第22号(H27.10.28)

三豊市立和光中学校
平成27年度学校だより №22
平成27年10月28日
ひかり
いのちのせんせい
三豊総合病院 助産師 池崎加奈子さんの講話
10月21日(水)の5校時に池崎さんの話を聞きました。
優しい口調でしたがその内容にぐいぐい引き込まれ、多くの人
が自分のことに引き寄せて命の大切さについてしっかりと考え
る時間になりました。話の一部と生徒の感想を紹介します。
○「産んでくれと頼んでない」などと言う人がいるがとんでも
ない。命は自分で生まれてこようとしないと生まれない。お
腹の中の赤ちゃんの脳からお母さんの脳に陣痛を起こすホル
モンをおくる。自分から産まれたい、産まれようとする意思
がある。すごい狭いところを通って、自分で呼吸をして、肺
を広げて産まれてきた。
○陣痛というのはめちゃくちゃ痛い、人によって吐いたり、泣
いたり、夜も寝れない。3日3晩なる人もいる。産まれた後
「ああ楽になった」と言うお母さんはいない。「元気ですか」
とまず赤ちゃんのことを気遣ってたずねる。
○将来、お父さんやお母さんにいつかなる。しかし、好きな人
ができたから赤ちゃんを産もう、ではいけない。心の準備、
身体の準備、社会的準備ができて初めて産まれてきた命を守
ることができる。妊婦検診は1回で8000円かかる。中絶
にもお金がかかる。しかも、開かないようになっている子宮
を無理やり開けてかきだす。される身体にはよくない。準備
ができるまで、セックスするのはよくない。
○みなさんの命は自分だけのもではない。
自分の番 いのちのバトン
父と母で二人
父と母の両親で四人
そのまた両親で八人
こうして数えていくと
十代前で千二十四人
二十代前では-?
なんと百万人を越すんです
過去無量の
いのちのバトンを受けついで
いまここに
自分の番を生きている
それが
あなたのいのちです
それがわたしのいのちです
和光が丘の生徒たち:いのちの先生編
○僕は、今まで助産師という仕事を知らなく、今日話を聞いて何のことだろうと思ったけど、助
産師は子どもを産むときに関わるとてもたいへんな仕事だと思いました。保健の授業などで、
赤ちゃんのことなど勉強したけど、赤ちゃんのおなかの中にいる時の大きさなど、実際に人形
を見てよく分かりました。赤ちゃんを産むお母さんもふだんの家事だけでも大変なのに、赤ち
ゃんがおなかの中にいるとさらに大変だったのだなと思いました。自分の親が産んでくれた命
なので、大切にしていきたいです。(1年男子)
○今日、池崎さんの話を聞いて、あらためていのちの大切さを知りました。小学校の時も1度だ
けいのちの大切さのお話を聞いたことがあったけどそれとはまたちがった、いのちの大切さの
お話を聞くことができました。自分の名前の意味は、そこまでくわしく聞いたことがなかった
ので、今回のお話でもう一度聞いてみようかなあと思いました。今回のお話でお母さんがどれ
だけ苦労をしてもなに1つよわねをはかずに生まれてきても「つかれた」「えらかった」とか
いう言葉をはかずに「うまれてくれてありがとう」といえるお母さんは強いなと思いました。
私も将来そんな強いお母さんになれるといいなあと思いました。(1年女子)
○助産師の池崎さんの話を聞いて、自分たちの命は、本当に大切なことが改めて分かりました。
最初は、0.1㎜の体が40㎏や50㎏まで成長して、ときには、生まれてこれない子もいる
というのはふしぎなことだと感じました。お母さんは、何時間もの陣痛にたえて、子どもをう
んで、まず赤ちゃんの心配することをきいてすごいなと思いました。出産の瞬間の映像を見て、
本当に痛そうだったけど、うまれたときの声は、本当にうれしそうで幸せそうでした。こんな
に頑張って、うまれてきた命なので、大切にしないといけないと思いました。(2年男子)
○私は、いのちのせんせいの講話を聞いて、もっと自分を生かさないといけないと思いました。
親はとても私のことを気にかけ、優しく接してくれます。ですが私は、産んでもらったこの私
に何ひとつとして優しくできていないと思いました。無理したりふざけたりしてケガをしたり、
ちょっとの不注意でカゼをひいたりしています。でも、これはお父さんや祖母から引き継いだ
大切な命であり、最高の親からのプレゼントだと思いました。もう一生会いたくないと思って
いたお母さんに会って、ただ一言「ありがとう」と言いたいです。(2年女子)
○僕は講話の話を聞いて「命」というものはとても大切でそれでもって、神秘的なものだと改め
て理解しました。命というものには必ず責任というものがついてくるということを覚悟して行
動しなければいけないと思いました。それに、お母さんが僕のことはおなかをいためて産んだ
といっていたので、とても感謝しなければいけないと思いました。なのでいつの日か恩返しと
いうか、親孝行をしたいです。近頃は子どものぎゃくたいや育児放きなどをニュースで見るの
で、とても許せない気持ちになります。こういうことが、責任を負わないことだと思うので、
ならないように気をつけたいです。(3年男子)
○今回、池崎さんの話を聴いて、命の尊さや、家族の温かさを改めて強く感じました。私は幼い
頃に母と別れ、父と祖母に育ててもらいました。これまで、自分のことを産んでくれた母の愛
情に触れられない悲しさと寂しさで何度も、何度も涙を流しました。今日の池崎さんのお話か
ら、母は本当に大変な思いをして、私を産んでくれたことを知りました。また、池崎さんの紹
介して下さった詩をきいて、母が幼い私によく「Aは大事な大事な私の宝。大好きやで。」と
言ってくれていたことを、ふと思い出しました。そして「自分が大変な思いをして産んだ子を
手放すなんてどうしたらできるだろう。愛しい愛しい我が子から離れるのは、どんなに苦しい
ことだろう。」と母の気持ちを考えると、目の奥が熱くなって涙を止めることができませんで
した。そして父も、私のことを大切に育ててくれたことも感じました。父と母の自慢の娘にな
れるよう、
「A」の名前に誇りを持ってこれからを生きていきたいです。そして、将来は毎晩、
ごはんを家族そろって食べるような家庭を築いていきたいです。今日は本当にありがとうござ
いました。(3年女子)