地指導
第 5 ~ 6 回:学術論文の読解指導(1)
第 7 ~ 8 回:学術論文の読解指導(2)
第 9 ~ 10 回:学術論文の読解指導および研究課題と研究方法の設定
第 11 ~ 12 回:研究課題と研究方法の設定
第 13 ~ 14 回:研究課題と研究方法の設定および実験研究指導(1)
第 15 ~ 16 回:研究課題と研究方法の設定および実験研究指導(2)
第 17 ~ 18 回:実験研究指導(1)
第 19 ~ 20 回:実験研究指導(2)
第 21 ~ 22 回:実験研究指導と研究結果の分析(1)
第 23 ~ 24 回:実験研究指導と研究結果の分析(2)
第 25 ~ 26 回:研究結果の分析と考察および研究レポート作成(1)
第 27 ~ 28 回:研究結果の分析と考察および研究レポート作成(2)
第 29 ~ 30 回:研究レポート作成
定期試験
- 191 -
人間生活学研究科
食品栄養学専攻 修士課程
研究分野/領域
栄養管理学
授業コード
M6090
授
業
科
目
栄養管理学演習
担
者
林 泰資
授
業
形
態
演習
間
通年
単
期
当
位
数
4
対 象 年 次
1~2
授 業 概 要
脳機能と食品成分に関する基礎的および臨床的な著書,原著論文を読み,食育を指導す
る立場に立って討論を行う。さらに,食品成分の脳機能への影響について,組織学的,
神経生化学的および行動生理学的手法を用いて実験を行い,脳の発達や機能と食品成分
の関連性を追求する。
到 達 目 標
学術情報の収集方法を身につけることによって,主体的に研究テーマを検索する能力を
養う。さらに,実験研究を行い,その結果を分析・考察し,研究レポートを完成させる。
これらのことを通じて,食に関する教育を行うことのできる高い資質・能力を有した人
材育成を行う。
成 績 評 価
基
準
立案された研究テーマの遂行,研究結果の分析と考察,研究レポートの作成状況などか
ら総合的に判断する。
留 意 事 項
特になし。
教
材
授 業 予 定
自ら著書,原著論文等の文献を収集する。
自ら参考書,参考資料を収集する。
第 1 ~ 2 回:授業方法の説明(オリエンテーション)
第 3 ~ 4 回:文献検索法の解説および実地指導
第 5 ~ 6 回:学術論文の読解指導(1)
第 7 ~ 8 回:学術論文の読解指導(2)
第 9 ~ 10 回:学術論文の読解指導および研究課題と研究方法の設定
第 11 ~ 12 回:研究課題と研究方法の設定
第 13 ~ 14 回:研究課題と研究方法の設定および実験研究指導(1)
第 15 ~ 16 回:研究課題と研究方法の設定および実験研究指導(2)
第 17 ~ 18 回:実験研究指導(1)
第 19 ~ 20 回:実験研究指導(2)
第 21 ~ 22 回:実験研究指導と研究結果の解析(1)
第 23 ~ 24 回:実験研究指導と研究結果の解析(2)
第 25 ~ 26 回:研究結果の解析と考察および研究レポート作成(1)
第 27 ~ 28 回:研究結果の解析と考察および研究レポート作成(2)
第 29 ~ 30 回:研究レポート作成
定期試験
- 192 -
人間生活学研究科
食品栄養学専攻 修士課程
研究分野/領域
栄養学
授業コード
M6200
授
業
科
目
栄養学特論
担
者
菊永 茂司
授
業
形
態
講義
間
通年
単
期
当
位
数
4
対 象 年 次
1 2
授 業 概 要
無機質摂取の不足やアンバランスは、成長の阻害、代謝の異常、種々の疾病の原因と
なる 。 このことに関する知見と研究の現況について理解し、生体と無機質との相互作用
の機序を多面的に捉える 。
到 達 目 標
生体と無機質との相互作用の理解に基づいて、無機質の日常食からの望ましい摂取のあ
り方を考究する能力を育む 。
成 績 評 価
基
準
課題発表(35 点)課題追究の深度(35 点)レポート(30 点)
留 意 事 項
文献講読とする 。
教
研究論文
材
授 業 予 定
1.無機質の生体利用率 2.生理的機能 3.代謝調節 4.代謝異常 5.成長
(小
児、アスリート、加齢)や生活習慣病との関連性に重点をおいた授業を行う 。
- 193 -
人間生活学研究科
食品栄養学専攻 修士課程
研究分野/領域
栄養学
授業コード
M6230
授
業
科
目
臨床栄養学特論 1
担
者
白神 俊幸
授
業
形
態
講義
間
通年
単
期
当
位
数
4
対 象 年 次
1 2
授 業 概 要
腸管上皮における各種栄養素の吸収は特殊な輸送系を介して行われている。本講では、
分子病態栄養学的観点からの最新の知見を交えながら、吸収・輸送障害に関連する腸疾
患等の種々の疾患およびそれらに付随する栄養障害について理解を深め、適切な栄養教
育へと関連付ける。
到 達 目 標
主要栄養素の吸収機構とそれらが破綻するメカニズムおよび疾患との関わりについて
理解するとともに、予防・治療のためには何が考えられるか議論し、知識と思考力の習
得を目指す。
成 績 評 価
基
準
内容把握(40%)、討論(20%)、発表内容(20%)、レポート(20%)
留 意 事 項
疑問点や不明な点について自ら考え調べる意欲・姿勢を持って、積極的に臨んで欲しい。
教
適宜配布あるいは紹介する。
材
授 業 予 定
1 . ガイダンス
2 ~3 .栄養素の消化機構の概略
4 ~5 .栄養素の吸収機構の概略
6 ~7 .輸送系と担体
8 ~9 .膜輸送の分子メカニズム
10 ~ 11.アミノ酸、ペプチドの吸収と障害
12 ~ 13.糖の吸収と障害
14 ~ 15.脂肪の吸収と障害
16 ~ 17.ビタミンの吸収と障害
18 ~ 19.ミネラルの吸収と障害
20 ~ 21.腸疾患との関わり
22 ~ 23.腎疾患との関わり
24 ~ 25.その他の疾患との関わり
26 ~ 27.栄養障害との関わり
28 ~ 29.予防・治療への発展性
30 ~ 31.まとめ
- 194 -
人間生活学研究科
食品栄養学専攻 修士課程
研究分野/領域
栄養学
授業コード
M6240
授
業
科
目
臨床栄養学特論 2
担
者
遠藤 美智子
授
業
形
態
講義
間
通年
単
当
期
位
数
4
対 象 年 次
1 2
授 業 概 要
傷病者へ栄養教育を行うためには、療養指導に必要な広い知識と、高度な専門的知識や
技術が必要である。本授業では糖尿病療養指導の基本を幅広く学び、さらに、各疾患に
ついて、事例・症例を通して病態生理、栄養管理、および栄養教育について理解を深める。
到 達 目 標
病院や福祉施設などの臨床現場において医師と協力して高度な栄養管理や栄養教育がで
きる能力を養う。
成 績 評 価
基
準
討論 25%、発表内容 25%、レポート 50%
留 意 事 項
積極的な参加を望みます。
教
必要に応じて資料を配布、または参考文献などを紹介する。
材
授 業 予 定
1期は、糖尿病の療養指導(総論・各論)、患者の心理と行動、患者教育、食事療法に
関するトピックスなどを講義する。
2期は、主な疾患について症例や文献を用いて、横断的思考に基づいた解説およびディ
スカッションを行っていく。
人間生活学研究科
食品栄養学専攻 修士課程
研究分野/領域
栄養学
授業コード
M6310
授
業
科
目
栄養教育学特論
担
者
若本 ゆかり
授
業
形
態
講義
間
通年
単
期
当
位
数
4
対 象 年 次
1 2
授 業 概 要
生涯を通じた心身の健康管理には、望ましい食生活習慣確立の基盤となる自己管理能力
の養成が不可欠であり、食を通じた学習指導はその要といえる。この教育活動の円滑な
推進のために必要な知識と技術の習得を目指す。
到 達 目 標
各対象者のライフステージやライフスタイルの現状を科学的に判断し、行動変容のため
の効果的な教育プログラムを立案できる能力を養う。
成 績 評 価
基
準
レポート 50%,授業での応答 50%
留 意 事 項
栄養教育に取り入れるべき要素として、栄養・健康・食生活に関する法令や通知内容を
理解し活用すること。
教
必要に応じて紹介・配布する。
材
授 業 予 定
栄養アセスメントのための情報収集、対象別教育プログラムの立案、実施(事例紹介)、
評価の目的・種類・方法といった栄養マネジメントの各プロセスの内容確認、およびこ
れらを関連付けながら解説・議論する。
- 195 -
人間生活学研究科
食品栄養学専攻 修士課程
研究分野/領域
栄養学
授業コード
M6320
授
業
科
目
栄養学演習
担
者
菊永 茂司
授
業
形
態
演習
間
通年
単
期
当
位
数
4
対 象 年 次
1~2
授 業 概 要
生体と無機質の相互作用に関する研究課題の内容や,その進捗状況に沿った文献検索と
講読,研究計画と実施,データ処理,学会発表,投稿論文の作成について指導する 。
到 達 目 標
研究課題の設定から論文作成にいたる一連の過程を学ぶことにより、研究者、専門職業
人としての基礎的な能力を育む。
成 績 評 価
基
準
研究態度(50 点)、学会発表(50 点)
留 意 事 項
2 年間に 2 回以上の学会発表を目指す 。
教
研究論文
材
授 業 予 定
1.文献検索と講読 2.研究計画と実施 3.データ処理 4.学会発表 5.研究
論文の作成
- 196 -
人間生活学研究科 食品栄養学専攻 修士課程
研究分野/領域
栄養学
授業コード
M6330
授
業
科
目
栄養学演習
担
者
若本 ゆかり
授
業
形
態
演習
間
通年
単
期
当
