平成 28 年 保護者 様(家庭数配布) 6月 7日 川棚町立川棚小学校・研修通信 学びの広場 文責;川棚町立川棚小学校 学家・地域連携部 国語辞典の活用について 学校教育法には,学力の重要な 3 つの要素を以下のように示されています。 (1)基礎的・基本的な知識・技能 (2)知識・技能を活用して課題を解決するために必要な思考力・判断力・表現力等 (3)主体的に学習に取り組む態度 「言語活動の充実に関する指導事例集」(文部科学省)には,次のような内容が記されています。 新しい学習指導要領においては,思考力・判断力・表現力等を育成するため,基礎的・基本的な 知識・技能を活用する学習活動を重視するとともに,知的活動(論理や思考)等の基盤といった言 語の果たす役割を踏まえて,言語活動を充実すること また,同じ事例集には,次のような記載もあります。 言語は知的活動(論理や思考)の基盤であるとともに,コミュニケーションや感性・情緒の基盤 でもあり,豊かな心を育む上でも,言語に関する能力を高めていくことが重要である 社会がそれだけ言語力を重視しているということであり,これを受けて大学入試制度改革なども 進められているところです。 本校においても,昨年度から様々な授業改善に取り組む中で,児童の実態の一つとして,問題文 を読む時にそこに書かれている言葉の意味が理解できなかったり,自分の考えを説明するときに適 切な言葉がうまく出てこなかったり,自分の考えをうまくまとめられなかったりするということが あります。 また,言葉を知らないという実態は普段のコミュニケーションの場においても,自分の考えがう まく伝えられず安易に端的な言葉に頼ってしまい,トラブルに発展することもあります。 そういった状況を改善するため,3年生以上の児童全員に自分の国語辞典を持つことを推奨した いと思います。(小学校では3年生において,国語辞典の使い方などについて学習をします。) 学校にも共用の国語辞典を整備しておりますので,そちらも活用することができます。ただし, 共用のために,数に限りがあり,自由に使えないという不便さがあります。 国語辞典は,自分の机の横に,図書バッグなどに入れて保管させます。そうすることで,いつで もすぐに活用できるようにします。既に辞書活用を推進している学級では,国語を中心として,他 の学習活動においても活用している所です。 また,自分の辞書を持つことで,使ってみたいというモチベーションも上がるとともに,線を引 いたり付箋を貼ったりするなど自由にできます。 国語辞典については,書店にいろいろ 出典;朝日新聞 な種類のものが販売されております。お 子さんとともに実際に手に取り,自分で 決めさせるのもよいでしょう。学校にも 教材社の注文書がありますので,必要な 方は担任へ申し出てください。(3 年生 には全員へ配布します。検討材料として ご活用ください。) 6月末くらいを目途にそろえたいと 考えておりますので,ご理解,ご協力の ほど,よろしくお願いします。 ※裏面に,辞書活用の学習の効果,辞書 選びのポイントなどが記載されたイ ンターネットサイトの記事がありま したので参考にしてください。 「言葉の花が咲いている。」と評された先生もおられまし た。 国語辞典 子どもの頭を早くからきたえられる 1 冊の選び方 2009 年 07 月 11 日 授業ではもちろんのこと、それ以外のところでも、子どもたちは次々と新しい言葉に触 れている。わからない言葉はそのままにせず、興味があるうちに辞書で調べる習慣を付け ることが大切だ。 「辞典を引く習慣が見直され、対象年齢が低年齢化しています」とは、三省堂宣伝広報 部の瀧本多加志さん。 文部科学省の学習指導要領が定めている辞書指導は、国語辞典が小学 3 年生、漢和辞典 が小学 4 年生から。しかしここ数年、幼稚園の年長組や小学 1 年生で辞書を引く子どもが 増えているという。これは 2 年前に出版された立命館小学校・深谷圭助校長の著書『7 歳 から「辞書」をひいて頭をきたえる』(すばる舎)の影響があると、瀧本さんは分析する。 「小学校に入学すると、本格的に文字を習い始め、言葉に対する子どもの関心が高まり ます。学習意欲の高い時期に辞書を与えることで、自ら進んで言葉を調べるようになる」 (瀧本さん)。こうした習慣を早くから身に付けさせることで、コミュニケーションの基 礎となる語彙力や表現力も豊かになる。辞書のページをめくって“答え”を探す手順は、謎 解きのような面白さがあり、達成感にもつながる。電子辞書やネット検索ではなく、小学 生のうちに自分の手で辞書を引かせることが肝心だ。 国語辞典 子どもの頭を早くからきたえられる 1 冊の選び方(2/4) 2009 年 07 月 11 日 子どもの興味をそがない編集がしてあるか では、子どもにどのような辞書を与えればよいのだろう。 大切なのは、子どもの興味をそがない編集であること。特に、1 人でも調べられる総ふ りがな付きで、イラストや図によるわかりやすい解説が付いたものが好ましい。収録語数 は 2 万語以上が目安だ。 ・・・(途中,省略)・・・ [国語辞典 ここをチェック!] CHECK1 【総ふりがな付き】 自分の力で辞書を引き、理解することが大切なので、読めなくては意味がない。ここ数 年で、総ふりがな付きの辞書が増えてきている。 CHECK2 【イラストや解説図】 イラストや図が豊富な辞書であれば、低学年の子どもでも楽しく学習できる。高学年に なると、あまりにイラストが多すぎると使いづらいので、年齢に応じて選びたい。 CHECK3 【収録語数】 調べたい言葉が載っていないと、子どもの学習意欲が下がってしまうので、2 万語以上 収録している辞書が好ましい。 CHECK4 【子どもと一緒に選ぶ】 まずは、子どもが興味を持つ辞書を選ぶことが重要。わからない言葉を書店で実際に引 き比べたりしながら、子どもと一緒に選ぼう! ~参考文献~ 日経トレンディ ネット ■トレンド・ヒット:キッズ御用達グッズ 「国語辞典 子どもの頭を早くからきたえられる 1 冊の選び方」より,一部抜粋 http://trendy.nikkeibp.co.jp/img/top_header_logo.jpg
© Copyright 2024 Paperzz