現代英語学科ニュース Vol.4

現代英語学科ニュース Vol.4
Department of Contemporary English 2010 Dec. 茨城キリスト教大学
◆現 代 英 語 学 科 の新 カリキュラムでは、1年 次 から幼 稚 園 、小 学 校 、中 学 校 における英 語 活 動 、英 語 教 育 の実 習
を す る こ と が で き ま す 。 そ し て さ ら に 、 こ の 秋 、 「 NPO 小 学 校 英 語 指 導 者 認 定 協 議 会 ( 通 称 : J-Shine) 」
( h t t p : / / w w w . j - s h i n e . o r g / ) の 認 定 団 体 と し て 本 学 科 が 登 録 さ れ ま した 。
◆ こ の こ と に よ り 、 「 Ac t i v i t i e s 」 「 英 語 科 教 育 法 」 「 言 語 習 得 論 」 な ど 所 定 の 科 目 を 修 得 す れ ば 、 J - S h i n e よ り 「 小 学
校 英 語 指 導 者 資 格 証 明 書 」が発 行 され、小 学 校 における英 語 活 動 に携 わることができるようになります。入 学 直
後 から、附 属 幼 稚 園 、中 学 校 や近 隣 の小 学 校 で実 習 をしたり、小 学 生 対 象 のサマースクールを手 伝 ったりする機
会 を豊 富 に提 供 している本 学 科 だからこそ実 現 できたプログラムだと言 えます。
◆また本 学 科 では、子 どもの英 語 教 育 だけでなく、中 学 校 、高 等 学 校 における教 職 課 程 にも、ますます力 をいれてい
ま す 。 教 員 採 用 試 験 対 策 講 座 、 教 採 合 格 者 を 招 い て の 課 外 授 業 や e - l e a r n i n g を 実 施 し、 現 役 合 格 を 目 指 して
教 員 も 学 生 も 頑 張 っ て い ま す 。今 年 は 3 名 の 学 生 が 現 役 で 合 格 しま した !
教員採用試験現役合格者インタビュー
(合 格 者 :照 山 真 生 さん照 、川 﨑彩 未 さん川 、谷 田 部 千 加 子
さん谷
指 導 者 :上 野 尚 美 先 生 上 、円 城 寺 真 理 子 さん円 )
上 :みなさん、あらためて合 格 おめでとう。川 崎 さんは茨 城 県
公 立 学 校 教 員 採 用 試 験 の高 校 英 語 教 員 に、照 山 さんと
谷 田 部 さんは、中 学 校 英 語 教 員 に合 格 したのでしたね。
今 日 から教 員 採 用 試 験 合 格 を目 指 してがんばっている後
輩 に向 けて、アドバイスをしてください。これまで教 員 採 用
試 験 対 策 直 前 講 座 を 担 当 し て く れ た 大 学 院 TA(Teaching
Assistant) の 円 城 寺 さ ん に も 来 て も ら い ま し た 。 先 ず 、 教 員
採 用 試 験 のためにどのような勉 強 をしましたか?
谷 :そうですね。私 は勉 強 を始 めるのが遅 かったのですが、今
からやるべき勉 強 内 容 について教 職 指 導 室 長 の藤 原 先
生 のアドバイスをいただきながら、円 城 寺 先 輩 の教 員 採
用 試 験 対 策 直 前 講 座 で使 ったプリントを中 心 に勉 強 しま
した。重 要 ポイントがとても分 かりやすくまとめられていたの
で、勉 強 もしやすかったですね。
照 :私 も円 城 寺 先 輩 の直 前 講 座 にとても助 けられました。重
要 なポイントを確 実 に教 えてくださいました。
川 :円 城 寺 先 輩 が「ここは試 験 に出 そうだね」とおっしゃってい
た箇 所 が、本 当 に試 験 に出 たのには驚 きましたね。
円 :正 直 なところ,私 も驚 きました。私 自 身 , 教 員 採 用 試 験 に
合 格 したのが8年 前 でした。当 時 とは出 題 傾 向 が変 わっ
ていると思 ったので,3年 以 内 に合 格 したかつての同 僚
や,教 育 実 習 生 として私 が担 当 した後 輩 教 員 等 からでき
るだけ多 くの情 報 を集 めました。また,問 題 集 や雑 誌 から
出 題 傾 向 を分 析 して,毎 回 のプリント作 成 に生 かしまし
た。みなさんが理 解 しやすいようにテーマ別 プリントを作 っ
たり,模 擬 授 業 を行 ったりなど,学 校 現 場 での経 験 が役
に立 って良 かったと思 います。
上 :その他 に勉 強 したことや教 員 採 用 試 験 合 格 のために役
立 ったことはありませんか?
