47 第 期 事業報告書 平成23年4月1日 F o r t h e B e s t 平成24年3月31日 I T P a r t n e r Message 株主の皆様には、 平素より格別のご高配を賜り厚く御礼 申し上げます。ここに当社第47期(平成23年4月1日から 平成24年3月31日まで) の事業内容をご報告申し上げます。 さて、この度当社は社長を交代し、 新年度をスタートする こととなりました。 新しい体制のもと、 更なる飛躍を期し、 全社一丸となって企業価値向上のため鋭意努力する所存 でございます。 皆様のご理解と一層のご支援を賜りますようお願い申し 上げます。 代表取締役社長 下條 治 当期の経営成績 当連結会計年度におけるわが国経済は、震災による急激な落ち 込みから、サプライチェーンの復旧によって緩やかに回復いたし ました。 その後、 欧州の債務問題や円高の影響で足踏み状態となり ましたが、 年度末にかけて、 円高の修正や米国の景気回復を受けて 持ち直してまいりました。 当情報サービス産業におきましても、企業業績の回復に伴いIT 投資の凍結が解除され、 新規開発や保守などの案件も増えてまいり 1 日本コンピュータ・ダイナミクス株式会社 ました。 しかし、 グローバル化やクラウドコンピューティング等の影響 で受注環境は厳しいまま推移いたしました。 このような状況において、当社グループにおきましては、 以下の 施策を進めてまいりました。 1 ① 2 ② ③ 3 IT技術基盤整備による、市場競争力強化 ITサービスの充実と最適なソリューション提供による、 顧客満足度向上 パーキングシステム事業の収益基盤確立による、 競争力強化 これらを推進するために、以下のような組織改革を行いました。 IT関連事業におきましては、 独立していた営業部と生産部門 を統合することで、さまざまな顧客要求に迅速かつ適切に対応 できる体制を構築いたしました。 また、 顧客の事業継続計画における リスク分 散 対策として、運用拠点を地方に分 散 移転することに 伴い、当社グループのサービスを継続するため、長崎に営業所を 開設いたしました。 パーキングシステム事業におきましては、前期までの2営業部制 から営業部を統合することで営業効率を高めました。また、駐輪場 の設計、 管理、 運営についても、 一部署に集約することで連携を深め、 処理の効率化を図りました。 これらの施策により、 IT関連事業においては、 営業と生産の密接 な連携による提案営業が推進でき、 また顧客要求に迅速に対応する ことで、既存顧客の受注拡大と新規案件の獲得に繋げることが できました。 パーキングシステム事業においても、 営業効率や管理・ 運営効率が高まり、 新規受注が順調に進むとともに管理やサポート センター等の費用も削減できたことで、 大幅な増収増益となりました。 この結果、 単独業績では前年を大きく上回り、 利益を確保することが できました。 子会社の株式会社ゼクシスは、主要顧客からの受注が順調に 推移し、売上・利益において、前期比増収増益となりました。 株式 会社日本システムリサーチは、 派遣事業の他にアジア進出日本企業 の海外 事業所に対するIT支援に挑戦するなど、売上は順調に 伸びたものの、一部経費増があり当期においては利益を圧迫する こととなりました。 以上により、当連結会計年度の売上高は11,272百万円(前年比 5.8%増)、営 業 利 益は252百 万円(前年は営 業 損 失83百 万円)、 経常利益は307百万円 (前年は経常利益11百万円) 、 当期純利益は 68百万円 (前年は当期純損失113百万円) となりました。 次期の見通し 次期におけるわが国経済は、 東日本大震災の復興需要により、 株主の皆様へ ある程度は回復してゆくと思われますが、 欧州の債務問題のくすぶり や米国及び新興国の景気減速懸念など、不透明な状況が続くもの と思われます。 当情報サービス産業におきましても、 企業業績の回復とともにIT 投資も増加してくるものと思われますが、 このような不透明な状況 下で厳しい受注状況は続くものと思われます。 IT関連事業においては、 今期同様少ない案件に多数のIT企業 が受注競争を繰り広げることが予想されます。このような状況で 十分な業務量を確保するためには、既存顧客の案件を確実に受注 するとともに、顧客の視点に立った提案活動を製販一体となって 行い、今までの領域以外の案件獲得にも注力することが必要に なります。