平成17年 南さつま市議会(定例会)会期日程 第 2 回 〇会 期 〇日 程 12月16日 36日間(平成17年12月16日∼平成18年1月20日) ◎本会議 開会、選挙管理委員会委員等の選挙。議案上程、説明。散会 〇委員会 総務、文教厚生、産業建設 金 12月17日 土 △休 会 議案研究 12月18日 日 △休 会 議案研究 12月19日 月 ◎本会議 一般質問、散会 12月20日 火 ◎本会議 一般質問、議案上程、説明、散会 12月21日 水 ◎本会議 一般質問、散会 一部議案は、質疑、付託省略、討論、表決。他の議案は、各委員 ◎本会議 木 会へ付託。補正予算は、質疑、予算特別委員会の設置、付託及び 委員の選任。農業委員会委員の推薦。散会 12月22日 〇委員会 12月23日 金 △休 会 12月24日 土 △休 会 12月25日 日 △休 会 予算特別(A組) - 1 - 12月26日 月 △休 会 12月27日 火 △休 会 12月28日 水 △休 会 12月29日 木 △休 会 12月30日 金 △休 会 12月31日 土 △休 会 1月 1日 日 △休 会 1月 2日 月 △休 会 1月 3日 火 △休 会 1月 4日 水 △休 会 1月 5日 木 △休 会 1月 6日 金 △休 会 1月 7日 土 △休 会 1月 8日 日 △休 会 1月 9日 月 △休 会 1月10日 火 〇委員会 産業建設 - 2 - 1月11日 水 〇委員会 総 務 1月12日 木 〇委員会 文教厚生 1月13日 金 〇委員会 予算特別(A組) 1月14日 土 △休 会 1月15日 日 △休 会 1月16日 月 △休 会 1月17日 火 △休 会 1月18日 水 〇委員会 1月19日 木 △休 会 1月20日 金 ◎本会議 議会運営 各委員長報告、質疑、討論、表決。議案上程、説明、質疑、付託 省略、討論、表決。閉会 - 3 - 第 2回南さつま市議会定例会会議録(第 1日目) 1.開 会 日 時 平成17年12月16日(金)午前10時 1.議 事 日 程 (第 1号) 〇開 会 〇開 議 下 釡 日程第 1 会議録署名議員の指名 議長指名{ 平 石 日程第 2 会期の決定 議 長 発 議 日程第 3 南さつま市選挙管理委員会委員及び補充員の選挙 日程第 4 議案第34号 鹿児島県市町村自治会館管理組合を組織す る地方公共団体の数の減少について 議案第35号 鹿児島県市町村職員退職手当組合を組織す 日程第 5 る地方公共団体の数の減少及び鹿児島県市町村職員退職 手当組合規約の変更について 日程第 6 日程第 7 議案第36号 鹿児島県市町村職員退職手当組合の財産処 一 括 上 程 分について 説 議案第37号 鹿児島県市町村職員退職手当組合規約の変 更について 議案第38号 鹿児島県市町村議会議員公務災害補償等組 日程第 8 合を組織する地方公共団体の数の減少及び鹿児島県市町 村議会議員公務災害補償等組合規約の変更について - 4 - 明 議案第39号 鹿児島県市町村議会議員公務災害補償等組 日程第 9 合を組織する地方公共団体の数の減少及び鹿児島県市町 村議会議員公務災害補償等組合規約の変更について 議案第40号 鹿児島県市町村非常勤職員公務災害補償等 日程第10 組合を組織する地方公共団体の数の減少及び鹿児島県市 町村非常勤職員公務災害補償等組合規約の変更について 議案第41号 鹿児島県市町村非常勤職員公務災害補償等 日程第11 組合を組織する地方公共団体の数の減少及び鹿児島県市 町村非常勤職員公務災害補償等組合規約の変更について 日程第12 議案第42号 字の区域の変更について 日程第13 議案第43号 平成17年度南さつま市一般会計予算 日程第14 日程第15 日程第16 日程第17 日程第18 議案第44号 平成17年度南さつま市国民健康保険特別会 計予算 議案第45号 平成17年度南さつま市老人保健医療特別会 計予算 議案第46号 平成17年度南さつま市介護保険特別会計予 算 議案第47号 平成17年度南さつま市簡易水道事業特別会 計予算 議案第48号 平成17年度南さつま市漁業集落環境整備事 業特別会計予算 - 5 - 日程第19 日程第20 日程第21 日程第22 日程第23 日程第24 日程第25 日程第26 日程第27 〇散 議案第49号 平成17年度南さつま市農業集落排水事業特 別会計予算 議案第50号 平成17年度南さつま市団地汚水処理特別会 計予算 議案第51号 平成17年度南さつま市土地区画整理特別会 計予算 議案第52号 平成17年度南さつま市住宅団地等造成事業 特別会計予算 議案第53号 平成17年度南さつま市診療所特別会計予算 議案第54号 平成17年度南さつま市交通災害共済特別会 計予算 議案第55号 平成17年度南さつま市特別養護老人ホーム 事業特別会計予算 議案第56号 平成17年度南さつま市水道事業会計予算 議案第57号 平成17年度国民健康保険南さつま市立坊津 病院事業会計予算 会 1.本日の会議に付した事件 〇議事日程のとおり - 6 - 1.会議に出席した議員(26名) 1番議員 清 水 春 男 2番議員 若 松 正 伸 3番議員 下 釡 清 和 4番議員 平 石 一 善 5番議員 諏 訪 昌 一 6番議員 古 木 健 一 7番議員 貴 島 8番議員 南 修 9番議員 新 澤 廣 美 11番議員 園 田 敏 子 10番議員 有 村 義 次 豊 12番議員 小 園 藤 生 13番議員 大 原 俊 博 14番議員 上 園 邦 丸 16番議員 下 野 認 17番議員 野 下 寛 俊 18番議員 三 角 勝 嘉 19番議員 大 迫 久 光 20番議員 相 星 二三夫 21番議員 髙 倉 正 文 22番議員 山 下 美 岳 23番議員 永 山 薩 男 24番議員 井 料 健 造 25番議員 柳 元 拓 夫 26番議員 室 屋 正 和 27番議員 石 井 博 美 1.会議に欠席した議員(1名) 15番議員 鳥 居 亮 幸 1.会議に出席した事務局職員(4名) 事 務 局 長 久保薗 秀 徳 議 事 係 長 金 田 鶴 見 書 仮 屋 書 記 井 上 喜 詞 記 廣 1.法第 121条による会議に出席した説明員(17名) 市 長 川 野 信 男 教 長 村 田 秀 孝 総 務 部 長 當 房 公 夫 企画政策部長 上 野 哲 郎 市民福祉部長 柴 田 達 朗 産業振興部長 寺 園 和 博 建 長 山 下 和 隆 教 長 下 西 公 一 消防本部消防長 下 舞 辰 巳 総務部総務課長 塩 賀 千 弘 総務部財政課長 山 口 力 三 産業振興部農林 放生会 設 部 育 育 部 隆 水 産 課 長 産業振興部農地 染 川 勝 夫 整 備 課 長 教育部教育総務 課 建設部道路河川 課 長 濱 一 盛 病院事務局長 長 教育部図書館長 長 奥 村 拓 郎 - 7 - 樋 渡 千 昭 瀬 戸 弘 子 △ 開 会 午前10時06分 〇議長(石井博美) ただ今から平成17年第 2回南さつま市議会定例会を開会します。 △ 開 議 〇議長(石井博美) これから本日の会議を開きます。 △ 日程第 1 会議録署名議員の指名 〇議長(石井博美) 日程第 1、会議録署名議員の指名を行います。会議録署名議員に下釡清和 議員と平石一善議員を指名します。 △ 日程第 2 会期の決定 〇議長(石井博美) 次に、日程第 2、会期の決定を議題とします。本定例会の会期については、 12月 9日に開かれた議会運営委員会で本日から平成18年 1月20日までの36日間とすることに意 見の一致をみています。そのように決定することに御異議ありませんか。 [「異議なし」と呼ぶ者あり] 〇議長(石井博美) 御異議なしと認めます。したがって、本定例会の会期は本日から36日間と 決定しました。 △ 日程第 3 南さつま市選挙管理委員会委員及び補充員の選挙 〇議長(石井博美) 次は、日程第 3、南さつま市選挙管理委員会委員及び補充員の選挙を行い ます。まず、選挙管理委員会委員の選挙を行います。選挙の方法は指名推選により行いたいと 思いますが、御異議ありませんか。 [「異議なし」と呼ぶ者あり] 〇議長(石井博美) 御異議なしと認めます。したがって、選挙の方法は指名推選によることに 決定しました。お諮りいたします。議長が指名することにしたいと思いますが、御異議ありま せんか。 [「異議なし」と呼ぶ者あり] 〇議長(石井博美) 御異議なしと認めます。したがって、議長が指名することに決定しました。 選挙管理委員会委員に永田英彦氏、宇治野 勲氏、宮下喜男氏、有馬 順氏、以上 4人を指名 いたします。お諮りいたします。ただ今指名しました 4人を選挙管理委員会委員の当選人と定 めることに御異議ありませんか。 [「異議なし」と呼ぶ者あり] 〇議長(石井博美) 御異議なしと認めます。したがって、永田英彦氏、宇治野 男氏、有馬 順氏が南さつま市選挙管理委員会委員に当選されました。 - 8 - 勲氏、宮下喜 次に、選挙管理委員会委員補充員の選挙を行います。選挙の方法は指名推選により行いたい と思いますが、御異議ありませんか。 [「異議なし」と呼ぶ者あり] 〇議長(石井博美) 御異議なしと認めます。したがって、選挙の方法は指名推選によることに 決定しました。お諮りいたします。議長が指名することにしたいと思いますが、御異議ありま せんか。 [「異議なし」と呼ぶ者あり] 〇議長(石井博美) 御異議なしと認めます。したがって、議長が指名することに決定しました。 選挙管理委員会委員補充員に高森圀親氏、引地幸一氏、寺園薩夫氏、吉行忠芳氏、以上 4人を 指名いたします。お諮りいたします。ただ今指名しました 4人を選挙管理委員会委員補充員の 当選人と定めることに御異議ありませんか。 [「異議なし」と呼ぶ者あり] 〇議長(石井博美) 御異議なしと認めます。したがって、高森圀親氏、引地幸一氏、寺園薩夫 氏、吉行忠芳氏が南さつま市選挙管理委員会委員補充員に当選されました。次に、補充の順序 についてお諮りします。補充の順序はただ今議長が指名しました順序にしたいと思いますが、 御異議ありませんか。 [「異議なし」と呼ぶ者あり] 〇議長(石井博美) 御異議ないので、補充の順序はただ今議長が指名しました順序に決定しま した。なお、当選人への告知は後ほど議長から行いますので、御了承願います。 △ 日程第 4 議案第34号から △ 日程第27 議案第57号まで 〇議長(石井博美) 次は、日程第 4、議案第34号、鹿児島県市町村自治会館管理組合を組織す る地方公共団体の数の減少についてから日程第27、議案第57号、平成17年度国民健康保険南さ つま市立坊津病院事業会計予算までの24件を一括議題とします。提案理由の説明を求めます。 [川野信男市長登壇] 〇市長(川野信男) 南さつま市最初の定例会に当たり、一言ごあいさつを申し上げます。 先の市長選挙におきまして多くの市民の温かい支援を賜り、「南さつま市」の初代市長に就 任いたしました。 これまで合併協議会の会長として合併協議の円滑な運営に努めるとともに、新市へのスムー ズな移行のための準備を進めて参りました。 新しく誕生した「南さつま市」については、その基盤づくりの期間となるこれからの 4年間、 私に与えられた役割とその責務の重大さに身の引き締まる思いがいたしております。 今、日本は戦後60年を迎え、社会や経済を取り巻く環境が大きく変化してきています。急激 - 9 - な少子高齢化の進行と高度情報化・国際化が進む中で、政治や経済はもとより、産業構造や仕 組み、人々の価値観も変わってきています。住民の日常生活圏の広がりとともに、地方分権の 推進により市町村の行政圏域や権限はますます拡大してきています。 私たちは、こうした時代の変遷に遅れることなく、これから真に自らが自立するために 1市 4町が合併して新しいまちづくりを行うことを選択しました。 しかしながら、極めて厳しい財政状況の中で多くの課題にも直面しています。これまで有効 に機能していた社会や経済、産業構造等の仕組みが大きく変わっていく中で、これらの変化に 適切に対応すべく、これまでの諸制度の改革やそれを実行する意識の改革が強く求められてい ます。 また、これからのまちづくりにおいては、自己決定と自己責任の原則のもと、安定的な財政 基盤の構築により真の住民自治を実現していかなければならないと考えております。 これからの 4年間、私が特に市民とともに取り組まなければならないと考えておりますこと は、まず、「人と自然が共生する潤いと安全なまちづくり」であります。 それぞれの地域が有する歴史的遺産や伝統・文化を守り、豊かな自然や生態系、景観等を子 供たちに確実に継承するまちづくりを進めて参ります。また、防災対策の充実や自然エネルギ ー、省エネルギーの導入、生活環境の整備などにより人と自然が共生する潤いと調和のとれた 安全なまちづくりに努めて参ります。 次に、「すこやかで共に支えあう安心なまちづくり」であります。 市民参加による地域福祉活動の促進や施設等の整備充実を図るとともに、保健・医療・福祉 の連携を強化し、市民が共に支えあい、生涯にわたって健康で安心して生活できるまちづくり に努めて参ります。 三つ目は、「地域資源が生かされる新たな産業を興すまちづくり」であります。 基幹産業である農業・水産業のさらなる振興と「南さつまブランド」の全国に向けた情報発 信を図るとともに、地域間競争に勝てる商業集積と企業誘致による雇用の拡大に努めて参りま す。また、新市の南北に広がる大地と海が共演する雄大な自然景観や食、スポーツ、歴史・文 化等を活用した新たな産業を興すまちづくりを進めて参ります。 四つ目は、「子どもが元気、文化が香る未来を育むまちづくり」であります。 地域全体をキャンパスとし、地域で子供を育て、子供が育つ開かれた学校づくりに努めて参 ります。また、地域の文化や伝統が蘇り、生涯にわたって自ら学び、参加し、人もまちも心豊 かで元気のあるまちづくりを進めて参ります。 五つ目は、「市民との対話、協働による開かれたまちづくり」であります。 積極的な情報公開と市民との対話による行政運営により市民に開かれた対等で均衡のあるま ちづくりに努めるとともに、地域の自治会やボランティア、NPO等が共に協力し、地域社会 が支え合う、市民と行政が協働するまちづくりを進めて参ります。一方、民間活力の導入と聖 - 10 - 域なき行財政の効率化・健全化を推進し、分権型社会に対応した自立したまちづくりに努めて 参ります。 六つ目は、「広域連携を進め、生活圏が広がるまちづくり」であります。 幹線交通基盤や生活道路の整備、地域の公共交通ネットワークの連携により、交通や情報は もとより、市民のこころが結ばれるまちづくりを進めて参ります。また、道州制を視野に入れ た生活圏や行政の広域化を進め、更なる合併に向けた体制づくりに努めて参ります。 このような施策を推進するには、対等で均衡ある発展と市民の融和と一体化を図ることが喫 緊であります。そのための体制づくりと条件整備が重要であります。人事や組織等の体制づく りと地域間交流を促進する条件整備に努めて参ります。 また、急がれる行財政改革については、職員自らの意識改革が必要であります。新しい時代 を切り開く、挑戦する職員を求めます。 「地域躍動・きらめく『南さつま』∼自然・人・文化を育み、みんなでつくる誇りとぬくも りのまち∼」の実現に向けて市民の皆さんとともに知恵を出し、汗を流し、最善を尽くして参 りますので、市議会の皆様をはじめ、市民各位の御理解と御協力を賜りますよう心からお願い を申し上げます。 それでは、本日提案いたしました議案について御説明申し上げます。 まず、議案第34号、鹿児島県市町村自治会館管理組合を組織する地方公共団体の数の減少に ついて御説明申し上げます。 本議案は、市町村合併により、いちき串木野市、霧島市及び南さつま市が設置されたことに 伴い、鹿児島県市町村自治会館管理組合を組織する地方公共団体の数を減少することについて 関係市町村と協議したいので、地方自治法第 290条の規定により議会の議決を求めるものであ ります。 次に、議案第35号、鹿児島県市町村職員退職手当組合を組織する地方公共団体の数の減少及 び鹿児島県市町村職員退職手当組合規約の変更について御説明申し上げます。 本議案は、鹿児島県市町村職員退職手当組合を組織する地方公共団体から、出水郡野田町及 び野田・荘地区簡易水道組合を平成18年 3月13日から脱退させ、鹿児島県市町村退職手当組合 規約を変更するものであります。 次に、議案第36号、鹿児島県市町村職員退職手当組合の財産処分について御説明申し上げま す。 本議案は、平成18年 3月13日から出水郡野田町及び野田・荘地区簡易水道組合が鹿児島県市 町村職員退職手当組合から脱退することに伴い、財政処分について定めるものであります。 次に、議案第37号、鹿児島県市町村職員退職手当組合規約の変更について御説明申し上げま す。 本議案は、鹿児島県市町村職員退職手当組合を組織する地方公共団体から、名瀬市、大島郡 - 11 - 住用村及び同郡笠利町の廃置分合並びに出水郡東町及び同郡長島町の廃置分合により、平成18 年 3月20日から廃されることとなる町村を脱退させ、設置されることとなる奄美市及び出水郡 長島町を加入させ、併せて同日から奄美群島広域事務組合及び奄美大島地区介護保険一部事務 組合を加入させるため、鹿児島県市町村職員退職手当組合規約を変更するものであります。 次に、議案第38号、鹿児島県市町村議会議員公務災害補償等組合を組織する地方公共団体の 数の減少及び鹿児島県市町村議会議員公務災害補償等組合規約の変更について御説明申し上げ ます。 本議案は、鹿児島県市町村議会議員公務災害補償等組合を組織する地方公共団体から、出水 市、出水郡野田町及び同郡高尾野町の廃置分合により、平成18年 3月13日から廃されることと なる町を脱退させ、設置されることとなる出水市を加入させ、鹿児島県市町村議会議員公務災 害補償等組合規約を変更するものであります。 次に、議案第39号、鹿児島県市町村議会議員公務災害補償等組合を組織する地方公共団体の 数の減少及び鹿児島県市町村議会議員公務災害補償等組合規約の変更について御説明申し上げ ます。 本議案は、鹿児島県市町村議会議員公務災害補償等組合を組織する地方公共団体から、名瀬 市、大島郡住用村及び同郡笠利町の廃置分合並びに出水郡東町及び同郡長島町の廃置分合によ り、平成18年 3月20日から廃されることとなる町村を脱退させ、設置されることとなる奄美市 及び出水郡長島町を加入させるため、鹿児島県市町村議会議員公務災害補償等組合規約を変更 するものであります。 次に、議案第40号、鹿児島県市町村非常勤職員公務災害補償等組合を組織する地方公共団体 の数の減少及び鹿児島県市町村非常勤職員公務災害補償等組合規約の変更について御説明申し 上げます。 本議案は、鹿児島県市町村非常勤職員公務災害補償等組合を組織する地方公共団体から、出 水市、出水郡野田町及び同郡高尾野町の廃置分合により、平成18年 3月13日から廃されること となる町及び一部事務組合を脱退させ、設置されることとなる出水市を加入させ、鹿児島県市 町村非常勤職員公務災害補償等組合規約を変更するものであります。 次に、議案第41号、鹿児島県市町村非常勤職員公務災害補償等組合を組織する地方公共団体 の数の減少及び鹿児島県市町村非常勤職員公務災害補償等組合規約の変更について御説明申し 上げます。 本議案は、鹿児島県市町村非常勤職員公務災害補償等組合を組織する地方公共団体から、名 瀬市、大島郡住用村及び同郡笠利町の廃置分合並びに出水郡東町及び同郡長島町の廃置分合に より、平成18年 3月20日から廃されることとなる町村及び一部事務組合を脱退させ、設置され ることになる奄美市及び出水郡長島町を加入させるため、鹿児島県市町村非常勤職員公務災害 補償等組合規約を変更するものであります。 - 12 - 次に、議案第42号、字の区域の変更について御説明申し上げます。 本議案は、土地改良事業に伴い字の区域の変更を行うため、地方自治法第 260条第 1項の規 定に基づき議会の議決を求めようとするものであります。 次に、平成17年度南さつま市の各会計予算について御説明申し上げます。 議案第43号から議案第57号までの一般会計及び特別会計の各予算案については、いずれも先 般御承認いただきました暫定予算を本予算として調整し、提案するものであります。 予算の内容につきましては、いずれの会計についても、暫定予算における基本方針と同様、 旧市町の予算で盛り込まれている事務事業等を合併後においても継承し、適正に執行するとの 考えから、平成17年度の各市町の予算現額から、合併前の決算額を精査し、控除した予算残額 と合併に伴う新たな必要経費を加えたものであります。 それでは、一般会計から順次御説明申し上げます。 議案第43号、平成17年度南さつま市一般会計予算については、歳入歳出予算の総額を歳入歳 出それぞれ 128億 7,321万円に定めようとするものであります。 第 2条の債務負担行為については、債務を負担する行為について事項、期間及び限度額を定 めるものであります。 第 3条の地方債については、それぞれの起債の目的別に借入限度額、借入条件等を定めるも のであります。 第 4条の一時借入金については、財政運営上の資金の状況等を勘案し、借入限度額を定める ものであります。 第 5条の歳出予算の流用については、給料等の人件費について、予算額に過不足を生じた場 合における同一款内でのこれらの経費の各項間の流用措置を定めるものであります。 以上で平成17年度南さつま市一般会計予算の説明を終わります。 次に、議案第44号、平成17年度南さつま市国民健康保険特別会計予算について御説明申し上 げます。 本会計の歳入歳出予算の総額を歳入歳出それぞれ27億 8,004万 3,000円に定めようとするも のであります。 第 2条の一時借入金については、財政運営上の資金の状況等を勘案し、借入限度額を定める ものであります。 第 3条の歳出予算の流用については、円滑な保険給付を行うため、保険給付費の予算額に過 不足を生じた場合における同一款内でのこれらの経費の各項間の流用措置を定めるものであり ます。 次に、議案第45号、平成17年度南さつま市老人保健医療特別会計予算について御説明申し上 げます。 本会計の歳入歳出予算の総額を歳入歳出それぞれ37億 8,698万 6,000円に定めようとするも - 13 - のであります。 次に、議案第46号、平成17年度南さつま市介護保険特別会計予算について御説明申し上げま す。 本会計の歳入歳出予算の総額を歳入歳出それぞれ23億 2,824万 6,000円に定めようとするも のであります。 第 2条の歳出予算の流用については、円滑な保険給付を行うため、保険給付費の予算額に過 不足を生じた場合における同一款内でのこれらの経費の各項間の流用措置を定めるものであり ます。 次に、議案第47号、平成17年度南さつま市簡易水道事業特別会計予算について御説明申し上 げます。 本会計の歳入歳出予算の総額を歳入歳出それぞれ 3億 2,809万円に定めようとするものであ ります。 第 2条の地方債については、それぞれの起債の目的別に借入限度額、借入条件等を定めるも のであります。 次に、議案第48号、平成17年度南さつま市漁業集落環境整備事業特別会計予算について御説 明申し上げます。 本会計の歳入歳出予算の総額を歳入歳出それぞれ 9,011万 7,000円に定めようとするもので あります。 第 2条の地方債については、漁業集落環境整備事業について借入限度額、借入条件等を定め るものであります。 次に、議案第49号、平成17年度南さつま市農業集落排水事業特別会計予算について御説明申 し上げます。 本会計の歳入歳出予算の総額を歳入歳出それぞれ 1,512万円に定めようとするものでありま す。 次に、議案第50号、平成17年度南さつま市団地汚水処理特別会計予算について御説明申し上 げます。 本会計の歳入歳出予算の総額を歳入歳出それぞれ 102万 7,000円に定めようとするものであ ります。 次に、議案第51号、平成17年度南さつま市土地区画整理特別会計予算について御説明申し上 げます。 本会計の歳入歳出予算の総額を歳入歳出それぞれ 7,358万 4,000円に定めようとするもので あります。 次に、議案第52号、平成17年度南さつま市住宅団地等造成事業特別会計予算について御説明 申し上げます。 - 14 - 本会計の歳入歳出予算の総額を歳入歳出それぞれ 2,079万 4,000円に定めようとするもので あります。 次に、議案第53号、平成17年度南さつま市診療所特別会計予算について御説明申し上げます。 本会計の歳入歳出予算の総額を歳入歳出それぞれ 4,624万 8,000円に定めようとするものであ ります。 第 2条の債務負担行為については、野間池診療所医療事務システム導入リース料について事 項、期間及び限度額を定めるものであります。 第 3条の地方債については、診療所医療設備整備事業について借入限度額、借入条件等を定 めるものであります。 次に、議案第54号、平成17年度南さつま市交通災害共済特別会計予算について御説明申し上 げます。 本会計の歳入歳出予算の総額を歳入歳出それぞれ 334万 9,000円に定めようとするものであ ります。 次に、議案第55号、平成17年度南さつま市特別養護老人ホーム事業特別会計予算について御 説明申し上げます。 本会計の歳入歳出予算の総額を歳入歳出それぞれ 1億 2,895万円に定めようとするものであ ります。 第 2条の一時借入金については、財政運営上の資金の状況等を勘案し、借入限度額を定める ものであります。 次に、議案第56号、平成17年度南さつま市水道事業会計予算について御説明申し上げます。 第 2条の業務の予定量では、給水戸数を 1万 879戸、年間総給水量を 142万 5,000立方メー トルと予定いたしました。 第 3条の収益的収入及び支出では、収入を 2億 3,123万 7,000円、支出を 2億 1,500万 4,000円と見込み、それぞれ計上いたしました。 第 4条の資本的収入及び支出では、収入を 4,266万円、支出を 1億 1,390万 9,000円と定め、 それぞれ計上いたしました。 その他、企業債、一時借入金の限度額、議会の議決を経なければ流用することができない経 費である職員給与費及びたな卸資産購入限度額について定めるものであります。 次に、議案第57号、平成17年度国民健康保険南さつま市立坊津病院事業会計予算について御 説明申し上げます。 第 2条の業務の予定量では、入院患者数 6,900人、外来患者数 1万 5,400人と予定いたしま した。 第 3条の収益的収入及び支出では、収入を 1億 8,341万 6,000円、支出を 1億 7,953万 8,000円と見込み、それぞれ計上いたしました。 - 15 - 第 4条の資本的収入及び支出では、収入を 2億 2,330万円、支出を 2億 922万 6,000円と定 め、それぞれ病院建設に係る企業債、建設改良費等を計上いたしました。 第 5条の継続費では、病院建設事業として継続費の総額及び年割額を定めるものであります。 その他、企業債、一時借入金の限度額、議会の議決を経なければ流用することができない経 費である職員給与費等及びたな卸資産購入限度額についてそれぞれ定めるものであります。 以上で議案第34号から議案第57号までの提案理由の説明を終わりますが、詳細につきまして は関係課長から説明をさせますので、よろしく御審議くださいますようお願い申し上げます。 〇農地整備課長(染川勝夫) 議案第42号、字の区域の変更について詳細に御説明申し上げます。 本議案は、担い手育成畑地帯総合整備事業金峰地区で実施しました白樫野地区の区画整理事 業に伴う字の区域の変更でありまして、上白樫野84筆、下白樫野79筆を中白樫野に字の変更を しようとするものであります。終わります。 〇財政課長(山口力三) それでは、議案第43号、平成17年度南さつま市一般会計予算の詳細に ついて御説明申し上げます。 今回御提案申し上げました予算額は 128億 7,321万円で、先般御承認いただきました暫定予 算額 127億 637万 1,000円と比較いたしますと 1億 6,683万 9,000円の増額となっております。 増額の理由につきまして歳出の方から申し上げてみますと、大きくは 3つの要因があります。 第 1点目といたしましては、新市へ引き継ぐ予算は合併日前日の予算現額から11月 6日現在の 決算額を差し引いた額となるべきところでありましたが、決算見込みの取り違いにより暫定予 算では不足が生じることから、今回の本予算で増額するものであります。具体的に申し上げま すと、支出負担行為額のうち合併までに支払いのなかったものを決算見込額として処理してい たもので、公営住宅建設事業費など総額 1億 9,827万円の増額となっております。第 2点目に は、合併前にそれぞれの市町で予算措置されていた事業で国庫交付金事業の内示額の減による ものや事業そのものが終了したもの、あるいは事業計画の見直しにより次年度以降に延期する ものなど事業費の確定したものについて総額 2,548万 1,000円を減額するものであります。第 3点目には、暫定予算の中で増嵩経費として予算措置いたしました市長及び市議会議員選挙経 費のうち立候補者の選挙運動用ポスター作成等の経費につきましてはそれぞれ見込数で計上し ていましたが、いずれも立候補者の減により 595万円を減額するものであります。以上が歳出 予算に伴うものでございます。 次に、歳入の理由につきましては、暫定予算の中で収納見込みで計上いたしました費目につ いてはそれぞれ決算額との差額を、また、国庫支出金などの事務事業に係わる財源については それぞれ歳出に対応する額を計上するとともに、暫定予算において財源を留保していた特別交 付税については各市町でそれぞれ予算計上していた総額との差額分として 4,639万 5,000円を 増額いたしました。さらに歳出予算額に対して不足する財源の補てんにつきましては、それぞ れ各市町の決算により生じた歳計剰余金と他会計貸付収入、これにつきましては国民健康保険 - 16 - 及び介護保険特別会計の決算において赤字が見込まれたため、一般会計から貸し付けたもので ございますが、これらの合計額25億 9,480万 8,000円から暫定予算に計上いたしました23億 6,065万 3,000円を差し引いた 2億 3,415万 5,000円のうち今回の本予算で 1億 9,211万円を 計上し、残りについては今後の補正財源として留保することといたしました。 以上で平成17年度南さつま市一般会計予算の詳細について説明を終わります。 〇議長(石井博美) 以上で本日の日程はすべて終了しました。 ここで念のため申し上げます。次の本会議は19日から開き、一般質問を行います。 本日はこれで散会いたします。 散 会 午前10時44分 - 17 - 第 2回南さつま市議会定例会会議録(第 2日目) 1.開 会 日 時 平成17年12月19日(月)午前10時 1.議 事 日 程 (第 2号) 〇開 日程第 1 議 一般質問 通 告 順 1 井料 健造議員 (市街地「サンキュー・ニシムタ近辺」の整備 等) 2 山下 美岳議員 (マニフェスト達成へ向けて 等) 3 下釡 清和議員 (新市課題と振興策、加世田の住所、開票速報 等) 4 貴島 修 議員 (里道等の修繕、臨番の貸出し、AED 等) 5 小園 藤生議員 (笠沙高校の跡地利用について 等) 〇散 会 1.本日の会議に付した事件 〇議事日程のとおり - 18 - 1.会議に出席した議員(26名) 1番議員 清 水 春 男 2番議員 若 松 正 伸 3番議員 下 釡 清 和 4番議員 平 石 一 善 5番議員 諏 訪 昌 一 6番議員 古 木 健 一 7番議員 貴 島 8番議員 南 修 9番議員 新 澤 廣 美 11番議員 園 田 敏 子 10番議員 有 村 義 次 豊 12番議員 小 園 藤 生 13番議員 大 原 俊 博 14番議員 上 園 邦 丸 16番議員 下 野 認 17番議員 野 下 寛 俊 18番議員 三 角 勝 嘉 19番議員 大 迫 久 光 20番議員 相 星 二三夫 21番議員 髙 倉 正 文 22番議員 山 下 美 岳 23番議員 永 山 薩 男 24番議員 井 料 健 造 25番議員 柳 元 拓 夫 26番議員 室 屋 正 和 27番議員 石 井 博 美 1.会議に欠席した議員(1名) 15番議員 鳥 居 亮 幸 1.会議に出席した事務局職員(4名) 事 務 局 長 久保薗 秀 徳 議 事 係 長 金 田 鶴 見 書 仮 屋 書 井 上 喜 詞 記 廣 記 1.法第 121条による会議に出席した説明員(17名) 市 長 川 野 信 男 教 長 村 田 秀 孝 総 務 部 長 當 房 公 夫 企画政策部長 上 野 哲 郎 市民福祉部長 柴 田 達 朗 育 産業振興部長 寺 園 和 博 建 設 部 長 山 下 和 隆 教 育 部 長 消防本部消防長 下 舞 辰 巳 総務部総務課長 塩 賀 千 弘 総務部財政課長 山 口 力 三 企画政策部企画 有 薗 章 一 課 企画政策部行政 松 岡 正 三 改 革 課 長 市民福祉部福祉 課 長 下 西 公 一 長 市民福祉部市民 泊 正 宣 生 活 課 長 本 坊 佳 彦 産業振興部農林 水 産 課 長 - 19 - 放生会 隆 産業振興部商工 中 山 秀 次 観 光 課 長 建設部建築住宅 課 課 課 橋 口 和 行 長 教育部教育総務 樋 渡 千 昭 長 選挙管理委員会 今 村 一 男 事 務 局 長 長 濱 一 盛 長 消防本部消防 建設部道路河川 教育部学校教育 課 竹 添 純 治 総 務 課 長 - 20 - 長 原 伸 史 △ 開 議 午前10時00分 〇議長(石井博美) ただ今から本日の会議を開きます。 △ 日程第 1 一般質問 〇議長(石井博美) 日程第 1、一般質問を行います。発言通告者は14人であります。本日から 21日までの 3日間に分けて行います。質問者、答弁者とも簡潔に御発言くださるようお願いい たします。通告順に発言を許可いたします。まず、井料健造議員の発言を許可いたします。 [井料健造議員 一般質問席] 〇24番議員(井料健造) 午前10時02分 おはようございます。ちょっと遅れぎみの議場の時計をちょっと気 になりますけど、自分の時計を基に進めさしていただきます。まず、川野市政についてですけ ど、川野市長は選挙前からいろいろと公約のいろんなのを見ますと融和という言葉をよく使っ てらっしゃいますけど、川野市長の述べる融和ってどういうことなのか。説明願いたいと思い ます。 〇市長(川野信男) お答え申し上げます。今、私は選挙期間を通じてずうっと融和、対等、融 合と、こういうような言葉で申し上げておりましたけれども、今回合併をして新しい市ができ た時にどうしても融和、融合を図るということがほんとに先決の問題だと、緊急な、緊喫な問 題だと、こういうような認識をいたしておりました。また、選挙期間中あちこち回りまして特 にそういうことをば感じたわけでございます。といいますのは、もともとそれぞれの市、町、 歴史があり、文化があり、いろんな条件、違いもございます。生活の対応についても個々には 違ったものもございます。こうした地域が一緒のまちになるわけでございますので、早く融合、 融和を図っていかなければならない。しかも、また、人の融和ということももとよりでござい ますけれども、地域的には違った条件をお互いの同じような環境下に置くような均衡、調和、 そういうものも必要なことであると、こういうふうに思っておるわけでございます。融和とい うことの中には対等という言葉を申し上げておりますけれども、それぞれの市、町がやはり同 じような立場で融和、融合を図っていかなければというようなことをば強く感じをいたしまし た。特に地域によりますと、今度の合併によって、合併協議でもそうでありましたけれども、 どっかに一極集中するんじゃないかというような不安というものをば地域の方々がたくさん抱 えていらっしゃいます。このことをやはり早くそうでないんだ。そういうような合併じゃない んだということをばやはり住民と共に理解できるような市政というものをば布いていかなけれ ばならない。こういうような思いの中から融和、対等、融合と、こういうような言葉を使わし ていただいたわけでございます。再三申し上げますけれども、あちこち回りながらむしろ選挙 戦を通じてこのことがより重要なことであるという認識をさらに深めたというのが実情でござ います。 〇24番議員(井料健造) 国語辞典を引きますと、融和っていうのは、辞典によって違います - 21 - けど、対立をなくして協調を図ることっていう説明をしてる辞典がありますけど、今回の人事 もありましていろいろあったけど、結局そういうぎくしゃくしたものを市長はもう選挙戦の時 から感じてるということになるわけですか。 〇市長(川野信男) ぎくしゃくしたものという理解はしておりません。もともとそれぞれの市、 町、これは長い伝統、歴史がございます。産業構造にいたしましても、文化にいたしましても 違いがございます。その違いをできるだけ一緒のまちになる、一緒の市になる以上はお互いに 理解ができるような状況まで持っていかなければならない。そういう意味でございます。対立 とか、そういうことは一切考えておりません。もともとそうした条件下の違いの中で市、まち が成り立っておるわけですから、これを一緒の市、一緒のまちになることによって最低限の融 和というものをば図っていかんといかん。こういう意味でございます。 〇24番議員(井料健造) 今後またいろいろと出てくるだろうと思いますけど、 2番目の市民 の声の具体的な吸収方法ですけど、 1市 4町が合併しまして、結局、旧加世田市民といいます か、加世田は加世田である程度、慣れてるって言ったらおかしいですけど、一番端っこの坊津、 また、金峰町ありますけど、結局住民といいますか、市民が一番懸念するというのは、自分た ちの声が果たして実際市長に届くのかどうかという懸念があると思うんですよね。そして、ま た、逆に言えば、市長の方から言えば、自分の考えとか、自分のやろうとすることが果たして 市民に理解されるのだろうかというおそらく思いも持っているんじゃないかと思います。こん だけ、縦長の合併になったんですけど、市民の声を実際どのようにして、どのような方法を使 って吸収していくつもりか。それを市政に反映していくつもりか。その辺を伺います。 〇市長(川野信男) 合併前の市、町の単位でございましても、私が本当に市民の声を十分吸収 できておるのかどうか。あるいは、また、市民に私自身の考え方、市政の考え方というものを ば十分伝えることができておるんだろうかというような不安といいましょうか、そういう懸念 というのは私ももちろん持っておりました。できるだけ市民の中に溶け込んで市民の声を聴き、 また、私の考え方を市民に理解していただくような努力というものもこれまでもしてきたつも りでございます。しかし、合併をいたしますとこれまで私自身が全く知らなかったような土地 もございます。人もおります。そうなりますというとほんとにそれぞれの地域の皆さんは、さ っき申し上げましたとおり、どっかに集中されるんじゃないかとか、そういうような懸念、不 安、こういうものを持っていらっしゃるだろうと、私もそう思っております。そういうことを 一刻も早く解消しなければならない。こういう思いをいたしてございます。そのために何をす ればいいかということでございますが、できるだけ私はそれぞれの地域に出掛けて行ってお声 を聴く。そして、また、私の市政の考え方をばお話をする。こういう機会をつくっていかなけ ればならない。こういうふうに思っております。早速でございますけれども、本年度中にも今、 旧加世田市を除く地域の皆さんと語る場をつくりたいと、こういうふうに思っております。時 間的な余裕もございませんので、旧加世田市を除く地域には少なくとも本年度中に 1回は出掛 - 22 - けて行って話をする場を設けたいなあと、こういうような思いをいたして、そうした指示を既 にいたしておるところでございます。実は既に12月の17日に新春座談会という形で、これは新 春の市報に掲載することを目的としてこうした座談会をいたしました。それぞれの地域からそ れぞれの方にお願いをしてお話をいたしましたけれども、非常に地域の皆さんも、何といいま しょうか、私自身がほんとに知らない方もいっぱいいらっしゃいましたので、こういう形を通 じてお互いの意思疎通、考え方の表明ができるということで高い評価をいただいたと思ってお ります。こうしたことをばさらに続けていきたいなと、こういうふうに思っております。その 中でも既にじゃあそれぞれの地域でもこんなことをやったらどうだというような御意見等も出 ておるようでございますので、これを新年度からは制度化した形でどういうようなやり方がい いのか含めて既に事務当局には検討をさせておる状況でございます。 〇24番議員(井料健造) それともう 1つ、合併して、また、さっき言ったように、範囲も広 くなったわけですけど、今度意外だったのは、選挙の時選挙人名簿を見ましたら 6年半前の選 挙人名簿と有権者もそんな変わってない。一般的な考え方であれば、若い人が卒業したらもう よそに出て行くから人口が減ってるんじゃないかなあと思う人もいらっしゃいましたけど、有 権者自身は減ってなかったと。そん中でも若い人がですね将来の南さつま市、大きく言えば日 本を背負っていくわけですけど、若い人の声の吸収、若い人だけじゃないんですけど、育成と いうことに関してはどういう考えを持っていらっしゃいますか。 〇市長(川野信男) 若い人の声を聴くということ、これは非常に大事でございます。しかし、 現実的な問題として、私もいろいろこれまでも工夫もいたして参ったつもりでございますが、 なかなかそういうそのチャンスといいましょうか、機会といいましょうか、やり方といいまし ょうか、こう難しいなあというような思いがいっぱいあるんです。御案内のとおり、私もあち こち出掛けながらいろんなお話を皆さんとする機会もありますが、集まってきていただく方と いうのは、どっちかというと若い人たちがあんまり少ないということでございます。これはよ く若い人は政治に対して無関心であるとかというようなことが言われますけれども、必ずしも そうじゃなくて、そういう若い人たちの声を聴くシステムといいましょうか、そういうものを もっと工夫しなければならないのではないかなという気がいたしておるところでございます。 かつてのように青年団とか、いろんな組織が若い人たちの中になくなってきておりますので、 こうした方々との対話をどのような形で、あるいは意見交換をどのような形でするかというこ と、大変工夫が必要であるというふうに思っておりまして、今これもどういうようなやり方を すりゃいいのかということを再度検討しようじゃないかということで今検討をさせておりまし て、また、私自身もそういうような心構えというものが必要であると思っております。ぜひこ のことについては私は議員の皆さんにもお願いをいたしますけれども、そうしたグループなり、 組織なりというものがございますれば、私はいつでも出掛けて行ってお話をすることについて ほんとに厭いませんので、いや、ここにはこういうのがあるよというようなことを教えていた - 23 - だければいいかと思います。今でもスポーツとか、あるいは文化とか、そういう形で若い人た ちはそれなりの集まりなり、それなりの組織というのはあるようでございますので、そういう 所に出掛けて行ってそのことと政治とを結び付ける場が少しやっぱりなくなっておるんじゃな いかと。積極的にそういう場を活用するということ、このことが大事じゃなかろうかなという ふうに私も思っておるところでございます。 〇24番議員(井料健造) それはそのとおりだと思います。それと、これはもう回答は要りま せんけど、市長自身も、職員自身も、私たちもそうですけど、合併していろいろといい方に持 っていこうとする中でですね、例えば、市民も、誰でも人間そういうところはあるかしれんで すけど、ただ 1つの現象をとらえてこうだったとか、ああだったとかという例もあるわけです よね。その 1つの例としまして、 1月の、失礼しました。11月の23、24あたりに保険証の切替 えがあったんですよ。そしてその方法というのが市役所に集まってもらって切替えをしたと思 います。聞くところによりますと、一部の地区では「それはちょっとできないと、従来どおり やってくれ。」と言って、そのように従来どおりやった所もあるんですけど、たまたま私もあ の11月の24日に市役所に切替えに来てて聞かれた言葉というのは、「合併した途端こんなこと をするのか。」って、そういうとらえ方をする人がいるんですよね。車に乗れない。自転車に も乗れないと。わざわざ、今まで公民館で済んだのに、何でわざわざこういうことをするんだ ろうと。それはもう、例えば、それを合併と結び付ける方がおかしいと言えばおかしいんです けど、意外とああいうところ、ああいう行動というのは何かこう集まる方から見れば何かこう 不親切になったというような声も聴かれました。それともう 1つあったのが、よく文書なんか が回ってくるんですけど、保健課へおいでくださいとか、何々課へおいでくださいと。そして、 加世田のこの本庁だけの時代ならよかったんですけど、 1年ちょっと前に、総合保健福祉セン ターって言うんですかね、ふれあいの、ができて、どっちの建物に行っていいかわからないと。 そして、せめて文書の中に新しい建物とか、古い建物といいますか、本庁舎とか書いてくれれ ばいいと。私たちもそうですけど、一般の市民の人でですよ本庁舎でどういうことをやってい るのか。新しい建物で何が行われているのか。その仕事、業務の内容までは分からないという のが普通の感覚だろうと思います。だから、その辺を心がけていただけたらなと思いまして、 これはもう回答要りません。 2番目の市街地整備について入りますけど、わざわざ発言通告書の下にサンキュー、ニシム タを挙げたのはそれなりの意味もあるんですけど、御存じのように、あの辺は、分かりやすく 言えば南さつま一の繁華街と思うんですけど、まずこの辺の現在の状況というのを市長はいろ んなのを含めてどのように考えていらっしゃいますか。 〇市長(川野信男) 具体のことについては場合によっては部長から答弁させますが、あの地域 の状況、もう御案内のとおり、かなり大きな変化をしてきているという状況でございます。交 通量にいたしましても、あるいは、また、地域の利用といいましょうか、開発状況、まだ今動 - 24 - きつつあると言った方がいいかもしれません。そうした中であの地域を一体どういうふうにす るかということ、全体的な構想を考えながらこれからやっていかなければならない。今までは 部分的にいろいろこうやってきておりましたけれども、大きく変わりつつございますので、そ のことを踏まえて将来的にどうあるべきかということをば検討する時期にきておるというふう に思っております。個々にはこの道路をどうするとか、あそこをどうするとかというような課 題というのはいっぱい持っておりまして、また、そうしたものに対する対応というものもこれ までも図ってきて、あるいは、また、これからもやらなければならない課題がございますが、 地域全体としての有様についての検討というのはしていかなければならない時にきておると、 こういう認識はいたしております。 〇24番議員(井料健造) どういうふうにとらえるかはあれですけど、あの近辺に集まる買物 客、買物しなくても、あるいは通学する子供たちとか、そういう人たちの安全面、あるいは運 転手から見た場合の、非常にこう車が行き交うんですけど、そういう人たちから見た安全面、 そして、また、既にもう地元民に対する話し合いも 3回目、 4回目ですか、パチンコ屋が出て くるっていう新たに話も出ております。そうなった場合ですね、市長はいずれやらなければな らないようなことをおっしゃってますけど、もう長年の課題になってまして、例えば、具体的 に言いますと、今のあけぼの道路の、何と言うんですか、整理というのはなかなかこう人家な んかもあって難しいと。そしたらその辺を考えた場合にどこをどうしたらいいかとか、地元民 からもいろんな要望は出ているだろうと思うんですよね。そしてもう 1つは、旧万世線を使っ た自転車道にしても終点が結局変形の五差路の所で、あそこを終点と見るかどうかは別にして、 あそこに来てて、そして信号は五差路用の信号じゃないですよね、見て分かるんですけど。そ してちょうど角の所に家が三、四年前できて非常にこう見通しが悪くなったと。果たしてあん な、自転車道を造ったのはいいんだけど、どうもこの安全面への配慮というのが足りないと。 例えば、信号をつくれとか、標識をつくれというのは、例えば、市の権限で簡単にできるよう な問題じゃないですし、県との絡みが出てくるんですけど、そういう配慮が少し欠けてるんじ ゃないかと。そして地元の人とか、あそこをよく使う人に言わせれば、もう既に、私はこのタ イトルに書きましたように、整備計画の具体的な計画を伺いますと書いたのは、「何らかの整 備計画は既に青写真的なものを持ってるんじゃないか。」という声があります。だから、それ を持ってるというのを前提にしてですね具体的計画を伺いますってしたんですけど、その辺は どうですか。何かボーッとしたような青写真がありますか。 〇市長(川野信男) あの一帯については、もう御案内のとおり、非常に大きな変化が出て参っ ておることは御案内のとおりでございます。あけぼのの前の通り、あれでいいのかどうか。こ のことも前から御指摘もされておりますし、また、今お話もございましたとおり、これはもう 急な話でございますけれども、パチンコ屋が、遊戯場が進出をすると、こういうような計画等 もあるやに伺っております。そうしたことなども踏まえた上で一帯をどうするかということの - 25 - 青写真、正直言いまして、それはボーッとだけじゃなくて、具体的なものの青写真を現在まだ 作っておる状況ではございません。ただ地域の実態を踏まえますというと、あの辺をどうする か。特に土地の利用状況、土地の所有形態、こういうようなものもあるもんですから、その辺 を踏まえた上で旧駅舎跡を含めたあの地域の一帯の計画というものをば、そうしたいわゆる土 地利用者の利用計画等も踏まえた上で計画というものをば、構想というものをば練っていかな ければならないと、こういうふうには思っておりますが、計画そのものはまだお示しできるよ うなものは持ってないと申し上げておきたいと思います。 〇24番議員(井料健造) 何かあるんじゃないかというような気がするんですけど、ありそう な気がしますね。それとですね、結局、別にサンキューがどうの、パチンコ屋がどうの、ニシ ムタがどうのというわけじゃございませんけど、よく企業が出てくる場合に地元との共存共栄 という言葉をよく使いますし、例えば、あそこを利用する人にとってもそういう、何と言うん ですかね、そういう言葉を使っても、実際ほんなら進出してくる前に地元民とその出てくる企 業が、例えば、交通安全面でこういうようなこともあるだろうからどういうふうにしてほしい とか、そういう話し合いの場というのがなかなかないんですよね。だから、ある人に言わせれ ば、何か企業が出てくる場合、ああいう所に集中と言ったらおかしいんですけど、出てくる場 合に行政と地元住民、それとその進出企業、この三者が一緒になった話し合いの場ができれば いいんじゃないかと。そういう話し合いができれば、三者一緒の共通認識とか、いろんな問題 点に対するそういうのが持てるんじゃないかというような声もあるわけですよね。だから、物 が、会社ができてここがこういうふうになったと。ここは非常に危ないと。できてしまってか ら手を打つよりも、できる前にこの辺はこういうふうにしてもらいたいと。地元はこういうふ うに考える。出てくる企業はこういうふうに考える。そしたら行政としてもできればその場に 出てもらってその声を聴いてもらいたいと。そしたらある程度のもう共通認識ができれば 1つ の今度安心感というのが出てきて非常にまたその後がやりやすくなるんじゃないかなと思うん ですけど、市長もし、先ほど市長は、 1番目の川野市政の所でも質問しましたけど、「いろん な話し合いの場があれば出て行きたい。」って言ってますけど、地元からそういう要請があっ たら、また改めて話し合うような意思はございますか。 〇市長(川野信男) 御要請があれば、いつでも出て行って皆さんの声を聴き、そして、また、 今お話もございましたとおり、どうすればいいかということについての私どもの考え方といい ましょうか、そういうものもお互いに協議をすると、こういう場はもう当然あっていいと、こ ういうふうに思います。今のお話でございますけれども、実は私どもが承知をしておりますの は、まず立地をされる方々が土地所有者との話が先行していると、こういうような形で、具体 に私どもとの協議の場というのは、これはまだされておりませんし、今の法制度の中ではなか なかそういうようなシステムができてないもんですから、場合によっては地域の人たちから言 えば後手になるじゃないかとかいうようなこともあるかと思いますけれども、大型店舗等など - 26 - いわゆる規制といいましょうか、そういう手続を必要でないものについてはなかなか制度的に 確立されていないというのが実態でございます。 〇24番議員(井料健造) その辺の法律的なあれもありますけど、確かにそれは分かっててま た要望というのはあるわけですけど、あと地元、あの辺の人に聴いてみると、取りあえずそん ならどこをどうしたらいいですかねえて聴くと、一般市民の発想として旧南薩線跡を利用すれ ば道路が広がるんじゃないかということと、それと俗に言う益山用水路に蓋をしてしまえば道 路の広さが倍になると。単純に考えれば実際そうなんですよね。その辺をやっていけばお金は 掛からないんじゃないかなあと。要するに人家の立ち退きがないということが 1つの大きな利 点だろうと思います。それとやっぱりあれだけ人が集まるんだから、まず側溝に全部蓋をして もらいたいと、あの近辺。特にサンキューから言えば益山の方のお墓のある辺りなんかは、あ そこも結構車の通りが多くてですね、側溝に蓋がある所とない所があって、なければなくて、 極端な話すればそれなりに気をつけて歩くんだけど、ある所とない所があれば非常に危ないと。 これだけ人の行き来とか、車の量が増えてきたら、そういうのは取りあえずできるんじゃない かなあと、そういうような声もありますけど、これを総合振興計画に組み込むような今からそ ういうことはできないですかね。 〇市長(川野信男) 今、振興計画の中で何と何を入れるというようなことを御答弁できる状況 ではございませんけれども、諸々なそうした問題点、解決しなければならない課題というのは 総合振興計画の中でも協議をし、検討をすると、こういうことになるかと、こういうふうに思 っております。今具体的な話、それをどういう格好でということはここでは申し上げませんけ れども、諸々の問題は計画の中に盛り込んでいくことになると、こういうふうに認識をいたし ております。 〇24番議員(井料健造) 3番目のごみ焼却場、火葬場、し尿処理場の今後の行方についてで すけど、これはもう何も今に始まったことじゃなくて、いずれも早急にというような声もあっ て、市長の方もそういう考えを持っている施設もあると思いますけど、まず、ごみ焼却場の現 在加世田で使ってた焼却場の取り壊し、跡地利用、あとは新しいのをどこに造るかという問題、 それと火葬場については新設の時期、それとし尿処理場の、あそこは前からあるんですけど、 移転といいますか、河川の改修に伴う問題が出てますけど、それを移転するのか。新設計画、 その時期、以上、質問します。 〇市長(川野信男) ごみの焼却場のことでございますが、旧加世田にございました施設につい ては既に使用はいたしてございません。これは取り壊しをしなければなりませんけれども、非 常にいろんな規制等もあってかなりの経費を要するということもあります。また、技術的な問 題もございますので、どのような形で取り壊し処分するかということは具体に検討はいたして おりますけれども、今いつということを申し上げる段階まで至っていないことを申し上げてお きたいと思います。また、新しい施設につきましては実は広域で造ろうということの話は既に - 27 - 進んでおるところでございます。今、加世田地域の場合は枕崎の方に持ち込みをいたしまして 処理をいたしてございます。この使用期限といいましょうか、耐用期限というものも迫ってお るもんですから、その後どうするかということについては広域で造ろうという基本的な方針と いうものは確認されておりますが、いつ造るのかということにつきましては、枕崎の施設が耐 用年数平成二十二、三年と、こういうふうに言っておりますけれども、これをもう少し延命で きるんじゃないかというようなことも言われておりますので、その辺を整理をした上で新しい 施設に取り掛かると、こういうようなことの検討がされておるわけでございます。また、今、 私どもが検討いたしておりますのは、例えば、一部事務組合それぞれ加世田地区、枕崎地区と ありますものをば、もう一緒にしようじゃないかというようなことの検討もされております。 18年度中にはそうしたことをば組織もつくって具体的に検討しようと、こういうようなことも されておりますので、そうした中で新しい施設をいつ、どこにというようなことの検討もして いくと、こういうことになるというふうに思っております。火葬場につきましては既に建設を することを前提といたしまして、非常に老朽化をいたしておりますので、場所の選考作業等も いたしておるところでございます。まだ合併前でございましたけれども、それぞれの市町協議 をいたしましてどこがいいかというような御意見等も伺っており、また、数箇所の候補地の検 討もいたしておるところでございます。最終的に場所を選考いたしまして、地域の皆さんの御 理解も必要でございますので、そうした対応をしながら、これについてはもうできるだけ早く 建設に着手をしたいと、地元の理解がいただきますならばできるだけ早く建設をしていきたい と、こういうふうに思っております。具体的にはいくつかの候補地もありますけれども、 1つ の候補地としては現有地の所をば、現在の所をばどうなんだという御意見等もあるわけでござ います。ただその場合に、現在の所に新しい物をば造り替えをするといった場合に場所の広さ の問題もございますし、それから、また、近隣の道路整備、これもやらなければ、少し道路が、 何といいましょうか、大型の車が入るのには非常にまあ不便であると、こういうような問題等 もありますので、そうしたことも含めて対応をしていく必要があるという認識をいたしてござ います。し尿処理場については、これも老朽化いたしておりますが、これは万之瀬川の河川改 修工事との関連がございます。県の方のいわゆる河川改修工事の具体的な時期などが早く示し てほしいという要請をいたしておりますけれども、なかなかこれが出てきておりませんので、 それとの関連で改修をしていかなければならない。こういうふうに思っておりますが、今後引 き続き県との折衝をしながら、また、老朽化に耐えられるような対応というものも図りながら 対処して参りたいと、斯様に考えておるところでございます。 〇24番議員(井料健造) 火葬場に関しては市長はできるだけ早くという答弁からいつまで経 っても進歩しないんですが、これはまだ時期はほんと決定じゃないんですね。その確認と、し 尿処理場にしてもそういうことならそれはいいとして、その 1点だけ火葬場の問題、これ時期 はいつまでは済ませたいというのはないんですか。 - 28 - 〇市長(川野信男) 調査の必要な予算はもう計上してこれまでやっておりますので、あとは地 元との場所について御理解が得られるならばほんとに早急にということでございます。もう18 年度中にも着工とか、そういうようなことを踏まえての話でございます。 〇24番議員(井料健造) いずれも市民生活に一番密着してるんじゃないかなあと、誰でもお 世話になる所ですから、そういうような感じも持っております。 4番目に安心して安全に暮らせるまちづくり、全市挙げての取組みにできないかというよう なつもりで書きましたけど、御存じのように、最近は何かこう、変な事件には違いないんです けど、非常にこう何て表現していいかわからないような事件が頻発しておりますけど、まず、 子供の安全だけじゃないんですけど、人間皆そうですけど、現在子供の安全対策を市としてど のように行っているのか。その辺をお伺いしたいと思います。 〇市長(川野信男) 子供の安全ということでございますので、あるいは教育長の方から答弁す ることが適当かもしれませんけれども、ただ私にという御指示のように聞こえましたので、私 から申し上げます。もう御案内のとおり、新聞紙上、テレビなどほんとに子供の安全が脅かさ れております。これは学校においての安全確保というものも当然でございますけれども、私は 市民ぐるみで安全確保というものは図っていかなければなかなか子供の安全というのは確保で きないと、こういうふうに思っております。学校は学校として、地域は地域として市民ぐるみ でやっていく必要がある。ただ具体的にどのような形でやるのかというようなことでございま す。これは井料議員御案内のとおり、旧加世田市におきましては安心パトロール隊というのを 設置をいたしまして、今確か約 600人ぐらいおると思いますけれども、この人たちにボランテ ィアでひとつ地域の安全を子供たちの安全も含めて守っていただこうじゃないかということで 自発的な活動としてお願いをいたしておるところでございます。やはり地域の安全と言います のは、子供の安全と言いますのは、コミュニティが、いわゆる地域みんなでやらなければ、例 えば、警察だとか、あるいはどこがとか、そういうことだけでは安全というのは守れないとい うのが私は実感として持っております。そういう意味で市民ぐるみのそうした安全対策という ものをばどのような形で今後進めていくかということが大きな課題でございますので、今後と もそういう意味で市民ぐるみの安全対策というものが講じられるように対処して参りたい。こ ういうふうに思っております。今申し上げました安心パトロール隊、旧加世田市内でございま したけれども、これをもっともっと全市的に広げることによってそれぞれの地域のやりようが あると思いますので、こうしたことを広めていきたいと、こういうふうに思っております。確 か今朝の新聞でございましたか、川畑地区でこういうような活動をというのが新聞にも出てお りましたけれども、こうした自発的ないわゆる活動というものがそれぞれの地域で広がってい くことを念じておる次第でございます。 〇24番議員(井料健造) 今、市長の言われた安心パトロール隊もできてもう 1年を過ぎまし て、これはまだ、はっきり言って私はまだ試行錯誤の段階だと思うんですけど、全市的に広げ - 29 - るのはいいんですけど、まだ広げるにはですね、 1市 4町からその隊員を募って広げるのは、 募集するのは簡単かもしれないですけど、まだちょっと試行錯誤の段階で、果たして広げてう まくやっていけるのかなあっていう疑問があるんですけど、今のこの旧加世田だけの取組み見 ててそういうまだちょっと試行錯誤の段階でというような感想は持ってないですか。 〇市長(川野信男) もともとこれは試行錯誤を経ながらやろうということで、決して強制的な、 行政がああせえ、こうせえと、こういうようなやり方をするやり方じゃないということは当初 から申し上げておったわけでございます。いわゆるボランティアとして自分たちが、何と言う か、時間がある時にそういう活動をそれぞれの地域でやっていただきたいということでスター トをいたしました。結果まだまだその目に見えた活動がないと、これも確かでございます。た だ地域によりましては、人によりましては本当に熱心にやっていただいておる方もございます。 特に今回新聞等であのような子供たちが不幸な事件が出てきたこともあると思いますけれども、 それぞれの地域ごとにいろんなアイデアが出ていろんなことをやっていただいております。登 下校の時にじゃあ自分たちでずっとその登下校の通路でこういうことをやろうじゃないかとか、 あるいはその危険な場所をそれぞれピックアップして、そこでどういう対応をしようじゃない かというようなことが私の手元にもいくつもこう上がってきておりますので、ただこれをもう 少し体系的に、組織的にといいましょうか、というようなやり方というものも当然必要である かもしれませんけれども、今申し上げましたとおり、あくまでもボランティア的にやることの 方が私は長続きするだろうと、こういうような認識からいたしておりましたので、ああせえ、 こうせというようなことをば直接指示をするとか、そういうやり方については、まだまだそこ までは考えておりませんけれども、教育委員会におきましてはいろんなことをば今検討もされ ておるようでございます。教育委員会ともども一緒になって地域の安全、子供の安全が守られ るように対処して参りたいと考えております。 〇24番議員(井料健造) 一時からしますと私も昼も、夜も分け隔てなく外出するようにして るんですけど、黄色いジャンバーというのがあんまり最初ん頃からしたら見られなくなったよ うな気もするんですけど、それは別にしまして、学校関係でですね子供の安全確保というよう な放送っていいますか、今、加世田市の放送で、最近いろんな事件が起きてるから、この登下 校の子供さんの安全に対する協力依頼の放送なんかよくありますけど、それで 1点お聴きした いのは、結局子供の通学路の問題が出てくるんですけど、そのよく出る話で通学路を一般の市 民が知らないというような話があるんですよね。国道だけをもちろん通るわけじゃないし、そ の辺の話と、そして通学路の表示板じゃないけど、そういうような表示ができないかと、表示 板あるいはのぼり旗というのができないかという話と、そして防犯ブザーなんかの話がよく出 るんですけど、加世田市ではその辺はどうなってるのか。以上、伺います。 〇学校教育課長(原 伸史) 市民への通学路の周知、あるいは、また、表示板の設置、防犯ブ ザー対策等の御質問でございます。お答えをいたしたいと思います。まず、市民への通学路の - 30 - 周知についてでございますが、校区の方々に周知を図っている学校もございますけれども、議 員御指摘のとおり、周知が不十分な学校もあるようでございます。市民の皆様が通学路等であ いさつや声掛けをしながら幼児、児童・生徒の登下校の安全を見守っていただく。こういうこ とは安全管理体制上大変重要なことであると考えております。したがいまして、通学路の周知 につきましては、各校区の通学路安全マップを配布したり、教育懇談会等の校区の会合等で周 知を図っていくよう指導して参りたいと考えております。なお、通学路への表示板の設置でご ざいますが、現在の設置箇所以外に新たに通学路のこの標識等の設置が必要な場合には、警察 署、交通安全協会、あるいは道路管理者等の関係機関と協議しながら設置することになると考 えておりますが、今後学校等の要望や意見も参考にしながら研究を進めて参りたいと考えてお ります。のぼり旗につきましては今後前向きに検討をして参りたいと思います。次に、児童・ 生徒の防犯ブザー対策でございますが、防犯ブザーの携帯も個々の安全確保上大変重要なこと でございます。これまでも携帯所持を進めてきたところでございますが、今回痛ましい事件が 発生をしました。再度携帯を勧めたところ、携帯希望者が 714人ございました。これらの希望 者には早速市教委が斡旋し、定価 600円の防犯ブザーを 380円で購入をいただいたところでご ざいます。以上です。 〇24番議員(井料健造) 携帯、なかには、最近新聞なんか読んでますと、携帯ブザーを持た したから、それで済むような問題じゃないというような非常にこうきついというか、もう言わ れてみればそんな気もするんですけど、それで済むような問題じゃないというような話も出て おりますけど、通学路の地図の作製の件なんですけど、これは学校だけで作ってるのか、それ ともその保護者の意見を聴いて両方で話し合って作っているのか。その辺はどうなんですか。 〇学校教育課長(原 伸史) まず、通学路の規定でございますけれども、通学路は、定義とい いましょうか、各学校が児童・生徒の通学路の安全の確保と教育的環境維持のために指定して いる道路ということで、学校が中心にして指定をあるいは廃止をしているわけです。しかし、 これは学校だけで、御指摘のとおり、決められるものではございませんで、子供の安全に係わ る問題ですので、保護者と、あるいは、また、関係機関等と合議をしながらこう決めていると ころでございますが、中心になって学校が作製するわけですが、その中にはやはり保護者、P TA役員等も含めてですね確認を、あるいはそのマップについての共通理解を図っていくこと が非常に大事じゃないかなあと思っています。それと同時に子供たちがよく理解していること も大切だろう。あるいは、また、自覚をさせていく、危機意識を醸成していくという面から特 別活動、あるいは総合的な学習の時間等を使って子供たちに写真を撮らしたりしながらこのマ ップ作製に参加させるということも非常に重要なことであると考えております。 〇24番議員(井料健造) その話はですねこの間私の住んでる村原地区のある会合で出たんで すけど、親が本当に子供がどこを通って学校に行くのか知ってるんだろうかという話が出たの がきっかけで、例えば、現在ある通学路でも、子供が家を出て何とかちゃんの家にまず寄って、 - 31 - 次はどこどこに寄ってと、まずその段階でこう、通学路の順路、順路って言ったらおかしいけ ど、それも狂ってくるわけですよね。だから、いっそのこと子供と、自分の子供がどこを通る かっていうまず親が知らないとすれば、子供と保護者が一緒になって実際のその通学路の順路 といいますか、ルートを作ってもらったら一番いいんじゃないかと。それを、例えば、私の住 んでる地区に約90人の小学生がいますけど、ここの交差点、ここの辻の所は 6人なら 6人が通 ると。ここは何人ぐらい通ると。そして最後は大体こっちの方へ行くと。そういうのが分かれ ば、そこの所に時間のある人とか、都合のつく人が立ってれば一番いいんじゃないかなあとい うような話から、中には自分の子供が家を出てほんとにどこを通って学校へ行くのか。帰る時 はまた同じ所を通るっていうまたのも違うし、帰る時間ばらばらだったりすればですね。そう いうのがまず大事なんじゃないかなという話も出ました。それともう 1つ、不審者情報ってよ く言葉使いますけど、今の例えばそういう情報をですね、これはもうどんな小さいことであっ ても誰でも知りたいと思うんですけど、学校に対して一般の人、生徒を持つ家庭からそういう 情報がよく入ってきているのか。あるいは学校からそういうお知らせが、これは各家庭に頻繁 にといいますか、そのやりとりというのはできているんですか。その辺はいかがですか。 〇学校教育課長(原 伸史) 情報の共有化ということでございますが、まず、私どもとしては この情報網をしっかりと確認をしているところでございますが、各学校で何か起こった時はす ぐその学校から直接各学校へ情報を発信するようにしております。そしてそれと同時に市教委 にすぐ第一報を入れていただいて、警察署と連携を図りながらその解決に当たっているところ でございます。また、警察署の方ともこの前も課長さんが来ていただいて細かな打ち合わせを したところですが、先ほど通学路の要注意箇所等を通学する児童・生徒数も把握した安全マッ プが必要じゃないかというようなこと御指摘を受けましたが、今そのマップも作製中でござい まして、そのマップを参考にして警察の方々は巡回パトロールをしていただくというような取 組みをしているということで今進めているところでございます。それと同時に、その通学路の 児童・生徒数の人数等がはっきりと保護者、地域の方々に浸透しているかというと、これがま だ不十分な学校もございまして、今後検討していかなけりゃいけないと考えております。 〇24番議員(井料健造) 不審者、そして不審車両とか、いろいろとこうたまーに出くわした りした人もいるみたいですけど、最近、何て言うんですか、こう誰かが通報するだろうとか、 誰かがするだろうというような、何て言うんですかね、見て見ぬ振りというか、あんまり係わ りたくないというような風潮もかなりあるんですよね。言葉は悪いですけど、見て見ぬ振りす るのは犯罪の手助けといいますか、共犯者というような考えを私は持っておりますけど、そう いう風潮があるのも事実だろうと思います。それと、選挙のことを持ち出すわけじゃないんで すけど、選挙期間中に隅なく回ってですね、例えば、地元村原地区でもそうですけど、例の新 しくできたハーモニータウンにしてもそうですけど、こんなに暗いのかというぐらい暗い場所 があるんですよ。結局比較的街灯は普及しているはずだったんだけど、実際日が暮れてみたら - 32 - 非常にこう暗いと。ある親なんかは子供が帰る時間を待ってて迎えに行くと。それができる家 庭はまだ恵まれてるんですけど、こういう機会に、例えば、その加世田市全体で、各集落街灯 の必要な所は点検してですね付ける努力はしてるんですけど、市の方でそういう所を一斉に調 査して、市の方の全額補助みたいな形でそういう街灯を必要な場所に取りあえず付けるという ようなことは考えられないもんですかね。 〇市長(川野信男) 今暗い場所いっぱいあるじゃないかということでございます。街灯につい ては旧それぞれ市町対応というのはそれぞれ計画し、また、具体的に実行されておると、こう いうふうに思いますが、ただ御指摘のように、じゃあどっからどこまで全部やっておるかとい うと、確かにそういうことでないというふうに私も感じております。今選挙中云々という話が ありましたけれども、私もあの期間回りながら、ちょうど一番日が短い時期に差し掛かってお りまして、ああ、この時間帯でこんな暗いのかということをば実感をいたしました。問題は非 常に広範囲に渡ります。また、地域によってかなり条件の差といいましょうか、環境の差があ ると思います。そうしたことをばどう対応するのかということもありますので、まず実態とい うものをば把握をさしていただいた上で、対処についてはこれから検討をさしていただきたい と、こういうふうに思います。 〇24番議員(井料健造) 確かに知らなかったんですけど、加世田高校の所に街灯があったん ですが、聴いてみたら、あれは加世田高校用の街灯で、ある時間がきたら消えてしまうという ことで、私はそれが加世田市が設置した街灯かと思ってたら、そういう認識不足もありまして、 確かに時期も時期でしたけど、日没が早ければ小さい子供を持つ家庭の保護者というのは非常 にこう不安な面が出てきますよね。電気がついてたらこうほのぼのとした安心感がまた出てく るのも事実でございます。それとさっきの安心パトロール隊のことですけど、市長はかねがね これができた当時隊員の都合のいい時間に自主的に動いてくれればいいっていうか、そういう ような考えで始まったと思うんですけど、これだけ事件が起きたから言うわけでもないし、そ の辺が事件が起きたからどうの、こうの言うわけでもないんですけど、今までの例えばですね そういう考え方とか、旧加世田市がやってきたこういう取組み、そして社会の仕組みまでです けど、従来のやり方では既に例えばこの安心・安全というのは守れないんじゃないかなあと、 そういう観点に立ってこの取組み方を変えなければいけないんじゃないかなあと私思うんです けど、今までのように、例えば、都合のいい時間に、確かに市長のおっしゃるあんまり強制す るべきじゃないというのは分かるんですけど、それでは逆に言えば、これが本当に定着、安心 パトロール隊が定着していくかどうかというのの考え方というのは、うまく軌道に乗ればいい んですけど、自主的な動きが出てきて、私はさっきジャンバーが消えてきたというのはですね、 それを動かそうとする、安心パトロール隊を動かそうとする指導者っていいますか、そういう 強制的な力というのがないから消えかかっているんじゃないかなという危惧もしているわけな んですよ。だから、ある程度その強制力というのを持たすような仕組みも必要じゃないかなあ - 33 - と思うんですけど、その辺はどう考えますか。 〇市長(川野信男) この安心パトロール隊、個々に御参加をいただく。個々に隊員になってい ただく。そして、また、個々に活動していただくということでスタートをいたしてございます。 当時の市全体としての組織はありますけれども、地域ごとの組織とか、そういうものはいたし てございません。したがって、おっしゃるように、活動したくても一体何をしたらいいのかと いう戸惑いもあるかもしれません。というようなこともあって地域ごとの組織をつくろうじゃ ないかというようなことも検討いたしておりますが、ただ基本的にはあくまでも自発的な、ボ ランティア的なというものでいくことの方が私はよろしいんじゃないかと思っています。地域 によっては大変な活動をしておる所、これは本市だけではございませんで、全国的にも非常に 大きな活動を、いろんな活動をしておる所もございます。ただこうした所の活動が活発になっ ておる所は、どっちかというといろんな事件等があって何とか自分たちで立ち上がりをしなけ ればならないというようなことが引き金になっておるということも事実のようでございます。 そういう意味では幸いにいたしまして私どもの所ではもうそういう大きな事件というものがあ んまりありませんので、じゃあ何をしたらいいのかというようなことになっておるのではない かと思いますが、先ほどもお答え申し上げましたとおり、最近における子供たちのああいう事 件を見て、じゃあ自分たちの所は子供たちがこの時間帯に帰るから、じゃあここはどうしよう じゃないかというようなことをば、さっきお話もありました子供たちの通学路を中心としてこ の辺は子供たちの数が少ないよねえ。この辺は人家がないよねえということをば具体的な通学 路に、何といいましょうか、図面に落としながら検討いたしておる所もありますので、こうし た地域の自発的な活動を促すような、また、その活動ができるような仕組みといいましょうか、 はいたしていたいと思いますが、行政の方でこういう組織をつくれとか、ああいう組織をつく れとかというようなそうした、強制というわけではありませんけれども、そこまで現時点でや った方がいいのかということについてはまだ結論を得られていない。私自身が判断をしていな いところでございます。できるだけ自発的な活動を促して参りたいと、こういうふうに思って おります。 〇24番議員(井料健造) たまたま発言通告書を締め切った後、南日本新聞に伊藤県知事が安 全なまち条例制定をという考えがあると。今先進地を研究してやっているところであるという ような記事が出まして、その後かどうか知りませんけど、国では小坂文部科学大臣は危険な場 所に防犯カメラを取り付けたいというようなことが一部報道されたりして、これだけ頻繁にい ろんな事件が起きると、そういう防犯カメラのことをですね国のトップの人が言うような時代 がきたのかなというような気がしますけど、結局、こだわるわけじゃないですけど、例えば、 その子供の安全を守りたい。自分たちの住んでるまちの安全を守りたいと言っても、結局、さ っき言ったように、指導者がいない。やり方が分からない。要するにノウハウと言うんですか、 というような所はいっぱいあるんじゃないかなと思うんですよね。だから、ある程度軌道に乗 - 34 - せるにはそういう指導者の養成と、養成までいかなくても、そういう人にやってもらうような ことをしないと、私は 1年そこそこ経ったぐらいで判断するのは非常に失礼かと思うんですけ ど、この安心パトロール隊は隊員の数だけいて結局あんまり役に立たなくなるような懸念も持 っております。それで県のその安全なまち条例制定じゃないですけど、今、日本全国で行われ てる交通安全運動じゃないですけどね、別にその交通安全運動だけでなく、安心・安全の推進 運動みたいなそういう立哨運動ぐらいがあってもおかしくないんじゃないかなあと。せっかく 隊員に、安心パトロール隊に入って黄色いジャンバーをいただいてですね、そういう運動があ ってもいいんじゃないかなあと。もうちょっとこう全市的に南さつま市の初代市長の川野市長 が先頭に立ってですね、皆さんもそうですけど、街に立ってそういう運動を広げていって、で きれば条例制定まで持っていくような考えはございませんですか。 〇市長(川野信男) 条例を制定するかどうかについては、そういう市民意識がやはり私は先行 すべきだと、こういうふうに思っております。できるだけ市民意識が盛り上がるようにこれか らいろんな施策を講じていく必要があると思っております。こうした運動と言いますのはやは り強制するものであってはなかなかむしろ長続きするものではない。ただお話もございました とおり、どういうようなやり方をしたらいいんだ。どういうような指導者を養成したらいいん だ。こういうことは大変私は大事なことだと思っております。そういう意味では、あそこでは こういうやり方で成功しているよ。こういうようなやり方があるんだよというような事例とい いましょうか、そういうことをばお示しをするとか、あるいは御指導される方々にいろんなこ との情報提供をするとか、こういうようなやり方というのは当然必要じゃなかろうかと、こう いうふうに思っております。今交通安全のこともございましたけれども、千人パトロールとい うものをばいたしてございます。これは交通事故が多発した時に、何とかこれを防止しようじ ゃないかということでスタートをいたしました。たくさんの方が参加をいただきまして、これ がどういうような結果につながっておるかどうかというのは別といたしまして、 1年に今 4回 ですか、スタートの段階では毎月でございましたけれども、 1日の日に立哨に立っていただい ております。これも私はたくさんの市民の皆さんが参加することに意義があると、こういうふ うに思っておりますが、だからといって強制するという話でもない。強制するということにな りますと、これはおそらくそれこそ短期日のうちにこれはだめになってくると、こう思ってお ります。じゃあ強制はしないけれども、長続きする運動はどういうふうにすべきかということ の工夫というのは必要でございます。併せて、この交通安全運動だけじゃなくして、いわゆる 一般の安全まで含めた対応というのができないかどうかと。これは非常に大事なことだと思い ます。教育委員会の方でもいろいろ議論もしておるようでございますので、そうした教育委員 会などとも提携しながら市民の安全を守るための対応、運動、こういうものはこれから工夫を していく必要があるという認識を私も持っております。訂正さして、「千人パトロール」と言 ったようですけれども、「千人立哨」でございます。これはもうあくまでも交通安全だけが中 - 35 - 心でございますが、ただ私も千人立哨ほとんど自分も立っておりますけれども、この時にいわ ゆる子供たちが通学時間帯でございます。子供たちに対する私は大きい影響があるというふう に思っておりますし、また、交通安全だけじゃなくして、そういう場を通じて安全に対する意 識醸成というものもされておるというふうに思っておりますので、この辺をさらに広げるとい うことが大事だと、こういう認識はいたしております。 〇24番議員(井料健造) 市民の盛り上がりを待つのはもちろんですけど、それをうまーく焚 き付ける力というのも必要だと思います。また、交通安全運動がですね確か子供たちが通学す るのにも非常にこう子供たちも安心して通学できるような雰囲気ができているのも事実ですけ ど、やはり行政と市民の盛り上がり、そして行政のうまいこう、言葉は悪いけど、焚き付け方 と言うんですか、バックアップといいますか、協力体制というのができないと、子供だけの安 全じゃないけど、市長の言われた市民の安全運動を全市に、広い範囲の 1市 4町に広げていく にはやはりそういう力も必要ではないかなと思います。思うのも事実です。以上で質問を終わ ります。 〇議長(石井博美) 次に、山下美岳議員の発言を許可します。 [山下美岳議員 一般質問席] 〇22番議員(山下美岳) 午前11時10分 遅ればせながらまずは南さつま初代市長就任おめでとうございます。 さて、紆余曲折の末に 1市 4町による合併で新市への期待と不安が交錯する中、新生南さつま 市が11月 7日誕生しました。それに伴い市議会議員の選挙はもちろん、市長選が実施されまし た。とりわけ首長の選挙はですね旧加世田市民にとりましては20年ぶりのことで市民にとって は大変な興味と関心で盛り上がった次第であります。選挙戦においては中傷ビラ、いわゆる怪 文書がばらまかれ過熱する一方でありました。しかし、そのようなビラに対しても目には目を と対抗、報復することもなく、七十余りのマニフェストを掲げ、正々堂々の戦いは立派であり ました。これまで 3期12年間で延べ 3日間の選挙戦しかしなかった川野市長におきましては、 今回厳しい 7日間、 283平方キロメートル、いわゆる旧加世田市の約 3倍の広い南さつま市を 隅なく回り、 4万 3,000人余りの新市民に対し、市政に対する市民の声や思いをどのように感 じたか。お尋ね申し上げます。 〇市長(川野信男) 今回の選挙を通じまして私もできるだけ広い範囲で回って市民の声をば吸 収しようと、こういうようなことで選挙戦に臨んだわけでございます。特に私自身が旧加世田 市のことについては地理的にもあるいは人についてもある程度存じ上げておりましたけれども、 他の町については、ほんとに地名そのものを読むこともできないような、あるいはもちろん行 ったこともないようなそういうような地域もあり、今回の選挙によってほんとに広いな。いろ んな違いがあるな。こういうようなことをば感じたわけでございます。実質的に私が選挙に携 わることができましたのは、11月 7日に今新市がスタートいたしました。 6日まではもう合併 の協議会会長という立場で準備かれこれもうしなければなりませんでしたので、ほんとに何も - 36 - 手に着けられなかったということで、7日、8日ぐらいからそういう体制に入ったわけでござい ますけれども、この広い地域で地域を知る、回るということも、これじゃあ少なかったな。不 足したな。こういうような感じを私自身持ったわけでございます。そうした中でどういうよう なことを感じたかということでございますけれども、 1つにはやっぱり広いなというようなこ との感じをいたしました。回っても回っても全部は回り切れない。こういうようなことでござ います。それともう 1つには、それぞれの地域が、当然でございますけれども、違いがあるん だよなというようなことでございます。文化や産業、経済、いろんな違いもございます。また、 地域の生活パターンといいましょうか、そういうことについての違いというものもやっぱりあ るんだなというようなことをば実感として感じたわけでございます。また、そうしたことが併 せて市政に対する要望といいましょうか、そういうものの違いというものもあるような気がい たしたわけでございます。特に地域を回りながら感じましたことは、合併についての、これは 協議の段階からあるいはその以前からでもございますけれども、いろんな地域住民の方々が不 安を持っておるということも私も承知をいたしておりました。その不安というのは何かと言い ますと、一緒になることによってどっか中心の所だけが良くなって、それ以外の所は大変にな るんじゃないかという不安でございます。私もいろんな形でそういうことは、むしろ一緒にな ることによって従来よりも一極集中というのはなくなるんじゃないでしょうかということをば 御説明を申し上げる機会もありましたけれども、なかなか住民そうしたことをば実感として御 理解をいただけるというのはほんとに難しいことだなということをばお話を聴きながら感じた わけでございます。また、そうしたことから、やはり私は申し上げておりますように、今後の 市政運営の一番の課題というのはどうして融合を図っていくのかどうかということ。しかも融 合の中身も対等な融合でないといかないと。融合というのはいろんな意味があるかもしれませ んが、これが対等な融合でないといかんという感じもいたしました。対等という意味はそれぞ れとられるかもしれませんけれども、それぞれの地域の皆さんがやっぱり一緒になることに対 する不安を解消するための方策というものをばまず最初にやらなければならない私にとっての 課題だ。あるいは、また、議会にとってもそういう課題ではないか。市民全体にとってもそれ が課題じゃないかな。こういうことを感じたところでございます。 〇22番議員(山下美岳) 大変広い 1市 4町の戦いでございました。選挙のですね得票結果を 分析して今後にもうちょっと考えなければならないかと思って計算してみました。加世田市に おきましては 3期12年間長きにわたり市政を担当しながら、一部マンネリ化という声も聴きな がらも、実際終わってみれば 7割の得票をしていると。片や今年の初めの核燃料廃棄物最終処 分場ですかね、その問題で臨時の議会を見に行ったんですが、もう大変大漁旗やらむしろ旗で すかね、立って大変な騒ぎの中、すぐにその案を撤退され、さらに議会から給料の 6割カット をさせられた。そのような方が立候補されたわけですが、もう特に漁業基地でありますし、安 心・安全な漁業の町として今後考えるならば当然の結果であったと思いますが、選挙結果を見 - 37 - ますと、五分五分ぐらいいくんだろうかと思っていますと、川野市長にしては27パーセント、 相手は73パーセントが得票されたようで、案外とあのような騒動も別に選挙における争点には なることなく、やっぱり地域性がこのように結果には出るのかなあと私は不思議に思った次第 です。あとトータルで約65パーセントを取っているわけですが、例えばですよ、数字とします といいますか、四役問題もございますが、さっき言いました融和、融和と言いますが、そのよ うな配置、あるいは得票結果、そのようなのがあるのか、ないのか。ないとは思いますが、一 言お聴きします。 〇市長(川野信男) 選挙の結果について特に私は分析をしたこともありませんし、するつもり もございません。選挙はそれぞれ候補者が政策を掲げて選挙民が選択をいたします。どのよう な選択をしたかということについて詮索もいたしません。結果として私当選させていただきま したので、当選いたしました以上は市民全体の幸せのための政策をば、私が掲げた政策を実行 することが役割だと、こういうふうに思っております。あの地域はどうだった。この地域はど うだった。誰はどうだと、そういうことをば私はこれから市政を運営する上でやろうとはちっ とも思っておりません。ただ、今最後の方で質問がございましたけれども、もともと合併によ る今回の新しい市政でございます。融和を図るということ、これはもう絶対に必要なことだ。 しかもそれは早くしなければ、後に残してはいかないというのが私の気持ちでございます。そ のためには、再三御答弁も申し上げておりますけれども、人事とか、組織とか、あるいは地域 のいわゆる交流を促進するなどによって融和を図っていくという方策を一番先にやっていかな ければならない課題だと、そういうような認識の下、一生懸命頑張っていきたいと思っており ます。 〇22番議員(山下美岳) 対等と融合がテーマにしてますが、余りそのことばかりとらわれる ことなくですよね、実際はこの後援会だよりにあります、対等と融合と活気にみなぎる市政発 展だ。そこまで言わないと、何か対等と融合ばかりを目指していると言うと、何かあったんじ ゃないかというような気もしないわけでもないわけですね。あんまりそのことだけを、対等と 融合、対等、融合じゃなくて、やっぱりどっちかというと新生南さつまの交流といいますか、 発展といいますか、起こしていく交流ですよね、そっちも言ってはいいんじゃないかなと思っ ております。 2番目に入ります。大地と海が共演し、オンリーワンのきらめくまちのスローガンの下です ね、新生南さつま市創造のためのマニフェスト七十余りの達成のための方策についてお伺いし ます。市長選において七十余りの項目を、 4つの方向性ですね、早く、ゆっくり、きっちり、 あるいは大きくからなる政策構想を掲げております。私も目を通しながらなるほどたくさんあ るなあと思いながらも、実際はどれもこれも大切でぜひ実現していかなければならないことば かりであると実感しました。私は議員としてはこのような政策を遂行するに当たっては是は是、 非は非としつつも、市政発展のためには必ずや達成すべき重要な課題であると肝に銘じている - 38 - ところでございます。なかんずく七十余りの中の豊かな郷土づくりの点におきまして、この文 章を読みますとですね「地域間の道路、交通体系の整備」という文言がうたわれております。 特にほんと対等と融合を図るにおいてはですね旧 1市 4町のアクセス道路の改良及び整備が大 事ではなかろうかと思います。このことは各地域の産業や経済の交流、発展、そして豊かな自 然、歴史、新鮮な海の幸、山の幸活かした観光開発、様々な分野において一番必要ではないか と私は思っております。このほんとたくさん、これですね、見覚えがありますが、どれもこれ ももちろんしなけりゃなりませんが、重点的にですね、お金も掛かるし、時間もかかる問題が たくさんあるわけですが、早急に取り組むことはどのように、どれを考えているかですね。も ちろん 1つじゃなくてもいいですけど、私はもう特にここら辺はですね地域間の道路、交通体 系、アクセス道路の改善、改良ですか、うたっておりますが、全体としてそのようなですね今 後の方策をお聴きいたします。 〇市長(川野信男) 選挙を通じましていろんな政策をあるいはマニフェストとか、あるいは市 民との約束とかという形で掲げたわけでございます。もとよりこれを実行するのが私のこれか らの役割でございます。どのような形で実行するのかということになるわけでございますけれ ども、これは長期的なものもございますので、長期の振興計画というものをば早速18年度には 策定をいたしまして、当然内容の精査もございます。あるいはどういうものから緊急度を勘案 して実施するかなどなどこうした中で具体的に検討をいたします。また、長期的な計画のほか に具体的な実行につながるような計画というものもそれぞれの中で作っていかなければならな いことだと、こういうふうに思っております。何が優先かということについてはそうした中で 検討をしなければならないと思っておりますが、今御指摘もございましたけれども、また、私 も再三言っておりますが、まずしなければならないのは融和なんだと、融合なんだと。そして そのためには人の融和というものも必要でございます。それから、地域間のいわゆる交流がで きるような条件整備というものがございます。この中で御指摘のあった道路等も入っておるわ けでございますけれども、従来はそれぞれのまちの中でのいわゆる交通、交流ができるような 交通整備等もいたしておったわけでございますけれども、これからは南さつま市全体でのこと を考えなければならない。そのためにはそれぞれの地域間の交流ができるような条件整備、道 路整備ということになると思いますけれども、これを急がなければならないというふうに思っ ております。例えば、坊津と、いわゆる坊津はまあ地形的には一番こう南の方にあるわけでご ざいますが、坊津と大浦、笠沙、加世田、こういう所とのいわゆる交通整備をどういうふうに するか。また、笠沙、大浦、加世田への交通整備をどうするか。さらに金峰、加世田の交通整 備をどうするかというようなことでございます。いくつか課題がございます。早くしなければ ならないものが路線的にもいくつかございます。この中には国道もございます。県道もござい ます。それから市道もございます。国道、県道については、国とか、県に箇所を明示しながら 要請活動をしていかなければならない。今 226を含めて整備は進めつつありますけれども、こ - 39 - れらのいわゆる進捗状況をどう、合併したんだからもっとその地域への交流が促進できるよう に早めてほしいというようなことを含めた要請もしなければならないと思いますし、あるいは 県道などでは今までほとんど手を着けてない所、合併によって交流を促進しなければ合併効果 が表れないんだということからの要請もしなければなりませんし、また、市道についてはどち らかといいますとそれぞれのまちの単位でのものを前提とした市道整備がされておりますが、 これからは旧来のいわゆる境界を越えてどうあるべきかというようなこと。これもいくつか私 は候補は挙がっておると思っておりますし、また、私自身もそういうものをば念頭に置いてご ざいますので、できるだけそうしたものから優先的に整備を進めていくと、こういうふうなこ とをしなければならないと考えておるところでございます。今日は具体的にはどの路線をとか ということは申し上げませんけれども、念頭にはそういうふうに考えておるところでございま す。 〇22番議員(山下美岳) 新市を興すためのマニフェストたくさんでありますが、これについ ては今後もおいおい各項目において質問したり、提案したりしていきたいと思います。現在合 併が成立してスタートして一月余りのわけです。今の状況をどうなんだろうかなと自分なりに 考えますと、1市 4町ですね、5つのユニットが一緒になったわけです。畑で言うと土地区画整 理というか、圃場計画が終わって広い立地な畑ができましたと。しかし、まだ、その畑の中に は石ころやまだ水の水利整備とかできていない。今後そのようなのを全部畑を土地の土壌改良 をしたり、あるいは肥やしをまいたり、さらに種をまいていく作業があると思います。私はで すね市長の年齢からしてですねこの 4年間はですね大変厳しく、また意義深い 4年間になるん じゃないかと思います。一般的にはもう相手が若かったということで年齢のことも言いました けども、まだまだ69歳ということで、私たち本町では敬老会にも呼ばれる資格もございません し、まだまだなんですよね。中国の言葉では老婆の知恵という素晴らしい言葉もあるんですが、 これは長くなりますから、ほんとは褒める文章なんですけど、もう余り時間がかかりますので、 読みません。このようなですね 4年間本当に厳しい初代市長をなったんですから、大変いろん な、ある党が言ったとおり、公共料金の問題とか、国保税、何とか税、いろいろ変えていきま す。もちろんさっき言ったこう70のマニフェストも実現しなければなりませんが、もうこの 4 年間ですね私はもう燃え尽きるほどですね、もう大体人間というのは次の手、次の手、自分の ことを考えたらですよ案外鈍るわけですよね。こうして 4年後選挙があった時に余り組合とも もめたくないとか、いろんな条例改正もちょっと厳しくなるなというそういうのがブレーキが かかりやすいんですけども、市長の場合は、 4年間したから 4年間はですねもう最後のですね 御奉公と思ってですね徹底的にもう嫌われてもいいからこの新市興すために頑張ってほしいと 思っております。今まで歴史でもですね初代の将軍とか、初代の方はその幕府、江戸幕府を興 したなんごっかと恨まれてもいますが、後世にはすごい人だったと。中国の歴史にもそういう のをいっぱい書いておりますが、そのようにですねもう心を鬼にしてもう徹底的、今ではあな - 40 - た方はそうおっしゃるけども、いつかは、ねえ、先見の明というのは余りあれですけど、私は 徹底的に、四十数年の行政マンですかね、活かしてやると、そのような決意に燃えているのか。 お聴きします。 〇市長(川野信男) 選挙期間の立会演説ではございませんので、どういうふうに答えたらいい かというようなこともございますが、私はいつも言っておりますのは、我々の、首長でござい ますが、これは駅伝のランナーだと私は思っておるんです。任された区間、何区間であるかわ かりませんけれども、これは 4年間を市民から任されております。その区間を全力疾走をする のが役割でございます。その次のことを考える。これはもうそういうことはあっちゃいかんと 私自身はずうっと思っております。今、市民から任されましたのは初代市長 4年間ということ でありますから、この期間を、大変大事な時期でございますので、全力疾走をしたい。そうい うことで、ほかのことについて言及する必要はちっともないと、こういうふうに思っておりま す。この 4年間というのは大変私は大事な時期だと思っておりますのは、 1つは、特に今、年 度的なこともありますけれども、17年の段階では、これもまだ助走期間だというふうに私は思 っておるんです。具体的には17年度それぞれの市、町がいろんな施策を講じてきておった。そ の施策を実際やりながら新しいまちとしての、市としてのどういうような展開をするかという ことの準備、助走をする期間だと、こういうふうに思っております。そしてそれと並行しなが ら新しい市の基礎づくりというものをばしなければならない。その上でいわゆるきちっとした レールに乗った市政運営をしていかなければならない。今やらなければならないことは助走を ちゃんとしていくことと基礎づくりに向けての多様な準備をしていくと、こういうことでござ います。雑念は一切持たないでこの 4年間頑張りたいと、こういうふうに思います。 〇22番議員(山下美岳) 続いて 3番目の質問に入ります。先ほど若干ありましたが、ちょっ と違う面もございますので、質問いたします。最近各地で幼児・児童・生徒に対する凶悪事件 が発生いたしております。その痛ましい結果にはもう驚くばかりでございます。もし自分が被 害者だったらと思うぐらいほんとに残念な事件にはもう、どうにかしてこのようなことがこの 南さつまにあってはならないと思っております。しかも少子化が止められない中、子供は家庭 にとり、また地域でも、さらにこの日本においても将来を背負う大事な宝と言っても過言では ありません。子供の心身ともに健やかな成長は古今東西親の至上の願いでありました。このよ うな悲しいニュースが度々報じられる中、本市においてその安全確保、とりわけいわゆる幼 児・児童・生徒ですかね、この登下校や日常生活における指導あるいは対策は万全なのか危惧 しております。他市においては防犯ブザーの全員配布、無料におけるですねや、また、かえり っちというGPS付きの配布に 2億 4,000万円掛けた自治体もあるそうです。さらに、また、 個人的には民間の警備保障会社と契約し、登下校を依頼する家庭もあると聴いております。本 市もですね何らかの形をとるべきと考えており、先ほどのあれじゃあ 380円で希望者へ配布す るというようなことがあったわけですが、私が思うにですねもうほんとに少子化対策も大事な - 41 - んですね、支援もあるが。でも、せっかく生まれた子供に対してはですねもう 380円ぐらい、 全員ただでやるべきじゃないかと思うわけですね、 100個買って 3万 8,000円ですから。今、 教育委員会においても来年の 4月の当初予算のあれを出していると思いますね。さっきもいっ ぱいある係長がこれを持っていきおったです。何かと言ったら、その当初予算に対する要望書 だということですが、そのようなこともですね新市長、この70の中に入っているわけですから、 380円をですね新 1年生に配布するとか、例えば、持ってる、配布、無料貸布、貸与と言うん ですかね、くれる。実際無料貸与というのはくれたようなもんですけども、そのようなことも ですね織り込んでいくべきじゃないかと。新しいイベントとか、新しい発想が好きな市長にお いてはですね、県内では初となりますんで、そこら辺もですね段々やるべきだと思うんですが、 まずそのことを 1点ですね質問します。 〇市長(川野信男) 防犯ブザーの件についてでございますけれども、今いろんな事件があって 防犯ブザーが有効ではないか。配布すべきじゃないか。こういうような動きが特に強く出てき ておるわけでございますが、最初スタートをした時は必ずしもそういう時期じゃなかったわけ でございます。特に防犯ブザーの場合にじゃあ全員必要といいましょうか、なのかどうかとい うようなことなどもあったと思います。地域的にも、例えば、都市の中心部などの場合は防犯 ブザーそのものが果たしてどれだけ有効であるかというようなことなどもあって、ごく限られ た中での話だったというふうに理解をいたしてございます。ただ今日のような状況を踏まえて 考えたときにこれはやっぱり大変重要であると、何とか子供たちの安全を守らなければならな いと、こういうようなことで今いろいろ議論がされ、また、それぞれ対応がされてきておりま すので、そうしたことを踏まえてどのようにするかの判断は当初予算編成などを通じて対処し て参りたいと、こういうふうに思いますが、ただ先ほども若干話もありましたけれども、これ はブザーだけではございませんけれども、これをやれば、持ってれば安全だという意識、これ だけでは私はいかないというふうに思います。このことも重要ですけれども、再三申し上げま すが、子供を持つ親御さんを含めて、地域含めて安全確保をどうするかということをしなけれ ば、例えば、そうですね、明かりにいたしましても、じゃあここに明かりを付けたら、暗い所 はどうするんだという必ずそういうのが出てくる。防犯ブザーであっても必ずしもそれだけで いわゆる役に立たん場合だってたくさんありますから、併せて総合的な対策というものはとっ ていかんといかんというような認識をいたしております。 〇22番議員(山下美岳) 確かにブザーをやったから、それが 100パーセント安全とは言えな いんですが、さっき言ったのはですね、かえりっちというのがあるそうです。いわゆる変なお じさんがおったり、誘われたら、紐を引くとけたたましい音がするとともに、そっから電波が 発信されですね、GPSですか、それで教育委員会の方に電波が飛ぶそうです。そっからすぐ、 うちで言う安全パトロール隊ですか、そのような方をずうっと配布してて、そしてその方がす ぐ現場に急行すると、かえりっちということで、これをねつくった自治体もあるわけです。 2 - 42 - 億 4,000万掛けたそうです。もちろん今後もずうっとあれが要るわけですよね、その維持費が、 メンテナンス料をはじめ、もうこういった所もあるわけですが、これはもう大変なお金ですね、 2億 4,000万ですから、もう実際の話なんですけど。だったら、 380円ぐらいでもう完全でな くても、やっぱり付けとった方がいいんじゃないか。それとですねもう 1つ考えているのは、 さっき井料議員も言ったとおり、安全パトロール隊ですね、黄色いジャンパーをしてぶらぶら しようということなんですが、それだけにとどまらずですね、もう青色の何ですかね、回転灯 と言うんですか、赤はパトカーですけど、そのようなのをですねもう、軽トラックとか、小型 の乗用車の上でも、なるべく小さい路地を入るように軽自動車がいいそうですけど、もうそれ をやってる所があるわけですね、もうテレビや新聞でも見たんですが。それもやっぱり青色回 転灯も許可が要るわけですね、警察の方へ何か届出が要るとか聴いています。実際黄色いジャ ンパーを来てウォーキングや自転車や歩くよりも、それがですね、10日ぐらいに警察と話をし たんですけども、それがたまーに回ってくるのが一番効果です。定期的に回るといけないんだ そうです。いわゆる悪いやつも神出鬼没ですが、やっぱりそれに見張るのもぶらぶらぶらたま ーに来るのが効果的で、今ですね、安全パトロール隊のおかげか知りませんけど、下着泥棒と か、何ですか、こうパンツを脱ぐおじさんが減ったと聴いております、警察が言うにはですね。 やっぱりそれで警察だけでもこう網羅できない部分をやっぱりこう、犯人側もおそらく相当、 捕まらんようにするわけですから、そういうのがこうチョロチョロチョロするとやっぱり抑止 力につながるということで、今言いたいのはですね、その防犯ブザーの全員配布も無料もなん ですが、そういったGPじゃなくて、その青色、赤色、何と言うんですか、青色回転灯ですか ね、そこら辺をですねぜひどのようになっているか。案外自治体との協力も要ると思うんです が、そこら辺を私も全部分かっていないもんですから、よかったら答弁してください。 〇市長(川野信男) 車に回転灯を付けて巡回する。これは巡回と言いますよりも、その車を利 用される方が、ただ自分で出勤とか、あるいは夜遅く帰るとか、そういう時に付けていただく。 こういうことで効果があるんじゃないかというようなことで私どもも十分検討も、研究もいた しました。ただ研究した段階では少し制度的に無理なんだというようなことで、実はパトロー ル隊を設置をする時に併せて検討もいたしておるところでございます。ただ今日の状況ではそ のことがより容易にできるというようなことの確証もいただいておりますので、具体的にどう いうふうにするかということについてはこれから少し検討をいたしたいと、こういうふうに思 っております。特にパトロール隊の場合は、新聞配達等をしていらっしゃる方、朝早いです。 そういう方々の御協力もいただいておるわけでございます。それから、また、特にこの回転灯 の場合は朝というよりも、おそらく、夜といいましょうか、そういう所で効果があるんじゃな いかなと私も思っております。それと抑止力と言いますのは、あの辺にはいつもパトロール隊 がおるよ。あるいはこういうその回転灯を付けた車が走っておるよ。そのことだけで私は抑止 力になるというふうに思っておるんです。それが時々なのか、しょっちゅうなのかは別といた - 43 - しまして、十分な抑止力があるということを私も思っております。かつて東京都の副知事さん のお話を聴きました。東京などでは非常に犯罪が多いもんですから、それぞれ区ごとにいろん な工夫をされておるようでございますけれども、ある区がこんなことをやったところが、そっ からいわゆる泥棒が減ったと。減ったから泥棒はどこに行ったかというのは、それが隣の区に 行った。もうみんな競争をしてじゃあ自分たちでそれぞれ知恵を出していろんなことをやった。 そうしたことが蔓延した。これはデータ的にそこまで結果が、データがあるかどうかは別とい たしまして、その当時の副知事さんのお話では東京から今度は外に出て行きだしたと、こうい うようなお話をされたことがございます。抑止力というのはまさに私はそういうことじゃない かと思いますので、この地域に行くと昼でも、夜でもパトロール隊の服を来た人がおるよとい うようなことだけでも私はいい。回転灯の車が時々走ってくるよ。それだけでもいいと思って おります。どのような形でこれをば市民の中に広めていくかということ、これから工夫、検討 をさしていただきたいと思います。 〇22番議員(山下美岳) 青パトもですね 100台も、 200台もとは言いませんので、検討だけ でなくて、もう 4月から市長の目玉となるようにですねやっていってほしいと思いますね、そ の無料貸与もですね、防犯ブザーも。鋭意努力してほしいと思います。 それでは、最後に本市の公的施設の耐震性は安全なのか。つい最近までアスベストに関する 対応に追われて大変な事態がありましたが、今回は建築物の耐震性に関し構造計算の偽装疑惑 なるものが発覚し、各地で新しいマンションやホテルなど多くの被害が発生し、連日報道をに ぎわしております。国会においても証人喚問も行われているようでございます。地震の多発国 であります日本列島においてはもう有史以来今日まであちこちで大地震が発生しております。 その甚大な被害というのはもう皆さんも御承知のことと存じます。本市でもですね市庁舎をは じめ、小・中学校や地域のコミセンなど多くの鉄筋コンクリートあるいは鉄骨コンクリートも ございますが、公共建築物がある中、とりわけ昭和56年の建築基準法改正以前の建物も、この 市庁舎もですが、あるやに聴いております。そこで時には、もう一時的にはたくさんの人が集 う施設や常時小・中学生がいる学校あるいは体育館においてその耐震構造は万全なのか。お伺 いいたします。 〇建設部長(山下和隆) 具体的な内容ですので、私の方からお答えを申し上げます。建築物に つきましては同法の建築基準法に基づいて構造計算等を行いまして地震等に対する強度を確認 した上で建設をされております。この基準法の構造計算方法については、宮城県沖地震、これ につきましては昭和53年でございましたが、この被害状況を踏まえて、先ほど議員おっしゃい ましたとおり、昭和56年に地震に対する構造的な強度が大幅に引き上げられております。それ 以後の建築物については大地震、震度 6から 7でも倒壊しない構造で建設をされていると考え ております。さらに平成 7年の阪神・淡路大震災の後に建物の耐震改修に関する法律が制定を されて昭和56年以前に建てられました 3階建てかつ 1,000平米以上の建物について耐震診断を - 44 - 行うよう指導もなされたところです。具体的に施設の数等についてでございますが、市内の主 要な公共施設につきましては、本庁の庁舎を含め行政庁舎 7施設、公民館等19施設、幼稚園 2 園、それから小学校22校、中学校 8校等となっております。このうち23施設につきましては昭 和56年以降の耐震基準で建てられておりまして大地震への耐震性を有しているものと考えてお ります。また、昭和56年以前の基準で建設をされました施設については中地震、震度 5程度で の耐震強度しか保有していない可能性のある施設もあるというふうに考えております。すいま せん。以上で公共施設の施設について報告をいたします。 〇22番議員(山下美岳) 私も十四、五年前家を建てまして、その時ですね設計図をもらった けど、これが設計図なんですけれども、 3分の 2が耐震何とかなんですよね。もう全然分かり ません。これをもらった時も設計家に言ったんですよ。後ろん 3分の 2ぐらい何よあれはと言 ったら、耐震構造の何とかと言うから、そういったのはもう見て分からんで、もう省いてよか と、その代わり設計料をまけてくれと言ったんですけど、それはできないということで 350万 の設計料の中にこれも相当入っているのかなと思いました。その当時はもうただ間取りがよく て雨が漏らんせかすればよかでねえということで言ったんですが、この前マンションとか、ホ テルを見まして、もう私もまだ借金も半分も済んでないんですが、これは大変なこっちゃなと 思って問い合わせもしました。そしたらその建築基準法の改正で構造上も前より補強されてお るし、おたくは 2階建てだから大丈夫やっがということで、それで安心した次第ですが、こう して考えますと、今、建設部長が申されたとおり、まだ震度 5の中程度までは大丈夫だろうが、 震度6、7に対してはどうかわからない。いわゆる建築基準法改正前の建物があるわけですね。 そこら辺についてはですよ今後、今あちこちで公的補助における何とかかんとかと、この構造 計算の問題なんですが、本市でもですね公的補助はもとより、もともと市のもんなわけですか らね、この庁舎にしても、小・中学校にしても。そこら辺のですねやっぱり耐震構造の検査を し、今までもやってますよね。敬老園をしたり、久木野小学校をしたりしますが、やっぱりそ ういうのをやっぱりですね早急に対応すべきと思いますが、そのような計画はあるわけですかね。 〇建設部長(山下和隆) 今後の耐震診断の進め方でございますが、今、議員もおっしゃいまし たとおり、久木野小学校とか、こういうやつではそれぞれ改築の段階で耐震診断をいたします。 例えて申しますと、久木野小学校では昭和42年に建てられた建物でございますが、これにつき ましては新しいこの新基準もクリアしているという状況にございます。ですから、56年以前に 建てられたすべての建物が耐震基準を満たしてないというのは一概に言えないという部分でご ざいまして、これらの基準強度をば明確に出すには、建物から数箇所若しくは数十箇所コアを 抜き取ったり、この圧縮試験というこういう部分を得て初めていくらの耐震強度がありますと いうような結果になるわけでございます。今申されましたとおり、これらの施設については現 在有効な補助制度がございません。ですから、すべてをば一般財源で賄っていかなければなら ないということでございますが、それぞれの公共施設につきましては、先ほど言いましたとお - 45 - り、人が集まり、災害時には非常に重要な施設となるということから、建物の耐震改修に関す る法律、これは新しくできましたが、このうち 3階建てかつ 1,000平米以上、これ 5つの施設 がございますけれども、こういう部分を優先して調査をしていきたいと。残ります教育施設、 それから避難施設となります公民館等々の公共施設の建物につきましては、建築物の建設年度 若しくは老朽化等により耐震診断の順序を定めて年次的に調査していかなければならないとい うふうに考えているところであります。 〇22番議員(山下美岳) 世の中で一番怖いのは何かと言いますと地震なわけですから、地震、 雷、火事、親父と申します。これまでも東南アジア各地で大規模地震によって数万人が死んで いるような状況でございますが、幸い加世田は県内でも、出水さんには失礼ですけども、起こ りにくいということも聴いていますが、やっぱりいざというときのためにはやっぱりくれぐれ もですね、補助金のない中で厳しいですが、今後、県あるいは国との交渉もおそらく今後でき るんじゃないかと思いますので、取り組んでほしいと思います。