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Ⅰ.災害時における災害関連情報の
入手について
水害や地震などの自然災害発生時には、テレビ・ラジオ・インターネット等
で正確な情報の収集に努め、適切な行動がとれるよう心がけましょう。
伊丹市からの避難情報等の災害関連情報は、次の方法により市民の皆様に情
報提供を行います。
◎
マスコミを通じた広報活動
テレビ・ラジオ・ケーブルテレビなどの報道機関を通して、情報提供いたします。
①
コミュニティFM放送 エフエムいたみ
FM周波数
79.4MH z
※
②
市では、自治会や災害時要援護者避難支援制度
登録者に対し、
「緊急告知FMラジオ」を貸与し
ています。
ケーブルテレビ Baycom
アナログ放送
9ch
デジタル放送
11ch
◎ 広報車による広報活動
災害状況によっては、市の広報車で地域を巡回し、市民の皆様に災害関連情報を発
信いたします。
◎
インターネットを利用した広報活動
① 災害関連情報等を市のホームページ(伊丹市緊急災害情報)に掲載します。
http://www.city.itami.lg.jp/home/KIKIKANRI/_13091.html
《市ホームページ中『伊丹の天気』で降雨量等を掲載しています》
http://dim2web09.wni.co.jp/itamicity/
② 伊丹市緊急災害情報のメール配信
事前に登録が必要となりますので、希望される場合は、パソコン、あるいは
携帯電話よりご登録してください。
パソコンからは
http://www.ikkr.jp/itami/
携帯端末からは
[email protected] に空メールを送信し、返信された
メールの本文中の URL よりアクセスし、登録してください。
※QR コード対応機種の場合、下の QR コードを読み取れば
アドレスの入力は不要です。
● 兵庫県
フェニックス防災システム(携帯用)
http://hyogo.bosaiinfo.jp/mobile/
1
Ⅱ.風
水
害
Ⅱ.1.風水害の知識
☆ 集 中 豪 雨
集中豪雨とは、数時間強い雨が狭い範囲に集中して降る大雨のことです。
非常に激しい雨が何時間も同じ場所に降り続くと河川の氾濫や浸水被害が予
測されますので、十分注意し万全の対策をとるようにしましょう。
集中豪雨の発生しやすい天気図のパターン
1.日本付近に前線が停滞している時
(とくに梅雨期の終わり頃)
2.台風が日本へ近づいているときや上陸したとき
3.大気の不安定な状態が続き、次々と雷雲が発生するとき
(気象庁:リーフレット「集中豪雨への備え」より)
「集中豪雨」の予測について
積乱雲の発達は数分から数十分単位で起こるため、低気圧や前線に伴う雨と違い集
中豪雨の場所を特定することが比較的困難である。
☆ 雨の降り具合で危険度をチェックしましょう
そろそろ注意を
テレビやラジオなどで雨の様子をチェック
1時間に10mm∼20mm
ザーザーと降る雨。
1時間に20mm∼30mm
どしゃ降りの雨。
2
雨の音で話し声がよく聞きとれない。
傘をさしても濡れる。
身を守る準備を
河川の氾濫の可能性があります
1時間に30mm∼50mm
バケツをひっくり返したような雨。
道路が川のようになる。
1時間に50mm∼80mm
滝のように降る雨。
傘は全く役に立たない。
災害発生の危機がある
厳重な警戒が必要
1時間に80mm以上
圧迫感があり、恐怖を感じるような雨。
大規模な災害発生の危機がある。
☆ 風の強さにより想定される被害
平均風速
(m/秒)
予報用語
10 以上∼
15 未満
やや強い風
15 以上∼
20 未満
強い風
20 以上∼
25 未満
非常に強い風
25 以上∼
30 未満
30 以上∼
猛烈な風
想定される被害
〇風に向かって歩きにくくなる。
〇傘がさせない。
〇取り付けの不完全な看板やトタン板が飛び始める。
〇風に向かって歩けない。転倒する人も出る。
