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アイルランドの風景

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アイルランドの風景
勝沼
正敬
幼い頃に見た日本の古い田舎の風景に似ている
とも思えないのに、ふと懐かしく感じたのはどう
したわけでしょう。
岩だらけのやせた土地が多く野菜畑はほとんど
見なかったのに、羊や牛がのんびり草を食んでい
たからでしょうか。
丘陵と湖水、花と空と雲、きれいに塗られた家々、
長閑な風景が見飽きることのない場所でした。
(ゴールウェイの街角)
アイルランドは昔、あまり裕福な国ではなかっ
たらしくて、歴史的な建物や美術品は多くないよ
うですが、自然と温かい人情が残っているという
ことで、人々は心豊かに暮らしているようです。
言葉を解しないので人心の温かさを直接感じる
ことはできませんでしたが、しばらくそこに居て
みたい思いを抱かせる国でした。
(バレン高原から降りて)
ヨーロッパを中心に見れば日本が極東で、アイ
ルランドは西の極み、大西洋に面して 200 メート
ルほどの高さで垂直に切れ落ちているモハーの断
崖は、建物や遊歩道の建設中で行くことができな
い部分があり砂埃も舞っていましたが、面白い風
景でありました。
腹ばいになって下の海を見下ろしている人たち
の真似をして、私も断崖の縁まで匍匐前進してこ
わごわと覘いてきました。
(コネマラ地方の風景)
最近は外国資本が入ってきてIT産業が興り、
かつて高かった失業率も現在は 5%程度とのこと。
豊かになった一方で、
「経済状態が良くなったと
いうことは、実感として確かにある。
しかしその反面、人情の温かさが急速に失われ
ているようで、その点が寂しい」と、領主の小城
を案内してくれた人が話しておられました。
どこの国も、人間の性は同じようなものなので
しょうか。(完)
(モハーの断崖)
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