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『7日間で英会話に成功するステップアップ戦略』
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『7日間で英会話に成功するステップアップ戦略』
-目次-目次- ________________________________________________________________________ 2
■0日目『全体の説明・楽しみ方の解説』 ________________________________________ 3
■1日目『英語を使う・楽しむ心構え』 _________________________________________ 14
■2日目『英語耳と英語舌の基礎を作る』 _______________________________________ 34
■3日目『英語は英語の語順で理解する、ということの重要性』____________________ 65
■4日目『英語の反射神経を鍛える』 ___________________________________________ 78
■5日目『英語の基礎動詞を考える』 ___________________________________________ 91
■6日目『社交の英会話を考える』 ____________________________________________ 103
■7日目『今までの成果を振り返る』 __________________________________________ 137
■8日目『目標を実行する』 __________________________________________________ 143
■英語筋肉を鍛える、
『Daily Exercises for Your English Muscle』 ______________ 148
■『English Recitation』 ____________________________________________________ 150
■音読の科学 ________________________________________________________________ 161
■『たったの1日でネイティブのスピーキングが100%聞き取れるようになる』___ 170
■英語で書く ________________________________________________________________ 173
■スピーキング・話力の上昇 __________________________________________________ 185
■いままでのトピックをTOEICに活用すると・・・___________________________ 191
■『よくある質問』 __________________________________________________________ 198
■推薦・転載・引用について、また感想について ________________________________ 211
■最後に『英語が頭の中で弾けるような体験』 __________________________________ 213
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『7日間で英会話に成功するステップアップ戦略』
■0日目『全体の説明・楽しみ方の解説』
『7日間で英会話に成功するステップアップ戦略』は、あなたの中
にある英語に対するちょっとした誤解・あるいは苦手意識を克服し
て、今ある英語力だけで英会話に成功するための戦略をお伝えする
ものです。
もちろんそれには、ちょっとした練習や復習も入ってきますが、あ
くまでも試合の前のチューンナップ、準備運動、といった内容です。
このマニュアルを読んでいる、ということは、いままで英語の『エ』
の字も習ったことが無い・・・という方は少なく、中学校や高校で
の英語や、英会話学校や教材などで英語を勉強した、という方も多
いと思います。
(さすがに、たとえばアルファベットから勉強しない
といけない、という方はいませんよね?)
それでも、たとえば何がしかの機会に英語圏のネイティブとであっ
たり、あるいは旅行に行ったりしても、英語が口から出てこない、
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うまく話せない、というような、ちょっとしたフラストレーション
に遭遇した経験があるのでは無いでしょうか?
あるいは、TOEIC 向けの勉強をして、点数はともかく、仕事や旅行な
どでの英会話にはぜんぜん役に立たなかった、という人もいると思
います。
ですが、ある意味でそういうフラストレーション・問題に遭遇した、
というのは幸運なことなんですよ。そういうフラストレーションが
あって、それを解決するために工夫する。英会話だけでなく、あた
らしい技能を修得するときの普遍的なプロセスでは無いでしょう
か?
ですが、日本人の場合、そういう問題にしたときに、
『英語をもっと“勉強”しないといけない、とがんばる』
『英語そのものをあきらめてしまう』
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という方向に進んでしまって、結局、英会話ができないまま諦めて
しまう、あるいはいまだに英語で成功した、という気がしない人が
多いのでは無いでしょうか?
もちろん、勉強するのは大事です。ですが、コミュニケーションと
しての英語。これは、実際に使わないと上達しないわけです。でも、
うまく使えないから・・・と自分で遠慮をしてしまう。
まずはそういうリミッターをはずして、以下のような“真実”を知
ってもらうことが大事です。
『中学英語くらいの英語力があれば、意味のある、楽しい、実用的
なミュニケーションは可能なんです。極端な話、国際会議の只中で
急に指名されても、アメリカの片田舎に突然放り出されたって、全
然平気です』
もしも上記を、たんに頭の中の知識として読み流すだけでなく、心
の底から納得していただければ、このマニュアルはもうこれ以上読
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んでもらう必要がないわけですが・・・。
さすがに、そういう訳にはいきませんよね?
そこで、
『7日間で英会話に成功するステップアップ戦略』は、あな
たの英語力を刺激するレッスン・復習でもってあなたに英会話の成
功体験をしてもらうことを目標にしています。
というわけで、まずは、簡単な『目標』を立ててもらうことが必要
になってきます。
(ただ、そう簡単に目標なんて言われても・・・という方が大半だ
と思います。まずは、全体を読んで、それから戻ってきてください
ね)
『目標』というのは、たとえば、
『英語喫茶で5分でもいいから英語
ペラペラに喋ってみせる』とか、
『マンツーマンの無料体験で、30
分英会話を気後れ無くしたやる』とか、
『500円くらいの英会話ク
ラブ(最近多いですよね)でもって、英会話を自然にペラペラに・・・』
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『ちょっとお金がかかっても良いから、個人レッスンを申し込ん
で、
』といった感じです。
最近多くなってきた、気軽に実現できるネイティブとの会話環境の
中での、
『今までの自分より進んだ自分』を『体験』することを目標
にする。
たとえば、最近スターバックスとかで個人教授を良く耳にしますが、
わりと先生が一方的に喋っておしまい・・・というのもありますよ
ね。そういう人だったら、こんどはコチラが会話の主導権を握って、
1分でも5分でもペラペラに自分が喋る・・・というのを目標にす
る。
あるいは、外資系の会社に勤めていて、同僚とは挨拶程度・・・会
議でもだんまりだった。そういう人は、
『会議の前後でちょっとした
ジョークを言う』
『朝や昼、すれちがったときとか書類を持っていっ
たときの挨拶の後で1分くらい雑談する』というような目標を持つ
といいと思います。
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つまり、それぞれの環境に合わせて・・・ということです。
ここで、注意していただきたいのは、
『いきなり高すぎる目標を掲げ
ない』ということです。
たしかに、『高い目標(利益)』を思い浮かべると、その期待できる
利益の大きさによって、人間の脳はたくさんのやる気を放出してく
れます。でもその目標が達成できないと、心理的な報酬(達成感・
幸福感)が得られず、感情的な決算の収支がマイナスになってしま
います。
そうすると、当然、やる気はマイナスなので、まったく挑戦する気
概がなくなってしまいます。酷い状態では、ちょっとしたプチうつ
状態にもなってしまいます。
もちろん、だんだんと加速していって、高い目標を実現していく・・・
というのも大事です。ですが、それらは7日間よりももうちょっと
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長いスパンでの努力にとっておいて、ここでは、
『7日間ちょっとが
んばれば出来そうな簡単で美味しい(?)成功体験』を思う浮かべ
てください。
(というわけで、ここいらへんは、繰り返しになります
が、本当に、一回通読していてから、考えていただくのがいいと思
います)
■パート1:
『7日間で英会話に成功するステップアップ戦略』
0日目
全体の説明・楽しみ方の解説
1日目
英語を使う・楽しむ心構え
2日目
英語耳と英語舌の基礎を作る
3日目
英語は英語の語順で理解する、ということの重要性
4日目
英語の反射神経を鍛える
5日目
英語の基礎動詞を考える
6日目
社交の英会話を考える
7日目
今までの成果を振り返る
8日目:実践開始
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■パート2:
『毎日らくらく、簡単短時間の英語筋トレ方』
⇒English Recitation
⇒たったの1日でネイティブのスピーキングが100%聞き取れる
ようになる
⇒スピーキング・話力の上昇
などなどのトピック・・・。
という構成になっています。
『7日間…』パートが、今ある英語力を
徹底的に活用しよう、というチューンナップの作戦・過程だとする
と、パート2は、こつこつと楽しみながら英語筋肉を発達させてい
くエクササイズ、という内容です。
『たったの1日でネイティブのスピーキングが100%聞き取れる
ようになる』ような練習法とかが書いてあります。ただ、ひだりの
表現は、いま、あなたに興味を持ってもらうためにちょっと大げさ
に書いています。でも・・・。きっと面白い、と思ってもらえると
思います。
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英語力を向上するための基礎訓練、というのも大事ですが、それば
っかりでは『精神的な報酬』が得られずに、くじけてしまう・・・
だからまずは『7日間…』パートを先に持ってきたわけですね。
ですけれども、もうちょっと英語力を付けたい・精神的に不安・そ
の精神的な自信を付けるために、先に筋トレを1~2週間でもした
い・・・という方は、
『筋トレ』パートを先にやっていただいても結
構です。
また、
『7日間』パート、というのも別に中で休みをとったり、週末
には1日に2日分やったり、あるいは慎重に(?)2日で1日分を
じっくりやったり・・・といった調節もそれぞれ工夫してください。
また、それぞれのパートの復習も、たとえば昨日やったことを朝、
通勤の前にちらっと読んで、昼休みに軽く復習する・・・というよ
うな工夫も必要です。
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そういう意味で、自分のレベルに合わせて、
『筋トレ』パートと『7
日間…』パートを行き来していただく。という感じで、末永く使っ
ていただけるマニュアルだと考えています。
というわけで、これからまずは、全体の過程を読み進めてみてくだ
さい。
2回目に読んでいただいているときは、頭の中で、自分の定めた目
標に向かって、どうやって具体的に実行していくか、シミュレーシ
ョンしながら呼んでいただくと、効果的です。
そうそう、1日目は、分量が多いので、最初は日本語の対訳部分だ
け読んで、意味を感じ取っていただけたらなあ、と思います。
そうしたら、今日中に1日目に進むかどうかはともかく、まずは一
休みしましょう。
■エクササイズ:
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ノートを用意します。
(毎日の練習でも使います)
そこに、自分で定めた目標を紙に書いておきましょう。
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■1日目『英語を使う・楽しむ心構え』
さて、1 日目には英語を喋るときの心構え・・・というか、日本人は実は結構すでに英語を
喋れるのです、ということを解説したく、まずは英語でそれを書いてみました。
それをさらに日本語に訳したものを、それぞれのパラグラフに付けました。訳、といって
も、意訳です。英文のほうは、最初はほおって置いて、まずは意訳した和文を読んで、意
味を取っていただけたらと思います。
英文の方は、のちのち、音読その他のエクササイズなどで活用できると思います。そんな
に難しい単語を使わなくても英語で考え・英語で喋ることは出来る、という例としての素
材として活用していただけたらとおもいます。
というわけで、1 日目は、ひたすら読んでいただくのが、エクササイズになります。2 日目
以降は、もっと英語を習得しているっぽい(?)エクササイズが出てきますが、1 日目はひ
たすら、読んでください。
注意:最初のパートで、隣の会話がうるさくて、というのはアメリカ流の『誇張するユー
モア』で書いています。あまり本気にしないでくださいね♪
Nightmare at Tully's
さて、私の休日の朝のお気に入りはタリーズでの読書です。朝はお客さんもすくなくて、
気持ちよく時間がすごせます。
One of my favorite spots on Sunday morning is Tully's. In the early morning, right
after they open, there may be only one or two customers. You almost feel like you
own the place; you get a couple of very quiet hours with a good cup of coffee and
some nice reading. This is a perfect way to start Sunday morning.
ところが、どっこい、ここへ現れるライバルが、英語などのレッスンを行っている外国人
の先生さんたちです。別に会話がいいのですが、まるでタリーズ全体が教室であるかのよ
うに、すごい大声で話します。
In some unfortunate instances, however, I have found myself trapped in a situation
in which I can do nothing but weep inside: an ESL teacher having a session (for a
fee of about \3,000 per half hour or so) with his (they are mostly male) student right
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next to my table. Somehow they like early Sunday mornings, too. I'm telling you, this
is a nightmare situation. For one thing (well, actually this is the only reason why
I weep inside), they are just . . . loud. Mostly, it’s the teacher. I don't mind
sitting right next to, say, a couple chatting with each other—as long as they keep
"Japanese standard" volume. For that matter, I wouldn’t even mind "American
standard." However, 90% of the time the teacher speaks as if the entire place is his
classroom. In most cases, he talks like the entire place is packed with his students,
who are somewhat distracted and whispering to each other. Thus, he has to command
attention with his "authoritarian voice."
『ここはクラスルームじゃないのだから、もっと静かにしてよ』と言いたいところですが、
シャイなわたしくは黙ってiPodを使います・・・が、これも忘れてくることが多い。
(涙)
"This is not your classroom, for heaven's sake. Your student is right in front of
you. I ain't your student... " is something I have dreamed of telling them, but never
did. I am a shy person. Instead, I turned to my anti-ESL teacher weapon, an old iPod
filled with my favorite songs, which takes me to my happy place. More often than not,
though, I forget my iPod for no reason. Poor me. Then the only thing I can do is try
to read and ignore everything else, which often does not succeed.
A Word in a Haystack
というわけで、そういう個人レッスンの会話を沢山聞いた経験があるのですが・・。ひと
つ、気にかかっていることができたのです。というのも先生がゆっくりと、95%の時間
喋っていて、生徒のほうは、ほとんど喋らない・・・という例を多く聞いたからです。
So, I have some experience listening to teacher/student conversations, and have found
that most of the students taking such classes have the same problems I used to have.
First of all, the teacher usually speaks 95% of the time, very slowly as if talking
to a child. The speed doesn't matter, but the fact that the teacher is the only one
talking makes the session almost like very expensive audio CDs for ESL students. For
beginners, I might add. It's probably okay, though. I would not spend my money in
that way, but it's still "NAMA" English, you know.
しかも、生徒の答え方、というのはかなりゆっくり。おそらくは、日本式に和文を考えて
から翻訳する・・・という過程を踏んでいるのでしょうか?
The most serious problem the students have is that they also speak slowly—very slowly.
Not because they are children. Not in a way like "weeeeel I thi-iiii-nk…." It's
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because they do this: they first think a sentence in Japanese, then try to find the
right sentence structure they have been taught, then replace the words, adjust the
tense, include articles, etc., check the grammar; then they clear their throats, make
eye contact, smile, clear their throats again, loosen up their tongues, maybe take
a breath or two, and finally, order their mouths to open so that they can start
speaking.
Not exactly all of them do this, but you get my point, right? I DID ALL THAT!
もちろん、先生は辛抱強く待ってくれます。話も聞いてくれます。とはいえ、それは彼が
先生だからです。実際のシチュエーションでこれをやると、なんで壊れたCDプレーヤー
みたいな間を作るんだろう?と怪訝な顔をされます。
Of course, the teacher waits with kind patience and listens to what is spoken, but
that is because he is hired. But if you do that in a real life situation, the response
you get (at least I got it) is, "Why is this person talking like a broken CD player?
Even though it seems he can read and knows enough vocabulary?"
Yes, We Can...Really!
というようなことを、彼らに伝えたかったのですが、シャイなので黙ってしまいます。
・・・
だからこんな記事を書いてしまっています・・・と強引に話をつなげちゃいます。
This is what I always wanted to tell those students. Their time would be more fruitful,
and they would enjoy each other way more. Besides, if the Japanese student speaks
half the time, that means I do not have to listen to the teacher's voice half the
time, you know. But I never said anything. instead, I am writing this.
とはいえ、わたしは、そうした個人レッスンの全てを否定したり批判したりしているわけ
ではありません。
(ちょっとだけ普通レベルの音量で会話してくれたら嬉しいですが)ただ、
ちょっとだけ意識的な戦略をとるだけで、特にそういう個人レッスンを受けるくらいのモ
チベーションがある生徒なら特に、日本人というのはもう英語が話せるのだ、ということ
を伝えたいのです。
Please do not misunderstand; I am not judging. I hate people judging others. Sometimes
I hear more engaged conversation than the teacher-talks-95% cases. And honestly, I
think that 95%-cases are perfectly fine, too (other than as assaults on my ears).
I just want to show you, suggest to you, that here is a very easy way in which YOU
could talk more. Speaking in a second language is a fun thing to do, so this will
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make you an English addict in a good way. I just want you to enjoy it more. That's
all I hope.
みっつ、大事なことをお伝えします。
So let me tell you three important things.
一つ目は、とにかく「翻訳せえへんで!」ということです。中高 6 年、英語に触れて、ひ
ょっとしたら英会話の本とかクラスとかにも参加しているかも知れない。まあ、レベルは
ともかく、中学英語程度の基礎があれば、意味のある、意義深いコミュニケーションは十
分に可能なのです。
First of all, you do not have to do all the translation stuff. You can speak in English
faster and more effectively—fluently enough to enjoy more natural conversation—if
you get rid of that process. You have most likely, like most Japanese, had six years
of English classes plus some reading in ESL books and/or audio courses and/or ESL
classes and/or...so on and so on. That ought to be enough for starters. The problem
is that our educational system teaches mostly just how to translate. But then, that
gives us grammar and vocabulary. That is an asset. And I'm talking about
"Chugaku-Eigo," real easy stuff. That should be enough. Even if you feel like you
were below average in English classes, that is okay, too.
だいたい、普通の英会話では 2000 語程度が80%の時間使われているそうです。さらに、
書かれた英語(新聞・小説など)の上では 300 語が全体の65%を占めている・・・。そ
してそれらの上位語、というのは平均的な日本人が知っているものが多いのです。それら
は、英語でコミュニケーションを始める事始には十分以上のものです。
Some statistics say that roughly 2000 words are repeatedly used 80% of the time. In
fact, only 300 words actually make up about 65% of all written English. The numbers
actually depend on the kind of statistics you prefer, but the point is the same: a
minority of words are used a majority of the time. If you are an average Japanese
adult, you have already been exposed to 1000 to 2000 English words even if you don’t
remember them all. That is a great asset, and again, enough for starters.
第二に、英語を勉強しよう、という意識をちょっとだけ捨ててください。もちろん、勉強
する、学習する、というのは大事です。ですが、意識を転換して、いまある英語力を使う、
あるいは英語を使うために学習する、というふうに意識を転換しないといけません。でな
ければ、完璧に英語を学習して初めて英語が話せる・・・という風になってしまいますが、
もちろん、そんなことはありえない、というのはわかりますよね?
Secondly, you have to stop thinking that you need to study and learn English. Stop
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that. Not that I mean exactly that, but you have to stop that thinking process. You
need to learn grammar and vocabulary and stuff, but that is only to HELP you to USE
English. The purpose is to USE. Learning and studying is just a means.
If you think you have to learn perfect English skills and that then, only then, you
can speak in English, the chances are you are never going to. I mean, even native
speakers do not use perfect English. Google "President Bush English" in Japanese.
もちろん、英語を話そう、としている途中で、自分が変な風に聞こえるだろうなあ、と心
配するかも知れません。実際に外国に行くと、変な言葉を話す変な人、という扱いを受け
ることもあるでしょう。また、外国語でのつたないコミュニケーションレベルでもって、
知能の低い人、という扱いをされることもあります。(全て経験済み)
が、そんな人々は無視して、むしろ外国語学習の面では、自分の方が頭がいいのだ、やる
気もあるのだ、という意識をしっかり持っていましょう。
Yes, you might feel like you’re a parrot speaking in a funny imperfect language,
and some Americans certainly would treat you like a puppy learning to speak, or worse.
I’ve had a share of that myself. But not from Americans in Japan. They know how you
feel.
I know for a fact that some people treat a person based on his or her language skills,
even when s/he is speaking in a second language. Just forget and ignore them, and
remember that you are in fact smarter than they are because you are learning a second
language.
そして第三に、またこれが一番重要なのですが、ちょっとだけ、この『7 日間』パートのあ
いだだけは、意識的な自信過剰でいてください。これはわたし自身の経験なのですが、英
語が喋れないと遠慮していたころ、日本語を喋っているわたしを目撃したネイティブの友
人いわく、
”君は日本語で喋っている時は自信満々に見える”と。
実際のところ、自分の英語力に遠慮していたりすると、自意識過剰になってしまい、はっ
きりと相手に意味を伝える、という重要な面に集中できません。
Thirdly, and most importantly, try to be over-confident for the purpose of this "7
Days Strategy." Just tell yourself, "I can speak English." The reason is simple. A
common problem we Japanese have in speaking English is that we are being ...shy, or
less confident. Super-duper over-confidence IS a problem. But deliberately slight
over-confidence usually works. Gradually you will find the right degree of confidence.
Let me tell you a story. When I was in the U.S., very shy and unable to "speak" in
English, I always felt unconfident. One day I was talking to my Japanese friend and
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an American friend came by. She heard me talking in Japanese and said; "Wow, you sound
so CONFIDENT in Japanese." I just thought; "Of course I am. I am Japanese. I do not
need to learn Japanese." Later on, I realized that the following principles are very
useful and needed when trying to speak English.
以下の点が、英語で話そうとするときに重要になります。そして、以下の点を達成するに
は、ちょっとだけ自信過剰に、「わたしは英語で言いたいことがいえる」と思っておいて、
自分の英語力への心配をなくすことが重要です。自信過剰すぎるのも問題ですが、慣れれ
ば、自信のレベルが段々わかってきます。
明確にかつシンプルに自分の言いたいことを考えること。
それをシンプルかつ明確に表現すること。(余分な単語や形容詞を使わない)
喋っている時は、英語を使う時間。自分のミステイクから学ぶ時間ではない。だから、文
法その他は忘れて、後で心配する。
自分の今もっているスキルでもって言いたいことを伝えることに集中する。
1. Think clearly and simply about what you want to say.
2. Say it clearly and simply.
3. Talking is a use-English time, not a learn-from-my-mistakes time, so forget about
grammar. Worry about it later.
4. Use whatever skills you already have NOW.
To do that, I, a shy Japanese, needed to be deliberately over-confident.
ところで、上記のことに関連して、面白いニュースをネットで読みました。オバマ大統領
が当選して、黒人の生徒達の成績が上がっているのではないか、という研究がありました。
最初は、それは言いすぎだろ、と思ったのですが・・・。
In relation to that story, recently I read an interesting news story on the Net. Some
college researcher suggested that Black students are doing better than before because
Obama won the election. My reaction was, "Oh, gee, another Obama the Savior story
by Obamanians."
そこで、以下のようなビデオを見たことを思い出しました。MSNBCではいろいろな番
組がオンラインで見られるのですが、それは、アメリカでの人種問題を扱うドキュメンタ
リーの一場面でした。
Then I remembered a video clip I saw on MSNBC. It was part of a documentary about
race issues in the United States. When I saw it the first time, I dropped my jaw,
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『7日間で英会話に成功するステップアップ戦略』
stunned for seconds. Then I literally shouted to the kids on my LCD display, "What
the hell are you talking about?!"
The video is here:
http://jp.youtube.com/watch?v=cWPhlO6Uv2E
Essentially, what's happening in it is this.
ビデオは、上記のアドレスにあるとおりです。一体なにが起きているのかというと、黒人
の幼稚園児くらいのこどもたちを集めて、質問をしています。
黒人の赤ん坊の人形と、白人の赤ん坊の人形を見せて、どちらが白人か、どちらが黒人か
尋ねると、かれらは正しく見分けます。
A bunch of very young black kids are shown two baby dolls. One is white, the other
black. The kids are asked, "Which doll is a white doll, and which one is a black doll?"
They can identify the dolls correctly.
そして、どちらがかわいいか?
