平成28年度 事業計画 PDFファイル

平成 28 年
事業計画(案)
平成 28 年 4 月 1 日~平成 29 年 3 月 31 日
社会福祉法人内日福祉会
平成 28 年度
事業計画(案)(本部)
平成 28 年度は、昨年度の報酬改定からスタートした社会福祉法人制度改正の始まりであり、H28 年
度ではその一部分を、H29 年からは完全施行となる予定だ。従来の法人運営に大きな影響を及ぼすこと
となる。大きな変更点については、まず①経営組織の見直し、②透明性の確保、③適正かつ公正な支出
管理、④地域における公益的な取組みの責務、⑤内部保留の明確化と福祉サービスの再投下⑥行政機関
との役割と関与、⑦退職手当共済制度の見直し。ほぼ全ての項目について具体的に変わっており、新た
な法案と見間違えるほどの改正である。当法人にとっては、この各項目一つずつ現状と照らし合わせな
がら、変更を加えるものとしたい。
①
経営組織の見直し
当法人は設立当初より理事 9 名、評議員 20 名の体制で運営してきたが、この度の改正では主に
評議員が議案決定機関となり、その選出において、評議員は当該法人の職員を兼ねることが出来
ない。また、配偶者や三親等以内の親族(厚労省令で定める特殊な関係者)も含む事が出来ない
など詳細な基準が設けられ、H28 年 10 月の役員改選で大幅見直しを行わなければならない。よっ
て、理事会は主に事業執行機関という位置付けとなる。
②
透明性の確保
財務諸表等の公表については、既に当法人のホームページに公表しているところであるが、新
たに、前年度事業報告、当年度事業計画、定款、監査報告等も閲覧出来るようにする。現在新た
なホームページ作成中である。
③
適正かつ公正な取組み
当法人では役員報酬はないため、特に役員報酬基準は設けていないが、将来的に必要な場合は
作成する。
④
地域における公益的な取組みの責務
日常生活又は社会生活上支援を要する者に対する無料又は定額料金での福祉サービスを供給す
る。
(食費補助、その他)当法人にて出来ることを検討する。
⑤
内部保留の明確化と福祉サービスの再投下
平成 27 年度決算において明らかになる次期繰越額から、各施設運営に最低限必要な運転資金を
設定し、それを差引いた資金を施設の修繕、機械器具等の購入、次期福祉サービスのための準備
資金等、目的が明らかな積立を行う。また取崩し等行う場合は、役員会にて検討いただき承認の
もとで行う。
⑥
⑦については具体的な内容が分かり次第対応する。
昨年度の計画で挙がっていた生活訓練施設及びユニット型グループホームの建設用地の購入等で問題
が発生し頓挫したが、その必要性は今でも変わっていない。今後も建設用地の確保を含めた事業計画に
ついてはもう一度見直し検討を行い、万全の計画を立てて行っていく必要がある。またこれらに係る建
設資金などの資金調達の方法も計画的に積立を行っていくことも必要と考える。
◎平成 28 年度より法人本部本拠地(内日地区)における内日地区農業基盤整備推進事業(県モデル地
区選定による農事組合法人化)等の参加が具体的に進行しており、地元の担い手不足、過疎地としての
同地区が取組むこの事業に対して、当法人が公益的に取組み、同じ地区の住人としての役割を果たして
いくための活動である。ここでは障害者や健常者などの枠組みで考える事無く、同地区を支えていくた
め又その問題に一緒に取組んでいく姿勢が重要と考える。H28 年度ではその農業法人からの依頼案件に
ついて、管理予定の農地約 6ha の草刈り作業などに関わり、その他の農作業なども請負予定としている。
また、野菜工場(
(株)内日アグリ)への参加はすでに 5 月ごろより予定通り参加することが決まってお
り、主に働き手の確保に対して協力体制を作っていく。
◎平成 28 年 2 月に設立された内目まちづくり協議会については、グリーンファームは総務部として参
加し、主に地元広報活動や会報誌発行等の協力を行っていく。
H28 年度は今回の社会福祉法人法改正に伴う準備と調整をしっかりやっていく事となる。
平成 28 年度事業計画(案)
グリーンファーム
概要