位
数
4
対 象 年 次
1〜2
授 業 概 要
生活習慣および食習慣と健康障害との関連について、学術論文の抄読により、栄養疫学
的知見から評価・考察できるようにする。あわせて質の高い研究デザインを行うための
基礎的能力を養う。
到 達 目 標
研究目的に応じた実施可能な評価指標が設定できること。さらに評価を組み込んだ健康
教育プログラムがデザインできることを目標とする。
成 績 評 価
基
準
研究レポート(50%)、授業での応答(50%)
留 意 事 項
統計結果だけでなく、データ全体を客観的に評価する視点を持つようつとめること。
教
配付あるいは紹介する資料に加え、自ら論文を収集する。
材
授 業 予 定
第1回:演習概要説明(オリエンテーション)
第2回:学術論文検索および収集(1)
第3回:学術論文検索および収集(2)
第4回:学術論文抄読(1)
第5回:学術論文抄読(2)
第6回:学術論文抄読(3)
第7回:評価デザイン
第8回:評価指標
第9回:データ収集法(1)
(データの種類)
第10回:データ収集法(2)
(調査方法)
第11回:データ解析法(1)
(バイアス制御)
第12回:データ解析法(2)
(統計手法)
第13回:研究課題設定
第14回:研究指導 研究デザイン
第15回:研究指導 評価指標設定
- 197 -
第16回:研究指導 データ収集(1)
第17回:研究指導 データ収集(2)
第18回:研究指導 データ収集(3)
第19回:研究指導 データ収集(4)
第20回:研究指導 データ収集(5)
第21回:研究指導 データ解析(1)
第22回:研究指導 データ解析(2)
第23回:研究指導 データ解析(3)
第24回:研究指導 データ解析(4)
第25回:研究指導 データ解析(5)
第26回:研究指導 プレゼンテーション(1)
第27回:研究指導 プレゼンテーション(2)
第28回:研究論文の作成(1)
第29回:研究論文の作成(2)
第30回:研究論文の作成(3)
人間生活学研究科 食品栄養学専攻 修士課程
研究分野/領域
食品学
授業コード
M6400
授
業
科
目
食品学特論
担
者
北畠 直文
授
業
形
態
講義
間
通年
単
期
当
位
数
4
対 象 年 次
1~2
授 業 概 要
食品タンパク質、糖質、脂質を中心に、食品成分の構造、物性、機能について講義し、
食品製造加工、調理との関連について論究する。さらに、食のもつ本質的意味について
考察する。学術論文、学術書の購読を含む。
到 達 目 標
食品の構造、物性、機能を微視的、巨視的な視点から理解し、食品製造・加工・調理の
原理と基礎を修得する。
成 績 評 価
基
準
授業における質疑、レポート報告、発表内容などから総合的に判断する。
留 意 事 項
教
材
授 業 予 定
参考書・参考図書等は食品科学の学術書等、テキストは必要に応じて配付する。
第 1 回:授業概論
第 2 回:食品タンパク質の構造と機能(1) タンパク質の高次構造、タンパク質分子の変
性と機能発現
第 3 回:食品タンパク質の構造と機能(2) タンパク質の機能特性(結合特性、界面特性、
ゲル特性)
第 4 回:食品糖質の構造と食品機能(1) 単糖、少糖、多糖類の構造と食品特性
第 5 回:食品糖質の構造と食品機能(2) 多糖類の構造と食品特性
第 6 回:食品脂質の構造と食品機能(1) 脂質の構造と食品特性
第 7 回:食品脂質の構造と食品機能(2) 脂質劣化
第 8 回:タンパク質性食品各論 乳製品、豆製品、卵製品
第 9 回:糖質性食品各論 デンプンと食品多糖の機能
第10回:食品成分間相互作用(1) タンパク質とその他の成分との相互作用
第11回:食品成分間相互作用(2) 多糖類とその他の成分との相互作用
第12回:食品製造加工と調理(1) 加熱加工、調理の特徴
第13回:食品製造加工と調理(2) 先端的食品製造加工法
第14回:食品製造加工と調理(3) 伝統的食品加工と調理法
第15回:まとめ
定期試験
- 198 -
人間生活学研究科
食品栄養学専攻 修士課程
研究分野/領域
食品学
授業コード
M6410
授
業
科
目
調理学特論
担
者
今田 節子
授
業
形
態
講義
間
通年
単
当
期
位
数
4
対 象 年 次
1 2
授 業 概 要
各地に伝承される伝統食および日本料理の技術や心得について発達・形成過程を辿り、
調理科学的視点より特徴を明確にすると共に、それらの有用性について論述する。また、
これらの知識を反映させた食の教育のあり方についても講述する。
到 達 目 標
伝統食や調理技術の発達、変容には、各地域の自然環境や各時代の社会環境が大きく
反映することを理解し、学際領域から調理学をとらえる能力を養う。
成 績 評 価
基
準
受講への積極性および課題レポートなどにより総合的に評価する。
留 意 事 項
気候風土、歴史、日本文化に関心を深め、調理を科学する習慣を身につけること。
教
授業時に必要に応じて資料を配付、または参考文献などを紹介
材
授 業 予 定
1.調理学とは、2.食生活の成立と展開、3.日本料理の発達と工夫、4.伝統食
の特徴と地域性、5.現代の食生活における伝統食の役割、の5項目からなる。3、4
では近世料理書の研究および伝統食の聴き取り調査結果をもとに講義を進める。
人間生活学研究科
食品栄養学専攻 修士課程
研究分野/領域
食品学
授業コード
M6470
授
業
科
目
食文化特論
担
者
太郎良 裕子
授
業
形
態
講義
間
通年
単
期
当
位
数
4
対 象 年 次
1 2
授 業 概 要
食生活の歴史的変遷と現状に関する調査研究を通して、生活文化の視点から伝統的食生
活文化が形成・伝承されてきた要因を考察し、わが国特有の米を主体とした伝統食品が
新しい生活文化に順応し変容しつつある背景について理解を深める。
到 達 目 標
伝統的な食文化のみならず食と健康に関するさまざまな社会的事象について考察し、食
に関する指導ができる能力を養う。
成 績 評 価
基
準
質疑応答(50%)、課題レポート(50%)
留 意 事 項
食生活文化に関する最新の研究動向について文献検索を行い、学術論文を読む習慣を身
につけてほしい。
教
参考資料、文献などを必要に応じて配付または紹介する。
材
授 業 予 定
文化と文明、食文化論の現状、食生活文化の調査方法などについて講述したうえで、わ
が国における米を主体とした伝統食品の歴史的変遷ならびに現状について講じる。
- 199 -
人間生活学研究科
食品栄養学専攻 修士課程
研究分野/領域
食品学
授業コード
M6480
授
業
科
目
食品学演習
担
者
北畠 直文
授
業
形
態
演習
間
通年
単
期
当
位
数
4
対 象 年 次
1~2
授 業 概 要
食品の構造、物性、および生理作用に関する研究課題に関し、文献検索・購読を行い、
研究の背景を学び、食品科学実験を行う。データの解析と結果のまとめ・考察を行い、
得られた成果の発表を行う。
到 達 目 標
先行研究を正確に把握するための文献読解力を高め、実験化学の基本を習得、習熟する
ことにより、科学的態度、科学的な�ものの見方�の修得を目標とする。
成 績 評 価
基
準
論文読解、課題考究、食品科学実験、研究論文のそれぞれの内容ならびにこれらに取り
組む姿勢により判断する。
留 意 事 項
教
材
授 業 予 定
参考書・参考図書等は課題に関する学術論文、学術書、実験書等、テキストは必要に応
じて資料を配付する。
第 1 回 演習概要説明
第 2 回 文献検索、学術論文・学術書読
解の講術
第 3 回 学術論文購読・学術書輪読 (1)
第 4 回 学術論文購読・学術書輪読 (2)
第 5 回 学術論文購読・学術書輪読 (3)
第 6 回 学術論文購読・学術書輪読 (4)
第 7 回 文献紹介発表 (1)
第 8 回 文献紹介発表 (2)
第 9 回 文献紹介発表 (3)
第 10 回 文献紹介発表 (4)
第 11 回 研究課題説明
第 12 回 研究方法と実験概要
第 13 回 研究課題設定
第 14 回 食品科学実験 (1) 食品素材の扱
い方
第 15 回 食品科学実験 (2) 食品素材の定
量
第 16 回 食品科学実験 (3) 食品素材の構
造解析 1)
第 17 回 食品科学実験 (4) 食品素材の構
造解析 2)
- 200 -
第 18 回 食品科学実験 (5) 食品素材の構
造解析 3)
第 19 回 食品科学実験 (6) 食品素材の熱
分析
第 20 回 食品科学実験 (7) 食品素材の加
熱
第 21 回 食品科学実験 (8) 食品素材ゲル
解析
第 22 回 食品科学実験 (9) 食品素材への
酵素作用
第 23 回 食品科学実験 (10) 液体レオロ
ジー解析
第 24 回 食品科学実験 (11) 固体レオロ
ジー解析
第 25 回 食品科学実験 (12) 食品分子相互
作用解析
第 26 回 実験結果の解析と考察 (1) デー
タ解析
第 27 回 実験結果の解析と考察 (2) デー
タ考察
第 28 回 実験結果の解析と考察 (3)
第 29 回 研究論文の作成 (1)
第 30 回 研究論文の作成 (2)
人間生活学研究科
食品栄養学専攻 修士課程
研究分野/領域
食品学
授業コード
M6490
授
業
科
目
食品学演習
担
者
太郎良 裕子
授
業
形
態
演習
間
通年
単
期
当
位
数
4
対 象 年 次
1~2
授 業 概 要