〇ビニールハウスが壊れ始める。
〇しっかりと身体を確保しないと転倒する。
〇鋼製シャッターが壊れ始める。
〇風で飛ばされた物で窓ガラスが割れる。
〇立っていられない。屋外での行動は危険。
〇ブロック塀が壊れ、取り付けの不完全な屋外外装材
がはがれ、飛び始める。
〇立っていられない。
〇屋根が飛ばされたり、木造住宅の全壊が始まる。
☆ 気 象 情 報
大雨や強風などの気象現象によって、災害が起きるおそれのある時に「注
意報」が、重大な災害が起こるおそれがある時に「警報」が気象庁より発表
されます。
注意報・警報が発表される基準は各地域によって異なっています。
日頃から天気予報などに関心をもち、天気を確認する習慣をつけてくださ
い。
なお、伊丹市における天気情報は伊丹市のホームページより入手できます。
是非ご活用ください。(http://www.city.itami.lg.jp/)
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☆注意報及び警報
注
意
報
注意報とは、災害が起こるおそれのある旨を注意して行う予報であり、気象業務法
に基づき神戸海洋気象台より発表されるものをいいます。
種
類
強風注意報
(平均風速)
警
内
容
強風による被害が予想される場合
大雨注意報
かなりの降雨があって被害が予想される場合
洪水注意報
洪水によって災害が起こるおそれのある場合
大雪注意報
大雪による被害が予想される場合
(24時間降雪の深さ)
濃霧注意報
濃霧のため、交通機関等に著しい支障を及ぼすおそれの
ある場合
乾燥注意報
空気が乾燥し、火災の危険が大きいと予想される場合
報
警報とは、重大な災害が起こるおそれのある旨を警告して行う予報であり、気象業
務法に基づき神戸海洋気象台より発表されるものをいいます。
種
類
内
容
暴風警報
(平均風速)
暴風により重大な災害が起こるおそれがあるとき
大雨警報
大雨により重大な災害が起こるおそれがあるとき
洪水警報
洪水により重大な災害が起こるおそれがあるとき
大雪警報
大雪により重大な災害が起こるおそれがあるとき
(24時間降雪の深さ)
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☆ 台
風
日本列島には毎年多くの台風が接近または上陸し、各地で
度々大きな被害が発生しております。
台風情報には十分注意して大雨や風による被害がでないように備えましょう。
台風とは
熱帯の海上で発生する低気圧を「熱帯低気圧」と呼び、
このうち北太平洋で発達して中心付近の最大風速がおよそ
17m/秒(風力8)以上のものを「台風」と呼びます。
台風の大きさと強さ
気象庁は台風のおおよその勢力を示す目安として、次のように分類されています。
風速(10分間平均)をもとに台風の大きさと強さを区分されております。
《台風の大きさの階級分け》
平均風速15m/s以上の強風域の半径
500km以上800km未満
階
級
大型(大きい)
800km以上
超大型(非常に大きい)
《台風の強さの階級分け》
最 大
風
速
33m/s以上
44m/s未満
44m/s以上
54m/s未満
階
強
級
い
非常に強い
54m/s以上
猛烈な
(気象庁ホームページより)
風の特性
台風は巨大な空気の渦巻きになっており、地上付近では上から見て反時計回りに強い
風が吹き込んでいます。そのため、進行方向に向かって右の半円では、台風自身の風と
台風を移動させる周りの風が同じ方向に吹くため風が強くなります。逆に左の半円では
台風自身の風が逆になるので、右の半円に比べると風速が幾分小さくなります。
雨の特性
台風は積乱雲が集まったもので、雨を広い範囲に長時間にわたって降らせます。
台風は垂直に発達した積乱雲が目の周りを壁のように取り巻いており、そこでは猛烈
な暴風雨となっています。この目の壁のすぐ外は濃密な積乱雲が占めており、激しい雨
が連続的に降っています。さらに外側の200∼600km付近には帯状の降雨帯があ
