第4学年理科学習指導案 1 2 単元名 「ゴーゴー!モーターカー!」 単元について 本 単 元 で は 、 よ り 速 く 走 る モ ー タ ー カ ー を 作 る こ と を め ざ す 。「 速 く 走 ら せ る 」 と い う課題の 下で作っ ていく ことで、 見えない 電気を見 る方法や 実験の見 えない 結果を類推 する方法 等が必要 になる 。そのた めに、個 々の疑問 や気づき を出し合 い、共 有すること で問題を 焦点化す る。焦 点化され た問題を 全体で、 場合によ っては個 々に解 決すること によって、電気の流れ方がわかり、速く走らせるための手だてを持てるだろう。 昨年度初めて理科を学び始めた 1 学期には、子ども達はモンシロチョウやトンボの 幼虫を羽 化させた り、一 鉢栽培で は自分で 選んだ草 花を育て たりした 。その 中で、継続 して観察記録をつけることによって自然のきまりがわかってくることを経験した 。また 、 自然を探 るために は、実 物を見る ことが大 切であり 、本など の資料は そのた めの手助け であるこ とを学ん だ。 2 ・ 3 学 期には 、「あかりをつけよう」や「じ石でしらべよう」等 の B 区分の単元を中心に 、 「 なぜこのことが起きる(できる)のか 」を自分なりに考えた 。 その中で 、友だち の意見 や経験を 交換し自 分なりに 考える(共有 する)こと で、自然のき まりを見 出せたり 、逆に 新たな疑 問が出て くること などを学 んだ。こ のよう な学習を通 じて、子 ども達は 話し合 いの大切 さや仮説 を立てて 検証する ことのお もしろ さを感じ始 めていると言える。 昨年度の B 区分の展開では、①事象を提示し、②そのことについての疑問を出し合 い、③活 動や話し 合いを 通じて自 然のきま りを見つ け、④そ れを使っ て物作 りをする、 というパ ターンを とった 。そこで 、本単元 では、物 作りをし ながら自 然にき まりを見出 すという 、子ども 達にと って初め てのやり 方にした 。子ども 達は自分 のモー ターカーを 速く走ら せるため の方法 を、まず 自分で考 えること ができ(考え なければ ならず)、その 仮説が正 しいかど うかを すぐに自 分で検証 できる(検証 しなけれ ばならな い)。既習の、 仮説をた てて実験 や観察 で検証す るという 、方法を 一人でや ってみる ことに なる。この ことによ って、モ ーター カーをよ り速くす るために 、個々の 気づきを 充分試 すことがで き、それ を互いに 交換し 合うこと で気づき を共有す ることが できると 考えた 。さらに、 学習が終 わったと きには 、自然か ら学ぶに はいろい ろなアプ ローチが あるこ とを実感し てほしいと考えている。 第一次 では、最 初に乾 電池を使 ってモー ターを回 す。豆電 球と乾電 池で学 習したよう に、乾電池とモーターを 1 つの 輪にすれば、モーターは回ることを確認する。次いで、 一人一人が電池 1 個とモーターをつないでモーターカーを作る。製作時には、ゴムの ゆるみな ど電気回 路の問 題以外で 走らない 場合もあ ると考え られるの で、そ の点はくわ しく説明することとした。 作り終 えた後、 広い場 所で自由 に走らせ てみる。 この中で 、走る向 きがち がうモータ ーカーを 見て、疑 問や驚 きが出て くると考 える。そ れはなぜ なのかを 問題と して焦点化 す る 。 3 年 生 の 学 習 で は 、 乾 電 池 と 豆 電 球 とが輪になっていれば、豆電球をつけること ができた 。ここでは 、 「 走る向きがちがうのはモーターの回転方向がちがうから 」←「 モ ーターの 回転がち がうの は乾電池 を入れた 向きがち がうから 」←「ひ ょっと すると電気 には流れ る向きが あるの ではない か」とい う推論を 一つずつ 確認した い。電 気の流れる 向きは見 えないが 、それ を知る方 法として 検流計を 紹介する 。そして 、走る 向きを約束 として決め、速く走らせるためには、どんな工夫をしたらよいかを考える。 -1- 第二次 では、個 々の工 夫を実際 に試して みること から入る 。電池が 一つの 場合メカニ カルな工夫に終始することが予想されるので 、すぐに乾電池二つでの工夫を考えさせる 。 