第53回 - 岐阜県放射線技師会

平成27年5月吉日
会 員 各 位
掠㌣∵ 一
宰1
㌔∵享膏
謹啓 新緑の候、会員皆様には益々ご健勝にてご活躍のこととお慶び申し上げます。
さて このたび、第53回MR技術研究会を下記の通り開催致しますので、お誘い合わ
せの上、ご出席下さいますようご案内申し上げます。
敬具
時所
日場
記
〃
●
○
○
平成27年6月13日(土)14:00−18:00
松波総合病院 1階 サウスウイング 髄Hホール
〒501−6062 岐阜県羽島郡笠松町田代185−1 TEL(058)388−0111
【総合司会 松波総合病院 鳥井将弘】
メーカー講演
「脈I用造影剤関連の話題」
バイエル薬品株式会社
一般演題 【座長 大垣市民病院 小川定信】
「患者急変時における初期対応シミュレーション」
岐阜市民病院 国枝ともみ先生
「Discovery MR750W3.OTの導入から使用経験」
大垣市民病院 若畑 茜 先生
「今後のSILENTの活用」
松波総合病院 小島裕子先生
「乳腺領域における拡散尖度画像の初期経験」
岐阜大学医学部附属病院 山口香織先生
「Readout segmented−EPIを用いた拡散強調画像(RESOLVE)のADC値の信頼性について」
県立多治見病院 杉田淘哉先生
特別企画 【座長 県立多治見病院 土屋聡、久美愛厚生病院 西野直樹】
『各脈I装置メーカーの最新トピックス』
1:SI削ENS 太田 千番子先生 2:GE 寺嶋 健一先生 3:日立 新井 一秀先生
4:PHILIPS 平尾 彰浩先生 5:東芝 甲斐 征八先生
特別講演 【座長 岐阜大学医学部附属病院 梶田公博】
『Gd−EOB−DTPAを用いたReIativeIiver enhancementimageによる
肝機能の可視化と臨床応用』
愛知県がんセンター中央病院 放射線診断細IVR部 放射線技術室
室長 松島 秀先生
※会費として会員500円、非会員1,000円を頂きます。
※本会は日本救急撮影技師認定桟橋の認定を受けております。
※当日は技師格カードをご持参して下さい。
※当日は新松波総合病院の施設見学を予定しております。
共催:公益社団法人岐阜県診療放射線技師会
バイエル薬品株式会社
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第53回MR技術研究会のお知らせ読露
畠劃
公益社団法人岐阜県診療放射続投節会 ∴部
理事 萩野∵英俊∵
放射線技師への患者急変時における初期対応シミュレーションの実施とその報告
岐阜市民病院
国枝ともみ
【背景】当院の放射線技師(以下、技師)に対して、当直帯での不安要素に関しアンケー
トを実施したところ、当直帯 MRI 撮影における患者急変時の対応に不安を抱えているとい
う回答が多かった。MRI 撮影室は磁性体吸着等を考慮しなければならない特殊な環境であり、
患者の急変に対応できる技師は少ないと考えられた。
【目的】MRI 検査における患者急変時の初期対応のシミュレーションを実施する。
【方法】当直業務を行う技師 26 名を対象に、
① 造影剤による副作用が起きたことを想定したシミュレーションを行う。
② MRI 担当者から、モニターの使用方法について説明・確認を行う。
③ MRI 検査中に、技師1名、看護師 1 名の状態で、患者が急変したことを想定し、検査室
から患者を前室に搬出し、CPR を行う。
【結果】シミュレーション参加者全員から「このシミュレーションが役に立った」という
返答を得た。