人びとが伝承してきた食べることに関するものや技術 , 人びとの食物に関する概念や価
値体系について , 文献資料ならびにフィールドワークにより検討する。特に , 児童や生
徒の生活習慣病の低年齢化に対する方策を追究するために , 児童・生徒自身が生涯にわ
たって食生活を適切に自己管理できる能力を身につける指導方法ならびに家庭と学校と
の連携のありかたと方法について理解を深める。
到 達 目 標
食生活文化に関する研究テーマについて , 関連領域の資料収集 , 研究計画の立案 , 調査
研究の実施 , 研究結果の分析を行い , 考察することができる能力を養う。特に , 児童お
よび生徒を対象とした給食の時間 , 特別活動 , 総合的な学習の時間において , 地場産業
の果たす役割 , 地域の農業 , 生産者との関わりなどを含む指導計画の立案および評価の
実践的能力を養う。
成 績 評 価
基
準
立案された研究テーマの遂行 , 研究結果の分析と考察 , 研究論文の作成状況などから総
合的に評価する。
留 意 事 項
自主的に研究テーマに取り組み、日頃から食生活文化に関する関連領域の学術専門書を
読むとともに、論理的な思考能力を養うようつとめてほしい。
教
テキストは、使用しない。
自ら研究課題に関する学術書ならびに学術論文を収集する。
材
授 業 予 定
第 1 回:演習の進め方
(オリエンテーション)
第 2 回:文献検索法の解説および指導
第 3 回:学術論文の講読(1)
第 4 回:学術論文の講読(2)
第 5 回:学術論文の講読(3)
第 6 回:学術論文の講読(4)
第 7 回:文献発表(1)
第 8 回:文献発表(2)
第 9 回:文献発表(3)
第 10 回:文献発表(4)
第 11 回:研究課題と研究方法の設定(1)
第 12 回:研究課題と研究方法の設定(2)
第 13 回:研究課題と研究方法の設定およ
び調査研究指導(1)
第 14 回:研究課題と研究方法の設定およ
び調査研究指導(2)
第 15 回:研究課題と研究方法の設定およ
び調査研究指導(3)
- 201 -
第 16 回:研究課題と研究方法の設定およ
び調査研究指導(4)
第 17 回:調査研究指導(1)
第 18 回:調査研究指導(2)
第 19 回:調査研究指導(3)
第 20 回:調査研究指導(4)
第 21 回:調査研究指導と調査結果の分析
(1)
第 22 回:調査研究指導と調査結果の分析
(2)
第 23 回:調査研究指導と調査結果の分析
(3)
第 24 回:調査研究指導と調査結果の分析
(4)
第 25 回:調査研究指導と調査結果の分析
(5)
第 26 回:調査結果の分析と考察および研
究論文の作成(1)
第 27 回:調査結果の分析と考察および研
究論文の作成(2)
第 28 回:調査結果の分析と考察および研
究論文の作成(3)
第 29 回:調査結果の分析と考察および研
究論文の作成(4)
第 30 回:調査結果の分析と考察および研
究論文の作成(5)
人間生活学研究科
人間生活学専攻 修士課程
研究分野/領域
人間社会論
授業コード
M7030
授
業
科
目
女性学特論
担
者
髙木 孝子
授
業
形
態
講義
間
通年
単
当
期
位
数
4
対 象 年 次
1 2
授 業 概 要
欧米における女性学の研究成果を踏まえながら、現代社会における女性のキャリア形成
や家族の変容等についてライフステージに沿って考察していきたい。
到 達 目 標
女性学の視座から光をあて、女性をめぐるイデオロギーとステイタスの相関性について
探究していきたい。
成 績 評 価
基
準
授業の参加、発表態度等を総合的に判断する。
留 意 事 項
人生の重要な課題である「人間の尊厳」について学ぶ好機として、積極的な参加を期待
する。
教
材
参考文献や資料はその都度紹介・配付する。
授 業 予 定
1.欧米における女性学の研究成果について
2.女性のキャリア形成について
3.家族の変容等ライフステージについて
人間生活学研究科
人間生活学専攻 修士課程
研究分野/領域
人間社会論
授業コード
M7070
授
業
科
目
社会倫理学特論
担
者
葛
曷生 栄二郎
授
業
形
態
講義
間
通年
単
期
当
位
数
4
対 象 年 次
1 2
授 業 概 要
現代の人間生活をとりまく社会倫理問題(生命倫理・環境倫理等)を自然法論の立場
から解き明かす。また、具体的事例を通じて、日常生活に根ざす価値規範としての自然
法の構造を解明する。
到 達 目 標
社会倫理問題の争点を価値論的視点から捉えることができるようになること。
成 績 評 価
基
準
出席状況、および講義における質疑応答の質に応じて評価する。
留 意 事 項
とくになし。
教
授業開始時に、参加者の具体的関心事に応じて選定する。
材
授 業 予 定
参加者の具体的関心事にしたがって、必要文献の読解から始める。進度に応じて、自然
法的思考と実証主義的思考、現代リベラリズムの倫理論とその限界、規範の日常生活内
在性などについて講じる。
- 202 -
人間生活学研究科
人間生活学専攻 修士課程
研究分野/領域
人間社会論
授業コード
M7100
授
業
科
目
社会福祉学特論 1
担
者
杉山 博昭
授
業
形
態
講義
間
通年
単
当
期
位
数
4
対 象 年 次
1 2
授 業 概 要
日本キリスト教社会事業史。キリシタン時代の慈善事業、明治期カトリック・プロテス
タントの慈善事業、カトリック・プロテスタントの社会事業、第二次大戦後カトリック・
プロテスタントの社会福祉事業。
到 達 目 標
日本社会事業史におけるカトリック・プロテスタント社会事業のはたしてきた意義を解
明する。
成 績 評 価
基
準
期末レポ-ト(50%)。授業態度・討論への参加状況(50%)。
留 意 事 項
予めプリントを配布するので、受講者はそれをよく読んでおき、講義は討論を中心に行
う。
教
室田保夫編著『人物でよむ近代日本社会福祉のあゆみ』ミネルヴァ書房
材
授 業 予 定
キリシタンの慈善事業から、現代のカトリック・プロテスタントの社会福祉事業まで、
年代順に行う。
人間生活学研究科
人間生活学専攻 修士課程
研究分野/領域
人間社会論
授業コード
M7120
授
業
科
目
社会福祉学特論 2
担
者
八重樫 牧子
授
業
形
態
講義
間
通年
単
期
当
位
数
4
対 象 年 次
1 2
授 業 概 要
少子化の進行、共働き家庭の一般化、家庭や地域社会の養育機能の低下など子どもを取
り巻く環境の変化による子ども・家庭・地域の福祉問題を明らかにし、これらの問題を
解決するために展開されている子育て支援の現状と課題について検討する。
到 達 目 標
わが国の子育て支援の現状と課題について理解する。
成 績 評 価
基
準
授業態度とレポートにより評価する。
留 意 事 項
児童や子育て家庭に関わる問題(児童虐待、子育て不安など)に関する書籍や雑誌論文
を収集し、文献研究を行うこと。
教
授業中に提示する。
材
授 業 予 定
1.子どもや家庭を取り巻く環境の変化 2.子ども・家庭・地域の福祉問題 3.児童
家庭福祉の理念 4.児童家庭福祉の制度 5.児童家庭福祉の実践 6.児童家庭福祉
の今後の課題 7.児童家庭福祉の研究方法
- 203 -
人間生活学研究科
人間生活学専攻 修士課程
研究分野/領域
人間社会論
授業コード
M7140
授
業
科
目
人間社会論演習
担
者
髙木 孝子
授
業
形
態
演習
間
通年
単
当
期
位
数
4
対 象 年 次
1~2
授 業 概 要
女性学関係の専門文献を講読し、女性学の思想・理論について検討する。
到 達 目 標
女性学の視座から光をあて、女性をめぐるイデオロギーとステイタスの相関性について
探究していきたい。
成 績 評 価
基
準
授業の参加、発表態度等を総合的に判断する。
留 意 事 項
人生の重要な課題である「人間の尊厳」について学ぶ好機として、積極的な参加を期待
する。
教
参考文献や資料はその都度紹介・配付する。
材
授 業 予 定
各参加者の自主的発表を中心とする。発表へのコメントを通じて、上記到達目標をめざ
す。
人間生活学研究科
人間生活学専攻 修士課程
研究分野/領域
人間社会論
授業コード
M7150
授
業
科
目
人間社会論演習
担
者
葛生 栄二郎
曷
授
業
形
態
演習
間
通年
単
期
当
位
数
4
対 象 年 次
1~2
授 業 概 要
社会倫理上の諸問題について、欧米の最新成果を踏まえつつ、詳細に吟味する。
到 達 目 標
最新成果の理解とリベラリズムの有効性や限界の理解。
成 績 評 価
基
準
出席状況、および演習における発表の質に応じて評価する。
留 意 事 項
原則として、全出席を求める。
教
必要に応じて指定する。
材
授 業 予 定
各参加者の自主的発表を中心とする。発表へのコメントを通じて、上記到達目標をめざ
す。
- 204 -
人間生活学研究科
人間生活学専攻 修士課程
研究分野/領域
人間社会論
授業コード
M7160
授
業
科
目
人間社会論演習
担
者
杉山 博昭
授
業
形
態
演習
間
通年
単
当
期
位
数
4
対 象 年 次
1~2
授 業 概 要
社会福祉関係の専門文献を講読し、社会福祉の思想理論について検討する。
到 達 目 標
文献を読みこなし、社会福祉をめぐる課題について把握する。
成 績 評 価
基
準
発表態度・発表内容の総合的判断(50%)、年3回のレポート(50%)