27 年度は移行支援及び継続支援 B 型共に 100%前後の利用率になる見込みであるため、28 年度も同等
の利用を目標として、心身の状態を把握し健康面や安全面に十分な配慮を行いながら支援していく。
工賃について、昨年度に続き平成 27 年 10 月 1 日より山口県最低賃金が再度引き上げられたが、目標
工賃達成加算対象となる最低賃金(731 円)の 3 分の 1 以上の時給 244 円を支給する見込みなので、28
年度は 245 円以上を目標とし、売上げとしては 1000 万円以上を目標として取り組む。
28 年度から内日地区における野菜工場「内田アグリ」の稼働が決まり、また内日地区農業基盤整備推
進事業において新たに作られる法人、
「農事組合法人うつい」が行う農地集約による水稲等の生産管理も
始まる予定。グリーンファームに対しても作業依頼が出ているため、当事業所で受けることができる作
業内容について把握し工賃向上と社会参加、地域貢献という意味も含めて取り組んでいく。
また下関市内の就労支援事業所も年々増えているため、グリーンファームの作業の中心である農業を
生かした支援を行い、他事業所とのサービスの差別化を図り、各利用者の希望や目標の実現に向けて支
援していく。
レクリエーションやスポーツ活動等も利用者の要望を聞き、普段出来ない体験や心身のリフレッシュ
となるものを取り入れていく。
地域活動としては、収穫祭を例年通り開催する。引き続き生産物販売等で地域の協力を得ながら内容
を充実させていきたい。また上述した内田地区での農業に関する動きが出てくるため、可能な範囲で協
力していき地域との関係性を高め、当事業所の活動と障がい者について知ってもらう機会とする。
職員の育成について、市内事業所数の増加もあり、利用希望者から選ばれる事業所として在り続ける
ためには支援内容や提供サービス、工賃額や就職率の安定と向上を更に意識する必要がある。そのため
には作業や相談等現場での支援スキルの向上、また新しいサービスを提供することも必要であるため、
施設内での研修、県内外での研修参加や見学等を積極的に取り入れ人財育成を行っていく。
農地環境保全事業
27 年度は例年受注のあった作業の減少等で約 510 万円となり、50 万円程度の減収見込み。28 年度
は内日アグリより野菜生産に関する作業(詳細について交渉中)
、農事組合法人うついから農地管理の
作業依頼(6.8ha、年間約 60 万)があり収益増が見込めるが、課題として作業する利用者の高齢化や
体力的問題、また 2 台所有しているトラクターのうち当事業所開設当時から使用している車両の老朽
化(標準使用時間 1,000 時間に対し現在約 1500 時間)が進み、今後作業受託していくためには手作
業で行う部分を極力減らし従事する職員と利用者負担の軽減を図り、作業効率を高めるため新しい車
両の購入及びハンマーナイフモア(トラクターに装着し草刈ができる機械)の導入検討をお願いした
い。
住居環境保全事業
27 年度は新たに下関圏域共同受発注より井田公園維持管理業務を契約し、約 170 万円となり前年度
より 20%程度の増収見込み。
しかし 28 年度については農地環境保全事業の増加に伴い、現在契約中の作業のうち 3 つの契約につ
いて終了するため 27 年度比 30%程度の減収となる見込み。
農業関係の作業を増やし作業指導内容を絞っていき、研修等へ積極的に参加し専門的な知識を身に
つけ障がいや特性に合わせた指導方法を身につけていく。
農産物生産・販売・加工きその他
27 年度は前年比 5%程度の増収見込み。作付計画やロスを減らすため生産管理を意識した成果と考
える。
28 年度は住居環境保全関係作業の契約終了に伴い、生産活動に比重を置くことができるため 27 年
度比 5%増の 330 万円以上を目標にする。
生産販売の安定した作物は継続し、更なる売上向上を目標として新たな作物の生産も取り入れてい
く。販路については十分確保出来ているので適量適所を判断しロスを減らして販売数の向上に努める。
平成 28 年度事業計画(案)
<就労移行支援事業>
事業活動
