鴻巣市地域新エネルギービジョン策定等事業 報告書 太 市 都市 境都 環境 な環 能な 可能 続可 持続 た持 した 用し 活用 を活 術を 技術 進技 先進 と先 みと 恵み の恵 陽の 太陽 平 月 2月 年2 2年 22 成2 平成 鴻 巣 市 太陽の恵みと先進技術を活用した持続可能な環境都市を目指して 私たちの暮らす日本では、エネルギー供給の約8割を石油 や石炭などの化石燃料、天然ガスに依存しています。国内経 済の発展とともに我が国のエネルギー消費量は増加し、同時 に進行する世界的なエネルギーの大量消費により、石油や天 然ガスは21世紀中には枯渇し、石炭も遠くない将来には使い 果たしてしまうと言われており、今、これに代わる新たなエネル ギーの創出が求められています。 一方、石油や石炭等の化石燃料の消費に伴い排出される 二酸化炭素等の温室効果ガスにより、地球温暖化が加速し、 気温の上昇や異常気象など、地球環境に深刻な影響を与え ており、その解決に向けた取り組みも急務となっています。 鳩山首相は国連気候変動サミットにおいて、日本の温室効果ガスの排出量を、2020年ま でに1990年比で25%削減するという中期目標を表明し、この問題の解決に真摯に取り組 む姿勢を明らかにしました。 今、私たちは「エネルギー問題」と「地球環境問題」という二つの大きな課題を地球規模で 解決していくため、国をあげてこの課題に取り組んでいかなければなりません。 このようなことから、本市では、この二つの課題の解決に向け、「鴻巣市地域新エネルギー ビジョン」を策定いたしました。本ビジョンは、エネルギーの根源を化石燃料に求める社会から 大きな転換を図り、自然界に無限に存在する太陽や水、風など、環境負荷の少ない新エネル ギー導入の可能性を検討するとともに、導入に向けた基本方針や、取り組みの具体的な指 針を示すものです。 本市は「花のまち」として知られ、市内は市の花パンジーをはじめ、チューリップ、サルビア、 ポピー、コスモスなど色とりどりの花と豊かな緑につつまれています。私たちはこの豊かな緑、 花を育む太陽光や水など、かけがえのない資源を次の世代に継承していかなければなりま せん。私は、全国的にも恵まれた花を育む太陽エネルギーと先進技術の活用を図りながら、 環境負荷の低いまちづくりを目指してまいります。 私たちが直面している課題は大きいものですが、12万有余の市民の皆さん、事業者の皆 さんとの連携と協働により、取り組みを進めてまいります。皆さんには変わらぬお力添えを賜 りますようよろしくお願い申し上げます。 結びに、本ビジョン策定にあたり、貴重なご意見、ご協力を賜りました皆さんに心より厚く御礼申 し上げます。 平成22年2月 鴻巣市長 原口 和久 本調査は、独立行政法人新エネルギー産業技術総合開発機構の平成21年度「地域新エネ ルギー・省エネルギービジョン策定等事業」の補助により実施しました。 鴻巣市地域新エネルギービジョン策定等事業 報告書 目次 第 1 章 新エネルギービジョン策定の背景と目的 1 1.1 新エネルギービジョン策定の背景 2 1.2 新エネルギービジョン策定の目的 21 1.3 新エネルギービジョンの位置づけ 27 第 2 章 地域特性 31 2.1 地域概要と動向 32 2.2 エネルギー需要量 42 2.3 新エネルギー賦存量 53 2.4 新エネルギー導入状況 72 2.5 アンケート調査 78 2.6 地域特性のまとめ 79 第 3 章 新エネルギービジョン 81 3.1 新エネルギー導入の方向性 82 3.2 新エネルギー導入の基本方針 84 3.3 新エネルギービジョン 85 第 4 章 新エネルギー導入プロジェクト 87 4.1 導入プロジェクトの絞り込み 88 4.2 導入プロジェクト 90 第 5 章 新エネルギー導入促進の推進方策 106 5.1 今後の新エネルギー普及に向けた推進方策 107 5.2 推進体制の検討 109 5.3 フォローアップの検討 111 5.4 新エネルギービジョンの実現に向けて 112 添付資料 資料 1 エネルギー需要量の算定資料 113 資料 2 アンケート調査結果 119 資料 3 先進地視察 159 資料 4 助成制度 162 資料 5 策定委員会設置要綱 168 資料 6 策定委員及び策定等庁内委員名簿 170 第 1 章 新エネルギービジョン策定の背景と目的 私たちは、地球の自然の恵みと急速な進歩を遂げた科学技術により、たいへん豊 かで便利な生活を営んできました。