と聞かれた黒人のこどもたちは、白人の人形を指差しま
す。どちらが醜いか?と聞かれると、黒人の人形を指差します。そして、自分に似ている
人形はどちらか、と聞かれると、黒人の人形を指差します。
However, when asked, "Which doll is cuter, nicer?" they point to the WHITE doll.
Similarly, when asked, "Which doll is bad, uglier?" they point to the BLACK doll.
"Which doll is more like you?" They point to the BLACK doll again.
これらの子どもたちは、自分達と人形の人種を見分けます。そして、自分達を黒人である
と規定します。その上で、黒人の人形を、より醜い、価値の無いもの、と断定しているの
です。当然ながら、わたしの反応はひたすらの驚きでした。
You know, these kids see the race, and define themselves as Black (which is natural
and fine). But then they somehow think that Blacks—well, at least black dolls—are,
uglier, bad, less valuable. To me, it was a "what-the-hell" movie clip.
この番組のテーマは、つまり、黒人達自身が持っている、自分達の限界というような思い
込みというものもまた、黒人自身の社会的成功の結果に関係しているのでは、というもの
でした。このクリップの後に、多人種の参加者による、パネルディスカッションがあった
のですが、当然ながら、雰囲気は暗いものでした。
The point the MSNBC show was trying to make was, I think, to a certain degree, that
blacks are the victims of their own racism as well as of more traditional,
institutional racism. The video was followed by a multi-racial panel discussing the
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『7日間で英会話に成功するステップアップ戦略』
clip, and the tone was naturally very depressing.
というようなディスカッションが成立するという社会の中で、オバマ氏がほとんど突然に
現れ、「黒人だから」・・・という思い込みの一部なりとも破壊してしまったのです。それ
によって、人々はオバマ氏の当選を「(月に初めて着陸した)アポロ 11 号よりもすごい出
来事」と呼び、黒人活動家のジェシー・ジャクソン氏はこどものように泣き、そして黒人
生徒たちの成績も(ニュースによると)上がっているわけです。
Then Obama came from nowhere and destroyed, at least partially, that status quo, that
frame of reference, that idea that people thought would never change in their lifetime.
And Jessie Jackson weeps. People call this event "…greater than the Apollo 11," and
black students are getting higher scores, at least according to the news I read.
「やればできる」
「自分を信じる」という言葉は、漫画やアニメ、映画などで日米ともによ
く聞きます。それらは、陳腐な決まり文句に思えますが、それだけに重要なのではないか、
とわたしは考えるのです。
I think this Yes-We-Can, believe-in-yourself stuff that we often hear in movies,
mangas, animes and TV shows (and political campaigns), both in Japan and America,
are very important, even though they sound like just a bunch of cliches.
だから、ぜひ、
「わたしは英語を話せる」と自分に言い聞かせてください。それこそが、あ
なたが既に持っている英語スキルを最大限に生かす方法なのです。
Just tell yourself, "Yes, I can." That is the way to fully utilize the skills you've
already got.
もちろんのこと、日々の学習によって英語スキルを高めることも大事です。それらは、こ
の『7 日間』パートの後にカバーされています。今は、あなたが既に持っている英語スキル
を生かすことを楽しみましょう。
Of course, trying to improve your skills on a daily basis IS also very important and
that is covered after this in the "7 Days Strategy" section. For now, just let's have
fun with what we've already got.
A Zen Mind in English
ところで、もう一つお話したいことがあります。大学時代の冬休みが終わり、日本に帰っ
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てきていたわたしは、成田空港行きの空港バスを待っていました。そこへアメリカ人の二
人組みがやってきました。日本語がまったく話せないらしい二人は、不安そうにチケット
カウンターで話し始めたのですが・・・。
Again, let me tell you a story, and I know this gets old, but please bear with me.
I was at a local bus station waiting for my bus to Narita to go back to school in
the U.S. after winter break. Two Americans, both in their early 20s, came in. If not
American, maybe Canadian, I guessed from their accents. What seemed clear was that
they could not speak Japanese at all. Not a problem. We do have a lot of signs in
English, so you never get lost. They proceeded to the ticketing counter all right,
and humbly started talking in English, clearly worrying whether they could
communicate.
その次に起こったことは、驚くべきことでした。カウンターのおじさんは、わかってるわ
かってるという感じで手を振って二人を止めると、話し始めたのです。
What happened next was amazing. The guy at the counter, with a confident smile, waved
his hand convincingly so that they stopped talking. He did this because, even though
he didn’t comprehend what was spoken word by word, he knew what they needed.
So he started.
完璧なカタカナ英語、しかも「ナリタ?」「トーパーソン?」「タイム?」などという単語
だけ。
"Narita?" "Two persons?" "Company? Time? Flight Number?" "5000 yen, please."
"Tomorrow morning. 8:30. here." "Thank you." (I’ve spelled those words in English,
but they were really KATAKANA.)
単語のみで、文章ではない。でも、完璧なコミュニケーションで、チケットの発行もスム
ーズに進んで、アメリカ人の二人組みも非常に安心して満足そうでした。そのカウンター
のおじさんは、すくなくとも中学高校以上の英語教育を取ってはいないのは、その完璧な
カタカナ英語から明白でした。それでも、完璧に英語でコミュニケーションをしたのです。
あなたも同じことができます。ただ、目の前の状況に英語で反応すること。これだけ。必
要なのは、それだけなのです。簡単でしょ?
That was it; just words, not sentences. Yet it was a perfect, smooth transaction and
the two guys seemed very happy. I could tell the man at the counter had had no formal
English training outside of high school because his was "Katakana-English," or
"JangRish," if you will. But it worked very nicely and, yes, he DID speak English.
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できれば印刷してお楽しみくださいね♪
『7日間で英会話に成功するステップアップ戦略』
Just do this: React in English to whatever is in front of you. That is all it takes.
It’s easy!
たとえば、レストランにいるとします。ウェイターさんがやって来きて、注文をとりに来
る。たとえ言われている英語がわからなくても、何を聞かれているかは、完璧にわかる。
だから、メニューを指して「ディスワンプリーズ」といえば通じる。これがポイントAだ
とします。
Suppose you are in a restaurant. A waiter comes by and very politely asks you what
you want. You understand only vaguely, yet you know exactly what was asked. You can
point your finger to the delicious cheese steak on the menu, smile, and say, "This
one, please."
That is point A.
そのうちに、
「ありがとう、今日は牛肉を食べたい感じなんだけど、なにかスペシャルサン
ドイッチはありますか?
ドライラブ?
美味しそう、それを一つ頂きます・・・」とい
うようなコミュニケーションを始めます。これがポイントBです。
Eventually you might start saying, "Thank you. I feel like beef today, you know. Is
there any dish you recommend? Any fancy sandwich with beef? Dry rub? Uh-hum, sounds
VERY nice, I'll try that one. Oh, and for an appetizer..." And so on and so on.That
is point B.
ポイントBに達するには、まずはポイントAを通らないといけません。が、いったんポイ
ントAに達せれば、ポイントBへの道は自動的なのです。だからまずは、今は英語で反応
することの重要性だけ、心にとどめて置いてくださいね。
You have to go through point A to get to point B. Yet, once you get to point A, where
you can just react in English even half intuitively, then you certainly will get to
point B. That process, though the rate depends on many things, is almost automatic.
React in English. For now, just remember that.
Get Rid of Japs!
もう一つ、英語を使う、という点で重要なのは、日本語を自分の脳から排除することです。
日本では、英語に関して、文法からスタイルから文化的背景、その歴史まで日本語で勉強
できます。便利ですが、これが却って、障害になることがあります。
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『7日間で英会話に成功するステップアップ戦略』
Another important factor in trying to use English is that you have to get rid of the
Japanese in your brain. One of the advantages of learning English in Japan is that
you can learn almost anything about English in Japanese: Grammar, vocabulary, sentence
structure, writing style, culture, history—anything you need. But this could be your
greatest obstacle.
たとえば、どんな英語の問題でも、日本語の思考で解けるようになってしまうことです。
Here’s an atypical problem: you study for your English exam, whether a high school
mid-term, for college entrance, TOEIC, or whatever. You know all the issues in Japanese.
You can translate any word into Japanese. Thus, you can solve any question on an exam
in JAPANESE. You might not translate every single word, but you would use those words
in your thoughts translated into Japanese to tackle the questions on the exam.
結果として、どんなに高得点を取れるようになったとしても、それらは日本語での思考の
結果であって、英語を使うことができない、英語で反応することができない、ということ
もありえます。
The result: You get high scores in English. You can translate. You can explain how
to solve a question of English grammar (in Japanese!). Yet the problem is you can
not react in English, because you mastered the English language in Japanese!
というわけで、まずは英語で反応することを学びましょう。
So again, react in English.
What does "DOUMO" Mean?
というわけで、英語で反応する、ということを強調してきました。このポイントを理解す
るために、逆の立場から考えてみます。あなたのアメリカ人の友人が、日本語を学ぼうと
している。日本語の参考書も持っています。そこで、
「どうも」や「ありがとう」などの言
葉の説明がある。
「すみません」は「ありがとう」も意味して・・なんていろいろと解説が
ある・・・。でも「どうも」の説明なんて、英語で完璧にできるのか?
なんとなく説明
は正しいけれどもしっくりこない・・・。ということになるはずです。しかも、この言葉
はこんな風にも使うのに・・・これはこうとも言えるのに・・・という感想がきっと生ま
れてきます。
Again and again, I have repeatedly emphasized the importance of reacting only in
English. By now it should be obvious that you should not translate. Not that you should
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『7日間で英会話に成功するステップアップ戦略』
never do that, because without translation no one can learn a new language. But I
want you to try to imagine that you are somehow struggling to teach your American
friend Japanese. The American friend actually has some Learn Japanese books. They
explain the meaning of terms such as "DOUMO," "ARIGATOU," and "SUMIMASEN." SUMIMASEN
means "I'm sorry," yet it also means "Thank you," as does "ARIGATOU." And the meaning
of "DOUMO": can you explain it even in Japanese? You would find the books’
explanations of each word correct and satisfactory. But you will also feel like this:
"This word could mean this and that, or that."
さらには、レストランでの会話例、なんていうセクションもあるでしょう。でも、それを
読んでみても、文法的には正しいけれども何か変・・・という感じがぜったいにします。
そもそも、そのシナリオどおりの受け答えを相手がしなかったら・・・などなど、気にな
るところ、突っ込みたいところが山盛りになるはずです。
You would certainly read the section on conversation examples at a restaurant. Again,
you will think, "I would not say that," "You don't always respond in that way," "The
grammar is correct, but this does not sound right somehow," "The possible scenarios
are much more than that. How am I supposed to tell my friend all of this?"
そもそも、われわれは辞書が正しい言葉を伝えている、と思っています。実ははなしは反
対で、言葉というのの使われた例を記録しているのが辞書なのです。そして、言葉がどの
ように使われるか、という用法は、常に変化し、進化しています。だから、辞書の説明、
あるいは語学の参考書の説明、というのはどうしてもその全てをカバーできるものではな
いのです。もちろん、翻訳する・対訳された文が載っている語学参考書というのは有効で
すし、活用しないといけません。しかしながら、最後には、やはり実際に使ってみて、ネ
イティブスピーカーとの対話から、その意味を会得していかなければいけないのです。
Contrary to what we believe, no single word used in any language has a definite
definition. A dictionary does not define; it records words based on how they have
been used, which, by the way, never ceases to change and evolve. Dictionaries reflect
the way we use language, not the other way around. This is why no single explanation
of the words and sentences in the learning materials is perfect. Of course, they are
very useful. It would be stupid to not use them. But in the end, we have to engage
in real conversations; throw our English to native speakers and see their reactions.
Just Because It's a Fun Thing To Do
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『7日間で英会話に成功するステップアップ戦略』
というわけで、上記のことがらが、
『英語を使う』という観点から私が説明したかったこと
です。というわけで、あなたがすでに英語を話せるということ、そしてなによりも、英語
を話さなければいけないことが、理解できたでしょうか?
These are the things I wanted to explain about this game of learning English. So far
I’ve explained why you CAN speak English now and why you NEED to speak English now.
Here is one more very important fact.
それだけではありません。英語を話す、外国語を話す、という経験は、おしなべて楽しい
ものです。特に、英語は楽しいと思います。これはもう、説明できません。なので、もう、
あなた自身にこの楽しさを経験してもらうしかない。
It is simply a very, VERY fun thing to do (speaking in a second language, that is).
Particularly English. I can’t explain why; you have to experience it yourself.
So...
というわけで、是非始めましょう!
Let's begin.
Nightmare at Tully's
One of my favorite spots on Sunday morning is Tully's. In the early morning, right
after they open, there may be only one or two customers. You almost feel like you
own the place; you get a couple of very quiet hours with a good cup of coffee and
some nice reading. This is a perfect way to start Sunday morning.
In some unfortunate instances, however, I have found myself trapped in a situation
in which I can do nothing but weep inside: an ESL teacher having a session (for a
fee of about \3,000 per half hour or so) with his (they are mostly male) student right
next to my table. Somehow they like early Sunday mornings, too. I'm telling you, this
is a nightmare situation. For one thing (well, actually this is the only reason why
I weep inside), they are just . . . loud. Mostly, it’s the teacher. I don't mind
sitting right next to, say, a couple chatting with each other—as long as they keep
"Japanese standard" volume. For that matter, I wouldn’t even mind "American
standard." However, 90% of the time the teacher speaks as if the entire place is his
classroom. In most cases, he talks like the entire place is packed with his students,
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who are somewhat distracted and whispering to each other. Thus, he has to command
attention with his "authoritarian voice."
"This is not your classroom, for heaven's sake. Your student is right in front of
you. I ain't your student... " is something I have dreamed of telling them, but never
did. I am a shy person. Instead, I turned to my anti-ESL teacher weapon, an old iPod
filled with my favorite songs, which takes me to my happy place. More often than not,
though, I forget my iPod for no reason. Poor me. Then the only thing I can do is try
to read and ignore everything else, which often does not succeed.
A Word in a Haystack
So, I have some experience listening to teacher/student conversations, and have found
that most of the students taking such classes have the same problems I used to have.
First of all, the teacher usually speaks 95% of the time, very slowly as if talking
to a child. The speed doesn't matter, but the fact that the teacher is the only one
talking makes the session almost like very expensive audio CDs for ESL students. For
beginners, I might add. It's probably okay, though. I would not spend my money in
that way, but it's still "NAMA" English, you know.
The most serious problem the students have is that they also speak slowly—very slowly.
Not because they are children. Not in a way like "weeeeel I thi-iiii-nk…." It's
because they do this: they first think a sentence in Japanese, then try to find the
right sentence structure they have been taught, then replace the words, adjust the
tense, include articles, etc., check the grammar; then they clear their throats, make
eye contact, smile, clear their throats again, loosen up their tongues, maybe take
a breath or two, and finally, order their mouths to open so that they can start
speaking.
Not exactly all of them do this, but you get my point, right? I DID ALL THAT!
Of course, the teacher waits with kind patience and listens to what is spoken, but
that is because he is hired. But if you do that in a real life situation, the response
you get (at least I got it) is, "Why is this person talking like a broken CD player?
Even though it seems he can read and knows enough vocabulary?"
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Yes, We Can...Really!
This is what I always wanted to tell those students. Their time would be more fruitful,
and they would enjoy each other way more. Besides, if the Japanese student speaks
half the time, that means I do not have to listen to the teacher's voice half the
time, you know. But I never said anything. instead, I am writing this.
Please do not misunderstand; I am not judging. I hate people judging others. Sometimes
I hear more engaged conversation than the teacher-talks-95% cases. And honestly, I
think that 95%-cases are perfectly fine, too (other than as assaults on my ears).
I just want to show you, suggest to you, that here is a very easy way in which YOU
could talk more. Speaking in a second language is a fun thing to do, so this will
make you an English addict in a good way. I just want you to enjoy it more. That's
all I hope.
So let me tell you three important things.
First of all, you do not have to do all the translation stuff. You can speak in English
faster and more effectively—fluently enough to enjoy more natural conversation—if
you get rid of that process. You have most likely, like most Japanese, had six years
of English classes plus some reading in ESL books and/or audio courses and/or ESL
classes and/or...so on and so on.
That ought to be enough for starters. The problem is that our educational system
teaches mostly just how to translate. But then, that gives us grammar and vocabulary.
That is an asset. And I'm talking about "Chugaku-Eigo," real easy stuff. That should
be enough. Even if you feel like you were below average in English classes, that is
okay, too.
Some statistics say that roughly 2000 words are repeatedly used 80% of the time. In
fact, only 300 words actually make up about 65% of all written English. The numbers
actually depend on the kind of statistics you prefer, but the point is the same: a
minority of words are used a majority of the time. If you are an average Japanese
adult, you have already been exposed to 1000 to 2000 English words even if you don’t
remember them all. That is a great asset, and again, enough for starters.
Secondly, you have to stop thinking that you need to study and learn English. Stop
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that. Not that I mean exactly that, but you have to stop that thinking process. You
need to learn grammar and vocabulary and stuff, but that is only to HELP you to USE
English. The purpose is to USE. Learning and studying is just a means.
If you think you have to learn perfect English skills and that then, only then, you
can speak in English, the chances are you are never going to. I mean, even native
speakers do not use perfect English. Google "President Bush English" in Japanese.
Yes, you might feel like you’re a parrot speaking in a funny imperfect language,
and some Americans certainly would treat you like a puppy learning to speak, or worse.
I’ve had a share of that myself. But not from Americans in Japan. They know how you
feel.
I know for a fact that some people treat a person based on his or her language skills,
even when s/he is speaking in a second language. Just forget and ignore them, and
remember that you are in fact smarter than they are because you are learning a second
language.
Thirdly, and most importantly, try to be over-confident for the purpose of this "7
Days Strategy." Just tell yourself, "I can speak English." The reason is simple. A
common problem we Japanese have in speaking English is that we are being ...shy, or
less confident. Super-duper over-confidence IS a problem. But deliberately slight
over-confidence usually works. Gradually you will find the right degree of confidence.
Let me tell you a story. When I was in the U.S., very shy and unable to "speak" in
English, I always felt unconfident. One day I was talking to my Japanese friend and
an American friend came by. She heard me talking in Japanese and said; "Wow, you sound
so CONFIDENT in Japanese." I just thought; "Of course I am. I am Japanese. I do not
need to learn Japanese." Later on, I realized that the following principles are very
useful and needed when trying to speak English.
1. Think clearly and simply about what you want to say.
2. Say it clearly and simply.
3. Talking is a use-English time, not a learn-from-my-mistakes time, so forget about
grammar. Worry about it later.
4. Use whatever skills you already have NOW.
To do that, I, a shy Japanese, needed to be deliberately over-confident.
In relation to that story, recently I read an interesting news story on the Net. Some
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college researcher suggested that Black students are doing better than before because
Obama won the election. My reaction was, "Oh, gee, another Obama the Savior story
by Obamanians."
Then I remembered a video clip I saw on MSNBC. It was part of a documentary about
race issues in the United States. When I saw it the first time, I dropped my jaw,
stunned for seconds. Then I literally shouted to the kids on my LCD display, "What
the hell are you talking about?!"
The video is here:
http://jp.youtube.com/watch?v=cWPhlO6Uv2E
Essentially, what's happening in it is this.
A bunch of very young black kids are shown two baby dolls. One is white, the other
black. The kids are asked, "Which doll is a white doll, and which one is a black doll?"
They can identify the dolls correctly.
However, when asked, "Which doll is cuter, nicer?" they point to the WHITE doll.
Similarly, when asked, "Which doll is bad, uglier?" they point to the BLACK doll.
"Which doll is more like you?" They point to the BLACK doll again.
You know, these kids see the race, and define themselves as Black (which is natural
and fine). But then they somehow think that Blacks—well, at least black dolls—are,
uglier, bad, less valuable. To me, it was a "what-the-hell" movie clip.
The point the MSNBC show was trying to make was, I think, to a certain degree, that
blacks are the victims of their own racism as well as of more traditional,
institutional racism. The video was followed by a multi-racial panel discussing the
clip, and the tone was naturally very depressing.
Then Obama came from nowhere and destroyed, at least partially, that status quo, that
frame of reference, that idea that people thought would never change in their lifetime.
And Jessie Jackson weeps. People call this event "…greater than the Apollo 11," and
black students are getting higher scores, at least according to the news I read.
I think this Yes-We-Can, believe-in-yourself stuff that we often hear in movies,
mangas, animes and TV shows (and political campaigns), both in Japan and America,
are very important, even though they sound like just a bunch of cliches.
Just tell yourself, "Yes, I can." That is the way to fully utilize the skills you've
already got.
Of course, trying to improve your skills on a daily basis IS also very important and
that is covered after this in the "7 Days Strategy" section. For now, just let's have
fun with what we've already got.
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A Zen Mind in English
Again, let me tell you a story, and I know this gets old, but please bear with me.
I was at a local bus station waiting for my bus to Narita to go back to school in
the U.S. after winter break. Two Americans, both in their early 20s, came in. If not
American, maybe Canadian, I guessed from their accents. What seemed clear was that
they could not speak Japanese at all. Not a problem. We do have a lot of signs in
English, so you never get lost. They proceeded to the ticketing counter all right,
and humbly started talking in English, clearly worrying whether they could
communicate.
What happened next was amazing. The guy at the counter, with a confident smile, waved
his hand convincingly so that they stopped talking. He did this because, even though
he didn’t comprehend what was spoken word by word, he knew what they needed.
So he started.
"Narita?" "Two persons?" "Company? Time? Flight Number?" "5000 yen, please."
"Tomorrow morning. 8:30. here." "Thank you." (I’ve spelled those words in English,
but they were really KATAKANA.)
That was it; just words, not sentences. Yet it was a perfect, smooth transaction and
the two guys seemed very happy. I could tell the man at the counter had had no formal
English training outside of high school because his was "Katakana-English," or
"JangRish," if you will. But it worked very nicely and, yes, he DID speak English.
Just do this: React in English to whatever is in front of you. That is all it takes.
It’s easy!
Suppose you are in a restaurant. A waiter comes by and very politely asks you what
you want. You understand only vaguely, yet you know exactly what was asked. You can
point your finger to the delicious cheese steak on the menu, smile, and say, "This
one, please."
That is point A.
Eventually you might start saying, "Thank you. I feel like beef today, you know. Is
there any dish you recommend? Any fancy sandwich with beef? Dry rub? Uh-hum, sounds
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VERY nice, I'll try that one. Oh, and for an appetizer..." And so on and so on.
That is point B.
You have to go through point A to get to point B. Yet, once you get to point A, where
you can just react in English even half intuitively, then you certainly will get to
point B. That process, though the rate depends on many things, is almost automatic.
React in English. For now, just remember that.
Get Rid of Japs!
Another important factor in trying to use English is that you have to get rid of the
Japanese in your brain. One of the advantages of learning English in Japan is that
you can learn almost anything about English in Japanese: Grammar, vocabulary, sentence
structure, writing style, culture, history—anything you need. But this could be your
greatest obstacle.
Here’s an atypical problem: you study for your English exam, whether a high school
mid-term, for college entrance, TOEIC, or whatever. You know all the issues in Japanese.
