社会的信頼を得ていくために 1. 市場を創造し利益を生み出すこと 社会の中で事業活動を続ける以上、 伊藤園は社会への責任を果たしていきます。 伊藤園は、伝統的な食品を、最新のテクノロジ ーによって製品化することで、時代のニーズに 応えてきました。 絶え間ない技術開発と提案が、新たな市場を創 造し、当社の成長を支えています。 ■飲料市場の推移と伊藤園の市場創造の歴史 「包装茶を初めて市場に投入」 1972年 茶葉鮮度保持のための真空パックを開発。包装茶が一般商店やスーパーマーケットに並ぶように。 1979年 日本で初めて中国土産畜産進出口総公司とウーロン茶の輸入代理店契約を締結、販売を開始。 日本のウーロン茶葉の市場を創造。 「甘くない飲み物は売れない!?」定説を覆し「ウーロン茶」がブームに 1981年 缶入りウーロン茶を開発、販売開始。飲料業界に参入し、無糖飲料市場を創造。 1981年 「いつでもどこでも、ホットでもアイスでも」緑茶飲料の市場を創造 1985年 「缶入り緑茶」の開発に成功、販売開始。家の中で飲むものだったお茶が あらゆる場面で飲まれるように。また「涼しい」飲み物として。 1989年 缶入り緑茶の商品名を現在の「お〜いお茶」に変更。 同年、 「伊藤園お〜いお茶新俳句大賞」がスタート。 1985年 1990年 「健康志向の商品開発路線がより鮮明に」 1992年 「充実野菜」発売。野菜汁に果汁を加えた野菜果汁飲料市場を創造。 1994年 缶入り緑茶の開発で科学技術庁長官賞を受賞。 1995年 1996年 緑茶PETボトルの抽出法「ナチュラル・クリアー製法」の 特許取得。 緑茶飲料開発の功績で農林水産大臣賞受賞。 2000年 2000年 ホット対応のPETボトル製品を開発、販売開始。 2002年 2002年 「茶配合ボード」を開発。 2004年 予測 2004年 「渋みのきいた濃いめの味わい」 「お〜いお茶 濃い味」が誕生。 0 10,000 緑茶 茶系 炭酸 20,000 コーヒー 野菜 30,000 40,000 (億円) その他 伊藤園 32.9% ●緑茶飲料市場における伊藤園のシェア 他 社 67.1% ※2003年実績 03 E BOOK 2004 伊藤園調べ 2. 地球環境と共生した事業活動であること 伊藤園は、 大量の茶葉と容器を使用しています。 ISO14001の認証取得 地球環境の中で永続可能な事業をおこなうため、 環境負荷を低減する取り組みを続けています。 2001年には全生産工場で、ISO14001を2002年に はISO9001を認証取得し、茶業界で初めて環境・品質マ ネジメントシステムを導入しました。 (→P.20) 空容器の回収と適正処理 飲料の空容器については、自社でも回収し、信頼できる 茶殻を活用した茶配合ボードの開発 委託先でリサイクルしています。特にPETボトルについて は再生したPETボトルも使用しています。 (→P.14、 P.28) ほとんどの茶殻は堆肥としてリサイクルされていますが、 茶殻を活用した茶配合ボードの製造技術を開発、畳メーカ ーと共同で畳の芯材として製品化しています。これからも 様々な用途を研究し、 環境と共存する茶園経営の推進 鹿児島・宮崎・中国・オーストラリアで契約栽培をすすめ、 100%リサイクルを 目指します。 (→P.16) 環境保全型農業を推進しています。また、伊藤園がかかわ る茶園の二酸化炭素固定(吸収)量は年間で約90,000t(→P.8、P.17) CO2(排出量は約29,000t-CO2)です。 3. 尊厳ある雇用環境を生み出すこと 伊藤園では「株式会社伊藤園 茶殻配合ボード 基本綱領」を創業当初より 掲げ、企業の存在理由、あるべき姿を明確にしています。 特に社員に対しては、 「実力主義」つまり年功・学歴・門閥は 一切問わないという方針を実行しています。 均等な雇用機会 雇用面では男女雇用機会均等法を遵守するとともに、障がい者の雇用 状況も2004年3月現在で1.96%と、法定雇用率1.8%を満たしており ます。また、社内にセクハラホットラインを設け、 セクハラについての相談 や質問に応えています。 (→P.19) 4. 社会貢献活動に取り組むこと 伊藤園は、当社の持ち味を活かした社会貢献活 動によって、社会に還元しています。 株式会社伊藤園 基本綱領 伊藤園「お〜いお茶」新俳句大賞 「伊藤園お〜いお茶新俳句大賞」は1989年からスター トし、2003年で15回目を数えます。今回の応募数は 地域の方々とのコミュニケーションを 大切にしています 1,401,095句にもなりました。豊かな文化の育成発展、 継承に貢献したいと考えています。 支店や工場ごとに地域の方々とのコミュニケーションを 図っています。 「板橋環境なんでも市」に出展 静岡相良工場の工場祭 第15回「伊藤園お〜いお茶新俳句大賞」 文部科学大臣奨励賞 荒井晶子さん(14歳) 受賞作品を 「お〜いお茶」の パッケージに掲載 E BOOK 2004 04
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