"けみすと" 30号

目
次
応化会会長挨拶 - - - - - - - - - - - - - - - - - - - -
(1)
教室だより - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - -
(3)
工学研究科長(工学部長)挨拶 - - - - - - - - - - - - -
(4)
受賞(章)者紹介 - - - - - - - - - - - - - - - - - - - -
(6)
第 9 回白鷺賞・第 10 回応化会賞
- - - - - - - - - - - -
(7)
- - - - - - - - - - -
(10)
オープンカレッジ - - - - - - - - - - - - - - - - - - -
(11)
長期留学体験記 - - - - - - - - - - - - - - - - - - - -
(12)
ノルウェー科学技術大学留学記 - - - - - - - - - - - - -
(13)
ベトナム訪問と交換セミナー - - - - - - - - - - - - - -
(15)
大阪府立大学東京同窓会のご案内 - - - - - - - - - - - -
(16)
新任の挨拶 - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - -
(17)
応用化学分野の教員構成 - - - - - - - - - - - - - - - -
(19)
クラス会便り - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - -
(20)
平成 20 年度応化会役員候補案- - - - - - - - - - - - - -
(23)
応化会会則 - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - -
(24)
編集後記 - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - -
(26)
応化研究室対抗ソフトボール大会
0
ご挨拶
応化会会長
福井
眞彌
応化会の会誌「けみすと」が昭和 39 年
4月に創刊されて以来、本号は丁度通巻第
30 号という区切りのよい出版となりました。
前号でも触れましたが、その創刊号の編集
に携わった者のひとりとして感慨深いもの
があります。また、会長に就任して早や4
年が経過しようとする時機に、通巻第 30 号
の刊行にあたり、御挨拶を申し上げる機会
が持てるということは大変に光栄に存じま
す。
この 1 年間にも日本内外の社会情勢は大
きな変動をし続けており、昨秋に実施され
た参議院通常選挙の結果、与野党勢力が逆転するという状況下で安倍総理が
突然の退陣をして福田内閣が誕生し、なおも年金問題や、その後の原油高騰
の影響による物価の上昇などの社会的な変動(不安定要素)が激しく、将来
を見通すのも大変に難しい世の中になっております。そのような中で、我が
応化会にとって特筆大書すべきことは、昨春 4 月に応用化学科の安保正一教
授(修応 47)が工学部長・工学研究科長に就任されたことです。現在、同先
生は工学部はもとより、大阪府立大学の発展のために南努理事長・学長(工
応 39)とともに懸命の努力をされておられます。母校・大阪府立大学も平成
17 年4月に「公立大学法人 大阪府立大学」として再発足して以来、獣医学
の分野の移転が決定され、平成 21 年 3 月に開設を目指して新キャンパス「り
んくうタウンキャンパス」
(泉佐野市)の工事が昨秋に着工されたことなど、
順調な発展を遂げております。また、全国大学の位置づけのバロメーターの
ひとつとして新聞紙上などのマスコミによく引き合いにされる外部資金(大
阪府立大学の場合には大阪府からの運営費交付金以外の、文部科学省科学研
究費などの競争的資金)の獲得総額の観点から、その一端を垣間見ることが
できます。ここに、これまでの大阪府立大学の獲得した研究・教育のための
外部資金について、今年 1 月4日に行われた南理事長・学長の年頭の挨拶「研
1
究力の一層の向上を願って」からその一部を紹介させて頂きます。
「外部研究
資金の総額が、法人化前の平成 16 年度には 15 億 4 千万円であったのが、平
成 17 年度には 20 億 2 千万円と 20 億円を超えて、30%増という 6 年間の中期
目標に掲げた数値目標を 1 年で達成したことは何度も触れました。18 年度は
27 億 9 千万円に伸びて、50%増となりました。19 年度はまだ中間的な値です
が、22 億円になっています。この外部研究資金全体のなかから、科学研究費
だけを取り上げますと、平成 16 年度は 6 億 7 千万円、平成 17 年度は 8 億 2
千万円、平成 18 年度は 8 億 9 千万円でした。そうして平成 19 年度には 10
億 6 千万円と、初めて 10 億円を超えました。この間の伸び率は、平均して
16.6%となります。一方、科研費の予算総額は少しずつ増えていますが、その
平均伸び率は 1.5%ですから、本学が獲得した科研費の伸び率がいかに大きい
か お 分 か り い た だ け る と 思 い ま す 。」( 大 阪 府 立 大 学 の ホ ー ム ペ ー ジ
[http://www.osakafu-u.ac.jp/]から原文のまま引用)
昨年6月2日に開催された応化会幹事会において、旧・機能物質科学科(従
来の応用化学科から当時の第2、6、9講座、環境化学講座と金属工学科の
一部が一緒になって編成され、平成 5 年 4 月新たに「機能物質科学科」とし
て発足し、その後平成 17 年 4 月の大阪府立大学の法人化の際に、旧・第2、
6、9講座、環境化学講座が応用化学科に戻り、その際に付置研究機関であ
る先端科学研究所の一部とが一緒に再編成されて、現在の構成(組織)の応
用化学科へと変遷した経緯があります)の卒業生が加入する同窓会組織であ
る ADAMS の皆さんとこれからの同窓会活動を一緒に行うことが協議・決議さ
れました。従って、今後は、応化会と ADAMS とがお互いに連絡を密にして、
