エドモントン滞在記(3)

エドモントン滞在記(3)
世界史分野 3 年:大澤
亮太
研究テーマのキーワード:「イングランド史、王政、中世」
カナダのエドモントンに留学してから 10 カ月が経ち、私の留学生活もそろそろ終わりを迎えていま
す。カナダに来てからは毎日が新しいことに満ち溢れていて、時にはつらい日もあったけれど、充実し
た留学生活を過ごすことができました。今回の報告書は、私がカナダへの留学を通して気が付いたこと
について書きたいと思います。
英語
英語圏への留学をする上で最も欠かせないものは言語である英語です。私は留学をする前、TOEIC
の勉強をしており、日常生活程度の英語なら不自由なく使えると思っていました。しかし、実際カナダ
に来て英語を使う機会が増えると、自分の考えがいかに甘かったかを実感しました。TOEIC は主にビ
ジネス用の英語が使われており、日常会話において TOEIC で得た知識を使う機会が少なかったからで
す。さらに、当時の私の勉強方法は TOEIC などの試験で良い点が取れるようにインプット中心で、発
音などのアウトプットをおろそかにしていました。結果として、会話だけでなく自分の言いたいことを
英語で表すことすら困難に感じていました。日常会話で使われる英語を勉強するため、毎日のようにド
ラマや映画を観ました。ドラマや映画はリスニングの教材でもあるし、使いたいフレーズを覚えること
でスピーキングの勉強にもなったので、効率良く英会話を学ぶことができました。
しかし、英語がある程度喋れるようになっても会話を成り立たせるのは大変でした。英語が原因で喋
ることができないのではなく、話したいことや自分の意見がないために会話が続かなかったからです。
英語はあくまで言語であり、意見を交換するための道具であるということに気づいてからは、話したい
ことや自分の意見を持つことを大事にしました。もちろん上手な英語で自分を表現できれば最も良いの
ですが、拙い英語であれ少なくとも自分を表現することができれば十分であると思います。大事なのは
話の中身で、英語の良し悪しではないからです。また、ネイティブの人たちとの会話を通して気が付い
たことは、彼らでさえ常に完璧な英語を話しているわけではないということです。常に完璧な英語でな
ければいけないと思っていた私は、いい意味で開き直ることができ、積極的に英語を使えるようになり
ました。
クラブ活動
私は大学の授業に通う一方で、Japanese Conversation
Club というものに参加していました。私が受講したクラス
は講義形式の授業であったため、こちらの学生と友達になる
ことが難しく、友達を作りたかった私はクラブ活動を通して
友達を探すことに決めました。私が参加していた Japanese
Conversation Club は、日本や日本語に興味がある学生と英
語を学びたい日本人の学生によって週に一度開かれ、会話を
通してお互いの言語だけでなく、文化も学ぶことができま
JCC で出会った友達
す。前半は英語を使う時間、後半は日本語を使う時間と分けられており、それぞれの最初にお題が与え
られるため、初対面の人とでもそのお題をもとに会話を始めることができます。こちらの学生は大学か
ら日本語を勉強し始めたという場合が多いにも関わらず、多くの人が日本語を上手に話すことができる
ので驚きました。中には英語や日本語だけでなく、他に数か国語話すことができる人もいるなど、移民
が多いカナダならではの人たちに出会うことができました。友達を作るのが下手な私でも、このクラブ
を通して多くの学生と友達になることができました。
エドモントンの気候と自然
カナダに来て最も日本と異なっていた点は気候です。
私が留学していたアルバータ大学はエドモントンという
都市にあります。エドモントンはカナダの西部に位置す
る都市であり、バンクーバーから飛行機で東に 1 時間程
度飛んだ所にあります。気候は日本と比べ乾燥しており
気温も低いです。夏は日本のようにじめじめとしたもの
ではなく、からっとした清々しい日々が続くので、快適
に過ごすことができます。また、日が沈むのが夜の 10 時
夏の Jasper
くらいなので、遅くまで友達と遊ぶことができます。一方で冬の寒さは厳しく、雪の上を歩く日々が続
きました。雪が滅多に降らない静岡でしか暮らしたことのない私は雪に慣れておらず、油断して転ぶこ
とが多かったです。エドモントンの雪は水分が少なくパウダーのようにさらさらしているため、雪合戦
や雪だるまを作ることができず残念でした。しかし、友達とカナディアンロッキーでスノーボードをし
た際、この雪のおかげで転んでもあまり痛くなく気持ち良く滑ることができました。私がスノーボード
をしに訪れたのは Jasper という地域で、夏はきれいな湖を楽しむことができ、冬はスキーやスノーボ
ードを楽しむことができます。私は夏と冬に Jasper へ訪れることができ、カナダの雄大な自然を存分
に味わうことができました。
最後に
私の留学生活は長期であったため、ホームシックになり日本に
帰りたくなることも何度かありました。しかし、今こうして改め
て振り返ってみると、私は多くの新しいことに挑戦してきたなと
感じます。そして、新しいことに挑戦をするたびに知識や経験を
得ることができました。これらの知識や経験は日本にいては得る
ことができないもので、カナダのエドモントンに来たからこそ得
ることができたのだと思います。また、留学生活を通して日本人
を含む多くの人と出会うことができました。新しく人と出会うこ
とで、自分とは異なる価値観とぶつかる機会が増え、自分に足り
ない物や考え方を吸収できました。私が留学をして得ることがで
冬の Jasper
きた全ては私にとって大きな財産であり、今後の将来で必ず活か
すことができると思います。