You can translate any word into Japanese. Thus, you can solve any question on an exam
in JAPANESE. You might not translate every single word, but you would use those words
in your thoughts translated into Japanese to tackle the questions on the exam.
The result: You get high scores in English. You can translate. You can explain how
to solve a question of English grammar (in Japanese!). Yet the problem is you can
not react in English, because you mastered the English language in Japanese!
So again, react in English.
What does "DOUMO" Mean?
Again and again, I have repeatedly emphasized the importance of reacting only in
English. By now it should be obvious that you should not translate. Not that you should
never do that, because without translation no one can learn a new language. But I
want you to try to imagine that you are somehow struggling to teach your American
friend Japanese. The American friend actually has some Learn Japanese books. They
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explain the meaning of terms such as "DOUMO," "ARIGATOU," and "SUMIMASEN." SUMIMASEN
means "I'm sorry," yet it also means "Thank you," as does "ARIGATOU." And the meaning
of "DOUMO": can you explain it even in Japanese? You would find the books’
explanations of each word correct and satisfactory.
But you will also feel like this: "This word could mean this and that, or that."
You would certainly read the section on conversation examples at a restaurant. Again,
you will think, "I would not say that," "You don't always respond in that way," "The
grammar is correct, but this does not sound right somehow," "The possible scenarios
are much more than that. How am I supposed to tell my friend all of this?"
Contrary to what we believe, no single word used in any language has a definite
definition. A dictionary does not define; it records words based on how they have
been used, which, by the way, never ceases to change and evolve. Dictionaries reflect
the way we use language, not the other way around. This is why no single explanation
of the words and sentences in the learning materials is perfect. Of course, they are
very useful. It would be stupid to not use them. But in the end, we have to engage
in real conversations; throw our English to native speakers and see their reactions.
Just Because It's a Fun Thing To Do
These are the things I wanted to explain about this game of learning English. So far
I’ve explained why you CAN speak English now and why you NEED to speak English now.
Here is one more very important fact.
It is simply a very, VERY fun thing to do (speaking in a second language, that is).
Particularly English. I can’t explain why; you have to experience it yourself.
So...
Let's begin.
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■2日目『英語耳と英語舌の基礎を作る』
さて、1日目ではマインドセットについて解説し、主に英語に触れ
てもらうこと、英語について考えてもらうこと、と主眼にしました。
ですが、2日目以降は、より具体的な知識や、英会話に必要な実践
的な知識、そしてそれを8日目に利用するための簡単なエクササイ
ズで成り立っています。
説明はその分短くなって、むしろやりながら楽しんでいただく内容
になっています。自室でリラックスして、なんだったら、ワインや
ビールを片手に読み・実践していただくのもいいですね。
さて、その2日目ですが、以下の点をカバーしていきたいと思いま
す。
・発音の基礎の基礎
・単語単位でのアクセント
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『7日間で英会話に成功するステップアップ戦略』
・センテンス単位でのリズム・アクセント
です。日本人の発音を、まずはアメリカ人、というよりも、世界中
の英語使用者に通じるものにするための簡単な原則やレッスンです。
では、発音の基礎から説明していきます。
だいたい、発音に対する理解度・習熟度を示すと、以下のようなレ
ベル訳ができる、と思います。
1.子音と母音を区別でき、音節単位での発音が聞き取れる・でき
る
2.単語単位ではなくて、センテンス単位でのアクセントの置き方
がわかる
(『I love HER』と『I LOVE her』だと意味が違ってくる・・・とい
うような事です)
3.英語特有の母音の発音の仕方
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『7日間で英会話に成功するステップアップ戦略』
4.英語特有の子音の発音
5.いわゆるリエゾン
ここでは、まずは2のレベルまでに絞って説明いたします。そうい
うと、簡単なところまでしか説明しない、とお思いになるかも知れ
ません。でも、アメリカに移住・定住し10年以上住んでいる高等
技術者、たとえばプログラマー・弁護士・博士号を持った心理学の
教授でも、2~3(一部の母音は出来ない、という意味で2・5く
らいでしょうか)くらいの英語で十分専門分野で活躍したりしてい
るのですよ。
もちろん、3~5を完璧にマスターする人もいますし、そういう専
門のレッスンもあります。ただ、その最後の部分をマスターする時
間をかけるかどうか、という個人的な問題ですね。自分が投資する
努力への感情的な収支がプラスになるか、マイナスになるか、とい
う問題です。
ですから、ここではまず、2までのレベルと、知識だけあれば簡単
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『7日間で英会話に成功するステップアップ戦略』
に聞き取れるリエゾンの例について説明いたします。
・
『子音と母音を区別でき、音節単位での発音が聞き取れる・できる』
ですが、まず、英語には、
『s』とか『k』とか子音だけの発音がた
くさんあるわけです。一方で、日本語では『SU』
『KU』など必ず
発音は子音と母音のセットになる。
で、発音の単位を音節といいます。たとえば、日本語で、
『ジョージ・
ブッシュ』だったら、4音節ですね。ところが、英語の場合は、そ
うはいかない。『George』が1音節。『Bush』も1音節。音節の数だ
け母音がある、というのは共通しているのですが、母音の前後に複
数の子音が付いて、むりやり日本語で表記すると、『ジョージ』『ブ
ッシュ』という感じでしょうか。
(余談的注記:あ、そうそう、二重母音といって、発音記号だと2
文字だけど母音1文字・1個として取り扱われる例もあります。下
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『7日間で英会話に成功するステップアップ戦略』
で説明する『said』など。ただ、ようするに2個で1個、あるいは
そんなの表記の問題で1個でええやん、という先生もいます。英々
辞書でもそう表記しているものもあります。基本は母音1単位につ
き、音節1個でしょうか。
)
さて名前続きでいいますと、逆にオバマという名前は、英語でも
『OBAMA』と三音節で、アクセントを除けば発音も同じですね。本当
に小浜さんという感じですね。小浜市の表記も、
『Obama City』です
から、つづりもおんなじです。だから親しみも湧くのでしょうか。
だから、日本語の『く=KU』だったら、伸ばすと『くぅぅぅぅう
う』と結局母音に戻ってしまう。でも、子音『K』というのは『ク』
と
例外はありますが、母音が付かず、伸ばせないこと。舌が歯など一
部に接触して摩擦音を出す、というようなのが、子音です。ただ、
あくまでも基本的には、で厳密に言うと例外はあります。ただ、わ
かりやすい説明というだけです。たとえば『R』音は子音ですが、
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『7日間で英会話に成功するステップアップ戦略』
母音のように伸びる。だから、
『Kar(Car)』という音は、
『カ
ー』と伸びるわけです。
で、この子音だけの発音、というのは伸びる『R』は日本人にも聞
き取りやすいのですが、単語の最後に来る『k, t, d, s, sh』など
は聞き取りにくいです。
そこで、以下の課題を試してみてください。
============================================
■エクササイズ:
英語のニュースなどを実際に聞いてみて、とにかく『子音が聞き取
れるか』どうか確かめる。
(ここでは、意味はどうでもいいです)
http://www.scpr.org/
⇒冗談の『赤いバックに白文字』のメニューに、
『Listen: Live』と
いう箇所があって、クリックするとニュースが聞けます。アメリカ
の有名なラジオニュース局と、日本の昼間(向こうの深夜)にはB
39
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『7日間で英会話に成功するステップアップ戦略』
BCニュースも流しています。
http://www.msnbc.msn.com/id/8004316
⇒アメリカのケーブルニュース局MSNBCのホームページのオン
ラインビデオのページです。基本的に、このページの写真をクリッ
クすると、ビデオニュースが始まるはずです。ちなみに、この局で
は重要なニュースなど生中継していて、選挙速報や大統領演説など、
日本から中継で見れますよ。
40
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『7日間で英会話に成功するステップアップ戦略』
他に、ニュースの録音や衛星ニュースのCNNの副音声など、生の
英語素材があれば、何でも良いですので、試してください。
聞き取って欲しいのは、以下のような音です。こういう音があるな
あ、というのを実感してもらうためですので、聞き取りが付いてい
かなくても、意味が全然わからなくてもオッケーです。
『k, t, d, s, sh』
『ク』
『ト』
『ス』
『シュ』
『ス』など、母音が入っていなくて、あまり伸びずに止まる。かすれ
た摩擦音のような感じ、です。
たとえば、
『she』
『シュ』だと、日本語で、指を唇の前にもってきて「し
ぃっ」とやるのに似ています。
で、こういう音は、日本語には無い、というかむしろ耳障りな音の
せいか、意識していないと耳が勝手に無視してしまいます。でも逆
にいったん耳が気付くようになると、耳障りなほどです。
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3~4分も聞いていれば、だんだんと気付くようになるのでは無い
でしょうか?
============================================
■エクササイズ:
というわけで、子音だけの発音を練習してみましょう。ここではあ
まり厳密に考えずに、耳で聞いた感じを再現できればいい、くらい
に考えてください。
『k, t, d, s, sh』
『ク』
『ト』
『ス』
『シュ』
など、試してみましょう。
息と舌の動きだけで音を出して、日本語的な意味での発音をしない、
という感じです。
耳で聞いた耳障りな音、が思う浮かべれば、それらしい音を再現す
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るのは難しくないはずです。
============================================
さて、音節・子音・母音の基礎がわかってきたら、次は単語内のア
クセントです。これは単純なはなしで、
『単語は単数、もしくは複数
の音節からなる』
『複数の音節のうちの、ひとつだけを強調して、大
きな声でちょっとだけ長めに発音し、他の音節は控えめに短めにす
る』ということです。
一番わかりやすい例が、
『obama』
です。一番最初の『o』にアクセントを付けるので、『おぅばま』と
いう風にするとバッチリです。英語で書いても、
『Oh! bama』という
感じが上手く発音を表しているのではないでしょうか?
というわけで、次はアクセントのエクササイズです。
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============================================
■エクササイズ:
いろいろな単語を音節に分けてノートを取り、アクセントのところ
(強勢)にマルを付けましょう。お手持ちの辞書を参考にしてくだ
さい。あるいは、最後に紹介するアメリカのオンライン辞書を使っ
ても良いです。英々辞書ですが、使い方は簡単ですよ。
そうそう、強勢を付けるのは母音に対して、になります。だから、
なんとなく、母音の前の子音と発音が独立してしまう、という感じ
にもなったりもします。
たとえば、『say』の過去形、『said』だと、時々『スえいド』という
風に聞こえます。
今は、そういうこともあるという程度に頭の片隅においておいてく
ださいね。
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さて、それではいろいろなタイプの単語の例を下に書いてみますね。
・音節3個、強勢は最初
『obama』⇒『o / ba / ma』
『Energy』⇒『e / ner / gy』
で、太字のところを丸で囲むわけです。では、いろいろなタイプの
単語と、その例を説明して行きますね。
・音節1個、強勢を付ける
『ice』
『said』
『book』
・音節2個、強勢は最初
『palace』⇒『pa / lace』
『English』⇒『Eng / lish』
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あ、そうそう、上記の『palace』の場合、単語の表記の文節と、発
音の単位の音節とがずれる場合があります。(分節は『pal / ace』
発音は、パル・エイスではなく、パ・レス)詳しくは、最後にオン
ライン辞書の検索・活用例解説で一緒に説明しますね。あまり神経
質にならずに、分節・音節、好きなほうで割っておいてください。
ここではわかりやすく、音節のほうで割ってあります。
・音節2個、強勢は最後
『police』⇒『po / lice』
『today』⇒『to / day』
『frontier』⇒『fron / tier』
・音節3個、強勢は真ん中
『potato』⇒『po / ta / to』
『tomato』⇒『to / ma / to』
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『fantastic』⇒『fan / ta / stic』(ふぁん・たぁあ・すてぃく、
という感じ)
・音節3個、強勢は最後
『employee』⇒『em / plo / yee』
『volunteer』⇒『vo / lun / teer』
・音節4個、強勢は2個目
『republican』⇒『re / pu / bli / can』
『emergency』⇒『e / mer / gen / cy』
・音節4個、強勢は3個目
『economic』⇒『e / co / no / mic』
『reputation』⇒『re / pu / ta / tion』
という、だいたい上記の8パターンが最多のパターンといわれてい
るようです。ただ、以下のように5音節など、単語の種類はもっと
沢山あるわけです。
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・音節5個、強勢は4個目
『congratulation』⇒『con / gra / tu / la / tion』
が、上記の8パターンがわかれば、あとも同じ要領でわかる。だか
ら、とりえあず、上記の8個のパターンに似てそうな単語を辞書で
引いて、10個とか20個、あるいは自分の気のすむまで書き出し
てみて、音節に分けてみてください。
その上で、発音の練習、子音と母音、音節の区別を意識していれば
カタカナ英語でかまいませんので、やってみてください。
その時、是非下記のサイトで、それぞれの発音を確認しながらやっ
てみて頂けると、非常に参考になると思います。
Merriam-Webster
http://www.merriam-webster.com/
上記は非常に有名な英々辞書のオンライン版です。しかも、紙版な
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ら手で引かないといけないわけですが、オンライン版は検索できる
上に音声まで付いてくるわけです。インターネット時代はすごいと
思いませんか。ちょっと昔を思い出すと、悔しいなあ、と思います
ね。
英々辞書の英語での説明が苦手、という人も、是非是非、発音の確
認に使用して欲しいです。また、そうやって使っていると、だんだ
ん慣れてきて、単語の説明もすっと頭に入ったりします。ぜひ、活
用してください。
英語なので、使い方が苦手、という方のために、
『palace』を例に検
索の仕方と検索結果画面を解説しますね。
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もしも、余裕があって、手近にテープレコーダーがあったり、パソ
コンでの録音再生が可能な場合、自分の発音を録音して聞き比べて
みるのも手です。自分の耳でわかる範囲で発音を修正する、という
のを経験していると、将来、本格的に発音の訓練をするときに大変
参考になります。
さて、残りは、
・センテンス単位でのリズム・アクセント
・簡単なリエゾンの解説
の2つのトピックですが、それらは、解説だけになって、エクササ
イズはありません。というのも、まずは知識を持って、実際の英会
話などから吸収していって欲しいことがらだからです。ただ、フォ
ーマルなエクササイズではなくても、たとえば例文を音読する、と
か思いつけるものがあったら、どんどんやってください。
まず、
『・センテンス単位でのリズム・アクセント』とはどういうことか。
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センテンス単位、というか、ひとつのセンテンスの中で、どの単語
にアクセントを置くか、ということです。
それによって、センテンスが意味するところが違ってくるわけです
ね。
例を上げますね。
『I love her.』
『I love her.』
『I LOVE her』
『I love HER』
太字のところが強調して発音する単語ですね。それぞれ、どんな意
味になるかというと・・・
『I love her.』⇒普通に、私は彼女を愛している。
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『I love her.』⇒これだったら、彼女を愛しているのは私なんだ、
あんな男じゃないんだ、私が彼女を愛しているんだ、という感じ。
『I LOVE her』⇒だと、いや、嫌いじゃない、気持ちが離れてるわ
けじゃない、とにかく愛しているのは本当だ!
という感じ。
『I love HER』⇒だと、私が愛しているのは彼女なんだ、他の女じ
ゃないんだ、彼女なんだ、という感じ。
『・・・という感じ』と説明しているのは、つまりはこれは、前後
の文脈、つまりそれを喋っている人の置かれている状況によって、
いろいろな意味に取れる。その中で自然に単語を強調してしまっ
て・・・ということだからです。だから、上記の説明じゃなくて、
その単語が強調されている自然な理由というのがあれば、いろいろ
な意味になる。
だから、ここいらへんは、本当に、実際の英会話・英語などから吸
収してから、またここの説明をちらっと見てくれると理解が深まる
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と思います。理想は、実践を通して、自然に実行している・・とい
うことです。
もうちょっと、例を説明してみます。
『We have to buy more books.』⇒我々は、もっとたくさんの本を
買わねばならない。ですね。
『WE have to buy more books.』⇒だと、他の集団・人じゃなくて
私達が買わないといけない。他人に任せてはいけない。という感じ。
『We HAVE TO buy more books.』⇒だと、もう絶対に、もっと買わ
ないといけない、これは非常に重要なんだ、やらないといけないん
だ。という感じ。
『We have to BUY more books.』⇒だと、今やらないといけないの
は、何かを売ったりすることじゃなくて、とにかく買うことだ、買
うことが大事なんだ。という感じ。
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『We have to buy MORE books.』⇒だと、本を買う予定だったけど、
その予定よりもさらに沢山買わないとダメだ、もっとだ、もっと沢
山買うんだ。という感じ。
『We have to buy more BOOKS.』⇒だと、沢山買わないと行けない
のは文房具や家電じゃない、本なんだ、他のモノを買わずに本を買
わないといけないんだ。という感じ。
もひとつ例を挙げます。
『Why do you have to do all the jobs?』⇒なぜ貴方だけが全ての
仕事をしないといけないのか。
『WHY do you have to do all the jobs?』⇒だと、一体全体どうい
うわけで、と理由が強調されていますが、もともと疑問文なわけで、
その疑問の部分がさらに強調された、という感じですね。
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『7日間で英会話に成功するステップアップ戦略』
『Why do YOU have to do all the jobs?』⇒だと、なんで、あなた
なのか、他にも全部の仕事を成し遂げられる人はいるじゃないか、
ということ。場合によっては、他の人のほうが能力もあるのに、よ
りによって、なんであなたなんだ、という意味にも取れますね。
『Why do you HAVE TO do all the jobs?』⇒だと、ほんとうにしな
いといけないのか、待ってもいいんじゃないか、やらなくてもいん
じゃないか、義務じゃないのではないか、というような疑問を呈し
ています。
『Why do you have to do ALL the jobs?』⇒だと、全部やらないと
いけないのか、半分とかでもいいのではないか、というような感じ
になります。
ちなみに、
『Why DO you have to do all the jobs?』
『Why do you have to do all THE JOBS?』
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の二つはないです。無いというか、そういう意味での強調が、コン
テクスト・文脈上、めったに無い。だから、まあ、無い、と断言し
てしまっていいです。これは文法、というよりも用法・文脈の問題
ですね。
いかがでしょうか、なんとなく、感じがつかめましたでしょうか?
たとえ今はぼんやり、という感じでも、まあ、こういうことがある
んだよ、と頭の片隅にメモって置いてください。
さて、次は、
『・簡単なリエゾン(および発音の省略・短縮)の解説』
です。
まずは、たとえば、
『I want to do...』
『I am going to do...』
『They have arrived.』
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『7日間で英会話に成功するステップアップ戦略』
『We have to get them to do our job.』
『He shot them up with a toy gun.』
が、それぞれ、
『I wanna do...』
『I'm gonna to do...』
『They've arrived.』
『We have to get'em to do our job.』
『He shot'em up with a toy gun.』
になる。ここいらヘンはみなさんもなじみが深いのでは無いでしょ
うか?
『I am』が『I'm』になる。これはわかりやすいし、表記も
省略を表す『'』が付いているし、まあ、書いてある通りに理解すれ
ばいいので、簡単ですよね。
もうひとつ注意して欲しいのが、リエゾンと呼ばれるくっつき現象
です。先ほど説明した母音・子音・音節の関係を思い出してくださ
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『7日間で英会話に成功するステップアップ戦略』
い。
『I wrote a book.』
という文があるとします。それぞれ1音節の部品が4つで、4音節
です。
『wrote』は1音節で、最後の『e』は発音しませんね。
そうすると、『I wrota book.』と、孤立している母音がくっついて
しまう。
『Am I supposed to do that?』
が、
『Ami(アマイ) supposed to do that?』になってしまう。
これはどちらかというとアメリカ英語に特有の現象で、ネイティブ
の先生の解説によると、イギリス英語にはあまりない。そして、崩
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『7日間で英会話に成功するステップアップ戦略』
れた表現・口語表現なのでアメリカ人の先生も、昔はあまり教えた
がらなかったそうです。
とにかくまあ、
『t』と『a』がくっつくと『タ』、
『Am』と『I(アイ)』
がくっつくと、
『アマイ(アムマイ、という感じかな?)』と、ローマ
字の感覚で考えればいい。
ただ、これこそが正しい英語なのだ、この発音をマスターしなけれ
ば英語じゃないんだ、という勢いで教えている先生もいらっしゃい
ますが、最初はそこまできばらなくても大丈夫です。
第一に、これを使わなくても、十分に英語は使えます。第二に、ア
メリカ人自身が、こういうのを多少崩れた表現、と認識しているの
で、『must item』として学習している、というと驚く、というよう
な内容であること。などが挙げられます。
ただ、向こうはばんばん使ってくるので、こういう変化をする、と
いう知識はあったほうがいい、ということです。
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あ、もうひとつだけ、
『くっつく先の母音が無い単語の最後の子音』
があると、その音は省略的に発音される、というのもあります。
『Am I supposed to do that?』
の『supposed』の最後の『d』、
『that』の『t』。これがなんとなく消
える。
『アマイ
サポーズ トドゥ ザッ?』
という感じです。
ただ、これは本当に省略される、と解説している先生もいますが、
なんというか、ネイティブの方は本能的にやっていて、全くオミッ
トしちゃう例もあれば、なんというか感じだけ残っている、舌とか
は動いていても発音はしなくて、その残響だけ聞こえる・・・とい
う感じもありまう。
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これは、アクセントの後ろのが落ちる、母音にアクセントが付く、
強く発音する、そういう母音のうしろの子音が落ちやすい・・・で
すが、こういう説明がうるさかったら、そういうこともある、とメ
モっておくだけで結構ですよ。順番に順番に。一番行けないのは、
なにもかもいっぺんに把握しようとして、頭を混乱させることです。
一応、もう一個だけ例文を出しておきます。
『いいえ、それは真実ではありませんよ!』
『NO, that is NOT true!』
『ノォ、ザット イズ ノッ トルー!』
否定のために、
『no』
『not』が強調して発音する単語です。んでもっ
て、
『not』を強調していて、しかももう一個後ろに同じ『t』が着て
いるので、『not』の『t』が落ちる・・・と。
こういうのは、実際に英語を聞いていると、ほんとうに聞く耳の慣
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『7日間で英会話に成功するステップアップ戦略』
れの問題です。
慣れてきたら、自然に相手を真似して、省略・リエゾンするように
なってしまいますしね。
だから、気張らずに、自然に、楽しく英語を吸収していくのがいい
のでは無いでしょうか?
さて、そろそろ3日目も終わりです。少しずつ、頭脳や身体も、英
会話に向けてチューンナップされて来たのでは無いでしょうか?
