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第2回田川市汚水処理基本構想検討委員会 会議録

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第2回田川市汚水処理基本構想検討委員会
会議録
開催日時
平成26年12月12日(金)午後2時から午後4時30分まで
場
田川市役所
所
4階
第2委員会室
楠田哲也(委員長)、大宅俊一(副委員長)、安井英斉、
委
員
伊東啓太郎、北川紳一郎、中寺利和、伊藤一桝、栗本康雄、
浦野義弘、日巻敏幸、佐渡文夫、松本親、長尾純子、村岡洋
出席者
オブザーバー
松井大悟
水上茂都市整備部長
田
川
市
(下水道推進課)二場孝博課長、盛坪達人企画官、貝瀬直樹係長、
樋原俊幸主任、田中敬一技師、濱田裕介主事
1
開会
二場下水道
推 進 課 長
2
を開会。
委員の紹介
二場下水道
推 進 課 長
3
第2回田川市汚水処理基本構想検討委員会(以下「委員会」という。)
第1回委員会の欠席委員を紹介。
議事
汚水処理基本構想の集合処理区域の設定等について【審議】(資料2及び資料3)
貝瀬下水道
推 進 係 長
「汚水処理基本構想の集合処理区域の設定等について(資料2及び資
料3)」を説明。
今回示された国のマニュアルによる計画策定手法に基づき、集合処理
区域及び個別処理区域の判定をすると、かなり赤字が生じることとなっ
た。赤字を生じさせないためには、下水道使用料、受益者負担金又は交
楠田委員長
付税額の増加、建設費の減少などの方法がある。
今、事務局から説明があった集合及び個別処理の判定に至る考え方、
策定方法、作業手法等について、審議を行っていきたい。
今の説明を聞いても何を言いたいのか分からない。どれが最終的な結
村岡委員
果になったのか。
- 1 -
今の説明は、国のマニュアルに基づいて集合処理及び個別処理を判定
し、さらに10年概成という観点を考慮した上で財政計画を立てた一連
の作業の説明である。
最終的に何が言いたいのかというと、別添資料6に記載しているよう
に、田川市全域を検討単位区域で分割した区域のうち、一般区域及び大
型浄化槽区域は453区域(面積1,567.81ヘクタール)である。
二場下水道
推 進 課 長
この453区域のうち、集合処理区域は139区域(981.49
ヘクタール)となり、約100億円の赤字となったということである。
その次のページには、『集合処理区域と大型合併浄化槽の接続判定図』
を示している。これが、国のマニュアルに基づいた最終的な集合処理区
域及び個別処理区域の判定結果の図であり、この結果に基づき財政計画
を立てたということである。今後は、この処理区域の絞り込み等を行い、
本市で実現可能な下水道計画としていくということである。
そうすると、集合処理区域以外の区域は、今のところ何も考えていな
村岡委員
いということでよいのか。
二場下水道
推 進 課 長
村岡委員
二場下水道
推 進 課 長
考えていないということではなく、合併処理浄化槽で処理する区域と
いうことになる。
その区域の費用は、何も考えていないということでよいのか。
現在、専用住宅に新たに設置する10人槽以下の合併処理浄化槽につ
いては、市が補助金を交付している。
補助金があるということは、補助金に対する市の費用負担があるはず
村岡委員
である。その分も費用負担があるということを明示すべきではないか。
二場下水道
推 進 課 長
村岡委員
楠田委員長
最終的には、補助金等の在り方を検討することもあるが、今の作業と
しては、集合処理区域を決定したということである。
了解した。
ほかに質問はないか。
特に関心があるのは、集合処理区域及び個別処理区域の経済比較であ
中寺委員
り、問題は、楠田委員長が発言した108億円の赤字である。田川市の
財政状況は、決して楽な状況ではないため、この赤字が先々どうなるの
- 2 -
かを心配する。
次に、資料3の14ページにある受益者負担金について、現在12万
1千円程度であるが、この金額を増加させることで赤字を減らすのか。
私の記憶では、別府市では、受益者負担金が5、6万円程度であったと
