水処理模型取り扱いマニュアル 1.当日用意すべきもの 最初沈殿池越流水(5㍑)、反応タンク液(5㍑)、放流水(5㍑)、水道水(適宜) 電源(100V,10A)。 2.設置場所に要求されること 付近に洋式トイレ、洗い場があること。(洗浄、排水のため必須) 漏水しても重大な問題がないこと。(水槽が漏れた場合を考慮) 水平が保たれること。(模型が動くまたは倒れる場合がある) 3.組立て 梱包箱側面下部のボルトを外してから、取り出し、クッション材を丁寧にはずした後、以下の作業を行う。 尚、クッション材は収納時に使用するので処分しないこと。 (1) 本体 梱包箱を安定した場所に設置後、梱包箱天板のレールに模型下部キャスターを入れストッパーで固定する、次にアジャスターで高さを調整する。 水槽に水を注入後は、重心が上部に偏るため注意する。 ※転倒に注意 (2) 看板 折り畳んで収納されている看板を開く。 蝶番部を付属のコの字型アクリル棒で固定する。 上部水槽模型に下水を注入後、展開した看板を模型後部の溝に下まで差し込む。(上下使用可) 梱包箱看板四隅に磁石にて付属看板(折りたたみでないもの)を取付ける。(こちらは、任意であり別の場所に設置してもよい。) 4.運転(接続後) 通常は、接続の手間を削減する為、送液チューブ及びエアーストーンは接続済み。 そのため、接続の確認をした上で、下記(1)(2)は省略してもよい。 (1) 送液チューブ接続 ① 流入下水 流入下水用チューブをポンプa下部につなぎ、ポンプa上部水槽最初沈殿池の注入口模型上部⑦へ接続する。 ② 返送汚泥 上部水槽模型の反応タンク(好気槽)底部③と最終沈殿池底部④をポンプb下部につなぎ、ポンプb上部から模型上部⑧生物反応槽 (嫌気槽)に接続する。 ③ 模擬河川槽 オーバーフローチューブ⑨を排水ポリタンクに差し込む。 (2) エアーストーン接続 ① エアーストーンからエアーチューブをエアーポンプにつなぐ。 (3) 試験注入(長距離を運搬した場合など、不安な場合に実施) ① 送液チューブ、エアーストーンの接続確認。 ② 上部模型各水槽底部のチューブクランプの閉鎖を確認。 (チューブクランプ 閉鎖状態) ③ 各層に底から20cm程度水道水を注入、5分程度漏水を確認。 ④ 漏水があった場合は、箇所を確認の上、排水後(5の清掃参照)漏水部分の周囲をよく乾燥させてから、付属の瞬間接着剤(ゼリー状)、 シリコンで補修。 ⑤ エアーポンプ、ベローズ型薬液注入ポンプに通電し動作を確認。 ⑥ 水槽模型底部の排水口①~⑥のチューブクランプを排水ポリタンクに排水。 (4) 下水注入 水槽模型底部の①~⑥のチューブクランプを閉め閉鎖を確認する。(上部写真参考) ① 最初沈殿池(流入下水、最初沈殿池越流水) 水槽模型の最初沈殿池に最初沈殿池越流水を隔壁の丸穴下部まで注入する。沈殿物がない場合は、流水下水を混ぜてもよい。 運転終了20分前からは、チューブ内、ポンプを洗浄するため放流水又は水道水を送水する。 ② 反応タンク(嫌気槽) 水槽模型の生物反応槽(嫌気槽)に反応タンク液を隔壁の丸穴下部まで注入する。満水後、水中ポンプのコンセントを差し込み運転さ せる。 ③ 反応タンク(好気槽) 水槽模型の生物反応槽(好気槽)に反応タンク液を隔壁の丸穴下部まで注入する。反応タンク液は、標準法のもので構わない。満水後、 エアーポンプのコンセントを差し込み運転させる。 ④ 最終沈殿池(放流水) 水槽模型の最終沈殿池に放流水を隔壁の丸穴底部まで注入する。放流水を95%程度注入後、汚泥を沈殿させるため反応タンク液を 2%程度注入する。汚泥の沈降が悪い場合は、凝集剤(ポリ塩化アルミニウム)等を注入してもよい。 ⑤ 砂ろ過槽(水道水、放流水) 水槽模型の砂ろ過池に水道水または放流水を注入する。注入にあたっては砂面が荒れるため少しずつ計量カップ等で行う。 ⑥ 模擬河川槽(水道水、放流水) 水槽模型の模擬河川槽に水道水または放流水を注入する。満水後、底部に敷いてある砂利を手で平らにし、金魚や水草の模型を配置 する。 (5) 流入下水接続 ベローズ型薬液注入ポンプa下部に接続される流入下水チューブを最初沈殿池越流水を貯めたポリタンクにいれる。 1㍑/時程度を使用するので、必要量をあらかじめポリタンクへ入れておく。 ベローズ型薬液注入ポンプのコンセントを差し込み運転させる。これで、運転を開始する。 (6) 流量調整 運転開始後、20分程度で模擬河川槽から越流水が発生してくる。 (7) 処理水排水 模擬河川槽から越流水はポリタンクで受け、ある程度貯まったら半分程度をバケツにあける。見学者に見せるため全部はあけないこと。 (8) フラップ展開 水槽模型の各側面に収納されているフラップパネルを押して開く。 流入水質・放流水質濃度欄に水質濃度記入用マグネットを貼り付けて記入する。 5.清掃 運転終了20分前から、チューブ内、ポンプを洗浄するため放流水又は水道水を送水する。(4(4)参照) コンセントを抜いて電源を切り、以下の作業を行う。 (1) 最初沈殿池(流水下水、最初沈殿池越流水) 下部コック付き10㍑ポリタンクを用意し、模型底部①のチューブクランプを緩め、ジョイントを排水用チューブにつなぎ、ポリタンクに差し込む、ポ リタンクの排水コックを開け撹袢棒でかき混ぜながら排水する。 (チューブクランプ 緩めた状態) 排水後、槽内、隔壁を洗浄しふき取る。排水口の詰まりに注意する。 (2) 反応タンク(嫌気槽) 下部コック付き10㍑ポリタンクを用意し、ジョイントを排水用チューブにつなぎ、模型底部②のチューブクランプを緩め、ポリタンクに差し込む、ポ リタンクの排水コックを開け攪拌棒でかき混ぜながら排水する。 (3) 反応タンク(好気槽) 下部コック付き10㍑ポリタンクを用意し、ジョイントを排水用チューブにつなぎ、模型底部③のチューブクランプを緩め、ポリタンクに差し込む、ポ リタンクの排水コックを開け攪拌棒でかき混ぜながら排水する。 ポリタンクの中身は、洋式トイレに流す。 (4) 最終沈殿池(放流水) 下部コック付き10㍑ポリタンクを用意し、ジョイントを排水用チューブにつなぎ、模型底部④のチューブクランプを緩め、ポリタンクに差し込む、ポ リタンクの排水コックを開け攪拌棒でかき混ぜながら排水する。汚泥引き抜きチューブをはずすときは、チューブを折り、水が溢れないよう注意 が必要。またベローズ型薬液注入ポンプb下部につながっているチューブ内の水も捨てること。 (5) 砂ろ過池(水道水、放流水) 下部コック付き10㍑ポリタンクを用意し、ユニオンを排水用チューブにつなぎ、模型底部⑤のチューブクランプを緩め、ポリタンクに差し込む、ポ リタンクの排水コックを開け攪拌棒でかき混ぜながら排水する。 (6) 模擬河川槽(水道水、放流水) 下部コック付き10㍑ポリタンクを用意し、ユニオンを排水用チューブにつなぎ、模型底部⑥のチューブクランプを緩め、ポリタンクに差し込む、ポ リタンクの排水コックを開け攪拌棒でかき混ぜながら排水する。 ※汚れが残ると次回の使用が困難になる為、ポンプ・チューブ内の残液をすべて出し内部をきれいな水でよく洗う。 (特にポンプのベローズの内部) 6.分解、収納 (1)本体 ・ジョイントをはずし排水用チューブを模型に収納する。 ・オーバーフローのチューブも模型下部に収納する。 ・模型底部のチューブを模型下部へ収納する。 ・フラップパネルを折り畳む。 ・砂ろ過槽の上部に詰め物をして、砂層が崩れないようにする。(運搬するとき) 模型下部のアジャスターを上げキャスターストッパーをはずし梱包箱から降ろし模 型上部よりクッション材を被せて、梱包箱を被せます。 そして梱包箱下部と模型下部にボルトにて止めます。 側面などは、適宜クッション材を補修する。 (2)看板 ・模型後部より看板を引き抜き、コの字型白アクリル部品を外し、二つ折りにする。 ・梱包箱を使用するときは、内部にそのまま収納する。 (3)周辺部品 ・コードリールなどの周辺部品は、ダンボール等に収納する。
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