病理診断後の残余検体及び診療情報を利用した臨床研究について 2016

病理診断後の残余検体及び診療情報を利用した臨床研究について
2016 年 3 月 15 日
作成
2016 年 4 月 12 日 改訂
当院では、以下の臨床研究を実施しております。この研究は、病理診断後の残余検体
及び診療情報を利用するものです。この案内をお読みになり、ご自身がこの研究の対象
者にあたると思われる方の中で、ご質問がある場合、またはこの研究に「自分の情報を
使ってほしくない」とお思いになりましたら、遠慮なく下記の担当者までご連絡くださ
い。
【対象となる方】
2010 年 1 月から 2017 年 3 月までの間に、虎の門病院 呼吸器センターに入院した非小
細胞肺癌患者さん。
【研究課題名】
非小細胞肺癌における MET exon 14 skipping 変異の臨床病理学的検討
【単独・多施設】
自施設単独研究
【主任研究者】
虎の門病院 呼吸器センター内科 岸 一馬
【研究の目的】
肺癌は悪性腫瘍の部位別死因の第一位を占めており、日本において年間 7 万人以上が
死亡されています。近年、EGFR(上皮成長因子受容体)遺伝子変異や ALK 融合遺伝子の発
見と分子標的薬導入により、これらの遺伝子異常を持つ肺癌患者の予後は大きく改善し
ています。今後、分子標的薬の効果が期待される新しい driver mutation として、MET
exon 14 splice site mutation が肺腺癌の約 4%に認められ、この変異を持つ患者さん
には MET 阻害薬が奏効することが報告されています。本研究の目的では、呼吸器センタ
ーに入院した非小細胞肺癌患者を対象に病理診断後の残余検体を用い MET 変異の有無
を検索して、MET exon 14 skipping 変異を持つ肺癌の臨床病理学的特徴を明らかにす
ることにあります。
【利用するカルテ情報】
診断名、年齢、性別、画像検査、病理検査結果、治療経過、肺癌の病理検体での MET
exon 14 skipping の有無など
【研究実施期間】 2016 年 3 月 28 日から 2017 年 3 月 31 日
【個人情報の取り扱い】
お名前、住所などの個人を特定する情報につきましては厳重に管理を行い、学会や学
術雑誌等で公表する際には、個人が特定できないような形で使用いたします。また、本
研究に関わる記録・資料は研究終了後 に 2019 年 3 月 31 日まで保管された後に破棄さ
れます。
【研究の方法等に関する資料の閲覧について】
希望される方には個人情報、知的財産権の保護等に支障がない範囲内に限られますが
研究の方法の詳細に関する資料を閲覧することができます。
【問合せ先】
本研究に関する質問、お問い合わせがある場合、または御自身の診療情報につき、開
示または訂正のご希望がある場合には、下記までお問い合わせください。
御自身の情報が研究に使用されることについてご了承いただけない場合には研究対
象としませんので、2016 年 11 月 30 日までの間に下記の連絡先までお申出ください。
この場合も診療など病院サービスにおいて患者の皆様に不利益が生じることはありま
せん。
【相談窓口】
虎の門病院 呼吸器センター内科 宇留賀
電話 03-3588-1111(代表)