東都医療大学 ヒューマンケア学部 看護学科

発行日:平成28年2月00日 発行:東都医療大学学報編集委員会
連携病院めぐり 東都三軒茶屋クリニック
院長 大坪 茂
学校法人青淵学園 東都医療大学学報
癒される医療を目指します
透析医療のさきがけとして1970年より透析医療を開始した三軒茶屋病院
ならびに青葉病院の、透析療法を知り尽くしたスタッフにより新たなクリニック
が誕生しました。外来部門では一般内科疾患とともに、腎臓、高血圧、糖尿
病、内分泌の専門外来を行います。透析部門では透析の専門医達がチー
ムで診療し、
患者様の人生、
生き方を尊重し、
適確化医療を提供いたします。
当院では最新の水浄化システムによる間欠的血液透析濾過、
オンライン
血液透析濾過や長時間透析が可能です。
こうした治療により、血圧の安定
化や効率よく毒素を除去し、
患者様に身体の癒しを提供致します。
人工透析
の方法や考え方は時代と共にどんどん進化しています。
それでも透析治療は週に3回通院し続けていかなければなりません。
私たち職員は、
エビデンスに基づいた適切な方法を自ら学び、
患者様の気持ちに寄り添い、
安心して透析生活を送れるよう、
患
者様とご相談しながらより良い看護を実践していきます。
そしてこのクリニックに来て良かったと思っていただけるよう、
クリニック
第14号
の理念である
『癒される医療』
の場をご提供できるよう、
日々努力してまいります。
深谷大里看護専門学校だより
11月11日、12日の2日間に渡って第18回生ケーススタディー発
表会が行われました。
テーマを
「No pain, No gain ~2760時間笑顔でつなげた
私達の看護~」
として、
学習で学んだことをさらに深めあう機会と
なりました。2月の国家試験にさきがけての、
もうひとつの3年間の
学習の集大成といえるもので、事前の練習にも力を注ぎ、特に前
日の夕方は時間の許す限り何度も原稿を読み上げました。
当日は先生方の助力を得ながら、進行係と発表者が協調して
よどみない進行を心がけました。3年生がお世話になった実習施
設の看護部長や指導者の方々もお招きして発表を聴いていただ
き、
暖かい御助言を賜りました。
東都医療大学 ヒューマンケア学部 看護学科
東都医療大学公式ウェブサイト
http://www.tohto.ac.jp/
東都医療大学
検 索
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その他にも学内イベントのニュースやフォトライブラリー、図書館蔵書検索・開館日カレンダーなど、
最新の情報をお伝えしております。
〒366-0052 埼玉県深谷市上柴町西4-2-11
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ヒューマンケア 医は仁術、
その心 忠(まごころ)
と恕(おもいやり)
理事長 大坪
人は生まれながらにして集団生活を営
礎的能力を持たねばならない。
ここでのケアは医療の事を示しているが、
み、
そこに家族を形成して、親戚、部族、国
生命を尊重し人間の尊厳と基本的権利を理解できる豊かな人間性を持っ
家へと社会生活の単位が大きくなっていく。
た医療、
すなわちヒューマンケアを修得しなければ医療人とはいえない。
そこで要求されるのは、人と人とのつながり
〔ヒューマンケアの定義〕
「医は仁術」
とは、医学の知識・技術を持つのみでなく命を大切にして、
であり、
その基本は愛である。社会生活を
営むと同時に、個人はお互いに助け合うこ
とで、
自分も生活・生存していけるものである。
「青淵」の由来となった池
学長 中條
俊夫
35年以上にわたり外科、特に小児外科に携わってきた私に
び、
ETとなって帰国し、
わが国のストーマケアを発展させました。
は、
これらと同様に重視し、
発展に努力してきた医療分野として、
この流れは世界中に広がって各地にETスクールが設立され、
