5月はクリーニングトラブル

くらしの商品安全だより(2008.5)
の商品安全だより
製品の事故情報
などを毎月
お知らせします
5月はクリーニングトラブルの多い時期です。
衣料品のクリーニングに関する苦情相談は、全国の消費生活センター等に毎年約9,000件も
寄せられます。特に5月は相談が多く寄せられる時期です。冬物の衣料をクリーニングに出し、
戻ってきた際に異変を見つけることが多いものと思われます。
相談事例
紳士ズボンの穴あき
クリーニングに出したズボンに穴があいていた。クリーニング店は、預かり時から穴があいて
いたので当日連絡したが通じなかったと言う。穴あきの原因を知りたい。
繊維の破断面が、
摩耗・引き裂きに
より破断された形
(サ サクレ状 )を
している。
穴あき部分
穴あき部分
穴あき部分×500
若干黒くなっている。内側から摩擦
された可能性が考えられる。
苦情品
穴あき個所に重なるポケット袋布部分
結果
穴あきの原因は着用中の摩耗によるものと思われ、
ドライクリーニング中に発生した
可能性は低いと考えられます。繊維断面が摩耗・引き裂きにより破断されていることや、
ポケットの内袋も若干摩耗していることから、鍵などをポケットに入れたことで生地が凸状
になり、表側から摩擦されたことで生地が摩耗したと考えられます。
クリーニング事故にあった場合
事故が発生したときはできるだけ早くお店に連絡しましょう。SマークやLDマークを掲示
しているお店では、預かった品物に損傷を与えた場合、クリーニング事故賠償基準をもとに
適正に対処することになっています。品物を受け取ってから6ヵ月、あるいは品物を預けてから
1年間受け取りに行かずに経過すると補償を求められなくなります。
■Sマーク
「Sマーク」は、厚生労働大臣認可の標
準営業約款制度に従って営業している
お店の表示です。
■LDマーク
「LDマーク」のお店は、
全国クリーニング
生活衛生同業組合連合会の会員である
47都道府県クリーニング生活衛生同業
組合に加盟しているクリーニング店です。
くらしの商品安全だより(2008.5)
大切な衣類のトラブルを防ぐ
クリーニングチェックリスト
ドラ
イ
参考:東京都クリーニング生活衛生同業組合ホームページ
クリーニング店に預ける前に
□ ポケットの中を確認しましょう。
□ シミや汚れ、ほつれや破れがないか確認しましょう。脇の下、袖や衿などは見落としがちです。
クリーニング店を選ぶとき
□ 価格の安さだけで選ばず、料金が明示されているお店を選びましょう。
□ カウンターで品物に対して相互確認が出来、処理方法など丁寧に説明してくれる店員がいる
お店を選びましょう。
□ 預り証を発行するお店を選びましょう。
□ SマークやLDマークを参考にしましょう。
Sマーク
LDマーク
クリーニング店に預けるとき
□ シミや汚れがある場合は、汚れの場所・何の汚れか・いつ付着したか、など具体的に店員へ
伝えましょう。
□ スーツなど揃いの物は一緒に出しましょう。
□ ベルトやフードなどの付属品がある場合は店員に伝え、ボタンや装飾品がポイントになる
商品は取り外しておきましょう
□ 初めて洗う物や、形見品、高級品など特に大切な品物は店員に伝えましょう。
□ 預り証は必ず受け取り、内容を確認しましょう。
品物を受け取るとき
□ 預けた品物が全てあるかを、店員と一緒に確認しましょう。
□ 出来るだけその場でシミや汚れの落ち具合をチェックしましょう。
品物を持ち帰ったら
□ ビニール袋から品物を取り出し、状態を確認しましょう。
□ 異常や気づいた点があれば、すぐにお店へ連絡しましょう。
クリーニング後の品物を収納するとき
□ カバーを外さず収納・保管した場合は、変色等が起こるおそれがあります。必ず外して、
陰干しを行ってから収納しましょう。
(ポリ包装カバーは、自宅までの汚れ防止が目的です。)
□ 防虫剤・防湿剤・防カビ剤等を正しく利用しましょう。
(ラメ製品は防虫剤でラメ部分が消失することがあるので、注意しましょう。)
「くらしの商品安全だより」は、
(独)国民生活センターや(独)製品評価技術基盤機構(NITE)などから収集した情報をもとに、事故の未然防止・再発防止のために作られています。
特定の商品・サービスを推奨するものではありません。無断転載はお断りいたします。
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