グループ企業の取り組み - JTEKT 株式会社ジェイテクト

JTEKT CSR Report 2008
グル ープ企 業 の 取り組 み
す べ て の グ ル ー プ 企 業 を つ なぐ
確 か で 強 い 信 念 のもとに 。
光洋サーモシステム
株式会社
株式会社CNK
光洋シーリングテクノ
株式会社
光洋電子工業株式会社
豊興工業株式会社
JTEKT
ダイベア株 式 会 社
光洋機械工業株式会社
コンプライアンス 環境保全
J ALY
宇都宮機器株式会社
(フランス)
KCUM
株式会社 豊幸
(アメリカ)
豊 田 バンモップス
株式会社
KMP
YKS
(フィリピン)
(中国)
58
[ 国 内 グ ル ープ 企 業 ]
[ 海 外 グ ル ープ 企 業 ]
コンプライアンスと環 境 の 両 面で、
国 内グループ 企 業が 一 体 的に活 動 。
海 外 のグループ 企 業を4 極にわけ、
コミュニケ ーションを強 化 。
国 内グループ企 業 1 8 社は、コンプライアンスと環 境 保 全 の 両 面で、
70社の海外グループ企業を、アジア、中国、北米・南米、欧州の4極にわけ、
ジェイテクトと同一のマネジメントを採用しています。
コンプライアンスと環境保全について、グローバルな活動を行っています。
コンプライアンスでは「企業行動・リスク管理委員会」のもと、遵法と各
コンプライアンスにおいては国際法や各国の法律の遵守、環境保全に
種社会規範への配慮を徹底し、環境保全では「地球環境保全委員会」
おいては共通の目的を設定し、情報の共有化、施策の水平展開を図って
のもと、年4回の「ジェイテクトグループ環境連絡会」を持ち、省エネ、省
います。2007年にはアジアで、2008年には中国で環境連絡会のグループ
資源、物流対策などの活動・目標・実績の共有に努めています。
会議を開催し、コミュニケーションの強化につなげています。
次ページからは、主要10社の取り組みを要約して紹介します。
64・65ページでは、
4極から各1社の活動を要約して紹介します。
グループ企業の取り組み
グ ル ープ企業 の 取り組 み
■会社概要
光洋機械工業株式会社
商号
光洋機械工業株式会社
本社
大阪府八尾市南植松町2丁目34番地
TEL 072-922-7881(代)
URL http://www.koyo-machine.co.jp
を推進する五つの部会を組織し、省資源、省エネ活動にて
創立
1961年(昭和36年)8月
エネルギーのさらなる削減を強力に進めています。環境効
資本金
11億円
率を意識した省エネに寄与する商品の提供にも力を入れて
売上金
2006年度 379億5,300万円
2007年度 396億8,100万円
主要事業
自動車部品、工作機械
FAシステムおよび精密機器などの製造・販売
社員数
1,050名
事業所
営業拠点
生産拠点
光洋機械工業は、地球温暖化の要因となるCO 2 の削減を
最重要命題として取り組んでいます。環境管理重点テーマ
います。また、ゼロエミッションに継続的に取り組んでおり、
2007年度は再資源化率99.5%を達成し、限りなくゼロに近
取締役社長
づけるよう進めています。
宗 眞臣
今後とも、人間尊重を基本とし英知と創造力により、優れた
価値を提供し、安全で豊かな社会の実現に貢献します。
[主な取り組み]
CO 2 削減に向けたさまざまな取り組み
ISO14001
認証取得
CO2削減のため、省エネルギーの一環としてコンプレッサー
東京・中部・大阪・米国・韓国
八尾事業所(大阪)
結崎事業所(奈良)
五條事業所(奈良)
海外現地法人 4社(米国、中国、
タイ)
取得年月:2001年5月
をインバータ式に変更、工場内照明の一部をインバー
■製品紹介
タ式蛍光灯に変更するとともに、材料削減を種々の部
工作機械
平面研削盤
ウエーハ研削盤
インバータ式蛍光灯
その他専用研削盤
プ時間のミニマム化、ハイスピードドレッシング、高速化・
インデックスチャック
量化など、環境負荷の少ない商品の開発にたゆまぬ努
FAシステム
組付システム、音響チェックシステム
ジョイント
自動車用インターミディエイトシャフト
ドライブシャフト
センタレス研削盤
商号
豊興工業株式会社
本社
愛知県岡崎市鉢地町字開山45番地