り、激しいにわか雨が降ったり、ときには竜巻が発生することもあります。これらの降
雨帯は台風の周りに渦を巻くように存在しています。
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Ⅱ.2.伊丹市の避難基準
☆ 避難情報
伊丹市では、避難情報発令基準に基づき ①「避難準備情報」②「避難勧
告」③「避難指示」の3段階で避難に関する情報を発令します。
避難に関する情報が発令された地域の皆様は次のとおり行動するようにし
てください。
避難準備情報発令(災害が発生する可能性が高くなった状況時)
①
②
避難行動ができる方は、避難をするための準備を開始してください。
災害時要援護者の避難を支援される方(支援協力員)は、支援行動を開始し
てください。
② 災害時要援護者などの避難行動に時間がかかる方は、避難所への避難行動を
開始してください。
○ 正確な情報の入手
○ 持ち出し品の準備
○ 避難場所の確認など
(災害内容によって避難場所が異なる場合があります。
)
避難勧告発令(災害が発生する可能性が明らかになった状況時)
①
通常の避難行動ができる方も、避難所への避難行動を開始してください。
○ ご近所に声かけ
○ 電気のブレーカーを落とすなど
避難指示発令
(災害の発生する危険性が非常に高いと判断された状況時)
① 避難勧告発令後、まだ避難されていないときは、直ちに避難行動を開始して
ください。
豪雨の場合で避難所へ避難する余裕のないときは、生命を守るため安全な建
物の2階以上に避難するなどの行動をとってください。
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☆
河
川
避難情報発令基準
名
観測地点
避難準備情報
避難勧告
避難指示
猪名川
武庫川
天王寺川
天神川
軍行橋水位観測所
甲武橋水位観測所
西野水位観測所
天神川・鴻池東小橋
①水位が 4.4m に ①水位が 3.8m に ①水位が避難判断水
達した時。
達した時。
位(2.55m)に達した
時。
①猪名川洪水予報 ①水位が避難判断 ①水位が避難判断水
において洪水警報 水位(3.8m)に達 位(2.55m)に達し、
が発表された時。 し 、 か つ 、 時 間 かつ、時間 30mm 以上
②水位が 4.4m に 30mm 以 上 の 降 雨 の降雨が1時間以上
達し、かつ、時間 が1時間以上予測 予測される時。
②水位が避難判断水
30mm 以 上 の 降 雨 される時。
が1時間以上予測 ②水位が避難判断 位(2.55m)に達し、
水位(3.8m)に達 かつ、3時間で 70mm
される時。
③水位が 4.4m に し、かつ、3時間 以上の降雨が予測さ
達し、かつ、3時 で 70mm 以上の降 れる時。
間で 70mm 以上の 雨 が 予 測 さ れ る ③河川管理施設の異
常(破提につながる
降雨が予測される 時。
③河川管理施設の 恐れのある漏水等)
時。
④河川管理施設の 異常(破提につな を確認した時。
異常(破提につな がる恐れのある漏
がる恐れのある漏 水等)を確認した
水等)を確認した 時。
時。
①水位が計画高水 ①水位がはん濫危 ①水位が 3.00m を超
位(5.57m)を超え 険水位(4.5m)を えた時。
②堤防の決壊を確認
超えた時。
た時。
②堤防の決壊を確 ②堤防の決壊を確 した時。
③河川管理施設の大
認した時。
認した時。
③河川管理施設の ③河川管理施設の 規模な異常(堤防本
大規模な異常(堤 大規模な異常(堤 体の亀裂、大規模な
防本体の亀裂、大 防本体の亀裂、大 漏水)を確認した時。
規模な漏水)を確 規模な漏水)を確
認した時。
認した時。
7
①水位が 1.90m に達
した時。
①水位が 1.90m に達
し、かつ、時間 30mm
以上の降雨が1時間
以上予測される時。
②水位が 1.90m に達
し、かつ、3時間で
70mm 以上の降雨が