双方の同窓会組織が一層の発展を遂げるように願って止みません。
最後に、応化会の会員各位並びに応用化学科の皆さんの今後ますますの御
発展と御健勝を願って、御挨拶とさせていただきます。
平成 20 年 3 月
株式会社ヘキサケミカル
代表取締役社長 福井 眞彌
2
教室だより
平成 19 年度応用化学分野主任
小川
昭弥
応化会会員の皆様にはますますご健勝の趣、お慶
び申し上げます。日頃より母校ならびに応用化学教
室の発展に対し温かいご支援を賜り、心より厚くお
礼申し上げます。平成 17 年4月の大阪府立 3 大学
の統合と独立法人化から約 3 年が経過し、応用化学
分野の 10 研究室がある物質・化学系新学舎(B5 棟、
平成 17 年完成)に加え、共通教育機構棟がこのほ
ど完成しました。さらに理学部新棟の建設が着工さ
れ、なかもず地区のキャンパスプランが進展してい
ます。
一方、本年度の学部4回生が旧課程での最後の学
年となり、本年 4 月からは学部・大学院ともに新応用化学科・新応用化学分野
として出発することとなります。現在の応用化学科は無機・物理化学講座と
有機・高分子化学講座の 2 大講座から構成され、無機・物理化学講座には、
分析化学研究グループ、無機化学研究グループ、物理化学研究グループ、電
気化学研究グループ、環境化学研究グループ、無機高分子化学研究グループ
の 6 つの研究グループが所属し、また有機・高分子化学講座には、有機反応
化学研究グループ、有機機能化学研究グループ、合成高分子化学研究グルー
プ、有機合成化学研究グループ、生体高分子化学研究グループの5つの研究
グループが所属しています。大学院では物質・化学系専攻応用化学分野とな
り、上記と同様の 2 大講座から構成され、無機・物理化学講座は上記の 6 研
究グループからなり、有機・高分子化学講座は上記 5 研究グループに、産学
官連携先端科学イノベーションセンターからの分子認識化学研究グループを
加えた 6 研究グループからなっています。最先端の学問領域に取り組むとと
もに、企業との共同研究も展開しております。
本年度の人事面でのご報告としましては、平成 19 年 4 月に、久本秀明准教
授(分析化学)と樋口栄次助教(電気化学)が着任され、松岡雅也講師(物
理化学)が准教授に昇任されました。昨年 4 月からはこれまでの教授、助教
授、講師、助手から、教授、准教授、講師、助教に職名が新しくなりました。
また昨年 4 月より、物理化学研究グループの安保正一教授が工学研究科長に
3
ご就任され、工学研究科のますますの発展のためにご尽力されています。本
分野としては大きな栄誉であり、全面的に協力していきたいと存じます。
なお、たいへん残念なことですが、名誉教授の窪川裕先生が昨年 11 月にご他
界されました。謹んでご冥福をお祈り申し上げます。
大学を取り巻く環境も急な変化が続きますが、世界に向けて情報を発信す
る研究型大学としてさらなる発展を目指し、教員・学生一同協力して研究・
教育に日々努力しています。どうぞ今後も引き続きご支援のほどよろしくお
願い申し上げます。
最後になりますが、応化会会員の皆様のますますのご活躍、ご発展を心よ
りお祈り申し上げます。
工学研究科長(工学部長)挨拶
“けみすと”に寄せて
大学院工学研究科長(工学部長)
安保 正一
応化会の皆様、お元気でお過ごしのことと
存じます。私も応化会のメンバーでございま
すが、この度は、工学研究科長(工学部長)
としてご挨拶申し上げます。
日頃は母校府立大学の発展と卒業生への
ご支援ご厚情を頂戴致しておりまして厚く
お礼申し上げます。ご存知の通り、平成 17
年度の独立法人化とともに大阪女子大学お
よび府立看護大学と統合し公立大学法人大
阪府立大学となりました。理事長・学長は応
化会のメンバーで元工学部長の南 努先生で
ございます。
教員数約 780 名、学生数約 8,200
名(学部学生 6,800 名、大学院生 1400 名)
で 8 学部、7 大学院を有する総合大学となりました。
工学研究科(工学部)は最も大きく、10 分野(10 学科)(機械、航空宇宙、
海洋システム、数理、電子物理、電気情報システム、知能情報、応用化学、
化学工学、マテリアル)編成で教員数は 217 名でございます。学部定員は 430
4
名で大学院博士前期課程(修士)には毎年 320-340 名が進学しており、応用
化学科を筆頭に、多くの学科では 90%以上の学生が大学院に進学しておりま
す。研究室は教授、准教授(助教授の名称変更)、助教(助手の名称変更)各
1名の 3 名構成で、研究の主力は大学院生でございます。
本学は世界に通用する高度研究型大学を目指しており、工学研究科はその
先頭に立って、大学院、特に大学院博士後期課程(ドクター)の質の向上と
数を増やす努力を誠意行っております。国内外からの研究資金の獲得、世界
53 大学との交流協定締結による留学生の獲得と学生の海外派遣、府下の高等
学校や高等専門学校との連携、多くの企業や研究所との連携強化などに力を
注いでおります。本学工学部に入学してくる学生は優秀でございます。実際、
今年度、各種の学協会から表彰された学生は 70 名に上りますし、今年から始
めた英語 TOEIC 顕彰で 800 点以上の成績を取った学生は 30 名に達します。私
達教員は、優秀な学生が、21 世紀のグローバルで変化の激しい時代にも大き
く羽ばたき活躍できる広い国際的視野と豊かな感受性を持った、スケールの
大きな人物に成長して欲しいとの思いで、教育研究指導に取り組んでおりま
す。
今、学内では、4月にオープンする総合教育研究棟が、応用化学科の入っ
ている B5 棟(物質化学棟)の隣に完成し、また中百舌鳥門を入った左側には、
かつて応用化学科等が入っていた建物が取り壊され跡地に、サイエンス棟(理
学部)の建設が始まっております。幾つかの新しい学舎が建ちキャンパスの
風景も大分変わってきました。3年前に新しくなった応用化学科には、同窓
生の皆さんにクラス会を兼ねて見学にお越し頂いたりしております。是非、
お気軽に母校のキャンパスや研究室をお訪ねください。教員、学生一同でお
待ち致しております。
