Sanevision No. 81 (2010年7月)

SANEVISION
NO.81
SANE はエクアドルの子どもたちと地域の自立のために教育支援をしています
2010年7月発行
「総会に参加して」 永島 徳子
新しいSOJAE体制に向けて! 杉田 優子
直撃インタビュー!! 元編集長 吉澤 とも子
「2010 三木山フォルクローレに参加して」 井谷 惠子
「はじめてパドリーノスの会に参加しました」 田岡 麗
卒業生10名の近況が届きました!
SOJAE現地レポート 今号からスタート!
新パドリーノ・マドリーナ募集のお知らせ
SANE総会報告
東城
康夫
5 月 30 日(日)、2010 年度定期総会が、委任状 63 通、出席者 18 名で開催され、配
布されたばかりの「SANE20 周年記念誌」を参加者皆さんが目を通しながら、和やかに、
活発な話し合いがもたれました。主な内容は以下のとおりです。
1.SOJAE キト事務所移転の具体的な内容 2.奨学生の実情 3.SANE 活動資金の
獲得
4.
「SANE20 周年記念誌」の活用。また、今期を期に SANEVISION 編集長吉澤
とも子さん、理事山本昌江さんが退任しました。お二人には、心より御礼を申し上げます。
そして、新たに新編集長宮地友美子さん、新理事佐藤亘さんに引き継いで頂くこととなり
ました。新理事会のメンバーは以下のとおりです。宜しくお願いします。
〔新理事会メンバー〕
(理事) ○杉田優子(代表)
〔監事〕
○佐々木浩章
○森田真人
○バーナン・スペンサー
○小杉秀樹
〔顧問〕
○ペペ・アルメイダ
○クリスチャン・リエラ
○嵩岡さやか
○宮地友美子
○佐藤亘(新任)
○東城康夫
*詳しい総会内容は、同封しました「総会議事録」をお読みください。
「総会に参加して」
SANE会員
永島
徳子
「あさっての日曜日は総会です。宮地さんが今回も
京都から来てエクアドルの話をして下さいます。ぜ
ひご参加下さい。
」という SANE のメールをみたの
は前日の土曜日でした。前回、宮地さんのお話を聞
く会に出席できなかった私は急遽出かける決心を
したのです。私の文通相手はキトの高校 3 年生エ
リカ・ティパンです。間もなく卒業なのですが、今
後どうなるのか手紙だけでは分からないことばかりで不安がいっぱいでした。
総会に行って本当に良かったです。宮地さんはキトの奨学生との交わりも深く、日頃の
活動振りや、社会環境、長期にわたった教師のストライキが与えた奨学生の学力の低下、
大学無償化とのかかわりなど詳しい説明を聞くことができました。
そればかりではなくエリカ・ティパンのことを良くご存知で、奨学生仲間のリーダー的
な存在であること、素晴らしい絵を描くこと、お父さんが少々厳しすぎるのでは?などの
-2-
お話も伺えました。エリカに会ったような気持ちになりました。
もう一つ、総会に行ってよかったことは、何といっても 20 周年記念誌を手にしたこと
です。1987 年、故郷エクアドルに大地震が起きたのを異国日本・飯能で知ったー青年ペ
ペさんが、まだ慣れない日本暮らしで、人々に呼びかけてコンサートを行い、集めたお金
をお父さんを通して被災地の学校の復興のために送っていた・・・記念誌冒頭のぺぺさん
の詩は当時のぺぺさんを彷彿とさせるものです。誰もが教育を受けられる社会を創る、そ
のための人材を育てる、そんなぺぺさんの考え方、いわば哲学がぎっしり詰まった見事な
編集でした。たくさんのぺぺさんと出会うことができました。
新理事自己紹介
佐藤
亘
このたび、新しく理事になりました佐藤亘です。SANE には家族の、
ビクトル君という奨学生への支援、文通がきっかけとなり入会しました。
昨年8月にエクアドルツアーに参加し、現地を訪問し、SANE の活動
が現地に貢献していることや組織の状況を少しづつ身近に感じることが
できました。また、ビクトル君と両親を訪問し、生活環境の厳しさや彼
の考え方などを実感できました。この経験を通して SANE の活動への貢
献の意識が出来ました。今後、理事として具体的に何ができるかは良く分かりませんが、
