旅客課 職場ニュース

旅客課
職場ニュース
第48期
第3号
ノースウエスト航空日本支社労働組合
〒286−0202
千葉県富里市日吉倉223−1東ビル 303 号室
0476−93−2919
2008年7月10日発行
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旅客課オフィスのリノベーション、
いったい何故この時期に、そして誰の為?
現在、原油先物相場で原油価格が 1 バレル 140 ドルを超え、国内でもガソリン価格が高騰し、7月に入り、
光熱費、食料品、その他多くの生活必需品が値上げされました。給与所得が伸びない中の物価上昇に、不況下のイ
ンフレ状態、スタグフレーションの状態を心配する声が上がっています。そんな中、私たちは節約して出費を抑え、
何とか家計をやり繰りしている状況です。会社だってこのような原油高の悪影響の元、一円足りとも無駄な出費は
できない状態なはずです。会社はチャプター11だから、赤字だからと理由を付けては、ここ何年も私たち社員の
定期昇給を無くし、大幅なボーナスカットをして来ました。
それなのに 7 月 2 日から 4 日にかけて旅客課オフィスの大幅なリノベーションが行われました。数ヶ月後
にはデルタ航空との合併が承認され、その後は大きな変化が起きる可能性があるであろうこの時期に、何故莫大な
出費を伴うリノベーションを行う必要があったのか????旅客課全職員が疑問に思っています。百歩譲って職員
が働きやすい職場環境を作るための必要な出費だと捉えたとしても、リノベーション後のオフィスは以前より働き
にくい劣悪な職場環境となってしまいました。
このリノベーションの為に、プロのデザイナーに高額な報酬を支払ったそうです。現場で実際に働く職員
に意見を求めたのは、プロのデザイナーが新しい間取り、収納棚の配置、新しく購入するデスク、チェアー等、ほ
とんどが決まってからでした。その為、職員の意見はほとんど取り入れられず、与えられた枠の中での変更しか許
されませんでした。
一般職員が考える、旅客課オフィスの問題点。
それでは旅客課オフィスが一体どのようになってしまったかを説明したいと思います。
皆さんは家を建てようとする時どのようなことを考えますか?家族が快適に暮らせるように家事動線、家具の設置
位置、コンセント類の位置、採光など、実際の生活をイメージして、モデルハウスを見学し、また実際に家を建て
た人の意見を参考にしながら、一生に一度の大きな買い物に失敗しないように慎重になるはずです。
まず一つ目の大きな問題ですが、旅客課オフィスには家の顔とも言える玄関、レセプションデスクがあり
ません。お客様(業者の方など)がオフィスに足を踏み入れて、まず正面に見えるのはブラインドで中が全く見え
ないマネージャーの部屋を仕切るパテーションです。そして入口すぐ左側に目をやると、以前より大幅に縮小され
た上に低いパテーションで仕切られている、現場が丸見えになってしまっている手荷物係(Lost and Found 以下
LL)です。LL にはお客様の個人情報など多くの書類があり、リプレイス用のスーツケース、破損して一時預かりし
ている鞄や忘れ物など多くの収納場所を必要とする係りです。ところが収納スペースも大幅に縮小されてしまった
ため、床が鞄やベビーカー等で散乱している状況です。皆さんが誰かの家を訪問した時に玄関がいろんな物で散ら
かっていたらどう思いますか?きっとこの家にはだらしない人たちが住んでいるのだろうと思うでしょう。まさに
今の旅客課オフィスはそんな状況です。そして外部の方がまず目にするのがLL職員であるため、LL職員が最初
の応対をせざるを得ず、その間、電話にでることが出来ない等、大きな支障が出ています。これは怒って電話をし
てくるお客様をさらに怒らせる原因にもなります。先ほども説明しましたが、入口正面の大幅に拡張されたマネー