明日は、
『英語は英語の語順で理解する、ということの重要性』につ
いてです。
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『7日間で英会話に成功するステップアップ戦略』
■3日目『英語は英語の語順で理解する、ということの重
要性』
いよいよ3日目に突入しました。
『英語は英語の語順で理解する、ということの重要性』ですが、こ
れは解りやすいですよね。1日目の英語エッセイでも、日本語の解
説を忘れたり、脳内で和文⇒英文への翻訳をやめないといけない、
とさんざんいいましたが、これも同じです。
日本語の語順、というのはわりと自由ですが、基本的に形容詞とか
の部品が前のほうに来て、最後に SV が来る。あるいは、そういう順
番がいろいろにありえる。
だから、そもそも和文英訳式だと『英語の語順で喋る』なんてでき
ないですし、英文を理解するのも大変です。リスニングなんかだと、
ひょっとしたら一文を聞いて、それを脳内でいったん和訳しないと
理解できない、とかなっちゃうかも知れません。
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『7日間で英会話に成功するステップアップ戦略』
ところで、そういう問題を解決するために、英文のリーディングで、
矢印・線などを使ってセンテンスの単語をいったん日本語に近い形
に加工して理解する・・・というやり方をすすめる先生や参考書も
ありますよね。これは絶対にやめてください。
こういう風に強い言葉で否定するのはあまりしたくないのですが、
これは本当に『絶対にやめてください』
。
なぜかと言うと、こうしてしまうと、英文を理解するときに漢文式
に脳内で英語の語順を加工する癖がついてしまいます。で、たとえ
ば英単語はそのまま理解できても、文章の語順は日本語に近い形に
加工しないといけなくなる。そうなると、スピーキングの語順まで
おかしくなってきます。極端なはなし、
『I English speak.』とかな
っちゃうこともある。
だから、これは本当にやめるべきものですね。
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『7日間で英会話に成功するステップアップ戦略』
むしろこういうやり方をするなら、日本語の単語を英語の語順にし
て英文の理解の助けにしたほうがいい。それが、本日のエクササイ
ズ(の一部)になります。
ただ、それも結局は過渡的な、テンポラリーな解決手段で、最後に
は英語は英語の語順で理解して、考えて、喋るのが理想です。
ついでにいうと、下で紹介する『分解読解法(とわたしが名づけた
やり方)』をやりすぎるて、ぼーっとしていると、日本語の語順が、
『わたしは話す、英語』とかなっちゃうことがあります。
外出とかして疲れているときにこれをやってて、頭がぼーっとして
いて・・・という時の話ですが。でも、そんなのちょっと頭を日本
語脳にもどしてやれば、すぐに治るわけです。
だから、やるなら、日本語の語順をおかしくしながらやった方がい
いわけです。
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『7日間で英会話に成功するステップアップ戦略』
さて、以下は、
『英語は英語の語順で理解する』ために、文法の復習
もかねて行うエクササイズです。だから、中学文法くらいなら『楽
勝ですよ』という人も、ちょっと準備体操がてらやってみてくださ
い。ただ、本当に、簡単なセンテンスなら『英語の語順で』できる
よ、というのであれば、後に中級者向けのエクササイズを紹介しま
す。
では、エクササイズです。
============================================
■エクササイズ:
『英文を分解読解』してそれを『展開』します。
まず、自分が理解できる範囲の英文センテンスを作文してください。
これは、辞書を使って英訳しながら、でかまいません。あるいは、
自分が理解できる範囲の文法をカバーしたセンテンスを、参考書な
どから引用してもいいですね。
たとえば、
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『7日間で英会話に成功するステップアップ戦略』
『I gave him an apple.』
『I ate a chicken sandwich.』
とかシンプルなものでもいいですし、ちょっとがんばって、
『He voted for Obama because he thought that was the only way
to get a real middle-class tax cut.』
とか長いものでいいです。
ノートにまず、そのセンテンスを書きますよね。ここでは説明のた
めに、簡単な、『I ate a chicken sandwich.』というのを使います。
で、このセンテンスが、ノートのページの上の方にある。
そこで、
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『7日間で英会話に成功するステップアップ戦略』
『I | ate | a chicken | sandwich.』
という風に線を引きます。そして、
『I | ate | a | chicken | sandwich.』
『私 | 食べた | ひとつ | 鶏 | サンドイッチ』
と意味を書きます。
『てにをは』を省略するのがポイントです。また、
ここは鶏じゃなくて、『鶏肉の』かな・・・というのも無視します。
日本語として正しいじゃなくて、あくまでも英語の語順で理解する
のがポイントだからです。
また、こうすると、日本語と英語の意味のずれも明確になってきま
す よ ね 。 ど う い う こ と か と い う と 、『 鶏 肉 の サ ン ド イ ッ チ 』 の
『chicken』も、
『a chicken(一匹の鶏)
』も、おなじ『chicken』で
す。
つまり、こういう単純な単語でも訳すと変化する。だから本当は、
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『7日間で英会話に成功するステップアップ戦略』
『chicken』は鶏じゃなくて『chicken』としかいいようがないわけ
です。
そういう感じで、センテンスを分解して、
『てにをは』抜きで単語だ
けに変換する。訳すというより、変換だけする、という感じです。
これで、英語の意味の構造、語順の感じ、というのが理解できる、
それを崩さないまま、ある程度意味がわかるわけです。
もちろん、最終的にはこういうのは無しにするのがいいです。
あ、そうそう、ペーパーバックとかの英語の本にこういう感じで日
本語のメモをするのはやめた方がいいな、と思います。後で英語に
なれて、スムーズに読めるようになってくると、逆にそういう日本
語のメモが思考のながれを中断してしまって、自分がしたことなの
にすごくイライラしてしまうんですね。だから、もしもせっかく買
った英語の本とかがありましたら、末永く楽しむためにもメモはし
ないほうがいい・・・と個人的には思います。
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『7日間で英会話に成功するステップアップ戦略』
そうそう、冠詞は面倒くさかったら今は無視してもいいですが、基
本的に
『a』は『ひとつ』
『the』は『その』
と変換します。
また、『as long as』といった表現は、その塊のまま、辞書にのって
いる言葉で変換してしまいます。
たとえば、
『I am happy as long as I can drink a good cup of coffee every
morning.』
『私 | である | 幸せ | 限り | 私 | 出来る | 飲む | ひとつ |
よい | コーヒー | 毎朝』
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『7日間で英会話に成功するステップアップ戦略』
とします。PC 上の文字数のせいでちょっとずれちゃいましたが・・・。
ここでは、『as long as』
『cup of coffee』
『every morning』をひと
つのブロックに変換しました。これは、特に正解があるわけではな
く、あくまでもあなたに英語が意味を積んでいく語順を理解しても
らう・感じてもらう、というのが目的なわけで、じぶんなりのバラ
ンスでやってかまいません。
むしろ、こういうエクササイズをやるときに、自分なりに感覚・嗅
覚・勘をはたらかせる、というのも立派なスキルです。
・・・さて、今のところ、ノートには、
『I | ate | a | chicken | sandwich.』
『私 | 食べた | ひとつ | 鶏 | サンドイッチ』
というのが今あるわけです。
今度はそこにさらに、
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『I | ate | a | chicken | sandwich.』
『私 | 食べた | ひとつ | 鶏 | サンドイッチ』
『I ate a cheeseburger.』
『I will eat a cheeseburger.』
『I am eating a chicken sandwich.』
『She is eating a chicken sandwich.』
などなど、部分を変えた文章を、下に5~10個くらい書いていき
ます。細かい文法や自然な表現かなどは、あまり気にせずにガシガ
シやってしまいます。また、追加する文章は分解したり下に日本語
を付けたりする必要はありません。
そうすると、一つの文章から、バリエーションが増えた、というペ
ージが出来る。
さらに今度は、別のページにうつって、同じプロセスを繰り返しま
74
できれば印刷してお楽しみくださいね♪
『7日間で英会話に成功するステップアップ戦略』
す。
これを、4~5回繰り返します。
そうすると、いろいろなバリエーションの文章が、20個~50個
くらいできるのではないでしょうか?
こんどはこれらの文章を、2日目の発音の練習を思い出しながら、
音読します。このとき、全体から適当な数のセンテンスを選んで、
10回くらい繰り返します。5~10個くらいが適当でしょう。
発音を調べるのはいいですが、全部の発音を調べようとすると、根
気疲れしてしまいます。まずは、勘で音読してみる、気になる単語
だけ調べる、という感じでオッケーです。
さて、中級者向けのエクササイズですが、これはもう、単純に、好
きな英文(ただし自分が理解できるもの)を音読してみてください。
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1日目の英文を使ってもいいですし、対訳がいらない、あるいは自
分で調べる気力がある、というひとは、以下のサイトの英文を参考
にしてみてください。
English Listening Language Lab Online
http://www.elllo.org/
ESL students(English as a Second Language students, 英語を外
国語として学ぶ生徒の意味)や先生に向けたリソースサイトです。
ネイティブの会話・テキスト・オーディオ・表現の解説が、簡単な
英語で全部きっちりそろっていて、それが1000個近くもありま
す。ネイティブの教育者の正しい・自然な英語で、しかも、ゆっく
り喋ってくれています。
(ただ、ネイティブスピードになれた人には
遅いなあ、という感じです)
本当に、ネット時代は下手な英語学習素材はいらない・・・という
感じですねー。むしろ、先生は教え方などに集中できる。わたしが
英語を勉強しはじめた頃にくらべると、すごい時代ですね・・。
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『7日間で英会話に成功するステップアップ戦略』
英語だけなので大変ですが、こういったサイトの活用法は、後々の、
『英語の筋トレ編』で解説しますので、今は無理に使おうとしなく
ても大丈夫です。
============================================
というわけで、3日目のエクササイズは上記でおしまいです。濃い
ものだったので、これだけで結構充実した時間になったのでは無い
でしょうか?
心構え・発音・英語の語順、と続いてだんだんと脳内の英語も加速
してきたような気がしないでしょうか。
というわけで、明日のテーマは、『英語の反射神経を鍛える』です。
77
できれば印刷してお楽しみくださいね♪
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■4日目『英語の反射神経を鍛える』
まずは、昨日の復習から。といっても、内容を復習するのではなく、
昨日音読した内容を今日も音読する、ということです。時間は、5
分でも10分でも大丈夫。ただ、昨日の内容を脳内で掘り起こす感
じ、というのを大切にしてください。
今日は、3つのエクササイズを紹介します。
といっても、それぞれ今やるだけ、というよりは、数分間ずつ試し
てもらって、空いた時間にちょこちょこっと試してもらいたい・・・
という内容です。
どれも、わたしが試行錯誤で、半分無意識でやっていたやり方が、
ESL 教授法の研究本などでより洗練された手法として紹介されてい
て、ああ、なるほど、と思ったものです。
1日目に、
『目の前の出来事』に『英語で反応する』のが大事だと解
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『7日間で英会話に成功するステップアップ戦略』
説しましたね。以下のエクササイズは、すべてその『英語で反応す
る』ということに関係したものです。今貴方の頭の中にある英語だ
けで反応する。そんなエクササイズです。
============================================
■エクササイズ:
『React & Reflect in English: 3 Exacises』
その1.
『Labeling & Description』
眼で見たものに対して、文字通り『Labeling』と『Description』を
入れていく、というものです。頭の中で、ですね。声に出してもい
いですけれども、基本は心の中で呟く、ということです。
たとえば、今、ちょっと眼を閉じて開けて周りを見回してみます。
『a wall』『slide doors』
『books』
『an LCD monitor』『a keyborad』
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『7日間で英会話に成功するステップアップ戦略』
『my finger』『a mouse』『my cup』などいろいろあります。これが
『Labeling』
。別にいっぺんにやる必要はないのですが、たとえば3
0秒タイマーをかけてやってみる、電車やバスの待ち時間にやって
みる、というのがいいです。
あ、これはこの『Labeling & Description』だけじゃなくて、この
セクションの全部のエクササイズに共通ですね。複数形・所有格そ
の他、あまり気にせずに、すっと反応する。わからないのはスルー
する。反射反射するのが大事です。
言語というのは、結局、脳内で起こる現象(視覚・聴覚・思考・感
情その他何でも)にたいして『言葉』で反応するということです。
それらに英単語・英文で反応することによって、ちょっとずつちょ
っとずつ、英語の神経回路が発達していきます。
で、英文で反応するのが『Description』ですね。センテンスで反応
する。
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『7日間で英会話に成功するステップアップ戦略』
『My LCD is showing an episode of a Sci-Fi show.』
『A cat is walking by.』
『A guy just came out of the building.』
とか。通勤の電車がきたら、
『My train is coming.』とか。
これも、別に完璧なセンテンスで無くも良くて、
『A weird guy...』『Very fast car...』
とか、チャンク(chunk)、言葉の集まりでもいいです。完璧な英語
でなくても、たとえば英作文したり、英会話のセッションの前にち
ょっと脳内でシミュレーションしてその時だけ辞書・参考本の『助
けを借りる』
(1日目の話を思い出してください)感じで大丈夫です。
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『7日間で英会話に成功するステップアップ戦略』
その2.
『Direct Yourself』
これは、文字通り英語で自分に命令する、ということです。口で呟
いてもいいですし、脳内でもいいです。英語で独り言・・・かっこ
いいですが、変でもありますからね。でも、わたしは一人の時は独
り言はみんな英語で、脳内の思考もそうです。
もちろん、独り言や脳内の思考は完璧な英語じゃない(不完全なセ
ンテンスや単語)です。癖にするのは意外と簡単ですよ。そこから、
あ、英語で話さなきゃ、とちょっと意識するとぱぱぱっと完全なセ
ンテンスが出てくる、だから、ここの3つのエクササイズは重要で
す。
さて、『Direct Yourself』ですが、たとえば、昼ごはんの時、注文
したハンバーグ定食が来て、さあ食べようというときに、『eat』
『let's eat』とか、ちょっと辛いなあというときに『drink water』
とか。
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『7日間で英会話に成功するステップアップ戦略』
本屋に言ったら、
『have to get that book!』とか。
あるいは料理をしている時に、
『get that egg』とか。
これは、慣れないうちは一番難易度が高いかも・・・。ESL のクラス
で行われているのは、先生が生徒に、
『put right hand up』
『stand up』
『draw a box on the board』
『pick up a pencil, no, a book, no, a paper』
などなどと『命令する』んですね。一種のゲームとして。慣れてき
たら生徒に命令役もやってもらう。
そもそも言語というのは、たとえば狩をするときに他人に警告を与
えたり命令を与えたり、というふうにして発達したという説もあり
ます。
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『7日間で英会話に成功するステップアップ戦略』
それはともかくとして、これも、英語に行動で反応する・英語で他
人(自分)に反応を起こさせる、という英語の反射神経を作るエク
ササイズです。
その3.
『Self Narration』
文字通り、自分の英語力の出来る範囲で、英語で思考する。あるい
は口に出して独り言をいうわけです。和訳しない、英訳しない、日
本語使わない。
重要なのは、英語で詰まる、という経験をすることです。わからな
いことを一旦『日本語⇒英語』で訳してしまう・・・という欲求を
抑えることです。
たとえば、
「英語で考えようとして、たとえば筋トレのことをかんがえていて、
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『7日間で英会話に成功するステップアップ戦略』
腕立て伏せという単語(push up)が出てこず、詰まる」
この詰まったのが、英語だけで考えている証拠。
なので、この4日目に絶対に確実に体験して欲しい。
詰まったときには、どうするの?
という疑問が出てくるわけです
が、そういうときに、下記を参照にしてください。
『Self Narration』というのは、慣れてくると、自然に行ってしま
うようになります。
『Labeling & Description』がだんだんと、
『Self
Narration』に移行していく、という感じでしょうか。
たとえば、わたしの1日目のエッセイは、本当に英語で考えていた
思考をまとめたもので、日本語に『翻訳』するよりもそのままで・・・
と書いたものです。
この『Self Narration』とスピーキングがくっつくと、『英会話』だ
けじゃなくて、議論とかも出来るようになります。
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『7日間で英会話に成功するステップアップ戦略』
***************
とりあえず、上記のなかでは、
『その1』が簡単です。極端なはなし、
お昼ご飯の時、『lunch!』と呟くだけでもいい。
あるいは、天ぷら定食が着たら『tempura(てんぷーら)』とかでも。
あ、
『tempura』は英語ですが、天丼は日本語なので、
『tempura rice
bowl』です。
『sushi』
『karaoke』、みんな英語ですね。
英語特有の発音ができていて、その通りに発音しないと通じない。
『スゥーシ』
『キャリ オォケ』
とか。
そうそう、ええと、和製英語(?)の話題は置いておいて、詰まっ
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『7日間で英会話に成功するステップアップ戦略』
たときの対処法です。
「What do you call it in English?」
「How do I say that in English?」
という2文をおぼえておきます。
つまったときは、この2文のどちらかで、自分に英語で質問する。
(that it はその為にあるわけです)
質問そのものが、英語での自分への命令になる。ネット使えば1秒
でわかります。
Google
http://www.google.co.jp/
で、
『和英
腕立て伏せ』と検索すると、アルクのオンライン辞書の
当該ページに飛びます。英単語を調べるときは、
『英和
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shenanigan』
『7日間で英会話に成功するステップアップ戦略』
という風に検索します。有名ですが、ご存じない方のために・・・。
これは、たとえば、『Labeling & Description』をしていて、爪切り
を見た、この物体は英語でなんていうんだろう、
「What do you call
it in English?」と質問をして初めて、
『和英
爪切り』と調べるわ
けです。
これは実際の英会話でも使えます。腕立て伏せのジェスチャーをし
て、
「What do you call this?」
「How do you say this?」
でいい。
(what は、単語名詞・how は言い方、呼び方、、、
混乱したら、最初は気にしなくてもいい)
質問の仕方をしっていれば、気軽にどんなことでも話題に出来ます。
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『7日間で英会話に成功するステップアップ戦略』
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いかがですか?
まずはそれぞれ、数分間ずつでも練習してみてください。
それから3ついっぺんに・・・では無くて、自分に向いたものを、
空いた時間にちょっとずつ実践してみて下さい。
ときどき、ぼやっとしていると、日本語で答えないといけなのに英
語で答えちゃう・・・恥ずかしいですが、そういうのが却って進歩
の証です。
そうそう、わたしは、ニューヨークで日系のお弁当屋さんに言った
ときアクセントが英語のままで『カラオケ弁当ください(唐揚げが
欲しかった・・・)』といって、周囲を爆笑させてしまったことがあ
ります。
・・・これはちょっと違いますね・・・。
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『7日間で英会話に成功するステップアップ戦略』
さて、それでは、5日目は、ちょっと基礎にもどって、
『英語の基礎
動詞を考える』です。
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『7日間で英会話に成功するステップアップ戦略』
■5日目『英語の基礎動詞を考える』
昨日までの復習1⇒数分でも良いので、どれかの英文を音読する
昨日までの復習2⇒空いた時間に、
『React & Reflect in English: 3
Exacises』のどれかを実行する
です。
そして、本日のテーマですが、
『英語の基礎動詞を考える』です。
日本語も同じなのだと思いますが、英語では、1000~2000
くらいの単語が繰り返し使われていて、ほぼ80%の時間は、それ
くらいのボキャブラリーですましてしまうそうです。
もちろん、5万とか10万とかいう単語が存在するわけですが、そ
ういう単語を英々辞典で調べるには、その1500前後という単語
がわかればいい。
そして、初心者が始める英会話、というのは、本当に1000とか
それくらいのボキャブラリーで始められます。
(もちろん、やりなが
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『7日間で英会話に成功するステップアップ戦略』
らどんどん吸収して増やしていく、という前提ですよ)
『Most Commonly Used English Words』
『Most Common Words in English』
というような言葉で検索すると、いろいろなページが出てきて、ほ
ぼ同じ統計結果を紹介してくれています。ちょっとくらい数字や順
番が違うかもしれませんが、要旨(少数の言葉が繰り返し使われて
いる)というのは同じです。
例:
トップ100の動詞
http://www.world-english.org/100verbs.htm
トップ500の単語
http://www.world-english.org/english500.htm
こうしたものは、当然、日本の中学・高校での英単語教育にも応用
されていて、まあ、だいたい知っている、あるいはそもそも『love』
『money』
『war』
『map』とか、カタカナ英語で知っている単語も多い
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『7日間で英会話に成功するステップアップ戦略』
わけで(歌の題名とかにも使われていたりとかで)、日本人というは
本人が思っているよりは英語のボキャブラリーが多いわけです。
よく和製英語がダメだ・・・みたいなことを言いますが、そんなの
はほっておいていいです。必要なときに修正すればいいわけですか
ら、むしろそういう和製英語が出てきちゃうくらい英語に親しめる
環境、とポジティブに考えるべきです。
香港とかインドとかだって、英語がペラペラで・・・と思うかもし
れませんが、独自の単語や文法を発達させています。じゃあ、かれ
らがインド英語や香港英語を否定するのか、といえば、全然そんな
ことは無いわけです。
逆に、アメリカ人だって、『karaoke, sushi, tenpura, harakiri,
samurai, geisha, seppuku, fujiyama, futon』なんか、もう米製和
語みたいな感じで、独自の発音で、だから耳から覚えたアメリカ人
は正しいスペリングが出来ません。
『horokiri』とか書かれて、何?
と思うこともありますよ。
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『7日間で英会話に成功するステップアップ戦略』
さらに、『futon』なんかは、マットレスという意味だけでなく、ベ
ッドフレームというような意味でも使われていて、『futon』だと思
って買ったら肝心のマットレスが付いてこなかった(別売りだった)
ということもありえます。
だからといって、日本語を勉強しているアメリカ人が米製和語はダ
メだ、なんていうと思いますか?