以上で終わります。 〇議長(石井博美) ここで休憩いたします。再開は午後 1時といたします。 休憩 午前11時54分 再開 午後 1時00分 〇議長(石井博美) 再開いたします。 次に、下釡清和議員の発言を許可します。 [下釡清和議員 一般質問席] 〇3番議員(下釡清和) 午後 1時02分 今回の質問は大きく 3点ですが、大きな 1番目を含めて 1項目ずつ質 問させていただきます。まず、大きな質問の 1番ですが、南さつま市の特性と課題を今後の市 政にどのように反映させる考えであるかについてであります。今回の合併により人口は、一番 多かった旧加世田市の約 1.8倍、少なかった旧大浦町の約15倍、面積は、同じく一番広かった 旧加世田市の約 3倍、一番狭かったこれも同じく旧大浦町の 7.4倍になったわけで、それだけ に人口密度は疎になったわけであります。地域の隅々まで行き渡る行政サービスに、とりわけ 少子高齢化が顕著な本市にあっては住民福祉のサービスができるかどうかが行政当局や議会に 与えられた使命であると考えます。合併の良さを最大限に活かし、課題については市全体的な ものと地域限定的なものに分けて対応する必要があると考えます。このような観点から以下 5 項目にわたって 1項目ごとに質問します。(1)、産業基盤としての農業政策について 2点ほど 質問します。ア、今回の合併によりそれぞれ旧市町の農業生産物が南さつま市のものとして一 体化されるわけですが、基幹産業あるいは産業基盤としての農業の中で主要農作物、これは畜 産を含めてですが、品目をどのように考えておりますか。イ、全市的あるいは地域の特性を考 えた作物の生産・販売の奨励は考えていませんか。今までは旧市町ごとに坊津、大浦、笠沙の ぽんかん、たんかん、大浦、笠沙のコシヒカリ、金峰コシヒカリ、県ブランド指定の加世田か - 46 - ぼちゃ、きんかん、加世田牛等がありますが、消費者への販売対策として統一できるものはい くつかに絞って統一して生産・販売の奨励をすべきであると考えますが、行政としての今後の 対応と市長が立候補に当たって公約した南さつまブランドの全国に向けた発信の意味について 質問いたします。 〇産業振興部長(寺園和博) 南さつま市全体で主要品目として位置付けられるものについての 御質問です。確固たる基準はありませんので、これまでの産地銘柄、生産面積、生産量や販売 実績等を考慮し、考えられる品目について申し上げます。普通作物では、早期水稲、甘しょ、 工芸作物では葉たばこと茶、野菜は、かぼちゃ、人参、根深ネギ、ピーマン、らっきょう、レ イシが考えられます。果樹では、早生温州、ぽんかん、たんかん、きんかん、でこぽん、花類 は菊、雑穀類ではソバが位置付けられます。畜産部門につきましては、肉用牛、豚、産卵鶏、 ブロイラーなどが挙げられます。以上でございます。 〇市長(川野信男) お答え申し上げます。今、部長の方から主要作物についての答弁がござい ましたけれども、この主要作物につきましてはそれぞれこれまでの市町において品目を選定し てきたわけでございます。それぞれ山間部、丘陵地あるいは平野部の水田地帯とか、砂丘地帯 などそれぞれの地性、土地条件、さらに、また、気象条件などに配慮しながら適地適作で振興 されてきた作物であるわけでございます。さらに、また、それぞれの地域の担い手構造やこれ まで築かれてきた消費地の市場との販売網など様々な要素や条件を加味しながら築かれてきた 産地基盤でございますので、これからも、当然といいましょうか、従来の方針に沿いながら振 興策を進めていきたいと、こういうふうに思っております。一方、また、御指摘ございました けれども、特定の品目に絞り込んだいわゆる戦略的といいましょうか、そうした品目をば生 産・販売、奨励しよう。そういうようなことについての考え方、御質問でございます。私もそ ういうようなやり方というのが必要だと、こういうふうに思っております。その 1つが、御質 問にもございましたけれども、ブランド品目のいわゆる全国発信でもございます。全国的にも らっきょうと言えば鳥取、あるいはさつまいもと言いますと徳島の鳴門金時とか、こういうよ うな言葉がもうほんとに全国的に通用がされております。農産物名から連想される地名、銘柄 というものが確立されておるものもあるわけでございます。本市におきましてもブランド品と して加世田かぼちゃ、あるいは南さつまのきんかん等があるわけでございます。これから新た な南さつまという地域ブランドを確立をいたしまして、これを全国に発信したいと、こういう ふうに思っております。また、そのような品目というものもこの地域には私はいくつかあると 思っておりますので、そうした品目を今申し上げたような形で推奨、奨励をしていくというこ と、このことは大事なことじゃなかろうかと思います。例えば、その一例としてらっきょうが、 砂丘らっきょうがあります。もちろんこれだけではありませんけれども、まだまだこうした品 目を全国的なブランド品になるように奨励するということ、このことが大事なことではなかろ うか。こういうような認識をいたしておるところでございます。 - 47 - 〇3番議員(下釡清和) 市長の方からも答弁がありましたように、地域の特性を考えた作物の 生産・販売の奨励に関してですけれども、らっきょうの話が出ましたが、旧加世田市において は加世田の砂丘らっきょうとして農協単位としては面積で全国 3位、約50ヘクタールを生産し ております。ここ近年他の野菜に比較しましても高値安定していると、こういうことでござい ます。そういうことからですね旧加世田市においては遊休農地解消も目的にしながら鹿児島県 特区第 1号で農業への企業参入も図っているわけですが、このようなことから鹿児島ブランド の指定を目指しながら来年度共同乾燥施設の計画もされております。これができますと中小規 模農家や兼業農家、大規模農家にとっても品質の統一や労力軽減、規模拡大も期待ができます。 そこで質問ですが、砂丘としての特性とその広大面積を有する金峰町が合併したことを契機に 南さつま砂丘らっきょうとして生産・販売を奨励すべきと考えますが、今後の行政の対応につ いて質問します。全国的な今後のらっきょう生産につきましては価格動向や農家の高齢化等に より流動的な面がありますけれども、金峰町や小湊干拓の活用も含めて、鳥取のいなば農協の 120ヘクタールには及ばないにしましても、鳥取中央農協管内の約80ヘクタールを追い越すこ とを私としては期待しているところですが、いかがでしょうか。 〇市長(川野信男) お答え申し上げます。現在のらっきょうの作付面積でございますけれども、 旧加世田市管内が54ヘクタールございます。一方、旧金峰町が 4ヘクタールでございます。南 さつま市全体で50ヘクタールになるわけでございます。産地銘柄では、今お話もございました けれども、鳥取いなばの 122ヘクタール、鳥取中央の77ヘクタールに次ぐもので、JAや生産 農家は共同乾燥施設を整備することによって品質のばらつきも解消され、価格形成の面でも有 利に働くことが予想されることから、生産農家の経営意欲の向上、さらには経営規模の拡大に つながると大変大きな期待が寄せられておるようでございます。市といたしましても 2つのJ Aによる販売体系になっているという事情にも配慮しつつ、 2つのと言いますと、これは南さ つまと日置の農協両方にまたがっておりますが、さらに経営規模の拡大を目指す生産農家等の ニーズに対応できるような優良農地の確保などその条件整備を進めて参りたいと考えておると ころでございます。JAや生産農家、行政が南さつまという地域ブランドのらっきょう産地づ くりを一丸となって進めることで近づくことが可能な面積目標というものもあるのではないか。 こういうふうに考えておるところでございます。ちょっと答弁の中で数字を、「南さつま市全 体では58ヘクタール」、これを「50」と言ったようでございますが、「58ヘクタール」でござ います。 〇3番議員(下釡清和) それでは、次に入ります。次に、( 2)、市長が市民との約束として示 した次世代観光計画の内容と考え方について質問します。特にまちづくり長期計画10か年のほ かに個別計画としてこのことを策定しようとした理由と次世代を冠にあえて付けた理由も含め てお尋ねいたします。 〇市長(川野信男) お答え申し上げます。次世代観光計画、これを作ろうということで公約の - 48 - 中で申し上げたわけでございますが、南さつま市には、美しい自然環境や四季折々を通じた豊 富な農林水産物、あるいは歴史の中で培われてきた文化・伝統などの行事、あるいは、また、 地域資源等観光交流ゾーンとして活用できる素材が非常に私はたくさんあるというふうに思っ ております。これら数多くの観光資源の活用についてそれぞれの地域におきましてこれまでも 計画がされてきております。まちづくり計画の中でもそれぞれの市町で取り組まれております し、また、例えば、具体的には、竹田神社周辺整備基本計画とか、地域再生整備計画とか、観 光農業プラン、東シナ海エコミュージアム構想などなどそれぞれの地域が持っておるわけでご ざいます。新市におきましては、これらの構想を広域的な視点から見直しをいたしまして、そ れぞれの地域が持つ特徴あるいは共有する観光資源を有効的に活用しながら、観光客のニーズ に合った観光ルートの開発など南さつまの魅力を最大限に引き出すため、これまで点であった 構想を線から面へと広げていって次世代につながる戦略性のある観光計画、そういうものを作 っていきたいと、こういうふうに思っておるわけでございます。ここで特にこれを取り上げた と言いますのは、例えば、農業にいたしましても、漁業にいたしましても、その他いろんな施 策と言いますのは、合併したことによって必ずそのことがすぐ変えなければならないというこ とだけではございませんけれども、観光については今まで点であったもの、これを線にし、面 にするためには総合的な計画というものを作らんにゃいかん。そういうことから特に次世代観 光計画ということであのように公約の中でうたったわけでございます。具体的な観光の推進に つきましては、南さつま市には、日本三大砂丘の 1つと言われる吹上浜、東シナ海に面する変 化に富んだリアス式海岸など美しい自然や豊かな資源、そして貴重な歴史・文化遺産など共通 する観光資源が豊富にございます。また、鹿児島ブランドのかぼちゃ、きんかんをはじめ、ら っきょう、白ネギ、米、ぽんかん、たんかん、活魚、焼酎など各地域に豊富な農林水産物もあ るわけでございます。これら各地域の観光資源の活用方法について、自然、食、イベント、祭 り、スポーツなどをキーワードにソバ打ち、観光農業、スポーツ、例えば、パラグライダーと か、グラスボードとか、あるいはイルカ&クジラウオッチング、定置網、砂像制作等各地域の 特徴を活かした交流体験あるいは参加型の観光ルート作りを目指していきたいと、こういう考 え方でございます。さらに、また、中学校、高校生をターゲットに古い民家を活用した宿泊体 験とか、あるいは体験型修学旅行の受入れ、現在あるスポーツ施設、温泉、宿泊施設などを有 効的に活用するスポーツ合宿の誘致を行うなど幅広い分野において各地域の振興につながるよ うな取組みを行って参りたいと、斯様に考えております。今後は九州新幹線の開業によって観 光客の年齢層、集客対象地域など大幅に変わってくることが想定がされますので、観光情報に ついてより効果的な発信をしていくと同時に、季節あるいは各世代に応じた観光ルートの設定 を行うなど観光客のニーズに合った観光ルートの開発を行っていきたいと、斯様に考えておる ところでございます。 〇3番議員(下釡清和) 観光は、おっしゃるように、一過性のものではだめですし、より広域 - 49 - 的に考える必要があります。せっかく南さつま市として広く大きくなり、そしてこの市内に多 くのふるさとの神話や伝説、歴史的遺産、伝統・文化、リアス式海岸から砂丘など豊かな景観 や自然、さらには日本本土最南西部としての水平線に沈む夕日など多彩であり、これらを含め さらに広域的な観光づくりが期待できると考えます。そこで私が今から申し上げる南さつま市 ほぼ全域にわたるふるさとの神話、場合によっては伝説になるかもしれませんが、これをもっ と研究し、啓蒙、宣伝することにより観光や文化事業として取り組む考えはないか質問します。 今度の合併によりまして笠沙の瓊瓊杵尊の上陸地加世田の竹屋ヶ尾、瓊瓊杵尊と木花咲耶姫と の間に生まれた彦火火出見尊の誕生碑としての明治 6年に鹿児島県の県社、いわゆる県の社で すね、と指定した同じく竹屋ヶ尾にある火火出見神社跡、加世田舞敷野御座屋敷の笠狭宮、そ の後瓊瓊杵尊が転居したと言われる加世田の宮原には笠狭宮跡碑、同じ場所に彦火火出見尊等 の 3皇子を祭り、先ほど申し上げました竹屋ヶ尾の県社、火火出見神社と合祀した竹屋神社が ございます。さらに加世田と大浦の境にある長屋山に関連して申し上げますと、古い時代瓊瓊 杵尊が笠沙の岬に着船、上陸した経緯を日本書紀には次のように書かれております。①「そし しのむなくにを」、いわゆる荒れた痩せた土地という意味だそうですが、②「ひたおかから」、 これはずっと丘続きの所を通ってと、③「くにまぎとほりて」と、良い土地を求めての意味だ そうですが、阿多の長屋の笠沙の岬に至ります。阿多は薩摩地方の古名で、阿多の国の長屋地 方の笠沙の岬というような意味とのことです。阿多は現在の金峰町の阿多、先ほどから言って おります木花咲耶姫の誕生地と言われております。長屋は加世田、大浦境の長屋山にその名が 今なお残っております。このように長屋山は笠狭宮当時の異名の地であるとして明治15年11月 10日に鹿児島県知事から神を聖跡地として指定を受け、その時に長屋山頂に建てられた石碑も あります。このようなことから紀元2600年記念祭は県を挙げて当加世田地区で盛大に行われた と聴いております。先ほどから申し上げました所についてもこの時に整備等が行われたという ことで記念の石碑等が見られます。この神話に関連してさらに申し上げますと、そもそも天孫 降臨説は、大和朝廷が民の支配のため天皇を神として崇めさせ、利用したと言われております。 日本人の子孫も、そもそも土着民のほか、中国や朝鮮からとか、南方からなどいろいろな説が ございます。南方説を唱える人に言わせますと、阿多、笠沙など日本書紀にその地名が出てく ることに加え、先ほど長々と申し上げました神話なるものを現実的にとらえれば、大和朝廷の 子孫は、中近東辺りから渡ってきて笠沙辺りに上陸し、土着民を支配しながら近畿地方で中央 を支配したのではないかという説でございます。笠沙黒瀬の瓊瓊杵尊の上陸地近くには、通称 神渡海岸とかですね、神渡という姓もあると聴いております。私としてはまさに神秘的に感じ ます。加世田にある内山田は、全国的に神社近くに内山田という地名が残っているとのことで す。三重県の伊勢神宮近くには氏山田という地名がありますが、内山田が訛ったとも言われて おります。「上加世田遺跡で発掘された勾玉ですねなるものの材質は、日本にあるものではな く、中近東あるいは南アジアのインド辺りのものではないか。」と言う人もおります。天孫降 - 50 - 臨の神話については日向高千穂地方を中心とした日本有数なものをはじめ、いくつかの地方に もあると思われますが、どこが本元かお互いの推測があり、日本人の子孫がいくつかの流れで 成り立っているとしたらいずれも関連性があるということも考えられます。質問に返りますが、 これらのことは坊津町を除く旧 4市町に関連しております。いろいろその点で地元にもそうい うことをですね言っている方々もたくさんいらっしゃいます。地域の一体化を進めるためにも これらの神話、伝説をさらに研究し、整理し、その啓蒙や宣伝により観光や文化事業に取り入 れる考えはないか質問いたします。 〇市長(川野信男) この地域に伝わります大変古い伝統、歴史あるいは神話、日本書紀、古事 記あたりにも出てくるようなお話を詳しく御紹介をしていただきました。なかなか私ども内容 について十分そうしたことをまだまだ知っていないという面もあるかと思います。十分なこう した我々の地域に伝わる古来の話などについてももっともっと深くお互いに市民、研究といい ましょうか、勉強をする必要もあるじゃないか。その中でこうしたことを活用したいわゆる観 光振興というものをば図ることについてのお話でもあったかと思いますけれども、おっしゃる とおり、もういろんな神話、伝説ございます。このことを新しい観光の中身として推進すると いうこと、大変私は重要なことではなかろうかと、こういうふうに思っております。また、坊 津町を除くというようなお話もございましたけれども、坊津町には、これは少し近世ではあり ますけれども、遣唐使などそれこそ日本にとって大変歴史的な場所でもございます。併せまし てどういうようなこうした伝統、歴史を重視した観光振興を図っていくか十分研究をしなけれ ばならないことだと思っております。私は今度の選挙戦を通じまして申し上げておりましたこ とは、大地と海が共演するんだと、こういうようなことを申し上げました。今お話を聴きなが らもすべて大地と海との係わりというものはあると思っております。観光というのは、再三言 っておりますとおり、点ではだめなんだと。面であり、あるいは線でないといかん。さらに、 また、歴史的な深み、こういうことも大事だと思います。そうしたことをばこれから新しい先 ほど申し上げましたような次世代観光計画の中でどのように織り込んでいくか研究、検討をさ していただきたいと思います。 〇3番議員(下釡清和) 次に、( 3)、少子高齢化対策として新市独自の支援策の考えはないか についてでございます。川辺地区合併協議会の南さつま市のまちづくり計画によりますと、新 市の総人口に占める15歳未満の人口比率は徐々に減少し、平成12年が13.7パーセント、平成17 年見込み13.2パーセント、平成22年には12.6パーセント、平成37年には11.6パーセントになる と予測される。一方、総人口に占める65歳以上の人口比率は徐々に増加し、平成12年32.0パー セント、平成17年見込みが32.5パーセント、平成22年には33.1パーセント、平成37年には36パ ーセントになると予測されるとのことです。まさに 3人に 1人以上は65歳以上になるというこ とでございます。先般厚生労働省の人口動態統計概数によりますと、今年の末から日本は年ベ ースの人口減少時代に突入するという可能性があるということが報道されました。人口減少、 - 51 - 少子高齢化の進行、生産年齢人口の減少は全国的な傾向であるとはいえ、本市はまさにそれ以 上に進行し、顕著であります。市町合併を進めたのもこれらに対応するためであったと考えま す。合併前より良くなった。合併しなかった自治体より勝っている。目に見え、実感するもの がほしいというのが住民の願いだと思います。これらに対する新市独自の支援策の考えがない かについて取りあえず次の 2点について質問します。ア、新市における独居老人の実態と安否 対策はどのようになっているか。今後新市独自の対応があれば、お答えいただきたいと思いま す。イ、子育て支援として第 2子あるいは第 3子以上に手当てや金券支給の考えはないか。新 聞報道によりますと、これらに類するものとして県内では阿久根市が、東京都日の出町では独 自に取り組むと、こういうことが載っております。また、最近の政府・与党の合意で来年度か ら児童手当の支給対象を現行の小学校 3年生までから小学校 6年生までに拡大したいとのこと です。先般閣議決定された2005年版少子化白書でも地域の支援などを幅広く検討する必要性を 強調しておりますが、本市独自の支援策は考えられないか。お尋ねします。 〇市民福祉部長(柴田達朗) まず、独居老人の安否対策はどのようになっているかということ でお答え申し上げたいと思います。まず、高齢者の実態把握の状況でございますが、南さつま 市全体で一人暮らし高齢者が約 3,300人おりまして、高齢者人口約 1万 4,000人の23.6パーセ ントというふうになっております。市といたしましては在宅福祉アドバイザーの方々に一人暮 らしの高齢者の見守り活動で訪問を行っていただいておるところでございます。また、地域に よりましては高齢者訪問給食サービス事業での声掛け、安否確認もやっておりますが、また、 在宅介護支援センターの職員によります実態把握事業など高齢者訪問も行っているところでご ざいます。今後も、これまでこういう事業をやってきておりますので、さらに充実させまして 高齢者の訪問活動を市全体で取り組んでいきたいというふうに考えております。また、旧加世 田市の社会福祉協議会で実施をしておりました80歳以上の一人暮らしあるいは二人暮らし以上 の高齢者の訪問活動を全市的なこの取組みになるように今後社会福祉協議会とも協議をして参 りたいというふうに考えております。それから、 2番目の子育て支援として第 2子、第 3子以 上に手当てを市独自としてする考えはないかということでございます。少子化の進行につきま しては、労働力の減少ですとか、社会参加の人口減など社会経済に重大な影響を与えることか ら、国におきましては次世代育成支援対策推進法などの施行によりまして少子化の流れを変え るための施策を強力に推進をすることとしております。市におきましてもこれに基づきまして 平成17年からの10年間におきまして事業を推進をすることとしております。その中で御質問の ございました独自の手当ての件でございますが、子育て支援に係るこの費用の支援ということ で申し上げますと、国の施策といたしましては児童手当というのがございますが、現在小学校 3年、就学前までの児童を養育している方に対しまして第 1子と第 2子が 5,000円、第 3子以 降が 1万円の支給をしております。先ほど議員も言われましたとおり、平成18年度からは小学 校 6年生までに拡大をするというような報道もされているところでございます。それから、独 - 52 - 自の金券支給等のことでございますが、まだ全国的に見ましてもこの事例としては少ないんじ ゃないかというような考えを持っているところでございます。そういうことで市の独自の対策 といたしましては、現在行っております乳幼児医療費の 0歳児の 3,000円の助成、それから 4 歳児から 6歳児までの歯科診療に係る 3,000円を超える部分の助成、それから保育料の保護者 負担の軽減、乳幼児のインフルエンザ予防接種への助成、こういったものを行っております。 それから、子供を生み、育て、伸ばす環境の整備ということで、これは旧加世田市で実施をし ておりましたが、わんぱくらんどの開設ですとか、ママヘルプサービス事業、子育てなんでも 相談など各種事業を取り組んでいるところでございますので、現在独自でそのこのほかの金券 支給ということについては今のところ考えていないということでございます。 〇3番議員(下釡清和) 独居老人の安否対策に関連して考え方のみお答えいただきたいと思い ますが、独居老人が隣の人も気づかずに病気になって病院にも行けず、飲食もままならなかっ たりして死亡していたという、いわゆるこれは何と言うんですかね、孤独死ですね、こういう ことがですね全国的なニュースとして出されることがあります。新市においてはこういうこと でですね合併して隅々まで渡らなかった一番悪い例になると思いますから、こういうことが起 こらないようにですね、特に今まで市町の対応が異なる面もあるので、精査をしましてそうい うことで統一した支援をお願いしたいと思います。それと私の私的な考えでございますが、い わゆる独居だからこのような問題も発生するんだと。だから、再婚とかですね、同居を含めた 老人同士、あるいは少々の年代は隔たりがあってもお互いが助け合うことを認める環境をつく るべきだと思います。ヨーロッパの老人施設等ではこのようなことを積極的に勧めているとも 聴きます。日本の場合は相続関係や倫理観から特に現在の老人には受け入れられない面も多い と思いますが、今後このようなことも勧めるべきであると考えますが、市長個人的な考えでも 良いので、お聴かせいただきたいと思います。 〇市長(川野信男) 独居老人対策、これは非常に、数字でお示しもございましたとおり、大変 たくさん増えております。もちろん昔から独居老人というのはおったわけでありますが、かつ ては周囲の人たちがお互いに支え合ってきた。あるいは、また、家族を含めてそういう状況が ありましたけれども、今日ではどうもそのどこに独居老人がおるのか。行政は別といたしまし て、あんまり関心がないと、こういうようなことがあって、先ほど御指摘ございましたとおり、 いろんなことが起こっておるわけでございます。そうしたことがないような対応策というもの をば、これからそれぞれ老人、独居老人の所の訪問をするとか、例えば、給食サービスで回っ た時に確認をするとか、いろんな手だてというものはしていかなければならない。こういうふ うに思っております。今合併いたしまして、それぞれの地域で事情も違うようでございました ので、どういうような対応をしてきたかなどを含めて、あるいは統一をすべきなのか。あるい はそれぞれの独自の施策というものはそれぞれそのまま推進すべきなのか。少し検討もさして いただきたいと思います。最後になりましたけれども、その独居老人の方を含めて、結婚を勧 - 53 - めるという言い方だったんでしょうかね、これはプライベートな話でございますので、そこま でということは大変難しいかもしれませんけれども、ただ老後をいかにいわゆる生きがいを持 って過ごすかということ、これは大変大事なことでございます。かつての日本のいわゆる感覚 だけで果たしていいのかどうか。といいますのは、かつての感覚と言いますのは、やはり日本 古来の考え方というのは、今日のような高齢化社会になることを想定しないままのいわゆるも のの考え方、道徳観念であったと思います。新しい今日のような状況の中でいかにあるべきか ということは、これは行政が勧める云々ということじゃなくして、社会の中で自然とそうした 風潮というものが出てくるのではなかろうかと思いますので、行政が先頭になってどうでしょ うかと、こういうようなことまでは現時点では言えないかと思いますけれども、そうした社会 の動きというのは少々変わってくるのではなかろうかと、こういうような感想にとどめさして いただきたいと思います。 〇3番議員(下釡清和) 次に、( 4)、市長が市民との約束で示した「公で設置・運営している 幼稚園、保育園、給食センター、老人福祉施設等の民間委譲の推進」と「職員数 3割削減」の 内容とその調整をどのようにする考えであるか質問しますが、特に市長の公約の中では 4年間 を 3つの期間として助走期間、これは平成17年、それから始動期間、平成18年・19年、起動期 間平成20年というこういうことでですねうたっておりまして、この公で設置・運営している 個々の委譲につきましては最終の平成20年、起動期間で行いたいと、こういうことであります が、この職員 3割削減という意味がこれを委譲した暁としての内容であるのか含めてですねお 願いしたいと思います。 〇市長(川野信男) 今回の選挙に当たりましていくつかの公約をお示しをいたしたわけでござ います。特に公の施設等については民間委譲を進めたいということでいたしてございますが、 これは考え方といたしましては、民間でできるものは民間に委譲し、行政のスリム化、あるい は、また、財政負担の軽減を図っていくと、こういう趣旨からでございます。こうしたことを ば実現するためには当然に行政改革についての計画等を策定いたしましてやらなければならな いわけでございますが、期間をいくつかに区切りましたのは、非常にこうしたことは計画内容 を十分詰めた上でやらなければならない。こういうようなことであったために、今御指摘のあ りましたようなことでいたしました。特に民間委譲ということになりますと、市の職員がおり ます。その職員対策をどうするのかということもございます。さらに、また、受入れをする民 間が果たしてあるのかどうかというようなこともあると思います。そうしたことなどを踏まえ ますというとかなり長期に検討をしなければならない課題だとも思っております。職員の 3割 減ということでありますが、 3割減ということを目標にした方針の下に具体的に活動する。こ ういう意味で、 4年間で 3割減ができるとか、そういうことを申し上げておるわけではござい ません。その計画の一部がこの期間から始まるんですよと、こういうようなことでございます。 マニフェストでしょうか、あるいは公約の中で誤解があったかもしれませんけれども、目標と - 54 - いうものをばそれぐらいに置いて計画を作成して進めますと、こういうようなことでございま すので、御理解もいただきたいと思います。 〇3番議員(下釡清和) 公で設置をしております施設等につきましては、今までの各自治体や 地域の実情でそのようになっている施設もございます。一律に民間委譲というのは問題がある んじゃないかと思います。今までこのような施設で働いている職員は、身分的には公務員であ り、専門職が多いです。その身分保障をどうするかという問題もあります。先ほどから地方に はなかなか職場がないというこういう実態もですねあるわけでございまして、そういうことか ら考えますと雇用面という面でも貢献しております。以前加世田の市長時代に私は合併によっ てかなり事務的な人たちは減るんじゃないかということも質問しましたが、その時はかなり人 も要るんだという話でございました。余った人を、かえって今まで民間委託している所にそう いう方々をですねやる方法もあるんじゃないかと、こういう話もしたわけですが、このような 施設は、単に費用とか、費用と効果という面だけではですね対応できない面もあると思います ので、今回は概略のみお聴きしましたので、そういうことで慎重な対応をお願いしたいと思い ます。 次に、( 5)、広域連携や生活圏を広げるための道路整備計画をどのように考えているかにつ いてであります。合併による各地域間の交流や一体化を図るとともに、産業の振興を行うため には道路整備が不可欠であります。一方では災害時に陸の孤島にならないようにする整備も求 められております。先ほど山下議員の質問とも若干関連をしますが、このことは南さつま市ま ちづくり計画の中でも地域の問題点として「地域間を結んでいる国道がありますが、時間距離 が長く、地域間道路網は不足している状況にあります。」となっております。基幹道路として の国道 270号線、国道 226号線の整備、促進はもとより、地方道等の整備計画を新市として具 体的に作成して取り組むべきだと考えますが、特にこれにつきましてはですね、私どもこうい うことで広域になりましたので、どこにどういう道路があるのか。どういう計画が今まで各市 町されているのか。そういったことも把握できない状況にございます。そういった意味でこう いう計画を具体的に作成して取り組むべきだと考えますが、そのことが 1点です。これに関連 をしまして、今から申し上げる各路線の整備計画や改良状況等はどのようになっているのか。 正式名が分かりませんので、地名等で質問します。まず、坊津町の久志から加世田の上津貫に 至る県道、それから坊津町の久志から大浦町に至る県道、それと坊津町の秋目から大浦町に至 る県道、それと加世田の村原から金峰町の阿多に至る路線ですね、阿多病院前のですね、それ から加世田の川畑から金峰町の白川に至る路線、この点についてお願いいたします。 〇市長(川野信男) 最後の方は具体の問題でございましたので、建設部長から答弁をいたさせ ますが、質問ではなかったかと思いますけれども、最初の部分の中で民間委譲、これとの、雇 用の問題が若干触れられました。私が申し上げておりますのは、公でやるものをば民間にやっ てもらうと、こういうことでございます。当然業を中止するわけではございませんので、即雇 - 55 - 用が減るんだと、こういうことにはならないということだけの御理解をしていただきたい。も ちろん公でやるよりも民間でやった方が効率的で従業員の数も少なくて済むという面があると すれば、それは雇用減につながるかもしれませんけれども、役所としての、公としての職員は 減っても、民間でやれば当然民間にも従業員というものが出て参りますから、即雇用減という ことにはつながる問題ではないということだけを申し上げて、あと道路問題については部長か ら答弁をいたさせます。 〇建設部長(山下和隆) 具体的な内容でございましたので、私の方から答弁をさしていただき ます。今申されましたとおり、道路整備につきましては、先ほど山下議員の方からありました とおり、基本的な考えは市長が述べたとおりであります。このようなことにつきましては、今、 下釡議員さんもおっしゃいますとおり、一体化を図るためにはどうしても重要な施策というこ とで考えております。具体の内容でございますが、久志から上津貫に至りますこれは久志上津 貫線でございますけれども、総体延長 1万 456メーターのうち 2,261メーターが改良済みで進 捗率21.6パーセントでございます。続いて久志から大浦へ至る久志大浦線につきましては 1万 1,636メーターのうち 5,773メートルが改良済みで49.6パーセントの進捗でございます。秋目 から大浦に至ります秋目上津貫線の秋目大浦間につきましては8,300メーターのうち3,000メー トルが改良済みで36.1パーセントの改良率というふうになっております。今後の道路の、県道、 国道についての県の方の考え方でございますが、坊津、大浦、笠沙の道路整備については、厳 しい財政状況の中、一層の峻別化、重点化を図るというような必要から幹線道路として国道 226の整備を急務と考えて重点的に進めていくということでございまして、御質問の 3県道路 線につきましては特に狭くなっている区間や防災対策の整備を進めており、今後も 1.5車線等 コスト縮減を含めた道路整備の在り方を検討していくという考え方に立っているようでござい ます。続いて村原から阿多に至ります路線及び川畑から白川に至る路線につきましては、市道 及び県道の区間でございますけれども、市道部分のうち加世田地区内につきましては既に改良 済みになっております。金峰町側につきましては県道阿多川辺線の改良計画との整合を図りな がら市道部分の改良を進めて参りたいというふうに考えております。また、県道阿多川辺線の 国道 270から川辺町境までの 3,200メートルの間につきましては 3期に分割して改良を計画し ておりまして、現在そのうちの 1期計画延長約 380メーターを実施中でございます。以上でご ざいます。 〇3番議員(下釡清和) そういった地方の道路を含めてですね今後整備が促進されるようにお 互いで議会を含めてですねやっていかなきゃならんと思いますが、今から申し上げます路線に ついて検討はできないか質問します。国道 226号線の大浦小湊間の小湊干拓辺りから広域農道 に連結する道路、今年の小湊の国道側の住家火災の際、小湊の西側から入る迂回道路がないた めに大浦・笠沙方面の車が渋滞したと、こういうこともございまして、小湊の場合は迂回道路 がないということでですね、そういった意味ではですね広域の農道が、あと 2年ぐらいですか - 56 - ね、近くまでくるわけですが、そういうふうにつなぐ路線というのは考えられないか。同じく 干拓の辺りからですね小湊漁港等を経由しながら吹上浜から国道 270号線に接続する海浜部の 観光、産業振興のためのいわゆる流通道路といいますか、これにつきましては笠沙方面からの ですねあるいは大浦方面からの農漁産物の輸送とか、砂丘の農産物等の流通機能、吹上浜海浜 部の観光の推進など、あるいは今度鹿児島西部として漁協の合併もですね考えられているとこ ろでございますが、そういった多面な効果が期待できるわけですが、その点について検討でき ないか。お願いいたします。 〇市長(川野信男) 1番目の御質問には建設部長の方から答弁させますが、2番目、かなり壮大 な計画のようでございますので、私から答弁をいたしたいと思います。 1番目の問題を含めて 小湊地域非常に迂回道路がないことによるいろんな問題も出ておることについては私も十分承 知をいたしております。どういうような対策を講ずりゃいいかということもこれまでもいろい ろ議論もいたして参りましたし、また、一時国の方に要請等もいたしてきたこともございます。 どういうような路線がいいのかということについての検討もしなければなりませんし、また、 地域の御意見等もお伺いしなければならないと、こういうふうに思っております。 2番目のい わゆる湾岸道路でございますが、観光振興を進めることから湾岸道路の必要性というのは、欲 しいという意味での必要性というのは私は十分あると思います。今現在の状況で一部といいま しょうか、はございますけれども、おっしゃるとおり、 270までのつなぐ道路というのは必ず しも整備されておるわけではございません。私はよく申しておりますのは、これから道州制な どを考えるときに、今、鹿児島市への道路についてはある程度の整備はあるけれども、もっと 九州の北部に対する道路整備というものが必要である。特にこの地域の場合は、おっしゃった ような湾岸道路的なものを造って北九州、九州北部へのいわゆる連絡網といいましょうか、交 通整備をするということは大変重要なことではなかろうかと、こういうふうに思っております。 既に西回りの高速道路も整備されて参りました。また、新幹線もほぼ全面開通ということもあ る程度視野に入っております。こうしたことを含めた上で我々の地域の道路整備はいかにある べきかということはこれから大変重要なことであると思いますので、おっしゃるようなことも 含めて長期的観点に立った検討をしていかなければならない。こういうふうに私も判断をいた しておるところでございます。 〇建設部長(山下和隆) 具体的に 226から広域農道に連結する道路の検討ということでござい ました。確かに今、市長が言ったとおりでございますが、広域農道への連結につきましては、 広域農道の当該区間の計画高が小湊堀切線との交差点で標高差約 175メーターとかなりの高低 差があります。このようなことからルートにつきましても、費用対効果につきましてもそうで すが、経済性、さらにはその路線の必要性、こういうもの等をば今後十分に検討、調査する必 要があるというふうに考えておりますので、御意見として貴重に承って検討をさしていただき たいというふうに考えます。 - 57 - 〇3番議員(下釡清和) 次に、大きな 2番目になります。旧加世田市の町名・字名の再検討に ついての今後の進め方と考え方についてお聴きしますが、その前に、多くの皆さん、とりわけ 加世田市外の議員の各位には御理解いただくために経過等について若干述べさせていただきま す。旧加世田市における新市での町名・字名、強いて言えば住所ですが、これにつきましては 旧加世田市の大字に加世田を冠することとしてまして、新市発足後は、例えば、私の場合、加 世田市小湊8053番地が南さつま市加世田小湊8053番地となって従来より 4文字増えると、こう いうことになったわけでございます。旧加世田市においては大分前から大字区域と小学校校区 区域を同じようにするべきではないかとか、住居表示をもう少し分かりやすくするために番地 を小さくすべきではないかとの議論が議会でも展開されてきておりました。市町合併により町 名・字名の取扱いが協議されることになったことから、旧加世田市においてはすべての大字町 名に単に加世田を冠するのは再検討すべきではないかとの議論がですね議会内でもありまして、 合併協議会にも議会代表はこういったことから臨んで、他町については、加世田市の問題であ るので、加世田市で処理してもよいというのの暗黙の了解をいただいたと認識しておりました。 その後平成17年 3月に加世田の小湊校区から加世田市の新市における町名・字名の取扱いにつ いては、各校区又は地域の決定に委ねること。あるいは現在の大字小湊は新市においても加世 田は冠しないこと。同じく 6月には加世田市の益山の方から大字益山、宮原については新市に おいても加世田の冠は不要であると、各校区や地域の決定に委ねるべきであって、そういった 意見等も聴きなさいと、こういった内容の陳情書が議会に採択されまして、 2つの陳情書とも 議会の総務委員会に付託され、本会議を含めて全員一致の採択となったところでございます。 7月になってから益山校区からの陳情書に沿う形で嘱託員のアンケートが実施され、その報告 があったわけでございますが、当局としては今後の取扱いの参考にしたいということでした。 9月の定例議会では、新市における加世田市の町名・字名の変更が合併協議会での案どおりす べての大字町名に加世田を冠することで議案として出され、合併前で変更は難しいとの判断も あってか賛成多数で原案どおり可決されました。しかし、加世田市議会としては陳情採択とい う経過への収拾や市当局へ強い要請を行うになって、本議案に対する附帯決議でなく、町又は 字の名称等の変更に対する決議として出され、全会一致で採択したわけでございます。内容に ついては、①各校区又は地域ごとに住民を含め検討を行い、校区民又は地域住民の意向を最大 限尊重すること。②町名、地番等の整理が終わった所については住所表示板を設置すること。 ③平成18年度より着手すること。以上、取り組むことを強く求めるということになっておりま した。これらの経過等を踏まえ、旧加世田市においては庁内で対策委員会なるものが設置され、 今後 2段階で行いたいとの意向がございましたが、 9月議会の閉会ですね、閉会後だったと思 いますが、そのことを含めですね今後の進め方と考え方をお聴きします。新市発足後の住民の 意見として字数が長いと、多い、長過ぎるということがですねよく聴かれるわけでございます。 私も今年ですね国体がありました岡山県の方にちょっと知り合いがおって聴いたんですが、岡 - 58 - 山県の英田郡英田町奥という所が隣の美作という所の名前もそんまま美作市というふうに変わ りまして岡山県美作市奥というこういう住所になっているわけですね。鹿児島県の場合は非常 にこう旧町名を使っているというこういう実態も、旧市町名をですね尊重するという実態もご ざいますが、そういうことでですね非常にこう長いということやらですね本当に一体化という 意味ではですね南さつま市加世田というのが必要なのかどうか。地域のことをですねもっとこ う意見を聴いてほしいなあという考えなんですが、今の進め方についてお尋ねいたします。 〇総務部長(當房公夫) ただ今御質問がございました旧加世田市の町名・字名のいわゆる再検 討についての今後の進め方ということでございますが、ただ今、下釡議員の方からいろいろと 経緯について御説明がございました。このような経緯を踏まえまして私どもといたしましても、 先ほどお話がございましたとおり、助役をリーダーといたしますプロジェクトチームを庁内に 設置をいたしまして検討をさしてもらったところでございますが、その報告につきましては10 月の24日の市議会の臨時議会の閉会後に助役の方から御報告を申し上げたところでございます。 その報告の内容といたしましては、まず、この課題につきましては旧加世田市における町名・ 字名の取扱い上大きく 2つの課題に分けられ、その 1つは、大字等が広範囲で地番そのものも 大きなものがあり、加えて校区と大字の区域が一致しないなど大字の名称、区域の変更に関す る課題であり、そのもう 1つは今回の合併に伴う大字に加世田を冠することに関しての課題で あると、このような形で、こういったものを基にしながらプロジェクトチームといたしまして は別途市民の意向等も把握に努めまして協議した結果、町名・字名の取扱いに関しましては住 民全体の意向をもっと踏まえる必要があるというような形で、そのためには市民全体の意向調 査を実施する必要があるとの結論を得たところでございます。さらに意向調査の実施方法とい たしましては、大字に加世田を冠することは加世田市の全市民に係わる課題であることに対し、 字名、字の区域の変更は地域特有の課題であることなどから、それぞれの課題ごとに整理した 上で大字等に加世田を冠することの是非、そして字名及び字の区域の変更の是非の 2段階の調 査を実施することが望ましいというこのような形の結論を達しましたので、報告を申し上げて あるところでございます。このことにつきましては新市における加世田地区の課題として既に 引き継いでいただいておりますので、今後具体的な取組みを検討することといたしております が、現在新市が発足して間もない時期であり、アンケート等を取ることになりますと市民の中 に混乱が生じるおそれもございますので、このようなことに対する配慮も大切と考えておりま す。また、市民の中には新市における新しい町名・字名を使用される中で新たな意見も出てく ることが思慮されますことから、今後時間をかけて住民の方々と十分議論をしながら、これら を踏まえて対処して参るべきだと考えております。校区ごとあるいは地域ごと等関係の住民の 方々を交えて検討を行い、さらに年次的な取組みも視野に入れながら検討を進めて参りたいと 考えておりますので、御理解いただきたいと思います。 〇3番議員(下釡清和) 2段階でですねしたいということですが、今回の場合もですねカレン - 59 - ダーの特に企業等の場合はですね住所の印刷とか、あるいはゴム印とかいうことで非常に苦労 されたと聴いております。非常にこう経費とか、これも変えると要るわけです。できましたら ですね私は 1回でできないのかと。先ほど部長の方ではですねすぐするというのはまたいろん な問題もあるという話ですが、そういうこともですね含めて、もう地域別にやるとしたらそう いった意向でですね早く決まった所はそういう対応もできるわけで、そういったこともお願い、 検討してほしいと。それから、もう 1つは、全世帯の意向調査を実施したいということですけ れども、それについては、前も言いましたけれども、やっぱり各地域のですね意向というのは 尊重するような形の内容にしてほしいというのと、多数決で決定するのか。いろんな問題もあ りますが、住民の中にはなかなかこれについてははっきり分からんと、決まったとおりだとい うこういう方もいますから、場合によっては最終的な決定というのはやっぱり各校区とかです ね、地域の意見を聴く場、そういうものも設けてほしいということをお願いしてこの質問につ いては終わりたいと思います。それから、最後の質問になりますが、大きな 3番です。今回の 市長選・市議選でのですね加世田選挙区の開票速報についてであります。20時からの開票で、 市長選の最終速報が23時、市議選については翌日となります零時30分でした。私は前回が無投 票でもありましたので、初めての経験ということでですねかなり遅れたのではないかという感 じを持ちましたけれども、計画との差はどうであったのか。遅れたとすれば、その原因はどの ように分析しているのか。 4年後はすべてを加世田で開票することが考えられますけれども、 今後の対応をどのように考えているのか。以上 3点について質問いたします。 〇選挙管理委員会事務局長(今村一男) 今回の市議会議員選挙の加世田選挙区の開票で遅れが あった。計画との差はどうであったかとの御質問でありますが、 9月に行われました衆議院議 員総選挙や、今回の場合は市長選挙、市議会議員選挙の開票を併せて行うこと。それとあと候 補者の数、立会人の数、投票者数等を考慮し、開票終了予定時間を夜中の零時という想定予定 をしておりまして、零時43分にすべてを終了いたしておりますので、43分遅れたということに なります。開票につきましては的確かつ迅速に行うことが求められていることから適切な時間 に終了できたというふうに考えております。次に、 4年後はすべて加世田で開票することが考 えられるが、今後の対応をどのように考えているかとの御質問でありますが、合併に伴いまし て投票所が52箇所ありまして、投票所から投票箱が開票所に送致される距離、時間や開票ので きる広さの会場の確保、それと事務従事者の確保など開票事務が迅速かつ的確に行えるか総合 的に判断して決定されるものというふうに認識をいたしているところでございます。以上でご ざいます。 〇3番議員(下釡清和) 話の中ではですね開票立会人の点検に時間がかかったのではないかと いうこういう話もあるわけですが、この立会人の数を減らすとかですね、あるいは開票立会人 に対して事前にですね、いろんな指導というか、例えば、もう票については、大体数について は間違いないとかですね、あとはもう疑問票については分けていますから、そういったものや - 60 - らですね整理してそういう指導をするとか、そういうのがどのようになっているのかですね。 その点が 1点です。それから、市議選につきましては24時の開票速報と30分後の確定数という のは、候補者ごとのですね得票数は変わらずに、無効投票だけがですね確定したという形にな っているんですが、24時時点で、選管としては当確というのは出せないそうですけれども、取 りあえず残りの票はですよ無効投票だけであるということをですね、そういうことをですね対 応ができないのかどうかですね。このことにつきましては新聞報道がですね定数が10人に対し て 8人しか写真は載ってない。当選してないという形になっておりまして誤解を招いた点があ ったというふうに聴いておりますが、そういった改善の余地はないのかということですね。そ れから、 4年後も市長選・市議選同時に行われた場合にですね開票会場をですね 2箇所、例え ば、市長選の場合はいにしへホールでするとかですね、市議選は市民会館にして同時に開票で きるとか、そういうのはですね対応できないのかどうか。それとちょっとこれは若干ですね要 望もあった点ですが、今回の市議選では公費によりますポスターとか、宣伝カー等の貸与が行 われてですね、町の方々にとっては初めてのケースでだったと思いますが、この支払い等が非 常にこう遅れたという話を聴くんですが、せめてこういったものだけについては早く対応でき ないかということも併せてお願いしたいと思います。 〇選挙管理委員会事務局長(今村一男) 開票立会人等を減らせないかという御質問であります けれども、市議会議員の選挙の選挙立会人につきましては、どの選挙でもなんですが、公職選 挙法第76条において準用します同法の62条の規定によりまして「候補者は、当該選挙区の選挙 人名簿に登録されている者の中から、本人の承諾を得て、届け出ることができる。」というこ とになっております。「この届出があった者が10人を超えるときは、届出のあった者がくじで、 10人を超えるときは、くじで定める。」ということになっております。また、その中で「同一 政党に属する、同一政党等に属する候補者が 3人以上の届出があったときは、くじで 2名を定 める。」ということになっております。また、それとあと「候補者からの届出が 3人に達しな いときあるいは達しなくなったときは、3人に達するまで選任をしなければならない。」とい うことになっておりまして、立会人の数につきましては最低で 3名、そして最高でいきますと 10名ということになっておりまして、この公職選挙法で定められていることから、その数を減 じることはできないということでございます。もう 1つの質問でございますが、開票当日の立 会人への周知というか、についてでございますが、立会人につきましては当日は午後 7時30分 までに参着をいただきまして、開票の始まる前に枚数等につきましては計数機で 2回計算をし ていること。点検をしていること。それとあと点検につきましても 3人 1組になり、 3回点検 していることなどの説明をいたしまして開票作業が迅速に行われるようお願いをしているとこ ろであります。また、各候補者の得票数につきましては、加世田選挙区の場合は22時、それと 22時30分、23時、23時30分、午前零時に各候補者の得票数の速報はしまして、その後無効票等 の立会いの確認をしまして、すべての立会人の確認後に選挙会に応じて各候補者の得票数、無 - 61 - 効票の確認をしていただきまして、選挙会を終了後に確定値を発表したところであります。そ れとあと 4年後も市長選挙、市議選挙が同時に行われることが予想されますが、選挙区がなく なることから開票所は 1箇所で行うということになると思いますが、開票所の広さ、開票の順 番、市長選挙、市議選挙を同時に行うかということも含めてですね開票所の確保や事務従事者 の確保、それと迅速かつ的確に行えるか総合的に判断して決定していかなければならないもの だというふうに私としては認識をいたしております。それから、新聞報道等につきましての件 につきましては、選挙管理委員会としてはちょっと答えかねるというふうに思いますので、御 了承をいただきたいというふうに思っております。それとあと選挙公営費の支払いの関係につ いてなんですが、今回の私ども選挙管理委員会というか、事務局といたしまして合併に伴う選 挙がですね済んだのは、農業委員の選挙を含めて12日に終わったというふうに私としては認識 をしているところであります。そういった意味で支払い関係が遅れるという状況もありますけ れども、今各候補者等から資料等の提出をしていただきまして、ちょっと年内には難しい分が ありますけれども、年明け早々には支払いができるようにですね今準備をしているところであ りますので、御理解をいただきたいというふうに思っております。以上でございます。 〇3番議員(下釡清和) 開票場所については別に 2箇所設けても問題はないのか。その点だけ をお尋ねします。 〇選挙管理委員会事務局長(今村一男) 開票所を 2箇所に分けるといいますか、市長選挙と市 議会議員選挙を分けることについては法律的には問題はないというふうに判断をしております。 ただ分けることによって無効票が生じる可能性が少なからずも生じてしまうということがあり ますので、なるべくなら会場の広い所で 1箇所で行うことが一番よろしいというふうに判断を しております。 〇議長(石井博美) 次に、貴島 修議員の発言を許可します。 [貴島 修議員 一般質問席] 〇7番議員(貴島 修) 午後 2時15分 私は常々議会において地域の声の代弁者でなくてはならないといつも 思っているわけでありまして、まず 1番目の市長は市道、里道あるいは集落道の現況をどのよ うにとらえているか。また、今後の整備の方針等を伺いたいということなんですけども、今度 の選挙あるいは後援会活動におきまして大浦町の細かい道まで入り込んで活動したわけですが、 その中で集落道でその乳母車、何て言うんですかね、乳母車、小さい買物車みたいなのをよく 押していらっしゃいますね、高齢者の方が。それを押したおばあさんが「道が悪いからこのは まがよかあふう回らんたらいなと、こいがよかあ回ごっよか道になるように市長さんに頼んで くれんか。」と、このように言われました。「分かりました。おばさんは、私も物覚えが、い や、物忘れが激しいもんだから、早いうちそいはもう聴いてみますが。」ということで今回お 尋ねするわけでありますが、市道あるいは集落道においては水道の後を掘り返したりしてです ねもう補修に次ぐ補修、でこぼこなっているわけですね。あるいはオーバーレーを繰り返して - 62 - いるもんですから道の脇との間が蒲鉾形になって非常にですね、自分の庭からその道へ、里道 あるいは集落道に行くのが非常に困難であるということで、怪我も起こっているわけでありま す。このところ国道とか、県道においては非常に美観に気を配った改良等がなされておりまし て、以前の改良等と比べると非常にお金の掛かった改良がなされておると思うんですね。 1工 区で億を超えるような工事が続々発注されているわけでありますが、国道等においては。しか し、私は今回この質問は、 1番目の質問は、高齢者対策やその防災対策ということで質問して いるわけであります。高齢者の方は、国道とか、県道の改良が進むのは非常にいいことなんだ けども、そんなに余り興味を持っていらっしゃらないわけですね。自分の自宅から半径数十メ ートルあるいは 100メートルぐらいの集落道、里道においての改良を非常に期待されているわ けです。その改良等が、過去の予算を見ますと10万単位あるいは 100万単位の費用で 1つの工 事が行われているわけであります。 1工区で億を超えるような、あるいは 1,000万、 2,000万 を、その何千万単位という工事は多分ないと思うんですね。市道は幅員が 4メートル以上でな いと市道にならないわけでありまして、今の事業でありますと、里道、集落道の事業でありま すと40パーセントが地元負担の生活環境整備事業ということになると思うんですが、それにつ きまして地域別の優先順位をつくって、つくる必要があるんじゃないかと思っているわけです。 執行部は今合併しまして人材もあり余っているという状況ではないかと思います。きめ細かな 行政のためにまず里道、集落道等の地域別の優先順位をつくる必要があるんじゃないかと思い ますが、いかがか。今後の整備の方針等を伺います。 〇市長(川野信男) 里道あるいは市道、どういう実態を把握しておるかというようなこともあ ったかと思います。正直言いましてそう把握いたしておるわけではございません。選挙の期間 中、これは20日以降はほぼ車でございましたけれども、以前少々歩いたり、また、その後もで きるだけ車から降りて歩いたということもございますが、これもごく一部だと私は思っており ます。まだまだ地域の実態を把握するのにはそれほど時間が、もっともっと時間が必要だと、 こういうふうに思いますので、御理解もいただきたいと思います。ただその中で感じましたこ とは、里道、市道、これは従来は町道ということでありますけれども、考え方が必ずしも一致 してないということ。あるいは整備状況、これが必ずしも同じでないということ。これはもう 当然でございます。それぞれの市、町におきまして整備を進めてきたわけでございます。財源 等のことも考えながら計画的に進めてきたわけでございますので、結果として同じでないとい うことについても十分承知をいたしております。また、地域によりましては非常にいろんな地 理的条件がございます。平坦な所もございますれば、もう車そのものがいわゆる行かないよう なそういう所もございます。整備状況も当然違って参ります。これらをどういうふうに今後整 備をするかということについては十分実態の把握をしながら進めていかなければならない。こ ういうふうに思っておりますけれども、基本的にはやはりこれまで進めてきた方針というのを そう多く変えられるような状況ではない。できるだけそれぞれの地域の、何といいましょうか、 - 63 - あんまり差がないような形で進めなければならないというふうなことは考えますけれども、考 え方としてはやはり従来の方針の延長線でもって進めるということが一番ベターなことではな かろうかと、こういうふうに思っておるところでございます。まずもって地域の実態を把握を するということが大変大事でございますので、このことについては、私だけではございません で、それぞれ職員、これは職員はそれぞれ実態把握はしていらっしゃると思いますので、これ を交流することによって、情報をお互いに共通把握をすることによってそのことも可能でござ いますので、そのことをまず急いで参りたいと、こういうふうに思っております。個々の問題 については、例えば、集落道、集落道の中でも市道もございますれば、里道もあり、いろんな 形のものがあると思います。市道あるいは町道へ編入する時の基準もそれぞれ違っておったん じゃなかろうか。あるいは、また、それらの整備に対するあるいは管理に対する考え方も違っ ておったんじゃなかろうかと思いますので、その辺の内容も十分把握をして参りたいと考えて おります。 〇7番議員(貴島 修) 実態を把握されてないということは、それはもう当然のことですよね。 それはそうだと思います。しかし、過去の 1市 4町の担当の職員は大体把握していると思うん ですね。それでいわゆるその集落道の周りの人口とか、あるいは利用実態の把握ですね、利用 実態の把握をして、それはすぐにしてほしいんだけども、誰でも自分の前の道路はすぐしてほ しいんだけども、そういうわけにいかないですよね、予算もありますから。ですから、ここの 道路は大体いつ頃になりますよという周知をする必要があると思うんです。 2年後になるのか。 3年後ぐらいになるのか。そのためにはやはり順番を付ける必要があるんじゃないかと思うん です。ただ漠然と早くしてくれ。早くしてくれ。早くしてくれという声に対してですね、予算 があっでなあ。いんのこっじゃろかいなじゃなくてですね、大体この年度内には、この例えば 18年度から19年度の間にはこの道はできそうですよ。この道は20年度から22年度までにはでき そうですよという程度のことでいいと思うんですね。やはり住民の方が、うん、なるほど、南 さつま市になってこらよかふになったこらと、早々と、いっ頃この道がよかふになるようにな るという周知もされると、皆さんがそういう印象を持たれるようにですねする必要があると思 うんですが、そのあたりはいかがでしょうか。 〇市長(川野信男) 具体的に整備年次を明示できるかどうかは個々に検討しなければならない と思いますが、例えば、旧加世田市におきましてはそれぞれの校区ごとに元気むら構想という のを作りました。どこが順番的にというようなことまで計画の中に盛り込んでいただいておる ケースがございます。といいますのは、それぞれの地域から、いや、ここが先だ。ここが先だ。 全部先だというようなことになって結局どこが先かわからない。全部お役所任せと、こういう ようなことであってはなりませんので、地域の実情を一番よく分かっておるのは地域の皆さん でございますので、校区ごとに元気むら構想というものを作っていただきました。その中で御 意見をいただくと、こういうようなこともいたしてございますので、何らかの形で地元の皆さ - 64 - んの御意向が、いわゆる優先順位といいましょうか、そういうものの含めた御意向が分かるよ うな方策というものはこれから進めていく必要があると、こういうふうに認識をいたしており ます。 〇7番議員(貴島 修) 分かりました。ぜひ執行部の方にですねそのようなことを早く、市長 の意向をですね理解してもらって 1日でも早くそういうことが明確になるようにしていただき たいと思うわけであります。 次の 2番目の自動車の車検切れ時等の走行、あるいは新車もだとは思うんですが、使用する 臨時番号の貸出しについて、現在市役所の市民生活課に50枚、金峰支所に10枚用意されている と聴いております。市長のこれからの方針をお伺いしたいわけでありますが、書いているんで すけども、合併時に莫大な量のすり合わせ等がいろいろありまして、取り残され、それはもう 時間の問題もあって取り残された課題もたくさんあったと思うんです。それは仕方はないこと だと思うんですね。私は、私も執行部の方からインタビューを受けましたように、私も自動車 会社の人にですねインタビューをしてみたんですよ。あんまりしつこくはしませんでしたけれ ども。そうしますと、笠沙、大浦の 5社の方に、 5事業所の方に聴きましたところ、非常に不 便であると、4事業所はですね。1事業所は別に構わんどということでありました。そこでその 50枚、ここに合計60枚あるわけですが、それを総合支所とかですね、出張所で、今まで加世田 まで来るのをですね、その総合支所辺りで扱えないもんかということを私も選挙の期間中言わ れたんです。これも忘れんうちすっでなと、聴いてみっでなということで、ですから、今回聴 くわけでありますが、加世田市内のディーラーの方は非常に従業員の方も多くて、多いわけで すが、しかし、大浦、笠沙の自動車工場の実態というのはもう一人か二人で事業をされていて、 できたら総合支所で、総合支所だったら一、二分で行けると。その間余分な時間ができて非常 に整備もはかどるんだがということだったわけであります。そこでそれが総合支所あるいは出 張所で、出張所の側に自動車会社がなければいいんです。なければ総合支所でいいと思うんで すけどですね、そこで 3枚あるいは 2枚ぐらいでいいから分けていただくことはできないかと、 がまず 1つ、それとそれに対しては予算が必要かと、が 2つ目、この 2点をお伺いします。 〇市民福祉部長(柴田達朗) 自動車の車検切れの走行時に使用する臨時番号の貸出しについて お答えを申し上げます。自動車の臨時ナンバーにつきましては、道路運送車両法に基づきまし て未登録や車検切れの自動車を運行する場合に市町村長が許可をして貸し出す制度でございま す。臨時運行の許可は、地方陸運局長、市及び特別区の長並びに政令で定める町村の長が行う ことになっておりまして、合併前におきましては加世田市と政令で指定をされました金峰町が 取り扱っていた業務でございます。今回の取扱いについての御質問でございますが、合併をし て南さつま市となったわけでございますので、この許可行政長の業務として各支所でも取扱い ができることになりますので、今後そういう考えで取り扱っていく考えでございます。実施時 期、それから本所、支所のこの臨時ナンバーの割当枚数等につきましては、今後まず事務手続 - 65 - を経て実施をしたいというふうに考えております。この事務手続でございますが、陸運局の方 に何枚必要であるということで番号の指定をしていただきます。その指定に基づきまして南さ つま市がナンバーを作るということでございますので、先ほど御質問のございましたが、まず 取り扱えないかということでは、先ほど申し上げた取り扱えるということでございますが、ナ ンバーについては南さつま市が作るということでございますので、これは予算が伴います。以 上でございます。 〇7番議員(貴島 修) かなりの予算になるんではないかと思うんですが、どの程度、その例 えば 1枚当たりいくらかという、いくらの予算なんですか。その、例えば、今50枚あると聴き ましたが、その中から配布するのか。あるいは新たに設けるのか。それぞれの予算がどの、大 体概算で構わないんですが、お答えいただきたい。 〇市民福祉部長(柴田達朗) まず、ナンバーの 1枚と言いますかね、当たりは 1,700円程度だ ということで聴いております。それから、支所に何枚ずつするかというのをまだ今んところ決 めてございませんが、これにつきましては今本所、本所に50枚と、それから金峰に10枚ござい ますが、これから持っていくということではございませんで、新たに、例えば、大浦支所には 何枚ということで先ほど申し上げました陸運局の方から番号指定をしていただくということに なります。それで、例えば、 5枚ということでございますと 8,500円程度、大浦支所 1箇所分 ではその程度の予算でできるんじゃないかというふうに考えております。 〇7番議員(貴島 修) そのような手続をしていただいて大体最悪でもですねどのぐらいで支 所で取り扱える時期ですね、時期は、時期としてはどのぐらいになるのか。やはり私もですね 聴かれた人に報告しなきゃいけないもんですから、報告した場合には必ず大体いっ頃やろかい なと。うんにゃそら分からんちゅう、ばかじゃないかと言われると思うんですね。ですから、 大体でいいですから、お答えいただきたい。 〇市民福祉部長(柴田達朗) この手続、陸運局のナンバー指定、それからナンバーを新しく作 る。こういう手続関係が約早くても 2か月程度はかかるというふうに聴いております。 〇7番議員(貴島 修) そうすると、冬休みもあるでしょうから、2月、3月には、3月ぐらい からはできるだろうという、そのように思っていいわけですね、3月ぐらいからはできるんじ ゃないかと。 〇市民福祉部長(柴田達朗) 3月か、新しい年度の 4月 1日か、どっかその辺で調整さしてい ただきたいと思います。 〇市長(川野信男) 今お話をそれぞれ聴きますと、何ごて加世田市ばっかりあってというよう な御議論もあるかもしれません。これは制度の問題、市には置けるけれども、町村には、また、 町村の場合は、手続をすれば金峰の場合は置けたわけでございます。問題はあんまりそれほど のいわゆる需要というのがこれまでの地域の中で十分なかったといいましょうか、感じられな かったのではなかろうかなと、こういうような思いもいたしてございます。実は加世田市の場 - 66 - 合も今50枚と言いましたけれども、もっとたくさん置いてございました。しかし、現実に利用 実態というのが非常に少ないもんですから、もう数を減らしたということでございます。合併 協議の際にじゃあ大浦も、笠沙も、坊津もというようなそういうような御意向等があれば、そ の段階で検討もできたと思いますけれども、具体的にそういうようなことがなくって、従来ど おりということでございましたので、こういうような措置になったわけでございますが、部長 答弁申し上げましたとおり、それぞれの地域で必要であれば、3枚か、5枚かわかりませんけれ ども、そうしたことを置くことは決してやぶさかなことではございませんし、今ある50枚を持 っていけたら一番いいんでしょうけど、これもまた手続、変な手続かもしれませんけれども、 難しいということでありますので、新たに申請をしながらできるだけ速やかにそうしたことが できるようにいたしたいと、こういうふうに思っておりますが、がっつい 2月か、 3月かと問 い詰められますと困りますけれども、できるだけ早くいたしたいということで御理解をいただ きたいと思います。 〇7番議員(貴島 修) 理解しました。よろしくお願いします。本当にですね喜ぶと思います よ。ほんとですよ。私は喜んでくれると思いますね。私もすぐこれが終わりましたら電話をし てですね、おじさんこげんなったどほらちというこっでですね、俺がおかげやがとまでは言い ませんけども、その報告を、そのような報告をして、「『新年度からでもなるんじゃない か。』と言ってましたよ。」ということは伝えておきたいと思います。 3つ目の質問に移ります。携帯型のAEDですね、自動体外式除細動器と言うらしいですが、 は我が市においては加世田地区消防組合に 4台設置されていると聴きますが、そのほかには設 置されてないのか。また、今後の市長のAEDの設置の方針、計画を啓蒙講習も含めてお伺い します。これはですね心臓の、私はこれは聴いた話なんです。心臓の突然死の最大の原因は、 心臓が再痙攣してポンプ機能が失われて心臓が止まるわけですが、唯一の治療方法は強い電気 ショックが必要だそうです。それによってリズムを正常化してするそうであります。それで去 年の 7月、私これはですね、市長も常々おっしゃってますスポーツの振興とか、あるいは防災 のことで、防災対策のことでですねお伺いするわけでありますが、去年の 7月何か法の改正が ありまして、今まで、何ですか、いわゆるお医者さんとかでないと取り扱われなかったAED が、ある程度の講習を受けると一般の方でも使えるようになるということでありまして、それ を受けて総務省の消防庁から行政や消防署の方にですねAEDの設置と市民への啓発の努力要 請の通達が来ていると思うんです。ちなみに羽田空港には今50台設置してあるそうであります。 鹿児島空港には11月に、今年の11月に 7台設置されたそうであります。もう御承知でしょうけ ども、ここに私は資料を取り寄せましていろいろ勉強をしてみたんですけども、ほんとに花見 で、お花見ん時持っていくようなお重箱みたいな大きさですね。そして重さも 2キロぐらいし かないと。そして購入代金にしても30万から50万ぐらいの間であると。予算的に厳しい場合は 7,140円ぐらいのリースもあるということを聴いております。福井県におきましては、何です - 67 - か、その高校 1年生の娘さんが運動会の時に心室細動が原因で亡くなったそうでありまして、 そのお母さんが知事にメールを出しまして、約 2,500万円の予算がついたと。それを原因でで すねついたと聴いております。県立学校46箇所、スポーツ・文化施設19箇所の配置を決めたそ うであります。これは昨日の毎日新聞にちょうど記事が載っておりまして、大きく載っていま してですね、AEDについては各県警でばらつきがあるというのも載っておりました。それで 今の加世田の消防組合に設置してある 4台はどのように設置されてるのか。医療の分遣隊なの か。どのような形で設置されているのかをまずお伺いします。 〇消防長(下舞辰巳) 本市の場合につきましては、南さつまの消防本部にある南さつま消防署 救急車 2台、大笠分遣所、金峰分遣所の救急車それぞれ 1台を積載されております。そのほか に消防署以外にということで管内では笠沙町の老人保健施設さつま野菊園、特別老人ホーム石 垣の里、温泉デイサービストラフ、金峰町の宮内クリニック等が設置しているようでございま す。 〇7番議員(貴島 修) そのほかに今 4台ぐらいですねということですね設置されていること でありまして非常にいいことだと思っております。今後ですね、まずAEDの今後の設置の方 針あるいは台数等が、まず方針で結構です。どのようにされたいか、市長はですね、お聴きし ます。 〇市長(川野信男) 今後の設置方針ということでございますけれども、具体に今後どこにどう いうふうに配置をするとか、そういう計画までは持っておりませんが、この器具につきまして は、ここ数年といいましょうか、急速に普及が図られるようになったというのも事実でござい ます。さらに今消防の方では 4器ほど設置をいたしておりますけれども、これをどっか 1箇所 に置いて、緊急な場合にそれを持っていくという話じゃなくて、常時必要な場所に設置してお かなければならないということの問題が 1つあるわけでございます。そうした施設なり、ある いはそうした会場でこれを利用できる人のいわゆる講習といいましょうか、そういうものも必 要になってくるわけでございます。問題は大変たくさん人が集まるようなそういう場所に、例 えば、何かイベントがあるとか、何かその体育会があるとか、そういう時には常時持っていけ るような体制をするとか、あるいは大きな人がたくさんおりますような施設には常時設置をす るとか、この辺になりますと法的な問題というものもあるかと思いますが、そうした必要性と いうものをば少し整理をしなければいかない話じゃなかろうかと、こういうふうに思っておる ところでございます。今消防が持っておる 4器、じゃあこれで何かあった時に持っていって、 それを使えばいいじゃないかというようなことを私も職員にも申しましたけれども、それじゃ あもう遅過ぎるんだと。常時そこに備えておかなければ効果はないんだというようなこともご ざいます。じゃあ実態的にこれまでどれぐらいの活用されたのかというようなことの検証とい うものも必要じゃないかと、こういうふうに思っておるわけでございます。名古屋の万博では 相当数を置いたという話も聴いておりますし、また、その活用も多分あったのではなかろうか - 68 - と思います。さらに、また、非常に、何といいましょうか、身体に負担のかかるようなマラソ ン会場なんかは備え付けをしておるというようなこういうような話もございます。そうした実 態をもう少し調査した上で、どう対処するかについては研究さしていただきたいと思います。 〇7番議員(貴島 修) こういう器具はもう使われなければ使われないのが一番いいわけなん ですよ、保険と一緒ですからですね。例えば、大笠分遣所から野間池の小学校までどのぐらい かかるかと言いますと、救急車でですね、10分では行かないんじゃないかと思うんですよね。 非常に10分というのがデッドラインだと私は、勉強の中では書いてあったんです。ですから、 そういう、まず調べていただいてですね、その救急車で10分で行かないような公的な場所、そ の辺りからですねぜひ講習とか、あるいは設置をですねしなけりゃならないと私は思うんであ ります。よく原因が不明で心臓が、原因不明の突然死ということが今まで言われたわけですけ ども、これは心臓の震盪だそうであります。心臓を強く打ったおかげで震盪が起きて亡くなっ たということでありまして、軟球のボールが胸に当たりまして心臓の震盪で子供が亡くなりま して 6,000万円の賠償を命じる裁判所の認定があったという事例があるそうであります。また、 多くの方は御存じのあの菜の花マラソンにおいてですね心疾患を起こした選手に対して用意さ れたAEDと適切な処置によって死亡に至らなかったということで、今年から菜の花マラソン は計10台を設置したそうであります。 1台は指宿市の観光協会が購入しまして、そのほかはい ろんな所から借り受けてしたそうであります。そういう手もあるわけですね。安全な南さつま 市ということも要望されているわけでありますので、ひとつそういうことをですね計画的にし なきゃならないと思っておりますので、そこは担当は総務課辺りになるんですかね、直接の担 当は。ちょっとそれをお伺いします。 〇市長(川野信男) 今担当がどこという、例えば、消防もございますれば、あるいは教育委員 会もございますれば、それぞれの部署にあると思います。例えば、福祉施設みたいな所をどう するか。あるいは学校にどうするか。それぞれ部署は分かれますが、これは個々にはそうでご ざいますけれども、私どもは企画調整会議というものをば設けてございまして月に何回か集ま って議論をし、意見調整をする場を設けてございますので、そういう場を通じて検討はするこ とになると思っております。 〇7番議員(貴島 修) いろんな課のですね方々を、タスクフォースでも構いませんので、組 んでですね早く対処していただきたいと私は思うんです、しなければならないと思うわけであ ります。もうこれで質問は終わりますけども、非常にこのAEDのことに関しては余り周知も そんなにされてない現状だと思うんですね。その辺の啓蒙あるいは啓発の講習等も含めまして ですね早く対処されて、亡くならなくていい命がAEDの設置によって良かったということが あると私は思います。市長もよく言われますサッカーにおいてもですね、実は私、土曜日、諏 訪グラウンドでサッカーのレフリーを 2試合してきたんです。そこでもですねボールが胸に当 たりましてですね非常に苦しんで、私も試合を途中で笛吹いてですね一時中断したんですけど - 69 - も、サッカーの試合、あるいはよく我が市におきましては駅伝とか、たくさんスポーツが非常 に盛んな地域でありますので、非常に大切なことになると思いますので、 1日も早い対処をお 願い、お願いするといけないということなんですけども、お願いします。終わります。 〇議長(石井博美) ここで休憩いたします。再開は15時といたします。 休憩 午後 2時47分 再開 午後 3時01分 〇議長(石井博美) 再開いたします。 次に、小園藤生議員の発言を許可します。 [小園藤生議員 一般質問席] 〇12番議員(小園藤生) 午後 3時02分 私は大浦選挙区から本議会にお送りいただきました小園藤生と言い ます。執行部におきましては以後よろしくお見知りおきのほどお願いいたします。大浦の議員 というのは物忘れが激しいということで、忘れないうちに質問を早く始めたいと思います。 さて、11月 7日新生南さつま市がスタートいたしまして、市長が誕生してまだ 3週間であり ます。合併してすぐ市の一体化が図られ、そして、また、市政が順調にいくとは私は思ってお りません。それ相応の年月が必要だと思っております。合併という大事業を成し遂げた割には、 市長、財政は厳しく、市民の融和を図ることが急がれまして、そして、また、議員数は増え、 おのずと一般質問の数も増えて大変苦労して合併してまた苦労すると、これが首長の宿命かも しれませんが、市民が川野市政に期待していることは事実であります。自信を持って改革に挑 戦していくことを強く望んでおります。我々は多くの汗をかいて生みの苦しみに耐えまして南 さつま市を誕生させました。様々な事情はあるにいたしましても、単独の自治体よりは事業導 入、要望、陳情など国・県に優遇されるべきだと思っております。さらにこのことは合併した 自治体の特権だとも思っております。市長も、議会も、職員も共に多くのこの汗を流した事実 を声を大にして国・県にアピールしなければ、引退された首長、そして議員、そして合併協議 会の委員の方々に対して申し訳ないと思っております。市長の任期である 4年間で財政が健全 化になり、市民の融和が築かれるということはかなり難しいことだと思っております。大事な のはその足掛かりをつくることでありまして、そのために苦労の多い 4年間だと私は認識して おります。今回私は 3項目の質問を通告しております。まず 1点目は来年 3月廃校となる笠沙 高校の跡地の問題であります。市長もこの経緯につきましては笠沙高校振興対策協議会を通じ まして御存じだと思います。生徒の在学中は跡地の問題はタブー視されておりましたが、今こ こにきましてそのような悠長なことは言っておられない状況でございます。なぜなら学校とい う大きな建物が廃屋となり、校庭は雑草が生い茂るという現実が来年から起こる可能性がある からでございます。早急に跡地利用の検討委員会を立ち上げ、その結果を踏まえ執行部と議会 が一致結束して県に陳情活動を行っていくべきだと考えますが、市長の見解をお伺いいたしま - 70 - す。 次に、 2点目は市長の公約についてであります。「地域資源が生かされる新たな産業を興す まち」とありますが、どのような地域資源が存在すると認識されておられるのか。再度お伺い いたします。次に、「広域連携を進め、生活圏が広がるまち」とはどういう趣旨なのか。お伺 いいたします。 そして、最後の 3点目は農業政策についてでございます。御存じのとおり、農業の国際化に 対応するために国は大型農家、認定農家の育成を中心に農業政策を行っております。しかし、 高齢者農業、生きがい農業というのは荒廃地対策などを通じ本市の場合重要な役割を担ってい ることも事実であります。この高齢者農業、生きがい農業に対する市長の認識を伺いたいと思 います。 〇市長(川野信男) お答え申し上げます。まず、県立の笠沙高等学校の跡地利用のことについ てでございます。大変残念なことでございますけれども、県立笠沙高等学校が18年 3月で廃校 となる。こういうような予定になっておるわけでございます。県立笠沙高等学校の跡地の利用 につきましては、これまで旧大浦町、笠沙町においても、今お話もございましたけれども、在 学の生徒の配慮ということもあって具体的な検討はされていないと、こういうようなことでご ざいました。私はこのような経緯も踏まえた上で、今やはり子供がいらっしゃいますんで、そ うした配慮、これまでの経緯、こういうものも十分踏まえた上で今後対応をする必要があるの ではなかろうかと、こういうふうに思っておりましたけれども、今お尋ねでは早くやらにゃい かん。こういうようなお話でもあったかと思います。そこで県の教育委員会でございますが、 現在跡地利用についてどのように考えておるのかということでございますが、県といたしまし ては現在跡地利用についての検討は、まだ具体的にこうするという結論は得られていないと、 こういうようなことでございます。今後地元の要望を聴きながら、県立の学校用地等活用対策 庁内検討委員会で検討を進めていくと、こういうようなことでございます。これは県の考え方 でございます。今後の跡地利用について施設の利用などを含め地域の活性化を目指してあらゆ る面から利活用の検討を進めていかなければならない課題だと、こういうふうに思っておりま すが、具体的については、先ほど御答弁申し上げましたとおり、子供さんがおるということも あって具体的に進めることがいかがというようなことでのこれまでの経緯もあるということで ございますので、そうしたことも含めながら、しかし、今お話のとおり、本当にそんなに長く 置いていいのかよと、こういうことも私自身実は感じておるところでございます。今後少し地 元の皆さんの御意向等も踏まえながら、具体的にどういうような検討に入っていったらいいの かということを少し詰めてみたいと、こういうふうに思っておるところでございます。 次に、私の選挙での公約のことについてでございますが、私は、合併により生まれたこの南 さつま市、これは多くの資源を持っておると、こういうふうに思っております。この地域資源 のとらえ方については、人それぞれの考え方はあると思いますけれども、私は人も、自然も、 - 71 - 産業も、また、歴史、文化、これらすべてのものが資源だというふうに思っております。資源 というのは活かして資源だと思います。資源というのはつくって資源だと思っております。資 源がそこにあるんじゃなくて、そこにあるものを活かし、そこにあるものを資源としてつくる。 こういうことが必要じゃなかろうか。こういうふうに思っておるわけでございます。少し具体 的に申し上げますと、その地域で培われてきた文化や伝統を次の世代に伝えていく。人や日常 の生活の中で各種の地域づくりのために活動している人もその地域の非常に大事な資源でござ います。金峰から大浦にかけての吹上浜砂丘や笠沙から坊津にかけてのリアス式海岸など雄大 な自然環境、他の地域には負けない地域資源でこれらもあるというふうに認識をいたしてござ います。また、各地域の焼酎とか、あるいは鹿児島ブランドのいわゆる加世田かぼちゃ、ある いはきんかん春姫、早場米の金峰や大浦のコシヒカリなど特産品、坊津の鑑真上陸地をはじめ とした歴史的な遺産、あるいは具体的に挙げますというとほんとにもうこの地域にはたくさん あるような気がいたしております。ただこれまでこれらの資源を必ずしも広域的に有効に活用 し切れていない面もございます。新市におきましてはこれらの資源を有機的に結び付けをいた しながら活用を図ることにより地域資源が活かされる新たな産業を興すまちということを進め ることができるのではないかと、こういうふうに思っておるわけでございます。また、御質問 の中で「広域連携を進め、生活圏が広がるまち」とはどういうことかというようなことであっ たかと思います。今回の合併は 1市 4町にとどまりましたけれども、今後一層の地域の活性化 を図るためには、今日の社会経済動向を考えた場合、より広域連携を進める必要があると私は 認識をいたしておるところでございます。一部事務組合にいたしましても現在の地域を越えて、 例えば、消防でございますとか、ごみ、し尿、これらについても枕崎地区、日置地区、指宿地 区などとも連携が必要でございます。既に一部につきましてはそうしたことについての話し合 いも始めておる状況でございます。こうした連携を進めることによりさらに生活圏も広がって 参ります。産業の活性化、雇用の拡大、あるいは医療・福祉の充実にもつながってくると、こ ういう認識をいたしております。広域連携を進め、生活圏を広げるためにも地域間の交通網の 整備、そういうことも必要であると思っておりますので、こうしたことをできるだけ早く整備 をしていきたいというふうに思っておるところでございます。自余のことについては、関係部 長、課長から答弁をいたさせます。 〇産業振興部長(寺園和博) 私の方から農業政策についてお答え申し上げます。国の担い手政 策は認定農業者など中核的担い手層に重点が置かれております。南さつま市の場合は、国が進 める中核的農家層による農業だけでなく、御指摘ありましたように、高齢者が楽しみで野菜を 作って直売施設等へ持ち込み換金するといった趣味的な農業も併せて推進する必要があると考 えております。安心・安全な農作物を求める消費者ニーズは地方でもますます高まっている中 で、地域内の農作物直売所を利用する消費者も、さらに購買量も増えてきているのが現状で、 これに応えているのが高齢者の農業が主流であります。さらに高齢者の方々がグループをつく - 72 - り楽しみながら野菜作り、また、直売所の作業等に精を出す。その結果がおのずと高齢者の福 祉向上や健康増進につながるものと思っておりますし、お話ありました遊休農地の解消にもつ ながっているというふうに思っております。そういう意味からも高齢者の生きがい農業は推進 すべきものと考えておるところでございます。 〇12番議員(小園藤生) まず、笠沙高校の問題ですけど、市長の答弁を聴きますと、結局生 徒がまだ在学中の間は、なかなか以前からの経緯があるからそういうことは検討しにくいと。 しかし、でも、早急にはやりたいと。ということは、 4月以降やりたい。早急にやりたい。ど っちなんですか。 〇市長(川野信男) これまで私も大浦町、笠沙町、議会などを含めて議論されたことは、子供 たちがおるから、それを配慮してということであった。そのことは忖度をしなければならない と、こういうふうにこれまでの経緯を踏まえて思っておったわけでございます。しかし、本当 にそれでいいんだろうか。ということであれば 4月以降しか検討はできないわけでございます。 しかし、そのことが旧大浦町、笠沙町でのいわゆる集約された意見だった。そのことを忖度す る必要もありますけれども、本当にそれでいいんだろうかという気持ちの上では思っておると ころでございます。そういう意味で地域の方々の御意見等もさらに踏まえた上でどうするかは 検討させていただきたいと、こういうふうに申し上げたわけでございます。 〇12番議員(小園藤生) 今までのいきさつもありますし、旧大浦町、笠沙町の議論の経緯も ありますので、早急にというのも気持ちは分かります。それで、しかし、いずれにしても新年 度以降なったら何らかの形をつくらないといけないというのは市長の考え方だというふうに思 っております。しかし、その委員会みたいなのができて議論をしたとしましても、その方向性 が出るまではある程度の期間を要するのではないかというふうに思うわけでございます。それ でさっきの答弁でも県教委の方は地元の要望等も伺いたいと。そして県教委は県教委で検討す る方向だというようなことでもありますので、ここは市長に頑張っていただきまして、 4月以 降そういう委員会を地元でつくるから、県もその地元の要望には特に配慮を願いたいというの を強く、言葉は適切かどうかわかりませんけれども、その根回しを今のうちにというか、今そ の根回しはやっとくべきだというふうに考えるんですけど、市長のお考えをお伺いいたします。 〇市長(川野信男) もうおっしゃるとおりでございます。ただ、今もちろんそういうようなお 話を申し上げるとともに、本当に 4月になってからだけでいいんだろうかということは私は気 はいたしております。といいますのは、あそこの利用の実態が少し地域の人たちもスポーツな どを通じて利用がされておると、こういうようなお話も聴いております。そういたしますとじ ゃあそれは 4月以降の議論ということになっちゃうと一体、その間一体どうするんだろうかと いうようなことなどもございますし、例えば、管理の問題もございます。お聴きしますと、管 理は加世田高校の方でやるんだとかというような話でありますが、これはそういう方向で結構 なんでしょうけれども、いろんなことを考えていかなければなりませんが、ただ私も今就任し - 73 - たばっかりでございます。これまでの経緯というものがどういうものであったかということを 少し、もう少し勉強をした上でないと、従来の方針に変わるようなことをというようなわけに いきませんので、その辺はもう少し勉強をさせていただきたいと、こういうことで、できるだ け早く動きたいという気持ちには変わりはございません。 〇12番議員(小園藤生) できるだけ早く動きたいということで、このことにつきましてはよ ろしくお願いいたしたいと思います。私賛否両論あるとは思うんですが、この笠沙高校の跡地 の利用に関しまして 1つの希望を持っております。私の希望が市長と合うかどうかは分かりま せんが、廃校後の校舎を利用いたしまして県の合同庁舎として再利用するという計画でござい ます。現在の合同庁舎を見ておりますと、庁舎自体古く、駐車場も狭いと。建て替える時期で あると推察しております。現在県の財政も厳しく、新たに新築となると多額の予算が必要にな ると、なるはずであります。そこで私の希望ですけれども、教室は各合同庁舎の課に配置し、 そして校庭は駐車場として広く取れるわけでございます。経費面から考えても、そして特に同 じ県の施設だということで跡地利用としては考える余地があると自分ではささやかな希望を持 っているんですけど、市長、私の希望というのは現実的に不可能ですか。 〇市長(川野信男) 今、県の合庁としての利活用はできないかということでございます。正直 言いまして私はあの笠沙高校の現状、実態についてそんなに詳しく存じておるわけではござい ません。今ここでそうだと、できると、じゃあ県にお願いしようと、そういうところまでのい わゆる情報、知識を持っておりませんので、答えについては勉強をさしていただきたいという ことでとどめさしていただきたいと思います。 〇12番議員(小園藤生) 市長の頭の片隅に入れておいていただければ大変ありがたいと思っ ておりますので、伊藤知事にお会いしましたらこそこそっと言っていただければ大変地元も助 かるんじゃないかなと思っております。 次に、市長の公約ですけど、「地域資源が生かされる新たな産業を興すまち」というので、 市長の言うその資源という中に高齢化率ですね、高齢化率、高齢者が多いということですね。 高齢化率が高いと、極めて高い地域が存在するということも地域資源にならないのかどうか。 〇市長(川野信男) 高齢化率が高いということが資源にならないか。私はさっき申し上げまし た。資源というのは活かして資源なんです。つくって資源なんです。今おっしゃることが活か す方法があれば資源になります。つくる方法があれば資源になります。高齢化率というよりも、 むしろ高齢化の方々がたくさんいらっしゃるという意味、必ずしも率ということはこだわる必 要は私はないんじゃないかと思いますが、高齢者の方がたくさんおっていろんなことができる とするならば、そのことはやりようによっては、活かしようによっては資源として活用できる ということは思っておりますが、問題はどのような形でやるかということじゃなかろうかと思 います。いろんな知恵をたくさんの人から出していただいて活かせるように、つくれるように、 資源につくれるようにしたいものだと思っております。資源と言えば、何かこうあって、金の - 74 - 塊があって、それが資源だということじゃありません。風も資源になって風車になっておりま す。砂も資源によってサンドクラフトがスタートをいたしております。私は二、三日前のある 会合で申し上げましたけれども、農地のいわゆる遊休農地が特区をやったことによって資源に なったじゃないか。資源というのはいろんなやり方がある。そうした工夫を我々は一生懸命探 そうじゃないか。こういうようなことを申し上げたわけでございます。 〇12番議員(小園藤生) 高齢者の方々が多いというのが、資源というような言葉があれです けれども、しかし、私は資源だと思うんです。立派な資源だと思います。この資源を活かして 福祉産業ですね、福祉産業で雇用の確保を図って、そして納入品は地元供給と、新たな産業が 興るんじゃないかと。市長の公約とピタッと合うような気がするんですけれども、やはりこの 高齢者が多いというのは貴重な資源だと、市長もそう思ってらっしゃるでしょうけれども、こ れをどうやって活かすと。福祉産業を創造していく。これを基にして雇用を図っていくという ことが大事だというふうに思うわけでございますが、市長の見解をお伺いいたします。 〇市長(川野信男) 先ほども申し上げましたとおり、これが資源じゃなくて、これを活かすこ とによってそれが資源になる。つくることによって資源になる。こういうふうに思います。高 齢者が多いということをば 1つの活かす方法があるとすれば、それはもうまさに資源になる。 こういうふうに思っております。あと、平成 8年でしたか、年輪ピックが鹿児島県で開催をさ れることになっております。これはまさに高齢者を対象にした年輪ピックでございます。こう したことをば誘致をすることによって、もちろん全部じゃございませんけれども、いろんな観 光に役立つとか、こういうことだってあり得ると私は思っております。であればそのこともや っぱり資源として活用できたということになるわけでございますので、そうした知恵をとにか くたくさん出したいというふうに思います。どうぞたくさんのお知恵をいただきたいとも思い ます。ちょっと年度を取り違えましたけれども、平成18年か19年かということです。ごめんな さい。19年が本県で開かれる年輪ピック、これは県内で開かれますので、どこで何をするかと いうことについてはこれからでございます。 〇12番議員(小園藤生) ただ今その高齢者が多いと、この資源を、資源というか、活かされ ているうちは資源なんでしょうけど、その知恵をお伺いしたいと、市長としても、市長自体も あるんでしょうけれども、まだまだ多くの勉強をしたいということでしょう。例えば、高齢化、 高齢者の多い地区を南さつま市の福祉ゾーンですね、ゾーンという形でとらえて、そしてこの 少子高齢化の今の時代、20年後の日本を考えますと、その姿というのが今の高齢者が多いこう いう形になって、ここまではいかないかもしれませんけれども、高齢化、高齢者が日本も大分 増えてくるとなりますと、今この国の力をかりてこのパイロット事業的な発想で国内でも有数 のこの福祉施設の形成というのをこの南さつま市の一角で、その南さつま市の福祉ゾーンで図 っていけば新たな産業というのは確実に興るというふうに考えますけれども、それを今日、明 日と、来年、再来年というのではなくて、そのそういう制度を含め国・県、国でしょうけど、 - 75 - 情報収集、そして今、市長が言った勉強、調査、研究、そういうのをする考えはないのか。私 としてはそういうのも勉強をしていただきたいけれども、お伺いしたいというふうに思ってお ります。 〇市長(川野信男) 高齢化率が高いということじゃなくて、先ほども申し上げましたとおり、 こんなに高齢者の方々がいらっしゃる。何千人といらっしゃる。その人たちの力を結集して何 かできやせんか。これは私は可能だと。じゃあ何ができるのかということは、これはもう既に いろいろ勉強もいたしてございますけれども、具体的にそれをまだ目に見えてきてないと、こ ういうようなことだと思っております。まだまだいろんなことが可能だと思っております。高 齢者の皆さんはどちらかというとある程度の時間的な余裕というものがございます。さらに、 また、よく高齢者の農業というようなことも言われておりますが、これもその農業振興策とい うことだけじゃなくして、福祉施策として、あるいは高齢者の生きがい対策として農業を進め るとか、いろんなことが私はあり得ると思っていますので、その辺の知恵をこれから出してい くということが大事じゃないかと、こういうふうに思っております。何度も修正、訂正をいた しますけれども、年輪ピック、20年であったそうです。 〇12番議員(小園藤生) 市長は年輪ピックが大変お好きなようですけれども、次に、「広域 連携を進め、生活圏が広がるまち」ということで、先ほど来この考え方はごもっともだと。そ していつかの折に道州制まで睨んでいるんだというようなことで、それは私も同感であるわけ でございます。先ほど来この件につきましては下釡議員に、山下議員も質問されておりました けれども、私は建設業の育成という視点から伺ってみたいと。建設業も福祉産業と同じく雇用 の確保、景気の向上に貢献しているというのは間違いない事実だろうというふうに思っており ます。南さつま市のこの財政だけで市内の建設業を育成できるというのはなかなか厳しいもん があるんだろうと。どうしても県の事業、国の事業に頼らざるを得ないのが現実ではないだろ うかというふうに考えております。市道の整備というのは今後18年度の予算編成に向けまして も多分厳しい査定をやりながら年次的に行っていくというのが基本だろうというふうに思いま す。そして地域と地域を結ぶ国道、県道というのは、これは先ほど市長も言いましたように、 国・県に強く要望していくんだと。今これが大変大事だというふうに私は思っております。先 ほども言いましたけれども、我々はその合併という多くの汗を流したんだと。流した分、国・ 県の優遇を受けられるかもしれない、今です。受けられるかもしれない今のうちにこの国道、 県道の整備を積極的に要望すべきだと。ひいてはそのことが市長の言う将来の広域連携のアク セス面の布石になっていくというふうに確信しております。これは余り多くは聴きませんが、 改めてその市長の国・県に対する要望の意気込みといいますか、それをお伺いしたいと思いま す。 〇市長(川野信男) 我々その地方の市町の段階でできないこともいっぱいございます。特に今 の財政構造からいきますと、むしろ国とか、県の補助金とか、そういうものに頼っておるもの - 76 - がたくさんございます。我々の自主財源というのはもうどこも 3割満たずということでありま すから、そのほかのものは国から導入しなければならないという実態でございますが、そうし た中においてこれまでもそれぞれ市町補助金でありますとか、交付金でありますとか、いろん な形で導入を積極的に進めてきたわけでございますが、このことは今後も引き続き要請等をし ながら充実を図っていかなければならないと思っております。ただそのほか合併に伴って地域 間の道路というのは、どっちかというと今まではそれぞれのまちごとのことを一生懸命こう考 えておりましたけれども、地域間の話というのはそんなあんまり強く表面に出てきていなかっ たというふうに思います。もちろんこれも私ども川辺地域開発促進協議会とか、いろんな市長 会とか、町村会とか、そういう場で要請等を行い、あるいは、また、個別に行ってはきており ましたけれども、今回は特に合併したことによってもっと交流を促進しなければならない地域、 場所があるじゃないか。そういうことについては特殊な要因という形でこれから要請等もいた して参りたい。また、これまでもそういうような考え方の下でお願い等もいたしておりますけ れども、一層そうしたことに重点を置きながら交通網の整備を働き掛けをして参りたいと、こ ういうふうに思っておるところでございます。 〇12番議員(小園藤生) 今、市長がおっしゃいましたその地域間、地域と地域を結ぶ、交流 を深める道路、アクセス道路ですね、それは一般的に県道、国道が主になるんじゃないですか ね、地域と地域を結ぶとなりますと、市道もあるでしょうけれども。当然国・県にしましても 財政は厳しいんでしょうけど、国・県自体も予算は 0ではないわけですので、それを本市に市 長のお力で、合併というこの汗を流していない自治体よりは少しでも多く持ってくる努力をす るのも市長の大事な仕事だと、大変な仕事ですけれども、それも大事な仕事だと思いますが、 もう一度その市長のその辺の御決意をお伺いしたいと思います。 〇市長(川野信男) 国・県におきましても合併については特別な配慮をするという制度的なこ ともあるわけでございます。さらに、また、そうした制度だけあっても意味はないんでして、 そういう制度が活用するような私どもの地元の努力、こういうものも必要でございます。どこ をどういうふうにということをば具体的な整理をしながら国に対するあるいは県に対する要請 活動というものも、これはもう私だけ一人じゃございませんので、県会議員あるいは皆さん方 を含めて一緒になって強く要請活動をしていかなければならない。こういうふうに思っており ます。どうぞ皆さんの御協力もよろしくお願いいたします。 〇12番議員(小園藤生) 最後に農業政策についてですが、先ほどは私の高校のやつは希望で したけど、今度は私の夢を皆様方にお聴きいただきたいと。それぞれの地区の高齢者の方々が ですね朝とれた農産物を 1箇所に持ってきて、それを自分の責任で販売すると、今の直売所方 式、つまりこれが大きくなると朝市の形成というふうになっていくんだろうと思っております。 この南さつま市で県下に誇る朝市を開催する夢でございます。現在県内にはその直売所、道の 駅などは多くあるようですが、その朝市というのはかなり少ないというふうに私は認識してお - 77 - ります。高齢者という、高齢者の方々は自分で作った作物を買ってくれる人がいるだけでも生 きがい農業になるというふうにも思っております。朝市のその売上げだけで生活するという高 齢者ではなくして、年金プラスアルファという考え方が高齢者農業でもあるというふうに考え ております。そしてそれを基にして市内のこの直売所と朝市の本部というか、本部と連携を図 りながら安心・安全な作物を市民に提供していくというような、お正月見るような素晴らしい 夢だと思うんですけれども、市長、これは時間は大分かかるんでしょうけれども、私の夢がこ の正夢になる日がくるのかどうか。市長に最後にお伺いしたいと思います。 〇市長(川野信男) 朝市の話でございますけれども、流通形態というのはかなり変わったなと いう感じを私もいたしてございます。いわゆる道の駅、地域によりますけれども、非常に好調 な売行きを示しておる所もございます。そのことは消費者がどういうようないわゆる物を買う 行動パターンがあるのかということでございます。そしてこのことはあるいはもっと方向とし ては強くなってくるのではないかなあ。そういうふうに思っております。そこでじゃあどのよ うな形で供給をするかということになるわけでございます。そのことがおっしゃった朝市とい うことではなかろうかと思いますが、ただこの場合に一体どこで何をというようなことが大変 重要なことでございます。あちこちでかなり成功しておる所もございますれば、必ずしもそう いう状況でない所もございます。やり方の問題もございますが、問題は人がどのように多く集 まるのかどうか。人がどのようにそこを通るのかどうか。こういうようなこととも関連がござ います。あそこは成功したから、ここもいいよ。こういうようなことじゃ、おそらく違うんじ ゃないかなというふうに私は思っております。よく私は例に出すんでございますけれども、例 えば、観光の施設でもある地域で非常に成功した。じゃあここでも成功するのかというと、必 ずしもそうでない。ハウステンボスの社長がこういうようなことを言いました。あそこが非常 に最盛期の頃でございます。こんなに人が来るのはあそこだけの話じゃないんです。いつもあ の近辺には、確か 600万ぐらいというような話だったと記憶しておりますが、観光客が、人が もう通っておるんだ。その人たちをちょっと寄っていただくと、こういうようなことで企画を してこうなったんであって、じゃああんな施設をどこでも造れば人が集まるかというと、そう じゃないんだよと。ものはよく考えなければなりませんよというようなことをばお伺いをした ことがございます。朝市についても同じようなことじゃないか。どういう場所で何をしたらい いのかということがあると思います。また、この場合も、例えば、農産物、それから魚介類が ございます。ばらばらの方がいいのか。あるいは一緒の方がいいのかというようなこともござ います。一緒の方がいいということについては市来の方が証明がしております。これはもちろ ん場所のこともあると思いますけれども、そうしたことを十分考えた上で、おっしゃるような 需要というのは全体的には増えるだろうと私も思いますので、どういうようなやり方がいいか ということについてはいろいろ研究をしていく必要があると、こういう認識はいたしております。 〇議長(石井博美) ここでお諮りいたします。ただ今発言通告者14人中 5人の質問が終わりま - 78 - した。本日は以上で留めたいと思いますが、御異議ありませんか。 [「異議なし」と呼ぶ者あり] 〇議長(石井博美) 御異議ありませんので、本日は以上で留めることに決定しました。 本日はこれで散会いたします。 散 会 午後 3時42分 - 79 - 第 2回南さつま市議会定例会会議録(第 3日目) 1.開 会 日 時 平成17年12月20日(火)午前10時 1.議 事 日 程 (第 3号) 〇開 議 日程第 1 一般質問 通 告 順 日程第 2 議案第58号 あらたに生じた土地の確認について 日程第 3 議案第59号 字の区域の変更について 日程第 4 議案第60号 あらたに生じた土地の確認について 日程第 5 議案第61号 字の区域の変更について 議案第62号 平成17年度南さつま市一般会計補正予算 日程第 6 (第 1号) 一 括 上 程 説 日程第 7 日程第 8 日程第 9 日程第10 議案第63号 平成17年度南さつま市国民健康保険特別会 計補正予算(第 1号) 議案第64号 平成17年度南さつま市老人保健医療特別会 計補正予算(第 1号) 議案第65号 平成17年度南さつま市介護保険特別会計補 正予算(第 1号) 議案第66号 南さつま市助役定数条例 - 80 - 明 日程第11 議案第67号 平成17年度南さつま市一般会計補正予算 (第 2号) 1 下野 認 議員 (市道尾下大坂線の一部未改良について 等) 2 諏訪 昌一議員 (合併に伴い改善すべきこと、新川防災対策 等) 3 大原 俊博議員 (南さつま市の政策構想について 等) 4 清水 春男議員 (住民の生活・福祉を後退させない街づくり 等) 5 大迫 久光議員 (段々畑の活用、地域間交流、高齢者支援策 等) 〇散 会 1.本日の会議に付した事件 〇議事日程のとおり - 81 - 1.会議に出席した議員(26名) 1番議員 清 水 春 男 2番議員 若 松 正 伸 3番議員 下 釡 清 和 4番議員 平 石 一 善 5番議員 諏 訪 昌 一 6番議員 古 木 健 一 7番議員 貴 島 8番議員 南 修 9番議員 新 澤 廣 美 11番議員 園 田 敏 子 10番議員 有 村 義 次 豊 12番議員 小 園 藤 生 13番議員 大 原 俊 博 14番議員 上 園 邦 丸 16番議員 下 野 認 17番議員 野 下 寛 俊 18番議員 三 角 勝 嘉 19番議員 大 迫 久 光 20番議員 相 星 二三夫 21番議員 髙 倉 正 文 22番議員 山 下 美 岳 23番議員 永 山 薩 男 24番議員 井 料 健 造 25番議員 柳 元 拓 夫 26番議員 室 屋 正 和 27番議員 石 井 博 美 1.会議に欠席した議員(1名) 15番議員 鳥 居 亮 幸 1.会議に出席した事務局職員(4名) 事 務 局 長 久保薗 秀 徳 議 事 係 長 金 田 鶴 見 書 仮 屋 書 記 井 上 喜 詞 記 廣 1.法第 121条による会議に出席した説明員(17名) 市 長 川 野 信 男 教 長 村 田 秀 孝 総 務 部 長 當 房 公 夫 企画政策部長 上 野 哲 郎 市民福祉部長 柴 田 達 朗 産業振興部長 寺 園 和 博 建 長 山 下 和 隆 教 長 下 西 公 一 消防本部消防長 下 舞 辰 巳 総務部総務課長 塩 賀 千 弘 総務部財政課長 山 口 力 三 企画政策部企画 有 薗 章 一 設 部 育 育 課 企画政策部行政 松 岡 正 三 改 革 課 長 産業振興部農林 水 産 課 長 隆 長 市民福祉部福祉 課 放生会 部 長 産業振興部商工 観 光 課 長 - 82 - 本 坊 佳 彦 中 山 秀 次 建設部道路河川 課 樋 渡 千 昭 長 選挙管理委員会 水 道 課 長 課 今 村 一 男 病院事務局長 長 教育部文化課長 事 務 局 長 奥 村 拓 郎 - 83 - 有 馬 安 行 宿 里 敏 裕 △ 開 議 午前10時00分 〇議長(石井博美) ただ今から本日の会議を開きます。 △ 日程第 1 一般質問 〇議長(石井博美) 日程第 1、一般質問を行います。まず、下野 認議員の発言を許可します。 [下野 認議員 一般質問席] 〇16番議員(下野 認) 午前10時02分 それでは、道路関係について質問いたしますが、去る11月の 7日で 1市 4町で合併はされましたが、道路は合併しても道路延長、面積などは減るようなことはあ りません。そこで旧各市町でも道路管理又は道路作業班などで対応していくと思いますが、災 害時にあっては大変なことになると思いますが、今後ともよろしくお願いいたしたいと、この ように思っております。それでは、第 1の市道尾下大坂線の一部未改良についてが、この路線 についてはボートピア等も開設されて既に 1年が過ぎ交通量も多くなってきていますが、また、 県道20号線鹿児島加世田線とも接続していまして大型車との離合ができないような状態でござ います。既に最後の工事が終わってから15年が経過していると思いますが、このことについて は前大久保町長に今年の 6月議会におきまして私が質問いたしましたところ、「用地交渉が行 ったが、家屋、納骨堂があり、同意が得られないので、一部路線を変更して近いうちに位置付 けをしていきたい。」と、このような答弁でありましたので、引き継いでいると思いますが、 このことについて確認して質問をいたします。 〇市長(川野信男) 御答弁申し上げます。御質問の尾下大坂線でございますけれども、国道 270号の尾下から鹿児島加世田線の浦之名に通ずる幹線道路で朝夕大変交通量の多い路線でも あるようでございます。また、バス路線となっており、大型車の通行も、御指摘ございました ように、多く、旧金峰町時代も重要な路線と位置付けがされ、振興計画や過疎計画によりまし て年次的に整備をしてきたところでございます。しかしながら、浦之名の終点側において地権 者の同意が得られなかったことから工事が中断をし、十数年が経過しておるという状況のよう でございます。長年解決ができなかったことから、旧金峰町長の時に、御質問もございました けれども、バイパス案というものも検討されたようでございますが、これからの実施につきま しては交通安全対策など課題も多いようでございますので、今後現道の拡幅とバイパスの 2つ の計画を選択肢といたしましてこれから検討をさしていただきたいと、こういうふうに思って おるところでございます。 〇16番議員(下野 認) そうした場合ですね、今後市においては用地交渉を続けていくと、 用地交渉を続けるというふうになった場合、大体何年ぐらいを目処にして考えているか。その 点についてお伺いしたいですが。 〇市長(川野信男) 今申し上げましたとおり、現道拡幅とか、バイパスの 2つの案などの検討 もしなければならないわけでございますが、用地交渉何年かかるか。今さっき話もありました - 84 - とおり、10年間かかってできなかったという現実もあるわけでございます。今 1年でできると か、 2年でできるとか、そういうことを、私も現場が一体実態としてどういう状況なのか。な ぜ用地交渉がこういうふうに長くなってきたのか。こういうようなことなども具体的に検討し なければ、今直ちにじゃあ 1年でできますよとかというようなお答えをできる状況ではないこ とは御理解をいただきたいと思います。 〇16番議員(下野 認) 私も昨日ですね地権者とも一応話をしたんですが、話をしていくう ちにおいてはですね、さすがあと十何年置いてあったなと。これらについてですね今後用地交 渉をする上においては非常に難しいのがあるんじゃないかということは感じましたので、用地 交渉をすることも大事ですが、用地交渉を十何年もして、現在はやっていないわけですけれど も、やってもですね先が進まないんじゃないかというような感じさえ受けましたので、なれば ですね一部路線を変更して橋でも架けて鹿児島加世田線の方に取り付けた方がもう早いんじゃ ないかというような感じは持ちましたので、できればそのような方向にお願いしたいと思って おります。 〇市長(川野信男) 今お話もございましたとおり、これまで長い時間かけて検討がされ、また、 用地交渉という点でうまくいっていなかったと、こういうような実情もあるようでございます。 実態については、まだ具体的な報告も私も受けておりませんので、今ここで細かなお答えをす るわけにはいきませんけれども、どういうような状況であったのかどうか。あるいは、また、 前の町長の時代にもバイパス路線ということも検討せざるを得ないというようなこともあった ようでございますので、そうした経緯を踏まえた中でよく調査し、今後の方向付け、どっちの 方がいいのかということなども検討をさしていただきたいと、こういうふうに思っております。 〇16番議員(下野 認) それに伴い道路管理のことなんですが、 1市 4町でですね道路の延 長は総体で大体何キロぐらいあるものか。また、舗装率は何パーセントぐらいあるものか。未 改良は何パーセントぐらいあるか。分かっておったら、ちょっと教えてもらいたいんですが。 〇建設部長(山下和隆) 確かな数値を持ち合わせておりませんが、 1市 4町で市道延長が約 710キロになると思います。そして舗装率でございますが、 1市 4町の平均舗装率が約92パー セント程度になろうかと思います。うち一番低い舗装率が大浦町の79パーセント、一番高い所 が加世田の94パーセント程度というふうに思います。数字に間違いがございましたら、後で訂 正をさしていただきますが、そのように認識をしているところであります。 〇16番議員(下野 認) 改良率が分かっておったら、教えてもらいたいんですが。 〇建設部長(山下和隆) 時間をいただきたいと思います。 