利用状況について、27 年度は 2 月末現在で 102%と前年度 89.5%を超える状況となっており、定員
増から 2 年目にして安定してきている。28 年度も引き続き 95%以上の平均利用率を目標とし、100%に
近づけていくため引き続き他機関と連携、情報共有していく。
就職状況について、27 年度は計 5 名の一般就労(A 型事業所含む)があった。28 年度も例年通り定員
の半数である 4 名以上の就職と長期定着を目標にして支援していく。
事業収入について、27 年 4 月からの報酬改定により基本単位数や一部の加算額が引き下げられたが、
就労定着支援体制加算が新設され、利用率も上がったため増収見込みである。しかし、就職者が出た後
の定員空きの可能性もあるため、定員 8 名に対し 11 名を登録者上限として利用希望者を受け入れ収益の
安定を図る。
就労支援
28 年度はこれまで以上に農業を中心とした作業が増えてくるため、農作業の特性と各利用者の障がい
特性や個性を職員が理解し、一般就労に必要な基礎的能力を身につけていける様に支援していく。施設
外における作業も新しい企業との契約が予定されているので積極的に取り入れていく。就労セミナーや
ミーティングの内容についても障がい別にグループワークを取り入れる等により、それぞれに合った内
容を行う。
一般就労について、今年度も障害者就業・生活支援センターやハローワークと連携し、企業での職場
実習を通して適性判断を行い就職につなげていく。また就職させるだけでなく、長期間働き続けること
ができるよう職場定着に向けた支援も必要となるが、グリーンファームでは実習に入るまでに基本的な
働く力を身につけ、仕事内容とのマッチングがうまくいけば細かな支援が必要ない状態を目標として支
援していく。そして必要に応じて電話や職場訪問、関係機関や家族と情報共有し連携する。
平成 28 年度事業計画(案)
<就労継続支援 B 事業>
事業活動
昨年度は高齢の利用者や体力の衰えなどにより数名の利用目数が減り、また B 型利用希望者も少なか
ったこともあり登録者が増えなかったが、2 月末現在で 100%を維持している状況である。28 年度も
100%の利用率を目標とし、定員 20 名に対し現在より 5 名程度増やし登録者 30 名まで受け入れて利用
率の安定を図る。
事業収入について、前年度から単価の変更はないため施設外就労等の加算をとり 1 日当たりの利用者
数の増加に向けて空き状況等を含めた情報発信を各関係機関に向けて行う。
就労支援
移行支援と同様に農業に関する作業が増えてくるため、体調や精神面に注意しながら支援していく。
工賃について、能力によって支給額に差をつけてはいけないと山口県が明確に示したため、現在の支
給方法を改定する必要がある。そこで、県が認めている例に基づき、28 年度から行った作業内容によっ
て工賃額(手当部分)に差をつける仕組みとしてグリーンファーム工賃支払規程を設定しこれに変更す
る(別紙参照)。
生活面の支援について、定期面接や希望があれば相談対応し、必要に応じて家族や他の支援機関等と
連携して支援する。
昨年度に引き続き、加齢や体力的な理由で現在の利用を維持するのが困難となった場合は、利用者の
意向や体調等を考慮しながら家族や相談支援事業所と連携して無理のない利用継続や利用終了に向けた
支援、その後の他サービス利用への移行支援を検討していく。
<平成 28 年度
月
作業・レク計画表(グリーンファーム)>
レク
行事
作業関係
塩水選~種まき・田んぼ肥料まき・あぜぬり
4月
花見
4/4
小松菜・ほうれん草・水菜
モロヘイヤ播種
田んぼ
5月
代かき・田植え
空芯菜・ベビーリーフ・水菜
サツマイモ・里芋
6月
理事長杯スポーツ大会
空芯菜・ベビーリーフ・水菜
ミニトマト・盆用ゆり定植
彼岸ユリ定植
7月
納涼会
7/20
空芯菜・ベビーリーフ・水菜
土壌消毒
田んぼ
8月
盆休み
8/14~16
殺虫剤散布
ブロッコリー・玉レタス・サニーレタス
葉ボタン定植
田んぼ
9月
秋の行楽
9/20
稲刈り
年末出荷用ゆり定植
白菜・水菜
航空ショー見学
10 月
カブ・ニンジン
トリムバレーボール大会
