「東日本大震災」被災地復興支援 第43回 全国ミニバスケットボール大会 審判研修会報告 2012 年 3 月 28 日(水)~30 日(金) ※27 日(火)審判会議実施 会場 国立代々木競技場 第一・第二体育館 日本ミニバスケットボール連盟 0 審判規則委員会 第43回全国ミニバスケットボール大会 審判会議 日 場 1. 日本ミニバスケットボール連盟会長 時:平成 24 年 3 月 27 日(火)19:00~ 所:国立代々木競技場 第一体育館会議棟 大会議室 佐々木民義氏 2. 日本ミニバスケットボール連盟理事長 坂本昌彦氏 3. 日本バスケットボール協会審判規則部部長 橋本信雄氏 皆さん、こんばんは。平日のお忙しい中ご参加いただきありがとうございます。今回は東日 本大震災復興支援大会として行われます本大会ですが、皆さんにはこのコートに立てることに 感謝し、4日間取り組んでいただきたいと思います。このミニバスケットボールの選手たちは 日本の宝です。私もJBL等のトップカテゴリーで活動していますが、ミニバスケットボール の選手たちが大きくなり、また日本のバスケットボールを支えていく存在となります。 本大会に参加する上で、審判員であります皆さんは常に見られているということを忘れない でください。それはコート上だけではなく、コートの外、宿舎の周りでも同じことです。特に 宿舎の周りではチーム関係者が皆さんのことを見ているかもしれません。この後、島田さんよ り話をしていだきますが、自身の振るまい等に気をつけていただき、4日間という短い期間で はありますが精一杯取り組んでください。 4. 日本ミニバスケットボール連盟審判規則部委員長 大島千明氏 5. 全国ミニバスケットボール大会研修会講師挨拶 島田剛次氏 皆さん、こんばんは。今回は東日本大震災復興支援の大会となり、審判員であります皆さん も様々な思いをもって参加されていることと思います。私自身関西の人間ですが、先日の甲子 園の選手宣誓を聞きとても目頭が熱くなりました。 さて、皆さんにこの4日間大会に取り組んでいただくにあたり4つのことを守っていただき たいと思います。 まずはじめに10時以降の飲酒はしないでください。部屋での飲酒も禁止です。選手もそう ですが、審判である私たちも一人のアスリートです。コンディションを整えていただき、試合 に取り組んでください。 次にチーム関係者との接触についてです。本大会期間中はチーム関係者との接触、食事等も 含めて控えていただきたいと思います。 次に喫煙のマナーについてです。喫煙をされる方がいると思いますが、所定の場所での喫煙 をお願いします。 最後に大会に参加される上で、地元も大会関係者の皆さんにご迷惑になるような行為はして はなりません。 2 研修ゲーム記録 2012年3月28日(水) 記録 上杉 上村 □ 第一体育館Cコート 第二試合 女子 (新潟 50―27 青森) □ 主審 岩崎氏(北海道) 副審 □ ゲーム主任 小椋氏(愛知) □ 講師 田中氏(日本協会) 相木氏(千葉) (以下敬称略) 小椋氏:お疲れ様でした。ゲームに入る前のカンファレンスからお願いします。 相木氏:まずプレイゲームカンファレンスでは2人の協力という面から間が空きすぎないように、 連携という面からメカニックの部分も含めて話をしました。実際自分が少し残りすぎて しまいかぶってしまうこともありました。そこに関しては岩崎さんと確認しながら取り 組みました。自分の反省としてはインサイドの飛び込んでくるところのコンタクトはし っかりと整理することができましたが、ガードのところの手の使い方については取り上 げたり取り上げられなかったりしたことが反省です。 岩崎氏:プレイゲームカンファレンスについては相木さんからお話があった通りです。相木さん が残りすぎてしまったと今お話しがあったと思いますが、自分自身も追いかけるのが遅 かったので2人の間が空いてしまうところを相木さんが危機感をもって残っていてく れたのではないかなと思っています。もっとトレイルの時に追いかけなければならなか ったと思います。白の体の寄せや手の使い方についてはきちんと吹き続けなければなら なかったことが反省です。 小椋氏:全体を通してゲームの入り方も然り、とても立ち姿等もしっかりと堂々とした印象があ ったのでよかったと思います。ゲームの入り方もとても集中されていて、ゲームが締ま っている事がわかる入り方でした。その中で同じ公認という立場である私自身がいつも 言われている事が有り、その事と照らし合わせつつ、私自身が気をつけている事も含め て話をさせていただきたいと思います。 まず白の手の使い方についてです。初めは大きい選手とのミスマッチだったのでプレイ に影響がないかなと思って見ていましたが、徐々に影響が出てきたところを見て気にな っていたのであれば初めから吹いて整理する必要があったと思います。私も笛をおいて しう事があります。青の方が大きいし……小さいから……等と考えて飲み込んでしまう のです。でも今日の試合を見ると1Qから吹いていった方が良かったと感じました。 次に2人の協力という部分で、2人が同じところを見ていて同じアウト・オブ・バウン ズを吹くケースがあったと思います。協力しようとするが故に動きすぎてしまう面があ ったと思います。無意識に見ていたところに突然プレイが来たため慌てて動いてしまっ たというケースがあったので、そこで2人の協力の歯車が少しずれてしまっていたと思 います。でもそれに対しても試合の中で2人で話をされていたので、ゲームにさらにア ジャストできるように協力できるとよいと思います。 岩崎さんは動きながら判定しているケースを、止まって判定していれば違った判定なっ 6 たと思われた事があったと思います。プレイよりも先に行って止まって受けて判定する 事が良いと私も言われてます。止まって判定できると動きながら判定するよりもより良 い判定ができると思うので続けてください。 相木さんはファウルの種類をこだわってもらいたいと思います。今回最初のうちはプッ シングで鳴らすことが多かったり、コールをした時に抱えたというジェスチャーをコー ト上でしていてもコールに行くとイリーガルだったりすることがありました。笛を吹い た後、コールで何を取り上げたかまで正しく行い、会場の皆さんに伝えてほしいと思い ます。他にはプレイに今日は近かったかなと思います。それは自分の目の前にいるプレ イヤーを飛び越えてボールを見ているからかと感じました。