最後に、応化会の皆様の益々のご発展とご健康を祈念致しますとともに、
今後とも本学の発展と卒業生の社会での活躍にご支援ご鞭撻をお願い申し上
げます。有難うございます。
5
受賞(章)者紹介
岩倉千秋(工旧職)
・電気化学会電解科学技術委員会業績賞
・電気化学会功績賞
西野博仁(工応 45)
・2007 年度日本分析化学会 FIA 技術開発賞
前多 肇(応現職)
・第 12 回ケイ素化学協会奨励賞
原田敦史(応現職)
・日本化学会第 87 春季年会優秀講演賞
林 晃敏(工応 H07)
・The Woldemar A. Weyl International Glass Science Award
(Woldemar A. Weyl 国際ガラス科学賞)
・電池技術委員会賞
竹内雅人(工応 H09)
・第 26 回固体・表面光化学討論会優秀発表賞
南條陽子(工応 H09)
・2007 年度日本分析化学会 FIA 進歩賞
矢野隆行(工応 H13)
・近畿化学協会平成 18 年度第7回環境技術賞
亀川 孝(工応博士後期3年)
・触媒学会関西地区第 17 回キャラクタリゼーション講習会優秀ポスター賞
坂口奈央樹(工応博士後期3年)
・遺伝子・デリバリー研究会第 7 回シンポジウム奨励賞
田邊太郎(工応 H16)
・日本化学会第 87 春季年会学生講演賞
・14th IUPAC Symposium on Organometallic Chemistry Directed
Towards Organic Synthesis (OMCOS-14) Poster Prize in
Organometallic Chemistry(OMCOS-14 有機金属化学ポスター賞)
酒井 梓(工応博士前期2年)、池田 浩(応現職)、水野一彦(応現職)
・International Symposium on Photochromism 2007 (ISOP-07) The
First-Place Poster Prize(ISOP-07 ベストポスター賞)
作田 敦(工応博士前期2年)
・化学電池材料研究会夏の学校ポスター発表会 ポスター賞受賞
中西憲一(工応博士前期2年)
・第 53 回高分子研究会エクセレントポスター賞
濱名 実(工応博士前期2年)
・大気環境学会論文賞(学生・若手部門)
日高 学(工応博士前期2年)
・触媒学会関西地区第 17 回キャラクタリゼーション講習会優秀ポスター賞
三田村健範(工応博士前期2年)
・The Fourth International Symposium on Integrated Synthesis
(ISIS-4)Student Poster Award(ISIS-4 学生ポスター賞)
・第 35 回 有機典型元素討論会 優秀ポスター賞
6
第9回
白鷺賞
白鷺賞は、学部卒業生の中から学業や
クラブ活動で優秀な成績を修め在学生の
模範となる卒業生に与えられる賞で、府大
の各学科から1名ずつ選出され学位記授
与式(修了・卒業式)で表彰されます。平
成 19 年度は応用化学科の受賞者は吉田
潤君でした。
第 10 回
応化会賞
応化会賞は平成 15 年度から、修士論文発表会における優秀発表者に加え、
学部生の卒業論文発表会における優秀発表者からも選ばれることになりまし
た。2 月 28 日と 29 日の博士前期課程の修士論文発表会と、3 月 4 日の 4 回生
の卒業論文発表会での全教員による審査結果が集計され、博士前期課程の無
機・物理化学講座からは八尾研究室の上杉周作君、辰巳砂研究室の山下佳敦
君、井上研究室の宮田和昌君の 3 名が、有機・高分子化学講座からは水野研
究室の酒井 梓さんと小川研究室の三田村健範君の 2 名が優秀論文発表者に
選ばれ、卒業後の謝恩送別会において小川主任から応化会賞が授与されるこ
とになっております。例年では、無機・物理化学講座および有機・高分子化
学講座から 2 名ずつ応化会賞が与えられますが、本年度は同点獲得のため無
機・物理化学講座から 3 名に応化会賞が与えられることになりました。また、
卒業論文発表会では無機・物理化学講座から安保研究室の中川雅貴君が、有
機・高分子化学講座から白井研究室の若山浩之君がそれぞれ選ばれ、同様に、
謝恩送別会において応化会賞が授与されます。
7
修士論文タイトル(無機・物理化学講座):
上杉 周作 「ダブルインジェクション流路に複数の酵素リアクターを組み
込んだ高機能 FIA 計測法」
山下 佳敦 「イオン液体を用いた複合系電解質膜の作成と燃料電池への
応用」
宮田 和昌 「コロイド法により作成した Pt/SnO2/カーボンブラック触媒の
キャラクタリゼーションならびにアルコール酸化活性の評
価」
上杉周作君
山下佳敦君
宮田和昌君
8
修士論文タイトル(有機・高分子化学講座):
酒井 梓
「テトラチエニルエテンを基盤とするフォトおよびエレクトロ
クロミックシステムの開発」
三田村健範 「16 族へテロ原子の複合反応特性の解明と合成化学的応用」
酒井
梓さん
三田村健範君
卒業論文タイトル:
中川 雅貴 「新規に創製した可視光応答型酸化チタン薄膜の光触媒活性と
光電気化学特性」
若山 浩之 「光機能性インプリント用ポリマーの合成とその特性評価」
中川雅貴君
若山浩之君
9
応化研究室対抗ソフトボール大会
9 月 18 日(火)白鷺公園運動広場で平成 19 年度応化研究室対抗ソフトボ
ール大会が開催されました。当日の天候は、快晴で絶好のソフトボール日和
となり、各研究室の教員、学生が日
頃の研究室生活を忘れ、ソフトボー
ルを楽しんでいました。中には、ユ
ニフォームを統一して、気合を入れ
て試合に臨む研究室も見られまし
た。
ルールは昨年同様で、一次リー
グでは 5 チームずつに別れてリーグ
戦を行い、それぞれ 2 チームが決勝
トーナメントに進みました。今年の
青木杯で準優勝した辰巳砂研
がまさかの一次リーグ敗退で、
決勝に進出できないという波
乱がありました。
準決勝で敗れた小川研と
河野研による 3 位決定戦は河
野研の勝利となりました。決
勝戦は安保研と白井研の対戦
となり、学生のみのメンバー
で参加した安保研が優勝を勝
ち取りました。安保研は賞状
と優勝カップとプレミアムモ
ルツ 1 ケースを受け取り、準