TEL 0564-48-2211(代)
URL http://www.toyooki.jp
に貢献します。」を環境理念とし、法的要求事項、および同
創立
1958年(昭和33年)2月
意するその他の要求事項を遵守し、環境負荷の少ない製品、
資本金
2億5,400万円
環境負荷を低減する省エネ・省資源の製品・システムの開
売上金
2006年度 128億3,496万円
2007年度 123億4,149万円
の創造」のスローガンのもとステークホルダーのみなさまの
主要事業
油空圧機器、自動車部品、検査装置の製造・販売
視点に立った価値を提供して、豊かで住みよい社会の実現
社員数
521名
に貢献していきます。
事業所
営業拠点
生産拠点
豊興工業は「環境にやさしい技術を磨き、地域及び地球環
境の保全を図る経営を行い、豊かで住み良い社会の実現
発に取り組んでいます。また、
「お客様の視点で新たな価値
林 保明
[主な取り組み]
環境負荷の少ない商品開発
東京・中部・大阪・広島・福岡
本社工場(愛知県岡崎市)
安城工場(愛知県安城市)
ISO14001
認証取得
取得年月:2003年2月
ISO9001
認証取得
取得年月:1988年12月
地球環境の保全を図るため、地球温暖化防止のための
CO 2 削減と、製品の環境負荷物質の削減を重要命題
■製品紹介
として取り組んでいます。その中で、省エネ商品ではハイ
油空圧機器
油圧機器・油圧装置
住宅・福祉用機器
ブリッド油圧装置、超省エネ電磁切換弁の開発を行い、
お客様のCO 2 削減に貢献しています。今後も環境効率
社
会
性
報
告
■会社概要
豊興工業株式会社
取締役社長
精密ボールねじ、スピンドルユニット
精密機器
コンパクト化したボールねじの開発、高強度ヨークの軽
力を続けます。
特
集
センタレス研削盤
品にわたって見直し成果を挙げています。また、当社の
主要商品であるセンタレス研削盤においてはウォームアッ
全
体
マ
ネ
ジ
メ
ン
ト
産車・特車用機器
ハイブリッド油圧装置
自動車部品
の目標を定め商 品 開 発を進めていきます。また、環 境
A/T・CVT用ギヤセット
環
境
報
告
グ
ル
ー
プ
企
業
の
取
り
組
み
PS・駆動部品
負荷 物 質の 削 減ではS O C 6 物 質の 削 減に取り組み、
検査装置
カタログ商品のRoHS適合割合は2007年度60%とな
りました。
ライン検査用装置
試験研究用装置
超省エネ電磁切換弁
グループ企業の取り組み
59
グ ル ープ企業 の 取り組 み
■会社概要
光 洋 シ ーリン グ テクノ株 式 会 社
商号
光洋シーリングテクノ株式会社
本社
徳島県板野郡藍住町笠木字西野39番地
TEL 088-692-2711
URL http://www.koyo-st.co.jp 美しい四国の清流吉野川の環境との調和を図りながらゴム
創立
1964年(昭和39年)10月
総合メーカーとして製品企画から設計、調達、製造、販売、
資本金
1億2,500万円
サービスに至るすべての事業活動において自主的かつ積
売上金
2006年度 142億5,400万円
2007年度 152億5,508万円
光洋シーリングテクノはオイルシール、ゴム・樹脂機能部品
の製造を通してあらゆる産業基盤、生活基盤を支えています。
極的に地球環境保全活動を推進しています。
世の中の動きを的確に把握し、光洋シーリングテクノの製
取締役社長
品が環境面で貢献するため、全員で知恵を出し地球環境保
佐藤秀樹
全活動に取り組んでいます。
主要事業
オイルシール
(一般・大形品・ボンデッドピストンシール他)
ゴム製品製造
社員数
510名
事業所
生産拠点
ISO14001
認証取得
取得年月:2002年10月
[主な取り組み]
6部会を中心とした地球環境保全活動の推進
地
球
環
境
保
全
委
員
会
省 エネ 部 会
・CO 2削減
省 資 源 部 会
・主資材/副資材使用量の削減
■製品紹介
廃 棄 物 部 会
・廃棄物発生量の削減
物 流 部 会
・包装梱包資材の削減
・物流の効率化
環境設計部会
・低トルク化/軽量化商品の開発
照明安定器のインバーター化
各種オイルシール
大形オイルシール
各種オイルシール
ボンデッドピストンシール
フリクションダンパ
地域環境部会
・遵法