可能な範囲で協力できればと考えております。皆様よろしくお願いいたします。
杉田
優子
SANE ビジョンや総会でご報告したとおり、SOJAE 中心者の内田さんご夫妻が一線を
引き、有給スタッフやそれを支える卒業生を中心としたボランティアによる SOJAE の新
しい体制が作られようとしています。こうした中、事務所移転に関わって現事務所の掃除
や引越しの準備、予算の作成を始め、新しい体制の確立のための仕事、そして日常の奨学
生プログラムの活動などに追われています。SOJAE の次年度(2010 年 8 月から 2011
年 7 月まで)の予算案についてお知らせします。この予算案は 8 月の SOJAE 総会で議論
され決定されます。
【SOJAE の 2010-2011 予算案概要】
SANE からの年間送金額:35,000 ドル+エクアドルフォンドから 720 ドル(今年より
3,000 ドル=約 27 万円増加)
奨学生数:40 人(現在 43 人) キト支部 19 人(今年より 3 人減)、カヤンベ支部 21 人
(今年と同じ) *キト支部の奨学生数の減少の理由―新しい状況にあった活動を模索する
ための措置。
-3-
奨学金額:キト 30 ドル(現在 27.5 ド
予算配分の比較
ル)、カヤンベ 27 ドル(現在 25 ドル)
50
*金額の増加は物価上昇を反映したも
40
30
2009-2010
2010-2011
%
の。
20
予算配分:奨学生プログラム関連、管理
10
費、人件費の割合 各 45.1%、22.8%、
0
奨学生
32.1% (右図参照)
管理費
項目
人件費
奨学生講座への年間予算:
キト支部 350 ドル(+会場費 200 ドル)カヤンベ支部 250 ドル
*講座の内容は、次号でお知らせします。
直撃インタビュー!!
Vol.1
サネビジョン4月号までの編集長、吉澤とも子さんにお話を伺いました!
―エクアドルとの一番の思い出はなんですか。
SANEのエクアドルツアーに参加したことです。奨学生が奨
学生講座で性とジェンダーの勉強をして、学んだことをいくつ
かの高校で発表していると、杉田さんの現地報告で読んでいま
した。若くして子どもを妊娠してしまい高校を中退してしまう、
母子家庭が多いなど、ツアー中に目の当たりにし、性教育が切
実であることを再確認しました。
ー現地の学校を訪問して、どう思いましたか。
カヤンベで学校菜園、木工・溶接事業をしているサンパブロウ
ルコの学校を訪問しました。親御さんたちの話を聞くことができましたが、彼らの教育熱
心さに衝撃を受けました。
ーツアーを通して感じたことは何ですか。
旅行者にとってのエクアドルは自然豊かでかわいい印象でした。でも、カヤンベやオタバ
ロで見られるバラ産業は、経済的には豊かさをもたらしていますが、きれいなバラを育て
るために使われる殺虫剤や大型のビニールハウスの影響で、公害や環境破壊が起きている
と聞いて、複雑な気持ちになりました。参加したツアーでは奨学生宅への訪問がなかった
ので、次回はぜひ訪問してみたいです。
ーいままで編集長をしてきて一番思い出に残っている記事は何ですか。
エクアドルの子どもとお祭りの企画です。
ある男の子が、父の日の話の中で、父母が離婚していることを書いていました。離婚後、
別に暮らしている実父と再婚した奥さん(義母)と 3 人で、初めて父の日を過ごします。
3 人で父の日を祝い、その時の義母がすごくやさしくて改めて父を好きになった、という
-4-
記事でした。お祭りの話から、現地の子どもの様子が見えてきた企画でした。
ー編集長として苦労したことは何ですか。
最初の頃はパソコン操作も簡単なことしかできませんでしたから、冷や汗ものでした。ま
た、預かった記事をレイアウト上、編集やカットすることもあり、協力してくださった方
には申し訳ないないなぁ・・と。
ーこれからの新担当者に期待することは何ですか。
今までの形にこだわらず、刷新してほしいです。奨学生の生の声をより多く、読者に届け
てほしいです。
長い間、編集長お疲れさまでした。そして、これからも宜しくお願いします。
SANE 関西グループがイベントに参加!