優勝の白井研はドライ 1 ケー
スを、3 位の河野研はのどご
し(生)1 ケースを受け取り
ました。
10
オープンカレッジ
竹内雅人
オープンカレッジは、高校生、予備校生、先生方を対象に、体験実験を通
して科学により慣れ親しんでもらい、大阪府立大学工学部の内容を理解して
いただくための企画として毎年開催されています。
平成 19 年度は、8 月 9 日(木)と 10 日(金)の二日にわたって開催され
ました。両日とも午後 13 時から工学部説明会、14 時から応用化学科説明会、
体験実験、相談コーナーが物質・化学系 B5 棟で行われました。応用化学科教
員と TA の学生達の協力のもと、各研究室の特色と趣向を凝らした体験実験が
準備され、高校生達は自分達の手で実験を行いました。また、キャンパス見
学会を行い高校生たちに研究室の日頃の様子を見学していただきました。
体験実験テーマ
八尾研究室
辰巳砂研究室
安保研究室
井上研究室
水野研究室
中澄研究室
白井研究室
小川研究室
河野研究室
坂東研究室
「分光光度計で色を測ってみよう」
「水に全く濡れない”超”撥水コーティング」
「−196℃を体験しよう」
「燃料電池を作ってみよう」
「有用物質を作り出そう」
「三原色 −作って混ぜて分けてみよう−」
「電子材料フォトレジストを使ってみよう」
「電気を流すプラスチック」
「インテリジェント・マテリアルの世界
−刺激に応答するゲルを作ってみよう−」
「終わりのない反応?−いつまで続くのか。振動反応の不思議−」
参加した高校生たちは、
猛暑の中にもかかわらず、
興味深そうに体験実験に取
り組んでいました。体験実
験後のアンケートには、
「良い体験ができた」「楽
しかった」「大阪府立大学
に親しみが持てた」などの
意見が出ており、大好評で
した。
11
-長期留学体験記-
有機・高分子化学講座
有機反応化学グループ
前多
肇
平成 18 年 10 月から平成 19 年 9 月まで、米国ニューメキシコ州アルバ
カーキ市にあるニューメキシコ大学に留学する機会をいただきました。そ
の間、Patrick S. Mariano 教授のご指導のもとで有機ケイ素化合物を用い
る光誘起電子移動反応、それを利用したクラウンエーテル類の合成、ヘテ
ロ元素を側鎖にもつ環状化合物に金属イオンを添加した時の蛍光スペク
トルの変化、不安定リン化合物の合成と構造について、研究してまいりま
した。
Mariano 教授は光誘起電子移動の分野で著名な先生です。電子移動化学
のバイブルである Advances in Electron Transfer Chemistry の Editor
としても有名です。昨年 65 歳のお誕生日を迎えられ、現在、化学科のま
さに中心的な存在です。とてもお忙しい中、頻繁にディスカッションして
いただき、また、「Hajime, is everything OK ?」と常に声をかけて下さ
る、とても温厚なご性格の先生です。
アルバカーキ市はアメリカ南西部の都市で人口は約 70 万人。東海岸、
西海岸と比べると日本人がほとんどいません。大阪と緯度がほぼ同じです
が、乾燥しており、あまり雨が降りません。ニューメキシコ大学は 1889
年創立、学生約 3 万 5 千人、教員+スタッフ約 2 万人、計約 5 万 5 千人の
大学です。広大なキャンパスと充実した設備の中で、研究に専念できた 1
年間は非常に良い経験になりました。1 年間の在外研究に快く送り出して
下さった水野一彦先生、池田浩先生、応用化学分野のみなさま、そしても
ちろん Mariano 先生に、心から感謝いたします。
左から P.S.Mariano 教授、
筆者、U.C.Yoon 教授
12
-ノルウェー科学技術大学留学記-
無機・物理化学講座 無機化学研究グループ
博士後期課程3年
手塚 照明
私は 2007 年 3 月 25 日から 3 ヶ月間、ノルウェー王国トロンハイム市にあ
る ノ ル ウ ェ ー 科 学 技 術 大 学 ( Norwegian University of Science and
Technology, NTNU)に日本学術振興会特別研究員の海外渡航制度、および同
大学と大阪府立大学との大学間交流協定を利用して研究留学する機会をいた
だきました。滞在中は、Materials Science and Engineering 学科の Tor Grande
教授のもとで研究を行ってきました。Grande 先生の研究は、固体酸化物燃料
電池、強弾性・強磁性物質、
ガラス科学、凝集系物質の
熱力学など多岐にわたって
います。私は、固体酸化物
形燃料電池用の電解質およ
び電極の素地フィルム作製
の研究を行いました。私に
とっては新しい分野の研究
でありましたが、とても勉
強になり多くの知識を得る
ことができました。
トロンハイム市は、ノル
ウェーの中部にある人口 15
万人のノルウェー第 3 の都
写真1 研究室のメンバー
市であり、町の中心には荘
厳なニーダロス大聖堂がそび
え、周囲をニデルヴァ川の流
れる静かな街です。トロンハ
イムの冬はご想像の通りとて
も厳しく、イースター(キリ
ストの復活祭)休暇中の 4 月
上旬でも、吹雪のため外出が
困難な日もありました。
留学生活で困ったのはやは
り英語であり、当初は先生と
簡単なミーティングをするた
めにも、台詞を準備してから
写真2 トロンハイムの街並み
13
行うなど一苦労でした。ノルウェーは公用語としてノルウェー語があります
が、一般人も含め英語を流暢に話せる人が多く、街中で10歳くらいの少年
に英語で突然話しかけられた時はとても驚きました。
留学期間中にはノルウェー観光も行い、なかでもフィヨルドはとても印象
的でした。ノルウェー最大のソ
グネフィヨルドの海岸線を観
光船で巡ったのですが、水面か
ら切り立つ断崖や無数の滝な
ど、大自然の雄大さにとても感
動しました。
今回の留学では、研究で学ん
だ知識・技術だけでなく、英語
学習に対する意識の変化や、海
外での生活に対する自信など
の収穫があり、とても有意義な
ものでした。
なお、私の帰国後、今度はノ
写真3 ルームメートらと筆者
ルウェー科学技術大学より無
機化学研究グループにPh.D.