川 :一 般 教 養 と教 職 教 養 は一 冊 ずつ問 題 集 を買 って勉 強 し
ました。何 冊 も買 うより一 冊 をじっくり勉 強 する方 が効 果
的 だと思 いますね。専 門 科 目 の英 語 は、日 頃 から
TOEFL や TOEIC の勉 強 を含 めましたし、英 語 の本 を読
んだり、日 記 を英 語 で書 いたりしていたので、英 語 の長
文 を読 むことや英 文 を書 くことは苦 になりませんでした。
また、ゼミのディスカッションのおかげで集 団 討 論 でも緊
張 せずに堂 々と発 言 することができたと思 います。
照 :私 も苦 手 な分 野 の教 職 教 養 と一 般 教 養 を中 心 に勉 強 し
ました。過 去 問 を解 いたり、学 習 指 導 要 領 を見 直 したり
しました。留 学 したことで英 語 力 に磨 きがかかり、英 会 話
力 の試 験 でも落 ち着 いてできたと思 います。現 代 英 語 学
科 のピーターソン先 生 の英 会 話 特 訓 も役 に立 ちました
ね。アルバイトで子 どもたちに英 語 を教 えているので、こ
れもいい経 験 になり、集 団 討 論 や個 人 面 接 などで積 極
的 に発 言 することができたと思 います。
谷 :現 代 英 語 学 科 の必 修 科 目 のひとつであるバスキン先 生
担 当 の『Activities』 の授 業 で、小 学 校 の英 語 活 動 のア
シスタントに行 ったことが役 に立 ちましたね。面 接 で小 学
校 英 語 活 動 についての質 問 があったのですが、この授
業 の体 験 のおかげできちんと答 えることができました。
上 :今 後 教 員 採 用 試 験 を受 ける学 生 に向 けて、最 後 にひと
ことアドバイスをお願 いできますか?
円 :勿 論 ,準 備 はお早 めに。4年 生 になってからでは遅 いで
す。今 の茨 城 キリスト教 大 学 は教 員 採 用 試 験 に向 けて
の体 制 がとても恵 まれています。積 極 的 に講 座 等 へ参
加 して,情 報 集 めをしましょう。「教 員 」という仕 事 は苦 労
もありますが,がいのある仕 事 です。学 生 時 代 に勉 強 以
外 の苦 労 もたくさんして下 さい。体 を動 かして,考 えて,
たくさんの経 験 を積 んでください。そうした経 験 が採 用 試
験 は勿 論 のこと,教 員 になったときにふとした所 で生 きて
き ま すよ 。一 人 でも 多 く ,「 IC 卒 の 先 生 」 が 増 える こ とを
祈 っています。
上 :今 日 はみなさん忙 しいところありがとう。ぜひ良 い先 生 に
なってくださいね。
TOEIC 受験料補助や e-learning でスコアアップをサポート!
現代英語学科では、TOEIC を毎年1回無料で受験できます(人数制限あ
り)。TOEIC 自体は年5回実施しており、1年生のうちから多くの学生が
受験しています。4年生では 800 点を超える人も出てきます。
TOEIC 対策の e-learning も無料で提供しています。自分のペースで学習
を進められるのがポイントです。
あなたはどんな世界をみていますか?