褥瘡とストーマがあります。今回はストーマについて投稿し、
こ
多くのオストメイトは人間性を取り戻すことができました。
の領域について皆様の理解を深めたいと思います。
ストーマ造設を要する疾患にかかる成人は多いのですが、
ストーマstomaやostomyは入口や出口の口を示す言葉で
成人に比し、
小児でのストーマ造設は極めて少ないため、
小児
を示す、
即ちヒューマンケアのことである。
その実践にあたっての心掛けが
す。
入り口では口内炎stomatitis、
胃stomachなどにも用いられ、
用のストーマ装具の発展、
工業化は大変遅れました。
出口としては大腸に設けられた人工肛門colostomy、回腸に
私は国立小児病院の外科医長を務めていた期間に、同病
作られた回腸ストーマileostomy、尿排除の尿路ストーマ
院看護師であった石川真里子女史(現山梨大学小児看護学
urostomyなどに用いられています。
また、
ストーマを持つ方を
教授、
ET、
WOCN、
2016年の第33回日本ストーマ・排泄リハビ
ostomateと称し、
これをタイトルに使用しました。
リテーション学会会長)
と一緒に、
わが国最初の小児ストーマ外
私が外科医師となってからは、
直腸癌、
潰瘍性大腸炎、
腸閉
来を国立小児病院内に開設したのは1980年です。最初は小
児用ストーマ装具が世界的になく、一番小さい成人用の装具
人の尊厳と権利を理解し豊かな人間性を持って行う医療を実践すること
人として、
この集団生活を営む以上、
奉仕することはむしろ義務である。
忠(まごころ)
と恕(おもいやり)
である。
そこに役割分担、
即ち職業ができてくるのである。
生命を尊重し、
人間の尊厳と基本的権利を理解できる豊かな人間性を
衣食住が生きていく上で必要であり、
それに従事する職業が昔は「士
持った医療行為が「医は仁術」である。従って医は単なるビジネスとしての
農工商」
とされてきた。国と国との戦いがなくなり、平和になれば、武士の
医療行為ではなく、人間尊重の理念を基礎とする倫理性、協調性をそな
「士」ではなく、人の命を守り、生活の質を高めるサービスをする人が必要
え、
まごころと思いやりで行われるべきである。従って「医は仁術」
とは「ヒュ
となってくる。
ーマンケア」
と同義語である。
医療とはとりもなおさず命を守る職で、
医師・薬剤師・看護師・介護士・栄
具体的にヒューマンケアを別の言葉で表現すれば、
「医は仁術」であり、
塞などに対し、救命的治療として永久的ストーマや一時的スト
養士等の人即ち士がこれにあたる。医にたずさわる人は医療と福祉をもっ
医(看護)
の心は忠(まごころ)
と恕(おもいやり)
で行うことである。
て人々、
社会に奉仕することが義務である。
「忠」はその意味は心の上に中、
まごころのことであるが、
これは上位の
ーマを造設してきました。
小児外科に携わるようになってからは、
を使うより方法がなく、
新生児の腹部の大部分を占めるようなス
それでは医にたずさわる者として、社会は我々に何を期待し、何を要求
人に対する忠義、忠臣蔵などで表されるように盲従・保守的概念を想像さ
鎖肛、
ヒルシュスプルング病、骨盤腔内臓器に発生した横紋筋
トーマ装具を貼付せざるを得ませんでした。
当時の日本で入手
されるのであろうか。医療従事者は単なる病気を治し、
その報酬としてお
せるが、
これは誤った解釈であって、人間として大切なまごころのことが本
肉腫など、多くの小児疾患においてストーマ造設術を行ないま
できる小児にも使える可能性のある製品を全て集めました。
金をもらう単なるビジネスではない。
来の意味である。忠とは自分の心の問題であり、
人が社会の中で生きてい
医にたずさわる者は、
人の命を預かる以上、
単に病を治すだけではすま
くには、
人としてまごころの心を持つことが大切である。
ない、強い倫理性が要求される。人の尊厳、命について、
そして死の意味
について充分な理解が必要である。
