フランス Center Nationale de Genotypage

1. A:放射線遺伝学教室 武田俊一教授
B:高次脳機能総合研究センター 脳機能イメージング領域
福山秀直教授
2. A:The C entre N ationalde G enotypage(C N G )松田文彦先生
フランス、パリ郊外 91057 http://w w w.cng.fr
B:高次脳機能総合研究センター(H BR C )(旧産婦人科棟3F)・先端医療
センター(神戸市)
3. A:7 月 1 日〜9 月 12 日
B:6 月より準備・9 月下旬〜継続中
4. A:D N A 修復遺伝子の R ad51C の多型の検索を行った。
まず、遺伝子上の全ての exon について、PC R で増幅させるための最適
のプライマーをデザインし、業者に注文した。届いたプライマーを、PC R
やシーケンスにかけて、実際に働くかどうかをチェックし、うまくいかな
いものはプライマーのデザインからやり直し、うまくいくものは、白人や
日本人 32 人の D N A サンプルを用いて R ad51C の exon を増幅し、精製し
て、C N G の高橋先生が開発された、多型を探すことのできるソフトウェ
アにシーケンス結果をかけた。しかし、多型を見つけることは残念ながら
できなかった。それでも、予想通りの結果が出なかった時に、どのように
考え、対処すればよいかを考えられるようになったことは成果だと思う。
月曜から金曜まで研究所に通ったが、PC R やシーケンスという分子生物
学実習のような作業と、PC に向かう作業を平行して行っていた。5月に
武田研に留学していた Patrick D anoy 先生に、実験の方法や、機器の使
い方を教えていただいただけでなく、全ての面でお世話になった。英語で
コミュニケーションを取れたので、そんなに不自由をすることは無かった。
パリ市内の自宅から研究所までは、電車を乗り継いで 60 分から 90 分ほ
どであった。通勤に必要な定期代、毎日のお昼代を C N G が持ってくれた。
B:先端医療センターにある3T(テスラ)fM R I機器を使用して、英語の習
熟度によって分けられた 2 群それぞれに、英単語とひらがなを用いた Stroop
課題を実施し、脳活動に違いが生じるかを探求する。
6 月より、福山教授、先端医療センターの當間圭一郎先生と相談しなが
らパラダイムを決定し、フランスから帰国後、當間先生と H BR C の D inh H a
D uy Thuy 先生の指導の下で、課題の作成方法、実験結果の解析方法を学ん
だ。10 月からは、クラスメイトを中心に、ボランティアとして被験者の方々
に協力をしていただきながら、実験を進めている。実際に実験をおこなっ
て初めてわかる問題も多くあり、改良を加えながらおこなっている。なん
とか結果を出して、論文につなげていきたいと思っているが、まだまだ先
になりそうです。
5. A:住まいについて。研究所はパリ郊外にあるのだが、周辺の治安が極め
て悪いということだったので、パリに部屋を探した。春先から、ネットを
使ったり、先生に不動産屋に当たっていただいたりして探していたのだが、
結局パリに着いても決まっておらず、最初の数日は松田先生の家で居候さ
せていただき、部屋を探しまわった。パリには日本人のコミュニティーが
発達しており、日本書店などに、日本人による日本人向けの掲示板があり、
それを利用して部屋を借りることができた。パリの人たちにとってのバカ
ンスの期間に当たっていたので、「部屋貸します」の情報は多くあった。私
は、パリに留学している女子学生が夏休みの間日本に帰省するので、その
間2ヵ月半の契約で借りた。電気器具、食器などが揃っており、インター
ネットもできる環境で、かなり良い暮らしができた。交通の便もいいとこ
ろだったので、真夜中過ぎで帰宅するということがよくあった。また、プ
リペイド式携帯電話も入手して、パリでの生活はほとんど不自由なく楽し
むことができた。
休日の過ごし方。15 日間タイプのユーレイルパスを日本で購入しており、
週末は列車に乗っていろんな国にでかけた。さらに帰国前には 11 泊 12 日
の長期旅行をし、結果的にヨーロッパ 11 ヶ国を訪れた。ついでに、タイ航
空を利用していたので、帰国途中、バンコクで 4 日間過ごした。ベルサイ
ユ宮殿や、ロワールの古城めぐり、ディズニーランド・パリ、南仏など、
フランス国内も満喫することができた。遊んでばかりではないか!と、言
われても仕方ないほど満喫してしまった。
フランス語について。第 2 外国語がドイツ語だったし、語学が心配の種
だった。春から語学学校に通ったり、全学共通科目のフランス語 8 時間コ
ースを履修したりして、短期間でそれなりに頑張ったが、ほとんど無意味
だったように思う。パリで実際に生活してみて、毎日フランス語のテレビ
を見たり、他人の会話を聞いているうちに、なんとなくわかるようにはな
ってはきたが。研究所や、公共機関でも、基本的に英語が通じるのだが、
切符売り場や商店で、英語の通じないところも多くて困ることがたびたび
あった。また、フランス人は冷たい人が多く(私はそのように大いに感じ
た)、よく喧嘩をした。
最後に、ヨーロッパの治安について感じたことを書きます。恥ずかしな
がら、パリの地下鉄 M ETR O の構内で 2 度も掏られそうになってしまった。
2 度とも被害はなくて良かったのだが。2 度目のときは、その犯人に向かっ
て、終始関西弁でまくしたて、びびらせてやった。パリで仲良くなった人
は、財布ごと盗まれたと言っていたが、決して珍しいことでは無いようだ。
物を盗られるだけならまだましだが、郊外高速鉄道 R ER では、怪我を負わ
されることも多いらしい。基本的に夜 7 時を過ぎて、一人で乗るのは極め
て危険らしい。私は、やむを得ず深夜にその路線に乗ったりしたが、無事
だったのは運が良かっただけかもしれない。イタリアやスペインは、もっ
と治安が悪いと聞いていたが、しっかり用心していたためか、まったく何
もなかった。でも、いろいろ怖い話を聞くので、みなさん、気をつけてく
ださい。
B:実験の場所が神戸で、毎回マックや実験装置を持っていくので少し疲れ
る。ポートライナーを降りてから、先端医療センターまではムービングウ
ォークで結ばれているが、結構遠く、つらい。また、センター周辺には店
が少ないのもいけてない。しかし、春からは京大でも同じ装置が導入され
るらしいので、神戸に通う必要はなくなるかもしれない。とは言うものの、
神戸のセンターの先生方は、親切に指導してくださるし、きれいな建物で
研究できるのも気分がいい。
高次脳機能に関する研究は、入学する前から京大にて研究したいと思っ
ていたので、非常にうれしい。自主研究の期間はとおに終わっているが、
できる限り時間を作りながら研究を進めていきたい。
6. 英語圏でないフランスへの留学はいろいろ不安なことも多いでしょう。
先に述べたこと以外にも、いろいろパリのルールや過ごし方を伝授できる
と思うので、なんでも聞いてください。
m [email protected] beat.m box.m edia.kyoto-u.ac.jp