【考察】シミュレーションを行ったことで、技師の当直帯 MRI 撮影に対する不安の軽減が
示唆された。患者急変時に対応できる技師が増えたと考えるが、医療現場でのシミュレー
ションは再現性が低く、1度で大きな効果は期待できない。しかし、小さな積み重ねが患
者救命率向上につながるため、定期的に行っていくべきであると考える。また、今回は急
変が起こった後の初動に重点を置いて行ったが、急変を防ぐ異常の発見にも目を向ける必
要がある。
【結語】シミュレーションは有効であり、継続的に行っていくべきである。
Discovery MR750w3.0T MRI の導入から使用経験
○若畑
茜、小川定信、石川照芳、高橋健一、傍島篤洋、後藤竜也、太田梨乃
[はじめに]
平成 27 年度に当院初の GE 社製 3.0T MRI 装置が導入された。その導入から現在までの使
用経験を報告する。
[使用機器]
・3.0T 装置 GE 社製 Discovery MR750w
[内容]
・以前の装置(東芝社製
VISART EX 1.5T)の廃棄から新規装置の地下への設置過程
・3.0T 装置設定当初の画像から、改善後の画像。
・3.0T での新規撮像法で有用であった症例。
・MR エラスト。
[まとめ]
今回導入された 3.0 T MRI は当院精鋭の機械として稼働しており、多くの診療科から本
装置での撮像依頼を受けており、検査内容も 3.0T 特有のものである。まだ 3.0T 装置では
未経験な検査も多い為、苦難する点も現れてくると思われるが、画像診断により有用な撮
像を行うために今後さらなる撮像条件の見直しを行っていきたい。
今後の Silent の活用
松波総合病院
放射線室
小島
裕子
【はじめに】
当院では平成 26 年 7 月 GE 社製
Discovery MR 750W
3.0T
MRI 装置を導入し約 1 年稼
働してきた。それに伴い SILENT Scan が撮像可能となった。この撮影法は音のしない検
査として小児検査に、また TE がほぼゼロという SILENT MRA は Coiling を行った患者様
の頭部撮影に優れている。今回、SILENT MRA を他の部位で活用できないか検討しその結
果を報告する。
【使用機器】
GE 社製
GEM FLEX
Discovery MR 750W
Large
3.0T MRI 装置
Coil、GEM HNU
【方法】
GEM FLEX
Large、GEM HNU を使用し SILENT MRA を撮影
頚部 MRA、上肢 MRA、下肢 MRA、躯幹 MRA を技師 4 名で検討
【結果】
躯幹 MRA は呼吸同期や抑制が併用出来ないためアーチファクトが入り撮影が不向きで
あった。
SILENT MRA は ASL を利用した撮影技術なので動脈と静脈の流速差が微少箇所(上下肢
の末梢の血管)撮影には IR BAND や FLEX
Coil の配置に注意が必要であり、末梢は
描出不可能であった。
呼吸の影響が少ない部位、上肢シャント撮影は有用であった。
【まとめ】
SILENT MRA は撮影条件に Coil と FOV 等の制限があるため撮影範囲が限られ、撮影時間
が他のシーケンスより長くなる部位もあるが、撮影時の音がほとんど無く検査が進む
み、非造影で観察できることは患者様と撮影する技師側にとっても有用な撮影法であ
る。
今回の検討で上肢 MRA(シャント)撮影はルーチンに取り入れて行きたい。
The first experience of diffusion kurtosis imaging for breast tumor.