しかしそれに伴う大量生産・大量消費・大量廃 棄型の社会活動、開発途上国の人口の爆発的な増加により、さまざまな問題が生じ ています。特に、化石エネルギーの枯渇、地球の温暖化という問題は深刻であり、 地球規模で取り組むべき課題となっています。これは、持続可能な社会形成と地域 の発展においても、地域で取り組み解決すべき重要な課題となっています。 1 1.1 1.1.1 新エネルギービジョン策定の背景 エネルギー需給動向 エネルギー消費の規模は、生活や経済活動の水準によって決まる一方で、生活や 経済活動がエネルギーによって支えられ、あるいは、制約を受けるという相互関係 にあります。このため、経済発展につれて、エネルギー消費も増加するのが一般的 です。 我が国のエネルギーの需要(最終エネルギー消費)と供給(一次エネルギー国内供給) を見てみると、経済の規模(GDP※1)が小さい頃は需要・供給ともに小さく、経済規 模が拡大するにつれて需要・供給ともに増大していきました。エネルギーは、原油 や石炭、天然ガスなどといった元々の形で国内へ供給され(一次エネルギー国内供給)、 ガソリンや電気、都市ガスなどといった使い勝手の良い二次エネルギーへ転換され て、消費者に利用されます(最終エネルギー消費)。 エネルギー需給と経済成長 (1018J) (兆円) 30 600 25 500 20 400 15 300 10 200 5 100 0 0 65 75 85 95 一次エネルギー国内供給 最終エネルギー消費 05 07 実質GDP (注1)エネルギーの単位については「2.2エネルギー需要量」の項を参照願います。(以下同様) (注2) 「総合エネルギー統計」は、1990年度以降の数値について算出方法が変更されている。 実質GDPは1965〜1979年度は1990年基準、1980〜1993年度は1995年基準、1994〜2007年度は2000年基準。 資料)資源エネルギー庁「総合エネルギー統計」 、内閣府「国民経済計算年報」 ※1 GDP 国内総生産。一定期間内に国内で産み出された付加価値の総額 2 (1) エネルギー消費 我が国のエネルギー需要は、1970 年代までの高度経済成長期には、GDP よ りも高い伸び率で増えてきました。しかし、1970 年代の 2 度にわたる石油危機 を契機に産業部門での省エネルギー化が進むとともに、省エネルギー型製品の開 発も盛んになりました。このような努力の結果、エネルギー需要をある程度抑制 しつつ経済成長を果たすことができました。しかし、1980 年代後半からは、石 油価格の低下に加え、快適さ・利便性を求めるライフスタイルなどを背景にエネ ルギー需要は再び増加に転じています。 我が国のエネルギー消費の推移 単位10 18J 18.0 16.0 運輸部門 約24% 14.0 12.0 民生部門 約31% 10.0 8.0 6.0 産業部門 約45% 4.0 2.0 0.0 1965 1970 1975 1980 1985 1990 年度 1995 2000 2005 (注)エネルギー消費の各部門は以下のように分類される。 産業部門: 第一次・第二次産業の工場・事業所内エネルギー消費 民生部門: 家計の住宅内消費、第三次産業の事業所内消費、その他の消費 運輸部門: 企業・家計における旅客・貨物の輸送用消費 資料)総合エネルギー統計 3 (2) エネルギー資源埋蔵量 石油の可採年数は 1970 年代から、あと 40 年といわれてきていますが、その 後の採掘技術や探査技術の向上により、可採量※2は増加しています。現在のエネ ルギー資源の可採年数は石油が約 41.6 年、天然ガスが約 62 年、石炭は約 133 年、ウランは約 81.6 年となっています。しかしながら、これらの資源は限りが ある事には変わりなく、今後のエネルギー転換が重要となってきます。 