オープンデータ活用の国内外政策動向と具体例

オープンデータ活用の
国内外政策動向と具体例
庄司昌彦 Masahiko SHOJI
一般社団法人オープン・ナレッジ・ファウンデーション・ジャパン 代表理事
国際大学GLOCOM 主任研究員
1
オープンデータとは
オープンデータとは、自由に使えて再利用もでき、かつ誰でも再配
布できるようなデータのことである。従うべきはせいぜい「作者のク
レジットを残す」あるいは「同じ条件で配布する」程度である。
出典: http://opendefinition.org/
「公開されたデータ」ではなく、「オープンライセンスの(広く開かれた利用条件の)」データ。
機械可読が望ましいが、まずは「利用できる」ということが重要。
開放資料
2
オープンデータに関する議論
•
EU指令2003年/98/EC
– “加盟国は、公的機関が保有する情報の再利用が可能な場合には、商業・非商業の
目的を問わずこれらの情報が再利用可能であることを確保しなければならない”
•
OECD(2005)”Modernizing Government”
– 国民からの信頼性向上、新しい民主主義の模索
– 情報開示強化による一層の透明化、政策形成への一層の国民参加を期待、
– 政府と国民の協働や国民の政府への接触の改善
•
OECD閣僚級会合 ソウル宣言(2008)
– 文化遺産、科学データを含む公的セクターの情報やコンテンツを、よりいっそうデジタ
ル形式で入手しやすくする。
•
Noveck(2010) ”Wiki Government”
– 「新たな技術を積極的に活用した協働の拡大が、よりよい意思決定と積極的な問題解
決をもたらし、さらには経済と社会の成長に拍車」
•
欧州委員会プレスリリース、2011年12月12日
– “欧州の政府機関は、まだ実現されていない経済的可能性の金脈(公的機関により収
集された大量のデータ)の上に座っているようなものだ。”
3
オープン ガバメント
開かれた政府
透明性
参加
協働
情報通信技術/インターネット
が支えるデータ活用社会
4
地域の資源を総動員し、
地域の課題を自ら解決していく社会へ
企業
企業
行政
行政
社会
組織
社会
組織
「透明性・参加・協働」 米国 オバマ大統領 2009年 OpenGov覚書
「プラットフォームとしての政府」 米国 ティム・オライリー 2009年
「Do It Ourselves」
「大きな社会」 英国 キャメロン首相2009年 演説
「新しい公共」 日本 鳩山由紀夫首相 2010年 施政方針演説
「市民が支えざるを得ない社会」 日本 小林隆(東海大学)
5
「鉄の三角形」からオープンなデータ循環へ
データ提供
データ生成
•一元化
•権利処理
•活用を前提とした
形式・内容
事業化支援
データ活用
社会
個人の権利保護
行政内部での利用
•企業育成
•市民活動支援
課題発見分析
•対話と協働
•リテラシー向上
開発
•解決策、価値創
出
6
イギリス政府
• Show Us a Better Wayコンテスト (07年)
ブラウン政権時代
– 公共データの再利用・マッシュアップ方法を公募)
• Data.gov.uk開設(2009年12月)
– 政府機関のさまざまな情報をワンストップで提供
– 可視化やアプリ開発を促す
キャメロン政権時代
– ティム・バーナーズ=リー( world wide web 開発者)がプロジェク
ト推進
• 首相 透明性方針表明の書簡(2010年6月)
– 全契約のオンライン公表(2011年1月)
• オープンガバメントライセンスの制定(2010年9月)
• Open Data Institute設立(2012年9月)
7
データポータルサイト:Data.gov.uk
8
米国の動向
• 透明性とオープンガバメントの覚書
– 2009年1月
• 原則オープンデータ化
– 2013年5月大統領令
– 新たな政府の情報資産は基本的に
オープンで、マシン・リーダブルに
– 行政管理予算局(OMB)がオープン
データポリシーを発行。各省庁は対応
• National Day of Civic Hacking