いいませんよね。むしろ、もう
知っている単語・慣れている表現があってラッキー、くらいの反応
だと思います。
和製英語がダメだ、なんていう英語を怖がらせる発想は本当に捨て
てください。通じなくて、実際の言い方はこうで・・・と恥をかい
たりすることもあるわけですが、むしろそのおかげで学習できるわ
けですから。
おっと、和製英語ではなしがずれてしまいましたが、重要な、基礎
的な単語の意味について、上記では解説していました。
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『7日間で英会話に成功するステップアップ戦略』
さらに、実は、英語の中で、とくに日常会話で重要な動詞、英語そ
のもの・英語的な表現が満載の動詞、というのが存在します。6~
9個くらいです。
今日は、こうした動詞に対する意識を高めるエクササイズです。
いきなり全部マスターしよう、ではなくて、まずは意識を高めて、
脳内にこういうものがある、と気付かせる、というふうに考えるの
が重要です。
まず、説明の順序から、エクササイズそのものを書いてから、意味
を解説しますが、やるのは読んでからで結構です。
============================================
■エクササイズ:
基礎動詞の意味を調べる。
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『7日間で英会話に成功するステップアップ戦略』
『get, put, pull, run, come, go, make, have, be』(余裕があれ
ば、DO)
用法を webster・アルクなどのオンライン辞書や、手持ちの辞書など
で例文を調べ、出来るだけ多く、ノートに書き出してみる。
たとえば、『pull off』
『pull out』などなど。しかも、『pull off』
にも複数の意味があります。
上記の単語だけで200とか300くらいの意味になるはずです。
辞書によっては500個くらいの用例が載っているのではないかな、
と思います。書き出すのは10個とか30個とかでも大丈夫。
その際、3日目のエクササイズを参考に、主語や目的語や時制を変
えて、自分なりにアレンジした文にしてみましょう。
・それらの文を、2日目のエクササイズを思い出しながら音読しま
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『7日間で英会話に成功するステップアップ戦略』
しょう。
============================================
これらの単語というのは、たとえば名詞をいくら使ってもいい、と
いうなら多分英々辞書の表記をほぼカバーできると思います。
つまり、それくらい、基礎的だけど重要であるということ。
『get put run』くらいあれば、聖書を翻訳できるという著述家・教
授もいます。
(・・・って大げさかなーとも思うのですが、ネイティブの作家さ
んなので、出来るんじゃないかなと思います・・・)
ただ、これは、いきなりこういうのを丸暗記する、というのは大変
です。
そういうことをお薦めする先生もいますが、そうすると、ほんとう
に日本語センテンス⇒英語センテンスへの直訳でしか離せなくなっ
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『7日間で英会話に成功するステップアップ戦略』
てしまいます。
むしろ音読して、勝手に口から出てくるようにしたほうがいいです。
頭の隅に解説などを置いておけば、別に意識しなくても、アメリカ
人(というか英語話者)もそういう意味で使っているので、自然に
理解がすすみます。
逆に日本語の解説を覚えこもうとするのは逆効果。というのはもう、
沢山解説しましたよね。
ここでは、むしろネイティブがそういうのを使ったときに理解する
ための予習、という意味で上記の単語を復習して欲しいわけです。
それで、たとえば、以下のような解説とか、よく見ますよね、
例:
『I had my mother for dinner.』
は、
(普段は離れている)母親と一緒に夕食を取った、という意味と、
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『7日間で英会話に成功するステップアップ戦略』
夕ご飯に母親を食べた、という両方の意味(!)に取れます。
(ので、ネイティブが冗談に使ったりするそうです)
例:
『I had her cut my hair.』
だったら、普通に彼女に髪を刈ってもらった。やらせたのかどうか
はともかく、とにかく、普通、対等の関係。ちょっと譲歩。
『I got her to cut my hair.』
説得した、あるいは有名で予約の難易度が高かったりしたのがなん
とかやってもらえた。
『I made her cut my hair.』
無理やりやってもらった。
とニュアンスが違ってくる。
こういうのは、日本語の解説は読んでもいいですけれども、頭の隅
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『7日間で英会話に成功するステップアップ戦略』
においやって置くことが大事。
何と言うか、読んで意味を論理的に理解しておく。それでそういう
単語が使われると、自然にシチュエーションから用法をより無意識
のレベルで習得が起こっていく。そうすると、日本語の説明を忘れ
てしまっても、頭の中の英語を覗き込んで意味を確認できる、とい
うのが大事です。
もちろん今は、使ってそういうのを貯める・貯め始めている、とい
うところですよ。
ただ、こういう基礎的な動詞、というのは本当にどういう意味にも
なって面白い。そういう面白さから研究していく、というのは大歓
迎です。
たとえば、以下は息抜き的な余談ですが、
動詞『Do』なんかは、
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『7日間で英会話に成功するステップアップ戦略』
『He did her.』=『He had sexual intercourse with her.』
『Let's do paintings.』=
『(美術館でパンフレットを見ながら)絵画のセクションに行こう
よ』
『(絵画教室の CM で)さあ、みんなで絵を描きましょうよ』
というように、意味が広がっていきます。何でもありですね。
ただ、そういう風になる、という知識があれば、なんとなくわかる、
というものも多いです。というか、そっちの方が多いです。だから
ネイティブは、変に学習して使っているわけでなくて、もともとの
意味にあった使い方を自然にしている。
だから、辞書というのは、あくまでも用例を文献にしたがって収録
しているだけで、用法・用例は日々変わる、発明されている、とい
うのは頭の片隅に入れておいたほうがいいです。あくまでも、実践
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『7日間で英会話に成功するステップアップ戦略』
するための参考ですね。
さて、だんだん段々、英語の脳が暖まってきたのではないでしょう
か?
明日は、
『社交の英会話を考える』というテーマです。
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『7日間で英会話に成功するステップアップ戦略』
■6日目『社交の英会話を考える』
⇒復習:今までの英文を、2日目の英語舌を思い出しながら、音読
です。
さて、語学の習得には、その国の文化を学ぶことが大切である。と
いいます。
英語を学んで、アメリカ人とコミュニケーションするのには、文化
を学ぶのが大切だ、と。
文化とは何でしょうか?
ここでは、司馬遼太郎さんが、
『アメリカ
素描』というアメリカ旅行記で言っていた定義を借りてみます。
**************************
文明=『法律・科学技術・誰でも好める食べ物(ハンバーガー)な
ど、万人が参加できる・好める・学習できるもの』
文化=『挨拶のマナー・他人が嫌いそうな食べ物、食習慣(納豆等)
など、その民族に特有の伝統』
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『7日間で英会話に成功するステップアップ戦略』
なんだそうです。たとえば、飛行機を飛ばす技術は、学べばどこの
国でも採用できる。マクドナルドも、たんぱく質・脂肪・炭水化物・
塩、と人間の根源的な味覚だけで出来ていて、宗教の壁が無ければ、
大体どこでも好まれる。
でも、納豆というのは・・・日本人でも好き嫌いが分かれますよね。
そして、アメリカ人というのは、文化を文明にするのが上手い。た
とえば、サーフィンはハワイのネイティブ・ハワイアンがやってい
た、ただの板を使った面白いけど傍目にはダサいスポーツだった。
それがアメリカ人の手にかかると、ああいうサーフボードへと洗練
させて、いまではグローバルなスポーツになってしまっている。と
司馬遼太郎さんは解説なさっています。
**************************
わたし自身も例を思いつくほどで、たとえば寿司というのは生の魚
が乗っているので、そういう食習慣の無いアメリカ人や外国人には
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『7日間で英会話に成功するステップアップ戦略』
食べがたい。
だから、アメリカの寿司というのは、もう『sushi roll』といのが
寿司で、具もチーズとか天ぷらとか、火が通っていて食べやすいの
とか、スモークサーモンとか、そういうのに、解らないように生の
魚を入れる。
だから太巻きみたいに太い。で、海苔なんてのは見た目が『気持ち
悪い』ので中に巻く。ご飯が外に出てくる。あるいはもう、使わな
い。で外はゴマとかとびことか使う。
それで名前が『マンハッタン・ロール』とか『フィラデルフィア・
ロール』とか・・・。なんかもう、すごいですよ・・・。
『sushi roll』っていうのは、だからもう、お寿司とはかなり違う。
じゃあ、
『sushi roll』とお寿司、どっちが万国受けしやすいか・・・
というと、多分『sushi roll』です。生の魚はダメだ、からもう握
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『7日間で英会話に成功するステップアップ戦略』
り寿司なんてダメ。納豆巻きなんてもう・・・という感じです。
そうやって、何でもかんでもアメリカ的にしてしまう。よく、反グ
ローバル主義、といいますが、だからといって、コーラもマクドナ
ルドも追放しろ、とまでは言わないのではないでしょうか?
だから、アメリカというのは世界的なものを生み出すのには強い、
自覚もあって、映画やテレビなど、常に世界を意識して作っている。
一方で、アメリカは文化的なところにはコンプレックスがあって、
たとえばアメリカ料理なんていうジャンルが無い。レストランも、
中華レストランとかイタリアレストランはあっても、アメリカン・
レストランというのはあまりない。あ、マンハッタンに一軒ありま
したけど、地方の外国移民由来の名物料理をそろえているという・・・。
でもって、南部料理、というのはある。だから、南部はやっぱり外
国だ・・・と。
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『7日間で英会話に成功するステップアップ戦略』
そういう文化が浅い・・・という言い方はあれですが、弱いところ
がある。
じゃあ、アメリカ文化というのは何なのか、というと、人種とか宗
教とか銃とかスポーツ、そういう文化がある。
で、そういう文化、というのは、なんというか・・・。
微妙なんです。
たとえば、銃を撃てるから、そういうのが好きな人がシューティン
グレンジに言って、やはり銃好きな人と話がはずむ。これはもう、
文化交流です。
でも一方で、銃規制云々という話を、あまり知らないままに銃好き
のアメリカ人相手にしてしまうと、すごい論争になっちゃうかも知
れない。
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『7日間で英会話に成功するステップアップ戦略』
前の大統領のブッシュさんなんか、なんだか批判しても安全な気も
しますが、すごい熱烈な支持者もいる。
・・・で、英語の個々の単語の意味が、日本語の単語ひとつではあ
らわしきれずに、いろいろな訳す例がでる。逆に日本語の『ワビ』
『サ
ビ』
『渋み』なんて言葉は、一つの英単語ではあらわせない。
あ、だから、たとえば、
『リストラ』なんかは英語を使ったほうが早
い、と(略してるけど)そのまま使ってしまう例もある。
『doboku kogyo(土木工業)』
『kaizen (改善)』
なんかも、こちらは日本語をそのまま使ったほうが、早いと英単語
化してしまう。
同じように、まったく同じ事柄について、日本人とアメリカ人では、
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『7日間で英会話に成功するステップアップ戦略』
用法が全然ちがうこともある。
たとえば、宗教。
よく日本人が、
『あれはもう宗教だよね~』
『あの言葉はもう、宗教ですよ』
とか使い方をする。これはアメリカ人にしてみると、
『ちょっと待ってちょっと待って、それは宗教じゃないでしょう。
墓参りする、お盆する、初詣する、それが宗教だろう、あなた方が
言っているのは、カルト・洗脳ということでしょう。それが何故宗
教一般に拡大するのだすか』
ということになると思います。
(ただ、反宗教のアメリカ人が、いや
いやおんなじだろう、と言い出したりするかも知れませんが)
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『7日間で英会話に成功するステップアップ戦略』
あ、だから、
『クリスマス』というのは、アメリカ人版の『盆と正月』
みたいなもので、帰省するなり家族で過ごすもの。日本のクリスマ
スを見ると、きっとすごく・・・面白がってくれると思います。
東京ウォーカーだったかのクリスマスデート特集の記事を見て、日
本のクリスマスはカップルのデートの日で、日本にはラブホテルが
あって、クリスマス・キャンペーンをやっていて女の子向けのサン
タクロースの衣装があって・・・と説明したら、ネイティブの友人
に非常に受けたこともあります。しゃれがわかる相手じゃないと、
逆に絶句されるかも知れないですが。
とまあ、ちょっと余談になりましたが、そういう文化上のずれがあ
る。
さらに、たとえば、最近では『黒人さん白人さん』のいわゆる
『interracial』カップルというのもよく見かけます。
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『7日間で英会話に成功するステップアップ戦略』
でも、オバマさんが生まれた頃か、その前くらいまで、そういう子
どもを作ること自体がなんと“違法”だった、という州もあった。
さらに言えば、数年前でも、黒人のラッパーが白人の女の子にバー
でモーションをかけたら、
『白人娘を相手にするのか』と黒人社会か
らバッシングが起こったこともあったそうです。
だからもう、ここら辺は、
『外国人』にはもう・・・よくわからない。
異人種カップルの人と出会って、人種について、気軽に話しちゃう
と逆に気まずくなるかも知れない。
アメリカ人にも、そういう『空気読め』という感覚はあるわけです。
『空気を読む』という無言のプレッシャーは、それでもって企業や
国が不正や失敗する事業に突き進んでしまう・・・というイメージ
があって、好きな言葉・アイデアではないのですが・・・。
まあ、そこまであまり細かく・詳細に考えなくても、とりあえず、
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『7日間で英会話に成功するステップアップ戦略』
アメリカ人にも『空気』はある、だから最初は安全な話題から始め
ようよ、という常識的な心構えがあればいい、ということです。
ただ、一部のアメリカ人の先生や、日本人の英語の先生は、なんだ
かへりくだって、アメリカ文化というものを上に学べ、という態度
を取ることもあります。
そうではなくて、あくまでも儀礼上・マナー上、相手の文化を学ぼ
うよ、ということです。それから、自分の中の既成概念のかせをは
ずしていくという利点もありますね。
よく、アメリカ人とか帰国子女の人が、日本の英語はここがおかし
い、文化はここがおかしい、というのも変だなあと思うこともあり
ます。いや、もちろん、こういう習慣はおかしい、という指摘がな
るほどなあ、と思うこともあります。ただ、
『欧米が・・・』という
ことで、向こうでやっていることが全部正しい、という論調でそう
いうことをいう人は、これはちょっと疑ったほうがいい。
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『7日間で英会話に成功するステップアップ戦略』
だいたい、日本人の『シャンプー』という発音はおかしい、英語の
アクセントで『シャンプー』と言ったらお店で笑われた・・・とい
う人がいましたが、だったらアメリカ人の『kamikaze』の発音はど
うなんだ、
『カマカゼ』なんて言われてもわかりませんよ、という話
になる。
『キャリオキ』とかも。
『Heroes(ドラマ)』『Wind talkers(映画)
』に出てくる日本人なん
て・・・爆笑モノですよね。
もちろん、わたしだってアメリカの方が優れているなあ、と思う点
はいっぱいあります。たとえば、サンドイッチはボリュームも味も
絶対アメリカの方が美味しい。ハンバーガーも。ピザもアメリカの
ニューヨークのほうが美味しい(イタリアには適わないでしょうが)。
でもスパゲティは不味い。あと、コンピューターを日常にどんどん
活用するの。これは、日本人よりもすばやく広くやっていて、すご
いなあ、と思う。ネット銀行も、クレジットカードを個人店が導入
するのも、税金申告のオンライン化も、お役所のオンラインサービ
スも、これはアメリカが優れている。
・・・でも、個人の好みや、そ
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『7日間で英会話に成功するステップアップ戦略』
れぞれの得意分野とかそういう問題ですよね。
とまあ、話がひろがり過ぎちゃいましたが、とにかく、外国人とい
うのは、おんなじ人間だけれども、自分の今までの既成概念とはま
た違う世界に住んでいる。
そういう自分の中の既成概念を広げることという、心の準備、覚悟
をしておくと、英会話はうまくいく・・・というのを言いたかった
のです。
というわけで、わたしが考える、アメリカの社交英会話(スモール
トーク)の攻略法について、解説していきます。
アメリカ、と限定させていただくのは、わたしの経験の範囲内での
お話だから、です。イギリス・オーストラリア・ニュージーランド・
香港・インド・カナダ、とそれぞれ違うでしょうね。
ただ、アメリカ、といっても、ニューヨークとメンフィス、カリフ
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『7日間で英会話に成功するステップアップ戦略』
ォルニアとサウスダコタ、テキサスとロードアイランド、と州ごと
に全然違う。そういう全然違う人同士が、まあ、開拓時代には銃で
撃たれないようにまずは友好的に接する・・・という形で生まれた
のがアメリカの社交会話の基礎だ、というようなことをおっしゃる
学者さんもいますので、それなりに普遍性はあるのではないかと思
います。
で、社交の英会話とは、初対面で、挨拶して、ちょっとスモールト
ークをする、ということを意味しています。
まあ、初対面でなくても、たとえば会社とかですれ違って、顔は知
っている・挨拶くらいはする、でもって、何かのきっかけで書類を
届けに来て5分くらい話す・・・というようなのもそうです。
■社交の英会話とは『ポジティブなアファメーションをお互いに与
え合うこと』
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『7日間で英会話に成功するステップアップ戦略』
⇒笑顔・眼を見る・挨拶
⇒質問する、相手の言葉にうなずく、肯定的な質問を返すでオッケ
ー。
と、これに尽きると思います。煎じ詰めると、お互いに相手の言葉
に頷いて、ポジティブな言葉を返すだけ・・で成立してしまう。共
感するところは肯いて、わかるわかるよ、態度で示す。それは凄い
ねえ、と素直に感心する。お互いに誉めあう、共感しあう・・・日
本人の感覚からすると、ちょっとオーバーかな、くらいでちょうど
いいのかな・・と思います。
・『最初は挨拶』
眼を見る・笑顔を見せる・で、挨拶『how do you do?』握手する。
『how do you do?』は、初対面に使い、『how do you do?』で返す。
それから、『nice to meet you.』握手、でしょうか。
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『7日間で英会話に成功するステップアップ戦略』
『how are you?』は知っている人、あんまり話したことは無くても、
まあ、顔は見知っている人とか向け。
(知り合いだったら、名前。Hi,
名前、か単に名前だけでも挨拶になる。
『what's up?』とかいうのは
もう友人)『how are you?』はまあ、『I'm fine, good, well』とか
で返す。
『(笑顔で)HELLO! How do you do?』
『How do you do?』
握手。
これだけで最初はオッケーでしょう。
そこから、相手が質問をしてきたら、簡単なセンテンスで返して、
そのあと、笑顔で関連した質問をし返す。最初は相手に喋らせる、
というのがポイントです。ただ、1日目の先生が勝手に95%話す、
というのではなく、相手に人間として興味をもって、相手の話をし
っかり聞いて、かつ共感をしめす、というのが大事です。
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『7日間で英会話に成功するステップアップ戦略』
(質問のやりとりについては、後述)
で、相手が質問をしてこないというときは、いきなり突っ込んだ質
問をするのをあれなので、何かしら『conversation starter』を見
つける。
最近の事件、今の温度・天気へのコメント。日本は初めてか・どれ
くらいいるのか。
同性だったら服装・髪型・アクセサリーなど。
で、後は日本での初対面と同じような質問フレーズを考えておいて、
ぶつける。
日本語でのスモールトーク、というのはもう皆さんエキスパートで
すよね?
でも、英語で社交面を考えながら質問まで・・・という
ときは、もう最初のベタな質問は考えておく。
つまり、面接での想定問答をやるみたいな感じです。
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『7日間で英会話に成功するステップアップ戦略』
たとえば、英会話学校の無料体験とか、マンツーマンとかだったら、
『日本にどれくらいいるのか』『日本のどこが好き?
嫌い?』『ア
メリカと比べてここはどう?』
というような質問をこっちは出来る。そうすると、まあ、日本を嫌
い、とは言わないでしょうから(初対面の会話ですよ)
、何かしら肯
定的な体験なり意見なりが来る。
それに対して、『uh-hun』
『oh year?』『wow』
『(that's) great』と肯
定的な合の手を入れる。あとで説明しますが、
『uh-hun』
・・つまり、
『あはん』『うふん』『あぁは』という英語特有の肯き声、というの
は『絶対に練習してマスターする』ものです。会話のリズムが途切
れるし、これでもって、共感のうなずきをしめす、聞いていること
をしめす、というのは必須ですから。
そして、最後に、
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『7日間で英会話に成功するステップアップ戦略』
「So you (really) like Japan! That is great!」
(Wow, I'm glad you really like being here.)
とか、相手の体験・経験を肯定する言葉を自分の英語力でひねりだ
して、さらに関連した質問に移る。たとえば、いつ日本に興味を持
ったとか・・・。
逆に向こうからは、
『何で英語を勉強したいの?』『アメリカが好き?』『アメリカに行
ったことはある?』『職業は?』『大学での専攻は?』
というような質問がくる。
で、最初は、自分のレベルに合わせて、素直で短いものでいい。
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『7日間で英会話に成功するステップアップ戦略』
「Because I just like English!」
「You know, just for the hell of it!」
「For my job, ah, (if) I improve my English skills,
(then) my income will (hopefully) increase. 」
「I am planing to stufy in the US.」
続かないな~と思ったら、『so...』と息をついで、すっと次のトピ
ック(質問)に移る。
以下、繰り返しです。
心の片隅においておこうというポイントとして、以下のようなもの
があります。
**********************
◆1.質問は、『open ended』つまり、『yes』『no』じゃなくて、相
手の体験や意見を聞きだすようなものにする。
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『7日間で英会話に成功するステップアップ戦略』
ただ、たとえば、
『Do you like Japan?』でも、『yes』のほかに何か
しらの意見がついてくる。
で、フォローアップで、
『Do you like Japanese food?』とか、
『Is there
any favorite Japanese dish?』とかでも、答えは一言ではないでし
ょうから、まあ大丈夫。
◆2.質問はニュートラルなものを。
タブーの質問一覧は後で掲げますが、たとえば、いきなりイラク戦
争とか、そういう質問はやめたほうがいいです。
◆3.「あはん」「あ~は」「う~ふん」「うふん」という、肯き言葉
は必須。練習してください。というのも、これを最初に恥ずかしが
る人が多いから・・・。でも、リズムとして、必須です。
また、上でもかきましたが、最初のスモールトーク、普段のスモー
ルトーク、というのは意味ある情報を交換する、というよりも、共
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『7日間で英会話に成功するステップアップ戦略』
感・肯定・肯きをお互いに贈り合う・交換する、というのが目的で
す。ラポールを形成する・・・といいますか。別にテクニックに走
る、というのではなくて、日本語でも、これは同じですよね。
そこで、リズムよくうなずくのに、
「あはん」「あ~は」
「う~ふん」
「うふん」というのは必須なわけです。
「Oh yeah?」
(へええ)
「That's great.」
「wow」
「That's nice.(中級以上は、nifty, cool, cute, lovely 等も)」
などなど、簡単な肯きの合の手で、会話のリズムが生まれますし、
相手もああ、聞いてくれてるんだな、と安心して話を続けられます。
◆4.相手の目を見る。
基本ですが、肯くときに、しっかりと、相手の目を見る。これだけ
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『7日間で英会話に成功するステップアップ戦略』
で、ずいぶん印象が違うかと思います。
◆5.うがった意見、変わった意見は差し控える。
自分の英語力を超えるうがった意見や、込み入ったトピックは最初
は避けます。これは、日本語でも同じでしょう?