このために次期のIT関連組織を、 システム開発事業と サポート&サービス事業を統合した組織とし、顧客へのアプローチ を多面的に行える形としました。新規顧客獲得に関しては、今まで 弊社の強みとして長年にわたって顧客密着型で提供してきた顧客 へのサービスを、 パッケージソリューションやクラウドコンピュー ティングも考慮したサービスとして提案してゆくことで、受注確度 が高まるものと期待しております。 また、 今までシステム開発事業と サポート&サービス事業の顧客に対し別々に営業してきたものを 統合し、ワンストップサービスを充実させることで業務領域の拡大 が図れるものと思っております。 パーキングシステム事業におきましては、環境意識の高まりや ガソリン価格の高騰などで自転車の利用が促進されるものと思われ、 駐輪場の整備やコミュニティサイクルなどの貸し自転車に対する 要求も高まるものと思われます。しかしながら、競合他社との受注 競争も激化することが予想され、受注を優位に進めるためには、 利用者の利便性を更に高めるサービスの提供が必要になるものと 思われます。 このために、 次世代の自転車関連事業の創出や、 収益 基盤を確立するための事務コストの低減に取り組み、 筋肉質な体制 を構築することで受注競争を優位に進め、 収益を高めることができる ものと思っております。 子会社におきましては、 関西を営業基盤とする株式会社ゼクシス は、 長期取引を行っている優良顧客から安定した受注が見込まれる ことに加え、 当該関連会社からの受注の可能性が広がっております。 また、次期の受注環境においては不透明なところも見受けられ ますが、当社との関係を強化しグループのノウハウやサービスを 展開することで業務領域が拡大され、当期以上の業績は残せる ものと思われます。株式会社日本システムリサーチは、派遣業界の 厳しい状況の中で技術者派遣だけでなく、 一般派遣に範囲を広げた ことで受注も広がりました。更に、 アジアに進出している日本企業 の現地子会社に対する開発のサポート等幅広く営業展開してゆく ことで、当期以上の業績は上げられるものと思われます。 以上により、 連結業績は売上高11,500百万円 (当期比2.0%増)、 営業利益330百万円 (当期比30.6%増) 、経常利益350百万円 (当期 比14.0%増)、当期純利益150百万円(当期比118.8%増)を予定 しております。 また、単 独といたしましては、 売上高9,100百万円(当期比1.9% 増)、営業利益300百万円 (当期比19.6%増)、経常利益320百万円 (当期比14.3%増)、当期純 利 益160百 万円(当期比59.2%増)を 予定しております。 世界経済の不安定な状況が影響し、日本経済も不透明な状況 が続くものと思われます。 当情報サービス産業においても、グロー バル化やクラウドコンピューティング等による変化が顕著に現われて おります。 このような状況に適切に対応するために、 平成25年3月期 から経 営体制を一新いたしました。この新体制を軌道に乗せる ため、単年度での体制定着と業績向上に全力を上げることとし、 中期経営戦略は今後詰めていきたいと思っております。 利益配分に関する基本方針及び当期・次期の配当 企業体質の強化と積極的な事業展開に備えて内部留保に努める とともに、配当性向や配当利回りなどを総合的に判断し、 安定的な 配当を維持することを基本方針として実践してまいりました。 今後 におきましても、 経営基盤の一層の強化と積極的な事業展開を継続 しつつ、 配当性向として40%を目標に適切な利益還元を実施して いく所存であります。 平成24年3月期の1株当たり年間配当は10円といたしました。 このうち既に中間配当として5円の配当を行っており、 期末におい ては5円を配当いたします。 平成25年3月期の配当も当期と同様 年間10円の配当を考えております。 また、株主の皆様の日頃のご愛顧にお応えするとともに、当社 株式への投資魅力を高め、 より多くの皆様に当社の事業へのご理解 とご支援をいただくことと、中長期的に当社株式を保有していただ ける株主様の増加を図ることを目的に、 株主優待制度も取り入れて おります。 今後とも創業からの精神に基づき、顧客からの信頼はもとより、 社員の士 気向上によって磐石な経 営基盤を築き、情報サービス 産業の発展と調和のある情報化社会の実現に向けて、 一層の努力を してまいります。