– 2013年6月1-2日に全米で開催
– 各地のデータを集約・共有
– 行政から課題設定+データ提供
•
政府停止によるData.gov閉鎖
– Sunlight Foundationブログ
「APIではなく生データが重要」
9
国際的な広がり
Open Government Partnership
•
•
•
2010年9月~
汚職撲滅と行政透明化を目指して米国・ブラジ
ル等が主導。
約60カ国が参加(日本は不参加)
OK Festival2012(Helsinki)
OK Conference 2013(Geneva)
主催: Open Knowledge Foundationほか
参加者: 約1,000名
テーマ: 国際協力(Open Government Partnership),透
明性, グリーン, 経済、OSS等
2014年は7月にベルリンで開催
10
世界各国の動向(抜粋)
•
ウルグアイ
–
•
チュニジア
–
–
•
ラテンアメリカ初の地域会議
「Conference on Open Data in
Latin America and the
Caribbean」開催
2011年11月Open Data チュニ
ジア発足。海外の支援を受け活
動中。
目的は人権保護、透明性
リベリア
–
政府はまだ紙で管理しているた
めクリエイティブにデジタル化す
る方法が必要
• 香港
•
•
オープンデータ不十分だが市民
参加は広がっている
•
政府サイトでは統計、交通、環境
データ等が公開
–
–
–
• ネパール
•
有志がデータポータルを立上げ
•
ハッカソン等を通じ能力開発
イタリア
•
ロシア
–
オープンデータカウンシルが作
られた。行政、ビジネスマン、ア
クティビストが参加
–
1000データセットを連邦政府が
公開
• インド
•
•
•
8月に政府データポータル開設
3500データセット
アクティブな都市が多数
スパゲッティ・オープンデータ
(公務員も参加するオンライン・
コミュニティ)が牽引
多数のローカルイニシアチブ。
政府の関与は弱く、活動もデー
タも構造化されていない
• フィリピン
•
11-12月に政府データポータル開
設
11
英国と世界銀行の存在感
• 英国
• 世界銀行
– 「オープンデータはグローバル
ステージへ」
• → G8、OGP
– 「ユーザとの協働をどうすれば
もっとよく出来るか?」
– 社会課題アプローチ
• ODIはNESTA(科学・技術・芸術
基金)と組み2年で7つのチャレ
ンジを実施
• 予算は約1.9億円(運営費含
む)
• 問題設定から民間の声を入れ、
ビジネスと技術者と政府の協働
で推進。
• データの種類や質について
フィードバックを受けてから開発
フェーズへ
– 「開発のためのオープンデータ
パートナシップ」のため、120万ド
ルを世界銀行からODIとOKFに拠
出
OKFブログより
12
G8オープンデータ憲章
無料の政府データは,人々がより快適な現代生活を送るため
の手段や製品を作るために活用することが出来(略)民間部
門での改革のための触媒となり,新規の市場,ビジネス及び
雇用の創出を支援する。
我々は,オープンデータが,イノベーションと繁栄を可能
にし,また,市民のニーズに合致した,強固かつ相互
に繋がった社会(略)ための大きな可能性をもった未
開発の資源であることに合意する。
13
G8オープンデータ憲章 技術的別添
翻訳:OKFJ
14
15
日本政府は世界30位。加速が必要
オープン・データ・センサス 2013
•
•
•
•
日本は、政府支出、企業登記情報、交通時刻表、立法の分野で低評価
どの項目もオープンライセンスの採用については「Yes」の評価を得ず
日本はG8構成8カ国中6番目。
オープンライセンスの適用を本格的に広げることが必要。
Open Data Census 2013 by Open Knowledge Foundation
16
目的
(2012年)
原則
電子行政
オープンデータ戦略
1. (行政の)透明性・信頼性向上
2. 国民参加・官民協働
3. 経済活性化・行政効率化
1.
2.
3.
4.
