NO.1 <広告見本> よくわかる不動産業界 その1 「不動産広告の賢い見方」 よくわかる不動産講座 今回は「不動産の広告」についてお話します。 新聞の折込チラシをはじめ、住宅情報誌や不動産屋さんの店頭など、不動産の広告を見ると、マイホームを購入しようとしてい ない人でも「広いなー」「駅から近いなー」などいろいろな感想をもつかと思います。実は、それらの広告表現は、厳しい規則に基 づいていることをご存知ですか?たとえば、「駅から徒歩何分」という表記も規則に基づいて明記されているのです。 それらをきちんと把握しておけば、不動産広告から正しい情報を知るヒントとなったり、不動産屋さんの誠意がわかったりします。 ここでは、不動産広告の賢い見方を、4つのチェックポイントをあげてご紹介します。 1 ○○線「××」駅徒歩2分!! 売りマンション 価格 3,800万円 マンション名 2 ●環境良好 ●二度と出ない好立地 ●新築同様 <案内図> 対象地 ××駅 東京都知事(1)12345号 ○×不動産 株式会社 あっぷる ABマンション ××駅 最寄駅 2DK 間取タイプ 新宿区西新宿1-24-1 物件所在地 交通 ○○線「××」駅徒歩2分 構造・規模 3 専有面積 44.50㎡ 土地権利 総戸数 用途地域 施工会社 築年月 管理費 管理形態 修繕積立金 現況 引渡日 備考 TEL 03-1234-5678 FAX 03-1234-4567 ■取引態様 媒介 4 〒173-0023 東京都板橋区大山金井町37−5 TEL:03-5966-1221(代) FAX:03-5966-1331 MAIL:[email protected] Copyright© 2002,Umac.,Inc All rights reserved よくわかる不動産講座 NO.1 1.距離表示 不動産広告の距離表示は、道路距離80mを1分として計算してよいこととなっています。その際、端数距離 がでた場合は切り上げて表示します。したがって、駅から810mの場合は「○○駅徒歩11分」と表示されます。 また、この表示には信号待ちや坂道などは考慮されていません。 しかし、実際には充分な監視機能が働いていないため、決して正確ではない表示も見受けられますので、実際 歩いて確かめることが必要です。 2.キャッチコピー 「環境良好」などいう人によって異なる概念のもの、抽象的な表現。また、「2度とでない」「日本一」などという著 しく 消費者に有利であると思わせるような表現はしてはいけないことなっております。 「新築同様」も同じです。ちなみに「新築」と表示できるのは建築後1年未満で、且つ1度も使用されたことのない 物件です。ですから、たとえ1年未満であっても一旦入居している場合や未使用であっても建築後2年以上経過して いる場合は「新築」と表示できません。 3.広さ、間取 ・マンションの面積表示は隣戸との壁の中心線を結んだ面積で表示されます。また、登記簿に記載している面積 は壁の内のりを結んだ面積で表示されます。よって、同じ物件でも物件広告の面積よりも登記簿の面積の方が 小さく表示されます。 ・面積表示は通常㎡記載となっておりますが、㎡を畳になおすと1畳は1.652㎡です。また、坪という表現もあり ます。1坪=2畳≒3.30579㎡となります。 ・DK、LDKなどの明確な表示基準は特に定められてはおりませんが、リクルート社の「住宅情報」などはDK表示は 壁 6畳以上、LDは8畳以上、LDKは10畳以上となっている。 マンションの一室 (専有部分) マンションの一室 (専有部分) マンションの一室 (専有部分) で囲まれた部分 は広告記載面積 で囲まれた部分 は登記簿記載面積 株式会社 あっぷる 〒173-0023 東京都板橋区大山金井町37−5 TEL:03-5966-1221(代) FAX:03-5966-1331 MAIL:[email protected] Copyright© 2002,Umac.,Inc All rights reserved よくわかる不動産講座 NO.1 4.取引態様 不動産広告には、専門用語がいろいろ使われています。たとえば物件取引の形態(取引態様)を表す言葉である 「売主・代理・媒介」。この中の言葉のどれを使っているかによって、取扱物件が新築なのか中古なのか、あるいは 広告主(不動産屋さん)が所有しているかどうか、ということがわかります。また、取引態様によって気になる媒介手 数料が発生したりしなかったりしますので、しっかりチェックしておきたいものです。 ●取引態様には以下の3つがあります。 ・「売主」 ・・・広告主である不動産業者自らが土地(建物)を仕入れ、自らが販売する。新築マンション、 新築一戸建住宅、宅地分譲などがこのケースに該当する場合が多い ・「代理」・・・売主になりかわって(代理人)として不動産を販売する。販売機能(人、ノウハウ)をもっていない 不動産業者は大手の不動産販売会社に自身に成り代わって販売してもらう事によって、業務効率 をあげる事ができる。いわば売主はメーカー、販売代理会社はディーラーである。 また、売主のグループ会社が販売代理になる事もよくもある。やはり新築マンション、一戸建等が こういう形態をとる場合が多い。 ・「媒介」・・・他人の不動産の「仲介」仲人である。中古マンション、中古一戸建、など、一般の個人(法人)の 不動産を売却する場合に取られる形態である。 株式会社 あっぷる 〒173-0023 東京都板橋区大山金井町37−5 TEL:03-5966-1221(代) FAX:03-5966-1331 MAIL:[email protected] Copyright© 2002,Umac.,Inc All rights reserved よくわかる不動産講座 NO.1 ●取引態様と不動産売買手数料の関係 ・「売主」の場合 ・「代理」の場合 売主 広告主 代理会社 買主 契約 売主 買主 広告主 手数料 契約 最大6%プラス12万円 買主に手数料は発生しません。 買主に手数料が発生することはほとんどありません。* *売主より販売代理会社に報酬が支払われている場合(通常は支払われています) ・「媒介」の場合 手数料 最大3%プラス6万円 媒介会社 広告主 売主 手数料 最大3%プラス6万円 買主 契約 買主は購入代金の3%プラス6万円を限度として手数料を支払います。 取引態様と手数料は以上のような関係になりますが、一概にどれが損、得ということは言いきれません 売主の場合は不動産業者の利益がオンされていますし、代理の場合も売買代金に代理報酬が含まれて おりますので間接的に買主が負担することとなります。 株式会社 あっぷる 情報の内容については誤りのないよう十分注意しておりますが、本情報により生じるいかなる 損害等についても当社は一切の責任は負いません。各人の責任においてご利用下さい。 Copyright© 2002,Umac.,Inc All rights reserved
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