思うが、12万1千円より増えると、問題になってくる。また、土地や
家屋の大きさには大小あるが、1戸当たり12万1千円という受益者負
担金は平均的なものであるのか。それとも実際に1戸当たりで賦課して
いくのか。
同様に、下水道使用料は、1立方メートル当たり150円となってい
るが、1世帯当たりの平均使用水量はどれくらいか。
楠田委員長
この2つの項目について、事務局いかがか。
まず、受益者負担金であるが、資料3の14ページの上から4段目に
記載しているように今回の前提条件では、初期建設費の5パーセントを
1戸当たりの金額として提示している。
二場下水道
推 進 課 長
次に、下水道使用料については、他市の状況等を見ると、一定の基本
料金を設定するような形をとることがあるが、今回は、あくまでも財政
計画上の数字ということであるため、1立方メートル当たり150円と
いう前提条件の下策定している。
受益者負担金の部分を補足して説明する。受益者負担金は、初期建設
費の5パーセントを計上しているが、あくまでも財政計画を立てるため
に初期建設費の5パーセントを世帯数で割った平均値を仮に設定して
いるということである。実際に下水道が実施された場合は、中寺委員の
発言のように土地の面積1平方メートル当たりという設定をするため、
盛坪下水道
推進課企画官
当然面積割となれば面積の規模によって受益者負担金の金額は変わっ
てくる。あくまでも、この下水道使用料単価の150円及び受益者負担
金の1戸当たり12万1千円は、財政計画上、設定する必要があるため、
仮定値として設定しているということで理解してもらいたい。
また、下水道使用料単価の150円は、下水道を実施する場合に、総
務省が全国的に推奨している単価であるが、併せて総務省が示している
- 3 -
使用水量は、一般世帯で月当たり20立方メートルであるため、下水道
使用料は、おおむね1月当たり3千円程度となる。これは、全国一律の
見解ということで理解してもらいたい。
いずれにしろ、この108億円の赤字を抑えつつ、受益者負担金の増
中寺委員
加も抑える方法を考えなければ、大変な負担になってくるのではないか
ということを一番心配している。
私も受益者負担金が一番ネックになると思う。まずは、どういう徴収
方法となるのか。
また、1人暮らしも多い中で、1戸当たり約12万円という金額は、
今後の収入を考えるとどう考えても高いと思う。
長尾委員
さらに、既に合併処理浄化槽を設置している家があると思うが、既に
合併処理浄化槽を設置している家にとっては、新たに下水道への接続に
係る負担を別途しなければならないという感覚になるので、負担が大き
いと感じると思う。この点について十分検討してもらいたい。
非常に大事な意見をいただいた。ほかに意見、質問等があったらお願
楠田委員長
いする。
まずは、資料3のページ1の設定の部分であるが、前提条件で「既整
備区域は存在しないものとする」とあるのは、既に水洗化を果たしてい
る約6割の合併処理浄化槽を存在しないものとするという条件である
と思う。市の個別合併処理浄化槽の設置補助事業で、既に補助金を使っ
て浄化槽を整備していると思うが、その補助整備事業との整合性の問題
松本委員
は生じないのかという点を確認をしたい。
次に、仮に既設合併処理浄化槽を生かすことになると、集合処理及び
個別処理の費用比較における建設費から、既存の合併処理浄化槽の費用
を差し引くこととなる。そうすると、大幅に個別処理の建設費が減少し、
集合処理区域及び個別処理区域の費用比較の結果は、大幅に変わること
となるが、本前提条件は妥当であるのか伺いたい。
盛坪下水道
推進課企画官
まず1点目の既整備区域の定義について、誤解を招く表現かと思う
が、例えば、本市がこのエリアは下水道で処理し、このエリアは浄化槽
- 4 -
で処理すると定めた区域の整備が100パーセント完了した区域をも
って既整備区域とするという取扱いとなっている。この取扱いからすれ
ば、既整備区域は存在しないということとなる。
ただし、本日報告した検討内容では、国のマニュアルどおりに集合処
理及び個別処理の費用比較を行った結果として提示しているが、松本委
員も述べているように、大型浄化槽を含めると6割近い浄化槽が既に整