ようするに、最
初は本当に顔見知りになるのが基本です。
◆6.以下の心構えについて、ちょっとだけ参考にする。
・初対面の社交の英会話(スモールトーク)の基礎精神は、
「That's great!」
相手のいっていることにポジティブな言葉を返す共感できるところ
があれば、肯きのまじめさで示す。似たような体験があれば、ちょ
ろっと披露する・・・
・初対面の社交の英会話(スモールトーク)の基礎精神その2は、
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『7日間で英会話に成功するステップアップ戦略』
「I'm GREAT!」
どういうことかというと、相手を誉めるには、自分にも相手を誉め
る価値があり、その自分が相手の価値を認める・・・という心構え
が必要。
えばるのとは全然違う。お互いに価値を認め合って・・・というか・・・。
逆に遠慮してへりくだって誉めるのはやめたほうがいい。
(筆者は日本語ではシャイなので、英語でもそれがいつも成功する
とはかぎらない。とはいえ、日本人のスタンダードより高い「I'm
GREAT!」精神を作る、というのは必須だと考える)
**********************
で、最後の挨拶。これも忘れてはいけません。
『nice talking to you.』
『It was great talking to you.』
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『7日間で英会話に成功するステップアップ戦略』
などなど、ここでも、楽しかった・すばらしかった、という社交辞
令を忘れずに。別に、うわべを取り繕う、というんじゃなくて、標
準のマナー、日本人がいただきます・ごちそうさまというようなも
のです。
ちょっとまとめると、たとえば、マンツーマンの英会話教室にいっ
て、最初の挨拶にオープン・カンバセーションがあるとします。
『挨拶のプロセス』
↓
『Very sunny day, isn't it?』自分が天気へコメント。
『(相手が何かしら、外に出たいねーとかコメント)
』
↓
『So, how long have been teaching in Japan?』と自分が質問。
『(2年とか3年とか答える)
』
『Wow, that is great. You are an expert.』と自分がコメント。
『So, what brought you into teaching in Japan?』と自分が質問。
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『7日間で英会話に成功するステップアップ戦略』
『(何かしら日本や日本語に興味を持ったきっかけを説明)』
『うふん。あはん』と相槌。
↓
『So what makes you want to learn Englsih?』相手が質問。
『You see, I just wanted to ...』自分の動機を説明。
『Uh-hum, so you are very motivated about this. So today, we
are... 』と、まあ、最初の無料体験の説明に入っていく。
↓
『So, I think that would be it today. Very nice talking to you.』
先生が〆る。
『Wow it was pretty fast. It was very exciting, I think. You were
very, very helpful and a very great teacher.』自分が感想を述
べる。誉める。
『Thank you. It was very nice session, hope we would see each
other again.』
『I would. Thank you very much, and it was great talking to you.』
『Uh-hum, have a good one.』
『Thanks, you too.』
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『7日間で英会話に成功するステップアップ戦略』
『Bye.』
『Bye.』
という感じです。いや、この通りになるか、といわれれば、あくま
でも例ですよ、例。
ただ、本当に、感じというのをあらかじめある程度頭の中で想像し
ておく、というのはいいです。その通りになるとは限らないですが、
ある程度頭の中にある英語が活用できますから。
◆定番の質問のジャンル
『May I call you John?』
ファーストネームで呼んでもいいか? これは、だいたいファースト
ネームで呼ぶようなシチュエーションで、イエスという前提でする
もの。
『May I call you John?』
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『7日間で英会話に成功するステップアップ戦略』
『Sure, may I call you Keiko?』
『Uh-hum.』
という感じ。
さた、定番の質問のジャンルですが、まず、アメリカ人が安心して
尋ねるようなジャンル。
『出身高校・大学・大学の専攻・仕事・趣味・
出身地方・スポーツ』ですね。
これプラス、日本にいる外国の方なら、日本の好きなところ、嫌い
なところ、興味を持ったきっかけなどなど・・・相手も良く聞かれ
ていて、飽きているかも知れませんが、それだけに答えやすいでし
ょう。
・タブーの質問
以下の質問は、最初はスルーするのがいいでしょう。
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『7日間で英会話に成功するステップアップ戦略』
『人種・政治・戦争・恋人・年齢・血液型・宗教・銃・中絶』など
血液型は、まあ、日本の血液型占いの面白さ・ブームを説明するの
に聞いてみるのはいいかもしれません。でも、たとえば初対面のア
メリカ人が『いやあ、イエス・キリストこそが僕の救い主で、君に
もそのすばらしさを・・・』といい始めるような、そういう押し付
けにならないように、やっぱりパスしたほうがいいかも。
ただし、上でも書きましたが、「How do you feel about Japanese
Christmas?」とかは苦笑とともに、批判をしてくれるて、話がはず
むかも?
**********************
さて、以上は、アメリカの何が何でも陽気にポジティブに・・・と
いうアメリカ流のアサーティブ(assertive=ここでは『はきはき・
はっきり』)なものを前提に紹介してきましたが、あくまでも、わた
し自身の限られた経験から来たものです。さらに、アメリカという
のは全世界の英語圏のうちの一部にすぎないものである、というの
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『7日間で英会話に成功するステップアップ戦略』
もお断りしておきます。
たとえば、イギリスの会話スタイル、というのはアメリカと全然違
います。
学生時代に、タイトルは忘れたのですが、有名なユティーブン・ホ
ーキング博士が出てくるドキュメンタリーを見たんですね。
(*調べ
たら、『A Brief History of Time』というタイトルと解りました。)
で、ホーキング博士が賞を取って、友人の科学者から電話が来て・・・
という感じのシーンがあったのですが、下記のようなインタビュー
が繰り広げられていたのです。ちなみに二人が同時に会話している
のではなくて、別々にインタビューしたのを交互に出てくるように
編集したものでした。
ホーキング「いやもう、賞を貰ってお祝いにシャンペンを開けてロ
ーストチキンを食べようというときに友人が電話をかけてきおって、
しかもこれがなかなか話をやめない、チキンが冷めていくのに、こ
131
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『7日間で英会話に成功するステップアップ戦略』
の忌々しい奴は話を引き伸ばして・・・」
友人「いやもう、あいつめは今頃お祝いの食事をしているだろう、
これは鼻をへし折ってやらねばと電話をかけてやって、無理やり話
を引き伸ばしてやったのだよ・・・」
で、以下、えんえんお互いにあいつは気が利かないだの無能な科学
者だの、なんだか悪口を言いまくっている。
でも、二人は親友で、ふざけあってそういうのを言っているのです
が、なんというか、アメリカ人だと、あくまでもギャグ何だよ、多
少大げさに言うものですが、こちらはわりと真顔でばしばし言うの
で、慣れないと本当に仲が悪いと思ってしまいます。
なんというか、アメリカ人がストレートなら、イギリス人の会話・
ユーモアの流儀というのはもっとひねくれているみたいですね。
とくに、おおっぴらに誉めるよりは、ちょっとひねって、むしろ(冗
談で)けなしてしまう・・・これは、日本人や韓国人のほうが理解
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『7日間で英会話に成功するステップアップ戦略』
しやすいかもしれません。
まあとにかく、いろいろな流儀・スタイルがある、わたしは、上記
で説明したようなのが全てであるといいたいのではない、というの
をお伝えしたかったのです。
さて、というわけで、本日のエクササイズですが、単純に質問文の
作り方の復習、です。
文法の復習になるとともに、どういう質問をするのか?
というシ
ミュレーションにもなり、また質問を組み立てる予習にもなります。
============================================
■エクササイズ:
質問文(疑問文)を5W1Hに展開する。
これはもう、シンプルです。ひとつの疑問文(想定問答を思い浮か
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『7日間で英会話に成功するステップアップ戦略』
べて、こういう質問をするかな、と想像して作ります)を5W1H
に展開します。機械的じゃなくて、それぞれにあったように調節し
ます。
例:
『Do you like Japan?』
↓↓↓
『How do you like Japan so far?』
『What do you like about Japan?』
『Why did you get interested in Japan?』
『When you came to Japan?』
『Where did you like most in Japan?』
『Which part of Japan do you like most?』
『Where』
『Which』など、難しいですね。そういうときは、不自然な
文でもいいですし、スキップしてもいいです。
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『7日間で英会話に成功するステップアップ戦略』
例:
『Do you have any pet?』
↓↓↓
『How did you get your dog?』
『What is the name of your dog?』
『Why did you name your pet Sam?』
『When did you meet Sam?』
『Where did you find Sam?』
『Which ....?』
これはちょっと思いつきませんでした。そういうときはスキップし
ましょう。
さて、こうして、質問文を20~50個くらい作ってみる。
そうしたら、音読してください。
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『7日間で英会話に成功するステップアップ戦略』
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『7日間で英会話に成功するステップアップ戦略』
■7日目『今までの成果を振り返る』
『今までの成果を振り返る』・・まさに文字通りの意味でです。
すでに、もうノートには沢山の英語が“溜まって”いるのでは無い
でしょうか?
その全部が全部、脳内に定着しているわけではないですが、それで
も、かなりの英語が脳内に“貯蓄”されて、使われるのを待ってい
るはずです。
しかも、
“貯蓄”された英語というのは、使えば使うほど、たとえば
ネイティブの会話相手が使う新しい表現や今まであまり定着してい
なかった英語の意味を納得する、というかたちで、どんどん複利で
増えていくものです。
だから、使えば使うほど増えていく英語の“貯蓄”は、本当に使わ
ないと損ですよ。
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『7日間で英会話に成功するステップアップ戦略』
さて、以下のエクササイズを試して欲しいです。
エクササイズ、というよりも、ゲームというか、思い込みという
か・・・。
============================================
■エクササイズ:
『Let Me Explain!』
脳内で会話をします。だれか、なにか、とにかく架空の相手、知人
でも実際に知っているネイティブ話者でもいいですが、英語で何か
を会話する。
これは、4日目の『React & Reflect in English: 3 Exacises』の
延長ですね。
で、いきなり英語で脳内で会話してみろ、といわれても混乱すると
思います。
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『7日間で英会話に成功するステップアップ戦略』
実は、これは簡単で、脳内でのシミュレーションなわけです。たと
えば、外国人に英語で日本の文化を説明する。
トピックは、これは本当になんでもいい。あ、自分が知っている事
じゃないとだめですね。あるいは、自分で興味があって、ネットで
簡単に調べられることでもいい。
日本特有の自衛隊とか、天皇制の特長とか。侍っていうのはなんな
のか。ラーメンと中国料理の違い。切腹の作法。インスタントラー
メンの歴史。お蕎麦は音を立てても失礼じゃないという事。好きな
お菓子。日本の満員電車のすごさ。ウルトラマン。日本の選挙制度。
と、いまちょっとさっと思いついたことを並べましたが、こういう
のを英語で、まあ日本に興味がある外国の人に英語で解説してみる。
脳内で。自分の趣味とか好きなこととか、そういう慣れ親しんだも
のをトピックにします。
面白いことに、トピックと目的が決まっていると、脳内で架空の会
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『7日間で英会話に成功するステップアップ戦略』
話、と思ってもどんどん脳味噌が勝手に動いてくれます。
もちろん、英語で詰まる、ということはある。ていうか、詰まりま
くりだと思います。でも、中断して、調べて、再開すればいい。
で、これって、すっごいシミュレーションというか練習というか、
スモールトークの練習になる。もちろん、発音とかは別に練習する
わけですが。
うまーく会話の流れで、ここで扱ったトピックに話が流れると、本
当に、『jackpot!』
『bull's eye』
『大当たり!』という感じで、会話
がスムーズに流れる。
だから、本当に、これは10分でも5分でもいいので、試してみて
ください。
当ると、本当に、
『やった!』という感じになりますよ~。
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『7日間で英会話に成功するステップアップ戦略』
それに、普段からこういうのをやっていると、英語で考えるのが本
当に段々楽になってくる。だから、アドリブでの、リアルタイムで
のスピーキング能力もどんどん上がってきます。
おすすめです。
============================================
というわけで、7日目の残りには、いままでやってきたエクササイ
ズを総合的に復習して、どれでも好きなものを、好きな時間・可能
な時間だけ行ってください。
あ、ただし、昨日作った質問文、これの音読は最低5~10分行っ
てください。
もうひとつ、睡眠と急速をよくとって、明日は脳内の元気が充実し
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『7日間で英会話に成功するステップアップ戦略』
た状態でいられるように。
さあ、明日はいよいよ、“目標”を実行する日です。
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『7日間で英会話に成功するステップアップ戦略』
■8日目『目標を実行する』
0日目に、とりあえず、
『マンツーマンの無料英会話を試してみる』
『外資系で、普段は話さないネイティブの同僚と世間話を1分して
みる』
『英会話喫茶・カフェで英会話をしてみる』
などなど、それぞれの環境やレベルにあった目標を立てていただき
ました。
あるいは、仮にそうした目標を立てる、という前提で、読み進めて
いただきました。
如何でしたでしょうか?
脳内の英語筋肉が再構成されて、だんだんと暖まり、そろそろ走り
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『7日間で英会話に成功するステップアップ戦略』
始められる、そういう感じでは無いでしょうか?
もちろん、全てが完璧に行くわけではありませんよね。
でも、一つの目標を立てて、そこに収束してエクササイズを行うこ
とで、得られるものは多いはずです。
ですから、今日、その実際の目標を実践してみて、うまくいったと
ころ、いかなかったところ、というのを記録して置いてください。
そこから、あなたが次にすすむべき道、補うべき弱点、あるいは得
意なところ、というのが見えてくると思います。
『英語筋肉を鍛える筋トレ』セクションの『Daily Exercises for Your
English Muscle』を試すも良しです。
それらを1週間やって、ふたたび、
『7日間』パートのエクササイズ
を自分なりに組み立てなおして、実践し、もういちと、英会話に挑
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『7日間で英会話に成功するステップアップ戦略』
戦してみる、など、その組み合わせは、あなたしだい。
ただ、今日は、ひとつだけ、絶対にやって欲しいことがあります。
それは、ノートに、うまくいったことを書くこと。そりゃあ、弱点
や失敗したところ、なんかを分析するのも大事です。でも、それよ
りも大事なのは、うまくいったという感情的報酬を味わうこと、自
分の得意なところをさらに伸ばしていくことです。
そうすると、その得意な分野(文法かもしれないし、ジェスチャー
かもしれないし、発音かもしれないし、単語だけでの英会話かもし
れないし、簡単なジョークで相手を笑わせる技能かもしれません)
が、周りのスキルを引っ張って、あなたの英語力を新しいステージ
に進ませてくれる、と思います。
これは、周りをみていて、そう思いました。一芸が、英語の場合は
もちろんそれだけではダメなわけですが、それでも一芸があると、
それが周辺の技能を引っ張っていってくれるわけです。
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『7日間で英会話に成功するステップアップ戦略』
だから、あなたの得意なところ、うまくいったこと、をノートにで
かでかと書いて、その理由など、思いつくところは全部メモって置
いてください。
そして、その成功したな~という精神的・感情的な報酬をしっかり
と味わってください。そうしないと、せっかくそういう報酬を求め
てやる気を投資した脳が、実はこの投資は損だった、と思ってやる
気を出してくれなくなってしまいます。
用語はともかくとして、こうした期待によるやる気の投入と、その
後の精神的報酬の関係が、継続的なやる気の獲得に重要である、と
心理学の研究でもいわれているようです。
そこで、まずは、とにかく、自分の成功に満足してみてください。
本当に、お疲れ様でした。
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『7日間で英会話に成功するステップアップ戦略』
あなたの英語学習が、実り多く、何よりも楽しいものであることを
お祈りしています!
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『7日間で英会話に成功するステップアップ戦略』
■英語筋肉を鍛える、
『Daily Exercises for Your English
Muscle』
『Daily Exercises for Your English Muscle』では、毎日行って、
ちょっとずつあなたの英語脳・英語筋肉を発達させる・・・そんな
簡単でシンプル、にもかかわらず大変効果的なエクササイズです。
もちろん、
『7日間』パートで紹介したいろいろなエクササイズも活
用して欲しいと思います。
ただ、なにもかもいっぺんにやろうとすると、ちょっと大変なこと
になると思います。
慣れないことを 2 種類以上同時に行おうとすると、挫折してしまう
確立がかなり高いそうです。
まずは、
『音読』からはじめてみて、余裕ができたら、他の練習を試
してみる、それから、また 7 日間のレッスンにもう一度挑戦する・・・
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『7日間で英会話に成功するステップアップ戦略』
など挑戦しながら活用してみてください。
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『7日間で英会話に成功するステップアップ戦略』
■『English Recitation』
文字通り、音読です。
ただ、声に出して読む。繰り返して読む。最初は、発音とかも気に
しない。基本はこれだけです。
これは、英語の走りこみ・素振りみたいなものです。地味だけど、
すごく簡単です。
5分~20分、是非、他の学習法などと合わせて、あまり考えずに
毎日のスケジュールに組み込んでいただくと、2ヶ月前後で自分で
も驚くような効果が出てくるはずです。
まずは、そのやり方について、ざっと解説してみますね。それから、
その理論面について、脳科学などの研究から(これはわたしも最近
調べてみて、なるほど、だから有効だったんだ!と納得してしまい
ました)解説してみます。
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『7日間で英会話に成功するステップアップ戦略』
また、やり方についての解説は、あくまでも目安で、それぞれにあ
ったやり方でやればいい、むしろ、気張らずに考えずに、毎日ちょ
っとずつやるだけでいいお手軽練習法・・・というのが、理論面に
ついて読むと、ご納得していただけるかと思います。
============================================
■エクササイズ:
英文を、音読します。
使う素材としては、ある程度の長さがあるリーディング素材で、対
訳がついているものを。辞書を引かないですみますから。以下のよ
うなものがいい、と思います。その通りにする、というのではなく
て、参考にしたうえで、それぞれの既に持っているテキストとか、
好みとかで、自由に決めていただいて結構です。
・注意点
基本は、1~2分程度の文章を、繰り返して音読する、ということ
151
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『7日間で英会話に成功するステップアップ戦略』
です。たとえば、5分で5回音読するとします。それで、今日は2
0分時間が取れる、ということであれば、4つの英文を音読するの
ではなく、同じ英文を20回音読します。
だから、ペーパーバッグなどを一冊音読してクリアしよう、とかい
うのはこのエクササイズにはちょっと止めましょう。気に入ったパ
ラグラフを取り出して、それを音読する、ということですね。
**************************
⇒TOEIC 学習者や学生等
おすすめは、Z 会の速読英単語(パラグラフ対訳付き)シリーズ。
「速読英単語 1 必修編 (単行本)」
などですね。
CDが付いないバージョンも、これは本当におすすめ。ちょうどい
い分量のテキストで、単語の解説も付いていて・・・と。Z会には
他に英文リーディングのテキストとかいろいろありますが、基本は
もう、このシリーズだけでいいでしょう、というくらい、音読専用
152
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『7日間で英会話に成功するステップアップ戦略』
参考書かな、というくらいお薦めです。
⇒中学生・高校生
教科書です。リーディングの教科書や、文法テキストでも、試験範
囲を音読してから教科書の問題をやると、簡単に解けます。
(断言し
ちゃうのは、経験済みだからです)
⇒英会話学習者や TOEIC などでも、もうちょっと砕けたものを、と
いう場合
オバマ氏の演説集。たくさん出ていますねー。もしくは、アメリカ
大統領の演説集など。
オバマ氏の演説は、たんに巧みで文章も希望に満ちていて・・・と
いうだけでなく、発音がわかりやすい。北部都市アクセント、とい
うのでしょうか。中北部は、アメリカ大陸の英語圏・カナダを含め
て東西南北から人が集まったので、解りやすい、と言われています。
153
できれば印刷してお楽しみくださいね♪
『7日間で英会話に成功するステップアップ戦略』
カタカナ英語を英語発音にしたら、こんな感じじゃないの?
とい
う感じです。
それで、転勤・転職であちこち動く白人家庭、というのはそういう、
通じやすいという意味での標準的な発音で話すようになる・・・の
だそうです。オバマ氏が育ったのが正にそういう家庭ですからね。
だから、彼のアクセントというのは、真似しよう、とするのに大変
いい。大統領になったつもりで、彼の演説をパート・パートにわけ
て音読していくのは非常にお薦めです。
ほかにも英学習者向けの雑誌とかで英文ニュースにテキストが付い
てくる、というのもあるじゃないですか。とにかく、そういう、英
文・対訳、できれば音声も付いている、というのが最初は理想です。
ポイントとしては、辞書を引かないこと。対訳と解説で大体いみが
わかったら、それでオッケー。ずるするつもりで、まじめにわから
ない単語の意味を全部辞書で調べてノートに解説を・・・とやっち
ゃうと、挫けてしまいます。
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『7日間で英会話に成功するステップアップ戦略』
⇒ちょっとくらい辞書を引いてもいい、という方
English Listening Language Lab Online
http://www.elllo.org/
前にも紹介しましたね。
ESL の生徒や先生に向けたリソースサイトです。ネイティブの会話・
テキスト・オーディオ・表現の解説が、簡単な英語で全部きっちり
そろっていて、それが1000個近くもあります。ネイティブの教
育者の正しい・自然な英語で、しかも、ゆっくり喋ってくれていま
す。
(ただ、ネイティブスピードになれた人には遅いなあ、という感
じです)
本当に、ネット時代は下手な英語学習素材はいらない・・・という
感じですねー。むしろ、先生は教え方などに集中できる。わたしが
英語を勉強しはじめた頃にくらべると、すごい時代ですね・・。
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できれば印刷してお楽しみくださいね♪
『7日間で英会話に成功するステップアップ戦略』
多少、意味がわからなくても、単語を2~6個くらい辞書で調べれ
ばなんとなーく意味がわかる、というのであれば、それでオッケー
です。テキストを音声を聞きながら追いかければ、完璧でなくても
大体の発音はわかりますよね?
で、音読するうちに、英語の語順で意味がわかってくるので、正確
な意味をとろう、としなくもて大丈夫です。
会話体が多いので、オバマ演説集に飽きた方とか、英会話をマスタ
ーしたい、というひとは、このサイトを使い倒せば(初級・中級の
レベルでは)英会話学校に行く必要は無いんじゃ・・・・?などと
思ってしまうくらい充実したサイトです。
⇒その他
『詩』なんかもいいですね。ここいらへんは、本当に個々人の好み
や環境によって変わってきます。
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『7日間で英会話に成功するステップアップ戦略』
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◆実際の手順
・単位として、最初は1分とか2分が一日の分量。
(1~2パラグラ
フ)
その分量を繰り返し音読する。
0.必要なら、分解読解法で、意味を調べてメモ。対訳が付いてい
ないものでも、和訳はしない。いらない。
1.ただ聞く
2.テキストを見ながら聞く
3.音読するx5回~20回(多くても30回くらい。舌が疲れな
い程度に。でも、最低5回以上、できれば10回以上を目安に)
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『7日間で英会話に成功するステップアップ戦略』
4.書き取り(あるいはタイピング書き取り)する
・・・と書いておいてあれですが、0・1・2・4はオマケなので
入りません。特に最初は、4は1週間に1度とか1ヶ月に1度とか
でもいい。
最初に英語だけで、聞く、というのも省いていい。メニューとして、
テキストを見ながら聞く・音読X10回~20回、最後に余裕があ
ったら、英語だけで聞く。
これだけです。
ただただ、繰り返す。
書き取りは、全部やろうとすると大変なので、1~2文を選んでそ
こだけ書き取りをやってみる。1分くらいの文章でも、最初は10
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『7日間で英会話に成功するステップアップ戦略』
分とかかかってしまいますので。
そうやって一つのブロックを味わいつくすように、見ながら聞く・
音読・部分書き取りすると、英語がどんどん頭にたまっていって、A
文で見た英単語・表現が B 文に出てくると、
「あ、これはあれだ」と
どんどん記憶が横に繋がっていく・・・感覚が味わえます。
また、一回、
「味わったブロック」は当然、テキストなしでも理解で
きるようになって、
その部分に関していえば、リスニング力は急上昇、全般的なリスニ
ング力も、パターンが
頭に定着するにつれ、おどろくくらいあがる。
10~20ブロックくらいやると、英語筋肉が出来てきたなあ、英
語脳が出来てきたなあ、という感じがなんとなく起こりますよ。
文法の解説書・構文解説書などは、意味が解らないときのカンニン
グ本と思いましょう。
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重要なのは、
『決して日本語の解説を覚えようとしないこと』
解説=格闘ゲームのコマンド解説書と思ってみてはいかがでしょう
か。リアルタイムのゲームでいちいち解説を思い出すことはしない
ですよね?
