今月の顔 - 山口商工会議所

vol.49
今月の
顔
共 存・共 栄
株式会社山口ジー・ワイ商会
ま つ た に
代表取締役社長
とおる
松谷 徹
山口商工会議所 1 号議員
昭和 43 年生まれ。山口市小郡出身。山口高校、広島修道大学卒
業後、広島銀行に就職し、宇部市や広島市内の支店で勤務。平成
12 年に帰山し、㈱山口ジー・ワイ商会に入社。平成 20 年に代
表取締役となり現在に至る。
趣味は、ドライブと、たまにゴルフ。ドライブでは、最近九州に
行くことが多いとのこと。
[企業概要]
住 所:山口市小郡下郷 1561- 2
T E L: 083- 973- 2523
H P: http://www.yamaguchi-gy.co.jp/
創 業:昭和 37 年
社 員 数:16 人
まず、松谷社長の生い立ちを教えて
ください。
山口ジー・ワイ商会について教え
てください。
小郡で生まれ育ち、大学で広島に行く
までは、ずっと地元の学校に通いました。
市内には、山口高校時代の同級生がたく
さんおり、よく会います。
広島銀行に就職し、宇部市や広島市な
どで勤務していましたが、父が手術をし
たことをきっかけに、山口に戻ってくる
ことに決めました。病室を見舞った際、父
は声を出すこともできず、意識もハッキ
リしていない状況で、筆談で私に「会社を
頼みたい」と言いました。自分の今後のこ
とより、家のことより、まず会社や従業員
の事を考えた父を、経営者として素直に
すごいと思いましたし、そんな風に頼ま
れたら、断れませんよね(苦笑)
。
2000年に小郡に戻り、2008年に代表取締
役社長に就任しました。
父と息子ですから、叱られる事ばかり
ですし、反発することも多々ありますが、
それでも社長という立場になってみると、
父の偉大さを感じさせられます。
昭和37年11月に日本グッドイヤー㈱の特
約店として設立、今年で52年になります。
主にタイヤの卸売りを行っています。タ
イヤに関することなら、なんでもお尋ね
下さい。国産メーカーから海外メーカー
まで、豊富な品揃えで、みなさんのお車
やご予算に合うタイヤご提案します。ト
ラックやバス、農耕用やセニアカーにい
たるまで、タイヤのことなら何でもご相談
にのれる体制にしています。
タイヤ交換は、3人の工場
専任スタッフがいますが、私
を含め、営業スタッフも全員
タイヤ交換ができる技術を身
に付けています。営業に出て
お客様に接する者が、最後の
タイヤ交換まで出来る方が良
いと考え、営業スタッフも現
場に出ます。
また、タイヤチェンジャー
を搭載した自社サービスカー
を2台導入しました。運送会社や建設会
社など、自動車をたくさんお持ちの事業
所では、車を弊社まで持ってきていただ
くのが困難です。弊社までご連絡いただ
ければ、サービスカーで事業所に伺い、会
社の駐車場などでタイヤ交換ができる体
制をとっております。ホイール径26インチ
の大口径タイヤも対応可能です。また、自
宅でのタイヤ交換も可能ですので、高齢
者の方にも喜んでいただいています。ラ
ンフラットタイヤの交換も行っています。
自社サービスカー。会社やご自宅でのタイヤ交換が可能です
14 Monthly Magazine 2015.1 月号
山口商工会議所月報
社屋を新築さ
れましたね。
2012年の創業
50周 年 を 機 に、
本社社屋を道路
に面した位置
に新築し、元の
社屋を工場として
使うようにしました。
今 ま で は、社 屋
が道路から少し奥
まったところに
あったので、近隣の
店頭にはオールシーズン
人や道路を通る車か
タイヤの実物が。商品を
お客様の目で確かめてい
らは、
「何をしてい
ただけます
る会社だろう?」と
思われていたようです。社屋が道路沿い
に出たことで、自社の看板や取扱商品の
看板が道路からもよく見えるようになり、
お陰様で、一般のお客様もお見えになる
ようになりました。
御社の「こだわり」はなんですか?
