細田監督のコメント 映画を作るものの一人として、本作「サマーウォーズ

細田監督のコメント
映画を作るものの一人として、本作「サマーウォーズ」が、伝統あるベルリン映
画祭に出品することができることは、大変に光栄なことだと思います。
この「サマーウォーズ」という作品は、インターネット上に起こった世界の危機
に立ち向かう、 日本の田舎に住む家族の物語です。この作品を通して、どの
国のどの家族でも普遍的に持ちうる「家族の絆」や、「家族のバイタリティ」に
ついて描きたいと思いました。舞台は日本ではありますが、ドイツの観客のみ
なさんにも、それぞれ自分の家族のことを思い浮かべながら観てもらえたらと
思っています。
ベルリンという都市が、世界の現代史的に重要な場所であることはもとより、
僕の大好きな映画のひとつ、ヴィム・ヴェンダース監督作「ベルリン・天使の
詩」の舞台を訪問できるのはとてもエキサイティングなことです。
映画祭会期中は、ベルリンの若い人たちとなるべく話す機会を得られたらと
思っています。