〇16番議員(下野 認) 次にですね、道路維持関係のことなんですが、 1市 4町でですね、 道路維持作業班というのは旧金峰町でも五、六人おったんですが、この道路作業班は旧各市町 によってもおられた所もあると思うんですが、これは平成18年度もですね続けていく考えるか。 分かっておれば、教えてください。 - 85 - 〇建設部長(山下和隆) 現在道路作業班につきましては坊津町を除く 1市 3町でお手伝いをい ただいております。合併協議会でも懸案となりましたが、今後これらを継続していくべきか。 委託に回していくべきか。約 3年から 5年の間に検討をしていこうということで協議をされた ところでありまして、平成18年度につきましては現在の作業員さんにお手伝いをいただいて執 行をしているというふうに考えております。 〇議長(石井博美) 暫時休憩いたします。 休憩 午前10時11分 再開 午前10時12分 〇議長(石井博美) 再開いたします。 〇16番議員(下野 認) 次に、 2番目ですが、市道の月形篠田線のですね拡張工事について ですが、市道月形篠田線は現在ですね国道 270号線から現在できている老人福祉施設までの間 は現在は工事中ですが、そこからですね、老人福祉施設から下の方に下山団地というのができ ておりまして、戸数的には現在は10戸程度が建っておるんですが、そこの間がですね延長が大 体 500メートルぐらいあるんですが、幅員が 2.5メーターしかなくてですね、車道、車が通れ ば子供たちは待っていなきゃ通れない状況であると。この路線は 1つの通学路でもありまして、 その団地からもですね新 1年生も通学していると、このようなことと、また、片側にはですね 水路もあって非常に危険性があるということでですね早急にできないか。お伺いしたいと思っ ております。 〇道路河川課長(樋渡千昭) 具体的な内容ですので、私の方から御答弁申し上げます。月形篠 田線は水路沿いにある幅員約 3メートルの狭い市道であります。国道 270号から田布施小学校 を経て下山団地の方に通じております。国道側の方には鹿児島銀行、郵便局、店舗などがあり まして、また、昨年賃貸住宅、それから介護施設などができたことによりまして地域の方々よ り道路の拡張の要望があったわけでございます。旧金峰町といたしましても緊急性、必要性の 高いことから、御承知のことと思いますが、平成17年度事業といたしまして現在田布施小学校 の前を 180メートル改良しております。これが完成しますと道路幅員が広くなりまして、一部 暗渠になることから、歩行者や車の安全も図られると思います。御指摘の箇所はこの工事区間 からさらに下山団地までの約 600メートルの拡幅の要望ですが、交通量や地域における緊急度 合いを考慮いたしまして検討してみたいと思います。しかしながら、御指摘のとおり、通学路 でもありまして、また、片側の方には水路があるということで、歩行者の安全確保に対する必 要性も含めまして今後検討していきたいと思います。 〇16番議員(下野 認) 工事的にはですね、延長は長いが、片側が田んぼである関係でです ねそう用地交渉等には支障は来さないんじゃないかと、このように思っておりますので、早急 な着工をお願いいたしまして一応質問を終わります。 - 86 - 〇議長(石井博美) 次に、諏訪昌一議員の発言を許可します。 [諏訪昌一議員 一般質問席] 〇5番議員(諏訪昌一) 午前10時16分 昨日来同種の質問が結構出されておりまして、一定分理解した分もあ りますけれども、それなりに質問させていただきたいと思います。また、現在合併したばかり でありまして何かと落ち着かない状況でもありますし、同時にまた様々な問題の解決や前進は これからの問題だということもよく理解しておりますけれども、合併したばかりの今だからこ そ現時点から中長期的に考えていかなければならないこともありますので、そういった観点で 質問させていただきます。人は生活する上で俗に衣食住が基本であると言われますけれども、 特にこの水、空気というものはなければならないわけであります。また、生活環境の整備やそ れぞれの市町が抱えていた組織、行事などを一体化することもまた重要なものではないかと思 いますし、そういった 1つ 1つ具体的な事項、事案が進んでくことで市長の言われる融和とい うものも図られていくというふうに考えます。そこで質問ですが、全市内同レベル水質、同一 料金の水の供給をすることは、料金につきましては一定の方向性が出ているわけですけれども、 どういうふうに考えておられるか。まず 1点目質問いたします。 次に、坊、泊、久志へはですね約40分、秋目へは約35分、野間池も40分かかるわけですけれ ども、これは年次的に改善が進められてきているというふうに認識しております。半島を半周 いたします国道 226はこのように可能な所から改善が進められてきておりますので、南さつま 市としても今後とも強い要望を続けなければならないというふうに考えますが、こういった観 点で全体を見てみますと、迂回するのでなくて、それぞれの各旧町へストレートに行くコース を改善することが最も重要ではないかなと思います。そういった視点で質問ですが、同じ市民 という意識を醸成するという上で極めてこういった時間の短縮といいますか、アクセスという ものが大切なことでありますし、これこそ合併特例債を充ててもいいのではないかなと思う事 業であると考えるわけですが、どのように考えられるでしょうか。 次に、旧 5市町のイベント等の一体化あるいは一貫性の形成についてでありますが、イベン ト等のこの等と書きましたのは、行事、会合、イベント、あるいはそれに係わる組織等々含め てでありますので、等というふうにいたしましたが、そうすることで 1市 4町が持っている、 昨日来質問、答弁もなされておりますけれども、資源を活かすことにつながっていくというふ うに考えます。例えば、昨日の市長の答弁にもありました砂の祭典を何とどう結び付けるのか と、そのことによって集客力をどう高め、木花館や笠沙恵比寿とどう結んでいくのかという観 点で質問する予定だったわけでありますけれども、昨日の答弁で方向性については理解いたし ました。そこで昨日市長が答弁されたそういう、例えば、具体的に言えば、私の受け取り方で すけれども、この月にはこういう行事が開かれてそれぞれの所であると、そういったものをど ういうふうに結び付けていくかとか、そういうやり方というのをどういう場で検討していく方 向性を今持っておられるかということについて質しておきたいと思います。 - 87 - それから、大きな 1番の最後の質問でありますが、笠沙高校廃校後の文教施設の誘致につい てでありますけれども、昨日の答弁で検討していく姿勢は、思いというものは理解をいたしま した。そこで、例えば、例を 2つ挙げさしていただきますと、せっかく片浦、野間池、秋目、 久志、泊、坊と、この名立たる漁港もつながっているわけです。例えば、鹿児島大学水産学部 はかつては海の近くにありまして日本全国三大水産学部と言われておりましたけれども、現在 は与次郎ヶ浜の埋立てで海から遠く離れております。学部ですと今日教養と専門の相互乗入れ と言いまして教養で勉強したり、専門で勉強したりしなければいけませんから、余りその離し て施設を設置するということは不可能ではありますけれども、例えば、大学院でありますなら ばよりその海という現場に近い場所、あるいはその栽培漁業などについても研修できる大変有 望な立地条件と言えるのではないかなと考えます。また、逆に昨日の質問等も含めて考えます と、福祉関係の専門学校を誘致するとするならば、例えば、単に、そういう施設等が増えた場 合には介護保険会計を大きく圧迫いたしますけれども、そのことでかえってこの本市内の福祉 の進め方というものに支障を来すおそれも出てきますけれども、実習、研修という名目で人を 確保し、あるいは場を確保し、する方向性ができていきますならば介護保険会計への影響とい うものも抑えることが可能ではないかと思うわけであります。今こういった例を挙げてこれに ついてどう思うかと言ったって、どうということもありませんけれども、こうしたことを含め てですね市長の昨日の思い、在校生への影響を配慮してという当初の確認をやっぱり尊重して、 そこあたりを研究しながら検討には早く入っていくつもりはやぶさかではないという形の答弁 でありましたけれども、その在校生や卒業生も跡地が荒れ地になっていく。荒廃していく。あ るいは建物の中に蜘蛛の巣が張ったり、それこそ荒れていくという姿を見るよりも、いや、将 来はこういった方向で今もう既に検討を始めましたよという姿を見せることの方がよりまた違 った形での安心感といいますか、そういったものを呼び起こしていくことにもつながっていく んじゃないのかなと思うわけですけれども、そういった思いも含めて検討というものには即着 手すべきではないかと考えるわけでありますが、その点について質問して大きな 1番目の質問 を一応ここで 1回目は終わります。 〇市長(川野信男) お答え申し上げます。私から答弁しない点については関係部長から答弁を いたさせます。まず、水道のことについてでございますけれども、市民生活にとって不可欠な 水道水の供給に当たりましては、すべての人が安心しておいしい水を飲める水道水をいつでも、 どこでも安定的に確保し、持続した給水サービスができるようにしなければならないと、こう いうふうに思っております。市内の水道、これは合併したすべての地域でございますけれども、 各地域の水道についてはそれぞれ水源がございますけれども、それぞれの水質はそれぞれの地 域による自然条件により違いもございます。しかしながら、ろ過器等の浄水施設を整備するな どの対策を講じて国が定める水質基準をクリアした上で給水をいたしておるというのが実情で ございます。また、赤水の発生や水道管の劣化等により水質の悪化を防ぐため、管の計画的な - 88 - 取替えなどを行い安心して飲める水の供給に努めておるのが現状でございます。水道料金につ きましては旧市町村間の料金体系が大きく異なってございます。これをどうするかということ については合併協議の段階でもいろいろ議論をいたしました。結論といたしましては、 5年間 は旧市町従来どおりの料金体系として、その後調整するということになっておるところでござ います。南さつま市における新たな水道料金につきましては、将来の整備計画等も考慮しなが ら、経営分析を行い、料金を算定をする。こういうようなことでの話し合いもされております ので、鋭意そのような努力を図って参りたいと、こういうふうに思っておるところでございま す。 次に、坊津へのアクセスの改善の問題でございます。旧市町間のアクセス道は、市内を縦貫 する 270号と海岸部を走る 226号の 2つの国道と坊津地区と加世田地区を結ぶ坊津久志線、久 志上津貫線、加世田地区と大浦地区を結ぶ秋目上津貫線、大浦地区と坊津地区を結ぶ久志大浦 線の 4つの県道に各市道が連結する交通体系になっておるわけでございます。本市は合併によ って広域な地域となりましたが、車社会の進展とともに住民の日常生活は広域化し、地域同士 の結び付きを一層強固なものにし、一体感を図る上からも交通体系の整備は大変重要な課題で あると私も認識をいたしてございます。特に質問の坊津へのアクセスの改善ですけれども、今 回の合併の最も私は大きな課題の 1つじゃなかろうかなと、こういうふうに思っております。 選挙の際も坊津へも何度も足を踏み入れましたし、また、合併後も既に私はもう坊津の方に何 回行きましたでしょうかね。行ってみました。やはり交通問題、道路問題というのはほんとに 緊喫の課題だと、こういうような認識をいたしておるところでございます。今申し上げたよう な道路網につきましては、国道、県道、市道それぞれございます。国・県道につきましては国 や県に強く要請をし、市道につきましてはこうした実情を十分勘案しながら早急に対策を講じ なけりゃならない。こういうふうに思っておるところでございます。 次に、笠沙高校の跡地利用の問題についてでございます。昨日もお答え申し上げましたとお り、私はできるだけ早く跡地利用のことについての検討をしなければならない。こういうよう な思いはいたしてございます。ただ昨日も申し上げましたとおり、現在在校生がおると、この ことについての配慮もしていかなければなりませんが、ただ余り長く置くということが本当に いいことであるかどうか。御質問の中にもございました。できるだけ早い方向性を出すという ことも大事なことではなかろうかと、こういうふうに思っております。その中で今いくつかの 御提案もございましたけれども、そうしたことも含めて対処していかなければならない、検討 していかなければならない課題だと、こういうふうに思っております。 1つには、長期的など ういうような活用方法があるかということが 1つございます。それから、もう 1つは、現在体 育館等を通じて地元の人たちが活用しておるという実態もございます。じゃあこのことについ てはほんとに早急に対処しなければ、 4月になってから検討を始めていいんだろうかというこ とを私かねがね思っておりましたので、そのことについてはできるだけ早く、議会終了後にも - 89 - 県とも協議をしたいなという思いを実は昨日の御質問等を聴きながらいたしておりますので、 そうした段階的なといいましょうか、跡地利用の対策を講じていきたいと、こういうふうに考 えておるところでございます。 〇産業振興部長(寺園和博) 旧市町のイベントなどの一体化あるいは一貫性の形成についてお 答え申し上げます。これまで各地域で開催されております各種イベントや行事につきましては 新市に現行どおり引き継ぐということで基本的な方針が決められているところであります。各 地域のイベントや行事につきましては、歴史的に引き継がれたものや新たに地域資源を活かし、 地域おこしや産業振興を目的としたものなど様々であります。それぞれの地域の実情に応じて 工夫がなされ、改善も行われてきたものと考えております。今後は南さつま市においてより多 くの人を集められる魅力あるイベントとして開催時期などについても同時期の開催など新たな 視点に立って見直していくべき行事等もあるものと考えております。また、各地域が共同で共 通チケットや市内観光施設の割引券発行などによる誘客対策を進めるなど経済効果にもつなが る仕掛けづくりも必要であります。さらに特産品など地域資源をPRする場として大きな役割 を果たせるよい機会であることから相互に連携を図っていく展示販売などに参画できるような 環境づくりに努めていく必要があります。このようにイベントの開催だけにとらわれず、地域 の持つ貴重な歴史・文化的遺産など豊富な資源を活かされるよう、各地域が連携して南さつま の魅力を最大限に発揮できるよう、庁内でイベント調整会議も設置しておりますので、地域の 実情も十分配慮して調整をして参りたいというふうに考えております。 〇5番議員(諏訪昌一) 水につきましては、物理的には、例えば、ミネラル分含めて、触感と いいますか、味覚といいますか、含めて大分に違います。物理的にはパイプラインを引けば、 加世田よりも、例えば、川辺は水質がいいとかよく言われますけれども、引けばいいわけです が、でも、財政的には極めて厳しいわけで、しかし、そのそういう、今、市長が言われました けど、ほんとにそういった思いというのをですね、国の基準を満たしてるからいいんだとか、 国の厚生労働省の基準を満たしているから、そういう満たす、満たさないというレベルの次元 の話じゃなくて、もっとそういう同じような水を飲んでもらうんだという思いというのを抱く ことが大事じゃないかなあと思うわけですね。そこで、例えば、表流水でも、加世田にいたし ましても今あちこちボーリングをしておりますけれども、実際上はいい水がなかなか出てこな いという実情、ということは、早晩例えば水が涸れるということも考えられないではないわけ です。涸れるまではいかなくても、水が不足するということは考えられないではないわけです。 そうしたときにですね、例えば、表流水でもろ過の仕方によっては非常にレベルの高い水にな るわけですね。日本はすべて、例えば、地下から出てきたもの、あるいは表流水でありまして も急速ろ過で急激に不純物を可能な限り取り除いて、後は殺菌をすればいいというような考え 方でですね薬品を入れてそれで済ましているという感覚がありますけれども、諸外国は即飲め る水が少ないということが逆に逆手にとってですね緩速ろ過、非常に長時間をかけて水質のい - 90 - いものを作っていく。長時間かけますから長時間日にさらしますし、いわゆる薬で無理やり押 さえる必要のない水ができてくる。そういうものをしていくこともまた今後の水対策として必 要じゃないのかなと思います。背後に山を抱えていない地域、例えば、笠沙の辺りとかですね、 小高い丘といいますか、山はありますけれども、ほかの地域に比べますと大きな非圧地下水を 含む山を抱えていない地域においてはよりそのほかの地域よりも先に渇水というものが想定さ れるわけです。そういったことを含めて、例えば、従来の災害対策も含めて、小さな貯水池と いいますか、小さな遊水池といいますか、そういったものをたくさん設けていくことによって、 それを 1箇所に集めて緩速ろ過していく。非常に時間をかけてろ過していくということも含め て考えていけば日本ではおそらく初めての施設になるんじゃないか。観光の目玉にもなる。一 石三鳥になってくるわけですね。このようなことを考えて実現するぐらいのことが、このいわ ゆる海岸端から山間部まで抱えた合併というものを実現したまちで、実現した時点で考えてお くべきことじゃないのかなと。水という切り口でそういう一石三鳥まで考えていけるようなの が大事なんじゃないかなと思うわけでありますが、それぐらいの幅広く考えて、これはもう答 弁が必要な問題ではありませんけれども、 1つの提案として申し上げますが、もし何かお考え がありましたら、お聴かせいただきたいと思います。 それから、道路のアクセスですが、国道は強く要請をしていくというのは当たり前ますけれ ども、市道については早急に対策とありますが、早急にというのがなかなか、よく言われます 検討していきます。研究していきます。早急にどうのこうという、当面とか、当分とかいうい ろんな言葉がありますが、早急に、目標をやっぱり、いつ頃までに方針を出したいなという思 いだけでも出せないものか。いつ頃までにある程度の結論、目処を立てたい。いつ頃までに実 現しますは難しいと思います、大きな峠抱えてますから。でも、いつ頃までにその方針は出し たいということは考えておられないか。その点だけ答弁をいただきたいと思います。 それから、イベントにつきましては了解いたしましたが、 1つ、そういう場を、イベント調 整会議もありますけれども、それは今までの旧加世田市内のものでもありますし、最大限にそ こをまた拡大する形でお願いしたいわけですが、現状各市町 5月の例えば上旬中にはどういう、 旧各市町どういう行事があるというのはもう例のイベントカレンダーで分かっていると思いま すから、それらをよく活用して進めていただきたいと思います。 笠沙高校の問題ですが、議会終了後からでもということでありますが、それはどこで検討さ れるのか。したいという思いを持っておられるのか。するのかじゃなくて、まだ今からですか ら、したいという思いを持っておられるのか。企画課なのか。それとも外の人たちも含んだ形 で近いうち、その例えば企画課で検討を始めたことであっても、例えば、もう 3月の初めぐら いまでは、次の議会までには検討委員会的なものを設置していこうという思いでも持っておら れるのか、おられないのか。その点について答弁ください。 〇市長(川野信男) 御答弁申し上げます。水の問題は質問でもないというようなことでござい - 91 - ましたけれども、質の高い良質の水を提供する。これは当然のことでございます。そして、ま た、我々の地域はほとんどが地下水を利用いたしております。そういう意味ではおいしい水が 提供できておるのではないかと思っておりますが、このおいしい水というのは、人それぞれこ う判断があって、なかなか何がおいしい水かというようなことはほんとに難しいことでござい ます。ただ私どもがまずやらなければならないことは生活用水を確実に提供できると、まずこ っからしなければならない。本地域の場合は、今申し上げましたとおり、地下水という大変自 然の水を活用できておりますので、そういう面では大変ありがたいわけでございますが、安定 的にまず給水ができるような状況をつくるということ、これが基本ではなかろうかな。こうい うふうに考えておるところでございます。 それから、道路のことについていつまでかということでございますけれども、今合併したば っかりでございますので、どういう状況であるかどうかについて私も、また、職員も全体とし て十分な把握ができておる状況ではございません。合併協議の段階でいろいろ議論もし、また、 データ等もございます。こうしたことを踏まえて振興計画の中で長期的な計画を作って、それ ぞれ実施をすると、こういうことになりますけれども、緊急なものについては振興計画ができ る前においても、あるいは18年度の当初予算の中でも計上できないのかどうか。こういうこと も検討はいたさなければならないことであると、こういうふうに思っておるところでございま す。 それから、笠沙高校の問題でございますけれども、この跡地をどういうふうに利用するか。 これは非常に大きな課題でもございますし、また、既に大浦、笠沙においては腹案的ないろん なこともあるのかもしれませんが、まだ私も承知いたしておりませんけれども、私が議会明け にでもと申し上げましたのは、今、笠沙高校のいわゆる体育館ですか、現実に地域の人たちが 利用していらっしゃる実態があるようでございます。そのことはこのまま置いておきますと 4 月以降はもう使えないということがありますんで、その対策委員会を云々ということじゃなく して、そうした地域の皆さんが使えるような状況というのは、これは早急に動かなければなら ないという意味で議会明けにもと、こういうようなことを申し上げたわけでございます。長期 的なことについては、県が何を考えておるのか。どうしようとしておるのかという、当然廃校 したのは県でございますので、まず県の考え方も聴かなければなりませんし、地元としてこう いうような利用を、これは県にお願いする分もあるかもしれません。地元としてこういう活用 をしたいという思いもあるかもしれません。その辺については幅広く意見を聴きながら対策を 講じていく必要があると、こういうふうに思っております。 2段構えということでの御理解を いただきたいと思います。 〇5番議員(諏訪昌一) 水の件についてはですねおいしいという水、どうもこの水というもの について、これはかつての加世田市議会時代にも過去何回かやりましたけれども、さっきもち ょこっと申し上げましたが、どうもこの日本の水道の運営、経営というのはどうしてもこのま - 92 - ず黴菌がいないとかですね、そういった所に視点がいきがち、もちろんそれは大事なこと、一 番大事なこと、病気を起こさないわけですから一番大事なことですけれども、のために薬を使 うというどうもこう余りにも短絡的過ぎる感覚ではないのかなと思う気持ちがあったもんです から先ほどのこういう例を挙げて申し上げたわけでありますので、 1つの参考にでもしていた だけたらと思います。 次に、この道路の問題ですが、目標についてはいつとは言えない。当然かと思いますけれど も、緊急なものについては、今の市長答弁のとおり、早急に対応していただきたいですが、例 えば、久木野から中山を通って清原に行く所は非常に道路も広く確保できるような形での改善 が進められて非常に早く行けるようになりました。ああいう改善だってあるわけですし、場所 によっては、これは一番金が掛かる方法ですけれども、トンネルという方法もありますし、ト ンネルはなかなか金が掛かるからやっぱりつい切ってしまうということもありますが、早急に やっぱりどのルートは目標何分ぐらいと、目標何分で行けるようにというようなそういう時間、 時間目標もですね、つまりいつ頃までにこのアクセスをどういうふうにするという計画を立て たいなというタイムテーブル的な目標も必要ですし、一方で、例えば、久志まで何分で行ける ようにしたいなという目標というのも早急に立てていただきたいというふうに思います。 それと、笠沙高校の件につきましては、地元の皆さんの利用等についての部分理解いたしま したけれども、そういったここで言えない部分含めて地元との接触、あるいは県との接触、県 にしたってひょっとしたら若干の方向性持ってるかもしれません。逆にまた地元から来るのを 待ってるかもしれません。何もしないでそのまま放置しておく方が楽だという考えもあるかも しれません。これは分かりません。けれども、そこを動かしていくのはやっぱり地元だと思い ますので、ひとつそのあたりを早急に対処していただきたいと思います。 次に移ります。益山川原田の県立公園編入、この問題と次の新川の防災対策、非常にローカ ルな問題のようでありますけれども、加世田市の時点で 2回質して、河川改修に絡んで質して いるわけですが、河川改修が下流域において最終段階にこれから入っていくわけで、そういっ た段階だからこそ、こういう、実際はこういうローカルな問題は、一般質問でやるのではなく て、担当課との間で詰めることで十分かとは思いますけれども、一定のやっぱり県というもの が絡んでくる問題でもありますから、ここで出したわけであります。もしこの河川改修と並行 してきちっと進められたならば同じ地域を 2回いじる必要がないわけで極めて合理的であると 考えるわけです。現段階の進展と今後の進め方について県はどのようにしていく考えか。分か っている部分があれば、示していただきたいと思いますし、また、市としてはどう働き掛けて きたか。あるいはしていくか。何らかの方向性があったら、示していただきたいと思います。 〇文化課長(宿里敏裕) お答えいたします。万之瀬川河口、特に上ノ山橋下流につきましては、 世界に 500羽ほどしか生息してない絶滅寸前危惧種のクロツラヘラサギなど年間 130種以上も の野鳥が飛来する野鳥の宝庫であります。また、土の堆積した左岸には干潟等に生息する準絶 - 93 - 滅危惧種のハクセンシオマネキがおり、その数は30万匹とも、50万匹とも言われ、国内最大の 生息地として非常に重要な意味を持っております。さらにアオイ科の落葉低木であるハマボウ が 1.6キロにわたって 1,000株を超える自生が見られ、西日本一と言われています。しかし、 現在この地域は河川改修が進められておりますことから、県へ改修と保護の両立について要望 をいたしました。県はこの要望を受け県の河川課と環境保護課、文化財課が協議をし、自然環 境の保全に十分考慮した工事を進めるとのことで合意を得ております。また、県の環境保護課 では県立自然公園条例に基づく県立自然公園編入を視野に入れ、今年度万之瀬川河口域の生物 多様性総合調査を実施しています。さらに昨年度末文化庁長官に現地を視察いただいた時には、 指定エリアの確定などの課題はあるものの、十分国の指定になり得る条件を持っているとの評 価をいただいております。このようなことから今後も引き続き国、県、地元住民の方々などと 十分協議しながら指定地のエリアの確定を行い、国の指定化に向けて取り組んで参りたいと考 えております。 〇5番議員(諏訪昌一) ローカルな話題でということで私が申し上げましたけれども、ローカ ルだけれども、ローカルではないんだよという抽象的な言い方をしたのを、具体的にローカル な話題ではないということを説明していただいて感謝しておりますけれども、そこでその先ほ ども質問しましたが、県の部分は分かりました。市としてもそこのところでやっぱり十分間に 入って市としての要望等も進めていかなければならないと思います。今ここは県の段階が、先 の加世田市時代の 6月定例会だったですかね、の答弁よりも半歩だけ進んだようでありますの で、さらに進めていただきたいなと、また、私も、余りまたローカルな部分になりますと、地 元でもありますから、ローカルであってローカルでない話題として、テーマとして一緒に進め さしていただきたいと思っております。それで置きます。 3番目の新川の防災対策でありますが、これも非常にローカルに見えますけれども、実は大 変に広い問題であります。上流部において農地基盤整備の進展によりまして用排水路からの水 が流入が甚だしいわけでありますし、併せて林道とそれに伴う側溝の整備、そして加えてこの 保水力のない杉とか、檜とか、そういったもの等の増によりまして、それと反比例して落葉樹 等の減によりまして山に降った雨が一気に川に流れ込むということに、問題についてはいわゆ る加世田市議会時代でも再三原則側溝の必要性、浸透升の必要性等について訴えて参ったとこ ろでありますけれども、いかんせん、若干その上流域との合併ができましたならば、そこの所 は同じ市内ということで対策もできたでしょうけれども、よその町に相変わらずの状態であり ます。であるならば、やはりこの少なくとも受ける側として災害がないように最大限の対策を しておくのは絶対必要なことであります。原因が広域にわたってますから結果は非常に大きな ものになります。河川の、これに加えて河川のショートカットなども加わりまして一気に雨水、 豪雨等が流入するようになった結果が、あの私が幼い頃は経験したこともないほどの規模の新 川地区の浸水というものにつながっていったわけであります。防潮堤といいますか、防波堤と - 94 - いいますか、できておりますけれども、非常に簡易でありまして高さが大人の膝ぐらいまでし かないと、平均してですね。とてもとても防ぎ切れるものでありませんし、市長の本定例会冒 頭のあいさつの中でも防災対策の充実とはっきりと打ち出しておりますので、その点について 質したいと思います。現状より高い防潮堤、あるいは具体的には民家がある所をいざというと きにはしっかりと囲い込む長さと高さ、加えて船への昇降口も工夫したりするなどもっと有効 な仕切りの必要性について検討はなされていないか。また、計画は立っていないか。答弁をい ただきたいと思います。 〇建設部長(山下和隆) お答え申し上げます。委員御指摘のとおり、この水害に関しましては 万之瀬川流域全体で考えていかなければならないと。これらにつきましては委員御指摘のとお りでございます。特に新川地区は万之瀬川の最下流端にありますことからこれまでも幾度とな く浸水被害を被っております。この地区につきましては、御承知のとおり、 2級河川の万之瀬 川と唐仁塚川、準用河川の荒田川からの浸水被害が考えられております。当然のことながらこ れらの河川の一体的な整備が必要というふうに認識をしているところであります。この地区の、 万之瀬川の本川改修の計画によりますれば、河川堤防の計画高につきましては潮位も考慮し検 討されておりまして現況高より約 2メーター高くなる計画をしております。これらの改修が終 わりますと防潮堤としての機能も備わるというふうには考えておりますが、当該地区にはこの 河川の、川の端に降ります昇降路や又は遊漁船対策等も考えていかなければならないというふ うに考えておりますことから、防潮堤の形状等については実施計画の段階で県の方とも協議を して対処して参りたいというふうに考えております。 〇5番議員(諏訪昌一) 私も県の方も計画はあるんだということはちょっとお聴きしていたと ころなんですけれども、具体的に何かが弊害があるいは障害があってそれがなかなか進まない 所なのか。それとも、例えば、河川の景観、あの辺の景観含めての問題なのか。その計画はど のぐらいまでのあたりで進めていくことになっているのか。その期間とかですね、目処等につ いて分かっておりましたら、示していただきたいと思います。 〇建設部長(山下和隆) 現在万之瀬川本川につきましては、先ほど文化課長からも申し上げま したとおり、環境部局との調整で遅れているということでございます。これらの調整が終わり ました後に本川の築堤計画を行っていくということでございますが、現在は、先ほど申し上げ ましたとおり、本川、それから準用河川の荒田川、さらには唐仁塚川と、この 3体の計画が同 時に進むことが理想ですけれども、現在では唐仁塚川の河口から 300メートルの計画をしてお りまして、うち約 100メーター前後が完成をしております。現在はその上流にございます網揚 橋の改修を本年度より着手している状況でございまして、唐仁塚川改修が終わりました後に本 川改修ということになっているというふうに考えております。 〇5番議員(諏訪昌一) いわゆるもうその民家がある所の最下流の所、普段は涸れた川になっ てしまうような部分もあるわけですけれども、その先の所まで相当部分囲い込まなければ防げ - 95 - ない量の場合もあるわけですが、そのあたりについては検討されていないんでしょうかね。ず うっと一番下流の方です。一番もう、ここからこの先は海岸ですよという、いわゆる昔の料亭 等があった辺りまでですね、その辺りは全くまだ検討はされていないものかというのが 1点、 それと高さは、今その 300メートルは今 100メートルが完成しているということですけれども、 今完成しているあの高さのままでずうっと引っ張っていくと、高い、一部高い所もありますけ れども、それは河口との、川の水面との段差の違いによってその高さ、道路からの高さは高か ったり、低かったりに見えるわけですが、その高さのままで、水位との関係のままで延ばして いくわけですね。その点はどうでしょうか。 〇建設部長(山下和隆) 唐仁塚川の河川改修計画については現状断面で整備を図っていくとい う計画にしてございます。それから、本川のづくら亭等があった所につきましては、まだこれ は確定は明確にされておりませんが、現計画の段階では現在の市道より、先ほど申し上げまし たとおり、約 2メーター嵩上げされた築堤になるかというふうに考えております。さらに下流 部分の計画につきましては海浜公園側から出てきております河川の所までを計画をされている という現状でございます。 〇5番議員(諏訪昌一) 了解しました。早急なこの本川の方の環境課辺りとの調整等が進むこ とを願っております。 次に、共通商品券の抜本的見直しですが、共通商品券は贈答や香典返しに使われたりですね、 今日それなりの効果は出てきていると思います。しかしながら、購買の増というものにどれほ どの効果があるのかという点につきましてはちょっと疑問もあるところであります。と申しま すのもどっちみち地元で買うしかない物をわざわざ商品券を使って買う場合が多いというふう に耳にいたしますし、印刷代や手数料、それに各店舗の負担金、これはもう加世田市議会でも 指摘しましたけれども、プラスなのかなあと首をかしげたくなるわけであります。そこで質問 といいますか、問題提起を含めての質問ですが、各商店を使うことのさらに促していけるよう な、例えば、購入時に市内業者のみで使用可能な値引券、割引券というようなものを発行する。 例えば、具体的にはA商店で 1,000円の買物をしたら50円の割引券を発行しますよ。そしてB 商店でそれを使ったら 950円で買えて、なおかつその店からも50円もらいましたよとかですね、 そういったことで、その負担分については折半していく、それぞれ負担金を払って折半してい くというような何かそういった、せっかく、もらった券は地元でなら割引きがきくのになとい うふうにこの意欲が地元に向くようなそういう割引きの方がかえって、同じ印刷代、手数料と か考えるんだったら有利じゃないのかなというふうに考えるわけですけれども、このような仕 組み等をですね商工会議所辺りに提案していくあるいは提案しているのか。提案していく考え はないのか。お尋ねをいたします。あとの問題がちょっとこれよりも大きいですので、大きな 問題ではありませんが、 1点で一応質問をとどめます。 〇産業振興部長(寺園和博) お答え申し上げます。共通商品券の発行の目的は、地域の消費者 - 96 - の利便性の向上、消費購買力の市外流出の防止などにつながるよう商業の振興に期待し、加世 田商工会議所が実施しているもので、売上実績も年々微増の傾向にあり、消費者に徐々に浸透 している状況にあるというふうに聴いております。ただ議員御指摘の多様化する消費者のニー ズに十分応えるにはまだ改善の余地があると考えております。今後合併に伴う広域的な商業の 活性化を図っていく上で各地域の小売業などにも波及する取組みが求められていると思ってお りますので、関係機関・団体などと十分連携を図り新たな事業の展開が促進できるよう努めて 参りたいと考えております。 〇5番議員(諏訪昌一) 2回目で合併後のその後の次はどうしていくんだろうかと思っていま したら、ちゃんと答弁に出てきまして、まさにその点も大事なことだなあと思っております。 例えば、こういう言い方はひどい言い方ですけれども、金額を非常に絞ることによって各地域、 各地域でですね競い合っていくようなやり方というのも 1つの購買力をアップさしていく手段 でもありましょうし、あるいはこういった形でなら連携できますよという連携を考えていくの も 1つの手段でもありましょうし、その連携するのか、競い合うのかとか、いろんな手段を組 み合わせながらやっていくことも大切じゃないかなと思いますので、この点は意見にとどめま す。 次の 5番目の福祉施策の現状についてでありますが、市長が加世田市長としての最後の定例 会において福祉に対する基本姿勢を伺ったわけでありますけれども、新市としてスタートした 今新たな立場で伺いたいと思います。まず 1番目に精神障害者への福祉施策と現状というもの はどうなっているんでしょうか。市の発行したガイドブックなどにいろいろと支援の中身等載 っているわけでありますけれども、その実際というものをお尋ねをいたします。また、それら のことについて各施設への支援、いわゆるその制度の運用といいますか、はバランスがとれて いるのかどうか。その点についてお尋ねいたします。 2点ですね。それと次にですね、例えば、 これも再三申し上げてきたわけですが、初めて家族が倒れた時、支援センターに相談すること すら思い付かない人もいるわけです。それから、相談しても解決しにくい心の中にある不安感 というものがある人もたくさん、ある人がたくさんじゃない。それがもうほとんどだと思いま す。そうしたときにその解消を目指すための介護経験者のネットワークというものについて強 く訴えて参りました。また、今特に個人情報云々で行方不明者が出てもすぐに名前とか、顔と か明らかにできない部分があります。だからこそですね登録しておいて、うちの人は行方不明 になったら即公表しても構いませんよとかですねいうようなその契約といいますか、をしてお くことによって、登録してある方が行方不明になったら、すぐに市役所から警察、消防、コン ビニエンスストア、郵便局、タクシー、バス、各地区公民館にその名前と顔、あるいはせめて 顔だけでもファックスをしていく。そのことによって現実全国にはそういうネットワークが設 置される前よりもはるかに発見率が向上したという所はもう全国各地にあるわけです。こうい ういわゆる徘徊安心ネットワーク、これらの必要性についても質してきたわけですが、「新市 - 97 - において検討する。」という答弁いただいていたわけですけれども、新市になったわけで、 1 日でも早ければ、それだけ困る人を減らせるわけですから、早急に、この問題についてはそん なに面倒くさくなく、まずシステムを考えていくことはそんなに難しいことでは、後の運用は なかなか大変ですけれども、まず早急にそこを具体化、検討していくべきではないかなと思う わけですが、今後の進め方をどうするか。お尋ねいたします。 〇市民福祉部長(柴田達朗) まず、精神障害者の福祉施策の現状はどうなっているかというこ とでございますが、精神障害者の福祉事業につきましては、精神障害者の居宅介護等の事業、 ホームヘルプ、精神障害者の地域生活援助事業、グループホーム及び精神障害者の短期入所事 業、ショートステイの 3事業を実施をしております。利用状況につきましては、精神障害者の 居宅介護事業、介護等の事業につきましては、市内の事業所でこの事業の指定を受けようとす る事業所がなく、また、市外の指定事業所ではサービスを受けにくいという事情もございまし てこれまで利用はありませんでした。しかし、本年12月に市内の 1事業所が指定事業所として 申請がありましたので、今後事業所と利用者の間でサービスの利用調整が見込まれることにな って参ります。次に、精神障害者の地域生活援助事業につきましては南さつま市全体で 8名の 方が利用をされております。それから、精神障害者の短期入所につきましては、平成16年度に 一人の方が利用しておりましたが、平成17年度の利用は現在はない状況でございます。それか ら、各施設への支援はバランスはとれているかというような御質問もございましたが、この事 業の申請といいますか、利用に当たりましては、市といたしましてはやっぱり事業所、それか ら利用者との連携をとって進めるということで、それが支援、支援といいますか、その施設へ のバランスということであれば、具体的にはそういうことじゃないかなとは思っております。 それから、もう 1つ、介護安心ネットワーク、徘徊安心ネットワークの創設のことでございま す。介護・徘徊安心ネットワークにつきましては、これまで介護経験等有した方がその中身に ついても一番の理解者であるというふうに考えております。また、ネットワークができれば介 護に対する不安や悩みなどの解消にも役立ち、お互いの支えにもなってくれるものと認識をし ております。これまでも社会福祉協議会や民生委員、在宅福祉アドバイザー、在宅介護支援セ ンターと一緒になり見回り活動や相談活動を実施をしてきております。今後さらに高齢化が進 んで参りますので、こうしたネットワークの構築は大切なものと考えております。国の制度も 年々改正をしてきており、18年度からは地域包括センターが設置をされ、この中でこのような 事業も取り組めるようになってきております。どのような組織体制が一番いいのか検討を要す ると思いますが、国や県の制度、こういったものの活用をしながら、介護経験者の知恵もいた だきながら進めて参りたいというふうに考えております。 〇5番議員(諏訪昌一) ホームヘルプ、グループホーム、ショートステイ、そしてこの支援の 状況等概略分かりましたが、一般的に精神障害者というのは隠したがる傾向にもありますし、 でも、一方では徐々に社会的に認知を得てきたという実態もあります。やはり市の方がそうい - 98 - う事業者とより語り込んでそういうことが、サービスができるんですよということを、できる ようにしてほしいということをもっと強く働き掛けていきながら、一方でこういったことがで きますよということが広報されることによって、いや、実はうちもというニーズはあるわけな んですよね。あるんだけど、表に今のところ出したがらない。ですから、より広めていくこと によってより安心して楽に生活できるんですよということが大事なのじゃないかなと思います ので、まずその、今のところ事業者が非常に特定な所に限られておりますけれども、そういっ たところをもっとより多くの事業者の所でできないのか。どういったレベルまでならできるの かということ等もっと具体的にこのレベルならできる。このレベルならできないというそのそ ういったところまで突っ込んで各事業者と相談して広げていく必要があるんじゃないか。その ことによって利用の幅やら利用する施設との距離、その介護といいますか、フォローをしてい る家族の、例えば、連れていける距離とかですね、いろんなそういったもの等複雑に絡み合っ て、ニーズの掘り起こしと言ったら表現おかしいですが、にもつながっていくのではないかな と思うわけで、そこらあたりの問題、それから施設によっては、非常に今のところ補助等が、 施設の種類によって違いますから、厳しい所等もありますから、そこで各施設の支援はバラン スがとれているかと言ったわけですが、そこらあたり、例えば、国の制度、県の制度としてこ の支援の今度の、まだ成立はしてないですよね。自立支援法含めてですねこういった形になっ ていきますということを具体的に、さっき言ったこういう患者さんといいますか、なら、障害 を持たれた方なら受け入れられますよという、どこまでならできるか。もっと具体的に事業所 と詰めていただきたい。その詰めていくことによって、詰めたことをさらにまたその受益者と いいますか、の方に還元していくという、何回かそれ繰り返さないと、繰り返すことで会話す る話題というものがある程度表に出ますから、もっともっと市民性というのは得られるんじゃ ないかなと思いますが、そこのところをもっと努力していただきたいわけでありますが、その 点は今度の包括支援センター含めてですねやっていかなければならない部分だと思うんですけ れども、そこの中で具体化していく思いがあるのかどうかをお聴かせいただきたいと思います。 〇市長(川野信男) 精神障害者の対策、これは確かに、表現がいいかどうかわかりませんけれ ども、遅れておるなあという感じは私もいたしております。その 1つは、今お話もございまし たけれども、関係の方があんまり表面に出したくないと、こういうようなこともあっておるの ではないか。そして、また、そのことはこのことに対するいわゆる社会的な、一般的な見方と いうこととも関係があると思います。これから制度も若干改正等もされます。精神障害者を持 つ関係の人たちがほんとに他の方と同じように地域で安心して暮らせるようなそういうような 状況をつくるためにどうすればいいかということについては、十分私ども市町村の立場でも検 討あるいは積極的な対応を図るということは必要だというふうに私も思っておりますので、た だ具体的にどういうようなやり方がいいのかということについては、まだあんまり経験がござ いませんもんですから、少し研究等もさせながら、いろんな方々の御意見等も聴きながらさし - 99 - ていただきたいと、こういうふうに思っておるところでございます。 〇5番議員(諏訪昌一) 例えば、病気によっては、今日もうほんとにいわゆる病気として、レ ベルとして非常に増えてきていることはお互い認識していると思いますが、早期発見・早期治 療、この心の病においてもいわゆる精神障害者という認定を受けるところまでいかないレベル で治ってしまう方、治らないでそのままやっぱり治療を続けながら生活しなければならない方、 何段階もおられるわけで、やはりそこのところをもっとこう深く認識して、同時にもっとこう、 同じ病気なんですよと。怪我したりするのと同じ病気なんです。ただ怪我した場所が心なだけ ですよということをですねもっと理解していただくような努力というものをやっぱり、残念な がら、本当は市民性、国民性というものがそうあるべきなんでしょうけれども、病気の種類に よっては、今日もういろんな事件がありますように、多くの人に危害を加えたりする病気も現 実あります。ありますけれども、そういったことだけがニュースで広がることによって非常に 誤解されている部分もあります。ですから、そうではないんだよということをもっと広めるた めには、残念ながらやっぱり行政がある程度先んじていかなければならない部分というのはあ ると思いますので、今、市長言われた部分をもっともっと深く検討や啓発や進めていただきた いということを意見として申し上げておきたいと思います。そして、また、併せてですねそう するためには現状を知るというのが、まず現実からスタートしなければなりませんから、現状 を知るということ、そのためにはその保護者の方、場合によってはその障害を持たれた方等々 とももっと今以上に対話というものを進めていただきたいというふうに思います。これは要望 というよりも、これはもうほかの障害の問題も含めてですから、と関連さしてですから、やっ ぱりすべきだという強い意見として申し上げておきたいと思います。 最後に次の清掃センターの在り方についてですが、昨日の答弁で「18年度中にも加世田地区、 枕崎地区を 1つにした形で具体的検討を始めるような方向性は持っているというような話が出 ていると、そういう話が出ているよ。」という答弁であったわけですが、市長の本定例会冒頭 のあいさつの中に自然エネルギー、省エネルギーの導入というのが明記されております。これ までできるだけ焼却するしかないごみを減らす努力が必要でということを申し上げてきて、そ のためにも生ごみを粉砕、発酵させてメタンガスを発生させる。そして炭素と水素を分離して 水素による燃料電池発電を行うことの清掃センターの優位性というものを主張してきたわけで すが、資料についても担当課に相当数提供をして参りました。このことをきちんと受け止めて 検討を進めていただきたいと思っているわけですが、今合併との絡み、それから枕崎へ運んで いることとの絡み、それから、今、昨日の答弁でもありました枕崎地区、加世田地区との絡み、 いろいろな問題で今そんなに具体的に進んでないと思うわけですけれども、今後の検討の進め 方の中でこれをどのような思いで、どのような強さで入れていく考えなのか。お尋ねをしてお きたいと思います。 〇市長(川野信男) 生ごみの発電のことについてでございます。生ごみを焼却処分しないで、 - 100 - バイオ技術によって生ごみから発生するメタンガスを水素と酸素に分離をして水素エネルギー として発電する仕組みのことでございますけれども、生ごみを焼却しないでダイオキシンや二 酸化炭素も発生しない。ほんとにまさしく地球にやさしい方法で処理できる。また、その副産 物である電気エネルギーをいろいろな方面に活用できると、こういうふうな言われておるわけ でございます。清掃センターの整備計画については、昨日もお答え申し上げましたとおり、南 薩広域市町村圏協議会の中で組織をどうするかということの検討もされておりますし、さらに、 また、施設をどういうふうにするかということについてもこの組織の検討と併せてどこにどう いう物を造るかというようなことの検討もこれからされるわけでございますが、そうした段階 でお話のありましたようなこうした技術も取り入れた新しい施設体系、施設の在り方について も当然に検討がされるものと、こういうふうに思っております。できるだけ早く組織の統合と いうものをば図っていかなければならないと思っておりますが、これには関係の地域の御協力 というものも必要でございます。さらに、また、私は将来のことといたしまして、枕崎地区、 この私どもが今やっておる地区だけじゃございませんで、日置地区とか、指宿地区、こういう ものを含めた形でのより広域的な処理体系と、こういうようなことについてはほんとに将来の 問題としてできるだけ早く検討をしていくそういう時期にもきていると、こういうような認識 も私はいたしておるところでございます。 〇5番議員(諏訪昌一) 現在枕崎の内鍋に運んでいる生ごみが一体どれぐらいの、生ごみがで すよ、燃やすごみとして運んでいる総量じゃなくて、あの中にある生ごみが一体どれぐらいの 量なのかというのはほんとに計算が難しいわけですけれども、しかしながら、推定しましてあ の半分ぐらいだと考えますと、大体 1トンから 580キロワットアワーの発電ができると実験プ ラントで言われていますから、概略計算しますと、この枕崎地区、加世田地区の生ごみで小さ な集落が、小さい、小さいじゃない。中ぐらいの集落が 1日に出る生ごみで 1日分の電気を発 電できる。そこを賄えるだけの電気が発電できる。その生ごみを粉砕してて発酵しているわけ ですから、後から臭いがうわーっと周囲に散らばる必要もない。発酵が既に済んでるものです から非常に良質の堆肥の材料になる。ほかのいわゆる鶏ふんとか混ぜてやるのにも十分役に立 つものになるというものですし、さらに関係地域、どこになるかはこれからですけれども、関 係地域の住民との協力、協議も必要だということでありますが、いや、おたくの地域の電気は これで、例えば、街灯を全部これで賄いますよと、この清掃センター、隣にはそのほかの処理 をするセンターも造りますけれども、このセンターで使う電気だけじゃなくて、おたくの地域 の街灯は全部この電気で賄いますよとかですね、いろんなやり方というのがあればメリットが どんどん出てくるわけで、嫌がるどころか、うちに来てくださいという地域が、もちろん場所 次第ですけれども、出てくると思いますし、そのあたり含めてですね既に神戸ポートピアで実 験プラントが動きまして、もう今は止まってるような話ですが、それから愛・地球博でも動き ました。そして、これは大きいですが、横浜では生ごみを利用したプラント、山形ではし尿処 - 101 - 理場の汚泥を利用したプラントが動いてます。汚泥処理というのも大変問題になってますけれ ども、その汚泥処理も含めて一緒にやりますよということですから、こんないい計画はないと 思いますので、そのあたりを、いいことをもっと強く思って、しかも弊害、公害を出さないと いうことを強く思っていけば、それで生じた弊害は、いや、これを実現するためでしたらこう いった形でクリアしましょうという思いにもつながると思いますので、そのあたりをぜひ今後 の検討に活かしていただきますように意見として申し上げまして一般質問を終わります。 〇議長(石井博美) 先ほどの下野 認議員の質問に対して建設部長から答弁の申出があります ので、許可します。 〇建設部長(山下和隆) 手元に数字を持っておらずに概数で申し上げましたが、変更になった 部分だけ申し上げます。市道の総延長につきましては 710キロでございます。舗装率について は92パーセントでございます。舗装率のうち最高を「加世田市の九十四、五パーセント」と申 し上げましたが、これが98パーセント、最低を「旧大浦町79パーセント」と申し上げましたが、 これが「金峰町で79パーセント」の誤りでございました。なお、改良率につきましては、改良 そのもののとらえ方が非常に難しゅうございますので、ここでは未舗装延長ということで申し 上げます。 1市 4町で未舗装の延長が約60キロございます。以上でございます。 〇議長(石井博美) 次に、大原俊博議員の発言を許可します。 [大原俊博議員 一般質問席] 〇13番議員(大原俊博) 午前11時19分 本日は大きくは 4項目について伺います。まず初めに南さつま市の 政策構想について質問をいたしますが、今回は 4つの方向性からなる南さつま市の政策構想の 中で早く取り組むことについて質問をいたしますが、まず初めには全体像といいますか、将来 像として掲げてあります「大地と海が共演し、オンリーワンのきらめき」とありますが、昨日 の質疑、答弁でイメージ的には理解しますが、オンリーワンにまで持っていく手法と、それか らきらめくための手だてといいますか、そういうものが具体的な項目があればですね、お答え をいただきたいと思います。 〇市長(川野信男) オンリーワンと言いますのは、1番とか、2番じゃなくて、そこしかないと、 こういうような意味でございます。大地と海が共演する。これは大地だけというのはいっぱい ございます。海だけというのもいっぱいございます。この 2つが共演できるあるいはその可能 性のあるというのは私は全国的にもそんな余計はあるとは思っておりません。オンリーワンと いう意味ではそういう意味でここの地域は大地と海がほんとに共演できるようないっぱいの資 源を持っておる。活かすことによってそれがオンリーワンにもなると、こういうような意味を 含めてオンリーワンと、こういうようなことを申し上げたわけでございます。そして、また、 こうした多くの資源を、まだまだ埋もれた資源がいっぱいございますので、これを活かすこと によって、その活かす手だてというものをこれからどういうふうにするかということがこの言 葉の中に含まれておるというふうに御理解をいただきたいと思います。 - 102 - 〇13番議員(大原俊博) 市長のいつも言われる哲学、主張、川野節を聴いたわけですけれど も、そこにしかないというのはある意味ではですね、ナンバーワンと違って、今までは市長は 日本で初めてとか、自転車にしてもそうでしたね。世界で初めてとか、そういうのの取組みを 結構されてきたわけで、今そこになってオンリーワンというのはある意味では自己満足的なと ころもないわけではないわけです。自分自身は一人でしかないから、自分自身はオンリーワン かもしれません。市長も、川野さんはこの世に一人しかいないから、ある見方によっては川野 さんはオンリーワンと言えるかもしれません。でも、事観光となるとある意味でいろんな人が 知らなきゃいけないし、オンリーワンを、自分はオンリーワンだと思ってても、みんなが、あ あ、素晴らしい所だとまず知ることから始まって、そして知った人がそれを広めることによっ て始まる観光であるかもしれません。そういう意味では、今、鹿児島市もですが、いろんなま ちでもそうなんでしょうけど、新幹線効果ということで非常にこう新幹線を見直しております。 最初は九州といいますか、博多の方にストロー的に持っていかれるんじゃないかということが ありまして、鹿児島総研も調査をしました、独自で。国鉄の方に、JR西日本ですか、聴いた ら、なかなか守秘義務があって出せないということで、一人一人ピックアップして聞き取り調 査をした結果が半分以上が鹿児島市の方へ流れていると。最初オープン時期だからそういうこ とがあるだろうということがあったんですが、 1年経っても同じような数字が出てきたそうで す。それについてはいろんな努力があったんじゃないかなと、鹿児島市においては県の土地を 利用してドルフィンポートを造ったり、あと中央駅をアミューズプラザという形で、観覧車に 乗ったことがないからどれだけのものかわからないんですが、鹿児島では珍しいものを設置し て魅力を増した。そして中心市街地とのトライアングルゾーンのボリュームアップといいます か、そういう形で努力されたことがそういう結果になっただろうということが 1つ、そして今、 焼酎ブームということで非常に県外の方々が鹿児島へ行ったらなかなか手に入らない焼酎が手 に入ると、簡単に手に入るという錯覚もありまして来られているのかなあと。健康ブームとい うことも 1つの拍車になっているのかなと思うんですが、そういう新幹線効果をですね鹿児島 市はそういう形で努力している。指宿にしても、知覧にしてもやっているんじゃないかなと思 うんですが、本市にとってもせっかく新生南さつま市で今、市長が言われるオンリーワンとい う地域の資源を、埋もれた資源も見出しながらやっていこうとしているわけですけど、これを 早急にですねやることが必要なんじゃないかなと今言われております。というのが、新幹線が 全線開通するのが 7年後と言われたのが、かなりこのような好況を呈していることについて前 倒しで四、五年後にはもう全線開通をするだろうと、平成10年には開通するというふうに言わ れております。そういうこともあって、今日の新聞にも載ってたんですが、県も観光交流局を つくったと。昨年 3月の九州新幹線の一部開業で県外観光客が増え、2004年の県外宿泊観光客 は 780万人と前年を 2.2パーセント上回ったと。観光消費額も 4,500億円で前年度を 4.4パー セント上回っている。これに対しての敏感な反応だということと、苦言として部になってない - 103 - から、部の下で局という形で動くには非常に、もう少し突っ込みが足りないんじゃないかとい うこと等も挙げられているんですが、その辺についてですね、今から埋もれたものをこう生み 出す。それをできるだけ早くするという、具体的にどういう方策でするということを早く打ち 出さないといけないと同時に、こういう九州新幹線等のフォローの風にですね乗っかるために はまずこの地域の今自然が雄大なものをですねせめて知っていただく。そういう宣伝をしてい ただくためのエージェント辺りにですねしっかりと、内部の開発と同時に、外部に対するアク セスということをですねしっかりやっていかないといけないんじゃないかなというふうに思う んですが、それについてはいかが考えていらっしゃいますか。 〇市長(川野信男) 私がオンリーワンと言いましたのは、私がオンリーワンだと言ったことじ ゃないんです。大地と海が共演することによってオンリーワンの地域をつくれるんだ、つくる んだと、こういうことを申し上げておるわけでございます。そうした資源、資質というものが 我々の地域にはあるんだと。例えば、砂丘とリアス式の海岸、これが連続してある所というの は全国的にも非常に珍しいんです。こうしたものをば活用してオンリーワンのまちをつくろう じゃないか。何も奢って言っておるわけじゃなくて、こういうことが可能じゃないか。これを しようじゃないか。こんなことを私は申し上げておるつもりでございます。それから、新幹線 と関連いたしました観光の問題でございますけれども、新しい観光資源を見出すことはたくさ んあると思っております。したがって、私は公約の中でも次世代観光計画というものを作ろう じゃないかということを提言いたしております。この内容はどういうものであるかということ については本議会でも答弁いたしました。そしてこの次世代観光計画というのは早く計画を作 り、18年度中には作ろうということで、これはもう既に職員にも指示いたしてございます。さ らに、また、今回の合併によってそれぞれの地域に個としての観光資源いっぱい持っておりま す。ところが、これを線あるいは面として連携をとることによってより観光資源として活かさ れるというふうに思っておりましたので、新しい観光ルートなり、そういうものの計画をば考 える必要があると、こういうふうに思っておりましたので、既に、合併前ではございましたけ れども、職員に広域の観光、そうしたルート作りを検討するようにと、こう指示もいたしまし て、既に私の所にはレポートも上がってきております。これを少し、まだまだいろんな方々の 御意見等も聞きながら調整をし、計画といいましょうか、ルート作りに位置付けをせんといか んと思っておりますけれども、この中でより急がなければならないものが 1つこうあると思っ ておりますので、そのことについてはさらに作業を急ぐようにと、こういうような指示をいた しておるわけでございます。新幹線問題については、今いろいろ御指摘ございましたけれども、 ストロー現象ということで大変心配もいたしました。これはストロー現象というのはストロー されるからストロー現象になるんであって、逆にいわゆる都市部の人たちをば呼び込む機会、 方法というものもあり得る。結果として現在ではストロー現象では数字の上でなっていないと、 こういうようなことがデータ的にも出てきているというふうに思っております。ただ私は、こ - 104 - れは一時的だと言えば怒られるかもしれませんけれども、鹿児島市あるいは指宿とか、霧島と か、既存の観光地という形が今現在の新幹線開通によって非常に人が多くなっておりますけれ ども、これは必ずしもそんまま続くんだろうか。あるいは観光を求めておる人たちはもっと違 ったニーズが出てきはしないか。指宿じゃなくて、霧島じゃなくてというようなニーズが必ず 出てくる。そのニーズに応えられるような観光地づくりというのを今度は我々がすべきなんだ。 そういうふうな思いをいたしておりますので、今早くとおっしゃいましたように、早い段階で そうしたニーズに合うような観光地づくりというものをばしていかなければならないと、こう いうふうに思っております。そして特に私は、次世代という言葉の中にも入っておるんですけ れども、この観光という言葉のイメージもっと変えるべきじゃないか。観光というのは従来ど っちかといいますと見る観光、あるいは最近では少し体験ということまで入ってきております けれども、私はもっとその先の参加する観光だって考えるべきじゃないかと、こういうふうに 思っております。見る。体験、いわゆるそこにあるもの、既存の自然とか、そういうものだけ じゃなくして、人々がその場に行って体験するようなことを含めて観光と言っていいじゃない か。観光農園にいたしましても、ただそこで出来上がった、例えば、ぶどう園に行ってぶどう をもぎ取る。これは体験型の観光かもしれません。じゃなくて、そこに来て自分でも農作業に 参加をする。こういうような観光農園というものもこれからいわゆる参加する観光としてあっ ていいじゃないか。あるいはそのことをば求めておるのではないかというふうに思っておりま す。スポーツもそうでございます。スポーツ、今、旧加世田ではかなりサッカーがたくさん大 会も、合宿も開かれておりますが、こうした大会とか、合宿を誘致すること、このことを観光 としてとらえていいじゃないかと、こういうふうに私は思っております。既に県もそういう体 制下に入っております。同じような立場でこうしたものをば参加する観光ということで奨励を し、広めていくということ、このことが我々の地域にある持てる資源を活かすことになると、 こういうふうに私は理解をいたしておるところでございます。 〇13番議員(大原俊博) 観光は幅広くこう見ないといけないんですが、非常に「大地と海が 共演し」というものがイメージがすごく強いだけにですね、サッカーはどこでもできるんじゃ ないかとか、そういうふうに思ってしまいがちなもんですから、もっと大きなマクロ的な考え で考えるとそういうことにもつながるんだろうなと思います。あとですねよく言われるのが、 しっかり共演することを考えないと、時間の消費のできる施設ができないと、ただ素通りして しまって車窓から観光いたしましたよという形になるといけないなあと。早急に急がなければ ならないというふうに言われたわけですが、これ急がなければやっぱり地域間競争に乗り遅れ ると思います。私どものこの地域が非常に雄大な自然があるのに活かし切れないのが滞在時間 を持たせることができないということでもあります。サンドクラフト 1つとっても、改善はさ れたものの、ミニパーク化してしまった今現状では人が来てもすぐ飽きてしまうだろうなと。 自然に接して、そしてそこに時間消費のできる空間があれば、それはそこでもう 1回リピータ - 105 - ーとして出てくるわけですが、その辺をしっかりこう考えてですね線から面へと。それから、 もうレポートも上がっていると。そして急がなければならないものがもうあるんだということ を言われておりますので、できるだけみんなの目にですね早く触れるように、そしてそれを宣 伝する応援団のエージェント辺りにはしっかりとそのことを伝えていくということが必要なん じゃないかなあというふうに思います。 次に、早くやらなけりゃいけない 1つとして広域プロジェクトというところが上げられてお りますが、その中で 3つ上がっております。その 3点について伺いたいと思います。火葬場の 火葬周辺ですか、火葬場周辺の整備事業とありますが、周辺整備だけで終わるのか。火葬場の 整備をしっかりと行うのか。非常にファジーな表現であります。昨日の答弁ではできるだけ早 く取り組むとのことで場所の選定をしており、その 1つとして現在地も考え検討されていると いうようなことでしたが、火葬場周辺の整備事業とうたったことは現在の施設の有効利用を前 提にした動きに見えますが、どのように解釈すればよいのか。また、他に移転をした場合、現 在の場所の周辺整備、特に道路の拡幅を含む整備は行わないということになるのか。その辺に ついて伺いたいと思います。 〇市長(川野信男) 火葬場周辺の整備というのが現在の場所を前提としたのかということでご ざいますけれども、火葬場をどこに造るかということについては合併前に関係の市町の方々を 含めて検討もいたしました。候補地の 1つの中に現在の所もあるわけでございます。他の所も いくつか候補地として選考をいたしました。関係の皆さんのお話では現在の所がいいじゃない かと、こういうような大方の意見であるわけでございます。場所をどこにするかということは、 こうした御意見等も踏まえながら、地域の皆様方の御理解ということも必要でございますので、 これから具体的に地域の皆さんとの御意見等も聴きながら整備をいたしていく必要がございま すが、周辺整備というのは、どこに造ろうが、火葬場をただ造るだけじゃなくして、周辺の整 備といいましょうか、火葬場そのものを含めてということになりましょうけれども、いわゆる 火葬場がイメージとしてあんな所には行きたくないというようなことじゃなくて、整備をする ということ、これはもう当然のことではなかろうかと、こういうふうに思っておりますので、 限定して云々ということではないという御理解をしていただきたいと思います。それから、現 在の火葬場の場合に道路の問題がこれはございます。前々からこういうのはそういう地域の御 要望等もあったわけでございますが、現在の所の火葬場をさらにあそこに新しいものを造ると した場合にそれの関連する周辺の道路整備というのはどうしてもしなければならない課題でご ざいます。大型車、これはもう火葬場の場合は必ず大型車が入りますので、そうしたことを踏 まえた上での周辺の整備をしなければならないと、こういうようなことでの課題というのはあ ったわけでございます。それじゃあ現在の場所が火葬場をしないから、じゃああの辺の道路は そのままなのかと。これはまた別な話でございます。地域の整備開発と、こういうような面で 地域が置かれている実情等を考えた場合に道路はいかにあるべきか。火葬場があるから道路を - 106 - 整備するわけではございませんので、火葬場と言いましても、これはそんな利用度というのは 数的には多くないわけであって、地域の利用というのはむしろ別な面でございますので、火葬 場は整備しないから、じゃあ道路も整備しないんだと、こういうことを私は考えておるわけで はございません。 〇13番議員(大原俊博) 今火葬数の実績をですね平成62年から平成16年までの18年間で見ま すと、ピーク時が平成 2年の 758件であります。平成16年は 692件で、ここ18年は大体六百四、 五十が平均じゃないかなあと思っております。このことを踏まえた場合、場所についてはもっ と郊外に移転させて、駐車場等手狭にならないように、そして市街地、建設した時は市街地で なかったかもしれませんが、今は市街地の中にもうゾーン的に入っている現在の場所から郊外 の方に造った方がいいんじゃないかなあと。というのがそういうスペースの確保がしっかりで きるということ。それから、鹿児島市を見た場合も小山田と、それから谷山にありますかね、 それを見たときも鹿児島市内の市街地より郊外の方にあると。小山田の火葬場を見たときは非 常に雰囲気がもうホテル、超豪華な建物、ホテル並みと言うか、そういう感じがいたしますが、 その辺に行かれた方々がああいう施設が、せっかくだったら、造るんだったら、規模的にはも っとこう小さなものになるかもしれませんが、雰囲気的にはああいうものが欲しいというふう に考えていらっしゃる方が多いと聴きますが、その点についてはどのようにお考えでしょうか。 〇市長(川野信男) 火葬場の建設位置でございますけれども、参加する地域、これは吹上、今 の日置市ですが、旧吹上町、それから、坊津は枕崎に入っておりますので、そうでございませ んけれども、もちろん、坊津町枕崎市の火葬場を利用していただいておりますが、こちらを使 っちゃいかんという話じゃございませんので、御利用されることも含めて場所をどうするかと いうのは検討がされなければならないと、こういうふうに思っております。先ほど申し上げま したとおり、合併前にじゃあどこがいいかというようなことをいろいろ議論する中で現在地を 1つの候補地として適当じゃなかろうかと、こういうような御意見等も集約されておるという 経緯もございます。それをさらに郊外に云々ということについては、そうした適地があるのか どうか。あるいは、適地と言いますのは、今申し上げましたような地域的なことを考えた場合 にやっぱり利便性というものも考えなければなりませんので、そうしたことを含めて適地につ いては最終的に、地域の御意見等もございますけれども、決めていかなければならないことだ と、こういうふうに思っております。また、内容について、今、鹿児島市の例をお出しになり ましたけれども、鹿児島市60万都市でございます。この60万都市に今南北 2箇所ございますが、 これと比較して、同じような豪華なと、これは私は、いわゆるものを造る場合にこの負担はや っぱり住民がしなければなりませんので、果たしてそういうことが現実的に可能かどうかとい うことについては十分検討をしていかなければならない。ただ火葬場を利用される方が、今の 施設についてはなかなかあそこでは利用しにくいなと、こういうような思いもあるようでござ いますので、最後のお送りをする時に気持ちよく送りができるよう施設整備、周辺を含めてそ - 107 - うした整備というものはしていかなければならないことだと、そういうような認識は私はいた しております。これから具体的にどういうような施設整備をするかということについては関係 の方々含めて検討をすると、こういうことになりますので、そうした議論の場を経て決めると、 こういうことになるかと思っております。 〇13番議員(大原俊博) 誤解があるといけませんので、小山田みたいな雰囲気の安い費用で 気持ちがこもっているようなものを造っていただきたいという意味でございます。それからで すね、現在の場所については、先ほども申しましたように、市街地にあることや、ある意味で は学校がありますので、常潤高校、鳳凰高校が隣接というか、そのゾーンの中にありますので、 文教ゾーン的なことなどを加味しますと、火葬場の立地として今になってはふさわしくないん じゃないかなあというふうに思われます。それから、南向きの傾斜がありますので、住宅ゾー ン的な用途地域というふうに思われるんですが、ぜひその辺もですね一考にしていただきたい というふうに思います。 次に、坊津病院建設事業についてですが、まちづくり計画の中の合併の必要の所に生活圏の 広域化と住民のニーズの多様化・高度化が上げられています。そして「住民の多様な生活行動 に対応するため、広域的な視点から施策展開や専門的で質の高いサービスを提供できる財政力 の強化や人材の確保・育成を図る必要がある。」とありますが、このことを踏まえた場合、ど のような内容でどのような役割を果たす病院として進むのか伺いたいと思います。 そして、次に、公共下水道整備事業についてですが、「公共下水道については、新市が誕生 した段階で方針を決定し、事業に取り組むと。再開に向けた事業としては、市街地を中心とし た加世田 1期、面積で 214ヘクタールの居住者や事業所等の公共事業の必要性、健全な事業運 営等事業自体に関する理解と認識を深めていただくために住民アンケートを行う。」とありま したが、住民の理解は得られましたかということで伺いたいと思います。 〇市長(川野信男) お答え申し上げます。坊津の病院のことについてでございますけれども、 高齢化社会を迎えた今日、誰もが健やかで安心した生活が送られるように疾病の予防から早期 発見、あるいは、また、早期治療、機能回復訓練等のケアまで総合的な取組みが重要となって おるのでございます。また、生活様式の変化に伴い住民の保健・医療に対するニーズは一段と 多様化し、高度化もいたしてございます。このようなことから坊津病院建設は、老朽化した現 在の施設を、施設機能の不備を満たすだけでなく、医療機関の充実や医療サービスの向上に努 め、医療と保健・福祉の連携を図り、誰もが健康の拠り所として安心して医療サービスが受け られるよう医療施設としての位置付けをいたしておるわけでございますが、具体的には、住民 の日常的な医療を対象とする 1次医療の充実を図り、他の医療機関と連携し、機能分担の下、 地域における医療の確保と医療水準の向上に努め、地域住民の医療・保健の保持増進に果たし ていきたいと、こういうふうに考えております。また、救急医療体制や救急輸送体制の充実に も意を用い、地域に親しまれる病院として進めていきたいと、こういうふうに考えておるとこ - 108 - ろでございます。 公共下水道の整備事業の今後の取組みについてでございます。加世田地域の公共下水道の整 備につきましては、これまで雨水、汚水の両面から取り組むことで平成14年度に加世田 1期地 区、面積 214ヘクタールについて国の新規採択を受けて事業に着手する予定にいたしておった わけでございます。予算計上もいたしてございました。終末処理計画地域周辺の方々の理解、 あるいは、また、町村合併を円滑に推進する必要があるとの判断から現在事業は休止をいたし ておるところでございます。市民が安全で安心して生活できる内水排水対策整備の必要性につ きましてはこれまでもしばしば申し上げておりますが、また、新市まちづくり計画の中の重点 事業の 1つの中にも取り上げておるところでございます。今後は予定しております計画区域内 住民へのアンケート調査を早急に行うとともに、村原地区、松田地区等を含めた終末処理場周 辺住民の方々の御理解を得ながら、平成18年度から都市計画法や水道法の諸手続を進めて参り たいと考えておるところでございます。 〇13番議員(大原俊博) 坊津の病院については 1次利用という形でありますが、あそこは今、 手術室とか、現在は第 1・第 2内科、それから整形外科というものがありまして、 1階と 3階 が入院になっておりまして結構な方々が入院されていると。ただ、今、市長の方から言われた ように、高齢化社会に対応した内容になっているんじゃないかなというふうに思っているんで すが、結構入院が昨年の実績で 1万 5,000人、平成17年度の見込みというか、それが11月から 3月までで 6,900人、外来が16年度の実績で 3万 3,800人と、見込みで 1万 5,400人という形 になっているんですが、 1次利用して、そして緊急性のあるものとか、大掛かりな手術という のは、近くの枕崎とか、あと加世田の病院とか行くことになるんじゃないかなと思うんですが、 そういう大きな病院へのですね搬送、その辺はですね今までも取り組んでいるというふうに思 うんですが、今後新しい施設になってですね変わっていくものか。その辺についてはどのよう に考えているのか伺いたいと思います。 〇市長(川野信男) 基本的には、今いろいろお尋ねがございましたけれども、そのとおりでご ざいますが、その手だてといたしましては、関係機関と連携を図りながら住民の各種の予防接 種とか、健康診断とか、あるいは訪問診断、訪問看護等こういうものに積極的に取り組んでい きたい。こういうふうに思っておりますが、さらに、また、市内のそれぞれの医療機関との連 携、あるいは地域医療の一層の充実を図るための手だてといいましょうか、そういうものはこ れから十分それぞれの医療機関とも連携をしながらやっていかなければならないと、こういう ふうに思っております。搬送の問題と言いますのは、病院に入院、病院に来られて、そこでで きなかったものをどうするかということになるかと思いますけれども、今でも救急患者につき ましては消防の方でそういうような対応をいたしておりますので、十分な連携がとれるような 対応というものは図っていかなければならないことだと、こういうふうに思っております。ま た、こうした坊津の病院だけで 1次医療、2次医療、3次医療までできるわけではございません - 109 - ので、これは坊津だけのことでもございません。他の地域でも同じでございますので、それぞ れの医療機関の充実状況、そういうものを考えながら、2次医療をどうするのか、3次医療をど うするのかということについては十分配慮していく必要があると、こういう認識をいたしてお ります。 〇13番議員(大原俊博) 次に、各地域中心商店街活性化事業ということで産業と経済の所で 書いてあるんですが、「南さつま市のまちづくり計画の中で空き店舗の活用やフリーマーケッ トなど新たな販売形態への対応を図るとともに、既存の商店の集積、連携を図り、各商店街の 活性化に努めます。」とあります。そして、また、「各地域の市街地については、周辺住民の 需要に対応した商業地としての整備を促進するとともに、ゆとり機能も備えた魅力ある商業集 積地を形成し、にぎわいの創出に努めます。」とありますが、具体的な取組みについて伺います。 〇市長(川野信男) 商業を取り巻く環境につきましては、消費者のライフスタイルの変化やニ ーズの変化、あるいは、また、個性化など多様化する傾向にございます。規制緩和に伴う大型 店舗の進出などによって依然として厳しい状況下にあり、新たな対応が求められておるという のが現状でございます。本市の商店街におきましてもこれまで加世田本町商店街をはじめ、各 地域でも関係者が一体となってハード・ソフト両面において事業を展開し、魅力ある商店街づ くりに努めてきていただいておると、こういうふうに認識をいたしております。新市における 具体的な取組みといたしましては、それぞれの地域によって状況が異なることから、今後広域 的な視点に立って第 1次産業との連携を図るなど地域の特性に配慮した事業の展開を引き続き 実施して参りたいと考えております。また、新市発足に伴って新たに各商店街の活性化を促進 するため、市全体を対象に小口資金融資、商工振興資金利子補給補助、商店街街路灯補助など 幅広く融資制度等を導入して商業者への支援の充実を図ったところでございます。さらに組織 体制につきましても商工係、これは市の組織でございますけれども、商工係を単独に配置をい たしまして今後各地域の商店街の種々な課題について専門的な対応ができるような体制も整え、 商工業の振興を図っていきたいと、斯様に考えておるところでございます。 〇13番議員(大原俊博) 魅力ある商店街、そしてそれぞれの地域ではその地域の特性を活か していくと。そして第 1次産業との連携もやると。昨日の質問で朝市の件が出ましたが、まさ にそれぞれの地域においては、中心商店街というよりも、朝市を中心にした商店の軒先で市が 開かれるような方が活性化になるんじゃないかなと。今現実的に道の駅を見ましても、車社会 ということで駐車場を止めるのも便利だし、ラッシュにも合わないということで、郊外の田舎 の朝市といいますか、道の駅の朝市の部分にお客が来ているというそういうニーズがあるわけ ですが、やっぱし本物というのは、その海でとれた新鮮な物がそのまま朝市に並ぶとか、畑で とれた物がそのまま朝市に並ぶとか、そういう雰囲気ができれば、 1つの観光も兼ねてですね そういう場所に訪れるんじゃないかなあという気もいたしますので、ぜひその辺はですね、ぜ ひ今、市長が言われた考え方をですね現実に実現できるように進めていただきたいと思います。 - 110 - あと新市南さつま市になって中心市街地、中心商店街というのはどういうふうに位置付けした らいいのかなあと思うんですが、商業統計調査をこう見てみますと、平成 6年度は加世田市の 小売業の売上げ、卸売業はデータがない年もあったもんですから、小売業だけで言いますと、 平成 6年で 301億 3,373万円、笠沙町が17億 5,518万円、大浦町が、約ですが、これは足し算 しましたので、16億 9,210万円、坊津町が 9億 7,107万円、金峰町が25億 8,625万円の売上げ であります。平成 9年は少し、加世田は 108億って伸びたんですね。ほかの所はほとんど減に なっています。 2億とか、 1億減になっています。平成14年で見ますと、加世田市は 307億 6,569万円、笠沙町は13億5,000、それから大浦町が12億7,000万、坊津町が9億 4,000万、金峰 町はちょっとデータがなくて計算ができなかったんですが、それなりにそれぞれの町は減です。 加世田市は平成 9年伸びたのは多分、サザウィンのオープンが平成 8年の 4月 8日ですから、 その影響があったんじゃないかなというふうに思います。次のデータが平成、 5年置きですの で、19年ということになるわけですが、多分川辺の郊外、川辺にできたA−Zマキオの影響と か、いろんなことがあるんじゃないかと思いますが、このデータ見たときにどうしても郊外型 の大型商店にお客が流れていると、そういうふうに思います。というのがですね、加世田市が 大体地元で83パーセント、最寄り品と買回り品合わせてそういう83パーセントを加世田市の人 は地元で買っていると。笠沙町の方は加世田に61.9パーセント来ていると。大浦町は52.6パー セントと67ですから、大体60パーセントぐらいが加世田に来ている。坊津は、これが枕崎に 59.2パーセント行ってる。金峰町は大体50パーセントで、鹿児島が17.7パーセント、加世田も 14パーセント鹿児島に行ってます。あとは大体10パーセントを切るぐらいが、 3つの笠沙町、 大浦町、坊津町はそういう流れになっています。これから見ますと加世田にある郊外店、また、 大型ショッピングセンターにこの 1市 4町の中の方々が、お客が流れてるという傾向にあると 思います。この辺を踏まえますとですね、今、中心商店街を活性化するためには郊外型の大規 模小売店の立地を規制するという動きが出ております。地方団体に特別用途地域や特定用途制 限地域等設置を促進すべきであると言われております。政府は、空洞化が続く中心市街地を対 象に住宅建設費の補助や店舗立地の規制緩和など再生を集中支援する枠組みを固め、中心市街 地の再生を後押ししながら、郊外では商業施設の立地規制を強化すると。店舗や公共施設が集 まり、高齢者でも暮らしやすいまちの再構築を目指すということで中心市街地活性化法の改正 案を来年の通常国会に提出し、2006年内に施行するそうですが、沿道区画整理型街路事業周辺 の整備について、このような大店法の改正案等の向くそういうことをですね活用して取り組む 気持ちはないかということです。というのが、ニシムタ界隈が非常に、昨日の質問でもありま したけれども、非常ににぎやかになってきて、あの辺の交通事情等安全面等を考えたときにも う 1回考え直さないといけない状況にあると。それから本町山村線ですが、あけぼのの前の通 り、あれも再三拡幅等、改修等してほしいという意見もあるんですが、あの辺を全部見てです ね、第 5次のといいますか、都市計画、これ等をですねもう考えていかないといけないんじゃ - 111 - ないかなと。できれば恵比寿通りの竹田神社周辺整備計画も含めてですね恵比寿通りの都市計 画といいますか、その辺もですね、ただ道路の改善をするんじゃなくて、都市計画法に乗っか ってまちの形態を全体的に考えていくというそういう考え方をお持ちでないか伺いたいと思い ます。 〇議長(石井博美) ここで休憩いたします。再開を午後 1時といたします。 休憩 午前11時59分 再開 午後 1時00分 〇議長(石井博美) 再開いたします。 〇市長(川野信男) お答え申し上げます。中心市街地の空洞化の進行につきましては、県内外 においても商業者はもとより、高齢者をはじめ、消費者にとっても深刻な課題としてその対応 が求められておると、こういう認識をいたしております。現在南さつま市を代表する商業の拠 点でもある加世田本町商店街におきましてもこのような様々な商業環境の変化に対応するため、 他市町に先駆けて地域の特色を活かした商店の活性化を促進するため、沿道区画整理型街路事 業の導入及び小売業商店街近代化事業による個店の建て替えや共同施設の整備など社会的な資 本整備を実施し、近代的な街並みを形成し、魅力ある商店街づくりに努めてきたところでござ います。これらのハード面の整備に加えてソフト事業の充実を図ることで消費者ニーズに応え られる商店街づくりを推進するために共通商品券の発行支援、イベント、催しなどの誘致や海 浜地域と結ぶりんりん道路の整備、竹田神社周辺整備事業など商店街の活性化に向けた取組み を行ってきたわけでございます。しかし、商業環境は、御質問にもありましたけれども、隣接 町に大型ショッピングセンターの立地がされるなど急速に変化をいたしてきておるところでご ざいます。議員も御指摘あったとおり、政府におきましては商店街振興対策のために各種制度 の改正や補助制度の導入を検討しておるようでございます。本地域にはそれぞれ大小の商店街 も形成されておりますが、これらの状況を踏まえた上で新たな制度について、今後の国の動向 等も見ながら、関連の機関などとも十分連携を図った上で取り組むべき方針等を定めて参りた いと、斯様に考えておるところでございます。第 5次の区画整理のことについてもお触れにな ったわけでございますけれども、現在竹田神社周辺整備事業なども構想として計画がされてお りますので、こうしたことなどを踏まえながら推進して参りたいというふうに思っております が、今具体的に第 5次の計画についての構想を持っておるところではございません。 〇13番議員(大原俊博) 今、商店街を日本全国見た場合にですね活性化している所はほとん どないと言われております。活性化している所は公的な交通機関がある所、地方においては非 常に車社会なもんですからどうしても郊外に車を止めやすくて、また、高齢社会が進んでいる だけに安全な場所といいますか、非常にこうアクセスがいい場所、そちらの方に行く関係で郊 外的、郊外型の大型ショッピングセンターの方が盛況である。でも、商業を見たときにはそう - 112 - かもしれませんが、その市街地の果たした役割というのは、非常に今まで過去歴史があり、今 からもっと必要になってくるだろうと。少子化社会になった時に果たして郊外ショッピングセ ンターが必要な時代がいつまで続くだろうかと。そうなったときには中心市街地の活性化とい うのは大きな役割を果たすんじゃないかということが言われております。そういう意味で今な ぜ中心市街地を活性化しなければならないのかと。何のために活性化するのか。その理由や目 的を問い直す必要があると思います。中心市街地の活性化、すなわち商店街の活性化と位置付 けるのは適当でなく、商業振興策の延長線上に中心市街地の活性があるわけではないわけです。 中心市街地はまちの顔であると言われます。中心市街地に活気やにぎわいがあるまちは、そこ に住む魅力、働く魅力、訪れる魅力があり、人が集まるまちであると言われます。すなわち中 心市街地の活性化はそのまち全体が活気を呈し、そこから新しい産業の芽が吹き、文化の花が 咲く道を開くものであると思います。中心市街地活性化策は、商店街の振興にとどまらず、中 心部における住宅や職場の確保、庁舎、病院、学校をはじめとする公共施設の整備など総合的 な施策として打ち出す必要があり、地方団体は、中心市街地を活性化する必要があることにつ いて住民の合意形成を図り、まちづくりの柱にそれぞれを見据えるべきであると思います。ぜ ひ中心市街地の全体像を描く中で、 4地区の都市計画が終わった後にですね、同時進行でもい いんですが、第 5次の地区の都市計画を取り入れていただきたいと強く要望を申し上げます。 次に、雇用促進のための企画立案についてですが、小泉内閣成立以来経済分野での構造改革 が功を奏し、マクロ的に見れば景気は回復していると言われます。これ自体はよいことですが、 単純に喜んでいられない。1990年頃までならマクロ経済の成長率が高まれば、雇用は増え、収 入が増加し、人々は明るく活気溢れた生活を送るという連鎖が成立すると考えられていました。 しかし、現在景気が回復したからといって、それがすべての人の幸福に直接つながるわけでは ない。雇用は増えたが、その多くはアルバイトや契約社員といった不安定な職であります。平 均賃金は上昇しても、上昇する人と低下する人の差が広がっています。そして年金制度への不 安や財政赤字の増大による将来の増税を考えれば、将来生活に明るい見通しを描ける人の割合 は低下していると考えられます。戦後から1990年代前半までは、真面目に働ければ、企業内で 昇進し、収入も増加し、定年まで勤めることが期待できた。俗に言う 1億総中流の生活水準で あったわけです。しかし、1990年代後半、特に若者の生活の見通しが大きく変化する。それは IT化やグローバリゼーションの浸透などにより経済状況に大きな変化が生じた雇用の流動化 であります。 1つには、終身雇用や年功序列、賃金の慣行が崩れたこと。つまり将来の職の継 続、収入増大の保障がなくなり、不確実性が増したことであります。これを職のリスクと呼ば れます。もう 1つは、情報化や国際化に適応したお金を稼げる人と、マニュアルどおりに働き、 昇進の見込めない人の格差が拡大する。これを職の二極化と言われます。このような中、雇用 は若者の生活設計に結び付いており、職がリスク化することは若者の将来の生活見通しを不安 定にすることから、現在フリーターである男性はもちろん、正社員であっても将来の収入見通 - 113 - しに不安を感じれば結婚や出産を手控えようとします。女性は収入の安定した男性でなければ 結婚相手としてみなさない。そのような男性は少なくなるので、結果的に未婚のままで中年を 迎える。これが少子化進行の一因でもあります。こんな状況下、どのような雇用促進の企画立 案を進めていくのか伺います。 〇産業振興部長(寺園和博) お答え申し上げます。経済は回復基調に入ったとはいえ、現下の 雇用情勢については就業構造の変化なども相まって多くの課題を抱えている現状にあります。 特に議員御指摘の若年層を取り巻く環境は厳しく、一般の失業者と比較しても極めて高い水準 にあります。これは企業が新規学校卒業者などの新規社員の採用を控え、社員の教育、労働コ ストの削減を理由に中途採用、パート、派遣職員への切替えを進めていることで新規卒業者の 雇用は減少しておりましたが、現在は回復の傾向にあります。また、若年層の離職者も増加の 傾向にあるほか、これらの若者はパート、アルバイト、派遣職員となり、いわゆるフリーター となって、さらにニートと言われる働く意欲を喪失した若者も急増するなど企業や労働者にお ける雇用環境は著しく変化し、社会問題にも発展しているところであります。本市は、これか らの雇用対策について様々な要因を踏まえた上で、これまで進めてきた企業立地はもとより、 サービス業なども含めた幅広い分野の誘致を促進するとともに、行政においては海浜部を中心 にした新たな事業展開によって雇用につながる産業興しを進めるなど雇用機会の場が創出でき るよう引き続き努めて参りたいと考えております。また、現在雇用の企画立案を実現するため、 南さつま市雇用対策推進連絡会議を行政、関係機関、企業、高校などの関係者で構成する組織 化を進めているところであります。できるだけ早い時期に発足することにしております。この 中で若年者対策も兼ねた雇用機会の場や雇用者の確保など情報交換、職場見学などのプランを 立て、住民へ就労の場の情報提供をするとともに、企業側の要請などにも迅速に対応できるよ うな対策に努めて参りたいと考えております。さらにこの組織を充実し、厚生労働省の地域雇 用創造支援事業を導入して地域の産業に配慮した特性のある独自の雇用対策計画を検討し、雇 用の拡大に努めて参りたいと考えております。以上でございます。 〇13番議員(大原俊博) 雇用対策についていろんな動きをされているわけです。特にもう市 長が前から言うように、加世田は働く場所はあるんだと。企業は人材がいないと悩んでいる所 もあるというわけですが、いろんな形でこうやって呼び掛けはするんですが、受け手側という のがですね今非常にこう変わってきているということがあります。それは 1つには学校を卒業 しても就職しない。先ほど言われるフリーターですね、が非常に近年急増をしていると。その 在り方については社会的に議論が起こっているわけですが、フリーターの意味は、人によって は多少の意味はありますが、正社員としてじゃなく、アルバイトやパートタイムとして働いて いる30歳未満の若者というふうになっております。今現在 150万人とも、 200万人とも言われ ております。多くのフリーターやニートが大学を、ニートは大学在学もしてないし、結婚もし ておらず、家事もしていないと。非労働人口と言われているわけですが、中流生活を築き上げ - 114 - た親の下で、パラサイトといいますか、居候していると。そして自分の好きな勝手なことを、 好きなことをですね、勝手なことというより、好きなことをいろいろやりながら、ちょっと小 銭的なものが必要だからパートやフリーターとして働いていると。自分の趣味や夢にお金を使 うことを大切にしているもんですから、なかなか、しっかりした雇用に手を差し伸べられても、 それには付いていかない。でも、このパラサイトしている親たち、中流家庭の親が、言えばあ る意味ではひもつき的に過ごしているわけですので、親たちがいなくなった場合どうなるんだ ろうかというのが言われています。でも、その親たちがいなくなる頃はその若者たちは中年に なっているわけで、これが非常に社会的な問題になっていると。ある意味ではもう親が弱り、 年金にパラサイトできなくなったその子供たちが将来に希望を失った時に様々な社会問題を起 こしていると。いろんなこう犯罪の芽がこう出てくるということじゃないかなあと思うんです が、そういう社会的なですね対策というのを抜本的にやっていかないといけないんじゃないか なと思うんですが、この社会的な対策をですね、 1つは子供の職業観というものを本を通じて 育成している所も今出ております。本を作っている小学館や講談社等がですね子供に働くこと の意義などを伝えるもう書斎を作って出版しているということであります。いろんな形でいろ んな動きがあるわけですが、こういう社会的なもう構造をしっかりともう 1回変えていかない といけないんじゃないかなあというふうに思うわけです。ただ単に雇用の場をいろんな対策で 広げていくというのも大事ですが、雇用される側の若者たちの心構えといいますか、そういう ことがしっかり確立するような状況下も併せてやっていかないとこの雇用問題というのは解決 していかないというふうに思いますので、ぜひこの雇用促進のための企画立案の中にですね一 考していただければありがたいなあというふうに思います。 それでは、次に、行政改革についてですが、これについては職員の意識の改革、それから職 員数の 3割削減について具体的にどのように取組みをされるか。職員数の 3割削減については、 1つのこの勧奨制度、優遇策等を考えて、そして考えていくということでありますが、シミュ レーション的に割り出した数字だということも分かるんですが、どのように取り組んでいく気 持ちがあるのか伺いたいと思います。それから、予算規模の 2割以上の削減、 1市 4町を単純 に合算しますと 180億円程度の当初予算になるわけですが、それを 2割削減していくというの は、非常にこの今後いろんな取組みに対して厳しい中で最初からこういうのに取り組んでいく のかということが 1点です。それから、起債残高の 3割以上の縮減ですが、これも 1市 4町の 起債額を単純に計算しますと 330億円ぐらいあると。市長は旧加世田市時代、起債制限比率が 15パーセントを超えた時の厳しい中、平成七、八年の頃に財政の改革をされています。地方債 残高も、地方債残高じゃない。交付税措置のない残高、これについても内容的に非常に改善さ れて、起債額は増えたものの、返さないでいいお金の方が増えて経営内容的に非常にいい形で 平成16年度まできているわけですが、こういうことをですね加味して今回の新市になった時の 財政改革というのを行っていくのか。その辺について御意見をいただきたいと思います。 - 115 - 〇市長(川野信男) 行財政改革についてお答えを申し上げます。行財政改革は聖域を設けるこ となく進めていく必要があると私は認識をいたしております。今回の合併はまたこのような改 革を進めるということ、これも 1つの目的ではなかったろうかなというふうにも思っておるわ けでございます。国が進めている三位一体改革、このことによって地方は国以上の改革をして いかなければやっていけない時期、そういうことが考えられるわけでございます。このような 改革を進める上におきましてはまず職員自身の意識改革、こういうものが必要であるというこ とをば公約の中では示したものでございます。それには、特に私は職員に申し上げたいことは 目線が大変大事なんだと。組織にしても職員の数をどうするとか、給与をどうするか。いろん なことがこれからありますけれども、こうした場合に市民の目線でいろいろ判断をしていかな ければならない。意識改革は目線を変えることから始めなければならないというふうに認識を いたしております。また、改革の進め方でございますけれども、行政改革大綱というのを作り、 集中改革プラン、財政健全化計画、職員定数適正化計画等、こういうものを策定しながら具体 的に実現を図っていきたいと、こういうふうに思っておるところでございます。職員の減、あ るいは予算減、あるいは起債残高の減等々公約の中では申し上げておりますけれども、これは 目標ということで、こうした目標を掲げる中で、具体的にこれをどういうふうに実現するかと いうことは、今申し上げたそれぞれの計画の中で盛り込んでいきたいと、こういうふうに思っ ておるところでございます。 〇13番議員(大原俊博) 今、市長も言われましたけれども、市民が合併に一番期待している のは今行政改革のこの部分であるんじゃないかなあと。ポジティブに考えたときには 1市 4町 が一緒になることでそれぞれが持ってる魅力ある資源を活かしていって南さつま市全体が浮揚 するということだと思うんですが、身近に一番感じているのは、職員の意識改革、それから職 員数の減、 3割とまでは言いませんが、特別職の議員も、首長も、議員にしては74名が27名に なったと。首長も 5名が 1人になったといういろんなことを具体的に目の当たりに選挙を通し て見ましたので、職員に対してもかなり厳しい目で見るだろうと。そこには職員改革が必要だ し、数の問題も取り組まないといけないことだと思いますし、それを市民は非常に望んでいる というふうに思います。財源に関しましても、本来ならば一緒になることで豊かな形、合併特 例債ですか、その辺を利用してかなりゆとりがあるというふうに市民は思ってたけども、現実 的にはやっぱい厳しいものがあると。合併しても、しなくても財政的には厳しいんだというこ との認識を持っていただくというのは非常に大事だと思うんですが、ぜひそのことは進めてい ただきたいと思います。職員の意識の改革の所ですね、今日お昼時間にもちょっと話が出たん ですが、矢祭町という所がありまして、合併しない宣言をしたんですが、先ほど言いますよう に、合併しても、しなくても行財政改革は取り組んでいかないといけない。そのためには合併 しない町がどのように行政改革をしていくんだろうかということで矢祭詣というのが非常にあ るみたいです。合併を選ばなかった所、合併を選んだ所、様々な所が来るんだけども、合併し - 116 - ない宣言をした当初は来町するどの自治体も倒産するかもしれない。交付税の元栓を閉められ れば枯渇すると心配し、合併しないことによって行政水準は低下するのか。維持できるのかと 質問があったそうですが、まずできることからやったと。窓口のサービスはフレックスタイム で年中無休と。そして職員の自宅を住民に開放して出張役場にしたとか、いろんなことを取り 組んでいるんですが、それから役員の仕事は正職員でもなくてもできるということで、団塊の 世代が退職した後に団塊の世代を利用したと、活用したという例も載ってるんですが、その辺 について、この加世田、南さつま市のですね団塊の世代の人数がこう出ているんですが、平成 19年度の方々が2、4、6、8、10、20名近く、その18年度も15名ぐらい、その後に関しましても 同じような10名ぐらいがいらっしゃるわけですが、その辺の活用も含めてですね意識改革をこ ういうことを参考にするとか、そういうこと等は考えていないかどうか伺いたいと思います。 〇市長(川野信男) 改革のやり方、進め方については、内容とか、手法とか、いろいろありま す。そして、また、そのやり方についてはそれぞれの地域の置かれている事情などなど含めて これまでやってきておる所もたくさんあると思います。そうした所をば参考にすべきことは十 分これからも参考にもいたして参りたいと、こういうふうに思っております。ただ改革という のはあくまでも手段であると私は思っております。目的というのは地域住民の福祉向上、そし て、また、地域でほんとに住みやすい地域をどういうふうにしてつくるかというこれが目的で あって、その目的を達成するための手法の中の 1つに改革というものはあると、こういうふう に思っておりますので、そうした本来の趣旨が損なわれることのないような改革の進め方とい うものは進めていかなければならない。こういう認識をいたしております。 〇13番議員(大原俊博) 最後の、最後じゃないですね。 2番目の市長及び市議会選挙につい てですが、投票率がですね南さつま市の加世田選挙区においては 76.21パーセント、前回は無 投票でしたので、その前々回、 6年 7か月ぐらい前の時は八十二・何パーセントかだったと思 うんですが、非常に低かったんですが、これに対して改善策等、感想等も含めてですね伺いた いと思います。 〇選挙管理委員会事務局長(今村一男) 確かに前々回の投票率からしますと今回の場合は大分 低かったというふうに思っております。ただその中でもやはり今までの選挙におきましても低 下の傾向にあるということからしますと、そういう傾向にはあるというふうに判断をしている ところでありますけれども、やはり、選挙期日等のですね啓発等やってきたつもりではおりま すけれども、なかなか、聞くところによりますと、周知が図られていなかったという話も聴く というふうに思っております。そのように考えております。 〇13番議員(大原俊博) 私もそのように思います。特にですね前回の衆議院選から 6時に投 票の時間が締切りがなったと。以前は低下の傾向にあったので、 8時まで延ばして、投票日を、 時間を延ばしたわけですが、その時にはかなり告知をしたり、PRしたと思うんですね。今回 は8時と思っている人が多いという、じゃないかなと、8時だと思っている人が多かったんじゃ - 117 - ないかなあと思います。それはなぜかと言いますと、期日前とか、不在者投票は 8時までやっ てるわけで、本番の27日が6時までというのに対してですね、非常にこの気持ちがそこまでい ってなかったんじゃないかなと。せっかく 8時から 6時に変更したんですから、その辺の周知 というのはもっと図らないといけないんじゃないかと。それから、よくこの、広報誌ですか、 これは見るんですが、大きな字でいっぱい贈らない。贈った。選挙違反のことをいっぱい書い てあります。当日 7時から 6時までですよというのはあるんですけれども、期日前の、祭日に 期日前ができるというのが非常に周知が足りなかったということと、せっかくだったらこのこ とをですね、これだけでなくて、もっと多くのもので告知してほしかったということがありま す。ぜひ次回からはですねそれに心がけていただきたいというふうに思います。それから、昨 日の件で公費の支出の件ですが、年を越すというのはいかがなるものかと思いますね。相手は 企業、事業所ですので、年内に、年内の掛けは年内に集金をするというのは商業の鉄則であり ますので、ぜひその辺はですね何とかならないか。その辺についてもう 1回伺いたいと思いま す。それから、市議選と農業委員会の選挙は別なはずであるが、選管の答弁は農委の選挙が終 了してからと、やるということでしたけども、関連で、そういうことをですねしっかりこう住 み分けをですねするのもいいんですけども、住み分けをぜひしていただきたいというふうに思 うんですが、そのことについてはいかがでしょうか。 〇選挙管理委員会事務局長(今村一男) 昨日の質問に対しまして農業委員会の選挙と市議選、 市長選との関係でという話をしたという経過につきましては、今回の合併の選挙によりまして 一応最初に市長・市議選がございまして、その選挙管理委員会といたしまして済んだという、 済んだというか、合併に絡む選挙が終わったという意味で農業委員会まで済んだのがそういう 時期でありましたということでありましたので、それが済まないとできないということで答え たつもりではございませんので、その辺は御理解をいただきたいというふうに思います。それ とあと選挙公営に関する分についての支払いの関係ですけれども、これにつきましても今鋭意 努力をしてですね決裁に回している状況ではありますけれども、それぞれ分けて支払うことも 考えておりまして、議員の言われたとおり、年内のツケは年内でというのはそのとおりだと思 いますけれども、やはりこちらの、時間的にもこちらもほしいということで御理解をいただき たいというふうに思っております。以上でございます。 〇13番議員(大原俊博) ぜひですね、書類が揃って受付がもう、書類が処理が終わった順番 からでもいいですので、一斉にするとなるとまた足並みも揃わなかったりしますけれども、た だもう全部受理されてるんじゃないかなと思いますので、ぜひ、相手が公費になったばっかり にお金をいただくのは遅くなったということがないようにですねしていただきたい。せっかく いいシステムが終わり良ければすべて良しという形になるようにですねしていただきたいなあ というふうに思います。以上で終わります。 〇議長(石井博美) 次に、清水春男議員の発言を許可します。 - 118 - [清水春男議員 一般質問席] 〇1番議員(清水春男) 午後 1時32分 私は、選挙後初めての一般質問、選挙で公約をしたことを中心に、市 民の暮らし、福祉を充実をさせるために日本共産党の市議団を代表して川野市長に質問をいた します。市長の明確な答弁を求めます。まず 1番目が国保税の問題です。坊津町の市民はこれ まで 1市 4町の中で一番安い国保税でした。それでも市民の負担は「国保税が高くて大変で す。」という声です。今でさえ高いという国保税が今後引き上げられようとしています。市民 は、医療費の負担増、介護保険料の負担増など大変な中、「国保税を引下げて」という声があ ります。川野市長は国保税を引き下げる考えはないか。お伺いいたします。 〇市長(川野信男) 少子高齢化による医療費の増加が大きな課題となっておるわけでございま すが、国でも現在医療制度の改革の論議が鋭意進められておる状況でございます。本市におけ る医療費の状況でございますけれども、平成15年度における被保険者一人当たりの費用額は、 旧大浦町が県内被保険者のうち 2番目に高く、旧金峰町が 4番目、旧笠沙町が 9番目、旧坊津 町が11番目、旧加世田市が14番目と医療費の高い保険者であるということを御理解をまずして いただきたいと、こういうふうに思います。そうした中で安定した国民健康保険の運営を行う ためには今後も医療費の動向等を踏まえながら適切な税率を設定していかなければならないわ けでございます。また、基金の活用についてもございますけれども、これは現在基金を活用し ながら運用をいたしておるわけでございますが、今後の税率につきましては協議会の中でいろ いろ議論をいたしました。21年の時点で税率を統一しようじゃないか。それまでの間は、これ までの経緯がございますので、必ずしも統一ということではありませんけれども、若干違った 形でいたしますが、最終的には21年の時点で統一しましょう。その間におきましては税率が下 がる所もございます。上がる所もございます。21年以降はこれを統一しましょう。その結果、 税率がほぼ全域的に同額に近いか、上がるかということで、下がるという所はないようでござ いますけれども、これは21年度以降安定的に国保会計が運営できるようなこういうことをば長 期にわたった試算の中でいたしたものでございますので、御理解もいただきたいと、こういう ふうに思っております。具体的に言いますれば、今の試算、今の計画の中では坊津町につきま しては21年までに、若干ずつではありますが、上がっていくと、こういうようなことが合併協 議会の中で議論をされて結論を得られた内容でございます。 〇1番議員(清水春男) 今、市長は「坊津町は上がるということで、これはもう合併協議会で 話し合われてきた。」と言われます。ここに、合併協議会というか、要は皆さんに配った中で のその今回の二通りの言えば税制度にしていくということで不均一課税として市長が言われた ことがこう書かれているわけですけれども、やはりほんと坊津町の住民にしてはそのこれまで、 先ほど市長が言われるように、医療費というのは坊津町も低くありません。高いという方向で 私たちも聴いているし、それなりにその職員の方も、また、その住民の加入者の方々も一生懸 命努力もしてきたはずです。ですから、しかし、病気というのはいつ、どこでどういうふうに - 119 - なるかというのは、それはその病気になる個人がどうこうじゃなくて、やっぱり病気ですから、 そのための安全策としての保険制度ですから、私は、ほんと病気をつくらない施策をこれまで、 また、担当の方は、職員は一生懸命努力した福祉制度という形でやっているわけですよね。だ から、そういう点で、この医療制度自体はその皆保険という制度の中で皆さんが入っていらっ しゃる制度であるし、また、ほんとこの国保税の関係でいけば、その漁業者、農業者、商業者、 やはり、もう市長も言われずともお分かりのようなほんと収入が安定しない業種の人たちが多 く加入している制度だからこそ、さっきも言いましたようなそういうできれば、坊津町はほか の町よりも低いようだけれども、負担感としては大きくやっぱり負担が、負担感が出てくると いうふうになると思うんですよね。ですから、そういう点で合併をしていったということでや はり坊津町で努力していたことがやっぱり段階的にこう上がっていくとなると、やはり坊津町 の国保加入者の皆さんにとっては大きなやはり負担感がさらに増えるということになるわけで すよね。ですから、そういう点で私はこの問題をですねやはり前の坊津町時代からもうやっぱ り町長に対して一生懸命その質問をしてきたところなんですね。ですから、このことはほんと これからもですね、やはりその病気をつくらないというのは大事なことですから、そうすれば 少しでもその保険税が減っていくというのは理解をします。しかしながら、やはりそういう点 で、だからといって、高いから、その保険税が、医療費が高いから保険税が上がっていくんだ という何かこうそういう方向だけが強調されてしまうとですね、ほんと逆に負担感という点で いくともうほんと払い切れなくなってしまう。そうすると滞納が出てくるというふうに理解を するんですけれども、この点で私は 2番目に今回国保基金の 5パーセント枠持ち寄り分以外の 残金、基金ですね、これを国保財源の引下げのために使えということで市長にも質問している んですけれども、この点の考えというのはどうでしょうか。 〇市長(川野信男) 国保の問題につきましては、これは医療制度全般についてでございますけ れども、国民ができるだけ健康で医療費が少なくて済むようなそういう社会をつくるというこ と、これは大変重要なことでございます。そうした中で医療保険制度というのは、国民健康保 険だけじゃなくして、それぞれ保険制度がございます。今お話もございましたけれども、国民 健康保険に加入しておる人はどういう人たちかと言いますと、なかなか高齢者が多かったり、 あるいは所得の低い人が多いという実態がございます。こうした実態を踏まえた中でじゃあ国 がいくら負担し、県がいくら負担し、市町村がいくら負担し、被保険者がどういうふうに負担 するかという制度を決めてあるわけでございまして、その中でどういう運営をするかと、こう いうことになるわけでございます。医療費負担が高いから、じゃあそれを抑えるということに なりますと国民健康保険の会計は成り立たないということであります。じゃあその分を一般会 計から、いわゆる普通の税から負担するのかどうか。これはもう基本的には制度の根本的な問 題でございます。一般的な税で負担するとなると他の医療保険にかかっておる人たちには二重 負担ということにもなるわけでございますので、これはもう制度の問題が 1つございます。国 - 120 - 民健康保険の場合はいわゆる所得の低い方が多いというそのことにいわゆる着目をして国の負 担がどうあるべきかということ、これはこれからも十分議論をし、また、私どももそういう要 請はしていかなければならないことだと、こういうふうに思います。お尋ねございましたその 基金の云々という話でございます。基金は、医療費というのは年によって非常にこう違いが出 て参ります。急にインフルエンザ等が出てきますというと医療費が上がります。その時に、そ の時に限って負担を増やすというわけにいきませんので、長期間にわたって基金を運用しなが ら安定的な負担につながるようにと、こういうようなことで計画されておるものでございます。 そこで現在ございます基金をいわゆる税率低減につなげていったらどうなるかということでご ざいますが、私は、この問題については、各旧市町のそういう縦割りといいましょうか、こと で判断するわけじゃなくて、全体でしなければならないわけでございますけれども、仮に申し 上げますと、旧坊津の例でありましても、現在のいわゆる負担率でいきましたら、私どもの試 算によりますと基金を早晩取崩しをしてもなおかつ運営できないと、こういうようなデータの 中で長期的にどうするかということの計画を議論をし、決めてきたと、こういうふうに認識を いたしております。