それによって近くに自然と 寄っていってしまっているのかもしれません。自分の見るべきエリアや立ち位置等を更 に意識していただけると改善されると思います。 はじめに申し上げた通り、全体的にきちっとしたスマートな印象で吹かれていたので細 かい気になる点を修正していただきながら今後頑張ってください。 田中氏:お疲れ様でした。一番気になったことは吹き急いでしまうこと、吹きたくて吹きたくて 仕方がない印象がありました。もっとプレイを見極めて、更にプレイの流れを見極めて から判定しても遅くないケースがありました。審判が判定をしてその流れを止めてしま うことが多かったと思います。時間が短ければ良いという事ではありませんが、今回の ゲームも含め時間がかかっている部分がありました。ゲームの入りはとても良かった。 とてもはっきりしていてとてもわかりやすかった。それがゲームが進むにつれて吹き急 いでしまっていました。その吹き急ぎをもう少しプレイを見極めて、それから判定をし てもいいと思います。瞬時に判定をした方が良い事もありますが、やはり吹き急ぎがプ レイを止めてしまう事を頭に置いておいてほしいと思います。 次に責任の所在について。大きい選手と小さい選手がマッチアップになった時、最終的 には小さい選手にふれ合いの責任があったとしても、それに至るまでのふれ合いの責任 がどちらにあるのかを見極めた方がいいと思います。今の試合では大きい選手にふれ合 いの責任があり、小さい選手がつぶれて接触が起こってしまったケースで小さい選手の ファウルになってしまった時がありました。プレイの過程、経緯、始まりからその接触 が起こった結果までを見る時間帯が短かったと思います。見る時間が短ければ短いほど 的確な判断ができなくなっていきます。プレイを長く見ることができる様になると、結 果を急がずに吹く事ができる様になります。今日2人に共通している事ですが、プレイ を長く見て吹き急ぎにつながってしまうことの中で、現象の責任者が誰なのか、それと もアクシデントコンタクトによるふれ合いなのかを見極めてほしいと思います。ミニバ スのこのレベルの子供たちの向上心よりも、私達審判の技術の方が先に行っていなけれ ば彼らのプレイを止めてしまうことになります。このことも含めてなぜその現象が起こ ったかを頭の中に残しておいてください。 2人の協力については、2人で協力しすぎてしまったのかなと思います。顕著だったの が小椋さんからも出たアウト・オブ・バウンズのケースでしたね?あのケースに関して 7 はどちらかが押し出すのかどうかがあるといいと思います。そのことも含め2人ともボ ール・プレイを見過ぎてしまっていたのかなと。今日は特にイリーガル・スクリーンを するチームではどちらもなかったので、オフ・ボールでの判定がなかったからかもしれ ません。あとは2人とも背が大きいので、今回のようなことが起こったのかもしれませ ん。たとえば、ダブル・チームがあった時に逃げてパスを出そうとしたプレイヤーに近 づきすぎてしまい、そこの足下が見えていないこともありました。そういう場合は引い て見たり、ずれて見たりする工夫が必要です。コンタクトは見えてもヴァイオレーショ ンが見えていない、その中でもトラヴェリング(足がずれる)を見る工夫が必要です。 特にリードの場合はゴール下近辺、トレイルの場合はダブル・チームになりうるケース のところを2人で見極めるとよくなります。 手のファウルに関しては初めに打ち出すことも必要です。自分達の想いや良い・悪いを 吹く・吹かないではっきりと示すことで、自分達の想いはベンチに伝わります。伝わる ことで基準となり、選手もベンチもそれに合わせてプレイをしてくると思います。基準 として示したけれど伝わらない時は、その時にきちんとその都度吹いていけばいいと思 います。それを審判だけが先回りをして決めつけなくてもいいと思います。 レポートについても話をしますが、レポートというものはとても大切なことです。例え ば、取り上げた時にとても良い判定をしていたとしても、レポートの時に違うコールを してしまうとどこを見て、どのプレイを見て判定したのかという不信感に変わってしま うおそれがあります。そこには注意して取り組んでください。 その他にも相手審判を見てボクシング・インをすること、見えないと思ったらずれたり 選手の目線に合わせて膝を曲げたりすることも大切です。車椅子バスケの判定をする時 も膝を曲げて同じ目線に合わせて判定をしています。それはミニバスでも同じだと思い ます。 取り上げたものの中にはジャストに判定してとてもよいものもたくさんありました。そ こは大事にしてもらい、気になったことに関しては整理して次に繋げてもらいたいと思 います。吹くことよりも見極めること、ぜひ大切にしてください。 8 研修ゲーム記録 2012年3月28日 記録 三角 浦野 □ 第一体育館 A コート 第四試合 男子 (徳島26―34東京) 主審 篠田氏(大分) 副審 中野氏(滋賀) □ ゲーム主任 篠田氏(委員会) □ 講師 ****吉田氏(日本協会) (以下敬称略) 篠田氏:一試合を通して、前半は黒の手の使い方、後半は白の手の使い方が気になっていた中で笛 に出来なかった。カンファレンスでは協力、視野分担、6番エリアに行ったときの事が打 ち合わせ通り出来たと思う。子供達に良い思い出が出来るよう、極力審判が前に出ないよ うに、自分自身も前回緊張でガチガチだったので自分自身も楽しもうと思った。 中野氏:初めて全国で吹かせて頂いて、普段の自分を出そう、若くないと言われ思い切りやらなき ゃと言われるので思い切りやろうと言うのが一つ。試合が終わって、右に行くか、行かな いのかはっきりしない所があって迷惑をかけたり,助けて貰ったたりと多々あった。また 3番のエリアのボールを見といて降りてくる、下がってくるタイミングの計り方がへたく そでどうしようかなと迷いが原因と思う。 篠田氏(委員会):今話しを聞いて、手の部分は最初から激しくは無く、ボールマンに対して青8 番、白 7 番の守り方、ノーマルではなく手が触れていたり、または後ろから手が出たりと いう場面が幾つかありましたよね?そこで気になってはいる、それをお二人がどこまで良 くて、こういう手の使い方は駄目なのか、ベンチ、選手にしっかり示せましたか?ドリブ ラーに対して後ろから出てくる手、スピードがある動きに対しての手の使い方の判定がお 二人共出来ていなかったと思います。