〔命 尊厳と畏敬 ― 生命の尊厳と死の意味〕
「巧言令色、鮮し仁」のように表面上親切そうにしていても、
「まごころ
(忠)」がなくては本物ではない。
「恕」は心の上に如しで、
相方に対して自分の心の如く接する。即ち「お
人の命、
生き物の命、
そして死の意味はなんであろうか。
もいやり」の気持ちと行いである。
自分にして欲しいことを相手にする、
自分
中国の戦国時代の司馬遷の言葉に「人の命は泰山より重し」
と言い、
が嫌なことは相手にしない、
これが恕である。
大坪修 書
した。
また、
尿路系の疾患に対して、
回腸導管や尿管皮膚瘻な
1980年以来年2回、
東京慈恵医科大学でストーマリハビリテ
どを造設してきました。
ーション講習会が開催されるようになり、石川看護師と私は小
17世紀に鎖肛の新生児に世界初の人工肛門が造設されて
児ストーマに関する講義を担当しました。1985年には、
日本スト
以来、
ストーマ造設で多くの人命が救われてきましたが、
オスト
ーマリハビリテーション研究会が設立され、私は第5回の会長
メイトは、
大人も子供も、
ストーマ造設後には大変な苦労が待ち
を担当し、翌年から学会としました。
ストーマの課題は成人と小
受けていました。現在のようにストーマの周囲の皮膚に排泄物
児では大きな差があったため、1988年に石川看護師(パース
を収納する袋を粘着し、
排泄物が漏れることなく、
また臭気も発
留学でETとなる)
と共に日本全国に声かけを行い、
日本小児ス
散せず、社会活動が正常に近くできるようになったのは、1960
トーマ研究会を設立し、第1回の会長を担当しました。効果は
全くその通りである。
しかしその後の言葉が戦国時代、専
〔医におけるヒューマンケアとは医は仁術の実践と同義語でもある〕
制君主時代の考えで、
「鴻毛より軽し、
その軽重はその人
恕とは孔子の教えをひと言で示したもので、
東洋的表現であるが、
キリス
の死に方による」
と述べている。昔戦争を行っていた時代
ト教のマタイ伝のゴールデンルールも全く同じ事が書いてある。
年が近づいた時からです。最初にストーマケアが発達したのは
大きく、
各地域で小児ストーマの勉強会が開催され、
小児オスト
では、部族主君や宗教の為、近世では国や家名の名誉の
孔子の恕は、
あなたがたが嫌なことを人に施すなかれと表現し、
マタイ
アメリカで、我が国では大変に後れ、1980年を過ぎてから近代
メイトの心身の発達に大きく貢献しました。小児用のストーマ装
的なストーマ装具がやっと手にはいるようになりました。
具の研究開発も行いました。
為に、命をかけるのが当然とされていた。
そこでは死に方
伝のゴールデンルールは、
あなたがやってもらいたい事を人に施せと言って
でその人の命の軽重が評価され、名誉ある死は泰山より
おり、世紀の初め洋の東西を問わず、思想宗教の違いも問わず、同じこと
重く、無駄死には鴻毛より軽いと考えた。
それでは親が子
を人の道として教えているのは不思議な人間の歴史の幕開けと思う。
供の命を救うために自分の命と引き換える事は、
主君にとっ
〔看護におけるヒューマンケアとは〕
便や尿が絶えず失禁する状況を想像してみて下さい。本当
1980年頃までは、
ストーマの造設位置は医師が手術中に決
に悲惨な状況であることは理解できるでしょう。
ストーマ造設後
めていましたが、
その後、手術前に看護師が適正なストーマ造
て、
国にとっては鴻毛のごときものか。
今日の医療は、高度な医療知識に基づき、先進的な医療技術を活用し
の生活があまりにも過酷であったため、18世紀には、
ストーマを
設部位を決める、
いわゆるストーマサイトマーキングが次第に普
動物の親は子が襲われた時、親が囮として犠牲となる
て行われることが多く、
ややもすれば治療を受ける側と治療を行う側との人
行為は、
その命は軽いものであるか。
そうではない、
君主で
間的関係が希薄となり、
治療を受ける側の人間性が損なわれる恐れが高