政府自ら積極的にデータを公開
機械判読可能な形式で公開
営利・非営利目的を問わず活用促進
取組み可能なデータから速やかに公開
『世界最先端IT国家創造』宣言(2013年)
公共データについては、オープン化を原則とする発想の転換
を行い、ビジネスや官民協働のサービスでの利用がしやすい
ように、政府、(略)地方公共団体等が保有する多様で膨大な
データを、機械判読に適したデータ形式で、営利目的も含め
自由な編集・加工等を認める利用ルールの下、インターネット
を通じて公開する。
17
電子行政オープンデータ推進のためのロードマップ
•
(1)二次利用を促進する利用ルールの整備
2013年6月
– 国が著作権者である公開データについては、二次利用を認める原則
•
(2)機械判読に適したデータ形式での公開の拡大
– 今後インターネット公開データは、機械判読に適した構造・データ形式でも公開する原則
– 重点分野(白書、防災、地理空間、人の移動、予算・決算・調達)から優先的に取組む
•
(3)データカタログ(ポータルサイト)の整備 (平成25年度試行版、平成26年度本運用)
– データの横断的検索や自動的提供等の機能を備える
•
(4)公開データの拡大
– 重点分野、新ビジネスへの利用が期待される等のデータについて公開を拡大。
– 新規公開コストが低いもの、利用者ニーズが高いものは、公開・二次利用不可のものを除き、
公開拡大
•
(5)普及・啓発、評価
– ニーズの発掘・喚起、新サービス・ビジネスの創出のため、利活用の支援を行う。
– 利用者のニーズ・意見を把握し、取組に反映させる仕組みを構築する
18
総務省 次世代統計利用システム
• API提供
– 政府統計の総合窓口(e-Stat)
提供中の統計データを機械判
読可能な形式(XML等)で提供
• 内容
– 国勢調査、人口推計、就業構
造、企業統計、地域メッシュ統
計等
• クレジット表示
– 「このサービスは、次世代統計
利用システムのAPI機能を使用
していますが、サービスの内容
は総務省統計局又は独立行
政法人統計センターによって
保証されたものではありませ
ん」
19
復旧・復興支援制度データベース
• 概要
– 2012年1月~
– 復興庁ほか
• 国や地方公共団体等の
様々な支援制度をワンス
トップで検索
– 個人向け329件
– 事業者向け2249件
• API公開
– 活用ハッカソンを開催
– Hack for Japanからの改善提
言に回答・対応
– V2リリース
20
気象庁防災情報XMLフォーマット
•
概要
– 2011年5月~
– 気象・地震・津波・火山等の個別
フォーマットを統一・XML化
– XMLコンソーシアムと協力
•
内容例
–
–
–
–
–
–
–
–
–
–
–
–
"台風解析・予報情報"
“全般海上警報”
"気象警報・注意報"
"指定河川洪水予報"
"土砂災害警戒情報"
"記録的短時間大雨情報"
"竜巻注意情報"
"府県週間天気予報"
"緊急地震速報"
"津波警報・注意報・予報"
"噴火警報・予報"
"天気図情報"
21
情報提供側の課題
•
利用しにくい
•
– 「ネ申Excel」
– スキャン画像
– 語彙、形式の不統一
•
•
– 公開が定められている
• 「書面」と書いてある
– 公開が禁じられている
– 可否が定められていない
– 「目的外利用」の可否
本当に「All Rights Reserved」な
のか
– 営利利用禁止
– 学術利用限定
•
所在・管理の状態
– 把握されていない
– 探せない
– 死蔵されている
無駄な業務
– 紙でしか保存しない
– デジタルで作成したものを紙提出
(その後手入力)
法的根拠の整理
•
マインド
– 誤解・批判を避けたい
– 問題が起こるリスクの回避
22
23
Vienna
Berlin
Paris
London
Washington D.C.
