蓮のノート6

まだ始まって2日目、落ち着いた様子の6年生です。少し厳しいことを書きますが、事実ですので、しっか
りと心に留めてください。6年生は静かすぎて、人に言われなければ自分から何もできないのではないかと心
配になるぐらいです。指名されても「はい」の返事もできず、どの子も発言する時は蚊の鳴くような声です。
そして出てくるのは、知恵ではなく言い訳ばかり。自分たちの姿を客観的に見たことはないのでしょうか?
「6年生として」…言葉だけで全く行動が伴っておらず、とても心配です。
何度も言いますが「できない」のは今まで自分がやらなかっただけ。甘えていたと言っても過言ではない
でしょう。もちろん、ここでは無茶をしろとは言いません。でも、自分たちのことぐらいは自分たちで何とか
しましょう。
1時限目、特活。学級会では当番を決めました。当番とは、一人一役、毎日決まった仕事のあるもので、仕
事をやらないとみんなが困ります。今までの係感覚で仕事をしてはいけません。毎日絶対にやるもの、忘れて
はならないものとして考えてください。
係はまた別で「仕事に工夫のできるもの・やらなくてもみんなが困らないけれど、やると学級の活動が充実
すること」を私は定義しています。またみんなで考えてつくっていきましょう。当番決めはすんなりと決まり
ました。責任をもって、仕事をしましょう。
3時限目は、学級代表、学級訓、自己紹介、その他連絡事項まで行うメニューでしたが、1時間かけて何も
すすまず驚きました。時間を守って、自分たちの学級のことを話し合い、決定するという事は6年生であれば
やれるはずです。
特に男子の学級代表においては、ほぼ全員が「人前で喋るのが恥ずかしいのでやりたくないです」などとい
う言い訳を堂々とする始末。GTノートを見ましたが、どの子も「下級生のお手本になる!」と書いてある割
には、どの姿を見せるというのでしょうか…?そして半数ぐらいの子が6年生として「時間を守る」と書きま
したが…。有言不実行は、信用を無くしますよ~。
そんな中で沈黙を破ったのは蓮果さん。誰も手を挙げない中で「私がやります!」の一言はどれほど勇気の
要ることだったでしょうか。さて、蓮果さんのノートを見ると6年生でがんばりたいこととして、こう書いて
ありました。
「人の手本になること」
「自分で考えて動くこと」
「人の役に立つこと」
有言実行とはまさにこのこと。だれもやりたがら
ないことをやる勇気を見せるという「人の手本にな
ること」
、すすんで手を挙げたという「自分で考え
て動くこと」
、そして学級のみんなのために仕事を
引き受けるという「人の役に立つこと」3つともク
リアです。
そして、ここが一番大切なのですが、
「人の役に
立つ」ことは、実はそれ以上に自分の役に立つこと
なのです。自分という人間を大きく成長させるから
です。何度も言います。
「できる」人は有言実行。
「やっている」から「できる」のです。
4月8日(金) 学級会の黒板
保護者の方へ
◎
GTノートの保護者サイン欄には、以下の2点を
確認しましたという意味で必ずサインしていただき
ますようお願いします。
① 時間割や枠は丁寧に書けているか。
② 日記の内容は適切か、既習漢字を使い、誤字脱字の見直しはでき
ているか。
ハンコ等ではなく「サイン」でお願いします。
6年生と言えども、こちらもきめ細やかに見てい
くことが大切です。GTノートを見ることで、学力向
上・学習基盤の確立はもとより、子どもの気持ち、学
ぶことや挑戦することへの姿勢、やるべきこと、生活
スタイルの確立、規範意識、探求心・向上心などお子
さんの成長の手助けとなる話題作りになるかと思い
ます。
◎ 6年生としてがんばりたいことを軸に、少しお子
さんと話し合う時間を作ってあげてください。
◎ 『子どもは親や教師の「いうとおり」にならない
が「するとおり」になる』
(渡辺和子(2012)置かれた場所で咲きなさい 幻冬舎)
子どもの姿は、我々大人の姿そのものであること
を忘れてはならないですね。