医薬品安全性学2(11回)個別化療法 追加資料 G6PD 欠損症患者に禁忌の薬剤(追加) • ラスブリカーゼ(遺伝子組換え) は、新しい薬理作用を持った、がん化学療法に伴う高尿酸血症治療 薬である。 • 遺伝子組換え型尿酸オキシダーゼで、尿酸を酸化し、アラントインと過酸化水素に分解することで、 血中の尿酸値を低下させる。 • 重篤な副作用として、ショック、アナフィラキシー、溶血性貧血、メトヘモグロビン血症がある。 • G6PD 欠損症患者では、重篤なメトヘモグロビン血症を引き起こす恐れがあるため、禁忌である。 • その他の赤血球酵素異常患者にも禁忌となる。 新生児・低出生体重児に禁忌のくすり • シプロヘプタジン塩酸塩水和物、クロルフェニラミンマレイン酸 中枢神経系興奮など抗コリン作用に対する感受性が高く、痙攣など重篤な反応があらわれるおそれがある。 • ドキサプラム塩酸塩水和物、ロペラミド塩酸塩 外国で、過量投与により、呼吸抑制、全身性痙攣、昏睡等の重篤な副作用の報告がある 乳汁分泌に影響する薬剤 • プロラクチンは下垂体前葉から分泌されるペプチドホルモンで、乳腺の受容体と結合して、乳汁の 合成や分泌を促進するだけでなく、ゴナドトロピンの分泌や性腺機能にも影響する。 • 妊娠女性では妊娠月数の増加に伴って血漿プロラクチン値の増加が認められる。 • 視床下部ドパミンの合成・放出作用を抑制する薬剤は、プロラクチン分泌を促進する。 乳汁分泌を促進する薬 • レセルピン、クロルプロマジン、ハロペリドール、メトクロプラミド、スルピリド、チアプリド塩 酸塩、スルトプリド塩酸塩(薬剤性高プロラクチン血症を起こす薬剤) 乳汁分泌を抑制する薬 • ドパミン作動薬は、下垂体前葉のドパミン D2受容体に作用してプロラクチン分泌を抑制し、乳汁分 泌を抑制する。 • 乳汁漏出症の治療薬 • 授乳を希望する母親には投与しない。 • ブロモクリプチンメシル酸塩 • テルグリド(乳汁中移行する) • カベルゴリン
© Copyright 2024 Paperzz