玉レタス・水菜
ソフトバレーボール大会
早生玉ねぎ
11 月
スポーツ大会慰労会
ソフトボール県大会
12 月
クリスマス会
1月
新年会
2月
3月
1/11
節分豆まき
下関駅伝
12/24
2/3
2/5
11/25
収穫祭
11/12
小松菜・水菜
春菊播種
餅つき
12/26
年末休み
12/29~31
年始休み
1/1~3
企業・施設見学(移行)
企業・施設見学
(移行・継続合同)
ほうれん草
小松菜・水菜
ほうれん草
小松菜・水菜
枝豆播種
ほうれん草・水菜
インゲン豆播種
ほうれん草
水菜
障害福祉サービス事業所グリーンファーム
工賃支払規程(就労移行支援・就労継続支援 B 型)(案)
(目的)
第 1条
この規程は、障害福祉サービス事業所グリーンファーム利用者の工賃についての総則として定
める。
(工賃の定義)
第 2条
工賃とは、生産活動及び受託作業等を通じて得た事業収入から必要な経費を差し引いた純益を
配分する額をいう。
(支給対象)
第 3条
利用時間中に行った生産活動及び受託作業を工賃支給対象とする。但し、支援提供上、生産活
動等以外の活動においても施設長が認める場合は 1 時間を単位として工賃を支給する。
(工賃の種類と支給額)
第 4 条 工賃は基本工賃及び手当の合計額とする。
1.基本工賃は時給制とし、1 時間あたりの単価に 1 カ月の総作業時間を乗じた額とする。
時間単価は 200 円とする。
2.手当は、作業手当と特別手当を設ける。
①就労移行支援
作業手当は 1 時間あたり一律 40 円とする。
②就労継続支援 B 型
作業手当は午前及び午後それぞれに行った作業内容に応じて支給する。
作業内容については別表 1(作業基準表)を基準とするが、一覧に無い作業及び内容につい
て判断が難しい場合、担当職員と施設長が協議して決定する。
特別手当について、移行支援及び継続 B 型共に収益が上昇し、基本工賃及び作業手当を支
給しても余力がある場合に支給する。支給額については、作業時聞及び作業内容を勘案して
決定する。
3.災害や風水害等を含む天災の発生による被害、また受注作業の減少等により設定した工賃及
び手当の支給が困難となった場合、必要に応じて減額することがある。
(工賃の支給)
第 5 条 1.工賃の支給は月末締めで計算し、翌月 10 日に現金にて支給する。但し、当日が休日の場合は
その前営業日に支給する。
2.規定の作業時間内に体調不良等により休憩を必要とし作業を行わなかった場合は、その時間
が 30 分を超えると 1 時間分の工賃は支給しない。
附則
この規程は、平成 28 年 4 月 1 日から施行する。
工賃支払作業内容一覧
手当(仮)
1(S)
250 円
作業
草刈機(刈払機)を使用する作業
犬の公園(芝刈)・野村病院・西田電設・大西邸・うしろだ工房
2(A)
200 円
花の海・岩村邸・長廣邸・池田不動産・井田公園・泊野邸・安養寺・
田植え・稲刈り・
機械等使用した作業(畝立て機、深耕機、運搬機など)
犬の公園<草刈芝刈以外)・豆たん・平岡様アパート・員光園・狗留孫山
出荷作業※ハウス及び敷地内作業(体力を要する作業、特殊作業)
3(B)
100 円
草焼き、おみくま作業
※例
米作業(もみすり、袋詰め、他)畝立て、播種定植、肥料まき
ハウス補修、安全対策(通路整備等)、台風対策
ハウス・敷地内作業(※軽作業)
4(C)
60 円
※例
石拾い、ハウス及び敷地内清掃、除草、その他単純作業
ごみの分別
室内作業
5(D)
なし
赤米選別、昆布巻、その他室内での軽作業
スポーツ活動
平成 28 年度施設内研修計画
施設内研修としては、月ごとのテーマに沿った内容に加え、出張報告についても、職員会議及び朝礼
の時間を有効に活用し実施していく。
月
4月
内容
法人指針
担当
中本理事長
グリーンファーム指針
友
村
5月
障害者総合支援法について
友
村
6月
AED 講習会
田
中
7月
農業用重機の安全な使用
志
手
8月
統合失詞症の人とのコミュニケーシ ョン
友
村
9月
発達障害について
友
村
10 月
一般就労に向けた支援について
山
野
11 月
感染症について
