マーケットエッジFX週報 (ユーロ/円) Marketedge 2017/02/07(火) Marketedge FX Weekly Report http://www.marketedge.co.jp [email protected] マーケットエッジ株式会社 代表取締役 小菅 努 【ユーロ】 ユーロ圏でも政治リスクが警戒される ユーロ/円 直近1週間のレンジ 119.92-122.50円 ユーロ/円相場は、1ユーロ=120円の節目を割り込む 展開になった。対ドルでユーロ高が一服する中、ドル /円相場の軟化もあって、ユーロ/円も上値の重い展開 になっている。 これまでユーロサイドの動向は余り材料視されていな かったが、ここにきてフランス大統領選挙を巡る先行 き不透明感が、ユーロの新たな上値圧迫要因として機 能し始めている。4~5月の大統領選挙に向けて、極右 政党「国民戦線」のルペン党首が決起集会を開き、反 グローバル化やフランスのユーロ圏離脱などを訴えて いる。世論調査などでは必ずしもルペン氏が優勢とは なっていないが、米国で世論調査の結果を裏切るトラ ンプ大統領の誕生が実現したこともあり、一種の「ル ペン・リスク」がユーロの上値圧迫要因として機能し 始めている。ユーロ圏の1月消費者物価指数は前年同 月比1.8%上昇となり、前月の1.1%上昇から大きく上 振れしている。このため、欧州中央銀行(ECB)の資 産購入プログラム縮小圧力が強くなっていることは ユーロにポジティブだが、それ以上に政治リスクに対 する注目度が高くなっている以上は、下振れリスクへ の警戒感が要求される。これまでは専ら米国の政治リ スクばかりが注目されていたが、欧州でも3月にはオ ランダ、9月にはドイツでも国政選挙が予定されてお り、場合によってはイタリアも選挙を迎える可能性が ある。まだ欧州政治リスクがユーロ相場の形成におい て主導権を握るのかは不透明感も残るが、ユーロの下 落リスクを警戒すべき局面に移行している。120円の 節目割れで、チャート環境も著しく悪化している。 今後1週間の予想レンジ 118.00-121.50円 今後3ヶ月の予想レンジ 115.00-130.00円 注目イベント 【 ユーロ圏 】 02/14(火)12月鉱工業生産 02/14(火)10~12月期GDP 02/14(火)2月ZEW景況感調査 02/15(水)12月貿易収支 【 日本 】 02/07(火)12月景気動向指数 02/08(水)1月景気ウォッチャー調査 02/08(水)12月国際収支 02/09(木)12月機械受注 02/10(金)1月国内企業物価指数 12/10(金)12月第三次産業活動指数 02/13(月)10~12月期GDP 円 111.00-115.25円 107.50-120.00円 << ユーロ/円 日足 >> 130 125 120 115 テクニカルでは、一目均衡表の雲(118.66~122.05 円)に突入し、同下限を意識した展開に。下限ブレイ クで従来の110円台中盤のレンジに回帰。一方、雲下 限でサポートされれば、基準線121.50円水準までリバ ウンド余地あり。サイコジカルは、前週の7勝5敗から 6勝6敗に。14日RSIは38.75。 110 105 16/08 16/09 16/10 16/11 16/12 17/01 17/02 本レポートは投資判断の参考となる情報提供を目的としたものです。弊社が信頼できると判断した情報源からの情報に基づき 作成したものですが、情報の正確性、安全性を保証するものではありません。投資に関する最終決定は、投資家ご自身の判断 で行うようお願い申し上げます。 Copyright@ Marketedge Co., Ltd. ‐1‐ マーケットエッジ・コモディティ週報 (注意事項/お問い合わせ先) Marketedge FX Weekly Report Marketedge マーケットエッジ株式会社 代表取締役 小菅 努 2017/02/07(火) http://www.marketedge.co.jp [email protected] 注意事項 本レポートは、マーケットエッジ株式会社(以下、弊社)が、投資判断の参考となる情報提供を目 的に作成したものです。金融商品売買の勧誘を目的としたものではありません。投資に関する最終 決定は、投資家ご自身の判断で行って下さい。 本レポートは、弊社が信頼できると判断した情報源からの情報に基づき作成したものですが、情報 の正確性、安全性を保証するものではありません。また、本レポートに記載された見解や予測は、 本レポート発行時における弊社の判断であり、全部または一部が予告なしに変更されることがあり ます。 本レポートを使用することに生ずるいかなる種類の損失についても、弊社は責任を負いません。 本レポートの著作権は、原則として弊社に帰属いたします。本レポートにおいて提供される情報に 関して、弊社の承諾を得ずに、当該情報の複製、販売、表示、配布、公表、修正、頒布または営利 目的での利用を行う権利を有しません。 発行会社 【会社名】 【所在地】 【URL】 【電話】 マーケットエッジ株式会社 (Marketedge Co., Ltd.) 〒103-0014 東京都中央区日本橋蛎殻町1-18-1(古川ビル4F) http://www.marketedge.co.jp/ TEL:03-6661-9498 【E-mail】 [email protected] 【執筆者プロフィール】 マーケエッジ株式会社 代表取締役 小菅 努(こすげ・つとむ) 1976年千葉県生まれ。筑波大学卒。商品先物取引会社の営業本部を経て、同時テロ事件直後の ニューヨーク事務所にてコモディティ・金融市場の分析を学ぶ。帰国後は調査部門責任者を経て、 2016年にマーケットエッジ株式会社代表に就任。商品アナリスト・東京商品取引所認定(貴金属、 石油、ゴム、農産物)。 E-mail: [email protected] Twitter @kosuge_tsutomu 本レポートは投資判断の参考となる情報提供を目的としたものです。弊社が信頼できると判断した情報源からの情報に基づき 作成したものですが、情報の正確性、安全性を保証するものではありません。投資に関する最終決定は、投資家ご自身の判断 で行うようお願い申し上げます。 Copyright@ Marketedge Co., Ltd. ‐ 2‐
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