また、株主をはじめ投資家の皆様にとって魅力 ある企業グループであり続けるために、 企業価値を高めていく経営 を推進してまいります。 引き続き変わらぬご支援ご鞭撻を賜りますようよろしくお願い 申し上げます。 第47期 事業報告書 2 Financial Highlights 連結業績 当期純利益 売上高 〈単位:百万円〉 14,000 12,521 11,542 12,000 10,658 11,272 9,539 10,000 350 〈単位:百万円〉 315 300 250 212 200 150 100 8,000 6,000 68 50 4,000 26 0 -50 2,000 ▲113 -100 0 第43期 第44期 第45期 第46期 第47期 営業利益 600 第43期 第44期 第45期 第46期 第47期 1株当たり当期純利益 〈単位:百万円〉 553 500 50 〈単位:円〉 43.58 40 415 400 30 300 252 25.78 20 200 56 ▲12.96 -10 -100 第43期 第44期 第45期 第46期 第47期 経常利益 〈単位:百万円〉 581 500 460 400 307 300 200 129 100 11 0 第43期 3 3.03 0 ▲83 0 600 7.86 10 100 第44期 第45期 日本コンピュータ・ダイナミクス株式会社 第46期 第47期 第43期 第44期 第45期 第46期 第47期 財務ハイライト 連 結 財 務 諸 表( 要 約 ) 連結貸借対照表 期別 科目 連結損益計算書 〈単位:千円〉 〈単位:千円〉 期別 当連結会計年度 前連結会計年度 (平成24年3月31日現在) (平成23年3月31日現在) 科目 資産の部 当連結会計年度 前連結会計年度 (平成23年4月1日∼ 平成24年3月31日) (平成22年4月1日∼ 平成23年3月31日) 売上高 11,272,415 10,658,478 流動資産 5,422,237 4,813,558 売上原価 9,497,698 9,292,898 固定資産 4,491,565 4,151,997 売上総利益 1,774,717 1,365,580 有形固定資産 1,104,154 891,340 1,521,992 1,448,932 無形固定資産 340,649 392,159 252,724 △ 83,352 投資その他の資産 3,046,761 2,868,498 76,020 118,922 資産合計 9,913,802 8,965,556 販売費及び一般管理費 営業利益又は営業損失 (△) 営業外収益 営業外費用 負債の部 経常利益 流動負債 3,587,760 2,891,046 固定負債 3,741,280 3,472,854 負債合計 7,329,041 6,363,900 純資産の部 21,640 23,802 307,105 11,768 特別利益 25,676 1,800 特別損失 13,561 78,032 税金等調整前当期純利益又は 税金等調整前当期純損失 (△) 319,220 △ 64,464 法人税等 250,662 48,579 2,577,072 2,595,730 7,688 5,925 純資産合計 2,584,761 2,601,655 少数株主損益調整前当期純利益又は 少数株主損益調整前当期純損失(△) 68,558 △ 113,043 負債純資産合計 9,913,802 8,965,556 当期純利益又は当期純損失(△) 68,558 △ 113,043 株主資本 その他の包括利益累計額 連結株主資本等変動計算書(平成23年4月1日から平成24年3月31日まで) 科目 資 本 金 当期首残高 〈単位:千円〉 株主資本 438,750 資本剰余金 903,593 利益剰余金 1,272,772 その他の包括利益累計額 自 己 株 式 △ 19,385 株主資本合計 2,595,730 その他有価証券 評 価 差 額 金 5,635 為 替 換 算 調 整 勘 定 289 その他の包括利益 累 計 額 合 計 純資産合計 5,925 2,601,655 当期変動額 剰余金の配当 当期純利益 △ 87,215 △ 87,215 - △ 87,215 68,558 68,558 - 68,558 株主資本以外の項目の 当期変動額(純額) 当期変動額合計 当期末残高 - 1,805 △ 42 1,763 1,763 - - △ 18,657 - △ 18,657 1,805 △ 42 1,763 △ 16,893 438,750 903,593 1,254,115 △ 19,385 2,577,072 7,441 247 7,688 2,584,761 財務諸表など決算情報は、 ホームページで開示しています。