備されている。
このことは、資料3の16ページの第4の1で説明しているとおり、
浄化槽が6割設置されているとはいえ、地域によって設置に偏りがある
ため、今後の作業でこの点を加味しながら検討を進めていきたいと考え
ている。
実数値に基づき、その点が反映されるという認識で捉えたいと思う。
松本委員
続いて、管渠費は、道路延長とマニュアルの単価を用いて算出した金
額だと思うが、幹線と枝線を含めた管渠費用なのかを確認したい。
本市は、まだ下水道未着手のため、幹線は、全体計画の幹線の費用関
二場下水道
推 進 課 長
数を使用している。枝線は、近隣市の実績、周辺家屋に対する補償費、
水道管の移設に係る補償費等を加味した金額として計上している。詳細
な資料が必要か。
松本委員
もし、提供可能であれば、提供してもらえればと思う。
補足して説明するが、今回報告した作業は、国のマニュアルどおりに
行うことを前提条件として進めているため、集合処理区域及び個別処理
区域の経済比較等で使用した値については、国のマニュアルにおいてメ
ートル当たり6万3千円という値が示されていることから、このマニュ
盛坪下水道
推進課企画官
アルの値を使用している。
しかしながら、幹線と枝線を含めたメートル当たり6万3千円という
値は実情からすれば、かなり安いという認識があったため、資料3の
13ページ以降の概算事業費の算出に当たっては、ヘクタール当たり
3万1千円(※注:31,000千円の誤り)、メートル当たりに換算
すると11万3千円程度というかなり実態に近い値を使用している。
- 5 -
了解した。アクションプラン前までの工程が今日の報告内容というこ
とと思うが、アクションプランまでにとにかく新マニュアルに基づいて
松本委員
計画を提示するということで、管渠の改築更新費は、現時点では条件と
して見込んでいないということでよいか。
二場下水道
推 進 課 長
今回は、管渠の改築更新費は見込んでいない。
了解した。
もう1点確認であるが、981.49ヘクタールに対して、処理区域
の人口が29,360人ということでヘクタール当たり処理区域内人口
密度は、29.9人ということになると思う。前回の計画では、流量が
松本委員
日最大13,720立方メートルということで1,075ヘクタールを
用いると、ヘクタール当たり4,658トンという値だったかと思うが、
この値であれば使用水量の見込みがかなりあるため、経営的には良い数
字なのではないかなと思っていた。今回の報告内容には、汚水量が入っ
てないため、計画汚水量はヘクタール当たり何トンとなるのか。
貝瀬下水道
推 進 係 長
今回の計画汚水量は、工場排水を除き、日最大で12,700トンと
なる。
ヘクタール当たりに換算すると約4,700という値になると思う
松本委員
が、そういう計画の予定か。
貝瀬下水道
推 進 係 長
国のマニュアルに沿って作業を行えば、そのようになる。
国のマニュアルに沿った作業で、仮定値を入れ込みつつ計画を立てた
結果、108億円の赤字の見通しである。今後これを煮詰めて、さらに
松本委員
磨きをかけてアクションプランの策定作業に入ると思うが、当面は、こ
の仮定値を基に、とにかく計画を出さないと前に進まないという認識で
よいのか。
二場下水道
推 進 課 長
そうである。
要するに、現状では、最初の集合処理と個別処理区域のどちらが安い
かという判定に、管渠費用を上乗せしていったため少し過大な計算結果
安井委員
が出た。次は、管渠込みの場合であれば、集合処理と個別処理のどちら
が安いかということでもう1回判定するということであると思う。その
- 6 -
結果、イニシャルコストとしては管渠費用が高いため、これを削減すれ
ば赤字幅がかなり減少し、黒字になるラインも見えてくるということだ
と思う。
今回の判定は、オーソドックスな方法で作業を行って いるわけである
が、このほかに、クイックプロジェクトやコストキャップ下水道などに
よりイニシャルコスト又はランニングコストを削減する方法もあると
思う。クイックプロジェクト又はコストキャップ下水道は、一般的に何
パーセント程度の費用の削減が期待できるものなのか。
クイックプロジェクトでは、現在、管渠について6つの整備手法が一