ここで、子ども達は「電池 1 個のときよりも速くなるつなぎ方 」「電池 1 個のときと速 さ が 変 わ ら な い つ な ぎ 方 」「 モ ー タ ー が 動 か な く な る つ な ぎ 方 」 が あ る こ と に 気 づ く 。 個々の事 実を集め 、差異 点・共通 点を出し 合うこと によって 、乾電池 の位置 や導線の長 さ等が捨 象され、 乾電池 とモータ ーとの相 対的な位 置に問題 が焦点化 される 。そのため には、電 気の通り 道を指 で追う、 電気の動 きをイメ ージで表 現する、 電気の 流れる量を 数値化す る(電流計)等 の手だ てによっ て、電気 の流れ方 をはっき りとらえ られるように したい。 つまり、 直列と 並列とい う配線の 違いによ って電気 の流れ方 が違う という現象 を、車の 走り方(モー ターの回 り方)を 通して実 感するこ とで、電 気の不思 議に気づき、 新たな見方や考え方を広げられるであろう。 この頃 には乾電 池もく たびれて いるはず である。 第二次の 最後に、 子ども 達の知って いる乾電 池や光電 池など を互いに 紹介して 、いろい ろな場面 で様々な 電池が 使われてい ることを知る活動時間をとる。 第三次 では、乾 電池と 同じよう にモータ ーカーを 動かせる か、光電 池で試 してみる。 最初、子 ども達は 乾電池 に代わる 物として 光電池を とらえる だろう。 が、光 さえ当たっ ていれば 電気を起 こし続 ける光電 池の利点 と例えば 廊下での ように暗 くはな い所でも使 えない不 利な点に 気づく であろう 。乾電池 と光電池 は代替で きる場合 とでき ない場合と があると いう気づ きは、 環境問題 やエネル ギー問題 に焦点化 できる。 ノート にきちんと 記録して 後の学習 に備え たい。最 後に、学 習したこ とを生か してより 速く走 るモーター カーに改造してレースを行い、学習活動の楽しさを味わわせたい。 な お 、 本 単 元 の 学 習 で は 、 実 体 図 と 配 線 図 (具 体 か ら 抽 象 へ )、 導 線 の 色 (万 国 共 通 の 約 束 )、 陸 式 タ ー ミ ナ ル の 使 い 方 (便 利 な 道 具 )、 電 気 の 流 れ は + か ら 出 て − に 入 る と す る(科学的知識の基礎)等 、「科学的知識」については適時教えていきたい。 3 学年の重点について 事実 や 事 象とかか わる際 の投げか けを工夫 したり、 気づきや 疑問を出 し 合い 話 し 合ったり するこ とによっ て、問題 を焦点化 し、思考 を深めて いくことができるようにする。 子 ど も 達 は 理 科 が 好 き ま た は 大 好 き ( 96% )で あ る 。 実 験 ・ 観 察 が 好 き で あ る が 、「 な ぜだろう と考える 」こと が好きと 答える子 もだんだ ん多くな ってきて いる。 理科を通じ て物事を自分で考えようとする姿勢が育っていると言えよう。 ただ、 事象に出 会った ときの驚 きや疑問 が授業時 間内で単 発に終わ ること が多い。驚 きや疑問 が単元を 通じた 問題にま で発展す ることが 少ないの は、単元 構成上 の問題であ る。が同 時に、子 どもの 感じた驚 きや疑問 を全体で 共有する ことにの み重点 を置きすぎ るせいも あるだろ う。つ まり、驚 きや疑問 を全体が 感じたり 持ったり するこ とで追究が 実質的に 終わって しまう 。そうで はなくて 、指導者 がその驚 きや気づ きを整 理し、なぜ そのよう なことが できる のか(起きたの か)に問 題を焦点 化できれ ば、自分 たちが感じた ものが深 い意味を 持つこ とを理解 させられ るであろ う。そし て、長い 時間を かけて解決 しなけれ ばいけな いこと を実感し 、問題解 決の意欲 (知 的好奇心 )を自分の ものにできる はずである。 4 単元の目標 -2- 〈自然事象への関心・意欲・態度〉 ○ モーター カー作り などの活 動を楽し み、電気 の働きに 関心を 持つこと ができる 。 ○ 乾電池に モーター などをつ ないだと きに流れ る電流に 興味・ 関心を持 ち、進ん で 回路を流れる電気について調べることができる。 〈科学的な思考〉 ○ 2 個の乾電池とモーターなどをいろいろなつなぎ方で試し、つなぎ方と電気の 流れ方・量を関係づけることができる。 ○ 光電池に 当たる光 の量によ って、モ ーターの 回り方な どが変 わること を関係づ け ることができる。 〈観察実験の技能・表現〉 ○ 予想する 場面や考 察する場 面で自他 の考えの 類似点や 相違点 に気をつ けながら 説 明したり聞いたりすることができる。 ○ 電流計や 検流計を 使って、 回路を流 れる電流 の量や向 きを調 べること ができる 。 ○電気の流れをイメージ化し、図などに表現することができる。 〈自然現象についての知識・理解〉 ○乾電池を 2 個に増やしたつなぎ方には、電流の量が大きくなるつなぎ方と乾電 池 1 個に つないだときと変わらないつなぎ方があることがわかる。 ○乾電池の向きを変えると電流の向きが変わることがわかる。 ○ 光電池に つないだ 回路を流 れる電流 の量は、 光の強さ によっ て変わる ことがわ か る。 5 子どもの意識の変容と指導計画( 12 時間扱い) 指 導 計 画 モーターカーを作ろう 1・2/ 第一次 ・ 豆 電 球を つ け て みよ う 。 豆 電 球 以 外 の も の を 使 っ て みよ う。 モーターを回そう。 教師が期待する子どもの意識の変容 ・豆電球をつけるためには、輪を作ればよか った。 ・ モー タ ー も、 豆 電球 と 同 じよ う に 、輪 を作 れば動くのだろうか。 ・モーターを使って何か作ってみたい。 モーターを使って走る車を作ろう。 12 ・ モ ー ター カ ー を 作ろ う 。 3/ ・モーターカーを走らせてみよ う。 廊下を走路にして自由に走ら せる。 試した実体図をワークシート に記録する。 ・なぜ、プラ台車を切る長さまで決まってい るの だろう? ・実体配線図通りに作るのは簡単だ。 ・まっすぐ走った。 ・ なぜ 走 ら な いの だ ろ う ? ・なぜ逆向きに走るのだろう? ・ 友だ ち と 話 し合 っ て 原 因を 見 つ けた い 。 12 モーターの回り方を調べてみよう。 ・ な ぜ 走 る 向 き に 違 いが あ っ たの ・ 逆向 き に 走っ た 車は 乾 電 池が 逆 に つい てい -3- か考えよう。 ・モーターの回り方を見てみよ う。 いろいろな方法で回り方を調 べる。 電気の流れを考えさせる。 る。 ・ 乾電 池 は 逆で は ない が 、 モー タ ー の青 と赤 の導線のつなぎ方が逆だ。 ・ 赤い 導 線 と電 池 の+ と が つな が ら ない と逆 向きに走る。 ・ 電池 か ら 流れ る 電気 に は 向き が あ るか らで はないだろうか? ・速く走る方を前向きにしよう。 電池の向きを変えるとモーターの回る向きが変わる。 4/ モーターカーを速く走らせよう。 第二次 12 ・ も っ と 速 く 走 る 工 夫 を し よ う。 モーターカーを速く走らせよう 別のモーターを使ってみる。 乾 電池 の 大 き さ。 輪ゴムを太くしたり細くした りする。 タイヤの位置を変える。 モーターの位置を変える。 乾電池を新しくしてみる。 ・ プラ 台 車 の切 り 方が 雑 だ った の を 改良 しよ う。 ・ 輪ゴ ム が プラ 台 車に ひ っ かか る か ら、 モー ターをもっと後ろに置くようにしよう。 ・乾電池の位置を変えるともっと速くなるか もし れ な い 。 ・大きな乾電池にすればよいだろう。 ・小さな乾電池にすればよいだろう。 ・乾電池を2つにすればよいだろう。 ・強いモーターを使えばよいだろう。 ・全体を覆えば速くなるだろう。 ・輪ゴムの太さを変えてみればよいだろう。 5・6/ 今までの方法では遅くなるか、あまり変わらない。 電池 2 つで 走らせてみよう。 乾電池2つで走るモーターカーを作ろう。 12 ・どうつなぐか実体図をかいてみ よう。 ・乾電池 2 つで走らせてみよう。 A B C 並 列回路か 、乾電池 1 つ 分しかつないでいない回 路 ショート回路 電気が流れない回路 直列回路 ・パワーが増すから成功するだろう。 ・重く な る か らだ め だ ろ う。 ・やってみよう。 ・乾電池を 2 つにしたのに速さがほとんど 変わらない。 ・乾電池が熱くなるだけで動かなくなった。 ・ モー タ ー を通 っ てい な い から 動 か ない んだ よ。 ・速く走った。 ・倍の速さになったみたい。 ・速くなっている回路と何が違うんだろう。 -4- ・ 実 体 図を 比 べ て みよ う 。 ・実体図をもとに話し合う。 ・A と C のつなぎ方で走らせて みよう。 1 組展開 乾電池 2 個な のに速く走らないのはなぜだろう。 7/ ・なぜ速くならないのだろう? 12 ・モーターの回り方を見てみよ う。 ・ 豆 電 球 の 明 る さ で も比 べ て みよ う。 ・検流計を使おう。 8/ 12 ・乾電池が熱くなっていることと関係がある のかな。 ・速く走るようになった。 ・実体図でつなぎ方を比べてみよう。 ・ 指で た ど って み ると 電 気 の流 れ が よく わか らない。 ・電池 2 つの間で電気が流れているのかな。 ・電池 1 個分が流れていないのかもしれな い。 ・ 速く 走 っ た実 体 図と 比 べ ると 違 い がよ く分 かるよ。 ・電池 2 つなのにやっぱり遅いね。 ・ モー タ ー の方 に は電 気 が 流れ ず 、 電池 同士 で流れているのかな? ・電池 2 つなのにあまり明るくないよ。 ・電池 1 つの時と同じくらいの明るさみた い。 ・あまり電気が流れてきていないのかな。 ・電気の量を測ることはできないかな。 ・検流計はどこにつなげばいいのかな。 ・検流計は1列につないで測る。 ・針の振れ具合で電気の量がわかるんだ。 ・つなぎ方によって電池 1 つの時より遅く なる の は 電気 の 流れ て い る量 が 違 うか ら だ ろう。 ・やっぱり電池 2 つでも速く走らないね。 ・電気の流れている量も少ないよ。 ・つなぎ方で流れる量が変わるんだよ。 乾電池 2 つでも電気がたくさん流れるつなぎ方とそうでないつ なぎ方がある。それはどんなつなぎ方だろう。 ・乾電池 2 つのつなぎ方の違い を確認しよう。 電流計を使って電気の流れを 計測する。 ☆乾電池1本とモーター ☆ 乾電 池 2 本 の直 列 回 路 ☆乾電池2本の並列回路 ・これを基準に考えよう。 ・電流計で測ると電気の量が増えた。 ・ どっ ち の 電池 の 間に 入 れ ても あ ま り変 わら ない。 ・電流の量は 1 本の時とあまり変わらない。 ・モーターを指で押さえると電気がたくさん 流れる。 ・だから電池が使えなくなるのか。 -5- 2 本の乾電池をつなぐ方法には直列つなぎと並列つなぎがあって、直列の 方が電気がたくさん流れる。 9/ ・改良したモーターカーを走らせ よう。 12 ☆いろいろな乾電池を紹介す る。 ・乾電池 1 つ の 時 に比 べ る と速 く な っ た。 ・走るのがだんだん遅くなってきた。 ・乾電池のパワーがなくなったようだ。 ・長持ちする乾電池がほしい。 ・ 取り 換 え なく て もよ い 光 電池 を 使 って みた い。 / 10 12 光電池を使ってモーターカーを走らせることはできないだろうか。 第三次 ・光電池を使ったモーターカーを 走らせよう。 モーターカーレースをしよう ・教室 や 廊 下 では 動 か な いか ら 外 に行 こ う 。 ・光電池も乾電池のように+極と−極があ り、つなぎ方によってはモーターが逆に回る。 ・日なたでは乾電池と同じように速く走る。 ・影にはいると突然止まる。 ・日が陰ってきたら走りが遅くなった。 光電池でもモーターカーを走らせることができる。 ・ 光 電 池 で も モ ー タ ーカ ー を 速く 走らせよう。 ・明るければ明るいほどモーターは速く回 る。 ・暗いときは白熱灯を使ってみよう。 ・蛍光灯ではモーターが回らない。 ・ 電流 計 で どの 位 電気 が 流 れる の か 確か めて みよう。 ・ 光電 池 は 、光 の 当た る 向 きに よ っ て電 気の 量が変わるね。 光に対して直角に光電池をおくと最も多く電気が流れる。 光電池には便利な点と不便な点がある。 ・モーターカーのレースをしよ う。 ・乾電池を使って参加しよう。 ・買ったアルカリ電池で参加しよう。 ・軽いから、光電池で参加しよう。 ・光電池を 2 枚つなげばパワーが増すかも しれないからやってみよう。(総合) 乾電池とモーターを組み合わせるといろいろなことができそうだ。 乾電池や光電池を使ってモーターカー以外のおもちゃを作りたい。 -6- 6 本時の指導( 7/12 ) ( 1 )目標 ・ 乾電池の つなぎ 方によっ て、モー ターの回 る速さが 違い、そ れは電 気の流れ る量に よることを理解することができる。 ・検流計を正しく扱い、電気の量の違いを読みとることができる。 ( 2 )学年の重点を達成するための手立て ・ 速く走ら ないモ ーターカ ーの実体 図に焦点 をおいて 話し合う ことに より、電 気がた く さん流れ るつなぎ 方と変わ らないつ なぎ方が あること につい て理解を 深めてい く ことができるようにする。 ( 3 )展開 場 の 構 成 実体図を比べて何 が違うのか話し合 う。 電池と導線のつな ぎ方の違いによっ てモーターの回り 方に違いがあるの か 実 験 す る。 モーターのかわり に豆電球をつない で明るさを比べて みる。 子どもの意識の変容 乾電池 2 個なのに速く走 ら な い のは な ぜ だ ろう 。 ・何 が 違 うの か な 。 ・パワーが働いていないのか な。 ○ も う 一 度 つ な い で 確 かめ て み たいな。 ・やっぱり回らないね。 ・ 回 り 方 が 弱 い か ら 速 く走 ら な いよ。 ・電気がうまく流れていないの かな? ・電池 1 個のときの回り方と 同じぐらいしか、モーターが 回 っ て いな い み た いだ ね 。 ・電池を 2 個にしたのにあま り明るくならないね。 ○電池 1 個分しか電気が流れ て い な いの か な 。 ・ パ ワ ー を 両 方 の 電 池 が一 度 に 出さないで、順番に出すので は な い かな 。 ・ 両 方 の 電 池 が 少 し ず つし か パ ワーを出していないのではな いかな。 ・ 電 池 が 熱 く な る の は どう し て -7- 教師の支援・留意点 ・前時にモーターカーを走ら せたときの実体図と予想を もとに、気づいたことを話 し合う。 ・導線の色と電池のつなぎ方 に着目させ、電気の流れを 指で追って確認させる。 ・子どもたちから考えが出て こない場合には、並列つな ぎの導線を 1 つ抜いた様 子や、電池を 1 つ抜いた 様子を見せ思考の手助けと していく。 ・モーターを車から取り外し て電池とつなぎ、モーター の 回 り 方を 確 認 させ る 。 ・電池 2 つで速く回らない つなぎ方を実際に各自で試 してみることにより、実体 図だけでは実感できないモ ーターの様子を体感させる ようにする。 ・3 年生での学習をもとに、 モーターのかわりに豆電球 をいれ、明るさという視覚 でわかりやすいもので比べ ることにより、流れている 電気の量について考えさせ て い く よう に す る。 ・新たに発見したり気づいた りした予想等をノートに書 検流計で電気の流 れ る 量 を 測る 。 な の か な。 ○ 電 池 が 熱 く な る の は 電池 が 働 いている証拠ではないかな。 ・ モ ー タ ー の ほ う に は 電気 が 流 れずに電池同士の中で流れて いるのかな。 ○ 2 つあるけど 1 つの電池か らしか流れてきていないので は な い かな 。 ○ 電 気 の 量 を 測 る こ と はで き な いかな? ・ど こ の 電気 を 測 ろ うか な 。 ・ ど の く ら い の パ ワ ー が送 ら れ ているのかな。 ○ 同 じ よ う に 見 え て 電 気の 流 れ て い る 量が 違 う ね 。 ・電池 1 個のときのパワーと 同じくらいだよ。 ○ モ ー タ ー を 速 く 回 す には モ ー ターに流れてくる電気の量を 多くすればいいんだ。 ・ 速 く 走 る モ ー タ ー カ ーの 電 気 の量は多いはずだ。確かめて みよう。 ○ 速 く 走 る つ な ぎ 方 は 電気 が た くさん流れているんだね。 乾電池 2 つでも電気が たくさん流れるつなぎ方と そうでないつなぎ方があ る。 -8- き、グループでの話し合い に参加させるようにしてい く。 ・グループで学習を進めるこ とにより、情報交換しやす いようにする。 ・検流計を使う前に、実体図 を使ってどこのパワーを調 べたいのかを確認してから 進めていくようにする。 ・検流計を使う際にはグルー プで行い、検流計を入れる 場所を確認しながら確かめ 方を教えていくようにす る。 ・電流計も用意しておき、更 に詳しく調べたい場合には 使い方を教えていく。 電池 2 つでもつなぎ方 によってはモーターの回 り方に違いがあること・ 電気の流れる量とモータ ーの回る速さに関係があ ることを理解することが できたか。
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