studentのPer Martin Rørvikさ
んが2007年9月から3ヶ月間研究
留学で滞在するなど、当研究室
とNTNUの交流が続いています。
最後に、私を快く送り出して
くださった辰巳砂先生、忠永先
生、林先生、そして受け入れて
いただいたGrande先生、ならび
に実験の指導をしていただいた
Hilde Lea Lein先生に深く感謝
します。また、このような機会
を与えていただいた、日本学術
写真4 ソグネフィヨルド
振興会にこの場を借りてお礼い
たします。
14
ベトナム訪問と交換セミナー
無機・物理化学講座 物理化学研究グループ
博士前期課程2年
飯屋谷 和志
昨年 12 月のクリスマス ― 私はベトナム,ホーチミンの地を初めて踏みま
した。工学研究科のベトナム訪問団の一員として安保正一教授,川本俊治教
授,川本研ドクター生の張健さんとともに訪問致しました。降り立った瞬間、
日本と全く違った光景が目に飛び込んできました。幹線道路を埋め尽くす,
車よりも圧倒的に多いモーターバイク。その排ガスで遮られた視界。ドライ
バーの 3 分の 1 ほどはマスクをしていて,ホンダとヤマハが大人気。5 人乗
り,6 人乗りも平気。ドイモイ政策が掲げられる商業都市ともあって,街は
活気に満ち溢れ,華やかなネオン,賑やかな人々の談笑がそれを物語ってい
ました。翌日,私達はホーチミンの国際大学を訪れ,私は安保教授の講演後,
現地のホテルマンに教わった簡単なベトナム語を披露してから日頃の研究成
果を発表させていただきました。その後の質疑応答では,使用した実験装置
に関する質問が多く,十分な装置をそろえることのできる豊かな日本への憧
れのようなものを感じました。“行ってみたい国”を尋ねると,“日本”と答
える学生が多いそうです。また,校舎内の廊下に座り込んで熱心に勉強して
いる学生をあちこちで見かけ,襟を正す思いを致しました。
その翌日は,商業都市ホーチミンから政府のお膝元・首都ハノイへと向か
いました。まず目に飛び込んできたのは,やはりモーターバイクでした。人
口 8000 万人を抱えるベトナムは,車人口が 100 万人なのに対して,モーター
バイク人口は 1700 万人だと聞きました。スタンダードな人の平均月給は 70
ドルで,そのために,車よりも手頃な価格のモーターバイクが広く普及した
そうです。しかし,ハノイはホーチミンとはどこか趣の異なった,奥ゆかし
い様相をしていました。その翌日,ハノイの国際研究機関で同様に発表を行
い,質疑応答を終えまし
た。その夜,現地の学生
たちが私と張さんをモー
ターバイクに乗せて,ハ
ノイの街を案内してくれ
ました。ベトナムの人は
本当に明るく, 陽気で,
積極的で,親切で,話や
すい雰囲気をもつ人ばか
りでした。非常に仲良く
して下さって,現在も
時々メールを交わしてい
ます。
最終日の夜,とある街
15
中の飲食店を訪れました。そこの店員は皆 10 代の女の子ばかり。どうやら出
稼ぎ少女達のようでした。しかし,その子達は皆笑顔で親しげに私に接して
きてくれ,私の手の中にあるベトナム語のメモを指さしてました。そのうち
の一人が指さしたのは「日本人」の単語。ハノイの街を出歩いて,
「日本の生
活が豊かなのは間違いない。でも,ベトナムの人の方が生き生きとしている。」
― そう感じました。いじめや自殺は少ないといいます。車中での自殺なんて
ものは論外。
「なんで車があるのに死にたくなるんだ?」とベトナムの人は首
をかしげるそうです。
このベトナム訪問では,英語での発表と国際交流という大変貴重な経験を
させていただきました。と同時に自分の現在位置とこれからの生き方も考え
させられました。自分は恵まれた生活を送っていることは間違いありません。
この一部の人の豊かな生活が原因となって,地球温暖化が生じ,その兆候は
世界で不平等に起こっている事実を思い出しました。私の研究テーマは地球
温暖化解決のための技術に関連するものです。しかし,技術のみに頼るので
はなく,レジ袋削減,マイ箸携帯など,日々の生活の中でできることから取
り組んでいく大切さを改めて感じました。賛否両論ありますが,それが,恵
まれた日本に生まれた自分の役割ではないかと…。私は,課外活動を通して,
小・中・高・大学生との幅広い交流があります。この訪問を通して感じたこ
とをこうした場でも伝え,大きな夢を抱く子ども達の育成にも励みたいと思
いました。このような機会を与えて下さった安保正一教授,ベトナムへ派遣
して下さった工学研究科に深く厚く感謝申し上げます。
-大阪府立大学東京同窓会のご案内-
“大阪府立大学東京同窓会”は、大阪府立大学(浪速大学を含む)の卒業
生で東京近郊に在住の方々を中心とする同窓会組織です。新春講演会・新年
会などの活発な同窓会活動を展開しており、2008 年 2 月 1 日に開催された新
春講演会では、大学院工学研究科の吉田弘之教授をお招きし、「地球環境改善
のための大学の貢献」と題するご講演をいただきました。母校からは南努理
事長、工学研究科長らが出席下さいました。同じ学舎で学び遊んだもの同士
が一堂に会し親睦を図り情報を交換する場として本会が活用されることを切
に希望しております。同窓会活動の詳細につきましては以下の HP をご覧く
ださい。
HP アドレス: http://www13.plala.or.jp/osakapref/
大阪府立大学東京同窓会
〒187-0011 東京都小平市鈴木町 2-722-101
山本コンサルティング事務所 山本一勝
Tel・Fax: 042-385-6803
[email protected]
16
-新任の挨拶-
無機・物理化学講座
分析化学研究グループ
久本秀明
私は平成 19 年 4 月 1 日付けで分析化学研
究グループ(八尾研究室)の准教授に着任い
たしました久本秀明と申します。出身は慶應
義塾大学理工学部応用化学科で、慶應義塾志
木高校入学以来、大学、大学院、任期付き助
手まで、実に人生の半分近くを慶應で過ごし
ました。その後、東京大学大学院工学系研究
科応用化学専攻で3年と9ヶ月間任期付き
講師として働き、その後、姫路工業大学(現
在は兵庫県立大学)理学部にて助教授を4年
3ヶ月務め、昨年より本学にお世話になって
おります。
学生から助手の頃はイオン認識分子・機能性色素分子の分子設計・合成
および化学センサーへの応用をテーマとしておりましたが、東大に異動後、
ガラスやプラスチックの基板上に幅・深さ数十から数百ミクロン程度の溝
(マイクロチャネル)を作製したマイクロチップを用い、集積化化学シス