般化されているが、全てを本市に適用できるわけではない。本市の地形
は、かなり起伏が激しいため、クイックプロジェクトの整備手法の1つ
二場下水道
推 進 課 長
である道路線形に合わせた整備手法を用いた場合、3市の平均値ではあ
るが、工事費として約2割程度の削減、工期についても、多少ばらつき
はあるものの一定の工期短縮が可能と立証されている。本件について
は、今後、調査していきたいと考えている。
安井委員のはじめの質問は、少し違うのではないかと思う。管渠と一
楠田委員長
体で最初から計算している。
安井委員
了解した。
資料2の集合処理区域及び個別処理区域の設定手順で示していると
盛坪下水道
推進課企画官
おり、今回の経済比較に当たっては、全て管渠整備費、建設費及び維持
管理費込みで計算している。
安井委員
それならば問題ない。
前回、出張のため出席できなかったため、会議録を読んだ。私は、田
川市の川まちづくりの仕事をしており、遠賀川の水質や魚道の設計とい
伊東委員
った環境保全関連の仕事をしている。
前回の検討委員会において、楠田委員長が雨水の流入の話をしていた
が、雨水は分流式なのでほとんど入らないと考えて良いのか。
盛坪下水道
推進課企画官
伊東委員の発言のとおり、本市は分流式のため、雨水は全く計画して
いない。
- 7 -
ただし、完全な工事であっても、地中に埋設している下水管の継手等
から地下水が浸透してくることがあるため、前回の検討委員会での楠田
委員長の発言の趣旨は、地下水という意味の雨水ということである。
了解した。的外れな意見かもしれないが、私は、北欧で10年くらい
仕事をやっており、下水道の整備には非常に費用がかかるため、雨水も
一緒に考えていき、とにかく雨水は地中に浸透させ、できる限りコスト
を抑制するということを行っている。ヨーロッパではたいていそういう
動きになっている。
伊東委員
私は、公園の設計が専門であるが、雨水浸透性能を持った場所をつく
ったり、個人の家にも雨水をきちんと浸透させたりして、雨水が直接大
量に川に流れ込むことを防ぐという取組をやり始めている。
田川市は、モデル都市になっていると聞くが、費用の問題があるため、
こうした雨水の処理の問題と下水道の話を組み合わせ、新しい技術を導
入することによって、予算の確保ができないかと考えていた。
下水道は、汚水と雨水の2つから成り立っていて、田川市では分流式
で汚水の処理を検討している。雨水については、伊東委員の発言のよう
に、時には水質汚濁の原因となるため、汚水と併せて考えることが非常
に大事であることは、国のレベルで既に認識されている。
確かに、北欧では雨水浸透性能を持った場所が各地にあるが、少し日
本と状況が違っている。まず年間降水量であるが、日本は、平均
1,700ミリ。田川市は、1,800程度であると思う。さらに北欧
楠田委員長
では年間の降水量に変動が少ないが、日本では、梅雨と台風の時期に集
中して雨が降るため、日本の場合には、集中豪雨時の対応が重要となる。
このため、日本で雨水浸透性能を持った場所をつくると、集中豪雨で溢
れた際はどうするのかという次の話が出てくる。こうしたことは、日本
の中でも地域によって異なる。例えば、田川市のように坂道の多いとこ
ろだと、地中に浸透する前に流出してしまい、浸透水と表流水の比率が
瞬間的に大きく異なってくるため、表流水の流出を池で止める場合は、
非常に大きな池をつくらないといけない。こうしたことを検討すること
- 8 -
は、都市計画上も非常に大事であると思うが、日本における一般論とし
ては、北欧の場合と比べ、もう一捻りした装置を考えないといけないと
感じる。
伊東委員
二場下水道
推 進 課 長
田川市はモデル都市ということであるが、何のモデル都市なのか。
汚水処理施設の10年概成に向けた、汚水処理基本構想策定のモデル
都市である。
そのモデル都市にさらに新しい技術を加えて別のモデル都市を付加
することで予算を確保できないかと思っていた。楠田委員長が述べたよ
うに、地形が全然違うことは承知しているが、実際、私の家に雨水浸透
伊東委員
性能を持ったものをつくっているように、各家庭に設置することは可能