あ、そうそう、シャドウイングは、ある程度慣れてからでいいです。
というか、リスニングをかなり集中して鍛えたい場合ですね。
わたしは、本気でシャドウイングが全く出来ない(けどリスニング
は全然オッケー)なので、絶対に必要なスキルではない、、、と思う
のですが・・・。ブームですよね。ただ、本を見ても、慣れないう
ちは音読を、とかいてあるんですね。だから、あまり難しく考えず
に、まずは音読を気軽に実践してみてはいかがでしょうか。
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■音読の科学
以下は、いろいろな解説を元に、わたしなりに、
『音読』の有効性の
科学をまとめたものです。
脳というのは、部分ごとにいろいろな機能に特化して情報を処理し、
別の部分と情報をやりとりしているそうです。
以前は、右脳・左脳と言われていましたが、傾向としてはあるもの
の、それほど厳密にわかれてはいないそうです。違いはもちろんあ
ります。ですがむしろ、そういう部分部分の機能の違いが強調され
ている感じです。
それで、言語に関係する部分として、以下のものがあります。
◆「ウェルニッケ野」
これは、インプットを担当している部分。耳から入ってくる言語を
理解します。理解する、というのがポイントで、ここに障害が起こ
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ると、自分の考えを言葉にできない、他人の言葉が理解できない・・・
けれども、なぜか発音だけは上手く行く。
◆「ブローカ野」
音声の発音を担当しています。こちらに障害が起こると、文章が作
れなくなる。自分の考えはあるのに、きちんとした文法で話せなく
なる。でも、理解することは出来る。インプットは理解できるのに、
自分では単語を連発する文法無視のアウトプットしかできなくなる。
それで、この二つの部品、というのは、当然、お互いに補完する形
で人間の言語活動を支えている。
だから、この二つを刺激して、その中に英語の回路を作ってやる必
要がある。
テキストを読む。最初は、まあ、意味がわからなくても、発音だけ
無理やりする。対訳があるから、意味がわかる。あるいは単語の意
味がなんとなくわかればいい。
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まずは、
「ブローカ」が動くのでしょうね。意味がわからないなりに、
これはこういう発音だと。それを耳にして、
「ウェルニッケ」が、あ
あ、こういう意味のときはこういう発音なのだなと、段々理解する。
そうすると、こんどは、英語でたとえば怒るというのはこういう単
語なのだな、こういう単語が来たときは、怒りなのだな、と理解す
る。で、そうすると、こんどは、音読している時に「ウェルニッケ」
がこういう意味はこう考えるのだな、と英語の思考で「ブローカ」
に発声を指示して・・・。
厳密にいうと、多分、かなり怪しい説明ですが、ようするに、この
二つの部品を刺激してやるのが『音読』
。
で、繰り返すというのがポイントで、繰り返すことによって、まず
はこういう言葉を見たら、こう発音する。という肉体の動きが自動
化される。
それが自動化されると、こんどはそれぞれの単語の、たとえばアク
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セントにも気が回る。
それが自動化されると、こんどはそれぞれの単語の意味を理解する
余裕が出てくる。
それぞれの単語の意味を理解する余裕が出てくると、こんどはセン
テンス単位での意味を理解する、ただ意味を理解するだけじゃなく
って、もっとこう、ニュアンスとか行間とかを理解する余裕が出て
くる。
そうすると、パラグラフの意味が、日本語の文章を読むようにして、
立体的になってくる。
英語の意味が、「内在化(internalize)
」してくる。
そうすると、その英文は、なんというか、血肉になる。
さらに、毎日それを継続する。
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そうすると、当然脳内で消化吸収された昨日の英文、それで出来た
英文回路が、今日の英文の理解を助ける。
英文の理解がもっと自動化して、より高度な部分・難しい文法とか
にも自然に無意識に理解するためのリソースが向く。
そういう理解が自動化すると、文法にもより注意を払えるようにな
ってくる。というか、自動的に、文法の規則が脳内に蓄積されてい
く。もちろん、1から、というわけではなくて、参考書・教科書で
読んでいた知識が、自動化されていく。つまり、文法の知識が、英
文理解を助ける。さらに逆に、たとえ日本語で文法の規則を完璧に
理解していなくても、実際の英文の意味から、逆説的に日本語での
文法規則の理解も助けられる。
ポイントは繰り返す・継続する・自動化を意識する。ということで
す。
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人間の脳には、ワーキング・メモリというのがあって、これの容量
はだいたい決まっているらしい。だいたい、一度に処理できる容量、
というものですね。
で、新しく学習するときは、これが新しい回路を作る、というので
大量に血液とかを消費する。
でも、一旦回路ができると、その作業は自動化されて、ワーキング・
メモリは必要なくなり、他のことに目を向ける・意識を集中できる
ようになる。
たとえば、赤ん坊というのは、最初は本当に手の動かし方もわから
ない、いや脳から信号が出て、動かせるのですが、でも、自分の意
思に従っては動かせない。
ところが、眼で見る。信号を送ると手が動く。そうすると、眼から
手が動いたという信号が入ってくる。これを繰り返すうちに、手を
動かすやり方がわかる。そうすると、眼でフィードバックをしなく
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ても、やりたいように手を動かすことができるようになる。
これを、さらに自動車の運転と比べてみます。
最初は本当に、圧倒されますよね。ここをチェックして、この計器
をみて、あれを確認して。と、ワーキング・メモリを大量に消費す
るわけです。しかも、必要とされるワーキング・メモリは足りない。
だから、段階を追って、学習していく必要がある。
ところが、慣れてくると、回路が出来てくる。スピードを上げるの
に、いちいち足の動かし方を気にしたりしないし、車を出すときに
どこを見てどこをチェックするのか、というのはもう自動的にでき
る。
だから、最初はもう、ワーキング・メモリを大量に消費している、
意識をそっちに消費しないといけない。
でも、回路(神経網のつながり)が形成されると、そっちが自動的
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に処理してくれる、だから携帯での会話(やっちゃいけないですが)
とか、今日の夕食とか、道に出ている看板とかに、意識、ワーキン
グ・メモリを消費することができる・・・。
これと同じことを、音読の継続は起こすわけです。
そうそう、だから和訳するとか英訳するとかいうプロセスを入れま
くっていると、それも自動化されてしまう、学習されてしまう・・・
余分なプロセスが入ってしまうわけで、それは省いた方がいいわけ
です。
だから、最初は5~10分でもいい。できれば20分。逆に継続し
たほうがいいわけで、毎日2時間を一週間やれば、10分X84日
分の効果があるか、といえばそれは無いわけです。
ひとつに文章に対して、
「内在化(internalize)
」が起こる、という
のは、まあ自分の経験から言うと、15回~20回くらいです。
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『7日間で英会話に成功するステップアップ戦略』
だから、まあ、やる気のある人は、それを1日3文とかやってもい
いですけれども、他の文法問題とかそういう意識的な勉強を平行し
たほうがいいです。TOEICやっている人は、模試とか。
そうやって、昨日「内在化(internalize)」したものを、今日は別
の英文で生かす。
それを繰り返すと・・・ということです。1日3文とかやってもい
いですけれども。それはそれで、2週間とか1ヶ月とかですごい効
果が出ると思います。
ただ、のんびり、毎日たとえばワインでも飲みながら音読の時間を
とって、2ヶ月とか3ヶ月とか・・・でも、これが(前の自分に比
べて)凄い自分、頭の中の、脳の中の英語筋肉が鍛えられている、
という感じが起こるはずです。
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■『たったの1日でネイティブのスピーキングが100%
聞き取れるようになる』
さて、まさにタイトル通りのことを解説するわけですが、つまり、
今まで説明した音読の科学を応用するだけです。ただ、1時間とか、
2時間とかの時間はかかります。さらにいえば、それでいきなりネ
イティブの発音すべてが理解できるわけではない。
ええとですね、例で説明しますね。
◆English Listening Language Lab Online
http://www.elllo.org/
たとえば、ここの英会話の音声とテキストを例にします。
テキスト読みながら聞きます。
音読5回します。
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『7日間で英会話に成功するステップアップ戦略』
上記を4回繰り返して、音声だけ聞いてみます。
まだ解らなかったら、
テキスト読みながら聞きます。X2
音読5回します。
それから、また音声だけ聞いてみます。
・・・・そしたら、もうテキストをほとんど丸暗記して、だから音
声もほぼ100%理解できてしまいます。
って、当たり前ですよね?
でも、他のニュースとかそういうのはいきなり聞き取れるようには
ならない・・。
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『7日間で英会話に成功するステップアップ戦略』
ですが、その会話・テキストの中で使用されていた表現とかで、マ
ッチするものはある程度(ニュースとかでも)理解できるはずです。
でも、続けないと、これも結局は、
「内在化」しないまま、せっかく
形成された回路の形成が弱くなる、忘れてしまうわけです・・・。
ただ、1日で成果を確認したい、音読の効果を確認したい、という
場合には有効なわけです。
で、そうして納得したら、こんどは毎日継続して、脳に刺激を与え
て回路を形成して、だんだんその回路を強くする・自動化する、と
いうのが重要である、と理解していただきたのです。
だから、一番効率的なのは、1日に実行できる量の音読をやってい
く。すごくシンプルに、それだけなんです。
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『7日間で英会話に成功するステップアップ戦略』
■英語で書く
英語でアウトプットする練習の第一は、英語で書くこと。
・・・当たり前ですね。
なんというか、当たり前すぎますね。
でも、そういう事も大事・・・というだけでなく、アウトプットの
訓練として行う英語を書くという行為はどういうことか、というこ
とについて説明してみたいと思います。
ポイントは、和文英訳をしない、頭に“貯蓄”された英語を使う、
ということです。
だから、これは普通の英作文とか、テスト向けの英文要約とか、そ
ういうテクニックのお話じゃないのです。
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『7日間で英会話に成功するステップアップ戦略』
今までの説明で、だいたい、英語が頭に溜まっていくプロセス。こ
れはなんとなくイメージをつかんでいただけたと思います。
で、それをアウトプットに活用していく。
音読をやっていって、あるいは『7日間』パートを部分的に何回か
繰り返す。
そうすると、なんとなく、口から勝手について出てくる英語の表現、
フレーズ、というのがある。そういうのを集めていって、英語にひ
っぱられる形で表現をしていく、書く、というのがまず大事です。
そうすると、最初はまあ、不完全な英語です。
幼稚園児・小学生みたいな感じの表現でもいいわけです。
また、どうしても出てこない表現というのは、どんどん辞書を使い
ます。たとえば、名詞とか、『~に限って』熟語とか。
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『7日間で英会話に成功するステップアップ戦略』
ただ、和文英訳だけは絶対にやらない。
まず、不自然な表現になるだけが落ちです。というか、翻訳家さん
なみに上手くなる・・というのは本当に翻訳家さんになってしまう
わけで、むしろハードルが高い。
まあ、たいていは、不自然な英語のまま、不自然に訳す技術だけが
発達してしまう・・・。なんていうか、すごく文法規則に詳しい人
っているんですよ。
受験で完璧で、どんな問題も解けて、こっちは何となく・あるいは
英語での思考だけでそうしている、という規則(there と冠詞の組
み合わせとか・・・)なんかも、完璧に日本語で説明できる。
でも、そういう人の作った英文というのが・・・・わからない・・・。
日本語からの翻訳という意味では完璧に正しいのでしょうが、英語
の表現ではないので、ネイティブが見ても何となくおかしい表現に
なってしまう・・・。最初は、添削不可能、といわれてしまうケー
スもあるでしょう。
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でも、最初は、
「頭の中の英語」30%
「辞書で調べた」70%
でもいんです。
英語ブログとか、無料で出来るわけですから、3日坊主して、また
『7日間』パートやって音読やって、またブログに戻ってきて・・・
と繰り返しちゃえばいい。
とにかく、頭の中の英語だけで書いてみる。それは結局、実際の英
語を脳内で変化させて使っているわけですから、細かい間違いはあ
っても、絶対に通じる表現になっているわけです。
で、もちろん、書き終わったら、日本語意識で、参考書参考にして、
どんどん添削すればいいんです。
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『7日間で英会話に成功するステップアップ戦略』
ちょっとお金に余裕があったら、ネイティブ添削サービスも利用し
てもいいですよね。
本格的なサービスだけじゃなくて、最近はこういう学習者が利用で
きるようなサービスもあります。
http://www.eibuntensaku.com/
(これ、学生時代に欲しかった・・・宿題を提出する前に・・・)
普段から、ニュースや趣味や話題を英語で考えつつ、
『7日間』パー
トで紹介したような英語で考えるエクササイズ、それを今度は書い
てみましょう、という感じです。
最後のほうに、わたし自身が普段あたまの中で考えているようなこ
とを、ブログ記事の例として書いてみました。
さて、この書くと言う行為は、実は、スピーキングの向上にも繋が
ってきます。
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『7日間で英会話に成功するステップアップ戦略』
つぎは、そちらについても、解説いたします。
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最初は、本当に、下記のような感じでオッケーです。
簡単なセンテンス、というのは覚えたのは英訳式であっても、もう
英語だけで使えると思います。それを利用する、という感じですね。
*********************************
Today's lunch was miso ramen.
I think miso ramen is the best kind of ramen.
*********************************
それから、だんだん長くしていく・・・。
*********************************
I went to a movie today.
It was "Pirates of the Caribbean."
I really like Johnny Depp.
And he is a great actor.
I like his music too.
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『7日間で英会話に成功するステップアップ戦略』
*********************************
それで、たとえば下記のようにログにするのも効果的です。半分以
上機械的に、やったことを淡々と記録していく、という感じですね。
*********************************
Woke up 6:30 in the morning.
Breakfast: Natto and Instant Misoshiru.
Work: Morning, prepared the paper for the meeting.
Lunch: Today's lunch (higawari) at Hinomaru Cafe.
(That was delicious!)
Afternoon: More work.
Dinner: At Watamiya with friends.
Korokke was very nice. Drunk a lot of sake.
I liked their Ebi-fry.
*********************************
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『7日間で英会話に成功するステップアップ戦略』
それが、ある一定の臨界を越えると、どばーっと下の様に出てくる
ようになる。
ちょっと長く書いてしまいましたが、読まなくてもいいので、使わ
れている単語に注目してください。全然難しい単語は使ってないは
ずです。日常の思考をするのに、専門分野で無ければ、難しい単語
は使いません。逆に、自分の専門分野だと、何気にネイティブも知
らない、あるいは慣れていない単語でもばしばし憶えて使ってしま
います。
たとえば、オバマ大統領にしてもブッシュ元大統領にしても、難し
い言葉で国民に語りかけたりはしない。むしろ分りやすい表現を使
う。それが普通なのだと思います。
*********************************
A Christmas Day in Japan
I had just come back from the U.S. and had just settled into my new place in Japan.
It was a transition period. It was also December, and Christmas was coming. I had
a million things to do. I mean, it was a very intense and confusing period.
I was on the phone with an American friend in the U.S. I was about to spend Christmas
alone, I told my friend.
"Is that so? Are you okay?" His voice was concerned, as if telling me, That's a REALLY
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『7日間で英会話に成功するステップアップ戦略』
sucky way to spend a Christmas.
I replied, "It's okay, we're a Buddhist nation with a little flavor of Shintoism."
I continued to explain that the Japanese equivalents of Thanksgiving and Christmas
are Obon in August and the week of End and Begining of a year. Families and relatives
get together, share stories, and eat and drink—all those reunion things. He was
relieved. We talked a little more and hung up.
It was NOT okay, though. We Japanese celebrate Christmas big time. Children get some
nifty toys, and even some Buddhist monks have a party or two on the 24th and 25th.
The problem was...IS...that, if you are an adult, you aren't supposed to spend
Christmas day alone, but with a partner. A boy- or girlfirend, that is. If you’re
married, it’s a family thing; but if not, it’s a romantic thing and you have to
plan a really good date. It is a time for a couple to have some quality, and intimate,
time. Actually, I was reading this magazine that had a feature-length article called
"How to Spend the Best Christmas Ever" right before I talked to him. It introduced
me to some fancy restaurants with some Christmas special dinners (reservation
required). These were really nifty spots with very beautiful and romantic nightscapes.
There were also some love hotels with special Christmas plans.
Yeah, LOVE HOTEL. It's a kind of hotel where a couple can spend intimate time. Having
been in the States for over eight years, I'd never been to one, so I kept reading.
(Well, I was actually procrastinating doing other things.) In these hotels, the
check-in counters have blinding glass so that you do not have to see a receptionist.
"Not awkward," I thought. Then, since they have both an overnight and an hourly plan,
you sometimes actually have to wait. There were pictures of fine, nice waiting floors.
I mean, you are supposed to wait with other couples who are also waiting to...you
know.
Then there were the nice Christmas special plans, with complimentary cake and stuff,
and these cute little cosplay clothes for a girl to dress as a "sexy" Santa Claus.
Naturally (according to the article) love hotels are overcrowded on the 24th and 25th,
so reservations are recommended. Wow. I was amazed and laughed out loud.
I was about to complain to my friend that I am single and therefore can’t experience
one of those Christmas special plans. My friend as a sense of humor; I thought he
would enjoy this. But suddenly I remembered the fact he is a devout...Christian. Not
just an occasional church-goer, but an active, devout Christian. He did not have any
ill feelings towards Japan, so I felt it was in the national interest not to tell
him about this stuff. I shut up and talked about safer topics.
I never realized I had such a patriotic sense of duty. You see, I hate those Japanese
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『7日間で英会話に成功するステップアップ戦略』
who always cite Euro-American examples as THE global standard and criticize Japanese
tradition and culture. But ,yeah...we can be...sometimes...a little funny, I guess.
下はおもいきり自分の趣味が入っています・・・。スターゲイトと
いうSFドラマを見ていないと、英語はわかっても何の話をしてい
るかさっぱりわからない、という例です。ボキャブラリー、という
かジャーゴン、という感じですが。
たとえば、FXに詳しい人が、英語でFXに関する記事・ニュース・
本を読むと、あっという間にネイティブよりも専門用語に関しては
詳しくなるはずです。
でも、それ以外は、ごくごく普通の英語で、難しい単語も使ってい
ません。でも、専門用語だけは、自分の分野だから、難しい(?)
単語も使える・・・。これって、日本語でも同じではないでしょう
か?
How to Explain Japanese History in 5 minutes to Any Americans
I finished watching most of “House.” I've seen “The West Wing” too much. I love
“Scrubs,” but if you watch every single episode 100 times, you feel like taking
some
time
off.
I
needed
to
pick
up
a
new
series
for
my
guilty-pleasure-before-bed-hours.
After a careful and intensive research, I came up with two finalists: “Battlestar
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『7日間で英会話に成功するステップアップ戦略』
Galactica” and “Stargate SG-1.” I decided that “Stargate” was the winner. I
needed a more happy-ending-oriented show, you know. “Galactica” is way too dark
for my taste.
When I finished “Stargate SG-1” I realized that the basic plot line of this show
makes a perfect analogy for why Japan behaved like an empire lead by Darth Vader during
the 30s and 40s even though previously she engaged in no wars for about three centuries.
Of course, the story—Japan’s story—should begin when we were forced to open the nation.
I mean, let’s talk about Admiral Perry. I don’t think many Americans appreciate
what kind of emotional impact his fleet and demands had on us.
I can easily explain. Just imagine four Goa'uld Ha'tak ships coming to Earth and
demanding that we become their slaves, or four Ori Motherships, for that matter.
Believe in the Oris, or we kill you all.
Four steam engine cruisers, no big deal for the U.S. navy, but they could burn down
all of Edo and kill half a million easily. And we had no means to defend ourselves.
Doing "intimidation fire excises," they demanded that we open the nation and provide
food and supplies to the American whaling fleet.
The U.S. demanded that we open our nation for their whaling fleet while practically
pointing a gun at our head.
The Russians are coming from the north. The U.K. just won the war against China, which
was caused when China protested the U.K. selling drugs to Chinese. It was a war on
drugs. And these U.S. guys point guns at us, and guess what, THEY HAVE SLAVERY IN
PRACTICE?! Are they going to own our asses and enslave us?!
The devil we called the West: They are the Goa'uld.
The U.S. formed the SGC and sent them out to seek alien technologies and allies to
defend Earth from the threat the Goa'uld posed. Just like that, Japan formed an empire,
a really nifty cute little empire that did not match its official title, "The GREAT
Empire of Japan." Soon we started sending bunched of students to the West to study
everything from medicine to law, science to military doctrines. They returned with
exactly the same feelings as the SGC had. Their failure to acquire new technologies
meant the enslavement of the Goa'uld.
In a way, Japan found an Asgard, or a Tok'ra, or a Tollan of her own. Ironically,
her Asgard was the U.S. and the U.K., the same people we called the Goa'uld. And they
were the people who helped propel our technologies so that we could keep our
independence. They deserve to be called the Asgard.
The SGC helped liberate the Jaffa from the Goa'uld, which led to the founding of the
Free Jaffa Nation. Japan thought they were the SGC of Asia—not just defending Japan
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『7日間で英会話に成功するステップアップ戦略』
itself; she felt the urge to stand up to liberate those Asians under the rule of the
Goa'uld.
Then what happened? Why did Japan behave with atrocities, mass murders, raping and
killing and practically enslaving Asian nations, making allies with one of the most
racist nations in history? Thinking about that sometimes almost causes physical pain
to me.
This is where I smile (NOT because of the history, but because this is a very simple
way to explain) and name one thing: the Trust.
Just imagine the Trust taking over the SGC, the DoD, the U.S., and eventually the
entire Earth. They would behave like they are the Goa'uld. Imagine them forming allies
with the Replicators and Ba'al. (Ba'al is my favorite!) That's the Axis. And they
surprise-attack the Asgard...
See? This makes perfect sense and is so easy to understand!
I called a friend who's interested in the history of Japan, and told him all about
this theory.
He replied, "What the hell are you talking about?"
"Japanese history. We wanted to free the Jaffa, but allied with Ba'al instead."
"That does not make sense to me AT ALL."
"Well, if you watch the ENTIRE 10 SEASONS of Stargate, it will make sense. 214
episodes."
"What?"
"The MacGyver guy is on the show, you know."
He likes MacGyver so he promised to check Stargate out. All I need to do is wait.
■スピーキング・話力の上昇
文字通り、タイトルどおりです。
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で、スピーキング・話力を向上するには、というトピックです。
まず、
『7日間』パートの2日目のアクセントの話題。あれの録音し
て自分の耳で修正する。これは結構聞きます。
その上で、まあ、会話体の英文を音読していく。
何回も紹介しちゃいますが、下記のサイトとか、英語学習誌の外国
人インタビューとか、そういうのです。
English Listening Language Lab Online
http://www.elllo.org/
で、単に英語、というよりも、どこで詰まるか、どこで息継いでい
るか、なんというか、そういうのまで解る。本当に“英会話”がわ
かる、という感じです。
たまに、英会話と英語学習に違いなんて無いよ、外国人は中国語会
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『7日間で英会話に成功するステップアップ戦略』
話クラスなんて取らないよ、といっている人がいますが、それはち
ょっと違うんじゃないかな、と思います。
というのも、話すスキル、っていうのは書くスキル、聞くスキルと
は違うわけです。
日本人は翻訳式読解スキルなんていうのを特に発達させるわけです
が、とにかく、書けても喋るのは苦手・・・というのは日本人が日
本語でも経験したりしますよね?