税率を下げるというのは、一過性のもんじゃなくて、それからずうっと続 くわけなんです。基金というのは 1回積み込んだから、それを使わない限りそこにありますけ れども、税率というのは毎年のことでございますので、この 1回だけ下げればいいということ であればまた別な次元になりましょうけれども、一遍税率を決めましたら、そう簡単にまた元 に戻すとか、こういうことはできないわけでございます。旧坊津町におきましては税率を、去 年、一昨年ですか、お下げになった。こういうような経緯もございます。その中での運用とい うことになりますと、大変私どもの試算では、私どものといいますか、合併協議段階の試算で はなかなかそのままで運用することは長くは続き得ないというデータ的な整理もされておると 私は認識をいたしております。 〇1番議員(清水春男) この問題はやはり市長との見解の違いというのもありますから、一概 に今日言って、すぐこう回答がね、いい回答が得られるというふうには理解を私もしません。 ですから、だけどですね、やはりその負担をする側にしてみれば、やはり健康であるのも大事 だし、また少しでも税を下げてほしいという方向でこう動くというのは私は自然の姿だと考え ますので、この問題はですねぜひ今後も私も勉強していきたいと思いますので、よろしく。 次にいきます。 2番目のですね子供の数が増えない中で子育て支援のために小学校入学前ま で乳幼児医療費の無料化を実施する考えはないか。この点をお願いします。 〇市民福祉部長(柴田達朗) お答え申し上げます。乳幼児医療費助成制度につきましては、合 併協議会で新市においては旧加世田市の例により調整することに決定をしております。具体的 には鹿児島県の乳幼児医療制度がございますが、これに加えまして市単独で 0歳児の一部負担 を全額、それから 4歳から 6歳児までの歯科診療で 3,000円を超えた部分について助成をする ことにしているところでございます。この市の、単独事業につきましては県内の各市町それぞ - 121 - れ取扱いが違っているところでございますが、御質問のございました件につきましては今後検 討をして参りたい。そういうふうに考えております。 〇1番議員(清水春男) 今、今後検討していくということですが、この問題はもう前の、市長 に対しても前の鳥居議員からもですねこの問題はいろいろ質問をされたと思います。私も坊津 町の方でもですねこのことはやはり、今ほんと少子高齢化という中で子供の数がどんどん減っ ていくと。先ほど、昨日からの一般質問の中でも市長はほんとその融和、あるいは、また、バ ランスだとか、いろいろその、一極集中というようなまちづくりじゃなくて、南さつま全体の まちづくりをしていくんだということを言われました。そういう点でいけばやはりそういう南 さつま全体にそういう子供の数がね、いや、子供の声が聴けるようなそういうやっぱりまちづ くりがないとですねやっぱりいけないと私は考えるんですね。だから、そういう点でいけばや っぱり若い人たちの、若いお父さん、お母さんの子育て支援という意味からこの制度はねぜひ 私はやるべきだと。だから、知覧町、元川辺郡ですね、元の知覧町、川辺町、そういう所がも うその 3歳児未満をやっていると。私が言うまでもなく、もう市長も御存じだと思うんですが、 そういう点で少しなりの成果をねやっぱりこう出てきたという部分もあります。やっぱりそう いう点でやはり乳幼児の、 0歳児は、加世田市はもうほんと 0歳児は無料にしているというの で、私ももう前から知っていて、その制度が南さつまになって全市に普及したというのはいい ことではあるんだけれども、しかし、子供というのは 0歳児ばっかりじゃなく、やっぱりそう いうその、乳幼児というのは、まだ大きく 2歳、 3歳なる中でも病気になる率というのは大き いわけですよね。ですから、そういう若いお父さんの声がね、若い人たちのその声があるわけ ですから、そういう点はぜひ考えていくべきだなあと思うんですが、そこで 6歳児未満児への ね、全市ですね、の子供の数がほんとどんどん減っていくという中で、現在もしこれを 6歳、 小学未就学ですね、の 6歳児未満の無料費をするとすればいくらぐらいになるものかどうか。 その点を聴かしていただきたい。ぜひ、やっぱりこの制度というのは、やっぱり南さつまの将 来を考えたときにやっぱり今の若い世代をね、年をとった方々も大事ですよ。だけど、そうい う若い世代をやっぱりこう育てていく。それを南さつまから出さないというね、出さないとい う言葉は悪いですけれども、その市内の中でこう生み、育ててもらうという施策の中ではぜひ 私は政策的なことで市長として決断してほしいなと思うんですが。 〇市長(川野信男) 少子化対策、これは非常に大きな課題でございます。その中の 1つとして 医療費をどうするかというようなことであるかと思います。合併協議の際に、従来行われまし たそれぞれの地域のアンバランスといいましょうか、ございましたので、これにつきましては 加世田市の例に倣って他の地域に実施されなかったものも実施をすると、こういうことで協議 で成り立ったのが現状でございます。そのことをまず私はやらなければならないと思っており ます。さらにそれを拡大してどうするかということについては、今後の少子化の状況、あるい は少子化に対するどういうような対策があるかということの基本的な、また、長期的なその対 - 122 - 策、こういうものの検討の中で対処して参りたいと、こういうふうに思いますけれども、数字 のことについては部長から答弁をいたさせます。 〇市民福祉部長(柴田達朗) 6歳まですべて無料にしたときにどれぐらい掛かるかということ でございますが、17年度の実績見込みで申し上げます。申込件数が 2,236件を見込んでおりま す。この中で、先ほども申し上げましたが、 0歳児については全額今助成をしておりますので、 この件数約 500件というものを見込みまして差し引きまして残り 1,736件の 3,000円というこ とで 520万 8,000円程度が一般財源として必要になると、こういうことでございます。 〇1番議員(清水春男) 私はですねほんと、今 528万ということですけれども、やっぱりそれ だけを見れば高いなという気持ちもあるかもしれんけれども、しかし、将来のことを考えると 私はそれはもう一番のいい投資になるなあというふうに考えますので、ぜひですねこの点はそ の前向きに、今またこの項目を検討を始めているということですので、ぜひ前向きな検討をで すね進めていってほしいと思うんですが、その点、いつ頃までというのはまたあれでしょうけ れども、その検討という点でいくとやっぱり、南さつま来年度が本格的なこの始動ということ になるわけですけれども、そういう点ではその言えば18年度中にどうなのかというのではどう でしょう。分かりませんか。 〇市長(川野信男) このことに限って具体的に検討をするということじゃなくて、今合併スタ ートしたばっかりでございます。長期的な振興計画というものを作ります。そうした中で個別 的な計画ということを作る必要のあるものはそうしたものもいたさなければならないわけでご ざいますけれども、総合振興計画の中では当然に少子化対策をどうするかというようなことも 触れていくということが考えられますので、その中でこうした今お尋ねのありましたようなこ とをどのように扱うかということはこの計画の中で具体に検討がされるものと思っております。 〇1番議員(清水春男) ぜひですね、この問題はほんと大事な問題ですし、ぜひ早急というか、 やっぱりそれを重視、早目な対策をね打つべきだということを強く要望します。 次にいきます。お年寄りは、 3番目ですが、その南さつま市の功労者と、年寄りが楽しみに している配食サービスの毎日実施を全市に拡大をして安心して食事が受けられるようにするべ きと考えますが、この実施する考えはないかということをお聴きします。 〇市民福祉部長(柴田達朗) 高齢者の訪問給食サービスのことについてお答え申し上げます。 この事業につきましては国の補助事業でございます介護予防地域支え合い事業の 1つとしてこ れまで旧 1市 4町で取り組んできた事業でございます。各市町では、給食の委託先も社会福祉 協議会や社会福祉法人、農協等の違いがございまして、御承知のとおり、給食の週の日数も違 いがあったところでございます。この事業が制度の見直しによりまして国では平成17年10月か ら食材料費だけであった利用者の負担を調理人件費も入れるように求められているところでご ざいます。平成17年度につきましては現行の利用料でいく考えでございますが、来年度、18年 度からは引上げを検討しなければならない。そういうふうに思っているところでございます。 - 123 - また、平成18年度から国の補助事業から介護保険事業の中の地域支援事業に移行をすることに なっておりまして、これまで取り組んできました高齢者等訪問給食サービス事業、これにつき ましては全体的なまた見直しというものもしていかなきゃならないということになっておりま す。具体的には今後来年の 4月に向けて検討を進めるということになります。 〇1番議員(清水春男) 今この制度は、部長が言われましたように、各 1市 4町ほんと、農協 がやったりとか、社協がやったりとか、いろいろやってますから、制度的にも違うし、また、 その毎週、毎日、言えばほとんど毎日という所もあれば、その 5日間しかやらない所もあると いう点でほんと、しかし、やはり今お年をとった方々が「この配食サービスを受けて大分助か っている。」という声というのは事実ありますね。ですから、やはりこういう制度が、その先 ほど部長が言われたように、その制度改正で18年度からその見直しをしなければならないとい うことに至ったということになれば、ほんと今度は言えば大浦町みたいなほとんど毎日やって る町の利用者の方々にとってみると大きなやはり見直しをせざるを得ないことになると思うん ですよね。そして、また、その坊津町にしてもほんと、何と言うか、利用者の人が坊津町でも どう変わるのかなあという今度はまた不安の気持ちも出てきますよね。そういう点からしたと きに、やはりこういう見直しを18年度からやるとするとしたときに、この移行をもうやらない とならないというふうに決めたことになるわけですよね。そしてその作業をやるとなると、こ の17年度中と言うんですか、言えば、ですよね、17年度中にもうそれをやっとかないと18年度 移行できないわけですから、それの方策としてやはりお年寄りの理解もまた得てもらわないと いけないというのもあると思うんですが、そういう周知徹底をどういうふうにやろうとしてい るのかですね。そして、また、やはりほんとこれは 1つの、今言うように、国の補助をもらっ て制度を利用してやっているというのもあるんだけれども、しかし、今こういう制度をあるこ とで大分こう助かって命がほんとその長らえているという方も中にはいらっしゃるし、そうい う人たちのほんとその安心感というかですね、それをどう維持していくのかという点を考えて いかないと、今度は国がそういう制度だからもう言えば見直しをすると、削ると。これまでの 制度が悪くなるというふうにとれるんだけれども、その点に対して市長はやっぱり、私はそれ をぜひ、言えばそうなったときの対案としてこういうふうにやるんだというような、これが見 直しの 1つになるのかもしれませんけれども、それをだから悪い方じゃなくて、もう少しこう 質を落とさないというかですね、そういう努力をぜひしてほしいと思うんですけれども、その 点どうでしょうか。 〇市長(川野信男) 国の見直しについては、一部ではありますけれども、既に17年度からやる ことになっております。私どもは17年度中にいわゆる負担を含めて見直しをするということは 大変難しい状況でございますので、従来のどのまちもということになると思いますけれども、 その負担、いわゆる変更になる差額、これはもう地元市町村の負担増ということになりますけ れども、これは市の方で負担せざるを得ないという判断はいたしております。早急に新しい制 - 124 - 度の下でどういうふうにするかということの改革案、改善案を作っていかなければならない。 こういうふうに思っております。また、そのことによって住民が不安になるようなことがあっ てはいけない。よく徹底して周知をしていただくと、こういうことも大事なことだと、こうい うふうに思っております。その中で各市町におきましては、いわゆる日数にいたしましても、 いわゆる負担金にいたしましても違いがございます。この辺をどうするかということがござい ます。さらにもっと大きな違いと言いますのは、高齢化の実態と配食サービスを受けておる数 の違いでございます。ある地域では非常にたくさんの配食をしているところ、ある所では非常 に少ない。これはまち単位だけではございませんで、同じまちの中でも地域によって差がござ います。これは那辺によってそういう差が出てきておるのかというようなこと、この辺も少し 整理もしていかなければならないと、こういうふうに思います。私は実はこの制度をスタート をする時にお年寄りの皆さんが御希望があるから配食サービスをすりゃいいとは思っていない という考え方でスタートをさせたつもりでございます。できる人はぜひ自分でやっていただき たい。自立をしていただきたい。どうしてもできない、自分で買物もできない、自分でお食事 もできない人、こういう方に限ってやりましょうと。そうしなければ、自分が食事を作るのが 大変だから、面倒だから、じゃあ配食を受けましょうと、こういうことになりますと、私は社 会は必ずしもいい方向にはいかない。こういうような認識を持っております。そういう意味で 毎日の配食もいたしておりませんし、あるいは、また、限定したやり方ということもいたして きたつもりでございます。ただ私のこの考え方が合併した後にほんとに通用するのかどうか。 これはいろんな御意見等も聴かなければなりません。今やっておる実態は必ずしもそうでない という実態もございますので、その辺を整理をした上で、新しい改善案といいましょうか、そ うなりますと場合によっては今までいただいていらっしゃった方が食事が、配食がいただけな いという方も出てくるかもしれません。その人がサービスの低下だというふうになるのかどう かということも見極めをしなければならないと思っております。食事のサービスをいただきな がらグラウンドゴルフに行くよ。ゲートボールに行くよ。そうですね、そういういろんな自分 で活動ができる人まで実態としてないのかどうかなども十分見極めをしていく必要があると私 は思っております。 〇1番議員(清水春男) 今、市長が言われましたように、その自立を阻害するような、阻害と いう言葉は悪いですけれども、そのしないよう、ただもう希望するからやるんだというのじゃ なくて、言うように、私もできるだけ作っていただく人は作ってもらうというのはそのとおり、 私もそれは分かります。だけど、やはりそれとある面その給食というのがほんとバランスよく いくことがお年寄りの方々にとってそのいい制度になるというふうに思いますので、その点で はやはりいろいろこういう見直しの段階で介護されている、している方の意見とかですね、お 年寄りの意見、だから、そういうのを十分酌んだ上で私はその見直しに手を着けるという方向 性をぜひ持っていってほしいということを強く要望します。 - 125 - 次にいきます。 4番目、巡回バスの運行についてですが、「住みよいまちづくりのために旧 坊津町以外の市町村で実施をしていた巡回バスの運行を坊津地域でも実施してほしい。」とい う声があります。運行するべきと考えますが、その考えはどうですか。 〇市長(川野信男) 巡回バスについてのお尋ねでございます。現在本市では巡回バスに相当す るもの、いろんな呼び方があるようでございます。例えば、旧加世田市の場合は生活支援バス と、こういうふうに言っておりますが、また、旧笠沙町では野間池線、旧大浦町の大木場線、 旧金峰町の町民バス、いろんな形態でこうしたバスがいわゆる運用、運行されておるようでご ざいます。旧坊津町におきましても、若干形態は異なりますけれども、坊津病院の患者輸送車 が高齢者の通院等のための交通手段として運行がされておるようでございます。このほかにも スクールバスの運行等もされておりますが、それぞれの路線が合併前の旧市町の単位での運行 を前提として路線等の設定がなされておるわけでございますので、今後なるべく早い時期によ り効率的で有効な運行が可能になる方法はどういうものであるかということを少し検討をしな がら、どの地域でも同じようなサービスが提供できるようなそういう方向は考えていかなけれ ばならない。こういうふうに思っておるわけでございます。申し上げますと、実は旧加世田市 では生活支援バスと、こういうことでいたしてございますが、これはいわゆるスクールバスと 併せて運用しております。なかなか縦割りということでスクールバスと生活支援あるいは老人 福祉バス一緒にというようなことは、これは制度的に不可能じゃないかというふうに言われて おりましたけれども、こうした運行だってできるわけでございますので、どういうようなやり 方がいいのかということを含めて、急にはできない部分があるかもしれませんけれども、整理 をしていかなければ、いった方がいいんじゃないかと、こういうふうに私は思っております。 〇1番議員(清水春男) 今、市長が言われましたように、すぐに制度を変えるというのはほん と難しいというのは分かるし、また、そうしてもらうとこれまで利用していた方が大きく不便 をするというのはもう目に見えていることですから、ぜひそういうのはしてほしくないちゅう のもあるんですが、私がここに言いました坊津町は、言えば、今、市長も言われましたが、そ の町立病院、ごめんなさい。その今、市民病院ですね、のバスと福祉協議会が出してるバスと いうのが町内を回っているんですね。しかし、その病院のバスは病院を利用する人だけ、また、 その福祉センターを利用する人だけが福祉センターのバスという形になっているものですから、 以前、その坊之浜という地域があるんですけれども、港の方の地域なんですが、そこまでこの バスが行きおったという時期がもう何十年か前にあるんですけれども、それが廃止、もう20年 以上経っているんですけどね。だから、そういうその、もうほんとそういう経験をお持ちの方 がもう既にこう高齢になられていて、「やはりそういう、その病院に行かんでも、何か気軽に 利用できるバスというのがぜひ出してもらえんか。」という声が上がってきたというのも事実 です。ですから、私はこの選挙戦の中でもそのことをぜひ、その皆さんの声をお聴きしてぜひ 実現に向けて努力しますということをお話をしたところなんですけれども、そういう、ここに - 126 - もありましたが、新たに坊津でそういうのをば利用、言えば実現、実施するとすると、やっぱ り今先ほど市長も言われけど、そういう言えばその加世田市がスクールバスを兼務した生活支 援バスを出してくれてますね、小原方面まで、中山の小原、上野の方まで来てるというのを私 も知ってます。ですから、そういうことが、また言えばそいから今度はもう久志までこう下ろ してもらうとかですね、そういう 1つの方法ですよね。そして、また、それに似たそのさっき の病院バス又は社協のバス、それらのその運行をこう工夫をしてね、そこにも行くけれども、 その途中どっか用事で行く人にも乗してあげるよというようなほんと生活支援バス的なものを 坊津町でもぜひ私はやってほしいな。だから、それはすぐ言ってすぐできるもんではないとい うのはもう理解をします。ですから、そういうのをですね話し合う、検討をする場というのを ねぜひつくってほしいなあと。さっき言いましたが、このこれまでのやっている加世田にして も、大浦、笠沙にしても今そういう生活支援バスというのがありますけれども、これも合併協 議の中では、その現行のとおり新市に引き継ぐけれども、運行等については新市において調整 をするというのが合併協議の中の項目ですよね。そういう点でいけばそれのまた検討もせんと いかんわけでしょう。それと一緒に今度は坊津町も含めたその検討というふうなのは考えられ ないのかどうか。その点ぜひ聴かしていただきたい。 〇市長(川野信男) もちろん坊津町も含めて検討するわけでございますので、どういう在り方 が一番いいのかということを含めて全体的に調整、検討すると、こういうことになるというふ うに思っております。また、しなければならないと、こう思っております。今お話ございまし たけれども、病院バスがあるじゃないかと、あるいは社会福祉協議会がバスを運行しておるじ ゃないか。じゃあそこに行く人たちだけじゃなくして、ほかの人をむしろなぜ乗せられないの か。むしろそういうことの方を先決的に解決するということだってあり得るじゃないかなとい うような気もいたしますが、これはいろんな制度もありましょうから、どういうようなやり方 がいいのかということを含めて、それぞれの地域のやり方の良さというものもあるだろうと思 いますので、十分検討をさせていきたいと、こういうふうに思います。 〇1番議員(清水春男) ぜひですねこういう点では早急な検討をお願いをしたい。 次にいきますが、本庁、坊津町は本庁舎加世田に直通バスというか、そういうのが出てませ ん。先ほどからも相当一般質問の中でも道路のアクセスの問題も出ました。そういう点でいく とやっぱり道路の問題が一番のこの直通バスにしてもある面ネックになるかなあという思いも するんですけれども、しかし、やはり現在は枕崎に出て、枕崎から加世田に行くというそうい うその乗り継ぎをしないとならない。しかし、やっぱり同じまちであるのにぜひ直通バスとい うものを前向きにやっぱり考えていくべきだと思うんですが、その点 1点。 〇市長(川野信男) お答え申し上げます。坊津から加世田への直通バスの運行ということでご ざいます。これは直通バスというのが路線バスだけを指していらっしゃるのかどうかわかりま せんけれども、なかなか路線バスということについては非常に難しいといいましょうか、乗客 - 127 - の数等もあって経営をする交通会社の方難しい実態というものもあるかと思いますが、もちろ んそうしたことも含めて今先ほど申し上げた生活支援バスをどうするかということ。今までは まち単位ということでありましたけれども、これから市というのは全体の市でございますので、 そうした運行計画の中で直通的なものがどういうふうな可能性があるのかどうか検討はいたし たいと、こういうふうに思います。既に上野、小原に行っておるバスは、旧坊津町の人も、旧 大浦町の人も乗車を拒否しておるとは私は思っておりませんので、これをどういうふうにする かというような議論、検討というのをしなければならないと、こういうふうに思っております。 〇1番議員(清水春男) 小原のバスの件は、私も市長の言われる前にもうほんと承知していま す。ですから、ほんとあそこまで出してくれて、そのぜひ喜び、何と言うんですか、いい制度 をしてくれたなあというのはもう皆さん分かっていらっしゃるし、ぜひそれを坊の言わば全地 区にこう出してほしいというのもあるし、直通の件でもぜひ直通バス、だから、路線バスに限 らずに、要は住民が、市民が同じ市民として加世田に即行けるようなバスということですから、 方法論はいくらでもあると思うんですね。ですから、そういう点ではやはりこのことも、先ほ どのことも一緒ですけれども、やはり検討を早急にやはり進めてほしいということを強く要望 をします。 次にいきますが、 5番目は、市道になっても道幅が狭く、軽自動車も通れない坊津町谷頭線、 地域住民の安全・安心を考えたときに道幅の拡幅をして軽自動車でも通れる市道にするべきと 考えますが、お考えはどうでしょうか。 〇市長(川野信男) お答え申し上げます。市道でも道幅が非常に狭い、狭隘、あるいは勾配も そうであろうかと思います。いっぱいあるよと、こういうようなお話と思います。私も選挙戦 を通じてむしろ車を降りて自分で歩いてもみました。どういう実態であるかということ、 100 パーセントは分かっておりません。あるいは10パーセント分かっておるのか、20パーセントで あるかわかりませんけれども、まだまだ地域の実態というのは把握をしなければならないと思 っておりますが、状況では、そういう状況であるということの認識もいたしてございます。し たがって、これから、今までずうっと地域間の道路整備と、こういうようなことを中心に申し 上げてきましたけれども、域内におけるこうした道路整備というものをどうすべきか。他の地 域との必ずしも比較で云々ということじゃございませんが、それぞれの地域に置かれておるい ろんな実情、地形、そういうものもございますので、そうしたことを踏まえた上でいかにある べきか、いかに整備すべきかということについては十分実態把握をした上で検討して参りたい と考えております。 〇1番議員(清水春男) ぜひですね、実態把握をやる考えがあるということですから、ぜひし てほしい。この場所はですねほんともう、何年ですかね、何年か前に火事があって、そこで二 人の御夫婦の方が亡くなるという痛ましい火事もありました。また、その病気になってですね、 そこの住民、地域の人から聴いたんですが、あと10分早ければね、救急車の来るのが10分早け - 128 - れば助かったんだということも聴きました。あそこの場合は下に救急車が入らないもんだから、 下に車を止めて、それからもう担架を持って上がっていくんですね。そして担架に乗せてとこ うまた下りていかないといけない。そういう地域がね、やはりこれまでもこの問題は私はもう 前の議会でもお願いをしてきた経緯もあるんですけれども、だから、私はここで 1つまたお願 いしますが、ぜひ住民とのね話し合いというか、ぜひそれをやってほしいなと提案をしたいん ですが、やはりこの前、市長の方もやはり市民との対話、協働による開かれたまちづくりとい うのを選挙公約にもちゃんとこうして出していますね。そういう点でいけばやはり、昨日の一 般質問でも私は皆さんを協力してもらうためには自分が行きますよということを言われました。 そういう点ではこういう地域はねぜひ行って、そしてぜひそこの住民の人たちとお話をしても らって、そこでやはり、道路を造る、何をやるにしても一緒ですけれども、住民の協力がない と、いくらいいことをしようと思ってもできませんよね。そういう点でのその話し合いの場と いうのをぜひつくってほしいと思うんですが、その考えはどうでしょうか。 〇市長(川野信男) 公約に書いてあるとおりでございます。そのことは実行いたします。具体 的に17年度中にも、ここでも答弁申し上げたと思いますけれども、加世田地域を除くそれぞれ の地域で最低 1回はこういうような場をつくりたいということで既に事務当局には指示をいた してございます。ただ 1箇所に 100人とか、50人とか、たくさん集まるということが目的では ございません。膝交えて住民とお話をする。これはもう 5人でも、10人でもいいんで、そうい うことをばひとつ企画しようということでもう指示をいたしてございます。時間的に多分それ ぞれの地域で 1箇所、年度内ですから、できればいいのかなと思うぐらいでございますが、新 年度になりましたら制度的なものとしてこれを確立をいたしながら、とにかく住民の声を聴け るような、そして、また、私どもが施策として持っておるものをば住民にも理解していただけ るようなそういう場づくりというものは積極的に進めて参りたいと考えております。 〇1番議員(清水春男) ぜひそのことはやっていただきたいと強く要望します。 6番目にいきますが、支所機能の充実を図るために各支所にテレビモニターを設置して本所 と支所、南さつま市民の一体感を深めるべきと考えますが、その考えはどうでしょうか。 〇企画政策部長(上野哲郎) 各支所にテレビモニターを設置して本庁・支所間で行政情報につ いて同じ情報を得られることが必要かとの質問のようでございますが、行政情報の提供につき ましては月 1回の広報誌及び月 2回のお知らせ版で住民の皆様にお知らせを行っているところ でございます。新市が発足いたしまして 2号のお知らせ版を発行し、市報南さつまの創刊号も 12月15日に発行したところでございます。市報、お知らせ版は、南さつまのホームページにも 掲載し、市内外に情報発信を行っているところでございます。今後行政情報の発信につきまし ては、本庁・支所間の情報格差は生じないよう努めて参りたいと思っているところでございま す。 〇1番議員(清水春男) 今、市報、お知らせ版ということでやられているということなんです - 129 - が、それはそれで私はいいと思うんですけれども、しかし、やはり先ほどからの一般質問を聴 いとっても、市長の答弁を聴いとっても、その何ちゅうんですか、アンバランスをなくしたり とか、融和を図っていくとか、全市がやっぱり一丸となったまちづくりをするんだという点で いけば、私は、こういう言えば年に 1回、年に 1回という言葉はあれですが、そのよく市長が 年に 1回各まちで、これまでもそうですが、町長さんがひとつみんなに、職員を前にしてその あれをしますよね、職員に対する訓示を年に 1回の初めてのあいさつをするとしたときに、そ れがその、これまでは各市でこうやってきたわけだけれども、そういうそのやっぱり、それは 職員に向けてのことも 1つですけれども、やっぱりそういうようなのは、さっきは 1つの例と して言いましたけれども、何かこう市民の協力を得る又は意思をほんと統一した形でさあっと こう流すのは、市報というやり方も 1つの方法かもしれないけれども、こういう目で見、耳で 聴くというやり方というのはぜひ今後、こういうテレビ言えば時代ですよね、パソコンを利用 してパソコン会談が、テレビ会談をするという時代がある面あるわけですよ。そういう点から するとやはりこういうモニターを利用した広報というのも 1つの方法としてあるんじゃないの かと。もう既に県内でも志布志町がですね何かそういうことをやっているというふうにお話を 聴いているんですけれども、ぜひ、そういうのはすぐ言ってすぐというのは無理かもしれませ んけれども、やはり私は、一体感を図るという点からも、一番その情報を今度は下から本所に 上げるという点からにしても何かこう 1つの方法論としての活用というのは十分できるんじゃ ないのかなあという思いがあるんですが、その点はどうでしょうか。 〇市長(川野信男) 市政をどのようにして住民に理解していただくかということ、これは大変 大事なことでございます。それをどういう方法でやるかということについては、先ほど部長答 弁したとおりでございます。今御質問のような形で、例えば、役所内にそういうものをば置い て、置いて何をいわゆる、何を誰にというようなことなどもたくさんあると思います。そこに 住民が来ていなければ提供はできませんし、じゃあ住民が来ておる時に一体何を提供するのか というようなこともあると思います。住民にいわゆる市政を報告する。理解してもらう。情報 提供をする。こういう手法の話だろうと思いますので、これは今までのやり方が必ずしも十分 であるかどうかということの反省を踏まえて、どういうやり方があるかはこれからも検討課題 ではあると、こういうふうに思っております。 〇1番議員(清水春男) ぜひですね、これはほんと 1つの検討課題として、また、私はその議 員をさしてもらっています。そういう点でいけばその、これは 1つの方法論としては議会のそ の、これはもう皆さんの議員の話し合いの中で決めることですから、一概にそれがすぐできる とかいう思いはないけれども、しかし、やはりこれまでは坊の役場でやっていれば、近いから 行こうというのもあったけど、それもこうできなくなった。そういう点でいくとやはりそうい うものを利用した中で傍聴もできるなあという、これは 1つの案ですからね、そういうやり方 も 1つあっていいんじゃないのかなあという。だから、それはまたそれ以外のことも利用でき - 130 - るわけですよね。そういうことでぜひこのことはですね検討をしていただきたいと思います。 次にいきます。 7番目、防災対策について、この 1番目の問題は午前中も質問がありました が、新川地区の水害対策、市としてどのような具体的な取組みを考えているのか。その点ぜひ お伺いします。 〇建設部長(山下和隆) このことに関しましては先ほど諏訪議員さんの御質問にもお答えしま したが、具体的な内容について再度御答弁申し上げます。新川地区につきましては、豪雨等に より度々浸水被害を被ることから、県事業によります河川改修工事が計画をされ、進みつつあ るところでございます。新川地区は、 2級河川の万之瀬川、唐仁塚川と準用河川の荒田川から の浸水被害が考えられることから、これらの河川の一体的な整備が必要でございます。新川地 区の万之瀬川本川改修計画図面は作成をされておりますが、本川の新川港の港湾区域として重 複していること。それから、河口付近に生息するハクセンシオマネキ、クロツラヘラザキや同 地区に生息するハマボウ等絶滅希少種に指定されている生物や貴重な植物が生息をしておりま すことから、現在港湾関係、さらに環境保護関係部署との調整を行い、本川については着手が やや遅れるというふうに聴いております。このようなことから現在唐仁塚川の改修工事を先行 し、計画延長 225メーターのうち平成16年度に 135メーターを改修し、橋台への取り付けの関 係で本年度から網揚中央橋の架替えに着手をしているという状況でございます。今後とも河川 改修事業の早期整備が図られますように特に県に対しまして強く要望をして参りたいというふ うに考えます。 〇1番議員(清水春男) あの場所を私も現地を見さしてもらいましたけれども、それで先ほど もちょっと出たと思うんですが、道路が陥没をしてますね。そしてその堤防がずれていますね。 そういう点でいけば護岸の補強、また、その海水がこう入らないようなその堤防、先ほどの委 員も質問もありましたけれども、延長の工事、これがぜひやるべきだと。だから、そういう点 では、あそこでお話を聴いた時に、やはり県ですか、その林務関係かな、何かそういう所との 兼ね合いもあるような話を聴いたんですけれども、そういう点でのやはり意思疎通、要は連携 と言うんですか、それをやっぱり十分にやるべきだと考えるんですが、この点はどうでしょう か。 〇建設部長(山下和隆) 御指摘の点はそのとおりというふうに考えております。特に、先ほど も申し上げましたが、港湾地区に指定されていること。さらには先ほど申し上げました環境保 護関係などなどとの調整が必要なこと。付け加えまして本地域には鹿児島森林管理署、旧営林 署の所有地でございます松林等が隣接しておりますことから、工事の着手に当たりましてはこ れらとの綿密な調整が必要であるというふうに考えておりますし、また、現実的にそういう打 ち合わせをしているところでございますが、今後とも関係機関との連絡はなるべく密に、素早 く対応をしていくことができますように調整をして参りたいというふうに考えます。 〇1番議員(清水春男) ほんと、この箇所に関しては、ほんと毎年台風とか、いろいろこれか - 131 - らまたあるわけですよね。そういう点でいくとやはり地域住民の安全を考えるという点ではや はり早急な手だてをねやっぱりやらなければならないということを思いますので、ぜひ努力し ていただきたいと思います。 次にいきます。坊津町泊の本珠院地区の沿岸漁民が利用する船揚場の確保を図るべきと考え ますと。市として漁民との話し合いを持つべきと思うし、具体的な取組みをやるべきと考えま すが、この点どうでしょうか。 〇農林水産課長(放生会 隆) 御指摘の場所は鹿児島県が管理いたします第 4種漁港である坊 泊漁港泊港の楠崎船揚場のことであると思いますけれども、漁港整備は、県が地元漁場協同組 合の要望を踏まえて長期的計画を策定し、それを年次的に実施してきております。これまで台 風時の船の緊急避難場所として近くの道路を一時的に利用しているというふうに聴いておりま すけれども、このことについてどのような問題があるのか。そういった問題点把握等に努めな がら、あるいは他に適当な船揚場を建設する場所があるのか。さらに既設の港内に避難させる ことはできないのか。そういったところを踏まえながら、今後地元漁場協同組合はもとより、 管理者である鹿児島県の意見も聴きながら研究、調査して参りたいというふうに考えておりま す。 〇1番議員(清水春男)この問題もですねほんとぜひ、地域の方々にとってみれば、漁民の方々 にとってみれば船をやっぱり守るという点で、毎回台風の前とか揚げる。それはもう、地域の 方々もそれは了承してきているんだけれども、去年ですか、台風がどんどん次から次へくると きには、今度は道路をやっぱり塞ぐというかですね、その車の出入りがこう不自由を来すよう な場所になってしまうという点があったもんですから、ぜひ、出ましたようにですね、ぜひ十 分な話し合いをして、あそこは防風林と兼ねた町有地もあるというふうに聴いています。そう いう点でも何かそういう所の利用ができないものかどうかですね。ぜひ十分に話し合いを進め ていってほしいと、このことも強く要望します。いつ頃というのはまたできるもんかどうかと いうのはあるんですが、本年度中にはその計画というのはできないものかどうか。その点どう でしょう。 〇農林水産課長(放生会 隆) いつ頃までとかということでございますけれども、現在の長期 計画が平成18年度までですかね、で終了するというようなことも聴いております。次の長期計 画の中にこういったことを織り込めるのか。そういったことも含めて県などとも協議をして参 りたいというふうに思っております。 〇1番議員(清水春男) よろしくお願いします。 8番目にいきますが、新たな南さつま市がスタートして、しかし、財政が厳しいと言われま す。財源確保のためにも早く報酬審議会を開催をして市長など四役、議員の給与・報酬を引下 げ、市長の退職金も廃止か引下げをやるべきと考えますが、その考えはないか。お伺いします。 〇市長(川野信男) 新市の市四役の給与及び議員の報酬につきましては、合併協議におきまし - 132 - て現行給与・報酬額及び同規模の自治体の例を基に調整する。こういうような調整方針があっ たわけでございます。県内各市及び全国の類似団体の例を基に現行の給与額等を定めますとと もに、現下の社会情勢等を考慮して当分の間 3パーセントの抑制措置をとる。このことをば決 定をして協議会にも報告し、御理解をいただいて今日にあるわけでございます。このようなこ とから今後の給与額の在り方については、できるだけ早い時期に特別報酬審議会等を開催いた しまして審議をお願いをいたしたいと、こういうふうに考えております。また、本年の人事院 勧告におきましては職員の給与が実質減額されたことから、特別報酬職の準拠となる国の指定 管理職の期末手当の改定があったわけでございますが、本市におきましては市四役及び議員の 期末手当の改定については見送ることといたしたわけでございます。改定というのはアップの 方での改定だったわけでございますけれども、これは見送ったわけでございます。なお、以上 でございます。 〇1番議員(清水春男) 当分の間 3パーセント減額をしてやるんだと。そして、また、アップ もしなかったんだということなんですけれども、やはりほんとその合併をして、私はこのこと はもうこの選挙戦ずうっと言ってきたことなんですけれども、坊津町が市になって坊津町が給 与が上がるというのは、ある面市ですから、市になったわけですから理解をすると。これはも う市民も私は理解ができると思うんですよね。だけど、ほんと財政が厳しいという中で私は、 これはもうこの前も言いましたように、加世田並みの給与でいいんじゃないかということも言 いました。ですから、それはまたある面市長との見解も違いもあるでしょうけれども、私はほ んとこいだけ市の面積も大きくなり、まあ言えば議員の数もそれだけ減り、また、行政改革も 今後やらんといかんということも先ほども言われました。そういう点で行政改革をやるという こと、職員を減らすとなれば、やっぱりどこに今度は、その目配りが薄くなるという点でどこ に言えば影響が出てくるかといったら、やっぱり市民生活に影響が出てくると、裏を反せば。 そういうふうになる面があるんですね。だけど、市長はそれは職員の意識改革でやっぱりそれ をならないようにするんだということを言われますけれども、しかし、職員の意識改革を進め るというのは大事なことです。それをだからやるなとは言いません。だけど、職員も一生懸命 やる中で絶対やっぱりこう、これまで言えば 3人おってした仕事が、やっぱり 2人、下手すれ ば 1人になれば、やっぱり一生懸命やってもそれだけの目配りしかできないと部分は出てきま すよね。だから、私はそういう点からしても、職員も頑張って一生懸命やると。しかし、やっ ぱり、言えば市長、議員、こういう役職の人たちもやっぱりそれなりの自分も身を削ってやっ ぱりその一生懸命職員も激励しようやという方向性というのは私はあるべきだと考えるんです けれども、その点はそう市長は考えられないのかなあという思いもするんですが、それはほん と考えの違いと言えばもうそれまでなんだけれども、しかし、片方では、やはりさっきから言 うように、財源が厳しくなっているというのは事実ですよね。1市4町大きくなったからと言っ て、じゃあそいだけ大きな言わば特例債が来てち、先ほどの議員のその一般質問の中でもあり - 133 - ましたように、やっぱり財政は厳しいんだということを言われますよね。だから、それはもう 市長もそう思うわけでしょう。そうしたときにやはりそういう中で自分たちの部分は、ある面 3パーセント削減したとしても、加世田市の言えばその給与というか、これは市長が80万 2,000円の、市長も前回ですか、言えば合併する前には若干下げたというのも聴いていますけ れども、しかし、これからしても、南さつまになっても 3パーセント削減をしてもやはり高く なるというのはもう現実、言えば真実ですよね。だから、そういう点で質問をさしてもらって います。だから、私はその点をぜひ、市民のまた言えば協力を得ると、行政に対する協力を得 るという点で、職員のまた襟を正して職員も一生懸命やれというためには、やっぱり自分たち のそういうふうな部分もないといけないと私は考えるんですが、その点どうでしょう。それか ら、ほんと、先ほど言いました市長の退職金の問題、これは枕崎市議会をこの前傍聴した時に 枕崎の市議会の中でもこの問題がありました。そして 1期 4年間で 1,441万円言えば退職金を もらうということが出てます。そういう話がありました。本町の場合はやはり 1期 4年間して、 もう計算できていると思うんですが、いくらぐらいになるのか。そして、また、その市長の退 職金というのもですね、やはり今こういう財政が厳しい中で、はっきりと言って 4年間仕事を してそれだけのまた、市長ですからそれだけの、俺はもうそれだけもらう権利があるんだとい う気持ちも分からんでもないけれども、しかし、やっぱりそれだけ民間企業というのは今度は 逆に厳しい中で、この前もうちの住民と話をしとった時に「会社が潰れて退職金ももろができ んやったと。そん時もう定年が目の前にきちょったんだ。」と言うて、「おまえたちはよかね え。」ち逆に言われる。そういう声が現実巷にはもう溢れているんですね。そういう中でねや はりそういうことでいけば廃止をしてほしいという強い思いはあるけれども、しかし、じゃあ 廃止はできんとしても、じゃあ減額はすべきじゃないかと、私はそう思うんだけれども、その 点どうでしょうか。 〇市長(川野信男) 四役あるいは議員を含めて報酬については、自分たちで決めるのはどうか というようなこともあって、特別報酬審議会という所で第三者の中で議論をして決めていただ く。こういうようなことを今までもずっとやってきておるわけでございます。ただ合併の段階 ではそうした暇がありませんでしたので、合併協議の中で議論をした形で今こういうような決 定がされてきたわけでございます。この期間というのはどれぐらいの期間かということになり ますと、特別報酬審議会をできるだけ早く開催して、そこで決めるということになりますと、 期間的にはそんな長い期間では私はないんじゃないかと思います。審議会の方で十分社会情勢、 いろんなことを判断しながらお決めいただく。このことが一番私はいい方法じゃなかろうかと、 こういうふうに思っております。今合併は行財政改革、いわゆる財政的に大変厳しい状況であ るので、こういうような合併をいたしたわけでございますが、これは職員にいたしましても、 個々の職員の給与をどうということじゃなくして、合併することによって職員の数も減らしま すと、こういうふうに私も申し上げております。また、議員の皆さんも、一人一人の報酬がど - 134 - うだということだけじゃなくして、数が相当減ったわけです。四役についてもそうでございま す。数から言いますと5分の1に減ったわけでございます。こうしたトータルの中での話であっ て、個々の例えば合併したんだから職員の給与を下げればいいじゃないかとか、そんな話じゃ なくて、職員は業務量は決して減りません。増えておると思います。しかし、数は減らします。 ということはやはりそれなりのいわゆる、ハードワークとは言いませんけれども、ということ につながった。しかし、そのために給料を上げるわけではない。こういうような対応というも のはされておるわけでございます。報酬全体を見ましても確か四役と議員合わせますと 3億近 い差になったと私は思いますけれども、これはまさに合併をしたことに伴う効果、現実にそう いう数字が出てきておるというふうに思っておるところでございます。報酬をどうするかとい うことは私自身のあるいは議員皆さんの自身のことでありますので、第三者機関である特別報 酬審議会で決定すると、こういうことの決定を、決定といいましょうか、審議会の議を待ちた いというふうに思っております。退職金の問題についてのお話がございました。御案内のとお り、退職金については鹿児島県市町村職員退職手当組合に加入いたしてございます。ここだけ で、南さつまだけで議員の退職金をどうするとか、職員の退職金をどうする。そういうような ことでなくて、この組合で全部決まっております。決まっております。そこで議論することに なっております。ここだけで増やすとか、減らすとか、そういう話には制度的になっていない。 じゃあこれ加入しないのかということになると、それはそういう方法が果たして妥当かどうか と、こういうことにもなると思います。加入した上で、じゃあそれをということになると、こ れは寄附行為以外はあるいはないのかもしれません。これは制度の中での議論として理解をし てもらわなければならないこともあるのではないかと、こういうふうに思っております。また、 こうした制度と言いますのは、今、私は今度選挙によって 4年間の任期市民にいただきました。 これで市長という職が終わるわけじゃないんです。次の 4年間は誰が市長をするのか。次の 4 年間は誰が。ずうっと続くわけです。この時にどういう制度がいいのかどうかということも考 えていなければ、 1つの事象だけでということが果たして妥当なやり方だろうかなと、こうい うふうに思います。ただ特別な事情があっていわゆる減額措置をするとか、これは今でも 3パ ーセントいたしておりますけれども、そうした特殊事情に伴ってどういうふうにするかという のは、これはまた別のやり方の話でありますので、制度論としていかにあるべきかというのは、 これは長期的なものとして議論し、考えていかなければいけないことじゃなかろうかと、こう いうふうに私は判断をいたしております。 〇総務課長(塩賀千弘) 退職金の額について御質問がありましたが、今、市長申し上げました 鹿児島県市町村職員退職手当組合、こちらの方の特別職の職員の退職手当に関する条例という のがあります。これで市町村長にあっては勤続期間 1年につき 100分の 500というようなこと になっております。 4年間ということで計算しますと 1,670万という数字が出て参ります。以 上です。 - 135 - 〇1番議員(清水春男) ほんと市長の言われんとするのも、退職組合に加入して、そしてその 制度の中でやっているんだから何も問題はないんだということを言われます。しかし、事実南 さつまとしてほんと 1市 4町が合併をして新たなまちをスタートしたと。それで今回の、報酬 審議会じゃない、ごめんなさい。その中で、合併協議会の中で決めたことも当分の間は 3パー セント財政が厳しいから減額しようということを決めたわけですよね。言えばこれもその特別 な事情ということでやったということであればですね、この退職金の問題にしても私はそうい う特別な事情という点を考えればできないことはないんじゃないかなというふうに逆には思い ますね。ですから、先ほど言いまして、言えばありましたように、 1,670万言えば 4年間勤め て退職金ももらえる。じゃあそういう会社がほんと言えばどこにあるかと言ったら、それはも うないというのも事実だし、ほんとそいだけある面、ああ、よかなあちほんと市民からは言わ れると。だけど、ほんとそれが、いろんなこの市政の中でほんと市長がもうそいだけのことを やって、おお、ようやってくれたという、市民もそひこぐらいはもろてよかよという言えば方 向があればだけれども、現実それは 4年後でないと分からないというのもありますよね。だけ ど、ほんと今の、こういう今後、先ほどあったように、その配食の問題にしても、また、いろ んなこれからの制度がこう進む中でどんどん調整をせざる、する方向性というのがいろいろ出 てくるんですよね。水道の問題も 5年、言えば 5年間かけてどうなるかというのもまだ決まっ てない。いろんなことが住民の市民生活にどっと今度はこれから出てくるんですよね。そうい う中でやはりそういう問題点が今後あるという点でいけば、特別な事情としてここはじゃあそ のあれしようかと、減らそうという考えを私は持っても何も問題はないんじゃないか。逆にそ ういうふうな考えがね、市長がそうなっていくと、なお今度は職員も、ああ、市長さんもそひ こしてくれたと、そいやれば頑張らんといかんなというまた一面のやる気というのもまた出て くる面もあるんじゃないか。それは人間ですからいろいろありますけどね。だから、そういう 点を考えたときにほんとこの市長、今言われた 1,670万円というのが本当に適当と思うのか。 またほんと下げてもいいと、言えばその高いと思うか、安いと思うか、適当と思うか。この点 ぜひ答えてください。 〇市長(川野信男) 先ほども申し上げましたとおり、全県一律、一緒の組合の中で決めてござ います。職員にいたしましても、この町の職員はこうすべきだ。あの町の職員はこうすべきだ。 そういう話じゃないわけです。職員の給料、これはそれぞれの地域によって給料表というのが あって決めております。退職の制度をどうするかというのは、これは一律、一律といいましょ うか、こういう組織をつくってここでやろうと、こういうようなことで決めたわけでございま す。じゃあこれをどうするか。ここだけはじゃあ下げようということになると、これは条例と か、おそらく、組織がございますので、みんな集まって決めるわけです。あの町のあの人がち ょっと働きが悪いから減らせようかとか、そういうようなことになるのかどうか。こういうよ うなことではない。そして、また、これは退職金についてはその人のやった功労に対する報酬 - 136 - 金とは事性格が違うと思います。今退職金の割合がいくらであるかということは社会的な通念 の中からこれまで決められてきておるというふうに思っております。それぞれの首長が今集ま ってじゃあどうしようか、こうしようかというふうに決めたわけじゃございませんで、ずうっ とこういう組織をつくった時から議論をして決めてきたと、こういうような経緯があると、こ ういうふうに思っております。仮に、仮にですよ私が私の分だけを引下げをすると、こういう ようなことが条例上果たしてこれは現実の問題として可能かどうかということになりますと、 大変これは私は難しい話だろうと、こういうふうに思います。 〇1番議員(清水春男) ほんと難しいというか、ほんとある面こういう組織、制度があって、 それを崩すというのは大変なやっぱりある面勇気の要ることの部分があると思うんですよね。 だけど、私はこういう制度も絶対できないということはないと思うんですよね。だから、条例 を決めるというのは、また議員さん、議会に諮って決めるというのもあるし、やっぱりその場 その場でも、だから、いろいろ条件があり、これはもう特別な場合としてやりましょうという 形でいろんな所でそういう形でやってる所もあるわけでしょう。だから、私はそういう点でい けば、その先ほど質問をしましたけれども、答弁がありませんでしたけれども、 1,670万とい うその問題の額に対しての安いか、高いか、適当かというその分でのねまた判断がやはり自分 の、それはもうほんと自分のことをある面決めるということでいけば大変難しいと。俺がこう やったから、今度はほかん人に、また我が次なった時にそん人に困らせんどかいねえという思 いもあるかもしれんけれども、しかし、それは制度をその変えるというんじゃなくて、その時 は特別だったんだということでまた元に戻すこともできるわけでしょう、決める時に。だから、 そういう点で、そこはいろいろ方法論というのもあるんでしょうけれども、しかし、私はやは り住民、市民感情としてどうかということを質問してますので、ぜひ答弁をお願いします。 〇市長(川野信男) この鹿児島県市町村職員退職手当組合に加入をいたしております以上、そ の中の 1つだけが違うんだということは、これは物理的に不可能とは申し上げませんけれども、 大変これは私はあり得ないといいましょうか、あるいはあってはいけないことじゃないかなと いうふうに思います。これは退職金が高いかどうか。これは私が判断するわけではございませ んで、皆さんでこうした条例を決めてやっておるわけですから、その判断に任せたいと、こう いうふうに思っておりますが、ただいろんな制度がございます。報酬にしてもそうでございま す。あるいは勤務条件にいたしましてもそうでございます。職員だって、私だって、議員の皆 さんだってそうです。そういう制度の中で私も立候補して市民の御理解をいただいた。皆さん 方も立候補してそういう制度の中で御当選された。この制度がおかしいと。議員もまだ少なく ていいじゃないかと言われる人もおるかもしれません。しかし、この南さつまでは27人が妥当 だという制度の中で立候補し、それぞれ御当選されたわけでございますので、そのことを今ど うだという話は、ちょっと私は別な次元の話じゃなかろうかと、こういうふうに思っておりま す。制度の改善というのはいろんな面でしなければなりませんけれども、今、私がいろんなこ - 137 - とをしよう。あるいは報酬にいたしましても一人一人の報酬がどうだと、皆さんもおそらくそ うだろうと思います。報酬が高いと思っていらっしゃる方もおる。いや、これでも安いと思っ ていらっしゃる方もおるかもしれません。だからといって俺の報酬は半分でいいよと言ったっ て、それが制度的に、可能ではないとはいたしましても、多分可能では、現実問題としては可 能ではないと、こういうふうに思います。今報酬審議会等で決めた、条例の中で議員の報酬は これだけだと、こういうふうに決めてございます。清水議員が俺ん分半分でいいよと言って条 例の中で織り込めるかどうか、物理的に。織り込めるんでしょうかね、よく分かりませんけど。 同じだと思います。みんなで決めた制度でありますから、こうした制度というのはやっぱりみ んなで守るということが大事なことではないでしょうか。 〇1番議員(清水春男) 制度を守ると、作ったものを守るというのは、それは 1つのその決ま りですから守るというのは分かります。だけど、先ほどあったように、その言えば合併協議会 の中でも一応これだけの報酬を決めた。しかし、 3パーセント削減をしようということもまた 決めたわけですよね。そういう部分でいけば、それはだからその本当に特別な場合としての判 断としてそういうことができるということであるわけですから、だから、絶対それが何も崩せ られないということには私はならないという思いがあって、また、さっきから言ってるように、 市民感情としては、やはり財政が厳しい中で今後がほんといろいろ制度が変わってくる。そう いう中であるもんだから、ぜひ、そういうことで質問しています。ですから、ぜひそういうこ とは私の意見として聴いていってほしいと思います。終わります。 〇議長(石井博美) ここで休憩いたします。再開は15時10分といたします。 休憩 午後 2時53分 再開 午後 3時10分 〇議長(石井博美) 再開いたします。 次に、大迫久光議員の発言を許可します。 [大迫久光議員 一般質問席] 〇19番議員(大迫久光) 午後 3時10分 冒頭から非常にローカルな話題ですけれども、まず、南さつま市笠 沙町谷山集落段々畑の今後の利活用ということについてお伺いいたします。笠沙町谷山集落の 段々畑は昭和30年代頃から40年代にかけて耕作地として使われてましたが、近年過疎化・高齢 化により畑も荒廃し、雑木林と化していました。耕作地として使われていた当時は食物生産の 目的以外にはそれほど重要視されていませんでした。しかし、時は移り、価値観の変化ととも に、天まで届くような手積みの石垣は他に類を見ない素晴らしい景観として見直されることと なりました。この貴重な資源を観光に利用できないかと平成16年度より復興に着手し、その素 晴らしい景観は再び蘇ったところです。また、平成17年には段々畑再利用計画検討委員会も設 置され、段々畑の今後の活用について議論を深めてきたところであります。これまで笠沙地区 - 138 - の主産業であった水産業も低迷し、農業従事者も少ない現状において、観光という産業は 1つ の光明となり得るものと考えます。また、南さつま市の他地域との連携の中で観光面では大い に利用できる資源であると思います。段々畑のことについて市長は詳しく内容を把握されてい ない部分もあるかと思いますので、余り突っ込んだ議論を市長と交わすことはできないかもし れませんけれども、今回話し合いの爼上に乗せておかなければ、ひょっとするとこの段々畑は 見捨てられてしまうのではないかというそういう思いがありまして一般質問をいたしました。 この段々畑の利用について市長が考えていらっしゃることがあったら、お聴かせいただきたい と思います。それで 1回目の質問を終わります。 〇市長(川野信男) 笠沙地域は、お話もありましたけれども、急峻の山が海に迫った平地に乏 しい地形が多うございます。狭小な段々畑あるいは棚田が山の頂まで切り開かれている状況で ございます。しかしながら、これらは耕作条件が厳しいことから耕作放棄も進み、一部山林化 するなどかつての面影も失われつつございます。中でも谷山地区の段々畑は大変急峻な地形に あり、先人たちによって積み上げられた段々畑の石垣は畑の面積よりも大きいほどで、先人た ちの偉業を感じたところでございます。実は私も歩いて上ってみました。よくまだ分かりませ んけれども、あそこのあの何ですか、ツワブキの花を背にして写真を撮っていただきました。 素晴らしい景観、素晴らしいものだと、こういうようなことも感じております。この石垣に歴 史的文化遺産並びに観光資源として着目をいたしまして、今お話もありましたけれども、昭和 30年から40年代の日本の原風景として復活させるとともに、観光農園として利用することが旧 笠沙町総合振興計画の中に盛り込まれておるということについても承知をいたしてございます。 平成16年度から国の緊急雇用創出特別基金事業や県の特定地域元気おこし事業を活用して荒廃 した段々畑を復元してきており、おびただしい数の石垣が姿を見せておるようでございます。 昨年度までに大方の修正が終わって、現在彼岸花やツワブキの植栽を行っておりますが、観光 資源としての有効活用方策の具体化を図るため、鹿児島大学教授を含めた調査検討委員会を組 織をいたしまして協議が行われているところでございます。年度内に報告をいただける予定で ございますので、これらを基に検討を進めて参りたいと、こういうふうに思っております。こ の段々畑を活用してグリーンツーリズムの推進に役立てられないかという御提案もあったわけ でございますけれども、畑自体の活用方法、管理方法、あるいは関係地区との連携、駐車スペ ースの確保など多くの課題もあるのではないかと思っておりますが、また、この段々畑だけで なくして、海との共演、私は大地と海と共演と、こういうことを申し上げておりますけれども、 その大地だけじゃなくて、海だけではなくて、これが一緒になって共演することによっていろ んな可能性というものが出てきはせんか。今まで資源でなかったものが資源として活用できる のではないか。こういうような思いもございますので、どういうようなやり方がいいのかとい うことをば知恵を出しながら進めていきたいと、こういうような思いをいたしておるところで ございます。 - 139 - 〇19番議員(大迫久光) 思ってもおりませんでした。ちゃんと見てこられたようで、おそら く大変すごい所だなあと思われたと思います。もうはっきり言って 1回上がれば、もう 2回上 がりたくもないような所ですけれども、景観は素晴らしいです。ほんとに四方から山が迫って くるし、素晴らしい所だと自負しております。市長が公約に挙げられた「人と自然が共生する 潤いと安全なまち」という項目の中で「豊かな自然や生態系、景観等を子供たちに確実に継承 する。」ということをおっしゃっております。そういったことも含め、また、今前向きな答弁 をいただきましたので、大変期待いたしております。そしていろんな検討委員会のことなども、 読まれたんでしょうけれども、よく把握一応されていると思いますので、ありがたいことだと 思っております。今グリーンツーリズムのことをおっしゃいましたけれども、私は段々畑を利 用してですね、隣に谷山集落というのがございます。ここの方が畑の所有者なんですけれども、 ここの集落を利用して、何と言うんですか、グリーンツーリズムに利用できないかというよう なことを考えております。とにかく、何と言うんですか、楽な環境に馴れ親しんできている私 たちにとっては、とても大変な所で何を植えていいかなあとか、どうやって管理すればいいか なということが一番問題になるんですけれども、私が思っているのは、ツワを植えてですね、 とにかくツワの花が美しいです。ツワを植えて、行政側にある程度管理してもらいながら、 段々畑についてはですねある程度管理してもらう、少しばかり管理補助を出してもらってです ね。あそこは割とイノシシも出る所なもんですから、ツワはイノシシの被害にも遭いませんの で、ツワは新芽も食べられるし、花も見れる。一挙両得です。それで谷山集落の空き家を利用 してグリーンツーリズム事業を企画して、そしてそこに寝泊まりされるツアー参加者の方にあ る程度管理に係わってもらうのがいいんじゃないかなあということを考えております。今後景 観保持をしていくという観点から、先ほども申しましたように、幾分かの財政負担はどうして も必要だと思うんです。そういった意味で今後段々畑の維持管理のためにわずかばかりの財政 負担ができるんかなと、そのことについてちょっとお聴かせください。 〇市長(川野信男) 大変短い期間でございましたので、あそこに上ったり、写真は撮りました けれども、管理にどういうことが必要なのか。そういうところまでの検討はまだ私ができてお る状況ではございません。ただグリーンツーリズムのお話もありました。今、これまでも旧加 世田市はこの全国的な組織にも加入いたしておりますし、全国的にどういうふうにしようかと いうような動きもございます。そうした中でどういうような位置付けができるのか。何をしな ければならないのか。こういうことを少し検討等をしていく必要があると、こういうふうに思 っております。ただ 1つ申し上げたいことは、例えば、あそこの景観にいたしましても、これ だけで人をいっぱい寄せ集めができるとか、こういうことを考えるのは私は早計だと思ってお ります。いろんな組合せをしなければならない。どういう組合せをするのか。これが山と海と が一体になっていろんな組合せというようなものなど工夫をしなければならないことだと、こ ういうふうに思っております。空き家もいっぱいございます。これとの組合せとか、さっき言 - 140 - いました海との組合せ、それからほかの地域との組合せ、こういうこともあると思っておりま す。さらに、また、これから団塊の世代というのがもう近くやってきます。こうした世の中の 動きとどういうような連動をさせるのかということもございますし、実は、笠沙もそうでござ いますけれども、坊津にも、Iターンと言うんでしょうか、いわゆるその職を求めてというこ とだけじゃなくして、Iターンをしてこっちで住んでいらっしゃる方が幾人かいらっしゃいま す。こうした人たちはやはり自然の景観あるいは温暖、いろんなことを求めての話だろうと思 います。こうした人たちをば呼び込むといいましょうか、そういう方法はできないのかどうか。 こういうこともこれから必要な課題ではなかろうかなというふうに私は思っておりまして、こ れも団塊の世代対策というものも既に庁内的にも組織いたしまして今検討をさせておるところ でございますので、この検討が実は旧加世田での検討でございましたけれども、どっちかとい うと旧加世田よりも、笠沙とか、坊津とか、そういう所がむしろ場所としては適しておるので はなかろうかなと思いながら、選挙で回りながら、ああ、この辺もいいな。いくつか候補も、 候補というか、そういうようなことも頭の中に入れながら回った記憶を持っておりますので、 できるだけそうしたことの地域の活用ができるような方策についてみんなの知恵をかりながら 検討をいたして参りたいというふうに思っております。 〇19番議員(大迫久光) 市長も言われましたように、段々畑だけでは客は呼べないというの は私も十分理解しております。そして今団塊の世代のことをちょっと言われましたけれども、 これは後でまたこれは質問いたしますけれども、団塊の世代は多分笠沙には今の状況では住め ません、はっきり言って。ですから、これは後でまた説明いたします、高齢者対策の所でです ね。それで段々畑の活用についてはですね地元の谷山集落の協力がとにかく大事だと思うんで す。谷山集落と段々畑と絡めてやっていくということを私は考えております。今、谷山集落は ですね戸数が17戸で28人ぐらいの人が住んでおられます。そこで大体ほとんどの人が余り若く ない人で、皆さんは段々畑の活用に係わりたいという気持ちをただ十分持っておられます。先 日話を聴きに行った時もですね「段々畑で作ったツワブキをみんなで加工して佃煮でも作って みようかいというそんな話もしている。」ということを言われました。みんなといな者ばっか いやっどん、そいぐらいはできやせんどかいというような話でした。谷山集落は山間部にあり ますので、いろいろなことを行う場合に余り便利な所ではありませんけれども、かえってそれ が今の時代においては田舎の原風景を残しているということからかえって面白いんでないかと いうことを思います。集落の民家やですね公民館を利用して段々畑を訪れた皆さんに田舎料理 を振る舞うということも考えられるんではないかというふうに思います。また、そのことにつ いてはですね地元の人たちも 「十分やってみたい。」ということも言っておられます。です から、やはりそれを最初やり始めるためのですね舵取り役がどうしても必要ではないだろうか ということなんですけれども、市長も選挙戦の時に赤生木校区内において演説会でツワブキの 活用を言われたそうですけれども、そういったこと、これはよかったなというふうに私は思っ - 141 - たんですが、そういったことも考えてですね、地元のやる気もございますので、今後積極的な 御支援をいただきたいというふうに思うんですが、その辺についていかがでしょう。それと先 ほどまだ答えもらってないんですけれども、維持管理のためのやはり財政負担ですね、これは どうしても景観保持のためには維持管理はしていかないといけないんですよ。だから、全部行 政にやれとは言いませんけれども、ある程度、これは景観保持という観点からですねできない かということは、維持費を出していくべきではないかと思うんですが、以上、負担金、その補 助金と言うんですか、管理費が出せるかということと、それからその地元がいろいろなことを やる時にですね支援ができるかということですね。それについてお聴かせください。 〇市長(川野信男) まず、維持管理のことでございますけれども、先ほども言いましたとおり、 何をすべきかという答えがない。まだ現時点でそこまで持っておりませんので、じゃあ維持管 理をどうするというようなことをお答えできる状況でないということで申し上げなかったわけ でございますが、大変私も通った時に、今満開とまではいかなかったんでしょうけれども、大 変綺麗なツワブキの花が、ツワの花と言うんでしょうか、ツワブキの花と言うんでしょうか、 咲いておりました。きちっと写真を撮ってくださった人もおって、それはまだ持っております けれども、これを何とか活用できないだろうかなというような思いもいたしてございます。た だ、今、さっきも言いましたとおり、活用という面ではいろんなことを知恵を出さなければ、 じゃああの花が咲いておる。じゃあそこに、誰がここに集まってくるかというようなことをば 工夫しなければ、いいよ、いいよと、自分だけいいよ、いいよと言っても、そこに来る人がい なければならない。しかもそれだけで人を集めるとかということは現実の問題として難しい話 でございます。いろんな流れの中でじゃあここにも寄ってみようかとか、大当にもいい所があ るじゃないかとか、野間池にもこういうものがあるじゃないか。そういうような組合せの中で 私は観光というのは成り立ってくるんじゃないかな。ツワだけが、ツワが咲いておるから、あ そこばっかいということじゃなかなかございませんので、そうした 1つの、再三申し上げてお りますとおり、線であり、面としての観光資源開発というのがこれからの課題、その中で 1つ のポイントとしての挙げられるんじゃないかと、こういうふうに思っております。そういう意 味での支援というのは当然にしなければならないとも思っております。 〇19番議員(大迫久光) とにかく景観保持という観点からもですねとにかく手を入れないと すぐ山になってしまうもんですから、ですから、ある程度の管理費が必要だということを言い ましたので、とにかくそれだけは何とか今後考えていただきたいというふうに思っております。 続きまして南さつま市における 5地区の交流策についてということでお伺いいたします。合 併前から心配していましたことは、合併が行われた後、自分のまちや地域が取り残されていく という仮想の心配事が出現し、とにかく自分のまちだけは何とかしなければならないという偏 向した考えに住民が引きずり込まれていくのではないかということでありました。そしてその ことは合併後同じまちの住民として生活していく人々にとって決して幸せなことではないと思 - 142 - います。そこで合併を機にコミュニティレベルでの交流会などを行って住民同士がお互いのま ちを知ることができるような計画を立ち上げることはできないでしょうか。また、そうした試 みを行う民間の団体などに対して期限付きで補助金を交付し、積極的な地域間交流の促進につ なげることはできないでしょうか。お尋ねします。 〇市長(川野信男) 今回合併いたしまして、私は再三申し上げておりますけれども、地域間の 交流というのはまず大変重要なことだと、こういうふうに認識をいたしております。その地域 間交流というのはまず人から始めなければなりません。じゃあどういうようなやり方があるか ということの工夫もこれから検討しなければなりませんが、おっしゃったようなことも 1つの 大きな方法だと思っております。実は、17日ですか、早速新春座談会というのをば、各地域の 代表の方集まっていただきましてそういう場を設けたわけでございますが、その場ではもう自 分たちでそういうグループ、要するに自分のまちのことは知っとるけど、よそのまちは知らな いから、自分たちで一緒になって他の地域を勉強といいましょうか、そういう企画を進めてお ると、こういうようなお話もありました。大変私は結構なことだと、こういうふうに思ってお ります。さらに、また、地域間交流の中でいろんな組織・団体がございます。この組織・団体 というのはどちらかというと従来市を、町を単位といたしてございますので、この組織を広げ ることによって交流というものはできる。その広がった、例えば、連合会とか何とかいろんな 呼び方はあると思います。そうした組織ができることによって、じゃあ今度の会はどこでしよ うか。あそこでしようか。少し勉強にあっちに行ってみようじゃないか。こういうことが生ま れることを期待しておりますし、また、そうしたことのための市としての支援、対応、これも 積極的にやっていきたいと、こういうふうに思っております。ただその時にすぐ補助金云々と いうことの方がいいのかどうかということもありますけれども、制度の確立とするという意味 でどういうようなやり方があるかどうかを含めて検討はいたしたいと、こういうふうに思って おります。 〇19番議員(大迫久光) 私も合併以前からですね 5地区の交流事業については言っていたこ とだったんですけれども、当時やりたいなという話だったんですが、結局しないままに終わっ てしまいました。やっぱり地域間のですね利害関係などを抜きに仲良くやっていくためにもや はりどうしても交流事業が必要だというふうに思っております。私は、私たちみたいにいろん な所と係わりが持てる人は当然簡単にそういった交流ができますけれども、一般市民とか、そ ういった方はなかなかできないと思うんですよね。だから、そうした方々のために、例えば、 旧 1市 4町を巡る市民参加によるバスツアーなどを企画されてはどうかなあというふうなこと も考えております。先ほどの補助金のことにつきましては、私は、会場借上料とか、そういっ た程度の補助金のことを言っております。そんな多額なことは思っておりません。むしろ地域 おこしのグループとか、そういった人たちはただでもいいというぐらいに思っているはずです。 ですから、そうした方々を利用して積極的に進めることが重要だと思いますので、施設借上料 - 143 - とか、そういったものに対して補助金ができないだろうかということを言っておりますので、 そういったふうに御理解いただきたいと思います。今申し上げましたバスツアーに加え、また、 自治公民館同士の交流会とかですね、それから農業団体、漁業団体とか、いろんな団体による 交流事業、そういったものを次々に企画する必要があると思うんですけれども、いかがでしょ うか。 〇市長(川野信男) おっしゃるとおりでございまして、そうしたもうそれぞれの団体・組織を 通じましてできるだけ幅広く交流ができる体制づくり、こういうものを積極的にまず当面はや っていかなければならない。当面やりますと、おのずとその団体が育ってきて一体化するわけ です。一体化をするまでの間いろんな手だてというものが必要であると、こういうふうに思っ ております。大変卑近な例でございますけれども、実は市の職員で、市といいましょうか、こ の地域内の市町村職員でございますが、広域で交流をやろうじゃないかということで新規採用 職員を一緒に研修をする場を設けました。そしてその時に自分のまちだけじゃなくて、他の地 域を巡りをしようじゃないかということで、これ 2年前で、 3年前でしょうか、スタートをい たしておりますが、二、三日前に聴きましたら、この職員の人たちは毎月 1回、今流行りと言 うんでしょうか、飲ん方をしておると。まさにこれが交流をずうっとしておると、こういうよ うな結果につながっておるわけです。いろんな私はやり方があると思っております。そうした やり方をば、交流の場を積極的にこれから当面とにかく早くしていかなければならない。こう いうふうに思っておりますので、どういうやり方があるのか、いいのかということについての 御助言もいただければありがたいかと思います。 〇19番議員(大迫久光) 今提案しましたバスツアーとか、そういったものもぜひとも企てて みていただきたいというふうに思います。別な考えとしますとですね、かえってこうした、そ うしていろんなことをすることによって溝が深まっていくのではないかというような考え方も あるのかもしれません。自然体で考えますと、合併してしまったのだから、特別なことをしな くても、同じまちの住民としてやっていけるだろうということも考えられるのかもしれません けれども、やはりなかなかですね、住民の気持ちとしては取り残されるという気持ちがありま して、これはもう致し方のないことだろうというふうに思います。議員としてもそういった町 民の心配を解消するために何かこう選ばれているんじゃないかなあというような気もするんで すが、市長もまずは住民の融和ということを昨日の一般質問でもしつこいほど言われましたけ れども、集落でも、校区でも、それぞれのまちでもですねほかより勝りたいという気持ちはや はりあると思うんですよね。これはもう人間が持っている本能であるというふうに考えます。 ですから、そうしたことを少しでも解消するために、やはりお互いが理解し合って、このまち はこんなことがあっで、こうしてやらんなすまんねえというふうにですねお互いに理解し合う ことが必要だろうと思います。融和の促進のために住民の交流事業はぜひとも積極的に進めて いただきたいというふうに思います。 - 144 - 続きまして 3番目の南さつま市内の周辺地域における高齢者等の支援策についてということ でお伺いいたします。笠沙町の主に山間部にはですね非常に厳しい条件の下に生活している高 齢者がたくさんおられます。高齢化が進む現状において極端に過疎化が進行している地域では 自治組織の充実や行政の支援なくしてはそうした方々は生活できないような状況であります。 そうした地域においては身体不自由となってからの不安からますます人が寄り付かなくなりま すし、定年後などに田舎暮らしを望む人にとってもこうした老後の不安を考えるとなかなか田 舎で暮らすことを決断しにくいというのが現状であろうと思います。今回は地元の、ここの笠 沙の地元のことしか言いませんけれども、そうした方々の住まわれている所はおそらく町内に いっぱいあるというふうに、市内にいっぱいあるというふうに考えております。今後こうした 周辺部におけるですね高齢者対策についてどのような方向性で市長は進めたいというふうに考 えておられますか。そのことについてお伺いいたします。 〇市長(川野信男) まず、取り残されてくるのではないかという不安、これは御質問では最後 はなかったかもしれませんけれども、実は私も合併協議の際にも、さらに、また、選挙戦を通 じて回る中で一番感じたのがそういうようなお声でございます。しかもこの地域によってその 声の温度差が大分あるなということまで感じました。いろいろ私は御説明を申し上げても参り ましたけれども、合併したことによって取り残されるということはまず私はまずないというふ うに確信をいたしております。あるいはしなければ、自分のまちだ、ほかのまちだということ になりますから、それぞれのまちが自分のまちを中心としてまちづくりをいたします。合併い たしますと全体が自分のまちですから、全体が浮揚、発展するようにやるのが、これは政治の 仕事であります。議員の皆さんもそうだと思います。ただ住民ではそういう理解といいましょ うか、なかなか難しい。合併しちゃうと、そのことによってむしろどっか一極集中になるんじ ゃないかという不安があるのは、これはもうやむを得ないとしても、そうでないんだというこ とをぜひ私は議員の皆さんにも住民の皆さんにお話をしていただきたいと、こういうふうに思 っております。よく合併すると合併前からするとあの地区は人口が減ったじゃないかとか、こ の地区はこうなったじゃないかと、こういうようなことが例示されております。しかし、それ は合併したからということじゃなくて、もっと別な要素で出てきておるんだというようなこと でございます。これは少し時間かかりますけれども、例えば、奄美に加計呂麻という所がござ います。合併したことによって確か 3分の 1ぐらいの人口が減ったと思っておりますが、これ は合併したからだとよく例に出されていますが、私は、合併したからではなくって、社会情勢 の大きな変革の中でされてきた。 3分の 1の人口が減ったというのは、何もその加計呂麻だけ じゃなくして、地域によっては合併しなかった所だってたくさん出てきておりますので、そう いう例というのは、これは住民にむしろ不安を増幅させることではないか。こういうふうに思 っております。具体の例えば例で申し上げますと、加世田と万世合併いたしました。50年前で ございます。その時の人口比と今は一緒なんです。というのは、おそらく合併してなければ人 - 145 - 口比の割合は変わってきておったかもしれません。同じまちであると、同じまちが均等に振興 するようにするのが政治の世界でありますから、政治に携わる者、合併したから特別あそこだ けをばというようなことは、これはもう誰も思っていらっしゃらないと思いますので、どうぞ そうした不安はみんなで解消していただきますよう私からもお願いをいたしておきたいと思い ます。本論でございますけれども、福祉の問題でございます。本市の一部の地域では高齢化率 が50パーセントを超える地域もございます。体が不自由になり、買物も困難な一人暮らしの高 齢者も増えつつある状況でございます。地域の様々な活動の維持や道路、交通、防災、防犯な ど生活環境にも不安を持つ状況もあろうかと思っております。このような高齢者が極めて多い 地域の活性化を図ることは本市の施策の大きな 1つにもなるわけでございます。在宅高齢者の 福祉施策といたしましては、高齢者の訪問給食事業をはじめ、在宅福祉アドバイザー事業、あ るいは生きがい対策型デイサービス事業などこれまで全市で取り組んできております、全市と 言いますのは旧市町のことでございますけれども。また、一部の地域では、これは加世田市で ございますけれども、ふれあいのまちづくり事業による地域のネットワークづくりを進め地域 の交流や支え合いを高めてきております。今後安心して地域で暮らせるよう実態等も含めたい ろいろな検討をするとともに、介護保険制度見直しによる地域包括支援センター創設や地域支 援事業、あるいは高齢者保健福祉計画、介護保険事業計画の見直しの中で今後の高齢者、高齢 化社会に対応した取組みを盛り込んでいかなければならないことであると、斯様に考えておる わけでございます。また、大きな福祉施策の計画として地域福祉計画の策定も予定されており ます。その際には高齢者の課題について地域の声を十分反映させるよう意見を聴いて施策に取 り組んで参りたい。こういうふうに考えておるところでございます。 〇19番議員(大迫久光) 今、市長いろいろな施策を述べられましたけれども、確かに行政側 としてはいろんな施策を考えているんですが、考えてやっていらっしゃるわけですけれども、 なかなかそれだけではどうにもならない部分があるんですよね。実際に市長も今度の選挙でい ろんな所を回られたとおっしゃいましたけれども、おそらくとんでもない所には行っていらっ しゃらないと思います。とんでもないという言い方をすると失礼ですけれども、とんでもない 所があるんです。ですからね、私は、今度の本会議の開催に当たりまして市長は「すこやかで 共に支え合う安心なまちづくり」ということを言われました。私が思っていたこととまるで同 じことを市長がおっしゃいましたので、 1つ安心を覚えたところでございますけれども、私は 自分の考えの中で人々が共に助け合い、安心して生活できる地域づくりということを常に考え ております。市街地は別として、周辺地域では高齢者が生活するにはとても大変な所がござい ます。何でもできる若いうちはどこでも生活できますけれども、自然が素晴らしく、食べ物も 自分で作ったりですね、田舎はほんとにいい所なんです。ところが、体の自由がきかなくなる とこんなに住みにくい所はほかにはございません。ですから、そんな時こそやっぱり必要なの は公民館などの自治組織や隣組などの助け合い組織であろうかと思っております。若者の定住 - 146 - のことがよく言われますけれども、年をとってから安心して生活できるという保障がない限り ですね若者は住み付かないと思うんですよ。基本的に高齢者対策イコール若者対策であるとい うふうに私は考えております。ですから、とにかく高齢化が進んだ過疎地域におきましてはで すねお互いに助け合って生活する環境づくりを構築することがとても重要なことだというふう に思います。今回ですね笠沙地区の厳しい環境の中で生活をされていらっしゃる方にいろいろ 話を聴きに行きました。私もそれまではこんな所があるということを知らなかったんですが、 今回の選挙で私も町内隅なく回って初めて知ったんですけれども、一番困っておられるのがや はり買物とですね病院への通院とか、そういったことのようです。買物については農協などに 頼んで持ってきてもらう。病院については近くにいる人が出掛けられる時に一緒に乗せていっ てもらうとかですね、そういったことでした。私が思っていますのは、行政が集落などに、す ぐ補助金のことを言いますけれども、補助金を交付してそうした高齢者の支援事業を行うとい うことを思っております。例えば、集落内に定年を迎えて元気な方は割といらっしゃると思い ますので、そうした方々に買物に行く日や病院に行く日をですね決めてですね生活の支援を行 ってもらうようにすればどうだろうかというふうに思っております。そうした体系を築くこと によってですね少し生活に不安がある高齢者でも何とか住める環境は形成できるというふうに 思います。そうした支援事業についてやってみる気はないですか、市長。 〇市長(川野信男) 地域の実態それぞれ違っておる。まだ私も知っていない点がいっぱいある と思います。できるだけあちこち回りました。おっしゃるような話の中で、例えば、野間池の 方に診療所もございます。あれは週に 2日でしたかね、それぞれ開設しておるようでございま すが、というのは、やっぱりそのお年寄りが車で動けないから、どうしても近くに診療所がな いといかんというようなことでその日、それぞれ診療所を設けておるようでございます。買物 についてもございます。今、介護保険制度の中でもいろんな施策が講じられておりますし、そ れと組合せながらどうしたらいいのかというようなことなどもあると思っております。最初の お話の中でもございましたけれども、地域全体でどういうふうにして支え合いができるのかと いうようなこと、まずこの辺も私は大事なことだと、こういうふうに思っておりまして、ふれ あいまちづくり事業というものをば試験的にずうっとやってきた経緯もございます。これはそ ういう事業というもの、そういうやり方というのも地域によって本当に成り立つのかどうかと、 こういうこともあるかと思います。といいますのは、ある集団といいましょうか、地域の中に 相当の、相当というのは、ある戸数、人がいなければ、いくらふれあいまちづくりをお互いに 支援すると言いましても、支援する人がいなければどうなんだと、こういうようなこともあり ますので、要するに地域の実態というのをもう少し私も勉強をいたしましてどういうような対 応が必要であるのかということの検討はさせていただきたいと、こういうふうに思っておりま す。今買物の話もありました。地域によっては、買物といいましょうか、車で生活必需品を、 何といいましょうか、巡回しながら地域の人たちにお売りをすると、こういうようなケースも - 147 - あちこちあったようでございますので、この辺の制度というのもどういうふうなものなのかと いうこともよく承知をいたしておりませんので、よく勉強をいたしてみたいと、こういうふう に思っております。とんでもない地域ですか、そういう所はないと思いますけれども、こうい う所がないようにするのが政治の世界であるかもしれません。 〇19番議員(大迫久光) 今、市長が介護保険制度のこともおっしゃいましたけれども、この 介護保険というのがまたとんでもないがんでですね、国が積極的に進めている在宅介護という のがございますけれども、今、一般的に今の介護保険制度はですねやり方によっては割と簡単 に介護認定を受けられるんですよ、簡単に。ですから、施設介護では施設の建築にも数億円掛 かりますし、また、それだけのお金を掛けてですねたった50人程度の高齢者しか見ることがで きないんですよ。ですから、運営に対しても多額の税金が投与されますし、しかし、在宅であ ればそれほど費用は掛かりません。問題はそれを誰が見るかということなんですよね、やはり。 今、市長がおっしゃいました集落に人がいない所はどうするんだということを言われましたけ れども、これは集落合併という手もあるんですよ。私は集落合併というのは嘱託合併をすれば 簡単にできるというふうに思っております。嘱託合併についても議論も持っておりますが、今 日はもうちょっと、これに通告しておりませんので、そのことについては申し上げませんけれ ども、集落合併という手もあると思いますので、いろいろやり方はあるんだろうというふうに 思います。やはりですね多くの高齢者の方はですね生活するのにとても不便であるにもかかわ らず、いよいよ自立できなくなるまでその住みよい我が家を離れたがらないようなんですよね。 いろんな所に行って聴いてみましたけれども、どんな辺鄙な所に住んでおられる方もやはり住 めば都だというふうにおっしゃいます。ということは、在宅支援をしてくれる人がいればです ね、いよいよ施設に入るという段階までに至らなければ、そこで生活できるということなんで すよね。今の制度ではホームヘルパーにしましてもいろいろ制限がありますし、また、先ほど もありましたが、介護保険制度の改革でですね給食サービスも介護認定を受けなければ受給で きないようになります。また、給食サービスもですねお金が払えないんですよね、ある意味。 そういったこともあって受けられないという人もたくさんいらっしゃるんです。ですから、や はり介護保険の認定を受けて高いお金を払って介護サービスを受けるよりも、集落や自治組織 あるいはNPOなどを利用して生活支援を行うことこそが今後の高齢者対策に重要な施策であ ろうというふうに思います。形的には在宅での生活支援のために行政が支援するということに もなりますけれども、介護保険料のですね、介護保険料の抑制のためにもやってみる価値が私 はあるんじゃないかというふうに思っております。とにかく地域で在宅支援ができるうちはで すねそうしてあげることが高齢者にとっては幸せなんではないかというふうに思いますが、い かがですか。 〇市長(川野信男) 在宅支援だけで事が済むとは思っておりません。しかし、この制度を十分 活用しながら、それでできないものをどのように補っていくかと、こういうことが大事じゃな - 148 - いかと、こういうふうに思っております。当然にどのような施策を講じましても必要な財源と いうものもございますので、いろんな国の制度を活用しながら、それで十分だとは決して私も 思っておりません。在宅の制度もございますれば、施設介護の制度もございます。あるいはそ れにならないようないわゆる事前の対策というものもあると思います。要は地域のコミュニテ ィをどういうふうにして大事にしていくかということじゃなかろうか。その施策、その方法と いうのは地域によっても異なると思いますので、地域の実態を踏まえながら、どういうような やり方がいいかということの検討、研究をする必要があるという認識は私も持っております。 〇19番議員(大迫久光) 在宅支援ですべてが済むわけではないというのは、これはよく分か っております。しかし、在宅支援を支える、みんなで支え合うことによって少なくとも介護費 用に掛かるお金は減らせるということを私は言ってるわけです。ですから、そういったことに 努力してくださいということを言ってるわけです。先ほどちょっと失礼な言い方でとんでもな い所に人が住んでいるというふうに言いましたけれども、市長にもぜひそういう所も見ていた だきたいものだというふうに思います。中にはですね車を置いて 1キロぐらい歩かないと歩け ないような所に独居老人が住んでいらっしゃる所が結構あるんですよ。ですから、市街地周辺 の便利な所に住んでいらっしゃっても高齢者はそれはそれなりに大変、大変なんだろうという ふうに思いますが、とにかく山間部やですね急傾斜地域に住んでいらっしゃる方と比較すると 基本的にもう生活条件の格差がもう違っております。ですから、今後これらを何らかの形で手 助けしていかないと、加世田の街やですね商店や病院などが身近にある便利な所にしか人はも う住み付かなくなるというふうに思います。日本においても都市部に人が集中するのはそうい うことだろうと思いますので、何と言うんですか、先ほども言いましたように、田舎において はやはり高齢者対策は若者対策であるというふうに思っております。また、地域の助け合い組 織の充実はですね同時にですね子供たちの健全育成にも大きく係わってくると思うんですよ。 昔は地域の教育力が充実していたからこそですねとんでもない犯罪も起こらない状況にあった んですけれども、今はそういった状況が変わりつつあります。ですから、いろんな意味でやは り地域で協力し合い高齢者対策を講じるということは必要なことであると思いますので、今後 ぜひとも努力していただきたいというふうに考えます。 続きまして金峰ダムの多目的利用についてということでお伺いいたします。金峰ダムが完成 し、ダムの展望所において休憩をする時にはダムの周辺部を眺めながらいろんなことを考えて おりました。貯水し、単に農業用に利用するのみならず、いろいろと湖を利用したイベントや 憩いの空間として利用できないかと思っております。国内のいろいろなダムにおいても、堤体 の見学などは別にしても、実に多くの催しが開催されております。鹿児島市にも近く、人々の 往来が頻繁な場所でもありますので、やり方によっては多彩な催しが開催できると思います。 いろいろと批判の材料にもなりやすいダムではありますが、それを利用することによって少し でもダムに対する理解が得られ、また、同時に地域おこしの材料になるのであれば、それは大 - 149 - 変素晴らしいことであると思います。金峰町もいよいよ我がまちとなり、発言の機会を得るこ とができましたので、ダム湖の活用について今後の市長の考え方をお聴かせください。 〇企画政策部長(上野哲郎) 金峰ダムについてでございますけれども、金峰ダムにつきまして は農業ダムとして建設されております。鹿児島県の管理施設であります。実際の管理につきま しては鹿児島県と金峰土地改良区が維持管理契約を結んでダムに蓄えられました水の活用を行 っている状況でございます。御質問のダム湖の活用策につきましては、現在までのところでは 事故等の発生や水質汚染が懸念されたため、計画を持っていない状況でございます。イベント や憩いの空間として湖面を利用するとなりますと、洪水吐からの転落の事故を防止するための フェンス等の施設の設置や、行政として使用するとなりますと関係各機関との綿密な協議が必 要となります。また、以前のことになりますが、湖面による事故防止のため、金峰ダム、県、 警察署、学校関係者、行政各担当者が現地調査を行い、その後立入禁止の看板を設置している 経緯もございます。ただ県内におきましては国管理の高隅ダム等におきましては多目的使用承 認契約を結んでいる事例等もあるようでございます。今後はこれまでの経緯も踏まえてダム湖 の活用について多角的な検討が必要になるかというふうに思っております。以上でございます。 〇19番議員(大迫久光) 市長の考えも聴きたかったんですけれども、大体行政というのはそ ういったふうに答えますよね。何と言うんですか、まずやらないという方向で決めるんですね。 それからいろいろいろんな要望等とか出てきてようやく動き出すのが行政なんですけれども、 私もダム湖の利用ということについてはですね、ネットでちょっと調べてみましたら、恐ろし いほどの催しをやっております、どこも。ですから、できないはずはないんだと思うんですよ。 それと、何と言うんですか、私も県民体育大会のカヌー競技をですね鶴田ダムで行ったことも ありますので、絶対できないことはないはずです。だから、今後ですね水辺を利用した催しと いうことを考えるとですねやはりカヌーによる湖面からの散策とかですね、周辺地域に散策道 を設けて催し物を開催するということが考えられると思うんです。中にはダム湖でですねフリ ーマーケットをやったりですね、コンサートを行ったりですね、花火大会をしている所もあり ます。ですから、そういったことに踏み込んでやはりやってみる必要があるんじゃないかなと いうふうに思います。先日金峰ダムに行ってみたんですが、堤体内はですね侵入禁止になって おりまして、下の管理塔に下がる道路も立入禁止になっておりました。何かこう見ていてやは り近寄り難いという雰囲気があったですね。ですから、体験型のイベントとかですね、観光に 人気が集まっている昨今でありますから、やはりカヌー大会とかですね、釣り大会などをやっ てみればどうかなと思います。中でも最近注目を浴びてきているのがドラゴンボートです。こ れは正式には22人乗りの舟を使ってですね20人で舟を漕いで競技するもんですけれども、現在 ローカルな大会では12人乗って10人漕ぎというのが主流となっておりまして、県内でも菱刈、 根占、鶴田、上屋久などで行われておりまして、選手だけでも10人は必ずやってきますし、応 援の家族やですね見物客を含めると相当な人間が集まります。根占では今年も県内外からです - 150 - ね、また、外国まで含めて 120チームが参加し、観客数は、観客動員数は 1万 5,000人ぐらい ありました。ほかの地域ではですねこれほどの参加チームはありませんが、回を重ねるうちに 参加チームが徐々に増えてきております。また、根占では前夜祭などを行って地域をアピール する催しなども行われておりまして、また行きたいというチームがかなりございます。私も県 外のチームをいっぱい友達がいますけど、みんな来て、また来たいなというふうに言いますの で、十分使えるんじゃないかなあというふうに思います。カヌーなどはですねB&G財団の補 助金で購入するという手だてもありますし、ドラゴンボートについては笠沙町が所有していま すので、それらを利用して湖面で競技を行うということができるんだと思います。ですから、 ダム湖周辺もですね子供たちの学習の場として昆虫や野鳥の生態を観察したりですね、水辺の 生物を観察したり、学習の場として十分利用できるというふうに思います。まず、危ない、危 ないでは始まらないと思いますので、今後やはり前向きにそういった活動を起こすという団体 が現れたらですね支援してやりましょうという方向にいきませんか、市長。 〇市長(川野信男) 先ほど部長からも答弁させましたけれども、部長が答弁したのは私と十分 打ち合わせをした上での答弁いたしておりますので、そういうふうに御理解もいただきたいと 思います。危ない、危ない。あるいはやらない、やらない。これは危ない、危険を回避するこ と、これはもう絶対条件であります。それからやらない、やらないというのは、行政は一般的 にそうじゃないかというようなお話もございますけれども、これまでダムを管理をしておりま した旧金峰町で方針として決めたことをば今申し上げたわけでございまして、これからどうす るかということについては、これは時間の経過というものもあります。といいますのは、鶴田 ダムにいたしましてもあれを造った時にほとんど利用というのはさせなかった、しなかったと いう経緯もあります。といいますのは、管理がある程度安定しなければ、この危険をどういう ふうに回避するかという責任が持てないからいたさなかった。それが安定いたしますと、じゃ あこういうような活用をしようじゃないかというような経緯が私はあると思います。したがっ て、危ない、危ないだけじゃなくて、危ない、危険を回避しながら、じゃあ何ができるかとい うことの検討というのは十分必要ではなかろうかというふうに思います。私は、この金峰ダム だけじゃなくして、川辺にもダムがございます。こせの滝もございます。こうした水というも のを 1つのキーワードにした何かできんのかなということは前々からこう考えておりましたけ れども、なかなかいい知恵が私の頭には浮かんできませんけれども、今お話がありましたよう ないろんな方法もあるのかなというふうな思いをしながら聴いておりました。再三申し上げま すけれども、資源というのは、活かさな資源でないわけだから、これを資源として活用する方 法があるのかどうか。また、ほかの所で例えばドラゴンボートをやっとるから、じゃあここで も同じようなことが成功するんだとかというようなことも、これは非常にそれぞれの地域とか、 いろんな事情がありますから、考えなければならないことであるし、また、この地域ではかな り多くのイベントもございます。こうしたイベントをさらに増やしていくということについて - 151 - のいろんな課題もあると思いますので、そうしたことなども踏まえながら、どう対応するかと いうことについては、御助言もございましたので、私どもも検討、研究して参りたいと思いま す。 〇19番議員(大迫久光) 行政側としてはですねやっぱりある程度しっかりした管理体制が整 っていないとできないというのは、それはよく分かります。鶴田ダムでやった時はですね簡単 なことでした。みんな救命胴衣を着ければ、それでいいということでしたので、簡単なんです よね。ですから、私はやはり金峰ダムが利用できないかと思うんです。ちょうど通って行く所 にありますし、鹿児島にも近いですし、いろんな所からやってくるのにもいいんですよね。空 港からもすぐ来れますし、ですから、外から来る人、県外から来る人も来やすいと思うんです よね。ですから、これは金峰ダムは使えるなあというふうに思っております。私が思っている のは、砂の祭典とですね金峰ダムを利用したイベント、そして段々畑を利用したイベントを同 時に企画すればどうかなあというふうに思います。砂の祭典を見て、はい、さようならと、た った 1日だけ南さつま市を訪れるのではなくてですね、やはり宿泊の可能性が出てきますので、 これは地域にとってもやはりいろんな意味でプラスになるというふうに思います。訪れた人に とってもですねいろんな楽しみを共有できるわけですから、これはいいと思うんですよね。ド ラゴンボートに参加して、砂の祭典で楽しんで、笠沙の段々畑の素晴らしい景観を楽しんで、 ツワブキとブリの煮染めを食べてですね、そして笠沙恵比寿やその他のいろいろな所を観光を してですね、そしてそれぞれの地域の施設に宿泊して帰るというやはり点から線になるじゃな いですか、市長。ですから、流れとしては素晴らしいことができると思うんですよ。これもや はり 5つの地域が連携してこそ可能なことですので、夢のような話ではありますけれども、や る気のあるそういった団体とかがあればですね決して難しいことではないと、私はそういうふ うに思っております。ですから、イベントにしても、例えば、一番みんなやりたくない、 5月 の連休の頃に開催されるんですが、ひょっとするとその日だけで終わるかもしれませんよね、 連休、何日かだけで終わるかもしれません。ですから、そういった意味ではむしろいろんな月 にまたがってやれていいんじゃないか。私はそういうふうに思っております。ですから、そう いったこともありますので、ぜひとも金峰ダムの活用ですね、それと段々畑の活用も一緒に考 えてみてください。ちょっと返事を。 〇市長(川野信男) いろいろアイデアを出していただきました。再三申し上げますけれども、 今合併いたしまして、いろんなそれぞれの地域の資源がございます。 1つでは資源ではないけ れども、これを線で結びあるいは面で結ぶことによって資源になり得る。こういうふうに私も 思っております。どういうような結び付きをさせるかということはこれからのお互いの、お互 いというか、私どもの研究課題でもありますし、どういうような知恵を出すかということもま た私の仕事でもございますので、おっしゃったようなことを含めてこれから地域が活性化でき るように努力をいたして参りたいと、斯様に考えております。 - 152 - △ 日程第 2 議案第58号から △ 日程第11 議案第67号まで 〇議長(石井博美) 次は、日程第 2、議案第58号、あらたに生じた土地の確認についてから日 程第11、議案第67号、平成17年度南さつま市一般会計補正予算(第 2号)までの10件を一括議 題とします。提案理由の説明を求めます。 [川野信男市長登壇] 〇市長(川野信男) それでは、本日提案いたしました議案について御説明申し上げます。 まず、議案第58号、あらたに生じた土地の確認について御説明申し上げます。 本議案は、鹿児島県が施行した小湊漁港区域内公有水面埋立てに関する工事の竣功認可に基 づき、あらたに生じた土地を確認しようとするものであります。 次に、議案第59号、字の区域の変更について御説明申し上げます。 本議案は、鹿児島県が施行した小湊漁港区域内公有水面埋立てに関する工事の竣功認可に基 づき、あらたに生じた土地を確認するのに伴い、字の区域を変更しようとするものであります。 次に、議案第60号、あらたに生じた土地の確認について御説明申し上げます。 本議案は、加世田市漁業協同組合が施行した小湊漁港区域内公有水面埋立てに関する工事の 竣功認可に基づき、あらたに生じた土地を確認しようとするものであります。 次に、議案第61号、字の区域の変更について御説明申し上げます。 本議案は、加世田市漁業協同組合が施行した小湊漁港区域内公有水面埋立てに関する工事の 竣功認可に基づき、あらたに生じた土地を確認するのに伴い、字の区域を変更しようとするも のであります。 次に、議案第62号、平成17年度南さつま市一般会計補正予算(第 1号)について御説明申し 上げます。 今回の補正予算は、歳入歳出予算及び地方債の補正であります。 まず、歳入歳出予算の補正でありますが、歳入歳出予算の総額に歳入歳出それぞれ 9,309万 8,000円を追加し、歳入歳出予算の総額を歳入歳出それぞれ 129億 6,630万 8,000円にしよう とす るものであります。 補正予算の内容について歳出から主なものを御説明申し上げます。 まず、総務費では、日新工業団地整備事業費 190万円の増額補正であります。 次に、衛生費では、老人保健医療特別会計繰出金 2,775万 3,000円の増額補正であります。 次に、農林水産業費では、原油価格高騰対策施設園芸省エネルギー化推進緊急対策事業費 339万 6,000円の増額補正であります。 次に、商工費では、商工振興資金利子補給補助金 155万 2,000円の増額補正であります。 次に、教育費では、春ノ山遺跡 2期発掘調査事業費 230万円の増額補正であります。 - 153 - 次に、災害復旧費では、台風14号による農林水産施設及び公共土木施設に係る災害復旧事業 費 3,269万 6,000円の増額補正であります。 一方、歳入につきましては、分担金・負担金、国・県支出金、諸収入及び地方債等の特定財 源は歳出補正予算に対応する額を計上し、一般財源としては諸収入の歳計剰余金等を見込み計 上いたしました。 次に、地方債の補正でありますが、公共施設災害復旧事業の限度額の追加及び変更並びに自 然災害防止事業に係る事業箇所の追加による限度額の変更であります。 次に、議案第63号、平成17年度南さつま市国民健康保険特別会計補正予算(第 1号)につい て御説明申し上げます。 今回の補正予算は歳入歳出予算の補正で、歳入歳出予算の総額に歳入歳出それぞれ 309万 4,000円を追加し、歳入歳出予算の総額を歳入歳出それぞれ27億 8,313万 7,000円にしようと するものであります。 補正予算の内容につきましては、歳出では、出産育児一時金及び葬祭費の給付見込みによる 増額補正並びに老人保健医療費拠出金の増額補正であります。 一方、歳入につきましては、国・県支出金及び繰入金を計上し補正するものであります。 次に、議案第64号、平成17年度南さつま市老人保健医療特別会計補正予算(第 1号)につい て御説明申し上げます。 今回の補正予算は歳入歳出予算の補正で、歳入歳出予算の総額に歳入歳出それぞれ 2億 1,392万 5,000円を追加し、歳入歳出予算の総額を歳入歳出それぞれ40億91万 1,000円にしよ うとするものであります。 補正予算の内容につきましては、歳出では、今後の給付見込みによる医療諸費の増額補正で あります。 歳入については、医療諸費の負担区分に基づく支払基金交付金、国・県支出金及び繰入金を 計上し補正するものであります。 次に、議案第65号、平成17年度南さつま市介護保険特別会計補正予算(第 1号)について御 説明申し上げます。 今回の補正予算は歳入歳出予算の補正で、歳入歳出予算の総額に歳入歳出それぞれ 417万 9,000円を追加し、歳入歳出予算の総額を歳入歳出それぞれ23億 3,242万 5,000円にしようと するものであります。 補正予算の内容につきましては、歳出では、介護保険制度改正に伴う電算システム改修費の 増額補正であります。 歳入につきましては、国庫支出金及び繰入金を計上し補正するものであります。 次に、議案第66号、南さつま市助役定数条例について御説明申し上げます。 本議案は、市町村合併に伴う複雑多岐にわたる課題に迅速に対応するとともに、増大する行 - 154 - 政需要に機敏に対応するため、地方自治法第 161条第 3項の規定に基づき提案するものであり ます。 次に、議案第67号、平成17年度南さつま市一般会計補正予算(第 2号)について御説明申し 上げます。 今回の補正予算は、歳入歳出予算及び債務負担行為の補正であります。 まず、歳入歳出予算の補正でありますが、歳入歳出予算の総額に歳入歳出それぞれ74万 7,000円を追加し、歳入歳出予算の総額を歳入歳出それぞれ 129億 6,705万 5,000円にしよう とするものであります。 補正予算の内容につきましては、歳出では、借上型市営住宅に係る住宅借上料74万 7,000円 の増額補正であります。 歳入につきましては、住宅使用料を充て補正するものであります。 次に、債務負担行為の補正でありますが、借上型市営住宅借上料に係る限度額の追加であり ます。 以上で本日提案いたしました議案第58号から議案第67号までの提案理由の説明を終わります が、詳細につきましては関係課長から説明をさせますので、よろしく御審議くださいますよう お願い申し上げます。 〇農林水産課長(放生会 隆) 議案第58号及び議案第60号のあらたに生じた土地の確認につい て並びに議案第59号及び議案第61号の字の区域の変更については関連する議案でございますの で、一括して詳細の説明をいたします。 本件は、鹿児島県が昭和59年10月に漁港施設及び漁港関連施設用地として、また、昭和60年 11月に加世田市漁業協同組合が漁港施設用地としてそれぞれ埋立免許を取得し公有水面を埋立 て、加世田市漁業協同組合が昭和62年 1月に、また、鹿児島県が平成 2年12月にそれぞれ竣功 認可を受けたものでございます。県は埋立許可に必要な手続を行い工事に着手し、竣功したと ころでございますけれども、その後12筆の民有地が埋立地内に含まれていたことが判明し、平 成 6年に実施した国土調査においては筆界未定として処理がなされておりました。その後鹿児 島県が主となり関係者と数回にわたり協議を重ねて参りましたが、最近になってその協議が整 いましたので、再度確定調査を行い、筆界未定であった土地について登記を行うとともに、埋 立てについては確定が終了した旨本市に通知があったことから、地方自治法第 9条の 5第 1項 の規定に基づき議会であらたに生じた土地の確認を求めるとともに、同法第 260条第 1項の規 定に基づき本市の字の区域を変更しようとするものでございます。以上です。 〇財政課長(山口力三) それでは、私の方からは議案第62号及び第67号について御説明申し上 げます。 初めに議案第62号、平成17年度南さつま市一般会計補正予算(第 1号)の詳細について御説 明申し上げます。 - 155 - まず初めに歳出について申し上げます。 議案集の35ページをお開きください。 2款総務費、1項総務管理費、6目企画費の工事請負費 につきましては、日新工業団地内の道路、側溝及び路面を整備するものであります。 同じく35ページの 3款民生費、1項社会福祉費、3目老人福祉費及び 4款衛生費、 1項保健衛 生費、 1目保健衛生総務費の繰出金でございますが、介護保険特別会計については介護システ ムの改修に伴うもの、老人保健医療特別会計については、医療費、医療支給費の増に伴うもの、 国民健康保険特別会計については出産育児一時金の増に伴うもので、それぞれの必要額を繰り 出すものでございます。 次に、36ページの 6款農林水産業費、1項農業費、3目農業振興費につきましては、施設園芸 の省エネルギー化を推進する原油価格高騰対応施設整備事業費 339万 6,000円のほか、農業後 継者の自立を支援する経費として 200万円の増額であります。なお、 2目農業総務費につきま しては農業後継者へ対する補助金でありましたが、 3目の農業振興費に予算を組み替えるため 減額するものでございます。 次に、 5目農地費につきましては広域農道整備事業川辺地区の用地取得に係わるもので、県 の委託による経費でございます。 同じく36ページの 8款土木費、3項河川費、2目砂防費につきましては、笠沙支所管内の県単 急傾斜地崩壊対策事業姥後迫地区に係わる経費でございます。 次に、37ページをお開きください。 8款土木費、5項都市計画費、6目公園費につきましては、 電源立地地域対策交付金事業の予算内示の増に伴い、申請していた公園内の遊戯施設及び照明 施設の整備に係わる経費でございます。 同じく 7目都市再生整備費につきましては、まちづくり交付金事業で整備いたします人工芝 サッカーコートについて日本サッカー協会の公認申請を行うための経費でございます。 次に、 9款消防費、1項消防費、4目防災費につきましては、坊津地区の防災行政無線移動系 について再度免許を取得するための経費でございます。 次に、10款教育費、6項文化費、2目文化財費につきましては、NTTドコモ九州無線基地局 建設に伴う埋蔵文化財発掘調査経費であります。 次に、38ページの10款教育費、7項保健体育費、1目学校保健体育費につきましては、学校を 含めた地域ぐるみの防犯啓発活動を推進するためにのぼり旗を作製する経費でございます。 同じく38ページの11款災害復旧費、1項農林水産施設災害復旧費、2目農業用施設災害復旧費 につきましては、大浦支所管内の農道榊干拓線及び金峰支所管内の浦之名地区ほか 3箇所の水 路の災害復旧に係わる経費でございます。 次に、 3目農地災害復旧費につきましては、笠沙支所管内の神ノ山地区ほか 1箇所及び金峰 支所管内の前野地区ほか 3箇所の農地の災害復旧に係わる経費でございます。 次に、39ページをお開きください。同じく災害復旧費の 2項公共土木施設災害復旧費につき - 156 - ましては、笠沙支所管内の市道黒瀬宮山線、大浦支所管内の市道上之門大浦線及び金峰支所管 内の道路 1箇所、河川 2箇所の災害復旧に係わる経費でございます。 以上で歳出について説明を終わります。 次に、歳入について御説明申し上げます。 議案資料は前に返っていただきまして33ページをお開きいただきたいと思います。14款財産 収入の 1項財産運用収入及び 2項財産売払収入につきましては万之瀬川基幹河川等改修事業に 伴うもので、事業用地としての平和祈念館の土地の売払いと工事期間中の土地の貸付けによる ものでございます。 以上で議案第62号、平成17年度南さつま市一般会計補正予算(第 1号)の詳細について説明 を終わります。 次に、議案第67号、平成17年度南さつま市一般会計補正予算(第 2号)の詳細について御説 明申し上げます。 今回の補正は、現在金峰支所管内に建設中の借上型市営住宅大野団地に係わるものでありま す。大野団地は、来年 2月の完成後に賃貸借契約を締結し、同年 3月から入居を開始するもの でありますが、これに伴いまして平成17年度に必要となる経費 1か月分と平成18年度から平成 37年度までの20年間の債務負担について補正をお願いするものであります。 以上で議案第67号、平成17年度南さつま市一般会計補正予算(第 2号)の詳細について説明 を終わります。 〇議長(石井博美) 以上で本日の日程は終了しました。 本日はこれで散会いたします。 散 会 午後 4時28分 - 157 - 第 2回南さつま市議会定例会会議録(第 4日目) 1.