http://www.ncd.co.jp/ 第47期 事業報告書 4 S ales Composition セグメント別売上構成 システム開発 5,511百万円 48.9 % パーキングシステム 3,296百万円 サポート&サービス 2,347百万円 20.8 % システム開発事業 29.2% キャリアの大 規模サーバ構築・システム 運 用サービス、モバイルコン お客様の経営方針や戦略を明確にした上で、 問題点や改善点を抽出 テンツプロバイダーへのアプリケーションマネジメントサービスなど、 し、 その分析結果とお客様のニーズに基づいて最適な情報システムを インターネットや携帯電話をプラットフォームとした多様なサービス ご提案しています。 またコンサルティングからシステム保守まで一貫して のバックボーンを担っています。 継続的にサービスを提供することで、 変化の激しいビジネス環境に対応 し続けられるシステム環 境の 実 現を図っています。開 発 分 野は 精 密 機器・エネルギー・保険証券・物流・建設等、 様々な業界に亘ります。 パーキングシステム事業 IT技 術 で様 々な企 業 の問題を解 決してきた私 たちのノウハウを 人々の暮らしに役立てたい。 その思いから独自に開発した、 コンピュー サポート&サービス事業 5 タによる駐輪場管理システム 「EcoStation21®」 は、 今や導入実績No.1 トータルなシステム運用管理のマネージドサービスセンターを始め、 を誇ります。 「24時間365日、 安全で便利な駐輪システム」 を構築する 様々な サ ポートサービ スを提 供して いま す。大 手ISP事 業 者 のコン とともに、 現在、 社会で大きな問題となっている放置自転車問題を解決 タクトセンター 業 務 のアウトソーシング サービ スを 皮 切りに、通 信 し、 安全で安心な街づくりに貢献しています。 日本コンピュータ・ダイナミクス株式会社 S ystem Integration 概 況 システム開発事業 次期の見通し 当期前半において、震災の影響等により企業業績が不透明 システム開発事業におきましては、企業の一層の経費削減や になったため、 予定していた案件の延期や保守経費の削減要求 情報化投資の抑制が続くものと思われます。また、ITの活用 があり、業務量不足による技術者の待機状 態が発生いたし 環境として、一部にはクラウドコンピューティングに代表される ました。後半にかけて、震災からの復旧に伴い企業 業績が ようにハード及びソフトの所有から利用へとの考え方が進んで 見通せる状況になってきたことや、 組織改変によって営業と生産 きております。これらの対策として、 顧客の事業展開に必要な の連携が強化され、 案件の発掘や顧客要求に迅速に対応できた ソリューション提案や価格に対する競争力向上が重要になると ことで、 主要顧客や関連企業からの受注が確保でき、 順調に 思われます。 これには、 長年にわたって構築してきた既存顧客 収益を上げることができました。 との信頼関係をもとに、 今まで培ってきた業務ノウハウを活かし、 新規顧客獲得においても、 パッケージソリューションによる 重要課題に対するソリューションを提案することで受注に繋げて 課題解決 提案が功を奏し、成果を上げることができました。 いけるものと思っております。 また、 複数のベンダーが係わった大規模プロジェクトにおいて、 また、開発標準やプロジェクト標準を活用した効率的な開発 当初の予定より大幅に作業量が膨らみ、 収益を圧迫することも やオフショア開発環境の整備等での開発コスト低減も推進して ありましたが、製販あわせた努力により限定的な影響で収束 まいります。新規業務獲得には、 幾つかのパッケージソリュー させることができ、 前期に比べ増収増益となりました。 