このゲームで、青8、白7の選手はポイントだが、 まだ未熟な部分もあり足元がゆるかったり、3Q は、手の接触から体の触れ合いが激しく なってきたのを感じましたか?その触れ合いをお二人はどう見られたのか?またどう協 力して見られたのかお聞きしたい。 篠田氏:正直、まだ行けるか?プレイを止めてしまう、リズムもあり、鳴らさなかった。 中野氏:プレイの始まりを逃していた。接触だけで捉えて何本かあって残って吹いたあとに、最初 を見ておかないといけなかったと思っています。 篠田氏(委員会):中野さんはトレイルでよく下にペネトレイトして、いい動きはいっぱい持って いると思います。ここで今度は肉付けするため、この選手が今この時間帯でどんなプレイ をするのか、もう少し捉えられてくるとプレイを前もって受け止められる。コンタクトの 所だけで見る判断は難しい。どこから始まっていて始まったときに特にディフェンスがど こにいたのか捉える力が必要だと思います。プレイを長く見る時間を持てると自身を持っ て判定出来ると思います。篠田さんは右へ行ってほしいときが前半からありましたよね。 行かないとつらいと思う。お互いで判定できる部分もいくつかあったと思うので、そこが 協力なのかなと思いました。判定をするためにプレイを見る時間を長くするためにはどう したらいいか、それには二人の協力が必要と思いました。 9 吉田氏:二人のレフリーは気持ちがいい。一生懸命さを感じる。その中でこういう姿勢だからこそ 出てくる、欠点や長所もでてくる。気になったことだけ話します。篠田さんの良さは目的 を持った動き。一番それが捉えられたのがリード。その中で、例えば右へ行き、右からプ レイが展開されようとするときに、左へ戻りプレイを正確に捉えている。例えば、3番か ら4番へ平行ドライブがあり、ピンチがある。オフェンスが抜かれてしまう、ディフェン スが抜かれてしまう、そういうところの見方はあれだけ集中いているのであれば、もっと プレイを瞬時に捉える。ディフェンスが抜かれながら次に何をしようとしているのか、あ のエリアのピンチプレイがあるということ、ディフェンスはレフリーの一番見にくいとこ ろを監督コーチがそれを指導しているかどうかはわからないが、あのエリアのピンチプレ イというのはある程度スナッピングプレイを使うことがあるから、レフリーが見にくいっ てことでしょ。そういう見にくいところがあるから、三人制を取り入れている。そのため にリードがトレイルも、そのエリアを見に行くような工夫が必要です。 抜かれたときにディフェンスの手が必ず出る。二人ともトレイルでの動き、見方、自分で どう感じたか、二人で少し違う動きをしていたのはわかりますか? 篠田氏:かぶったり、中に入りすぎていたりしました。 吉田氏:プレイヤーが必然的に一対一をやろうとか、パスをセンターに入れたり、後は逆サイドに 展開し、広角的なプレイ、必然的に逆の方のプレイを意識して、またセンターを意識して そういう位置取りになる。 こういうプレイがあるとき、中野さんはプレイヤー(二人)のすぐ後ろにいたよね。と言 うことは見るのはこの一点、それでドンピシャで動くからドライブとかドンピシャなの。 でもここで突発的なことがパーンとおきた時には判断しかねる。じゃあどうするか? 中野氏:ずれるというか、真後ろに行かない。 吉田氏:まず考え方は少なくとも例えばボールの隣、後方でも後ろに下がると言うこと。あなたの 良さはここからリバウンドがありますと言うと必ずこのフリースローラインの延長上ま で来てる、これが中野氏の良さ。そこまでしてくれたらこんなに助かることはない。リバ ウンドに対しての後のプレイヤーに対してはトレイルで責任を持ちましょう。中野氏は常 に見て確認をしているから相棒はすごくありがたい。 また、ベースライン上にドライブしたらあなたはもっと下がる。それはそれでやって欲し い。ポジションを少し変える、ボールが3番に行きました。ボールが3番から4番に落ち たと言ったらどうするか?やはりこの部分と言うのがここにはレフリーがいないのでど うしてもセンターのプレイに流される。そうするとあなた達は下がってしまって3番4番 は全て留守になってしまう。それが一番危険なんです。例えば中学、高校または大学に行 ったら多くがここで何かトラブルがある(デンジャラスゾーン)。その危険なゾーンを見 る為にはやはりプレイゲームカンファレンスで話し合うことが、何かあった時には出来る だけプレイを見る場所にいる為にもカンファレンスをして欲しい訳です。すぐに下がると いうことではなくてステイするケースもあるということです。 篠田氏は同じだが少し違うとこがある。プレイを見るという縦の動きではなくて横の動き があり、プレイを邪魔する機会は非常に少ない。巻き込まれるケースはあるけれど多くプ 10 レイヤーの邪魔をすることはない。ただ少し下がった状態の中での動きだったらまず問題 はない。ここで考えて見たときに、プレイというのはオフェンス的考えを持って眺める。 だから自分がオフェンス的考えの中でプレイを見てあげることが効果的。逆にディフェン スはグットディフェンダーになって動いてあげる。だからこのような考え方を持つと意識 が変わってくるかも知れない。トレイルはチームの戦術を頭に入れながらポジションをと る。あとは目的を持ちながら常にゲームを捉える。チームの考え方を早めに察知する。 今日もそうだが二人の判定基準が違う。次のプレイを見ようとするのではなくボールの延 長上を見ましょう。そうすることによってこのプレイヤーがこのまま行けるなら行かせて しまう。もし、ここにまだディフェンスがいるとしたら、ここにサポートするプレイヤー がいるのであればこの部分に気をつけて判断したらいい。行けるなら行かせてしまおうか、 この前の状況が見えるかどうか。この考え方になってくるとアドバンテージという考え方 があなたの場合だったら必ず出来るはずだから。 プレイヤーの能力をどんどん活かす、やられているプレイにとって有利か不利か彼らの場 合だったらある程度教わっているからここでファウルをとらなくても、プレイの幅をもっ ともっと広げさせてください。子供達はここで止めて欲しくない感じだから。もしアドバ ンテージを考えたのだけど、オフェンスがボールコントロールをうしなったか、少し体制 をくずしたりとか、二秒でも遅れて笛を吹けば良いじゃない。今、言ったようにちょっと 余裕を持てるんだけど一番最初のトスアップでボールが東京側にでました。