乳腺領域における拡散尖度画像の初期経験
岐阜大学医学部附属病院 放射線部
○山口香織、梶田公博、前田祥吾、三浦賢征、大橋佑介、八重樫良平
加藤大輝、庄田真一、上平弘明、中川直紀、竹田和真、岡田仁志
【背景】
現在臨床にて広く使用されている ADC 値や IVIM に加え、拡散尖度画像における mean
kurtosis(MK)の臨床応用が可能となれば診断の一助となり得るものの、未だ一般的に用
いられるには至らず今後の臨床応用が期待されている。
【目的】
乳腺領域における拡散尖度画像の有用性について検討する。
【方法】
2013 年 5 月から 2014 年 2 月までに乳腺 MRI が施行された 93 例のうち乳腺腫瘤を認め
た 51 例 58 結節(良性 21 例、悪性 37 例)を対象とし、
Single-shot EPI 法(TR/TE 2000/67ms,
matrix 112×80% , slice thickness/gap6/0mm,b-factor0,100,500,1000,1500,2000sec/mm2)
にて横断像で撮像した。MATLAB software(Mathworks,Natick,Mass) を用いて mean
kurtosis(MK)及び ADC 値を算出し、良悪性間にて両者を比較した。
【結果】
MK は良性病変(0.74±0.22)に比べ、悪性病変(1.13±0.28)にて有意に高値を示し(P
< 0.001)、ADC 値は良性病変(1.72±0.41)に比べ悪性病変(1.17±0.35)にて有意に低
値を示した(P < 0.001)。感度は MK(62.2%)に比べ ADC(71.4%)が高値を示し(P =
0.007)、特異度は ADC(86.5%)に比べ、MK(100%)が高値を示した(P=0.04)。
【結語】
拡散尖度画像の乳腺領域への応用が有用である可能性が示唆された。今後の更なる症例
の蓄積と検討が望まれる。
Readout segmented-EPI を用いた拡散強調画像(RESOLVE)の ADC 値の信頼性について
地方独立行政法人 岐阜県立多治見病院
○杉田洵哉 小笠原康太
中央放射線部
西尾広明 北島秀登
【目的】
Readout segmented-EPI DWI(以下 RESOLVE)は従来から使用されている single shot-EPI(以下
SS-EPI)に比べ echo space の短縮が可能であり、歪みを低減できる撮像法である。これに伴い、選択可
能な TE の短縮、拡散強調画像(以下 DWI)における SNR を向上させ、高空間分解能画像の取得が可
能となった。そこで DWI で得られるみかけの拡散係数 ADC 値について、従来の SS-EPI と比較して
RESOLVE の ADC 値の信頼性を検討する
【使用機器、解析ソフト】
・MAGNETOM Aera-1.5T(シーメンス社製) ・ImageJ
・ファントム:ファントム溶液(NiCl2) 中性洗剤
液体のり
【方法】
① 3 種類の拡散係数の異なる物質について RESOLVE と SS-EPI で b 値を 500 から 2000 まで磁場中心
で撮像し、ADC 値を比較検討した。また差分法で SNR も測定した。
② ファントムを磁場中心とそこから AP 方向、RL 方向にずらして撮像し比較検討した。
③ 本実験の主旨を十分に説明して同意を得られた健常ボランティアについて、臨床使用している撮像条
件で画像取得を行い、比較検討した。
【結果】
① RESOLVE と SS-EPI でほぼ同等の ADC 値を示した。しかしファントム溶液は b 値が高くなると
SS-EPI の方が先に ADC 値が下がり始めた。
② ADC 値はほぼ同等であったが周辺部の 3 点では SS-EPI の歪みが大きくなった。
③ 部位によっては一部差が生じた。
【考察】
SNR は RESOLVE の方が良く、そのため、SNR が低い高拡散の物質で SS-EPI の方が先に ADC 値が先
に下がり始めたと考えられる。十分な SNR が担保されていれば RESOLVE と SS−EPI では ADC 値に
は有意差はないといえる。よって SNR が高く高空間分解能で歪みの少ない RESOLVE は ADC 値の信頼
性もあり、有用であるといえる。しかし RESOLVE は撮影時間が長くなる欠点があるので、今後は
RESOLVE の適切な撮影条件等を検討していきたい。
「シーメンス 最新技術紹介」
シーメンス・ジャパン株式会社
ヘルスケアセクター
イメージング&セラピー事業本部
MR ビジネスマネージメント部
太田 千香子
2015 年の ITEM においてシーメンスは最新ソフトウェアバージョン VE11 に関する情報を多
