資料9 電動バイク・コミュニティサイクル 利用環境の整備 中央復建コンサルタンツ株式会社 ベトナムの現状 ガソリン価格の増加 • ベトナムにおけるガソリンの小売価格は上昇傾向にある • ベトナムにおける所得に占めるガソリン代の割合は高い 15.5% ベトナムにおけるガソリンの小売価格推移 出典:独立行政法人 新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO) 9-1 10% 以上! 11.0% 5.0% 150万円~250万円 2.2% 100万円~150万円 50万円~100万円 3.4% 25万円以下 上昇傾向 25万円~50万円 20.0% 18.0% 16.0% 14.0% 12.0% 10.0% 8.0% 6.0% 4.0% 2.0% 0.0% 所得に占めるガソリン代の割合の比較 1 ベトナムの現状 日常における市民の短い移動距離 • バイクによる移動の95%は10km以下の移動距離であり、電 動バイクはこれを十分にカバーできる性能を有している (%) 航続可能距離 46.8 30 km 12.4 10.6 9.5 10.3 10km~ 3.5 5~10km 3~4km 2~3km 1~2km 0.5~1km 4~5km 5.2 5.1 ~0.5km 50 45 40 35 30 25 20 15 10 5 0 バイクによる移動距離 2 ベトナムの現状 政府の低炭素化に向けた政策 自動車転換への高いハードル • ベトナム政府は、低炭素型社会の形 成に向け、交通分野においても省エ ネや排気ガス抑制に関する政策を 打ち出している • 国家グリーン成長戦略の施策 ① 自動車の販売価格が高い 省エネルギー法(50/2010/QH12) ② ローン・割賦販売等のファイナンス の仕組みが普及していない 排ガス規制 (Decision No.249/2005/QD-TTg) (Decision No.49/2011/QD-TTg) ベトナム固有の環境により、ガソリン バイクからガソリン自動車へのシフト は起こり難いと考えられる ③ 道路インフラの整備が遅れている ④ 駐車場が少ない ⑤ 自動車免許取得のハードルが高い 出典:独立行政法人 新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO) 9-2 3 ガソリンバイクから電動バイクへの転換 • ガソリンバイクよりも電動バイクのほうがメリットが大きい ベトナムの現状 • ガソリン代が高い • 電動バイクはよりコスト が低い • 移動距離が短い • 電動バイクは十分な性 能を有している • 低炭素化への政策が 進められている • 電動バイクへの需要 が高まる • 自動車への転換は起 こり難い • バイクの需要は大きく 減少しない 4 ガソリンバイクから電動バイクへの転換方策 • Policy1:電動バイクの普及啓発活動 • Policy2:税制面での優遇措置や・購入時の補助金の付与 Policy1 • Policy3:電動バイク対応駐輪場の整備 電動バイク普及率 Policy2 Policy3 Policy 3 Policy 1 Policy 2 時間 9-3 5 日本の電動バイク 日本製電動バイク 56 km/h 最高速度 60 km 航続距離 ※バッテリー2個搭載 バッテリー リチウムイオン 充電時間 4時間 従来の中国製電動バイク 最高速度 28 km/h 航続距離 55 km バッテリー 鉛 出典:独立行政法人 新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO) 6 今後の展開 • 日本製電動バイクの優位性の整理 航続距離、バッテリー性能、メンテナンスなど • 電動バイク普及にあたっての課題 ベトナムにおいて日本製電動バイクで走行する際の規制(電動バイクの レギュレーション、公道走行のライセンス等)の整理 充電インフラの検討 今後の試験導入(一定量導入可能な業務用バイクの受入先を募集中) 9-4 7
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