ではある。夢物語かもしれないが、うまくモデル都市と組み合わせられ
ないかと思い質問した。
伊東委員が述べた点は、市民各々が尽力すれば非常に良くなると思
う。しかしながら、私の家も雨水浸透方式としているが、地盤によって
楠田委員長
は、降雨後に苔が生えてスリップしてしまうため、高齢者には無理だと
思う。これは、歩行に全く問題のない人間の発想であり、国交省のマニ
ュアルにも記載がない。
前回は、家庭の不幸で欠席していたが、今日初めて出席させていただ
く。前回の検討員会の内容については、二場下水道推進課長から事前に
説明を受けたが、まず言いたいことは、国土交通省のモデル都市となっ
たとすれば、田川市の財政力等を考慮してもらわないと、財政の面で子
子孫孫まで負担が生じる場合が往々にしてあるということである。
次に、私が今回の会議内容を区民の方に説明するときに、こういう資
伊藤委員
料では、説明できないし、資料を見て分かる人もほとんどいないと思う。
市が、個別に説明したとしても、分からないと思う。
私たちが一番心配な点は、住民負担がどうなるのかということであ
る。そこで、私が出席した区の会議、組長会議、中央校区の会議等で言
われたことは、「子どもが就職して家庭を持っていると、夫婦2人であ
り、家のローンも残っている。また、市の助成を受けて合併処理浄化槽
- 9 -
を設置しているため、これで十分である。汚水処理施設ができても入ら
ない。」ということである。また、「下水道ができても、私はあと20年
ももたないので入らない。」とはっきり断られたところもある。家を建
てている人の3分の2は、現状のままで十分ということであった。
こういう点について、執行部の考えを聞きたい。
まず1点目のモデル都市について、本市は下水道未着手であるため、
従来のマニュアルに基づく計画では、30年から50年かかる計画とな
ってしまう。これを新たなマニュアルに基づき、10年を目標として安
く早く汚水処理を完成させるということで、今回、国のモデル都市とし
て汚水処理基本構想を策定していくということである。
2点目は、誤解をされると困るが、今回は、国のマニュアルに沿って
二場下水道
推 進 課 長
計画を策定した場合、こういう結果となるということであり、今後この
内容で進むということではない。今回の内容を基本とし、集合処理区域
の絞り込み、初期投資額の軽減等をやっていくということである。
また、受益者負担金、下水道使用料等の話については、この後、資料
1で詳しい説明をしたい。
なお、現在策定している汚水処理基本構想及び公共下水道全体計画の
策定後には、より分かりやすい方法で住民説明を行いたいと考えている
ため、現在は、作業途中ということで理解してもらいたい。
伊藤委員
了解した。
今は検討段階で、とりあえず仮の計画であり、使用水量の立方メート
ル当たり単価、受益者負担金等も決定値ではないため、この金額を基に
議論をしても始まらないということであると思う。
今の伊藤委員の発言の中に財政的な話が出ていたと思う。環境整備や
松本委員
環境保全は、本当に良いことであり、反対する人がいないのではないか
と思うが、その仕組みを維持していくためには、経営的な視点が必要と
なる。このことについて、総務省は、下水道を含めた公営企業について、
「公営企業の経営戦略策定等に関する研究会の報告書」ということで、
平成26年3月に報告書をまとめている。報告書によると、下水道事業
- 10 -
は、独立採算であるため、下水道の維持に係る資本及び財源は、使用料
収入、一般会計からの繰入金等があるとのことである。
しかし、実態は、全国で下水道の経営に係る経費を使用料収入で賄っ
ている比率は、48パーセントである。すなわち、何らかの形で下水道
の経営を維持していかないといけないということである。
これは、国土交通省の意見であるが、例えば、市が下水道事業を実施
する場合、接続率を上げるために市民も協力しなければならない。また、
受益者負担金についても、環境衛生的にも良くなるということは、地価
も上昇するため、協力すべきということである。これらのことから、最
終的に、下水道事業の経済的な責任者は、住民1人1人になるのだと認
識している。
加えて、財務的な資料の作成、公会計に基づく固定資産台帳の整備等