開 会 日 時 平成17年12月21日(水)午前10時 1.議 事 日 程 (第 4号) 〇開 日程第 1 議 一般質問 通 告 順 1 古木 健一議員 (移動市長室の取組みについて 等) 2 有村 義次議員 (安全・安心なまちづくりについて 等) 3 上園 邦丸議員 (ストレス・産業振興・均衡あるまちづくり 等) 4 園田 豊 議員 (平成18年度の市政に対する基本姿勢 等) 〇散 会 1.本日の会議に付した事件 〇議事日程のとおり - 158 - 1.会議に出席した議員(26名) 1番議員 清 水 春 男 2番議員 若 松 正 伸 3番議員 下 釡 清 和 4番議員 平 石 一 善 5番議員 諏 訪 昌 一 6番議員 古 木 健 一 7番議員 貴 島 8番議員 南 修 9番議員 新 澤 廣 美 11番議員 園 田 敏 子 10番議員 有 村 義 次 豊 12番議員 小 園 藤 生 13番議員 大 原 俊 博 14番議員 上 園 邦 丸 16番議員 下 野 認 17番議員 野 下 寛 俊 18番議員 三 角 勝 嘉 19番議員 大 迫 久 光 20番議員 相 星 二三夫 21番議員 髙 倉 正 文 22番議員 山 下 美 岳 23番議員 永 山 薩 男 24番議員 井 料 健 造 25番議員 柳 元 拓 夫 26番議員 室 屋 正 和 27番議員 石 井 博 美 1.会議に欠席した議員(1名) 15番議員 鳥 居 亮 幸 1.会議に出席した事務局職員(4名) 事 務 局 長 久保薗 秀 徳 議 事 係 長 金 田 鶴 見 書 仮 屋 書 記 井 上 喜 詞 記 廣 1.法第 121条による会議に出席した説明員(17名) 市 長 川 野 信 男 教 長 村 田 秀 孝 総 務 部 長 當 房 公 夫 企画政策部長 上 野 哲 郎 市民福祉部長 柴 田 達 朗 産業振興部長 寺 園 和 博 建 長 山 下 和 隆 教 長 下 西 公 一 消防本部消防長 下 舞 辰 巳 総務部総務課長 塩 賀 千 弘 総務部財政課長 山 口 力 三 企画政策部企画 有 薗 章 一 設 部 育 育 課 産業振興部農林 放生会 隆 水 産 課 長 建設部道路河川 課 長 部 長 産業振興部商工 中 山 秀 次 観 光 課 長 樋 渡 千 昭 教育部教育総務 課 - 159 - 長 長 濱 一 盛 教育部学校教育 課 原 伸 史 長 - 160 - △ 開 議 午前10時00分 〇議長(石井博美) ただ今から本日の会議を開きます。 △ 日程第 1 一般質問 〇議長(石井博美) 日程第 1、一般質問を行います。本日の質問者は 4人であります。まず、 古木健一議員の発言を許可します。 [古木健一議員 一般質問席] 〇6番議員(古木健一) 午前10時01分 大きくは 6項目にわたって質問いたしますが、本日の日替わりメニュ ーの関係でお示ししました順番とは変わりますので、御了承いただきたいと思います。 1、教 育行政について、新生南さつま市、本地域の教育行政の課題をどのようにとらえておられるか 伺います。②本地域のいじめあるいは長期欠席等の現状と対応策について伺います。 〇教育長(村田秀孝) お答えいたします。本地域の教育行政の課題ということでございますの で、課題にはいろいろございますけど、まず、長期的な課題ということで申し上げますが、こ れからの教育は、国際化、情報化、少子高齢化などの急激な社会の変化に主体的に対応するた めに各学校が地域に開かれた特色ある教育活動を展開し、21世紀を生きる確かな学力や健やか な心と体などの生きる力を育てることが肝要であると考えております。したがいまして、まず 第 1には、学校は学ぶ場でございます。子供一人一人に確かな学力をつける教育を推進して参 りたいと考えております。子供たちに各教科の基礎・基本をしっかりと身につけさせまして自 ら学び、考え、よりよく問題を解決する力などの確かな学力を育みたいと考えております。第 2には心の教育の充実を図って参りたいと考えております。本市の子供たちは落ち着きのある 穏やかな環境の中で健やかに育っていると考えておりますが、全国的には、青少年や大人の凶 悪事件、いじめや不登校等の問題行動の顕在化、社会性や規範意識の低下、家庭や地域の教育 力の低下など子供たちを取り巻く環境は依然として厳しい状況にあります。幸い本市にはいろ は歌など教育的・精神的風土が根付いておりまして、これらを活かしながら人間性豊かな児 童・生徒の育成を図って参りたいと考えております。第 3には地域に開かれた特色ある学校づ くりに努めて参りたいと考えております。本市には、幼稚園 3園、小学校22校、中学校 8校の 3園、30校ございますが、学校は地域と共にあり、子供の教育は家庭、学校を含む地域全体で 行うことを基本にして地域や家庭及び関係機関等と連携を図りながら地域に開かれた学校づく りを推進して参りたいと考えております。これは将来を展望した長期的な課題として私がとら えておるところでございます。それから、緊急かつ早急に解決しなければならない課題としま しては、今皆様方御存じの子供の安全を確保するためのいわゆる不審者に対応する取組みが最 も急を要する課題として思っているところでございます。その課題につきましては、広島、栃 木の事件が起きまして早速学校等に指導いたしまして、今それぞれの地域、学校で独自の計画 に基づいてどこでも子供の登下校の安全を守る取組みがなされておりますが、このことにつき - 161 - ましては18日の最初の議会で井料議員に対しまして課長の方からも御説明、御答弁申し上げま したが、学校は学校としての取組み、地域あるいは家庭それぞれ子供の安全を確保するために どうしたらいいかということをほんと真剣に考え、そして連携をとりながら今活動をしている ところでございますけれども、まだ、この前の指摘もございましたように、市全体としての取 組みがこれから大きな課題じゃないかと思います。それぞれの活動を長続きさせるためには、 今、交通安全のための千人立哨がもう定着していますけれども、ああいう形での子供の安全を 守る日とか、仮称ですが、そういった取組みを定期的に月 1回とか取り組んでいくことが意識 を永続させるための非常に大事なことじゃないかと思いまして、まだどこが音頭を取るかとか、 そういうところが問題でございますが、まだ今新市になったばかりで、PTAとしましても南 さつま市としてのPTAがまだ組織されておりません。今は、本年度は今までの各地域のPT Aがそのまま活動を続けている状態でございますので、取りあえず本年度は教育委員会の方で 音頭を取って各学校に1月は10日、2月は1日、3月は1日、そういうふうに期日を決めて全市が 一緒になって取り組んでいく。そういう活動を今指示しているところでございます。新年度に なりましては、先ほど申しましたように、教育部やら安心パトロール隊との関係もございます ので、総務部、警察、それから防犯協会、市のPTA、学校関係、そういった関係が話し合っ て長続きするそういった体制づくりを立ち上げて参りたいと、そういうふうに思っております。 それから、緊急を要する課題ですけれども、早急にということじゃなくて、 1年あるいは 2年 間で何とか成果を上げたいというような課題は 2つございますが、持っていますが、 1つは市 長がいつも申しております地域の一体化を教育行政の中でどう取り組んでいくかということで ございます。市長は人の調和、それから地域の調和という 2つの具体策を示されましたので、 教育行政の中でもその 2点について取り組んで参りたいと思います。30校義務制の学校がござ いますが、教育活動の学校の現場の中で教育活動、学校行事や学校間の交流活動等を通して子 供たちが南さつま市としての仲間意識をどう育てるか。心の融合を図るかということ。それか ら、生涯学習、生涯体育、生涯スポーツ課ですが、これらを通して地域の方々の心の融和をど う図ればいいかということで取り組んで参りたいと思います。それから、地域の調和というこ とに関しましては、笠沙とか、久志は準へき地校があります。これは地理的に当然のことでや むを得ないことでありますが、教育においてへき地をつくったらだめだという考えを持ってお りますので、地域や学校の実態を十分とらえてそれぞれの地域、学校が調和のとれた教育環境 をつくり出していきたいと、そういうふうに考えております。それから、もう 1つの課題は、 先ほど長期課題の中にも出てきましたけれども、子供たちの基礎学力の向上でございます。こ れは県教育委員会は昨年度小学校は 5年生、中学校は 1年生と 2年生、県下全部の学校で基 礎・基本定着度調査と、いわゆる学力調査ですね、これを行いました。小学校は、国語、社会、 算数、理科、中学校は、国語、数学、算数、ああ、ごめんなさい、国語、社会、数学、理科、 英語、 5教科です。その結果は届いておりますので、その結果を見ますと南さつま市は川辺地 - 162 - 区の平均をほとんどが超えておりますが、南さつま市内で見ますと学校差がございますので、 この学校差をいかに解消していくかということと全体のレベルアップをできたら 5点ぐらいは 上げたいなあと思っております。そういうことを教科の指導法の改善あるいは先生方の資質の 向上、こういうものをいかに高めていくかということで、そのほかまだいろいろ課題はござい ますけれども、当面して大きな課題として私はとらえております。それから、いじめ問題等に つきましては担当の係の方で説明をさせます。以上でございます。 〇学校教育課長(原 伸史) 私の方からは、本市のいじめ、長期欠席者、いわゆる不登校の現 状と対応ということでお答えをいたしたいと思います。まず、いじめの現状と対応でございま すけれども、幸い学校からいじめの報告は上がっておりません。ただ一過性の仲間外れ、ある いは、また、持ち物へのこのいたずらの報告がございました。しかし、学校の的確に対応をし ていただきました。また、早期に解決をしていただいております。今後もすべての教師が自分 の学校、学級にいじめがあり得るという認識を持っていじめの発見やあるいは解決のために迅 速、的確に対応していくようにしていきたいと思います。それと同時に、いじめは人間として 絶対に許されない行為であるということを児童・生徒には繰り返し繰り返し指導しながら、倫 理観、道徳観の高揚に努めて参りたいと考えております。次に、長期欠席者、いわゆる不登校 の現状と対応ということでございますが、本年11月末現在小学生が 1名、中学生が16名でござ います。これらの不登校児童・生徒はそれぞれに家庭状況や学校に行けない要因や背景が違っ ております。したがいまして、各学校では、担任や学年を越えて児童・生徒一人一人の実態に 合った支援チームを編成し、個別の支援計画の下で不登校解消に向けた取組みを鋭意推進して いるところでございます。市教委としましては、スクールカウンセラー、子供と親の相談員、 心のサポート相談員などを配置しまして本人はもとより、保護者も対象とした相談体制を確立 し、個々の実態に応じた不登校対策を講じているところでございます。ただ一旦不登校に陥り ますとその後の対応が大変難しくなって参ります。そのため、その未然防止に努めることが肝 要であろうと考えております。したがいまして、不登校はどの子にも起こり得るということ。 児童・生徒の心の居場所は教師一人一人の心の中にあるということを認識しまして全職員が一 致協力して学校づくり、学級づくりに励むこと。また、中学校で増加することから、小・中学 校はよく連携し、スムーズな移行を目指すこと。これらのことについて学校にお願いしている ところでございます。今後も学校、家庭、関係機関等との連携を密にして子供一人一人の心に 寄り添う適切な対応がなされるよう各学校を指導・支援して参りたいと考えております。 〇6番議員(古木健一) いろは歌のことなんですが、旧加世田市においてはですよね大体私ど もも把握しているんですが、いわゆるその同じ市になりましたので、 4町への小・中学校ある いは生涯学習の中でのですね取組みというのをどのように考えておられるか。たまたま今日の 南日本新聞にもですよね霧島のいわゆる国分地区との加世田小学校のですねとのいろは歌を通 しての交流のことが出ておりましたけど、そういった意味で、 4町も加世田と同レベルにある - 163 - とは思えないんですけど、そういったことについていわゆる生涯学習も含めてどのように考え ておられるのかということが質問の 1点、それから、これは質問でありませんけど、安全パト ロールとの問題が出ておりましたけど、たまたま昨夜テレビを見ておりましたらイギリスので すね例が出ておりましたけど、ウォーキングバスを走らしているということが出ておりました けど、具体的に言うとウォーキングバスということで、要は御父兄の、地域の方が子供のその 通学路を一緒にですよねずうっと拾っていくということで、歩いて、いわゆる登校時、下校時 ですね地域の方あるいは保護者が歩いてウォーキングバスという形でやっておられるというニ ュースが出ておりましたけど、場合によってはこの安全パトロール、散歩をする方々も多いで すので、場合によっては当番的にこれを組み入れていったらですね可能なのかなと思いました ので、これは別に答弁くださいという意味ではありません。それから、いわゆる確かな学力と か、そういう問題が出ておりましたけど、旧加世田地区に関しては、私はいつも教育関係の質 問の中でですよね加世田の地域の方はいわゆる知的ハングリー精神にですね若干欠けてるんじ ゃないかというようなことで、 4町の子供たちは全然分かりませんけど、加世田の場合は知的 ハングリー精神が若干欠けてるんじゃないかなと、いわゆるそういった意味での良い意味の競 争力がですよねないんじゃないかと今日まで指摘しているところであります。それから、いわ ゆる本地域のいじめ、不登校等の問題ですが、本地域には 1件も上がってないということでで すねあったようなんですが、現実的にそんなものかなと思っております。質問は、不登校の小 1、中16の中にですね、いろんな要因があるわけですが、いじめに起因するですね不登校にな っているケースというのはないのか。その 2点を質問します。 〇教育長(村田秀孝) お答えいたします。いろは歌につきましては、これは非常にユニークな 取組みでございますので、加世田市の取組みを参考にして、今後新しく一緒になった金峰、大 浦、笠沙、坊にも取り入れていきたいと。この前の霧島大会にも参加だけは呼び掛けたんです が、とてもじゃないが、ほかの地域はまだそこまでいっていませんので、いろはカルタの配布 をどのようにするかということ。それから、何ですかね、短冊に書いたいろは歌のあれがあり ますが、はい、あれをですねそれぞれ学校、それから地域に配布して、地域と言いますと教育 支所のことです。支所のロビーや人の目に付く所に貼ったり、学校に貼ったりして子供たちが 馴染むように取り組んで参りたいと思います。それから、安全パトロールにつきましては青色 回転灯等も来年度予算の中で計画いたしておりますけれども、そういった細かな地域の取組み についてはそれぞれの地域で特色ある活動というのを話し合って、そしてやっていただきたい と私としては考えております。そして全体的なそういった市全体で取り組むようなことにつき ましては、時間とか、期日とかこちらの方で一緒にやることについては考えますけれども、今 言われましたバス等を登下校、子供たち無料パスを配布している所もありますが、いろんな取 組みがこれからも新聞等で出てくると思いますので、自分たちの学校、地域にふさわしい取り 入れられるようなそういった活動は何かということを学校、地域、家庭が一緒になって話し合 - 164 - って取り組んでいってほしいと思います。それから、知的ハングリーにつきまして、私はまだ 実感として感じていないのでございますが、そういった競争意識ですね、大事なことですので、 学校の現場をもう少し詳しく情報を取り入れたりして今後取り組んで参りたいと思います。 〇学校教育課長(原 伸史) 不登校がこのいじめに要因している例はないかということでござ いましたけれども、主な不登校の要因としまして不安など情緒的混乱の児童・生徒、そして最 も多いのが複合型でございまして、学校からの報告によりますと、いじめが直接この要因にな っている児童・生徒という例は上がってきておりません。 〇6番議員(古木健一) 私がウォーキングバスと申し上げたのは歩いていくやつのことであり ますので、そのように御了承いただきたいと。児童・生徒のいじめとか、あるいは不登校につ きましては、身近にも係わりがあった関係でこれまで定期的に旧加世田議会でも質してきたと ころでありますが、まず 1つはいじめられる痛みというのは生涯にわたって影を落とします。 それから、 2番目に、都会と違って、地方のいじめに遭ったりすると、転校したり、逃げるこ とは基本的にですよね簡単にできない関係で、都会だったらもうすぐ簡単にですね転校できる とか、そういうことはありませんので、田舎の場合は転校は難しい。それから、 3番目に都会 というのはこういい意味で人が入れ替わったり、あるいは隣の人に関心がない関係でですね悩 んだ後でも敗者復活もありますが、地方の場合は村社会ですので、烙印を 1回押されますとで すねなかなか敗者復活というのは厳しい。それから、 4番目に大人社会の縮図でありますので、 ぜひ家庭教育、学校教育あるいは地域教育、生涯学習等によってですね、これはもう教育の成 果として期待するよりですね、今、いわゆるいじめは絶対にもうやっちゃいけないというです よねそういったことをば、ともすると大人社会の縮図になっておりますので、ぜひそういった 場で、この地域にそういうことがないようにですね御指導をお願いしたいと思います。 2番目に入ります。各種委員等の選任の在り方について、①基本的な考え方を伺います。先 般まず教育委員会等の既に選任もされましたですが、今後いろんな形で委員の選任等がなされ ると思いますので、各種委員等の基本的な考え方を伺います。 〇市長(川野信男) お答え申し上げます。各委員会あるいは審議会等それぞれたくさんあるわ けでございますが、こうした委員の選任についての基本的な考え方でございますけれども、委 員会等の設置目的などによりまして法令などで選任基準というものが示されておるものもござ います。また、設置された委員会等の機能が十分発揮されるよう委員の選任を行う。このこと はもちろん重要なことであるわけでございます。その委員会の設置目的に合わして関係の団体 あるいは地域代表者でありますとか、学識経験者など、また、幅広い意見等を求める場合には 一般公募による委員等を選任する。そういうようなことでこれまでも考えてきたわけでござい ます。合併いたしました中ではやはりこうした委員を選任する場合にどうするかということ。 地域的な事情がよく分かった人も委員の中に入っていただくと、こういうことも 1つの私は方 法じゃなかろうかと思います。特に最近男女共同参画社会を形成するに当たっては女性のいわ - 165 - ゆる委員への参画というものができるだけ多くできるような配慮ということもしなければなら ないと、こういうふうに思っておるところでございます。 〇6番議員(古木健一) 1市 4町が合併しましたので、これまでそれぞれの各種委員あるいは 審議会等の経験者、有識者の方々がですね私は既に 5倍おられると。いわゆるもう経験者がで すよねそれぞれの地域におられたわけですので、 5倍おられると。また、一例として申し上げ ますと、議員がいいかどうかは別としまして、議員の経験者だけでもですよね議員OBが、つ いこの前辞められた方だけでも47名以上おられると、こういうことであります。一人の人がで すね数多くの委員にならないように、これまでも話があったわけですが、一人一役を基本に考 えるべきではなかろうかと考えております。今議会の教育委員の選任に当たる討論の中で子育 て世代の委員も考慮すべきであるとの大迫議員の意見がありました。もっともな意見として傾 聴すべきであると思っております。各種の委員選出に当たっては、もちろんそういう今御答弁 いただいた中でですよねこのような多角的な配慮をしていくべきであろうなと思っております。 各種委員にその目的の枠を設定した考え方も取り入れて、できたら、この合併間もない時期で すので、25パーセントぐらいはですよね、そのそれぞれの中の25パーセントはやはりこう 1期 ずつ交代していただくこともその委員会の活性化、あるいはその地域を知るとか、いろんな意 味でですね必要であり、例えば、教育委員においても、もう済んだことですけど、子育ての枠 を仮に一人設定しないとですね、たまたま今回子供さんがいらっしゃっても、その人も 4年経 ったらもう子供は全部上に上がってですよねいなくなっちゃうというケースもありますので、 子育て中の人を枠を一人、一人というか、いわゆる一定枠設定しますと、おのずともう最初か らその人には、あなたはこういうことで基準でお願いしたいと思っていますから、子供さんが 高等学校を終わった段階では、すいませんが、また次の人にというようなことで最初に申し上 げてあればですよね、なかなかこういう委員というのは引受手はいないんだけど、 1回引き受 けるとですよねこう年齢のところまでいっちゃうというのが過去、皆さんこう経験ということ で素晴らしいことなんですが、そういうケースがあろうかと思いますので、就任していただく 時にですよねそういった枠をば 1期だけでお願いしたいということでですね御相談すべきこと もあろうかと思っているんですが、そこで質問は、まず、今答弁をいただいたのことを前提に しまして、なるべく、これだけ広域に人材が今回の場合はいっぱいおられますので、質問は一 人一役を基本にする考えはないかという、重なるケースもあるかもしらんけど、まずはできた ら一人一役ということを基本にする考えはないかと。それから、いろいろ難しい面もあるでし ょうが、その委員会等ごとにですね 1期だけでそういう目的枠といいますか、教育委員会の例 がいい例ですけど、そういう枠を設けてですよね、そうすることが市長が就任された中で話し た地域全体をですよね知るとか、あるいはいろんな情報が入ってくるという意味で重要かと、 この時期はそういう時期だと、これからの10年間はその時期だと思っているんですが、この 2 点について質問いたします。 - 166 - 〇市長(川野信男) まず第 1点の一人一役、これは非常に、今御質問にもありましたけれども、 たくさんの地域が広がったということもあって人材というのも豊富でございますので、そうし た配慮というものは私も必要だと、こういうふうに思っております。ただこれまでそれぞれの 委員とか、審議会等においてどういう方をば選ぶかという基準の中である団体の人をお願いい たします。婦人団体でありますとか、商工会の団体であるとか、農業関係の団体、そうします と、特定の人のお願いじゃなくて、その団体で代表ということになりますと、もう大体そこの 会長さんということになっていつも同じようなメンバーになっておると、こういうようなケー スというものがままあったわけでございます。これは加世田市の時代でございますけれども、 ということで、団体の長をという指定じゃなくして、団体からぜひお選びをいただきたいとい うようなことで、方針といいましょうか、お願い等もいたしてきた経緯もございます。ぜひこ れからは今申し上げたようなことなど含めて、それぞれの組織・団体がありますから、代表と いうことになりますと、その組織を代表する人ということになりますが、必ずしも会長さんだ けでなくして、それぞれの組織の中の代表ができるような方をお願いするということによって 一人一役に近い形でお願いができる方法というのはあるのではなかろうかと、こういうふうに 思っております。そうしたことをこれから実行していきたいと、こういうふうに思っておりま す。それから、今目的枠というようなことでございましたけれども、もちろん目的枠で人はお 願いしてありますが、同じ人が長期にわたることの弊害を、弊害じゃないんですけれども、ど ういうふうにしてたくさんの人にそうした場に参加していただくかということであるかと思い ます。そのことも十分配慮をしていかなければならないと、こういうふうに思っております。 任期が例えば定められておるようなものがございますが、この任期を 2期も、 3期もと、こう いうようなことがすべてにわたっていいのかどうか。おっしゃるように、ある部分については というようなこともあるかと思いますので、そうしたことについては十分な配慮も必要である と、こういうふうに思っております。それから、質問ではなかったんですが、子育ての云々と、 教育委員のことでございましたけれども、このことも私も十分こう配慮しながら今回の選任に は当たったつもりでございますが、ただなかなか、子供を現役でといいましょうか、小学校、 中学校の子供がいらっしゃる方が教育委員になった場合に、その子供さんとの係わり、地域と の係わりということで非常に難しい問題があるということも指摘がされておるわけでございま す。子育てをした経験のある人、これはですけれども、現役が、現役というのをどこまで言う かどうかということもありますが、小学校、中学校というその状況の中でどうするかというこ とについては十分選考に当たっての検討は私はしていかなければならない課題だと、こういう ような思いを持ちながら、今回の場合は経験という立場で、できるだけその経験がそう遠くな かった人ということで選考もいたしたつもりでございます。 〇6番議員(古木健一) 3、加世田市として問題提起されていた町界・町名、住居表示の取組 みに対するタイムスケジュールについてでありますが、今回の一般質問の初日の下釡議員への - 167 - 答弁の中において、要約しますと、意向調査が必要であり、加世田を冠することは加世田地区 全体の課題である。小学校区を基本とする字名、区域の変更は地域特有の課題であるので、 2 段階の調査が望ましいと。新市発足後しばらくは混乱が生じないように配慮する必要があると。 また、合併により新しい町名・字名を使用する中での新たな意見も考えられると、このような 要旨であったかと理解したところであります。これまで加世田議会におきましてはこの問題に ついては平成 6年から定期的に質して参りましたが、若干踏み込んだことを申し上げると、本 来この合併前にですよね解決できないこともない問題であったんじゃないかなあと。ともする と合併の目前にして急激に盛り上がってきた面もあったかもしれませんが、若干市長のブレー ンの方々の地名への郷愁が強かったのかなあと、私から見たら若干腰が引けてたように思った ところでありました。これはもう済んだことですが。ちょうど、昭和29年ですかね、加世田町 と万世町が合併した時にですよね万世地区の人たちはさらりと万世という地名を捨ててですよ ね小学校あるいは中学校に万世という、万世小学校、万世中学校が残って、決してあの合併の 時に万世の人たちは、細かないきさつは存じ上げませんけど、万世という名は冠しなくて、加 世田市となったところであります。ただつい先般いわゆる平和祈念館については万世特攻平和 祈念館ということでですよねいわゆる万世を冠することになったわけですが、そういった意味 では加世田という名前も小学校、中学校あるいは 2つの高等学校にですね冠しておりますし、 例を申し上げますと、片仮名のハーモニーという字名、これは大変賛否両論いろいろ、結果的 には非常にユニークな名前になったわけですが、この時は加世田市ハーモニー例えば 1の 2の 3番地ということで、全国的に例見ないわけじゃないんだけど、だけど、県下でもですねこう いう名前はかなり、あそこの地域にふさわしい名前として加世田市ハーモニーとなったところ でありました。ところが、今は南さつま市加世田ハーモニーということになっているわけであ ります。あの時の、命名する時の理念から推していきますと南さつま市ハーモニー 1の 2の 3 でですよねいいんじゃないのかなというようなことで、大変融和と対等で均衡ある発展を命題 とされておられますので、融和と対等で均衡ある発展の特効薬の 1つはですね私は加世田を冠 することにこだわらないことではないだろうかと思っております。ハーモニーや、例えば、内 山田は隣接地域との調整が必要ありませんし、区割りも必要ありませんので、南さつま市ハー モニーあるいは南さつま市内山田と、いわゆる意向調査等があればですね即可能であります。 質問は整理の付いた地域からですね順次変更する考えはないか伺います。あと思っていること を 1つ申し上げると、私は市長が出されてるマニフェストの中にもですよねこの問題は出てき ているだろうなあと思っていろいろ見ましたけど、マニフェストの中には出ておりませんでし たけど、今質問は申し上げました、いわゆる例として申し上げました。このことをこだわって いるわけじゃありませんが、ハーモニーとか、内山田という所は地域を越えていませんので、 そういう整理の必要もありませんけど、意向調査が終わり次第順次変更することはできないか 伺います。 - 168 - 〇総務部長(當房公夫) ただ今の町名・字名の取扱いのことにつきまして、これにつきまして は一昨日下釡議員の御質問にもお答えしたところでございますが、その内容につきましてはた だ今議員の方からお話があったとおりでございますけれども、基本的な考え方といたしまして は、その時もお話をいたしましたとおり、この町名・字名の取扱いにつきましては 2つの大き な課題があるということでございまして、いわゆる加世田を冠する、大字の前に加世田を冠す るかどうかということが 1つと、それから、もう 1つは、旧来加世田市の方でずっと議論をし ていただいておりましたいわゆる字の区域あるいは名称の変更というそういった 2つの課題が あるということで一昨日も御報告の中で申し上げたところでございますが、したがいまして、 いわゆる大字に加世田を冠することにつきましては、プロジェクトチームとして検討した結果 では全市、いわゆる旧加世田市全域を対象として一応取扱いを検討するというような形でござ います。さらに字の区域の変更とか、字名の変更という個々のものにつきましては、それぞれ 各旧加世田市の校区若しくは地域ごとの検討課題というような形の 2つに分けて検討いたして いるわけでございますので、一部の地域のいわゆるそういったものの意見が醸成されたからと いうことで一気に両方ともというような作業にはならないというふうに考えております。した がいまして、第一義的には取りあえずできるだけ早い機会にいわゆる住民の意向調査をすると いうのがまず今後の事業を進める中でのスケジュールの第 1段階であるというふうに考えてお ります。 〇6番議員(古木健一) ちょっと旧加世田市議会の中においても地域の意向を、いわゆる校区 の意向をですよね尊重したらどうだろうかというお話がるるされてきたところでありますが、 ちょっと確認いたしますけど、その校区ごとの字の問題はそれぞれ違いますので、それはいい んですが、加世田を冠する問題は、今の答弁がちょっとはっきりしなかったんですが、もう加 世田を付けるんだったら全部付ける。付けないんだったら全部付けませんよという今の現在の 御答弁なのか。あるいは、今まで加世田議会であったのは、例えば、加世田校区としてはどう しても付けたいということであれば、それはそれでいいんじゃないでしょうかと。ただし、小 湊校区が南さつま市小湊でいいという意向が強ければ南さつま市小湊でいいんじゃないかなと いう論がずっとあったわけですが、加世田地区全部一律ということでの現段階での御答弁だっ たのか。そこのところを確認したいということが 1点、質問は、すいません。 〇総務部長(當房公夫) ただ今議員の方からお話がございましたとおり、大字の所に加世田を 冠するかどうかということにつきましては、これは全市一律というようなふうに考えて作業を 現在のところは検討をいたしております。 〇6番議員(古木健一) これは旧加世田市で論議があった時も加世田の問題だから、加世田地 区で解決できるんだと、合併しても、ということでありましたので、その時の論議は今申し上 げたような小湊はなくていいということが総意であれば、小湊だけということもあっていいじ ゃないかなというのの論がありましたのでですね、そういったことも今後の中で考えていただ - 169 - きたいと意見を申し上げておきます。 4、南さつま市長選挙について、① 1市 4町が合併し、県内で人口11番の 4万 2,645人、面 積は県内で13番の283.30平方キロメートルの南さつま市の初代市長候補としてこれまで選挙期 間中隅まで 7日間駆け巡られたと思いますが、その中でどのような発見がありましたか。似た ような質問につきましては他の議員からもこれまであったところでありますが、私なりにお聴 きしておきたいと思います。②加世田市長として 3期12年間の実績はあられましたが、常に無 投票当選でありましたので、今回初めて自らの名前を書かれ、感激と自覚はまた無投票当選と は異なる格別のものがあろうかと存じます。新市の市民の投票結果をどのようにとらえておら れるか伺います。 〇市長(川野信男) 選挙を通じてのお話かと思います。どういうような発見をしたかというよ うなことでございます。私も今回の選挙を通じましてできるだけ幅広く地域の隅々まで知らな ければならないというような思いから、特に旧加世田市を除く地域を中心としてあちこち知る ために動いたつもりでございます。しかし、実際は11月 7日、そうですね、 8日からになりま しょうか、という大変短い期間でございましたので、十分隅々まで回って地域を知るというこ とができなかったことは少し、まだまだ足りないなと、こういうような思いもいたしておるわ けでございます。昨日からの質問にもございましたけれども、地域にはいろんな所があるんだ よと、車から降りて 1キロもしなければ行けないような所もあるんだというようなお話もござ いました。私は旧加世田のことについてはある程度隅々まで知っておると、こういうような思 いをいたしておりましたけれども、地域によってはそれぞれの違いがあるんだと、私がまだま だ知らない所がいっぱいあるんだなというようなことをば御質問も受けながら感じたところで ございます。そこでやはり感じましたことは地域によってこういうふうに私がまだ知らない所 があるということを含めてほんとにいろんな違いがあるんだなというようなことでございます。 よく伝統や文化、経済、あるいは産業基盤それぞれ違いがあるんだというようなことは頭の中 にはありながら、実際行ってみますとやっぱりいろんな違いがあるんだな。環境条件、生活条 件、あるいはそうしたことからいわゆる地域の方々の思いといいましょうか、あるいは行政に 対する要請といいましょうか、そういうものまで違うんだなあというような感じをいたしまし た。特に今回の合併につきましては、これも昨日来の質問の中にも出てきましたけれども、大 変不安を持っていらっしゃる地域、方々だっていっぱいおる。その不安というのは何かと言い ますと、やっぱりこうした大きい地域が一緒になって 1つのまちになりますというと細かい所 まで、隅々までいわゆる目が届かないようになるんじゃないかと、あるいは一極集中になるん じゃないかと、こういうような不安というものが地域によってその思いというものは差がある んだなというようなことなども感じたわけでございます。そして、また、そうしたことが行政 に対する要請とか、そういうものの違いへも出てきておる。そしてそのことがいわゆる選挙の 結果も、票の結果もああいうような違いになっておる。こういうふうに思っておるところでご - 170 - ざいます。政策というものが地域によって受け入れをする、しないというものもやっぱり地域 によって違うんじゃないかというような思いもいたしたところでございます。選挙の結果をど ういうふうに分析するかということでございますが、これは私は選挙の結果の分析はしようと は思っておりません。しないと思っております。選ばれました以上はすべての市民が同じよう に市民として公平なサービスを受け、そして同じように幸せになるような施策をすること。こ れは当然に私が公約として掲げたことをまさに実現することによってそのことは可能だと、こ ういうふうに思っておりますので、個々に選挙の結果をどうだ、こうだと、こういうような分 析はすることはいたさないと、こういうような思いでこれから市政に取り組んでいきたいと、 こういうふうに思っておるところでございます。 〇6番議員(古木健一) これまで同種の質問がありまして、その中を引用さしていただきます が、いわゆる広いと。それから文化、伝統、経済等の違いがあると 2番目に。 3番目は、若干 言葉を変えましたけど、市政への期待の違いがあると、私ちょっと市政に対する期待の違いと いうふうにこう感じたんですが、それから合併への不安、いわゆる括弧書きすると加世田への 一極集中の懸念を感じたと。その中で、私に答弁いただいたんじゃなくて、前の質問者に答え られたので、このことを確認したいんですが、そのことを前提に従来より一極集中はなくなる と考えているんだという御答弁をされたと思うんですが、これはどういう意味なのか。いわゆ る自分は今こうやって回ってみて従来よりも一極集中はなくなるんだと。従来はまだ 1市 4町 だったけど、生活圏が一緒だったからそういうことはあったかもしらないけどというふうに私 は解釈したんですが、この従来より一極集中はなくなるというのはどのようなことを指してお られるのか。それから、選挙結果のことで、前に質問された方、山下議員にもそう答弁された んですが、地域、ちょうど何か地域の例出されたので、「地域分析はしない。」との答弁でで すね、私もそのとおりで、無駄なことでありますので、このことは当然のことだということを 前提に御質問申し上げているんですが、現在南さつま市のですね投票、いわゆるこの選挙が私 は政策論であったということを前提にして申し上げているんですが、南さつま市の投票に行か れた有権者のですね、有権者の、投票に行かれた方のいわゆる62パーセントが川野市長の、川 野候補のいわゆる政策を期待しますよという方が62パーセントであったと。もう一人他候補の いわゆる政策にこの 4年間を託してみようかなと思われた方が38パーセントであったと。こう いうことを前提に申し上げててですね、質問は、そういった意味で38パーセントの方はその政 策的に他候補が唱えられたいわゆる政策に引かれたと、こういうことを前提にしますと、同じ 市民でありますので、そこでこの38パーセントの方々の市政の思いもですねいわゆる吸収して、 政策にいわゆるこう吸収していくんだというお考えの確認をしたいという意味で投票結果をど う考えておられますかと。うんにゃ、あの政策は俺が言うたこっじゃなかで、俺はせんたっと いうことであればですよね、それはそれで結構ですし、論点はこのところでありますので、そ の 2点をお聴きします。 - 171 - 〇市長(川野信男) 従来よりも一極集中がなくなるか。一極集中ということのいわゆる考え方 がそれぞれ違ってくるかもしれませんが、私が申し上げておりますのは、従来は 1市、1市、1 町それぞれ単独でございます。ここには、競争ということではありませんけれども、旧加世田 市は加世田市民を対象として政策をいたします。大浦町は大浦町を中心として政策実現を図り ます。そしてそれは当然にといいましょうか、その地域でできる財源の範囲でしかできないわ けでございます。その結果がどうであったかということは、これはもう今、私が具体に申し上 げる必要はないと思います。現在は合併して、これまでは合併してなかったわけです。合併し てなかったからじゃあ一極集中になっていなかったかと言いますと、答えはおのずと分かるわ けです。ところが、合併いたしますと同じ市民です。同じ市の地域で同じようないわゆる住民 が幸せを求められるような施策をするのが政治の世界であって、そうした差ができないように 努めるのが私は当然の政治の役割だと、こういうふうに思っております。したがって、合併し ないよりも、した方が一極集中ということは避けることができると、こういうふうに私は思っ ております。例えば、じゃあこれから公の施設、市営住宅とか、いろんなのがあると思います。 そういうのを造る時にどういうようなものの考え方をするかということになりますと、従来は それぞれの市、町の単位で考える。今度は全体の新しい市の中で考える。その時に一体どうい うような方向になるのかということで私は従来よりも、いわゆる従来よりもというのは、合併 しないよりも、した方が一極集中に歯止めは掛けることができるというこういう認識をいたし ておるわけでございます。そしてその例の実証例として旧加世田町と旧万世町のことをデータ でお示しをした。また、そういう状況になるように努力をしなければならない。こういうふう に思っております。ただ個々人の活動状況というのは、これは利便さを求めるとか、いろんな 要求があるわけですから、行政の枠を離れて生活の場を求めるとかということはあると思いま すが、それをできるだけ均等にできるようにするのが私は行政の役割ではなかろうかと、こう いうふうに思っておるところでございます。それから、選挙結果のことについてのお話でござ います。政策を選挙民が選択する。これは当然でございます。そうしたとも思っております。 ただ二人の候補者の政策が全部右、左違っておったわけじゃないと思います。違っておるもの もあれば、違わないものもあるわけでございますので、例えば、私の政策を遂行することが私 に賛同して、投票してくれなかった人の反対の結果になるとは必ずしも私は思っておりません。 そうした政策を進める上でどの方が信頼が置けて、どの方が実行性があるのか。こういうよう なことも政策判断の中にあったと思っております。私が進めようとしておる政策と、これは私 は比較して見たことはありませんけれども、違った政策を主張されたものが仮に反対候補の中 にあるとすれば、もちろん内容によりますけれども、そのことを私が推進できるという、いわ ゆる今、私が提示した政策とまるっきり反対のことをば取り入れるということは、なかなかこ れは難しい。難しいというのは、そのことによって住民に賛同を得られたのをば、政策をやめ るということになります。反対のことということになりますので、これは難しいと思いますけ - 172 - れども、同じ政策、方法論だけが違うということであれば、私は多くの、その38パーセントと いいましょうか、その人たちの御理解がいただけるような施策の遂行というのは可能だと思っ ておりますし、先ほども言いましたとおり、当選いたしました以上は、市長としては、すべて の市民が同じようにサービスを享受でき、あるいは、また、福祉向上ができるような施策をや るのが私の務めでありますから、もちろん私自身が提示した公約が 100パーセントもうこれで ないといかん、これが最高のベターだと、こういうようなことであるわけではございませんの で、これから市民の皆さんのお声をいろんな場で議会を含めてお聴きをしながら振興計画の中 にまとめ、それを基にしたそれぞれの個別の計画を立てていきますので、そうした中ではすべ ての市民が同じように公平に、平等に享受ができるような対応というものをば図っていくこと が私に課せられた役割だと、こういうふうに思っております。 〇6番議員(古木健一) 5、マニフェストについて、①南さつま市長選挙の立候補に当たり、 新市全戸 1万 9,341世帯を対象にマニフェストを配布されておられると思います、届いたかど うかは分かりませんけど。その中で早く、きっちり、ゆっくり、大きくの 4つの方向性からな る政策構想でありましたが、この中で特にいわゆるこの 4年間の中の前段といいますか、平成 17年度・18年度において実行あるいは達成することを前提に取り組む事項というのはこの中の 主にどのようなことなのか。それから、②、いわゆるこれは合併前と関係しますが、合併前に まちづくり計画を、10年間のまちづくり計画を作っているわけですが、各 1市 4町からこれを 優先してやりますよということで、このまちづくり計画、それから、あとは市長が今回当選す るに当たってお示しになったマニフェスト、それから、答弁の中にもありましたけど、基本的 な行政というのはいわゆる総合振興計画に基づいていわゆる計画が年次的にやっていかれると。 それも前期、後期というようなことでですねいわゆる実施計画まで踏み込んでいかれるわけで すが、この今、まちづくり計画、それから市長のいわゆる公約のマニフェスト、それとこの総 合振興計画をですよね、最終的には総合振興計画に網羅していくんだと思うんですが、これの 道筋、いわゆる具体的に言うといつ頃までにこれらを合体してですよね総合振興計画になって いくのか。お示しいただきたい。また、合併の中でありました、これともやっぱり関係するわ けですが、地域審議会の意見もですよねおのずと聴いて総合振興計画というのは作られる。そ うするとこの 1市 4町にそれぞれいわゆる地域審議会を設けることになったわけですが、この 今状況というのはですよねどうなっているのか。いわゆる平成18年度のことを考えると、もう 予算とかですよね、そういった形でこの地域審議会の意向も、それからまちづくり計画も、そ れから①で質問してありますマニフェストも、こういったことも網羅していかなくちゃいけな いということで、そういう意味でお尋ねしているところであります。 〇市長(川野信男) マニフェストに関してのお話でございます。17年度、これはそれぞれのま ちで事業計画等も立てて進めてきておりますので、そして、また、今後どうするかということ については合併協議の場でいろいろ協議をしてきたわけでございます。従来の仕事をば円滑に - 173 - 進めると、基本的にはそういうようなことになるわけでございます。18年度以降のことについ ては、早急にしなければならないもの、あるいは時間をかけてできるものなどなどたくさんあ ると思っております。特に18年度につきましては、今御指摘もありましたけれども、総合振興 計画とか、いろんな計画作りとの係わりの中ではそっちの方が間に合わない点もございますの で、当初予算を編成する中でこれまで合併協議会等で協議された中身をば十分忖度しながら予 算編成の段階でその実現に努めて参りたいと、こういうふうに思っております。また、総合振 興計画など、あるいは新市まちづくり計画など、この辺の整合性をどういうふうに図るか。ま た、私が提示した政策との関連もございます。総合振興計画については18年度中に策定をいた したいと、こういうふうに思っておりますが、その内容はまちづくり計画、こういうようなこ とも踏まえた上での振興計画になると思いますし、また、私が掲げております政策、公約をし た中身、こういうようなことも盛り込んでいくというようなことになるわけでございますが、 1つ 1つどういう違いがあるのかということについてのまだ中身の吟味したわけではありませ んけれども、当然に違いがあるとするならば、その辺をどういうような調整をするか。整合性 を合わせていくか。これはまさにこのこれから住民の方々の意見も聴きながら作っていかなけ ればならないことでございます。まちづくり計画というのはそれぞれ委員をお願いして計画い たしてございますけれども、これはあくまでも合併をする時の 1つの目標計画ということでご ざいましたので、実際合併をした後どういうふうに進むべきなのかということは振興計画の中 で織り込んでいくと、こういうことになることと思っております。また、地域審議会との関係 でございますけれども、これは地域審議会は一過性的なものじゃないわけでございますので、 これからのそれぞれの地域の課題について御議論をいただく場でございます。ただ地域審議会 は、これはいつ、どのような形で設置するかということについては関係部長から答弁をいたさ せますが、若干並行的に進めるものもございますし、地域審議会が総合振興計画を策定するま でに結論を出し得ないような部分というものもあるいは出てくるかもしれませんが、できるだ け地域審議会の意向なども反映できるような形でそっちの方も急いでいかなければならない。 こういうふうに思っておるところでございます。いずれにいたしましてもこれまでそれぞれの まちでは個々の計画を作っておりましたけれども、これを総合的に調整するということについ ては相当なエネルギーも必要だと思っておりますので、振興計画を策定するに当たりましては 地域の意向を十分反映できるような形で策定して参りたいと、こういうような考え方を持って おるところでございます。 〇企画政策部長(上野哲郎) 地域審議会の関係について御答弁を申し上げます。地域審議会の 設置につきましては合併協議の中では 5月というような方向付けがされておるところでござい ます。地域審議会の委員といたしましては、自治会の代表者等あるいは公共的団体の代表者、 識見を有する方あるいは公募により選任された方というようなことで委員を組織して参りたい というふうに思っていますけれども、公募によります委員につきましては、今のスケジュール - 174 - で参りますと、明けまして 1月の新春の市報が出されますけれども、その中で募集要項を掲載 して募集を開始したいと。そして約 1か月間ぐらいを公募の期間として考えているところでご ざいます。協議会の中でも 5月というふうに設定がされておりますので、それに向けて現在鋭 意作業を進めている状況でございます。以上でございます。 〇6番議員(古木健一) マニフェストのことについてですが、その中で職員の意識改革という ことを挙げておられるわけですが、 736名の職員の現状をどうとらえておられるのか。また、 期待する職員像というのをですよねどう考えておられるのか。いわゆる昨日来の答弁の中で市 民の目線で仕事をしてもらうんだということが物差しであると、物差しというのはこちらが勝 手に言ってるわけですが、ということはお聴きしましたが、大体南さつま市の職員というのは 総じてこういう形であってほしいというですね何か理想像みたいなものをですよねありました ら、伺います。それから、 2点目に組織改革をうたってあるわけですが、具体的には組織改革 の基本的な考え方はどう考えておられるのか。それから職員数をどのようにして 3割削減する のか。早くという中に入っておりますので、その 3割削減の手法を伺います。それと自主財源 比率を 5パーセントアップしたいということでありますが、この自主財源比率をどうやって、 どんなことを通して 5パーセントアップ図るということなのか。以上お聴きします。 〇市長(川野信男) 職員の意識改革でございますが、これは私は従来からずうっとそういうよ うなことは旧加世田の職員には申し上げてきたわけでございます。さらに、また、合併した後 におきましてもそれぞれの支所に参りまして、訓示といいましょうか、私の考え方を申し上げ てきている。もう基本的にはものの考え方を目線を、さっきお話もありましたとおり、市民の 目線でものを考えてくれ。そこに尽きると、こういうふうに思っております。いろんなことが ございます。組織をどうするのか。人をどうするのか。数はどうなのか。給料はどうなのか。 これを自分たちのいわゆる職員という立場だけでものを考えるのではなくて、住民がどう考え るか。住民から見たらどうなるのか。すべてそうだと私は思っております。窓口で応対する場 合もそうでございます。住民の立場でものを考える必要がございますし、今日も広報委員の皆 さんを集めて話をいたしましたけれども、市役所が持っておる我々の情報というのは本来住民 のものなんだ。だから、住民に正確に、迅速に伝えるというのが我々の役目なんだと、そうい う目線をいつも持ってほしいと、こういうようなことをば申し上げておるわけでございます。 そういう意味では、加世田市の職員だけというふうに言っておるわけではありませんが、まだ まだ意識というものがそこまでいってないというふうに私は思っております。これは時代の要 請もあると思います。10年前はそれで良かったかもしれません。しかし、 5年前はもっと違っ た意識がないといかん。これからはもっともっと違った意識というものがないといかんと、こ ういうふうに思っておりますので、今、私が言っておることは 3年後にはもっと違ったことを 言うかもしれませんけれども、そのことが、住民の目線がそのように変わったという意味で申 し上げておるわけでございます。この意識改革については時間もかかりますけれども、早くま - 175 - たスタートをしなければなりませんので、できるだけたくさんの機会に職員に接しながらこう した話もいたしていきたいと、こういうふうに思います。年末にはすべての支所に行きまして 私は職員に対する御苦労とそうしたお話もいたしたいと思っております。また、新年もそれぞ れの支所に行きましても職員を集めてお話をしたいと、こういうふうに思っておるところでご ざいます。それから、組織の問題でございますけれども、今合併した時の協議の中で現在のよ うな組織にいたしてございます。この組織が果たして最高な組織なのかどうかというようなこ との見直しというものをばもう一遍しなければならないなというふうに思っております。どう いうような組織がベターなのかどうかということもございます。 1つは合併当初というのは、 私はもう再三言っておりますけれども、融合というのを図るために何をすればいいかというそ ういうための組織というものも必要でございましょうし、あるいは、また、改革を進めるとい うそのための特別な組織も必要だと、こういうふうに思っておりますし、今そういうような対 応もいたしてございますが、さらにこれから具体的に改革を進めるための組織はどうあるべき か。あるいは、また、効率化を進めるための組織というのはどういうふうにあった方がいいの かというようなことなどがこれからの課題でございます。従来それぞれの市町で組織があり、 また、例えば、仕事の進め方違っておったと思いますが、一緒の合併した時の組織の有様とい うものとは少し変わってきてもいいんじゃないかと思っておりますので、それらのことをばで きるだけ早く、今既にもう検討を始めておりますけれども、やっていきたいと、こういうふう に思っております。それから、職員の数の問題でございますけれども、これは将来的な数のこ とを申し上げておるわけでございます。合併することによって数の調整といいましょうか、こ れは実際は職員が今おりますので、例えば、9割の職員でいいとか、8割の職員でいいとかとい う試算をいたしましても、今、職員を 2割をじゃあカットできるよというようなことではござ いませんので、これは計画的に進めていく必要があると、こういうふうに思っております。さ らに、また、私は改革の中で申し上げておりますのは民間でできることはできるだけ民間でや らしたい。ただその場合に職員をどうするかという課題が常につきまとってくるわけでござい ます。職員が今おるから民間委譲はできないよということになると、これはもう全く改革はで きないということになりますので、場合によってはそれをどうするかということの検討を含め てやらなければならない課題でございます。職員の数というのは将来的にはいわゆる、国が言 っておるからというわけじゃございませんけれども、小さな政府といいましょうか、効率的な 可能ないわゆる職員とするためにはマニフェストで示したような数字で可能だと、こういうふ うに思っておりますので、その具体的な手法というのはこれから検討をいたしていきたいと、 こういうふうに思っておるところでございます。それから、 4番目の自主財源比率の問題でご ざいます。これも今自主財源比率それぞれのまちによって違いがございます。すべての市町、 旧来の市町でございますが、 3割を超えた所はございません。今三位一体改革の中で国の方も いわゆる権限移譲とともに財政を地方に移譲すると、こういうようなことが言われております。 - 176 - この中には地方税という形で膨れてくるものもあると思います。補助金が地方税という形で膨 れてくるものもあると思います。そして私どももそのことは強く主張もいたしたいとは思いま すけれども、これには非常に大きな問題がありますのは、移譲できないような地域はどうする んだという問題が常につきまとっておるわけでございますが、ただ可能なものについては、そ の三位一体改革を支持するという意味ではありませんけれども、地方で財源が確保できるよう な手だてというものをばすることによっておのずと自主財源比率も変わってくるものもござい ます。さらに、また、効率的な支出をすると、こういうことによって歳出を抑えるということ になればおのずと自主財源比率というものも高くなってくるわけでございます。さらに地方が 自ら財源確保できるもの、これは税率を上げるとか云々ということじゃございませんけれども、 例えば、使用料にいたしましても定期的に見直しをしながら、社会の実態に合うようなことを ばやっていくというようなことで、自主的な財源確保というものも図っていくことによって提 示申し上げたような自主財源比率をば変えることはできると、こういうふうに思っておるとこ ろでございます。従来の市町自主財源比率というのはかなり差がありますので、これをできる だけ、今一緒にしてどういうふうな比率だというふうに整理をするかということもありますけ れども、考え方としてはできるだけ高めて自分たちのことは自分たちでできるようなやり方を しなければならない。ただそのためには税制等を含めて地方にいわゆる自主財源が確保できる ような制度改正というものも必要でございますので、そのことについては市長会なり、各種団 体の組織等を通じて自分たちの要求としてお願いもしていきたいと、こういうふうに思ってお るところでございます。 〇6番議員(古木健一) 職員の意識改革の問題がありましたが、時間はかかってはならないけ ど、時間がかかる問題でもあると。もう以前何回もこう言い合ったことですが、鳳凰高校の入 学式の例をですよね出しましたように、いろんな中学校から来てですよね、そんなに大きな声 で返事をする子でもないのが、入学式の日からですよねいわゆる礼儀正しくあいさつをして大 きな返事をすると。ですから、決して私は、何と言うか、旧加世田でも、旧坊津でも、旧笠沙 でもですよねないわけですよ。いわゆる新生南さつま市なわけですから、これは11月 7日から ですよね変わろうと思えば、鳳凰高校のですね入学式に行かれたらおのずと分かることであり まして、合併した日からもうおのずと変えられると。その変えられるものの典型がいわゆる、 またかと言われるでしょうけど、あいさつとネームと電話の応対であろうかと思うんですよ。 市内最大最良のサービス産業は市役所であるということでですね、時間がかかることでは、こ の 3つが変わったらですね市役所はもう 8割変わるんですよ。ということでぜひそういう形で 取り組んでいただきたいと思います。 6、坊津、笠沙、大浦、加世田、金峰の 5地区の地域浮揚策についてであります。①市長は 今回の選挙を通してあるいはこの12月議会の定例の市長あいさつにおいて次のように述べてお られます。「対等で均衡ある発展と市民の融和と一体化を図ることが喫緊の課題であり、その - 177 - ための体制づくりと条件整備が重要である。人事や組織等の体制づくりと地域間交流を促進す る条件整備に努める。」と、このようについ先日この議会で所信表明されたところであります。 そこでこのいわゆる前段の対等で均衡ある発展と市民の融和と一体化を図ることが喫緊の課題 であるという所は理解しましたので、そのための体制づくりと条件整備というのはこういうこ となんだということがありましたら、それと人事や組織体制づくり、地域間交流の促進、何か 例題する、分かりやすい例がありましたですよね、お示しいただきたい。②川野市長は 7日間 の選挙期間中、新市を隅なく回られたということで、ただし、だけど、笠沙のとんでもない所 には行ってないということでありましたけど、私は選挙後ですね南さつま市の職員としての目 線で各地区をこう回ってみましたが、そこで、これは例として申し上げますが、坊津の風車村、 あるいは笠沙のそのとんでもない所の石垣群の石垣の村、それから今毎日論議なっています笠 沙高校、あるいは金峰ダム等これらの活用策ですね、いわゆる、ここの中でも答弁あったもの につきましては必ずしも、分かりましたので、それ以外のことでですよね風車村とか、そうい ったことも含めましてですよね御答弁いただけましたら、お願いいたします。 〇市長(川野信男) 合併の当初の段階での市政運営の一番の大きなポイントは市民の融和、一 体化を図ることだということをば何回も何回もこの席でも申し上げておるわけでございます。 人の融和、地域のいわゆる均衡ある発展ということがということでございますが、人の融和と いうのは大変難しいこれは問題でございます。人事とか、組織とか、そういうものを通じなが ら人の融和というものも図る必要もあると思っております。人事とか、組織というのは、市役 所の人事、市役所の組織だけではないんです。それぞれいろんな団体がございます。団体とい うのはこの地域全体で、旧 1市 4町で組織された団体というのはほとんどないんです。それぞ れの地域ごとか、あるいは旧郡単位、この郡単位と言いましても金峰町は入っておりませんか ら、そういう意味で一体化した団体・組織というものはございませんので、できるだけそうし た人事とか、組織等を一体化するような体制づくりというものが必要だと、こういうふうに思 っております。もう既にそういう動きがたくさん出ております。老人クラブにおきましても老 人クラブ連合会をつくろうじゃないかと、各種いろんな団体もじゃあ一緒にしようじゃないか と、進んでおる所もありますし、まだそこまでいっていない所もあるようでございますので、 できるだけ一体化できるような体制づくりということについての私どもとしてのいわゆる御助 言といいましょうか、御支援もいたして参りたいと、こういうふうに思っております。特に既 にそうした組織づくりができた所を見てみますと、いわゆる、何といいましょうか、役員とい いましょうか、そういう方々にはそれぞれの地域のことが理解していただいておるような方々 を配置するなど、これは何といいましょうか、配慮もされております。適材適所、何が適材適 所かと言いますと、やっぱりこの時点ではそういうことも 1つの適材適所ではないかな。時に よって適材適所というのはある、この合併の時というのがそれぞれの地域の方々が地域の意見 を、地域の事情を言えるような体制づくりというのも私は適材適所ではなかろうかなと、こう - 178 - いうふうに思っておるところでございます。これから私ども内部の方のいわゆる組織、人事も いたさなければなりません。今11月 7日職員の配置もいたしましたけれども、これは当面17年 度の事業をそのまま実行するということが前提でございましたので、大きな異動というのはい たしてございませんが、 4月以降についてはやはりできるだけ融合、融和のできるような体制 づくり、一体化ができるような体制づくりというものは図っていかなければならない。こうい うふうに思っております。また、昨日提案申し上げました助役あるいは三役等の人事を含めま しても地域が一体化できるようなということの配慮というものも私はしていかなければならな いというふうに思っております。地域の一体化、地域の均衡ある発展という意味では、これは この議場でも何回か申し上げておりますけれども、やはり交通事情、今までは市、町の単位で 市道等、町道等は考えておりましたけれども、これからは従来の地域を越える交通事情をどう するかということにウエイトを置いた考え方をしなければならない。さらに、また、それぞれ の地域にいろんな事情があって環境が違うものもございますけれども、これをどのような形で 早くその環境を同じような条件にするかということの配慮というものも必要であると、こうい うような認識をいたしておるところでございます。次に、 5地区でのいわゆるそれぞれの地区 が持っている資源の有効活用ということでございます。いくつか例示をされました。風車村の こともお話がありましたけれども、私もこの風車村ももう何回も行って承知をいたしておりま す。建設をする段階から、係わったわけじゃありませんけれども、事情はある程度承知をして おると思っております。ただこのような時代にどういうような形で資源が活用できるのかとい うことをば考えていかなければならないと思っております。今まではできなかったけれども、 これからはできるかもしれないという面も私は多分あると思います。といいますのは交通事情 でございます。 226あるいは清原を通じて加世田方面への道路整備をできてきたというような ことなどを考えた場合に従来とは違った条件も整備されてきておりますので、そうした条件等 を踏まえた上で、今例、風車村だけを言っておりますけれども、ほかの所も一緒の事情でござ いますが、そうした新たな状況下の下でどういうふうな活用策があるかということは、地域の 皆さんの御意見等も聴きながら振興計画等を含めて検討をさしていただきたいと、こういうふ うに思っております。 〇6番議員(古木健一) 対等で均衡ある発展をするためのそのための体制づくりあるいは条件 整備、それから 2番目がそのためのそれを動かす人事や組織の問題、それから地域間交流をす るためのそういう条件整備が必要と、大きくこの 3つをおっしゃっているわけですが、ちょう ど、南さつま市が合併した市でありますが、17年12月 7日のいわゆる南日本の「記者の目」に ですよね国分の支社の宮下さんという方がお書きになったんですが、いわゆる、読めば記憶あ ると思うんですが、「新市霧島市が誕生して1か月ということで、1階の」、端折って読みます が、「1階のサービス窓口は市民が各種手続に訪れて合併前とそうは変わらない。2階に上がる と違うと。全体にガランとしていると。町長室、助役室は応接間に充てられたと。企画課など - 179 - はなくなり、本庁に吸収されたからやたら空き部屋が多い印象であると。それから、どこの支 所でも聴いたが、 300万円では何もできないという話、支所で決裁できる予算の限度額のこと である。限度を超える事業は本庁に回される。地方への権限移譲の時代なのに地域振興を図ら なければならない支所の権限は小さい。『行政サービスがかなり手間取ることになる。』とあ る職員は熱っぽく語ったと。しかし、早晩支所は単なる住民サービス窓口に姿を変える。そう あきらめている支所員も少なくなかった。支所のトップである支所長が旧町長室を使わないの もそんな支所の置かれている立場が影響しているのかもしれない。」という「記者の目」であ りました。私この記事を見て一歩間違ったら南さつま市もですよねこうなるのかなと思いまし たけど、市長の今の政策をお聴きしてですよね、まだ触れておられませんけど、支所機能をど うするかと。今のままでいったら支所機能はこの霧島の例みたいにですよねただ 1階の窓口、 私は支所機能をどういうところまで支所でやってもらう。何かいわゆるその 2階の有効活用も あるでしょうし、また、役所の周りの駐車場も空いておりますし、この支所機能というものを ですよねどんなふうに考えておられるのか。組織的にはいわゆる 4つなら 4つの課がですよね いわゆる張り付いているということでありますが、ソフト的にこの支所機能を充実する。具体 的には支所長にですよねどんな仕事をしてもらう。先ほどありましたが、地域審議会は企画調 整の方の直轄になるのか、それともその審議会というのはそのいわゆる支所に置かれてですよ ね、そこでいろいろ話をしていくのか。質問は 1点は、その地域審議会を支所長の所に、支所 に置いていろんなことをやっていくのかということが 1点と、支所機能を充実するためには何 か手だてを考えておられるか、この霧島の例みたいなふうにならないためにですよね。それか ら、市長の方からいわゆる今回提案している助役二人制の問題も今回のこのいわゆる体制づく りのための提案であるということでありましたけど、それとは別にですよね、本市は現在13部 長、76課長、職員数 736名であります。民間企業から見たらですね非常に逆三角形で頭でっか ち、民間企業であるとしたらもうこういうのはもう硬直化して大変なことなんですが、お隣の 日置市は人口が 5万 3,415人なんですが、部長級が 9名で、課長級が51名であります。そこで ですねこのいわゆる優秀な職員の方々をですよもっと、例えば、NHKじゃありませんけど、 プロジェクトXをですねいくつかこう立ち上げて、現在の部・課長さんをですよねもっと有効 に、何々プロジェクト、何々プロジェクトということでですよねもっとこう積極的にプロジェ クトを 5つでも、 6つでも立ち上げてですよ、何か、今、市長が言われた対等で均衡ある発展 と市民の融和と、こういったことを図るためにですね職員をそちらの方に張り付けられないの かということと、大変、何と言うか、いわゆるその融合とか、対等という言葉が今回よく使わ れているわけですが、私は市民レベルで考えたらですねそんなに意識してないんじゃないかな と。問題なのは職員同士のですねいわゆる融合と一体感、また、市で言うと私たち議員同士に そういう地域主義みたいなのがあってですよね、私はもう南さつま市のですね市民の方はもう 一緒になった時点でですね俺がまちという意識でおられる部分も大いにあるんじゃないかと。 - 180 - 案外、何と言うか、ここにいらっしゃる、この議場堂にいらっしゃるメンバーの方にですね問 題がある面があるんじゃないだろうかというふうにまあ感じているところなんですが。だから、 いわゆる対等と融合を図るにはですよね職員同士の問題、議員同士の哲学の問題をですよねお 互いに解禁したら解決するんじゃないかなと思っているんですが、そういった意味でお聴きし ます。それから、いわゆる風車村、石垣、笠沙高校とか、これは個々の問題はですよね今後の もとですが、昨日来出ておりますように、笠沙高校の問題なんですが、今の、昨日までの答弁 をお聴きしていますとですね、兵どもの夢の跡ということで 4月にはですねススキかあるいは セイタカアワダチソウがですね校庭に生えかねないと考えております。心配しております。状 況はよく分かりましたけど、現在の在校生にもですよね自分のたちの母校はどうなるんだろう かなあというですね思いがあろうと思うんですよ。私は、ですから、明日にでもという言い方 はおかしいですが、明日にでもですよね現在の笠沙高校の子供たちにもですよこれから母校に どう期待するかと、どうあってほしいかというようなことでですね現在の生徒も入れた形で何 かパネルディスカッションをするとかですよね、参加して、何かこう、提案が実現する、せん は別としてですよね、現在の子供たちが何かこういうことをできたらなあと。昨日もありまし たように、県庁を誘致したらどうかという話が御提案ありましたけど、私もああいう話聴いた もんですから、夢を見ましてですね、ちょっとそれは大変だろうけど、南さつま市役所が笠沙 高校さい行って、ここが県庁の合庁になれば、それは可能性があるかなと。民間だったらです よね再投資を避けてそんくらいのことはするだろうなと思いましたのでですね、現在の笠沙高 校生も、終わってから考えるというですね気持ちは、旧大浦町の方、笠沙町の方を中心にした 時の話としては理解しました。だけども、ことここにきたらですねあの子たちにも母校をどう してほしいとあるいは考えはないねと夢を聴いて、何かそんな機会をつくってですねもう即動 いても、私はそんな合併前をですね反故にしたということはならないと思うんですが、そのお 考えは、踏み込む考えはないかですね。昨日の答弁も若干踏み込みましたけど、もっと踏み込 む考えはないか。お聴きします。③ 5つの各地区には地域資源や歴史・文化、特色を活かした 資料館、博物館、特産館等数多くあります。それぞれの施設が今日まで独特の展開と活動をさ れ、実績を上げておられます。10月にオープンした歴史資料館の金峰、あるいは木花館、いな ほ館、いわゆる万世の特攻平和祈念館、るぴなす、海浜公園、萬世酒造等のあるガンバリーナ かせだ地区、加世田郷土資料館、吉井美術館、本坊酒造、にいななまる、ふるさと館杜氏の里、 笠沙美術館、笠沙恵比寿、鑑真館、坊津歴史資料センター輝津館等があり、これらに加えて、 例えば、金峰山とか、吹上浜とか、長屋山とか、蔵多山とか、磯間岳とか、亀ヶ丘とか、野間 岳とか、お話のありましたリアス式海岸をベースにですねこれらの施設が連携した取組みを行 うならば、PR効果とか、あるいは相乗効果は高く、誘客効果が生まれ、これらは面的観光施 設となり、経済的波及効果により南さつま市の新たな地域浮揚策につながると考えております。 そのためにはこれらの施設間の情報交換、共同の事業展開等が大変重要であると考えておりま - 181 - す。当局におかれましてはこれらの対応をですよねどのように考えておられるのか伺います。 これも私は喫緊の課題だと思っております。いわゆる昨日の大迫議員の質問の中にありました けど、今申し上げたのに加えてですねそのとんでもないツワ山の人とかですね、笠沙ドラゴン ボート、何かドラゴンボートがお聴きすると 8艇あるそうですので、町の財産でしたので、結 果的にもう市の財産になってるわけですが、こういった地域おこしグループも加えたですね、 さっきの話じゃないけど、そういうプロジェクト、まさしくプロジェクトMを立ち上げたらで すねどんなもんだろうなと思っておりますが、御質問は、さっき言いましたように、この地域 にあるいろんな施設等の連携、それと環境自然等も考えてですよね質問いたします。 〇市長(川野信男) お答え申し上げます。答弁がまとまっておるかどうかは分かりませんけれ ども、 1番目の質問は支所機能をどういうふうにして充実するのかということに関連するお尋 ねであったと思います。政策判断については、これはそれぞれの支所ということにはこれはい かないと思いますが、運用面でできるだけ支所が権限を持てるような対応というものは図って いかなければならない。今の状況は合併協議の段階でこういうような機能がいいだろうという ことで議論をして出来上がったものでございます。試行錯誤をする中でこれからどういうよう な方法がいいのかということの検討は当然していかなければならないと思っております。今、 新聞記事を踏まえた上でガランとしとったというようなことのお話もありました。私もどの支 所も回ってみました。おっしゃるとおりでございます。指示しましたのは、ここが役所の建物 で役所の施設なんだという考え方をまずやめてくれと、地域の人たちにいかに開放できるのか ということをばみんなで考えてほしいと、こういうような指示をいたしました。役所の施設だ から、ほかの人たちはこういうのは使えないんだよ。そういうような発想ではだめだと。これ は今既にもう合併によってその役所としての利用が必要でないならば、できるだけ民間に開放 するようことをば考えたらどうだ。よく知恵を出してほしいということで支所長には指示をい たしておりました。どういうような使い方があるのか。そういう使い方をすることによって役 所に人が集まるようになります。ガランとするんじゃなくて、役所、直接な用務がなくても、 あるいは何とかの会とか、何とかのその自分たちの、何と言いましょうか、団体の会とか、そ ういうようなもので集まれば、そのことによってやはり役所との親近感というものも出てくる じゃないかというようなことの指示もいたしてございます。具体的にはどういうようなやり方 があるのかということはこれからの課題だと、こういうふうに思っておるところであります。 それから、笠沙高校の問題でございますけれども、これは今るる御意見等もございました。た だ私が昨日も申し上げましたのは、笠沙高校のことについて最も中身について承知して理解の あるそれぞれの地域の結論というのは、今の子供たちがおる間はという結論を出したわけです。 合併した途端に違った方向を出すということは、これはいかがなもんだろうかという気持ちを 含めて私は昨日答弁したつもりでございます。しかし、昨日も申し上げましたとおり、あの高 校には体育館を含めて地域の人たちが現在までも利用しておる実態がある。じゃあ 4月になっ - 182 - たらそれはもう全部クローズするのか。果たしてそれでいいのかという緊急な問題というのは 私も十分現場を見て感じておりますので、データを見て感じておりますので、そうしたことに ついては早く、議会終了後でも県庁に行ってひとつ相談もしたいと、要請もしたい。こういう ふうに思っておりますが、以後の問題については、これまでの経緯というものもございますの で、そうした経緯も踏まえながら、また、地域の皆さんのこれまで結論を得られましたそうい う状況等も踏まえながら、どうするかについてはできるだけ早い機会に結論が出るようにいた したいと、こういうふうに思っておるところでございます。 3番目の問題は関係の部長から答 弁をいたさせます。 〇産業振興部長(寺園和博) 物産館等の連携についてお答え申し上げます。議員も挙げられま したとおり、南さつま市には各種物産館や観光施設等が各地域に数多くあります。これらの施 設等を活性化するためには、御指摘のとおり、施設間の情報交換や相互のPRを行うことで、 県内外から訪れる観光客の集客はもとより、市民の利用増加などにもつながるものと考えてお ります。現在旧加世田市の海浜部を中心にガンバリーナかせだネットワーク会議といったもの を設置しておりますが、この会議を市内全域の類似施設等を対象に(仮称)南さつま市観光物 産館施設ネットワーク会議として発展的に組織再編し、各地域の観光協会とも連携をして新た な各種事業を展開していくことを現在検討をしているところであります。この中で共通商品ポ イントカードやスタンプラリー制度、観光施設など回遊パンフレット、バスツアー、共同イベ ントなどの新しいメニューの導入なども検討をしてできるだけ早期に設置し、施設の活性化に つながるよう努めて参りたいと考えております。 〇企画政策部長(上野哲郎) 地域審議会についてのお問い合わせがございましたので、お答え 申し上げます。地域審議会は、議員御案内のとおり、旧市町単位で設置されるものでございま す。若干先ほども申し上げましたが、全体的なことについては企画政策、いわゆる企画課の方 で対応して参りますということで公募による案内というものも私どもの方で計画をいたしたわ けでございます。これの運営につきましてはそれぞれの支所の中で運営をしていくという方向 に定めて、方向を出しておりますので、それによって進めて参りたいというふうに思っており ます。 〇市長(川野信男) 御質問であったのかどうかわかりませんけれども、若干御意見等もありま したんで、少し付言しておきますけれども、いわゆる一体化の問題であります。民間レベルで はもう一体化は済んでおるんじゃないというようなこういうような御指摘、御意見でもあった かと思いますが、この一体化の問題については合併のいたしましてからだんだんだんだん時間 が経つことによって変わってくることも当然でございます。したがって、どの時点でといいま しょうか、一体化ができる、進んでいる状況の中で判断をしなければなりませんけれども、私 も選挙期間中ずうっと回った中で必ずしもそうでないという意識、地域の皆さんは不安を持っ ておる。不安を持っておるということは、これはもうまさにまだまだ一体化されていないと、 - 183 - こういうことでございます。役所の職員はどちらかというとむしろ、もう一緒に職員を集めて 机を並べておりますので、こういうものは進みつつございますけれども、必ずしもその他の団 体含めてまだまだそこまでいってないというのが私は実情じゃないか。これはすぐできる問題 でもないと思います。分かりやすい話をいたしますと、例えば、加世田市と、加世田町と万世 町が合併をいたしました。50年間経ちましたが、例えば、加世田から離れて東京とか、大阪と か、中部、この辺に住んでいらっしゃる方々がおりますが、この人たちが組織を一緒にするこ とは30年、40年かかったんです。これはもうまさにこの、その人たちをどうという話じゃなく って、こんなに時間がかかるんだということを私どもはよく認識をした上でこれから市政運営 というものはしなければ、ただ一緒になったからすぐ一体化ができたんだよというようなこと にはならないと私は思っております。そうしないように、できるだけ一体化が図られるような 対策というものをばやっていかなければならないことだと、こういうふうに思っておりますの で、若干その住民といいましょうか、の意識の感じ方ではあるかと思いますが、私はそういう ような認識をいたしておりますことを申し上げておきたいと思います。 〇6番議員(古木健一) 物産等の連携の問題はぜひ急いでいただきたいと思います。風車村等 もですよね坊津だけでは持ち上げ切れませんでしたけど、失礼ながら、だけど、 1市 4町が一 緒になれば持ち上げられるかもしれませんと思いますし、つい最近オープンしたばっかしの金 峰町の歴史資料館もですよね、私の数字が正しいとしたならばこの12月には50名程度しか入館 してないということでですよね、こういったことも連携して考えんないかんのじゃないかなと 思っております。また、いなほ館等をはじめとする第三セクター等もですよね持ち上げていく には、この南さつま市で持ち上げたら持ち上がるんじゃないかなと、斯様に思っております。 笠沙にはとんでもない場所があるとさっきから、昨日からおっしゃってますが、とんでもない 人もおってですよね、「太陽が沈む時に笠沙にはジューッて音がする所がある。」と言われた ですよね。私は、福岡のテレビ局がですよね、連絡したところ、この前 3回取材に来ておりま すけど、まだ未だに、何と言うか、その雲がかかったりしてですねジューッという音が、何と 言うか、録音できなくて、「また来る。」と言ってました。質問ですが、 2点です。加世田地 区に関しては12年間の市長としての経験の中で全市目を閉じて描けるぐらい、あるいは各家庭 の米櫃の中を知るぐらいに川野市長は熟知されておられます。 4町についてはこれからと考え ますが、そこで各支所に例えば 1週間単位で移動市長室を設置して、そこを拠点として地域を 知り、住民の中に入り、職員を理解する考えはないか。いわゆる 1週間ずつ移動市長室をつく る考えはないか。もう 1点は各種会合等の出会の在り方ですが、面積が旧加世田市の 3倍、人 口は約 2倍となり、行事、会合等も重なるケースが増えてくると思われます。基本的に市長、 助役、収入役、教育長、部長等が重なって対応することのなきよう職務分担と権限移譲を市民 に分かりやすいように体系化する考えはないか。以上 2点質問します。 〇市長(川野信男) 後の方から申し上げますというと、これもこれだけ広く、これだけまた業 - 184 - 務も増えておりますので、当然にといいましょうか、分担をしていかなければならない。どう いうようなやり方をするかということの工夫も必要だと、こういうふうに思っておるところで ございます。それから、移動市長室でございますけれども、これはもう既に私申し上げており ますとおり、できるだけ支所に出向いて行って支所の職員とも話をしたい。さらに、また、地 域住民との話をする場も設けたいと、こういうようなことを申し上げております。これを移動 支所市長室と言うかどうか。呼び方は別といたしまして、中身といたしましては職員とも、そ して、また、地域住民ともできるだけ車座になって話をしたいと、こういうふうに思っており ます。そのやり方についてはこれから、今、名前の付け方を含めてもう事務当局に指示をいた してございますので、できるだけ地域に出向いて行くということを私自身心がけをいたしたい と、こういうふうに思っております。 〇議長(石井博美) 次に、有村義次議員の発言を許可します。 [有村義次議員 一般質問席] 〇10番議員(有村義次) 午前11時49分 通告してあるとおりに市長の選挙公約について、まず①ですが、旧 1市 4町の融和・一体化を目指す具体的な手立てや考えについてでありますが、この種の質問 はですね私でもう 5人目になりましてですねもう余り聴くこともないような状況でありますけ れども、前の方々の質問と重複するかもしれませんけれども、簡単に質問いたします。今まで の議論を聴いとってですね、融和・一体化を目指すためにはたくさんのやらなきゃいけないこ とがあるということで、これとこれとやればですね融和・一体化が図れるというようなことで はないというふうに感じているところですけれども、そこでですね前に加世田、大浦、笠沙、 坊の範囲でですねアンケートを取って、そのアンケートの内容がですね「合併した場合の不安 としてはどうですか。」というようなアンケートがあったわけですけど、これは南さつま市の まちづくり計画書にも載っているんですけれども、そん中でですね「周辺部が寂れる。」が57 パーセントでありました。次に「地域の声が反映されない。」が55パーセント、そして、次が 「公共サービスの低下」が52パーセント、「役場が遠くなる。」が48パーセント、「教育施設 の統廃合が心配される。」というのが43パーセント、あと「地域密着サービスの低下」が43パ ーセント、まだほかにもあるんですけど、そういうような内容でありました。この内容を見ま すとですね、やっぱり融和・一本化を目指すにはですね基本的な考え方としては、やっぱり市 民がこういうふうに思っている、心配している、不安に思っていることですね、これを常にで すね念頭に置いてですね市政執行をすると。そしてあと時間をかけてですね市民の声をよく聴 きながらですね 1つ 1つのことに誠実に対応するしかないのかなというふうに私自身は思って いるんですけれども、その辺について基本的な考え方をお伺いします。 〇市長(川野信男) 合併することによって一極集中は私はむしろしないよりも避けられるんだ というようなことを申し上げましたけれども、ただそのことを市民にどうして理解していただ くかということが大事だと思っています。今、アンケート調査の中でも出てきましたのはまさ - 185 - にそうした不安だと思います。この不安というのはほんとに、何といいましょうか、市民に私 どもが溶け込んで行って説明をすると、あるいは情報提供をすると、こういうこともしなけれ ばなりませんけど、それだけではなかなかできない面が私はあるというふうに思っております。 過去加世田市、加世田町と万世町ができた時に何をやったかと言いますと、市長は旧加世田町 からですね、助役は万世からじゃない。このことは何をしたかと言いますと、適任であったか どうかということ以前に、やっぱり地域住民の不安というものをば解消するんだと、私はこの ことが一番大きな役割じゃなかったかな。こういうふうな思いもいたしております。いろんな 私が人事とか、組織とか、こういうのを申し上げておりますのも、とにかく、当面といいまし ょうか、スタートの段階ではそうした不安というものをばなくしていくということ、このこと が一番大事なことじゃないか。先決でやらなければならないことじゃないかと、こういうよう なことを申し上げたいと、こういうふうに思ってます。 〇10番議員(有村義次) そういう不安をですね、もうおっしゃいましたように、なくすると いうこと。そのためにはですね、先ほども言いましたけれども、職員がですね一人一人がです ね市民に非常に心配りと言うんですかね、気配りをしてですね、初日にもありましたけど、合 併したらこういうことかということもないようにですねちゃんとしていかないといけないとい うふうに私は思っております。今回の一般質問でたくさんの項目がこうやったらいいんじゃな いかとかですね提案とか、要望とかいろいろ出されております。こういういろんなことをです ね当然市長一人ではできないわけでありまして、職員がですね一丸となってですねみんなで取 り組まなきゃならないわけです。そういうことで皆さんの努力をですね期待したいと、心を 1 つにしてですねみんな同じ方向を向いて一生懸命やっていただきたいということを期待してで すねこの件は終わります。 次に、②産業活性化についてでありますけれども、「地域資源が生かされる新たな産業を興 すまち」、これの具体的な考え、特に 1次産業について伺いますけれども、これについてもで すね何人もの質問がありましたので、また、あと二人の質問も予定されておりますので、簡単 に質問したいと思いますけれども、市長の本会議冒頭のあいさつでですね「『地域資源が生か される新たな産業を興すまちづくり』ということで基幹産業である農業、水産業のさらなる振 興」というふうにおっしゃっております。南さつま市まちづくり計画書の中ではですね 1次産 業の就業人口比率は16.6パーセント、 3,092名、それから総生産額に占める割合は 5パーセン トですね、60億 7,000万円であります。これ個人個人で判断が違うんですけれども、ちょっと 基幹産業という言い方ができるのかなあということでちょっと迷う面もあるわけですけれども、 これについての総体的なですねとらえ方はどのように思っていらっしゃいますか。 〇市長(川野信男) 今それぞれの市、町で基幹作物などを定めながら基幹となる農業、林業、 商業、水産業などなど振興を進めてきておるわけでございますけれども、こうした振興策とい うのは私は従来と同じように進めていく、継続してやる必要があると、こういうふうに思って - 186 - おります。ただ私が新たな云々と申し上げたのは、合併したことによって、今までできなかっ たことが、地域連携を図ることによってできるものがあるじゃないか。そういうものを掘り起 こしをしようという意味で新たな産業の興しと、こういうようなことを申し上げたわけでござ います。個々には申し上げませんけれども、地域ごとではなかなか販売をする場合でも量的な ものがないとか、こういうものもございます。一緒になれば量も増え対応もできるというよう なものもたくさんあるというふうに思っております。そうしたものをば連携することによって 従来の基幹産業というものももっともっと伸ばす方法があるじゃないかというような趣旨での この新たな産業興しと、こういうふうに申し上げておるわけでございます。農業にいたしまし ても例えば観光農業という面 1つをとらえまして、これまでの旧加世田市だけの観光農業じゃ なくて、大浦も、金峰も、笠沙も、こういうものが一体的にすることによってより効果のある 観光農業の振興だってできるじゃないか。そして、また、そのことによって本来の農業振興に つなげると、こういうことはできるじゃないかと、こういうようなことでございます。さらに、 また、御質問もありましたけれども、本地域の場合は高齢化が非常に大きい。また、福祉充実 も図らなければならない。となりますと農業 1つをとってみましても農業施策として進める農 業もございますれば、地域振興策として進める農業もある。あるいは福祉施策として進めるも のもある。そういうものをば新たな産業としてつくり上げていったらいいじゃないか。そのこ とが我々の地域の一番地域興しにつながることじゃないか。こういうことを申し上げておるわ けでございます。 〇10番議員(有村義次) 大分前向きな答弁をいただいたと思っております。ただ農業につい てはですね、一昨日ですか、下釡議員との質問、答弁の中にもありましたけれども、今の答弁 にもありましたけど、一部優良な作物もあります。また、有望な物もあるんですけれども、そ れ以外でですね非常に高齢化しているということやらですね後継者が少ないと。あと都会に出 てですね、後継者が、子供がですね、不在村地主が多いと、増加しているということ。あるい は子供はサラリーマンをしておって、こちらにいるんだけど、農業までは手が回らないという 所が非常に多くなって遊休農地化をしている部分もかなりあります。さらにそれがですね原野 化している。さらにそれが進みますともう雑木が生えてきたりして山林化が進んでくるわけで すね。そのような状況、実態も多々あります。それから、林業についてですけれども、さすが に市長はそん中では触れていませんでしたけれども、もうこの林業については、御存じのとお り、業としてはですねちょっと今んところ言えるもの、どうこう言えるもんじゃないというレ ベルであるようであります。水産業についてもですね、近年の漁獲量の減少、あるいは外国産 の輸入などの問題もありましてですねかなり厳しい状況でもあります。しかし、農林業の基盤 であります土地の面積がですね、新市全体の中で山林が50パーセントあります。それから畑が 23.7パーセント、田んぼが14.6パーセントということで、農地としては合計38.3パーセントで あります。市長答弁の中で「資 源は活かされて資源」ということでありましたね。実に市の - 187 - 面積の88.3パーセントが山林、それから農地ということで、 1次産業の資源と言いますかね、 資源となり得るものなんですけれども、これは今後ですね優良・有効な資源としてですねそれ こそ今まで以上にですね資源として活かせるようにですね取り組んでいかないといけないと思 うんですよ。そこでそれについてのですね考えといいますか、さっきも伺ったわけですけれど も、さらに決意といいますか、その辺を伺いたいと思います。今まで加世田市の時代ではどち らかというとこの評価的にはですね、市長についてはいろんな言い方をする方がおりましたけ れども、例えば、イベント関係にもう力が入っているというようなことを言う人もおりました けれども、そういうのをですね、この際新市になりましたんで、払拭してですね、基本的にも う 1次産業でないとですねちょっと、今後どの方向で南さつま市を振興させるかと、非常にこ の難しい面が私はあると思っています。今後この 1次産業の振興をですねほんとに図っていか ないといけないという思いからですねこういう質問をしております。よろしくお願いします。 〇議長(石井博美) これより休憩いたします。再開を午後 1時といたします。 休憩 午後 零時02分 再開 午後 1時00分 〇議長(石井博美) 再開いたします。 〇市長(川野信男) お答え申し上げます。第 1次産業の振興をもっともっと図るべきじゃない かというような御趣旨の御質問じゃなかったろうかと思っております。マニフェストの中にも、 また、私が示した公約の中にもそうしたことについても十分触れておるというふうに思ってお ります。公約として私が出した中に「南北に広がる大地と海が共演する自然景観、食、スポー ツ、歴史・文化を活用した新たな産業を興します。」と、こういうふうに書いてございます。 この新たな産業というのは、 1次産業もあれば、2次産業、3次産業ももちろんあるわけでござ います。1次産業とか、2次産業というのは統計上の区分であって、私はもう今分類というのは なかなかどこで線を引くか分からないような状況になっておると思っております。当然お互い に連携をしながら産業振興というのは図っていかなければならないことだと、こういうふうに 認識をいたしております。例えば、観光農園というのがございますが、これは 1次産業なのか、 3次産業なのかがあるかもしれません。ただ御案内のとおり、旧加世田市で観光農園としてら っきょうの農園を始めました。これに関連いたしまして観光のいわゆるぶどう園の観光農業が 始まっております。こうしたことが始められた背景、経緯の中には、やっぱりあそこの地で行 われておりましたサンドクラフトと大きな係わりがあるわけです。イベントと産業をあるいは 1次産業を対峙して考える必要は私はむしろないと思っております。例として申し上げまして もサンドクラフトの時の物産というのはほとんどが 1次産業に係わる話であると思います。あ あいう場を通じて農業振興、漁業振興、林業振興、こういうものにつながる。また、我々の地 域はそういうやり方が一番地域資源の活用として妥当じゃないか。こういうような考え方を私 - 188 - は持っておるわけでございます。今後もイベント、これはイベントをやることによってそうし た他の産業へのつながりというものもたくさんございますので、これだけをということじゃな くして、いわゆるバランスのとれた地域づくりに努めて参りたいと、斯様に考えておるところ でございます。 〇10番議員(有村義次) 答弁はもうずうっと聴いておりましてバランスのとれたということ で聴いておりますので、分かっておるんですけれども、基幹産業というふうに言われますんで ですね、やっぱりそれなりの、何と言うんですかね、取組みというのも私は必要だと思ってお ります。見解が違うところでありますので、若干違うところもありますので、そういう回答に、 答弁にならざるを得ないのかもしれませんけれども、もっともっと 1次産業にですね力を入れ るべきだということは、重点施策のほんとの大きな柱としてですねやっていただきたいという ことを意見として申し上げておきたいと思います。 次に、(2)、安全・安心なまちづくりについて伺いますけれども、幼児・児童・生徒などを 守る手だてについて、この質問も 4人目になりますし、また、先ほどの村田教育長先生の答弁 もありましたんですけれども、11月22日と12月 1日に広島・栃木両県の小学校児童殺害事件が 発生したことは皆様御承知のとおりであります。同じ小学生を持つ保護者としてその心の持っ ていきようのない心痛と言いますかね、無念さ、ほんとに察して余りあるものがあります。被 害に遭われたお二人の御冥福をですね心からお祈り申し上げたいと思います。そしてあっては ならない犠牲をですね無駄にしないためにも我々はできるだけのですね最大限の努力をして市 内の幼児・児童・生徒の安全確保を図る責任があります。そこで現在教育委員会、市挙げて取 り組んでいることについて質問するつもりでしたけれども、先ほども答弁がありましたので、 省きますけれども、この市民の安全を守るということで言えばですね、担当部署と言いますか ね、やっぱり取りまとめをする部署はどこかということが一番私気になっておりまして、たま たま小学生の児童がこういう被害に遭ってるもんですから、教育委員会の、主にですね教育委 員会の方が一生懸命しているのがちょっと目立つわけですけれども、そのような取組担当と言 いますかね、総務辺りでですねやるべきじゃないかなあと、市民の安全という意味ではですね、 思っております。あと市民への広報についてですけれども、市でこういうことは対応していま すとか、あるいは市民へこういうお願いをしたいというようなですね広報についてはどうなっ ているのか。お伺いしたいと思います。今朝は子供安全の日としてですね私も黄色いジャンパ ーをして出たんですけれども、多くの安全パトロール隊員の皆さんがですねそれぞれ子供の登 校に合わせて立っていただいておりました。ほんとに感謝申し上げたいと思っております。ま た、昨日ですね夕方情報が入ったんですが、18日の日曜日、午後 3時10分頃、加世田小学校区 のハーモニー公民館付近で不審者による事件があったということでですねほんとそういう情報 があったわけですけれども、 5年生の女の子はハーモニー公民館と住宅の間の通路で男に「ち ょっと来てごらん。」と手招きして声を掛けられたと。女の子は怖くなって走って自宅に帰っ - 189 - て玄関の鍵を掛けたが、20分ぐらいピンポン、ピンポンと呼び鈴を鳴らされたという、自宅に は女児以外は誰もいなかったというようなこういう不審者の情報が昨日夕方ありましてですね、 登下校だけの問題としてはもうちょっとだめだなというふうに思っておるんですけれども、ど うしたらいいのかなと、もう帰ったら家に入って閉じこもってないといけないのかという、そ ういうふうなことじゃいかんわけですけれども、あのハーモニーという人の多い所でですねこ ういうようなことがあったということを聴きましてびっくりしているわけです。この件につい てはちょっと18日の午後 3時頃の発生で、昨日私聴きましたもんですから、ちょっと情報が遅 いのかなと、もうちょっと早い情報伝達が必要かなあというふうに思ってるんですけれども、 この辺について何か分かっておりましたら、お願いします。 〇市長(川野信男) お答え申し上げます。今、安全・安心なまちづくりに関連いたしまして最 近に起こっておるいろんな事象の中からいかにすべきかというようなことを含めてのお尋ねで ございました。ほんとに最近におきます事故を見ますと、こんなことがこんな所でというよう な思いもするようなことが起こっております。ということはどこでも起こり得るんだなという ようなことでございます。その対策をどうするかということになるわけでございますけれども、 今お尋ねございましたのはこの安全・安心な地域づくりの窓口はどうかというようなことでも ございましたけれども、これは安全・安心という意味ではいくつかのことがあります。災害か らの安全というものもございます。今お話のあるようなこういうものからの安全・安心対策と いうものもあるわけでございますが、このことにつきましては総体的な窓口はこれはもう総務 課の方で従来からずうっとやっております。特に災害対策等についての対応もやっております し、それから、今、安心パトロール隊、これも総務課の方ですべてやっておる話でございます し、また、取りまとめもそうでございます。さらに、また、自主防災会、こういうものもすべ て総務課を窓口にして、これまでと言った方がいいんでしょうか、やってきておりますし、こ れからもそういう対応を図っていく考え方でございます。ただ今回具体的に生じておることと いうのが子供たちの安全をどういうふうにして守るかということでございますので、教育的な 観点から子供たちの登校、下校の際の安全をどういうふうに守るかということになりますと、 現実的には教育委員会の方でやることの方が効果的であるということで教育委員会の方もPT Aと一緒になって対応を図っておると、こういうのが実情でございます。また、そういうやり 方をお互いに連携をしながらやることが、これは一番ベターではなかろうかと、こういうふう に思っておりますので、教育委員会とも十分連携をとりながらいたします。また、教育委員会 からの報告によりますと、今回の事件を契機といたしましてそれぞれの地域で、校区でボラン ティアを含めて一生懸命対応を図っているようでございますので、今お話申し上げましたとお り、今朝ほども、加世田中学校ですか、襷掛けでやっておったという話も私も聴いております し、私も通勤途上黄色いジャンバーを着た幾人かの人たちが動いておるのも目に見ております ので、具体的にそういうような対応が図られておるんだなと思っておるところでございます。 - 190 - もっともっと組織的な対応というものが図られるようになることを希望する次第でもございま す。また、ハーモニータウンの情報でございますけれども、私今ここで聴いたばっかりでござ いますが、こうした情報というのをこれもできるだけ早く、自分だけで持っておくのはだめな んだよと私は酸っぱく言っております。自分で持っとって、それから先の広がりがない。これ が一番いかん。情報というのは共有しなければならない。どこにどういうふうに情報を提供す りゃいいかということはそれぞれの事象によって違うわけでございますが、警察への対応もご ざいますし、それから教育委員会と私ども行政当局との連携というものもございます。いろん な対策というものがありますので、情報というのは、自分が得られた情報を自分だけで責任を 持って処理できるものであれば、それはそれでいいけれども、そうでないものについてはすべ て情報というのは共有する対応を図んなさいと、こういうような指示もいたしてございます。 この情報という意味では、私も今回の事件に関連いたしまして新聞等で見ましたら、例えば、 県の教育委員会が対応の指示を出すのが遅れたというような記事を出ておるのもありましたけ れども、まさにここだと思います。地域で起こっておることを県に報告して、県が指示をしな ければ動けないようなこういうような対応というのが一番私はいかん話であって、地域で起こ ったことは自分たちでどうすりゃいいかということをば即座に対応しなければ、例えば、不審 者をここで発見したよ。県に報告して県全体でじゃあどうするか。そんなことはまさけ合わん わけです。ハーモニータウンで起こった不審者であるならば、そこで事件解決を対応しなけれ ば、県の方で対応、指示を待つとか、そんな話じゃないわけでございますので、こうしたこと は地域で一刻も早く対処できるよう、これはもうシステムの問題もあるかもしれませんので、 気をつけていきたいと、こういうふうに思います。 〇学校教育課長(原 伸史) ただ今の18日の不審者の件でございますが、具体的には学校教育 課で対応さしていただきましたので、お答えいたしたいと思いますが、この18日、15時頃不審 者が出没したということは、19日、翌日の月曜日の生活ノートの中に本人が書いていたという ようなことでございます。その中で担任が調査をしまして、曖昧な部分が非常に多かったとい うことで、翌日警察の方を呼んでいろいろ取調べをして、どうも不審者らしいということを押 さえまして、そしてその情報を集約しまして、正確な情報を発行しまして、各学校にはすぐ情 報発信をしたところでございました。その後報告等がちょっと滞ったというようなところもあ るようですので、本日また小まめに情報は共有化して参りたいと思っております。 〇市長(川野信男) このような今話のありました情報等を含めて、さっき申し上げましたとお り、どっかで情報を握り潰しをしとったら何の意味がないわけでございます。これは早く必要 なものについては住民にも広報伝達をしなければならない。例えば、ハーモニータウンで起こ ったのであれば、地域の人たちが一番そのことについて気をつけなければいけませんし、ある いは地域の人たちが一番心配をすることであります。どういうような形で地域に伝達するか、 できるかということをば、これは今さっきも申し上げましたとおり、システムができていない - 191 - とすれば、そうしたシステムを含めて検討はしなければならないことだと、こういうふうに思 っております。 〇10番議員(有村義次)実際にこのハーモニーで事件があったという確認がされたのがちょっ と若干遅れた関係で発生の日と、それから広報の連絡の日がちょっと間があったということで 理解したんですけれども、やっぱりこういうのは子供には学校でもですね十分いろんな意味で はこうしたらこうしなさいとかですね、こういうことがあったら誰に言いなさいとか教えてい るんですよね。それがちょっと行き届いてないのかなあというふうに、子供への教え込みと言 いますかね、そういうのがちょっとまだ不足、足らない部分があったのかなあというふうに感 じたわけです。ですから、その件についてはその辺また反省事項としてですねやらないといけ ないということと、それから、今、市長が聴かれたということでありますけれども、それにつ いてもやっぱりせめてですね庁内の、庁内と言いますかね、知らんないかんわけですけれども、 その辺がもうちょっと密にせんないかんなと思いました。問題点としてはそういうことを感じ たところであります。それから、こういういろんな事件があってですね市民としても南さつま 市はですねどういう対応をするんだろうかということのですよ広報をどのようにしているのか と先ほど尋ねたんですけれども、また、今度また答弁いただきたいんですけれども、それで安 心することはないかもしれませんけれども、市としてはこういう対応をしていますよと。ある いは市民にはこういうふうなこともお願いしたいというようなこと、そういうのをですねちゃ んと広報していただきたいということで、されていると思いますけれども、どのようにされて いるのかですね伺います。 〇総務部長(當房公夫) 今回のいわゆる児童・生徒のいわゆる被害に遭われた事件等がござい まして、これにつきましては教育委員会の方からもいわゆる住民へ子供のいわゆる通学路にお ける安全を確保していただくようにというような広報をというような形でございまして、いわ ゆる防災行政無線を使って市民の方々へは広報をして啓蒙をしているという形でございます。 〇市長(川野信男) 弁解するわけではございませんが、実はこの不審者というのは後になりま すと、ああ、あれ不審じゃったというふうなことが出てきますが、ほんとにこれ不審なのかど うかというのを判断するのは難しいことがございます。ある人が、これもごく最近の話でござ いますけれども、大人の人が、実は自分でこう散歩をしておったら、地域の人たちと、子供か らじろじろ見られて俺は不審者と思われたんだよな。というのが非常に、散歩ですから、軽装 といいましょうか、普段着といいましょうか、そういうような格好をしておりました。あちこ ちこう歩いていくとそういうふうにとられかねはしないか。となるとこれは果たしてほんとに、 何といいましょうか、もうあちこちも出歩きもできんじゃないかとか、こういうようなことも あるもんですから、この辺をどうするかということは子供たちを含めてよく考えていかなけれ ばならないことだと。不信を増幅するようなそういうようなことになってもいけないなあとも 思いながら、じゃあ具体的にどうしたらいいかというのはほんとに難しい問題もあると思いま - 192 - す。いろんな事件が出てきますと、2日、3日経つと、いや、あんなことがあったが、あんなこ とがあったと、こう言いますが、これは結果が出てきた時にそういう不審だというふうに理解 する場合が私は多いと思います。なかなか判断の難しい面もありますが、現場でもそうした対 応ができるようにぜひお願いもいたしておきたいと思います。 〇10番議員(有村義次) 広報についてですけど、あのような小学生の二人の女の子が亡くな ったわけですけど、こういうのをですよやっぱり市民もほんとむいなかこっじゃらいねえとい うことで、我がえたいは大丈夫やろかいという心配しているんですよね。ボランティアの方々 はまたそれで動いてもらっている方もいますけれども、広報をですね市としてはどういうこと をしているんだろうかとかいうのがですね、防災行政無線でこう登下校時間にこの放送をする とかですよ、それだけじゃなくって、やっぱり、何と言うんですかね、お知らせ版とか、いろ んな方法があると思うんですけれども、そういう方法でするべきじゃないかなあと、やっぱり 気に、心配してもらっているんですよ、ありがたいんですけれども。どうなっているかわから んということじゃいかんと思うんですよ、市民としてはですね。その辺はやっぱり、先ほども 言いましたけど、きめ細かいと言いますかね、そのような心配を察してですね広報をするべき じゃないかなと私は思うんですよ。あと、また、ボランティアにしても市民にお願いせんない かんわけですから、その辺をどのようにするのかですねちょっと考えていただきたいと思いま す。それから、安全対策会議と言いますかね、こういうことが非常に頻繁に起こりますんで、 何かそのようなですね、会議をすればいいというもんじゃないんですけれども、何と言うんで すかね、やっぱり教育委員会はこういうことをする。総務はこういうことをするということで ですよ統一したですね何か意思合わせと言いますかね、あるいはいろんな検討する場がですね 私はあってもいいと思うんです。これについても検討していただきたいなと思っております。 形だけの会議じゃなくてですね、実のある、実になる会議ということでお願いしたいと思いま す。あと、大袈裟ですけれども、危機管理と言いますかね、やっぱり市民の生命、財産に係わ る分については危機管理的な考え方も必要じゃないかと私は思っています。そのシステムづく りと言いますかね、その辺も今後は考えていかんとですねいかんというふうに思います。それ から、市の職員についてですけれども、できる範囲で、提案ですけれども、庁外に用事で出る 時、歩いて、自転車で、車で、いろいろあると思うんですけれども、そういうときに、黄色の あの安心パトロールですかね、あの上着なんどをですね着けて出るとかですよ、いわゆる抑止 力の問題ですけれども、大分違うと思うんですけど。あとできれば子供の下校時間帯ですか、 登校時間帯はちょっと勤務時間の前ですので、ですけど、下校時間帯にその用事が調整できる もんであればですねそういうふうにするとかいうことも考えてもいいんじゃないかなと思って おります。その辺のことも考えて検討していただきたいと思います。私自身もPTAの会員、 一員としましてですね今後いろいろと自分たちも努力せんないかんわけですけれども、また、 行政、あるいはここにいる皆さん方にもさらにいろいろと御協力をお願いしたいというふうに - 193 - 申し上げたいと思います。今のあれは意見ですので、もう答弁は要りませんけど。先ほどもあ りましたけど、融和あるいは一体化というのについてはですねまず職員からという話もありま した。また、議員からという話もありました。心を 1つにせんないかんということですよね。 それでいろは歌のお話もありましたんで、そん中で一首をですねちょっと私読んで、こういう 気持ちであったらどうだろうなということで読み上げて意味を説明して終わりたいと思います けれども、「心こそ軍する身の命なれそろゆれば生き揃わねば死す」であります。意味はです ね、心こそは戦争する者の命である。味方の軍隊の心が揃えば勝ち、揃わなければ負けてしま うという意味であります。戦は今時しないわけですけれども、戦を新市の業務執行と言うんで すか、仕事というふうに置き換えて読みますとですね、「心こそ仕事する身の命なれそろゆれ ば生き揃わねば死す」ということで新市になりましてですね市長以下全職員のですね気持ちを 1つにして新市の業務に当たればですねきっと新市の立ち上げも順調にいって新市も活き活き となるというふうに思います。また、当然我々議員をはじめ、市民の皆さんも心を 1つにすれ ばですね新市の滑り出しも順調にいくのではないでしょうかというふうに思いましたので、紹 介して終わります。 〇議長(石井博美) 教育長より発言の申出がありますので、許可します。 〇教育長(村田秀孝) 本日の 1番目の古木健一議員の質問の所で私の答弁の中で「19日の最初 の議会で」と申し上げるべきところを「18日の議会」と申し上げたそうです。「19日の議会」 でありましたので、訂正さしていただきたいと思います。また、子供の安全を守る答弁の中で 「青色灯も今後検討していきたい。」と申し上げるべきところを「予算計上した。」と申し上 げたそうで、この点につきましても訂正さしていただきたいと思います。申し訳ございません でした。 〇議長(石井博美) 次に、上園邦丸議員の発言を許可します。 [上園邦丸議員 一般質問席] 〇14番議員(上園邦丸) 午後 1時28分 13番目ともなりますと、私も大きく 3つ、 4つのテーマを掲げたわ けなんですけれども、 1番目のですね市長など四役、議長等の給与・報酬の関係ですね、この 件に関しましては昨日清水議員の方でるる議論がなされたわけです。それとですね雇用促進の 中の「地域資源が生かされた新たな産業を興すまちづくり」、それと 4番目の対等で均衡ある まちづくりについてもですねもう何人、数名の方が質問していますので、簡潔にですね質問し て、また、簡潔な答弁をいただきたいと思います。まず市長など四役、議員、職員、これには 職員というのは入れてないんで、職員等のですね給与・報酬についてのですね基本的な考え方 についてですねお尋ねをしたいと思うんですよ。昨日は、何と言うんですか、やたら市長の報 酬の関係、退職金の関係が、やあ、高いの、低いのというのが議論されたわけなんです。また、 うちは別な角度でですねあれしてますので、基本的な考え方についてですねお尋ねをしたいと 思うんですけど。 - 194 - 〇市長(川野信男) 報酬等に対する基本的な考え方ということでございますけれども、私は、 普通賃金とか、給与というのは労働の対価と、こういうふうに言われておりますが、報酬の場 合はもっと幅広くあるのではないかと思います。労働の対価的なものもございますれば、ある いは、また、貢献の問題、あるいは責任の度合い、そういうものが総称されたものがいわゆる 報酬という形であるというふうに認識をしております。それじゃあそれをどういうふうなもの、 額というものが妥当なのかということになりますが、これは昨日来も御答弁申し上げておりま すとおり、報酬審議会というような所で御議論をいただいて、そこで結論を出していただくと いうのが一番いいと思いますけれども、その場合でもふさわしい額というものがあると思いま す。今申し上げましたとおり、労働とか、貢献とか、あるいは責任の度合いとか、それぞれの 役割が違いますので、それに応じたふさわしい額というものが定められるべきだと、こういう ような基本的な認識を持っております。 〇14番議員(上園邦丸) おっしゃるとおりですね、労働基準法の第11条にですね「賃金とは、 賃金、給与、手当、賞与その他の如何を問わず、労働の対償として使用者ですね、加世田市に おいては市長が労働者、職員に支払うすべてのものをいう。」ということなんですね。すなわ ち給与、報酬は労働の対償、対価であるということですね。裏を返せば給与・報償分だけは働 きなさいということなんですよね。それと、また、第 3条にはですね均等待遇というのがあり ますね。