目指せ3連覇! 増岡浩 戦い目前の心境 あっという間の1年。ドラマのような逆転勝利でパリダカ2連覇を果たした増岡が、再び砂漠の戦いに挑む 。 …ま ず、前哨戦のUAEラリーの結果 (転倒リタイ ア)は残念でしたね。 増岡:実は今回、最初から思いっきり飛ばしていって、相手の やる気をなくしてしまおうっていう作戦だったの。 でもそれが まずかった。無 理をしたつもりはなかったんですけどね。 やっぱり (パリダカ) 本番ではじっくり行くことにします。それが 分かったから良かったかな。厄払いもできたし (笑) 。 …UAE で 2004年型のマシンを試されて、いかが でしたか? 増岡:自分のイメージ通りの 仕 上 がりになってきました。 さらに扱 いやすくなったっていう感じかな。 僕が目指しているのは「誰が乗っても速く走れるマシン」。 だから扱いやすく、快適なことが一番なんです。 …今年のチームワークはいかがですか? 増岡:とても良いですよ。 実 は 今年から、ドライバーとナビゲーターで 毎 月1回 必ず フランスで合宿を行っているんです。生活を共にし、一緒に トレーニングすることでチームワークが向上してます。 三 菱 チーム は 常 に 総 合 力 で 勝 負してい ます。でも 他 の チームって個人プレーが目立つところが多い。そこが大きな 違いですね。ドライバー、ナビゲーター、メカニック、チーム スタッフ、みんな同じ目標に向かって努力しているのが、 うち のチームの 特徴です。 からね (笑) 。実はこの間のUAEラリーの前に行けなかった んです。で、結果はリタイアでしょ。やっぱりパリダカ前には 行かなきゃなと思いました。 あとは家族の写真は持っていきます。ラリー中に必ず持って いくポーチがあるんですけど、 それは肌身離さず持っていま すね。 あまり自分 の時間を作れ ないですね。僕のすべては パリダカのために、といっ たところでしょうか。 …最近、気分転換やリフレッシュのために何かさ れてい るこ と はあ りま すか? 増 岡:2 連 覇 のときよりもさらに ハードルは高くなったと 思っています。ライバル全員から目標にされますしね。 それでも自分の3連覇のためというよりは、チームの4 連覇 のためにがんばりたいと思っています。 今年のモーリタニア砂丘は、 ドライバーの体力と精神力の 勝負。前回のリビア砂漠と比べて、同じ距離のコースでも スピードが全く違う。本当にタフなラリーになると思います。 今 年は勝ちパターンを研 究しないといけないと思ってい ます。できたら前半はスローに入って、中盤のどこか、得意な 砂丘地帯で勝負をかけたいですね。鮮やかな逆転勝利って いう展 開になればいいんですけどね。 でもね、終盤 戦になっても15分 差 の 2 位 につけていたら、 あいつは大丈夫だと思っていてください (笑) 。 とにかくパリダカはミスをしたほうが負け。おそらくチーム メイトとの争いになると思いますが、 ミスなくじっくり行こうと 思っています。ファンのみなさんに喜んでいただける結果が 残せるようがんばりますので、ぜひ期待してください! 増岡:実 はまったくない (笑) 。趣 味に使う時 間もほとんど ないですね。 今年から語学力のトレーニングを始めたんです。日常の会話 程度ならまったく問題なかったんですが、海外からの取材も 増えてきたのでもっと語学力を向上しなくちゃな、 と。 もともと英 語とフランス語は、フランス のメカニック研 修 時 代に覚えたんで、ちゃんと勉強するのははじめて。 でも、昼間にトレーニングをして、そのあと英語の勉強して、 合 間 に 取 材とかをしていると 1日が 終わっちゃう。だから …勝つた めのジンクス とか お 守 り み た い なもの はある んですか? …で は、最 後 に 3 連覇 を 待 ち 望 ん で い る フ ァ ン にメ ッセージを。 王者の風格漂う増岡選手。昨年のこの時期よ り も、さ ら なる余 裕と 自信が 感 じ ら れた気 がしました。