田
中
12 月
農業鼓術基礎研修
1月
躁うつ病について
田
中
2月
認知行動療法
田
中
3月
施設内研修総括
友
村
農林事務所
平成 28 年度事業計画
第 2 グリーンファーム蓮(案)
1.概要
平成 27 年度も残り僅かとなったが、これまでのところ、利用者の皆様には、なんとか目標としていた
平均工賃(=時給 140 円)を支給出来る見込み。しかしながら、これは平成 26 年度の県内 B 型事業所
の実績(=時給 209.3 円)を大きく下回っており、平成 27 年度の結果次第では、この差が更に開く可
能性があることを思えば、これでほっとしてもいられない状況。
また、この 4 月には、障害者総合支援法の見直しも予定されているが、ここで改めて B 型事業所の評
価基準の見直しが行われ、高い工賃を支払っている事業所に対しては、それを適切に評価するための新
たな加算が設定されるようにも聞いており、そうした方向性からも、今後事業所側には、これまで以上
の努力と意識改茸が求められることとなりそう。
もちろん、それぞれの事業所によって事情は違っており、こうした工賃格差は、単に事業所側の努力
不足だけが原因とは思わないが、それを言い訳にしていては、事業所間格差は開くばかりであり、引き
続き、可能な限り工夫・努力の必要あり。
幸い、平成 27 年度のスタートに当たってグリーンファームから異動してきたスタッフや、昨年後半
から新たに採用したスタッフ等は、共に農作業を含めた野外作業にも高い関心と意欲を持っており、今
後ともその経験と知識を活かして、更に野外作業にも力を入れ、作業収入のアップと利用者の技術向上
を図っていきたい考え。
2.就労支援活動(作業活動他)
平成 27 年度は、幸い自転車部品の仕事が 1 年を通じて活況のまま推移したことで、蓮としても、これ
に出来る限り対応してきたところ。反面、これによって畑仕事や草刈り・清掃作業等の野外作業の方に
は、十分に利用者が配置出来ず、その調整と処理に、担当スタッフも随分苦労したよう。
毎日多くの自転車部品を預かり、処理したことで、確実に利用者の作業能率とこの仕事に対する自信
は向上しているが、さりとて、今後それに見合うだけの受注の上積みが見込めるかと言えば、それは難
しいと言わざるを得ない。
逆にこの景況が一段落し、仕亭量が大きく落ち込むことも十分想定されることから、概要で記した通
り、工賃の維持・確保のために、野外作業にも一層力を入れたいところだが、利用者の内職作業に対す
る自信・モティベーションが向上するのに反比例して、野外作業に対するそれは、年々低下していると
いうのが蓮の実情であり、今の課題と思われる。
確かに野外作業、特に夏場の暑い時季のそれは疲労・負担が大きいので、こうして野外作業に消極的
な利用者が増えてくることは、先に予想されたことではあったが、一方で、直ちに新たな軽作業の導入
が見込めない中で、希望者だけを野外作業に充てているのでは、これを維持・並存出来ない状況。
そこで、新年度からは工賃の配分方法を見直し、内職作業(=室内及びその周辺での軽作業)と野外
作業とで時給を分ける案について検討してきた。因みに、平成 24 年の開設(グリーンファームからの独
立)以来、蓮の基本となる時給は、100 円のままでおったが、まずはこれを 120 円まで引き上げ、合わ
せて野外作業に出られた方については、それに更に 100 円を上乗せする(=220 円/時とする)ことで、
野外作業へのモチベーションアップに繋がればと考えている。
なお、この変更(案)については、既に利用者とそのご家族に説明済みであり、これを年度末の理事
会に諮ることについて了解を得ている。
4.年間行事 その他
※平蔵 28 年度の年間締蕗計画(案)詳細については、別紙 1 を参照
新年度からは、グリーンファームと蓮の利用者・スタッフ間で、より一層の交流 e 親睦を深めたいと
考えており、秋の収穫祭以外にも、合同の行事・レクリエーションを企画・調整の予定。
また、毎年、他の法人の就労支援事業所や職場の見学の機会を設けているが、ここしばらく、前者事
業所の見学が続いていることから、企画担当スタッフには、