今回の合併に伴いまして市長など四役、議員の特別職報酬の改定や職員給与の調整な どもされるようになっているわけなんですけれども、そういった中でですね「使用者は、賃金、 労働時間その他の労働条件について、差別的取扱をしてはならない。」というのが基準法では うたわれているわけですね。だから、今回、ちょっと話飛んでしまったんですけど、職員の給 与に関しては 3月ぐらいまでに何か調整される予定なんですかね。そういったようなことで、 これは労働基準法からすると合併による賃金較差に関してはですね早急に僕は是正すべきだと 思うんですよ。先日も市長をはじめ、議員さんあたりはですね若干の報酬の改定がなされたわ けなんですけれども、今回具体的にですね、うちなんかもあれしてるんですけど、合併協と言 うかですね、合併協の内容を特別委員会でも報告受けて当然知っているべきなんですが、改め てですね市長、あるいは議長さん、あるいは議員のですね報酬がどのように変わったのかです ね。従来の 1市 4町それぞれ報酬が違ったと思うんですよね。その辺の調整の関係ですね、ど ういうふうに進められていく予定なのかですね。その辺について具体的な数字を含めてですね 教えていただければと思います。それと調整方法についてもですね改めて説明していただけた らと思うんですけど。 〇市長(川野信男) 具体的な数字は担当課長から答弁させますが、調整方法ということで申し 上げますと、報酬、特別職の報酬は、再三申し上げておりますとおり、報酬審議会に諮って結 論を出すと。ただ今回の11月 7日から今日を含めて報酬審議会を開催する暇がありませんでし たので、従来の例を基にいたしまして合併協議会の場で決めてきたと、こういうような経緯で - 195 - ございます。速やかに報酬協議会を開いて決定をしていただくということが妥当な方法ではな かろうかと、こういうふうに思っております。職員につきましては、従来の職員の給与を合併 したからといって特別今変えておるわけじゃございません。今後どうするかということは、こ れは合併したから云々ということじゃございませんで、これは職員の給与については、民間を ベースといたしまして国の方で人事院勧告というものがあって、それを基準にいたしまして市 町村の職員給与については決めると、こういうことになっておりますので、制度的にはそうい うような、合併しようが、しまいが、同じようなスタイルといいましょうか、やり方といいま しょうか、で決めることになるというふうに理解をいたしてございます。結果の数字について は課長から答弁をいたさせます。 〇総務課長(塩賀千弘) 協議会で協議なされたわけですが、その後先日条例等審議いただき可 決いただいたわけですが、結果定められております特別職の条例で定められた給与と報酬とい うことですが、市長の方が月額83万 5,000円、議長の方が39万 7,000円、議員さん方が29万 5,000円ということで本則で定められておりますが、これにつきましては 3パーセントの抑制 をというようなことになっているところです。御質問、それぞれの旧まちの額ということで受 け取って答弁した方がよろしいでしょうか。はい、それでは、旧加世田市ということですけれ ども、首長さん方の額を続けて申し上げたいと思います。旧加世田市の場合が80万 2,000円、 笠沙町の場合が71万 3,000円、大浦町が68万 1,000円、坊津町が69万 5,000円、金峰町が76万 というような条例で定められた額がありました。議長職につきましては、旧加世田市が36万 7,000円、笠沙町が28万5,000円、大浦町が27万2,000円、坊津町が29万3,000円、金峰町が30万 300円、議員の皆さん方の分が、旧加世田市の分が26万 6,000円、笠沙町が21万 1,000円、大 浦町が20万 3,000円、坊津町が22万円、金峰町が22万 4,640円というようなことでありました。 終わります。 〇14番議員(上園邦丸) それなりにやっぱり開きもあるわけなんですけれども、私は加世田 市の議会の中でですね、 9月の一般質問の中で加世田市のラスパイレス指数が5年前102.6だっ たものが、16年度は98.9に下がったということでお聴きしているんですけれども、これも併せ てですねほかの町のラスパイレスですね、基準はもう国家公務員なわけですから一緒ですけど、 ほかの地域のこの職員のですね給与関係のラスパイレス指数はどのようになっているか。それ も併せて教えていただけたらと思うんですけど。 〇総務課長(塩賀千弘) 平成17年度の試算値というのが出ておりますので、それでお知らせし たいと思いますが、旧加世田市が98.9、以下旧町ですけれども、笠沙町93.9、大浦町同じく 93.9、坊津町89.9、金峰町94.6という試算値になっております。 〇14番議員(上園邦丸) 今お聴きしましたところ、加世田が98.9ですか、それで坊津町は 89.9、10ポイントぐらいの差があるわけなんですね。その辺当然早急に僕は是正していただき たいと思うんです。その辺はどういうふうになっているのかですね。それと僕は、この前やた - 196 - ら市長のあるいは我々の報酬が高いというようなお話も清水議員の方からもお話あったんです けど、僕は、当然ですね、僕は独自にちょっと調査してみたんですよ。財政再建や地方分権の 進展でこれまで以上にですね能力が問われるようになった自治体のトップですよね、市長あた りにしてもですね平均給与を全国で見てみますと88万 7,701円ですね。今、南さつまの市長さ んよりも 5万程度は全国平均は高いわけなんですね。ちなみに自治体トップの最高は石原慎太 郎東京都知事の 145万 8,000円ですよね。当然あらゆる所で財政再建中ということで自治体も それぞれ給与カットをしている所もあるわけなんですけれども。それとですねここにですね僕 はある県議会議員のですね明細をいただいてきたんですね。報酬80万 7,500円なんですよ。そ れとですね、当然市長も一緒だと思うんですけど、支給総額はそれだけあるんですけど、所得 税というのが21万 2,700円ですね。共済会が 7万 4,000円、親交会費その他 2万 2,000円です ね。そしていろんなこうスポーツ関係の団体の費用とかですね、部会費とかですね、この人は 自民党員の議員さんなんですか、会費が 2万円とかですね、いろんな保険とか、党費とかです ね、政治協会費かれこれいろんなのを引かれますとですね控除額が40万ぐらいあるんですね。 手取りは40万そこらしかないわけなんですよ。市長がどれだけ手取りがあるのかわからないん ですけど。我々にしても報酬は28万いくらですね、 3パーセント抑制した場合にですね、多分 手取りは、相当控除分もありますから、みんなそれぞれ違うんでしょうけど、そういうのを考 えればですね僕は決して、今の報酬というのは決して高くはないと僕は思うんですよ。高くも なければ、低くもない。それが妥当な相場だと思うんですよね。よく土地の売買なんかでもそ うなんですけど、その時取引された金額がその時の相場なんですよね。そういうことを考えれ ば僕は決して高くもないし、この今の金額が妥当、当然もらう側は多いにこしたことはないん ですよ。また、そういう意味ではあれもあるわけですから、やりがいというか、働きがいもあ るわけですから、先ほども言ったように、労働の対価、働きがいがあるのはやっぱり報酬があ るからなんですよね。そういうことを考えればですねある程度その辺はよく考えた上であいし ないといけないと思うんですね。そして最近地方公務員は民間より 227万高い、収入が高いと 一般的に言われているんですよね。であれば公務員になればいいわけですから。職業別の給与 をですね見てみますとですね、最近であいした、僕も職業別見てみますと、最近宇宙へ行った 野口さんですか、あの人の 1年間の収入は 1,000万ぐらいしかないんですね。新幹線の運転手 が 1,000万円、パイロットがですね、あれはジャンボ機なんかは 500人ぐらいの命を預かって あいするんですけど、平均が 1,717万となってますよね、乗り物系では断トツなんですけれど も。従業員ですね、職員ですよ、平均年収を見てみますとですね、身近な所でですね九州電力 が 790万ですね、平均年齢38歳です。九電工さんが 637万、年齢で、平均年齢42歳ですね。鹿 児島銀行はですね36歳で 660万ぐらいもらってますね。そしてちょっと関心ある所でキリンビ ールのですね職員平均がですね 901万、アサヒビールがですね 836万なんですよ。これよく見 てみますとですね年齢が、平均年齢が若干アサヒビールの方が若いですから、その分若干低い - 197 - のかなあと思うんですね。それと財閥と言われる三菱商事とかですね、住友商事、三井物産、 丸紅、伊藤忠商事なんかはですね大体一千二、三百万の職員給与をもらってるんですね。だか ら、一流企業になればやっぱりそれだけ、入るのも難しいだけやっぱり報酬も高いですよね。 そしてやっぱり意外と高いのがですねやっぱりテレビ局辺りですね。フジテレビ 1,567万、朝 日放送1,500万ですか、日本テレビも一千四百何万、大体1,000、TBS、テレビ朝日大体一千 四、五百万の給料をもらってますね。それと意外なのがやっぱりアナウンサーのみのもんたあ たりが5億5,000万ですか、大変な給料もらってますよね。そうするとですね身近な所、最近野 球で言うとソフトバンクの孫さんですか、孫社長が9億518万、楽天の社長がですね8億 5,000 万です。最も多いのがですねアイフルですね、アイフルの福田社長は25億 1,200万もらってい るんですよ。そういうのを考えればですほんと我々のと言うかですね、身近なこの田舎のほん と報酬というのは微々たるもんだなと思ったりもするんですけれども。ただ加世田に関心のあ る所でですね加世田に置いてるスターゼンの社長がいくらもらっているかと言いますとですね、 鶉橋社長ですよね、 7,530万もらっているんですね。僕は心配しているのがですね、サザウィ ンの中に今ナフコという会社が入っているんですけど、あそこの僕はあれはA−Zができて潰 れはせんかと心配しているところだったんですけど、見てみればナフコの社長はですね 3億 3,000万報酬をもらっているんですね、これで一安心したわけなんですけど。それとですね職 業別ではですね相撲の朝青龍はですね昨年の所得で1億8,000万ですよね。十両になれば最低報 酬 1,400万あるわけなんですよ。幕下以下になると小遣い程度の年90万しかもらわないわけで すよね。雲泥の差があるわけですね。プロ野球選手の場合平均年俸 3,740万ですから、小泉さ んが 3,817万ということはプロ野球選手の平均と全く同じぐらいなんですよね。だから、プロ 野球の選手はいいかなあと思ったりもするんです。いずれにしてもそういったようなことでで すね僕は、賃金に対していろいろ高い、安いって言いますけど、やっぱり総体的なもんであっ てですね、具体的にこうあいしていけばかなり地域差があったりですね、やっぱり職業別でね 違ったりですね、だから、やっぱり報酬を高くもらうんだったらその辺も踏まえた上でですね やっぱりこう職業を選ぶ段階でですねあれすべきじゃないかと思うんですよ。いずれにしても、 僕は先ほども言いましたですけど、合併によってのですね賃金較差はですね早急に僕は是正す るのがあいだと思いますが、ぜひですねその辺は賃金の調整といいますか、早急に取り組んで いただきたいと思うんですね。それとあと加世田市の議員さんたちは今までの報酬審議会の経 過等も知っていらっしゃるわけなんですけど、加世田市議会の場合はどうだったんですか。こ こもう10年ぐらい多分アップはなかったんじゃないですか。確か 3年ほど前にですね報酬協議 会でアップの答申をいただいたんですけど、もう議員さんたちがみんな良かしばっかいおんも んですから、答申をわざわざ断ってですね値上げを、何と言うんですか、断ったいきさつもあ るんですよね。その辺をですね他の旧 4町の議員さん方にはですね御理解していただきたいと 思うんですね。そういったことでこの給与に関するあれはですね終わりたいと思います。 - 198 - あとは続けてメンタルヘルスについてですねちょっとお尋ねしたいと思うんですね。合併に よって職員等のストレスの現状ということでですね、今全国的にですね 1億総ストレス社会と 言われている中でサラリーマンですね、ビジネスマンにとっては職場の人間関係というのは最 も深刻な悩みの 1つなんですね。今回の市町合併に伴いまして新生南さつまも誕生したわけで すけど、職員はじめ、議員ですね、先ほどから融合とかいう言葉も出されてますけど、新たな 人間関係もできてそれぞれの立場でですね多かれ、少なれですね多少の不安も持っているので はなかろうかと思います。様々なほんとストレスに悩む我々ですけど、最大の理由はですね職 場のやっぱり一番の人間関係なんですね。特に上司と部下の関係は深刻な問題だと思います。 特に中間管理職、部・課長さんなんかはですね毎日仕事に忙しい中に、やっぱり部下と言った らですねやっぱりマネージメントに追いやられてですね、なかなか今若い人は思うようにです ね動いてくれんかったりですね、理解を越えた行動をされる人も中にいるかと思うんですよ。 特にですねこの、昨日フリーターの話で年30歳未満とか言ってました。全国的に見てみますと ですね、今の32歳前後が一応境界線になっているわけですが、32歳以降はですね意味がないと 働かないんですね。昔の人はですね働くことは当たり前だったわけですよ。今の人はその意味 を問うてですね、必要がなければですね、働く意味がないと働かないというのが現状のような んですね。最近ではメンタルとか、鬱病とかいう言葉がですね先行しているわけですけど、ほ んとこう鬱病なのか、性格なのかほんと分からないようなこともありますよね。もうほんと、 そういうことも多いんですね、これ自己愛型鬱と言うらしいんですけれども。ストレスとは縁 のない市長のように見えるわけなんですけれども、市長のですねストレス、メンタルヘルスに ついてどのように認識をされているかですね。その辺をちょっとお尋ねしたいと思います。 〇市長(川野信男) 質問の趣旨を十分踏まえておるかどうかわかりませんけれども、お話にも ありましたが、最近のサラリーマン、ストレスによっていろいろ休んだりとか、そういう人た ちが増えております。なぜかという分析、なかなか難しいんでしょうけれども、要するに若い 人たちの場合に人と接することに慣れていないということ。我慢をすることに慣れていないと いうこと。そういう一緒の所で、同じような職場で同じような仕事をばする。そういうことに 対するほんとに訓練が小さい時からされてない。こういうことが私はもともとの原因になって おるんじゃないかなと思っておるんです。子供の自由、子供の、何といいましょうか、人権を 尊重する。いろんなことが言われます。当然人権、自由を尊重しなければなりませんが、もの のまだ分からない時から子供の自由とは一体何だろうかと。子供が何かを欲しがる。欲しがる というのは判断ができない時に欲しがるということもあるわけです。その時に親御さんはただ 子供の自由を、それが人権だということによって放置してきた。そういう教育というのがほん とに家庭を含めてされていなかったのかどうかということでございます。学校でもそうだと思 います。子供が、言いたい放題というわけじゃないんですけど、子供が自由に振る舞うと、自 由に、その中のいわゆる規律を守らんでも自由にものを言う。そのことを放任をする。そのこ - 199 - とが子供の自由なんだと、そういうようなことがいろんな所でされていないのかどうか。それ が社会人になった時に、職場でもみんなと一緒に同じようなことをやる。義務付けられた仕事 をするということに対する耐えられない。それがストレスという形で表れてきておるのではな いかと、これはその職場だけで解決できるような問題以外に私はあるのではないかなというふ うに感じております。昔の話をするといけませんけれども、先輩あるいは親、厳しくこうなん だよと。おまえたっそう思うけれども、こんなことがあってそうしなけりゃならんということ をば厳しくしつけ、厳しくまた訓練をさせられた。今それがない。こういう状況じゃないか。 しかし、だからといってストレスというものが現にあるとするならば、あるいはメンタルヘル スという事象が出てくるとするならば、それをどういうふうにして組織の中で解消するかとい うことは大変重要なことでございます。市といたしましてもこれまでも専門の人を呼んでそれ ぞれ相談をしたり、あるいは、また、職員に話をしたりとか、そういうような場もつくってお りますけれども、これからもっともっと、もっともっと、それがひどくなってはいけませんけ れども、ならないような対応というものは考えていかなければならないことだと、こういうふ うに思っております。そういう手だてもいたしたいというふうに考えております。 〇14番議員(上園邦丸) 市長のお話では大体若い人のお話が多かったわけなんですけど、こ の前の新聞にもですね精神疾患の教員休職最多12年連続増ということで鹿児島県内にも何か89 名精神疾患でやっぱりこう休職されている人がいるらしいですね。文部省の調査によりますと、 2004年度精神疾患により休職した公立小・中・高の職員は前年から 365人増えて 3,559人いる と。鹿児島、特に過去最多を更新し、一方で体罰やわいせつ行為で懲戒処分を受けた教職員は 減ったというふうになってますね。県教委では、従来の授業方法や生徒指導が通用しにくくな っている面もあるのではないか。管理職のメンタルヘルス研修などを通じ相談しやすい環境づ くりに努めたいとあるが、今、市長答弁がありましたように、メンタルな僕は研修の必要性に ついてもですね市長の考えを伺いたい。もう市長答弁いただきましたので、そういうことなん ですね。それとですねあと職場上のやっぱり上下関係に生まれるストレスの解消の手段として ですね京セラグループのコンパ制度というのがあるんですね。稲盛和夫名誉会長ですか、鹿児 島出身ですよね。操業時代から取り組んでいるらしいんです。決起集会とか、会議があったい、 説明会があった。もう加世田の市役所の、加世田の市役所というか、ほかんとこも同じかわか らんですけど、南さつまの市役所の方もしかりだと思うんですけど、その後に酒を飲んで真面 目に仕事の話をするんですね。言われる、一般的に言われる飲ん方ですよ。そして上司と部下 がですねお互いの目的を共有化して上司の考え方や部下の考え方をですね話し合いながらこう 進めていってるんですね。京セラはセラミックの時流に乗ってですね、後は第二電々の通信業 にも参画、参入したわけなんですけれども、一流企業として確立した裏にはこうやってですね 40畳ぐらいのコンパ室という部屋を設けてですね飲みュニケーションをやったという話も聴い てるわけなんですよ。そういうようなことでですねストレス対策としてですね飲み会の必要性、 - 200 - 効果についてですね市長はどういうふうにお考えになっているかですね。僕はストレスを解消 するために飲ん方も必要ですし、そういう交流も必要だと、交流の手段としてはいいと思うん ですよ。市長はその辺をどういうふうに考えているか。市長のお考えがあればですね、ぜひ浸 透させるお考えはないかですね。これは民間的な手法ですけど、市長のお考えを、飲ん方の大 切さですかね、その辺をどういうふうに考えているか。お尋ねします。 〇市長(川野信男) 世代が大分違いますので、私が小さい頃というか、若い頃過ごした世代と いうのは今おっしゃるようなことを言う必要がないような時代だったと思います。ほとんど毎 晩といいましょうか、ストレスが溜まる前にそういう場を設けておった。こういうような気も いたします。しかし、上下の関係とか、職場の関係というのは必ずしも今だけの話じゃないん です。昔から私はあったと思います。これは年齢的な違いもありますし、また、時代によって、 何か、教育環境、ものの考え方変わってきた時代もあるわけですから、それはそれで当然あっ たといたしましても、それを解消するためには今話のありましたようなことをばすることによ って解消ができると、こういう結果として解消できるし、また、私自身もそういう場で解消し ておったのかもしれません。歌の中、歌というか、そういう場で歌いおった歌の中に課長、課 長と威張るな課長ち、課長も係長の成れの果てなんだということで鬱憤を晴らしながら飲ん方 をしたような記憶もございます。いつもそういう時代は、ことはあると思います。ただそうい う場になかなか今の若い人たちが出向いて行きたがらない傾向がある。これをどうするかとい うことが 1つあると思います。車社会ということも 1つあるかもしれません。もう 1つ、もっ と大きな要因というのは縛られることに対する抵抗感だと思います。しかし、私は人間という のは義務というのがなければいかない。自分の自由だけじゃいかん。義務というものが当然あ った上で自由というものはなければならない。自由だけがあって、義務がない世界というのは 組織としても、社会としても成り立たないんだ。そういう意味で自分が全部気に合うようなこ とばっかいあるわけじゃない。ない時はじゃあどうするか。鬱憤を晴らす。上司の悪口言って いいじゃないですか、飲ん方ん時に。そういうことでスレトスが溜まらないのであれば結構だ と思います。そういう場を若い人にももっともっといろんな場で勧めるということ、これは大 事なことだと思っておりますが、具体的にどうすればいいのかということは、これまた皆さん の知恵もかしていただきたいと思います。 〇14番議員(上園邦丸) 飲ん方の大切さも理解されているようであれなんですけど、ここに ですね来春実施予定のですねメンタルヘルスマネージメント検定試験というのがあるんですね。 一例出してみますとですね、「入社 2年目のBさんは、昨年面倒見のいい上司の下で問題なし に過ごしていましたが、この秋に上司が異動になってしまって新しい上司にはなぜかつらく当 たられます。これがBさんにはとても強いストレスに感じられます。このストレスに対する対 処行動のうち具体的な問題解決を目指した方法を 1つ選びなさい。」とあるんですよ。これは 難易度はかなり低いんですけどね。 1つはですね、「休日に趣味のゴルフとかですね、市長だ - 201 - ったらサイクリングでですね汗を流す。」というのが1つですね。そして2番目が「思い切って 上司と話をする。」、そのつらく当たられる上司と思い切って話をするですね。 3番目が「同 僚に愚痴を聴いてもらう。」、4番目が例の「お酒を飲んで忘れる。」、4つあるんですよ。市 長はどれだと思いますか。 〇市長(川野信男) 設問の 1つ 1つを十分理解しないまま質問を聴いておりましたので、今 1 番か、2番か、3番か、4番かというのを即答できる状況ではありませんが、それぞれの事象に よって1番であり、2番であり、3番であると、こういうふうに思います。 〇14番議員(上園邦丸) 実はこれ答えは 1つなんですね。やっぱり思い切って上司と話をす ることが一番なんですよ。一時的なですねゴルフをしたいですね、例えば、ゴルフに行ったり、 何ですか、サイクリングをしたり、いろいろこう運動をするのも、汗を流すのも一時的なあれ に過ぎないんですね。愚痴を聴いてもらって何の根本的な解決には結ばないわけですね。お酒 を飲んだって、その時だけなんですよね。そういうことでやっぱり直接お話をしてその辺の、 何と言うんですか、そいこそ上司とのですね、何と言うんですか、コミュニケーションが必要 だということですね。それから、あと2番、3番、4番準備をしてたんですけど、市長もあんま りこう答弁に困るようですので、鬱病についてですね正しいものはどれかということでですね、 鬱病はですね誰もがかかり得る病気なんですね。もう僕は正解だけ言っていきます。そして鬱 病は再発しやすい病気なんですよ。「鬱病はですね気持ちのもう持ちようでですね変えること ができるか。」、決してできないんですね。気持ちの持ちようでは鬱病は、ストレスは消えな いんですね、根本をあれしないと変わらんわけですから。そして「鬱病になる人には少なから ず性格の偏りやですね弱さが背景にある。」ってあるんですけど、これも間違いなんですね。 だから、性格とかですね、偏りだけの考え方を持っとったらこのストレスになるわけじゃなさ そうです。それとですね「ストレス要因が加わっている間は免疫力が低下し続ける。」という のがあるんですが、これは間違いなんですね。ストレスが溜まっている間はかえって免疫力が 強くなってくるんですね。免疫力って、ある物事が度重なった結果、それに慣れてしまうこと なんですよね。だから、免疫力に強くなるのも必要なことかもわからんですね。それとですね 「ストレス要因に長時間さらされた場合は最悪死に至る。」というのがあるんですよ。これは 正解なんですね。場合によっては、今ほんと鬱病になってですね、全国自殺者が 3万人ですか、 交通事故 8,000人と言えば、 3倍、 4倍の方がですね鬱病で我が身をあいしているんですよね、 ほんと悲しいことなんですけど。そしていつもと違う様子って、徴候というのがあるんですけ ど、いつもと違う様子をとらえる際にですね注目すべきポイントというのがあるんですね。職 場においてはですね遅刻、早退、欠勤が増える。それとですね業務の結果がなかなか出てこな いというんですね。それと職場での会話がですね少なくなる。そういうのがあったらですね要 注意ですね。気をつけていただきたいと思います。集団生活においてはですねストレスをゼロ にするのはほんとに不可能に近いと思うんですよ。だからですねストレスといかにつき合うか。 - 202 - ビジネスマンにとってはですね大切な課題であります。こうしたストレスに対処するあれをス トレスコーピングと言うんですね、対処方法ですね。中にはですね、だから、この対処行動を 間違った結果ですねトラブルがもとで心の病になる人もいればですね、同じ環境でありながら そのストレスをものともせずです、かえって良き刺激剤にする人もいるんですね。一番大切な のはやっぱり食事、睡眠、運動、休息、仕事といったですね生活様子をですねやっぱりこう規 則的に、もうおざなりにしないということですね。それとやっぱり家族とかですね、仲間とか ですね、精神的なサポーターをですね持つのが一番大事だと思います。そういった意味ではや っぱり奥さんやらですね、かみさんやらやっぱり家族やらですねいいやっぱりサポーターを持 つのが一番大切なことかなあと思うわけなんですけど、そういったようなことでこのストレス に関しては終わります。 それでは、次ですね、雇用促進についてですね、これ「地域資源が生かされる新たな産業を 興すまちづくり」ということでですね市長の公約の中にあったもんですから、出したんですけ ど、もうこれはたくさんの方がいろいろお話されてますね。これとですね後の均衡で均衡ある まちづくり、これはもう一緒に考えたいと思います。これは後からするとしてですね、この雇 用促進ということでですね中核ハローワークとなった加世田公共職業安定所の駐車場について ですねちょっとお尋ねしてみたいと思います。労働局においては、平成18年 3月31日より県下 の労働基準監督署及び公共職業安定所について吸収・合併を含めた組織見直しがなされている わけですが、加世田監督署は鹿児島監督署に統合され、県下 7監督署が、加世田、志布志が統 合されて、鹿児島、川内、鹿屋、加治木、名瀬の 5監督署になるわけですね。ハローワークも 13箇所あったものが10箇所に統合されます。特に加世田安定所においては枕崎出張所が統合さ れて、また、伊集院安定所管轄の金峰町分も加世田に移管されるということでですね、しかも ですね指宿安定所の助成金の申請等は加世田に移ってくるわけなんですね。そういった意味で 加世田のハローワークは中核のハローワークになるわけなんですよ。もう南薩一円のハローワ ークの業務をですね扱うことになるんじゃなかろうかと思っている。そういった意味で南薩の 中核ハローワークとなるわけですが、当然取扱件数もあるいは利用者も増えることが予測され ます。今まで失業者、求職などの増加で駐車場は非常に困ってたわけなんですね。我々も仕事 でこう行けばですねもうほとんど車止められないんですよ。認定日とかいう時になれば特にで すねあの辺狭くてですね困っているわけなんですけど、そういった意味で、ハローワークとい うのはですね雇用産業振興の大きなですね拠点でもあるわけですから、そういった観点からで すね駐車場の確保について解決策などがあればですね、お示ししていただけたらと思います。 〇市長(川野信男) お答え申し上げます。この公共職業安定所(ハローワーク)でございます けれども、非常に老朽化しましたし、狭隘でもございます。ということからぜひ建て替えをし てほしいということを私は強く要望をいたしてございます。要望書も既に、もう 2年、 3年前 からでしょうか、こういうような動きをいたしておりますが、なかなか国も今非常に財政状況 - 203 - 厳しいもんですから、現実に実現していないというのが今日の状況でございます。そこでおっ しゃいましたように、組織改変というものがあってこの加世田のハローワーク規模が拡大する ということでございますので、所長の方からも駐車場確保についての御要請もいただいており ます。すぐ近くに市の土地が今整地して空いてございますので、跡地の利用計画が立つまでは そこをお貸しをすることをいたしたいと、こういうふうに思っております。すぐ歩いて道路向 かいでございますので、十分対応できるのではなかろうかと、こういうふうに思っておるとこ ろでございます。 〇14番議員(上園邦丸) 僕も先日ですね所長とお話ししたらですね、市長の方にもまたあい してください、要請してくれというようなことでですね、もう既に市長にはお話があったとい うことですね。多分あの福祉作業所の跡の今整地した所ということですかね。それに含めまし てですねラインを引いたりですね、アスファルトに少なくともしてもらえんどかいというよう なお話もあったんですよ。その辺も市長またぜひですねできればですねその辺の要望等もです ね聴いていただけたら、それとあと管理の関係がどうしても出てくると思うんですね。あれは 一般的には、基本的にはやっぱり市の駐車場でしょうから市営駐車場でその辺の管理をどうい うふうにされるのかですね。やっぱりラインを引いたりしてある程度管理の上でですねあいで きればいい。その辺が一番、何にしても維持管理が一番大変だと思うんですね。その辺まで含 めてですねよく協議をしてですね加世田は良か所やっちやっぱり所長に言われるようにですね、 確かもう来年ぐらいは定年で辞められるそうですから、そういうことでですね最後の要望でも あると思いますので、その辺も最大限ですね便宜を図っていただきたいと思います。そして、 もうハローワークの宣伝するわけじゃないんですけど、今ですねハローワークの求人を見たい 時はですね、今までも月二、三回ですね無料で求人情報誌を出してましたよね。今、最近では インターネットを利用してですね自宅にしながらですねハローワークのインターネットサービ スやらですね、仕事情報ネットと言うんですか、利用できるようになっているようです。そう いったようなことでこういろいろ統合が進められているみたいんですけど、そして求人をする 場合もですね、事業内容、労働条件なんどを確認するなど正確にするために最初だけはハロー ワークに行かなければならないですけど、もう 2回目以降はですねファックスでもって、後は インターネットでもって求人もできるようになっているようですので、そういうこともぜひP Rしとってくれというようなことでしたから。それとですね今年の10月はですね鹿児島県がで すね、有効求人倍率というがありますよね。今、鹿児島県の平均がですね0.55、一人の求人に 対して、求人に対して求職者は倍いるということですかね、0.55ということはですね。そうい うことなんですけど、加世田に関してはですね0.72ということでですね県下ではかなりですね 今いい求人の多い地域となっているわけなんですね。というのがA−Zができたりですね、や っぱりこういろんなのが進出してきている関係だと思うんですけど、非常に高くなっています。 特に電子部品などですね製造業も今順調でですね、聴いてみますと、昨日だったですか、市長 - 204 - もおっしゃったように、人材がですねむしろ確保できずにですね人材派遣に依存している部分 もあるみたいですね。そのようなことでですね建設業、運輸通信業がほんと、は低迷してます ね、データを見てみますと。大型店舗なんかの進出によって小売・卸業が前年比70パーセント アップとかなり順調なんですね。そして安定してきているのがやっぱり医療機関、福祉施設な どのサービス業でですねやっぱり全体の30パーセントを占めてますね。いずれにしても新規求 人 5,000人を超える求人を扱うハローワークですので、今言ったようなことをぜひですね市長 要望等聴いてあれしていただきたいと思います。 それでは、最後になりますが、この地域資源と均衡あるまちづくりですね、この件について 触れたいと思います。「地域資源が生かされる新たな産業を興すまちづくり」、これは市長の 昨日までの答弁を聴いてみますと、やっぱり、これを公共でやるというんじゃなくて、やっぱ り民間を意味するというふうに解釈していいのかですね。その辺をお尋ねしたいと思うんです よ。それとですね「大地と海が共演する雄大な自然景観や食、スポーツ、歴史・文化などを活 用した新たな産業」、これは観光資源、観光なんかも含めての産業というふうに理解していい のかですね。その辺ちょっとお尋ねしたいと思います。 〇市長(川野信男) 新たな資源、当然にといいましょうか、民間を含めたあるいは民間が中心 になった新たな産業興しと、こういうことになるというふうな意味でここに書いてございます。 新たな資源じゃなくて、新たな産業興しですね。それと歴史とか、伝統、文化、スポーツ、こ ういうものも含めて私は産業興しにつながるんだと、こういうようなことをば申し上げておる わけでございます。特に産業という、産業分類いろいろありますけれども、観光という面では、 従来の観光、見る観光だけじゃないんだと。あるいは最近は、見るだけじゃなくして、体験す るというのも少々広がってきておりますけれども、参加する観光だってあっていいじゃないか。 こういうようなことを申し上げておるわけでございます。スポーツ観光というのは聴き慣れな い言葉であります。あんまりどこでもなかったかもしれませんが、例えば、スポーツ大会を誘 致するあるいは合宿を誘致する。もう宮崎では、もう誠にプロ野球などを含めた合宿と言うん でしょうか、こういうものが観光につながっておるんです。我々の地域にもそういうことが可 能じゃないかと私は思っておるんです。既に合宿等についてはこれまでもいくつかございます。 ただある時期によってはもう宿舎が不足すると、こういうような事態も出て参っておりますの で、従来の旧加世田だけでございませんで、金峰とか、大浦とか、あるいは周辺の地域を含め て宿舎対策というものが描かれるようになりましたので、対応というものもできるんじゃない か。こういうふうに思っております。予算の中でも既に計上してございますけれども、例えば、 サッカー場、人工芝のサッカー場を造ろうとしておりますが、今あります芝生のサッカー場、 既に 6面ありますから、この辺の地域だけではもうこれで十分なんです。ただなぜと言います のは、やはり地域外から人を持ってくる。九州内、あるいは遠方から言いますと既に始まって おりますけれども、関西地方を含めていわゆる西日本の、南日本のそうした大会というものも - 205 - もう定期的に開かれておりますので、これを確固たるものにするためにはきちっとした体制づ くりが必要、それもいわゆるスポーツ観光なんだ、新しい産業なんだと、こういうふうに私は 位置付けをいたしておるところでございます。 〇14番議員(上園邦丸) 新たな産業に取り組むということなんですけど、今まで旧市町が係 わってきた第三セクター事業ですかね、例えば、加世田の場合は、第三セクターではないかも わからんですけど、行政が係わってきた、例えば、さんぱるとか、ゆうらくとかですね、あと はいろいろこう、かせだドーム、いろいろあるんですよね。そして加世田の場合はJAに委託 している形になっているかと思うんですけど、それから今朝ほどからも出てます金峰町のいな ほ館やらですね、笠沙町の笠沙恵比寿、坊津の病院なんども考え方によってはもう第三セクな んですかね。あとほかに老健施設、敬老園などもありますね。ある面財政を圧迫している事業 の見直しやですね民営化を含めてですね重要な、充実されることが非常に重要な課題だと思う わけなんですけれども、僕はやっぱりリスクも考えて何もかんもしていかんとですね、どうし てもこうやって後になってですね困るケースが多いんですよね。企業を倒産させたですね企業 者をですね対象に調査したですね倒産原因のトップは何かと言うとですね、やっぱり経営者の 慢心、経営能力の過信なんです。経営者ってやっぱりトップなんですよね。トップのやっぱり こう慢心とか、過信がですねやっぱりこう最終的にはやっぱりですね悪い結果を生むケースも 多いらしいんです。だから、市長にしましてもいろんな人の意見を聴いてですね取り組んでい きたいということですね。それとやっぱり社員教育ですね。社員教育と言えば職員の教育のや っぱり不備、欠如等も上がってきてますね。そしてあと目的、目標、計画性がないとですね、 欠如するのも 3番目に上がってきてますよ。そしてやっぱり業界情報の不足ですね。変化への 対応の遅れですよ。もう悪いとなったら悪くなるわけですから、いろんな情報を早くキャッチ してですね早い対応が必要だと思うんですよ。それと新商品の欠如、技術開発の遅れ、社会、 経済、産業構造の変化によってですね、変化に変わったら適切に対応することが大事だと思う んですね。それと、これは民間の場合ですね家庭不和、やっぱり、同族の経営なんか特にそう なんですが、やっぱり家族がこうごたごたがあるとどうしても経営はうまくいかないですね。 これは民間の企業をあいしてますから、何ですかね、並行して社長を市長に置き換えればいい かと思うんですけど、公私混同ですね、決断力と実行力の欠如ですね、そして計数管理の不足、 やっぱり、特に民間はですねやっぱり計算をちゃんとやっていかんと厳しいですね。それとワ ンマン、ワンマンもよくないですね。それとやっぱり何と気をつけんといかんのはやっぱり病 気とかですね、悪い交際とかですね続いているわけなんですけど、そういったようなことでで すね、やっぱりその辺のですねやっぱいこう失敗した人たちの反省というか、そういうのもや っぱり十分聴いた上でですね、そしてうまくいってもですね調子に乗らんでですね、やっぱり 綿密な計画を立てるということですね。そして仕事を任せられる人をやっぱり育てないといけ ないというふうにもなっていますね。だけど、それが裏を、逆にですね一人の人に依存すると - 206 - いうのもあんまりよくないと書いているんですよ。書いているというかですね、やっぱり一人 を、そういう人も育てんといかん反面、一人の人だけにですね、特定の企業に依存せずに、や っぱり複数の企業と取引するというのもやっぱり要諦になっていますね。だから、特定の人た ちあるいは特定の企業も育てるのも必要なんですけど、反面やっぱり複数の企業とも取引をし ないと。我々は商売をする場合にしても、 1社だけに依存しとれば、そこがもう傾いてしまえ ば連鎖倒産でですねだめになるわけですが、やっぱりそういうのも必要ですね。だから、事業 というのはほんと軽々しくやれるもんじゃなくてですね、人を雇う責任というのは非常に大き いわけですから、一方ではやっぱり逃げないで向かっていくことですね。最後までやり遂げる ことが今いかに大切かというのも分かるんですが、だから、 1回失敗してもこう這い上がって くる人も結構多いですよね。やっぱりそういう精神は確かに必要かと思うんですけど、失敗は プロセスに過ぎないというかですね、 1つの経過に過ぎない。人生は、それでうちなんかはや っぱり10年生きていればですね10年に 1回ぐらいはラッキーなことがあるみたいですね。そう 言っていますから、僕もちょうどもう今10年目ぐらい、いいことがあるんじゃないかと思って るとこなんですけれども、そこで浮かれ過ぎなければ何とか続くものらしいです。ただ避けた 方がいいのはですね借金が返せなくなることですね。これだけやめとったら何とかやっていけ るということなんですね。基本的には 300万ぐらいあればですね生活はしていけるわけですか ら、そのようにお書物には書いてました。そういったようなことでですね。それと昨日金峰ダ ムとか、段々畑とか、砂の祭典とか、観光ルートの話ありましたんですけれども、僕はですね 内山田にもすごいこう歴史のですね、内山田は、先日下釡委員がちょっとPRしてくださいま したけれども、日本のふるさと、神代のふるさとなんですね。ここにですね日本書紀ちょっと 読ましていただければですね、「瓊瓊杵尊は、日向の高千穂の峰に降り下りまして不毛の国を 峰から峰へと国求めて行き、その国の主である事勝国勝長狭を召し寄せ尋ねたところ、『ここ に国がございます。どのようにもお望みのままになさってくださいませ。』というようなこと だったんです。そこでこの国に宮殿を造って休息した。」、そこが内山田なんですね。そこで 海辺に出て行って一人の乙女と出会ったと。それが木花咲耶姫なんだそうです。そして木花咲 耶姫のお父さんの大山祗ですかね、相談に行ったところが、実はお姉さんに磐長姫もいますと。 そして二人に結納を持たせてですね、女性の方から二人持たしたら、磐長姫はもう帰されてし まってですね、木花咲耶姫と一夜で身籠ったと。それが内山田の竹屋ヶ尾というとこなんです ね。神聖の地なんですね。だから、ほんとこう僕も大学時代ですね日本書紀の勉強をちょっと 読んどって我が家たいが出てきたもんだからびっくりしてですね感想文を書いたことも記憶に あるんですけれども、ほんと内山田という所はほんとですね歴史の宝庫なんですよね。そうい った意味でですね観光の僕は拠点になるんじゃなかろうかと思うんですよ。だから、段々畑、 あの辺もいいですよ。それは何年前か、今ですね、市長は今紀元何年か御存じですかね。今 2005年ですよね、西暦は。和歴で言いますと2665年ですよね、 660年足せばいいそうですけど。 - 207 - その時にあそこからその瓊瓊杵尊と木花咲耶姫が、何と言うんですか、子供を 3人つくられて ですね、その後、それは何年やったですかね、2600年前に神武天皇が天皇に即位されたわけで すから、遡ってその辺がどうなるかちょっと詳しいこと分からんですけどね。そのようなこと で内山田は日本のふるさとなんですよ。そういった意味でその辺をPRしてですねぜひ、内山 田の地を於いてですね南さつまの発展はないと思うんですよ。そして言わしていただければで すね、 2月25日はクリスマスのイブですけど、24日がですね、今そういったようなことで神武 天皇が2665年、建国記念日は 2月の11日ですよね。 2月11日確かですね。そして昭和15年には 2600年祭がですね、これはどこで、高千穂じゃなかして、竹屋ヶ尾であったということも聴い ているんですよね。そのようなことでですねぜひですねもう内山田の開発をですね忘れんごと、 そして内山田はですね、もう時間がないですね。内山田は、この前大浦の方がですね福祉ゾー ンが云々と言いましたが、内山田の方にもですね風呂はあるし、お店もあるしですね、あの辺 にはケアハウスもあるんですよ。そして加世田グループホームと言って身障者の施設もあって 福祉に関してはですね大浦と僕はそうさほど引けをとらないと思ってますので、福祉に関して もですね、観光についてもですね結構良か所なんですよね、立地的にもですね坊津を加えたら ちょうど中心地は内山田になるわけですから。だから、合庁の話もありましたけど、合庁がで すね大浦が手を挙げるようであれば、内山田もですね合庁手を挙げていいと思うんですよ。そ ういった意味でですね内山田をもう 1回、皆さんほんとですね、今まではですね我々加世田市 議の中ではですねローカルな話をするのはタブーだったんですよね。僕は部・課長から言われ ましたよ。あんまいこめこつ一般質問ですれば市はしてくれんどちいうこっだったんですね。 というのが、やっぱりこう一般質問でしたのをばするとやっぱりいろいろ弊害があるみたいな んですね。だから、僕はなるべくそういうのは避けたいと思うんですけど、具体的なあれは別 としてですね、そういったようなことでぜひですねいろんな意味で南さつま市全体、ぜひです ね、内山田だけ、決してですね内山田だけが発展することのないようにですね、最終的にはで すねバランスのとれたまちづくりをですねしていただきたいと思います。以上で終わります。 質問は、市長は一言じゃあそういうことでバランスのとれたまちづくり、市長は均衡あるまち づくりということで同じような公約を掲げてるわけなんですけど、その辺のことを市長最後に いただきたいと思います。 〇市長(川野信男) 最初この場でも地域にはいっぱい埋もれた資源があると、こういうふうに 申し上げております。自然景観もそうでございますし、今お話のありましたような文化、歴史、 また、あいですか、神話のふるさとなどとも言われておる地域でございます。それらを十分に、 まだまだ活かされていないもんがたくさんございますので、オンリーワンとなるようなそうし た地域づくりに努めなければならないと思っておりますので、これはそのためには、最後にお 話ありましたけれども、バランスというお話がございました。このことも大事でございますの で、踏まえた上で対処して参りたいと、このように考えております。 - 208 - 〇議長(石井博美) 次に、園田 豊議員の発言を許可します。 [園田 豊議員 一般質問席] 〇11番議員(園田 豊) 午後 2時23分 私は 5つの項目について質問を各項目ごとに行って参りたいと思い ます。14番目ということでちょっとお疲れのところもあると思いますけれども、重複する質問、 問題等もあると思いますけれども、視点を変えた中での答弁がありましたら、お願いしたいと 思います。旧 1市 4町によりましてこう新設合併なりましたこの南さつまがはやもう50日が過 ぎているという現状の中で、やはり南さつまになりますと、今まで旧 1市 4町と違いまして広 大な面積を有しておりますし、それと我々この周辺、旧町の方から出て参りました議員にとり ましては、みんなが思っていることだろうと思いますけれども、中心部への一極集中と申しま すか、それと周辺地の過疎化、それとコミュニティの衰退というような部分での大きな懸念を 持っているわけなんですよね。そうした中で先ほど来市長の方も言われております地域間の不 均衡ということがないようにですね、解消して市全体がこう発展していくということがやっぱ り必要じゃないかと思っているわけなんです。そうした中で 1点目の18年度の市政に対する考 え方についてでありますけれども、平成18年度のちょうど予算編成の時期にも当たっておりま すし、次年度の市政に対する基本的な姿勢並びに重点施策についてどのようにお考えをお持ち であるのかについてお伺いいたします。また、先ほど冒頭申し上げましたように、地域間のバ ランスのとれたまちづくりを進める上で、まちづくり計画の中でも述べております旧 1市 4町 の地域別の整備計画というのが掲載されているわけですけれども、このことについての考え方 と、それとその事業に対する予算的な計画ですね、これについてどのようにお考えであるのか。 まずお伺いいたします。 〇市長(川野信男) お答え申し上げます。本議会の冒頭のごあいさつの中でも申し上げました けれども、これからの南さつま市のまちづくりに対する基本的な考え方、これは冒頭のごあい さつの中で申し上げた部分もございますが、若干重複するかもわかりませんけれども、お話を 申し上げたいと思います。今、地方も、国もほんとに多くの課題に直面がいたしておるわけで ございます。社会、経済、産業構造等の仕組み、これが大きく変わる中で、これらの変化に対 応すべく、これまでの諸制度の改革、実行が地方においても強く求められております。また、 御案内のとおり、財政的に大変非常に厳しい状況下でございます。こうした中で私たちは時代 の変遷に遅れてはならないということから、真に自立をするために 1市 4町が合併して新しい まちをつくろうじゃないかということで、大変厳しい選択ではありましたけれども、こうして 今日選択をして合併をいたしたわけでございます。これからのまちづくりにおきましては、自 己決定と自己責任の原則の下により安定的な財政基盤の構築を図るとともに、真の住民自治を 実現していかなければならない。こういうふうに考えて冒頭のあいさつの中でも申し上げたわ けでございます。その中で合併してまず取り組まなければならないと考えておることについて は、これも本議会でも再三申し上げておりますけれども、第 1には人の融和であり、地域の均 - 209 - 衡ある発展を図ることであると、こういうふうに認識をいたしてございます。人と地域の融合 が図られることで新しいまちの一体感が生まれ、それぞれの地域の特性を活かした対等で均衡 あるまちづくり、これはバランスのとれたまちづくりということにもなるわけでございますが、 こういうことをばしていかなければならないと、こういうふうに思っております。また、合併 してなお厳しい財政状況下にございます。行財政改革への取組みが急務であるというふうに認 識をいたしてございます。合併したら財源的にも余裕があるんじゃないかということじゃ私は ないという認識をしております。大変厳しいから合併して改革をしなければならないと、こう いうことであって、ほんとに厳しい状況下が続くというような認識をいたしておりますが、そ うした中でやはり積極的な民間活力の導入と行財政の効率化を図っていかなければならない。 健全化を聖域を設けることなく進めるということがより大事なことであると、こういうふうな 認識をいたしてございます。合併をして南さつま市のまちづくりの一体性というものも当然図 っていかなければなりませんけれども、合併協議において策定がされました南さつま市まちづ くり計画、この中には当然地域別の整備計画というものもございます。これらの計画について は、合併協議の中でそれぞれの地域が持っておる問題点というものもあって、これを合併した 後も重点的に整備をしていかなければならないと、こういうような合意の下に出来上がったも のでございますので、その方針に沿ってこれから実現に向けて努力をいたして参りたいと、こ ういうふうに思っております。御承知のとおり、合併した本市においては、美しい自然環境、 第 1次産業を中心とした産業や特産品、これまでの歴史の中で培われてきた文化や伝統など他 に誇れる様々な地域資源がございます。この地域資源のことについては先ほど来もいろいろご ざいました。こうした地域資源というものをばこれまで以上に有機的に結び付けるとともに、 有効に活用していかなければならない。それぞれの地域の特性に応じた振興策というものをば これから具体的に検討し、図っていかなければならない。こういうような認識をいたしておる ところでございます。 〇11番議員(園田 豊) 今、市長の方から答弁をいただいたわけですけれども、市長も言わ れるように、日本、厳しい地方のもう財政状況というようなことで、国全体としてはですね何 かこう景気の回復が次第に本格化しているというような報道もありますし、また、特に今、企 業などは景気の回復が著しくあると、そして株価も上昇して振興していくんだというようなこ とをよく言われるわけですよね。しかし、市長が今言われるみたいにですね、なかなか地方に きますとそういうわけにはいかないというのがもう実情であります。厳しい、先ほども上園議 員の方からもありましたけれども、一人の求人に対して、何と言うんですかね、働く、二人ぐ らいが来るんだと。一人に対して一人がないというような現状の中でなかなかやっぱり厳しい 時だと思うわけですけれども、そうした中で市長が初日の一般質問の中で言われていたわけで すけれども、今回の市長になってランナーに例えたら、加世田市はよく駅伝とかされますから そう言われたんだろうと思いますけれども、任された 4年間を一生懸命にやって、助走期間で - 210 - あるというような答弁されたわけですけれども、されど、この駅伝に例えますと、市長の場合、 華の 1区を任されたわけですから、華の 1区というのはやはり沿道からの声援も多いし、また それなりにゴールを左右する華の 1区でありますから、やっぱり一生懸命、全力疾走とまでは 言いませんけれども、この重点施策、また、基本的な考え方についてもですね、今申されまし たとおり、人の融和、それから地域の均衡ある発展ということも大事だろうと思うわけですけ れども、そうした中でですね旧、これから、来年度の18年度につきましては暫定的な考え方の 中での予算の組み方になっていくんじゃないかと、地域をまだこうどれぐらい知り得ているの かという部分もあるだろうと思います。選挙期間中は回られたことだろうと思いますけれども、 なかなか地域民がですね、市民でありますけれども、どれをどのぐらい望んでいるのかという 部分もなかなか今把握していくというのは厳しいんじゃないかと思うわけです、まだ 1か月も ならない現状の中でですね。そうした中でですね、先ほどもありましたけれども、早急にしな ければならない問題、それと時間をかけてやっていかなければならない、市政を運営していく 中でですねやっていかなければならないというその枠付けですね、その辺についてですねこの 福祉とか、教育とか様々あるだろうと思います、道路網とか。これだけは先に、時間をかけな くても、優先的に、早急にしなければならないという考え方があればですね、その点について 質問いたします。 〇市長(川野信男) 1市4町合併して新たに予算編成を行う、4月からの予算編成をしなければ なりませんが、基本的にはあるいは具体的には、従来の方針といいましょうか、それぞれの地 域の方針というものをば継続して実施をするということ、これはもう基本になるだろうと私は 思っております。ただ、再三これも申し上げておりますとおり、合併したことによってやらな ければならないことというのは新たに生じてきておるじゃないか。あるいはやるべきじゃない かというものがいくつかあると思います。そのことについては早急に予算計上もしなければな らないと、こういうふうに思っておりますが、現時点でどれぐらいのことがどうできるのかと いうことは、財政規模まだはっきりとしませんので、今これを、あれをというそこまでいく段 階ではございません。確か事務的には予算要求の整理がもう要求がされておると思いますけれ ども、どれぐらいの規模になっておるのか。これもまだ私も承知をいたしておりませんが、再 三ここでも申し上げておりますように、融和を図るための対策というのは、2年、3年後じゃい けませんので、そういうものは、これはもう早急にしなければならない。例えば、融和の中の 1つとしてコミュニティの育成をどうするのかということ、これはもうスタートからやらなけ ればなりませんので、どういうようなやり方をするかは別といたしまして、そうした緊急なも のについては予算措置も可能な限りいたしたいと、こういうふうに思っております。さらに、 また、地域間のいわゆる交通事情の整理、道路網の整備、これはすぐできるわけじゃございま せんけれども、計画としてはそういうものをば先行して実施をすると、こういうことにいたし たいと、こういうふうに思っております。さらに、また、それぞれの地域が継続的に緊急に措 - 211 - 置をしなければならないという項目がいくつかそれぞれあったと思います。そうしたものにつ いてはやはり優先的に措置していくと、こういうような基本的な考え方を現時点では持ってお りますが、まだ具体な内容についてヒアリングをいたしておりませんので、あれ、これという ような所までお答える状況でございませんことを御理解をいただきたいと思います。 〇11番議員(園田 豊) 先ほどの答弁の中でもあったわけですけれども、18年度中に総合振 興計画並びにまちづくり計画、それと市長が市政に対する政策的な考え方を盛り込んだ中で18 年度に計画が立てた中で、その後緊急かつまた急がなければならない部分、それから時間をか けてやらなければならない事業等は、また地域別、また南さつま全体を考えた中でもそういう ことがあるだろうと思うわけですけれども、今回合併したことによりですね、よく言われます この特例債の考え方ですね、旧私ども笠沙、大浦、坊津もだったと思うわけですけど、過疎債 の運用と類似した部分がありましてですね、 7割充当という考え方の中でですね、これについ てですね、今こういうことを言うのも早いのかもしれませんけれども、特例債で運用しても、 これはもう借金ですから、そのツケはやっぱり市民の方へ回ってくるわけですけれども、そう 使ったことによってですね市民生活が豊かになるのであればですね、それはやぶさかではない ことだろうと思いますけれども、この特例債とですね事業、今後の事業計画という部分につい てですね、市長のこれはもう基本的な考え方で結構ですので、これについてのお伺いいたした いと思いますが。 〇市長(川野信男) 特例債の活用につきましては、合併をしたことに伴って必要になっておる 事業、こういうものの中から特例債を活用できると、こういうふうになっておるわけでござい ます。従来の事業については、それぞれ補助制度がありましたりとか、あるいは交付税措置の あるいわゆる過疎債とか、いろんな制度がございますので、そういうような制度を使いながら 従来の事業は実施していきますけれども、合併に伴って必要になるものについては可能な限り 私は特例債も使いたいと、こういうふうに思っております。ただ特例債がいいのか、過疎債が いいのか選択というものも考えないといけない。こういうふうに思っております。問題は、借 金をすることだけじゃなくして、その借金が有利な借金なのかどうかというようなことの選択 肢もやっていかなければならないと、こう思っております。例えば、今それぞれ旧市町起債残 高というものが残っておりますが、この起債残高の中に占める交付税措置のある割合はどうか ということも私も聞き取りもいたしましたが、地域によってアンバラもあるようでございます。 できるだけ可能な限り有利な制度を活用するという、これはもう職員の姿勢の問題もございま すので、そうした体制づくりというものもきちっと指示をしながら対処して参りたい。こうい うふうに思っております。 〇11番議員(園田 豊) 市長が言われるとおり、なかなか有利なこういう起債とか、運用と いうのは、これはもう大事なことでですね、そうすることが、先ほども申しましたとおり、市 民生活の一助になり、また、地域の発展に期することであればですね、私はそこら辺はほんと - 212 - 進めていただきたい部分でもあるというようなことであります。ただ、先ほどもありましたけ れども、今度の南さつま市の中でのこの起債残高がやはり 330億近くありますし、基金との考 え方、それ年度内の予算的な部分を考えますと、なかなかこれ以上増やすという部分もまた考 えものでありますし、その辺についてはまた当初の 3月議会の中でのですね市長の明確なこの 御見解が示されるんじゃないかと思っております。 次に、産業の振興についてでありますけれども、近年こう少子化に伴う高齢化で地方の景気 低迷とか、産業を取り巻く環境というのは厳しさを増して参っております。それに伴いまして の価格競争ですね、それと消費者のニーズというのが多様化いたしております。こうした現状 の中で地域の活力の低下、こういう部分も活力の低下の要因の 1つになっているのではないか と思うところでありますが、第 1次産業において近年消費者からの要望が高いというのはやは り安心・安全な作物であるということがやはり求められておりまして、それを供給するこの部 分を大きく持っております南さつま市の中でもですねこれについて後継者の育成とか、自然環 境に配慮した循環型の産業を構築していくというようなことも大事でありますし、それとまた 南さつま市内でのやはり地産地消という部分も大きく係わってくるのではないかと思うわけで す。そうした中でですね 1つずつ項目ごとにいろんな産業別でこう話しして、述べております ので、これについてちょっとお伺いしたいと思いますけれども、農林業の振興では、これは 1 つ、まちづくり計画を参考にさしてこう書いていったわけですけれども、基盤の整備、生産施 設の整備とか、農業関係につきましては同僚議員の方からいくつかこうやっていろんな質問等 もありまして、実施を進めていかなければならないわけでありますし、それと水産業にしまし ても、三方が南さつま市の場合は海に囲まれておりますので、その辺についても、水産に関し ましてはなかなかこう、農業に関してはいろいろこう話題の中でいろんな様々なこう意見、質 問等もあるわけですけれども、この水産という部分について、私はこの部分についてはちょっ とこう重点的にお伺い、農業に関しましては同僚の議員さんの方から多くの質問等もあったわ けですけれども、こうした中でですね漁業に関しましては漁場の造成や放流事業などもやって おりますし、それと漁業資源の確保、それから養殖業の、養殖事業などが展開されているわけ ですよね。それと 3点目のこの商工業につきましては、これも消費者のやはりライフスタイル がやっぱり変わってきておりますし、商業を取り巻く環境というのも、これはもうほんと様々 に変わってきていると思います。加世田市の場合も商店街があるわけですけれども、やはりこ う店舗を見てみますと、大型店がこう郊外というか、ちょっとこう住宅地に入ったような感じ で、こう中心部の商店街というのがやはりこう、何と言うんですかね、こう衰退していくとい うか、人通りが少なくなってきているのかなあと。これはもう加世田に限らず、 4町の場合で もそうだろうと、異口同音そうだろうなあと思っておるところであります。さらに工業につき ましても誘致企業、地場産業の育成とかあるわけですけど、なかなか、この誘致企業の団地を 造りましても、そこに誘致してくる企業というのをば探し出す、また、来たいという気持ちも - 213 - なかなか難しい部分であります。観光につきましても先ほど来こういろんなこう質問があるわ けですけれども、やはりこういう、先ほど市長の方からも言われましたとおり、こう 1次産業 と連動した形でのですね、それと大迫議員の方も言いましたけれども、 1つのこの点を結び付 けていくというようなですね、南さつま市内の観光施設のですね。そういう様々な考え方もあ ると思いますけれども、こういうようなことを全部ひっくるめた形でのですね継続的なこうい ろんな諸課題があると思うわけですよ。その辺についてこう、ちょっとこう言い方は大きかっ たですけれども、もう全体を通した中でのですね産業の振興についての方向性、また、協議と いうのをばどのように推進していかれるというお考えであるのか。まずお伺いいたしたいと思 います。 〇市長(川野信男) 時代の変化というのは非常にスピードがございます。しかも、また、国民 のニーズというものも変わってきております。そうした変化に柔軟に作用できるような産業の 振興でなければ、これまではこれが売れたんだと、これが良かったんだと、こういうような発 想だけでは私はいけないのではなかろうか。そういうふうに思っております。農業にいたしま しても、漁業にいたしましても、特に観光など今まではこうだったから、これからもという発 想じゃなくして、これから新しい時代の中で何が国民に求められておるかということをば早く 情報を収集した上でそれぞれの対応というものをば図っていかなければならない。こういうよ うなことを私は認識として持っております。そういう意味で公約の中でも申し上げております のは、新しい産業というのはそうした新しい時代の要請に応えられるような産業なんだと、こ ういうようなことを申し上げておるわけでございます。観光の面についても、本地域は必ずし も観光ということでそんな大きく産業として興っておったわけではございませんけれども、じ ゃあこれからはどうなんだといった場合に新しい観光という面では、参加する観光という事を 私は申し上げましたけれども、そうしたやり方がないのかどうか。そういうことの模索、検討、 研究と、こういうものもしていかなければならない。こういうふうに思っております。また、 企業の誘致のことについても若干お話がありましたけれども、私はそれぞれの地域が持ってお るいろんな条件というのがある。その条件を離れて、例えば、どっか観光が非常にいいからと 言って、そこの真似をここでしたってしようはないんです。この地域に合うものは何なんだと いうことでないといかんと思います。企業の誘致にいたしましても、企業を誘致したら、それ はもういいことは分かり切っています。雇用も広がります。しかし、その条件を備えておるよ うな地域であるのかどうかということをよく考えておかなければ、ただどっかのまちに企業が 来たから、じゃあ自分の所もという話じゃない。また、そうした企業自身のどういう企業とい うことも、それぞれの地域にやはり条件というものはあると思いますので、地域にあるものを ばまず活かすということ、このことが大事なことだと思っております。それから、若干お話も ございましたけれども、地産地消というお話がございました。自分たちの地域の良さというも のをば自分たちの地域の人がまず認めるということ、こういうことも大事でございます。地産 - 214 - 地消、自分たちの地域にとれる物がなかなか学校給食でも使われていないじゃないか。それば っかりじゃないと思います。子供たちの学校給食だけを言うんじゃなくて、自分たちの日常生 活の中でも本当に地産地消ということをば心がけているのかどうか。これは地域住民としてそ うしたことへのいわゆる反省というものも必要じゃないかな。こういうふうに私は思っており ます。よく私は、これはもう今度新しい議会でございますので、申し上げますけれども、前の 議会ではそういうことはよく言っておりましたけれども、お茶を、自分の家ではしょっちゅう お茶を飲んでいます。あんまりコーヒーは飲んでない。ところが、珍しく飛行機に乗りますと、 あそこで注文するのは何を注文するんだと。コーヒーを注文する。これも非常に多いんです。 紅茶を注文します。なぜお茶の注文をしないのか。こうした 1つ 1つ細かなことから私は地産 地消というものは奨励をしていかなければ、自分たちの地域の物をば自分たちが愛する心をま ず育てていくということが大事なことじゃなかろうかなと、こういうふうに思っております。 そのことが地域の産業振興につながるという認識もいたしてございます。 〇11番議員(園田 豊) 市長の方から新しい時代の 1次産業というようなものの考え方とい うのもあるというようなことでありますけれども、そうした中でまず農林業の方からお伺いし たいと思いますけれども、これはローカル色な部分もあるわけですけれども、これが全体ので すね南さつま市の問題提起にもなっていけばと思いまして質問していきたいと思いますけれど も、干拓が 2つあるわけですよね。小湊干拓と大浦干拓、大浦にしますれば 1工区、 2工区と 分かれているわけですけれども、そうした中で何年来汎用化事業が推進されておりまして40億 近い多額の予算も投入されております。こうした中でやはりこの裏作という部分でですね、今 も事業が推進されているわけですけれども、この広大な面積のですねこの食を供給する基地と してのですね大きなやはり面積を占めた部分であると思うんですよ。これについてですね、こ れはなられたばかりであり、大浦、笠沙の実情というのも把握するというのも厳しいですけれ ども、この辺について、小湊干拓はらっきょうとか、いろいろしてらっしゃるわけですけれど も、一番米がいいわけですけれども、その裏作的なですねそういうようなことについてですね 汎用化についての考え方というのがあればですね、それが 1つと、それから、林業というよう な部分とは、また、これは林業で先ほど同僚の議員さんも話しされたんですけれども、この中 で林業で生活していくというのもなかなか厳しい部分があるわけですけれども、これを観点を 変えましてですね、これも今、本年度も実施しているわけですけど、今、豊かな森と海づくり 事業ということで県のモデル事業としまして今、笠沙地区の方へ実施されているわけなんです、 様々な事業がですね、今展開しようとしているわけです。これは坊津にしましてもしかり、大 浦にしましてもしかり、加世田、金峰にしましても一番 1級河川の大きい万之瀬川を控えた中 でですね、海をつくるにはやはり山をどうすることが一番いいのかということが今考え方がそ ういう方向へ進んでいるわけですけれども、この、把握していらっしゃる範囲内で結構ですの で、この豊かな海と森づくりという部分に関してのですね市長の考え方と申しますか、この 2 - 215 - 点についてお伺いしたいと思います。 〇産業振興部長(寺園和博) お答え申し上げます。まず、大浦潟干拓の汎用化についてでござ いますけれども、農業を生計で立てていく上では、稲作だけでなく、裏作も重要なことと認識 しております。しかしながら、大浦潟干拓にありましては一部では湿地も大分あり、十分な耕 作ができないということでこれまで汎用化事業を実施してきておりますが、その結果でもまだ 十分な裏作などができない状況だと聴いております。県やJA南さつまなど一体となって作物 の栽培に取り組んできているところであります。大浦潟干拓につきましては 1区画が広い規模 の圃場でありますので、大型機械などが導入できるよう関係機関とも連携して研究を進め、併 せて栽培可能な作物の選定も重要なことと考えております。今取り組んでおります汎用化事業 は平成18年度で終了しますが、今後も引き続き関係機関の協力を得ながら必要な事業導入を図 り、条件整備に努めて参りたいと考えております。次に、豊かな森と海づくり事業でございま すけれども、森は海の恋人と言われるように、漁業資源の豊かさに大きく依存していることは 昔からよく知られているところであります。近年木材価格の低迷や国産材需要の低下で森林管 理が疎かになり、森林の持つ各種機能が損なわれ、漁業生産に深刻な影響を与えてきていると 漁業者の間でも認識されてきております。そこで県の指定を受け旧笠沙町では豊かな森と海づ くり推進協議会を組織し実施計画を策定したところであります。現在この計画を基に森林整備 や漁民による植樹を進め、渓流の修復、保安林の改善などについても県営事業での18年度実施 に向けて計画協議を進めており、山の健全化に努めているところであります。一方、人工産卵 場としてミズイカを対象とするいかしばの設置も行っており、真鯛、ヒラメ、カサゴ、アワビ の人工種苗の放流も行いながら資源回復に努めておりますので、この計画に基づき引き続き推 進して参りたいと考えております。 〇11番議員(園田 豊) 今答弁があったわけですけれども、この干拓のこの汎用化について はですねハード的な部分がもう終了間際になってきておりますので、今後はやはりこの何を策 定、ソフト的な部分に関してですねやはり行政ででき得る支援と申しますか、その辺について はやはり重点的にこう行っていただきたいと思う次第であります。それとこの豊かな海と森づ くりというのも笠沙地区がモデル地区でありますけれども、全市的な考え方の中でですね、こ れはやはり三方を海に囲まれておるわけですから、そうした中でこの事業というのがですね全 市的にこう伝わっていけばですねほんと画期的なことになっていくんじゃないかなあと思う次 第でありますので、またよろしくお願いしたいと思います。 続いて水産業についてでありますけれども、昨日、一昨日のこの新聞にも出ておりましたん ですけれども、西薩海域でのこの漁業組合の合併ということでですね話がうまくいかずに解散 というような状況になっていくというようなことが報道等でも述べられていたわけですけれど も、水産業を振興するためにはやはりこの漁業組合の経営基盤の強化というのは、これはもう 避けては通れない問題だと思うわけです。笠沙地区、坊津、秋目ですね、今向こうの方でもま - 216 - た漁業組合の合併統合というのが今協議会がなされているわけですけれども、県の方としても 一県一漁協ということを最終的な目標の中でですね進められているわけですけれども、そうし た中でこの漁業組合のですね合併という部分に関してですね行政とできる得る支援というか、 その辺の基本的な考え方ですね、これがまず 1点、それから、よくこの農産物に関しましては ですね輸入自由化とか言っていろんな部分でですねテレビ報道等で見てみますと反対運動とか 様々に見るわけです。水産物に関しましてはですね、何かこうマグロが成田の方へ空輸されて いる姿を見てですね、様々な、こういろんな魚が揚がってくるんですけれども、何か興味本位 でこう見ちゃってですね、この輸入自由化に対してですね深いイメージがないというのが私自 身だけなのかなあと思う次第であるわけですけれども、そうした中で、この水産物のですね自 由化を阻止するというわけではありませんけれども、これはもう自由化は時の流れの中で進め られて、そんだけニーズがあれば、それはもう対応していかなければならない部分だと思うわ けですけれども、そうした中で、漁民の方も多いわけですよね。農業の農産物に対するこのブ ランド化というのは、もうここ 3日間いろんな農産物の話やら聴きました。水産物に対するで すね南さつま市のブランド化というのをばですねどのようにお考えであるのかですね。これは もう率直な意見でいいと思うわけなんです。もう一番有名なのはもう関の関サバとか、関アジ とか、 1匹何千円とか、この辺によりますと東町のあのブリですね、これはもう中国へ輸出す るとかいうような話もあるわけです。そうした中でですねこの漁業、魚に関するブランド化、 南さつま市の中でのこの漁業に対するブランド化という部分についての考え方をお聴かせ願い たいと思います。 〇市長(川野信男) 今お尋ねのように、農産物に対するブランド化は既に相当の品目が指定が されておる状況でございます。本地域でもかぼちゃ、きんかん、これがブランド化されており ますが、まだ確か県下でも水産物についてはないようでございます。当然制度の中には水産物 もあるんじゃないかと私は思っておりますが、現実にはそれがされていない状況でございます が、今後県としてもどういうような形で水産物についてのブランド化を進めていこうとしてお るのか具体的に私ども承知をいたしておりませんが、水産物についても同じようにそうしたブ ランド化を図っていくということ、このことは制度の中にはあるわけでございますので、大事 なことじゃないかなというふうには思っております。ただこの水産物の場合はその生産地が一 体どこであるのかとか、いろんなそのブランド化をするについての課題というのも確かにある んじゃないかなというふうに思っております。産地というのが具体的にその固定してないと、 こういうようなものもあるかもしれません。そういうようなこともあって具体化されていない ということであるかもしれませんけれども、例えば、ブリの話もありましたけれども、ブリも ニューヨークにも持っていっております。これをブランドという言い方なのかどうかは別とい たしまして、そういうような対応の仕方というのはどこでもあり得るというふうに思っており ますので、その辺についてはよく、私どももまだ、私もと言った方がいいかもしれませんが、 - 217 - よく研究をいたしておりませんので、研究をさしていただきたいと思います。 〇産業振興部長(寺園和博) 漁協合併のことにつきまして私の方からお答え申し上げます。本 市関係では 2つの合併推進協議会で協議が進められております。 1つは、加世田市、吹上町、 江口、市来町、串木野市島平及び羽島の各漁協が進めております西薩地区の合併でありますが、 この合併は仮調印まで行いましたけれども、その後の協議会の臨時総会におきまして反対もあ り、西薩地区漁協合併推進協議会は解散する見通しとのことであります。もう一方は、笠沙町、 野間池、秋目及び枕崎市の各漁協が進めております南薩地区漁協合併推進協議会でありますが、 これまで 3回の協議会で協議がされているところであります。昨今の原油の高騰や漁獲量の減 少、後継者不足による組合員の減少など漁業経営に大きく影響し、また、漁場の造成、種苗育 成など多くの課題があると考えられますことから、現在の漁協の単独経営では乗り切れない状 況にまで深刻さを増してきていると思われます。合併は避けられない問題であると考えており ます。できるだけ早い時期に円満な合併ができますように見守りたいと考えております。 〇議長(石井博美) ここで休憩いたします。再開は 3時15分といたします。 休憩 午後 2時59分 再開 午後 3時15分 〇議長(石井博美) 再開いたします。 〇11番議員(園田 豊) 今ブランド化とか、漁協の合併についての諸々の答弁があったわけ ですけれども、そうした中でですねブランド化の話ですけれども、なかなか漁種を設定してブ ランド化を進めていくというのは県内でもなかなか厳しいような状況の部分もあると思うわけ です。水産の場合、畑と違いましてですね、ある物をとるというんじゃなくして、見えない所 からどうやってそれを船の上へ揚げて、それをまた市場に揚げてということになりますので、 簡単にはいかない部分もあると思うわけですけれども、魚の場合は足りない魅力というか、野 菜、農業の場合だと品物が多く集まらないとなかなかブランド化指定というのは難しいと思う わけですけれども、足りない物の魅力というのもあるんじゃないかと思うわけです。そうした 中での考え方というのもある。そのような中でですね 1つの養殖事業に関しましては、これは 品揃えもできるわけですよね。坊津の方でも秋目の方でもやってらっしゃいますし、笠沙の方 でも、笠沙の場合は、ブリ、カンパチ、タイ、それにマグロというようなですね、今一番魚の 嗜好の中で高いウエイトを占めているこのマグロの部分もあるわけですけれども、養殖事業全 般に関してですね全市的なとらえ方の中でですねこの養殖事業に対するですね、これも先ほど 来言っておりますとおり、なかなか把握、実情を把握していくというのはまだ難しい状況下の 中にあるわけですけれども、この辺についてのですね養殖事業に対する考え方というのがあれ ば、お伺いしたいと思います。 〇産業振興部長(寺園和博) お答えいたします。養殖につきましては、今も話がございました - 218 - けれども、笠沙町漁協、野間池漁協、秋目漁協管内で養殖が行われておりますが、漁価の低迷 で厳しい経営を強いられております。養殖業種としましては、ブリ、カンパチ、真鯛、ヒラメ などでありますが、新規漁種としてクロマグロの養殖も取り組まれております。このクロマグ ロにつきましては、現在北は和歌山県、南は奄美大島で養殖が行われておりますが、この種苗 は天然種苗に依存しており、採捕漁場が高知県沖と甑島近海に限定されていることから立地条 件には恵まれており、魚の成長も冬場の水温が高いことから本土では一番の成長率を示してお り、漁価が低迷している中でも将来性は高いと評価しております。出荷は東京方面を中心に出 荷しておりますが、市場での肉質評価も高く、一部海外にも出荷されております。現在種苗採 捕から養殖、出荷までを行う中核的漁業者協同体として組織され、生産活動が展開されており ますが、今後さらに安定した生産組織に成長できるよう支援をして参りたいと考えております。 〇11番議員(園田 豊) 養殖事業に関しましては支援的な部分でですね前向きな御答弁をい ただいているわけですけれども、養殖の場合だと決まった期間の中でですね消費者のニーズに 合っただけの量をですね確保できる部分もありますので、これについてはですねでき得る範囲 内の支援と、それから、また、支援策、そういうようなことをやっていただければと思います。 それと天然的なですね天然活魚と申しますか、これは不揃いの魅力というのもあるだろうと思 うんですよ。これも 1つのブランドじゃないかなと思うわけです。不揃いであっても、数が少 なくてもですね、それだけやはり希少価値も高まって参りますので、天然活魚に関してもです ね、今、養殖的な養殖事業に関する答弁をいただいた、前向きな答弁をいただいておるわけで すけれども、この辺についてもまた今後検討していただきたいと思います。 それと、商工業についてでありますけれども、先ほど漁協の合併も申しましたんですけれど も、今回のこの行政の合併に伴いまして商工業の一番の考え方をですねまとめる部分というよ うな中でですね、また支援もしていただいている商工会、商工会議所の在り方というのがです ね今後行政、合併したことによりましてですね様々なやはり動きが出てくるだろうと思うわけ です。そうした中で商工法の中でも隣接していないと商工会の合併は難しいというのが以前は あったわけですけれども、現在飛び地であってもこの商工会の合併というのは考えられるとい うような方向性も示されているようであります。それと、また、まちの中にまた商工会議所も ありますし、旧加世田市のですね、そうした中でこの商工会議所と商工会のまた在り方という のも、位置付けというのもまた違ってきていると思うわけです。そのような中でこの商工会と ですね商工会議所の再編というのが今後またここ一、二年のうちに本格化してくると思うわけ です。そのような中でですね今後この商工会、商工会議所のですね合併の在り方についてです ねまた市としてどういうようなスタンスをとってですね、推進していかなければいけないと思 うわけですけれども、その辺の考え方というものについてお伺いをいたしたいと思います。 〇産業振興部長(寺園和博) 市内には旧町に 4つの商工会がありますが、今年の 5月に 4商工 会による南さつま市地区合併対策合同研究会を設置して合併に向けた研究会議を進めていると - 219 - 伺っております。商工会法によって市内の商工会の合併は可能であり、本市の商工振興をより 効果的に推進するためには、合併することで広く商工業の推進が図られ、広域的に組織化する ことでより充実した取組みなどが期待され、産業振興につながると考えております。早期実現 ができるよう支援できることについては協力をして参りたいと考えております。さらに加世田 商工会議所との連携を深めることは大変重要なことであり、融資制度研修会及び異業種間企業 等交流会、雇用対策連絡会議など商工振興を図るために三者が一体となって推進するような環 境づくりにも努めて参りたいと考えております。 〇11番議員(園田 豊) やはりこの商工業を進める中でですね経営相談とか、様々な金融対 策の部分とかあるわけでありますから、この商工会、商工会議所のですねこの統廃合、合併に つきましてはですねこれはもう今後いろいろ出てくるとは思いますけれども、でき得る限りの 支援策というのをば整えていただきたいと思います。 次に、この観光でありますけれども、もう観光につきましてはですねもう先ほど来多くの議 員さんも、議員の方々がこう質問もしていらっしゃるわけですけれども、そうした中でですね、 これも底辺のですね、末端のこの考え方という形の中でですね、漁協の組合、商工会、もう観 光と言えばもう観光協会だろうと思うわけですけれども、観光協会もなかなかですね、十分に その機能を果たしているのかと申しますと、なかなかこれは、運営費の問題とか、様々な問題 がありまして、その小さな枠の予算の中でですね限られた活動をしているというのが実情じゃ ないかと思うわけです。しかし、やはりこの観光的な部分も今後進めていかなければならない という観点に立った時にですね今後この観光協会の在り方というのもですね今後は様々な問題 の中で出てくるだろうと思うわけです。後ほど申しますこの組織づくり、人づくりの中でもや はりこの観光協会、この一番観光業、観光業というので目立って強くやってらっしゃる方とい うのも中にはいらっしゃいますけれども、なかなか厳しい部分もあるわけです。行政が主導し て観光を行っている部分というのが多いわけですよね。そうした中でこの観光協会の今後の在 り方というかですね、各まちには観光協会、それにまた類似した協会、委員会等もあると思う わけですけれども、そういうものを全部含めた中でですね今後その辺の考え方、接点を見つけ てですね 1つの大きな枠組みに囲むという中でどのようなお考えをお持ちであるのか。お伺い をいたしたいと思います。 〇産業振興部長(寺園和博) 観光についてお答え申し上げます。観光におきましては各地域に おいて地域資源を活用した観光施設などの整備を進めているところでありますが、観光客のニ ーズに応えられる観光地のPR、観光ルートづくりなど誘客対策を図っていく必要があります。 地域の特性を活かした観光の振興を図るためにハード・ソフト両面において地域の特有の資源 である歴史的・文化的遺産などを結ぶとともに、食材の栽培、収穫体験やスポーツ体験などの 体験・交流・参加型のにぎわいのある観光地づくりを推進するために次世代観光計画を策定し て観光振興に努めて参りたいと考えております。さらに観光協会や周辺地域と連携を図るなど - 220 - 広域的な視点に立って観光客のニーズに迅速に応えられる面的な観光ルートづくりを戦略的に 進めて参りたいと考えております。 〇11番議員(園田 豊) 今回のこの産業振興につきましては全体的な中でですねやはり振興 策というのも大事だと。皆さんがこれ質問していらっしゃいますので、視点を変えた中でです ねこの底辺に、底辺というか、基礎になるですね組合、また、様々な会等についての質問を行 ったわけですけれども、 1つだけ、先ほど新しい時代の産業づくりという中でですね先ほど来 同僚議員の方にも答弁されていらっしゃったみたいなんですけれども、 1次産業と観光との連 携と申しますか、この辺についてですね言葉足りなかった部分がもしあられたらですね、先ほ どイベントに対して 1次産業を盛り込んだ中でですね販売してその地の産物をこう売り出して いくというようなことを砂の祭典等でも行っているというようなことを市長は先ほど言われた わけですけれども、この辺について、各旧 1市 4町の中では様々なイベントもありますし、ま た、この観光との 1次産業とのつながりというのはあると思うわけですけれども、そこについ てまた答弁があれば、よろしくお願いしたいと思います。 〇市長(川野信男) 1次産業とか、2次産業、3次産業、いろいろ分類がございます。私は、こ れは統計上の分類であって、実態としてはそういうことの必要性もないんじゃないかと、こう 思っておるんです。申し上げますのは、我々の地域の場合は農業も即観光でいいじゃないか。 漁業も即観光でいいじゃないか。そうした結び付きをさせることがこの地域の資源、特徴を活 かすことになるんじゃないかと、こういうようなことを申し上げておるわけでございます。観 光農業、これもしかりでございます。また、笠沙でも、坊津でもございますけれども、観光漁 業と、こういうのをやっております。まさに漁業と観光が一体なんです。組合せをすることに よってそうした産業振興につながるわけでございますので、農業と観光、漁業と観光というこ とだけじゃなくて、農業と漁業の連携あるいは林業との連携とか、こうしたいわゆる従来言わ れますような縦割り的な発想じゃなくして、横の連携をとることによる私は産業というのはあ り得るし、この地域の場合はそのことがより活かされる地域だと、こういうふうに思っており ます。例えば、観光地巡りをする場合に景観を対象にする場所もありましょう。あるいは食の 観光というのもありましょう。あるいは焼酎工場もあるじゃないか。焼酎工場だけ回る必要は ないんであって、焼酎工場を回るんだったら、どっか途中に魚を、おいしい魚を食べさせる所 があれば、それだって組合せをすればいいじゃないか。魚を食べさせるというのは漁業という 分類でないかもしれません、食を提供するという面では。しかし、それは漁業というとらえて もいいじゃないか。そういうようなやり方というものをこれから私は産業面でやっていく必要 があるんじゃないかということをば申し上げておるところでございます。 〇11番議員(園田 豊) 産業につきましては横の連携を図りながらですね、高齢者にしま しても、働く人たちにしましても 1つの自分が生み出した品物、また、とってきた物がですね お金に換えてですね、それが利益となって豊かな生活が送れるようなですねこれはまた行政と - 221 - してでき得る支援というのはですね必要じゃないかと思いますので、また、横の連携等を図っ ていただきたいと思います。 次に、 3点目の人材育成についてでありますが、地域の活性化を進める上でですね各種団 体・組織とのこの対話というのは非常に重要なことだと思っております。今後各種団体、審議 会などの委員の委嘱が行われるわけですけれども、人づくり、組織づくりを図る上でですね各 地域の声をどのように市政に取り入れていくかという中で人づくり、組織づくりについてので すね考え方というのをお伺いしたいと思います。それと、また、本南さつま市は高齢化率が 33.1パーセントともうほんと非常に高い現状にあります。旧 4町のもっと高かったわけですけ れども、今度合併したことによりまして33パーセント、もう10人のうちに 3人はもう高齢者で あるというような位置付けがなされているわけです。そうした中で老人クラブも地域ごとに結 成をされているわけですけれども、なかなか最近の傾向といたしましてこの会長の担い手がな いというのが私どもだけの地域ではないだろうと思うわけです。こうした中で休止するクラブ とか、解散するクラブ、様々あると思いますけれども、組織づくりという意味合いの中でです ね今後この老人クラブの育成というのをば、人口の 3人に 1人がそういうような位置付けの中 の構成になっておりますから、この辺についてのですね考え方をお聴かせいただきたいと思い ます。それと 3点目にこの旧市町ごとの単位で審議会のことが質問しておりましたけれども、 先ほど古木議員の方から質問がありましたので、これにつきましてはもう納得、理解いたしま したので、割愛さしていただきたいと思います。 〇市長(川野信男) 合併のこれからの大きな課題の中にやはりコミュニティをどういうふうに して育成するかということが 1つあると思います。このコミュニティというのはいろんな形が ございますけれども、その中には、お話もありましたように、いろんな委員会とか、団体とか、 こういうものがございます。こうした委員会とか、団体、いわゆるコミュニティ的な組織を充 実強化をしていくということ、これからは非常に大きな課題であり、そしてそのためには、お 話もございましたけれども、そうした団体との対話、意見交換、こういうことを通じてコミュ ニティの充実を図っていかなければならない。さらに、また、そうした場を通じて人材の育成 というものをば図っていく必要があると、こういうふうに私は認識をいたしております。老人 クラブの話もありましたけれども、なかなか会長になり手がいない。必ずしも老人クラブだけ ではないんです。その他いろんな団体の場合もそうであるかと思います。会長になり手がいな い。こうした状況の中で、それぞれの団体を育成をする中で私ども行政が支援する方法という のはどういうものがあるかということも十分考えていかなければならない。こういうふうに思 います。老人クラブの場合なり手がないということの 1つには、やはりそのクラブが高齢化す るとともに、数も少なくなってくる。クラブというのはいわゆる加入率もだんだんだんだん低 下いたしております。そうなりますとクラブの会長さんはもうずうっと会長さんです。もう大 変な仕事ばっかりだと、こういうようなこともあるようでございます。したがって、クラブそ - 222 - のものを例えば再編をするとか、そういうような形で充実できるようなクラブにするというこ とも 1つございますし、さらに、また、会長さんを含めた役職員というものも必ずしも特定の 人だけに限定しないで、みんなで分散・分担すると、こういうようなやはり体制づくりと、こ ういうものも必要じゃなかろうかなと、こういうふうに思ってます。これは必ずしも老人クラ ブだけのことではございませんで、その他いろんな組織でも言えることではなかろうかと、こ ういうふうに思っております。さらに、また、私は老人クラブに行きましてよく申し上げてお るんですけれども、加入率が低くなっておると。確かにどこの老人クラブを見てもそうでござ いますけれども、クラブの活動をクラブ員が満足してない面もあるんじゃないかな。こういう ようなことも申し上げております。それは 1つには老人クラブに加入していらっしゃる方々も 社会貢献をしたいという気持ちもいっぱい私はあられると思っております。そうした社会貢献 をするようなクラブ活動の内容も少しつくっていかなければ、今のようなやり方だけではクラ ブに入ってどうなんだと、まだクラブに入るのには若過ぎるとか、こういうような御意見等が あるようでございますので、クラブの活動の中身についてもお互いに十分検討をしていく必要 があるんじゃないか。こういうような、助言になるんでしょうか、申し上げておるところでご ざいます。 〇11番議員(園田 豊) 人材育成につきましては、人材の育成をするということによりまし て人がそこで様々な行動を起こしていけば、それで組織が生まれてくるわけですけれども、そ うしたような観点からですね、このまちづくりの計画の中にもうたわれておりますけれども、 この人材育成のですね支援対策事業というものに対するですね、人を興していくというような ですね、これに対する考え方というのをばですね、これも基本的な考え方になると思いますけ れども、まだ各地域のどういうような人材があり、組織があるというのもなかなか、それはも う何十、何百とあるわけですから、これに対するですね考え方というのをばまず 1点、それと ですね、この各支所様々、先ほども話があったわけですけれども、役所はもう 1階が、 1階に 集中しておりまして、事務、そして 2階とか、そういう所は空き部屋がもう相当空いていると いうような感じを受けております。そうした中でやはり組織づくりをするとなりますと、役所 の中で宴会というのも、懇話・交流会というのもなかなか難しいと思いますけれども、もう幅 広い考え方の中でですねこの組織づくりをするにはやはりコミュニティの拠点づくりというの も必要になってくると思うわけです。公共施設の有効活用のですねこの組織づくりの考え方が 一助になればですね、この辺についてのですね組織づくりを進めていく上での拠点づくりと、 コミュニティの拠点づくりという部分についての考え方というのがあればと思います。これが 2点目、それからですね、先ほど老人会の話をしましたんですけれども、それに伴いまして働 く人たちのこのまちおこしグループとか、また、農業、漁業の振興グループとか、そういうよ うなグループ等も様々にあると思うわけです。そうした中でのですねその辺の考え方、人材育 成に対するですね考え方があったらですね、お聴かせいただきたいと思います。それと全国の - 223 - 約 5割ぐらいが、 5割ぐらいの市町村が過疎地域であるというような実情の中でですね、これ はもう高齢者が増えてくるというのは、必然的にそうなってくるんだろうと思いますけれども、 その中でこの高齢者の今老人会の考え方というのはよく理解したわけですけれども、なかなか 仕事を持って、男性の方で、女性の方がうちも多いんですよ、老人会というのはですね。これ はちょっと言葉も舌足らずの部分もありますけれども、ネクタイを締めて仕事をされて働き盛 りのそういう方に限ってよく老人会に入ることをこう拒否反応を示される方が非常に、私の目 ですけれども、多いのかなあというような感じを受けるわけです。その辺のですねやはり、O Bの方々もたくさんいらっしゃると思うわけですけれども、そういうような方々がリーダー的 な役割を果たしていただければですねもっとこう大きな視野の中でですねこの老人会の育成と いうのもうまくいくんじゃないかなあと。また、コミュニティの場もできるんじゃないかなあ というようなふうに思っております。以上で今その 3点について質問を、答弁をお願いします。 〇市長(川野信男) 若干まとまった御返事にならないかもしれませんけれども、先ほども申し 上げましたとおり、コミュニティの育成というのは大変重要なことだという認識を私持ってお ります。特に今回こうした合併をいたしますと、いわゆる旧市町村単位のコミュニティという のが 1つございますが、さらに私は校区のような単位を中心としたコミュニティ、これはそれ ぞれの地域で行われておると思いますけれども、ずうっとあっちこっち回ってみまして必ずし もそうでない。何といいましょうか、やり方がそれぞれ違っておりますので、もちろんそれぞ れの地域のやり方で結構なんですけれども、このコミュニティが充実する体制的なものをば整 理をしていく、強化していく。こういうことが大事じゃないかなというふうに思っております。 そうした中で拠点となる場所の話でございますが、これも地域によってそれぞれ違うんだろう と思いますけれども、例えば、旧加世田の場合はそれぞれ校区ごとに地区公民館というのを持 っておりまして、そこで拠点として活動ができる体制はできております。あるいは、何といい ましょうか、飲ん方といいましょうか、そういう場にも活用できると、こういうようなことも ございますが、地域によってそうしたことも違うと思いますので、その辺についてはどういう 実態であるか私も知った上で対応を皆さんと協議をして参りたい。こういうふうに思っており ますが、このこともまた関連して旧来の役場の部屋が空いておるじゃないか。そのことはいわ ゆる役場という考え方じゃなくて、地域のもんなんだと、こういうような考え方に少しものの 考え方を切り替えるべきじゃないかと、こういうような考え方を持っております。また、一方、 このコミュニティの中心になるのは私は地域の学校だと、こういうふうに思っておるんです。 学校というのを開かれた学校づくりをということで私は進めておりますけれども、開かれた学 校というのは、学校に地域の人たちが来るということだけじゃなくして、学校自身も地域に溶 け込んでいきたいということも申し上げておりますが、例えば、学校の場合でも子供たちが授 業をしておると、そこで地域の人たちがグラウンドを使うと、これはもう声がして子供が集中、 勉強が集中できんから困るよと、こういう発想じゃどうなんだと。子供たちが授業をしておる - 224 - 時にグラウンドゴルフをしたって邪魔にならんような方法だったらいいじゃないか。いつでも 地域の人たちが顔の見えるような、コミュニティの中心になるような学校にしてほしいと、こ ういうようなことをば話をいたしておるわけでございます。確かに授業中に外でいろんなこと をやっておると勉強の阻害要因になるかもしれませんけれども、しかし、考えてみますと、 6 年生が授業をしとる時、 5年生は外で運動をしておるんです。それは何のこともない。同じよ うなもんだと、同じような理解をしたら、これは全然問題は私はないと、こういうような思い もしておりますので、それぞれの地域に拠点というのは探せば今でもあると思いますので、そ うした拠点づくりというものも考えていく必要があると、こういうふうに思っておるところで ございます。それから、 3番目、人材育成のことだったと思いますけれども、いろんな組織が ございます。このこうした組織を、どっちが先かということになるかもしれませんが、組織を 育成する中で人材は育ってくるというふうに思っております。ボランティア活動をしていらっ しゃる方々もございます。あるいは、また、地域でいろんな活動をしていらっしゃる方々もご ざいます。PTAとか、その他もうほんとに今活動というのは、組織はそれぞれありますけれ ども、やっていらっしゃる方がございますので、そうした方々を中心としたいろんな組織づく りとか、組織の充実とか、そのことが併せて人材育成にもつながってくると、こういうふうに 思っておりますので、行政といたしましてはそうした団体が育成できるような支援策というも のを考えていく。その団体というのは、何もこれも固定して考える必要はないと思います。若 い者のグループもあれば、女性グループもあれば、いろんな団体をそれぞれの地域で可能な限 り育成していくと、こういうようなことが大事なことじゃなかろうかな。こういうふうに思い ます。これも例でございますけれども、旧加世田市では元気むら構想ということで各校区ごと に元気むら構想というものをば作って、その中で自分たちでできるものは自分たちでやっても らう。できないものは行政の方で、例えば、市でやるもの、県でやるもの、そういう分類をし ようじゃないか。できるものについては財政的な支援もいたしましょう。こういうような運用 をいたしてございます。そうしたものをば全市的に広げることによってコミュニティの育成に つながってくるのではないか。こういうふうに私は認識をいたしておるところでございます。 〇11番議員(園田 豊) それでは、次に、 4点目の教育環境の整備についてであります。南 さつま市におきましては公立の小・中学校が30校ありまして、小・中学校、図書館などを含め て昭和56年度以前に設計の施設については耐震度調査、また、耐久度調査が実施されていると 思うわけですけれども、診断及び調査の結果で問題になるようなですね施設はなかったものか。 もしあったとすれば、児童・生徒の安全の確保の上からも大規模改修、また、新しく造り直さ なければならないと思いますが、その辺についてをお伺いいたします。それと先ほど来子供の 安全確保という観点から、多くの児童・生徒が夏休み、冬休み、多くの時間をこう自宅並びに その周辺等で過ごしているわけですけれども、そうしたときに子を持つ親としましてですね休 みの期間中にですね学校の開放、学校には必ず今先生方も休み期間中はいらっしゃいますので、 - 225 - そうした図書館の利用と申しますか、親としましては学校に行くと、学校に行って勉強をする と。 1つの共働きしていらっしゃる家庭も多いと思うんですよ。そうした中で図書館をですね 広くそういうような活用できるのであればですね、これに対しまして、 1つのこれはあいなん ですけれども、空調設備と申しますか、このような冷暖房設備、子供にとってはもったいない と言えばそうかもしれませんけれども、やはり快適な中でですね行ってみようかと足を一歩踏 み出すというようなですね子供たちにもそういう気持ちを持っていただくと、持ってもらうと いう気持ちの中でですねこの空調設備の設置という部分に関してどのようにお考えであるのか。 お伺いいたします。 〇教育総務課長(長濱一盛) それでは、まず、2点あったかと思いますけれども、1点目の学校 施設等の整備に関することからお答え申し上げます。本市の小・中学校、幼稚園の校舎、体育 館等の施設のうち昭和56年以前に建設された耐震診断を要する建物は、小学校20校でですね51 棟、それから中学校 7校で21棟、幼稚園 1園で 1棟の合計73棟現在存在しております。このう ち耐震診断を実施したものにつきましては小学校 2校で 3棟あります。それから、耐力度調査 を実施したものは小学校 2校で 2棟行っております。耐震診断を実施した小学校のうち 1校に つきましては既に大規模改修を行っております。それから、耐力度調査を実施した小学校の実 施結果につきましては、 1校が危険校舎というふうに判定されました。もう 1校につきまして は危険校舎とは判定されておりません。新市になりまして幼稚園、小・中学校合計で33校、先 ほど申し上げました56年以前の建物棟数73棟を加えますと現在非木造の建物棟数は 138棟ござ います。昭和56年以前の建物につきましては、先ほど申し上げましたとおり、数棟が耐震診断 等を行っているのみでありまして、まだこれ以外でも調査が必要な建物が存在しているという ふうに思われます。今後の整備方針につきましては、まず優先度調査を行いまして、その結果 に基づき整備計画を定めたいというふうに考えているところであります。また、財政的にも有 利な補助事業とか、起債等も調査しまして、一時的な維持補修だけでなく、抜本的な改修も含 めて効率的な施設整備を進めたいというふうに考えているところでございます。それから、 2 点目の学校図書館の空調設備の現状でございますけれども、小学校 5校に現在空調設備は整備 されております。このうち 2校につきましてはパソコン室兼用でございますので、パソコン室 と図書室が一緒になってこの 5校のうちにカウントしてございます。また、学校図書館に扇風 機の天井直付けとか、壁掛式の設置がですね小学校で 2校、中学校で 2校設置されている状況 であります。最近地球温暖化や家庭でのエアコンの普及によりまして学校現場における夏場の 暑さ対策は必要なこととは考えております。学校からも非常にエアコンとか、扇風機の設置要 望も多く出されているところでございます。学校図書館は児童・生徒の読書学習の環境上必要 性は強く感じております。ただ、しかし、空調設備となりますと非常に財政上の問題もあるこ とから、当面は普通教室や特別教室等を含め扇風機の設置を優先的に整備したいというふうに 考えておるところであります。学校図書館の空調整備計画につきましては、管理室も含めまし - 226 - て大規模改修や改築、新築の機会をとらえて整備するなど今後の検討課題としていく予定でご ざいます。以上でございます。 〇11番議員(園田 豊) 毎日この耐震度につきましてはですねこの民間の中でですねほんと 騒がれているわけですけれども、学校教育現場の中でのこの校舎につきましては耐震度と、ま た、民間では行っていない耐力度調査というものを実施しているわけですよね。今そうした中 で、耐力度調査を実施した中で 2校あった。 2校耐力度調査をして、 1校がもう危険であると、 もう危険であるという状況の中にあるということを今.課長の方から答弁があったわけですけ れども、考え方を変えて言いますと危険な校舎の中で子供たちは今授業を行っているわけです よね。民間で今マンションとか、構造計算上不備な部分があればもう退去しなさいと退去命令 を出すような今時代なんですよ。そうした中で、もうこれは、文部科学省が多分これは危険で あると、そのレベルのある基準点を下回っているわけですよね、必ずこれは。ですから、これ は相当やはり危険度の高い校舎であると思うわけです。そういう観点からですね、これは先ほ ど、今、課長の方から言われたわけですけれども、「優先度、財政的な部分を勘案しながら今 後検討していく。」ということでありますけれども、優先度も必要ですけれども、一番大事な 危険度という部分があると思うんですよ。危険なことが分かっとって、その中で授業をさして いるということは、やはり今後、地震だけではなくて、台風とか、いろんな風水害もあると思 うわけです。そうした中でこれはやはり今後もう優先的にこれはもう解消していかなければな らない大きな問題だと思うわけです。その辺についてですねこの危険校舎のこの 1校あるこの 部分についてはですね、もう答弁は結構ですので、優先的、危険度を勘案した時にこれはもう 早急に対応をしていただきたいと思う次第であります。それと 1つは、地震の話もありました けれども、これ何年か前の南日本新聞の中に掲載されておったわけですけれども、活断層が沖 縄トラフというのが南西海域の北端がこの南西海域に延びているというようなことも掲載され ておりました。これは、だから、以前地震もあったわけですけれども、微動でありましたけれ ども、やはりいつ起こるかわかんないわけですよね。起きてからの対応というのでは、これは もうなかなか、あらあの時というようなこっじゃいかんわけですから、これにつきましてはや はり起きる前の対応というのは、子供たちのこの学校施設というのはこれはもう優先的に行っ ていただきたいと思いますが、市長の御見解をお伺いしたいと思います。 〇市長(川野信男) 今、耐力度調査、これもちゃんとやったということでございます。その判 定結果もお伺いをしておりますが、いつやったかどうかということを、ちょっと私もまだそこ まで把握いたしておりませんが、この調査結果が出た時点でどう対応するかということの議論 も当然されておると思いますので、そうしたこれまでの経緯も踏まえてどう対処するかについ て検討はさしていただきたいと思います。 〇11番議員(園田 豊) 校舎につきましてはそういうような考え方の中で前向きにやってい ただきたいと思います。それと図書館のこの空調設備につきましてはですね、やはり全教室本 - 227 - 来ならば快適な中で、昔と違いまして、これは頑張ってせんこてと言われれば、それまでです けれども、やはり図書館、保健室、保健室は全学校付いていると思いますので、図書館ぐらい はですねやはり、大人もやっぱり暑ければ、子供も一緒だろうと思うんですよ。そうした中で、 やはり快適な中でですね休み期間中だけでもですね過ごせるような環境の場の提供というかで すね、これも大きな住民サービスの子供を育てるという観点からですね実施していただきたい と思います。 次に、 5点目の地上放送のデジタル化の対応についてであります。地上放送のデジタル化は、 国の方針によりまして平成15年の12月から始まりまして、平成23年の 7月には今現在受信いた しておりますアナログ放送は終了いたします。本県におきましても県庁所在地であります鹿児 島市は平成18年の12月の放送開始を目標に準備が進めらているところでありますが、南さつま 市におきましても難視聴地帯が非常に多く、現在本市におきましても41のですね受信組合が今 あるわけです。この41の受信組合にとりましては視聴のこのテレビ難視聴解消事業並びにNH K等のこの解消事業等導入いたしまして運営がされているわけでありますけれども、今後残さ れたこの期間の中でですねこの地上デジタル放送を受信するにはもうほんと施設の改良という のが大きな問題になってくるだろうと思うわけです。そういうような観点から今後の対応につ いてですねお伺いをいたしたいと思います。 〇企画政策部長(上野哲郎) 地上デジタルテレビジョン放送ということになるかと思いますが、 は現在一般的に御覧になっておりますアナログの地上放送をデジタルに置き換えて送信する方 式でございます。デジタル化することによりまして高品質な映像、音声サービス、データ放送 の充実あるいは通信網と連携した高度な双方向サービス、話速変換、速くしゃべったことをば ゆっくりと聴けると、など高齢者や障害者にやさしいサービスの充実など視聴者にとって現行 の地上アナログ放送ではできない多様なサービスを享受できるようになります。高度情報化の 進む現代社会では大変期待の大きなものだと考えております。議員が述べられましたように、 地上デジタル放送につきましては、平成15年12月 1日から関東、近畿、中京の三大広域圏で放 送が開始されまして、鹿児島県におきましては県庁所在地において平成18年12月の放送を開始 を目標に準備が進められております。現在のアナログ放送につきましては平成23年 7月をもっ て終了することとなっております。地上デジタル放送につきましてはUHFの高い周波数の電 波を使いますことから、一般の家庭においてはこの電波を良好に受信できない古い型等のアン テナの場合については買換えや地上デジタルチューナーの購入又はチューナー内蔵テレビの購 入が必要となります。テレビの難視聴解消のための共同受信施設においても地上デジタル放送 に使用される電波に対応できるか否かによってアンテナ、ブースター、増幅器でございますけ れども、ケーブル等の改修が必要になるようでございます。最終的には専門業者に調査しても らう以外にはないというのが実情のようでございます。総面積の50パーセントを山林が占めま す南さつま市におきましては山間部等を中心にテレビ難視聴地域が点在し、各地域に受信組合 - 228 - が設置されており、現在南さつま市で把握しているだけで、これにつきましては平成五、六年 度の調査時点でございますけれども、41の組合があるようでございます。また、高齢化が進展 し独居世帯も多い本市におきましてはテレビの役割も大きく、デジタル化され、多様な情報の 入手や地域に密着した番組の放送が可能になるなどの点から受信施設の整備や対策は重要であ ると認識しております。ただ本地域におきます地上デジタル放送の開始時期が未定であり、地 上アナログ放送が終了する平成23年 7月まで 5年半といましばらくの猶予期間があること。ま た、地上デジタル放送事業を所管する国の総務省が受益者負担等について正式的なまだ結論を 出していないこともございまして、この問題については今後国の動向を見ながら市として対応、 検討をしていきたいと思っております。また、これによりますアンテナの設置がどこになるの かということ等もまだ決まっていない状況でございます。当面市内のテレビ受信組合の施設等 を含めその把握を進めますとともに、市民へ地上デジタル放送に関する情報提供を図りながら、 全世帯がスムーズな地上デジタル放送への移行が図れますよう努めて参りたいと思っておりま す。 〇11番議員(園田 豊) こうテレビと申しますと、これはもう私有財産ですから、これはも う個人のですね財産の中の範囲内でですねこれは自らがそれに対応してくださいという部分も あるだろうと思いますけれども、ただその部分でですねでき得る可能性のことは皆さんやられ ると思うわけです。それでもできないやはり難視聴地帯とか、今回の場合はこの地上デジタル につきましてはでき得ない部分があると思うんです。このテレビというのはやはり一番のこれ は市民にとりまして、もうこれはもう国民にとりましても一番の娯楽であります。それと気象 情報、それともう様々なニュース、出来事等を知り得るのにも、ただスイッチを入れるだけで そういう部分がですねいつ何どき情報が入れられるわけです。そうした中でやはりこのテレビ の普及に、もう全世帯あるわけですから、このデジタル化については、今、部長の方から答弁 もありましたけれども、国・県の対応もまだ不透明であると、なかなか今後どうなっていくの かと。ただアナログ放、今受信している、今テレビを見ている、これだけはもう終了日はもう 決まっているんだということですよね。ですから、そのタイムスケジュールが決まった中で、 方針がまだどうしていくのかという部分が決まっていないという考え方なわけですよね。そう した中で市民にとりましてもこの地上デジタル放送については広報活動も今後行っていきたい ということでありますけれども、なかなか市民、高齢者にとりましてはこのデジタル、私もそ うですけれども、デジタル化、デジタル放送という部分についてはですねなかなか理解し難い 部分もまだあると思うわけなんです。ましてや高齢者にとりましてはこの部分はですね、知ら ず知らずのうちにデジタル放送のチューナーが内蔵されていないやつを、テレビが安いから今 アナログ放送だけをどんどん買っても、また、 5年後にはそのチューナーを、今 7万円前後す ると思うわけですよね、それを購入しなければならないということでありますから、その辺の 広報というか、これはもう民間の電気屋さんでもこれを言いながら販売しているということは - 229 - 分かっておりますけれども、なかなかやはり金銭的な部分が先に立ちますので、この辺の広報 というのも行っていただきたいと思います。そうした中でですね現在40以上のやはりこういう ような民間、それから解消事業等を導入しての事業が進められているわけですけれども、以前 私もこれは笠沙の議会の中でも質問したことがあったわけですけれども、笠沙・大浦・坊津地 区につきましては県単の半島特定地域元気おこし事業というのが、この採択基準の中にこの部 分も、難視聴地帯の解消というのがうたわれているようでありますけれども、これが今後この まま継続的にですねこの事業があるのかどうなのかというのも未定であります。そうした中で やはり単年度でですね仮に41箇所、40箇所を行うというのは、これはほんと財政的にもですね 大きな負担を期することがあると思うわけです。ですから、これはやはり年度ごとに分けて実 施していかなければならない部分があると思いますけれども、この辺についての、まだ国の方 針、県の方針、補助事業という部分に関してもまだ未定であるということは十分把握した中で ですね考え方というのがあればですね、もしあったと、今こういうような事業等が導入、この 進め方についてをお伺いしたいと思います。それとですね先ほど来申しておりますが、この周 りを海に囲まれて、塩害対策というのがやはりあるわけなんです。この塩害対策についても、 ただこのデジタル化を変えるというだけじゃなくしてですね、この受信システム全体の中での ですね塩害対策という部分についての考え方がありましたら、お伺いいたしたいと思います。 現在、以前はうち大体一人当たり 2万円の受益者負担を行ったという経緯があります。 