作って新生児を救命するのは非人道的であるとして、世界中
及し、
造設後のストーマケアが合併症発生を抑えるレベルに向
あろうと名もなき人であろうと、命あるもの生とし生きるもの
くなっている。
の外科医師は小児に対するストーマ造設術を行なわず、児は
上していきました。小児でもストーマ合併症が少なくなり、便漏
すべての人の命に軽重の差はなく、
泰山より重いのである。
したがって、
これからの医療におけるケア
ごく短期間しか生存できませんでした。
れ尿漏れによる学業や心身発達に重大な悪影響を及ぼさない
私が小児外科に従事し始めた1960年頃は、成人も小児も、
レベルにケアは向上し、
小児用装具もいろいろと開発されてきま
ストーマの周囲を脱脂綿で作ったドーナツで囲み、
その上をお
した。
小さな蟻一匹においてもその存在には地球上に生物の
には、専門的知識や技術だけではなく、治
発生以来、
いや宇宙ができ、
地球ができ、
そして生物が生まれた歴史がそ
療を受ける人や家族と可能な限り人間的
の蟻一匹の一生に凝集されている。
な関係を築き、治療を受ける人を個別の人
むつで被う処置を通常行っていました。成人オストメイトの中に
ストーマ造設後のストーマケアに携わらず、関心や反省を示
一匹の蟻の死は、瞬間に宇宙の創生以来蟻が生まれる迄の壮大な宇
格を持った個人として捉えて、
それぞれに
宙とその歴史の終末であり、
その蟻にとっては死の瞬間は蟻を中心とした
ふさわしい思いやりを持った対応をすること
は、
カップをストーマに被せてベルトで押さえ、便が外に漏れな
さない医師が現在でも多くいることは、
極めて残念です。
しかし、
大きなドラマのエピローグで荘厳な命の幕引きの瞬間でもある。
が必要になってきている。
い工夫を自身で行う人もいました。医師も看護師も手段がなく、
術前からしっかりとストーマケアに関わる看護師が増え、
ストー
この事を考えると、
どこの誰かもわからない行き倒れの人の死でも、
この
そもそも臨床における看護ケアは、
いかなる場合にも看護師と看護の対
渋沢栄一関連図書
支援できませんでした。成人はほとんど外出も社会的活動もで
マ造設後も暖かくオストメイトを支援するようになったので、
小児
きず、子供はくさい、汚いと言われていじめられるなど、非人間
オストメイトおよびその両親を心身共に立ち直らせることが可能
的な生活を送る悲惨な時代でした。
になりました。私達は子供オストメイトの会を結成しました。会員
の中には、
成人になって医療者になった方々も多くおります。
本学の教育理念、
教育目標、
デイプローマ・ポリシーなどには、
宇宙の歴史に始まる天から与えられた尊い命で、
その人の歴史の荘厳な
象者患者との対人関係(援助的人間関係)
を通してアプローチされるので、
エピローグの瞬間である。人はましてや我々の医療に携わる義務と使命も
ケアを行う側も豊かな人間性を備えていることはもとより、人間の尊厳を尊
なおさらのこと、
生命の尊厳と死の意味を充分に認識すべきである。
重し、
人間性を守るという道徳的、
倫理的価値観に裏打ちされた知識・技
1950年台のアメリカで、
回腸ストーマ周囲の皮膚障害に苦し
術・態度でアプローチしなければならない。
んだノーマギル女史の訴えを受け、
クリーブランドクリニックのタ
〔医に携わる者の使命〕
2
修
オストメイトの基本的権利を理解できる医療者になってほしい
医にたずさわる者は、生命を尊重し、人間の尊厳と基本的権利を理解
本学では、
そうした人の尊厳や命に対する畏敬の念と高い倫理観に裏
できて、
次いで豊かな人間性を最高学府で学び、
身につけねばならない。
打ちされた看護ケアを
「ヒューマンケア」
と捉え、
「ヒューマンケア」を実践で
わが母校である青淵学園の教育目標としては、
大学である以上に豊か
きる医療人を育成していくことを目標としている。
この青淵学園は論語のふ
な人間性、
ヒューマンたることは当然であるが、
さらに何を学ぶかを考えて
