Acronis ライセンス サーバー ユーザーズ ガイド 目次 第 1 章 はじめに ............................................................................. 1 1.1 1.2 概要 ....................................................................................................... 1 ライセンス ポリシー .................................................................................. 2 第 2 章 サポートされるオペレーティングシステム.............................. 3 第 3 章 Acronis ライセンス サーバーのインストール ........................ 4 3.1 3.2 Acronis ライセンス サーバーの通常、カスタム、完全インストール ............. 4 Acronis 製品の Acronis ライセンス サーバーのインストール ................... 4 第4章 Acronis ライセンス サーバーへのライセンスの追加................. 5 第 5 章 使用可能なライセンスの追跡 .............................................. 7 第 6 章 Acronis ライセンス サーバー 管理コンソールからの Acronis コンポーネントのインストール .............................................. 8 第 7 章 ライセンス情報の表示......................................................... 9 第 8 章 ライセンス再使用のプロセス ............................................. 11 8.1 8.2 コンポーネントのアンインストール ........................................................... 11 更新日 ................................................................................................. 11 第 9 章 ライセンスの削除 .............................................................. 12 第 10 章 Acronis ライセンス サーバー管理ツールの使い方 ............. 13 第 11 章 Acronis ライセンス サーバーのセキュリティ ....................... 14 第 12 章 Acronis ライセンス サーバーのアンインストール ................ 15 目次 第1章 はじめに 1.1 概要 Acronis ライセンス サーバー (以後 ALS と略します)を使用すると、Acronis 製品個別のラ イセンスを認証することができます。ALS は次の Acronis 製品の一部です。Acronis True Image Enterprise Server、Acronis True Image Workstation、Acronis Snap Deploy ALS は、各ネットワークアダプタ固有の MAC アドレスを使用して、ライセンスの数を認証し ます。MAC アドレスは、通常ハードウェアに組み込まれていますが、これを変更する方法を 提供しているオペレーティング システムも存在します。システム上で MAC アドレスを変更す ると、ALS の処理の妨げになり、Acronis 製品が使用できなくなる場合があることにご注意く ださい。 Acronis コンポーネントが実行されると、毎回そのコンポーネントは固有のライセンスが使用 可能であるか ALS 上でチェックします。ライセンスが期限切れになっていたり、ALS がイン ストールされたサーバーにアクセスできない場合には、アプリケーションは実行されず、ライ センスが無効であるという内容のメッセージが表示されます。 Acronis True Image(ローカル版)の場合も、他のライセンスを必要とするコンポーネントと 同様に固有のライセンスが ALS 上でチェックされます。ただし、Acronis True Image を実 行するコンピュータがネットワークに接続されていない、または ALS の存在しないネットワーク 上に接続されている場合でも、Acronis True Image は(スケジュールしたタスクの開始も含 めて)正しく動作します。 Acronis ライセンス サーバー ユーザーズ ガイド 1 1.2 ライセンス ポリシー Acronis True Image Enterprise Server のライセンスは、Acronis True Image エー ジェント、または Acronis True Image(ローカル版)がインストールされたサーバーの数に 基づきます。Acronis True Image 管理コンソール、Acronis ライセンス サーバー、および Acronis バックアップ サーバーのインストール数はカウントされません。 