留 意 事 項
発表者だけでなく、受講者全員が該当文献を読みこなしたうえで主体的に参加すること
教
講読する文献を随時指示する。
材
授 業 予 定
1~3社会福祉の思想と価値 4~6政策・理論研究の動向 7~9専門性の形成
10 ~ 12 地域社会と社会的排除 13 ~ 16 福祉とジェンダー 17 ~ 20 福祉と連帯
21 ~ 23 格差・貧困と福祉 24 ~ 27 福祉と人権擁護 28 ~ 30 社会福祉と法
人間生活学研究科
人間生活学専攻 修士課程
研究分野/領域
生活文化論
授業コード
M7250
授
業
科
目
文化交流史特論
担
者
横山 學
授
業
形
態
講義
間
通年
単
期
当
位
数
4
対 象 年 次
1 2
授 業 概 要
日本と異文化との文化交流史から見た生活文化論を展開する。とりわけ、近世では日本
と琉球・朝鮮・オランダとの文化交流を中心に、近代・現代では外国人の日本研究や日
本意識の問題について実証的に考証する。
到 達 目 標
異文化認識についての充分な理解。
成 績 評 価
基
準
出席と毎授業の質疑評価。レポート。
留 意 事 項
教
材
授 業 予 定
適宜、教示する。
『通航一覧』『通信全覧』『徳川実記』等の対外関係資料、近世近代の随筆集に記述され
ている関連記事を読み解いてゆく。個人的な日記や記述資料が見いだされれば、さらに
それらを詳しく研究する。
- 205 -
人間生活学研究科
人間生活学専攻 修士課程
研究分野/領域
生活文化論
授業コード
M7270
授
業
科
目
日本民俗学特論
担
者
小嶋 博巳
授
業
形
態
講義
間
通年
単
当
期
位
数
4
対 象 年 次
1 2
授 業 概 要
日本の民俗宗教の基本構造と歴史について研究する。とくに、民俗宗教を形成する一
つの契機である定住と漂泊の交渉に注目し、漂泊宗教者と、定住民の一時的漂泊として
の巡礼をとりあげる。また、民俗社会における信仰・知識のあり方について考察する。
到 達 目 標
日本民俗学をはじめとする民俗宗教研究の立脚点を理解し、あわせて日本の伝統的社
会のしくみとその宗教・知識のあり方に対する理解を深める。
成 績 評 価
基
準
期末にレポート提出を求め、それによって評価する。
留 意 事 項
一部、演習形式もとりいれる。
教
必要な資料は配付する。また参考文献は授業中に指示する。
材
授 業 予 定
1.民俗および民俗宗教という概念 2.漂泊者と定住社会 3.漂泊宗教者の組織と
活動 4.巡礼という宗教 5.伝承・俗信――民俗社会の知識
人間生活学研究科
人間生活学専攻 修士課程
研究分野/領域
生活文化論
授業コード
M7280
授
業
科
目
比較文化特論
担
者
紺谷 亮一
授
業
形
態
講義
間
通年
単
期
当
位
数
4
対 象 年 次
1 2
授 業 概 要
主に西アジアの文化について、その特異性と普遍性について解き明かす。異文化理解の
方向性について考える。題材としては現代を含めた歴史性の中で取り上げていく。
到 達 目 標
比較文明論について、ある程度説明できるようにする。
成 績 評 価
基
準
出席、レポート
留 意 事 項
教
材
授 業 予 定
テキスト、ビデオ等
1. 西アジアの風土
2. 西アジアの宗教
3. 西アジアの民族
4. 西アジアの食生活
5. 西アジアの今
以上を柱に授業を遂行する。
- 206 -
人間生活学研究科
人間生活学専攻 修士課程
研究分野/領域
生活文化論
授業コード
M7290
授
業
科
目
家族・社会構造特論
担
者
山下 美紀
授
業
形
態
講義
間
通年
単
当
期
位
数
4
対 象 年 次
1 2
授 業 概 要
本講義では、まず家族研究の基礎となる理論、分析方法、学説史などの基本を学ぶ。さ
らに古典的な家族論から家族社会学分野の最新の研究成果を取り上げ、輪読形式で報告、
討議、講義を行う。
到 達 目 標
家族研究の基礎知識を身につける。社会学的なものの見方、課題発見能力を身につける。
成 績 評 価
基
準
平常点(出席・発表・発言)と期末に求める総括的なレポートを総合的に評価する。
留 意 事 項
教
材
授 業 予 定
適宜、文献・論文を紹介し、プリントなどを配布する。
1.家族研究の基礎知識( 1 回~ 10 回)
2.家族史と古典的家族論(11 回~ 20 回)
3.最新の家族研究のレビュー(21 回~ 30 回)
人間生活学研究科
人間生活学専攻 修士課程
研究分野/領域
生活文化論
授業コード
M7300
授
業
科
目
生活文化論演習
担
者
横山 學
授
業
形
態
演習
間
通年
単
期
当
位
数
4
対 象 年 次
1~2
授 業 概 要
近世・近代の日本において関わった諸外国との文化交流を生活文化の面で注目し、資料
を分析することによって具体的に明らかにする。日本に残された外国人の日本文化見聞
記や外交資料、さらに当時の日本文化の状況を語る資料を読み込んでいく。具体的には
学生の研究課題について指導する。
到 達 目 標
自らの研究方法の確立。
成 績 評 価
基
準
出席と毎授業の質疑評価による。
留 意 事 項
教
材
授 業 予 定
適宜、教示する。
1.近世日本の外交史 2.近代日本外交史 3.国内文献史料について 4.海外文
献史料について 5.資料構成論について
- 207 -
人間生活学研究科
人間生活学専攻 修士課程
研究分野/領域
生活経営論
授業コード
M7400
授
業
科
目
生活経営学特論
担
者
水谷 節子
授
業
形
態
講義
間
通年
単
期
当
位
数
4
対 象 年 次
1 2
授 業 概 要
人間の最も重要な営み「生活経営」について、現代マネジメント論の見地から学ぶ。す
なわち、社会の方向に影響を及ぼす生活の理論的枠組み把握を行う。そして、これから
の生活経営の在り方を考察する。
到 達 目 標
生活経営知識を身につけるだけでなく、優れた思考力や判断力、社会への洞察力などを
育てることを目標とする。つまり総合パワーの涵養を目指す。
成 績 評 価
基
準
学期末レポートを中心に評価する。
留 意 事 項
現代マネジメントを考察できるよう、ケ-ス・スダディなど有効な教授法も導入。
教
授業のなかで適時配る。
材
授 業 予 定
そこで本講では、生活経営の意義と役割を今日の視点で改めて説く。現代の消費・福祉・
環境・ITなど具体的実情を取り上げ、学理に基づき問題解明を試みる。あわせて人間
の生活から社会の創造につながる、次代の経営方針に深く迫りたい。
- 208 -
人間生活学研究科
人間生活学専攻 修士課程
研究分野/領域
生活経営論
授業コード
M7440
授
業
科
目
家族関係学特論
担
者
加藤 正春
授
業
形
態
講義
間
通年
単
期
当
位
数
4
対 象 年 次
1 2
授 業 概 要
人間生活の基本単位としての家族について、家族関係学、社会学、民俗学、文化人類学
等の視角から検討する。講義では、家族関係学および家族研究の学説史を説くとともに、
家族の多様性とその歴史的変容について具体的に論ずる。日本社会の変容と家族関係の
あり方について考究する。
到 達 目 標
家族内の人間関係の構造的特質について理解すること、そのような特質が社会構造の変
化によってどのように変容してきたかについて理解することを目標とする。
成 績 評 価
基
準
レポート(20%)、中間テスト(40%)、期末テスト(40%)
留 意 事 項
一部、演習形式も取り入れる。
教
講義のなかで指示する。必要な資料を配布する。
材
授 業 予 定
1 .家族関係学の基礎概念
2 .ライフサイクルと家族
3 .現代と家族関係の変容
4 .核家族論の基礎概念
5 .核家族のライフサイクル
6 .直系家族論の基礎概念
7 .直系家族の多様性
8 .現代の直系家族
9 .合同家族論
10.婚姻と家族
11.離婚と再婚
12.シングル家族論
13.複雑家族論
14.家族の変容
15.まとめ
16.中間テスト
17.日本の家族関係学
18.家族研究と家族関係学
19.家族研究と社会学
20.家族研究と文化人類学
21.家族研究と日本民俗学
22.戦後核家族論の展開
23.戦後核家族の実際
24.妊娠と出産の現代的変容
25.出産と父親
26.団塊の世代の家族論
27.団塊の世代の家族観
28.戦後家族と墓
29.墓制の多様性
30.無縁と祭祀継承
31.まとめ
32.期末テスト
- 209 -
人間生活学研究科
人間生活学専攻 修士課程
研究分野/領域
生活経営論
授業コード
M7460
授
業
科
目
消費経済学特論
担
者
鳥越 良光
授
業
形
態
講義
間
通年
単
当
期
位
数
4
対 象 年 次
1 2
授 業 概 要
消費者の視点から、消費行動のマクロ経済に果たす役割及び重要性や問題点について今
日的事象を通じて解説したい。特に、今日関心を集めている所得格差のもたらす様々な
格差問題並びに少子高齢化問題、消費者問題等を取上げ、健全な経済社会における消費
者の果たすべき役割や行動のあり方について、講義とディスカッションによって理解を
高めたい。
到 達 目 標
毎日の新聞に掲載されている消費経済に関する記事が理解でき、かつ論評できる能力を
目指したい。
成 績 評 価
基
準
授業時に新聞記事の論評を求め、その理解度により評価する。
留 意 事 項
毎回出席し、一週間の新聞記事の解読に努める。
教
新聞記事及び資料の配布
材
授 業 予 定