・環境負荷物質削減
・環境関連施設改善
GHP→高効率EHPへの更新
オートマチックトランスミッション用
ボンデッドピストンシール
各種機能部品
商号
株式会社CNK
本社
愛知県刈谷市野田町場割28番地
TEL 0566-21-1833(代)
URL http://www.cnk.co.jp
創立
1958年(昭和33年)8月
資本金
4,800万円
売上金
2006年度 165億7,400万円
2007年度 166億3,200万円
ことを掲げ、2002年2月にISO14001の認証を取得し、環境
主要事業
機械装置、環境製品、
金属表面処理、自動車部品の製造
マネジメントシステムに沿って活動を展開、環境負荷の少な
社員数
297名
い製品の提供により、お客様の取り組みにも貢献しています。
事業所
本社工場、豊田工場、東京出張所
CNKマニファクチャリング(タイランド)株式会社
CNKは、1958年に浸流処理の研究開発を目的に中部熱錬
研究所として創業を開始し、その後工作機械関連のFA機
器の開発、ラックシャフトの生産に着手し、現在に至ります。
経営理念として「人と環境に優しい技術を磨き地球及び地
域環境の保全を図り豊かで住み良い社会の実現に貢献する」
ISO14001
認証取得
[主な取り組み]
工作機械
地球環境への積極的な対応は、社会からの信頼獲得や業績の向上に
環境製品
特に「循環型社会形成および地球温暖化ガスの削減」は最重要命題
TZN9-80型
転造盤
寄与する高精度NC転造盤やクーラントのクリーン化、ロングライフ化に
MGF-080B
セパレータ
金属表面
改質
寄与する円形渦流型クーラントシステムを環境にやさしい製品としてお
客様に提供し、環境負荷低減に貢献しています。
クラッチプレート
DLCコーティング
今後とも、企業倫理、法令遵守を基盤とし、お客様の求める環境にやさ
自動車部品
しい製品を先取りして開発し、地球環境の維持向上活動の展開、より
良い環境社会に貢献する企業を目指していきます。
転造盤
搬送装置
LNⅣ型ローダ
つながる重要な経営資源と捉え、
これを優先して経営に取り組んでいます。
と位置づけ、新製品開発を推進しています。切屑を出さずCO2削減にも
取得年月:2002年2月
■製品紹介
「CNKならでは」の環境にやさしい製品開発
グループ企業の取り組み
各種ジョイント用ブーツ
■会社概要
株式会社CNK
60
徳島工場
中国工場
(光洋無錫密封科技有限公司)
円形渦流型
クーラントシステム
ラックシャフト
円形渦流型クーラントシステム
マグネットセパレータ
サイクロン装置
ペーパーフィルタクーラントシステム
チップコンベアクーラントシステム
DLCコーティング
浸炭焼入れ
高周波焼入れ
真空焼入れ
ラックシャフト
シャフトカップリング
ピニオン
光 洋サ ー モシ ステム 株 式 会 社
■会社概要
商号
光洋サーモシステム株式会社
本社
奈良県天理市嘉畑町229番地
TEL 0743-64-0981
URL http://www.koyo-thermos.co.jp
の低減活動を行うことが、企業の社会的責任の一端を果た
創立
1967年(昭和42年)7月
すと確信し、ISO14001マネジメントシステム活動を展開して
資本金
4億5,000万円
います。
売上金
2006年度 246億6,500万円
2007年度 254億4,700万円
主要事業
金属用熱処理炉、
半導体・電子部品・セラミックス製造用熱処理装置、
液晶・プラズマ表示装置用熱処理装置 他の製造
社員数
430名
事業所
営業拠点
ISO14001
認証取得
取得年月:2001年6月
光洋サーモシステムの製品は、熱エネルギーを使用する関係
上、製品の持つ環境影響の低減と事業活動による環境影響
特に、地球温暖化問題への対応としては、お客様のニーズに
応えるべく、業界トップレベルの環境効率をねらう製品と主力
取締役社長
製品の環境効率をさらにアップするための開発を進め、市場
梶原道郎
に早く送り出すことで、地球温暖化防止に取り組んでいます。
[主な取り組み]
環境効率を改善した製品の提供と省エネの推進
光洋サーモシステムは、枚葉式クリーンオーブンから排気される熱エネルギーのうち、
奈良(本社)
・東京・群馬・愛知・静岡・
福岡・香川