ション等を提案するなど、 顧客の要望にタイムリーに応えるため これらにより、売上高5,511百万円(前年比1.0%増) 、売上総 の体制を構築し、ベンダーとの連携を深め、営業力の強化と 利益751百万円(前年比2.6%増)となりました。 生産効率の向上で対処してまいります。 オフショア開発 グローバルな開発体制による「Best Shore (最適拠点調達)」戦略 グローバルなネットワークを駆使して最もコスト対効率の高いサービスを外部に求める 「Best Shore (最適拠点調達)」は、高度化、複雑化する 市場ニーズに迅速に応える重要なサービス戦略の一つです。 NCDでは、中国(天津市)にシステム開発センターを開設するなど、 システム開発 ニーズのさらなるソリューション強化に取り組んでいます。 ■ システム保守に関するコンセプト システムを常に最良の状態に保つには、保守フェーズまでを考慮した企画・設計・開発が重要です。またお客様と保守ベンダーの役割が明確 であることや、お互いの信頼関係が構築されていることも必要です。 NCDでは長年のシステム保守実績を基に、お客様の様々なニーズに合わ せたサービスレベルを設定し、サービスをメニュー体系化することで目に見える保守サービスを目指しています。それにより、顧客別SLA (サービス・レベル・アグリーメント)を実現し、 お客様との信頼関係を構築しております。 ニアショア保守 保守コストの低減は、企業の重要な経営課題です。コスト面だけを捉えるとオフショアが有効ですが、保守業務には緊急性や迅速な対応も 求められます。 NCDのお奨めする保守体制は、 キーマンがこれまで通りの常駐型保守体制を組み、 実施者を各ニアショア拠点※1に配置する体制 です。このニアショア保守体制により、 これまでと同レベルのサービス品質を維持しながらコスト削減も実現できます。 ※1:ニアショア拠点:福岡・長崎を拠点に、地域性を活かしたコスト実現と、弊社内教育の充実による安定したサービス品質をご提供いたします。 第47期 事業報告書 6 S upport & Service サポート&サービス事業 概 況 次期の見通し サポート&サービス事業におきましては、 主要顧客からの継続 顧客からの価格削減要求が今後も継続的に行われるものと 案件において増員の要請もあり、 受注が順調に進みました。 また、 思われます。 価格削減に対しては技術力を向上させ高度なサー システム開発事業の顧客に対して当事業のサービスを提供する ビスの提供による収益力の向上や業務の一括受注による規模 ことで業 務 領 域を拡 大 することが できました。マネージド の拡大、 効率的運用によるトータルコストの削減などを推進する ※2 サービスセンター 業務 等において ことで、 利益を確保することができるものと思っております。 ま は、新規案件の受注はあまり進みま た、 コンプライアンス問題により技術者派遣での業務拡張が難 せんでしたが、 既存の業務においては しくなったことから、 業務受託へのビジネスモデル変更が必要と 概ね順調に推移いたしました。 これら なってまいりました。 この対応としてマネージドサービスセンター により、売 上高2,347百 万円 (前年比 を活用したアウトソーシングへの転換を図り、 利益率向上を実現 12.3% 増) 、売 上 総 利 益329百 万 円 してまいります。 (前年比13.7%増)となりました。 さらに、 システム開発事業の顧客に対して、 当サービスを組み 合わせた、 ワンストップサービスを提供することで受注を拡大で きるものと思っております。 ※2:マネージドサービスセンター このサービスは、 お客様のシステム運用部門に代わり24時間365日障害対応や システム運用・保守まで、 お客様のITインフラ全体をサポートするものです。 ■ 各種提供サービス Application Management Outsourcing ■業務アプリ/ MW / HW / NW含めた複合障害対応 ■障害監視・障害切り分け・障害復旧・原因特定・是正対応まで24時 間365日、ITインフラ全般を包括サポート 各種テクニカルサポート&エンジニアリングサービス ■ITインフラを構成する主要ミドルソフトに関する障害対応にも対応 ■ご要望・ご予算に応じた、 適切なITインフラ設計&構築支援サービス インターネットデータセンターサービス ■堅牢なデータセンターにてサーバハウジング&ホスティング ■広帯域・冗長化された信頼性の高いネットワークサービス 7 