植物の力で健康づくり 特 1集 ▲交流会で準備された薬草を使った料理の数々 飛騨市薬草フェスティバルが開かれました 薬草を活かしたまちづくりについて考える「飛騨市薬草フェスティバル2015」が11月 14日(土)・15日(日)、飛騨市文化交流センターをメイン会場に開かれました。 この催しは、薬草活用に関する取り組みを市内外にPRすることで、薬草が飛騨市の 魅力の一つとして多くの方々に認知してもらうことを目的として、飛騨市薬草フェス ティバル実行委員会(北平嗣二実行委員長)が開催したものです。 フェスティバルでは、熊本県の崇城大学薬学部特認(名誉)教授で薬草活用の第一 人者として知られる村上光太郎先生の基調講演のほか、薬草料理による交流会、薬草 を使ったスイーツコンテスト、絵手紙薬草かるた取り大会、薬草スタンプラリーなどが 行われ多くの市民で賑わいました。 ▲薬草料理に舌鼓をうつ参加者 ▲薬草料理に関する村上教授からの指導 2 特 飛騨市薬草フェスティバルが開かれました 1集 ●薬草を使った様々な商品がお目見え 今回のフェスティバルでは、飛騨市のシンボル薬草とし て「紫ずく(しずく)」の愛称で親しまるクズの花をはじ め、オオバコ、イノコヅチ、メナモミなど身近な薬草の粉 末のほか、ノブドウとクズのブレンド紅茶、クズの花のサ プリメント、絵手紙の会の皆さんの協力の下で作られた 絵手紙薬草かるたなど、薬草を使った様々な新商品もお 披露目されました。 ▲薬草を使った新たな商品の数々 ▲絵手紙薬草かるた ▲コンテスト審査の様子 ●薬草スイーツコンテスト開催 今回初めての試みとして薬草スイーツコンテストが開催され、市内の9事業者・個人が考えた新たなスイーツ11品目の 中から、当日来場者の皆さん100名が審査員となってグランプリ、準グランプリを決定しました。審査員を務めた来場者 の皆さんからは「非常に美味しい。これが薬草料理なんて素晴しい」 「苦みは感じるが、甘味とのバランスが良い」などとい う声が聞かれ、これまでにない薬草とスイーツの新たなコラボレーションに驚かれた様子でした。 ▲グランプリを受賞した古澤幸子さんの 「メナモミのカップケーキ」 ▲準グランプリを受賞した中谷泰子さんの 「メナモミ、クズ、イノコヅチ、スギナ、オオバコの クッキー」 ●薬草の力を地域の力に 「薬草の力を地域の力に」このキャッチフレーズは、昨年飛騨市で開催した全国薬草シンポジウムで掲げたものです。 薬草は、私たちの身近なところにありながら、その活用方法によっては私たちの健康のみならず、飛騨市の新しい魅力とし て地域の活力創出にもつながります。また、市民レベルからこうした動きを興そうと、昨年には「NPO法人 薬草で飛騨を元 気にする会」が発足しました。 今後は、こうした組織と連携を密にしながら、薬草が「地域の力」になるよう取組みを進めていきます。 3 2015年12月号
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