日本を飛び出し、世界で学び、働き、活躍している現代英語学科の学生たち。今回は夏休みに実施されたカンボジア・ボランティ
アツアーと、現在も進行中の「セメスター留学プログラム」の報告をご紹介します。
新しい世界の発見
カンボジアでの経験は私にいくつかの変化をもたらした。一番変わったのは、人や物の見方であ
る。これまで私は、日本人はみなどこか、似たような価値観を持っていると思い込んでいた。しか
し、カンボジアでの人々との触れ合いや、物価の違い、食文化の違い、教育環境の違いなど、日
本とは大きく異なる文化を体験することで、価値観の相違を理解することができた。また、価値観
の相違とは、個人の見ている世界が異なるということに他ならないと思った。つまり、人の数だけ
世界があり、同じ日本人で毎日会っている仲の良い友人でさえ、自分とは異なる世界で生きてい
るのだ。そう考え始めると、今まで見慣れた自分の家や、通学路、学校、友人がどこか違って見
えるから不思議である初めて世界は広いのだと認識することができた。そして、私の周りにも、ま
だまだ私の知らない世界が溢れているのだと気づくことが出来た。これから他の世界を知ったと
きに、私の何が変わるのか、非常に楽しみである。
(1年 森山覚さん)
こどもたちが私のせんせい
この夏、カンボジアの田舎の中学校で二週間、日本語と英語の授業を行った。自分たちで授業
プランを考え、全て準備。そのため、教える”ことの難しさや、責任感で押し潰されそうになる時が
あった。
しかし、”教えてあげる”なんてとんでもなかった。むしろ私達が生徒たちからたくさんのことを教
わったのだ。彼らの勉強の環境は決して良いとはえない。学校には先生も尐なく、教科書やワー
クシートの種類ももちろん尐ない。だが、彼らの学習意欲にはいつも感心させられた。つたない
私たちの授業も真剣に聞いてくれ、単語一つを教えると「せんせい!」と私を呼び、何と読むのか
と尋ねてくる。学校が終わったら、家の手伝いをし、寺子屋に通う。家庭が大変でも、環境が良く
なくても、自分の夢に向かって努力するそんな姿に、いつも自分を見直させられた。彼らの夢の
ために何か手伝えたのであるなら、嬉しい。私も彼らを見習い、成長した姿で、もう一度会いに行
きたいと願う。
(2 年 木村紫絵里さん)
大好きな国
「ただ行ってみたかった。」
ただそれだけの思いでプログラムに参加した。
友好学園での生活はとても衝撃的で,何もかもが新鮮だった。日本での「当たり前」がカンボジア
では通用しない。もうこんな生活は懲り懲りだと感じた初めの週。けれど最終日には「帰りたくな
い」という思いで胸が苦しかった。
子供達の半端ないエネルギー,通訳さん達との共同生活,珍味,広すぎる空,息を飲むほどの星空,
お風呂とは到底言えない水浴びなど,カンボジアには私の大好きがたくさんあるのだ。
そして私は来年もまた彼らに会いにいくだろう。
このプログラムに関わった全ての人達にありがとう。
(2 年 廣木祐也さん)
キラキラした目!
2週間のボランティアを経て、私はたくさんのことを吸収できました。衝撃的なことや大変なことも
たくさんありました。でもそれを乗り越えることができたのは、友達、先生、カンボジアの大学生た
ち、そして、なによりカンボジアの子どもたちのおかげだと思います。とても印象深いのは子供た
ちの純粋さあふれるキラキラした目でした。教室内は裸足だし、エアコンも電気もない。日本に比
べるといい環境とはいえない中で、私たちが黒板に書けば必死にノートに写し、発音すれば大き
な声で練習し、発表してほしいときは手をあげてくれて、外でゲームをするときも暑いなか裸足で
駆け回る子もでるくらい思いっきり楽しんでくれたり、突然のスコールの中でさえも遊びを見つけ
たり。いつでも子供たちの目はきらきらと輝いていました。授業のなかで、職業について勉強した
ときに、先生や医者など将来の夢を持っている子がほとんどでした。生活が貧しくても、夢に向か
い毎日を楽しく一生懸命生きている子どもたちは立派だし、私自身も見習いたいと思いました。
みんな、ありがとう。
(3 年 金澤真紀子さん)
オクラホマ・クリスチャン大学から
10 月はたくさんのイベントがありました。クラブに入ったり、ミズリー州で開催された“apple butter making days”という
お祭りに連れて行ってもらったり、“fall break”でテキサス州に行ったり、ハローウィンでホーンテッドハウスに行った
り、仮装したりしました。いろいろな場所に行く度に、いろいろな出会いがあり、そのたびにこのプログラムに参加で
きたことを本当に誇りに思えます。英語の勉強だけでなく、人とのつきあい方や、人に対する思いやりを、OC の人の
暖かさに触れることで学ぶことができます。そのおかげで、私は今心から日本でこの留学に参加するために支えてく
れていた家族や親戚、先生方や友達に感謝することができました。
最近の授業では、他国の子と1つの assignment を提出することが多くなりました。言語も、1つの課題にたいしての
意識も、お互い全く違う文化で生活してきた人と作業するのは、個人で作業するよりも遥かに難しく、たくさん問題点
があります。自分の意見を伝えたくても、second language を使わないといけないため思うように伝えられないことや、
理解してもらえないこと、逆に理解してあげられないこともあります。しかし、そういったことが国際交流の重要な手
助けになっているのだと感じています。そのおかげで、international class の子たちとの交流も増え、話すたびに文化
の違いも知れ、いい経験になっているなと思います。今月は“thanks giving”という休暇があります。私は私のホスト
シスターであった Brianna と、その家族と一緒に過ごします。今からとても待ち遠しいです。 (3年 落合由布貴)