福島県立大沼高等学校 2015 VOL.3 蜂苑会報 2015.6.3発行 蜂苑会役員あいさつ 6月に入り、いよいよ梅雨?の時期になりました。連日暑い日が続き体調を崩しやすいので、みなさん 健康管理に十分気を付けて過ごしましましょう。 公開文化祭まであと3か月。文化祭に向けてクラスでいろいろ企画を考えている所だと思います。アイ デアを出して、みなさんの思い出に残るすばらしい文化祭になるよう企画を練り上げていって下さい。 《特集》芸術教室開催!! 5月22日(金)に行われました芸術教室についてまとめてみました。 今回は東京演劇集団風のみなさんによる「ヘレン・ケラー~ひびき合うものたち」の舞台を鑑賞しました。 ◎ヘレン・ケラー:1880 年 6 月 27 日、アメリカ合衆国アラバマ州タスカンビアで誕生。見る・聞く・ 話すことが不自由で重複する障害の身体にありながらも、世界各地を歴訪(訪日歴は 3 度)し、障害者の 教育・福祉に尽くした。 《ヘレンの名言》「物事を成し遂げさせるのは希望と自信です。」 ◎アン・サリバン:1866 年 4 月 14 日生まれ。ヘレン・ケラーの家庭教師。通称「アニー」。日本では 「サリバン先生」の名で知られている。ヘレン・ケラーは彼女のおかげで、目、耳、声の三重の身体障 害を克服した。 《サリバンの名言》「人の唇から漏れる微笑みを、自分の幸せと感じられる人間に私はなりたい。」 この舞台はこの2人の出会いと2週間の彼らの共同生活を送る前後を描いています。 ←これからどんな舞台になるか、興味深々の様子です。 今回は公演直前に照明機材の不具合で照明演出なしの舞台と なりました。 いよいよ開演です!! ↓ ヘレン登場です ↓ ←ケラー家にアニーが招かれ・・・ -1- ↓ アニー先生とヘレンの共同生活が始まって・・・ さあ、これはウォーター(水)よ! ←「W・A・T・E・R ウォーター」 ←「H・A・P・P・Y ハピイ」 指文字を教えるアニー先生の迫 力がすごい!! 2人が格闘の末に たどり着いたものとは・・・ → ↓ いよいよ大団円!! -2- 【生徒代表あいさつ】 「今回の舞台を観劇して、アニーとヘレンの2人の強い絆 だったり、周りの人々の温かさ・支えによって人は生きて いるんだなというものを感じました。今日は本当にありが とうございました。」 舞台終了後、演劇部の生徒 たち・有志のメンバーで後片 付けを行いました。 また演劇部10名参加で バックステージツアーをさ せて頂きました。 参加した演劇部員は ドキドキ体験でした!! -3- ◎バックステージツアー終了後、ヘレン・ケラー役の稲葉礼恵さんを囲んで座談会が行われました。 【座談会】 演劇部のメンバーは役作りのことや、舞 台小道具のこと等、色々質問していました。 フェイスペイントのドーラン(胴乱)が ドイツの会社名(Dohran 社)に由来する という話を聞いて一同びっくり&感動して いました。 【インタビュー】ここからは生徒会による 稲葉さんへのインタビューをまとめました。 Q1:今回の舞台はアニーとヘレンが互いを支えあう、二人は出会うべくして出会った「必然」 「求め合う 関係」がしっかりと描かれた作品ですね。また家族・周囲の人々との繫がりが二人をさらに高めあう というように感じられました。この作品のように、稲葉さんが出会うべきして出会ったもの・人物に ついて教えていただけますか? A1:そうですね。芸術監督との出会いや音楽関係の方、そして今一緒に活動している劇団の仲間すべて が出会うべくして出会った人ですね。多くの方との出会いが今の私をつくっていると思います。 Q2:演劇に出会った、やろうと思ったきっかけは何ですか? A2:私は高校時代バレー部で活動していました。高校時代は演劇部ではなかったんです。でも同級生の 男子が「演劇やりたい」といって演劇部を立ち上げたんですね。それをみて演劇に対して興味が湧き ました。かつて小学校・中学校でクラス演劇をしたことがあって、普段の自分では言えないこと、表 現できないことができる楽しさみたいなものを感じていたことを思い出したんです。そして高校卒業 してから東京演劇集団風の研究員に入って今に至ります。 Q3:日本でもバリアフリー、ノーマライゼーションが叫ばれて久しいですが、この作品を通して生徒た ちに感じてほしい、伝えたいものについてお話していただけますか? A3:障害に限らず、それぞれに悩んでいる人が多いと思います。この舞台でアニーがヘレンに対して「幸 せになってもらいたい」というセリフがありますが、その人にとっての幸せを見つけてあげることが 大事ではないかなと思います。誰かの小さな助け・支えで幸せになることって、素敵ですよね。周囲 との繫がりのなかで、みんなが誰かの幸せを見つけてあげられることができたらいいなと思います。 ヘレン・ケラーは三重苦(見えない・話せない・ 聞こえない)という中で、彼女の努力とそれに応え る人々の強さ・たくましさというものを感じること ができた舞台でした。東京演劇集団風のみなさん、 本当に素晴らしい舞台をありがとうございました。 -4-
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