昭和63年1月20日 49 ヒ トの 尿 路 性 器 由 来 の マ イ コ プ ラ ズ マ の 検 出 に つ い て -Mycotrim-GUTM培 地 と慣 用 培 地 と の 比 較 広 島大学医学部泌尿器科学教 室 中 野 博 広 島大学医学部泌尿器科学教 室 岩 佐 嗣 夫 広島総合病院泌尿器科 角 井 徹 (昭和62年6月1日 受付) (昭和62年6月25日 受理) Key words: Mycotrim-GUTM, Ureaplasma 要 urealyticum, Mycoplasma 旨 ヒ トの 尿 路 性 器 の マ イ コ プ ラ ズ マ で あ るMycoplasma hominisとUreaplasma 能 をMycotrim-GUTM培 A7 agar, Mycotrim-GUTM培 CCU/ml菌 地(Hanna PPLO-agar, U. Media, Berkeley, urealyticumはT-broth, 地 はM. hominisあ る い はU. 液 の10-4希 釈 ま で,後 者 は106CCU/ml菌 hominis urealyticumの Calif.)と 慣 用 培 地(M. hominis A7 agarな ど)と urealyticumの 検 出性 はPPLO-broth, の 間 で 比 較 検 討 した 。 標 準 株 に よ る検 討 で は 前 者 は105 液 の10-5希 釈 ま で 検 出 可 能 で あ っ た 。 この 成 績 は 慣 用 培 地 に 勝 る と も劣 ら な か っ た. 尿 路 性 器 由 来 の 由来 の 臨 床 材 料 に よ る 検 討 で は27検 体 の うち,慣 用 培 地 で はU.urealyticumを18検 (67%)か ら,M. hominisを4検 で は そ れ ぞ れ15検 体(56%)お 慣 用 培 地 でU. り,U. urealyticumが urealyticumの 致 率 は と も に100%で 体(15%)か よ び4検 らそ れ ぞ れ 分 離 した 。 そ れ に対 し てMycotrim-GUTM培 体(15%)か ら 分 離 した.す 分 離 され た18検 体 の うち,3検 な わ ちMycotrim-GUTM培 体(11%)に 体 地 地 で は, お い て バ ク テ リア の 増 殖 に よ 検 出 は不 可 能 で あ っ た 。 しか し,残 る24検 体 で は 慣 用 培 地 と の 陽 性 お よ び 陰 性 一 あ っ た.以 上 の 事 か らMycotrim-GUTM培 地 は 尿 路 性 器 か ら材 料 を 対 象 と して の マ イ コ プ ラ ズ マ の検 索 に は バ ク テ リア の増 殖 が 認 め ら れ た 場 合 に は,再 分 離 を 必 要 とす るが,一 般病院に お け る 検 査 法 と し て は 簡 便 か つ 有 用 な シ ス テ ム と考 え ら れ る. 序 文 ヒ トの感 染 症 を 引 き起 す マ イ コプ ラズ マ の 中 で コ プ ラ ズ マ は 性 行 為 に よ って 伝 達 す る こ とか ら性 行 為 感 染 症Sexually transmitted 下 尿 路 性 器 か ら し は し は 分 離 さ れ る 菌 種 と して は STD)の Mycoplasma hominisお お け る意 義 や 病 原 性 に つ い て は現 在 まで の と こ ろ よ びUreaplasma urealy- 病 原 体 と され る3)が,ヒ disease(以 トの 尿 路 性 器 に ど が あ る1).尿 路 性 器 に 分 布 す る これ ら まだ 議 論 の あ る と こ ろ で あ る1).マ イ コ プ ラ ズ マ の マ イ コプ ラズ マ は新 生 児 の 時 期 に は 極 め て少 な の 尿 路 性 器 に お け る意 義 や 病 原 性 を 明 確 に す るた い が2),年 齢 と共 に 増 加 す る と いわ れ て い る.マ イ め に は臨 床 の 場 に お い て これ ら微 生 物 の検 索 を 続 ticumな け る こ とが 必 要 で あ る.し か しな が らそ の 分 離 法 別 刷 請 求先:(〒735)広 島県 安芸 郡 府 中 町青 崎 南2-15 マ ツ ダ病 院 泌 尿器 科 中野 博 は 培 地 の調 整 な どが繁 雑 な こ とか ら ほ とん ど実 施 さ れ て い な い.今 回Hana-Biologics社(Ber- 50 感染 症 学 雑 誌 keley, Calif., USA)が 開 発 し たMycotrim-GUTM 般 病 院 の臨 床 検 査 室 で も容 易 に使 用 で き る と 思 わ れ る.そ こ で,マ イ コ プ ラ ズ マ の標 準株 お よ び 尿 路 性 器 か ら の 臨 床 材 料 を 使 用 し て,そ の有 用 性 を 検 討 し た. 1. 対 象 1) 供 試 菌 株:標 準 株 と し てTaylor-Robinson 国)よ 960)お り分 与 を 受 け たU. 含 む)を 各 フ ラ ス コ 毎 に1枚,30分 も の を 使 用 し た.