く提示させていただきました。VE11 では従来検査を受けることが難しかった方の検査実現、
高い画質を得ることが難しかった病変の画質向上、従来得られなかった定量情報の取得などが
可能になる新技術が数多く搭載可能です。さらに、この最新ソフトウェアバージョンを搭載し
た 1.5T の新装置「MAGNETOM Amira」を展示させていただきました。
本演題ではシーメンス最新技術について紹介させていただきます。
■最新ソフトウェアバージョン VE11
2014 年の ITEM で発表いたしました VE11 について、本年度はさらに新しい情報や画像を含
めて提示させていただきました。
VE11 には撮像時間を延ばすことなく、従来の高画質を維持しながら最大 97%の騒音低減が
可能になる静音化技術 Quiet Suite や、肝臓をはじめ造影検査の様々な状況において高画質を得
るための新しい技術 FREEZEit、金属アーチファクトの大幅な抑制を可能とする Advanced
WARP、心筋の T1、T2、T2* のカラーマップが簡便に作成できる MyoMaps など多くの先進的
な技術が含まれています。
FREEZEit はエコーシェアリング型の信号収集により高い時間分解能の 3D ダイナミック撮像
を可能にする TWIST-VIBE と、ラジアルサンプリング法を応用することにより動きに強い 3D
造影撮像を可能にする Star VIBE からなります。2015 年の ITEM では FREEZEit を腹部だけで
はなく、動きの影響が目立ちやすい胸部や頸部、頭部などに応用した例も紹介させていただき
ました。
また、VE11 には歪みの少ない DWI として高くご評価いただいております RESOLVE の撮像
時間を短縮できる新技術も搭載されています。
■MAGNETOM Amira
MAGNETOM Amira は、臨床的価値は一切妥協せず、経済性にも配慮した新装置です。
MAGNETOM Amira には上記の最新ソフトウェアバージョン VE11 が搭載されています。さ
らに、ヘリウムの消費をゼロにしたゼロボイルオフテクノロジーに加え、最大 30%電力消費を
削減できる新技術 Eco-power を搭載した省エネルギー設計になっております。
岐阜県 MR 技術研究会
GE ヘルスケア・ジャパン株式会社
MR 営業推進部
寺嶋
健一
2015 年 4 月に横浜で開催された ITEM2015 における GE MR のトピックスを紹介する。
今年の GE MR のメインテーマは
SIGNA Returns を掲げ、数多くの新製品の展示を行った。
まず、高性能な半導体型 PET 検出器を 3TMRI 装置のボディーコイルの中央部に内蔵した SIGNA
PET/MR を紹介する。
高磁場環境下で使用不可能な真空管タイプのフォトマルチプライヤーの代わり
に、感度・応答速度に優れた半導体型検出器を採用することによって、TOF 収集も可能となり、従来の
PET/CT と比べて約 3 倍の感度を有している。検出器幅は 25cm と広いため、PET と MR の同時収集に
おいても検査効率の向上が期待されている。PET の FOV は 60cm、MRI の FOV は 50cm であるが、吸
収補正データを MRI と PET のスキンマスクを利用することにより、FOV60cm を可能としている。
次に日本発の新型 3T 装置である SIGNA Pioneer を紹介する。日本にいる約 100 名のエンジニアが日
本のお客様の意見を伺いながら、製品開発を進めてきた。テーブルの幅や高さ、ガントリー操作パネルな
ど細部に渡り、日本人らしい思いやりやこだわりが詰まっている。また、画質向上の技術として 97ch 同
時受信可能な受信システムや、AD 変換機をノイズ混入の少ないチップへ変更することによって SN 比約
25%向上を実現している。
最後に MR 検査の概念を変えるテクノロジーとして、MAGiC を紹介する。これは 1 度の撮像で 6 種類
のコントラスト画像をポストプロセッシングによって得られる技術である。従来の MR 検査は、目的の
コントラストに合わせて TR、TE、TI などのパラメーターを事前に設定するが、MAGiC は必要な情報
を約 5 分の撮像ですべて取得しておく。その後、様々なパラメータにおける信号強度をピクセルごとに計
算することによって、T1 強調画像、T2 強調画像、プロトン密度強調画像が得られる。また、TI を印加
した場合の計算も可能となるため、T1FLAIR、T2FLAIR、STIR のコントラスト画像も得られる。すべ
ての画像において分解能は等しくなる。
年内にこれらの装置が日本国内にて稼働予定であるため、実際の臨床データなどは入手でき次第、報告