生産拠点 本社工場(天理市)
橿原工場(橿原市)
海外現地法人 4社(中国、台湾、韓国、
タイ)
特
集
50%以上を回収することのできる廃熱回収ユニットを開発しました。現在、これを枚葉
式クリーンオーブンに組み込むことで、この製品の環境効率を改善することに取り組ん
でいます。
全
体
マ
ネ
ジ
メ
ン
ト
■製品紹介
浸炭焼入炉
縦型システム
また、事業活動の省エネ対策として、ヒータ工場の不要時設備(空調、排気など)の停
枚葉式
クリーンオーブン
止による電力の削減や乾燥炉の乾燥条件の変更および切断工程の一部廃止による
都市ガスの削減などを推進しました。
2008年度は、3カ年中期計画の最終年度でもあり環境目的・目標の必達と次年度以降
の環境改善の立案に向けて、全社員一丸となり地球環境保全活動を推進していきます。
用途:金属熱処理
光洋電子工業株式会社
■会社概要
用途:半導体製造
用途:液晶パネル製造
商号
光洋電子工業株式会社
本社
東京都小平市天神町1丁目171番地
TEL 042-341-3111
URL http://www.koyoele.co.jp
創立
創業:1955年(昭和30年)11月 設立:1959年(昭和34年)3月
人類の活動を許容できなくなっているわけですから、人類の
資本金
15億9,320万円
活動による環境負荷を、何とか地球の許容範囲に抑えるこ
売上金
2006年度 134億5,313万円(単独)
2007年度 141億7,778万円(単独)
主要事業
電子制御機器、車載製品の製造・販売
社員数
403名
事業所
営業拠点 東京・仙台・名古屋・大阪・香川・広島
生産拠点 大泉工場(山梨)
海外現地法人 米国、中国(3社)、台湾
光洋電子工業は、
『環境との調和』を理念に、地球環境の
保全と社会への貢献を目指して自主的に活動を行ってきま
した。昨今の国内外の動きを見ると、それが企業として当然
の活動であり、責任であり、義務となりつつあります。地球が
とが急がれます。これからも、企業活動に伴う環境負荷や、
取締役社長
製品の持つ環境負荷を従来の半分にする意気込みで、一つ
唯根 勉
一つの課題を真面目にこつこつとやり遂げていきます。
[主な取り組み]
ISO14001
認証取得
省エネ・省資源への積極的な取り組み
取得年月:2000年10月
光洋電子工業では、従来から省エネ・省資源やゼロエミッション
に取り組み、
「省エネ施設への切り替え」
「ノーネクタイ運動」
「電
■製品紹介
子情報化による用紙使用量の削減」
「分別収集と業者との連
携による廃棄物の再資源化」などで成果を挙げてきました。その
電子制御機器
プログラマブルコントローラ
プログラマブル表示器
小型・軽量、省エネを実現した
新型プログラマブルコントローラ
ロータリーエンコーダ
一つである夜間電力を利用したエコキュートへの切り替えでは大
近接センサ
幅なCO2の削減を実現し、財団法人ヒートポンプ蓄熱センターか
社
会
性
報
告
環
境
報
告
グ
ル
ー
プ
企
業
の
取
り
組
み
電子制御ユニット
車載製品
らも高く評価されています。製品についても省エネ・省資源設計
トルクセンサ
各種車載用コントローラ
を推進し、本年度開発したプログラマブルコントローラでは従来機
種に比べて58%の消費電力削減、60%の減量を達成しています。
新型プログラマブル表示器
グループ企業の取り組み
61
グ ル ープ企業 の 取り組 み
■会社概要
ダ イベ ア 株 式 会 社
商号
ダイベア株式会社
本社
大阪府堺市西区鳳北町9丁目510番地
TEL 072-262-1125(代)
URL http://www.daibea.co.jp
います。ダイベアは環境方針で「地球規模での環境保護が
創立
1947年(昭和22年)6月
企業の重要な使命の一つであることを深く認識し、事業活動・
資本金
23億1,700万円
製品およびサービスにおいて、自主的かつ積極的に地球環
売上金
2006年度 240億600万円
2007年度 254億8,700万円
主要事業
各種ベアリングおよびベアリングに関連する
製品の製造・販売
社員数
515名
事業所
本社・堺工場(大阪府堺市)
名張工場(三重県名張市)
地球環境問題は年々深刻さを増しており、環境への取り組み
