となります。DVから離れた環境 め、その回復に向けた支援が必要 尊感情を持ちづらくなっているた かわりの中で、暴力に合うことは 責めていることから、こうしたか 支 え て い き ま す。 ﹁本人は自分を など、退所後の生活基盤の準備を しょうか。 密かつ強い絆を求めてしまうので たされない思いなどから、再び親 合もあります。本人の孤独感や満 Vを受ける関係になるといった場 ころとなる人間関係が作れるよう、 はぐくんでいけると共に、よりど 一人ひとりが、その人らしい家 庭生活を地域社会の中で安心して 受けています。自殺者数が平成10年以来連続 ります。 全国統計から見ると、自殺志向者中で心の 病の人が約半数に及び、その多くはうつ病あ るいはうつ状態だと考えられます。また、孤 独の訴えは、経済的困窮の訴えよりはるかに 多くなっています。 県下の自治体、諸団体からなる「かながわ 自殺対策会議」へ参加し、本年も9月10日の 世界自殺予防デーに街頭キャンペーン活動を 行いました。今後も連帯を深め、自殺予防活 動の一翼を担いたいと思っています。 9 ◆DVに関する県の主な相談窓口 かながわ女性センター 〔暴力相談〕 (火∼日〈祝日除く〉) ☎0466−27−9799(9:00∼17:00) かながわ県民センター 〔DV相談〕 (月∼金) ☎045−313−0745 9:00∼21:00〈電話相談〉 9:00∼17:00〈面接相談〉 ◆DV相談ナビ(全国共通ダイヤル) ☎0570−0−55210 関係者が問題の深さを共有し、取 3万人を超える中で、重要な役割を担ってお の広がりと連携が必要です。 でも、自身が傷付いているにも関 個人の責任ではないなど、DVの 国50センターが一丸となって、24時間相談を わらず、暴力を受けた理由につい 通番号でスタートしました。毎月10日に、全 正しい理解を伝えている﹂と話す ダイヤル「自殺予防いのちの電話」が全国共 て、﹁ 相 手 を 怒 ら せ、 暴 力 を 受 け 平成13年より厚生労働省補助事業、フリー り組んでいくことが求められます。 ことを心がけ、傾聴するように努めます。 シェルターなどの支援者は、再 び暴力に支配される生活に向かわ お互いに匿名です。かけ手に柔軟に向き合う ように、ようやく自分が望む生活 いのちの電話は相談内容の秘密を厳守し、 た自分がいけない﹂と責めること 事業を通して、 資金作りをして支えています。 ︵企画調整・情報提供担当︶ ティアが、バザーや映画会・コンサート等の 寄り添う存在となろうとしていま からの寄付金で運営しています。支援ボラン すが、難しい課題です。 公的補助もありますが、多くは個人・団体等 心にある深い傷を回復し、再 び 自分らしい生活を送ることができ るためには十分とはいえません。 財政面では、 るように、シェルターだけでなく、 258名ですが、年中無休24時間体制を維持す ないよう、できるだけ心の内面に 月31日現在)となりました。日本語相談員は を自分の言葉で語り始められるこ 開局以来の受信件数は646,309件(本年8 も少なくありません。 しています。 とが回復に向けて重要となります。 ペイン語・ポルトガル語・情報提供)を実施 理解の深まりが、支援の広 相談、エイズ悩み電話相談、外国語相談(ス そうした状況に、次の生活まで の短期間、安全に暮らす一時保護 相談、聴覚・言語障害者のためのファックス 施設︵シェルター︶は、本人が生 現在は一般相談のほか、心理・法律の専門 がりに 和55年9月1日開局に至りました。 活を立て直し、再出発する場所と 中の本県在住ボランティアが準備を重ね、昭 して欠かせないものとなります。 いのちの電話は昭和46年東京で始まり、その 相談窓口や自立支援に向けた取り 30周年を迎えました。 自殺予防を目的として、 いったん暴力から離れられたと しても、頼れる人もないため、再 「横浜いのちの電話」は本年9月1日開局 組み、さらには地域の安全を高め 永野 肇 び暴力を振るわれた相手と同居し 事務局長 シェルターでは、今後の居住先 や、就労に結びつくまでの生活費 (福) 横浜いのちの電話 る住民活動など、さまざまな支援 30年の歩み たり、新たに知り合った相手とD 横浜いのちの電話 となる生活保護の申請のサポート 214 第708号 福祉タイムズ 2010.11.15
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