HANAIKU 雲雀丘学園小学校 PTA 実行委員会 VOL.41 厳しい寒さが続きますが,節分,立春を過ぎ 暦の上では,春を迎えました。 私たちと同じように植物も春の訪れを待っていることでしょう。 今回の花育だよりは,春の訪れを知らせる代表的な山菜でもある 『蕨(わらび)』をご紹介させていただきます。 蕨は,シダ植物でコバノイシカグマ科,ワラビ属。 早春に山野で巻いた新芽が特徴です。 この新芽は,早蕨(さわらび)と呼ばれて食用になります。 しかし,あく抜きをせずに食べると中毒を起こしますのでご注意を!! 地下茎から採れるデンプンは,蕨粉として和菓子材料に用います。 名前の由来は,「藁火(わらひ)」の意で,その色が焼いた藁に似ているから。 また,「わら(茎)」「み(実)」の“わらみ”が変化したもので 食べられる茎,の意からとの説もあります。 ◎ 石走る 垂水の上の 早蕨の 萌え出づる 春になりにけるかも 万葉集 第8巻 1418 志貴皇子(しきのみこ) <読み> いわばしる たるみのうえの さわらびの もえいづる はるになりけるかも <意味> 岩底を見せて雪解け水が流れる小さな滝のほとりに やわらかに蕨が芽吹いているよ。 あぁ,春になったのですね。 このように志貴皇子が春の訪れを 喜んでいる歌となっています。 春の水の流れも清々しいですね。 蕨は,2月24日の誕生花のひとつでもあり 花言葉は,「不思議」です。 これからの季節,たくさんの植物が芽吹いていく様子を感じてみてください。 あたたかい春が待ち遠しいですね。
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