「2010 三木山フォルクローレに参加して」
SANE会員
井谷
惠子
5月23日、兵庫県のおへそに位置する三木
山森林公園で、新緑の美しい時期に開催される
三木山フォルクローレ音楽祭に出店しました。
この催しは、ラテン音楽の愛好家が緑あふれる
森で交流することをねらいとして 1997 年に
始まり、まさに当初のねらい以上の発展を見せ
ています。14 回目に当たる今年は、雨にもか
かわらず、全国から集まった出演グループが
60 組、楽器やラテンの物産を販売する出店 18 店と盛況でした。
SANE 関西グループは、2008 年に続いて 2 回目の参加です。昨年は準備万端整えたの
に、インフルエンザのためにイベントが順延となり、泣く泣くキャンセルの憂き目に遭い
ました。スペンサーさんご夫妻、西木さんご夫妻、今年から関西グループの力強いメンバ
ーとしてスカウトした!宮地さん、レポーターの井谷、計 6 名で参加しました。
このイベントの素晴らしいところを 3 点に集約す
ると、1 つ目は、写真で紹介せずにはいられない素晴
らしい会場。主会場の森の文化館「音楽ホール」は、
ステージの背面がガラス張りで美しい新緑と一体に
なって演奏できます。晴れていれば、野外ステージや
公園内の至るところで演奏でき、まさに森に音楽が響
き渡ります。2 つ目は、SANE の活動紹介とバザー
をしながら、ラテン音楽、ダンスも楽しめること。プロ・アマ問わないので、ステージデ
-5-
ビューも夢ではありません。いつか、アルゼンチンタンゴ(ダンス)か、パンフルート(演
奏)でステージになんて、幻を見ているレポーターです。3 つ目は、雰囲気が温かいこと。
SANE のチラシを持って、出演者、来場者に紹介(呼び込み)をしたのですが、嫌な顔
には一つも出会いませんでした。それどころか、出店の端においた募金のビンに、コロン、
チーンとコインが入っていくのです。どの顔もとても穏やかで優しい。帰る頃には、満ち
足りた気持ちと素敵な表情を自分の中に取り込んだような気分でした。
4月10日にパドリーノスの会が飯能で行われました!
「はじめてパドリーノスの会に参加しました」
SANE会員
田岡
麗
おいしいエクアドルのコーヒーを飲みながら、宮地さんのもって帰ってこられたばかり
のフレッシュなエクアドルの写真とお話もとても楽しく見せて頂きました。一人ひとりの
奨学生のキャラクターやエピソードを聞けたのは、とても彼らが身近に感じられ、よかっ
たと思います。沢山の奨学生をサポートできるということは素晴らしいことですが、少数
だからこそ、シェアできる内容の濃さを感じました。きっと他のパドリーノの方もそのよ
うに感じられていたのではないでしょうか?また短い時間ではありましたが、パドリーノ
ス同士、また翻訳者の方と、文通における問題点・疑問点などを話合える貴重な機会がも
てました。
私はSANEでの文通が初めての経験なので、いつもこんな感じでいいのかな・・・と
思いながらかいていました。そして皆さん、どんなことを毎月かいているんだろうと、興
味がありました。幸い私と文通をしている学生は、毎月彼女の周りに起こったことや、今
の勉強の内容など、(そんなに長くはないですが、)色々なテーマについて書いてくれるの
で、私もそこから話を膨らませやすいのですが、
(ちなみに共通の関心が「環境」について
なのですが、そういう共通点が早くみつかると、楽ですね)時節の話題だと、どうしても
翻訳そして、回収、郵送の間に時差ができ、タイムリーにならないので、なんとなくおか
しな感じになってしまいます。。。。興味深かったのは、私が思っていた以上に翻訳の方が、
気をつかってくださっていたことです。相手はティーンエイジャーなので、意図していな
くても、表現がラフすぎたり、敬意を欠いているように見えたりする部分を翻訳の方が補
って訳してくださる事があるそうで・・・
私にとっては「文化の違い」は大前提で、表
現方法の違いについてはあたりまえと思い気にしたことがありませんでした。でもそうい
ったもろもろのことをシェアできると、しょうがないよね・・・ということと、そうだっ
たのか!ということ、そして改善できる事に分けられていきます。こういった細やかなフ
ォローを定期的にしあえるのは素晴らしいし、とてもレアなことです。
SANEの歴史とともにあり、核にもなっている「文通」の意味を知ることができ、今
後もできるだけ長く続いてほしいプログラムだと思いました。
-6-
奨学生部会
報告
カヤンベ
シンシア
モニカ
インバゴ
グスマン
大学に進学し医学を勉強し、ガン治療分野を専攻したいと思っています。
勉強を続けたいと思っていますが大学へ進学するかどうかはわかりませ
ん。でも環境エンジニアか物理か数学の選択肢があり、このうちのどれか
を選んで修学したいと思っています。
キト
クリスチャン
アヤラ
医学の分野に進みたいと考えているが(60%)、食物や生物工学のエン
ジニアへの道も考えています(40%)。
ディエゴ
エスピノサ
まだはっきりとは決めていませんが、進学するのに間違いはありません。
今後も時間があるときには現地事務所に訪れようと思います。
エリカ
ティパン
地質学を勉強して、石油と鉱山を専門にしたいです。
カレン
ヤンサ
勉強を続けて、言語コースに進学したいです。その後は私の進学分野の大
学院に進学したいです。
カテリネ
ペニャ
勉強を続けます。具体的には医学の道に進むために、中央大学の入学試験
を受けます。
ロレナ
ディアス
大学に入学して、私が好きな分野の勉強を続けたいと思っています。そし
て自分の夢を実現したいです。
パオラ
ピジャホ
勉強を続けるためのお金がないので、まずは就職する予定です。しかし、
その後復学するつもりです。
バレリア
カスピ
1,2年目は会計監査の勉強をして、3年目は大学での勉強を続けるため
に働きながら学ぼうと思っています。
※次号で、進学先や就職先がご報告ができるかもしれません。みんな、がんばれ!