世界のエネルギー資源埋蔵量 【石油】 【天然ガス】 (2007 年末) 可採年数 41.6 年 可採年数 62 年 (日本は世界の 0.005%程度) (日本は世界の 0.02%程度) 【石炭】 【ウラン】 (2007 年) 可採年数 133 年 可採年数 81.6 年 (日本は世界の 0.08%程度) (日本は世界の 0%) 資料)石油、天然ガス、石炭は BP 統計 ウランは URANIUM2007(OECD/NEA IAEA) ※2 可採量 立地条件や技術的制約を考慮した上で、利用が期待される量 4 (3) エネルギー供給 国産石炭が価格競争力を失う中、我が国の高度経済成長期をエネルギーの面で 支えたのが、中東などで大量に生産されていた石油です。我が国は安価な石油を 大量に輸入し、1973 年度には、エネルギー供給の 77.4%を石油に頼っていま した。しかし、第四次中東戦争を契機に 1973 年に発生した第一次石油危機によ って、原油価格の高騰と石油供給断絶の不安を経験した日本は、エネルギー供給 を安定化させるため、石油依存度を低減させ、石油に代わるエネルギーとして、 原子力や天然ガスの導入を促進しました。再び原油価格が大幅に高騰した第二次 石油危機(1979 年)は、原子力や天然ガスの更なる導入の促進、新エネルギーの 開発を加速させました。 その結果、石油依 存度は、2007 年度に は、43.9%と 第一次石油危 機時 (77.4%)から大幅に改善され、その代替として、原子力(10.2%)、天然ガス (17.9%)の割合が増加するなど、エネルギー源の多様化が図られています。しか し、他の先進諸国に比べると、まだまだ石油への依存度は高いと言えます。 我が国のエネルギー供給構成 水力・地熱 3.0% 再生可能エネルギー等 0.9% 水力・地熱 4.1% 原子力 0.6% 天然ガス 1.5% 再生可能エネルギー等 3.0% 原子力 10.2% 石炭 15.5% 1973 年度 石油 16.13× 77.4% 天然ガス 2007 年度 17.9% 23.86× 石油 43.9% 1018J 1018J 石炭 22.1% 資料)総合エネルギー統計 5 先進国におけるエネルギー供給構造比較 一次エネルギー総供給量 (石油換算百万トン) 石炭 石油 エネルギー 天然ガス 源別構成比 原子力 (%) 水力/地熱等 電力 エネルギー輸入依存度(%) (原子力を国産として計算) 石油の輸入依存度(%) 日本 528.0 アメリカ 2,321.0 カナダ 270.0 イギリス 231.0 ドイツ 349.0 フランス 273.0 イタリア 184.0 21.3 45.6 14.7 15.0 3.4 96.0 (83.0) 99.7 23.7 40.4 21.6 9.2 5.0 0.1 30.0 (30.0) 65.4 10.2 35.3 29.5 9.5 16.1 -0.6 -43.0 (-53.0) -65.1 17.9 36.3 35.1 8.5 2.0 0.3 29.0 (22.0) 0.4 23.6 35.4 22.8 12.5 6.1 -0.4 71.0 (60.0) 96 4.8 33.3 14.5 43.0 6.3 -2.0 92.0 (50.0) 98.9 9.1 44.1 37.6 − 7.2 2.1 86.0 (86.0) 92.6 一次エネルギー総供給量、エネルギー源別構成比は 2006 年の値 エネルギー輸入依存度、石油の輸入依存度は 2007 年の値 (注)輸入依存度のマイナスは輸出超過を表す。 資料)Energy balance of OECD Countries 2008 以下に、埼玉県における 1998 年以降の 4 月度におけるレギュラーガソリン、軽 油、灯油の価格動向を示します。1998 年と 2009 年を比較して、レギュラーで 28%、軽油で 35%、灯油で 51%の価格上昇となっています。 石油製品の価格動向 140 120 円/L 100 80 60 40 20 0 98 99 00 01 02 03 04 05 06 07 08 09 年度 レギュラー 軽油 灯油(店頭) 出典)財団法人日本エネルギー経済研究所石油情報センター 6 1.1.2 (1) 二酸化炭素排出と地球温暖化問題 温室効果ガス排出状況 石油、石炭などの化石燃料消費に伴って発生する二酸化炭素(CO2)などの温室効 果ガス※3により加速化した地球温暖化は、地球環境の保全に深刻な影響を与えて います。我が国の二酸化炭素総排出量は依然増加傾向にあります。