このことは、(ローカル版を使用して)サーバーをオンラインで制御するか、(Acronis True Image エージェントを使用して)リモートで制御するか、もしくはこれら両方を使用するかに関 係なく、バックアップしようとしている各サーバーに 1 つのライセンスが必要となります。 同じポリシーが Acronis True Image Workstation にも適用されますが、この場合はサー バーと違ってワークステーションの数がカウントされます。 Acronis Snap Deploy のライセンスは、Acronis Snap Deploy 管理コンソールで配置また は管理するコンピュータの数に基づきます。同じコンピュータへの配置の数は、Acronis Snap Deploy 管理コンソール、Acronis OS 配置サーバー*、Acronis PXE サーバー、ま たは Acronis ライセンス サーバーのインストール数と同様に、カウントされません。 たとえば、100 台のコンピュータ上にソフトウェアを配置するには、100 個のライセンスが必要 となります。これらのコンピュータの任意のものに再び配置を行う場合は、配置するコンピュー タを管理するための追加のライセンスは不要です。何らかの理由で、Acronis Snap Deploy を使用して以前配置を行ったことがない新しいコンピュータを管理する必要がある場合は、そ のコンピュータに Acronis Snap Deploy 管理エージェントをインストールするための新しいラ イセンスが必要になります。 Acronis 製品のアップグレードを同じコンピュータにインストールする場合には、新しいライ センスは不要です。ALS が追跡するのは、アップグレードの数ではなく、コンピュータの数で す。 * Acronis OS 配置サーバーをインストールする際は、ALS を指定する必要があります。た だし、追加のライセンスは必要ありません。Acronis OS 配置サーバーは、ライセンスが利 用可能かチェックし、後で配置を開始する際、ALS にアクセスできるように、指定した ALS のパラメータを保存します。 2 第 1 章 はじめに 第2章 サポートされるオペレーティングシステム • Windows Vista SP1 すべてのエディション • Windows XP Professional SP3/XP Professional SP2 • Windows 2000 Professional SP4 • Windows Vista x64 Editions SP1/XP Professional x64 Edition SP2 • Windows Server 2008 (Hyper-V を除く) • Windows Server 2003 R2 SP2/Server 2003 SP2 • Windows 2000 Server/2000 Advanced Server • Windows Server 2003 R2 x64 Edition SP2/Server 2003 x64 Edition SP2 Acronis ライセンス サーバー ユーザーズ ガイド 3 第3章 Acronis ライセンス サーバーのインストール ライセンスを必要とする Acronis 製品のコンポーネントをインストールする前に、ALS をイン ストールして製品のライセンスを登録する必要があります。 3.1 Acronis ライセンス サーバーの通常、カスタム、完全イン ストール ALS のインストールでは、[通常]、[カスタム]、[完全]のいずれかを選択することができま す。[完全]インストールでは、ALS、ALS 管理コンソールと ALS 管理ツールがインストール されます。[通常]インストールでは、ALS と ALS 管理コンソールがインストールされます。 [カスタム]インストールを選択すると、これら3つのコンポーネントを選択してインストールする ことができます。 ALS 管理ツールは ALS を制御するための簡単なコマンド ライン ユーティリティです。これ に対して ALS 管理コンソールでは、使い易い GUI と Acronis 製品のリモート インストール などの役に立つ追加機能を提供します。ALS がインストールされたサーバーとは異なるコン ピュータに ALS 管理コンソールまたは ALS 管理ツールをインストールして、リモートから ALS を制御することもできます。 1 つ目(たとえば Acronis True Image Enterprise Server)の ALS がインストールされて いて、そこに 2 つ目(たとえば Acronis True Image Workstation)の ALS をインストール する場合は、すでに必要な管理ソフトがインストールされているので、おそらく ALS のみを 選択してインストールすることになります。 3.2 Acronis 製品の Acronis ライセンス サーバーのインストー ル Acronis True Image Enterprise Server、Acronis True Image Workstation、および Acronis Snap Deploy などの製品には、インストール ファイルに ALS が含まれています。 ALS は各 Acronis 製品にインストールする必要があります。ALS のインストールは、(それ らの製品を実行するコンピュータが同じローカル エリア ネットワークに接続されている場合 は)同じサーバーに行うことをお勧めします。このようなことから、ALS は全ての Acronis 製 品に対する共通のサーバーとみなすことができます。