予測される時。
③河川管理施設の異
常(破提につながる
恐れのある漏水等)
を確認した時。
①水位が 2.20m を超
えた時。
②堤防の決壊を確認
した時。
③河川管理施設の大
規模な異常(堤防本
体の亀裂、大規模な
漏水)を確認した時。
☆ 伊丹市を流れる河川と水位観測局
天王寺川
軍行橋水位観測所
②
猪名川
天神川
✖
✖
鴻池東小橋
武庫川
西野水位観測所
③
✖
①
④
✖
甲武橋水位観測所
雨量観測局一覧表
観測局名
所在地
①
伊丹市消防局
伊丹市昆陽1−1
②
天神川小学校
伊丹市荒牧南3−17−12
③
西野雨水ポンプ場
伊丹市西野1−305−2
④
有岡小学校
伊丹市伊丹7−1−1
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Ⅲ.地
震
日本は世界でも有数の地震多発国で、全国各地で地震により多くの被害を受
けてきました。記憶の新しいところでは、平成 7 年(1995 年)の兵庫県南部
地震や平成 16 年(2004 年)の新潟県中越地震、平成 17 年(2005 年)福岡県
西方沖地震、平成 19 年(2007 年)新潟県中越沖地震や平成 20 年(2008 年)
岩手・宮城県内陸地震が発生しております。
また、地震調査研究推進本部は、今後、南海・東南海地震をはじめ、国内で
発生すると思われる地震を数多く予測されております。また、平成 19 年(2007
年)新潟県中越沖地震や平成 20 年(2008 年)岩手・宮城県内陸地震はその予
測に含まれていない断層を震源とした地震であったことからも、今後、いつ、
どこで地震が発生しても不思議ではありません。
Ⅲ.1.地震の知識
☆ 地震のしくみ
地震対策を万全にするためにも、正しい地震の知識と予想される被害につ
いて知っておきましょう。
地震は大きく2つにわけることができます。
海溝型の地震
日本列島が乗っている大陸側のプレ
ートに、海洋側のプレートが毎年数cm
もぐり込んでいます。そのときに大陸側
のプレートが引きずり込まれ、プレート
同士の境目にひずみが蓄積されます。そ
れが限界に達したときに、もとに戻ろう
と急激に動き地震が発生します。
活断層による地震
日本列島の乗っている大陸側のプレ
ートが、絶えず他のプレートによって押
されているために、その圧力にプレート
が耐えきれなくなり、蓄積されたひずみ
のエネルギーがプレートの内部で破壊
を引き起こし、断層ができ地震が発生し
ます。
阪神・淡路大震災等の直下型の内陸地
震のほとんどがこのタイプです。
(図は気象庁ホームページより)
☆ マグニチュードと震度
「マグニチュード」は、地震のエネルギーの大きさ(規模)を表しており
ます。
「震度」は、各地域での地震の揺れの大きさを表しています。
一般的に、マグニチュードが大きくても震源が遠い場合や深い場合は震度
が小さくなります。また、逆に震源が近い場合や浅い場合は震度が大きく
なります。
☆ 余
震
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比較的大きな地震が発生すると、発生場所の近辺で最初に発生した地震よ
り小さな地震が発生します。最初の大きな地震を本震、その後に発生する小
さな地震が余震です。本震のマグニチュードが大きいと余震が収まるまでは、
平均的に長くなります。
☆ 震度と揺れ等の状況(概要)
震度0
人は揺れを感じない。
震度1
屋内で静かしている人のなかには、揺れをわずかに感じる人
がいる。
震度2
屋内で静かにしている人の大半が、揺れを感じる。
震度3
屋内にいる人のほとんどが、揺れを感じる。
震度4
震度5弱
震度5強
震度6弱
震度6強
震度7
・ほとんどの人が驚く。
・電灯などのつり下げ物は大きく揺れる。
・座りの悪い置物が、倒れることがある。
・大半の人が、恐怖を覚え、物につかまりたいと感じる。
・棚にある食器類や本が落ちることがある。