世界の二酸化 炭素排出量は二酸化炭素換算 290 億 t-CO2 で、国別では、中国、アメリカ、ロ シアの順で、日本は世界第 5 位となっています。 世界の二酸化炭素排出量 南アフリカ 1.2% ブラジル 1.2% 中国 21.0% その他 24.4% サウジアラビア 1.2% 2007年 インドネシア 1.3% 約290億トン 二酸化炭素(CO 2 )換算 フランス 1.3% アメリカ オーストラリア 19.9% 1.4% メキシコ 1.5% インド イタリア ロシア 1.5% 日本 4.6% 5.5% 4.3% イラン 1.6% 韓国 イギリス カナダ ドイツ 1.7% 1.8% 2.0% 2.9% 資料)IEA「KEY WORLD ENERGY STATISTICS」2009 より ※3 温室効果ガス 大気圏にあって、地表から放射された赤外線の一部を吸収することにより温室効果をもたらす気体の総称 7 日本の温室効果ガス排出量の推移 単位:GWP は単位無し、排出量は Mt‑CO2 GWP※4 (地球温暖 化係数) 京都議定書 の基準年 二酸化炭素 (CO2) メタン (CH4) 一酸化 二窒素 (N2O) 1 21 310 ハイドロ フルオロ カーボン類 (HFCs) パーフル オロ カーボン類 (PFCs) 六フッ化 硫黄 (SF6) HFC134a: 1,300 など PFC-14: 6,500 など 23,900 20.2 14.0 16.9 計 1,144.1 33.4 32.6 1,261.3 1990 1,143.2 32.6 32.0 1,207.8 1991 1,152.6 32.4 31.5 1,216.5 1992 1,160.8 32.1 31.5 1,224.5 1993 1,153.6 31.8 31.3 1,216.7 1994 1,213.5 31.1 32.5 1,277.1 1995 1,226.6 30.2 32.8 20.3 14.4 17.0 1,341.2 1996 1,238.9 29.5 33.9 19.9 14.9 17.5 1,354.7 1997 1,234.9 28.5 34.6 19.9 16.3 15.0 1,349.1 1998 1,198.9 27.6 33.1 19.4 13.5 13.6 1,306.2 1999 1,233.9 27.0 26.7 19.9 10.6 9.3 1,327.5 2000 1,254.6 26.4 29.3 18.8 9.7 7.3 1,346.0 2001 1,238.8 25.6 25.8 16.2 8.1 6.0 1,320.5 2002 1,276.7 24.7 25.5 13.7 7.5 5.7 1,353.7 2003 1,283.9 24.2 25.2 13.8 7.3 5.4 1,359.7 2004 1,282.5 23.8 25.3 10.6 7.5 5.3 1,355.0 2005 1,287.3 23.4 24.8 10.6 7.1 4.6 1,357.8 2006 1,270.2 23.0 24.7 11.6 7.4 5.1 1,342.1 2007 1,303.8 22.6 23.8 13.2 6.5 4.4 1,374.3 (注 1) LULUCF(土地利用、土地利用変化及び林業)分野の排出・吸収量は除く (注 2) HFCs、PFCs、SF6 については、1995 年を京都議定書に基づく排出量算定の基準年としている 資料)環境省 ※4 GWP(地球温暖化係数) 地球温暖化への影響度合いを表す係数。二酸化炭素を 1 としている。 8 1,600 9.84 9.79 9.71 9.77 総 CO2 排出量(Mt-CO2 、棒グラフ) 1,500 1,400 9.74 1,213 1,227 1,143 1,153 10.20 10 9.73 9.48 9.33 9.25 9.29 9.25 1,300 1,200 9.88 10.02 10.06 10.04 10.08 9.94 1,239 1,235 1,234 1,255 1,277 1,284 1,283 1,287 1,270 1,304 9 1,239 1,199 1,161 1,154 8 1,100 1,000 7 900 6 800 1990 1991 1992 1993 1994 1995 1996 1997 1998 1999 2000 2001 2002 2003 2004 2005 2006 2007 資料)環境省 9 一人あたり CO2 排出量(t-CO2 /人、折れ線グラフ) 一人当たりの二酸化炭素排出量の推移 埼玉県の 2006 年の温室効果ガス排出状況は、4,122 万 t-CO2 となっており、 1990 年と比較して 0.7%の増加となっています。