そ れ に 対 し て,U. よ びM. hominis(PG-21)を よ り,お brothに か ら3日 の 培 地 を 改 変 し たT-broth4)とA7agar5)と 達 し た 菌 液 の 生 菌 数(CCU/ml)を に,そ の 原 液 を10-1か 分 離 に はChanockら6) の 変 法 培 地 にarginineを1%添 加 し たPPLO- brothとPPLO agarを agarお よ びA7 使用 し 分 離,同 定 方 法:Mycotrim-GUTM培 地で は キ ャ ッ プ を 締 め,固 形 部 を 上 に し て37℃ で 培 養 し, 液 体 部 の 色 調 変 化 に よ るpHの 上 昇(M. hominis 常期 に 求 め る と同 時 Fig. 1 間 培 養,観 Decrease 48 hours ら10-6ま で の 各 希 釈 液0.2ml ず つ を 供 試 培 地 に 接 種 し て7日 を 使 材 料 を マ ニ ュ ア ル に し た が っ て 接 種 し た 後, よ よ り, 間 の 培 養 を し て,定 urealyticum の 分 離 に は 慣 用 培 地 と し てTaylor-Robinsonら 3. 使 用 した. びM. hominis(PG-21)をPPLO 間 加 えた た. urealyticum(T- U. urealyticum(T-960)をT-brothに そ れ ぞ れ1日 neを 用 し た.ま たM. hominisの 材 料 と方 法 博 士(英 第1号 付 の 抗 生 物 質 デ ィ ス ク(nystatinとcefoperazo- 培 地 は薬 剤 デ ィ ス ク を 投 入 す る だ け の 調 整 で 済 み,一 第62巻 21 and 察 を し after of pH of Mycotrim-GUTM inoculum U. urealyticum of M. hominis strain medium strain PG- T-960. た. 2) 臨 床 材 料:対 象 は1986年10月 か ら1986年12 月 に か け て広 島 市 内 の某 泌 尿 器 科 医 院 お よ び某 産 婦 人 科 医 院 を 受 診 し た 患 者 の う ち,不 者16名 お よ びSTDと 妊症女性 患 して の 尿 道 炎 や 頚 管 炎 等 が 疑 わ れ た が 淋 疾 が 否 定 さ れ た 男 性 お よび 女 性 患 者 11名,合 計27名 を 対 象 と し た.不 妊 症 女 性 か らは 自然 排 尿 に よ り採 取 した9尿 検 体 と滅 菌 綿 棒 に よ り採 取 し た 頚 管 のswab7検 体,STDが 男 性 か ら は 尿 道 のswab3検 体,女 のswab8検 た.尿 に,そ 2. 輸 送 用 のT-broth 入 っ た 試 験 管 に 入 れ て よ く撹 拌 し た 後 れ ぞ れ の0.2mlを した.培 性 か らは 頚 管 体 を そ れ ぞ れ 滅 菌 綿 棒 に よ り採 取 し 検 体 は そ の ま ま,swabは 培 地1mlの 疑 われ た 各供試培地 に直 ちに接種 地 の 観 察 は 毎 日 行 な い,7日 培 地:Mycotrim-GUTM培 間 培 養 し た. 地 は25cm2の 組 織 培 養 の フ ラ ス コ の 中 に5mlの 液 体 培 地 とCaCl2の 選 択 固 形 培 地 を 有 す る.い ず れ の 培 地 も2.1% PPLO ract, broth, 10%馬 0.5%glucose, nolredお %agarが 0,5%arginine, よ び0.1%ureaな 培 地 に は さ ら に1.0mM potassium 血 清,10%fresh phosphate east ext- 0.005%phe- ど を 含 ん で い る.固 形 calcium chloride, buffer(pH6.0)お 20mM よ び1.5 加 え ら れ て い る.こ れ を 処 方 に 従 っ て 添 Fig. 2 and GUTm Colonies U. urealyticum medium, of M. strain 3 days hominis T-960 culture, •~80. strain (B) PG-21 in Mycotrim- (A) 51 昭 和63年1月20日 で は 黄 色 か らorange-red で は さ ら にdeep ら び に,実 color, U. red colorへ か った.M. hominisの105CCU/ml菌 urealyticum はA7agarで の 変 化)(Fig.1)な は希 釈 が10-5よ り高 くな る とい ず れ の 培 地 で も観 は 微 小 黒 色 コ ロ ニ ー,M. hominis 察 期 間 中 に 色 調 の変 化 や コ ロニ ーの 確 認 は 出来 な で は 中 心 部 が 乳 首 上 の コ ロ ニ ー)の た(Fig.2).T-brothで か っ た. 形 成を観察 し 2. 臨 床 材 料 に よ る培 地 性 能 の比 較 は37℃ で 好 気 的 に 培 養 し, 産 婦 人 科 医 院 と泌 尿 器 科 医 院 とで 採 取 した 尿 お そ の 色 調 が 黄 色 か ら赤 紫 色 へ 変 化 し た も の をU. urealyticum陽 性 と 判 定 し た.PPLO-brothで 37℃ で 好 気 的 に 培 養 し,そ だ しM. hominisに よび 男 性 尿 道swabま は お よ びM. hominisの 性 と し た.た を18検 体(67%)か 清 を 用 い て の 発 育 阻 止 試 験 に よ り同定 は5%CO2・95%N2混 下 で 微 好 気 的 に37℃ 検 出 能 を 比 較 した.