・固定していない家具が移動することがあり、不安定なものは
倒れることがある。
・物につかまらないと歩くことが難しい。
・棚にある食器類や本で落ちるものが多くなる。
・固定していない家具が倒れることがある。
・補強されていないブロック塀が崩れることがある。
・立っていることが困難になる。
・固定していない家具の大半が移動し、倒れるものもある。
ドアが開かなくなることがある。
・壁のタイルや窓ガラスが破損、落下することがある。
・耐震性の低い木造建物は、瓦が落下したり、建物が傾いたり
することがある。倒れるものもある。
・はわないと動くことができない。飛ばされることもある。
・固定していない家具のほとんどが移動し、倒れるものが多く
なる。
・耐震性の低い木造建物は、傾くものや、倒れるものが多くな
る。
・大きな地割れが生じたり、大規模な地すべりや山体の崩壊が
発生することがある。
・耐震性の低い木造建物は、傾くものや、倒れるものがさらに
多くなる。
・耐震性の高い木造建物でも、まれに傾くことがある。
・耐震性の低い鉄筋コンクリート造の建物では、倒れるものが
多くなる。
(気象庁:「震度と揺れ等の状況(概要)より」)
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Ⅲ.2.地震から生命を守る
大きな地震が発生したときは、慌てず冷静に対応することが必要です。
落ち着いて行動するために、地震発生時の行動パターンを覚えておきましょう。
☆ 地 震 発 生 時 の 行 動
地震発生直後
1∼2分まで
●慌てず落ち着いて、まず自分の身を守る
机の下などへもぐる。
●すばやく火の始末(コンロの火を消す。ガスの元栓を閉める。
)
●ドアや窓を開けて、脱出口を確保する
●家族の安全を確認
●窓等のガラスの破片から足を守るため靴やスリッパを履く
●火元を確認
●非常持出品(荷物は最小限)を用意する
●隣近所の安全を確認
一人暮らしの高齢者世帯などの災害時要援護者に積極的に声をかけ安否
確認を行う。
火が出ていたら、協力して消火活動を行う。
●余震に注意
5
分
●ラジオなどで正しい情報を確認
●家屋が倒壊などの恐れがあれば速やかに避難する
(避難は徒歩で)
●自宅を離れるときは、行き先を書いたメモを置いておく
●電話は、極力使わない
●通電火災を防ぐため電気のブレーカーを切る
●引き続き余震に注意
10分∼数時間
●消火・救助・救出活動(自主防災活動)
隣近所で協力して消火・救助救出活動を!
手におえない場合は防災機関にまかせる。
●引き続き余震に注意
∼3日ぐらい
●災害情報、被害情報の収集に努める。特に市の広報に注意。
●傾いた家などには入らない
●引き続き余震に注意
避難所では
●集団生活のルールを守る
●助け合い・支え合いの心で
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☆ 屋 内 に い た ら
自
宅
●可能ならすぐに火を消す。
●テーブルの下などに入り、身を守る。
余裕がなければ、手近の座布団などで頭を保護する。
●ドアを開けて脱出口を確保する。
エレベーターの中
●地震時管制装置がついているエレベーターは、自動的に最寄りの階に停止しますが、
装置がついていないエレベーターでは全ての階のボタンを押し、停止した階で降り
る。なお、降りる場合には周囲の状況を確認して降りる。
●閉じ込められたら非常ボタンやインターホンで連絡をとり
救出を待つ。無理に脱出するのは危険。
スーパー等の集客施設
●ショーケースの転倒や商品の落下、ガラスの破損に注意し
手荷物で頭を守る。
●慌てて出口に殺到するとパニックになることがあるので
店員の指示に従って行動する。
☆ 屋 外 に い た ら
路
上
●カバンなどの手荷物で頭を保護し、公園や空地などへ逃げる。
●繁華街では、ガラスや看板などの落下物に注意。
自動販売機等の転倒に注意。
住宅街では、倒壊の危険性があるブロック塀や石壁、門柱から離れる。
車の運転中