以上で私の質問は終わりたいと思いますが、短い中でのですね、市が生まれてから短い中で のこの一般質問ということで基本的なことをお伺いいたしましたが、検討する部分等がありま したら、前向きに御検討いただきたいということを申し述べまして私の質問を終わります。答 弁お願いします。 〇企画政策部長(上野哲郎) 国・県の対応状況ということですが、私ども直接今のところ動き をしてないわけでございますけれども、県の方につきましては33の都道府県で地上デジタル放 送普及対策検討会というものを組織して、これに鹿児島県も加盟しております。国に対しまし て中継局の整備方針の情報公開、これにつきましては、今、南さつま市におきましては蔵多山、 紫尾山等々の電波塔から受信をしていると思われますが、こういうアンテナがどこに立つかに よって難視聴になるのか、ならないのかということも当然問題が出てくるわけでございますの で、こういう情報についての情報公開、あるいは民間放送が県下全域でデジタル放送ができる ようにするための要望等を行っているという報告を受けているところでございます。それから、 塩害対策についてでございますけれども、塩害対策につきましては、その塩害に強い受信アン テナというものもあるかと思いますので、若干通常のアンテナより高くなると思いますが、そ の辺を活用する等々のできるものなら助言、制度ができましたら、そういうものも制度の中で 考慮していきたいというふうに考えているところでございます。 〇議長(石井博美) これで一般質問を終わります。 - 230 - 以上で本日の日程は終了いたしました。 ここで念のため申し上げます。明日の本会議は議案の質疑等を行います。 本日はこれで散会いたします。 散 会 午後 4時04分 - 231 - 第 2回南さつま市議会定例会会議録(第 5日目) 1.開 会 日 時 平成17年12月22日(木)午前10時 1.議 事 日 程 (第 5号) 〇開 日程第 1 議 議案第34号 鹿児島県市町村自治会館管理組合を組織す 質疑、付託省略、討論、 る地方公共団体の数の減少について 表決 議案第35号 鹿児島県市町村職員退職手当組合を組織す 日程第 2 る地方公共団体の数の減少及び鹿児島県市町村職員退職 手当組合規約の変更について 日程第 3 日程第 4 議案第36号 鹿児島県市町村職員退職手当組合の財産処 同 上 同 上 同 上 同 上 分について 議案第37号 鹿児島県市町村職員退職手当組合規約の変 更について 議案第38号 鹿児島県市町村議会議員公務災害補償等組 日程第 5 合を組織する地方公共団体の数の減少及び鹿児島県市町 村議会議員公務災害補償等組合規約の変更について 議案第39号 鹿児島県市町村議会議員公務災害補償等組 日程第 6 合を組織する地方公共団体の数の減少及び鹿児島県市町 村議会議員公務災害補償等組合規約の変更について 議案第40号 鹿児島県市町村非常勤職員公務災害補償等 日程第 7 組合を組織する地方公共団体の数の減少及び鹿児島県市 町村非常勤職員公務災害補償等組合規約の変更について - 232 - 議案第41号 鹿児島県市町村非常勤職員公務災害補償等 日程第 8 組合を組織する地方公共団体の数の減少及び鹿児島県市 町村非常勤職員公務災害補償等組合規約の変更について 日程第 9 日程第10 日程第11 日程第12 日程第13 日程第14 日程第15 日程第16 日程第17 議案第43号 平成17年度南さつま市一般会計予算 質疑、付託省略、討論、 表決 議案第44号 平成17年度南さつま市国民健康保険特別会 計予算 議案第45号 平成17年度南さつま市老人保健医療特別会 計予算 議案第46号 平成17年度南さつま市介護保険特別会計予 算 議案第47号 平成17年度南さつま市簡易水道事業特別会 計予算 議案第48号 平成17年度南さつま市漁業集落環境整備事 業特別会計予算 議案第49号 平成17年度南さつま市農業集落排水事業特 別会計予算 議案第50号 平成17年度南さつま市団地汚水処理特別会 計予算 議案第51号 平成17年度南さつま市土地区画整理特別会 計予算 - 233 - 同 上 同 上 同 上 同 上 同 上 同 上 同 上 同 上 日程第18 日程第19 日程第20 日程第21 日程第22 日程第23 日程第24 日程第25 日程第26 日程第27 議案第52号 平成17年度南さつま市住宅団地等造成事業 質疑、付託省略、討論、 特別会計予算 表決 議案第53号 平成17年度南さつま市診療所特別会計予算 議案第54号 平成17年度南さつま市交通災害共済特別会 計予算 議案第55号 平成17年度南さつま市特別養護老人ホーム 事業特別会計予算 上 同 上 同 上 同 上 同 上 同 上 議案第56号 平成17年度南さつま市水道事業会計予算 議案第57号 平成17年度国民健康保険南さつま市立坊津 病院事業会計予算 議案第66号 南さつま市助役定数条例 議案第42号 字の区域の変更について 質疑、産業建設委員会 付託 議案第58号 あらたに生じた土地の確認について 議案第59号 字の区域の変更について 日程第28 議案第60号 あらたに生じた土地の確認について 日程第29 議案第61号 字の区域の変更について 日程第30 同 議案第62号 平成17年度南さつま市一般会計補正予算 (第 1号) - 234 - 同 上 質 疑 日程第31 日程第32 日程第33 日程第34 日程第35 議案第63号 平成17年度南さつま市国民健康保険特別会 計補正予算(第 1号) 議案第64号 平成17年度南さつま市老人保健医療特別会 計補正予算(第 1号) 議案第65号 平成17年度南さつま市介護保険特別会計補 正予算(第 1号) 議案第67号 平成17年度南さつま市一般会計補正予算 (第 2号) 予算特別委員会の設置、付託及び委員の選任について 質 疑 同 上 同 上 同 上 議 長 発 議 (A組) 〇休憩 予算特別委員会正・副委員長の互選 〇互選の結果報告 議 日程第36 議 長 発 議 〇散 南さつま市農業委員会委員の推薦について 会 1.本日の会議に付した事件 〇議事日程のとおり - 235 - 長 1.会議に出席した議員(26名) 1番議員 清 水 春 男 2番議員 若 松 正 伸 3番議員 下 釡 清 和 4番議員 平 石 一 善 5番議員 諏 訪 昌 一 6番議員 古 木 健 一 7番議員 貴 島 8番議員 南 修 9番議員 新 澤 廣 美 11番議員 園 田 敏 子 10番議員 有 村 義 次 豊 12番議員 小 園 藤 生 13番議員 大 原 俊 博 14番議員 上 園 邦 丸 16番議員 下 野 認 17番議員 野 下 寛 俊 18番議員 三 角 勝 嘉 19番議員 大 迫 久 光 20番議員 相 星 二三夫 21番議員 髙 倉 正 文 22番議員 山 下 美 岳 23番議員 永 山 薩 男 24番議員 井 料 健 造 25番議員 柳 元 拓 夫 26番議員 室 屋 正 和 27番議員 石 井 博 美 1.会議に欠席した議員(1名) 15番議員 鳥 居 亮 幸 1.会議に出席した事務局職員(4名) 事 務 局 長 久保薗 秀 徳 議 事 係 長 金 田 鶴 見 書 仮 屋 書 記 井 上 喜 詞 記 廣 1.法第 121条による会議に出席した説明員(19名) 市 長 川 野 信 男 教 長 村 田 秀 孝 総 務 部 長 當 房 公 夫 企画政策部長 上 野 哲 郎 市民福祉部長 柴 田 達 朗 産業振興部長 寺 園 和 博 建 長 山 下 和 隆 教 長 下 西 公 一 消防本部消防長 下 舞 辰 巳 総務部総務課長 塩 賀 千 弘 総務部財政課長 山 口 力 三 企画政策部企画 有 薗 章 一 設 部 育 育 課 市民福祉部保健 課 泊 光 彦 長 産業振興部農地 整 備 課 長 部 長 産業振興部農林 放生会 隆 水 産 課 長 染 川 勝 夫 建設部道路河川 課 - 236 - 長 樋 渡 千 昭 建設部建築住宅 課 水 道 課 長 長 教育部教育総務 課 橋 口 和 行 長 濱 一 盛 長 - 237 - 有 馬 安 行 △ 開 議 午前10時00分 〇議長(石井博美) ただ今から本日の会議を開きます。 △ 日程第 1 議案第34号 鹿児島県市町村自治会館管理組合を組織する地方公共団体の 数の減少について 〇議長(石井博美) 日程第 1、議案第34号、鹿児島県市町村自治会館管理組合を組織する地方 公共団体の数の減少についてを議題といたします。質疑に入ります。御質疑ありませんか。 [「なし」と呼ぶ者あり] 〇議長(石井博美) 質疑を終わります。ここでお諮りいたします。本件は委員会付託を省略し たいと思いますが、御異議ありませんか。 [「異議なし」と呼ぶ者あり] 〇議長(石井博美) 御異議ありませんので、本件は委員会付託を省略することに決定しました。 討論に入ります。討論はありませんか。 [「なし」と呼ぶ者あり] 〇議長(石井博美) 討論を終わります。採決に入ります。本件は原案のとおり決定することに 御異議ありませんか。 [「異議なし」と呼ぶ者あり] 〇議長(石井博美) 御異議なしと認めます。したがって、議案第34号、鹿児島県市町村自治会 館管理組合を組織する地方公共団体の数の減少については原案のとおり可決されました。 △ 日程第 2 議案第35号 △ 日程第 3 議案第36号 〇議長(石井博美) 次は、日程第 2、議案第35号、鹿児島県市町村職員退職手当組合を組織す る地方公共団体の数の減少及び鹿児島県市町村職員退職手当組合規約の変更について、日程第 3、議案第36号、鹿児島県市町村職員退職手当組合の財産処分についての 2件を一括議題とい たします。質疑に入ります。御質疑ありませんか。 [「なし」と呼ぶ者あり] 〇議長(石井博美) 質疑を終わります。ここでお諮りいたします。議案第35号及び議案第36号 は委員会付託を省略したいと思いますが、御異議ありませんか。 [「異議なし」と呼ぶ者あり] 〇議長(石井博美) 御異議ありませんので、議案第35号及び議案第36号は委員会付託を省略す ることに決定しました。討論に入ります。討論はありませんか。 [「なし」と呼ぶ者あり] 〇議長(石井博美) 討論を終わります。採決に入ります。 1件ずつ採決いたします。まず、議 - 238 - 案第35号、鹿児島県市町村職員退職手当組合を組織する地方公共団体の数の減少及び鹿児島県 市町村職員退職手当組合規約の変更についてをお諮りいたします。本件は原案のとおり決定す ることに御異議ありませんか。 [「異議なし」と呼ぶ者あり] 〇議長(石井博美) 御異議なしと認めます。したがって、議案第35号は原案のとおり可決され ました。 次に、議案第36号、鹿児島県市町村職員退職手当組合の財産処分についてをお諮りいたしま す。本件は原案のとおり決定することに御異議ありませんか。 [「異議なし」と呼ぶ者あり] 〇議長(石井博美) 御異議なしと認めます。したがって、議案第36号は原案のとおり可決され ました。 △ 日程第 4 議案第37号 鹿児島県市町村職員退職手当組合規約の変更について 〇議長(石井博美) 次は、日程第 4、議案第37号、鹿児島県市町村職員退職手当組合規約の変 更についてを議題といたします。質疑に入ります。御質疑ありませんか。 [「なし」と呼ぶ者あり] 〇議長(石井博美) 質疑を終わります。ここでお諮りいたします。本件は委員会付託を省略し たいと思いますが、御異議ありませんか。 [「異議なし」と呼ぶ者あり] 〇議長(石井博美) 御異議ありませんので、本件は委員会付託を省略することに決定しました。 討論に入ります。討論はありませんか。 [「なし」と呼ぶ者あり] 〇議長(石井博美) 討論を終わります。採決に入ります。本件は原案のとおり決定することに 御異議ありませんか。 [「異議なし」と呼ぶ者あり] 〇議長(石井博美) 御異議なしと認めます。したがって、議案第37号、鹿児島県市町村職員退 職手当組合規約の変更については原案のとおり可決されました。 △ 日程第 5 議案第38号 △ 日程第 6 議案第39号 〇議長(石井博美) 次は、日程第 5、議案第38号、鹿児島県市町村議会議員公務災害補償等組 合を組織する地方公共団体の数の減少及び鹿児島県市町村議会議員公務災害補償等組合規約の 変更について、日程第 6、議案第39号、鹿児島県市町村議会議員公務災害補償等組合を組織す る地方公共団体の数の減少及び鹿児島県市町村議会議員公務災害補償等組合規約の変更につい - 239 - ての 2件を一括議題といたします。質疑に入ります。御質疑ありませんか。 [「なし」と呼ぶ者あり] 〇議長(石井博美) 質疑を終わります。ここでお諮りいたします。議案第38号及び議案第39号 は委員会付託を省略したいと思いますが、御異議ありませんか。 [「異議なし」と呼ぶ者あり] 〇議長(石井博美) 御異議ありませんので、議案第38号及び議案第39号は委員会付託を省略す ることに決定しました。討論に入ります。討論はありませんか。 [「なし」と呼ぶ者あり] 〇議長(石井博美) 討論を終わります。採決に入ります。 1件ずつ採決いたします。まず、議 案第38号、鹿児島県市町村議会議員公務災害補償等組合を組織する地方公共団体の数の減少及 び鹿児島県市町村議会議員公務災害補償等組合規約の変更についてをお諮りいたします。本件 は原案のとおり決定することに御異議ありませんか。 [「異議なし」と呼ぶ者あり] 〇議長(石井博美) 御異議なしと認めます。したがって、議案第38号は原案のとおり可決され ました。 次に、議案第39号、鹿児島県市町村議会議員公務災害補償等組合を組織する地方公共団体の 数の減少及び鹿児島県市町村議会議員公務災害補償等組合規約の変更についてをお諮りします。 本件は原案のとおり決定することに御異議ありませんか。 [「異議なし」と呼ぶ者あり] 〇議長(石井博美) 御異議なしと認めます。したがって、議案第39号は原案のとおり可決され ました。 △ 日程第 7 議案第40号 △ 日程第 8 議案第41号 〇議長(石井博美) 次は、日程第 7、議案第40号、鹿児島県市町村非常勤職員公務災害補償等 組合を組織する地方公共団体の数の減少及び鹿児島県市町村非常勤職員公務災害補償等組合規 約の変更について、日程第 8、議案第41号、鹿児島県市町村非常勤職員公務災害補償等組合を 組織する地方公共団体の数の減少及び鹿児島県市町村非常勤職員公務災害補償等組合規約の変 更についての 2件を一括議題といたします。質疑に入ります。御質疑ありませんか。 [「なし」と呼ぶ者あり] 〇議長(石井博美) 質疑を終わります。ここでお諮りいたします。議案第40号及び議案第41号 は委員会付託を省略したいと思いますが、御異議ありませんか。 [「異議なし」と呼ぶ者あり] 〇議長(石井博美) 御異議ありませんので、議案第40号及び議案第41号は委員会付託を省略す - 240 - ることに決定しました。討論に入ります。討論はありませんか。 [「なし」と呼ぶ者あり] 〇議長(石井博美) 討論を終わります。採決に入ります。 1件ずつ採決いたします。まず、議 案第40号、鹿児島県市町村非常勤職員公務災害補償等組合を組織する地方公共団体の数の減少 及び鹿児島県市町村非常勤職員公務災害補償等組合規約の変更についてをお諮りいたします。 本件は原案のとおり決定することに御異議ありませんか。 [「異議なし」と呼ぶ者あり] 〇議長(石井博美) 御異議なしと認めます。したがって、議案第40号は原案のとおり可決され ました。 次に、議案第41号、鹿児島県市町村非常勤職員公務災害補償等組合を組織する地方公共団体 の数の減少及び鹿児島県市町村非常勤職員公務災害補償等組合規約の変更についてをお諮りい たします。本件は原案のとおり決定することに御異議ありませんか。 [「異議なし」と呼ぶ者あり] 〇議長(石井博美) 御異議なしと認めます。したがって、議案第41号は原案のとおり可決され ました。 ここで発言の申出があります。発言を許可いたします。 〇財政課長(山口力三) 御提案いたしました議案第53号、平成17年度南さつま市診療所特別会 計の予算について誤りがございましたので、訂正方をお願いしたいと思います。議案集の 290 ページをお開きいただきたいと思います。議案集 290ページの 2款医業費、1項医業費、2目医 薬品衛生材料費の説明欄につきまして「消耗品」、「医療材料費」と区別して予算を計上して ございますけれども、いずれも支払の内容が同じものでございましたので、上段の「消耗品費 1,130万 4,000円」を削除し、「医療材料費216万5,000円」を「1,346万9,000円」、「1,346万 9,000円」に訂正するものであります。よろしくお願いいたします。 △ 日程第 9 議案第43号 平成17年度南さつま市一般会計予算 〇議長(石井博美) 次は、日程第 9、議案第43号、平成17年度南さつま市一般会計予算を議題 といたします。質疑に入ります。御質疑ありませんか。 [「なし」と呼ぶ者あり] 〇議長(石井博美) 質疑を終わります。ここでお諮りいたします。本件は委員会付託を省略し たいと思いますが、御異議ありませんか。 [「異議なし」と呼ぶ者あり] 〇議長(石井博美) 御異議ありませんので、本件は委員会付託を省略することに決定しました。 討論に入ります。討論はありませんか。 〇1番議員(清水春男) 私は先の暫定予算に反対をした立場から、今回のこの本予算もその暫 - 241 - 定予算を基本として組まれているものであり、私は、暫定予算に反対をしたのと同時に、今回 の予算にも反対を表明をいたします。 〇議長(石井博美) ほかにありませんか。 [「なし」と呼ぶ者あり] 〇議長(石井博美) 討論を終わります。採決に入ります。本件は起立により採決いたします。 本件を原案のとおり決定することに賛成の議員の起立を求めます。 [賛成者起立] 〇議長(石井博美) 起立多数であります。したがって、議案第43号、平成17年度南さつま市一 般会計予算は原案のとおり可決しました。 △ 日程第10 議案第44号 平成17年度南さつま市国民健康保険特別会計予算 〇議長(石井博美) 次は、日程第10、議案第44号、平成17年度南さつま市国民健康保険特別会 計予算を議題といたします。質疑に入ります。御質疑ありませんか。 [「なし」と呼ぶ者あり] 〇議長(石井博美) 質疑を終わります。ここでお諮りいたします。本件は委員会付託を省略し たいと思いますが、御異議ありませんか。 [「異議なし」と呼ぶ者あり] 〇議長(石井博美) 御異議ありませんので、本件は委員会付託を省略することに決定しました。 討論に入ります。討論はありませんか。 〇1番議員(清水春男) この国民健康保険特別会計予算に対しても、先ほど一般会計で述べま したように、先の暫定予算に反対をした立場から反対を表明をいたします。 〇議長(石井博美) ほかにありませんか。 [「なし」と呼ぶ者あり] 〇議長(石井博美) 討論を終わります。採決に入ります。本件は起立により採決いたします。 本件を原案のとおり決定することに賛成の議員の起立を求めます。 [賛成者起立] 〇議長(石井博美) 起立多数であります。したがって、議案第44号、平成17年度南さつま市国 民健康保険特別会計予算は原案のとおり可決することに決定しました。 △ 日程第11 議案第45号 平成17年度南さつま市老人保健医療特別会計予算 〇議長(石井博美) 次は、日程第11、議案第45号、平成17年度南さつま市老人保健医療特別会 計予算を議題といたします。質疑に入ります。御質疑ありませんか。 [「なし」と呼ぶ者あり] 〇議長(石井博美) 質疑を終わります。ここでお諮りいたします。本件は委員会付託を省略し - 242 - たいと思いますが、御異議ありませんか。 [「異議なし」と呼ぶ者あり] 〇議長(石井博美) 御異議ありませんので、本件は委員会付託を省略することに決定しました。 討論に入ります。討論はありませんか。 〇1番議員(清水春男) 今老人保健医療特別会計予算に対しましても、先の暫定予算に反対を した立場から反対を表明をいたします。 〇議長(石井博美) ほかにありませんか。 [「なし」と呼ぶ者あり] 〇議長(石井博美) 討論を終わります。採決に入ります。本件は起立により採決いたします。 本件を原案のとおり決定することに賛成の議員の起立を求めます。 [賛成者起立] 〇議長(石井博美) 起立多数であります。したがって、議案第45号、平成17年度南さつま市老 人保健医療特別会計予算は原案のとおり可決することに決定しました。 △ 日程第12 議案第46号 平成17年度南さつま市介護保険特別会計予算 〇議長(石井博美) 次は、日程第12、議案第46号、平成17年度南さつま市介護保険特別会計予 算を議題といたします。質疑に入ります。御質疑ありませんか。 [「なし」と呼ぶ者あり] 〇議長(石井博美) 質疑を終わります。ここでお諮りいたします。本件は委員会付託を省略し たいと思いますが、御異議ありませんか。 [「異議なし」と呼ぶ者あり] 〇議長(石井博美) 御異議ありませんので、本件は委員会付託を省略することに決定しました。 討論に入ります。討論はありませんか。 〇1番議員(清水春男) 私は、今回の介護保険特別会計予算に対しましても、先の暫定予算会 計に反対をした立場から反対を表明をいたします。 〇議長(石井博美) ほかにありませんか。 [「なし」と呼ぶ者あり] 〇議長(石井博美) 討論を終わります。採決に入ります。本件は起立により採決いたします。 本件を原案のとおり決定することに賛成の議員の起立を求めます。 [賛成者起立] 〇議長(石井博美) 起立多数であります。したがって、議案第46号、平成17年度南さつま市介 護保険特別会計予算は原案のとおり可決することに決定しました。 - 243 - △ 日程第13 議案第47号 平成17年度南さつま市簡易水道事業特別会計予算 〇議長(石井博美) 次は、日程第13、議案第47号、平成17年度南さつま市簡易水道事業特別会 計予算を議題といたします。質疑に入ります。御質疑ありませんか。 [「なし」と呼ぶ者あり] 〇議長(石井博美) 質疑を終わります。ここでお諮りいたします。本件は委員会付託を省略し たいと思いますが、御異議ありませんか。 [「異議なし」と呼ぶ者あり] 〇議長(石井博美) 御異議ありませんので、本件は委員会付託を省略することに決定しました。 討論に入ります。討論はありませんか。 [「なし」と呼ぶ者あり] 〇議長(石井博美) 討論を終わります。採決に入ります。本件は原案のとおり決定することに 御異議ありませんか。 [「異議なし」と呼ぶ者あり] 〇議長(石井博美) 御異議なしと認めます。したがって、議案第47号、平成17年度南さつま市 簡易水道事業特別会計予算は原案のとおり可決されました。 △ 日程第14 議案第48号 平成17年度南さつま市漁業集落環境整備事業特別会計予算 〇議長(石井博美) 次は、日程第14、議案第48号、平成17年度南さつま市漁業集落環境整備事 業特別会計予算を議題といたします。質疑に入ります。御質疑ありませんか。 [「なし」と呼ぶ者あり] 〇議長(石井博美) 質疑を終わります。ここでお諮りいたします。本件は委員会付託を省略し たいと思いますが、御異議ありませんか。 [「異議なし」と呼ぶ者あり] 〇議長(石井博美) 御異議ありませんので、本件は委員会付託を省略することに決定しました。 討論に入ります。討論はありませんか。 [「なし」と呼ぶ者あり] 〇議長(石井博美) 討論を終わります。採決に入ります。本件は原案のとおり決定することに 御異議ありませんか。 [「異議なし」と呼ぶ者あり] 〇議長(石井博美) 御異議なしと認めます。したがって、議案第48号、平成17年度南さつま市 漁業集落環境整備事業特別会計予算は原案のとおり可決されました。 △ 日程第15 議案第49号 平成17年度南さつま市農業集落排水事業特別会計予算 〇議長(石井博美) 次は、日程第15、議案第49号、平成17年度南さつま市農業集落排水事業特 - 244 - 別会計予算を議題といたします。質疑に入ります。御質疑ありませんか。 [「なし」と呼ぶ者あり] 〇議長(石井博美) 質疑を終わります。ここでお諮りいたします。本件は委員会付託を省略し たいと思いますが、御異議ありませんか。 [「異議なし」と呼ぶ者あり] 〇議長(石井博美) 御異議ありませんので、本件は委員会付託を省略することに決定しました。 討論に入ります。討論はありませんか。 [「なし」と呼ぶ者あり] 〇議長(石井博美) 討論を終わります。採決に入ります。本件は原案のとおり決定することに 御異議ありませんか。 [「異議なし」と呼ぶ者あり] 〇議長(石井博美) 御異議なしと認めます。したがって、議案第49号、平成17年度南さつま市 農業集落排水事業特別会計予算は原案のとおり可決されました。 △ 日程第16 議案第50号 平成17年度南さつま市団地汚水処理特別会計予算 〇議長(石井博美) 次は、日程第16、議案第50号、平成17年度南さつま市団地汚水処理特別会 計予算を議題といたします。質疑に入ります。御質疑ありませんか。 [「なし」と呼ぶ者あり] 〇議長(石井博美) 質疑を終わります。ここでお諮りいたします。本件は委員会付託を省略し たいと思いますが、御異議ありませんか。 [「異議なし」と呼ぶ者あり] 〇議長(石井博美) 御異議ありませんので、本件は委員会付託を省略することに決定しました。 討論に入ります。討論はありませんか。 [「なし」と呼ぶ者あり] 〇議長(石井博美) 討論を終わります。採決に入ります。本件は原案のとおり決定することに 御異議ありませんか。 [「異議なし」と呼ぶ者あり] 〇議長(石井博美) 御異議なしと認めます。したがって、議案第50号、平成17年度南さつま市 団地汚水処理特別会計予算は原案のとおり可決されました。 △ 日程第17 議案第51号 平成17年度南さつま市土地区画整理特別会計予算 〇議長(石井博美) 次は、日程第17、議案第51号、平成17年度南さつま市土地区画整理特別会 計予算を議題といたします。質疑に入ります。御質疑ありませんか。 [「なし」と呼ぶ者あり] - 245 - 〇議長(石井博美) 質疑を終わります。ここでお諮りいたします。本件は委員会付託を省略し たいと思いますが、御異議ありませんか。 [「異議なし」と呼ぶ者あり] 〇議長(石井博美) 御異議ありませんので、本件は委員会付託を省略することに決定しました。 討論に入ります。討論はありませんか。 [「なし」と呼ぶ者あり] 〇議長(石井博美) 討論を終わります。採決に入ります。本件は原案のとおり決定することに 御異議ありませんか。 [「異議なし」と呼ぶ者あり] 〇議長(石井博美) 御異議なしと認めます。したがって、議案第51号、平成17年度南さつま市 土地区画整理特別会計予算は原案のとおり可決されました。 △ 日程第18 議案第52号 平成17年度南さつま市住宅団地等造成事業特別会計予算 〇議長(石井博美) 次は、日程第18、議案第52号、平成17年度南さつま市住宅団地等造成事業 特別会計予算を議題といたします。質疑に入ります。御質疑ありませんか。 [「なし」と呼ぶ者あり] 〇議長(石井博美) 質疑を終わります。ここでお諮りいたします。本件は委員会付託を省略し たいと思いますが、御異議ありませんか。 [「異議なし」と呼ぶ者あり] 〇議長(石井博美) 御異議ありませんので、本件は委員会付託を省略することに決定しました。 討論に入ります。討論はありませんか。 [「なし」と呼ぶ者あり] 〇議長(石井博美) 討論を終わります。採決に入ります。本件は原案のとおり決定することに 御異議ありませんか。 [「異議なし」と呼ぶ者あり] 〇議長(石井博美) 御異議なしと認めます。したがって、議案第52号、平成17年度南さつま市 住宅団地等造成事業特別会計予算は原案のとおり可決されました。 △ 日程第19 議案第53号 平成17年度南さつま市診療所特別会計予算 〇議長(石井博美) 次は、日程第19、議案第53号、平成17年度南さつま市診療所特別会計予算 を議題といたします。質疑に入ります。御質疑ありませんか。 [「なし」と呼ぶ者あり] 〇議長(石井博美) 質疑を終わります。ここでお諮りいたします。本件は委員会付託を省略し たいと思いますが、御異議ありませんか。 - 246 - [「異議なし」と呼ぶ者あり] 〇議長(石井博美) 御異議ありませんので、本件は委員会付託を省略することに決定しました。 討論に入ります。討論はありませんか。 [「なし」と呼ぶ者あり] 〇議長(石井博美) 討論を終わります。採決に入ります。本件は原案のとおり決定することに 御異議ありませんか。 [「異議なし」と呼ぶ者あり] 〇議長(石井博美) 御異議なしと認めます。したがって、議案第53号、平成17年度南さつま市 診療所特別会計予算は原案のとおり可決されました。 △ 日程第20 議案第54号 平成17年度南さつま市交通災害共済特別会計予算 〇議長(石井博美) 次は、日程第20、議案第54号、平成17年度南さつま市交通災害共済特別会 計予算を議題といたします。質疑に入ります。御質疑ありませんか。 [「なし」と呼ぶ者あり] 〇議長(石井博美) 質疑を終わります。ここでお諮りいたします。本件は委員会付託を省略し たいと思いますが、御異議ありませんか。 [「異議なし」と呼ぶ者あり] 〇議長(石井博美) 御異議ありませんので、本件は委員会付託を省略することに決定しました。 討論に入ります。討論はありませんか。 [「なし」と呼ぶ者あり] 〇議長(石井博美) 討論を終わります。採決に入ります。本件は原案のとおり決定することに 御異議ありませんか。 [「異議なし」と呼ぶ者あり] 〇議長(石井博美) 御異議なしと認めます。したがって、議案第54号、平成17年度南さつま市 交通災害共済特別会計予算は原案のとおり可決されました。 △ 日程第21 議案第55号 平成17年度南さつま市特別養護老人ホーム事業特別会計予 〇議長(石井博美) 次は、日程第21、議案第55号、平成17年度南さつま市特別養護老人ホーム 事業特別会計予算を議題といたします。質疑に入ります。御質疑ありませんか。 [「なし」と呼ぶ者あり] 〇議長(石井博美) 質疑を終わります。ここでお諮りいたします。本件は委員会付託を省略し たいと思いますが、御異議ありませんか。 [「異議なし」と呼ぶ者あり] 〇議長(石井博美) 御異議ありませんので、本件は委員会付託を省略することに決定しました。 - 247 - 討論に入ります。討論はありませんか。 [「なし」と呼ぶ者あり] 〇議長(石井博美) 討論を終わります。採決に入ります。本件は原案のとおり決定することに 御異議ありませんか。 [「異議なし」と呼ぶ者あり] 〇議長(石井博美) 御異議なしと認めます。したがって、議案第55号、平成17年度南さつま市 特別養護老人ホーム事業特別会計予算は原案のとおり可決されました。 △ 日程第22 議案第56号 平成17年度南さつま市水道事業会計予算 〇議長(石井博美) 次は、日程第22、議案第56号、平成17年度南さつま市水道事業会計予算を 議題といたします。質疑に入ります。御質疑ありませんか。 [「なし」と呼ぶ者あり] 〇議長(石井博美) 質疑を終わります。ここでお諮りいたします。本件は委員会付託を省略し たいと思いますが、御異議ありませんか。 [「異議なし」と呼ぶ者あり] 〇議長(石井博美) 御異議ありませんので、本件は委員会付託を省略することに決定しました。 討論に入ります。討論はありませんか。 [「なし」と呼ぶ者あり] 〇議長(石井博美) 討論を終わります。採決に入ります。本件は原案のとおり決定することに 御異議ありませんか。 [「異議なし」と呼ぶ者あり] 〇議長(石井博美) 御異議なしと認めます。したがって、議案第56号、平成17年度南さつま市 水道事業会計予算は原案のとおり可決されました。 △ 日程第23 議案第57号 平成17年度国民健康保険南さつま市立坊津病院事業会計予 〇議長(石井博美) 次は、日程第23、議案第57号、平成17年度国民健康保険南さつま市立坊津 病院事業会計予算を議題といたします。質疑に入ります。御質疑ありませんか。 [「なし」と呼ぶ者あり] 〇議長(石井博美) 質疑を終わります。ここでお諮りいたします。本件は委員会付託を省略し たいと思いますが、御異議ありませんか。 [「異議なし」と呼ぶ者あり] 〇議長(石井博美) 御異議ありませんので、本件は委員会付託を省略することに決定しました。 討論に入ります。討論はありませんか。 [「なし」と呼ぶ者あり] - 248 - 〇議長(石井博美) 討論を終わります。採決に入ります。本件は原案のとおり決定することに 御異議ありませんか。 [「異議なし」と呼ぶ者あり] 〇議長(石井博美) 御異議なしと認めます。したがって、議案第57号、平成17年度国民健康保 険南さつま市立坊津病院事業会計予算は原案のとおり可決されました。 暫時休憩いたします。 休憩 午前10時35分 再開 午前11時12分 〇議長(石井博美) 再開いたします。 △ 日程第24 議案第66号 南さつま市助役定数条例 〇議長(石井博美) 次は、日程第24、議案第66号、南さつま市助役定数条例を議題といたしま す。質疑に入ります。御質疑ありませんか。 〇22番議員(山下美岳) この議案の提案理由説明では「複雑多岐にわたる課題に迅速に対応 する。行政需要に機敏に対応する。」とありました。ちょっと分かりにくいもんですから、具 体的にこれを説明していただきたいと思います。また、もし助役を一人増やして二人する。一 人がですね 4年間における報酬、共済費、退職金の総額は 4年間でいくらぐらいなるかをお尋 ねします。続いて新市では、一昨日気がついたんですが、企画調整部を置き、これまで旧加世 田市にはなかった行政改革課が設置されております。課長以下 7名おるようでございますが、 どのような目的、作業をするのか。この助役の件もちょっと関連するのかなと思ってお尋ねし ます。 3番目にですね、今回のこの合併は行財政改革の最たるものと私は認識しております。 おかげで多くの議員も失職され、各首長も少なくなったわけです。先の説明では「これらの関 係で 1年に約 2億円ぐらいの節減になる。」と申されました。このような中ですね条例改正を して助役を 2名、さらに収入役も置くということでありますが、このような中、この今回の議 案66号は市長のこれもさらなる行財政改革を取り組むというマニフェスト等にちょっと逆行す るような気もします。私が思うにですね、霧島市ですかね、人口13万、南さつまの 3倍ぐらい、 面積ももう倍以上ぐらいあると思います。そこでは、新聞の報道によると、助役を二人し、そ の一人が収入役の役務を兼掌するというようなのが報道されていました。あのような大きい都 市でもこのようなことが検討されている中ですね、私の思うところでは、前田市長は私はあん まり知りませんが、あの人よりも、市長あなたの方がですね人格、識見、経験、閃き、人脈、 3期12年されたのでありますので、このような方法でもあなたは十分やっていけると思います し、あなたに勝る助役は南さつまにいるんだろうかという思いもしております。そのような点 を 3点ほどお尋ねします。 - 249 - 〇市長(川野信男) お答え申し上げます。議場でも何回か申し上げておりますけれども、今回 の合併の一番の重要なこと。そして、また、緊急にやらなければならないこと。これは地域の 一体化、そして改革だと、こういうふうに申し上げておるところでございます。助役二人制と いうのはこうした合併に伴ういわゆる緊急な対応のために、常時ということではございません で、合併当初の段階、この段階にぜひ置きたいと、こういうようなことでの御提案を申し上げ ておるわけでございます。この 1つに大きな課題というのは改革でございます。改革につきま しては不退転の気持ちでやらなければ、これまでお題目として改革をするというようなことを どこでも、誰でも言っておりますけれども、現実にうまくいってないというのが実態でござい ます。これはなぜかと言いますと、改革をするためにはそれなりの手だて、それなりの準備、 それなりの体制、こういうものがなければうまくいかない。これはもうこれまでの実証例でご ざいます。国が改革を今一生懸命推進いたしておりますけれども、この国におきましても担当 大臣というものを置いて相当なスタッフを配置して対応、体制を整えた中でできたというふう に、またできておるというふうに私は思っております。ただ従来の制度だけで、従来のシステ ムだけでやるということは、やろう、やろうと言っても、現実的には大変私は結果として難し いと、こういうような判断をしておることから、改革を進めるために、それが専任としてでき る助役を配置したいと、こういうことからの二人制でございます。特にこの改革の中での大き な中身というのは、 1つには職員の数をどうするのか。職員の給与体制をどうするのか。特に 職員の給与体制については合併以外の場合でもあると思いますけれども、合併の後の中ではそ れぞれのまちによって体制がかなり違っておるということ。これは本議場でもお話がございま した。これはこれまでのいろんな歴史、経緯があると思います。例えば、職員の給料は安くて も、人を余計雇えばいいじゃないか。そういうような考え方で運営をしておる所もあると思い ます。あるいは、また、採用時点の条件というものもそれぞれ違っております。年齢を何歳ま でで採用するのか。あるいは、また、採用する以前の職歴の換算をどうするのか。必ずしも一 定ではございません。これらはそれぞれの市町の中で制度の運用な可能な中でいたしてきてお る。それを一緒に持ってきて比較をするということ、必ずしもできない部分もあると思います。 しかしながら、これは同じ市になった以上ある程度調整というものはしていかなければなりま せん。これまで過去合併をした所で一番悩み、一番また解決が遅れておるのは私はそこだと、 こういうふうに思っております。 1年前に合併したある市長さんとお話をしたことがございま すが、特に職員の給料問題、これは大変なんだよと。といいますのは、一緒に机を並べておっ て隣の職員と比較をして給料の額が違う。おまえが高いんだから、おまえが仕事をせよという ことでサボタージュに近いことをやっておる所があるんだよということで市長さん嘆いていら っしゃいました。この辺を具体的にどうするかということが一番の課題でございます。農協等 の合併もいたしましたけれども、十何年経ってもまだまだ解決ができていない所もあるやに聴 いております。特に今職員の問題については職員組合との交渉という問題がございます。こう - 250 - したことを理解を得た中でしかできないという法律上の制約もございますので、ほんとに不退 転の気持ちで私と一緒になって改革を進める専任の助役、内部改革をできるそういう助役とい うものがどうしても必要だと、こういうようなことから二人制というものをばお願いをいたし ておるわけでございます。職員だけではございません。もう 1つありますのは、三セクをどう するかということが、これも大きな課題だと思っておりますし、もう 1つは、私は民間に業務 委譲をしようと、こういうようなことを申し上げております。この民間への業務委譲の場合も 職員も絡みますし、あるいは対外的な問題というものもございます。これは相当な精力を費や しなければ実現できない。これはもう国の方でもいろんなことをやった中でもそういうことは もう例がたくさんあるわけでございますが、今この合併の時に道筋を立てておかなければ、 4 年後、 5年後これからやろうと言ったって、なかなか、これはできないとは言いませんけれど も、難しい問題だと、こういうふうに思っておりますので、御提案を申し上げたわけでござい ます。そこでまた一方、収入役のことについても言及がございましたけれども、収入役につい ては、全国的にいろいろ収入役の不要論とか、廃止論とかというものが議論がされております し、また、先に発表がありました地方制度調査会の方でもそういうような意見が出されており ます。ただ私、収入役の場合は大変強い権限が与えられております。いわゆる首長でありまし ても、一旦収入役を選任いたしましたら、これを罷免できないという権限でございます。とい いますのは、首長が、執行当局の方が支出命令を出した場合に、これが妥当であるか。法令に 反したものであったら、これは別ですけれども、法令の中であっても妥当であるかという判断 を高度な立場から判断できるのは収入役であり、その収入役には高い権限を与えてる。いわゆ る罷免をできないと、こういうようなことを与えておるわけでございます。そのことは私は非 常に大事なことだと、公正な支出、公平な支出、こういうものができるためにはいわゆる執行 権者と出納事務というのは別個な立場で置いてあるわけでございますので、これは大変大事な ことだと、こういうふうに思っております。ただこの調査会でも収入役は置かないことができ るようなそういうことが書いてありますけれども、この中にはまた附帯してこういうことも書 いてあるんです。特別職としての出納長、収入役の制度は廃止するものとするが、収入、支出、 支出命令の確認と一定の会計事務をつかさどる一般職としての補助機関を置くなど引き続き会 計事務の適正な執行を図らなければならない。そういういわゆる担保する、適正執行ができる ような担保するシステムを同時に行わなければ、ただ廃止するということだけでいいんだろう か。こういうことでございます。このような担保するシステムというのが今答申の中でもある わけでございます。これは答申は既にされておりますが、国会でどういうふうに審議をされ、 決定されるかわかりませんけれども、私は、方向として早い時期にこのことは国会で審議され、 また、国会の方でも良とされるものと、こういうふうに思っております。そうした制度の改正 と相まって収入役を廃止する。置かない。こういうことをすることでも決して私は公正な業務 執行という面では遅過ぎるのではないか。こういうような気がいたしておるわけでございます。 - 251 - おそらく早晩、どれぐらいの時期になるかわかりませんけれども、1年になるのか、1年半にな るのか、 2年になるかわかりませんが、そうした制度の整理と同時に今申し上げたような体制 というのは図っていく必要があると、こういうふうに思っております。さらに、また、この収 入役については、旧加世田議会でもいろいろ論議があった時に私はかつて答弁いたしましたの は、収入役というのは首長の、横暴とは言いませんけれども、チェックする大変重要な機関で ある。しかし、収入役が法律上決められた業務以外のことをやってはいけないと、こういうこ とは書いてないんです。法律で決められた業務以外の仕事をば収入役の役割としてやっておる 所はもうたくさんございます。分かりやすく言いますと、例えば、県の出納長でございますが、 ここには収入役業務以外の財産管理及び万般を個々に仕事をさしとる。こういうようなことを しておるわけでございます。今の法律の制度の中でもそういうような運用というのは現に可能 でありますし、制度が改めるまではそうしたことをやるということは十分可能である。こうい うふうに思っておりますし、また、私は市長になってからできるだけ収入役のそうした活用と いうものをばいたしておると、こういうふうに思っております。さらに、また、今後の課題で ございますけれども、私は財産、これは建物、土地含めて一元的な管理をどうしてもしていか なければならない。こういうような認識をいたしてございます。といいますのは、今、土地、 財産につきましてよく三セクは土地開発公社などについて塩漬けの土地を持っておるじゃない か。こういうようなことが批判出ておりますけれども、じゃあそれを一般会計に移しさえすれ ばいいという問題じゃないんです。どのように管理し、どのようにこれを活用するのか。その ことがされないまま、ただ部署をどこに替えるとか、そういう話ではないわけです。今各市町 のいわゆる財産管理にいたしましてもそれぞれの部署で管理しておりますが、これはもう正直 言いまして、例えば、どこに何があって、これをどういう活用をするのかとかというのは、お そらくそれぞれのまちでもただ持っておるだけで、管理しておるだけで、そういう体系的な整 理というものがされていないと私は思っております。これをできるだけそうした管理体系とい うものをばしなければならないわけでございますが、そうしたことなども当面この収入役の所 で処置させるということは決して今の制度の中で不可能だとは思っておりませんし、そうさせ なければならないと思っておりますので、この法律の制度が早晩解決されると、こういうふう に思いますので、その時点で今申し上げたようなことを含めて収入役の廃止といいましょうか、 法律に乗っかった制度運用をいたしたいと、こういうふうに思っております。さらに、また、 助役の二人制そのものについてもございますけれども、私は、今、霧島市と比較してお尋ねで ございましたけれども、このような 4万人規模で将来的にも二人本当に助役が要るのかどうか ということについては、私は若干疑問を持っております。といいますのは、今大きく分けます というと教育委員会を含めて 5つの部署がございます。ところが、教育委員会というのはどっ ちかといいますと独立機関的なものがございますので、そういたしますと部としては 4つある わけです。その 4つを調整するのに二人の助役がほんとに要るのかというのは心底思っており - 252 - ます。一人でもいいじゃないか。二人置きますと、この二人の助役を調整するまたその作業が ほんとは必要なわけです。そうなりますと将来的には私は、これはいつまでも助役そのものを 二人でいいのかという気も私は持っております。ただ、今、私が提案申し上げておりますのは、 当面合併ということをば推進するために合併特命大臣というのを、これは地方ではそういうよ うな組織がございませんので、今、助役という格好で選任をいたしたいと。さらに、また、そ のことをじゃあ一般職の職員でやらせることはできないかということもありますけれども、先 ほど来若干申し上げておりますけれども、職員の身分に関すること、こういうようなことを考 えますというとやっぱり一般の職員の場合は大変難しいと、こういうようなことを私自身、身 を持って体験いたしておりますので、御提案を申し上げた次第でございます。あとの人数とか、 金額については、担当課長から答弁いたさせます。 〇総務課長(塩賀千弘) 給与等につきまして御質問がありましたので、お答えいたします。年 の報酬あるいは退職手当、共済費というようなことで、 4年間で計算しますと、現在の条件で 計算するわけですが、総額で 5,420万ほどと試算しております。 5,420万ほどと試算しており ます。終わります。 〇総務部長(當房公夫) 事務分掌上の課題といたしまして行政改革課につきましては、一応規 則の中では行政改革、いわゆる財政も含みますが、行財政改革に関すること、それから行政組 織に関すること、それからPFIの導入に関すること、職員定員適正化計画に関すること、地 方分権に関すること、事務改善に関すること、行政評価に関すること、それと指定管理者制度 に係る総合調整に関すること、これらが大きなものでございます。さらに行政改革課の方にお きましては現在合併調整係というものも別途配置いたしておりまして、これにつきましては合 併に係る未調整事項の調整及び振興管理に関する事項を分掌として規定してございます。 〇22番議員(山下美岳) 先ほど市長が言いましたこの合併後の喫緊の課題といいますか、重 要課題は職員定数の適正化あるいは給与の近い将来の平準化を目指したいと。大変厳しい作業 であると。三セクの問題とか、いろんなことを申されました。それで今、総務部長の説明でそ のような仕事をするのが今度新設された行政改革課ということが分かったですね、課長以下 7 人がいます。このような 7名という、大世帯と言えば大世帯ですね、新しく、大変厳しい作業 ですが、ずうっといろいろデータを揃え、いろんな状況を把握しながらされると思いますが、 そのような中で市長が申された助役、新しい助役ですかね、二人目の助役はこういうことをす ると。実際重複していると私は思うんですよね。ただ助役が一人おったから、その人がばたば た何やかんやこう解決できるとは思いません。特にこの定数是正化、定数適正、給与の平準化 ですね、三セクの問題、三セクの場合はもう、例えば、行政もですし、JAとか、商工会とか、 漁協とか、いろんな、スタイルは違いますが、出資してやって大変厳しいと。建物、土地その 他は行政の物で、固定資産税も掛からないが、しかし、実質償還をしていかなければならない。 加世田はたまたまさんぱる等はですねJAに先取りしたみたいな委託をして一切手出しゼロ、 - 253 - いわゆる建物償還を年当たりの一般的には家賃でしているから手出しないということで一番い いスタイルなんですが、実際こう合併すると 4町の中にはそうでないのがあるから大変である というのは分かっております。しかしですね、今聴きましたとおり、 4年間で 5,400万も掛け、 7人の給料もいくらかは聴いてませんが、そのような中でですねあなたほどの経歴とですねい ろんな 3期12年間の実績があるならば、わざわざ助役を二人にしなくても、この行革課ですね、 行政改革はやりますけど、それに関連して産業振興部も絡んでくるわけですね、いろんな調査 する時には。例えば、三セクの所はどっちかというと業務内容は産業振興部の担当の所管です よね、どっちかといえばですね、ただその運営の仕方を行革課で今後民間委託その他を考えて いるんでしょうけど。そのような中で私はですね 4年でこの職員定数の適正化もできないだろ うと。JAは10年かかってもできません。給与の平準化もですね果たして、先ほどの言葉では 4年間だけの助役というようなニュアンスで聴いたんですが、難しいと。もちろん早く早急に 解決できればもう素晴らしいんですが、なかなか厳しい問題があると。そのような中をですね ずうっとやっぱりそれこそ対等と融合を目指していくならばなおさら厳しいわけですね。ある 程度俺は 4年間徹底的にやると。嫌われてもいいと。鬼の平蔵とか、そういう感じで言われて もいいと思ってすればまだ進むかもしれませんが、私が思うにはですね、このような多額のお 金も掛かりますからね、人件費がいりますから、その報酬ですね、そうしたときにやっぱり新 設の行革課と、もちろん上がってきたものに対しては、我々議会もまた一緒に認めるか、認め ないか。そのようなことになるでしょうが、そこら辺をですねどう思うか。それで今この 168 条が出納長あるいは収入役の件ですが、前はですね市には助役を置かなければならないと決ま ってましたが、改正で平成16年ですかね、変わってますよね。この件は総務課長からも昨日確 か聴いたんですが、第 2項で「市町村に収入役を置く。」、これは置けという意味ですよね、 実際。「ただし、政令で定める市及び町村は、条例で収入役を置かず市町村長又は助役をして その事務を兼掌させることができる。」となっているんですが、この辺はどうなんですかね。 〇市長(川野信男) 今、収入役のことについてでございますけれども、法律では置かないこと もできるというふうにうたわれておりますが、これは今10万人以下の場合でございます。法律 が改正されました。先ほど霧島市のことの話がありましたけれども、よく私も分かりませんが、 法律上は、霧島市12万を超えておりますから、置かないということは、法律上の制度としては、 これはあり得ない。どういうような措置をされるのかよく分かりませんが、制度的にはそうい うことでございます。ただ私は申し上げましたとおり、この法律の趣旨というのは、収入役あ るいは出納長の趣旨というのは、支出命令をする執行当局のいわゆるチェックといいましょう か、監視といいましょうか、そういうようなことが制度の中にあるわけでございますけれども、 置かないということの場合に、今一般的に行われておりますのは助役あるいは副知事が兼務す るとか、こういうようなことが多いようでございます。助役と言いますのは、市長もそうでご ざいますけれども、助役あるいは部長、支出の命令をする当事者でございます。その当事者が - 254 - この支出が妥当であるかどうかのチェックをすると、こういうことが本当にいいんだろうかと、 制度としていいんだろうか。そうした制度というのは今回の法律改正の中で、ここにも書いて あります。先ほども申し上げましたとおり、制度を含めて検討がされると、こういうふうに私 は伺っておりますので、その時にやることで十分可能じゃないかと、こういうふうに思ってお るわけでございます。さらに、また、 4年間の助役のいわゆる額が云々と、こういうようなこ とでございましたけれども、私は再三申し上げておりますが、助役、収入役含めて現 2人体制、 3人体制と、こういうことになりますけれども、こうした法律の制度改正を待って体制を整理 したいと。その段階ではいわゆる 2人体制になると、こういうことでございますので、 4年間 云々と、こういうことにはならないというふうに思っておりますし、また、将来的にはいわゆ る収入役の体制づくりというものができて、この行政改革の 1つの方向ができましたならば、 私は助役も 1人でもいいんだと、こういう認識をいたしてございます。それから、助役の役割 についてはいろいろありましたけれども、いわゆる 7人の組織を、スタッフがおればというよ うなことでございますが、これは 7人のスタッフの中には行政改革の、まだ合併の時の未調整 事項というのがいくつか残っておりますが、これは合併事務局を今まで置いて、そこでやって おりましたけれども、この未調整事項というのはいくつかございますので、それに当たるとい うのが 1つございます。それから、事務当局、職員がやれるものとやれないものとがある。さ っき言いましたとおり、行革担当大臣というのがなぜ置いたかと言いますと、事務的にはでき ない部分がたくさんあるんだと、そういうことをばやるんだということでございます。先ほど、 国の方でもいわゆる職員に対する改革というのはほとんど手付かずになっております。私はこ れは体制づくりをしなければできっこないと思ったんです。といいますのは、今のシステムで は職員団体との調整が法律上必要でございます。ところが、国は一括して調整するシステムが ないので、個々に職員団体との調整ということになりますというと、それぞれの部署で調整し てきてということになりますと、なかなかこれが進まない。現実進んでいないのはそういうと ころにあるというふうに思っておるんです。そしてそうした団体との調整作業をするのは、実 は、もちろん段階的には課長なり、部長がいたしますけれども、最終的ないわゆるものは今、 旧加世田市の場合は助役が行っております。もちろん市長がやってもいいんです。ただ市長が やるには大変時間的な制約もありますので、今ここの場合は助役がいたしてございます。地域 によっては市長が直接やる場合もございます。市長がそうした交渉といいましょうか、調整作 業はかなりの、ある時期にはかなりの時間が必要でございます。私も旧加世田市長になった時 に最初の時にいたしました。なかなか、なかなかといいましょうか、これはもう私の感覚と当 時の職員団体の感覚とはかなり差がありましたので、できるだけ時間をかけてもいいから徹底 してやりましょうと、議論しましょうということでいたしましたけれども、 2回目以降はもう 私とやるのはやめたということになって、すべて助役といたしておる状況でございます。この ことはおそらくこれからの一番大きな課題になるのではないか。こういうふうに思っておりま - 255 - すし、また、さっきいくつかの例を出しましたけれども、JAさんとか、そういう所でなかな かまだまだ、10年でしょうか、近くでしょうか、なっておるけれども、これが整理ができてい ないというものも、誰が責任を持ってこうしたことをやるのか。そういうシステムというのが 大事であるということでございます。さらに、また、山下議員の中から、例えば、人を減らす とか何とかということも、じゃあ 4年間でできるのかというような趣旨の話もありましたけれ ども、ということじゃなくて、方針を出しておくということでございます。方針を出しておく ならば、それで対応するということであって、大きな方針というものをば出しておく。その期 間というのは私はそんな長くかける、かけちゃいかんとも思っておるんです。例えば、職員の 退職者補充ということをば今まで合併協議の中でもうたっておりますが、具体的にということ になりますと、そういう方針というものをば具体的に定めた中で、そして関係団体との調整と、 こういうものをしなければならないわけでございます。それができなければ、いくら題目を掲 げてこれだけどうしましょうと言ったって、これはもうできっこないということ。そういう場 をきちっとクリアできる体制、そういうことが少なくともここ短期間のうちにしていかなけれ ばならない課題を今合併の我々は抱えておるんだというような認識をいたしてございます。 〇議長(石井博美) ほかにありませんか。 〇8番議員(南 敏子) 今、山下議員が質問、いろいろと業務内容とか、権限とかよく分かり ましたが、行財政改革を何回も今まで一般質問の中でも言うてきた川野市長が、どうして合併 協議会でも会長でありながら、その時に発言も出なかったのかを私は 1つは不思議に思います し、旧金峰町の市民の声も私はここ二、三日聴いてきたんです。そうしたら何にもならないな。 財政改革じゃないがねて、二人も助役をおって、収入役まで置くというのは。一人と一人なら 分かるって。それとも二人の助役で、収入役廃止なら分かります。日置も二人じゃないかって。 せっかく川野市長さんに投票した人たちは、ああ、あんな市長だったのかって。入れた人は本 当にいい市長だねえち。自分自ら行財政改革してほんとにいい市長だった。入れてよかったっ て言うと思います。この二人の条例は私は個人としては反対の方ですから。 〇市長(川野信男) 御質問と受け取って御答弁さしていただきたいと思いますが、改革を進め るために必要であるからということで私はお願いをしておると、こういうふうに思っておりま す。改革をしよう、しよう言ったって、具体的にそういう整理ができなければできません。例 えば、職員の給料にいたしましてもなぜこんなに違っている。どういう運営がされるのか。こ れは事務当局でできます。それをじゃあこうしようという方針を作って、それを職員にももち ろん理解して、これは職員に理解する必要はないじゃないかということもあるかもしれません が、今のシステムの中ではこれは職員団体との調整というものが残っておりますから、その場 をクリアしなければ、いくらお題目を掲げても実行できないと、こういうことで給料にいたし ましても、組織にいたしましてもそうでございます。じゃあそれができなかったからじゃあで きませんでしたよということがいいのかどうか。じゃあそれは私が一人で職員団体とも全部交 - 256 - 渉して何もかんもやればいいじゃないか。こういうことは、これはもう口では言いますけれど も、現実にはこれはもう私はできっこない。どこも今までできていないのは、そういう手だて をしてないからできなかったんだと私自身の体験から今申し上げをしておるわけでございます。 行革の本丸というのは、職員の問題と、それから三セクの問題と、それから権限委譲というか、 民間委譲、この問題が私は改革の本丸と思っておりますので、そのことをやるためにはやはり そうしたまず体制が必要なんだ。こういうようなことを考えておるところでございます。 〇議長(石井博美) ほかに。 〇1番議員(清水春男) 今、市長の方からいろいろ出され、 2人いないと大きな改革ができな いと、市長の方からですね。そして助役 2人して、これは 4年間ずうっと置くという考えもな いということを言われ、合併をしたから言えば今だからやるんだということを言われますが、 先ほどもいろいろ出てますように、やはり市長のこの市長あいさつの中にも財政が厳しいとい うことをちゃんと言われている。だから、先ほども出たようなやっぱり質問が、意見が出るわ けですよね。私も言ってきました。そういう中でねやはり私はもう少し市の、新しい市の体制 というか、市政の中で支所長というのをば各支に置きましたよね。昨日、これまでの一般質問 の中でも、支所長か、その体制というか、言えばその支所長の役割とか、何かそういうのをも う少し活かすべきだとかいうような意見もありましたが、私は、今ほんと、市長がこの一般質 問で出された、これまで言ってきたことを見たときに、ここにもその合併に伴う複雑多岐にわ たる課題に迅速に対応しなければならない。又は行政需要に機敏に対応しなければならない。 そういう中にいけば、やはり 1市 4町が合併した。先ほど市長も言われたけれども、いろいろ 体制が違う中で合併をしたわけですよね。これは合併協議会の中でもう既にそういうのは分か っていた問題ですよね。だからこそ言えばやるんだということになるでしょうけれども、しか し、私は、片方では財政が厳しいんだから、そういうのは最初から言えば市長になった、そう いう意気込みで市長にもなっているわけですから、私はそういう点では、先ほど言われた収入 役は削らない。これだけの権限があるんだということを言ってますから、私はそれはそれでい いと思うんです。助役に対しても労組のため、言えば交渉のために助役は必要なんだというこ とで、助役廃止というのは私も言いません、市長も言ってませんからね。だけど、やはりそう いう中で、 3人の体制の中で、また、そういう支所長の権限で言わばそのまちのいろんな情報 を集め、それをどんどん吸収してね、そこをまた言われる、先ほど出ましたけれども、いろん な新しい組織もできてるという、課もできたというところでも十分こう議論をさせるというこ とをやることがね私は大きくまちを変える 1つの方向性になるんじゃないかな。行政改革の一 端にもなるし、また、そしてそういう職員にやる気を起こさせる。そういう中で支所長の言え ば権限をどれだけ強められるかというのはいろいろまた検討しないとならないこともあるでし ょうけれども、そういう方向性が私は一番いいなあと。私もこの間ずうっとこういう議論を聴 いた時にですね、そういうのをできないんだろうかということを考えてきました。そういうこ - 257 - とに関して市長どう思いますか。 〇市長(川野信男) 行政改革というのは、これ大変難しい問題なんです。といいますのは、こ れまでずうっと長年やってきたことをば変えるということ、このことについてはいろんな面で 抵抗がございますし、痛みもございます。しかし、今やらなければできないんじゃないかなと いう私はそういう気持ちも持っております。合併したから、合併の時だからこれをやらなけれ ばならない。これが長くなったらなかなか、今までもこうやっておるじゃないかというような ことでなかなかこれは私は難しい。今やるためにはどうすればいいか。そのための体制づくり、 体制なくして、いくら合併、改革をしよう、しようと言ったって、これはできっこないです。 まず判断をするためには情報が必要です。データが必要です。その情報、データというのはも ちろん事務当局がすることになるわけでございますけれども、そうした情報なり、データ、こ れが本当に正確なものであり、あるいは、また、時の状況に合ったものであるかどうかの判断、 そしてそればっかりじゃないんです。私が例えば 3割減をしよう。そういう指示を仮にいたし ましても、それはそれだけの話であって、具体的にじゃあどこをどういうようなやり方をする のかというようなことをば詰めていかなければなりません。そのことの指揮をとる人というの が誰なんだ。私が全部とれるような時間的な余裕がないんで、そういう指揮をとる人をば助役 等に指示をすると、こういうようなことを申し上げておるわけでございます。再三申し上げて おりますけれども、改革大臣というのを設けたのはそういうことでございます。大臣の中でも それぞれの大臣はそれぞれの部署を守るためのことも、これは当然私はあっていいんだろうと 思います。これからもそういうことはたくさん出てくるだろうと思いますが、それをすべてを 調整してやるということになると、これは、心構えは必要ですけれども、あるいはそういう心 構え、もちろん私は持っておりますけれども、現実にやるためにはそうした手だて、体制、こ ういうものがどうしても必要だと、こういうようなことを申し上げておるわけでございます。 7人のスタッフ、これは必ずしも今回のいわゆる新たな改革だけを言っておるわけではござい ませんが、そのスタッフがデータを集め、あるいは調整をする。あるいは、また、対外的な調 整をするとか、そういうことも当然いたしますけれども、そうした職員ではできない分野とい うのが私は必ずあるというふうに思っております。具体的に何かと言いますと、これは私の体 験からの話でありますが、必ずそういうものがあるというふうに私は、これとこれとは言いま せんけれども、私の体験、経験の中から必ずそういうものがある。それをクリアしなければ結 果は出せない。こういうような思いがいたしておるもんですから御提案を申し上げておるわけ でございます。 〇1番議員(清水春男) 職員ではできないことがあるということでやって言われますが、それ は全部ができるとは言えないでしょうけれども、しかし、またできる面もあるわけですよね。 そして、また、これまでは助役を二人置かなくてもちゃんとこれまで国が行政改革をやれとい うことでちゃんと行政改革の大綱もいろいろな形を作ってやってきたわけでしょう。だから、 - 258 - これまでの言えばやる方、それを今度は合併をしたからなお強固にやるんだという思いでこう やろうとしているでしょうけれども、しかし、先ほどいみじくも市長が言われましたように、 大枠の方針をただ決めるんだと。そして言えば 4年間じゃなくて、 2年間でも言えばもう、言 えば辞めてもらいますよとかいうようなことを言われるんだけれども、しかし、今先ほどあっ たように、 5,400万、言えばこれは 4年間丸々務めて 5,400万の大きなお金がやっぱり必要と するんですね。そういう中で私は職員のね皆さん方、ほんとそれは自分の身を削るとなると大 変な部分は絶対ありますよ、組合との交渉もあるわけですからね。だけど、それを逆に言えば 職員のいろんな体制というのを知っているからいい意味のまたいろんな知恵も出てくると私は 思うんですね。ですから、各支所、さっき言いましたが、支所長さんが各市、言えば 4町、各、 本庁は別としてもですね、 4つの町にいらっしゃるわけでしょう。そしたらその支所長さんは その町のいろんな、言えばすべてを把握しているというふうに思うし、市長もそう思っている と思いますが、そういう方々のねやっぱり知恵をどんどん出し合い、また、そこで下からの積 み上げがあってこそいろんなことも進められるし、住民にとってのまあ言えば声を聴く大きな 機会にもなるわけですよね。ですから、私は助役を二人にしたから、そのことがまあ言えば大 きく解決するというふうには思ってないんですね。ですから、先ほど、これまでもですが、市 長が言えば職員のやる気を起こさせる。意識改革をさせるんだということを言われます。その ことは大事なことですよね。だけど、それを助役を二人にしたから、言えばその一人の助役が それに対して熱中してやるから、それが、意識改革がそれだけ進むんだという、それがじゃあ 保証できるかと言えば、残念だけど、確証、保証というのはでけんですよね、やってみないと わからない経緯があるわけですから。それはまたいろんな職員がいらっしゃる。だけど、やっ ぱりそういう職員の声を聴き、また、私は、ですから、今回のこの条例の、助役二人体制の問 題、やっぱり収入役の問題はいろいろ言われました。そういう点ではやっぱり収入役を廃止で きないという市長のまた考えもある。しかし、日置市では助役二人でそのことをやっていると いうのも現実あるわけですね。そういうやはり問題をやっぱり十分考えていかないと、私はほ んとさっき、その今回市長になられてそのバランスをとって深くその一体感を早く持っていか んといけないという気持ちは分かるけれども、何かそれをもう少しこう職員をね信用し、職員 の力を大いに引き出してねやっていくという方向性の方が一番お金もそんなに使わないし、厳 しい中でやるわけですから、私はそういうことをぜひ考えていただきたいと思います。 〇議長(石井博美) ここで休憩いたします。再開は午後 1時といたします。 休憩 午後 正 午 再開 午後 1時02分 〇議長(石井博美) 再開いたします。答弁を求めます。 〇市長(川野信男) 今日どこの市でも、町でもそうでございますけれども、あるいは国・県も - 259 - そうでございます。改革というのは進めなければならない。皆同じように思っており、また、 そのようにやってきたと思っております。ただ現実問題としてはなかなか進んでいないのも実 情でございます。例えば、市町村借金が大変多いじゃないかと。これも改革をする中でも同じ ようなことが今あるわけでございます。職員の問題についてもそうでございます。民間でよく 言われておりますことは、国民の間で言われておることは、職員の数の問題あるいは給与の問 題、いろいろ言われております。手当の問題もそうでございます。こうしたことは改革をしよ う、しようと、そういうようなことをばそれぞれの地方自治体においても、もちろん執行当局 も、議会も同じように思いしておりますけれども、なかなかできない。一体なぜなんだろうか。 その意欲が足りないことだけなんだろうかというようなことを私は感ずるわけでございます。 やっぱり 1つは体制づくりというのが必ずしも十分でされていない。やろうと思ってもできな かった。こうした実態というのがあるんじゃないかというようなことを私自身身を持って体験 をいたしておるわけでございます。先ほども申し上げましたけれども、国におきましてもそう した体制づくりということが大事だということから経済・郵政民営化担当とか、あるいは規制 改革・産業再生、行革担当とか、そういう大臣をそれぞれ改革をするために特定期間設けなが らやってきた。その結果、今進められておるような実態というのがあると私は認識をいたして おるわけでございます。特にこの民営化法案などについては、これはいいとか、悪いとかとい うことではございません。これを進めるためのそうした体制づくりというものがされた。だか ら、法案が今日のようになったんだから、置かん方がよかったんだと、こういうようなことで あれば、これは別な話ですけれども、私は、改革というのは非常にいろんな抵抗というものも ございます。これまでの、何といいましょうか、やってきた経緯を変えるということで大変厳 しいものがあるわけでございますので、そうしたことをばいわゆる体制づくりをまずやらなけ れば難しいと、こういうような判断をいたしております。先ほど来どれぐらい経費が掛かるの かというような話もありました。数字が 4年間で云々という数字も出ましたけれども、これは その費用と結果の効果をどういうふうに判断をするのかということではなかろうかと、こうい うふうに私は思っております。改革を進めることによっていわゆる効果がより以上に出るなら ば、費用というのは、これはもう何をするにしてもでございますけれども、必要な経費、費用 と、こういうような判断をすることが必要ではなかろうかと、こういうふうな認識をいたして おるところでございます。 〇1番議員(清水春男) 経費と経過の、結果の効果と言うんですか、やったことの効果がやっ ぱりそのいい結果が出れば、それでいいんだということですけれども、それはほんと物事をや る上でいろいろなことを考え物事をしていくというのも、それはもうものをやる上ではあるこ とはもう承知してます。しかしながら、やはり今回の場合、ほんと新たなまちをつくり、それ がこうスタートをするという点でやるんだというのも 1つありましたけれども、しかし、合併 協議を30回もかけてやった中で、やはり合併協議会の協議会だより、30回目の協議を見たとき - 260 - に、私も言えばほとんどその協議会を傍聴してきました。その中でほんとそういう二人制の議 論というのがどれだけあったのかなあと。ほとんど聴けなかったというふうに、私はほんと聴 けませんでしたから、そういうのが合併協議の中で一言でもやったことがあったのかどうかで すね。そして、また、やはりこれだけの大事な問題ですよね。市長がこれからまたやろうとす るわけですから、大事な問題だからやろうとしているんだけれども、市長はこれまでも、これ まで一般質問で行われた時もマニフェストの問題を議員の方々が言われてました。それをとっ た中でやはりこういう自分が市長になった時には言えばこういう形で市政を運営していくんだ ということの大枠がこうしてマニフェストの中に書かれているんだけれども、しかし、やはり それをやる上で、また、そういう、もう市長も、先ほども出ましたけれども、新たに言えば市 長を始めると、1期の市長じゃないですよね。これまでのやはり経験を積まれたね、3期積まれ てきた市長としてやはりそういうのは今後の在り方としての方向性というのはそれなりに私は もう考えておれたというふうに思うんですよね。だから、そういう点でいけばマニフェストの 中にもやはりそういうそのことを市民に問うということも必要ではなかったのかなあと。市長 は市民の目線の中で考えていくんだということを言われてきました。しかし、「現実的にこの 財政的な面で見れば大変厳しい。」という声が事実あります。そういう中であえて二人にせん とすまんとかいと。そいやれば市長、収入役を減らしてげんかでけんとかいというのは先ほど も紹介がありました。そういう点を踏まえてね私はぜひこの問題少し考えるべきだというふう に思います。その点 2点ぜひ聴かしていただきたい。 〇市長(川野信男) マニフェストの中に触れていないじゃないかということと合併協議での話 と思います。まず、マニフェストの段階で私が具体的なことは、もうほかのこともほぼあんま い入れてありませんけれども、今この話というのは行政改革を進めるための手法という立場で 私は考えておるんです。それから、議場でも再三申し上げましたけれども、この選挙を通じて いろんな地域の方々の御意見を聴く中でいくつかありましたけれども、やっぱり大きい課題と いうのは一体化をどうして進めるのかということと改革をとにかく早くしてほしいと、これは 改革というのは、何といいましょうか、縮小ということだけじゃなくして、今まであるそれぞ れの地域の違いというものをば場合によっては揃えるというものもありましょう。そうしたこ とを含めて改革というものをば早く進めてほしいと、こういう要望というのはあちこちで強く 感じられたわけでございます。もとより私は選挙前からそういうことも考えておりましたけれ ども、さらに地域回りまして、昨日、一昨日出て参りましたけれども、特に地域によっては不 安があるんだと。そういうようなことなどもあって、これをやっぱり地域の皆さんが不安のな いように、新たな市政を運営するためには改革というものをばきちんとやった上で地域の不安 をなくしていくと、こういうことも大事だと、こういうような判断をいたしましたので、選挙 の公約に具体な表現としてはありませんでしたけれども、このような提案を申し上げた次第で ございます。それから、もう 1つは、合併協議の段階でございますけれども、これは心理的に - 261 - どうだったか云々ということもありますが、このことについては一切私どもが話題になったこ とはございませんが、これは私の個人的な意識で申し上げます。合併協議の時にありましたの は、今までのそれぞれの地域であったことをば一応継続してやるんだと、これが基本だったと 私は思っとるんです。今まであったことと言いますのは、今まで笠沙町を除く所はすべて助役 を置き、収入役を置いてございました。したがって、こういう体制というのが 1つの、何とい いましょうか、考え方の基本にあってというような意識を私は持っておったわけでございます。 そこで私がそうした議論にないものをなぜこうして出したかと言いますと、答えは先ほど申し 上げ所に返ってくるわけでございます。以上でございます。 〇議長(石井博美) ほかに。 〇3番議員(下釡清和) まず、合併協議会でのですね議論の経緯からしまして、住民にやっぱ りこう知らされているのは特別職なり、議員も含めてですけれども、そのことによっていわゆ る管理経費といいますか、人件費、こういったものが減ると、このことがですね強く住民の方 には知らされているわけでございます。そういった意味では、確かにこの合併協議会で助役を 一人にするか、あるいは収入役を一人にするか。そういった議論はないわけですけれども、い ろんな資料の中ではそのことによってどれだけのお金が節約できると、こういったことで周知 がされてきたわけでございます。そういった意味では、先ほど清水議員が言われたですね中の やっぱり改革という意味ではやはりこの今の体制をまず基本に置いてですね考えるべきだと、 こういうふうに思うわけですが、市長は先ほど選挙の際にですねそういったことを考えたとい うことなんですけれども、助役の二人制とかですね、ほんとにそうなのかですね。いろいろ聴 きますと地域のバランスと、こういった面でですねいろいろ配慮もされているというようなこ とも聴きますし、そのことについて今度の市長選に当たって一方の候補は二人の助役にします と、収入役も廃止しますというのをはっきりとですね一人の候補は出しているわけですよね。 そういった意味では私はこれは自らやっぱり改革するという意味では市長、今の市長自らもで すねこのことについてはやっぱり明言をすべきじゃなかったのかと、そういうふうに 1つは思 います。それから、もう 1つは、今議論になっているのは本当に四役体制なのか、三役体制な のか。そういった部分でございます。そういった意味ではですねほんとに助役が二人でどうな のか。あるいは収入役もですね、先ほど市長の方では場合によっては、これは余りこう、今後 国の改正等によってはこれは場合によっちゃもうそのなくなってもいいというようなそういう 考え方も出ましたし、例えば、収入役がですよそれを助役の任務を兼務するとか、そういうの もできるわけですよね、言い方によっては。そういうことは考えなかったのかということと、 強いて言えば助役の二人をとるか、収入役をですね一人にして助役を一人にするか。その点に ついて市長の考えがですね強いて言えばどちらかということがもう 1つ、それから、先ほどか ら話の中で法律が変わらないからということでございますが、やはり地方自治法のですね、先 ほど山下議員も言われたんですが、「政令で定める市及び町村は、条例で収入役を置かず市町 - 262 - 村長又は助役をしてその事務を兼掌させることができる。」と、こういうふうになっているわ けですね。政令で定める都市とは10万人未満ですから、そういった意味ではですね、私も今調 べたところでは、例えばですね、埼玉県の鳩ヶ谷市、ここは人口が 5万 7,669人というふうに 議員手帳でなってますが、面積が 6.2平方キロですね。これが今度の17年の12月 1日から、こ こについては鳩ヶ谷市が収入役を置かない条例というのを制定をして助役に兼務させておりま す。それから、同じく岡山県の高梁市ですね、ここも、人口は 3万 7,518人、議員は26人です が、面積は 547平方キロということで今の南さつま市の倍近くなんですが、ここも高梁市に収 入役を置かない条例というのを作っております。さらには香川県のですね善通寺市、ここは議 員が18人、人口が 3万 5,197人、面積が約40平方キロですが、これも平成17年の12月からそう いった条例を制定してですね実際上助役にそういった任務を与えるっていうふうに私は考える わけですけれども、そういったことをしているわけですが、そういったことも含めてですねほ んとに検討がされなかったのかどうか。強いて言えば、先ほど言いましたように、今のやっぱ り 3人という体制の中でですねそういう任務を兼務するというそういったことを考えなかった のかどうか。お聴きいたします。 〇市長(川野信男) 3点あったかと思います。助役 2人制、いつから考えたかということでご ざいますけれども、具体的に結論を得たのはもちろん選挙後でありますけれども、いろんな手 法があるということについては私は十分以前から検討を考えておりました。ただ、今直ちにこ ういうような体制下に置けるのかどうか。といいますのは、これは収入役との関連もございま す。収入役については自治法上、これは置かないことができるという制度の改正も、実は10万 人以下というのは今改正されてわずかな期間でございます。そうした方向性もあるということ も承知をいたしております。ただ、先ほども申し上げましたけれども、収入役の場合は置かな いことはできるけれども、じゃあそのチェック機能というのは私は今の制度の中では担保され ていないと思っておるんです。したがって、これは置かないことができるけれども、そのチェ ック機能をどういうふうにして担保するのか。このことが地方自治法の抜本的な改正といいま しょうか、そういうものがなければならんのじゃないかという思いから申し上げておるわけで ございまして、したがって、収入役はやはり法律が改正するまでは置かざるを得ないな。そう いたしますと助役を 1人のままに置くのか。 2人のままに置くのか。いろんな葛藤がもちろん あったわけでございますが、先ほど清水議員にもお答え申し上げましたとおり、選挙の際にい ろいろ回っておりますと、やっぱり不安があるとか、改革を進めるべきじゃないかとか、そう いうようなことの中からやはり今これを改革を進めなけりゃならない。そのためにはいわゆる 助役を置く。こういうことの方がより効果的である。よりまた早く改革が進むと、こういうふ うに思った次第でございます。それから、収入役の兼務の問題でございます。これはいろんな 方法があると思います。収入役を今欠で今任命いたしております。そんまま置くという、もう これは手法としてはなんですが、置くという手法もあります。それから助役が兼務という手法 - 263 - もあります。私はどちらかというと助役の兼務ということについては全くその収入役の役割を 果たすことができるだろうか。自分で支出命令を出しとって、自分でチェックをする。これは 制度的には可能だろうと思うんですが、実際問題としてそのことが意味が出てくるんだろうか。 こういうようなことを感ずるわけでございます。そのためにおそらく法律の体系化の中では収 入役を置かないとした場合に、その収入の最終的な責任を持つ人というのはかなりの権限を置 いた体制づくりというものをば法律の上で担保してくるだろうと、先ほど申し上げ、読み上げ たとおりでございます。そうした体制というものが必要だ。これはあとわずかな期間だから、 そん期間はいいじゃないかと、こういう議論もあるかもしれませんけれども、そうした懸念と いいましょうか、を持っておりましたので、直ちに収入役を助役が兼務することがベターだと は実は今もって思っておりません。心情的にはチェックをされない方が、あるいは支出命令を 出して、それがフリーパスで通った方がずうっといいんです。時間的にも効果的かもしれませ ん。私自身は、収入役がおってチェックがされて、それで支出命令をストップされるようなそ ういうことはしないという思いはいたしておりますが、これは制度ですから、私一人のことを 言っておるんじゃなくて、制度としていかにあるべきかと、こういうようなことだと、こうい うような認識からの今経過で申し上げますとそういうことでございます。 〇3番議員(下釡清和) ちょっと、私は強いて言えば助役の二人か、あるいは助役一人かとい う話もちょっとしたんですが、その点についてはちょっと回答がなかったような気がするんで すが。それともう 1つですね、こういった形でいわゆる収入役を置かないという形で実際もう 条例等を作ってやっている所もあるんですけれども、ほんとにそこまでですね市として検討が されたりしているんですかね。例えば、今、市長が言われたこのやっぱり自治法でいきますと 市町村長もできますし、助役もできるようなこういうことができるようになっているんですね。 だから、こういった所についてはそれなりにこの条例を作ってですねその事務分掌といいます か、その辺まで整理されていると思うんですよね。その辺まで検討されているんですかね。 〇市長(川野信男) 制度的にどういうものであるかということについては十分検討もいたして おります。例えば、助役を置かないという条例を作る方法もございますし、そういう条例を制 定しないでやる方法もございますし、どちらかといいますと条例の制定なくして、これはもう 全部チェックしたわけじゃありませんけれども、条例制定をしないで置いていないと、こうい うことの方が多いんじゃなかろうかと思います。今朝ほどの質問の中で霧島市の話がありまし た。これは法律上置かなければならないとなっておりますから、条例で置かないということを 決めることはできるわけではありません。おそらく、どうされるのかよく分かりませんけれど も、事実上任命をしないと、こういう形しかやり方としてはあり得ないというふうに私は思っ ております。これは法律の趣旨としてそうなんだろうか。こういうことでもあります。長期不 在にさせるという話でございます。法律の趣旨からしてそういうことなんだろうかということ ですが、これはほかの地域の人のやることでありませば、特に言及はいたしたらないと思って - 264 - おります。 〇3番議員(下釡清和) 回答がないので、もう率直に申しますが、今のところは助役二人、収 入役一人と、こういう体制でいきたいと、こういうことで確認してよろしいですか。 〇市長(川野信男) 御提案申し上げておりますのは、助役を二人制を御提案申し上げておるわ けでございます。 〇議長(石井博美) ほかにありませんか。 〇23番議員(永山薩男) 真綿で包み、オブラートで包み、正絹の風呂敷で包んだような柔ら かい質問もありますけれども、ぶっきらぼうの質問もありますことを御理解いただいて質問し て参ります。まずですねあなたは市長に出る時にやれると思って立候補されたと思うんですよ。 お約束されている職員 200人、 3割カットにしても 4年間の間にやろうという意思で立候補さ れたと思うんですよね。ただ手を着けるだけだということであればそういうふうに立候補の所 信の中で述べるべきだと思うんですよ、私は。そういった意味合いからして、選挙は過度にな っていろんなことを言って、半分は嘘ですよという首長も全国の中にはいらっしゃいますけれ ども、今回の場合なんか真剣勝負だったと私は見てるんですよね。そういった中でマニフェス トの中には行財政改革は掲げているけれども、収入役を二人にするということは掲げていない と意味なんです。そういう論法は成り立つ、助役は、ごめんなさい、助役は、訂正いたします。 そういう論法は成り立つのかなとは、なぜならですね、あなた自身がこういうことをやります よというのをすべて網羅されてですよ、そしてあなた自身がやれると思っていらっしゃるわけ ですから、あえてそれを助役が二人いないとできないという根拠が分からないんですよね、私 は。それと従来やってきた優秀な職員もおるじゃないかということでですね、「従来やってい る人ではやれないんだと。できる人を助役にするんだ。」とおっしゃいますけれども、はっき り申しましてですねうちには手紙も来とれば、文書もたくさん来てまして、今、名前を言って も結構ですけどね、後の人事案件に差し障りが、言いませんけれども、あなたが予定されてい る方はですね総務課長やら助役をされた方なんですよ、はっきり言って。あなたが答弁される 中に従来やってきた人ではやれないだということではですね、民間から来るんだったら理解し ますよ。そうじゃないと思うんですよね。それともう 1つはですね、 5,420万の問題にしまし ても、私たち過疎の町から来た人間は 5億 5,000万の仕事ができるんですよ。しますというと、 単純に計算しますというとですね、加世田市は除いて大変失礼ですけれども、 4町に対して 1 億近い公共事業の仕事ができるという判断ができますよね。だから、 5,420万入れてですね 3 億も、 4億も効果が出るんですよということが分からない。全く私に言わせれば無に消えるん じゃないかと思うんですよね、はっきり言いまして。そういったことをなぜおやりになるんだ ろうか。先ほど、午前中も出ましたようにですね、職員が、優秀な職員がいるわけですから、 200人の職員をですね切ろうという考えであれば、その 200人が 1つずつ知恵を出し合っても 200なんですよ、行財政改革にしてもですね。そういった方法でですね大型プロジェクトを、 - 265 - 50人でもいいじゃないですか。30人でもいいじゃないですか。大型プロジェクトを組んで 1年 間やらしたらですよ私はものすごい職員同士の意見も統一されて、ものすごいいい改革ができ るんじゃないかと。まだ今日はおっしゃっていらっしゃいませんけれどもね、「これは非常に 大事なことですと。地域の融和も考えまして」とおっしゃる。おそらくそれぞれの地域から出 てくるだろうと、特別職はですね。そんなですね福祉のばらまきみたいな、バラ色みたいなこ とを考えとったって、今時代は流れているんですよ、はっきり言って。優秀な人はですね、大 浦であろうと、笠沙であろうと、坊津で、金峰であろうと 3人でも、 4人でも出ていいんです よ、みんな市民、市民の目線というのはそういった目で見ているんですから。中にはどうして も地域性を考えてと言われる方もいらっしゃいます。私はそういう人は考えが間違っていると 言います。どう考えていらっしゃるのかですね。それからですね、最後になりますけれども、 当然改革はですね抵抗勢力も出てくれば、痛みも受けるのは当たり前なんですよ、だから、改 革なんですから。小泉さんを見てみなさいよ。だから、郵政に反対された抵抗勢力は消えてし まったじゃないですか。国民がそう判断したんですよ。だから、おたくもですね「市民の目線 で」と言われるんだったら、今から賛成の方の質問が出て、討論があるかわかりませんけれど も、これだけ反対的な質疑が出てですよ、ああ、これは市民の目線はこう考えているんだなと いうことを理解できないもんだろうかと思いますが、いかがでしょうか。 〇市長(川野信男) 再三申し上げておりますけれども、改革を推進するためには手法、手段と いうものがないといけません。そのためにどういうふうにすればいいかということを、これは 先ほども御答弁申し上げましたけれども、選挙に臨んでもそのようなことはもちろん念頭にご ざいました。この私の公約を実行するための手法というのはこれから具体的に検討していかな ければならない課題がいっぱいございます。いくつか申し上げております。しかし、それは 1 つの目標値を申し上げておりますが、これを実現するためには細かな実行計画というものがな ければできないわけでございます。私は資料の中でも住民の皆さんにも申し上げたのは、計画 というのは緻密な、具体的な計画でなければ、目標だけを掲げる計画というのは実行性が乏し いんですと。そして実行は柔軟に対応していかなければならないと、こういうようなことを申 し上げております。一般的には計画は大胆に、実行は緻密にというようなことかもしれません けれども、私はものの考え方は逆でございまして、計画こそ緻密にしていかなければならない。 そうでないと実行はできないと、こういうふうに思っておるんです。いくつかの公約の中で改 革のプログラム等も提示をいたしました。これを実行する手法というもの、手段というもの、 これを今から具体的にどうするかということで、当選以来これを具体化するための考え方を整 理をする中で御提案を申し上げたわけでございます。あくまでも改革を進めるための実行手段 でございます。それから、もう 1つは、どういうお話かわかりませんけれども、具体的に助役 とか、収入役になる人が噂に、そういう表現じゃなかったかもしれませんけれども、念頭に置 いたお話であったかのような受け取り方をいたしましたけれども、私はまだ人選をいたしてお - 266 - るわけではございません。このような体制の下でどのような適材適所を配置するか。この体制 が決まらなければ、これから後の作業はできませんので、いろんな話があるかと思いますが、 それはそれなりの話であるかと思います。それから、もう 1つは適材適所、これはもう当然で ございます。ただ問題は適材適所という選び方を、今、私が 1市 4町のすべてのことに対して 適材適所を踏まえ、含めて、あるいはどんなことが必要であるかということを含めて全部吸収 するわけにいかないわけでございます。特にこの人事という問題については、職員に適材適所 を上げると、推薦させると、こういうようなわけにいきませんので、いろんな形で情報提供を いたしますけれども、これからおそらく半年、 1年の間、いろんな地域の実情をよく把握でき るような人、まさに適材適所、誰が適材適所であるかということの判断からいたさなければな りませんので、この通していただいた枠の中でそうした適材適所というものをば選んでいきた いと、こういうふうに考えておるところでございます。その結果といいましょうか、どういう ような結果になるかは今申し上げる段階ではありませんけれども、地域のいろんな実情をそれ なりに理解でき、知った方の御意見、アドバイス、こういうものが当然私には今のところ必要 であると、こういうことを申し上げておきたいと、こういうふうに思っております。それから、 収入役の兼務の問題でございますけれども、これは、大変失礼しました。それから、効果の問 題でございますけれども、どれだけの費用が掛かって、どれだけの効果につながるとかという ことになるわけでございますが、行政改革というのはもうほんと長い間の期間効果が出て参り ます。10年間でやらんといかんものもありましょうし、 5年間でやらなければならないものも あります。やった途端にそれから後効果が10年、20年かかるわけでございます。今配置をしよ うというこのことは非常にそういう意味での期間では大変短い期間でございます。費用がいく ら掛かるかという算定は、どういう算定をするかは別といたしまして、ありましたけれども、 効果と言いますのは、これはもうやってから10年も、20年もずうっと長い間効果としては上が るわけでございますので、どういう費用対効果を考えるかというのは、これはいろんな考え方 があるかと思いますが、私は結果として費用対効果の面では十分な効果を上げることができる。 こういうふうに信じておるわけでございます。それから、また、そのことを前提として立候補 したじゃないか。当然でございます。当然でございますが、私は改革をするために目標を定め、 そして、また、立候補いたしました。ただそこで言うだけではいけません。これは実現できな ければなりません。実現するための方法として何が一番効果的あるいは何が一番ベターなのか。 こういうような判断からこのような御提案をいたしたと、こういうふうに御理解をいただきた いと思います。 〇23番議員(永山薩男) お説はお説として承ります。しかしですね、なぜ自治法で収入役を 置かなくてもいいとなったかという経緯はですね、名誉職じゃないかというのが大半だったん です、正直言って。そして職務権限もあります、うたってありますけれども、現実的にそうい う職務権限というのはほとんど会計課長がやっているんです。後ろにいらっしゃるプロの方は - 267 - お分かりでしょう。昨日の一般質問でも出ましたけれども、福島県の矢祭町の町長の問題で、 事実上、我が市で言えば総務部長が一番仕事をやっているはずです。だから、それより市長は、 うちの場合市長ですけれども、町長が仕事をしてないから、総務課長の給料でいいということ で町長以下四役がその並みに下げたと。そういった所を踏まえてですね、だから、収入役が必 要か、必要でないかと考えれば、収入役は必要でないというような下に自治法が改正されてい るわけですよ。ですから、お説は承りますけれども、頭のいい方々が決められたことですから、 やっぱりあなたは市長としてそれは尊重すべきじゃないかち朝から聴いとって思っとるんです けれども、いろいろな所で収入役の権限のどうのこうのと答弁されていましたけれども、ちょ っとニュアンスはおかしいなと思うんですよね。でなければ、法律ですから、違法性があった 場合はすぐ手続されて改正されるはずですけれども、皆さんがそれでいいということで、日本 全国の首長がそうなっていると思うんですよね。そこを事を荒げるがごとき答弁ではおかしい んじゃないかと。あなたは今朝ほどから、熊大をお出になって、県庁の総務部の次長までされ て、加世田市長を 3期された方が答弁されることではないなと私は思うんですよね。そこでで すね質問に入っていきますが、 5,420万使って効果がどうのこうのと言ったら、長期にわたっ てということですけれども、しかしね、市長が答弁されただけでね、従来の考えではやれない んだということで、できる助役を配したいと。だから、そういうことで言えば、ほんなら、結 局行政の経験じゃなくて、外から来るんですねと言わざるを得ない質問になるんですよね。そ ういうことで5,420万お使いになるんだったら、まだ専門のコンサルに1,000万ぐらいで 1年間 で私はできると思いますよ。だから、選挙中に考えられたということですけれども、あっ、こ れだけのお世話になるんだと、悪く言えばですよ。あっ、金峰からも助役でも出そうかなあ。 あっ、坊津から収入役でも出そうかなあという考えにほかならないと言われても仕方がなくな ってくるんですよね。そして、毎日のごとくかどうか知りませんけど、私の所には 1回しか来 ませんでしたけれども、それぞれの議員に大事なことですと、地域の融和のためにはこの 2人 助役制というのは大事なことですのでと。それだけの大事なことだったら、堂々とお出しにな っていらっしゃるわけですから、この議事堂でですよ堂々と答弁されて、堂々と表決に従うべ きであってですね、何でかと言うと、「迷惑だと、掛けないでくれ。」と今朝ほど議長にも述 べている議員もおったですけれども、だから、公務なのか、私務なのかということを私は聴き たいんですよね。公務として議員にですね緊急やむを得ず、一旦緩急を除いてですねそういっ たことで夜の10時前にですね電話をする市長が全国おるもんだろうかと。そこいらはどう考え ていらっしゃるのかということ。それとですね、組合という言葉をお使いになりましたが、組 合との交渉事にも当たるんだと。法律上の制約がありましてということ、組合とはどういうこ とを交渉するように決められているのかですね、協定になっているのかというのを発表してい ただきたい。それから、先ほど申しました行革の問題で抵抗と痛みということで、今やらない といけないということですね。あの行財政改革というのは私はですね、当然根本は今やらない - 268 - といけないでしょうけれども、ずうっと私は続くだろうと思います。民間企業が生き延びてい る会社というのはほとんどそういう改革をやっていくから生き延びていくんです。そういうと こをやらないマンネリ化した会社は一代にしてほとんど潰れていくんです。だから、手を着け らることは結構ですけれども、手法、手段、実行する方法を今から検討するんだと。私はそれ が嘘だということを言ったんですよ。あなたが市長に立候補される時はこれとこれをこういう 方法でやるという意気込みがあって私は立候補されていると思うんですよね。あとどういうこ とがと言えば、市長としての職務というのはですね指揮命令権の徹底だけだと思うんですよ、 部下に対する。助役は 3人おろうと、 4人おろうと、私は何にもならないと思うんです。だか ら、 1人の助役で、逆に言えば 1人の助役で、あんたはね、すまんけど、行財政改革だけをこ の 4年間やってくれという指揮命令でいいんじゃないですか、何も 2人にしてですねそうされ るより。それでないんだったら、助役は 1人に置いて、総務部長でもいいです。企画部長でも いいですよ。おまえはこの 4年間南さつま市の行財政改革についてどういうふうにあるべきか ということをやれという指揮命令をされれば、あと職員がやるわけですよね。そして何かと言 うと、市長としての責務はそれに対する責任を自分で全部お持ちになる。これが私は行政機関 のトップだという考えを持ってますが、市長はどう考えますか。 〇市長(川野信男) まず最後の所からお答え申し上げますが、おっしゃるとおりなんです。指 揮命令をします。指揮命令の基になりますのは目標値を定めてこういう方向で検討せよ。こう いうことにいたします。そこに具体的なじゃあこういうやり方、ああいうやり方というのが出 て参ります。それを現実に実行するためには、お話の、御質問にもありましたけれども、関係 の所との調整ということが必要でございます。調整と言いますは、いろいろありますけれども、 例えば、職員の職務のことに関しましては職員組合との調整と、こういうことは法律で義務付 けられておりますので、そのことをクリアしなければできないということでございます。そう したことは今までももちろんやってきておりましたけれども、なかなかこうした改革というこ とについては職員というサイドの場合の、職員が能力があるとか、ないとかということじゃな くして、やれる範囲というものがある程度あるんだということ。そしてそれは現実に今まで改 革が進んできてない。そのことはやっぱりそういう所にあるんだということを申し上げたわけ でございます。再三でありますけれども、いわゆる国の改革におきましても職員のいわゆる、 国だって体制というのはもういっぱいあります。改革のためのプログラムだっていっぱいあり ます。ただこれを実行するためには、それに必要なといいましょうか、大臣を置くことの方が より実効性があるということがあって、短期間ではありますけれども、そうした大臣を配置を し、職員を指揮して対処してきたと、こういうふうに思っております。個々に指揮命令をする 場合に 1つ、例えば、職員をいくら減らせと、それだけの指揮だけで終わるわけじゃないんで す。具体的なプログラムの中でじゃあ具体的にどうするんだということなども出て参ります。 そうしたことに対しまして 1つ 1つ具体的な指揮をするのはなかなか職員でできない部分もご - 269 - ざいます。できる部分もいっぱいあるんです。できない部分もあります。そして、また、対外 的な調整というものもしなければならないものもございます。特にこの対外的な調整というこ とになりますと、対外的な立場でのその人の職位といいましょうか、こういうものが大きな意 味合いを持つ、こういうことだってあり得るわけでございます。今回配置する人がその過去の、 何といいましょうか、職員経験者であったとか、あるいは民間から持ってくるのか。こういう ことは今申し上げませんけれども、ただ先ほども言いました国を含めて人のいわゆる給与等の 改善済んでいないのは何かということ、これは非常に具体的なんです。非常にまた細かな制度 というものをば熟知していなければ、よく理解していなければできっこないという面があるん です。これはもう私自身が体験上申し上げます。給与というのは給与表があるから、あるいは どういうものがあるから、それを見ればいいじゃないか。そういうことだけじゃない。職員が どういう採用のされ方をしたのか。あるいは採用までの年齢はどういう経験があったのか。あ るいはその後どういうような形で現在の給与が支給され、給与のいわゆる基になっておる職階 が位置されておるのか。こういうものをば 1つ 1つ吟味をした中で全体としていかにあるべき かという答えを出していかなければ、大変大きな課題、禍根を残すということを私は身を持っ て体験をいたしております。再三言いますけれども、合併した市町でなかなかこれが進んでい ないのは、それを具体的に指揮する体制というものが整っていない。これは何ごて、首長がや ればいいじゃないか。全部目を回すだけのそれだけの時間的な余裕がない。短期間のうちにや らなければならないものなど通常の業務との関係を踏まえますというと、現実にそれができな いから現実に残っておると、こういうことでございます。例えば、勤務時間にいたしてもそう でございます。今勤務時間まだ40時間でやっておる所も県下にもあるんです。40時間と言いま すのは勤務時間をいわゆる、40時間あるいはそれ以下、今38時間いくらかな、45分ですか、38 時間確か45分だったと思いますが、分かりやすく言いますと、 5時で終わっておる所と 5時15 分で終わっておる所でございます。細かなデータ手元にありませんけれども、15年の頃の段階 ではまだ勤務時間が15時で終わっておる所は、これはもう半数以上あったと思います。これは もう中身的には簡単な話なんです。全国的にも、国家公務員もそうでありますし、県の職員も 17時15分にいわゆる勤務時間がなったのはもう十数年前でございます。十数年前と言いますと、 例えば、県の職員の場合は私が人事課長をやっとった時に改革をいたしました。ところが、地 方ではなかなか、それすらといいましょうか、できていない。こういう実態もあるんです。な ぜかというようなこともあります。これはもちろん私は首長だけが悪いとは思っておりません。 首長も、議会も、地域の住民も一緒になってそうした改革というものは進めなければならない わけでございますが、そうした体制づくりというのがやっぱりできていないということが 1つ の大きな要因ではないかと、こういうふうに思っております。それから、最後になりますけれ ども、電話の話でございます。私は提案をいたしております。提案の中身を議員に理解しても らう。これはもう当たり前のことであります。その手法を公的か、私的かと、こういうような - 270 - ことでありますが、提案した議案が通過するようにするのは、これは公的な話でございます。 その手法はいろんな方法があるかと思いますが、これを公的、私的と区分する話ではない。要 するに提案されたものに対して議員の皆さんの中でまだまだ意義が、中身が解明されていない というようなことがありますならば、私は御説明するのは、これはもう当たり前のことだと、 私はそういうふうに思っております。 〇23番議員(永山薩男) 笑い話を 1つ、公務であるとすれば夜中に掛かってきた電話に出る のも議員報酬の中に入っているというふうに解釈するのかどうかですね。すると、あなたは市 長ですから常勤職になっていますから、判例集の中でも常勤の公務員は24時間束縛されるとい う判例があるんですけれども、特別職の場合ですねそこまでないんですよ。だから、報酬も議 員活動費となっているんですよ。給与じゃないんです。だから、そこはやっぱり市長見解を変 えていただかないとですね、やっぱり常識の範囲の時間に電話をされるとかね、だから、そう いったところはやっぱり少しずつでも改めてほしいと思います、私は思います。ほかの議員さ んはいいです。個人的に親しい人は構いません。まずそれはそう思いますが、いかがですかと いうことですね。次にですね、労働時間の時間外のこともおっしゃいましたですね。そう言わ れるんなら私も言いたいんですけどね、職員の労働時間、 1か月に時間外は確か40時間か、50 時間に設定されていると思うんですけど、それ何時間になっているのかどうかですね。それ以 上にさしているのか、さしてないのかね。労働基準法によりますと、時間外って、民間会社は それ以上払わないんです、その法律を利用して。払うというと労働基準局からやかましく言わ れる。そして我が市の場合はどうなっているのか。市長が言われたから、聴きますが、これち ゃんと答弁してほしいですよ。それからですね、ありがたいことに、回数制限はあるけど、時 間制限がないので、ありがたいんですけど、常識のところでやめますけれどもですね、職員給 与の均整化ということもおっしゃいましたけれども、私もうちょっとですね、市長ですから、 もうちょっと長けているかなあと思ったですよ。採用のいきさつもいろいろあるでしょう。だ から、区分すればいいんですよ。試験採用された人、技術で途中からした人、特別な事由で採 用した。 3段階に分けてですよこの給与はいかにあるべき、採用年月日と照らし合わせてです よどういった理由で上がったというのをすれば、そんな複雑に考える問題じゃないと思うんで すよね。だから、やるか、やらないか。上杉鷹山じゃないですけれども、やるか、やらないか。 なせば成る、なさねば成らぬ何事でも、やりたくないから手を着けないだけなんですよ、はっ きり言えば。そっちにおる人みんな考えてごらん。正直言って手を着けようと思えば絶対一、 二年で均整化できますよ。上を下げたくないんだったら、下を上げればいいことだけじゃない ですか。なぜそれがやれないんですか。それは言えば簡単だとおっしゃる。それをやるための 合併じゃないんですか、まず第 1融和というのは。本題に入ります、助役の問題ですね。だか ら、先ほどの質問者も言われましたように、いろんな面を、合併の目的のいろんな面を考えて 収入役はそんならやめようと、助役二人で二本制でいこうという考えだったらみんな大賛成し - 271 - ただろうと思うんですよね。だから、いろんな複雑な裏の要因がありますから、もう 3回目で すから、次は立たないから、答弁は適当にされればいいということであれば、次にまた一般補 正がありますから聴けますからね、いろんな裏の要因が絡んでいるもんだからこうなってきた んだと思われても仕方がないわけですよ。だから、今基本線を市長が立てて筋道を立てようと おっしゃるんだったら、今言われました指揮命令さえぴしゃっとしとけばですね、これだけ優 秀な部長さん、課長さんがいらっしゃるんですから、部長、課長がおるんですから、絶対やれ ますよ。そんなですねやれない部長、課長持ってますか、市長。そうじゃないでしょう。やれ るはずですよ、本当に。それぞれの大学も出ておられればですね、それぞれの専門家ですから、 特に當房課長なんか優秀な方ですから、いや、本当ですよ、私聴いてますから。何であんたお かしな助役を採用するよりか、まだいいですよ、はっきり言ってと思うんですが、大きな腹に なってですよよーしひとつそういう考えでやってみようかという気は起こらないですか、最後 ですが。 〇市長(川野信男) 先ほどの答弁の中で「17時」と言うべきところを「15時」と言ったようで ございます。職員の勤務時間、通常といいましょうか、 5時ということでしておる所もありま す。5時15分までという所もございます。法制度の中では始まりの時間もありますけれども、5 時15分でなければいわゆる決められた時間には満たしていないというふうに思っております。 これは年々そういう改善というものはされてきておりますけれども、先ほども言いましたとお り、まだ県内でも 100パーセントされていないという実態があるということをばお話申し上げ たわけでございます。それから、お電話を受ける人が公務云々と、これは御答弁するのがいい かどうかわかりませんけれども、これは私が言いましたのは、私が提案したことをば御理解い ただけるためにお願いという形で申し上げた。それを受けてどう対応するか。これは公務であ るかどうか受けられた方が御判断をすればいいわけでありまして、私がこれをどうだ、こうだ という判断はしにくいということで申し上げたいと思います。それから、労働時間の問題は先 ほど申し上げたとおりでございます。それから、改善の話、改革の話、これはやればできるん です。みんなやればできると思って一生懸命やっておるんです。じゃあ、今の新しい南さつま 市のことじゃなくて、今までのそれぞれのまちもやれたんです。やったんです。じゃあそいで 良かったかどうかということが今問われておるわけなんです。それじゃあいかんよと、こいか らはそのままではいかんじゃないか。じゃあどうすればいいかということだと私は思っておる んです。そのためにはやはりこれが実効性のある手法というのをきちっとしておかなければ、 お題目だけでやる、やると言ったってできっこないですよと。私はもちろんやるということで 選挙戦には臨んでの公約といたしました。それを実現するためにはそれなりの体制なり、そう いう方法がないとできっこないですよと、こういうことをいたしたいと、こういうことで御提 案を申し上げておるわけでございます。それから、職員についてのお話、これはもう私も職員 は十分信用しておりますし、また、それなりの優秀な職員もおり、それをまた指揮することも - 272 - 当然私の役割でございますが、これも何度も申し上げますけれども、職員としてやれる限界と いう、限度というものがある。これは職員の能力のことを言っておるんじゃなくして、実態問 題としてそうなんですということを申し上げておるわけでございます。再三申し上げますけれ ども、どっちが優秀かどうかという比較にはなりませんが、国だってあんな行政のプロばっか り集めておる集団でありますけれども、トップには大臣という別ないわゆる立場の人を置いて 実効性あるものにしたというのが、私が今どうしてもという御提案申し上げた裏、中にはそう いうものがあるんだと、こういうことを申し上げておるわけでございます。それから、質問で あったかどうかわかりませんけれども、新たに助役とか、収入役になる人、こういう人を想定 して私はおるわけではございませんで、こうした制度ができましたならば適材適所、このこと ができる、制度だけできてもだめですから、それにふさわしい、一番適当なそういう人をばこ れから選考していかなければならない。こういうふうに思っております。 〇議長(石井博美) ほかにありませんか。 〇総務部長(當房公夫) 職員の勤務時間につきましては、先ほど市長の方から申し上げました とおりの正規な時間につきましてはですが、それ以外のいわゆる公務によって勤務時間を延長 しなければならない場合につきましては、時間外勤務の伺いを当然に上司の方に立てて、その 中で許可を得る形で正規な時間以外に勤務をしたものにつきましては時間外勤務手当を支給す るというような形で対応をいたしております。 〇議長(石井博美) 暫時休憩いたします。 休憩 午後 1時58分 再開 午後 2時01分 〇議長(石井博美) 再開いたします。 〇市長(川野信男) 労基法の中で 1週間の勤務時間40時間、それからそれを超えて勤務する時 間を制限して、40時間を超えたものに対する現実の超勤手当をどうしておるか。これは払って おります。ただ払っておりますというのは、40時間に労基法で決められておるかどうかという ことにちょっと事務当局に整理をさせます。 〇総務部長(當房公夫) 職員団体との交渉でございますが、これにつきましては地方公務員法 の中におきまして職員団体がいわゆるそういった職員のいわゆる勤務条件等の改善を求める形 での団体を組織して、その中に職員が加入して交渉を行うというのは当然にうたわれておりま して、その中でいわゆる交渉をする際にこういうことについては交渉によって取り決めをして いきなさいというような形に位置付けられておりますので、それに基づく形での職員団体との 交渉をやっているところでございます。基本的にはいわゆる地公法の中におきましては第55条 の中で「地方公共団体の当局は、登録を受けた職員団体から、職員の給与、勤務時間その他の 勤務条件に関し、及びこれに附帯して、社交的又は厚生的活動を含む適法な活動に係る事項に - 273 - 関し、適法な交渉の申入れがあった場合においては、その申入れに応ずべき地位に立つものと する。」というような形でございますので、これの中にうたわれております先ほど申しました 「職員の給与、勤務時間その他勤務条件に関し」という形の部分につきましていわゆる職員団 体との交渉を行っております。 〇議長(石井博美) ほかにありませんか。 〇14番議員(上園邦丸) 先ほどの市長の話の中に、今、助役に関しては頭の中にはまだ人選 はされていないということだったですよね。ということは、まだ、僕が思うにはですね、何人 か候補がいて、人選の調整に困ってですね一応こういう案件が上がってきているのではないか と思うんですよ、いや、正直なとこですね。だけど、トップになる人はですねやっぱり人に好 かれるようではだめだと思うんですね。やっぱり時には鬼になることも必要だと思うんですよ。 昨日も僕はちょっと一般質問でもあいしたんですけど、やっぱりトップになったらですねやっ ぱり嫌われたくないという甘さが出たらですね決してこういう改革なんかうまくいかないと思 うんですよ。ましてはこうやってですね今こう先ほどから行政改革の話出ているわけなんです けれども、職員の意識改革はもう最初に出てますよね、行政改革の中ではですね。それからも う組織改革、今、課とか、係の 2割削減も書いてますよ。僕もよく勉強不足で知らなかったん ですが、新しい課も設置されたようなこともちょっと伺っているわけでですね、公約とちょっ とこう逆行しているような気がしてならないんですね。こうしてですね特定の人を守る、もし これが人選の調整で今、市長が困ってらっしゃるんであればですよ、僕は特定の人のためにで すね市民のやっぱり信頼を損なうことになると思うんですよ。