(World Bank)
Amsterdam
Quezon
Kathmandu
International
Open Data
Day 2013
• カナダの有志が提唱
• 世界102都市が参加
• 米 19都市
• 含:White House,
World Bank
• 伊 13都市
• 日、加、独 8都市
24
•
概要
– 各地で市民が集まり、オープンデータを活用してアプリケーションを開発したり、データを発掘
して公開したり、データをわかりやすく可視化したり、分析してその結果を公表したりするイベ
ントを開催
•
日本における意義
–
–
–
–
•
主催(国内取りまとめ・開催支援):
–
•
日本経済団体連合会
オープンデータ流通推進コンソーシアム
独立行政法人情報処理推進機構
協賛:
–
–
–
–
–
•
Open Knowledge Foundation Japan
後援:
–
–
–
•
地域におけるオープンデータ活用機運の醸成
各地の開発者コミュニティ形成と地域に密着したニーズの発掘
サービス基盤整備の加速
世界への情報発信
株式会社国際社会経済研究所
日本電気株式会社
特定非営利活動法人ASP・SaaS・クラ
ウド コンソーシアム(ASPIC)
クラウド・ジャパン・イニシアティブ(CJI)
株式会社IDCフロンティア
協力:
–
Yahoo! Japan
Fukuoka
8都市、約400人が参加
25
千葉
名古屋/東海
26
福井県「データシティ」鯖江市
• 市が機械可読形式
データを提供
• 民間企業等が50種
以上のアプリを開発
•
•
•
•
•
•
•
•
•
•
•
市内公園等のトイレ情報(XML)
鯖江百景の位置情報等(XML)
災害時の避難所の位置情報(XML)
市内のAED情報(XML)
鯖江市の施設(XML)
市内のwifiの設置場所(XML)
さばえ検定100問(XML)
人口、気温(XML)
さばかん(鯖江観光)情報(XML)
公式ホームページのRSS
鯖江市議会UST録画とトピック(XML)
27
静岡県
データカタログサイト
福井県
県・全市町の標準化
• 県と17市町による電子自治体推
進協議会にオープンデータ推進
部会を設置
• 公開するデータの種類、内容など
を今後検討。
• データ形式は、CSVに当面統一
する方針
• 県政策統計・情報課
– 「オープンデータ化の全国トップラ
ンナーになるよう県と市町が協力
して推進し、公開したデータが県
民に役立つ形になるよう取り組ん
でいきたい」(福井新聞)
28
税金はどこへ行った?
「税金はどこへ行った?」横浜市版
29
Chris Taggart氏資料より
OpenCorporates
• 欧州のオープンデータチャレ
ンジでアプリ部門3位
• 欧州委員会や金融安定理事
会にも関わる
• 「オープン化がデータの質を
高める」
Chris Taggart氏資料より
30
農業・市場/直売所売上データ
株式会社いろどり
(徳島県上勝町)
•
つまもの(葉っぱ)販売
内子フレッシュパークからり
(愛媛県内子町)
•
– 年間2億円の売上(2011年)
•
徹底した参加農家間データ共
有
– 市場から上勝町JAに入った注
文情報
– 出荷状況、入札価格
– 販売動向予測、過去の出荷数
量と単価の比較
– 各生産農家の出荷実績、月間
売上金額(順位付き)
道の駅(直売所)
– 年間7億円の売上
•
販売情報管理「からりネット」
– POS(販売時点即時情報管理)
を活用
– 出荷者はどこでも携帯電話で売
れ筋や残品をリアルタイムに確
認
– 売れ行きに応じ、農家が新鮮な
作物を納入
– トレーサビリティにも対応
31
かなざわ育なび.net(横浜市金沢区)
• 施設・イベント情報を
場所と生年月日で
カスタマイズ提供
• 使用データは
「二次利用可能」な
条件で一般にも提供
• 行政内外からのアイデ
アで新サービス創出へ
32
The Climate Corporation (アメリカ)
•
農家向け保険商品Total Weather Insurance
– 農作物の収穫を妨げる原因となる悪天候に対して、年間
を通じた収入補償を提供する保険
– 地域や作物ごとの収穫被害発生確率を独自に予測し農
家あるいは農場ごとに保険をカスタマイズして販売
– トウモロコシ、大豆、ソルガム。種まき期の降水量、過剰
降雨、干ばつ、日中の熱による影響、夜間の熱による影
響、冷害や凍結などの危険要因が保険の対象
– 作物、場所、土壌のタイプが異なる個々の生産者の収
穫量を左右する気象条件を動的に判定することが可能
になり、その生産者の農地を保障するのに最適な、年間
を通じた保険を自動的にカスタマイズ
•
データ
– 国立気象サービスがリアルタイムに提供する地域ごとの
250万ヶ所から得る気象データ
– 農務省が提供する過去60年の収穫量データ、
– 1,500億ヶ所の土壌情報
2006年に元Googleの従業員に
よって設立された企業
数学、統計、神経科学等
の博士号を持つ解析専門
家10数名も参画
米モンサントが1100億円で買収
33
「地域の○○を探す」サービス
スマホから薬局を探す
高齢者入居施設を探す
オープンデータ活用のカギは、「地域」「モバイル」「リアルタイム」?