そのときに中 野氏は逆に行ったのだけど、あなたは全く相手審判と視野を合わせないで位置をとった。 余裕がないのかと思われるので一番最初から相手審判を視野に入れるようにしましょう。 11 研修ゲーム記録 2012年3月29日 記録 宇田川 清野 □ 第一体育館Bコート Cコート 第二試合 女子 □ 主審 野尻氏(福井) 小谷氏(高知) □ ゲーム主任 山岡氏(神奈川) □ 講師 平氏(日本協会) 副審 (熊本県23-60山口県) (以下敬称略) 山岡氏:先ず始めに、プレイゲームカンファレンスで二人が話されたこと、試合中に感じたことな どをお聞かせ下さい。 小谷氏:パンフレットを見ながら、チームのスタイルを考えた。背の高い子がいるので、インサイ ドからのプレイなのか、速攻を出すのか。考えられる状況を確認した。 自分の課題を理解してもらった。 ゲーム中は、接触はあったが、笛がならなかったものに対してのすり合わせをした。 野尻氏:白は小さいが 6 年生が多い。青はセンター二人が大きい。スローイン前に動きを確認する、 受け渡しをしっかりすると確認した。 ゲーム中は、考えすぎてしまった。飲み込むより、吹いた方がよかった。ゾーンだったが、 接触が多かった。 山岡氏:二人とも強く判定する意識がよかった。 青が常にダブルチームで当たってきた。白の突き出しに対して、「手がボールにあたった らラッキー」というような手の出し方をした。手の基準はどうだったか。 1Q で 2 回取り上げた手のファールがあったが、コールが 1 回目はブロッキング、2 回目 がプッシングだった。手は気になっていなかったのか。1 試合を通して、 「ボールにあたれ ばラッキー」な手があった。吹くことで足を運ぶ意識がもてる。 また、ショットブロック、リバウンドの絡みでは、どこからとんでくるか、絡みにくるか 目をつけておくことで、よい位置がとれる。 プレイスが多かったが、リードのポジションでボールの状態によって一喜一憂していた。 次のプレイの対応、準備をしておくことで余裕ができる。あとは微調整。 相手審判の位置、フロアバランスを考える。 野尻氏:得点版前のプレイスで、相手の目の前を吹いた。相手にまかせるべきだった。次のプレイ をとらえるのが遅れてしまった。自分のエリアを見ることが大事だった。パスが飛ぶチー ムだったが、その準備をすることで、穴がなくなっただろう。 山岡氏:取り上げたファウルとコールがずれていた。何を捉えたのかを大事にする。ゲームを運営 する上で、理解されやすくなる。 平 氏:カンファレンスは、それぞれの思いがあっていい。しかし、情報はシンプルなものだけに したい。すべてのゲームは0対0から。情報によって操作されてはいけない。 ダブルチームのとき、二人でどう対応しようと話したか? 野尻氏:手の使い方が気になった。白がかわいそうなものがあった。どこかで切りたいと思った。 12 平 氏:それは判定。ダブルチームのレフリーとしての対応、どこに行って誰がどこを見るか、プ レイにどう対応するか、それを話さなければならない。 エンドからスローインをして、ハーフラインの手前でダブルチームにくるとすると、その 周辺をみる審判と、それ以外のプレイヤーをみる審判がいる。それぞれがしっかり対応す れば難しくない。二人で見るから難しくなる。 野尻氏:最初の接触は OK だったが、結局選手が倒れることがあった。本当に OK だったのか。 平 氏:難しく考えすぎている。ファウルを吹くか吹かないかは結果。互いの見るべき担当があり、 そこをボールが行ったり来たりする。 1 番の反省は、ブラインドコール。スペースの捉えとプレイの確認ができていないにもか かわらず、確認に行く対応ではなく反応してしまった。反応してはダメ!吹き急がない。 バスケットは接触が起こるスポーツである。前の状況がごちゃごちゃしていると、目と足 が忙しくなる。ひとかたまりと見て、良い悪いを判断する。自分のエリア担当の意識をも つ。 ミニバスでは、ボールの周りでしか何か起きないからという人がいる。ボールを動かすた めに人が動く、ボールを持っていない子の動きをみる必要がある。ボールを動かすために 選手は一生懸命動く。その結果としてシュートやリバウンドがある。大まかな分担でそれ を見る。両方見るのは不可能。それをしようとしてしまっている。 悪い情報を入れない、シンプルに考える、それが自分の判定を出す力になる。ボクシング インとは、両審判で挟むことではなく、自分の担当するエリアをしっかり見ることで両レ フリーからもれている子がいなくなることである。合理的にやらなくてはならない。自分 の目の前を大事にしなければいけない。 13 研修ゲーム記録 2012年3月29日 記録 岸 石黒 □ 第一体育館 A コート 第四試合 女子 (大分63―26奈良) □ 主審 及川氏(岩手) 副審 掛田氏(広島) □ ゲーム主任 斉藤氏(委員会) □ 講師 須黒氏(日本協会) (以下敬称略) 斉藤氏: 終わってみて感じたこと、反省など聞かせて欲しい。 及川氏:ゲーム前にはスペースをとらえよう、二人の間をあけないようにしよう、オフェンスが触 れ合いを求めたものなどを見極めようと話した。 奈良はドリブルから仕掛けている、大分はセンターに入れるというプレイだった。 今、終わって見ると吹いたもの、吹かないものに対してもう一歩二歩動けばより説得力の ある笛となっていたはず。その努力が必要だったと思う。 掛田氏:お互いの課題などをプレイゲームカンファレンスで確認をした。自分の予測が甘かったの で良い場所で判定ができなかった。プレイを流れではなく点でとらえていたので、オフェ ンスデイフェンスのどちらが仕掛けたのかという見極めができなかった。 主審の及川さんに引っ張って助けられたので自分が地元に帰った時にこのゲームで 学んだことをしっかり実践していきたい。 斉藤氏:及川さんは落ち着いていた。手の上げ方やディレクションなどの見栄えが良かったので今 後も続けてほしい。 掛田さんは一生懸命だがそれが裏目にでてしまうことがある。リードの時に右へ行くのは 良いがそれゆえに自分のエリアである逆サイドがおろそかになってしまうこともあった。 役割及び視野分担がもう少しあっても良かった。 1クォーターが始まって突発的な接触があったが多少遅れてでも鳴らしたから良かった。 2クォーターになって異質なプレイが増えてきた。両チームのプレイヤーが倒れ始めたの には原因があったはずだ。 