の長期的な経営計画は、総務省から要請がなされている状況であるが、
これは、今後当然やっていくべきことという認識でよいか。
二場下水道
推 進 課 長
そういうことである。
ほかに質問等がないようなので、私のからいくつかお願いがある。
第1点目は、財政計画検討期間を40年としているが、下水道自体は
40年で終わりではなく続いていかなければならない。このため、もう
少し長期的な持続性のある財政計画とすると、費用はどのくらいになる
かということも1度試算してほしい。
第2点目は、クイックプロジェクトについては、田川市の地形条件等
に沿ったコスト抑制方法を新規で提案すれば、より住民負担が下がるの
楠田委員長
ではないかと思う。
それから、伊藤委員から指摘があったが、「合併処理浄化槽を設置し
たばかりなので、すぐに繋ぎたくない。」というケースは、日本全国で
相当数あり、社会的な問題だと認識している。今回の計画では、市全体
としてコストがいくらかかるかという計算になっており、個人の資産が
どうなるかという点は加味されていない。負担者側としては、個人負担
がいくらかかるかというのが大問題であり、市役所側としては、市全体
- 11 -
としてのコストがいくらかかるかというのが大問題ということで、双方
大問題を抱えている。そこで、市民の資産まで含めた場合、どういう処
理区域になるのかということも、少し考えて検討してもらえばと思う。
今回の検討結果では、赤字が生じるため、さらに色々な絞り込みを行
いつつ、新しいクイックプロジェクトも導入し、工事単価を減少させる
検討を試行錯誤していかないといけないが、当委員会としては、汚水処
理基本構想の集合処理区域の設定等について、この考え方で良いという
ことだけは承認をいただきたいと思うがいかがか。
松本委員
楠田委員長
それ以外にやりようがない。
この件について異議はないか。
今回の国のマニュアルに沿った作業では、別添資料3の「経済性を基
にした集合処理・個別処理の判定結果一覧」を見ると、判定結果はバツ
が多いという感じである。最終的に、集合処理人口が約3万人というこ
とで、平成57年度の田川市の人口がこの程度であった場合には、
北川委員
100パーセントとなってしまうのではないかという思いもする。
したがって、国のマニュアルに沿って作業を行っていくと、最終的に
集合処理区域は全地域になってしまったというようなことになりかね
ないため、慎重に田川市に沿った考え方でやっていかないといけないと
思う。
田川市向きの計画をつくるべきであるという指摘である。
楠田委員長
それでは、汚水処理基本構想の集合処理区域の設定等については、原
案のとおり承認してよろしいか。
異議なし。
全委員
【原案のとおり承認】
4
その他
⑴
下水道事業に伴う住民の責務と負担について【参考】(資料1)
盛坪下水道
推進課企画官
「下水道事業に伴う住民の責務と負担について(資料1)」を説明。
下水道の費用負担の内容を、参考ということで説明があった。質問が
楠田委員長
あればお願いする。
- 12 -
質問というより、提案であるが、資料1の1ページの住民の責務に記
載している下水道整備によるメリットとして「河川や海がきれいにな
る」とある。私の考えであるが、「河川や海がきれいになる」という点
は、メリットというより住民の責務ではないかと思う。というのは、今
まで人類がこれだけ栄えてきたのは、地球を壊して、山を壊し、水を汚
し、空気を汚し、それで今繁栄していると私は考えている。地球を今ま
村岡委員
で壊した責任を今の我々がとり、きれいな状態にして次世代にこの自然
を残していくということが義務ではないかと思っている。そのために
は、こうした環境保全の責任があるということをもう少し住民の責務の
中に大きく表記し、さらに、生活排水を排出する者は、当然費用負担が
あるのだということを強烈にアピールした方が良いのではないかと思
う。
汚濁物質負荷の削減という点を資料1ページの「住民(利用者)の協
楠田委員長
力」の欄に入れるべきだという提案であると思う。
私も村岡委員の意見に非常に共感するところがある。田川市が環境を
配慮するという意向は、大切であり実現しなければならないが、そのた