は企業にとっても、個人にとっても大きな社会的責任となって
境保全活動を推進する」ということを基本理念に掲げています。
将来にわたって持続可能な循環型社会を構築するために、
そ
取締役社長
して残された豊かな自然を私たちの子どもたちへ受け継いで
宮脇修二
いくために、継続的な環境保全活動を推進していきます。
ISO14001
認証取得
[主な取り組み]
取得年月:2001年8月
循環型社会の構築に向けた取り組みと、環境に貢献する製品づくり
ベアリングはさまざまな製品に組み込まれ、摩擦を減らすことによってエネルギーロスを低
■製品紹介
従 来に比 べ 厚みを約 半 分にした
製品。主に複写機の定着ローラー
などに使 用され、省エネ化に貢 献
しています。
減していることから、私たちは環境に貢献する製品であるという強い信念を持っています。
ダイベアでは、省エネ・省資源・環境改善・物流・用紙対策の五つ
の環境専門部会活動を中心に環境パフォーマンス向上への取り
薄肉ベアリング
組みを行っています。特に京都議定書の温室効果ガス削減に関
わるCO2の排出削減や廃棄物の削減による再資源化率99.5%
アドプトロード取り組み
真空・高温・クリーンといった特殊
環境下で、また高速・軽量・絶縁・
非 磁 性などの特 殊な性 能が要 求
される場面で使用されています。
の維持など、循環型社会の構築に向けた取り組みを進めています。
また、地域貢献の一環として「大和川に下流から上流へとつな
ぐ桜堤募金」に30社余りの企業とともに寄付を行いました。
桜記念植樹式
宇都宮機器株式会社
特殊環境用ベアリング
■会社概要
商号
宇都宮機器株式会社
本社
栃木県宇都宮市雀宮町585番地
TEL 028-653-1311(代)
URL http://www.utsunomiya-kiki.co.jp
「短
CO 2 排出削減が求められている中、より「少ない材料」
創立
1953年(昭和28年)10月
時間」
「高エネルギー効率」で手間を掛けない製品をつく
資本金
5,000万円
ることを目指し環境保全活動を推進しています。また、最近
売上金
2006年度 60億1,000万円
2007年度 67億8,000万円
て経営の透明性を高めコンプライアンスを実施するとともに、
主要事業
ニードルローラーベアリングなどの製造
環境や労働安全衛生の改善に積極的に取り組んでいます。
社員数
372名
ISO14001
認証取得
取得年月:2002年8月
宇都宮機器は、針状ころ軸受けを製造、提供することで世
界の省エネルギー、省資源に貢献しています。また、
さらなる
さまざまな局面で求められている企業の社会的責任につい
取締役社長
熊木 修
[主な取り組み]
省エネ・CO2排出削減の推進と、
コンプライアンス委員会の設置
宇都宮機器は、6年前にISO14001を認証取得し全社を挙げて省エネ・CO 2 排出削減
に取り組み、2007年度からは空調機運転効率の向上、エンジンコンプレッサーの運転
停止やコンプレッサーの配管改善によるエアーロス削減、さらにKAPSの導入による
生産性の向上、新技術の開発や加工方法の改善などで環境保全に努めています。
■製品紹介
また、2007年7月から法令違反や不正行為などのコンプライアンス違反の発生または
その恐れのある状況を知った場合、適切に対応できる窓口に直接通報することができ
る内部通報制度を発足させるとともにコンプライアンス委員会を設置し企業の自浄作
用の向上を図っています。
スラストタイプ
ニードルローラーベアリング
62
グループ企業の取り組み
ラジアルタイプ
ニードルローラーベアリング
■会社概要
株式会社 豊幸
商号
株式会社豊幸
本社
愛知県額田郡幸田町大字菱池字江尻1番地3
TEL 0564-62-1211(代)
URL http://www.houko.co.jp
製品ではTOYODA研削盤のオーバーホール・改造での省資
創立
1971年(昭和46年)2月
源化や高性能小形研削盤での省エネ化による地球にやさ
資本金
1億円
しいモノづくりを推進しています。環境改善委員会を通じて、
売上金
2006年度 68億3,000万円
2007年度 73億1,000万円
主要事業
汎用研削盤・CNC研削盤製造
研削盤修理・改造
自動車部品・メカトロニクス製品製造
社員数