しかし、2003 年以降わずか ながら減少傾向にあります。 埼玉県の温室効果ガス排出量の推移 (万t-CO2) その他 二酸化炭素 5,000 4,576 233 4,500 4,603 242 4,566 244 4,092 4,000 4,320 4,350 4,315 4,292 227 193 181 176 4,092 4,158 4,134 4,116 4,500 163 4,614 166 4,329 4,296 161 150 4,168 4,146 229 4,122 141 3,500 3,000 2,500 4,343 2,000 3,864 4,361 4,322 4,337 4,448 3,981 1,500 1,000 500 0 基準年 1990年 1995年 1996年 1997年 1998年 1999年 2000年 2001年 2002年 2003年 2004年 2005年 2006年 注)四捨五入の関係で個別の数値と合計が合わないものがあります。 資料)埼玉県 10 (2) 地球温暖化の仕組み 地球の表面には窒素や酸素などの大気が取り巻いています。地球に届いた太陽 光は地表での反射や輻射熱として最終的に宇宙に放出されますが、大気が存在す るので、急激な気温の変化が緩和されています。とりわけ大気中の二酸化炭素は 0.03%とわずかですが、地表面から放射される熱を吸収し、地表面に再放射する ことにより、地球の平均気温を摂氏 15 度程度に保つのに大きな役割を果たして います。こうした気体は温室効果ガスと呼ばれています。 18 世紀後半頃から、産業の発展に伴い人類は石炭や石油などを大量に消費する ようになり、大気中の二酸化炭素の量は 200 年前と比べ 30%程増加しました。 これからも人類が同じような活動を続けるとすれば、21 世紀末には二酸化炭素濃 度は現在の 2 倍以上になり、この結果、最も厳しいケースでは、地球の平均気温 は今より 2.4〜6.4℃上昇すると予測されています。 地球温暖化の仕組み 現在の大気 温室効果ガス濃度が増加した時 資料)「New Energy Now」NEDO・NEF 11 (3) 気候変動枠組条約と国際動向 国際連合の専門機関である UNEP(国連環境計画)と WMO(世界気象機構)の下に 気候変動に関する政府間パネル(IPCC)が組織され、地球温暖化の予測や対策等に 関する世界各国の科学的・技術的研究成果の収集、分析を開始しました。こうし た科学的な知見の充実を踏まえ、1992 年のリオサミットに際し、気候変動枠組 条約が成立しました(1994 年 3 月、発効)。この気候変動枠組条約は、「大気中の 温室効果ガス」の濃度安定化を目的としており、 「先進国」「開発途上国」「旧ソ連、 東欧諸国」それぞれに異なる義務を定めています。また、条約を実施するための 制度として、各国の通報のレビュー等を行う締約国会議(COP)や、開発途上国に 対して資金供与を行う資金供与制度(暫定的に GEF※5を利用)等が定められていま す。 気候変動枠組条約で定められた義務 【先進国】気候変動緩和のための政策・措置をとること、政策・措置の実施状況を 締約国会議に通報すること、通報を受けて、締約国会議が各国の政策・措置の進捗 定められた義務 状況を再調査することが、義務付けられている。 【発展途上国】過去の温室効果ガス排出の大半は先進国に起因すること、開発途上 国における一人当たりの CO2 排出量は依然として先進国と比較して少ないこと等 から、温室効果ガスの排出状況の通報等に義務が限定されている。 【旧ソ連、東欧諸国】先進国扱いながら、開発途上国への資金・技術供与が免除さ れている。 ※5 GEF(地球環境ファシリティ) 開発途上国及び市場経済移行国が地球規模の環境問題に対応した形でプロジェクトを実施する際に追加的に負担する費用につき、 原則として無償資金を提供すること 12 気候変動枠組条約の変遷 年 名称 開催地 ポイント 1995 COP1 ベルリン (ドイツ) 1996 COP2 ジュネーブ (スイス) 1997 COP3 京都 (日本) 1998 COP4 1999 COP5 ボン (ドイツ) 2000 COP6 ハーグ (オランダ) 2000 COP6 (再開会合) ボン (ドイツ) 2002 年の京都議定書発効に向けて基本的に合意。森林 の吸収枠も国ごとに設定するなど、具体的ルールに関する 議論も進展したが、遵守の問題などは先送りとなった。 2001 COP7 マラケシュ (モロッコ) 京都メカニズムのルールを作成。ただし、遵守の問題、途 上国関連の問題などは今後の協議事項とされている。 2002 COP8 デリー (インド) 2003 COP9 ミラノ (イタリア) 2004 COP10 ブエノスアイレス (アルゼンチン) 2005 COP11 モントリオール (カナダ) 2006 COP12 ナイロビ (ケニア) 2007 COP13 バリ島 (インドネシア) 2008 COP14 ポズナニ (ポーランド) 2009 COP15 コペンハーゲン (デンマーク) 第 3 回会議までに、先進国の温室効果ガスの削減目標を 設定する議定書を作成することを決定。(ベルリン・マン デート) 特定の時間枠の中で、排出抑制および相当の削減のための 数量化された法的拘束力のある目的を設定することを決 定。 各国毎に法的拘束力のある温室効果ガスの削減目標を設 定。さらに、京都メカニズム(排出量取引、共同実施、ク リーン開発メカニズム)の導入に合意。(京都議定書) ブエノスアイレス 京都メカニズムの具体的なルールや遵守の問題について、 (アルゼンチン) COP6 での決定を目指して検討することに合意。 わが国及び欧州諸国が 2002 年までの京都議定書発効の 必要性を主張。「ブエノスアイレス行動計画の実施」を再 確認。 京都メカニズムの具体的なルールや遵守の問題について合 意に至ることなく中断。 京都議定書に基づく報告・審査ガイドラインが策定され、 クリーン開発メカニズム(CDM)の手続きについて整備 される。 議定書の早期発効への強い支持が表明された。また、すべ ての国の努力、共通のルール、CDM の速やかな実施の重 要性などについて合意。 京都メカニズム運用細則について合意。ポスト京都議定書 (2013 年〜)を視野に入れた取組を開始することを決 定。また、適応策と対応措置に関するブエノスアイレス作 業計画を決議した。 議定書発効後最初の締約国会議。米国や途上国も含む全て の国の参加の下、「長期的協力に関する対話」のプロセス について合意。 2013 年以降の将来枠組について、議定書 9 条に基づき 第 1 回目の見直しを実施。途上国への技術移転、CDM の促進について合意。 枠組条約の下に新たに特別作業部会(AWG)を設置し 2013 年以降の枠組みを 2009 年までに合意を得て採択 すること等に合意した。 2009 年末の COP15 で、野心的・効果的な枠組に合意 すべく、完全に「交渉モード」に移行することを約束。ま た、GEF(地球環境ファシリティ)の「技術移転に関するポ ズナニ戦略プログラム」が承認された。 2013 年以降の地球温暖化対策の国際枠組の骨格を示した コペンハーゲン合意を採択できず、承認にとどめて閉幕。 13 ここで、エネルギー問題や地球環境問題に対する国内外の動きを下表に示します。 エネルギー問題や地球環境問題に対する国内外の動き 西暦 1973 1974 1978 1979 1980 和暦 世界 昭和48 第1次オイルショック 昭和49 IEA(国際エネルギー機関)設立 昭和53 昭和54 第2次オイルショック 昭和55 日本 サンシャイン計画(新エネルギー計画) ムーンライト計画(省エネルギー計画) エネルギーの使用の合理化に関する法律 代替エネルギー導入法 トロント会議(気候変動に関する国 際会議)開催 1988 昭和63 気候変動に関する政府間パネル (IPCC) 1989 1990 1991 1992 平成1 平成2 IPCC第1次評価報告書 平成3 ソ連崩壊 国連環境開発会議 平成4 (地球サミット:リオデジャネイロ) 