管理者は、複数の Acronis 製品のラ イセンスを一ヵ所で集中管理することができます。ALS は数でライセンスを識別できるので、 製品の種類を認識するための追加の手順は必要ありません。 4 第 3 章 Acronis ライセンス サーバーのインストール 第4章 Acronis ライセンス サーバーへのライセンスの追 加 Acronis 製品が提供する各プロダクト キーは、ネットワーク管理者によって、Acronis ライセ ンス サーバー 管理コンソールまたは ALS 管理ツールを使用して ALS に追加する必要が あります。試用版の製品の(期間制限付きの)プロダクトキーも ALS によって管理されます。 ALS では、プロダクト キーの入力という時間のかかる作業を避けるために.txt 形式のファイ ルから複数のプロダクト キーをインポートすることができます。このため、プロダクト キーをテ キスト ファイルに保存するようお勧めします。すべてのプロダクト キーを 1 つのファイルに作 成するか、各製品や、製品の購入の度にファイルを作成して、プロダクトキーを ALS に追加 することができます。 一旦 ALS にプロダクト キーをインポートすれば、プロダクト キーを記載したテキスト ファイル を保存する必要はありません。アップグレード、復元、または再インストールに際して、ALS はすべてのインポート済みのプロダクト キーを保持します。念のためプロダクト キーを記載し たテキスト ファイルをリムーバブル メディアやハードにコピーして安全な場所に保管しておく ことをお勧めします。このようにしておくと、ハードウェア障害が発生した場合でも、ライセンス データを使用することが可能になります。 1. メイン プログラム ウィンドウで[ローカル コンピュータ上でライセンスを管理](ALS と ALS 管理コンソールが同じコンピュータ上にある場合)を選択するか、または[リモート コンピュータに接続]を選択しリモート コンピュータに接続してください。 任意のリモート コンピュータに接続できるのではなく、ALS がインストールされているコン ピュータにのみ接続することができます。 Acronis ライセンス サーバー ユーザーズ ガイド 5 2. [使用可能なライセンスを管理]を選択してください。 3. サイドバーの[タスク]グループで[ライセンスの追加]を選択して、[ライセンスの追加 ウィザード]を起動してください。 4. [ライセンスの追加]ウィンドウで、プロダクト キー、またはプロダクト キーを書き込んだテ キスト ファイルのパスを入力してください。フォルダを参照して、テキスト ファイルを検索 することもできます。 5. 最後のウィンドウで、[実行]をクリックしてください。ALS が処理を実行し、新規追加され たライセンスの数をレポート表示します。 ALS 管理ツールを使用したライセンスのインポートの方法については、第 10 章「Acronis ライセンス サーバー管理ツールの使い方」をご参照ください。 6 第 4 章 Acronis ライセンス サーバーへのライセンスの追加 第5章 使用可能なライセンスの認証 どの Acronis 製品のコンポーネントをインストールする際にも、ライセンス サーバーを指定 するよう求められます。サーバーの DNS 名あるいは IP アドレスを指定するか、または ALS にネットワークから自動的に検索させることができます。 ALS 上に未使用のライセンスがある場合は、インストール処理は続行されます。1つのプロ ダクト キーがこのコンポーネントのインストールに割り当てられ、この製品の未使用のライセ ンス数が 1 減らされます。 ALS に未使用のライセンスがない場合は、コンポーネントをインストールすることができませ ん。 Acronis ライセンス サーバー ユーザーズ ガイド 7 第6章 Acronis ライセンス サーバー 管理コンソールか らの Acronis コンポーネントのインストール ALS のメイン ウィンドウからリモート コンピュータ上に直接、Acronis 製品のコンポーネント をインストールすることができます。[Acronis コンポーネントをインストール]タスクを選ぶか、 またはプログラム メニューから[ツール]→[Acronis コンポーネントをインストール]を選択 してください。さらに、[リモート インストール ウィザード]の指示に従ってください。この処理 は、製品の管理コンソールからコンポーネントをインストールする場合とまったく同じです。 8 第 6 章 Acronis ライセンス サーバー 管理コンソールからの Acronis コンポーネントのイン ストール 第7章 ライセンス情報の表示 1. メイン プログラム ウィンドウで[ローカル コンピュータ上でライセンスを管理](ALS およ び ALS 管理コンソールが同一のコンピュータ上にある場合)を選択するか、または[リ モート コンピュータに接続]を選択しリモート コンピュータに接続してください。 任意のリモート コンピュータに接続できるのではなく、ALS がインストールされているコン ピュータにのみ接続することができます。 2. [使用可能なライセンスを管理]を選択してください。 3. [表示]メニューまたはツールバーのボタンを使用して、表示モードを選択してください。 データの表示には、2 つのモードがあります。 [使用可能なライセンス]モードでは、ALS 上で現在使用可能なすべてのライセンスを一覧 表示します。[表示] → [項目の選択]を使用して、次の中から表示するデータを選択してく ださい。