1.所得格差 2.格差問題 3.少子高齢化問題
4.消費者問題 5.消費者の役割及び行動 6.買い物弱者問題
人間生活学研究科
人間生活学専攻 修士課程
研究分野/領域
生活経営論
授業コード
M7470
授
業
科
目
生活情報処理特論
担
者
水野 博
授
業
形
態
講義
間
通年
単
期
当
位
数
4
対 象 年 次
1 2
授 業 概 要
収集した統計データの解析とその解釈について、統計解析の基礎的事項から実際までを
学修する。また、蓄積された大量の各種データをどのように整理し、活用するかという
データベースの利用方法についても述べる。
到 達 目 標
統計解析の様々な手法の原理を理解し、統計ソフトでどのように実行するかを修得する
こと。
成 績 評 価
基
準
毎回の課題と最終のレポートで理解状況を見る。
留 意 事 項
統計ソフトは SPSS を使う。統計解析の原理を理解することが大切である。
教
毎回印刷物を配付する。これは「社会統計学」(ボーンシュテット・ノーキ著、ハーベ
スト社)に基づいている。
材
授 業 予 定
原則として、毎回1つの解析法について述べていく予定である。
- 210 -
人間生活学研究科
人間生活学専攻 修士課程
研究分野/領域
生活経営論
授業コード
M7480
授
業
科
目
生活経営論演習
担
者
水谷 節子
授
業
形
態
演習
間
通年
単
期
当
位
数
4
対 象 年 次
1~2
授 業 概 要
人間生活の主要な基盤を構成する生活経営ジャンルの演習である。論理的な思考と客観
的な視点、学問研究の方法論、研究成果のレビューとともにプレゼンテーションが大切。
よってこれらに重点を置き、具体的な解説・指導も行う。
到 達 目 標
本ジャンルの学問研究が、より深化し促進するために必要とされている、方法論の習得
と知識そして態度を養う。最終的には高度の研究能力を身につけたい。
成 績 評 価
基
準
課題達成度及びそのプレゼンテ-ション
留 意 事 項
学術上の調査・研究、情報検索に役立つサイト、データベースを利活用したい。
教
検索資料の他、文献等
材
授 業 予 定
本ジャンルに係る諸課題のうちから、院生が各自の研究課題に役立てる観点でテーマは
選ぶ。先行研究又は関係資料を読み込み、検索等から得られた最新の研究動向にも注目。
各論点について検討を加える。必要あれば PC によるプレゼンが展開できる。
- 211 -
人間生活学研究科
人間生活学専攻 修士課程
研究分野/領域
生活経営論
授業コード
M7490
授
業
科
目
生活経営論演習
担
者
加藤 正春
授
業
形
態
演習
間
通年
単
期
当
位
数
4
対 象 年 次
1~2
授 業 概 要
家族研究にかかわる諸領域の研究史を概観し、日米の家族関係学の基本的な文献をとり
あげて検討を加える。
到 達 目 標
家族関係学がもつ独特の視角や問題関心を理解することによって、家族研究のなかでの
家族関係学の位置を理解することを目標とする。
成 績 評 価
基
準
授業中の発表 (50% )、中間テスト (25% )、期末テスト (25% )
留 意 事 項
教
材
授 業 予 定
テクスト 1 E.M. Duval 1950 Family Living MacMillan
テクスト 2 岩上真珠 2009 いま、この日本の家族 - 絆のゆくえ 弘文堂
テクスト 1、2 ともに、必要な部分は用意する。
1 .家族研究史外観
2 .20世紀の家族研究
3 .社会変化と家族
4 .現代社会の家族
5 .現代社会の婚姻
6 .テクスト 1 の輪読 ⑴
7 . 同 ⑵
8 . 同 ⑶
9 . 同 ⑷
10.ディスカッション ⑴
11.テクスト1の輪読 ⑸
12. 同 ⑹
13. 同 ⑺
14. 同 ⑻
15.ディスカッション ⑵
16.中間テスト
17.テクスト1の輪読 ⑼
18. 同 ⑽
19. 同 ⑾
20. 同 ⑿
21.ディスカッション ⑶
22.アメリカの家族と家族関係学
23.テクスト2の輪読⑴
24. 同 ⑵
25.ディスカッション ⑴
26.テクスト 2 の輪 ⑶
27. 同 ⑷
28.ディスカッション ⑵
29.テクスト2の輪読 ⑸
30. 同 ⑹
31.総括
31.期末テスト
- 212 -
人間生活学研究科
人間生活学専攻 修士課程
研究分野/領域
生活環境論
授業コード
M7600
授
業
科
目
生活環境学特論
担
者
小川 賢一
授
業
形
態
講義
間
通年
単
当
期
位
数
4
対 象 年 次
1 2
授 業 概 要
地球環境と地域環境の視点から自然(動植物等)や文化、ライフスタイルを見直し、新
しいまちづくり、および生活環境づくりを考察する。
到 達 目 標
既存の概念にとらわれず、基礎知識をもとに広い視野とバランスのとれた考えを身につ
けること。
成 績 評 価
基
準
受講姿勢および課題(レポート等)から総合的に評価する。
留 意 事 項
特になし
教
参考文献・資料を適宜紹介ないし配布する。
材
授 業 予 定
・自然とのつきあい ・地域と地域環境 ・地域と文化 ・鎮守の森、信仰樹 ・緑化
・地域と景観 ・新しいまちづくり ・地域とエネルギー ・新エネルギー利用 ・地
産地消 ・衣、食、住、水、ごみとのつきあい方
人間生活学研究科
人間生活学専攻 修士課程
研究分野/領域
生活環境論
授業コード
M7640
授
業
科
目
住環境特論
担
者
上田 恭嗣
授
業
形
態
講義
間
通年
単
期
当
位
数
4
対 象 年 次
1 2
授 業 概 要
人が生活する上で大切な住環境・都市環境について講述する。都市化・高機能化・超高
齢化・少子化・景観・まちづくり等のキーワードをもとに、これからの日本に求められ
る住環境を探求する。
到 達 目 標
21 世紀の住まい方・生活のあり方を提言できる能力・思考を修得する。
成 績 評 価
基
準
講義の内容についての発表・口頭による論述内容・レポート課題・定期試験等を総合し
て評価する。
留 意 事 項
テーマごとの課題を講義ごとにとりまとめ、発表することも求める。
教
テーマごとに適宜、紹介・推薦する。
材
授 業 予 定
日本における住環境形成史・都市史・近代以降の住まい方論・日本の都市計画・都市環
境形成のあり方・都市の形成・まちづくりの歴史・歴史的町並み形成・住環境形成の展
望
- 213 -
人間生活学研究科
人間生活学専攻 修士課程
研究分野/領域
生活環境論
授業コード
M7660
授
業
科
目
食環境特論
担
者
菊永 茂司
授
業
形
態
講義
間
通年
単
当
期
位
数
4
対 象 年 次
1 2
授 業 概 要
生活習慣病の発症と食事内容や生活習慣との関連性を論じ、各疾患の予防のための食生
活や生活習慣のあり方について考究する 。
到 達 目 標
生活習慣病の予防、改善、進行の防止等の方策を講ずる能力を養う。
成 績 評 価
基
準
課題発表(35 点)課題追究の深度(35 点)レポート(30 点)
留 意 事 項
双方向の授業とします。
教
研究論文
材
授 業 予 定
1.肥満症 2.糖尿病 3.高血圧 4.脂質異常症 5.骨粗鬆症 6.悪性新生
物
人間生活学研究科
人間生活学専攻 修士課程
研究分野/領域
生活環境論
授業コード
M7670
授
業
科
目
生活環境論演習
担
者
小川 賢一
授
業
形
態
演習
間
通年
単
期
当
位
数
4
対 象 年 次
1〜2
授 業 概 要
自然・生き物との共生共存を基盤とした生活環境を構築するための研究を行う。
到 達 目 標
生活環境をよりよいものにするため、積極的に問題に取り組める能力の形成
成 績 評 価
基
準
受講姿勢、研究論文等から総合的に評価
留 意 事 項
特になし
教
適宜指導するが、自ら著書・原著論文等の文献・資料を収集する。
材
授 業 予 定
・研究テーマの選定 ・研究内容の企画 ・文献調査、情報収集、実態調査等 ・論文
構成の企画と実施 ・考察
- 214 -
人間生活学研究科
人間生活学専攻 修士課程
研究分野/領域
生活環境論
授業コード
M7680
授
業
科
目
生活環境論演習
担
者
上田 恭嗣
授
業
形
態
演習
間
通年
単
期
当
位
数
4
対 象 年 次
1~2
授 業 概 要
人と住まいの生活環境,そしてその集合体でもある都市環境を研究対象として,快適
な住環境を創造するための諸問題を考察する。また,日本の伝統的な住環境・住まい方
等について,歴史・風土・建築技術等の面からも考究する。
到 達 目 標
これからの生活環境の在り方について,持論を展開できる能力を身につける。
成 績 評 価
基
準
演習の内容についての発表・口頭による論述内容・レポート課題・定期試験等を総合
して評価する。
留 意 事 項
各自のテーマについて充分な考察を行い、その結果をとりまとめ発表する。
教
テーマ毎に適宜,作成したものを配布する。
テーマ毎に適宜,紹介・推薦する。
材
授 業 予 定
第 1 回:研究テーマの設定 第 2 回:研究方法の検討-Ⅰ
第 3 回:研究方法の検討-Ⅱ
第 4 回:文献報告
第 5 回:文献報告
第 6 回:関連資料等の報告
第 7 回:関連資料等の報告
第 8 回:生活環境に関する考察-Ⅰ
第 9 回:生活環境に関する考察-Ⅱ
第10回:都市環境に関する考察-Ⅰ
第11回:都市環境に関する考察-Ⅱ
第12回:文献報告
第13回:他研究内容の比較検討報告-Ⅰ
第14回:他研究内容の比較検討報告-Ⅱ