る里・深谷に開学された。
この地は「まごころ」
と
「おもいやり」、即ち忠と恕
みよう。大学を卒業しプロとして生きていくには、
医(看護学)
の基礎的な知
の町である。
ここに学び働く我々は、
この心を持って医の道を学び、
医は仁
識・技術・態度を習得し、
ヒューマンケアの理念に基づいた実践ができる基
術、
忠と恕であることを生涯心すべきである。
ーンバル外科医師がカラヤパウダーの皮膚保護効果を発見し、 「人間の尊厳と基本的権利を理解し、
看護の知識・実践能力を
それ以後、
ストーマ装具が次第に開発されるようになりました。
磨き、
社会に貢献できる人のを育てる」
と書かれています。本学
この二人は協力してET
(enterostomal therapist)
スクールを
の学生諸氏には、
人間をオストメイトに読み替えて、
心身の悩み
設立し、
ストーマケアを看護師に学ばせ、
多くのETを送り出しま
を抱える方々や家族の基本的人権をよく理解し、
信頼される医
した。
1975年以後、
わが国からも多くの看護師がこの学校で学
療者に育ってほしいと願い、
ストーマについての投稿をしました。
3
第7回 青淵祭
「わ ~話・輪・和・環・笑・我~」
2015年11月21日
11月21日に行われた青淵祭は、天候にも恵まれ盛大に終了することができました。今年は1日のみの開催で不安があ
ご
まり、屋内には体験企画を多く用意したことで大学全体が盛り上がり、今年のテーマである
「わ」が学生はもちろん来場
声
の
りましたが、昨年よりも多くの方にお越しいただきました。屋外に飲食ブースを設置したことでステージ前に多くの人が集
者
来場
致しました。」
さすが看護学生と感心
ていて、
られ
に貼
が壁
もの
「学んだ
してくださった方にも伝わり本当に嬉しく感じました。
こうして青淵祭を無事終えることができましたのも、地域の皆様のご
協力やご来場くださいました多くの皆様のおかげです。本当にありがとうございました。
チャリティー・バザーでは22,871円集まりましたので、全額ユニセフに寄付をいたします。
この場を借りてお礼を申し上
げます。
由香里
者
来場
声
もまた来たいです。」
一日楽しめました。来年
「とても充実していて
声 「食
の
声
思いました。」
この大学で学びたいと
た。
まし
動し
に感
話し
の方のお
「ケアリングクラウン
ました。」
ゆっくり楽しむことができ
一日
り、
もあ
遊び
けの
、子ども向
の販売が充実していて
べ物
者
来場
声
の
ご
ご
者
来場
者
来場
の
ご
の
ご
青淵祭実行委員長 髙橋
ました。」
いろいろな体験ができ
企画で、
「看護大学ならではの
ホームカミングデイ
者
来場
声
す。」
ていて来て良かったで
それぞれ楽しそうにし
なが
みん
た。
まし
てみ
ぞい
「垂れ幕にひかれての
4
者
来場
声
の
ご
の
ご
本学も3期生を送り出し、
保健医療分野で活躍しています。
その卒業生との絆や
大学帰属性を高め、
ますます社会で活躍できる人材の支援、精神的支柱・新たな
情報発信の場として卒業生を対象にホームカミングデイを設け、
親睦を深めて頂け
す。」
またきたいとおもいま
のしかったです。
「はじめてきたけどた
るような機会を提供致しました。
卒業生の皆様には我が家に帰るような気持ちで、
恩師や旧友との再会を得て楽
しいひと時を過ごされ、
交流の輪を広げ、
本学卒業生としての帰属性や絆をいっそ
う深めて頂けることを願い、
大学の一大イベントである青淵祭の日に合わせました。
当日は31名の卒業生と退職教員3名が出席して下さり、
中條学長、
今川学部長、
小野学生会長からの歓迎の挨拶、
卒業生代表として白水大介(2期生)君が現状
を話され、
会の発展を願い、
1時間程度の短い時間でしたが盛況に終了しました。
5
地域とのつながり
スチューデントライフ
公開講座(平成27年度)
第1回
7月18日(土) 活きいきと生きるために!