「今年度は、ぜひ工場・職場見学の機会も…」
と、お願いしたところ。
5.職員研修
※施設内研修の年間計画(案)詳細については、別紙 2 を参照
今年度も、月 1 回のペースで職員研修(施設内研修)を企画・実施の予定。平成 27 年度については、
正直、虐待防止に関わる研修に追われた感はあるが、真に重要なことは、これを-一過性のものとせず、
職場全体に“権利擁護”への理解と意識を高いレベルでの定着させることにあると思われる。引き続き
定期的な振り返りを行って、スタッフの意識向上・定着を図る予定。
また、今年度も、法人傘下事業所の合同職員研修を企画・実施の予定
平成 28 年度
第 2 グリーンファーム蓮
年間事業計画(案)
(別紙 1)
実施月
行事内容
4月
花見(熊本城)
5月
企業見学 ボランティア清掃活動
6月
GF 合同企画
理事長杯 ボーリング大会
GF 合同企画
ポッチヤ大会参加(希墓者)
7月
納涼会
8月
盆休み
9月
施設見学
10 月
コスモス祭り
ボランティア清掃活動
兢空ショー見学
GF 合同企画
11 月
収穫祭
12 月
クリスマス会
1月
新年会
2月
節分(豆まき)
3月
花見
平成 28 年度
第 2 グリーンファーム蓮
施設内研修計画(案)
(別紙 2)
月
内容
担当者
備考
法人指針について
中本理事長
※虐待防止、苦情解決、
事業所指針について
近藤
個人隋報保護他
5
知的障害について蓄える
近藤
6
精神障害について考える
林
4
7
8
~安全管理委員会より~
交通安全及び事故防止について
発達障害について考える
9
宮原・湯山
利用書との合同研修
近藤
全員
個別支援計画中間評価
10
より良い支援について孝える
近藤
11
健康について考える
西山
利用者との合同研修
12
人権について蓄える
近藤
利用者との合同研修
1
職場のコミュニケーションについて考える
近藤
2
3
全員
平成 27 年度施設内研修総措
個別支援計画年度末評価
全員
※施設内研修の実施は、定例(月末)の職員会議後半(1 時間程度)を予定しています。
※会議の進行状況によっては、研修の延期や暗闘短縮等、予定を変更することがあります。
※適時外部研修の報告をお願いすることがあります。
平成 28 年度事業計画
グループホームなでしこ(案)
事業実施概要
外部サービス利用型共同生活援助 利用定員 8 名
利用者の方が地域でいきいきと自分らしい自立した生活を送ることができるよう希望や不安を傾聴
しひとりひとりに応じた支援を行っていく。
障害特性、高齢化、生育環境等によってニーズは多岐にわたるため、より細かく具体的な支援が必
要となる。主には健康管理、金銭管理、身の回りのこと、余暇の過ごし方などにおける支援などである。
日頃から利用者の方とのコミュニケーションを大切にし、世話人間でも共通認識をはかっておく。ま
た相談支援事業所、就労支援施設、行政機関、病院、家族などとの連絡調整や対応を行う。
毎月世話人会議を実施、研修等参加し支援のスキルアップにつなげていく。
主な年間行事予定
避難訓練
9月
3月
食事会
7月
12 月
収穫祭
11 月
施設周辺清掃作業
8月
平成 28 年度事業計画
地域児童福祉事業所ぽけっと(案)
1.事業実施概要
多種多様な障害に対応するためにも引き続き、医療や福祉、教育、地域との連携を図りながら障害の
特性理解と住みよい街づくりのために事業を展開していく。
児童発達支援事業では、幼稚園 o 保育園を希望する子どもが多いため、集団活動を取り入れスムーズ
な移行につながるように支援していく。
また、家庭での豊かな生活が日常となるように家族支援に力をいれていきたい。家族連携 o きょうだ
い児支援、保護者の研修会やサロンなども行っていく。親御さんも障害がある方が増え、家庭でのフォ
ローの体制などの問題、家族支援が重要であり、さらに関係機関との連携や対応できるノウハウを身に
つけていくことが必要である。
子どもに限らず大人でも様々な場面や場所ででも対応できるよう、スタッフの質の向上が必須である。
また、地域での連携もより進めていきたいと考える。
2.会議