テムとして分析化学・合成化学に応用していく研究に携るようになりまし
た。その後、姫路へ異動してからはキャピラリー電気泳動の技術も取り入
れ、マイクロ流路内での反応設計・機能の付与をバックボーンとした多機
能集積センシングデバイスの開発をテーマとしております。慶應では分子
設計・合成、東大ではレーザー分光・マイクロファブリケーション、兵庫
県立大学ではキャピラリー電気泳動による分離分析、そしてこの大阪府立
大学では電気化学バイオセンサーと生命の起源に関する研究ということ
で、同じ分析化学の分野とはいえ、大学を移るたびにさっぱり異なるタイ
プの研究に接する、という変わった人生を歩んでおります。
学生時代から、機能分子を使った分析化学に興味を持っており、これか
らはその「分子を見る目」をバックボーンとした新しいセンシング系・分
離系の設計からマイクロ・ナノ流体デバイス化までを視野に入れ、学術的
に重要な新しい分析化学を拓くとともに、真に社会から必要とされるセン
シングデバイス設計を目指して研究・教育活動を続けていきたいと思って
おります。若輩者ではございますが、今後とも何卒宜しくご指導ご鞭撻の
ほど、お願い申し上げます。
17
無機・物理化学講座
電気化学研究グループ
樋口栄次
私は、平成 19 年 4 月1日付けで本学大学院工
学研究科物質・化学系専攻応用化学分野の助教
に着任いたしました。
専門分野は電気化学であります。私は、「ニッ
ケル‐金属水素化物電池用のフッ化処理を施し
た AB2 型水素吸蔵合金の電気化学特性に関する
研究」により、本大学の現在名誉教授でありま
す岩倉千秋先生のご指導のもと、平成 14 年 3
月に大阪府立大学大学院工学研究科博士後期課
程を修了し、博士(工学)の学位を取得しまし
た。平成 14 年 4 月からは、燃料電池の分野では
世界的にも有名な山梨大学クリーンエネルギー
研究センターで CREST 研究員、同産学官連携研究員として「固体高分子形燃
料電池」や「直接形メタノール燃料電池」、特に「電極触媒」や「電池性能評
価」に関する研究に従事してきました。現在は、本大学応用化学分野の電気
化学研究グループにてこれまでの経験を生かして「ニッケル-水素電池」、
「水素貯蔵材料」および「燃料電池用電極触媒」の研究を行っております。
私は大学入学から現在に至るまで、私立、公立、国立大学とそれぞれ特色
の異なった研究室、さらにはその地域で多くの先生方、研究員、学生ととも
に研究や生活をしてまいりました。これまでに所属してきた先々で、世界で
も先端的な研究に自ら携わってこられた事は、自分自身の実験テクニックの
スキルアップに非常に役に立ったと感じております。また、研究で学ぶこと
以外にも、このような多くの人々とつながりを得られたことは、これから本
大学で教育や研究に励む上で糧となると信じております。
まだまだ未熟な身ではありますが、これまでに培った経験を生かして大阪
府立大学の発展の一端を担えるよう研究や教育に専心したいと考えておりま
す。今後とも皆様のご指導ご鞭撻のほど、どうか宜しくお願い申し上げます。
18
応用化学分野の教員構成
(平成 20 年 4 月 1 日予定)
無機・物理化学講座
有機・高分子化学講座
分析化学グループ
教 授
八尾 俊男(工応 43)
准教授
久本 秀明
助 教
川村 邦男
有機反応化学グループ
教 授
水野 一彦
准教授
池田
浩
助 教
前多
肇
無機化学グループ
教 授
辰己砂 昌弘
准教授
忠永 清治(工応 H02)
助 教
林
晃敏(工応 H07)
有機機能化学グループ
教 授
中澄 博行(工応 48)
准教授
八木 繁幸(工応 H03)
助 教
兵藤
豊(工応 H08)
物理化学グループ
教 授
安保 正一(修応 47)
准教授
松岡 雅也(工応 H04)
助 教
竹内 雅人(工応 H09)
合成高分子化学グループ
教 授
白井 正充(工応 46)
講 師
陶山 寛志(工応 59)
助 教
岡村 晴之
電気化学グループ
教 授
井上 博史
講 師
野原 愼士(工応 H07)
助 教
樋口 栄次(工応 H13)
有機合成化学グループ
教 授
小川 昭弥
講 師
園田 素啓
助 教
野元 昭宏
環境化学グループ
教 授
坂東
博
准教授
竹中 規訓(修応 62)
助 教
定永 靖宗
生体高分子化学グループ
教 授
河野 健司
准教授
原田 敦史
助 教
児島 千恵
無機高分子化学グループ
教 授
岡
邦雄(修応 45)
准教授
入江 せつ子
分子情報機能材料グループ
教 授
長岡
勉
助 教
椎木
弘
助 教
清田 俊治
19
クラス会便り
応化第 4 期[昭和 31(1956)年卒]
同窓会報告
時と場所:平成 19 年 10 月 16 日、京都・白河院
出 席 者:安東光穂、伊藤喜昭、大森 洋、奥田昌範、小島一高、
北村慎造、木村 猛、佐々木更生、佐原一雄、城野昌二、
杉本健一、田中秀造、鶴田正明、南野正夫、西原憲一、
濱田 尚、福本幸男、町野吉英、利齊晴郎、木村光雄
計20名
今回は 23 回目の同窓会ですが、一昨年の京都・白河院(私学共済宿泊所)
が良かったという御要望に応えて、再び京都での開催となりました。前々号
の会報で白河院の庭園が素晴らしいことを御紹介しましたが、その他にも夕
食のメニューに同窓会の名前を入れたものを別製してくれますし (大したこ
とではありませんが、案外嬉しいものです) 、全てについてサービスが行き
届いています。他年度の同窓会でも是非ご利用になることをお薦めします。
扠、翌日は岡崎から北へ哲学の道を経て銀閣寺を散策しました。久し振り
に訪れた銀閣寺とその周辺はすっかり観光地そのものに様変わりしていまし
たので、その点は多少残念だったのですが、一同の歓談は尽きることなく近
辺で昼食を摂った後、来年を約して散会しました。
(木村光雄・記)
白河院の庭園にて
20
応化6期生「燦々会」(昭和33年卒)同窓会
紅葉も少し色づきはじめた11月16日に恒例の応用化学6期生の集い
「燦々会」を「中国料理ロドス」にてひらきました。
総勢23名の出席者のうちリタイアーして余生を旅行、趣味等で楽しんで
いる者が大半で、自分の健康の話題でもっぱらの関心が集中していました。
和やかな歓談のうちにまた来年も元気で集えるよう願いながらの散会とな
りました。
(応用化学6期生 真塚隆雄)
21
応化10期生(昭和37年卒業)同窓会
日 時
場 所
参加者
平成19年10月21日(日)~22日(月)
KKRホテルびわこ(湖西線唐崎)、琵琶湖クルージング
20名
応化10期生の同窓会は、母校の藤田真一君のお世話で平成4年に始ま
