第10回日本ことば遊び・回文コンテスト 結 果 発 表

第10回日本ことば遊び・回文コンテスト
結 果 発 表 !!
「竹やぶ焼けた」
「ダンスが済んだ」など、上から読んでも下から読んでも同じ
読みになる 回文 。幕末の仙台に、廻文師として一生を貫いた奇才がいたこと
をご存知ですか?
その方は「廻文師・仙代庵」。師は、仙台を代表する温泉地として全国的に親し
まれている古湯「作並温泉」開湯の年に生まれ、生涯に一千余もの回文を作り続
け、わが国最初の回文集ともいうべき「宮道記」
(上中下三冊)をまとめるなど、
わが国を代表する回文の大家です。その仙代庵が作並の美しさを詠んだ回文を残
していることを縁に、私たちは仙代庵の偉業を顕彰するとともに、日本に古くか
ら伝わる、粋で知的なことば遊びの回文を全国に発信し、回文を日本のことば遊
びの文化として発展させ、かつ温泉のまちである作並地区の活性化にも役立てよ
うという目的で、当コンテストを平成 11 年から行ってきております。
第10回コンテストには、句の部134点、歌の部61点、自由の部176点、
チビッ子の部5点、合計376点の応募がありました。
審査結果は、以下のとおりです。
回文の里づくり実行委員会
● 第10回記念最優秀グランプリ賞(第6回コンテスト最優秀)
とお
ゆ
遠 き湯の
さか き
やさ
坂 聞け 優 し
はし
へ
さや
かさ
ゆきおと
橋 の辺の しばし 清 けき 傘 の 雪 音
東京都町田市
阿久津
隆 彦
● 第10回記念作並温泉グランプリ賞(第6回コンテスト作並温泉賞)
きし
みなくさ も
はる
岸 の 皆 草 萌ゆる 春
おつ
けしき むか
あさゆふふか
き しげ
なつ おぎ あ
のみち みの
あき
朝 夕 深 む樹 繁 る 夏 荻 有る野道 実 る 秋
ふゆ さ あ
は
ゆ
さくなみ
し き
乙 なる景色 迎 ふ 冬 差有る張る湯も 作 並 の四季
横浜市港北区
太 田
光 彦
● 最優秀賞
にせ
じ
い
「 偽 」の字と
わけ
とし
言 い 訳 はいい
せ
年 の瀬に
千葉県市川市
徳 永 未 来
(ペンネーム)
● 作並温泉賞
さんさい
よ
さくなみ
あゆ た
ゆ あ
山 菜 うどんで良いな、 作 並 。 鮎 食べ、 すべすべだ、 湯浴み。
でんとう
いさん
なくさないよ、 伝 統 、遺産 さ
埼玉県蕨市
酢
崎 利
夫
埜
口
有
希
石
川
和
市
● 回文句の部 優秀賞
なか よ
ゆ
とおめ
仲 良き湯
めおと
ゆき よ
遠目 に夫婦
雪 夜かな
徳島県吉野川市
● 回文句の部 佳作
だ
え
かんき
抱きて笑み
ぺきん
歓喜 、北京 が
み
見えてきた
名古屋市西区
はんせい
反 省が
ぬ
抜きではできぬ
かいぜん
改 善は
栃木県足利市
阿 部
暢 子
● 回文歌の部 優秀賞
かい
だま
け はい たし
じたい
じんさい
改 ざんし 騙 した気 配 確 かとか 事態 はけだし また 人 災 か
栃木県
あ
の
(ペンネーム)
● 回文歌の部 佳作
なが
は
たき
わ か
ち
おか
かわも
きた
はる
流 る葉の 滝 にも和花の かおり散り 丘 の川面 に 北 の 春 かな
鹿児島県鹿児島市
せ
いかん
てんかい
くら
橋 口
幸 祐
だ め せいじか
もどかしい 攻めたイラクは 遺憾 テロ 展 開 は 暗 い 駄目政治家ども
愛媛県新居浜市
横 地
太 郎
● 回文自由の部 優秀賞
お
き
たぎ り よ
こん
かた
みぎ よ
く む はくほう い
押し切り 滾 り寄る 魂 も 形 。 右 四つに組む 白 鵬 云う
ぼく
む く
つよき
み
き
りき し
「 僕 は無垢に強気 、見たかモンゴルより来た 力 士を」
山形県金山町
横
瀬
勉
● 回文自由の部 佳作
だ め
き
タイツがきついままは駄目だわ、ママいつ気がついた?
愛知県豊田市
よ しん さ
・
にいがたさいき
余 震 去った 新 潟 再起 いざ
だ かい
た
暁 我 珠 丸
(ペンネーム)
ざんしょ
打 開 に立つ 残 暑
北海道
髙
橋
多美子
仙台市青葉区
馬 場
亮太朗
長野県上田市
岡
野
海
音
ない! しらかば。 ばからしいな 東京都板橋区
河
南
遼
大
● チビッ子の部 奨励賞
めし
た
た
イタ 飯 でイカ食べたトマト食べたカイでしめたい
み
ミニトマトに実
※ なお、今回のコンテスト応募作品の一覧の郵送をご希望の方は、郵便小為替 500 円分
を同封の上、回文の里づくり実行委員会事務局へ封書でお申込みください。
今回の日本ことば遊び・回文コンテストの概要
■ 募集期間: 平成19年11月1日 ∼ 12月31日
■ 募集内容: ① 句の部 (回文による俳句)季語は問いません。
② 歌の部 (回文による短歌)季語は問いません。
③ 自由の部(回文による自由な文章,詩など。単語は除く)
④ チビッ子の部(小学生限定、7字以上で自由な文章)
■
賞
: 最優秀賞
⇒
1名(旅行券3万円分と作並温泉ペア宿泊券)
優 秀 賞
⇒ 各部門1名(旅行券2万円分と作並温泉シングル宿泊券)
佳
作
⇒ 各部門2名(作並こけしと作並温泉シングル宿泊券)
作並温泉賞 ⇒ 1名(旅行券2万円分と作並温泉ペア宿泊券)
チビッ子の部奨励賞 3名(作並こけしと作並温泉土産品詰合わせ)
グランプリ ⇒
各1名(最優秀賞と作並温泉賞と同じ)
「第11回日本ことば遊び・回文コンテスト」は、平成20年11月1日から12
月31日まで募集予定です。一部変更があるかもしれません。
詳細は、後日お知らせいたします。皆様のご応募を心よりお待ちしております。