34
米国MRIS: Metropolitan Regional Information Systems
住む前に全てがわかる「不動産高度情報サービス」
•
•
•
ワシントン・ボルチモア広域都市圏をカバーする米国最大規模のMLS(不動産情
報サービス)
MRISには価格、写真、住宅ツアー、フロアプラン、地図のほか、公的機関から入
手したデータを選択・加工・編集し、利用者が理解しやすいような形式で提供
HomesDatabaseというWebサイトを通じ一般消費者向けにもデータをわかりやす
い形で提供
– 毎月平均50万人が訪れ、2万人もの新たな見込み客が生まれている
– 住宅、住人、経済、学校、環境、QOL、地図などの分野ごとに詳細な情報を知ることができる
学校に関しては、住所、電話番号、対象学年、生徒数、先生一
人当たりの生徒数、生徒一人当たりの支出額、各学年の生徒
数、習熟度テスト(DC-CAS)の国語・数学・科学のテスト結果ま
で知ることができる
環境に関しては、高度、年間降水量、年間降雪量、1月の平均
最低気温、7月の平均最高気温、年間の降雨日数、年間の晴
天日数、快適指数、大気の品質、流域の品質、一人当たりの医
師の数、医療経費指標、汚染場所からの影響指数、紫外線指
数などまで知ることができる
35
事故物件情報:大島てる
36
midata
• 消費者が民間企業の持つ
個人データに自由にアクセ
スし活用できるようにするこ
とを目指す政府イニシア
ティブ
– ビジネス・イノベーション・職
業技能省のConsumer
Empowerment Strategy
(2013)
– エネルギー、金融、通信等20
以上の企業パートナー(個人
データ提供者)が参加
– Open Data Instituteによる
ハッカソンも実施
37
Smart Disclosure(米国政府)
•
•
消費者のより良い選択ができるようにするためのデータ提供
アプリ開発コンテストも実施(Blue Button)
•
政府による
– 製品やサービスに関するデータの公開
• 保健社会福祉省はMedicare.govで病院評価を公開
• 教育省はCollege Navigatorで学生向けに7,000以上の教育機関情報を公開。
– 国民へのパーソナルデータの公開
• 退役軍人省は、退役軍人が各自の医療記録をダウンロードできるサービスBlue Button
を提供
• 高齢者または障害者用公的医療保険制度であるメディケア受給者も、Blue Button で
各人のヘルスデータをダウンロードできる
• Blue Buttonを使用したデータを活用したアプリコンテスト
•
民間企業による
– 製品やサービスに関するデータの公開
– 国民へのパーソナルデータの公開
• エネルギー企業が参加するGreen Buttonは、各自のエネルギー使用情報をダウン
ロードし分析できる
38
まとめとして
• 「原則オープンデータ」が広がるが、どのような
データを公開するかは個別判断も必要
– 社会課題とプライバシーの兼合い
– 地域での対話プロセス等が必要
– 複数のデータを重ね合わせた結果、プライバシーを
侵害する可能性
– 相談や被害届出、差止、救済の方法(ブレーキ)がな
ければ安心してアクセルを踏めない
• 消費者、有権者の判断を支援するデータ提供
– 誰のためにデータを使うかという問い
39
Blue Button
出典:Department of Veterans Affairs http://www.va.gov/bluebutton/
出典:A federal government website https://mymedicare.gov/
40