講師:笹沢弥生(岡病院 がん性疼痛認定看護師)、須田利佳子(本学 成人看護学准教授)
第2回
臨地実習の様子(平成27年度)
講師:香川靖雄(女子栄養大学副学長)
学校保健実習 4年生 大沢 紗
助産学実習 4年生 渡辺 早紀
学校保健実習では、深谷市内の小学校に伺い3日
この度私は、
東邦大学医療センター大森病院にて、
間の実習をさせていただきました。
1クラス受け持ち、
授
約2か月に渡り助産学実習を行わせて頂きました。そ
業や休み時間などを一緒に過ごし見学する中で、保
の中でも特に印象に残ったのは分娩の介助でした。
す
健指導・保健学習のあり方や各学年の発育・発達の
でに母性看護学実習にて母性看護については学習
違いについて知ることができました。
また、校長先生や
済みではありましたが、実際に自分が出産に携わり分
教頭先生、養護教諭それぞれの先生方の役割につ
娩を介助させていただくとなると、喜びの裏に想像以
いて理解することもできました。先生方は多くの児童が
上のプレッシャーがありました。母と子の二つの命を守
いる中、一人ひとりの児童に目を向けて接しており、児
りながら、
「 今」起きている出産という事象に対して経
童を大切に育てる姿勢に心をうたれました。保健室で
時的に助産過程を展開させるとともに、母親自身の持
は、養護教諭と児童の関わりを観察し、
身体面だけで
つ力を最大限に引き出し、安全・安楽に分娩を介助す
なく、精神面への関わりも重要であると感じました。養
ることは、多くの知識と技術、
また的確な判断力が必
護教諭は地域や学校内外のさまざまな職種と連携す
要であり、
初学者の私は最初はほとんど助産師さんに
ることで視野が広がり、
児童の小さな変化に気づくこと
手を添えて頂く結果となってしまいました。
しかし、
そん
で、
児童の健康や安全を守っていることがわかりました。
な中でも赤ちゃんを取り上げた時には手に小さな命の
学校保健実習で多くの学びを得ることができました。
ずっしりとした重みを感じ、改めて母親の偉大さと新し
実習でお世話になった校長先生をはじめ、諸先生方
い命の誕生の尊さを実感し泣いてしまいました。
この
に感謝の思いでいっぱいです。
ありがとうございました。
時の体験を忘れることなく、更なる成長の糧としていき
たいと思います。
精神看護学実習 4年生 森 綾乃
6
9月14日(月) 葉酸米による医療費削減、認知症、脳卒中予防
看護統合実習 4年生 堀江 美和
私は精神看護学実習に加えて統合実習でも森林
私は卒業後の看護師としての臨床実践に近い経
病院で実習させて頂きました。精神看護学実習では
験をしたいと考え、看護統合実習の実践領域に成人
デイケア、作業所に二日間ずつ行き、沢山の利用者と
看護を選びました。
また、実習の課題学習を「呼吸苦
レクリエーションや就業体験を通し、
コミュニケーション
のある患者への看護」
とし、埼玉県立循環器・呼吸器
をとることができました。病棟実習では四日間という短
病センターの呼吸器内科病棟で実習させていただき
い時間の中で受け持ち患者の看護計画まで立てるの
ました。
が難しかったですが、
患者と関われる時間(作業療法
実習では初めて2名の患者様を同時に受け持たせ
等)
を大切にし、
内容の濃い時間を過ごすことができま
ていただき、看護チームの一員として看護を実践しま
した。
した。受け持たせて頂いた患者様はお二人とも呼吸
他にも、
一般病棟とは違う病棟の構造(閉鎖病棟)
、
苦がありましたが退院が予定されていました。患者一
行動制限、隔離、保護室、疾患の特徴等、精神看護
人一人に合った治療がある中でその人の年齢や生
学の特徴を学ぶことができました。専門領域だったの
活背景、性格なども踏まえたうえで退院後、患者様は
で最初は不安もありましたが、
精神看護学の看護の特