日本コンピュータ・ダイナミクス株式会社 サーバ&ミドルソフト統合サービス (仮想化ソリューション) ■様々な仮想化プラットフォームを活用し、ストレージ&ネットワーク まで、ITインフラを最適化してTCO削減を実現 ■EOSL 「End of Service Life Support」 対応マイグレーション 統合運用管理システム構築&24H×365D障害対応サービス ■オープンソース系の運用管理ツールを駆使した、安価で高機能な 管理システムの構築 ■ITILに準拠した障害対応センターの構築支援サービス提供 各種運用管理ASPサービス&PaaS/ⅠaaS型基盤提供サービス ■各種監視サービス及びインシデント管理サービスをASPで提供 ■アプリケーション実行基盤 (PaaS) &クラウド基盤 (IaaS) の提供 Parking System パーキングシステム事業 概 況 4月より川崎市中部、 北部の駐輪場35,000台を運営開始 組織改変による営業部内の連携強化で、優良な駐輪場や 指定管理者:川崎市交通安全協会・NCD共同事業体 過去最大規模となるショッピングセンターの駐輪場を受注した 管 理 施 設:神奈川県川崎市北部(麻生区、多摩区、宮前区) ことで、 大幅に売上・利益を押し上げました。また、今まで管理 及び中部 (高津区、 中原区) の市営自転車等駐車場 運営していた駐輪場に対する機器の入れ替えが順調に進んだ 計100施設/約35,000台 ことや、 代理店売上も順調に伸びたことも業績向上に貢献いたし 管 理 期 間:2012/04/01 ∼ 2017/03/31 ました。前期からの課題であったサポートセンターの経費削減 やリスク分散は対応が済み、 駐輪場の管理コスト低減策も効果 多摩区 が出てきており、 前期に比べ大幅な増益となりました。 高津区 宮前区 新規事業として期待のコミュニティサイクル (エコポート) 中原区 幸区 川崎区 麻生区 は、 広島での長期実験を進めており、事業化への最終的データ が収集できるものと思っておりますが、 今期の収益に対する影響 は軽微なものとなっております。これらにより、売上高3,296百 コミュニティサイクル (エコポート) 最新事例 万円 (前年比9.9%増) 、売上総利益685百万円(前年比132.0% 広島市中心部において、環境省・国土交通省・広島市の三者が 増) となりました。 ●設置・管理台数1,000箇所突破 1,045 ヶ所、 286,019台(1都2府15県 2012/04/30現在) 民間、自治体駐輪場 共に増加。 管理箇所数 くる」に参画しています。 貸出拠点:11箇所 駐輪設備:312基 自転車:160台 管理台数 1,200 300,000 286,019 台 1,000 1045 ヶ所 800 管理台数 600 会員獲得の施策として無人登録機2台を設置。 250,000 また、 広島銀行と提携し、ICカード「ひろぎんPaspy」でも利用 200,000 可能としました。 150,000 400 100,000 管理箇所数 200 0 共同で実施しているコミュニティサイクル社会実験「のりんさい 50,000 1999 2005 2010 2012 0 (2012 年 4 月 30 日現在) テラスモール湘南 2011/11/11 OPEN 湘南地域最大規模の商業施設 設置台数:3,156台 ひろぎんPaspy 無人登録機 第47期 事業報告書 8 Group Information グループ概要 NCDグループの状況 お客様 NCDグループは、NCD 及び子会社 4 社で構成されており、 シス テム開発事業、サポート&サービス事業及びパーキングシステム 事業を主として行っております。 当社グループ企業と事業の種類別セグメントとの関連は、次の とおりです。 