2004年の パリダカのゴール で も、あ の ヒロシスマイル が見た い 増 岡:お 守りは 必 ず 持っていき ます、武 田 神 社 のやつ。 武田神社(武田信玄が祀られている) は「勝運」の神様です UA E D E S E R T CH A L L E N G E 2 0 0 3 ステファン・ペテランセル パジェロエボリューションで総合優勝 カルロス・スーザ クロスカントリーラリー・ワールド カップ年間チャンピオン獲得! そして、スーザがやった! パリダカ前 哨 戦となるUAEラリーが 10月19〜24日に行わ れ、ステファン・ペテランセルが優勝。04パリダカに向けて 幸先の良いスタートを切った。2003 パリダカ、3月のイタリ アン・バハと惜しいところで増 岡に逆 転を許していたペ テ ランセルが、安 定した走りで1年ぶりの優勝を果たした。 年間8戦で争われるクロスカントリーラリー・ワールドカップ において、カルロス・スーザ (ポルトガル) が念願の総合チャン ピオンを獲得した。 今シリーズに三菱ストラーダにてフル 参 戦したスーザは、 最終戦 の UAEラリーを2 位シュレッサーと41ポイント差で 迎えた。スーザ圧倒的有利の中、第 3レグでまさかの転 倒。 しかし幸運にもマシンのダメージが少なくラリーを続 行し、 その後を無 難に走りきった。 三菱のパリダカ参 戦マシンの先行 開 発 車・ストラーダを駆り、数々の ラリーに参戦しているスーザ。今まで 裏方として黙々と走りつづけた男が、 ついに晴れの舞台に立った! 「王者になれたのは、チームを始め とするみんなのお か げ。みんなが 祝 福してくれて、やっと 実感がわいてきました」 スーザのパリダカでの活躍にも期待したい。そしてこのスト ラーダにも注目してほしい。 2004年ダカールラリー コース正式発表 今年の舞台はモーリタニア砂漠を中心としたテクニカルコース! 11月18日、パリにおいて今大会のコースが発 表された。 総走行距離11,052.5km、昨年と比 べて 2,500kmも延長 されたコースは、砂丘ありラクダ草ありのテクニカルなもの で、 ドライバーの技術と忍耐力が問われる。 また、前回のリビア砂漠のような180km/hで駆け抜ける超 高 速ステージは少なく、中速から低速のステージが大半を 占める。よって単純に距離が伸びるだけでなく、走行タイムも 大幅に増加する。参加者にとっては厳しい大会となりそうだ。 ハイライトは1月8日から始めるモーリタニアの砂丘地帯と、 休息日前後のマリ〜モーリタニア 南 部 のステージ。ここで 勝負の行方が決 定されるかもしれない。 スタートは 1月1日のフランス・クレルモンフェラン、栄 光 の ゴールは1月18日のセネガル・ダカールである。 SS(スペシャルステージ) 距 離は5,424.5km。フランス・スペ イン・モロッコ・モーリタニア・マリ・ブルキナファソ・セネガル 2004 の7カ国を通 過する。前回同様のマラソンステージ (途中で サポートを受けられないステージ) が2ヵ所設定されている。 三菱チームのライバルとなるのは、元王者アリ・バタネンに 加えてあのコリン・マクレーを擁し、準備万全の日産。また、 BMW・フォルクスワーゲンのドイツ勢も安定した速さを持っ ている。増岡の因縁のライバル、シュレッサーバギーも参戦 を予定している。 ここ数 年で 最も面白いといわれる 今回のパリダカ。テレビや W EBに て、最新の情報をぜひチェックして ほしい。 2004年パリダカ速報はここをCHECK! http: //www. mitsubishi-motors. com http: //www. ralliart. co. jp ■情報 はス タート か ら ゴール ま で 毎日更新さ れ ま す D A K A R R A L LY RALLIART JOURNAL 4
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