1993 平成5 1994 1996 平成6 気候変動枠組条約成立 COP1 平成7 IPCC第2次評価報告書 平成8 COP2 1997 平成9 COP3「京都議定書」採択 1995 地球温暖化防止行動計画 余剰電力購入メニュー開始 ニューサンシャイン計画 環境基本法制定 新エネルギー導入大綱 新エネルギー利用等の促進に関する 特別措置法 「環境影響評価法」制定 地球温暖化対策の推進に関する法律 地球温暖化対策推進大綱 地球温暖化対策に関する基本方針 グリーン購入法制定 1998 平成10 COP4 1999 平成11 COP5 2000 平成12 COP6 COP7 2001 平成13 IPCC第3次評価報告書 エネルギー政策基本法 地球温暖化対策推進大綱 RPS法施行 2002 平成14 COP8 2003 平成15 COP9 2004 平成16 COP10 京都議定書発効 2005 平成17 COP11 2006 平成18 COP12 IPCC第4次評価報告書 2007 平成19 COP13 2008 平成20 COP14 地球温暖化対策の推進に関する法律改正 地球温暖化対策の推進に関する法律 施行令改正 エネルギーの使用の合理化に関する 法律改正 2009 平成21 COP15 14 1.1.3 (1) エネルギーに関する政策的な動向 エネルギー政策基本法 エネルギー政策基本法は、エネルギー政策の大きな方向性を示すことを目的と して、2002年6月14日に公布・施行となりました。 ①制定の目的 この法律は、エネルギーが国民生活の安定向上並びに国民経済の維持及び発展 に欠くことのできないものであるとともに、その利用が地域及び地球の環境に大 きな影響を及ぼすことに鑑み、エネルギーの需給に関する施策に関し、基本方針 を定め、並びに国及び地方公共団体の責務などを明らかにするとともに、エネル ギーの需給に関する施策の基本となる事項を定めることにより、エネルギーの需 給に関する施策を長期的、総合的かつ計画的に推進し、もって地域及び地球の環 境の保全に寄与するとともに我が国及び世界の経済社会の持続的な発展に貢献す ることを目的としています。 エネルギー政策基本法の概要 エネルギー需給に関する施策についての基本方針(第 2 条〜第 4 条) ○ 安定供給の確保(供給源の多様化、自給率の向上、エネルギー分野における安全保障) ○ 環境への適合(地球温暖化の防止、地域環境の保全、循環型社会の形成) ○ 市場原理の活用(上記 2 点の政策目的を十分考慮しつつ、規制緩和等の施策を推進) 各主体の役割分担 国の責務 国は基本方針にの っとり、エネルギ ーの需給に関する 施策を総合的に策 定し、実施する責 務を有する。ま た、エネルギーの 使用による環境へ の負担の低減に資 する物品の使用等 に努める。 地方公共団体の責務 地方公共団体は、国の 施策に準じて施策を講 ずる責務を有する。ま た、エネルギーの使用 による環境の負担の低 減に資する物品の使用 等に努める。 (第 5 条〜第 9 条) 事業者の責務 国民の努力 相互協力 事業者は、自主 性・創造性を発揮 しつつ、エネルギ ー利用の効率化、 地域環境並びに地 球環境の保全に配 慮したエネルギー 利用に努めるとと もに、国、地方公 共団体の施策に協 力する責務を有す る。 国民は、エネ ルギーの使用 に当たって は、その使用 の合理化に努 めるととも に、新エネル ギーの活用に 努める。 国、地方公 共団体、事 業者、国民 等はエネル ギーの需給 に関し、相 互に、その 果たす役割 を理解し、 協力する。 エネルギー基本計画の策定(第 12 条) 「政府は、エネルギーの需給に関する施策の長期的、総合的かつ計画的な推進を図るため、エネルギー の需給に関する基本的な計画(以下「エネルギー基本計画」という。)を定めなければならない。 」 15 ②エネルギー基本計画 エネルギー政策基本法第12条第4項に従って、2003年10月に策定された「エ ネルギー基本計画」についての概要は以下の通りです。 ■施策についての基本的な方針 1.安定供給の確保 ・省エネルギー ・輸入エネルギー供給源の多角化や主要産出国との関係強化 ・国産エネルギーなどエネルギー源の多様化 ・備蓄の確保 2.