完全に軽減できない呼吸苦とどのように向き合ってい
徴を理解しながら実習できたので、
充実した実習期間
くことがよいのかをその人に合った呼吸改善方法を検
を過ごすことができたと思います。今回の実習経験も
討し、
退院指導を実践しました。複数の患者様への看
含め、
今後の自分の看護間を深めていきたいと思いま
護を同時に実践していくことは大変難しかったのです
す。
が、
卒業を前に貴重な経験ができたと感じています。
第3回 10月29日(木) 家庭でできるこどもへの救急対応
講師:内山かおる(本学 小児看護学講師)
第4回 11月21日(土) 災害弱者へのかかわり
講師:岩﨑和代(本学 母性看護学教授)
第5回 12月 2日(水) 「うつ」
とこころの健康
講師:辻脇邦彦(本学 精神看護学准教授)
第6回
2月27日(土) シンポジウム「お年寄りの健康」
「内科医の立場から」講師:鈴木剛(本学 専門基礎看護学教授) 「高齢者看護学の立場から」
講師:佐藤光栄
(本学 高齢者看護学教授)
「在宅で生活するお年寄りへの支援」講師:柿沼直美(本学 在宅看護学准教授)
「病気を予防するために」講師:照沼正子(本学 公衆衛生看護学教授)
Ⓒ深谷市
本学公開講座は、深谷
市健康マイレージ事業
「 た めるんピックふ か
や」の登録事業にも選
ばれています。
青淵祭講演会
講師:金本麻理子さん
(ケアリングクラウン)
今回初めて学生主導による講演会を青淵祭で開催しまし
た。講師の金本麻理子さんは映画「パッチ・アダムス」に感銘
を受け、
「医療現場にユーモアと愛に満ちあふれたコミュニ
ケーションを取り入れる」
というパッチのコンセプトを胸に、
日本
中の医療機関や福祉施設に笑いと癒しを届けるケアリング
クラウン活動を行っています。講演ではパッチ・アダムスのモ
デルになった医師ハンター・アダムスさんとの出会いから海外
でのクラウニング活動のエピソードなども含め、画像を交えながらご紹介いただきました。
また、実
習室を利用した青淵祭企画「夢の小児病棟」でクラウニングの実践もしていただき、来場した子
ども達もとても喜んでいました。
(表紙写真:中條俊夫学長と金本麻理子さん)
子ども大学
~未来の東都医療大学生を学生とともに育てることを期待して~
「子ども大学ふかや」への本学の参加も4年目になりました。9月5日に「包帯を巻いてみよう
!」
「車イスを上手に押せるようになろ
う
!」の2テーマを本学で行いました。元気あふれる、
そして発想豊かな子どもたちとともに学生ボランティア6名と教員10名が楽しく
取り組みました。9月末に行われた「子ども大学くまがや」
との合同発表会でも誇らしげに学習したことを発表する子どもたちの姿
に、
未来の東都医療大学生が生まれることを期待してやみませんでした。学生の皆さん、
先生方、
来年も是非ご協力を
!
その他…
10月7日
(深谷駅前)
、
8日
(籠原駅前)
には、
「台風大雨災害義援金」の街頭募金活動を12名の
有志学生で行いました。
お預かりした合計14,050円は、
日本赤十字社の同義援金に寄付しました。
抗がん剤治療により脱毛した方へ医療用ウイッグ
(かつら)
を贈るプロジェクト
「キレイの力」に今
年も協賛し、
髪の毛を寄付するヘア・
ドネイション活動に多くの学生が参加協力しています。
認知症の方やそのご家族の方々との交流の場「オレンジカフェ東都」
も、
月1回のペースで定期
的に開催中です。
その他、
日本赤十字社の災害救護訓練、
深谷赤十字病院でのクリスマス・キャンドルサービス、
深谷市福祉健康まつり、
ふるさ
と上柴まつりへのボランティア参加など、
地域の方々や団体との交流・協力を学生・教職員ともに積極的に行っています。
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