めには、継続的に成り立つ経営的な仕組みがないと、絵に描いた餅にな
る。真剣に環境問題を考えようと思えば、今後の作業スケジュールの中
で、継続的に維持ができるような仕組みをつくるということも含めた情
報提供が必要であると思う。
汚水処理事業の責務としては、将来に良い環境を残すという責任と将
松本委員
来に負担を残さないという責任という非常に大変な責任がある。汚水処
理事業は、汚水を私費で賄うことが原則のため、最終的に、途中で計画
が頓挫したり、厳しい財政事情となったりした際に、その下水道経営の
経済的な責任者は、住民1人1人というわけである。伊藤委員も述べた
ように、その責任者である住民の代表である私たちが、大変難しく分か
りづらい、実績値のない仮定の中で模索するように一生懸命 がんばって
検討しているわけである。
そこで、私から1つ提案であるが、汚水処理基本構想及び公共下水道
- 13 -
全体計画の策定まであと3か月ほどしかない切迫したスケジュールの
中で、情報が公開されず議論が不十分な状況になるということがあった
場合に、後々、なぜもっと議論や説明をしてくれなかったのかというこ
とがないよう、今後のスケジュールで、ぜひ我々も協力させてもらいた
いと思うが、今のうちから、住民の合意形成を進めるための説明会等の
情報を周知する機会をつくってもらいたい。住民説明会及びアンケート
は、前回の検討委員会でもやらないという話であったが、やらずに合意
はとれないわけで、その辺は全体的な状況を見ながら検討し、ぜひ協力
的に実現していただければと思うがいかがか。
村岡委員の意見に私も賛成である。現実問題として、資料1にある工
事費の個人負担のことを考えると、ひとり暮らしの方たちに100万円
近い費用を負担してもらい、下水道に接続してもらうよう説得するため
長尾委員
には、私たちの環境のことであるため理解してもらいたいという十分な
説明と補助金等の市の費用負担がなければ、非常に大変であると思う。
ぜひ補助金の件は十分検討してもらい、もう少し個人負担が少なくな
る方向で考えていただきたいと思う。
費用負担の問題、接続費用の助成等については、総合的に判断する必
要があると考えている。
まず、費用負担の受益者負担金及び下水道使用料について、現時点で
提示している値は、あくまでも仮定値であるが、今後、集合処理区域の
二場下水道
推 進 課 長
絞り込み、初期投資額を軽減する方法等の検討作業をある程度進めてい
かないと、費用負担の問題等もなかなか決まらない。
先ほど松本委員から、説明会やアンケート等の話も出ていたが、最終
的な住民説明会等については、この作業が終わった後に、ある程度現実
に近い数字が出た段階で進めていきたいと考えている。
先ほど長尾委員が述べた住民の負担についてであるが、公共ますから
家まで5、60メートル離れている家もある。その間の工事費用が個人
栗本委員
負担となれば、72万円どころでは済まないと思う。
その一方で、街部では家から5メートルから10メートル程度で公共
- 14 -
ますへ接続できるなど、家屋と公共ますの位置によって、住民負担に大
きな差がでると思う。
そこで、公共ますを個人の家から何メートル以内に設置するというよ
うなところまで検討してことに当たってほしい。
楠田委員長
ほかに発言はないか。
私は、白鳥工業団地の代表として出席しているが、この資料1にある
費用負担は、一般家庭を中心とした費用負担であると思う。工業団地の
場合、排水量が多い事業者は、ほとんど自家処理施設を保有しており、
3、4千万円をかけて処理した上で放流している。
白鳥団地工業会としては反対であり、ましてや自家処理施設を保有し
ている事業者は、下水道が整備されても一切加入しないという意見が圧
日巻委員
倒的に強い。
さらに、もし下水道が整備された場合であっても、受益者負担は、土
地が広大であり、4、5千坪というところもある。そして何より、その
後の使用水量であるが、これは、当然各事業者の社員数等の問題もある
と思う。こうした具体的な内容は、まだ全く不明であることから、猛反
対であり、絶対加入しないという意見が圧倒的であるため、今後の計画
の中で考慮してほしい。