第15回:研究テーマの展開方法の検討
- 215 -
第16回:伝統的住まいに関する考察
第17回:伝統的住まいに関する評価
第18回:建築技術等に関する考察
第19回:伝統的住環境づくりに関する考
察
第20回:伝統的生活環境に関する検討報
告-Ⅰ
第21回:伝統的生活環境に関する検討報
告-Ⅱ
第22回:生活環境に関する検討報告-Ⅰ
第23回:生活環境に関する検討報告-Ⅱ
第24回:論のとりまとめ・報告-Ⅰ
第25回:論のとりまとめ・報告-Ⅱ
第26回:住環境に関する提案検討-Ⅰ
第27回:住環境に関する提案検討-Ⅱ
第28回:住環境づくりのとりまとめ・報
告Ⅰ
第29回:住環境づくりのとりまとめ・報
告Ⅱ
第30回:総括
定期試験
人間生活学研究科
人間複合科学専攻 博士後期課程
研究分野/領域
精神機能論
授業コード
H2000
授
業
科
目
環境行動心理論
担
者
石原 金由
授
業
形
態
講義・演習
間
通年
単
数
4
当
期
位
対 象 年 次
1 2 3 授 業 概 要
生活を取り巻く時間的,物理的,社会的環境は,ヒトの行動や心理状態を規定する大
きな要因である。これらの因果関係を解明するため,精神生理学・生理心理学の観点か
ら考究する。とくに,本授業では子どもの睡眠と健康について考えていく。
到 達 目 標
子どもの睡眠発達と環境(家庭や社会)との関連を深く追究する。
成 績 評 価
基
準
レポート
留 意 事 項
なし
教
なし
材
授 業 予 定
文献講読を中心に行う。
人間生活学研究科
人間複合科学専攻 博士後期課程
研究分野/領域
精神機能論
授業コード
H2010
授
業
科
目
発達生理心理論
担
者
稲森 義雄
授
業
形
態
講義と演習
間
通年
単
数
4
期
当
位
対 象 年 次
1 2 3 授 業 概 要
大脳発達の知見と心身発達の関連性を究明する。具体的には学習、情動、ストレスな
どの問題を、発達心理学、生理心理学、神経心理学、進化心理学の最新の知見に基づい
て、心身相関の観点から考究する。同時にこれらの知識を実証的に研究するための実験
計画法を指導し、学位論文につながる教育・指導を行う。
到 達 目 標
学術論文の作成。
成 績 評 価
基
準
毎回課題を調べて発表する内容に基づく。
留 意 事 項
学会発表及び論文投稿を行うこと。
教
Handbook of Psychophysiology, second Edition, Cambridge
材
授 業 予 定
学生の発表についてのコメントと講義を繰返す。
- 216 -
人間生活学研究科
人間複合科学専攻 博士後期課程
研究分野/領域
精神機能論
授業コード
H2020
授
業
科
目
心理学研究法論
担
者
清板 芳子
授
業
形
態
演習
間
通年
単
当
期
位
数
4
対 象 年 次
1 2 3
授 業 概 要
人間の営みや行動は必ず心理的なダイナミズムや精神活動が具現されたものということ
もできる。諸領域の研究対象の中に存在する心理学的現象を捉え、これを研究デザイン
の中に組み込む方法について考究する。
到 達 目 標
人間行動や社会現象の中に潜む心理的要因を心理学的概念に着床させ、論理的にとらえ
ることができる力の養成をめざす。
成 績 評 価
基
準
・文献講読における理解度の研磨レベル
・問題意識を調査・研究方法として具現化する力の研磨レベル
以上により評価する。
留 意 事 項
特に無し
教
選ばれるテーマに関連する書籍その他を随時検索し読みこなしていく
材
授 業 予 定
学生との勤務時間などを勘案し相談の上、個別もしくは複数でおこなう。
人間生活学研究科
人間複合科学専攻 博士後期課程
研究分野/領域
精神機能論
授業コード
H2030
授
業
科
目
臨床心理論
担
者
平松 清志
授
業
形
態
講義
間
通年
単
期
当
位
数
4
対 象 年 次
1 2 3
授 業 概 要
現代社会は、自然科学の発展によって、かつてないほどの進歩を遂げている。しかし、
その反面、人間的な触れ合いの機会が少なくなり、人間関係の疎外も言われている。こ
の現状をどのように理解し、どのように対応したらよいのか、臨床心理学の観点から考
える。
到 達 目 標
科学の知と臨床の知との対比によって、臨床心理学の視点を理解する。
成 績 評 価
基
準
複数のレポート課題によって、総合的に評価する。
留 意 事 項
受講者自身の体験と重ね合わせて考察しつつ学習するよう、積極的な参加を望む。
教
必要に応じて、指示する。
材
授 業 予 定
臨床心理学とは、科学の知と臨床の知、人間の科学について、人間の心理的変化と心
理的成長、発達課題と心理的不適応行動、など。
- 217 -
人間生活学研究科
人間複合科学専攻 博士後期課程
研究分野/領域
精神機能論
授業コード
H2040
授
業
科
目
西欧思想論(キリスト教思想)
担
者
髙木 孝子
授
業
形
態
講義
間
通年
単
期
当
位
数
4
対 象 年 次
1 2 3
授 業 概 要
19 世紀の西欧社会は多くの優れた女性思想家を輩出した。そこで本講義では、西欧諸
国における女性思想家たちの議論の展開をたどり、キリスト教思想と女性問題について
考察していきたい。
到 達 目 標
フェミニスト神学の視座から光をあて、女性をめぐるイデオロギーとステイタスの相関
性について探究していきたい。
成 績 評 価
基
準
授業の参加、発表態度等を総合的に判断する。
留 意 事 項
人生の重要な課題である「人間の尊厳」について学ぶ好機として、積極的な参加を期待
する。
教
参考文献や資料はその都度紹介・配付する。
材
授 業 予 定
1.19 世紀の西欧社会について
2.西欧諸国における女性思想家たちの議論の展開について
3.キリスト教思想と女性問題について
- 218 -
人間生活学研究科
人間複合科学専攻 博士後期課程
研究分野/領域
精神機能論
授業コード
H2050
授
業
科
目
生体情報論
担
者
保江 邦夫
授
業
形
態
講義
間
通年
単
期
当
位
数
4
対 象 年 次
1 2 3
授 業 概 要
脳神経系の情報伝達過程については,マイクロメートルのスケールの巨視的現象を記
述する統計物理学による生物物理学的研究が進められたため,未だに現象論的な理解し
か得られていない。近年,ナノメートルのスケールの微視的現象を記述する量子物理学
で生体系の原子分子レベルにおける情報伝達過程を捉える理論研究が生まれ,最新科学
理論を複合的に取り入れた脳科学が発展しているが,授業ではその上に複合科学として
の脳の理論を構築する。
到 達 目 標
量子物理学を基本とした生体現象素過程の理解が可能となることを目標とする
成 績 評 価
基
準
双方向セミナー形式の講義における受講生の積極的研究態度と理解度により評価する
留 意 事 項
教
材
授 業 予 定
M. Jibu and K. Yasue, �Quantum Brain Dynamics� (John Benjamins,
Amsterdam)
第 1 回 統計力学的手法の不備
第 2 回 統計学の不備
第 3 回 量子多体問題の不備
第 4 回 電磁場方程式
第 5 回 量子場
第 6 回 量子電磁場
第 7 回 量子電気双極子場
第 8 回 水分子の構造
第 9 回 生体高分子の構造
第10回 量子場相互作用
第11回 摂動論的記述
第12回 非摂動論的記述
第13回 ハミルトニアンとハイゼンベル
ク方程式
第14回 状態ベクトルと真空状態
第15回 縮退した真空状態
第16回 対称性とハミルトニアン
- 219 -
第17回 自発的対称性の破れ
第18回 南部・ゴールドストーン定理
第19回 南部・ゴールドストーン粒子と
記憶
第20回 インスタントンと夢
第21回 量子トンネル効果
第22回 真空状態のトンネル効果
第23回 量子遷移
第24回 コヒーレント状態とトンネル光
子
第25回 トンネル光子の質量
第26回 細胞内構造とタンパク質
第27回 微小管によるトンネル光子励起
第28回 ト ン ネ ル 光 子 に よ る 光 コ ン
ピューティング
第29回 自己透明化現象とトンネル光子
第30回 量子効果とトンネル光子共鳴
第31回 脳波とコヒーレント電磁場
第32回 まとめ
人間生活学研究科
人間複合科学専攻 博士後期課程
研究分野/領域
精神機能論
授業コード
H2060
授
業
科
目
発達言語文化論
担
者
脇 明子
授
業
形
態
講義
間
通年
単
当
期
位
数
4
対 象 年 次
1 2 3
授 業 概 要
子どもの発達にはわらべ歌や物語などの言語文化財が不可欠だが,それらが精神機能の
発達にどのように寄与しているのかを明らかにしていくことによって,質のよい言語文
化財の選び方や,子どもへの提供の仕方について,理論的な裏付けのある方法論を構築
していく。
到 達 目 標
多岐にわたる言語文化財の質を見分ける目と,それについて広く理解が得られるように
説明できる力を身につけることを目標とする。
成 績 評 価
基
準
随時レポートを課す。
留 意 事 項
教
材
授 業 予 定
河合隼雄著作集第Ⅱ期4『子どもといのち』
物語とは何か,伝承文学の歴史,子どもの発達と児童文学財のかかわり,ほか
人間生活学研究科
人間複合科学専攻 博士後期課程
研究分野/領域
精神機能論
授業コード
H2070
授
業
科
目
人間性教育論
担
者
小林 修典
授
業
形
態
講義・演習
間
通年