2クォーターの出だしからどこまでがセーフでどこからがアウトかということを整理し ていたら良かった。特に奈良の悪質なプレイ;上は飛んでいるが下は押している、などを 判定出来ていれば良かったのかもしれない。 現象でいえば奈良6番が突っ込んで大分10番が受けた場面でノーコールであったが、 6番の心理状態はどうだったのだろうか。もう突っ込んでやれ!という感じは見受けられ なかったか? このケースは簡単にチャージングで良かったのかもしれない。 須黒氏:会場が「あっ!」と思うケースはしっかり二人とも取り上げていた。誰もが「何かある!」 と思うケースできちっと鳴らせるということはとても大切なことだ。 二人に聞きたいのだが、このゲームを吹いてすっきりしていない感じはあったのか。 もしなかったとしたらそれは吹いてすっきりしていないのか、それとも吹かなかったから 14 すっきりしていないのか。 及川氏:先ほどのチャージングかもというケースは吹かなかったからもやもやしている。また、大 分の足を吹いたものは奈良もそこに行っていたのではないかという思いがあり、吹いてし まってすっきりとしていない。 掛田氏:吹けないという場面が多くてすっきりとしていない。 須黒氏:吹くことがよいかというとそれはそれで選手のプレイの妨げになることがある。吹かない と粗暴なプレイが増える場合もある。 例えば、出だしのプレイに関して言えば。奈良が攻め始める時に大分の守りはどんな守り だったのか。 及川氏:大分が前からあたっていた。 須黒氏:センターラインあたりのライン際もしくはエンドライン際のプレイはどうだったのか。 大分はフルコートで W チームによって守っていたはず。その時大分の身体の寄せ方の判定 がされるまえにボールがアウトになってしまうことが多かった。つまり大分のコンタクト に関する基準が審判によってしっかりと示されることがなかったから奈良もやり始めてし まった。 気心が知れている二人であればいろいろな場面に二人でうまく対応できるだろう。しかし 全国大会での審判となれば面識のない二人で審判をするのだから難しいこともある。その 時に大切なのが How to である。 具体的な例としては、センターライン付近のライン際での W チームやエンドライン際6番で の W チームなど、審判のポジションとしては微妙な位置での W チームの見方はどうだろうか。 自分が絶対見るのだ!という場所でないと誰がどう責任を持ってみるのかという意識が希 薄になってしまう。誰かが見るかもしれないという場所に関しては審判の動きも曖昧で中途 半端になることもある。ただ、一度見えなかったと感じたら次には必ず逃さないようにすれ ばいい。 それが学習というものだ。つまりは二人の協力が大切なのだ。 また、ドリブルのプレイは追従してみることができるが、パスに関してはリードに入る審判 がしっかり受けて、そこにトレイルがきたことを確認してから受け渡すなど。 このゲームに関しては一番曖昧な場所、つまり一番難しい場所での W チームの見方を事前に しっかり決めておけば判定ができたのだろう。そうすれば最初の身体の寄せに関する線引き がうまくできたはずだ。 あんなに詰めて OK?あんなに押しても OK?ということがレフリーも観客もベンチもきっと もやもやしたままのゲームだった。 どちらの審判がみたらいいのかという割り振りを確実にすること、何となく危ないよね、と いう感じにしないことが大切だ。危ない場所には実際に行ってみることが必要だ。行ってみ て経験をすると風景が変わる。それはそこに行ったことがあるものにしかわからないことだ。 ところで審判はなぜ二人いるのか? 掛田氏:一人では見られないから。 須黒氏:じゃあ、トレイルは基本的には何をみる? 15 掛田氏:トレイルは横(エンドラインと平行になるスペースのこと)を見る。 須黒氏:トレイルでも動きによっては1,2,3,6番エリアの縦のスペースも見られる。 それではリードが見えるがトレイルでは絶対見えない場所はどこだろう? それは4番エリアである。その場所をおろそかにしてはならない。 また、相手も見える場所には無理していかなくてもいいが、自分しか見られない場所には 必ず見るという意識が大切だ。その意識が薄いからつい右に行ってしまうのではないか。 相手が見えるところ、自分しか見えないところの見極め、整理をしっかりすると慌ててい る感じをなくすことができるだろう。掛田氏が及川氏に、助けてもらったというのは自分 の場所を見ていない時間が多かったからかもしれない。 今回のゲームでは二人とも見えているものに対して鳴らした笛は良かった。 次は自分にしか見えないものをしっかりと判定することという意識を持って試合に臨ん でもらいたい。 16 第43回全国ミニバスケットボール大会 審判研修会(研修ゲーム)閉講式 日時 平成24年3月29日(木) 場所 司会 松浦 17:20 代々木第一体育館 審判控室 恭寿 1.挨拶 審判・規則委員会 審判委員長 飯塚 剛 2.講師総評 日本バスケットボール協会 AA 級審判員 平 育雄氏 お疲れ様です。2日間を通して思いついたままを申し上げたいと思います。私たちがゲーム を見てアドバイスやヒントを加える内容と、普段皆さんが仲間同士でやるゲーム後のミーティ ングでの違いがある。僕が聞いていて、違うなと思ったところがいくつかありました。1つは、 皆さん同士の反省では、ケースの話が非常に多いなという感じ。悪くはないんですが。もう1 つは、もっと吹きたかったっていう人が非常に多いなと思い、明らかに僕たちとは違うなって いうところを感じました。私たちはどちらかというと、考え方、例えば何対何でぶつかってい るのに、何でこっちのファールを吹かなかったんでしょうか?とか、そのようなことが多かっ たと思いますし、そんなに吹かないでくださいっていうことが多かったと思います。それを感 じました。どっちが良いとか悪いとかではないので、そのことは1つ覚えておいてください。 ケースなのか考え方なのか、そういう風に発展できるといいのかなと思いました。 2つめは個人的な意見なんですけれども、ミニバスケット特有なプレイの1つがダブルチー ムだと思いました。あんなにダブルチームが頻繁に行われる試合は他のカテゴリーにはないと 思いました。全ての試合においてダブルチームがあると思います。ということは、皆さん同士 でダブルチームに対する対応とか判定とかをじっくり話し合われた方が、ミニバスケットのレ フリーとしてのやりかたが生まれるはずなのに、それぞれ、あれがファールだとかケースの話 になってしまう。