り、今回6回目。前回合歓の郷で指名された京滋在住幹事の企画で琵琶湖々
畔に集うこととなった。当日は好天に恵まれ、ホテルに着くなり雄大な琵琶
湖を背に記念撮影を行った。西は明石から、東はさいたま、横浜など遠方か
ら、また久々ぶりの顔ぶれも交えて20名が参加した。21日は次期幹事を
決め、訃報の連絡方法等を確認した後宴会に入った。料理も酒もそっちのけ
で歓談に花が咲き、恒例となった各人の近況報告では、社会奉仕活動に、趣
味を生かして地域活動に、なお現役で仕事にと、あるいは病気の家族を献身
的に支えてなど、それぞれの環境で精一杯がんばっている様子が披露された。
夜はカラオケや囲碁を楽しんだり、学生気分で遅くまで歓談にふけったりし
た。
翌22日は、朝食後自由行動とし、唐崎の松などに立ち寄り帰路に着い
た。希望者はホテルのクルーザーで琵琶湖へ乗り出した。風が心地よい好天
に恵まれ、交代で運転経験をするなどして琵琶湖大橋まで約1時間のクルー
ジングを楽しんだ。次回は西の方でうまいものをということで、松本眞君、
杉本君、山岡君の三人にお願いすることになった。
(文責:荒井悌二郎)
22
平成 20 年度応化会役員候補案
会長
福井眞彌(工応 40)
副会長
河野健司(平成 20 年度教室主任)
常任幹事 安保正一(修応 47) 岩倉千秋(工旧職) 白井正充(工応 46)
陶山寛志(工応 59) 角岡正弘(工応 38) 中澄博行(工応 48)
中西三郎(工応 39) 中原武利(工応 40) 松岡雅也(工応 H04)
水野一彦(現職)
八尾俊男(工応 43)
学年幹事
昭和 20 年
昭和 22 年
昭和 22 年
昭和 23 年
昭和 25 年
昭和 25 年
昭和 26 年
昭和 28 年
昭和 29 年
昭和 30 年
昭和 31 年
昭和 32 年
昭和 33 年
昭和 34 年
昭和 35 年
昭和 36 年
昭和 37 年
昭和 38 年
昭和 39 年
昭和 40 年
昭和 41 年
昭和 42 年
森 久雄
田中哲夫
押方頼明
伊藤三夫
松川杲義
江田 裕
上原巳芳
大辻吉男
去来川覚三
井上博夫
木村光雄
江口晴一郎
遠藤 彰
鈴木信夫
辻野隆三
中島邦彦
藤田慎一
角岡正弘
上原 赫
中原武利
黒田徳幸
植嶋陸男
昭和 43 年
昭和 44 年
昭和 45 年
昭和 46 年
昭和 47 年
昭和 48 年
昭和 49 年
昭和 50 年
昭和 51 年
昭和 52 年
昭和 53 年
昭和 54 年
昭和 55 年
昭和 56 年
昭和 57 年
昭和 58 年
昭和 59 年
昭和 60 年
昭和 61 年
昭和 62 年
昭和 63 年
平成元年
八尾俊男
安部 巌
松岡政夫
高山裕一
木原康夫
中澄博行
伊丹芳徳
井口義男
水谷 潔
木陰義則
畑中一成
棚橋一郎
高橋英雄
仲 敏男
藤田 実
武田英昭
山中敏央
松田厚範
飯田俊哉
森馬 洋
勝田修之
森本恵治
平成 2 年
平成 3 年
平成 4 年
平成 5 年
平成 6 年
平成 7 年
平成 8 年
平成 9 年
平成 10 年
平成 11 年
平成 12 年
平成 13 年
平成 14 年
平成 15 年
平成 16 年
平成 17 年
平成 18 年
平成 19 年
学部 4 回生
学部 3 回生
学部 2 回生
学部 1 回生
忠永清治
八木繁幸
松岡雅也
市橋祐一
岡本健司
野原愼士
舘 秀樹
竹内雅人
浅川朋命
橘 熊野
安達典明
秋友啓太郎
池下敬一郎
井狩芳弘
山口恒平
井上佑子
秋山 吏
跡部真吾
奥野清輝
横山大輝
浅田直哉
足立美佳子
※ 学年幹事を交代された場合には、編集担当までご一報下さい。
庶務幹事
会計幹事
会計監査
井上博史(現職)
河野健司(現職)
玉井聡行(工応 60)
岩崎和弥(工応 62)
23
応
化
会
会
則
(平成 11 年 5 月 15 日改正)
第1条
第2条
第3条
正会員
学生会員
特別会員
第4条
(1)
(2)
(3)
(4)
(5)
(6)
(7)
第1章 総
則
本会は「大阪府立大学応化会」と称し、事務所を大阪府立大学工学部応用化学科に
置く。
本会は会員相互の親睦と連絡を図ることを目的とする。
第2章 会
員
本会の会員は正会員、学生会員および特別会員をもって構成する。
大阪府立大学(浪速大学)工学部応用化学科卒業生、大阪府立大学(浪速大学)大
学院工学研究科応用化学専攻の修士(博士前期)または博士(博士後期)課程修了
生、大阪府立大学大学院工学研究科物質系専攻応用化学分野の博士前期または博士
後期課程修了生、旧大阪府立化学工業専門学校の化学工業科、燃料科、ゴム工業科、
専修科卒業生および旧大阪工業専門学校応用化学卒業生。
大阪府立大学工学部応用化学科在学生および大阪府立大学大学院工学研究科物質系
専攻応用化学分野の博士前期または博士後期課程の在学生。
大阪府立大学工学部応用化学科の現教職員および旧教職員、旧大阪府立化学工業専
門学校の化学工業科、燃料科、ゴム工業科および旧大阪工業専門学校応用化学科の
教員。
第3章 役
員
本会には次の役員を置き、役員の任期は 1 年とする。ただし再選を妨げない。
会長 1 名、副会長 1 名、常任幹事若干名、学年幹事若干名、庶務幹事 1 名、会
計幹事 1 名、監査委員 2 名。
会長は幹事の互選による。
副会長は、応用化学科主任がこれに当たる。
常任幹事は正会員、学生会員および特別会員から、推薦により選出される。
学年幹事は各期 1 名が推薦により選出される。ただし専門学校においては若干
名が推薦により選出される。
庶務幹事および会計幹事は応用化学科の現職教授がこれに当たり、2 期務めるこ
とを原則とする。
監査委員は幹事外から、会長がこれを委嘱する。
第5条
(1)
(2)
(3)
(4)
(5)
(6)
(7)
役員の職務は次の通りとする。
会長は本会を代表し、会務を総理し、集会を招集する。
副会長は会長を補佐し、必要あるときにはその任を代行する。
常任幹事は本会の事業計画を立案し、会務を処理する。
学年幹事は各卒業期会員の会務に関して常任幹事を補佐する。
庶務幹事は会報“けみすと”および名簿の発行を担当する。
会計幹事は本会の会計業務を担当する。
監査委員は本会の会計を監査する。
第6条
(1)
(2)
第4章 事
業
本会は次の事業を行う。
総会を開催する。
本会の目的達成のため会報“けみすと”および名簿を発行する。ただし、会報
“けみすと”および名簿の発行は別に定める規則による。
24
(3)
(4)
第7条
第8条
第9条
第 10 条
第 11 条
第 12 条
第 13 条
第 14 条
1.