単
数
4
期
当
位
対 象 年 次
1 2 3
授 業 概 要
人間性の陶冶は一人ひとりの個性・可能性と環境との相互作用と考え、「青少年が家庭、
教育機関、社会とどのように関わり合いながら人間形成を行っていくか」というテーマ
を追求する。
到 達 目 標
少子高齢化とグローバリズムの時代の日本の社会での人間性の教育のあり方について提
言できる力を涵養する。
成 績 評 価
基
準
出席、授業参加、課題(レポート等)を総合的に評価する。
留 意 事 項
使用するテキストは、翻訳のない英語論文がほとんである。
教
そのつど指示する。
材
授 業 予 定
「人間発達と教育に関する現代日本社会の価値観は、青少年をとりまく環境をどのよう
に形成しているのか」という問題に関連する研究を紹介していく。学生は、紹介された
研究文献について分析、発表を行う。
- 220 -
人間生活学研究科
人間複合科学専攻 博士後期課程
研究分野/領域
保健栄養論
授業コード
H2100
授
業
科
目
発達保健論
担
者
小田 慈
授
業
形
態
講義
間
通年
単
当
期
位
数
4
対 象 年 次
1 2 3
授 業 概 要
少子・高齢化社会における小児保健・福祉、成育医療のあり方について、最新の状況を
もとに、様々な視点からとりあげ検討し、あるべき姿について知見を深める。
到 達 目 標
当該分野における博士号を有する研究者として恥ずかしくない知識と教養を身につけ
る。
成 績 評 価
基
準
取り組み姿勢、レポートなど総合的な評価。
留 意 事 項
文献を教材とする。文献検索方法についての理解が必要。
教
当該分野における最新情報を含め適宜紹介。
材
授 業 予 定
1.我が国における小児医療の現状と問題点 2.小児の成長と発達 3.小児保健指
標 4.発達障がいとその対応 5.成育医療 6.疾患の予防と成育環境
人間生活学研究科
人間複合科学専攻 博士後期課程
研究分野/領域
保健栄養論
授業コード
H2110
授
業
科
目
予防栄養論
担
者
木本 眞順美
授
業
形
態
講義
間
通年(集中)
単
期
当
位
数
4
対 象 年 次
1 2 3
授 業 概 要
生命現象あるいはその障害の理解には代謝学の学びが必須となり、その知識は我々が目
標とする病気の予防に効果的に働く。本講義においては、代謝学のコア部分を体系的か
つ専門的に論述する。同時に、研究史上トピックスとなった研究事例を通して、解説・
討論する。
到 達 目 標
生命現象を分子の構造から遺伝子の調節系に至るまで、あらゆる代謝系の統合として理
解し、追究できる能力の修得
成 績 評 価
基
準
期末レポート(70%)、毎授業での討論内容(30%)などを総合して評価する。
留 意 事 項
生命科学の多分野に興味をもち、積極的に討論に参加する。
教
授業中、適宜指示する。
材
授 業 予 定
1. 一酸化窒素(NO)の発見からその代謝機構、生理的役割
2. NO の病態生理学的役割:生活習慣病の発症と予防
3. 時間栄養学研究の現状 4. メチル化アミノ酸代謝とエピジェネテイクス
- 221 -
人間生活学研究科
人間複合科学専攻 博士後期課程
研究分野/領域
保健栄養論
授業コード
H2120
授
業
科
目
栄養環境論
担
者
大西 孝司
授
業
形
態
講義
間
通年
単
当
期
位
数
4
対 象 年 次
1 2 3
授 業 概 要
地球環境は、人間のみならずすべての生物が生活するための基盤である。しかし近年、
地球温暖化をはじめとする環境問題は、国際的にも重要課題として認識されてきている。
その原因と対応策を身近な生活の中から正しく認識し、環境保全・地域保健・疾病予防
等の面から管理栄養士として取り組むべき役割と課題が何かという点を考えていく。
到 達 目 標
上記内容の情報収集、理解、解析評価、研究レポートの作成が出来る人材育成を目指す。
成 績 評 価
基
準
態度、ディスカッション・研究レポートの内容等から総合的に評価する。
留 意 事 項
自ら積極的に考え、調べ、探究する行動姿勢を常に持ってほしい。
教
研究のための資料や文献等を準備する。また、必要に応じ自ら論文等の文献を収集する。
材
授 業 予 定
週に一回、上記内容についての講義・指導を行っていく。
人間生活学研究科
人間複合科学専攻 博士後期課程
研究分野/領域
保健栄養論
授業コード
H2130
授
業
科
目
環境生態栄養論
担
者
佐藤 眞一
授
業
形
態
講義・演習
間
通年(集中)
単
数
4
期
当
位
対 象 年 次
1 2 3
授 業 概 要
県ないし県下各市町村の各種健康指標、栄養摂取関連指標を、全国ないし他都道府県・
市町村との比較の中で把握し、栄養施策立案につなげるための方法を学ぶ。学生の興味
により、より深い栄養疫学研究手法への展開や、ヘルスプロモーションへの展開につい
て具体的な方法を学ぶ。
到 達 目 標
既存の調査資料の解釈をでき、PDCAサイクルを回す計画立案ができること。
成 績 評 価
基
準
授業中の反応とレポートの内容から総合的に評価する。
留 意 事 項
課題探索型の積極的姿勢での受講を望む。
教
一般に入手可能な公的統計資料等。
材
授 業 予 定
1.食事調査法毎のバイアスと利活用 2.国民健康栄養調査の活用 3.特定健診・
保健指導成績の活用 4.ヘルシーボランティア効果 5.平均値への回帰 6.実験
デザインと必要サンプル数 7.ハイリスクアプローチとポピュレーションアプローチ
8.行政アプローチとその標価
- 222 -
人間生活学研究科
人間複合科学専攻 博士後期課程
研究分野/領域
保健栄養論
授業コード
H2140
授
業
科
目
生体機能調節論
担
者
林 泰資
授
業
形
態
講義
間
通年
単
当
期
位
数
4
対 象 年 次
1 2 3
授 業 概 要
脳の機能は,受容体やイオンチャンネルなどを介した神経細胞相互の情報伝達とその
精密な調節により発揮されており,生体の恒常性維持から学習,記憶,情動などの高次
神経機能まで担っている。本講義では,人体を総合的に調節する脳機能のうち,特に高
次神経機能に焦点をあてて,神経生理学的および神経薬理学的観点から考究する。さら
に,食品成分の機能や新しい医薬品の可能性について考える。
到 達 目 標
人間理解のために,脳機能の生理学的理解は不可欠である。本講義では高次神経機能
の考究を通じて,人々の健康の保持・増進に寄与できる人材育成を目指す。
成 績 評 価
基
準
授業態度および課題レポート等を総合して評価する。
留 意 事 項
特になし。
教
毎回,プリント等を配付する。
材
授 業 予 定
高次神経機能に関する講義を行い,その後,最新の文献を解説する。
人間生活学研究科
人間複合科学専攻 博士後期課程
研究分野/領域
保健栄養論
授業コード
H2150
授
業
科
目
食行動生理論
担
者
服部 幸雄
授
業
形
態
講義
間
通年
単
期
当
位
数
4
対 象 年 次
1 2 3
授 業 概 要
食行動にかかわる生理学領域、および保健栄養のみならず精神機能、生活文化などをも
含めた関係諸領域における最新の知見について検討し、これらの成果からいくつかの研
究課題を設定し考察することによって食行動にかかわる生体の機能原理を見出す。
到 達 目 標
食行動にかかわる生理学領域において、有意義な学術情報を見出し、提示されている研
究結果の解析や考察に対して的確な評価を行うことができる能力を養う。
成 績 評 価
基
準
学術情報の検索、学術的問題点の抽出、質疑応答などから総合的に評価する。
留 意 事 項
生理学、特に食行動の生理学にかかわる学術雑誌に目を通し、関係する学術情報検索を
行うといった習慣を身につけ、広い学術的視野をもつようつとめてほしい。
教
食行動にかかわる生理学領域の学術書および欧文学術雑誌に掲載された論文を主な教材
とする。
材
授 業 予 定
食行動の生理学、食行動周辺領域、学術情報検索、学術的問題点の設定、研究方法と研
究結果の解析、研究結果の発表、手際よい学術論文作成といった事項について解説する。
- 223 -
人間生活学研究科
人間複合科学専攻 博士後期課程
研究分野/領域
保健栄養論
授業コード
H2160
授
業
科
目
食品栄養論
担
者
菊永 茂司
授
業
形
態
講義
間
通年
単
当
期
位
数
4
対 象 年 次
1 2 3
授 業 概 要
無機質の栄養状態と関連する疾患の発症過程における、無機質の作用機序に関する最近
の研究成果について論じ、その疾病の予防と改善を目指した無機質栄養のあり方を考究
する 。
到 達 目 標
疾病の発症における無機質の作用機序が解明された過程を論理的に理解する 。
成 績 評 価
基
準
課題発表(35 点)課題追究の深度(35 点)レポート(30 点)
留 意 事 項
文献を教材とする 。
教
研究論文
材
授 業 予 定
1.無機質の代謝と糖尿病 2.無機質の代謝と高血圧 3.無機質の代謝と脂質異常
症 4.無機質の代謝と骨粗鬆症 5.無機質の代謝と貧血
人間生活学研究科
人間複合科学専攻 博士後期課程
研究分野/領域
保健栄養論
授業コード
H2170
授
業
科
目
調理文化論
担
者
今田 節子
授
業
形
態
講義
間
通年
単
期
当
位
数
4
対 象 年 次
1 2 3
授 業 概 要
伝統食(海藻、魚介類、大豆類)の特徴を自然・人文・社会科学の学際領域からとら