●カーラジオなどで情報を確認。
●急ブレーキは、大事故のもと。
徐々にスピードを落とし、道路の左側に停車して
エンジンを切る。
●車を離れるときは、ドアロックしない。
電車の中
●むやみに線路に降りるのは危険。係員の指示に従う。
旅行などで海岸・がけ付近にいる時
●海岸にいたら、津波に備えすみやかに海岸から離れ高い所へ避難する。
●がけの付近にいたら、がけが崩れる危険性があるためすみやかにがけから離れる。
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☆ 家の中の安全対策
家の中に安全なスペースをつくる
倒れやすい家具などは、人の出入りが少ない部屋にまとめて置く。
無理な場合は、少しでも安全なスペースが確保できるように、家具の配置換えをする。
就寝中に地震に襲われたとき、倒れやすい家具があると危険であるため、寝室には
家具を置かない。
安全に避難できる通路を確保するため、出入口や通路には物を置かない。
家具の転倒対策
気象庁の震度階級関連開設表によると震度5強でタンスなどの家具が転倒、テレビ台
からテレビが落ちることもあると想定されているため、家具は固定金具や「耐震粘着マ
ット」等を利用した対策を。
タンス・本棚
L型金具や突っ張り棒タイプのものなどで固定。
二段重ねの家具は、つなぎ目もしっかり金具で
連結しておく。
食器棚
扉が開かないように留め金具をつける。
棚板には収納食器類の落下を避けるために滑り止めのシ
ートなどを敷くと安心。
テレビ
低い位置に設置
テレビ台の上には水槽や花瓶などは置かないこと。
照明器具
蛍光灯の落下を防ぐため、
鎖や金具で留めて補強すること。
窓ガラス
ガラスの飛散を防ぐためフイルムを張る。
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Ⅳ.自然災害に備えて
「災害は忘れたころにやってくる」といわれておりますが、最近では、全国
各地で地震や風水害などの自然災害が次から次へと発生しております。
地震や台風・集中豪雨などの自然現象は人の力で食い止めることは出来ませ
ん。しかし災害による被害は日頃の努力によって減らすことは可能であります。
よって、市民一人ひとりが日頃から「自分で・家族でできること」
「地域でで
きること」などのついて考え、いつくるかわからない災害に備えておくことが
大切です。
☆ 家の周囲の安全対策
屋
根
かわら等のひび割れやずれ、はがれは補修する。
アンテナはしっかり固定する。
壁
ひび割れ、破損がないかを確認する。
雨どい
継ぎ目のはずれ、ぐらつきがないか、土砂や落ち葉で詰まっていないかを確認する。
ベランダ
植木鉢や物干し竿などは落下の可能性があるので、落下の危険性のある場所には置か
ないようにする。
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窓ガラス
ひび割れ、ガタつきを確認する。
災害が近づいたら、ガラスの内側からガムテープを×印にはる。
飛散防止フィルムを張る。
ブロック塀・門柱
土中にしっかりとした基礎部分がないもの、鉄筋が入っていないものは補強を行い、
ひび割れや鉄筋のさびも修理する。
◆ブロック塀のチェックポイント
●亀裂やぐらつき、傾きはないか
●高すぎないか(2.2m以下)
●基礎が深く地中に入っているか
●ブロックの厚さは10cm以上あるか
●控え壁は設置されているか
●増し積みはされていないか
●鉄筋はきちんと入っているか
●建築後20年以上経過していないか
☆簡易な水防対策
●ビニール袋(ゴミ袋)とダンボール箱などを使った水防工法
① ビニール袋(ゴミ袋)を2重にして50%∼60%程度の水を入れ「水のう」
をつくる。
② ダンボール箱に水のうを入れる。
●ブルーシート(レジャーシート)とプランターやブロックを使用した工法
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