前芝中学校通信豊橋市立前芝中学校第 64 号～校長室の窓から～～ H28. ３. 24 仲間や先生たちとの絆の深さが、感動の卒業式に～３月４日。主役を務めた感動的な卒業証書授与式を終え、４４名の３年生が前芝中学校を巣立ちました。牧平遥香さんの先輩への感謝あふれる送辞と在校生からの送別の合唱を受け、北河知那美さんの自分の言葉で語った答辞、そして 3 年生の代表生徒が先生方・後輩・仲間・家族への感謝の思いをリレーで綴った旅立ちの言葉がありました。そこでは３年生の確かな成長と、仲間や先生たちとの深い絆が感じられました。そして“あなたへ”の合唱。当日は別れがたい思いが募り、涙で歌えない生徒も多くいましたが、私には前日の予行練習で披露した素晴らしい合唱が聴こえてくるようでした。全校生徒で歌う最後の“ふるさと”と愛する“校歌”のあと、別れを惜しみながらも、笑顔いっぱいで巣立っていきました。卒業生には、前芝小中学校でがんばったことを自信に、これからの人生、すぐに成果が出なくても、あきらめずに根を伸ばしてぐっと踏ん張り、来たるべき春にそなえてほしいと、はなむけの言葉を贈りました。卒業証書を手渡す時、しっかりと私の目を見てくれた 3 年生一人一人が、将来に向かって夢と希望をもって進んでほしいと心から願いました。ご来賓の皆様、３年生の保護者の皆様、温かなまなざしや拍手、ご参列ありがとうございました。＝先輩からバトンを受け継ぐ＝１、２年生は、巣立ちゆく３年生の姿を見、あらためて３年生の素晴らしさを実感したことでしょう。そして、「３年生をお手本に良いところを引き継ぎたい」「自分たちが感動の卒業式を迎えられるように、仲間を大切にし、絆の深い学年にしたい」と、心に誓ったことが強く感じられます。それは、次年度に向けての生徒会役員選挙の演説や、３月１４日朝会の学年代表スピーチの言葉に強くあふれていました。特に２年生は「尊敬する３年生の姿を引き継ぐ」という最高学年になる自覚に満ちあふれた内容の発表をしました。先輩からバトンをもらい、来年度は自分たちが主役となって、“自分たちの手で新しい学校づくりをしていこう”という意気込みが感じられました。また、１、２年生は、卒業式の会場づくりや片づけ、部室棟の引っ越しをしましたが、その素晴らしい働きぶり、卒業式の合唱や式に参加する良い姿勢に、この子たちならきっと４月に開校の前芝学校の第一期生として前芝中を発展させるバトンをしっかりと引き継ぐ意志をもったと確信し、頼もしく思いました。（第６４号裏面）【３月７日(月 )朝会生徒会役員のスピーチより】＝一部抜粋＝先週は卒業式がありました。みなさんは、今までたくさんお世話になった３年生に最高の恩返しができましたか。１，２年生の歌もすばらしかったですが、やはり３年生はその上をいっていました。来週は最後の朝会です。今まで注意されてきたことを守れるようにしましょう。また、１、２年生は４月からそれぞれ高学年、最高学年となります。今までの３年生の姿をお手本にして、がんばりましょう。次の朝会は、いい機会だと思います。４月、良いスタートを切るために、今のうちから準備をしましょう。生徒会役員春田祐也 ※祐也君はこのスピーチを欠席の生徒会役員の代理として、その場で考えて発表しました。【３月１４日(月)朝会第１学年代表のスピーチ「卒業式の感想」より】私は歌練習など練習が始まった時は、正直あまり一生懸命にできていなかったと思います。でも、一生懸命な先輩たちの姿を見て、先輩にとっては３年間の中でいちばん最後のいちばん大切な行事だから、「先輩のためにがんばらないと」と思って、しっかり練習できるようになりました。そこからどんどんがんばって、本番では全力で歌いきることができました。特に、先輩に贈る歌の「時をこえて」と先輩と歌う最後の校歌は、先輩への感謝と応援をしっかり歌に込めることができたと思います。前日準備では、教室の飾りつけを担当したけれど、みんなと協力して、とてもいい飾りつけができました。本番は３年生の先輩たちは泣いていて、歌やことばなど声が小さくなってしまったりしていたけれど、今までの中でいちばん気持ちがこもっていて、いちばん感動しました。私たちも来年は、今の２年生の先輩に最高の学校生活だったと卒業していってもらえるように、２年後は私たちがそう思って卒業できるように、あと２年を大切にしようと思いました。そのためには、自分で考えて行動にメリハリをつけることが大切だと思いました。また、２年生になれば先輩になるので、しっかり３年生の先輩を支えながら、後輩を引っ張っていけるようにしたいです。１年２組山内優実 ※１年生と２年生の８名が、学年の代表として真剣な姿でスピーチをしました。【部活動の成績】卓球部：全三河卓球大会ベスト８（出場 68 チーム）（1 年生大会）ハンドボール部：市内 1 年生大会優勝バスケットボール部：市内 1 年生大会 1 回戦快勝、2 回戦惜敗前芝中保護者・地域のみなさまには、今年度 1 年間ご協力・ご支援をありがとうございました。平成 2８年度は、いよいよ小中一貫の“前芝学校” が開校します。小中学校の教職員の組織や、小学１年生～６年生・中学１年生～３年生という学年、また、豊橋市立前芝小学校・豊橋市立前芝中学校という名称は存続していきます。前芝小中学校をまとめた愛称としての“前芝学校” では、地域・保護者・小中学校で共通して、前芝っ子が巣立ちの中学３年生である１５歳の春のあるべき姿となることを、めざしていきます。さまざまな教育活動で、「ふるさと前芝を愛する子」「人と人とのかかわる力をつける子」となるよう育てていきたいと思います。（開校行事など、詳しくは４月上旬に「前芝すこやか新聞：特別号」を地域に配付してご案内いたします）次年度も職員が一丸となって、すべては前芝の子どもたちのよりよい成長のために、誠心誠意尽くしてまいります。今後もご支援、ご協力をお願いいたします。前芝中学校長谷中緑