SOJAE現地レポート
今号からスタートした現地のスタッフや奨学生からのレポートです。毎号お楽しみに!!
キト奨学生部会
キト奨学生担当
イヴァン・スアレス
6 月5日土曜日、今年度卒業を控えた奨学生の集会を開催し、カヤンベからはシンシア
とモニカの2名が参加しました。集会では元奨学生やボランティアが奨学生の将来、特に
それぞれの大学進学先での専攻、機会や抱えている困難について話し合いました。また、
学生向けのさまざまな融資や経済的支援プログラムを奨学生に知ってもらおうと SOJAE
-7-
-SANE の専門家育成プログラム、ハンス・ザイデル財団基金(ドイツ)、国の奨学金貸
与機関の奨学金などを例に説明がありました。それぞれが SOJAE での足跡を簡単に発表
し、イバンとセシリアが卒業生一人ひとりにまつわるエピソードを披露した楽しい場面も
ありました。一方、6月は大半の学校で学年末試験があります。夏休み前の最後の試験で
す。6 年生(高校3年生)は6月の最終週から7月第1週にかけて卒業試験を受け、7月
第2週から卒業式シーズンに入ります。
(※現地では、日本とは違い6月が卒業式。9月か
ら始まる新しい1年に向けて準備スタートです。)
カヤンベ奨学生部会
「人形劇のオリジナル作品のラジオ収録」
カヤンベ奨学生担当
ダーウィン・バスコネス
4 年間かけて支部の奨学生とともに人形劇のグループを作って活動してきました。この
活動を企画したのは、奨学生の自主性やアイデンティティへの意識を高めたい、仲間との
連帯を強めたいことが一つ。もう一つは支部のプロジェクトが関与してきた教育機関で学
ぶ子ども達の生活条件の改善につながるような啓発を行いたいと考えたからです。
これまでに作った4作品の概要を紹介します。
z
鼻みずポチョ:主人公ポチョは風邪をこじらせ病気になったリャマ。友達のハチドリ
に助けを求めるとハチドリは家庭療法を薦めます。薬用植物と先人の文化を実生活に
生かすことの大切さを説きます。
z
カモミールを救おう:人間が周囲にゴミを放棄し続け、川の水質汚染を招いたことが
原因で病気になったカモミールを題材にしています。環境への配慮を強調しています。
ゴミの適切な処理方法を提案し、乾燥した高原と水源を守る大切さを示したいと考え
ています。
z
子どもと青年の権利:子どもと青年の権利が侵害されている状況をいくつか扱います。
虐待は異常な状態を引き起こすとして問題提起しています。
z
ハシントの夢:主人公ハシントは読書好きではありませんが、友達に連れられて図書
館に行きます。ハシントが居眠りをしていると『星の王子さま』と『かもめのジョナ
サン』の登場人物の夢を見ます。この体験以来ハ
シントは本と読書に対する考えを変えます。
これらのうち2つの演目をベースに、前期からオー
ディオ収録に取り組んできました。数年間培ってきた
経験を記録し、教育機関でこれらのテーマを扱う際の
教育教材に活用してもらえるような作品として制作す
るためです。今年はこの目的を遂げるために具体的な
活動に取り組んできました。その目的は、奨学生に関しては冒頭に述べたもので奨学生の
自主性やアイデンティティを高め、仲間との連帯を強めることとしています。引き続き同
-8-
じ目的とするのには2つの理由があります。一つは奨学生の間でメンバーの入れ替わりが
あるためです。つまり、卒業時に活動から遠ざかる者もいれば新しく加わる者もいるため
です。もう一つは奨学生の能力を育て、強めることが重要なことだからです。
ここ 3、4 年の活動を通じて奨学生は目覚しい成長を遂げてきました。グループを組織
する、計画を実行するため段取りを整える、考えを発表する、問題を提起するなどしてい
るのは奨学生にほかなりません。今年度たどってきた経過にみんなが満足感を感じていま
す。一部の奨学生にとってその満足感がより高いものとなったのは、若い人達は自分の収
録音声を聞く、声優として演技する、収録機材を操作する、収録スタートの指示を出すと
いった体験をするのが好きなのです。現在は、収録作品の編集を担当しているフレディ・