そ の結 urealyticum ら,M. hominisを4検 体(15%) か らそ れ ぞ れ検 出 した.そ れ に対 してMycotrim- 合 ガ ス条 件 で 培 養 し た.観 合計 urealyticum 果,慣 用 培 地 に お い て は27検 体 中U. つ い て は 最 終 的 に は 抗M. agarで た は 女 性 頸 管swabの 27検 体 を 供 試 材 料 と し,培 地 別 のU. の 色調 が 黄 色 か ら赤 紫 色 へ 変 化 し た も の をM. hominis陽 し た.A7 は 希 釈 が10-4よ り,そ の 他 の培 地 で 体 顕 微 鏡 下 で の 特 有 の コ ロ ニ ー(U. urealyticumで hominis血 量 の接 種 で GUTM培 察 は実体顕微 地 で は そ れ ぞ れ15検 体(56%)お よ び4検 鏡 下 で の マ イ コ プ ラ ズ マ お よ び ウ レア プ ラ ズ マ特 体(15%)を 有 の コ ロ ニ ー形 成 の 確 認 に よ り行 っ た. が 検 出 され た4検 体 は いず れ の培 地 に お い て もU. 成 urealyticumも 績 1. 標 準 株 に よ る培 地 性 能 の 比 較 U. urealyticumの106CCU/ml菌 希 釈 が10-6よ 1 Sensitivities Table 2 Sensitivities M. hominis and specificities in 24 urogenital specimens 体 にお いて は汚 染 定 が不 能 で あ っ た.し か しな が ら,こ れ らの3検 体 は 慣 用 培 地 に お い て は 全 てU. urealyticumが of Mycotrim-GUTM specimens and specificities in 24 urogenital 地 の3検 した バ クテ リア の増 殖 に よ りマ イ コ プ ラズ マ の 判 量 の接触 で は り高 く な る と い ず れ の 培 地 で も観 察 U. urealyticum 検 出 され た. Mycotrim-GUTM培 期 間 中 に 色 調 の 変 化 や コ ロ ニ ーの 確 認 は 出 来 な Table 検 出 した.こ れ らの 中 でM. hominis compared with of Mycotrim-GUTM compared medium for the detection conventional medium with conventional of syetems for the detection system of 52 感染症学雑誌 Table 3 Comparison M. hominis * CCU/ml of inoculum strains: U. urealyticum こで これ らの3検 体 を除 い た24検 性 能 比 較 を 行 な った.そ の結 果 はU. 1),M. hominis(Table 地 との urealyticum 2)の いず れ の場 合 に も陽 性 一 致 率,陰 性 一 致 率 と も に100%で あっ た. hominisやU. of U. urealyticum and conventional strain and media 106CCU/ml, M. hominis 105CCU/ml イ コ プ ラ ズ マ の コ ロ ニ ー が 特 徴 の あ るfried egg の 形 状 を示 す こ と を利 用 した も の で あ る. 尿 路 性 器 の マ イ コプ ラズ マの 手 軽 な 分 離 検 出培 地 と して 開 発 され たMycotrim-GUTM培 察 urealyticumの 地 は1つ の 容 器 に 液 体 培 地 と 固 形 培 地 とを 有 し,mycoplasma 考 M. medium a shift to alkaline pH or colony formation in medium. no color change nor colony formation in medium. 体 に つ い て 慣 用 培 地 とMycotrim-GUTM培 (Table size for the growth in Mycotrim-GUTM of pure cultured (+)indicates (-)indicates 検 出 され た.そ strain 第62巻 第1号 spp, U. urealyticumの 何 れ も検 出 可 能 で あ る.一 般 的 に マ イ コ プ ラズ マ の 分 離 に 使 用 さ れ ヒ トの 尿 路 る培 地 を 長 期 間 保 存 す る と分離 性 能 が 低 下 す る と 性 器 に お け る意 義 や 病 原 性 に つ い て は まだ 議 論 の 言 わ れ,Kundsinら8)は あ る と ころ で あ る.に お い て は マ イ コ プ ラ ズ マ の 感 染 に よ る と思 わ れ る 1ヵ 月 以 内 に 使 用 す べ き で あ る と述 べ て い る. Mycotrim-GUTM培 地 は6ヵ 月 間 の保 存 が 可 能 で 臨床 症 状,所 もか か わ らず,臨 床の場 に 見 な ど を認 め た 場 合 に は,マ 培 地 を作 成後 少 な くとも イ コプ あ る と言 わ れ て お り,著 者 らの 成 績 で も培 地 性 能 ラズ マ を 除 去 す る に十 分 な 治療 を 行 な うこ とが 要 の 劣化 は 求 め られ なか っ た .