スタッフの共通認識をはかるために、また利用者のニーズに合った支援を展開するために以下の会議
を行う。
・定例ミーティング…週 1 回
・ケース会議…月に 1 回
・コンサルテーション…1 カ月に 1 回
(アドバイザー
山口県発達障害者支援センター)
・関係機関ケース会議…相談支援事業所も含めの調整会議
家族からの要望あれば定期的な会議
さらに充実を図るよう努力する
・自立支援協議会
こども部会からの呼びかけによる「はったつ部会」
…2 ケ月に 1 回:市内 12 か所事業所参加
(内容によっては分科会も行われる予定)
3.児童発達支援事業
月~土
9:00-13:00
定員 5 名
4.放課後等デイサービス事業
月一土 13:00-17:00
定員 5 名
5.地域活動支援センター基礎的事業(日中一時支援)
6.啓発事業・研修会活動
保護者学習会の開催やサロンなど
スタッフ、関係者の研修会など
※別紙参照
…社会貢献としての地域に情報提供をする→障害理解を深めさらに住みよいまちづくりをすること
を目的とする
7.その他福祉活動
よか倶楽部の実施
馬関まつり愛のひろばに参画
福祉フェスタに参画
アースデイへの参画
平成 28 年度
月
ぼけっと
ぽけっと
年間計画(案)
スタッフ研修
保護者/地域
4/16・17 ソーシャルスキル
4 月
4/15~19 次年度準備で休み
門先生(山口)
4/23 アースデイに参加
4/28 評価(久賀谷先生)
コンサル
5月
6月
7月
避難訓練(水害)
海響館
長期休暇(外出体験・プール)
4/4 きょうだい児
面談
特性の理解(久賀谷先生)
AM 火曜日ケース会議
ぼけ主催
小道もこさん
小道もこさん
コンサル
相談主催
感覚統合(岩永先生)
サ日ン(学校はじまって)
下関トレセミ
ぼけ主催
コンサル
備考
学習会(友村)相談主催
器用 9 不器用
面談
面談
面談
馬開祭り出店
8 月
長期休暇(外出体験・プール)
面談
盆休み(8/13~15)
9 月
コンサル
重松先生ばれ主催
サ日ン(先輩ママ)
10 月
芋ほり
コンサル
11 月
収穫祭
コンサル
福祉フェスタ出店
コンサル
年末休み(12/29~)
長期休暇
年始休み(~1/3)
コンサル
サロン(進級・進学)
避難訓練(地震〇火災)
長期休暇
相談主催
12 月
1月
ばれ主催
思春期・性(沖村)
相談主催
事業所説明会
面談
面談
面談
面談
面談
面談
2 月
コンサル
次年度説明会
予算見直し承
次年度計画作成
3 月
いちご狩り
長期休暇
面談
会議について
ケース会議は月 1~2
スタッフミーティングは毎週(長期休暇は除く)
朝礼・昼礼にて業務の確認をする
研修について
コンサル月 1
評価セミナー
人づくり財団
自主研修会
自閉症カンファレンス
・対人援助
下関市小児発達研究会
全国通園
・自己コントロール
サビ管研修
・セルフケア
トレサミ
・通所支援
平成 28 年度事業計画
地域児童福祉事業所ぱれっと(案)
1.事業実施概要
開所 5 年目にあたり、専門性の強化は必須課題である。スタッフ同士が研修をもとに協議し知恵を出し合
ってその専門性を高めながら日々の療育にあたっていく事が大切である。
1)高機能の子どもたちにはグループ活動の中でソーシャルスキルを学ぶことのできる環境を整えていく。
2)地域資源の活用から社会のマナー、ルールを学ぶ活動を積極的に取り入れていく。
3)困難な家庭状況や障害の難しさも多く、より医療や福祉、教育、地域との連携を図りながら障害理解と
住みよい街づくりのために事業展開していく
また、27 年度スタッフ減による加算なし、減算があったので、新規スタッフの養成が必要と思われる。
27 年度は人事異動等もあり変化の年であったが、今年度も繋げる支援の在り方ができるようにスタッフ
一人ひとりの意識とスキルの向上を目指す。
2.会議
スタッフの共通認識を図るために、また利用者のニーズに合った支援を展開するために以下の会議を行う。
(安全管理・人権)
・定例ミーティング‥月 2 回
・ケース会議…月 2 回
・コンサルテーション・・・1 カ月に 1 回(アドバイザー