システム開 発 事 業 N C D、ゼクシス、日本システムリサ ーチ、 天 津恩馳徳信息系統 開 発 有 限 公 司 NCD ゼクシス ■ 子会社DATA ○システム開 発:コンサ ルティング、システムインテグレーション サ ービス、パッケージソリューションサ ービス ○システム維 持:アプリケーションシステムの 保 守 及び運 用 サポート&サービス事 業 NCD China NSR NCDグループ 株式会社ゼクシス 株式会社日本システムリサーチ (NSR) 設立: 昭和44 年3月 設立: 平成12 年11月 本店: 大阪市中央区 本店: 東京都品川区 資本金: 96百万円 当社出資比率: 100% 資本金: 40百万円 当社出資比率: 100% 天津恩馳徳信息系統開発有限公司 (NCD China) 設立: 平成17 年4月 本店: 中国天津市 資本金: 300 千米ドル 当社出資比率: 100% NCD China N C D、ゼクシス 0.1% テクニカルサポートサ ービス、ヘ ルプデスクサ ービス、 アウトソーシングサ ービス、システム等 管 理 運 営 NSR 1.7% NCD 79.2% 会社別 売上構成 パーキングシステム事 業 ゼクシス NCD 自転 車 駐 車 場 管 理システムの 販 売 及び運 営 、 自転 車 駐 車 場 運 営 及びこれらに関するコンサ ルティング その他事業 N C D、ゼクシス、日本システムリサ ーチ ソフトウェアパッケージの 販 売 、 そ の 他 のサ ービス 9 日本コンピュータ・ダイナミクス株式会社 19.0% NCDグループの主要取引先(敬称略・順不同) アクセンチュア (株) 、 伊藤忠テクノソリューションズ (株) 、 エスアールエルグループ各社、 (株) オー ビックビジネスコンサルタント、 (株) 角川グループホールディングス、 (株) ぐるなび、 (株) ザイマック ス、 西部ガスグループ各社、 商船三井システムズ (株) 、 新日鉄ソリューションズ (株) 、 ソニーグループ 各社、 ソニーライフ・エイゴン生命保険 (株) 、 高砂熱学工業 (株) 、 東京海上日動フィナンシャル生命保 険(株) 、東京ガスグループ各社、東京鐵鋼(株) 、 日揮情報システム (株) 、 ニフティ (株) 、 日本アイ・ ビー・エム (株) 、 日本水産 (株) 、 日本トイザらス (株) 、 日本ヒューレット・パッカード (株) 、 富士ゼロック ス (株) 、 富士ゼロックス情報システム (株) 、 マニュライフ生命保険 (株) ( 、株) マルタイ、 三井住友海上 火災保険 (株) 、 三井物産エレクトロニクス (株) 、 メットライフ アリコ生命保険 (株) ( 、株) ヤクルト本 社、 CTCテクノロジー (株) ( 、株) JTB 法人東京、 (株) KDDIエボルバ、 NSSLC サービス (株) 、 NTT コミュニケーションズ (株) ( 、株) NTTデータ、 小田急電鉄 (株) 、 京王電鉄 (株) 、 京阪電鉄 (株) 、 京浜急 行電鉄 (株) 、 西武鉄道 (株) 、 東急電鉄 (株) 、 阪急電鉄 (株) 、 JR 東日本 (株) ( 、株) 京王ストア、 (同) 西 友、 (株) ダイエー、 (株) 丸井、 (株) ヨドバシカメラ、 朝霞市、 板橋区、 江戸川区、 大田区、 江東区、 相模原 市、 品川区、 渋谷区、 新宿区、 世田谷区、 台東区、 豊島区、 中野区、 柏市、 川口市、 川崎市、 多摩市、 戸田 市、 名古屋市、 広島市、 福岡県、 ふじみ野市、 港区、 目黒区、 和光市 他 Corporate Profile 会社概要 会社概要(平成24年3月31日現在) 商 号 株式の状況(平成24年3月31日現在) 日本コンピュータ・ダイナミクス株式会社 発行可能株式総数 14,000,000株 Nippon Computer Dynamics Co., Ltd. (NCD) 発行済株式の総数 8,721,558株 (自己株式78,442株を除く) 設 立 年 月日 1967(昭和42)年3月16日 単 元 株 式 数 100株 資 本 金 438,750,000円 株 事 業 所 本 社 東京都品川区西五反田四丁目32番1号 福岡営業所 福岡県福岡市博多区千代一丁目19番13号 主 大株主(上位10名) 長崎営業所 長崎県長崎市万才町二丁目7番 従業員の状況 NCDグループ NCD 796名 532名 (注)1.従業員数は就業人員数であり、 執行役員を含みます。 2.上記には、契約社員、パートタイマー、嘱託契約の従業員及び派遣社員を含みません。 