1.出会い系サイトの利用で高額請求? Q: 携帯電話に女性から間違いメールが届いたので、間違っていると返信し たら、友達になってほしいと頼まれ、OKした。会う約束をした後、サイ トでメールのやり取りをしたいと言われURLが送られてきた。その後、 急に時間や場所の変更が続いて急にキャンセルされ、なかなか会えない。 メールのやり取りに、コンビニで電子マネーを購入し払っていたが、高額 になってしまった。騙されたのか。 A: いわゆるサクラによるメールで「出会い系」サイトに誘導されたようで す。サクラによるメールを信じ込んでしまうと、高額になるまで騙された ことに気が付かないことが多いようです。 出会い系サイトは、法律で規制もありますが、匿名性も高く解決が困難で す。料金や仕組みをよく確認し、怪しいと思ったらすぐやめましょう。 たとえば、 「芸能人のマネージャーを名乗る人から、芸能人の話し相手にな ってあげて」と言われたり、 「死んだら遺産をあげるので話し相手になって」 と言われて、メールのやり取りを繰り返し、出会い系サイトに高額な料金 を払ってしまうケースもあります。 このような被害を防止するためには、携帯電話会社などが提供する迷惑メ ール対策を設定することや、フィルタリングを活用すること、メールアドレ スを複雑にすることなどが有効です。スマートフォン等の場合には、セキュ リティソフトを活用し常に最新の状態を保つことも必要です。 トラブルに巻き込まれた場合や、心配なことがあるときは、 早めに消費生活センターにご相談ください。 1 2.携帯電話に不審なメールが届いた! 2−1. 迷惑広告メールで困っている Q: 昨晩、携帯電話に覚えのない業者からメールが次々届いた。 「自分のメー ルアドレスがどうしてわかったのか不安である」 A: 多くは、機械的に数字やアルファベットを組み合わせて作ったアドレス に送りつけています。一切、連絡しないようにしましょう。一度メールが 届いて何も対策せずにいると、迷惑メールが大量に届くようになります。 迷惑メールで困った場合は、受信拒否設定をするか、携帯電話会社に対策 を相談しましょう。 2−2. 有料サイトの滞納料金を請求するメールがきた(メールによる架空請求) Q: 突然「有料サイトの退会処理をしていない、延滞料金が約20万円ある。 このままだと財産を差し押さえる。」というメールがきた。裁判になるよう な文言もあったが本当だろうか。 A: 利用した覚えがないのに届いたこのようなメールに返信すると、さらに 支払いを迫られますし、個人情報を伝えることにもなります。 裁判されそうで不安になる方もいらっしゃいますが、架空請求の可能性 が高いので、そのまま様子をみるようにしましょう。 また、インターネット閲覧中に何の説明もなく突然料金請求画面になり 「登録退会手続きはこちらへ」などと誘い、手続き料としてさらにお金を 要求されることがありますので注意しましょう。 トラブルに巻き込まれた場合や、心配なことがあるときは、 早めに消費生活センターにご相談ください。 2 3.どんどん複雑になっていく携帯電話の契約! Q: ナンバーポータビリティを利用して携帯電話を乗り換えようとしたとこ ろ、機種代金などたくさん割引もついて、インターネット回線とセットに すればさらにお得と言われた。契約後、店員が説明した金額と請求金額が 違うことに気が付いた。契約をやめたい。 A: 携帯電話の契約は、機種代金の契約と、基本料金、データ通信パック、 保証などのオプションと、家族間の割引サービスや光回線等とのセットに よる割引、長期間の継続を約束することによる割引など、条件が複雑にな っています。 また、販売店独自のオプションに加入するとキャッシュバックがあった り、一定期間経過したら解約していいから、契約時にはオプションを付け て欲しいと言われる場合があります。 販売店には、重要事項を説明する義務がありますが、理解しきれないまま 購入してしまったり、説明不足で誤解が生じてしまったりするケースがあり ます。 携帯電話の契約にはクーリング・オフという、無条件に解約できる制度 が適用されません。事前にパンフレットをもらい説明を聞いて、じっくり 検討し納得した上で、契約するようにしましょう。 トラブルに巻き込まれた場合や、心配なことがあるときは、 早めに消費生活センターにご相談ください。 3 4. インターネットが安くなるはずが、前より 高くなってしまった! Q: 大手電話会社を名乗る勧誘電話がかかり、利用している会社と思って話 を聞いた。月1,000円程安くなるというので、それならいいと思い教 えられるままパソコンを操作して「転用承認番号」を取得して伝えた。内 容が良く分らないので翌日電話すると、出たのは全然知らない代理店だっ た。しかも前より高くなってしまいそうと分かったので解約したい。 A: インターネットの光回線は、平成27年に大手電気通信事業者が「卸売」 を始めたことにより、 「光コラボ」と称して多数の事業者が参入しています。 携帯電話やプロバイダを同じ会社にまとめるなど選択が広がり、安くなる こともありますが、利用状況やオプションが加わることにより、かえって 高くなってしまうケースもあります。 こうした電気通信契約はクーリング・オフの適用がありません。契約期間 も2年3年と長期で解約月が決まっていることが多いため、中途解約すると 違約金の請求を受ける可能性があります。プロバイダが変わるとメールアド レスが変わったり、元の契約に戻す時に電話番号も変わってしまう場合もあ ります。 契約変更する際は内容を十分検討することが大切です。 トラブルに巻き込まれた場合や、心配なことがあるときは、 早めに消費生活センターにご相談ください。 4
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