私は、北九州市の製鉄所にいたが、下水道は大正解だと思う。理由と
して、北九州市は、現在、非常にきれいな美化都市だということで、世
界各国から視察が来ている。それに、下水道が整備されると、企業に様々
な注文が入ってくる。そして、一例であるが、小倉では、板櫃川、紫川、
洞海湾等がきれいになった。
伊藤委員
また、私たちは地球環境をきれいにしたいということを十分承知して
いるが、田川市が下水道をつくるかどうかの議論するためには、何と言
っても財政である。財政が健全でなくなり、田川市が夕張市のようにな
ったら誰が責任をとるのかということになる。そうならないために、あ
る程度の住民の納得、執行部の計画、それから国や県の協力の下、本市
にとってベストな方法を十分検討してほしい。
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国のマニュアルに沿って作業を行っても、田川市としては、こういう
経済力だから、これだけ費用が足りないというように、努力して折衝し、
田川市の経済力に合った子子孫孫まで良いものをつくったと言われる
ようなものをつくってもらいたい。
北九州だって、簡単にできたと思ったら、大間違いで、住民や企業の
反対は大反対であった。しかしながら、これは、やはり力を合わせてき
れいにしなければならないということで、創意工夫し、洞海湾、板櫃川、
紫川などきれいになり、今世界各国から視察が来ている。私は、田川市
でも同様にしたいと思っているが、個人の負担等色々な面があるため、
こうした点を十分考慮に入れてほしい。
伊藤委員の発言のとおりだと思う。また、日巻委員が述べた白鳥工業
団地は断固として繋がないという話を聞くと、現実は、繋ぎたくても繋
げられないというのが本音ではないかと思う。当然、継続的なサービス
を維持するという経営的な視点から判断すると思う。
また、白鳥団地工業会にしても、進出企業にしても、既に田川市の雇
用にどれだけ貢献しているか分からないという意味では、そこを大事に
するという認識は必要ではないかと思う。
それから、一般家庭の負担を軽減すると、田川市の財布 が苦しくなる。
松本委員
これは、両巴であるため、今後現実的な数字が出ると思うが、田川市の
財布が苦しくなるということは、下水道の恩恵を受けない下水道以外の
地域の人も負担を被るということであるため、ぜひ、公平な施策となる
ようにやっていっていただきたいと思う。
加えて、田川市に即した方法という点では、経営的な話であるが、自
治体は、総務省から公共施設等総合管理計画の策定について要請されて
いるため、他部署であると思うが、関係部局に、公共施設等総合管理計
画の策定について、検討委員の方から、ぜひやっていただきたいという
意見がでていたことを伝えてもらえないか。
楠田委員長
日巻委員
事務局の方で大いに参考にしてもらえればと思う。
1つ付け加えるが、田川白鳥団地工業会の企業の中で、もう田川市を
- 16 -
出たいという企業まで出ている。
また、今年の4月か5月の日本の創生会議で新聞に出ていたが、現在
ある1,800の自治体が、2040年か50年には半分の900程度
になるとのことである。ただ、このことは誤解しないでほしいが、反対
はしていない。企業誘致などには絶対に良い条件だと思うが、約半分の
900の自治体がなくなる状況で、100億という赤字を計上した上で
下水道事業をやっていくのかという点をまず根本的に考えなければ、こ
うした計画の策定を進めても最終的には結論がまとまらないと思う。
赤字分をいかに削減するかということは、今後の検討課題の1番のポ
楠田委員長
イントとなると認識している。ほかに発言はないか。
全委員
⑵
質疑なし。
その他
次回の開催については、未定であるが、今後のスケジュールは、かな
二場下水道
推 進 課 長
りタイトになるため、1月から3月の間で1か月に1回程度開きたいと
考えている。日程等については、決まり次第報告したい。
今後、タイトなスケジュールとなるが、ぜひ会議資料を極力早めに渡
松本委員
してもらいたい。
5
閉会
楠田委員長
第2回委員会を閉会。
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