こ れ らの 事 は 培 地 に 求 され る こ と もあ る.し か し,こ れ らマ イ コ プ ラ 関 す る省 力 化 を 意 味 し て お り,一 般 病 院 の 臨 床 検 ズ マ は 分 離 と同定 が 繁 雑 で あ り,一 般 病 院 に お い 査 室 で は 大 変 魅 力 的 で あ る.こ のMycotrim- て は その検 索 は通常 はほ とん ど行 なわ れ て いな GUTM培 よ びU. い. 地 を 用 い,M. hominisお urea- lyticumの 標 準 株 の 希 釈 系 列 を 用 い て の検 討 で も これ らマ イ コプ ラズ マ の 検 索 に 当 って,そ の意 義 を 明 らか に す る た め に は 検 体 採 取 の 方 法 や 保 存 の 問 題 に注 意 を 払 わ ね ば な ら な い事 は 一 般 の 細 菌 Mycotrim-GUTM培 地 は慣 用培 地 に同 じか勝 る検 出能 力 を 有 し て い た. また 尿 路 性器 の 臨 床 材 料 か らの検 出 率 は著 者 ら の 場 合 と同様 で あ る.し か し基 本 的 に は 正 確 な分 の 結 果 はWoodら9)の 離,同 匹 敵 す る成 績 で あ った.た 定 の技 術 が 必 要 で あ る.最 近,間 接蛍光抗 成 績 と 同様 で,慣 用 培 地 に だ し慣 用 培 地 に 臨 床 材 体 法 を 用 い て,検 体 の直 接 塗 抹 標 本 よ りマ イ コプ 料 を 接 種 した 場 合 に は汚 染 バ ク テ リア の 増 殖 は認 ラズ マ の 迅 速 検 出法 な ど が報 告 され て い る が7), 一 般 的 に は そ の 検 出 は 培 養 に よ り行 な わ れ て い め られ な か った の に 対 して,Mycotrim-GUTM培 る.そ の 検 出方 法 の 原 理 は そ れ らの マ イ コ プ ラズ Woodら9)も マ が存 在 す る と液 体 培 地 で はpHの は慣 用 培 地 の4%に アル カ リ化 が 生 じ,色 調 が 変 化 す る こ と,ま た 固 形 培 地 で は マ で は11%(27例 で は7%に 中3例)に 地 そ れ が 認 め られ た. バ ク テ リアや 真 菌 に よ る 汚 染,増 対 し て,Mycotrim-GUTM培 認 め て い る.こ の 様 にMycotrim- 殖 地 53 昭 和63年1月20日 GUTM培 地 は慣 用 培 地 よ りも バ ク テ リア の 増 殖 を 生 じ 易 い と思 わ れ る.し か し な が ら,バ や 真 菌 の 増 殖 が 有 っ て もMycotrim-GUTM培 クテ リア 地 の 固 形 部 上 で は 慣 用 培 地 の 固 形 培 地 と 同 じ くmycoplasma spp., U. urealyticumの 何れ の コロニーも 検 出 可 能 で あ る と さ れ る9).し か し 自験 例 で は 慣 用 培 地 で はU. 検 出 さ れ な が ら, urealyticumが Mycotrim-GUTM培 地 上 で は バ ク テ リア の コ ロ ニ ーの た め に マ イ コ プ ラズ マ の コ ロ ニ ーの 観 察 が 不 可 能 と な っ た.し た が っ て,バ ク テ リア な どの 増 殖 が 認 め ら れ た 場 合 にMycotrim-GUTM培 再 検 す る か,慣 地 は 用 培 地 で 確 認 す る 必 要 が あ る. 稿 を終 える にあ た り終 始 御 丁寧 な御指 導 を賜 わ った,広 normal men. Ann. Intern. Med., 78: 696-608, 1973. 4) Kotani, H. & Ogata, M.: Isolation and serological grouping of ureaplasmas from dogs. Jpn. J. Vet. Sci., 41: 639-646, 1979. 5) Shepard, M.C. & Lunceford, C. D.: Differential agar mediuim (A7) for identification of Ureaplasma urealyticum (human T mycoplasmas) in primary cultures of clinical materials. J. Clin. Microbiol., 3: 613-625, 1976. 6) Chanok, R. M., Hayflick, L. & Banile, M. F.: Growth on artificial medium on an agent associated with atypical pneumonia and its identification as a PPLO. Proc. Natl. Acad. Sci. U.S. A., 48: 41-49, 1962. 7) 塩 出 純 二, 町 栄 子, 島 県立 衛 生研 究 所 金 本康 生 博 士 に深 く御礼 申 し上 げ ます. 