240名
ISO14001
認証取得
取得年月:2001年12月
豊幸は、
「人と地球にやさしいものづくりと設備のリユース
を通じて、豊かな暮らしを支えます」という経営理念に基づき、
全員参加で環境保全活動を推進し、CO 2 排出量や工場廃
棄物の低減に取り組むとともに、人にやさしい工場づくりを
取締役社長
進めており、今後もコンプライアンスを含め、地域と社会に
中村一美
貢献していきます。
全
体
マ
ネ
ジ
メ
ン
ト
[主な取り組み]
人と環境にやさしい生産システムづくりとCO2排出削減活動
■製品紹介
特
集
長年お使いいただいたTOYODA研削盤に新しい命を吹き込み、機能を高めることで
人と地球にやさしい生産システムづくりに貢献しています。設備の素材リサイクル率
85%以上のオーバーホール事業部門では、2007年度売上は、2006年度に比べ8%アッ
プしました。また、操作性や保守性の向上、省資源化をねらい、G32研削盤シリーズの
G32
GL3
マイナーチェンジも実施しました。社内では、生産革新活動とともに、老朽設備の省エ
ネタイプへの更新などを積極的に進め、廃棄物ではリサイクル化やゼロエミッションに
社
会
性
報
告
対する活動を継続して実施しています。今後も、地域や法令情報を積極的に取り入れ、
コンプライアンスはもとより環境保全活動を永遠の課題として取り組んでいきます。
GE6 series
豊 田 バ ン モップ ス 株 式 会 社
■会社概要
商号
豊田バンモップス株式会社
本社
愛知県岡崎市舞木町字城山1番地54
TEL 0564-48-5311
URL http://www.tvmk.co.jp
砥粒応用工具をお客様にお届けしています。
創立
1975年(昭和50年)4月
循環型社会の構築、持続可能な社会の実現が重要性を増
資本金
4億8,100万円
してくる中、全社一丸となって省エネ、省資源、環境改善など
売上金
2006年度 47億5,000万円
2007年度 50億円
主要事業
ダイヤモンドやCBN砥粒などを使用した
超砥粒応用工具の製造・販売
社員数
270名
事業所
生産拠点
営業拠点
豊田バンモップスは創業以来、高能率加工・省資源・リサイ
クル性を兼ね備えた、CBN研削ホイールをはじめとする超
環境保全活動を推進しています。
一方で、めまぐるしく変化する社会環境の中、法令遵守は
取締役社長
もとより地域や社会の要請に応え、より高い次元での情報
杉田和彦
公開や社会貢献、さらにはお客様のモノづくりの環境負荷
低減に貢献できる超砥粒工具の開発に邁進します。
ISO14001
認証取得
[主な取り組み]
本社工場(愛知)
愛知・東京・大阪・静岡・広島・福岡
取得年月:2001年3月
環境負荷低減商品の開発とCO 2 削減活動の推進
■製品紹介
豊田バンモップスは、
「生産活動・製品を通じて、常に最適な
ビトリファイドボンドCBNホイール
環境マネジメントシステムを構築し、人、社会、地球環境との
・カムシャフト研削用
調和を図り豊かで住みよい社会づくりに貢献し、信頼される企
・クランクシャフト研削用
・超高速コンタリング研削用
業市民をめざす」ことを環境基本理念とし、事業活動のあらゆ
砥石仕様、加工条件の最適化
るプロセス、商品を含めての環境保全活動を推進しています。
とりわけ、環境負荷低減商品の開発、CO2削減活動や工場
(t)
120
から排出される廃棄物の削減活動を通じて「地域社会、地
域住民との共生」をテーマに環境保全活動を含めた、企業
40
・プランジタイプ
60
ベアリング用
ボールネジ用
20
0
グ
ル
ー
プ
企
業
の
取
り
組
み
・トラバースタイプ
100
80
の社会的責任を果たしていきます。
廃棄物量の削減
・汎用円筒研削用 他
ダイヤモンドロータリドレッサ
環
境
報
告
'99 '01 '02 '03 '04 '05 '06 '07(年)
ピストンリング用 他
グループ企業の取り組み
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グ ル ープ企業 の 取り組 み
J A LY(フランス)
■会社概要
商号
JALYはフランス南東部のローヌ・アルプ県に位置し、ヨー
JTEKT AUTOMOTIVE LYON S.A.S.