だから、喋る・・・というのはまたそれはそれで一つの独立した、
英会話のスキルなわけです。
それをまあ、音読でインプットしていく。
それでですね、前の、英語で書く、あれで書いた記事を、こんどは
音読していく。
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『7日間で英会話に成功するステップアップ戦略』
そうすると、時間差ですけど、自分で考えたことを自分で喋る・・・
というプロセスが完成するわけです。
そうすると、文法的に完璧じゃなくちゃ、と思って添削サービスと
か利用したくなりますが・・・。
最初は、そこまで気にしなくていいです。
結局は、それが自分の今の英語である、というのが大事で、それが
通じる。それが大事です。
自分で考えて、書いて、喋って、それが通じる。
これをまずは出来るようになって、それ以上は、それから・・・で
す。
あ、そうそう、会話例とかインタビューとか、喋りの素材で音読を
続けるときは、ただ単に説明するだけじゃなくて、自分で会話例を
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『7日間で英会話に成功するステップアップ戦略』
作る、というのも有効です。
脳内でシミュレーションしちゃう。
これも、ちょっとリラックスして、なんでもいいから、とにかく頭
の中にある英語例を使う、という感じですね。
こんな話があります。言語学習の本で読んだのですが、喋りださな
い子ども、というのは喋らなくても脳内でシミュレーションしてい
る。つまり、赤ん坊があんまり喋らない、あるいは2~3歳くらい
でもあまり喋らない、大丈夫かな、と思っていても、実はインプッ
トして、それらを脳内で反芻して、構文の仕組みを解析して、それ
で、それから、急に完璧な言葉で喋り始める。
『お父さんはいつもいつもお仕事お仕事ばっかりいって、かまって
くれないのね、ふん』
とか、意味は、まあ、なんとなく解っていても、TPOは完璧に理
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『7日間で英会話に成功するステップアップ戦略』
解しない、上記のような文を、大人が聞くと苦笑するような場面で
急にぱっと出してくる。でも、子どもというのは、そこが苦笑する
ところだ、というのはわかりませんよね?
でも大人はわかる。大
人知識があるから。そこは、外国語を外国語として習得する我々の
利点です。
だから、脳内の英語を、まあ、なんといいますか、意味を深く考え
ずに、肉体的な反射、条件反射でアウトプットしてみる。使っても
減らない貯蓄ですから。それがまずは重要なんじゃないかな、と思
います。そうやって使えるようになると、ちょっと意識すると日本
語・母語とおなじように、大人の判断力でそれが使えるようになり
ます。
あ、ただ、あまり無理にやろうとしなくてよくて、英語が貯まれば
そういう風になってきますから、まずは音読ですね。
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■いままでのトピックをTOEICに活用すると・・・
このレポートは、TOEIC系の攻略は、ちょっとメインのトピッ
クから外れるので、いままで解説した出来事を応用するとしたら、
という観点から説明してみます。
みなさん既にお持ちの参考書などを活用するときの、そのまた参考
にしていただけたら、と思います。
◆TOEICのモチベーション
⇒実は、これが結構大きな要素ですね。就職・転職・キャリア・昇
給など、点数がモチベーションになる状況にある人でないと挫折し
やすい
なんとなくTOEICだと挫折するかも。なんとなくTOEICで
挫折して、英語を嫌いになるよりは、英語喫茶などで英会話を楽し
むとか、そういう感じで、英語そのものを楽しむのがいいんじゃな
いかなあ、と思います。
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◆リスニング力の向上
⇒これはもう、同じものをひたすら20回くらい聞く。たとえば、
オバマ氏の演説、2004年の民主党大会のやつだと、20分。通
勤の往復で聞けば、10日で20回。
音読で、部分部分やりながらだと効果的です。同じ奴をなんども聞
く、というのが特に試験前には有効かな、と思います。
◆文法問題
⇒日本語の解説はずるするアンチョコ、と思って読み流す。感心し
て、日本語の解説を
熟読するのはよくない、というか、試験ですから、なるべく反射的
に解ける問題を増やしていかないといけない。実際にやるときは、
わからない問題は後回しにして、時間があったら、やるという感じ
ですよね。
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『7日間で英会話に成功するステップアップ戦略』
だから、模試というか、問題集をやって、不正解の文を集めて、音
読(x10回とか・・・多分20分もかかりませんよ)して、もう
一回同じ問題集をできればやって、正解する・・・。というのを何
回も繰り返すのが、一番楽です。
だから、とにかく、普段からの音読で読解できる文章を増やす、そ
れが増えてきて、それから、模試やってわからない奴を集中的に音
読する・・・という感じでしょうか。
◆英単語
⇒これはもう、Z会の回し者じゃないですが、Z会の速読英単語(パ
ラグラフ対訳付き)シリーズ。これの上級編がいいのでは無いでし
ょうか。音読する、ということですよ。それで、自然に英単語を覚
えてしまう・・・。それが理想です。
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『7日間で英会話に成功するステップアップ戦略』
◆リーディング
⇒スキミング、というものの説明から始めます。
◆スキミング概説
基本は上記で説明したとおり。アメリカの大学生は、一定のスタイ
ルで書くことと、それを利用して速読することを絶対1年生の時に
叩き込まれるので、本書くときもそれで書きます。これはもう、無
意識になるほど叩き込まれます。
TOEICの問題とかでも、あれはメール文とかいろいろなスタイ
ルがあるでしょうけど、でも、結局は同じです。
1.ライティング、エッセイなど(一定の量の文章の集まり)は一
つのポイントを作るために集まったパラグラフの集合体である。
2.パラグラフは、一つのポイントを作るために集まったセンテン
スの集合体である。
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『7日間で英会話に成功するステップアップ戦略』
3.テーマ・センテンス(だいたい最初の方にある)が、そのパラ
グラフにおける問題のテーマを扱う。
4.結論センテンス(最後の方にある)が、そのパラグラフにおけ
る結論を扱う。
5.テーマ・パラグラフ(だいたい最初にある)が、そのライティ
ングのテーマを扱う。
6.結論・パラグラフ(ほぼ最後にある)が、そのライティングの
テーマにおける結論を扱う。
という感じです。で、極端なはなし、テーマ・パラグラフのテーマ・
センテンスと、結論・パラグラフの結論・パラグラフだけを読んじ
ゃえば、問題提起とそれに対する結論がわかるわけです。
ただ、本とかをそうやってスキミングするときは、もうちょっと手
数を踏みます。
⇒まず、目次とあれば「あらすじ」というか「まとめ」を読む。
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『7日間で英会話に成功するステップアップ戦略』
・気になるチャプターの、最初のパラグラフの最初のセンテンス読
む。
・最初のパラグラフの最後のセンテンス読む。
・チャプターの最後のパラグラフの最初のセンテンス読む
・最後のパラグラフの最後のセンテンス読む
・結論をある程度推測する。
・中間のパラグラフの最初のセンテンスと最後・・と随時読む
・気になったところだけ読み込む
わかったことを、わかった範囲でメモにまとめる。
という感じです。これは、たとえば小論文の宿題が出た、10個く
らい引用しないといけない、そこで関係ありそうな本の関係ありそ
うな箇所をかったぱしから読んでいく・・・という感じですね。
で、TOEIC等のリーディング問題ですが、目次やあらすじなど
の代わりに先に設問を読むわけです。質問がわかっていれば、あと
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『7日間で英会話に成功するステップアップ戦略』
はその答えを探すだけ。で、上記のスキミングのスキルを応用して、
その答えを探すわけです。
あ、この考え方は、リスニング問題にも応用できて、最初はちょっ
と大変かもしれませんが、リスニングのオーディオが始まる前に、
ぱっと質問を見てみる。そうすると、なんに関する質問なのか、ど
ういう内容がオーディオでくるのか、事前に準備できます。
つまり、とにかく、内容を読んで・聞いて、という意識から、設問
を先に意識に入れて、質問を頭にいれて、いわば問題意識を持って
(?)読む・聞くわけです。
これ、とくにリーディングの問題だと、なんというか、反射でやっ
てしまって、確かに読んで答えは入れたけれども、なんだか中身は
憶えていない・・・くらいまでは言いすぎですけれども、意識とし
てはそれくらいになってしまいます。
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『7日間で英会話に成功するステップアップ戦略』
■『よくある質問』
よくある・・・というよりも、実際にいただいたご質問とそれへの
返事を元にまとめてみました。
■どれくらいで英語がペラペラになるでしょう?
という質問を頂くこともございます。
でも、これって、現在のじぶんの英語スキルってどれくらいだろう?
というのが問題になってきますよね。しかも、ややこしいのは、コ
ミュニケーション・スキル、すなわち英語での反射力と、たとえば
TOEICなどのアカデミックなスキルというのは対応しない、と
いうことです。
もちろん、TOEICのスキルが高い、というのは素晴らしいし、
重要な財産なのですが、それをコミュニケーションに生かす、とい
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『7日間で英会話に成功するステップアップ戦略』
う経験がないと、たとえばTOEIC800点超えの方が英語に悩
んでいるとなりで、600点くらいの人がネイティブの方相手にペ
ラペラ楽しく会話して、ジョークで相手を笑わせている・・・とい
う光景もありえるわけです。
逆に、脳が新しいことを学習するのにはどれくらいかかるのか?
という設問をしてみます。
これは、2~3ヶ月である。と言われています。よく、3週間続け
ると習慣化する、といいますが、知識のほうが内在化して、脳の中
で自然に活用できる、忘れない、というところまでいくのに2~3
ヶ月なんだそうです。これはわたし自身の経験、高校時代に音読を
始めたときの経験で、そうなのでは無いかな、と思います。
だから、ある程度英語力(中学英語)があって、毎日ネイティブと
接するとか、あるいは会話例を音読する、というのであれば本当に
ネイティブとコミュニケーションが出来るところまで3ヶ月~6ヶ
月あれば出来ます。それは使うほうに集中すれば、ですね。
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『7日間で英会話に成功するステップアップ戦略』
■イギリス発音がわからない
これは、アメリカ発音があるていど理解できる、リスニングの能力
がある、という前提でお答えします。
英語の訛り、というか、アメリカ北部英語とボストン英語とニュー
ヨーク英語と南部英語、あるいはイギリス英語、イギリスのコック
ニー英語、こういうのの発音の変化で大きいのが、母音の発音です。
子音も変化しますが、たとえば母音をがある程度正しく、アクセン
トが正しければ日本人英語でも通じる。
あ、南部英語とかは母音だけじゃなくて綴りから文法まで一部違う
ので、俺達は南部人だぜ、という主張も聞きます。
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で、とにかく、イギリス英語の場合は、母音が違う。とくに『あ・
あ~』系の母音。
ここだけちょっと意識して、何かしらの音声教材・BBCニュース
のテキスト付き音声とかで、
『Car』とか『Can』とか、そうい
うのの発音を確認していただければ、だんだんとイギリス英語のリ
ズムがわかるのではないかと思います。
というか、イギリス英語っていう表現をするほど、もう英語はアメ
リカの言語なんでしょうね。イギリスの若者の発音もアメリカ化し
ているそうで、しばらく待っているともう悩む必要がなくなるか
も?
■カナダ人のような綺麗な発音がしたい
北部都市発音、というやつで、カナダ~シカゴの英語というのは、
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『7日間で英会話に成功するステップアップ戦略』
アメリカ大陸英語圏の東西南北から人が集まってきて、自然と、
(い
ろいろな地方人・移民集団に)わかりやすい発音になった、という
話をききます。
だから、なんというか、カタカナ英語を英語っぽくしたような感じ
でわかりやすい。
というわけで、英語の発音教材の決定版2点をご紹介したのですが、
それだけでなく、
⇒なまっている発音が恥ずかしい、カナダ人の発音が美しいという
発想をまず捨てる。捨てないと、発音矯正にならない。
というところだけ、こちらコメントしたいです。
まずは、通じる英語で、きちんとラポールを築けるようなコミュニ
ケーション・スキルを築けるようになるのが大事なのでは・・・と
思います。
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さらに、ちょっと自分勝手な理由もあげると・・。
というのも、こっちの英語につたないところがあっても理解しよう
としてくれる人、友人というのはこっちの発音が向上すると喜んで
くれる。
逆に、外国人の英語というのを、まあ、馬鹿にしている人は、こっ
ちの発音が上手かろうが下手だろうが気にせず無視してくれるの
で・・・。
自分の発音が下手だ、というコンプレックスは、そういうのがある
のが向上心に繋がるとおもうのですが、
『実際に喋っているあいだだ
け』は忘れないと、変に気を使ってしまって、コミュニケーション
に集中できなくなってしまいます。
また、カナダ人の発音が綺麗・・・というポジティブな感想・感性、
これはいいと思うのです。が、だからといって、日本人・中国人・
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韓国人・東欧・中東・米国南部・メキシコ訛り・イギリス英語が変
だ、というのに繋がるのは良くないと思うのです。
あ、最後のイギリス英語って何だ、と思うかもしれませんが、本場
のイギリス英語はアメリカ人にもよく解らないこともある、だから
文句を言う、自分も自分の日本語訛りを棚に上げてそうだよなーと
文句を言っていた(冗談で、ですよ)という思い出があったもの
で・・・。
(てか、わたしも個人的には南部黒人の発音が一番かっこいいと思
ってる、そういうひいきはあるので、それはいいと思います。でも、
真似できない・・・)
■高校生の英語の成績を上げたいお母さん
これは、一言。
⇒教科書の試験範囲をひたすら音読
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高校時代、中学英語から復習しないといけなくて、先生に、
「おまえは頭悪いから(冗談ですよ、そういう冗談通じる間)
、身体
で覚えるんだ、ただただ音読しとけい」
といわれてやったら、英語だけ見ると偏差値なんて、早稲田とか東
大とか余裕で入れるくらいになっちゃいました。
(もちろん(?)
、歴史とか数学とか化学とか入れると全滅な成績で
した・・・)
だから、これは試しにやってみて・・と。
■アメリカのマーケティング情報などを英語で吸収するには?
Bさんは、経営やマーケティングなどを実践する経営者にして、コ
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『7日間で英会話に成功するステップアップ戦略』
ンサルタントでもあります。そこで、英語圏の情報を収集するには?
という質問でした。
勉強してから英語を読むのではなく、今ある英語力で限られた時間
で必要な情報を得る、
という風に発想を転換する・・・しないと、たいていの場合、
『勉強しようとする⇒メリットが起こる前にくじけるとなってしま
う』
やる気への報酬が起こって、感情的な投資の収支決算がプラスにな
らないと、脳みそがやる気をその事柄には出してくれない・・・と
いう感じです。
(これは、Bさんのほうが詳しい専門分野だと思いま
す)
英語リハビリが必要な場合、中学文法のドリル(大人頭だと、本当
に、1週間で3年分復習できる)
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と、オバマ氏の演説音読1週間とかで、1センテンスを1~5秒で
理解するくらいは
すぐになるはずです。
(無料メルマガ第一回に文法復習法は解説)
で、スキミングをします。前で紹介したやつですね。
スキミングをするのは、マーケティング・ブログ、メルマガ、マー
ケティング本、投資本などで、本当に有益な情報が載っていると評
判のものなど(このチョイスが一番重要だと思います)。
わかったことを、わかった範囲でメモ・ブレインマップ等にまとめ
る。
【重要】一気に全部じゃなくて、30分なら30分でわかる範囲
で・・・というふうにする。
その時間で論文に使える引用を集める、というのと発想は同じ。
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『7日間で英会話に成功するステップアップ戦略』
その気になれば、目次、チャプターの最初と最後だけ・・で10分
で本一冊をさっと
流して、きになるチャプターだけ20分スキミングして次の本
へ・・・とできる。
知らない分野だと、上記でも苦しい。でも、マーケティング・投資
など、大人知識のある分野なら
「ははあ、アメリカ人も似たことをやってるなあ」
「あ、アメリカだとこういうこともやってるのか!」
というのが絶対出てきて、それが精神的な報酬になる。
だから、外国語で勉強する、というのは専門分野のある大人のほう
が効率がいいそうです。
『今ある英語力で限られた時間で必要な情報を得る、という風に発
想を転換する』
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『7日間で英会話に成功するステップアップ戦略』
ですね。
インプットするのはアウトプットの100倍楽です。
ただ、短期間で、たとえば1週間で、感情的な費用対効果の収支が
プラスになるか、というとそれはないと思います。
でも、正しい素材を選べれば、一ヶ月とか2ヶ月とか(毎日・隔日
時間取るとして)で、
プラス・得した・・・という風になるはず。
そういう、凄い!という情報をスキミングしていくと、もう、英語
での情報収集が癖になって・・・そうすると、自然に英語力が底上
げされて、英会話その他の分野での壁も低くなる。
やる気がそんなに無くても出来そうな気がするので、やる気を投資
する壁が低くなる、という感じでしょうか?
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『7日間で英会話に成功するステップアップ戦略』
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『7日間で英会話に成功するステップアップ戦略』
■推薦・転載・引用について、また感想について
もしも、この無料レポートを気に入っていただけましたら、ぜひ、
あなたの友人やブログ・メルマガの読者にご紹介していただけない
でしょうか?
また、本レポート内のテキストなどは、公正な引用の範囲内に収ま
るものであれば、大歓迎です。事前の承認などは必要ありません。
もしもあなたのメルマガやブログなどで、英語のトピックを紹介す
るときに、本レポートの内容が役に立つのであれば、どんどん引用
してください。
ただし、配布元のアドレス:http://walter1.xsrv.jp/mgzn/
はか
ならず記載してください。
また、著作権は放棄しませんので、あなたの著作物として紹介する
のも無しで願います。
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『7日間で英会話に成功するステップアップ戦略』
ですが、このレポートを必要としている人にご紹介していただく、
というのであれば、このマニュアルをあなたのブログ・ホームペー
ジなどにご紹介いただくのは大歓迎です。
また、このレポートを読んでの感想や体験談など、大々的に募集し
ています。
こうしたものを作る・書くプロセスでは本当に皆様の感想などが励
みになります。『[email protected]』までよろしくお願
いいたします。
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『7日間で英会話に成功するステップアップ戦略』
■最後に『英語が頭の中で弾けるような体験』
さて・・・
こうして、7日目までのエクササイズや『Daily Exercises』をやっ
てみた、あるいは読んでみただけでも、英語に対する考え方や恐れ
というのが無くなって、なんというか、楽しめる・好きになった、
という気持ちを抱いていただけたら幸いです。
もちろん、ある程度の意識的な“勉強”は必要です。でも、結局は
慣れで、そうなると使うことが大事で、じゃあ使うにはどうするか
というと、英語を好きでいるのが大事なのじゃないか・・・。
というと、ものすごく『cliches(決まり文句)』に聞こえますが、で
も素直に、ちょっとばかし英語を学習している、英語を喋れる自分
がかっこいいよん、くらいの好きな感情というのが、大事ではない
かな、と思います。
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『7日間で英会話に成功するステップアップ戦略』
だって、ときどき出会う、日本語話しているアメリカ人の人って、
最初はすごく嬉しそうですもん。日本語勉強して、禅と侍の文化も
勉強して、日本が好きな俺って『cool』じゃん、と。いや、まあ、
たまにこう、日本文化に関する勘違い・幻想みたいなのも入ってそ
うな気がしますけど、でも、お互い様だし、迷惑かけるものでもな
いし・・・。
だから、英語喋るのがうれしい、という感情は、自然に持っておい
ていいのでは無いでしょうか?
でも、やはり、ネイティブと喋る・生英語を使う機会というのは、
日本ではなかなか得られないですよね。
最近でこそ、インターネットで個人教授とか探せるようになりまし
たが、やはり高い・・・。
英会話スクールなどでも、マンツーマンの無料体験を利用した後は、
あれですよね、やっぱりどーんと、いや人件費を考える(先生も家
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『7日間で英会話に成功するステップアップ戦略』
族を養わなきゃ・・)と安いのかも知れないですが、数十万とか、
100万とか、200万とかいうお金がかかる。
英語喫茶や英会話クラブなど、なるべく安いところだと、仲間が出
来て楽しいですが、やっぱり一人当たりの喋りの時間が短くなる・・・。
それに、やっぱり外に出て学習するには、時間的な負担が・・・と
いう場合もあるでしょう・・・。
なにより、こうした学校での英語の一番の問題は、生徒がお客さん
であること・・・だから、何気に初心者が、200万とかかけて勉
強して、海外旅行行ってみると・・・定式的なやりとりしか通じな
い、相手の言っていることがわからない・・・。
これ、わたしも遭遇した問題でした。いや、私の場合は、英語の音
読で留学オッケーな TOEFL の成績でて、学校の推薦状もよく、志望
のアメリカ大学に受かって、それでもって、
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『7日間で英会話に成功するステップアップ戦略』
「なに・・・・あなたたち話しているの、それ英語?」
ただ「大学生の 1 年生てのは、高校生とかわらんぜ、おまえは悪く
ないよ」といってくれるバイリンガルのタイ人とかもいたのです
が・・・やはり悔しい。というか困る。
(本当はもっと深刻でしたけ
ど・・・)
という状況でした・・・
そういう状況になると、いろいろと自分では知れない底力が出るよ
うで、とある簡単な方法で、なんというか、ネイティブの英語をネ
イティブのスピード・思考語順で理解して、また同じようにネイテ
ィブのように考えながら、英語のリズムで話す・・・という方法を
なんとか編み出したわけです。
ていうか、そういうやり方をするようになってしばらくすると、
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『7日間で英会話に成功するステップアップ戦略』
『英語が頭の中で弾けるような体験』
が、始まったのです。
『英語が頭の中で弾けるような体験』
というのは、何と言うか、英語が頭の中で立体構造になったように
なって、ばんばん頭から出てきて、英語を聞いても、そのままわか
るので楽しい、やめられない・・・というような状態です。
たぶん、日本語をペラペラペペラと話すアメリカ人の方がうれしそ
うなのも、おんなじ理由だと思います。
じつは、今回、それに関する、マニュアルも、作ったのです。
コチラです。
http://tssuperenglish.com/
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『7日間で英会話に成功するステップアップ戦略』
もちろん、7 日でネイティブ並の英語脳・・・という話ではなくて、
2 ヶ月~半年とか、そういうスパンの話です。
ちょっとだけ背伸びして、音読は最小限、一定のレベルに行くまで
のつなぎ、あるいは併用していただいて、ネイティブの英語をその
まま理解して、それをインプットする方法をお伝えしています。
それと同時に、ここでは解説しなかった、より英語の構造・思考方
法そのものに迫った文法解析も行っています。(それはしなかった、
のではなくて、文脈上、このマニュアルには不必要なデテールにな
る、と考えたからです。)
多少(あるいはもっと)、音読よりもアクティブな頭脳労働が必要と
されますが、日本でもアメリカでも出来る方法です・・・ネイティ
ブ相手に通用する、英語のリズム、そんなのを伴った英語を話した
い・・・という人に、是非、読んで欲しいです。
http://tssuperenglish.com/
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『7日間で英会話に成功するステップアップ戦略』
『英語が頭の中で弾けるような体験』
これ、すごく楽しいので、興味があるかたには本当におすすめです。
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