あるいは僕は市民のみならずで すね、やっぱり職員に対してもですねやっぱりこう信頼を損なってしまうんじゃないかとやっ ぱり懸念しているわけなんですけれども。そういうようなことでですね、僕は、ある野球に例 えたらですね、市長はですね監督だとしますよ。 4番バッターが仮に助役とすればですね、 4 番バッターをたくさん集めたところで勝てないんですよね。例の某巨人と一緒ですね。某巨人 と一緒なんですよ。だから、 4番バッターじゃなくてもですね、いい人材はそれなりの役目を 果たしていけばですねそれなりの目標は達成できるんですね、それが僕は今回の阪神のいい例 だと思うんですけれども。そういうことでですね僕はほんと、その辺をですね、市長のお気持 ち、ほんとお人柄も分かってるからですね、ほんといい人になろうとしているんじゃなかろう かなと思ってちょっと心配しているところなんですけれども。それとほかのですね最近合併し た日置市とか、いちき串木野市ですか、薩摩川内ですか、ほかの新市がですねどういう体制で ですねこの四役についてですねなっているのか一応確認さしていただきたいんですけれども。 〇市長(川野信男) ほかの市の状況については担当課長から答弁をさせますが、特定の人のた めにということは、もう誠に私にとりましては心外といいましょうか、私は、もともとそうい うことをば判断の基に置くような人間だと私は思っておりません。今やろうとしておるのはあ くまでも改革を推進するためにいかにあるべきかと、どういうことが一番効果的なんだと、そ - 274 - ういうことだけの判断でございます。特定の人に頼まれたこともありませんし、また、これは 頼まれたことがないと言いますれば、いろんな噂があるということも私は最近になって、何で そんな噂があるんだろうかと思うぐらいのことでございますが、もう一切そういうことは私の 意の中にはもうございません。意というのは、この腹の胃じゃなくて、意識の中にということ でございます。 4番バッターの話もありました。おっしゃるとおりかもしれません。私は、今 4番バッターを集めるということじゃなくて、優秀なコーチをば必要とするんだと、こういう ようなことを、いわゆる例えて言うんでございますれば、そういう意味でございます。それか ら、人材についてはもうほんとに、何度も言いますとおり、たくさん人材はおるんです。とこ ろが、もう、どこでもそうでございますけれども、役所の人材というのは、こうした立場にな りますとかなり、何といいましょうか、短い期間と、こういうようなこともあって、そういう 意識はないんでしょうけれども、同じ同僚と今までずうっと仕事をしてきた人が同僚のいわゆ る、首を切るということじゃありませんけれども、そういうことへのいわゆる配慮というのが 全然ないとは私は申し上げません。思い切ってできるのは、そうしたことをば少し別にして改 革が推進できるような、まさに私と一体となってできるような人をこれから選任をしなければ ならない。人選をしなければならないと、こういうふうに思っておる段階でございます。 〇総務部長(當房公夫) 一応助役を 2人以上いわゆる置いている市町につきまして、現在手元 にあります資料といたしましては、鹿児島市、日置市、曽於市、さつま町、志布志町、錦江町 となっております。 〇14番議員(上園邦丸) 今の特定の人というのは、その個人的なあれじゃなくしてですね、 要するに助役の 2人のことなんですよ。役職で助役、仮に 2人が設定された場合は、その 2人 を設定することによってやっぱりその辺の市民のですねあるいは市民の信頼を損なうことにな るんじゃないかというようなことで、特定しているわけじゃないんですけど、そういうことで すから、御理解いただきたいと思います。今、部長の方からあれがありました。これ収入役の 設置についても並行してこの 2助役制の所ですねどういうふうになっているかですね。並行し て御答弁いただけないですかね。 〇総務部長(當房公夫) このうち収入役を置いておりますのは鹿児島市だけで、ほかは収入役 は助役が兼務というような形になっております。 〇議長(石井博美) ほかにありませんか。 〇17番議員(野下寛俊) エコノミー症候群になるといけないですからね、先ほどの市長さん の答弁を聴いておりますと、誠にうまく答弁したりするなと感心しております。「条例改正が ない限り収入役は置く必要がある。」という答弁もございました。同僚議員の質疑に対して、 「この提案している条例は助役を 2人置く条例である。」と、誠にこううまく言ってらっしゃ るなあと思いはするんですが、改革は当然必要だと思うんですよ。それはもうこの議員、ここ に座っている議員の皆さん全部そう思っておると思います。それで私が簡単に聴きますので、 - 275 - もう長く答弁要りませんから、簡単に答えてください。理解する能力が不足しておりますので。 収入役、助役 2人体制の期間ですね、期間をどんぐらいに置いておこうという気があるんです か。それから、調査部会の答申に関する先ほど市長さん答弁しておられますけれども、もうそ の調査部会の答申に対して議会の議決が、国会ですかね、国会の議決が変なふうに走った場合、 ということは収入役をまた置かなければならないというふうになった場合には当然法はそのま ま残るわけですから、「この収入役さんはそんな長く置くつもりはない。」と言われても、そ のまま延長して置かれる気があるのかどうか。それと助役 2人今提案されている条例の役割の 明示ですね、1人の助役には何々をさせます。1人の助役には何々をさせます。それができるか どうかですね。それと市長のこの行革に対する取組みと申し上げますか、はっきり申し上げま すれば、これがもし成功しなければいつでも腹をくくるというぐらいの気持ちで取り組んでお られるのかどうかですね。最後に現体制でやってみられて、少々の期間ですよ、それでやっぱ りこのままでは行政改革はいかないから助役もう 1人増やすなり、収入役も入れて 3人、 4人 体制、市長を入れて 4人体制でやっていくというような再提案をする気はないかですね。以上。 〇市長(川野信男) 若干メモがし終わっていないかもしれませんけれども、収入役、助役の期 間、これは再三申し上げておりますとおり、まず収入役につきましては法律の改正を待って制 度の充実を図る。その期間ということを考えております。その期間と言いますのは、今、地方 行政制度調査会が答申がされて、これを国会でいろいろ審議されてくるだろうと思います。こ の中には多分答申どおりにならないものもいくつかあるだろうと思います。答申どおりなるも のもあると、こういうふうに思っております。答申を受けてそれぞれ法律等の改正等をしなけ ればなりませんが、既に、聞くところによりますと、各省庁においては反対をしておるという ような所もあるようでございますので、個別には必ずしもそのすぐ法案に出てこないものもあ るかもしれません、ただこれは私自身の推測、感覚でございますけれども。助役、収入役ある いは出納長などについては早い時期に国会に提出されるだろうと、こういうふうに思います。 ただこの種の話でございますから、現実に人がおりますので、法律が通った、すぐということ にはならないと思いますので、 1つのそうしたことの猶予はできる期間と、こういうようなこ とになりますれば 1年ちょっとから 2年程度になるんじゃないかな。こういうふうに私は推測 として思っておるところでございます。そうしたことを前提として考えた上でいわゆる助役 2 人、収入役1人のうちの1人は、その時点でいわゆる 2人に、 3人が 2人になると、こういうふ うに思っております。さらに、また、今朝ほどの答弁の中でも申し上げました。ずうっと助役 2人もほんとに要るのかということも、実は私自身はほんとにそうなんだろうか。改革という ものが進んでレールに乗ってくれば助役だって 1人でいいじゃないか。収入役の制度がきちっ とすれば、助役というのはどちらかというと市長を補佐する立場でございますから、その補佐 する立場というのはそんな 2人も置く必要はない。あとは部長の所に置いていわゆるきちっと したピラミッドを置けばいいじゃない、ピラミッド型の組織にすればいいじゃないかというこ - 276 - とでございます。それから、助役 2人の役割でございますけれども、今も申し上げましたとお り、この助役 2人制というのはほんとに合併に伴って緊急な対応なんだと、こういうようなこ とでの 2人提案でございます。 1人は改革を推進するために内部担当をということが 1つござ います。それから、もう 1人は、一体化を図るとともに、いわゆる外部担当ということになり ますが、ただ行政組織的にはいわゆる決裁員を置くということになりますので、内部担当と言 いますのは、総務とか、そういう部署を担当する。外部担当というのはいわゆる事業執行を担 当する。こういうような振り分けというものをば考えておるわけでございます。いわゆる事務 担当とか、技術担当という形で助役とか、副知事を置いておる所がありますが、今の仕事の中 で技術とか、事務とか分担できるわけじゃないんです。例えば、土木部の仕事は技術だけかと 言いますと、そういうわけではございません。きちっとそういうような分け方というのは難し いんですけれども、いわゆる決裁区分としてはそういうような分類をする以外に方法はないん で、そういうような対応ということにはなりますが、私は、決裁区分という形だけにとらわれ るなと、業務というのは適材適所、その都度指示してあるいはその都度分担をしてもよろしい と、こういうふうに思っております。例えば、今といいましょうか、旧加世田市では、水道事 業というのは、これは法律上一般のいわゆる土木行政の中から別個になっておりますし、農業 委員会もまた別個でございますけれども、ただ関連がございますので、産業振興と一緒に調整 しなければなりませんので、組織外の組織として産業振興担当の部長にいわゆる農業委員会の ことも面倒を見ろと。それから建設部長に水道のことを、これはもう非常に関連がございます ので、というような別個の組織外の組織を置いておりますので、そうした体制づくりというの はこれからもしていかなければならないと、こういうふうな認識をいたしております。それか ら、行革に対する取組みでございます。ずばり言って私はこれをやるのが私の使命だと思って おります。私がこの 1期 4年間でやらなければならないことは、いわゆる融和と一体化、そし て行革、それを踏まえた上で新しいまちで何ができるかということをばつくり上げていかなけ ればならない。この 3つだと私は思っておりますので、行革は、これなくして私の役割はない。 こういう認識をいたしております。大変失礼いたしました。現行体制で当分やっていって、そ の結果というようなお話で質問だったかと思います。ただどちらがいいかということなんです。 今やらなければ、現行体制でやってしまうと、それがベースになってしまうことの方が私は今 後の改革にむしろブレーキがかかる。今だったら、ああ、合併したんだ。今やらんといかん。 要するにベースが今だったらないんです。2年、3年やりますともうベースが出来上がってしま うとより改善の方策というのは難しいというふうに私は判断をいたしております。 〇17番議員(野下寛俊) 1点だけ聴きます。そんな今の体制で2年も、3年もやれとは言って ないんですよ。6月頃までとか、9月頃までとか、ごく短期間をこの体制でやってみて、その上 で行革がうまくいかんと。だから、助役を一人増やすという考え方はとれないかということな んですよ。 - 277 - 〇市長(川野信男) 手法としてはいくつかあると思います。じゃあ今すぐやらんにゃいかんの かどうかということになりますが、ただ、今、助役も、収入役も欠けておりますので、これは もう正直言いましてこのような状況が長く続くということは大変厳しいといいましょうか、ま た、住民に対していろんな問題が出てくるということも承知をいたしております。もうまずい ろんなことを私が判断する場合に相談をする、もちろん皆さん部長さん以下おりますけれども、 部長さん以下の判断ももちろん大事でございますけれども、総合的に判断をし、助言するのは やっぱり助役であり、収入役でありますので、できるだけ早く必要であるという認識はいたし ておりますが、ただ助役の二人目がじゃあ今すぐでないといかんかどうかということになると、 それはもうおっしゃるとおりでございます。例えば、どっちを先にやるかということでありま すけれども、一体化を進めるという担当助役についてはもうちょっと様子を見てみればいいじ ゃないかというようなことは、それはあり得るかもしれない、それは期間がどう、いつまでと いうことは別といたしまして。ただその時に今ありますこの条例を、何といいましょうか、新 たに出し直しをせんといかん。こういうような問題はあるかと思いますが、今条例を出した上 で執行をというようなことは、これはあり得るかもしれませんが、ただそん時にちょっと私は 懸念いたしますのは、私は助役と、二人の助役は全く対等にしたいと、段階を経てということ になりますと、果たしてそういうことがどうなんだというそれだけの懸念だけでございます。 〇議長(石井博美) ほかに。 〇7番議員(貴島 修) そうだと思う。そうでないと思うだけで結構です。お答えいただきた いんですけれども、もし今の条例が通った場合、システム的にですねその二人助役制が効果が、 その行政改革の効果が上がりそうもないという時には、すぐそれをやめるのか。あるいはその 人、 2つ目ですね、その人がその行政、市長の意にそぐわず、余りその効果がなかったという 時はすぐまた替えられるのかどうか。その効果の上がった、上がらない基準が明確でないとい う理由あたりでですね 4年間突っ走るんじゃないかという懸念があるもんですから、そのあた りのことを、その 2点だけ、システムについて、人についてをお伺いします。 〇市長(川野信男) 若干御質問の趣旨を取り違えておるかもしれませんけれども、私は再三申 し上げておりますのは、助役 2人、収入役 1人、このセットで考えております。収入役につい てはかなり短期間ですよと、こういうようなことを申し上げてきておるわけでございます。そ の短期間の中でさらに、短期間と言いますのは、今 3人体制と言っておりますが、ある時期に なりますと 2人体制になるわけです。その 2人をさらに減らすと、こういうような御趣旨なの かどうかはよく分かりませんが、長期間的に言うと、助役は私は 1人でもいいというのは再三 申し上げました。ただこれはそんな早く 1人というわけにはいかないのかもしれません。それ から、収入役の問題についてはかなり短期間だということは再三申し上げておるところでござ います。効果云々じゃなくて、法律が通り、制度が確立すれば、それで良しと私は判断してお ります。 - 278 - 〇7番議員(貴島 修) 私は今のこの条例のことで聴いているんでありまして、助役定数 2人 するというこの条例のことは聴いているんであります。もう 1回お聴きしますが、この条例が システム的にその行政改革を市長が行われるのにそぐわないと思った時は即また 1人の条例を 出されるのか。あるいは、そのことです。それをですね、そのよく行政の人たちが使いますけ れども、効果が上がった、上がらないの基準が明確じゃないじゃないかと。だから、まだ使う んだというんじゃなく、もう明らかにですね議会の、例えばですよ、この条例が通ったとして、 議会の声あるいは多くの声がそうであった場合は即また今の 1人に戻されるのか。それだけで す。 〇市長(川野信男) 2人制、これは条例上 2人制になって、ずうっと 2人置かんといかんとい う話じゃございませんので、効果がないと判断できれば、それはもう即というふうにお答え申 し上げていいと思います。ただその時はいわゆる、何といいましょうか、任命権者として一般 的に言う首切りのような格好になりますけれども、効果という面では、そのことを私は決して 厭わないというふうに思っています。 〇議長(石井博美) ほかに。 〇19番議員(大迫久光) 先ほどから議論になっているのは、皆さん思っていらっしゃるのは、 おそらくその助役 2人制ということには反対されてないんだと思います。いわゆる収入役をそ のまま維持するのかということで皆さんいろんな質問されているんだと思いますけれども、と にかく助役 2人制においてですね収入役も置くのは財政的なことを考えると非効率的ではない かということなんですよね。それで収入役の仕事と申しますのは、現金の出納及び保管、それ と小切手を振り出すこと。それから有価証券の出納及び保管、それと物品の出納及び保管、現 金及び財産の記録管理を行うこと。支出負担、それと決算を調整し、これを長に提出すること ぐらいだと思うんですよね。そん中でどれをとってもですね指定金融機関がかなり行っている 分野で、おそらくしないといけないというのは決算の調整についてぐらいだと思うんですよね。 そうすると決算の調整については、今財務会計電算システムが構築されておりますので、これ もそれほど手はかからないんだと思います。ですから、そういった意味でほんとに収入役とい うのが必要なんですか。必要ないからほかの市町村も、もう町村は以前から置いてない所はか なりありますけれども、市においても平成16年の11月から助役がこれを兼務できるということ で法改正がされたと思うんですよ。そういったことについてもう 1回お答えいただけますか。 〇市長(川野信男) 収入役の役割、これは法律上明示されております。支出負担行為の確認と いうことがございます。これは具体的には何かと言いますと支払命令を出すかどうかというこ となんです。執行者はこれ支払いを、支出をしなさいと。実際払うかどうか。払うかどうかと いうのは、ただ事務的にじゃあ命令があったから払うよということであれば収入役なんてほん とに要らないんです。ところが、払っていいものなのかどうかという判断、チェックをするの が収入役の役割だと私は思っております。そこがなければ、そういうことはあっちゃいけませ - 279 - んけれども、法令に仮に違反してなくても、ここまでやるべきかどうかということのチェック というのは誰もしないということになります。誰もしないと言えばおかしいですけれども、執 行当局の方がじゃあこれ支払命令、支出命令を出します。それがそのままノーゼロで通ってい いのかどうか。電算は、これは一切チェックはいたしません。問題はそこのことだと思うんで す。だからこそ法律ではいわゆる収入役に対する強い権限を付与しているというふうに私は理 解をいたしております。そのシステムを変えないでおって置かないということだけで果たして いいんだろうかということを、再三申し上げておるのはそうでございます。そしてそのいわゆ るシステムについて、制度については、もう早晩そういう制度ができてくるから、それまでで も遅くはないじゃないか。こういうようなことを申し上げておるわけです。 〇19番議員(大迫久光) ちょっと不思議なことなんですけれども、鹿児島市を除く先ほど言 われたほかの市はその支払判断のチェックは誰がなされるんでしょうかね。できないことはな いと思うんですよ。結局いろんな行政のそういったチェック機能というのはいわゆる監査委員 もしているわけで、非常に監査委員が厳しいチェックをしさえすれば、いろんな意味で行政の そういった財政機能についてもぴしゃっとしたものが構築できると思うんですけれども、その 辺はどう思われますか。 〇市長(川野信男) 全部私が調べておるわけじゃありませんが、ほぼ助役が兼務しておるよう でございます。助役が兼務しておるというのは、助役が、この金出しなさいと命令を出す人が 出納のチェックを、形式的にはできるわけですね。いや、これはおかしいじゃないか。ところ が、人格が 2つはありませんから、自分で命じたものをばチェックするということは現実には 私は難しいと、形式的にはできます。形式的にはできるからそういうことをば法律上はうたっ ております。これは小規模だからいい。大規模だからいかんということじゃありませんけれど も、小規模の所は置かないでもいいというのは、そういう問題というのは小規模の所は他の方 法でチェックがあるだろう。ところが、大規模になると、もうほんとに長がおって、助役がお って、あるいは部長それぞれございます。そっから支出命令が出た時にこれはおかしいじゃな いか。これはもちろん会計の事務当局もいたしますが、最終的に判断する段階になりますとい うと、いわゆる会計の事務当局だけではいかんから、今のようなシステムにしていると思って ます。じゃあ方法はないのかと言いますと、これが法律改正の中でそうした担当をする吏員に 対してはおそらく、何といいましょうか、権限を特別に付与するとか、そういう方法が、私に 言わせれば当然に講ぜられるであろう。そのことによって担保がされるだろう。こういうふう に私は認識をいたしておるところでございます。 〇19番議員(大迫久光) 結局、何と言うんですか、許されているから、法的に問題がないと いうことでそういうシステムが許されているわけですから、10万人以下のまちが今のところは その対象になっていますけど、今後はさらにそれも広がってくるんじゃないですか。今これほ ど財政硬直が言われている時代にやはりそれがほんとに必要かなということが大きな問題だと - 280 - 思うんですよね。ですから、私は、今回の二人助役制は結構だと思います。ですから、収入役 を置くということだけが問題なのであって、それさえ別に何とかされれば、私は、改革とか、 そういった意欲があって、それをしたいということで思っていらっしゃるんですから、誰もそ れに反対する人は、何人かはいるのかもしれませんが、おそらくほとんどの人がそれは構いま せんよと言うはずなんですね。だから、今回どういった結果になるかは分かりませんけれども、 ちょっとやっぱり出し方がまずかったなというような気がいたしております。以上です。 〇議長(石井博美) ほかにありませんか。 〇18番議員(三角勝嘉) 結論を言えば大迫議員とちょっと同様な質問になるかもしれません けれども、今まで何人かの方がいろいろと質問をされましたけれども、合併ということをした のは平成12年の地方分権一括法の中であるわけでございまして、そこには何かというと、やっ ぱり財政の関係だったわけですよ、大きな要因は、私はそうだと把握をしております。そうい うことを考えてみますと、やはり財政が苦しいということが大きな要因の 1つであるわけでご ざいます。そういう関係でこの加世田市を含む各 4町の公債比率、財政力指数、自主財源等の 比率、経常収支比率をずうっと見てみますときに決していい所ではない。財政が非常に厳しい。 これが南さつま市に合併された本当の合併の趣旨でもあったと私は思うわけです。そういうこ とで、昨日でしたか、一般質問でもラスパイレスが98というようなことで非常に人件費も高い。 そして、そういうことで財政が苦しいということであるならば、やはり、助役の二人制という のは私もそんなに反対はしませんけれども、収入役のやっぱり存在というのはもう廃止してい いと。それをチェック機関どうするのかと。それは私は財政課の通った課長、部長クラスを大 体四、五人チームをつくって、支出、収入のチェック機関というのを設置すれば、私はそれで 足りると思うんです。それでどっみち、市長が言われるとおり、新しい法律が出て廃止される 短期間のことであれば、もう短期間置くよりも、今そういうチェックをつくって、そしてそう された方が市民の理解も得られるんじゃないかなあと、私はそう思うんですが、そういうこと で収入役の廃止をする考えはないか。再度私は質問いたします。 〇市長(川野信男) 財政厳しい。もう御承知のとおりでございます。だから、私も改革をしな ければならない。なぜ財政が厳しいか。これは全国的な制度論もありますけれども、やっぱり 我々自身ももっとやるべき改革をやってなかったという反省も私自身もいたしております。そ の中で収入役の問題については、今御提言ございました。いろんなチームをつくって改革をと いうことでございます。もとよりそういう方法でのチェックというのは可能だと思っておりま すが、ただ収入役の業務というのは、 1日何十件、何百件でしょうか、決裁をいたします。そ うした中で今おっしゃったようなチームの中で云々というのは、これは事実的に難しいという ことが 1つと、じゃあこれとこれとこれだけをそこにかけようというそういう選択をするとい う方法も方法論としてはあるかと思いますけれども、果たしてそういうことが具体的に、私は そこまで検討をいたしておりませんでしたので、可能なのかどうか。要は執行部のといいまし - 281 - ょうか、私を含めて支出命令をした人のチェックがきちっとできるかどうか。この 1点に私は かかっておると思います。これが担保できるようなことがあれば、それぞれ御議論があります とおり、置かんでもいいじゃないかと、こういうことになるわけでございますけれども、現在 法律でそうなってないもんですから、なかなか担保できない。それは職員がちゃんとやればい いじゃないかということだけでは、やっぱり収入役がおることによって、何といいましょうか、 抑止効果とか、そういうものは当然あるわけでございますので、その担保システムというのを きちっとしておかなければいかんな。こういうふうに思っております。もちろん国などでは収 入役というそういうシステムはございませんが、これは会計課長という組織を置いております。 ここでは非常に、法律の制度もそうでございますけれども、きちっとしたシステムが出来上が っておりますので、いわゆる法律で大臣のほかに支出を担当するそういう部署が特別あるわけ ではございませんけれども、これはそれぞれのいわゆる何といいましょうか、省庁で行ってお りますが、それなりの制度担保というものがされておるということが前提だと私は認識をいた しております。 〇18番議員(三角勝嘉) どこの町村だったか忘れましたけれども、そういう所をやっている 所があるんです、事実。それで今言われる、経常経費の場合はですねある程度会計の責任者に 責任を持たせて、そこをチェックすればいいわけでありまして、なかなかその辺は難しいでし ょうけれども、こう疑問点が生じた時に、例えば、月に 1回とか、10日に 1回とか、そういう 開いて検討するという方法をやっている所はあるんですよ。そういう所をですねもう少し検討 してみたらどうかと思うんですが、その辺はどうですか。 〇市長(川野信男) やり方については、今おっしゃったとおり、やっていらっしゃる所がある ということでございますが、私も実態をまだ把握しておりませんので、研究はさせていただき たいと、こういうふうに思います。 〇18番議員(三角勝嘉) 最後に質問しますけど、収入役を置かないという考えはもうないん ですかね。もうこれで最後といたします。 〇市長(川野信男) 今、これまでも御答弁申し上げておりますとおり、収入役というのは大変、 チェック機関なんです。このチェック機関を、こんなことを言っちゃいかがでしょうけれども、 私自身にとってはチェック機関がなか方がいいというのは、これはもう気持ちの上では、こん なことを言っちゃいけませんけれども、しかし、その担保というのは制度的にはやっぱり確立 しておくことというのは大事じゃないかなと思います。ただ現実に今、収入役は置いておりま せん。じゃあこの間はどうなんだということでありますが、この間についてはそういうことが ないようにもちろん配慮はいたしておりますけれども、抑止効果とか、そういうものについて、 効果としては分かりませんけれども、ないということがございます。それから、もう 1つ、私 がなぜ法律にこだわっておるかということのもう 1つは、実は合併をいたしましてまだこれか ら17年度の出納機関、 5月までございます。それから、その後ももちろんありますが、今まで - 282 - は同じ法令下でありましても必ずしも支出基準が一緒であったわけじゃないんです。これをど う調整するかということが、これはこれからの課題でもあるんです。例えば、これはもう具体 の話をいたしますと、公債費を出す出し方、各まちによっては私は違うと思います。これが出 していいか、出して悪いか。それぞれ基準は設けておりますが、その基準だって違います。こ の辺をどういうふうに調整するかというような具体の問題がここしばらくは発生しておるとい うふうに思っております。また、そうしたことから、例えば、鹿児島市の場合は決算の不認定 をいたしました。なぜあんなことが出てきたのか。それぞれのまちではそれぞれのまちの基準 に従って適正に執行されたものが、合併した途端に不認定ということでございます。これはそ ういうことはあっちゃいけませんけれども、これは基本的にはそれぞれの市町の中の考え方の 違いだと、こういうふうに思っております。その辺の調整というのはしばらくはしていかなけ れば、不公正というわけじゃありませんけれども、そういう事態というのはしばらくはあるの かな。そういう馴らしというものが必要な時もあるんだという認識もいたしております。 〇議長(石井博美) 発言の申出があります。許可します。 〇総務課長(塩賀千弘) 先ほどの永山議員の御質問に対しまして不足の部分がありましたので、 お答えいたします。労働基準法の第36条第 2項の規定に基づき労働基準法第36条第 1項の協定 で定める労働時間の延長の限度等に関する基準というのが示されております。この基準が 1週 間から 1年間のことで示されているわけですが、 1か月につきましては45時間と、45時間、は い、というふうになっております。この時間を超えて時間外勤務手当を支給していないかとい うことでありますが、短期的には支給している例があります。例えば、今回の選挙に係わる選 挙事務関係では、こう短期的にはこの時間を超えているという事例はあります。以上です。 〇議長(石井博美) ほかにありませんか。 〇10番議員(有村義次) ちょっとダブるかもしれませんけれども、私は助役のですね人事案 件がですね今議会で出るんじゃないかなあというふうに期待しとったわけです。というのは、 市長がおっしゃるように、合併しましてですね仕事がたくさんあるわけですよ。いろんなほん とにもう普通の今までの市政のですね何倍も仕事があってですね、今議会ですぐ私は人事案件 でですね出てくると思っておったんです。そうせんと、ほんと出発の一番忙しい大変な時期で すので、何でそれをされなかったのかなあというふうに今思うわけですよ。かえってそれが市 政の遅滞と言いますかね、いろんな困る局面も出てくるんじゃないということで思っておりま すので、その辺についてどういうふうに考えているのかですね。野下議員の質問と似たような 形になりますけれども、まずそこを伺いたいと思います。それから、あと今後の予定ですね、 こういうことで今大分議会の中でもどっちになるんだろうかということでいろいろ議論がされ ているわけですけれども、これが 2人助役で通って、結局助役、収入役で 3人が体制が通った とした場合には、いつ頃人事案件を出すのかですね。それと逆にこの案件が通んなかったらど うしてもできないということで再度また次の議会にでもですね出してでんかしっくれというこ - 283 - とで、それまで助役、収入役は置かないのか。そういう考えなのかですね。その辺を伺いたい と思います。大事な問題でありますので。 〇市長(川野信男) 今議会になぜ出せなかったかというのは、私はこの条例案が通過したら出 すことを前提に考えております。ただ提出は、今御提案申し上げておるものがいわゆる議決さ れなければ出しようがありませんので、それを待ってということで考えておったわけでござい ます。そこで今議会の一体いつなんだということでありますが、これは議会の日程等もござい ます。議決をいただいた段階でということになりますと、具体的にはやはり年明けの御提案と いうことにせざるを得ないと、こういうふうに思っておりますし、また、議会の最終日が 1月 の確か20日でございますので、20日に議決がいただけるような日程を考慮しながら、議会とも 調整をしながら御提案申し上げたいと、こういうふうに思っておるところでございます。それ から、案件が通らなかった場合の云々と、これは私はそのことを予定していたしておりません ので、案件は通していただくということで前提としておりますので、どうぞその辺についての お答えは、意に食わないかもしれませんけれども、御理解いただきたいと思います。 〇議長(石井博美) ほかにありませんか。 〇13番議員(大原俊博) 以前ですね市長は助役を選ぶ時に旧加世田市の時には水害に強いま ちづくりを形成しないといけないと。自分は総務肌だと。スペシャリストとまでは本人は言わ なかったんですが、そういうニュアンスが伝わってきたんですが、そういう今度は災害に強い スペシャリストを助役として置きたいんだということで北村さんを呼んだと思うんですが、そ の後もやっぱり水害の関係をしっかり確立するためのまた助役を選んでいたと思うんですが、 その総務肌の一番強い市長がですよそれ以上に、この合併後の 3つの議案ですか、外部的な、 内部的なものも含めてですよ 2人もせんないかんかと。これが非常に分からないんですね。そ れは 1人でもですね、 2人でも、自分に付く家来といいますか、それ多いほどいいというのは 分かるんですよ。でも、一度にですね 2人も準備してやらないといけないのかということが思 うのがですね、市民は今度の合併によって行財政改革を非常に望んでいます。特別職は選挙に よって、一般質問でも言いましたけど、74が27名になったと。首長にしても一緒、助役にして もすべてがそういう形になって、それは合併に対して当たり前のように思っているわけですね。 職員に関しましても今マニフェストに載せたこういうこと、給与に関しても考えているだろう し、その辺をですねある意味では今度の行政改革を非常にキャッチフレーズに出した割には行 政改革と逆行した形をとっているというニュアンスに市民はとるだろうと。確かにここ 2日ぐ らい聴いてみたんですが、非常に助役制 2人制というのは、今述べたように、市民はあんまり 対応は、感触は持っていません。先ほどから出ている助役が、 2人いらっしゃる助役が収入役 を兼ねる部分も持っているんだと。そして市長が言う合併後のこの 3つのことですか、職員の 意識改革とか、第三セクの問題とか、権限移譲のことをですね併せ持って二人三脚でやってい くんだと。 2人が、力を合わせて 3人分の力を 2人で出していくんだということがあれば、市 - 284 - 民は素直に、ストレートに理解するだろうと思うわけです。まずそのことから始めるのが今回 公約した市長のですね第一歩目じゃないかあというふうに私は思うんですが、それについては いかがでしょうか。 〇市長(川野信男) 再三申し上げておりますとおり、逆行を断行するために必要なんだと、こ ういうようなことを申し上げております。そして、また、総務関係、事務関係、おまえが一番 詳しいじゃないかと、こういうようなことでございます。もちろん私もかなりの経験を積んで きたと、こういうふうに思っております。ただ今回お願いしておりますのはほんとに具体の問 題というのがあるんだということです。その具体の問題というのは、人事あるいは給与の問題、 組織の問題、組織の問題は 1つの方向性が出ればいいんですけれども、給与の問題については 個々の問題を具体的に調整しなければできない。これは私が今口で言うだけでなくて、だから できていないというのが実態なんです。専門的に中身を詰めていなければ本当にできっこない という、だから、今日のような状況を各地域あるんだと、こういうことでございます。専門的 なそういうスペシャリストを私は配置したいと、こういうふうに思っておるわけでございます。 この給与あるいは手当、いろんな人に係る問題、あるいは、また、民間委譲することに伴って 職員が浮いて参ります。この職員を一体どこにどういうふうにして配置をするのかというよう な問題、ここの具体的な問題がございますので、この問題を、もちろん私もやりますけれども、 私がそういう時間をそれだけに量的に費やするという難しい問題がありますので、そのことを 助役をして、専任の助役をして処理をさしたいと、こういうようなことが御提案の理由でござ います。 〇13番議員(大原俊博) 先ほどからやっぱりそういうスペシャリストといいますか、担当大 臣を国も置いているじゃないかと。でも、担当大臣を置きながらも諮問機関を置き、そしてそ の諮問機関がいろんな調査するためにシンクタンクに、また、総合研究所的な所に依頼するわ けですよね。助役を置いても同じことをすれば、その助役をもうパスしてしまって、シンクタ ンクに、丸投げとよく小泉さんは言われたけど、マスコミから叩かれたけれども、やっぱりそ ういう形をとりながら、助役がさいがも二人いる、いなくていいんじゃないかなあと。いろん な決裁は、判断をして、実行するのは市長ですから、助役が実行できるわけじゃないわけで、 助役に代わるシンクタンクとか、あと諮問機関とか、そういう所にですね外部発注をすればい いことであってですね、内部調整については一人の助役がやっていけばいいわけで、二人も要 らないと私は思うんですが、何か非常にこう小泉さんの真似をしているのかなあという感じが してならないんですね。そしてみんなが質問するんだけど、常にもう平行線で考え方が、スタ ンスがちょっと違いますので、最後はもう結論が、質疑というより、結論を出していかないと しようがないかなあというふうに思いますが、その最初のシンクタンク問題についてはどのよ うにお考えか伺いたいと思います。 〇市長(川野信男) 改革案というのは、シンクタンクなり、あるいは、また、いろんな方法、 - 285 - 審議会とか、意見の場を聴くことが、これはもう当然必要だと思います。ただそれを具体に実 行する実行の手段だということを申し上げておるわけでございます。例えば例をとりますとい うと、組合との折衝、交渉というのがある。おそらくこれは組合の反対しないようなことをす れば、これは簡単に交渉は終わります。大きな改革となれば、これはもう当然に長期間、長時 間のそういうような時間になること、これはもう目に見えておるわけでございます。その場合 に私がそういう時間を割けることが本当にできるかどうか。割けなかったとすれば、もうこれ は言うなりになるよと、こういうようなことが、これは今までされてきたのはほとんどそうい うようなことだったと、こういうふうに思っておるんです。例えば、最近では年末の交渉にい たしましても国やほかの所がやっておるからということである程度 1つの縛りといいましょう か、話の調整というのは進んでくるわけでございますが、今度の合併に伴う調整というのはど こにも例はないんです。どのまちの給料をどういうふうにするか。いつどうするか。どこにも そのいわゆる基準となる所はありません。まさに我がこのまちだけの独特の話であります。そ のことをばじゃあどういうふうにして調整するかということは、これは本当に私は大きな課題 だと、こういうふうに思っております。今、職員のことだけを言いましたけれども、三セクの 問題もそうでございます。それから民間への委譲の問題もそうでございます。民間への委譲の 問題は、委譲して取る民間があるかどうかということでありますが、それに伴っていろんな問 題が、そこに働いておる職員をじゃあどうするのかというようなことなど具体の問題も、そう したことは、これはシンクタンクでやれるわけじゃありません。例えば、旧加世田市の敬老園 も民間に委譲したらいいじゃないかと、これは簡単にシンクタンクをお願いして出たわけです。 じゃあ具体的にこれを実行するとなると、これはもういろんな問題があってまだまだ先に進ん でいないというのが実態でございます。こんなのが今度はたくさんあるんです。いくつもある んです。そうしたものの解決というものを時間を引き延ばしてやればいいかどうかというよう なことと私は関連がある。こういうふうな認識をいたしておるところでございます。 〇13番議員(大原俊博) 助役であろう。シンクタンクであろう。要するに 1つの方向性を決 めてですね、後は行うのは自らの職員が自らの意識でやるわけですね。自らの意識改革がなけ れば、いくら助役が頑張っても、シンクタンクが提言したものを実行しようという形で首長が 言っても進まないわけなんです。矢祭町がさっき話がありましたけれども、一人一人の意識改 革があるんです。一人の総務課長が三役の仕事をするんです。それは首長の背中を見て動いた わけですよね。夜自宅で住民票を発行する。ある方が仕事が終わってから役場に住民票を取り を行ったら開いてなかったと。その会社の上司にお願いして30分か 1時間前に早退して、そし て行ったら、ラッシュに遭ってまた取れなかったと、 5分遅れただけだったんだと。その話が 町長に伝わって、町長は自らずうっと役場で待ってて住民票を発行したわけです。常にこの改 革というのは、いろんな法で縛られるんじゃなくて、自分たちで決めていくことから法を変え ていくんです。法は人なりです。その法に縛られてる意識が非常に市長の話を今まで聴いてて - 286 - 強く感じます。今まで法の中で過ごしてこられた方ですからそういう方面しかないのかなとい うふうに思うんですが、ぜひですね、改革というのは自分の心からまず変えていく。法に縛ら れるんじゃなくて、自分たちが、住民にとって本当に過ごしやすいために法を自分から変えて いこうということが条例という中ではできると思うんですね。ぜひそういうことをですね考え て進めていただきたいなと思うんですが、そのことについてはいかがお考えですか。 〇市長(川野信男) 議会でも何回か答弁申し上げておりますとおり、職員の意識改革、これは 必要だと。そしてそれは住民の、市民の目線を一緒にしなさいと、そういうようなことが大事 だと、こういうようなことを申し上げたつもりです。しかも、また、市民の目、住民の目とい うのは時代によって変わります。去年まではこれでよかったのが、今年はもうそれはだめよと、 こういうものもあると思います。したがって、職員はいつも住民の目線に目を置いて意識改革 をしなければならない。こういうようなことは当然私自身も思っておりますし、私自身が率先 してやらなければならない。こういうふうに思っておりますが、そうした改革をするのには 1 つ、旗振りは私がいたしますけれども、いわゆるコーチが必要なんだと、こういうことであり ます。選手は揃っておりますけれども、コーチを、きちっとしたコーチがいなければ、監督だ けではできませんよと、こういうようなことを申し上げてきたつもりでございます。 〇議長(石井博美) ここで休憩いたします。再開は午後 3時15分といたします。 休憩 午後 3時00分 再開 午後 3時19分 〇議長(石井博美) 再開いたします。引き続き午後 3時半まで休憩いたします。 休憩 午後 3時20分 再開 午後 3時35分 〇議長(石井博美) 再開いたします。 ほかにありませんか。 〇26番議員(室屋正和) 今まで数人の方々が質問をいたしました。市長の思うところは十分 に分かっているつもりではございますけれども、各議員の今までの質問をしましたことを踏ま えまして総括のつもりで質問をいたします。助役の二人体制で収入役を置かないことができな いものか。再度お聴きいたします。また、今会期中に収入役を置かないことを定める条例を提 案することで確認してよろしいか。 2点ほどお聴きいたします。 〇市長(川野信男) 収入役の選任についてでございます。議会でこれまでいろんな御議論がご ざいました。こうした御議論を踏まえて、このことについては今後の課題とさしていただきた いと思います。また、私の今回の任期中は収入役の人事案件は提案しないつもりでございます。 なお、また、収入役の廃止条例につきましては今後事務的な作業をした上で今議会に提案をす - 287 - るよう準備をいたしたいと思います。 〇議長(石井博美) ほかにありませんか。休憩いたします。 休憩 午後 3時38分 再開 午後 3時39分 〇議長(石井博美) 再開いたします。 ほかにありませんか。 [「なし」と呼ぶ者あり] 〇議長(石井博美) 質疑を終わります。ここでお諮りいたします。本件は委員会付託を省略し たいと思いますが、御異議ありませんか。 [「異議なし」と呼ぶ者あり] 〇議長(石井博美) 御異議ありませんので、本件は委員会付託を省略することに決定しました。 討論に入ります。討論はありませんか。 〇6番議員(古木健一) この案件に賛成いたします。今までの審議の過程の中で給与体系、職 員の人数の問題、第三セクターの問題、民間委譲の問題、この 3つが改革の本丸であると。そ のために二人の助役が必要であるということでありましたので、賛成するということでありま す。一部の方しか御存じないことですが、私は加世田市議会時代に何回か助役二人制と収入役 の廃止というのは提案してきましたし、若干審議の過程では論の分かれたところもありました けど、実際上お隣の日置市とか、霧島市というのはその方法をとられて執行に努められており ますので、そのような形になっていくものと先ほど来の質疑を聴いてて確認したところであり ます。二人の助役裁定と、それと収入役は置かないということでありますし、また、先ほど来 とにかく職員をですよね、職員の能力をフルに引き出して発揮してもらいたいということであ りましたので、私もそう思いますし、例えば、一般質問の中でも申し上げましたが、日置の方 は部長は 9人体制で、課長は51名でありますが、本市の場合は13名の部長と76名の課長がおら れますので、こういった方を、その二人の助役がおれば安心だということではなくて、 736名 の職員が一丸となって行政改革に取り組むんだということで頑張っていただきたいと。また、 旧加世田市時代とは違って新しく、新しい部もつくりましたので、そういった部の円滑な運営 がなされることも期待いたしまして賛成討論といたします。終わります。 〇議長(石井博美) ほかにありませんか。 〇23番議員(永山薩男) 本来助役2人制ということについてはものすごく大賛成論者ではあっ たわけですので、賛成という、賛成の立場で討論はいたしますが、質疑の中で答弁されたこと と 180度転換するということは、今後そういう議会に出される議案の中ではそういうことのな いように市長は十分に反省をしていただきたいと思います。信念を持って条例というものは出 すべきだと私は思います。そういった意味からして耐え難きを耐えて賛成します。以上。 - 288 - 〇議長(石井博美) ほかにありませんか。 [「なし」と呼ぶ者あり] 〇議長(石井博美) 討論を終わります。採決に入ります。本件は原案のとおり決定することに 御異議ありませんか。 [「異議なし」と呼ぶ者あり] 〇議長(石井博美) 御異議なしと認めます。したがって、議案第66号、南さつま市助役定数条 例は原案のとおり可決されました。 △ 日程第25 議案第42号 字の区域の変更について 〇議長(石井博美) 次は、日程第25、議案第42号、字の区域の変更についてを議題といたしま す。質疑に入ります。御質疑ありませんか。 [「なし」と呼ぶ者あり] 〇議長(石井博美) 質疑を終わります。本件は産業建設委員会へ付託いたします。 △ 日程第26 議案第58号から △ 日程第29 議案第61号まで 〇議長(石井博美) 次は、日程第26、議案第58号、あらたに生じた土地の確認についてから日 程第29、議案第61号、字の区域の変更についてまでの 4件を一括議題といたします。質疑に入 ります。御質疑ありませんか。 [「なし」と呼ぶ者あり] 〇議長(石井博美) 質疑を終わります。議案第58号から議案第61号までの 4件については産業 建設委員会へ付託いたします。 △ 日程第30 議案第62号 平成17年度南さつま市一般会計補正予算(第 1号) 〇議長(石井博美) 次は、日程第30、議案第62号、平成17年度南さつま市一般会計補正予算 (第 1号)を議題といたします。質疑に入ります。御質疑ありませんか。 〇20番議員(相星二三夫) 35ページ、企画費で工事費が 190万円出ていますが、この内容等 をお願いいたします。 1件でよろしいです。 〇企画課長(有薗章一) お答えいたします。この工事請負費については、日新工業団地内にあ る九州SUNXの第 4工場が11月末に完成しました。また、新たな駐車場整備も終わったため、 それに伴い市の所有地である団地内道路の排水対策を講じる必要が生じたため、側溝及び路面 の一部舗装改修を行うものであります。事業量といたしましては、落とし蓋側溝を一応24セン チから30センチに敷設替えし、延長は59メートル、アスファルト舗装の面積が 218平米であり ます。以上です。 - 289 - 〇20番議員(相星二三夫) 工業団地内の市の所有地分の道路の工事であるようですが、これ は市道としての扱いになるのか。里道としての扱いになるのか。工場自体の負担金が何パーセ ント出ているのか。一般市道の場合は市民が10パーセント負担しますよね。そういうところは どうなっているのか伺います。 〇企画政策部長(上野哲郎) お答えいたします。この土地につきましては日新工業団地で、場 所といたしましては国道 270から常潤高校へ上る道路の左下の方に場所はございます。これの 道路につきましてはいわゆる道路法の道路の市道の認定というものはいたしていないというと ころでございます。負担につきましては市の方で全額負担というふうでお願いしているところ でございます。 〇20番議員(相星二三夫) ただ今のようなことが生じますから市民の方々から非常にいろん な苦情が出るんですね、なぜここを我々が負担しなきゃならんかということが。道路として認 定のない所であれば、それは必要な利用する側が全額をもってやるべきじゃないのじゃないで すか。そこをしっかりとですねしておかないと、今後、道路は会社の従業員が出入りして使用 するは、管理は市がするは、そういった所へ非常に経費の無駄が多いというようなことが考え られますが、その点いかがですか。 〇企画政策部長(上野哲郎) この日新工業団地につきましては市が工業団地を指定いたしまし て企業誘致等を行って産業の振興を図るということで進めてきたところでございます。既設の 側溝につきましてはこの工業団地の工場拡張に伴います以前からの側溝でございまして、これ を造成をした関係で雨水の、上流の方につきましては会社の方で当然にしてございます。この 下流といいますか、その流末におけるところの側溝が今24センチでございますが、これが雨が 多い場合に溢れるというようなこと等々もございます。それから舗装の路面が傷んでおります ということで、これを改修しようということで補正をお願いするものでございます。 〇議長(石井博美) ほかにありませんか。 [「なし」と呼ぶ者あり] 〇議長(石井博美) 質疑を終わります。次へ進みます。 △ 日程第31 議案第63号 平成17年度南さつま市国民健康保険特別会計補正予算(第 1 号) 〇議長(石井博美) 次は、日程第31、議案第63号、平成17年度南さつま市国民健康保険特別会 計補正予算(第 1号)を議題といたします。質疑に入ります。御質疑ありませんか。 [「なし」と呼ぶ者あり] 〇議長(石井博美) 質疑を終わります。次へ進みます。 - 290 - △ 日程第32 議案第64号 平成17年度南さつま市老人保健医療特別会計補正予算(第 1 号) 〇議長(石井博美) 次は、日程第32、議案第64号、平成17年度南さつま市老人保健医療特別会 計補正予算(第 1号)を議題といたします。質疑に入ります。御質疑ありませんか。 [「なし」と呼ぶ者あり] 〇議長(石井博美) 質疑を終わります。次へ進みます。 △ 日程第33 議案第65号 平成17年度南さつま市介護保険特別会計補正予算(第1号) 〇議長(石井博美) 次は、日程第33、議案第65号、平成17年度南さつま市介護保険特別会計補 正予算(第 1号)を議題といたします。質疑に入ります。御質疑ありませんか。 [「なし」と呼ぶ者あり] 〇議長(石井博美) 質疑を終わります。次へ進みます。 △ 日程第34 議案第67号 平成17年度南さつま市一般会計補正予算(第 2号) 〇議長(石井博美) 次は、日程第34、議案第67号、平成17年度南さつま市一般会計補正予算 (第 2号)を議題といたします。質疑に入ります。御質疑ありませんか。 〇23番議員(永山薩男) 使用料及び手数料、68ページです、74万 7,000円と債務負担行為の 1億 7,853万 3,000円なんですけれども、借上料、住宅借上料、協定書が、最初の段階でどう いう協定書が出されたのか。写しを配布していただきたいと。 〇議長(石井博美) 休憩いたします。 休憩 午後 3時52分 再開 午後 4時19分 〇議長(石井博美) 再開いたします。 〇23番議員(永山薩男) 今読み上げた協定書をなぜ公表できないのか。なぜ写しを配布でき ないのか。根拠法令並びに条例を出してほしい。それと土地は甲の所有地なのかどうかという ことですね。結局30年間は、30年間は再延長ができるわけですけれども、債務負担行為は20年 間ということで行うわけですが、契約上更新を考えない債務負担行為というふうに解釈するの かということ。並びに74万 7,000円が入るということで、支出も74万 7,000円なんですけれど も、入居状況についてどういう方法で締結する、いわゆる 1月相手方に支払う時から歳入欠陥 に陥る心配はないのかということ。以上。 〇市長(川野信男) 協定書の資料の配布でございますけれども、これは議会のルールがあると 思いますので、議会のルールに従いたいと思います。 〇議長(石井博美) 暫時休憩します。 - 291 - 休憩 午後 4時22分 再開 午後 4時23分 〇議長(石井博美) 再開いたします。 〇建設部長(山下和隆)それでは、お答えを申し上げます。若干詳細にこの御質問の内容ちょっ と把握をしなかったんで、 3点ほどお答えを申し上げます。土地については現在甲の所有とな っております。会社の所有となっております。それから、歳入欠陥はということでございます が、現在3月1日入居に向けて公募をかけております状況でございますし、今後とも空き住宅が ないように取り組んでいくということで現在は歳入の欠陥というのは考えておりません。それ から、20年の債務負担の件でございますが、現在借地借家法の関係で最長20年ということでご ざいましたので、債務負担については20年の債務負担ということで計上さしていただいたとこ ろでございます。 〇23番議員(永山薩男) うちの議会と違うみたいですね、はっきり言ってですね。というこ とは、 1個人では取るということはないですけれども、議会で諮らなければならないというの はものすごい大きい問題、ということは、 1つの資料をするにしても議会、議長を通してしさ えすればいいという解釈でどんどんやっています、どこの町村も。市は別かわかりません。だ から、事務局長も言われたことも理解しますけれども、すべて休会中も、この資料が欲しい。 議長お願いしますと言っても、本会議に諮らなけりゃならないとなれば大変なことになるんじ ゃないかと思うんです。今、市長が言われましたように、議会、ここのルールらしいですから、 尊重しますけれども。だから、最初の質問の時にそういうことで議長資料をお願いしますとい うことだったんですけど、皆さんがノーと言うか、イエスと言うかわかりませんけれども、し かし、 1億 7,000万の債務負担行為をするのに、今読み上げた内容でペラペラということで、 今言うように、計画概要、内容、内訳ですね、やっぱり知る必要はあると思いますよ。そうい った意味合いからもう 1回お願いしますけれども、資料を必要としますので、皆さんに諮って いただきたいと思います。 〇議長(石井博美) 暫時休憩いたします。 休憩 午後 4時26分 再開 午後 4時28分 〇議長(石井博美) 再開いたします。 協定書に関しての資料は要求いたしますので、後日配布をいたしたいと思います。 ほかにありませんか。 [「なし」と呼ぶ者あり] 〇議長(石井博美) 質疑を終わります。次へ進みます。 - 292 - △ 日程第35 予算特別委員会の設置、付託及び委員の選任について 〇議長(石井博美) 次は、日程第35、予算特別委員会の設置、付託及び委員の選任についてを 議題といたします。お諮りいたします。議案第62号、平成17年度南さつま市一般会計補正予算 (第1号)、議案第63号、平成17年度南さつま市国民健康保険特別会計補正予算(第1号)、議 案第64号、平成17年度南さつま市老人保健医療特別会計補正予算(第1号)、議案第65号、平 成17年度南さつま市介護保険特別会計補正予算(第1号)、議案第67号、平成17年度南さつま 市一般会計補正予算(第2号)の議案5件については、13人の委員をもって構成する予算特別委 員会を設置し、これに付託して審査したいと思いますが、御異議ありませんか。 [「異議なし」と呼ぶ者あり] 〇議長(石井博美) 御異議なしと認めます。したがって、議案第62号、議案第63号、議案第64 号、議案第65号、議案第67号の議案 5件は、13人の委員をもって構成する予算特別委員会を設 置し、これに付託して審査することに決定しました。ただ今設置されました予算特別委員会の 委員に、委員会条例第 7条第 1項の規定により、清水春男議員、若松正伸議員、下釡清和議員、 平石一善議員、諏訪昌一議員、古木健一議員、貴島 有村義次議員、園田 修議員、南 敏子議員、新澤廣美美議員、 豊議員、小園藤生議員、大原俊博議員、以上13人の議員を指名したいと 思いますが、御異議ありませんか。 [「異議なし」と呼ぶ者あり] 〇議長(石井博美) 御異議なしと認めます。したがって、ただ今指名しました13人の議員を予 算特別委員会の委員に選任することを決定しました。ここで予算特別委員会の正・副委員長互 選のため休憩いたします。委員の方は第 1委員会室で特別委員会を開いていただきたいと思い ます。休憩いたします。 休憩 午後 4時38分 再開 午後 4時43分 〇議長(石井博美) 再開いたします。 予算特別委員会の正・副委員長互選の結果を報告いたします。委員長に小園藤生議員、副委 員長に古木健一議員がそれぞれ互選されました。以上で報告を終わります。 △ 日程第36 南さつま市農業委員会委員の推薦について 〇議長(石井博美) 次は、日程第36、南さつま市農業委員会委員の推薦についてを議題といた します。 農業委員会等に関する法律第12条の規定に基づく議会推薦の農業委員 3人を推薦されたい旨 市長から通知を受けています。議会推薦の農業委員は 3人とし、議長が指名することにしたい - 293 - と思いますが、御異議ありませんか。 [「異議なし」と呼ぶ者あり] 〇議長(石井博美) 御異議なしと認めます。したがって、議会推薦の農業委員は 3人とし、議 長が指名することに決定しました。お諮りします。農業委員として大坪和子氏、下屋 悟氏、 仮屋美恵子氏を推薦したいと思いますが、御異議ありませんか。 [「異議なし」と呼ぶ者あり] 〇議長(石井博美) 御異議なしと認めます。したがって、農業委員として大坪和子氏、下屋 悟氏、仮屋美恵子氏を推薦することに決定しました。 以上で本日の日程はすべて終了いたしました。 ここで念のため申し上げます。明日から平成18年 1月19日までは、各委員会の審査、事務整 理及び年末年始休暇のため休会し、 1月20日に最終本会議を開きます。 本日はこれで散会いたします。 散 会 午後 4時45分 - 294 - 第 2回南さつま市議会定例会会議録(第 6日目) 1.開 会 日 時 平成18年 1月20日(金)午前10時 1.議 事 日 程 (第 6号) 〇開 日程第 1 日程第 2 議 議案第42号 字の区域の変更について 議案第58号 あらたに生じた土地の確認について 日程第 3 議案第59号 字の区域の変更について 日程第 4 議案第60号 あらたに生じた土地の確認について 日程第 5 議案第61号 字の区域の変更について 日程第 6 日程第 7 日程第 8 日程第 9 日程第10 産業建設委員長報告、 質疑、討論、表決 議案第62号 平成17年度南さつま市一般会計補正予算 (第 1号) 議案第63号 平成17年度南さつま市国民健康保険特別会 計補正予算(第 1号) 議案第64号 平成17年度南さつま市老人保健医療特別会 予算特別委員長報告、 計補正予算(第 1号) 質疑、討論、表決 議案第65号 平成17年度南さつま市介護保険特別会計補 正予算(第 1号) 議案第67号 平成17年度南さつま市一般会計補正予算 (第 2号) - 295 - 日程第11 議案第68号 南さつま市収入役を置かない条例 日程第12 議案第69号 南さつま市助役の選任について 日程第13 議案第70号 南さつま市助役の選任について 一括上程、説明、質疑、 付託省略、討論、表決 閉会中の継続調査について 日程第14 〇総務委員会所管分 申 出 書 〇文教厚生委員会所管分 〇産業建設委員会所管分 〇閉 会 1.本日の会議に付した事件 〇議事日程のとおり - 296 - 1.会議に出席した議員(26名) 1番議員 清 水 春 男 2番議員 若 松 正 伸 3番議員 下 釡 清 和 4番議員 平 石 一 善 5番議員 諏 訪 昌 一 6番議員 古 木 健 一 7番議員 貴 島 8番議員 南 修 9番議員 新 澤 廣 美 11番議員 園 田 敏 子 10番議員 有 村 義 次 豊 12番議員 小 園 藤 生 13番議員 大 原 俊 博 14番議員 上 園 邦 丸 16番議員 下 野 認 17番議員 野 下 寛 俊 18番議員 三 角 勝 嘉 19番議員 大 迫 久 光 20番議員 相 星 二三夫 21番議員 髙 倉 正 文 22番議員 山 下 美 岳 23番議員 永 山 薩 男 24番議員 井 料 健 造 25番議員 柳 元 拓 夫 26番議員 室 屋 正 和 27番議員 石 井 博 美 1.会議に欠席した議員(1名) 15番議員 鳥 居 亮 幸 1.会議に出席した事務局職員(4名) 事 務 局 長 久保薗 秀 徳 議 事 係 長 金 田 鶴 見 書 仮 屋 書 記 井 上 喜 詞 記 廣 1.法第 121条による会議に出席した説明員(19名) 市 長 川 野 信 男 教 長 村 田 秀 孝 総 務 部 長 當 房 公 夫 企画政策部長 上 野 哲 郎 市民福祉部長 柴 田 達 朗 産業振興部長 寺 園 和 博 建 長 山 下 和 隆 教 長 下 西 公 一 消防本部消防長 下 舞 辰 巳 笠 沙 支 局 長 坂 上 広 美 大 浦 支 局 長 上 坪 重 彦 坊 津 支 局 長 中 村 澄 哉 金 峰 支 局 長 東久保 嵩 総務部総務課長 塩 賀 千 弘 総務部財政課長 山 口 力 三 産業振興部農林 放生会 設 部 育 育 部 隆 水 産 課 長 建設部道路河川 課 長 樋 渡 千 昭 建設部建築住宅 課 - 297 - 長 橋 口 和 行 会 計 課 長 辻 敬 子 - 298 - △ 開 議 午前10時00分 〇議長(石井博美) ただ今から本日の会議を開きます。 △ 日程第 1 議案第42号から △ 日程第 5 議案第61号まで 〇議長(石井博美) 日程第 1、議案第42号、字の区域の変更についてから日程第 5、議案第61 号、字の区域の変更についてまでの 5件を一括議題といたします。産業建設委員長の報告を求 めます。 [若松正伸産業建設委員長登壇] 〇産業建設委員長(若松正伸) 産業建設委員会の報告をいたします。 本委員会では、去る12月22日の本会議で付託になりました議案第42号、議案第58号、議案第 59号、議案第60号及び議案第61号の議案 5件を 1月10日に審査いたしました。 それでは、審査の概要と結果について報告いたします。 議案第42号、字の区域の変更についてを申し上げます。 補足説明では、上白樫野の84筆とその区域に隣接介在する道路市有地の全部と下白樫野の79 筆とその区域に隣接介在する道路市有地の全部を中白樫野に変更しようとするものとの補足説 明があり、この件に関しては、質疑、討論はなく、採決の結果、議案第42号は全員異議なく原 案のとおり可決すべきものと決定をいたしました。 次に、議案第58号、あらたに生じた土地の確認について、議案第59号、字の区域の変更につ いて、議案第60号、あらたに生じた土地の確認について、議案第61号、字の区域の変更につい ては関連した議案でしたので、一括して審査いたしましたので、一括して申し上げます。 質疑では、これまでの取扱いと今後の所有権について質しましたところ、取扱いとしては、 県と漁協が埋立てをし、漁協については漁船の修繕等に使用しており、旧加世田市として行政 区域内の土地として編入をされなかったものとのことでありました。 また、所有権につきましては、本議会において確認後、県に報告をし、その後登記がなされ、 鹿児島県あるいは加世田市漁協の所有権が確定するとのことでございました。 以上が質疑の主なものであります。 討論はなく、 1件ずつ採決の結果、いずれの議案も全員異議なく可決すべきものと決定をい たしました。 以上で産業建設委員会の報告を終わります。 〇議長(石井博美) 質疑に入ります。ただ今の委員長報告に対し御質疑ありませんか。 [「なし」と呼ぶ者あり] 〇議長(石井博美) 質疑を終わります。討論に入ります。討論はありませんか。 [「なし」と呼ぶ者あり] - 299 - 〇議長(石井博美) 討論を終わります。採決に入ります。 1件ずつ採決いたします。まず、議 案第42号、字の区域の変更についてをお諮りいたします。本件に対する委員長報告は原案可決 であります。委員長報告のとおり決定することに御異議ありませんか。 [「異議なし」と呼ぶ者あり] 〇議長(石井博美) 御異議なしと認めます。したがって、議案第42号は原案のとおり可決され ました。 次は、議案第58号、あらたに生じた土地の確認についてをお諮りいたします。本件に対する 委員長報告は原案可決であります。委員長報告のとおり決定することに御異議ありませんか。 [「異議なし」と呼ぶ者あり] 〇議長(石井博美) 御異議なしと認めます。したがって、議案第58号は原案のとおり可決され ました。 次は、議案第59号、字の区域の変更についてをお諮りいたします。本件に対する委員長報告 は原案可決であります。委員長報告のとおり決定することに御異議ありませんか。 [「異議なし」と呼ぶ者あり] 〇議長(石井博美) 御異議なしと認めます。したがって、議案第59号は原案のとおり可決され ました。 次は、議案第60号、あらたに生じた土地の確認についてをお諮りいたします。本件に対する 委員長報告は原案可決であります。委員長報告のとおり決定することに御異議ありませんか。 [「異議なし」と呼ぶ者あり] 〇議長(石井博美) 御異議なしと認めます。したがって、議案第60号は原案のとおり可決され ました。 次は、議案第61号、字の区域の変更についてをお諮りいたします。本件に対する委員長報告 は原案可決であります。委員長報告のとおり決定することに御異議ありませんか。 [「異議なし」と呼ぶ者あり] 〇議長(石井博美) 御異議なしと認めます。したがって、議案第61号は原案のとおり可決され ました。 △ 日程第 6 議案第62号から △ 日程第10 議案第67号まで 〇議長(石井博美) 次は、日程第 6、議案第62号、平成17年度南さつま市一般会計補正予算 (第1号)から日程第10、議案第67号、平成17年度南さつま市一般会計補正予算(第2号)まで の 5件を一括議題といたします。予算特別委員長の報告を求めます。 [小園藤生予算特別委員長登壇] 〇予算特別委員長(小園藤生) それでは、予算特別委員会の報告をいたします。 - 300 - 本特別委員会では、去る12月22日の本会議で付託になりました議案第62号、議案第63号、議 案第64号、議案第65号及び議案第67号の計 5件を 1月13日に審査いたしました。 それでは、審査の概要と結果につきまして御報告いたします。 まず、議案第62号、平成17年度南さつま市一般会計補正予算(第 1号)につきまして質疑の 主なものを申し上げます。 歳出では、2款総務費、6目企画費の工事請負費 190万円につきまして、企画費で組む理由と 誘致企業に対して市として整備する線引きはあるのかとの質疑については、当初の日新工業団 地の整備を企画課で組んだ経緯を踏まえ今回企画費で対応した。また、市道ではないが、市有 地であり、工業団地内の共有施設との位置付けから、排水路、路面等の整備を行うものであり、 線引きについてはあくまでも工業団地という中での整備ということであるとの答弁がありまし た。 4款衛生費、1目保健衛生費の老人医療特別会計への拠出金 2,775万 3,000円の増の内容はと の質疑については、17年度の旧加世田市の当初予算編成時には、16年度より受給者数が減って おり、 4.2パーセント減で計上したが、実際には 1.6パーセント伸びてきている状況である。 また、医療費支給費も 3.1パーセント減を見込んでいたが、22.9パーセント伸びている状況で あるので、今回補正をお願いしたとの答弁がありました。 6款農林水産業費、3目農業振興費の補助金 539万 6,000円について、その詳細はとの質疑に ついては、 339万 6,000円が原油価格高騰対応施設園芸省エネルギー対策事業で原油価格高騰 への補助金であり、マンゴーが 2地区、坊津地区の菊と合わせて 3地区が対象である。残り 200万円については、農業総務費100万円を振興費へ組替え、残り100万円については、農業後 継者自立支援事業で新たに金峰地区の 1名の後継者がトラクター等の購入に伴い、事業費の 2 分の 1あるいは上限が 100万円ということで、その額を助成するものであるとの答弁がありま した。 7款商工費、2目商工振興費の補助金 155万 2,000円について、商工振興資金の内容はとの質 疑については、旧金峰町、大浦町において実施していた融資制度を新市に引継ぎ、南さつま市 全体を対象にしたことで補正するものである。この制度は、南さつま市商工振興資金利子制度 補助交付要綱に基づき、補助金は単年度限りで、補助率が融資を受けた金額の 2パーセント以 内とし、 1事業の補助金額が50万円を限度として商工業者の振興を図るということであるとの 答弁がありました。 8款土木費、7目都市再生整備費の 180万 1,000円の中で公認申請の内容とメリットについて はとの質疑に対し、JFA(日本サッカー協会)の公認を得るための人工芝サッカー場 2面分 の経費で、コートの下地の時、完成の時、計 2回の検査費用 117万 1,000円、完成後の公認料 として 2面で約63万円を計上している。また、メリットについては、2005年 7月現在で全国に 21箇所の公認人工芝サッカー場があるが、公認を得ることで日本サッカー協会主催のプロサッ - 301 - カー試合や全国的な公式試合ができ、海浜公園サッカー場と併せて全国へのアピール性を高め ることができるとの答弁がありました。 10款教育費、 2目文化財産費 230万円について、鉄塔建設に伴い春ノ山遺跡自体を破壊する おそれはないのかとの質疑に対し、鉄塔建設においては深く掘削されるが、遺跡は 2メートル から 3メートルの間にあるととらえており、必要な部分だけ発掘調査し、保存活用していくと いうことで、遺跡が破壊されることはないと考えているとの答弁がありました。 同じく教育費の 1目学校保健体育費20万円 5,000円で業務委託料の詳細はとの質疑について は、登下校時の幼児・児童・生徒の安全確保が最大課題ととらえ、子ども安全の日を設定し、 その日を中心に市民ぐるみの気運を醸成していくために 200本ののぼり旗を作成し、 1校 6本 程度、小学校22校、中学校 8校及び 3園に配布し、活用を図りたいとの答弁がありました。 次に、歳入については、14款財産収入 122万円の内訳はとの質疑に対しては、県が実施する 万之瀬川基幹河川等事業における網揚中央橋の架替工事に伴うもので、万世特攻平和祈念館の 用地一部貸付け及び売却の収入である。仮設道路分の貸付収入が18年 1月分と 2月分合計 6万 1,000円、県への用地売却分 122万円となっているとの答弁がありました。 以上が質疑の主なものでありました。 討論はなく、採決の結果、議案第62号は全員異議なく原案のとおり可決すべきものと決定し ました。 次に、議案第63号、平成17年度南さつま市国民健康保険特別会計補正予算(第 1号)につい て質疑の主なものを申し上げます。 歳出の 2款保険給付費で 4項出産育児諸費及び 5項葬祭諸費の内訳はとの質疑については、 出産育児一時金については、今後11月から 3月までの23人分 690万円を見込み、不足分 210万 円、葬祭費については、11月から 3月までの 245人分 490万円を見込み、不足分99万 6,000円 を今回補正するものであり、旧金峰町が一人 2万 4,000円ということで 6,000円の端数が生じ ているとの答弁がありました。 以上が質疑の主なものでありました。 討論はなく、採決の結果、議案第63号は全員異議なく原案のとおり可決すべきものと決定し ました。 次に、議案第64号、平成17年度南さつま市老人保健医療特別会計補正予算(第 1号)につい て申し上げます。 本件については、質疑、討論はなく、採決の結果、議案第64号は全員異議なく原案のとおり 可決すべきものと決定しました。 次に、議案第65号、平成17年度南さつま市介護保険特別会計補正予算(第 1号)について質 疑の主なものを申し上げます。 一般管理費の業務委託料 417万 9,000円の詳細及び歳入はとの質疑については、歳出の委託 - 302 - 料については、介護保険法が改正され、18年 4月から施行される部分の電算システム改修費用 407万 4,000円、地域密着型介護サービス等の事業所の指定などに係る台帳システム購入費10 万 5,000円を計上したもので、対象事業費の 2分 1、基準額あるいは基準金額の 2分の 1のい ずれか低い方ということで 269万 8,000円が国庫補助金となるが、旧笠沙町が既に51万円計上 しており、差額分 218万 8,000円を今回補正するものであるとの答弁があった。 以上が質疑の主なものでありました。 討論はなく、採決の結果、議案第65号は全員異議なく原案のとおり可決すべきものと決定し ました。 次に、議案第67号、平成17年度南さつま市一般会計補正予算(第 2号)について質疑の主な ものを申し上げます。 まず、補足説明があり、旧金峰町では、町有地を活用して、地域の活性化、定住化を目指し、 施設などの設計、建設、維持管理などに民間の資金とノウハウを活用することで効率的かつ効 果的な公共サービスの提供を図る目的から、借上型市営住宅の建設を目指し、弓場建設との間 で協定書を取り交わし、現在工事が進められている。また、工事完成時期が 2月末となってお り、契約の相手側から 3月 1日に物件の引渡しの申出がなされ、協定書の遵守の必要性、工事 完成後に新築空き家が生じることの是非並びに入居者募集期間等を検討した結果、 3月 1日か らの入居がふさわしいとの判断をしたとの説明がなされました。 質疑では、満室の家賃収入が74万 7,000円で、弓場建設に毎月支払う金額が74万 7,000円、 入居入替え時の空き部屋が生じた場合の負担は入居者が払うのかという質疑については、今回 の補正は 3月の一月分であり、その後退去から入居に伴う間に空き部屋が生じれば、その損失 は市が補填し、入居者の負担はない。したがって、退去から入居までの期間が長引くと市がそ の家賃を支払っていくというリスクがあるため、空き部屋が生じないように、退去予定日の事 前報告や入居が速やかに行えるように対処していきたいとの答弁がありました。 長期的に20年、そして10年の更新ができるということだが、30年後はどうなるのかとの質疑 に対しては、20年後契約が終わり、その後10年は更新できるとある。仮に更新し、30年まで契 約した場合でも、その後は契約をしないということが前提である。30年後は弓場建設が所有す る賃貸住宅となるとの答弁がありました。 固定資産税はどのくらいを見込んでいるのかとの質疑については、約 111万程度を見込んで いるとの答弁がありました。 以上が質疑の主なものであります。 討論はなく、採決の結果、議案第67号は全員異議なく原案のとおり可決すべきものと決定し ました。 以上で予算特別委員会の報告を終わります。 〇議長(石井博美) 質疑に入ります。ただ今の委員長報告に対し御質疑ありませんか。 - 303 - [「なし」と呼ぶ者あり] 〇議長(石井博美) 質疑を終わります。討論に入ります。討論はありませんか。 [「なし」と呼ぶ者あり] 〇議長(石井博美) 討論を終わります。採決に入ります。 1件ずつ採決いたします。まず、議 案第62号、平成17年度南さつま市一般会計補正予算(第 1号)をお諮りいたします。本件に対 する委員長報告は原案可決であります。委員長報告のとおり決定することに御異議ありません か。 [「異議なし」と呼ぶ者あり] 〇議長(石井博美) 御異議なしと認めます。したがって、議案第62号は原案のとおり可決され ました。 次は、議案第63号、平成17年度南さつま市国民健康保険特別会計補正予算(第 1号)をお諮 りいたします。本件に対する委員長報告は原案可決であります。委員長報告のとおり決定する ことに御異議ありませんか。 [「異議なし」と呼ぶ者あり] 〇議長(石井博美) 御異議なしと認めます。したがって、議案第63号は原案のとおり可決され ました。 次は、議案第64号、平成17年度南さつま市老人保健医療特別会計補正予算(第 1号)をお諮 りいたします。本件に対する委員長報告は原案可決であります。委員長報告のとおり決定する ことに御異議ありませんか。 [「異議なし」と呼ぶ者あり] 〇議長(石井博美) 御異議なしと認めます。したがって、議案第64号は原案のとおり可決され ました。 次は、議案第65号、平成17年度南さつま市介護保険特別会計補正予算(第 1号)をお諮りい たします。本件に対する委員長報告は原案可決であります。委員長報告のとおり決定すること に御異議ありませんか。 [「異議なし」と呼ぶ者あり] 〇議長(石井博美) 御異議なしと認めます。したがって、議案第65号は原案のとおり可決され ました。 次は、議案第67号、平成17年度南さつま市一般会計補正予算(第 2号)をお諮りいたします。 本件に対する委員長報告は原案可決であります。委員長報告のとおり決定することに御異議あ りませんか。 [「異議なし」と呼ぶ者あり] 〇議長(石井博美) 御異議なしと認めます。したがって、議案第67号は原案のとおり可決され ました。 - 304 - ここでお諮りいたします。お手元に配布のとおり、市長から議案第68号、議案第69号及び議 案第70号の 3件が提出されています。これを日程に追加し議題としたいと思いますが、御異議 ありませんか。 [「異議なし」と呼ぶ者あり] 〇議長(石井博美) 御異議なしと認めます。したがって、議案第68号、議案第69号及び議案第 70号の 3件を日程に追加し議題とすることに決定しました。 △ 日程第11 議案第68号から △ 日程第13 議案第70号まで 〇議長(石井博美) それでは、日程第11、議案第68号、南さつま市収入役を置かない条例、日 程第12、議案第69号、南さつま市助役の選任について及び日程第13、議案第70号、南さつま市 助役の選任についての 3件を一括議題といたします。提案理由の説明を求めます。 [川野信男市長登壇] 〇市長(川野信男) それでは、本日提案いたしました議案について御説明を申し上げます。 まず、議案第68号、南さつま市収入役を置かない条例について御説明を申し上げます。 本議案は、複雑多岐にわたる市政の課題に迅速かつ的確に対応するため助役を二人制とし、 収入役を廃することとしたことから、地方自治法第 168条第 2項ただし書の規定に基づき提案 するものであります。 次に、議案第69号及び議案第70号、南さつま市助役の選任については、南さつま市助役に相 星完治氏及び坂口二郎氏を選任したいので、地方自治法第 162条の規定により議会の同意を求 めようとするものであります。 なお、両氏の経歴につきましては、お手元に配布してあります資料のとおりでございますの で、よろしくお願い申し上げます。 以上で本日提案いたしました議案第68号から議案第70号までの提案理由の説明を終わります が、詳細につきましては関係部長から説明をさせますので、よろしく御審議くださいますよう お願い申し上げます。 〇総務部長(當房公夫) それでは、議案第68号、南さつま市収入役を置かない条例の詳細につ いて御説明を申し上げます。 この条例は、第 1条におきまして地方自治法の規定に基づき収入役を置かないことを規定し、 第 2条では収入役の事務を兼掌する者は市長の指定する助役とすることを規定し、さらに第 3 条では助役に事故がある場合等には市長が収入役の事務を兼掌することを定めるものでありま す。また、附則第 1項ではこの条例の施行日を 4月 1日としております。これは収入役を廃す ることによりまして南さつま市収入役となっております口座名義を改める必要がありますが、 これに伴いまして対外的には国あるいは県の関係機関等において公金の送付先の変更等の所要 - 305 - の事務をしていただく必要があり、即時施行いたしますと十分な周知期間が確保できないため、 事務手続等に不都合が生じることとなります。とりわけ社会保険庁におきましては口座の変更 等の場合にはおおむね 3か月程度前には変更なった旨を通知するよう依頼されております。ま た、市役所内部におきましても口座名義を変更したことにより規則、規程等の例規の改正など が必要となりますことから、これらを考慮して平成18年 4月 1日施行といたしたところであり ます。なお、 3月31日までの間は会計課長が引き続き収入役の職務を代理することとなります。 さらに、附則第 2項以下につきましては、この条例の施行に伴いまして、議案資料の新旧対照 表の方に13ページから14ページにもありますとおり、改正を必要とする条例の所要の改正を行 うものでございます。 以上で南さつま市収入役を置かない条例の詳細説明を終わります。 〇議長(石井博美) 質疑に入ります。御質疑ありませんか。 〇23番議員(永山薩男) 私は初心忘るべからずちゅう言葉が好きで、今度選挙公約の冒頭に も掲げたんですけれども、市長は初心貫徹ちゅう言葉をどういうふうに思っていらっしゃるか ですね。12月20日、ちょうど 1か月前ですけれども、10名近い人が 2名制はいいけれども、収 入役を廃止しなさいちゅうことで、そうじゃないんだと。地域の融和が大事だから、収入役も 要るんだと、助役はどうしても二人要るんだということで、ある方がもしということがあった らという質問した時も、あなたはもしちゅうことはないんだと、通していただけるから出して いるんだというですね。それをわずか昼食時間の間に収入役を廃止するので、この条例を通し てくれと、それまで質問した議員は何だったんだろうかなと思うんですよね。しかるべき徹し 方というのが政治家としてあるんじゃないかと思うんです。でなければ、小泉さんみたいに、 参議院でも否決されて、解散して国民に真を問う。あなた自身も12月20日よしんば否決された としても、再議に付して市民に真を問うということ、それぐらいの政治信念というのはないん だろうかと私は思いましたですね、残念なことですけれども。それぞれに攻める側と守る側言 い方はあると思います。我々は評論家的質問しかしないかもわかりません。しかしながら、一 番あなたが大事だと思われる助役のことに関してですね、議会があれほどまでに行財政改革を 考えたときに収入役を廃止しなさいと言ったにもかかわらず、しないんだということを答弁さ れてきたわけですよ。そして通してくれるんだということ。通ると思って出しているんだと。 それを我々議員に対して何の御相談もなく、昼休み誰と相談されたかは、四者でされたか、三 者でされたかは構いません。しかし、実際質問をしていったのは議員じゃないですよ。議員が 市民レベルを声で、目線でものを言って質問したんじゃないかと思うんですけれども、市長の 初心というものはどういうものなのか。それと自分がお出しになる議案ちゅうものに対する政 治信念をどういうふうに思っていらっしゃるのか。 〇市長(川野信男) 収入役の廃止の議案は今出しました。助役二人制は前に出しました。今と 言いますのは、提案申し上げましたのは18日でございます。いろいろ議会で議論をあった。そ - 306 - うした議論を踏まえた上で今回の提案に至ったわけでございます。議会の意向を忖度するとい うこと、これもまた選択肢の 1つだと私は思っております。政治信念はということでございま すが、私は助役の二人制、このことについては融和を図るために、また、新しい市が合併する ためにいろんな課題が残っておるので、それを図るために、早急に一体化を図るために助役は 二人制が必要である。こういうようなことを申し上げておったわけでございます。収入役につ きましては国の方針が既にいろんな議論はされております。将来的に収入役を廃止するといい ましょうか、既に10万人以下の都市については置かなくてもいいと、こういうふうになってお りますけれども、ただ若干まだ手続的な面といいましょうか、法制的に担保がされてないので、 その間はぜひ置きたいと、こういうようなことを申し上げておったわけでございますが、議会 でのいろんな議論もありましたので、いわゆる収入役を廃止することに伴って諸々のことが生 ずる。そのことをば何らかの形で従来の収入役がおる時に担保されたことをばきちっと担保で きるようなシステムを考えなければいかない。そのために、今日先ほど総務部長からも答弁も ございましたけれども、若干制度なり体制的なものの整理が必要でございますので、新たな収 入役の問題の整理については 4月 1日をもって対処したいと、こういうふうに申し上げたわけ でございます。若干収入役の廃止に係わる国の制度等も考慮しなければなりませんけれども、 その間の問題については内部的に何らかの方法で担保できるようにいたしたいと、こういうこ とから今回収入役を廃止する条例案を提案をいたしたわけでございます。これは私の政治信念、 最初に申し上げたこととは若干違うかもしれませんけれども、方向としてはそれは担保できる 方向を最大限守っていきたいと、こういうように思っております。 〇23番議員(永山薩男) 質問したのはですね、今日収入役を出した、出さないじゃないんで すよ。今おっしゃいましたこともある議員が質問したですよ。そしたらあなたはどう答弁され たか。テープを戻してもいいですけれども、収入役についてはいろいろあると。政府の見解も 出るだろうと。だから、それまでの間収入役は置くんだちゅうような答弁をされたんですよ。 しかし、そういうんじゃなくて、収入役はもうやめませんかと。助役を二人ちゅうのはみんな 協力しますよちゅう大半の意見だったですよ、正直言ってですね。それに対してあなた自身は 一言も、そういう皆さん方の御意見でということは一言もなかったですよ、はっきり言って。 だから、あなたの初心貫徹ちゅうのはないんですかちゅうことを聴いたわけですよ。それと出 される議案に対しての政治信念というのはどういうもんなんですかちゅうことを聴いたんです よ、ですね。だから、ある議員が言ったように、再議にでも付してちゅうあれはありませんか と言ったら、いいえ、私はこの議案は通して、通るんですちゅ、通してもらえるんですちゅ。 だから、それがいつの段階で変わってああいうふうに、結局今日出したんですち、会期中に出 しますからち、12月の20日でしたから、 1月の最終日に出されたちゅうだけの問題で、それに とやかく言っているんではありません。私が言うのは、そういうんじゃなくて、あなたが一番 大事だと思われた地域の融和ということでポストがそれぞれの地域で、名前まで言っていいで - 307 - すよち。言えば大変失礼ですけどて言いましたけれども、収入役はBという町からということ で話し合いがなされていたそうです。あなたは否定されても結構です。しかし、現に言われた とおり、助役は 2名の方が出てきたということですね。それもそれでいいでしょう。しかし、 それだけ大事なものだと思われてそれだけの議案をお出しになったんだったら、よしんば否決 されたとしても、再議に付してでもですね、議会を解散してでも、長野県の田中知事や日本の 内閣総理大臣小泉さんみたいにそこまでの信念はなかったんですねちゅうことを言っただけで すから、それならそうでしたと、それでいいんじゃないですか。そういうしかし考えでこうい う大事な人事案件をですね、条例改正をお出しになるちゅうことは、今度は政治家としての資 質を疑わざるを得なくなるんですよね。助役を二人して、収入役も置くったのを、今度は収入 役は皆さんがそうおっしゃるんだったら置きませんよと。だから、それはそれなりの対処の仕 方というのがあったんじゃないでしょうかというのを聴いたんですが。以上 3点。 〇議長(石井博美) 市長待ってください。永山議員に申しておきます。会議場における理事者 の呼称については職名で呼んでいただきたいと思います。あなたというのはちょっと表現的に。 〇市長(川野信男) 収入役を置く、置かんということについては、地域の一体性を図るために 置くということ等申し上げたわけではございません。収入役というものが置かれておる状況、 これは収入役の場合はいわゆる首長とは別の機関、独立したものとしての位置付けがされてお ります。しかし、それについては人口規模によって置かないことができるということになって おり、しかもその人口規模についても従来よりもさらに規模が変わって10万人以下まで拡大さ れたというこういう経緯もございます。ただ私が再三申し上げて参りましたのは、収入役を置 かない場合にいわゆる収入役が持っておるいろんな権限というものがきちっと担保されなけれ ば、やはり置かないことによるいろんなデメリットが出てくるじゃないかということで法制度 が済むまでは置くべきだと、こういうことで申し上げておったところでございます。しかし、 議会でのいろんな議論もございました。行政改革云々ということもございました。そして、ま た、市民の多くの意見もこういうような意見があるのだと、こういうようなこともあったわけ でございます。長い間の議会の議論を踏まえた上で、いわゆる市民あるいは議会のそうした意 見を忖度をする中で、収入役を置かないことによって生ずる問題点を解決ができるとするなら ば、収入役を置かないことの対応というものも図る必要があると、こういうような認識から今 回収入役を置かないと、こういうことでの提案を、条例提案をいたしたわけでございます。し かし、また、収入役を置かないことについての必ずしも十分な制度的な担保がされていないの も実態でございます。言葉の上でもそうでございますけれども、「収入役を置かない場合は、 助役又は市長が兼掌する。」とございます。もともと兼掌というのはそれぞれ違った権限のも のをば兼ねて持つと、こういうことになっておりまして、そのことの重みというものをば十分 忖度をしなければならない。しかし、そのことを踏まえて議会でもいろんな議論もあったこと でございますので、今回収入役を置かないことによるいわゆるデメリットといいましょうか、 - 308 - そういうものをきちっと担保する内部的なシステムというものをば十分確保するための努力を した中で御提案を申し上げてきたわけでございます。私は決して議会や市民の意向を全くない がしろにして私一存でものを決め、ものをすればいいと、こういうふうに思っておりません。 いろんな議論を踏まえた中で方向を変えることによって、政治信念といいましょうか、方向を 変えることでなければ、そのこともあって良し、こういうふうに思っております。ただし、今、 私が申し上げておりますのは収入役のこのことだけを言っておるわけでございます。何でもか んでもそういうわけではございません。場合によっては、これは議会で否決を仮にされても、 方針を変えることのできないものもあると私も思っております。しかし、大変大事なことは、 私どもが執行する場合は、議会も、市民も了解しなければ、理解しなければ執行というのはで きないということが、これもう政治の原則であり、議会政治の鉄則であるわけでございます。 議会の同意がなくてもいいんだよ。こういうようなことでは私はないと思います。こういうよ うな認識を持っておるわけでございます。今回の収入役の問題については、いわゆる収入役を 廃止することによって生ずるいろんな問題は補填、最大限補填できるシステムを考えることに おいて対処していきたいということを考えた上で御提案を申し上げたところでございます。 〇議長(石井博美) 休憩します。 休憩 午前10時45分 再開 午前10時45分 〇議長(石井博美) 再開します。 ほかにありませんか。 〇1番議員(清水春男) 今回収入役を廃止するということで、今、市長の方から、ほんと私も その助役の選任の時の議案、言わば議案の条例の時に質問をしましたが、収入役は本当に大事 なんだということで、その市長をチェックする役割も持っているんだということを言われまし た。しかし、今回こういう形で出てきたということで、先ほど市長も言われましたけれども、 補填できるシステム、方法が言えばできたから今回出したんだということを言われました。そ ういう点でいけばこの言えば、先ほど総務課長の方から 3月の間は会計課長が言えば収入役を 兼務するということであるわけですが、そのことというのは収入役の言えば、ここに先ほど説 明があるように、市長が収入役の事務を掌握するということで、市長も言われましたけれども、 ほんと市長という仕事も大変な仕事ですよね。だから、そういう点で、ほんと事故があっては 困るんだけれども、そういう中でやはりほんと収入役という仕事の重要性というのは前から市 長も言われるような形で、今回、しかし、こういう形で出されるということで、本当にじゃあ その担保というのが十分に出てきたのかなという、その辺がちょっと分からないもんですから、 あえて聴かしていただきたい。 〇市長(川野信男) 制度から申し上げますというと、例えば、収入役が欠けた場合は、その代 - 309 - 理を会計課長とか、そういう者ができるようにいたしてございます。これはあくまでもこれは 欠けることというのは物理的に想定しなければならないわけでございますから、その時に誰が 代理をするか。これはもう当然のことであるわけでございます。ただ収入役を助役が兼掌する と、こういうことになりますと収入役の業務を助役が兼ねて持つということになりますので、 若干性格的に私は変わると、こういうふうに思っておるんです。例えば、助役が収入役を兼掌 した場合に、その職務の代理といいましょうか、部下として誰がやるかというのは、当然会計 課長がいたします。収入役がおる時も当然会計課長がいたしました。会計課長というのは収入 役の命の下に収入役がおる場合はいたします。助役が兼掌した場合は助役の命の下にいたすわ けでございます。そういたしますと果たしてそこで必ずしも助役が兼掌した場合と収入役が独 立してる場合と同じような状況であるかどうかということは、形式的には同じような状況であ るといたしましても、私はやはり内容的には違ってくるものと、こういうふうに認識をいたし てございます。したがって、助役又は収入役の職務権限のうちの会計課長がやるべき業務の内 容というものをば少し変えていく必要があるな、こういうような認識をいたしておるわけでご ざいます。そうしたことの事務整理といいましょうか、内容整理というものをばいたした上で 4月 1日からいわゆる制度はスタートをさせたい。こういうような認識の下で御提案を申し上 げておるわけでございます。 〇1番議員(清水春男) 内容整理をするということで、3月までは置くけれども、4月からそれ でスタートをするということで、それはもうそれで分かったんですが、あと 1つ、やはりほん と、前の時に、議論の時に収入役というのは市長をチェックする。市長に意見を言える権限を 言えば持っているんだということで言われた時に、ほんと助役がその役を言えばある面せんと いかんわけですよね。そうしたときにほんとそこの機能が十分発揮するかなあという不安もあ るんですけれども、その点はどうでしょう。 〇市長(川野信男) 今おっしゃられるようなことの機能が十分発揮できるように、これは会計 課長以下職員の中にそうしたシステムができるような体制づくりというものをばしておく必要 があるという認識をいたしております。その間のどういうやり方がいいのかということの研究、 検討も必要でございますけれども、人事の問題を含めてそういう対応を考えていきたいと感じ ておるところでございます。 〇議長(石井博美) ほかにありませんか。 〇6番議員(古木健一) すいません。68号から70号の一括質疑ですかね、それとも別ですか。 〇議長(石井博美) 一括です。 〇6番議員(古木健一) 一括ですか。69号まで一括ですね。 〇議長(石井博美) 70号まで。 〇6番議員(古木健一) これからの 4年間の本市経営者の女房役として相星氏と坂口氏を提案 されておられます。現在の、例がいいかどうかは分りませんが、現在の結婚は、お見合いの時 - 310 - 代ではなく、本人が既成事実をつくったりして連れてくる時代でありますので、このお二人を 補佐役に行財政改革あるいは地域の振興、市民福祉の向上等マニフェストの実現を図っていく んだということであろうかと存じております。マニフェストに掲げてある職員の意識改革、職 員の人材教育あるいは人材育成、組織改革、課・係の 2割削減、職員数の 3割削減、予算規模 の 2割以上削減、自主財源比率 5パーセントアップ、起債残高 3割以上の縮減等のこれらのこ との早期実現を考えるとですね、御提案いただいたお二人の方は大変ベテランの同じ行政出身 の方ということになってくるわけですが、そうすると三役がいわゆる行政出身の方だけになり ますが、今申し上げたようなマニフェストに網羅してあることを考えると、この過程の中にお いてですよね民間に人材を求めて民間の手法によりこれらの今申し上げた、繰り返しませんが、 いわゆる職員の 3割削減の問題から意識改革の問題まで民間に人材を求めてですね民間の手法 により行財政推進を図るということがいわゆる大変有効ではなかろうかと。このお二人の方を どうこうと申し上げているわけじゃないですよ。ですから、市長がマニフェストに掲げられた 大きな課題、しかもこれまでの御質疑、答弁の中でですよねこのことは 2年以内に速やかにや っていかなくちゃいけないんだということでありましたが、そういった意味で言ったらドラス ティックな改革をしていかなくちゃいけない。そうすると、これは大変御立派な方々でありま すので、そのことは問題はないですが、ただほんとに 2年間でやっていくには民間のですねそ ういう経験がある方が、逆に言ったら従来の行政とは対峙して、ある時は市長と意見が、今み たいに意見が違うかもしれない。だけど、市長も、ああ、なるほど民間の手法はそういうこと かということでですよね、そういった意味で民間の助役を登用するというお考えというのはな かった。あくまでももう行政の経験者でやっていけるんだと。結果的にはそういう御判断だっ たんだろうと思いますが、その過程についてですね、もう最初から考えてなかったということ であれば、それで結構ですし、その辺、質問の1点はそのことであります。質問の2点目は、い わゆるこのお二人の方の役割分担、いわゆるその収入役の問題は今質疑あるいは答弁がありま したので、お一人の方に収入役の権限をという部分は分かりましたので、そのこと以外のお二 人の役割分担というのはどのように考えているのか。あるいは一緒の仕事をしてもらうのか。 それから、 3点目が、いわゆるこの議会が始まって来いわゆる地域との融和とか、あるいは大 変市長選挙で回ってみてですねこの南さつま市は広いとか、それから今日の新聞に出ておりま したけど、市長自らが地域に出向いて行っていわゆる地域の方と、タイトルをちょっと思い出 せませんが、ゆめ何とかでしたけど、というそのいわゆる車座のですよね意見交換会をして吸 収していくんだということはありましたけど、このお二人の方をばですよね、例えば、坊津担 当は誰、いわゆる笠沙担当は誰と、そうすると、私は先般の一般質問でもいたしましたように、 何でも市長が出て行くといったら行事が重なってですよねこれはもうとても無理だと。そうす るともう坊津に関しては誰々助役がですよね、市長が来たことと同じなんだということでお二 人の方をばはっきり地区割をしてですよねということで、坊津の方からですね今日は何ごて、 - 311 - 市長は来んかったなあと、来んかったんですかと言われないようにですよねはっきりと特命し ていくというような意味で申し上げてるんですが、地区割の考えについて伺います。それから、 相星氏のことにつきましては、私も加世田の出身でありますので、人格、識見、行動力、人望 等大変素晴らしい方であることは十分存じ上げておりますが、坂口氏については私自身が全く 面識がございませんので、御提案いただいた経歴からだけではですね人物像というのは想像で きないんですが、もしこの御経歴以外にですよね一口で言うと坂口さんというのはこういう人 ですよというようなですね何か補足するような、スポーツマンで空手 5段ですよとかですね、 何か補足するような人物像というのがなかったら結構です。それから、経歴の中でですよね、 坂口氏の場合ですが、経歴の中で昭和34年に鹿児島県立加世田農業高等学校を卒業されておら れますが、昭和38年の10月に金峰町の役場に入庁されておられますが、この34年から38年間は どのようなことであったのか。お差し支えなかったら、お示しいただきたい。以上です。 〇市長(川野信男) お答え申し上げます。まず第 1点は助役を民間から登用する考えはなかっ たかどうかということでございます。私は今回の助役、特に二人制にした時の理由といたしま して、一番緊急にしなければならないことは地域の対等融合、一体化を図ることが必要なんだ と、その上で諸々政策を申し上げております。マニフェストも掲げておりますが、そうしたこ とを実行、実現するためにはどうしても融合、一体化というものが必要であるということを申 し上げたわけでございます。そうした観点から今回の助役についての選任はいたしました。そ して、また、二人の内訳、分担につきましては、まず内部的な改革というものをばしなければ ならない。これは非常に大きな課題がたくさんございますので、そうしたことをば一人の助役 には専任的にやってもらうということが 1つございます。もう 1つは、もうお一方については いわゆる地域の一体化を図るためにいわゆる、内部とか、外部とかという表現はよくないかも しれませんけれども、金峰、大浦、笠沙、坊津、そういうような地域の皆さんがお互いに融合 できるようなそういうようなことを担当してもらうと、こういうようなことを考えておるとこ ろでございます。ただ具体的には助役の二人がどういうような分掌をするかとなりますと、市 役所の業務の中の業務分担というものをしなければなりませんので、そうした分類といたしま しては、例えば、一人の、一人といいましょうか、相星助役の方には、総務部、企画政策部、 市民福祉部、それから消防本部、教育委員会あるいは各種委員会などを担当してもらう。それ から、坂口助役の方には、産業振興部及び建設部に関する事務、農業委員会事務局の職員に補 助執行させる事務、水道事業、こういうようなものをば分担としてはしていただこうと、こう いうふうに思っておるところでございます。その中でお話もございましたけれども、地域的な 分担を考えていないかということでございますけれども、このことについては私は、地域的に 二人で分けることがいいかどうかということもございますので、いわゆる業務によって分担は いたしますが、地域的な分担ということについては考えていないところでございます。マニフ ェストでも言っておりますけれども、改革というのは大変急いでやらなければならない。この - 312 - ことはいわゆる大事なことでありますが、この中で私は助役の位置付けというのはいわゆる実 行する実務者であるというふうに思っておるんです。したがって、改革を、どういうような改 革案を出すかということになりますと、このことは一般市民、民間の方々の御意見等も聴きな がらこういうような方向の改革をいたしましょうと。そのことについては民間の方、一般の市 民の方の御意見等も聴きますが、その聴いた上での実行ということになるとやっぱり経験のあ る実務者ということの方が少なくとも今回は私は妥当であると、こういうような認識をいたし ました。もちろん過程の中で民間人全然出てこなかったかというわけではありませんけれども、 いろんな角度から判断をいたした結果、この御二人をば助役に選任いたしたいということで申 し上げたところでございます。それから、坂口二郎さんのことについてもう少しというような ことでございましたけれども、これはもう御案内のとおり、非常に実務に長けた方だと私は認 識をいたしております。地域の皆さんとの係わりでございますとか、特にいろんな事柄を解決 するのに大変地域の中に溶け込んで解決をそれぞれしていただいたという実績をたくさん持っ ておるというふうに理解をしておりますし、また、これまでも金峰町あるいは金峰町議会でも 十分そういうようなことが評価をされておる人だと、こういうような認識をいたしておるとこ ろでございます。それから、昭和36年から38年までの間の坂口さんのいわゆる経歴と申します か、でございますが、金峰町役場で臨時職員として働いていらっしゃったようでございます。 以上でございます。 〇6番議員(古木健一) 別に細かい部分にこだわっているわけでも何でもないんですが、今答 弁の中で36年から38年はいわゆる臨時としてお勤めになっていたということで、これはもう36 年から38年ということで、間違いないだろうけど、間違いないのか。もうどうでもいいですけ ど、そうすると34年の 4月から34年、35年はどうされてたのかなあと。別にその細かな判断基 準ではありませんけど、履歴書を出しておられますので、お聴きしているところであります。 分からなかったら結構です。いわゆる内部的な問題がですよね、いわゆる行政経験が大変豊か であるお二人の方をば助役にということでありますが、マニフェストにお示しいただいたよう な、先ほど申し上げたようなその職員の 3割削減とか、いわゆる自主財源の比率の 5パーセン トアップとか、 1つ 1つ申し上げませんが、ただこのことを、こういったことをば、このマニ フェストに掲げてあることを推進していくには、今答弁の中で「市民の意見はその前に聴きま すよと、民間の方の意見も聴きますよ。」ということはありますけど、ただ政策の中心におい てですよね、私は、この川野市長、相星助役あるいは坂口助役と、こういった方々については ですね、私はそういうそのほとんど意見の範囲内というのはそんなに、お互いにやっぱし経験 した範囲内でしか意見は言えませんのでですね、民間の手法というのは、民間の泥臭いほんと に人員をどうやって削減していくかというような問題とか、経費をどうやって削減していくか ということに関してはですねやはり、私がやっぱし生まれ育った範囲内あるいは自分がしてき た仕事の範囲内でしか物事を考えられないのと同様にですよね、やはり行政の方だけでは、こ - 313 - のマニフェストの実現あるいは新年度にできるであろう総合振興計画、いわゆるこういったこ とは、今もう行政も民間企業なんだという今時代に入ってきて、前から申し上げているいわゆ る市内最大最良のサービス産業は市役所であるというですねこういったことを考えると、提案 した以上はもうもちろんなかったということになるわけですが、じゃああらかじめ民間の人か らはそういった手法についてはいわゆるお聴きしたりすればですよね十分政策の中に活かされ るんだと。ただ私は自らが、例えば、この近くでも枕崎市においてもですよね枕崎の助役は、 一部上場だからどうというわけじゃないですけど、いわゆる民間の方が助役をされていますし、 いくつかの例でですよねいろんな所で助役を逆に民間の方をされてきておりますが、御質問は 1点なんですが、すべてそういう市民の思いも含めてですよね民間手法が今必要な行政という のは、民間のいわゆる感覚なんだということはもうすべて吸収できるということでの御判断と いうことで理解すればいいのか。 〇市長(川野信男) 先ほども答弁申し上げましたとおり、どういうような改革をするか。この ことについては広く市民、広く民間の御意見を聴きたいと、こういうことを申し上げておるわ けです。その改革の方針が決まったものをば具体的に実行するのは実務者でございます。私を 含めて当然実務ということになるわけでございますが、その実務についてはやはり実務に経験 のあるそういうものが必要である。しかも今回は特に合併という特殊な事情でございますので、 まずもってしなければならないことは融合だと、対等融合だと、こういうことがより適任とい う意味ではやはり先ほど御提案申し上げましたような方をお願いすることが少なくとも今回は 重要なことだと、こういうふうに申し上げておるわけでございます。全国的にも、例えば、助 役とか、その他民間から持ってきていただいておる所もございます。その結果が成功しておる のかどうか。その結果がどうであるかどうか。それぞれの評価もあると思いますけれども、私 は少なくとも今回に限って言いますならば、このことが、このことがといいましょうか、実務 を行う上におきましては経験、あるいは、また、今までの実績というものをば忖度するという ことが必要であったと、こういうような判断をいたしたわけでございます。 〇議長(石井博美) ほかにありませんか。 [「なし」と呼ぶ者あり] 〇議長(石井博美) 質疑を終わります。ここでお諮りいたします。議案第68号、議案第69号及 び議案第70号は委員会付託を省略したいと思いますが、御異議ありませんか。 [「異議なし」と呼ぶ者あり] 〇議長(石井博美) 御異議ありませんので、議案第68号、議案第69号及び議案第70号は委員会 付託を省略することに決定しました。討論に入ります。討論はありませんか。 [「なし」と呼ぶ者あり] 〇議長(石井博美) 討論を終わります。採決に入ります。 1件ずつ採決いたします。まず、議 案第68号、南さつま市収入役を置かない条例をお諮りいたします。本件は原案のとおり決定す - 314 - ることに御異議ありませんか。 [「異議なし」と呼ぶ者あり] 〇議長(石井博美) 御異議なしと認めます。したがって、議案第68号は原案のとおり可決され ました。 次は、議案第69号、南さつま市助役の選任についてをお諮りいたします。この採決について は、三角勝嘉議員、下野 認議員、南 敏子議員の 3名の議員から無記名投票にされたいとの 要求があります。これから議案第69号、南さつま市助役の選任についてを採決いたします。本 件は会議規則第68条第 1項の規定の要件を満たしておりますので、この採決は無記名投票で行 います。議場の出入口を閉めます。 [議場閉鎖] 〇議長(石井博美) 暫時休憩いたします。 休憩 午前11時12分 再開 午前11時16分 〇議長(石井博美) 再開いたします。 ただ今の出席議員数は25人であります。次に、立会人を指名します。会議規則第30条第 2項 の規定によって立会人に下釡清和議員、平石一善議員を指名します。投票用紙を配ります。 [投票用紙配布] 〇議長(石井博美) 投票用紙の配布漏れはありませんか。 [「なし」と呼ぶ者あり] 〇議長(石井博美) 配布漏れなしと認めます。投票箱を点検します。 [投票箱点検] 〇議長(石井博美) 異常なしと認めます。ただ今から投票を行います。念のため申し上げます。 本件を可とする方は「賛成」と、否とする方は「反対」と記載願います。なお、白票は否とし て取り扱います。点呼に応じて記載台で投票用紙に記載の上、順次投票をお願いします。事務 局長が議席番号と氏名を読み上げます。 [投票] 〇議会事務局長(久保薗秀徳) それでは、議席番号と氏名を読み上げます。 1番清水春男議員、 2番若松正伸議員、3番下釡清和議員、4番平石一善議員、5番諏訪昌一議員、6番古木健一議員、 7番貴島 修議員、8番南 敏子議員、9番新澤廣美議員、10番有村義次議員、11番園田 員、12番小園藤生議員、13番大原俊博議員、14番上園邦丸議員、16番下野 豊議 認議員、17番野下 寛俊議員、18番三角勝嘉議員、19番大迫久光議員、20番相星二三夫議員、21番髙倉正文議員、 22番山下美岳議員、23番永山薩男議員、24番井料健造議員、25番柳元拓夫議員、26番室屋正和 議員。 - 315 - 〇議長(石井博美) 投票漏れはありませんか。 [「なし」と呼ぶ者あり] 〇議長(石井博美) 投票漏れなしと認めます。投票を終わります。開票を行います。立会人は 開票の立会いをお願いします。 [開票] 〇議長(石井博美) 投票の結果を報告いたします。投票総数25票、そのうち有効投票25票、無 効投票なし、有効投票中、賛成23票、反対 2票、以上のとおり賛成多数です。したがって、議 案第69号、南さつま市助役の選任については同意することに決定しました。議場の出入口を開 きます。 [議場開鎖] 〇議長(石井博美) 次は、議案第70号、南さつま市助役の選任についてをお諮りいたします。 この採決については、三角勝嘉議員、下野 認議員、南 敏子議員の 3名の議員から無記名投 票にされたいとの要求があります。これから議案第70号、南さつま市助役の選任についてを採 決いたします。本件は会議規則第68条第 1項の規定の要件を満たしておりますので、この採決 は無記名投票で行います。議場の出入口を閉めます。 [議場閉鎖] 〇議長(石井博美) ただ今の出席議員数は25人であります。次に、立会人を指名します。会議 規則第30条第 2項の規定によって立会人に下釡清和議員、平石一善議員を指名します。投票用 紙を配ります。 [投票用紙配布] 〇議長(石井博美) 投票用紙の配布漏れはありませんか。 [「なし」と呼ぶ者あり] 〇議長(石井博美) 配布漏れなしと認めます。投票箱を点検します。 [投票箱点検] 〇議長(石井博美) 異常なしと認めます。ただ今から投票を行います。念のため申し上げます。 本件を可とする方は「賛成」と、否とする方は「反対」と記載願います。なお、白票は否とし て取り扱います。点呼に応じて記載台で投票用紙に記載の上、順次投票をお願いします。事務 局長が議席番号と氏名を読み上げます。 [投票] 〇議会事務局長(久保薗秀徳) それでは、議席番号と氏名を読み上げます。 1番清水春男議員、 2番若松正伸議員、3番下釡清和議員、4番平石一善議員、5番諏訪昌一議員、6番古木健一議員、 7番貴島 修議員、8番南 敏子議員、9番新澤廣美議員、10番有村義次議員、11番園田 員、12番小園藤生議員、13番大原俊博議員、14番上園邦丸議員、16番下野 豊議 認議員、17番野下 寛俊議員、18番三角勝嘉議員、19番大迫久光議員、20番相星二三夫議員、21番髙倉正文議員、 - 316 - 22番山下美岳議員、23番永山薩男議員、24番井料健造議員、25番柳元拓夫議員、26番室屋正和 議員。 〇議長(石井博美) 投票漏れはありませんか。 [「なし」と呼ぶ者あり] 〇議長(石井博美) 投票漏れなしと認めます。投票を終わります。開票を行います。立会人は 開票の立会いをお願いします。 [開票] 〇議長(石井博美) 投票の結果を報告いたします。投票総数25票、そのうち有効投票25票、無 効投票なし、有効投票中、賛成17票、反対 8票、以上のとおり賛成が多数です。したがって、 議案第70号、南さつま市助役の選任については同意することに決定しました。議場の出入口を 開きます。 [議場開鎖] △ 日程第14 閉会中の継続調査について 〇議長(石井博美) 次は、日程第14、閉会中の継続調査についてを議題といたします。お手元 に配布の申出書のとおり、総務委員長、文教厚生委員長、産業建設委員長から閉会中の継続調 査の申出があります。お諮りいたします。 3委員長からの申出のとおり継続調査にすることに 御異議ありませんか。 [「異議なし」と呼ぶ者あり] 〇議長(石井博美) 御異議なしと認めます。したがって、 3委員長からの申出のとおり閉会中 の継続調査にすることに決定しました。 以上で本定例会に付議されました案件の審議はすべて終了いたしました。 これをもちまして平成17年第 2回南さつま市議会定例会を閉会いたします。 閉 会 午前11時39分 - 317 - 地方自治法第 123条第 2項の規定により、ここに署名する。 南さつま市議会議長 石 井 博 美 南さつま市議会議員 下 釡 清 和 南さつま市議会議員 平 石 一 善 - 318 -
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