(略称 JALY)
本社
Z.I. du Broteau-BP 1 69540 Irigny France
創立
1991年(平成3年)3月より
JTEKTグループ(旧KOYOグループ)に参画
グ(EPS)および油圧ステアリングシステムのラック&ピニオ
資本金
35,860,485ユーロ
ンギアを提供しています。環境問題に対しては、単なる利益
売上金
ロッパを代表する自動車部品サプライヤーとして、主要自動
車メーカー向けに高品質・高性能な電動パワーステアリン
追求だけでなく、企業の社会的責任として、積極的な環境
保全への諸活動を通じて、次世代へ明るい未来を築くため、
取締役社長
日々改善活動を行っています。フランス人の節約精神は非
小西義和
常に見習うべきことであり、企業活動においてもこの精神を
活かすべきであると思っています。
2007年度 353百万ユーロ
(ステアリングシステムなど 2,331千基)
社員数
正社員 1,039名
期間工員 325名
ISO14001
認証取得
取得年月:2004年
ISO/ TS
16949
認証取得
取得年月:2002年
■製品紹介
[主な取り組み]
環境方針に基づき、
日々改善活動を実施
JALYは「法令遵守、OHSAS18001とISO14001などベースに、改善活動を進化させ、
また欧州連合における新しい環境対策のための法律(REACH)も視野に入れつつ、
企業の発展を通じて社会貢献を約束する」という環境方針の基本理念に基づき、環境
コラム式電動パワーステアリング(C-EPS)
とマニュアルギア(MS)
保全に関するさまざまな目標を設定し、日々取り組んでいます。取り組みの概要は、廃
棄物の取り扱いの最適化、エネルギーなどの使用量削減、社員のモラル向上、省エネ
ルギー・ハイパフォーマンス製品の開発・提供などです。
油圧式パワーステアリング(NPS)
K C U M(アメリカ )
■会社概要
商号
KCUMは米国での自動車用軸受の生産拠点として、北米
KOYO CORPORATION OF U.S.A.
(MANUFACTURING DIVISION)
本社
2850 Magnolia Street Orangeburg,
SC 29115, U.S.A.
アの自動車メーカーにも製品を供給しています。緑の豊か
創立
1973年(昭和48年)9月
な地域に位置しており、そのすばらしい環境に融合すべく、
資本金
2007年度 237百万ドル(KCU全体)
地域社会の環境に配慮した積極的な活動を展開しています。
売上金
2007年度 172百万ドル
また社員あっての会社という認識に立った職場環境の改善、
主要事業
自動車用各種軸受製造
さらに省エネルギー対策では、あらゆる無駄を削減するため
社員数
837名
の現地現物での改善活動を展開しています。今後も地域
事業所
オレンジバーグ工場(サウスカロライナ州オレンジバーグ郡)
リッチランド工場(サウスカロライナ州リッチランド郡)
ワシントン工場(テネシー州ワシントン郡)
の日系自動車メーカー、BIG3向け、およびヨーロッパ、アジ
環境保全のリーダーとして、社内外のあらゆる環境対策に
積極的に取り組んでいきます。
[主な取り組み]
地域環境に融合した会社であるために
ISO14001
認証取得
取得年月:2003年
TS16949
認証取得
取得年月:2003年
オレンジバーグ工場では廃液処理をすべて場内で実施しており、また研磨カスについ
■製品紹介
てもプレスタイプの集中処理設備を導入し、加工液と研磨カスの分離効率をあげるな
テーパーローラーベアリング、ハブユニットベアリング
シングルボールベアリング
ダブルアンギュラーコンタクトベアリング
ウォーターポンプベアリング
ダブルボールベアリング
テンショナーベアリング
どの環境対策を実施しています。ワシントン工場では、洗浄工程に環境負荷の少ない
洗浄液を採用、また加工液の持ち出しを極力抑えた加工設備を導入するなどの対策を
実施しています。またエネルギー対策では、職場での改善活動に加え、工場内照明装
置を水銀灯から省エネタイプの蛍光灯に変更、電力使用量の削減を推進しています。
さらに事務所内でもコピー用紙のリサイクル化を実施し、社員一体となった活動を展開
しています。今後は場内物流用の電気式リフター、牽引車への切替えなども推進し、
総合的な環境対策を推進していきます。
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グループ企業の取り組み
テーパーローラーベアリング
ハブユニットベアリング
■会社概要
K M P(フィリピン)
商号
KOYO MANUFACTURING(PHILIPPINES)
CORPORATION
本社
LIMA TECHNOLOGY CENTER MALVAR