我々は、タイヤのプロです。車の用途
によって、サイズや形状が違います。タ
イヤの状態を見極め、最も適したタイヤ
をご提案するのが、私たちの仕事だと考
えております。
お客様のご要望にしっかりお応えでき
る技術と品揃えはもちろん、知識にも自
信があります。ご不明な点は、お気軽に
お尋ねいただければと思います。
タイヤは、車選びの際、どうしても最
後になりがちな部品で、消耗品です。し
かし、地面と接して、私たちの命を守っ
てくれているのはタイヤです。車にとっ
てタイヤは、実は一番大切な部品なので
はないかと思っています。
トロフィーの数々。
タイヤのプロとして、多くの賞に輝いています
タイトルの「共存・共栄」とは?
弊社の主な業務は卸売なので、自分
たちが儲けるだけでは成り立ちません。
我々が発注することによってメーカーが
潤い、新しい商品が開発されます。そし
て、私たちが卸売りした商品を販売し、
小売店が販売して、商売が成り立たない
といけません。お客様も売り手もメー
カーも、3方がみな良くなるようにし
たい。そして、みんなで繁栄していきま
しょうという思いで、
「共存・共栄」とい
うことを常に考えるようにしています。
これは地域でも同じです。山口だけが繁
栄しても、小郡だけが繁栄してもダメで、ど
ちらも同じように繁栄して行けるように、
努力をしなければいけないと思います。
山口市に対する思いをお聞かせく
ださい。
下関の駅ビル完成や徳山の橋上駅舎完
成のニュースを聞き、新山口駅の整備が
出遅れていると感じています。新山口駅
ターミナルパーク整備が早く進めばいい
なぁ、というのが今の思いです。
また、現状では駅自体の整備は進んで
も、周辺エリアの開発が追いついていな
いので、このままでは、新山口が通過点
になってしまうのではと懸念していま
す。山口県の陸の玄関として、人が集ま
る・集まりやすいスペースを作れるよう、
もう少し地元や、民間の意見を出してい
けたらと思います。
私は小郡生まれの小郡育ちなので、小
郡が埋没してしまうことも心配していま
す。広島・福岡という都市に挟まれてい
ても、山口に人が来てくれるような仕掛
け作りができないか、旧山口市と一体と
なって、文化や遊びの拠点となるような、
魅力ある施設、核となる施設を作り上げ
なければいけません。
今後の目標は…
10年後にタイヤは、全国で年間100万本
程の需用減になると言われています。こ
れは、タイヤメーカー1社分に相当する、
かなり大きな市場の縮小です。タイヤの
単価の下落もあって、今後生き残るため
には、価格競争だけでは難しいと考えて
います。安いアジア製の商品も出ていま
すし、インターネットなどで同じタイヤ
でも安く手に入れられるような時代に
なっていますから…。
当社では、常に1万本近くの商品を保
管し、お客様の要望に、すぐにお応えで
きる態勢を整えています。お客様の好み
やお車の状態に合わせて、より良いタイ
ヤ選びをお手伝いします。
私たちは、
「タイヤのプロ」として、価格
だけでない付加価値の部分を充実させて
います。豊富な品揃えや多くの商品知識を
もって、みなさんによりよいサービスと商
品と、そして何より「安心」をご提供でき
るよう、今後も努力を続けていきます。
おすすめ情報などを教えてくだ
さい。
山口市内の冬用タイヤ(スタッドレス
タイヤ)の装着率は、3割にも満たない
状態です。雪が降ることも路面が凍結す
ることもあるので、やはり冬用タイヤは
必要だと思います。
現在、グッドイヤーの「ICE NAVI 6」
というスタッドレスタイヤが出ていま
す。これは従来品に比べて、氷上性能が
10%アップしており、ロングライフ(長
く使える)性能も向上している商品です
ので、おすすめです。
最近では、
「ベクター4シーズンズ」と
いう、夏でも、チェーン規制のある冬の
道路でも、同じタイヤで OK という商品
が出ています。山口程度の降雪量なら、
このタイヤをつけていれば、交換する事
無く1年間走れますよ。
雪が降ってからでは遅いと思いますの
で、できれば早めにタイヤ交換をして、安
心・安全に車に乗っていただきたいと思
います。是非一度、弊社にご相談下さい。
山口商工会議所月報
Monthly Magazine 2015.1 月号 15