高校球児 ウエアトレンド 最新事情

2014 年 7 月 23 日
タイトフィットでシルエットをアピール
高校球児
ウエアトレンド
最新事情
高校野球の最新のトレンドスタイルと、そのスタイルに合ったミズノの商品についてご紹介します。
1) スリムに見せるシルエットが流行
現代の高校球児は、普段の練習の質や筋力トレーニングの進化により、より筋肉質な選手が増え
ています。それにもかかわらず、ここ数年ユニフォームパンツの着こなしでは、太ももからヒップ
のボディラインを強調するタイトなスタイルが流行しています。
これには以下の要因が考えられます。
A:シャープでかっこよい印象を与えるため
スリムなシルエットのアパレルはファッション業界で数年前より流行し、現在もビジネスシーン
を中心に主流な着こなしとなっており、よりシャープな印象を与えることがその背景にはあると言
われています。現在では、プロ野球界においてもユニフォームのよりタイトな着こなしを好むトッ
ププレーヤーも数多くおり、それらの影響もあり、高校野球のユニフォームにおいても同様の傾向
があると考えられます。鍛え上げた体のボディラインをよりシャープに、かっこよく見せるための
高校球児一押しのオシャレなスタイルだとも言えます。
B:スタイリッシュになった球児の体型
球児の体型が変化し、タイトな着こなしが似合うようになっていることも一因だと考えられます。
これには食や環境の変化による身長や体型の変化だけでなく、高速化する現代野球への対応が背景
にあると考えられます。昨今の野球はプレーの高速化が進んでいます。それは投手の球速にも如実
に現れており、例えば、高校野球の球速記録 10 傑は全て 2000 年以降のもので、その半分は 2011
年以降の記録です。プレーの高速化に対応するために、選手には打撃に必要なパワー、守備や走塁
に求められるスピードと瞬発力など、走・攻・守の全ての要素が求められます。結果トレーニング
方法は日々進化し、近年は野球に必要と考えられる筋肉をバランス良く効率的に身につけられるよ
うになってきました。その結果、スタイルが良くボディラインの映える選手が多くなったと考えら
れます。
球児のニーズの変化に対応するべく、ユニフォームも日々進化を続けています。生地のストレッチ
性が向上し、肌触りもよりソフトになっているため、体と一体となるかのようなタイトな着こなしが
可能になっています。選手の好みを反映するように、ミズノでは S サイズ、M サイズのユニフォーム
パンツの販売が、3 年前に比べて約 20%伸びています。
ミズノでは、タテ、ヨコどちらにもストレッチ性が優れている『D.T ニット』を採用した「グロー
バルエリート パンツ・ショートフィットタイプ」などが人気です。この商品は、高校生を含めた学
生選手がパンツを履く際のウエスト位置を検証し、股上を浅く設計しています。また、フィット感を
考慮しヒップや太もも周りを細い作りになっています。生地のストレッチ性が高く、タイトな着こな
し時にこそ、その動きやすさを体感しやすいパンツに仕上がっています。
「グローバルエリート パンツ・ショートフィットタイプ」 \8900+税
2) 軽さと動きやすさの両立
A:タイツの流行
ランニングやアウトドアのジャンルで一般化している機能性タイツの着用の流れが、野球にも及ん
でいます。タイツの着用により、腰や膝のサポートや体幹の安定が期待されます。
ミズノで展開している「バイオギアタイツ
BG3000R」は、スポーツにおいて重要な体幹の安定と、
軽快な足運びをテーマに開発された機能性タイツです。体の軸となる骨盤やその周辺をサポートする
ことにより、投球や打撃のフォームが安定しやすくなります。また、足首からふくらはぎ、太ももに
かけて徐々に圧力が強くなる『段階的圧力設計』により、下半身にかける負担を軽減します。
「ミズノバイオギアタイツ
BG3000R」 \6,000+税
B:タイトフィット中心のアンダーシャツ
アンダーシャツでは、タイトなコンプレッションウエアが主流です。現在は少し締め付けを緩めて、
よりナチュラルな着用感を得られるアンダーシャツも登場しています。
ミズノから発売しているコンプレッションウエア「バイオギア」は、約 1 分に 1 枚のペースで売れ
ている、ミズノのアンダーシャツの核となっている商品です。写真の商品は、吸汗速乾性やUVカッ
ト性能にも優れた素材『ドライアクセルUV』を採用しており、べたつきにくく汗をかいてもより快
適な着用感が続きます。
タイトでありながら締め付けすぎない「スタイルゼロ」は、まるで着ていないかのような着心地を
求め開発された商品で、だぶつくことのない適度な締め付けで、より自然なフィット感を実現してい
ます。
「バイオギア ハイネック・半袖」\3400+税「スタイルゼロ
フレキシブルネック・半袖」\3300+税
C:昇華プリントの増加
昇華プリントでのマーキングへの需要が増加傾向にあります。昇華プリントは、気化したインクで
生地を直接染め上げる手法で、通気性が高く刺繍に比べて軽いなどのメリットがあります。ミズノで
の昇華プリントでのユニフォーム受注は 3 年前と比較して約 165%と、大きく増加しています。
ミズノが製造している野球日本代表「侍 JAPAN」のユニフォームも、昇華プリントでマーキングを
施しています。
<第 47 回全国高等学校野球選手大会に出場 野球解説者 福本豊氏のコメント>
「私が高校野球をやっていた頃は、ユニフォームの生地は布帛だったため、タイトに着ると破れてし
まう。今はアンダーウエアも含めて柔らかくてよく伸びるなど、生地の性能が良くなっているので、
タイトに着ても肌にまとわりつくことなく、動きやすいのだろう。
」
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