BATANGAS PHILIPPINES
域社会をつくる」ことをモットーに、環境対策としてさまざまな
創立
1997年(平成9年)9月
改善活動をはじめ緑化活動、
そして地域社会に対する積極的
資本金
65億900万円
な取り組みを展開しています。また昨今世界的な関心となっ
売上金
2007年度実績 8億3,900万円
2008年度計画 19億5,900万円
主要事業
シングルボールベアリング、
ニードルローラーベアリング、
ミニチュアボールベアリングの製造
KMPはフィリピンのマニラから70km離れたマルバール市に
位置しており、
「ベアリングの製造を通じて、安全で豊かな地
ているCO2削減などの省エネルギー活動については、電力料
金が他諸国に比べて高いこともあり、会社規模を拡大してい
取締役社長
く中でいかにして電力使用量を削減し生産性を上げていくか
滝本一昭
を課題として取り組んでいます。これからも地域社会あっての
社員数
383名
KMPを念頭に置き、企業活動の活性化を図っていきます。
ISO14001
認証取得
取得年月:2002年
ISO9001
認証取得
取得年月:2001年
ISO / TS
16949
認証取得
取得年月:2006年
OHSAS
18001
認証取得
取得年月:2007年
[主な取り組み]
安全で豊かな地域社会をつくるために
まず環境対策として食堂の排水処理の改善に取り組ん
でいます。以前は3槽のタンクで排水処理していましたが、
全
体
マ
ネ
ジ
メ
ン
ト
特
集
5槽のタンクを採用し、油の廃棄量を削減しました。また
緑化活動の一環としては、地域での植樹活動への参加
や工場内での植樹を実施しています。さらに地元の学
産業医による学校での健康診断
■製品紹介
校へ 産業医を派遣して健康診断を行うほか、子どもた
ちへの5S・安全・衛生講話の実施、恵まれない人々へ
のクリスマスプレゼントなど、地域社会に対する積極的
な取り組みを展開しています。
地域での植樹活動への参加
シングルボール
ベアリング
ニードルローラー
ベアリング
ミニチュアボール
ベアリング
社
会
性
報
告
■会社概要
Y K S( 中 国 )
中国では1970年代から大規模な環境汚染が顕在化したため、
比較的早い段階から環境保全関連の法体系の基本は整備され
商号
豫北光洋転向器有限公司(略称 YKS)
本社
中国河南省新郷市和平路322号
創立
1996年(平成8年)6月
資本金
70,063千人民元
売上金
2007年実績 306,652千人民元
2008年計画 331,279千人民元
主要事業
自動車用ステアリング製造
基本構成
豫北(新郷)汽車動力転向器有限公司
49%
ジェイテクト
30.95%
JCC(捷太格特(中国)投資有限公司)10.25%
岡谷鋼機
9.8%
社員数
321人
ISO14001
認証取得
取得年月:2005年
ISO / TS
16949
認証取得
取得年月:2006年
ています。にもかかわらず、人員や予算不足で法規制の実施が適
切に行われないまま急速な経済成長が続いたことで、環境汚染や
自然破壊は一層悪化しました。しかし近年、経済成長の「速さ」か
ら「質」重視への転換で、エネルギー効率や環境保護に力を入れ
るようになり、オリンピックを迎える北京などは大気汚染も以前と
比較にならないほど改善されました。YKSのある「内陸部」と呼ば
総経理
れる河南省でも環境への関心が急速に高まっています。これか
矢 野 睦司
らも地域社会との調和を図り、安全で豊かな社会の実現に向け
て「法令遵守、消費削減、継続改善」で貢献していきます。
[主な取り組み]
省資源・省エネルギーを中心としたきめ細かな取り組みを展開
2005年にISO14001認証を取得以来、更新をしています。YKSでは生産品目上、騒音
や排煙での環境汚染の可能性は少なく、主に省資源・省エネルギーについて重点的
に取り組んでいます。
1.汚さない・緩ませない活動
①設備からの油漏れ箇所をマップ化して根本対策をし油漏
れをさせない ②作動油の劣化改善 ③配電盤内配線
接触不良、鍵なしなどのマップ化
2.切りくずからの油回収
遠心分離機での油回収、再利用
遠心分離機での油回収、再利用
3.電気消費量の削減
①水銀灯から高照度蛍光灯への変更 ②設備電気回路
の省エネルギー回路化
4.生産効率の向上
①可動率、直行率の向上により、無駄なエネルギー使用を
避ける ②工具の長寿命化
水銀灯から高照度蛍光灯への変更
グ
ル
ー
プ
企
業
の
取
り
組
み
■製品紹介
油圧パワーステアリング
環
境
報
告
EPS用マニュアルステアリング
グループ企業の取り組み
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