したい。
以上
第 53 回 MR 技術研究会
最新 MRI トピックス
株式会社 日立メディコ
国内 MR・CT 営業部 新井 一秀
今年 4 月に開催された ITEM2015 の日立メディコ MRI ブースでは、
3T MRI 装置「TRILLIUM OVAL(トリリアム オーバル)」のモックアップ展示と、
1.5TMRI 装置「ECHELON OVAL(エシェロン オーバル)」の新システムソフトウェア
「ORIGIN5(オリジンファイブ)
」の紹介の他、永久磁石オープン MRI「AIRIS(エアリ
ス)シリーズ」、
「APERTO(アペルト)シリーズ」の臨床画像の展示等、多彩な情報を提
供させて頂いた。
本研究会では、楕円形ボアによる広い検査空間と豊富なアプリケーションにより高いご
評価をいただいている 1.5TMRI 装置「ECHELON OVAL」に新しく搭載された「ORIGIN5」
を中心に発表させて頂く。
「ORIGIN5」は、
・神経変性疾患や脳腫瘍の悪性度診断に有用と期待されている DKI 撮像機能
・被検者の動きによるアーチファクトを低減するアプリケーション
「RADAR(レイダー)」を TOF-MRA でも使用できる RADAR-TOF
・選択的血管撮像 Beam Sat TOF や MRS の他部位展開
等々、充実した内容となっている。
PHILIPS 最新 MRI トピックス
Philips Electronics Japan
Healthcare sector
MR Modality Specialist
Akihiro Hirao
今年の ITEM2015 では“MRI が魅せる新しい世界”をテーマに、患者を中心とし
た患者のためのケアをコンセプトに日本初展示の MR ソリューション『In-bore
experience』を発表致しました。また、ルーチン検査のクオリティを向上させる多く
のアプリケーションが新たにリリースされました。
本演題の内容と致しましては、まず「In-bore experience」の御紹介をさせていた
だきます。本ソリューションは、①映像と音で検査中の患者さんの不安を和らげる、
②検査者の負担のみならず患者様への配慮を行うオートガイダンス、③シーケン
スの制限無くルーチンで使える静音機能、の 3 つのコンセプトで成り立っておりま
す。ITEM2015 でも 670 名のお客様に体験して頂き、大変ご好評を頂きました。
最新アプリケーションにつきましては、MRI で非常に重要となります「脂肪抑制」
「金属アーチファクト低減」「体動補正」を中心に、それぞれフィリップスが開発した
新技術をご紹介させて頂きます。またユニークなアプリケーションとして 5 分のスキ
ャンでマルチコントラスト・セグメンテーションが可能な Synthetic MR がリリースさ
れました。これらのアプリケーションはフィリップス独自のデジタルコイルを搭載する
Ingenia CX シリーズ/Ingenia シリーズ、および検査の効率性を追及した Multiva
1.5T に搭載が可能です。
東芝 最新MRI トピックス
東芝メディカルシステムズ株式会社
営業本部 MRI営業部 営業技術担当
甲斐征八
今年のITEM2015東芝ブースは、「360° SAFETY ~目を引く技術、心に残る信頼~」をテーマに開催。
会場の中でも最大となる展示スペース800平米の中、MRIブースはその中央を彩りました。MRIブースでは、新製
品Saturn Gradientを搭載したVantage Titan3T、Vantage Elanのモックアップを展示。非常に多くの先生
方にご来場頂き、大盛況のうちに終えることができました。
本報告では、東芝の最新 MRI トピックスとして Titan3T の内容を中心にご紹介いたします。今回新たに、
「Saturn Gradient」が Vantage Titan3T のラインナップに加わり、傾斜磁場強度の向上に併せて、High
Pressure Molding による振動抑制、Triple Cooling による中心周波数シフトの抑制などの技術革新が施さ
れ、最新のソフトウエア V2.5 と併せて高いご評価を頂いております。画質はもとより、撮像時間、操作性を向上さ
せ、臨床稼動している施設からも高い評価を頂いていますので、実例と共にご紹介いたします。また、2015 年 4
月より神奈川県川崎市の小向事業所内に次世代 MRI 開発部門を新たに開設。さまざまな開発計画の中から、
研究開発センターや大学、研究機関との連携効果の高いテーマを選定し、早期の市場投入のための革新的な
MRI 創造への挑戦を始めました。このような東芝の新しい取り組みも併せてご紹介いたします。