「子どもは、大人の背中を見て育ち、大人の生き方をたどる」 茶臼原

第7号
平成27年度
西都市立茶臼原小学校
平成27年10月27日
「子どもは、大人の背中を見て育ち、大人の生き方をたどる」
茶臼原小学校 山口 昇
~ 澄み切った 秋空おおう校庭に キンモクセイの 香りただよふ ~
夕暮れが一層早く感じる頃となりました。校庭にある数々のキンモクセイも小さな橙色の花を無数につけ、ほのかな甘い香りを漂わせていま
す。このキンモクセイの香りを感じると風呂を沸かすために、杉の枯れ枝を焚き付けとして火をつけたときの煙のにおいや、熟れたムベをよう
やく取り、ほおばった時のみずみずしい甘さ、時を忘れて遊んだ後、日暮れ前に帰宅しようと薄暗い道を急ぎ返ったときの心細さなどを思い出
します。あの頃は、テレビゲームも携帯電話もありませんでしたが、木登りや鬼ごっこ、稲刈り後の田んぼでの空中回転など夢中になって遊ん
だものです。友達と喧嘩をして泣いたり、泣かせたりしながらも、学校が終わって帰る時の合い言葉は「今日は何して遊ぶ?」で、遊ぶことば
かり考えていた日々だったように思います。
先日、元児童福祉子どもセンター所長 林 和豊氏の講演を聞く機会がありました。「しつけの仕掛け」と題した話の中で、
「大人は子どもの
モデルであるべきです。
」ということや、
「自尊心を感得しておらず、主体性の育っていない子どもが荒れます。
」という内容が心に残りました。
「母の教えは、百人の教師の教えに勝る。
」
、
「育てて教えざるは、父の怠りなり。教えて厳ならざるは、師の過ちなり。
」という格言があります。
前者は日本の格言で、後者は中国の格言ですが、家庭や師となり子どもの前に立つ大人の教えが、子どもの成長にとっていかに重要な役割を果
たすものであるかについて、古今東西を問わず語り継がれてきました。大人として大切なことは、言葉以上にその姿勢を見せることが今の世の
中に問われていると林氏は述べています。具合が悪くなったときに病院に連れて行き、本人に病状を説明させることなく過剰に説明する大人。
何かあったときに、子どもの発する言葉を待ちきれない大人。ありがとうという言葉が交わされる場面を意図的に設けられない大人。人の陰口
や悪口を言うことは恥ずかしいことと教えていながら、平然と近所の悪口を言っている大人。人を理解するためには、話し合うことが大事とい
っていながら大声で夫婦喧嘩をする大人。そんな姿を子どもは見ていて、子どもなりに学んでいることを改めて感じた時間でした。大人であっ
ても完璧な人などそうはいません。悩み苦しみながら日々を生きています。正直になるときもあれば、心を欺きながら進むこともあります。そ
んな現実の姿を偽らずに、
「共に考えて、お互い成長していこう」と寄り添う姿勢も大事なのかもしれません。
また、大人は、子どもに失敗をさせないように、苦しさを味わわせないようにと、先回り先回りの世話をやき、いちいち指示することも自尊
心や自立心の芽を摘み取っていることにつながり、大人の指示がないと自分で考えて行動することができない癖が身に付いてくるとのことです。
あえて見て見ぬふりをしつつ、何かあった場合は「聴き出す」のでなく、「いつでも話を聴くからね。」という姿勢を示し続けていくことも大事なこ
とであることも再認識しました。
子どもたちは、私たち大人の姿からよしにつけ悪しきにつけモデルを見いだし、自分の生き方に照らし合わせながら成長し、次なる社会を担
っていきます。この時期、大人も子どもとともに秋を感じ、秋を楽しむ豊かな心をもちながら、子ども成長を期して自らの生き方や日々の姿を
ちょっと顧みることも大切な時だと思います。
グランドゴルフ交流
20日(火)
クラブの時間に高台友愛クラブの方々とグランドゴ
ルフを通して交流活動を行いました。また、この活動に
伴い、
児童用にグランドゴルフ用スティック12本とボ
ール19個を寄贈してくださいました。
スポーツクラブ
の11名の児童が友愛クラブ8名の方の指導を受けな
がら運動場内に作ったコ
ースを楽しく回りました。
11月まで4回にわたっ
てクラブの時間に交流を
深めていく予定です。
5年宿泊学習・1~4年遠足
14・15日、5年生は青島少年自然の家で宿泊学習
を行いました。穂北小・妻北小・妻南小も一緒で、夜の
キャンプファイヤーでは4校が一つになったかのように
子ども臼太鼓を踊りました。2日とも天候に恵まれ、快
晴の秋空の下、海辺の追跡ハイキングやアスレチックを
楽しみました。
また、1~4年生は、16日(金)木城町のピノッQ
パーク・えほんの郷へ秋の遠足で行きました。この日も
良い天気に恵まれトランポリンなどで楽しく遊んだり、
じっくり絵本を読んだりできました。
「若い目」作文掲載
17日(土)宮崎日日新聞の作文コーナー「
若い目」に、3年生巽迪大(たつみみちた)君
の「こわいせんそう」という作文が掲載されま
した。テレビを観たり、おじいさんの話を聞い
たりして戦争について感じたことを書いた作文
でした。その後、新聞を読んだ宮崎市の方から
学校へお便りが届きました。
「~心から感動しま
した。~すばらしい小学生がいることで私たち
としよりも安心してまかせることができます。
~私も元気がでました。
」という内容で、迪大君
も喜んでいました。自分が発信したことをどこ
かで受け止めてくださる方がいるという、表現
することの素晴らしさを感じる機会となりまし
た。
読売新聞に記事掲載
15日
(木)
読売新聞「学校ダイアリー」のコーナー
に茶臼原小学校の記事が半ページの大きさ
で掲載されました。運動会での臼太鼓踊り
や、クラブ、読み聞かせ等の内容が紹介さ
れています。茶臼原小学校のよさをたくさ
んの人に知っていただくよい機会になった
と嬉しく思っています。
【11月の主な行事予定】
※は、PTA関係
4日(水)持久走練習開始
5日(木)市音楽大会(4・5年)
6日(金)~8日(日)
市教育文化祭
11日(水)~13日(金)
6年修学旅行
15日(日)※下茶子ども会公開
20日(金)※家庭教育学級
24日(火)いきいき集会
(健康委員会)
25日(水)※穂北中新入生説明会
27日(金)特別支援合同運動会
29日(日)※茶小ふれあいデー
30日(月)振替休業日