サンゴキサが作品を完成させてくれるのを待っているところです。
学校菜園事業(チャクラ=ケチュア語で“畑”)
学校菜園・木工・溶接事業担当
ヘルマン・リコ
この事業は SANE の支援を得て 6 つの学校で実施されてきました。
いずれも海抜 2,500
メートル以上に位置する寒冷地帯にあります。このような気候風土では大麦、小麦、カラ
ス麦、ルピナス、チョチョス(アンデスの高地に自生している硬い豆)、キヌア、オカ(カ
タバミの一種)、メジョコ、マシュアのような作物
や、コリアンダーなどの野菜類が収穫されます。
食料の主権と食料の安全保障は、コミュニティで
栽培される多種多様な種子を使って作物を生産す
る、その知識を持つ、作物を繁殖させること、とと
らえています。この観点から、学校菜園事業ではこ
れらの伝統作物を繁殖させ、栽培を回復させて、そ
の知識を普及させたいと考えています。収穫された作物は学校給食の食材としてビタミン
類や特殊アミノ酸の補給に活用されます。子どもたちが栽培実習や学校給食を通して学ん
だことをコミュニティの住民へ伝えることによって、コミュニティでの伝統作物の種まき
を促し栽培の拡大につなげたいと考えます。採種した野菜と薬用植物の種子も配布してい
ます。今年の降水量は正常傾向を示し、そのおかげで他の学校でもこのプログラムを継続
できるだけの十分な種子の収量があります。まだ収穫と学年暦の 7 月が終わっていません。
来年度は埼玉県の支援を得て、この事業の継続が期待されています。
お待たせしました!今年も新パドリーノ・マドリーナ募集の時期がやってきました。
まだ新奨学生は決定していませんが、今年は 7 名入会する予定です。
この機会に文通を始めたい方、もう一度やってみたい方などいらっしゃいましたら
ご連絡ください。なお、次号には新奨学生の紹介を掲載するようです。乞うご期待☆
-9-
*エクアドルふれあいコンサート実行委員会より寄附金 155,000 円頂きました。
国内活動状況(期間:2010 年 4 月~6 月)
(1)定例理事会(4/18、5/22、6/27)
(2)SANE20 周年記念コンサート開催(4/2)
(3)文通者と翻訳者の集い開催(4/10)
(4)2010 年度 SANE 定例総会及び「宮地友美子のエクアドル滞在報告」開催(5/30)
(5)ホセ・アルメイダのエクアドル出張決定(期間:7月上旬から2週間)
(奨学生部会)
(1)奨学生年間報告の新たなフォーマットの作成と検討
(2)卒業を迎える奨学生へのお祝いカードの送付
現地活動状況(期間:2010 年 4 月~6 月)
・新事務所探しが引き続き行われている
《奨学生プログラム》
・卒業を迎える奨学生とスタッフとの進路についての話し合いが数回にわたって行われた。
・新奨学生の選考が始まった。
《教育環境改善プログラム》
・彩のくにさいたま国際協力基金交付金事業「職業訓練による雇用創出支援事業」2009
年度完了報告書提出
・2010 年度彩のくにさいたま国際協力基金交付金申請書「学校菜園」提出
《後記徒然》
今月号から SANEVISION の編集長をバトンタッチした宮地友美子です。現地での経験を活かし、
できるだけ“生”の声をお伝えできるようにスペイン語版担当の菅沼敏幸さん、黒岩晴子さんと頑張
っていきたいと思っています。宜しくお願い致します。今まで SANEVISION スペイン語版と日本語
版は同じ内容でしたが、現地で有効に使えるように、現地の情報がグッと増えたスペイン語版が今月
号から誕生しました!!講読ご希望の方は、下記、事務局までご連絡下さい!!(宮)
編集.発行
SANE 委員会
TEL:042-973-0781
事務局住所
〒357-0006
FAX:042-973-0846
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ホームページ:http:www.sanejapan.org
寄付・協力金振込先(郵便振替)
:00580-1-14849
❤サネは、SANEVISION スペイン語版を発行し、現地に送っています❤
SANE