数 1,411名 持株数 株 主 名 出資比率 エ ス ア ンド エ ス 有 限 会 社 780 N 会 533 6.12 C D 社 員 持 株 千株 8.94 下 條 武 男 460 5.27 認 定 資 格 寺 内 吉 孝 379 4.35 ISO9001認証取得 小 黒 節 子 280 3.21 プライバシーマーク付与認定事業者 原 睦 男 249 2.85 ISMS (ISO/IEC27001)認証取得 竹 田 和 平 220 2.52 ITSMS (ISO/IEC20000-1)認証取得 水 元 公 仁 204 2.34 日本オラクルEBS CERTIFIED PARTNER認定 高 桑 博 司 187 2.14 山 田 正 勝 172 1.97 OBC ERP SOLUTION PARTNER認定 % (注)出資比率は自己株式 (78,442株) を控除して計算しております。 株式数構成比 役 員(平成24年6月22日現在) 取 締 役 会 長 伊藤 敬夫 執 行 役 員 許本 幸市 代表取締役社長 下條 治 執 行 役 員 宮田 大介 取締役執行役員 岸 賢 執 行 役 員 田辺 信幸 取締役執行役員 森山 聡 執 行 役 員 上田 晋太郎 社 外 取 締 役 仙北谷 哲男 執 行 役 員 廣川 修 常 勤 監 査 役 村山 俊生 社 外 監 査 役 井元 義久 社 外 監 査 役 中山 かつお 当社(自己株式) 証券会社 78千株(0.89%)39千株(0.45%) 外国法人等 2千株(0.03%) 金融機関 221千株(2.52%) その他国内法人 1,367千株(15.53%) 合計 8,800千株 個人その他 7,091千株(80.58%) 第47期 事業報告書 10 株主メモ 事 業 年 度 期末配当金受領株主確定日 毎年3月31日 中間配当金受領株主確定日 毎年9月30日 定 時 株 主 総 会 株 主 名 簿 管 理 人 特別口座の口座管理機関 同 連 絡 先 上 場 市 (ご注意) 毎年4月1日∼翌年3月31日 買取請求その他各種お手続きにつき 1. 株主様の住所変更、 ましては、 原則、 口座を開設されている口座管理機関 (証 券会社等) で承ることとなっております。 口座を開設され ている証券会社等にお問合せください。株主名簿管理人 毎年6月 三菱UFJ信託銀行株式会社 大阪証券取引所 JASDAQ市場 (証券コード4783) 法 電子公告により行います。 意ください。 2. 特別口座に記録された株式に関する各種お手続きにつきま しては、 三菱UFJ信託銀行が口座管理機関となっております 三菱UFJ信託銀行株式会社 証券代行部 〒137-8081 東京都江東区東砂七丁目10番11号 電話 0120-232-711 (通話料無料) 場 (三菱UFJ信託銀行) ではお取り扱いできませんのでご注 ので、 左記特別口座の口座管理機関 (三菱UFJ信託銀行) に お問合せください。 なお、 三菱UFJ信託銀行全国各支店にて もお取次ぎいたします。 3. 未受領の配当金につきましては、三菱UFJ信託銀行本支 公 公 告 告 の 掲 方 載 U R L 店でお支払いいたします。 http://www.ncd.co.jp/ (ただし、 電子公告によることができない事故、 その他のやむを 得ない事由が生じた時には、 日本経済新聞に公告いたします。 ) 株主優待制度による日本赤十字社「東日本大震災義援金」への寄付実施のお知らせ 当社は、株主の皆様の日頃のご支援にお応えするため、毎年9月末日 時点の1,000株以上保有の株主様に優待品を贈呈する株主優待制度 ❶ 寄付選択株主数 195名 (対象株主数1,027名の19.0%) を実施しております。 平成23年度は、昨年3月11日に発 生しました東日本 大 震 災による ❷ 寄付金額の総額 535,000円 復興支援を目的とするため、 優待制度を選択制とし、 優待品相当額を 日本赤十字社 「東日本大震災義援金」 に寄付する選択肢を設定いたし ❸ 寄付実施日 平成24年1月16日 ました。 その結果、 右記のとおり多数の株主様から義援金寄付の希望が寄せ られました。ここに株主様に代わり、 当社より日本赤十字社へ右記の 通り寄付させていただきましたことをご報告申し上げます。 本報告書に関するお問合せ先 総務部 TEL.03-5437-1021 〒141-0031 東京都品川区西五反田四丁目32番1号 TEL.03-5437-1021 ▲ 企業情報サイト http://www.ncd.co.jp/ この 印 刷 物(冊 子)は、地 球 環 境 保 護 の ため、 ベジタブルインキを使用しています。
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