2.
修士論文発表会における最も優秀な発表に対して応化会賞を贈呈する。
その他本会の目的に関する事業を行う。
第5章 集
会
総会は原則として 4 年に 1 回開催する。
常任幹事会は必要に応じて会長が召集する。
幹事会は本会の役員から構成され、会務の遂行上必要と認めたとき会長が招集する。
総会、常任幹事会および幹事会の議事は出席者の過半数をもって決議する。
第6章 会
計
本会の経費は、会費、寄附金および雑収入をもって当てる。
会費は終身会費として 10,000 円とする。ただし、必要あるときには臨時会費を徴
収することとし、その場合には幹事会の承認を得るものとする。
会費は入会時に納入することを原則とする。
会計年度は毎年 4 月 1 日に始まり、翌年 3 月 31 日に終わる。
付
則
この会則の改正は原則として総会の決議をもって行なう。
この会則は平成 11 年 5 月 15 日より発効する。
会報“けみすと”および名簿発行規約
(平成 11 年 5 月 15 日改正)
第2条
第3条
第1章 総
則
会報“けみすと”および名簿は「大阪府立大学応化会」の事業の一環として発行す
る。
会報“けみすと”および名簿は会員相互の親睦と連絡を図ることを目的とする。
会報“けみすと”および名簿の発行は庶務幹事がこれに当たる。
第4条
第5条
第6条
第2章 会報“けみすと”
会報は“けみすと”と称する。
会報“けみすと”は原則として毎年発行する。
会報“けみすと”は会員に頒布する。
第7条
第8条
第9条
第3章 名
簿
名簿は「応化会会員名簿」と称する。
名簿の発行は原則として 4 年に 1 回とする。
名簿は会員の希望者に有料で頒布する。
第1条
付
則
1.
この規約の改正は原則として幹事会の決議をもって行なう。
* この規約は平成 11 年 5 月 15 日に発効する。
25
編集後記
編集担当
安保正一
「けみすと 30 号」をお届けいたします。
大阪府立大学は 2005 年 4 月から、府立系 3 大学が統合され、同時に独立法
人化され、公立大学法人 大阪府立大学として再スタートしております。また、
応用化学科も 2 つの大講座で 12 研究グループ編成の新しい応用化学科として
スタートしました。2005 年度の夏休み期間中に 6 階建ての新学舎 B5 棟への
移転がありました。お蔭様で研究環境は見違える程良くなり、教員も学生も、
より一層すばらしい研究教育成果が得られるものと信じております。応化会
としては、2005 年 11 月 23 日に応化会新学舎お披露目の会を、新学舎 B5 棟
で開催させて頂きました。120 余名の多くの参加者にご参加いただきまして、
盛会裏に終えることができました。
応化会では 4 年ごとに会員名簿を発行しておりましたが、2005 年 4 月の個
人情報保護法の施行をうけ、発行を暫くの間見合わせることが、2005 年 6 月
25 日開催の応化会幹事会で決まりました。名簿の発行はしませんが、応化会
としては、これまで同様に会員名簿は毎年更新していきます。名簿の管理は
充分に気をつけてまいります。会員の中には、相当数の宛先不明の方がおら
れます。これに関して何か情報をお持ちの方は、応化会庶務まで御寄せ下さ
い。また、学年同窓会の企画などで名簿が必要な場合には、該当部分のコピ
ーをお渡し致しますので、庶務担当まで必要理由を記入して御一報下さい。
応化会会報「けみすと」第 30 号 平成 20 年 3 月 24 日
発 行 者
大阪府立大学応化会
〒599-8531 堺市中区学園町 1-1
大阪府立大学 大学院 工学研究科 応用化学教室内
TEL.072-254-9282
FAX. 072-254-9910
e-mail: [email protected]
発行責任者
安保 正一、松岡 雅也
印 刷 所
株式会社 春日
26
会報“けみすと”原稿募集
会報“けみすと”の原稿を募集しています。クラス会の報告・案内だけでなく、受賞(章)
などどんな記事、ニュースでも結構です。原稿は随時受け付けています。
原稿執筆要領
用紙サイズ:
[注1]
[注2]
原稿は原則として写真・図(縮小可能)を含めて A4 紙
1 枚以内とします。
原稿は印刷時に A4→A5 に縮小いたしますので、明朝体
14 ポイントまたは同程度のフォントでお願いいたしま
す。できれば、フロッピーディスクも同時にお送り下
さい。
手書きの原稿も受け付けています。写真を含めて 800
字以内で原稿を作成して下さい。クラス会の執筆につ
いては何期生か、開催日時・場所・参加者数もお忘れ
なく。
送付先:〒599-8531 堺市中区学園町1-1
大阪府立大学大学院工学研究科応用化学分野
応化会庶務担当
安保 正一
TEL:072-254-9282
Fax:072-254-9910
会員のみなさまへ
住所変更の際は必ずご連絡ください。連絡には綴じ込みハガキをご利用下さ
い。なお,個人情報漏えいを危惧される場合は、封筒に入れてお送り下さい。
その他、Eメール、ファックス,ホームページもご利用いただけます。
e-mail: [email protected]
Fax: 072-254-9910
URL:
http://www.chem.osakafu-u.ac.jp/ohka/ohkakai/
ohkakai.html
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