え、日本の調理文化の特徴を明確にし、その変容と背景および実態を総合的に論述する。
さらに今日の健康食としての伝統食の意義についても考察を進める。
到 達 目 標
調理は文化であるという視点を具体的に理解し、アジア文化圏との関わり、歴史的関
わり、社会環境との関わりの中で日本の調理文化を把握できる能力を養う。
成 績 評 価
基
準
受講への積極性、授業内容に関する思考・発表能力、課題レポートなどにより総合的
に評価する。
留 意 事 項
世界の、またアジア文化圏のなかの日本の食文化に広い視野から関心を持つこと。
教
材
伝統食の実地調査結果、文献調査結果を資料とする。授業時に必要に応じて資料を配
付、または参考文献を紹介する。
授 業 予 定
これまでの調査研究結果に基づき論述する。1.新しい調理学体系と調理文化学の位
置づけ 2.調理文化の研究方法 3.アジア文化圏のなかの日本の調理文化 4.調理
文化の歴史的変容と背景 5.調理文化の現状と伝承への取り組み 6.健康食としての
再評価
- 224 -
人間生活学研究科
人間複合科学専攻 博士後期課程
研究分野/領域
保健栄養論
授業コード
H2180
授
業
科
目
食品機能論
担
者
北畠 直文
授
業
形
態
講義
間
通年
単
当
期
位
数
4
対 象 年 次
1 2 3
授 業 概 要
食品の機能として、いわゆる栄養機能、物性機能、生体調節機能があげられる。これら
の機能について、事例をあげ、歴史的背景も踏まえながら論究する。さらに、食の社会
的機能についても、食品科学的観点から考察し、“食”の必然性について論考したい。
到 達 目 標
食品機能の問題考究を通して、食の捉え方、食に対する考え方を養い、思考能力を培う
ことを目標にする。食品科学者としての高度な基礎的研究解析能力の育成を目指す。
成 績 評 価
基
準
期末レポート、授業における討論内容、報告内容等により総合的に判断する。
留 意 事 項
自然科学を基軸とし、社会科学、人文科学的研究も考慮に入れつつ、食に対するあらゆ
る先入観を排して“食”を考察したい。
教
必要に応じて紹介、配付する。
材
授 業 予 定
食品の栄養機能、物性機能、生体調節機能、さらに食の社会的機能の各分野の論文を講
読し、各分野における論点、問題点を詳らかにするとともに、それらの基礎的知見や研
究履歴、先行研究を確認し、研究の現状を理解する。また、英語論文の読み方、書き方、
まとめ方も併せて講義する。
人間生活学研究科
人間複合科学専攻 博士後期課程
研究分野/領域
生活文化論
授業コード
H2300
授
業
科
目
生活経営管理論
担
者
水谷 節子
授
業
形
態
講義
間
通年
単
期
当
位
数
4
対 象 年 次
1 2 3
授 業 概 要
人間及び人間生活で遭遇する複合型問題の解決を導き、社会の創造的な形成に寄与する
べく、複合科学としての理論及び方法論が求められる。こうした視点に立った生活経営
管理論について、本授業では具体的に述べ追究していく。
到 達 目 標
生活経営管理に関する代表的な学説について理解する。また、現代社会の特に消費と学
説との関係づけを通して、生活世界や社会の創造に取り組む力を高めたい。
成 績 評 価
基
準
レポートを中心に総合評価。
留 意 事 項
院生の課題意識に即した教材、学説を吟味して選ぶ。
教
授業中に適宜提供する。
材
授 業 予 定
人間尊厳及び人間生活尊重の経営管理に挑んだ、主要理論 ( 学説 ) のパラダイムシフト
を説く。一例として、システム論におけるキ-概念は、市民参加、責任管理、危機管理
等である。その後、現代社会に潜む論点、特に消費問題を生活経営管理の側面から解き
明かし、マネジメント方法論を中心に考究する。
- 225 -
人間生活学研究科
人間複合科学専攻 博士後期課程
研究分野/領域
生活文化論
授業コード
H2310
授
業
科
目
家族・社会機能論
担
者
葛
葛生 栄二郎
曷
授
業
形
態
講義
間
通年
単
当
期
位
数
4
対 象 年 次
1 2 3
授 業 概 要
現代社会の家族問題について、とりわけ法や倫理の観点から考察し、あわせて社会に
おいて家族の果たす機能に言及する。家族の多元化、ひいては家族の溶解すら叫ばれる
現代社会にあって、家族にいかなる法的・倫理的位置づけを与えるかは、各人の法意識
や倫理観念を強く規定する。カトリック的家族倫理のみならず、現代のリベラルな家族
観、コミュニタリアンの家族観などを比較検討して、家族のあり方を考えたい。
到 達 目 標
現代社会における家族の普遍性と特殊性とを理解し、同時に、その背景を理解すること。
成 績 評 価
基
準
出席状況、および講義における質疑応答の質に応じて評価する。
留 意 事 項
とくになし
教
材
必要に応じて指定するが、M.Nussbaum, Sex, Gender, and the Family; N.Noddings,
Starting at Home を中心として用いる。
授 業 予 定
上記教材を用いて、リベラルな家族観、コミュニタリアンな家族観などの視点を示す
ことから始める。さらに、家族史を通じて家族機能の変化を考える、社会学的分析を通
じて現代家族の特殊性を考えるなど、参加者の興味に応じて展開を調整したい。
人間生活学研究科
人間複合科学専攻 博士後期課程
研究分野/領域
生活文化論
授業コード
H2320
授
業
科
目
社会福祉論
担
者
杉山 博昭
授
業
形
態
講義
間
通年
単
期
当
位
数
4
対 象 年 次
1 2 3
授 業 概 要
国際的・国内的な社会状況において、社会福祉学研究が直面している課題について、思
想、歴史、政治・経済政策、実践・専門職の観点から検討し、国際的な社会の変容のな
かでの、社会福祉の役割と限界を検討する。
到 達 目 標
貧困、介護など現代社会の諸問題への解決の方策について、主体的に議論する能力を獲
得する。
成 績 評 価
基
準
発表態度・発表内容の総合的判断(50%)、年3回のレポート(50%)
留 意 事 項
指示した文献を読みこなしたうえで、主体的に参加すること
教
講読する文献を随時指示する。
材
授 業 予 定
1~3思想研究の意義 4~6生命の尊厳と福祉 7~9福祉史研究の意義と課題
10 ~ 12 福祉と協同 13 ~ 16 福祉政策の課題 17 ~ 20 経済と福祉の関係
21 ~ 23 専門性の意義と限界 24 ~ 27 ケアの社会化 28 ~ 30 国際社会と今後の福祉
政策
- 226 -
人間生活学研究科
人間複合科学専攻 博士後期課程
研究分野/領域
生活文化論
授業コード
H2330
授
業
科
目
民族社会論
担
者
加藤 正春
授
業
形
態
講義
間
通年
単
当
期
位
数
4
対 象 年 次
1 2 3
授 業 概 要
奄美沖縄社会を基軸にすえ、日本および東アジア社会の生活文化を考察する。講義では、
当該地域の人々の宗教的世界観の構造的理解をめざして、葬墓制と霊魂観、神観念等の
比較研究を行う。
到 達 目 標
当該地域社会の宗教的世界のあり方について、いくつもの未解決の問題が存在すること
の理解をもって、本講義の到達目標とする。
成 績 評 価
基
準
レポート 2 本(各 50%)
留 意 事 項
当該テーマに関する課題レポートを2本課す。
教
必要なものは用意する。
材
授 業 予 定
奄美沖縄の葬墓制⑴~⑺、共同墓の論理と二重墓制⑴~⑺、
屋敷墓と葬制の沿革⑴~⑺、一身二霊魂観の展開⑴~⑺、魂魄説と霊魂観念⑴~⑵
人間生活学研究科
人間複合科学専攻 博士後期課程
研究分野/領域
生活文化論
授業コード
H2350
授
業
科
目
地域文化論
担
者
横山 學
授
業
形
態
講義
間
通年
単
期
当
位
数
4
対 象 年 次
1 2 3
授 業 概 要
情報や交通の発展により地理的な距離は大幅に短縮されたが、文化理解の問題は依然と
して大きい。他国や他者の文化を理解することは、自分自身の文化理解を深める。時代
や空間の異なる地域や人物に焦点を定め、介在する文化観・文化認識・文化理解の方法
論と具体事例を学ぶ。たとえば、近世における琉球と日本との文化的相互理解、また、
近代における外国人の日本理解などの異文化理解である。具体的には、学生の問題意識
を基点とした研究額域と課題に即した形で指導する。他研究領域の方法論を合わせて学
ぶことが必要。
到 達 目 標
地域文化についての充分な認識方法を獲得。
成 績 評 価
基
準
出席と毎授業の質疑評価。レポート。
留 意 事 項
教
材
授 業 予 定
適宜、教示する。
1.異文化認識について 2.資料構成論について 3.文献学について
基本的には、学生の研究対象に即した指導を行う。
- 227 -
人間生活学研究科
人間複合科学専攻 博士後期課程
研究分野/領域
授業コード
H2570~
授
業
科
目
課題研究
担
者
各研究指導担当教員
授
業
形
態
演習
間
通年(3年)
単
期
当
位
数
4
対 象 年 次
1~3
授 業 概 要
それぞれの専門領域における博士論文作成のための継続的指導を行う。
到 達 目 標
査読制度をもつ学会誌に投稿しうるレベルの論文を作成し、学位を取得する。
成 績 評 価
基
準
留 意 事 項
教
自らの研究を深めるとともに、積極的に学会活動に参加し、研究発表を行い、論文や研
究ノ-ト等の投稿を行うこと。
材
授 業 予 定
学生と研究指導担当教員の協議により指導を進める。
- 228 -