製品名、プロダクト キー、登録日、有効期限、および各プロダクト キーに割り当てら れているライセンスの総数、およびプロダクト キーのうちの未使用のものと使用中のものの数。 たとえば、1 ライセンスのプロダクト キーの場合は、総数=1、未使用=1、使用中=0(ライセン スが未使用の場合)、または未使用=0、使用中=1(ライセンスが使用中の場合)となります。 Acronis ライセンス サーバー ユーザーズ ガイド 9 [使用中のライセンス]モードでは、使用中のすべてのライセンスを一覧表示します。[表示] → [項目の選択]を使用して、次の中から表示するデータを選択してください。製品名、ホス ト名(ライセンスを使用しているコンピュータの名前)、MAC アドレス、プロダクト キー、取得 日(ライセンスを使用している製品がインストールされた日付)および更新日(コンポーネント が最後に実行された日付、8.2「更新日」をご参照ください)。 [表示] → [アイコンの整理]を使用して、任意の一覧の並べ替えを行うことができます。 10 第 7 章 ライセンス情報の表示 第8章 ライセンス再使用のプロセス Acronis Snap Deploy のライセンスは再使用できません。その他の製品は、次の規則に従 います。 8.1 コンポーネントのアンインストール ネットワーク上のコンピュータからライセンスの必要な Acronis 製品のコンポーネントがアン インストールされると、プロダクト キーは他のインストールで使用可能になります。 たとえば、Acronis True Image エージェントがワークステーション上にインストールされてい るとします。Acronis True Image エージェントをアンインストールした場合は、1 つの Acronis True Image エージェントが他のシステム上へのインストールに使用可能になりま す。 8.2 更新日 ライセンスの必要なコンポーネントを 30 日以上実行しないでいると、ALS によってそのコン ピュータが使用されなくなっていると判断され、そのライセンスが未使用に戻されます。この ようにして、未使用に戻されたライセンスを使用して他のコンピュータにコンポーネントをイン ストールすることができます。または、コンポーネントの使用を中断していたコンピュータで、 コンポーネントを実行することができます。これにより、ライセンスが再び使用されます。 Acronis エージェントは Windows の起動時に毎回実行されるため、Acronis エージェントを 実行しない方法は、Windows を起動しないことです。 Acronis ライセンス サーバー ユーザーズ ガイド 11 第9章 ライセンスの削除 ALS からライセンスを完全に削除するには、[使用可能なライセンス]の一覧からライセンス を選択し、サイドバーの[ライセンス管理]グループの[ライセンスの削除]をクリックしてくだ さい。 12 第 9 章 ライセンスの削除 第10章 Acronis ライセンス サーバー管理ツールの使い 方 Acronis ライセンス サーバーをインストールすると、インストール フォルダ(例えば C:¥Program Files¥Acronis¥LicenseServer など)に LicenseServerCmdLine.exe が コピーされます。 LicenseServerCmdLine.exe は、次の構文規則に従って使用します。 LicenseServerCmdLine [コマンド] [オプション 1] [オプション 2] LicenseServerCmdLine.exe は、以下のコマンドとコマンド オプションをサポートしていま す。 --list ローカル ネットワークで利用可能なライセンス サーバーの一覧を表示します。 --status [サーバー名、またはサーバーの IP アドレス] 指定したライセンス サーバーの状態を表示します。 --import [サーバー名] [プロダクト キー] 新しいライセンス(新しいプロダクト キー)の情報を追加します。複数のプロダクト キーを(空 白で区切って)指定することができます。 --import-file [サーバー名] [ファイル名] .txt 形式のファイル(テキスト ファイル)からプロダクト キーをインポートします。 --help ヘルプ情報を表示します。 Acronis ライセンス サーバー ユーザーズ ガイド 13 第11章 Acronis ライセンス サーバーのセキュリティ ALS を動作させるには、いくつかのポートをオープンする必要がありますが、これは、よく構 成されたファイアウォールでネットワーク全体が保護されているという条件下では、企業の ネットワーク セキュリティの欠陥にはなりません。他社の類似製品とは異なり、ALS は Web からライセンスをダウンロードしません。ALS は、厳密にローカル ネットワークの内側でのみ 動作します。従って ALS は、ネットワークへの外部からの侵入機会を増やしません。 14 第 11 章 Acronis ライセンス サーバーのセキュリティ 第12章 Acronis ライセンス サーバーのアンインストール ALS をアンインストールするには、[コントロール パネル] → [プログラムの追加と削除] → [Acronis ライセンス サーバー] → [削除]の順に選択して、画面の指示に従ってください。 Acronis ライセンス サーバー ユーザーズ ガイド 15 ©2010 Acronis, Inc
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