山口発達障害者支援センター)
・関係機関ケース会議…保護者の希望により開催(さらに充実を図るよう努力する)
・自立支援協議会
こども部会からの呼びかけによる
はったつ部会
市内児童・放課後事業連携会議
3.放課後デイサービス事業
月~土
9:00-17:00
延長あり
4.保護者家族連携
オープンデイ…参観日週間の取り組み
サロンの開催…年間 3 回実施予定(地域連携)
5.啓発事業
学習会の開催…保護者・関係者の理解を深めるために実施予定
トレーニングセミナー研修の開催
評価セミナー
6.その他の福祉活動
アースデイ参加(深坂の森)4 月 23 日
馬関まつり愛のひろばに参画
赤い羽根募金活動に参画
福祉フェスタに参画
7.スタッフ研修
(以下を検討中)
課題作り研修(中山先生)
思春期対応について
行動障害理解
地域・広域・専門的学習会への参加
避難訓練 年 2 回実施(3 月・9 月)
平成 28 年度 ぱれっと
月
ぼけっと
年間計画(案)
スタッフ研修
保護者/地域
備考
4/14~18
4 月
通常事業
(18 日は 17 日の代休)
アースデイに参加
自主
特性の理解
(久賀谷先生)
5月
6月
通常事業
通常事業
参観週間(2W)
コンサル
コンサル
トレーニングセミナー
自主
7月
8 月
9 月
通常事業
通常事業
馬開祭り出店
通常事業
通常事業
通常事業
11 月
収穫祭
赤い羽根共同募金
コンサル
福祉フェスタ出店
保護者サロン
卒後どんな?
面談
支援計画見直し
サイン
夏季休暇調整
器用・不器用
脳と身体(友村)
コンサル
コンサル
特性の理解②
(重松先生)
コンサル
保護者サロン
自主
兄弟児
問題行動(今本先生)
コンサル
思春期の支援の在り方
トレーニングセミナー
(沖村)
通常事業
12 月
当事者さんのお話し
感覚統合(岩永先生)
避難訓練(風水害)
10 月
小道もこさん
コンサル
1月
通常事業
コンサル
2 月
通常事業
コンサル
面談
心と体の健康
支援計画見直し
(末永先生)
サイン
保護者サロン
進級進学・茶話会
次年度説明会
(ぽけ・ぱれ)
進級・進学会議
面談
3 月
通常事業
避難訓練(火災)
コンサル
会議について
・ケース会議は月 1~2 回
・スタッフミーティングは毎週又は月 2 回
・朝礼・昼礼にてその日の業務確認 安全管理
研修について ※以下は自主研修
・自主研修会 金原学習会・下関児童発達研修会
・コンサルテーション 1/月
4 月調整
事業報告まとめ
平成 28 年度事業計画
ぱれっと相談(案)
1.事業実施概要
昨年 6 月より下関市の委託相談を受託し(相談員 1 名増 2 名体制)、より一層身近な相談事業所として相
談に応えるよう障害種別関係なく相談対応できる体制づくりにする。そのためのスキルアップには努力を惜し
まない取り組みを展開していきたい。
現在、150 件近い相談を受けているので、支援の継続も考慮し、人材養成を意識して取り組みたい。また、
児童は成人への移行、65 歳以上の移行等についても継ぎ目無く途切れないように支援が継続される相談を心
がけ自己研鐙に努めたい。
2.指定特定相談支援事業/指定障害児相談支援事業/指定一般相談事業
・計画相談…新規サービス利用支援・継続サービス利用支援
・基本相談…相談一般
・地域移行支援
・地域定着支援
・認定調査
3.研修
現任研修
SV 研修
その他のスキルアップ研修
4.地域連携
・関係機関ケース会議…保護者の希望により開催。
さらに充実を図るよう努力する
・自立支援協議会
こども部会
会議 1 カ月に 1 回
はったつ部会(旧児童デイ部会)
相談部会
1-2 ケ月に 1 回
生活分科会
1-2 ケ月に 1 回
2 ケ月に 1 回
・相談従事者専門別研修(児童)担当…研修企画・運営
・その他、特に児童に関する研修や事例、事業所運営について、圏域県下での連携を大切にする
*児童発達支援管理責任者研修
*強度行動障害支援者養成研修等
5.地域啓発事業
・保護者・家族支援(茶話会・学習会)…年 2 回程度
・支援者連携(専門的研修)
…年 2 回程度
6.相談で車両の購入(日本財団に申請)