ミントン のタイル

INAXライブミュージアム「世界のタイル博物館」コレクション
ミントンのタイル
千 変万化の彩り
せ
ん
ぺ
ん
ば
ん
か
Minton Tiles
A Rich Profusion of Patterns and Colours
19世紀の女性を
魅了した、タイル。
タイルが変えた、
暮らしと流通
2012
2013
会場
時間
年
年
12 26
17
月
月
日[水]̶̶
日[月]
渋谷ヒカリエ 8 階 8/CUBE1,2,3
11:00am~8:00pm(12月31日は 6:00pmまで)
休館日
1月 1日(元旦)
入場料
無料
主催
INAXライブミュージアム
INAXライブミュージアム 吉村典子[宮城学院女子大学 教授]
企画
C. ドレッサー、象嵌、各 151×151×24mm
A.W.N. ピュージン、象嵌、各 153×153×26mm
チューブ・ライニング、各 153 × 153 × 12mm
渋谷ヒカリエ
8/CUBE1,2,3
ミントン のタイル
19 世紀のイギリスで花開いた、ヴィクトリアン・タイルの多種多
様な色彩と文様は、100 年以上 経たいまでも、私たちを魅了します。
ぞうがん
せんぺんばんか
千変万化の彩り
その当時、先駆的な役割を担ったのは、現代もティーカップなど
で馴染みのある、ミントンでした。
ミントンは 1793 年、イギリス窯業の中心地ストーク・オン・ト
レントを拠点にトーマス・ミントンによって設立されました。代々
新しい技術を開発することに積極的で、中世ゴシックの象嵌タイル
を再現したり、
色鮮やかな鉛釉
「マジョリカ」
を開発します。
さらに、
当時人気の建築家やデザイナー、美術家を起用し、テーブルウェ
アからタイルに至るまで、最も注目される陶磁器メーカーになりま
した。
19 世紀後半のイギリスは社会全体が豊かになり、貴族だけでな
くより多くの人が自分の「暮らし」に目を向けるようになりました。
室内装飾をテーマにした本が人気を呼び、なかには、タイルを使っ
た例を示し機能性と装飾的な魅力を伝えるものも出始めます。
こうした社会の動きを見て、ミントンはいち早く多色刷りのタイ
ルカタログの発行を始めました。
「タイルの実物がなくても、使わ
れた空間を想像できる」
。ミントンは、消費者に「選ぶ楽しみ」を
もたらしました。
さらに街のなかでは、商店や百貨店、代理店が流通の窓口となっ
て室内空間を提案し、その装飾材としてタイルをカタログや見本で
紹介するようになります。使う立場の人と言葉を交わすことで、単
なる画一的な工業製品によるものではない、さまざまな趣をもった
タイル空間が誕生しました。
本展では、
「世界のタイル博物館」収蔵のコレクションからミント
ンのタイルをデザイン別に、エピソードを交えながらご覧いただき
ます。19 世紀の人たちが心躍りながらカタログをめくりタイルを選
んだ感覚を味わいながら、装飾タイルの美しさを体感ください。
ライブミ ュージアム﹁世界のタイル博物館﹂コレクシ ョン
I
N
A
X
「選ぶ楽しみ」の誕生、タイルカタログ
暖炉をタイルが囲む
「THE BOOK OF THE
HOME」
。衣食住から人づ
きあいまで、暮らしのノ
ウハウが書かれた、8 巻
からなる手引書
1878 年にウォルター・ク
レインが描いた、挿絵の
なかの暖炉には、タイル
が見える
Minton Tiles
ミントンのカップ&
ソーサー、1866 年
A Rich Profusion of Patterns and Colours
とこなめ
INAX ライブミュージアムは、やきものの街「常滑(愛知県)」に
ある“体験・体感型ミュージアム”。土からやきものまで、
その歴史や文化、美しさや楽しさを伝えています。
「世界のタイル博物館」は、紀元前から近代までのタイルコ
レクションのなかから約 1000 点を展示し、装飾タイルの発
展の歴史を紹介している日本で唯一の博物館です。そのほか、
土 管 や染 付古 便 器 を展示する「窯のある広場・資料館」、大
正から昭和初期の建物を飾ったテラコッタを展示する「建築
陶器のはじまり館」、光るどろだんごづくりが楽しめる「土・
どろんこ館」など、多彩な 6 つの施設から構成されています。
ど
かん
そめつけ
こ
べん
き
〒 479-8586 愛知県常滑市奥栄町 1-130
TEL. 0569-34-8282 FAX. 0569-34-8283
http://www1.lixil.co.jp/ilm/
開館時間・10:00AM-5:00PM(入館は 4:30PM まで)
休館日・第 3 水曜(祝日の場合は翌日)
・年末年始
共通入館料・一般:¥600、高・大学生:¥400、小・中学生:¥200
* INAX ライブミュージアムは株式会社 LIXIL の文化施設です。
「世界のタイル博物館」
(右)と大正時代の窯
を保存し公開している「窯のある広場・資料館」
Tile Catalogues—The “Joy of Selecting”
Victorian tiles, an industry that flowered in the 19th century, fascinate us even
now, over a century later, with their dazzling array of colours and patterns.
Minton was a forerunner in the manufacture of the tiles, and played a
major role in their popularity.
Minton was established in 1793 by Thomas Minton in Stoke on Trent,
the home of England’s pottery industry. By continually introducing new
technologies and employing popular designers in producing tableware and
tiles, Minton became the most recognized ceramics manufacturer of its times.
The late 19th century brought wealth to English society as a whole. Not
only aristocrats but also people in general grew interested in fashionable
lifestyles. Minton, at this time, was quick to distribute full-color tile
catalogues offering consumers the“ joy of selecting.”
Before long, Victorian tiles became available at shops, department stores,
and agencies, which sought out the opinions of users, and tiled rooms and
spaces of all varieties were born.
This exhibition presents Minton tiles in many colours and patterns from
the INAX MUSEUMS collection, by category of design. We invite you
to experience the thrill felt by 19th-century homemakers as they leafed
through catalogues to select tiles.
渋谷ヒカリエ
8/CUBE1,2,3
1885 年頃に発行された、カタログ(写真は復刻版より)
デザイン=澤地真由美
〒 150-8510 東京都渋谷区渋谷 2-21-1
交通・東急田園都市線、東京メトロ副都心線
「渋谷駅」15 番出口直結。
東急東横線、JR 線、
東京メトロ銀座線、
京王井の頭線「渋谷駅」と
2F 連絡通路で直結。