文 献 1) Taylor-Robinson, D. & McCormack, W. M.: Mycoplasmas in human genitourinary infections. In the mycoplasmas vol.II. (Jully, J.G. & Whitcomb, R.F. ed.) p.307-366, Academic Press, New York, 1979. 2) Foy, H.M., Kenny, G.M., Levinsohn, E. M. & Grayston, J. T.: Acquisition of mycoplasmata and T-strains during infancy. J. Infect. Dis., 12: 579-587, 1970. 3) McCormack, W. M., Hhi-Hsiung, L. & Zimmer, S. H.: Sexual experience and urethral colonization with genital mycoplasmas: A study in 寺坂 薫, 金 政 泰 弘: 平 井 義 一, 渋 谷 誠 一 郎, ス メ ア ー よ りのMycoplasma pneumoniaeの 検 出 法. 第39回 予 稿 抄 録, p.17, 長 間接 蛍 光 抗 体法 を用 い た咽 頭 迅速 日本 細 菌 学 会 中 国 ・四 国 支 部 総 会, 1986. 8) Kundsin, R. B., Parreno, A. & Poulin, S.: Significance of appropriate techniques and media for isolation and identification of Ureaplasma urealyticum from clinical specimens. J. Clin. Microbiol., 8: 445-453, 1978. 9) Wood, J. C., Lu, R. M., Peterson, E.M., & DeLa Maza, L.M.: Evaluation of Mycotrim-GU for isolation of mycoplasma species and Ureaplasma urealyticum. J. Clin. Microbiol., 22: 789 -792 , 1985. 54 感染症学雑誌 第62巻 第1号 Isolation of Human Urogenital Mycoplasma, Mycoplasma hominis Ureaplasma urealyticum -omparative Study Between Mycotrim-GUTM and Conventional Culture Mehtods- and Hiroshi NAKANO & Tsuguo IWASA of Urology, Hiroshima University School of Medicine Tooru SUMII Division of Urology, Hiroshima General Hospital Department The Mycotrim-GUTM (Hana Biologics,Berkeley, Calif.) biphasic culture system and a conventional system were compared for their ability to detect Ureaplasma urealyticum and Mycoplasma hominis in standard strains and 27 clinical specimens. The Mycotrim-GUTMsystem showed the same ability to detect U.urealyticum and M. hominis in the study with pure cultured standard strains. Both systems detected 4 M. hominis isolates in the study of clinical specimens. The conventional system detected all 18 U. urealyticum isolates recovered in the study of clinical specimens. The Mycotrim-GUTMsystem detected 15 U.urealyticum isolates and could not detected the remained 3 isolates because of the growth of contaminated bacteria. The Mycotrim-GUTMsystem offers several advantages over the conventional system: it is commercially available, consists of a one-flask system which is ready to use, has a significantly longer shelf life. This study showed the Mycotrim-GUTMsystem to be an useful one for detecting the urogenital mycoplasma in clinical examinations.
© Copyright 2024 Paperzz