ジャー(MCS)の部屋の横には、これまた大幅に拡張されたスーパーバイザー(CSS)の部屋(部屋というより一
角のスペース)があります。そしてオフィスの奥にとても使いづらいハイデスクが並べられた、一般職員(CSA,A
CSA)の職場スペースがあります。
二つ目の大きな問題が、このCSSとCSA,ACSAの職場スペースを仕切っている天井近くまである
大きな収納棚です。以前は視界を大きく遮るようなパテーション、収納棚は無く、CSSの部屋から一番奥にあっ
たLLの部屋まで一望でき、誰がオフィスにいて、何をしているか簡単に把握することができました。一般職員か
らもCSSの部屋に誰がいるのかすぐにわかりました。ところがこの大きな収納棚がオフィスのど真ん中にある為、
マネージメントと一般職員は完全に仕切られていて、お互いのスペースからはそこに誰が居て、何をしているか覗
き込まなければわからなくなってしまいました。それでなくても一般職員とマネージメントとの風通しの悪い関係
をもっと悪くしたいとでも思っているのでしょうか・・・???そしてこの大きな収納棚、もし大地震が来たとき
に倒れないのか?倒れたとしたら、私たちの命を奪ってしまう可能性があることを考えないのでしょうか?安全面
でも大きな問題です。皆さんの家に広いリビングがあるとして仮定して、その真ん中に収納棚を置いて部屋を狭く
見せ、家族間のコミュニケーションを遮り、家族の命を危険にさらすようなことをしますか?カウンターキッチン
で家事【仕事】をしながらリビングのどこにいても家族【職員】の様子が見え、コミュニケーションが取れる家の
方がよくありませんか?
三つ目の大きな問題が、約半分に減らされた一般職員のワークスペースです。狭くなったうえ、そのワー
クスペースのさらに半分近くが収納を兼ねたハイデスクで四角く囲まれたスペースです。ここには PC もなければ
イスもありません。現在では、ブリーフィング時間以外は収納場所にしかなっていなく、全く無駄な空間になって
います。デッドスペースです。将来的にどう活用していくのでしょうか?旅客課の仕事で PC を使わずにできる仕
事はほとんどありません。そんなことも理解できないのでしょうか?残されたワークスペースも現在はイスがなく、
(これからカタログ価格 1 脚 4 万 2 千円もするハイチェアーを購入予定らしいが…)現在一般職員は立ちっぱなし
で仕事を強いられています。20 名ほどのマネージメントは以前より広く、オフィスの半分近くを占めるスペースに
座って悠々と仕事をしています。
しかし正社員約 40 名、
契約社員約 150 名は職場にオフィスにいても立ちっぱなし、
現場でも立ちっぱなし(現場はお客様の前なので仕方が無いが)
、そして現場での後処理の為にオフィスに戻ってき
ても、ゆっくりと後処理が出来るとは到底いえない、すわり心地の悪いハイチェアーで仕事をし、もしくは立ちっ
ぱなしで仕事をしている状態です。マネージメントの皆様、一般職員が立ちっぱなしで仕事をしている姿を見て心
が痛みませんか?自分達だけ座って仕事ができれば、一般職員は腰を痛めても、疲労が蓄積してシックになっても
構わないというのですか?
子供たち【職員】が楽しく遊んでいる【仕事をしている】姿を見たくはありませんか?
子供たち【職員】の悲痛な叫び声が聞こえませんか?自分たちが良ければそれでいいのですか?
家庭崩壊【職場崩壊】していて幸せそうに見えない家庭【会社の】に遊びに行きたい【飛行機に乗ってみたい】
と思いますか?
このリノベーションを発案して実行された方、こんなに問題が多く、安全衛生面でも問題があるオフィスにして、
どのようにお感じですか?失敗を認めて早急に安全で働きやすい職場に改善してください。そしてこの大変な時期
に莫大な費用を浪費してしまった責任を取ってください。
お願いです。一般職員からカットしたお金をこれ以上無駄に使うのは止めてください。