僕たちはあんなにダブルチームのあるゲームは吹かないので、実際にコート に立ってみないとわからないのですが、それが話し合われてないんだろうなと思います。 もう1つミニバスケットの特徴的なプレイとしては、リバウンドの後のたかり。トリプルチ ームぐらいになってしまう。なのに、そこについても話し合われてないんだろうなと思います。 ケース、ケースでどうだったんだろうなっていう話しかなくて。簡単に言うと、リードが非常 に難しいんだと思うんです。目の前で1人に対して3人がたかってきたら。どうするかという と、リードが難しければ、トレイルの人が応援に行く、足を運べばいいのかなと思いました。 ところが、展開が速いのがミニバスの特徴なので、シュートがあると、トレイルの人はすぐに リードに入りたがる。そして、今までリードだった人がトレイルに行きたいんですが、トリプ ルチームのたかりがあるから、そこから身動きが取れないということが起きているんだと思い 17 ます。ミニ特有のプレイについての対応は、やはりミニの方が解決をするべきだと思います。 ファール、ファールじゃないというケースの話じゃないような、解決の仕方をするべきかなと 思います。 3つめは、ミニバスケットだということで、それを逃げ道にしないようにしてください。こ こは全国大会だけれども、いつもやっているゲームレベルが低いので、ボール周辺ばかり見て しまう。これは言い訳です。何か正しいことをやろうとするところから、それが出来ない理由 を探しているとしか思えないです。ボールは1こしかないし、ボールを持っている人は1人し かいない、ということは、あとの9人はボールを持っていない。それが、どのカテゴリーでも 理屈としては同じことなんです。なのにも関わらず皆さんは、ミニバスだからってちょっと言 い張りがちな感じがします。そこに何も発展がないような気がしました。オフボールに何もな い。そんなことないですよ。オフボールが9人ですよ。 なので、1人では出来ないだろうと思うのが僕たちなんです。皆さんは1人で頑張ろうとし ています。最終的には、バスケットボールを楽しんでもらうためにレフリーがいるので、レフ リーが楽しむためではないので、やっている人、見ている人が楽しんでもらえるようなゲーム ってどんなゲームなんだろうって考えていただいて、また明日に繋げていただいて、もしくは 地元に帰られて、仲間とそんな話をしてみたらいかかでしょうか?というこの3日間の感想で す。明日ある方は頑張ってください。明日レフリーのない方はもっと頑張ってみてください。 お疲れ様です。 18 第43回全国ミニバスケットボール大会 審判研修会(全体)閉講式 日時 平成24年3月30日(金) 場所 司会 上杉 15:50 代々木第一体育館 審判控室 侑里子 1・挨拶 日本バスケットボール協会 審判・規則部 部長 橋本 信雄氏 3日間お疲れ様でした。ゲームを拝見すると、非常にレベルが高くて、個人的には大人のバ ックボードでもよいのかな、また、ボールも7号でもよいのかなという錯覚するぐらい非常に プレイヤーのレベルが高いなという感じがいたしました。私も毎年お邪魔してますが、審判の 方々も若干顔ぶれが変わって、非常にフレッシュな感じになってきたのかなという気がします。 この3日間で各自が吹かれたゲーム、それと他の方が吹いているゲームを見た感想や経験を 宝にしていただいて、これからの審判活動のレベルアップに少しでも活かしていただけたら幸 いだと思います。また来年、ここにいらっしゃる方が全員来るかどうかわかりませんが、また この場を目指してこの1年間頑張っていただきたいと思います。どうもご苦労様でした。 2・総評 研修会講師 島田氏 大会3日間、昨日までの研修会も含めまして本当にお疲れ様でした。昨日までの研修のなか では日本協会よりお越しいただいた講師5名の方々に貴重な現場でどうミニバスのゲームに 対応していくのかと、やはり、ミニバスであっても1人の審判では出来ないんだと。2人で協 力をしてゲームを作り上げていく、そういう観点から非常に今後のプレイの見方、2人の協力。 そういった部分で非常に示唆に富んだお話をいただけたと思います。 このことを大会に参加された皆さん自身の中に留めておくことなく、地元の皆さんに是非、 伝えていただきたい。そしてミニのレフリーのレベルアップに繋げていただきたいと思います。 審判会議でお話があった通りプレイヤーは入門期だということでしたが、準決勝、決勝を見さ せていただくと非常にハイレベルな、特にオフェンス力。女子においてはディフェンスの戦術。 そういったものが、高校、大学、一般レベルにも繋がるような展開がいくつも見られました。 我々レフリーは、ミニだからということではなくて、同じバスケットを判定する、そういう高 い意識を持って是非、取り組んでいただきたいと思います。 ミニバスの全国大会は、公認の方が全国のひのき舞台でコートに立てる、決勝を担当できる、 皆さんにとっての全国大会の登竜門であるという風に思っています。この経験を今後さらにレ ベルの高いセクションの全国大会を目指して研鑽を続けていただきたいと思います。 本当に3日間お疲れ様でした。ありがとうございました。 19 平成 24 年度 福井県ミニ連審判部 伝達事項 福井県ミニ連審判部 1 24 年度 重点項目 (県協会審判講習会より) (北信越ミニ連より) ①公平性を伴う判定の一貫性 1)二人の協力とエリア分担 ②ルール・マニュアルの正しい理解と適用 2)スペース・ウォッチング(あと一歩のがんばり) ③相手審判やTOとの連携意識の向上 3)的確なプレゼンテーション ④試合のスムーズな進行・重要な時間帯への対応 ⑤審判員としてのコンディショニング(心身共)の意識 ⑥技術の理解と運営 ⑦個々のプレーの見極め ⑧ショットクロックの把握 ⑨服装や身なりを含むプレゼンテーション 四原則の実践(目的を理解する) 三つの基本方針 Ⅰ 正しさを伴った一貫性 Ⅱ バスケットボールの技術の理解 Ⅲ 罪なきを罰せず 1 ボクシングイン 2 オールウェイズ・ムービング 3 ペネトレイション 4 スペースウォッチング 【福井県ミニ連審判部より重点項目】 ・ お互いのエリアの確認を明確にする。(相手のエリアの確認) →相手の目の前を平気で遠くから吹いていませんか? ・トレイル 3のエリアにボールがある時にはコートの半分まで見に行く ポストにボールが入ったときにはフリースローラインの延長上まで下がってスペースを捉える。 ・リード ドライブに対してはスペースを捉えることの出来る位置に移動して、 受ける習慣をつける。 →常に動いて良いスペースを捉える努力をしましょう。 ・マニュアルを各自が理解できるように努力する。 →マニュアルには二人で審判をする為の約束が書いてあります。 2 競技規則等の確認事項 ◎ 今年度のミニのルール変更自体はありません。 ◎ 3 マニュアルの再確認 z アクティブレフリーとフリーレフリー z 処置の訂正 z レポーティング z オフィシャルミスの後の処置 z フリースローのセット z z ローテーション z お互いの責任範囲 z 時限の終わりの責任 (カウントを認めるのはトレイル、最終決定は主審。 オフィシャルに確認するのはブザーとタイマーが同 試合前、TimeOut 中、HarfTime 中の立ち位置 z 残りワンプレイの時のレフリー同士の確認 時だったかどうか。得点を認めるのはあくまでもレフ リーの責任) z ボールとその周辺 4 ベンチマナーについて 継続してより一層の向上を目指してお願いします。選手に対する暴言ももちろん注意・テクニカルの対象に なります。プレイヤーの子供たち・オフィシャルの子供たちを大人から守ってあげるのも中立である審判の大 事な仕事です。 5 22 年度 派遣審判員報告 ○北信越大会(石川)H23.12.27~28 野尻,川端,高嶋,掛橋 6 ○全国大会(東京)野尻,堀川 ミニ公認・ミニ上級公認 ○審判制度について 【更新制度の設定】 ミニ上級候補者・県公認推薦者(有ミニ上級資格)に関しては、年度当初の段階で各地区から候補者を選出しても らい、年間を通じて候補者として活動し、審査会の結果を総合的に判断する。 ミニ公認(上級含む)についても2年に一度更新(更新費用は不要)を行い審判活動継続の意思を確認する。そ の他、年度当初の伝達講習会もしくは各地区で行われる講習会に参加しない審判員は、厳重に注意、場合によって は公認資格の更新を行わないこととする。 【本年度新規公認】 ・ 新規福井県公認審判員 出村友宏(木田女子) 丹南地区:西野正和(ダンクス) 奥越地区:山田則和 3名 ・新規ミニ連公認上級審判員 嶺南地区: 松下卓也(うちとみ) 福井地区:多田強正(旭女子) 2名 新規 ミニ連公認審判員 現時点3名 各地区ごとに追加公認予定 7 その他 DVD:「国際審判員 平原勇次の∼最新 バスケットボール ルールと審判法∼」 第 31回北信越ミニバスケットボール大会 期日 平成23年12月23日(金)∼24日(土). 審判講習会記録 大井 明 会場 いしかわ総合スポーツセンター (抜粋) 氏の講義 心構えについて 「目標を設定する」 いつまでに何をしなければならないか?そのために今日のオンザコートで何をすべき か? 「手本になる」 日本公認審判員は各県審判員の指導的立場 子どもの力を伸ばすために最善を尽くしましょう。 【 研修試合 講習内容 】 ○講師より 情報、予測で自分のレフリーはどうであったか いろいろなところに気を配る 1 対1を見るポイント 動きの工夫 動かずに下がる→一緒になって流れることでプレイヤーが 3 人いるように見える ランレポートランをしっかりする メリハリをつける→信頼が得られる ファールを取り上げたとき タイム、選手のメンタル、状況等を瞬間にフリーズして感じる ○講師より ・2 人ともレフリーの勉強をし、正しい位置から判定していた。 ・ゲームが始まる前のコートできちんとした姿勢 ・W チームの時、中に入り込みで注意→スチールの時を考えながら見てあげる ・シュートの時、目を切るのが早い→しっかり確認してあげる ・遠い位置からの判定が見られる→足を運んで見てあげる ○講師より ・ファウルの判定の基準について、単に触れ合いがあっただけで笛が鳴っていなか ったか?→オフェンスのやろうとしたプレイが普通にできていたのに笛が鳴って いるケースが見受けられた ・トレイルからリードに入るのが遅い ・シュートモーションに対しては直角に見るように ○講師より ・子ども達のために笑顔で見守る気持ちが必要ではないか? ・スペースをとらえるために他の仕事がおろそかになっていないか? ・現象を捉えるために予測が必要ではないか? ・リードの動きの工夫 角度、目線の取り方、かえ方、ブラインドになっても次の プレイを予測する必要を! もっともっとトライしなければいけない ・トレイルのペネトレイトをどのようにするか工夫が必要! ・審判は 10 人を見守る位置、対角が基本だがチームのディフェンスの位置でかえることもいいかもしれな い。 ○講師より ・低い位置のドライブ ・トレイルの立ち位置が一定していない ・オンボール、オフボールに対応 ・レシーバーも意識して ・レポートの姿勢 まっすぐ立つこと ・アンスポのケース ・速攻への対応 前の現象をとらえていない リードの位置の工夫 ○講師より ・ゲームを通しての判定基準 ・リードのポジションの位置取り(4 番エリア) サイドラインへの対応(ベンチ前) ・オフェンスディフェンスの状況での位置(リード)3 から5へのドライブへの対 応 ・トレイルの位置(ディフェンスの顔が見えるようなところまでもどる) ・ショットモーションからパスをさばけばスローイン(アシストパス) ・フリースロー時の位置(リード) ・アウトオブバウンズはまず時計を止めること ・ファウルの取り上げ方 全体の流れとして適切であったか ・ベンチ観客にわかりやすい表現の工夫 松嶋繁治氏の講義 内容 次のシュチエーションの時、あなたはどこにいて、どこを見ていますか? 日頃のオン・ザ・コートでの自分を振り返り、記入してみてください。 (トレイル編) (リード編) (コンビネーション編) プレカンファレンスで、位置取りに関して話している内容はいくつありますか? 講義内容の要約 ・トレイルの時は、ボールマンの左後方、抑止の位置取りで。 ・突っ込みすぎてはいけない。攻防が変わった時、速攻に対応できない。 ・ショットを打ったらフリースローラインの延長線上まで踏み込む。 ・リードレフェリーを常に見ていること。 ・2人で10人のプレイヤーを視野に入れる。これがボクシングインの意味。 ・トレイルレフェリーは、ボールマンとそのディフェンス、レシーバーとそのディフェンス、ハイポスト付 近のプレイヤーを責任を持って見る。 ・追従する時は、ボールマンより右に行ってはいけない。左サイドラインは誰も見る人がいなくなってしま う。 ・縦パスはトレイルの頑張りどころ。プレイに遅れないように頑張って走ろう。 ・プレイヤーがショットを打ったら、フリースローラインの延長線上まで踏み込む。 ・リードレフェリーは、オフボールの展開をどれだけ長い時間見ていることができるか。 ・ハイポスト付近のブラインドはあきらめて、トレイルにまかせる。 ・その代わり、ドライブに対して責任を持って最後まで見極める。 ・ディフェンスラインに位置するとよい。左すぎるとセンターへのドライブインに遅れてしまうし、右に位 置すると左サイドライン付近の対応がおろそかになってしまう。 ・見たいプレーを見に行くために右へ動く。しかし、左サイドにも目を残しておくこと。ボールが左に戻っ たときは、素早く戻る。 ・ オフェンスとディフェンスのシリンダーとシリンダーのぶつかり合い。 ・ シリンダー間隔がゼロになった時の判定。例えば、インサイドのポストプレー、ボックスアウトの攻防。 ・ 体を寄せてくるプレー、それを払いのけるプレーを見極める。やり返しを吹かない。 ・ シリンダーがゼロになってからの動きで判定する。どっちが悪いか?リーガルガーディングポジション をとっていたか否か? 福井県ミニ連審判員制度 平成24年4月21日 日本公認 (AA(国際)級、A級、B級) 日本公認審査会(県協会) ※例年12月のクラブ選手権(準々決勝レベル) ミニ連推薦・県協会の承認 県公認 ミニ連推薦・県協会の承認 【 福井県ミニ連 】 県公認審査会(ミニ連) ・友田杯 最終日2位リーグ ミニ連推薦(※年度当初に各地区候補者選出) ミニ連上級公認 ※年度当初に各地区より推 薦 ミニ上級公認審査会(ミニ連) ・県新人大会 準々決勝レベルの試合 各地区推薦(※年度当初に各地区候補者選 出) ミニ連公認 各地区推薦 未公認 公認審判基準 ①ミニ連公認審判員(県内各地区ミニ連内の公式試合の主審を担当する能力のある者) ②ミニ連上級公認審判員 (ミニ連公認審判員として経験を重ね、規則に精通し、人格、気力、体力が充実し、福井県ミニ連が主催する大会 の試合の主審を担当する能力のある者および後輩指導の能力と熱意があると認められた者) (福井県ミニバスケットボール連盟公認審判審査規定より 平成17年5月) ※ミニ上級公認の基準の目安としては、審判員としての取り組む姿勢・態度が評価に値すること。技術 的には準々決相当の試合に割当可能なレベルと判断されること。その他、将来的な活躍(県・地区内にお いて)が期待できることなどを総合的に判断することとする。 また、ミニ上級審判以上の審判員は当該地区からも要請があれば積極的に協力することが望ましい。 福井県ミニ連審判員名簿 H24.4.21更新 ミニ連関係日本公認 19名 氏名 川端 弘樹 高嶋 元 吉川 貞夫 森下 昇一 小竹原 一嗣 山本 宰詳 備考1 御陵 松岡男子 御陵 和田女子 順化女子 備考2 ミニ連副審判長 地区審判長 福井県公認 8名 氏名 出村友宏 備考1 木田女子 ミニ連上級公認 10名 備考2 氏名 ※新規公認&公認候 小竹原 謙一 補 谷本 俊介 山田 章世 加藤 英樹 多田 強正 備考1 和田女子 順化男子 順化女子 河合女子 旭女子 備考2 ※新規公認&公認候 補 福 井 地 区 坂 井 地 区 奥 越 地 区 丹 南 地 区 竹内 明麿 斉藤 敏雄 佐治 弘基 岩田 靖雄 磯部男子 春江男子 磯部男子 芦原 野尻 秀郷 帰山 金一 酒井 孝也 道関 暁博 蕨生女子 有終東 村岡 中條 恵子 国高 堀川 和宏 五十嵐 達哉 武生 真保 正浩 山口 芳弘 嶺 南 地 区 松原男子 地区審判長 荻田 喜代弘 SPEED 内海 正人 金津女子 ミニ連審判長 大宮 昌則 山口 公秀 山田 則和 下庄男子 西野正和 ダンクス男子 地区審判長 地区審判長 ミニ連審判部 地区審判長 今井 良巳 松原女子 ※新規公認&公認候 補 清水 悦朗 吉田 学 ※新規公認&公認候 渡辺 貴幸 補 野村 勝人 松下 卓也 下庄男子 上庄女子 鳥羽 鳥羽 内外海 ※新規公認&公認候 補 ミニ連公認 74名 氏名 橋本 明美 生田 昌彦 小西 康広 石丸 雄次 織田 雅彦 松倉 治和 橋本 鉄弥 浅野 智弘 嶋田 照剛 水野 和章 間宮 清介 北川 喜張 中尾 宜信 三川 英基 中川 弘美 野村 明 藤村 匠 竹田 省三 前田 悟忍 島田 辰也 見附 和雄 金本 和三 備考1 日之出女子 中藤女子 明新女子 春山女子 明新女子 木田女子 日新 日新 下宇坂 下宇坂 旭女子 明新男子 春山男子 松本男子 松本男子 SPEED SPEED 芦原 丸岡教室男子 丸岡教室男子 丸岡教室女子 丸岡教室女子 広岡 貴志 沢田 清治 帰山 寿章 山内 良幸 田中 九一郎 加藤 達郎 加藤 明美 ミニ連公認候補 4名 氏名 五十嵐 雄吉 田辺 嘉昌 石崎 幾世 北中 義高 森 邦彰 荒木 俊幸 舘岡 弦 多田強正 斎藤 義典 千秋真澄 谷本美和 嶋田克彦 小林宣之 備考1 和田男子 和田男子 啓蒙男子 日之出男子 木田男子 旭男子 中藤男子 旭女子 中藤女子 啓蒙女子 春山男子 日之出男子 松本女子 吉崎 克也 大田 良紀 西端 義孝 森 浩志 井上 優 伊藤 浩一 細呂木女子 春江女子 春江女子 金津男子 金津男子 坂井男子 有終プリティ 下庄女子 蕨生男子 蕨生女子 下庄女子 村岡 下庄女子 木原 治和 小村 治樹 山本 練美 小椋 陽介 石見 直也 蕨生男子 蕨生女子 有終東 有終プリティ 上庄 大音師 健晴 武田 秀樹 山本 範雄 片山 俊宏 若吉 正秀 朝倉 裕美 新谷 金睦 蓑輪 亮子 河和田女子 神明 澤田 悟 藤井 克明 斎藤 隆博 大門 学 山田 篤 野坂 和博 今立男子 神明 吉川女子 河和田男子 ウイングス 吉川男子 渡辺 正治 山本 靖 西崎 勉 山本 将文 石川 達行 山本 知彦 菊田陽介 松原女子 敦賀 サンフラワーズ 中郷男子 中郷女子 中郷女子 サンロケッツ ウイングス ウイングス 宮崎女子 宮崎男子 ダンクス女子 備考2 備考2 氏名 備考1 ※新規公認 ※新規公認 ※新規公認 ※公認候補 ※公認候補 酒井 藤井 青山 笠原 ※公認候補 鳥羽男子 河和田女子 吉川女子 神明女子
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