環境への適合 ・省エネルギー ・非化石エネルギーの利用、ガス体エネルギーへの転換 ・化石燃料のクリーン化及び高効率利用技術の開発・導入 3.市場原理の活用 ・「安定供給の確保」、「環境への適合」を十分考慮した上で、制度改革を進め るとともに、我が国の実情に適合する形での市場原理の活用を図る。 (2) 新エネルギー利用等の促進に関する特別措置法(新エネルギー法) 国では 1997 年に新エネルギーの導入を促進するため、「新エネルギー利用等 の促進に関する特別措置法」が制定されました。 ①制定の目的 この法律は、内外の経済的社会的環境に応じたエネルギーの安定的かつ適切な 供給の確保に資するため、新エネルギー利用等についての国民の努力を促すとと もに、新エネルギー利用等を円滑に進めるために必要な措置を講ずることとし、 もって国民経済の健全な発展と国民生活の安定に寄与することを目的としていま す。 ②制定後の状況と効果 この法律に続 いて「新 エネルギー利用等の促進に関する特別措置法施行令」 (1997 年)の制定、「新エネルギー利用等の促進に関する基本方針」(同年)の発表を 行い、エネルギー・セキュリティの確保、地球環境問題への対応を軸に政府、各 事業者、国民、地方自治体への努力の促進を図ることを定めています。 また、法に基づいた事業として「地域新エネルギー導入促進事業」や、「地域新エ ネルギー事業者支援事業」がスタートし、地方自治体や民間事業者の新エネルギー の導入促進を図っています。 16 新エネルギー法制定の経緯と背景 エネルギー政策を巡る環境変化 エネルギー・セキュリティーの確保の 必要性の高まり 地球温暖化問題への対応の 必要性の高まり z 二酸化炭素の排出抑制は国際的責任 z 国際的取組みを強化するCOP3開催 z アジア地域のエネルギー消費の急増 z 石油依存度低減の停滞 *COP3:平成9年12月に京都で開催された気候変動枠組条約第3回締約会議 新エネルギー対策の必要性 資源制約や環境負荷の少ない新エネルギーの加速的な開発および導入が不可欠 《新エネルギーの例》 太陽光発電、風力発電、バイオマスエネルギー 導入促進 技術開発 実用化段階に入ったものの、 経済性の制約等により進まない 新エネルギーの導入の加速 基本的取組体制の 明確化 (国民・事業者の役割の明確 化及び国の施策の体系化) 実用化 長期的な視点からの 一層の技術開発 予算上の 支援策の 抜本的強化 事業者の取組みへの 金融上の 支援スキームの整備 技術開発の 着実な推進 地域における 省エネルギー利用など、 住宅用太陽光発電 システムへの 補助制度等 新法制定にて対応 ニュー・サンシャイン 計画等の推進 資料)NEF ホームページ 17 (3) 長期エネルギー需給見通し 我が国は、今後、人口減少・少子高齢化の進展による人口構造の変化をはじめ、 産業構造や社会構造、国民のライフスタイルも含めた経済社会構造が長期的に変 化していくことが想定され、この変化はエネルギー需給構造にも大きな影響をも たらすことが考えられます。 このような認識のもと、将来の不確実性を十分に踏まえ、2030 年頃を念頭に 我が国のエネルギー需給構造を見通すとともに、エネルギー戦略の検討を行うた め、2003 年 12 月から総合資源エネルギー調査会需給部会において、長期エネ ルギー需給見通しの見直しに向けた審議が行われ、2005 年 3 月に答申されまし た。 ここでは、2030 年までの経済社会像とエネルギー需給構造や、想定されうる 道筋を複数のシナリオとして検討・提示しています。また、シナリオを念頭にい くつかの感応度分析を行いつつ、2030 年の我が国のエネルギー需給構造を定量 的に示しています。その際、京都議定書の遵守を念頭に、2010 年におけるエネ ルギー需給構造も併せて見通しています。さらに、これら見通しを踏まえ、中長 期的なエネルギー戦略のあり方についても検討を加えています。 2030 年見通しでは、自然体で推移した場合、人口・経済・社会構造の変化を 踏まえ、エネルギー需要の伸びは構造的に鈍化し、2020 年代初頭には頭打ちと なり減少に転じる姿が示されました。また、感応度分析では、技術革新や国民・ 企業の意識の変革により省エネルギーが進展し、自然体で推移した場合に比べて 更に最終エネルギー消費が 5 千万 kL 程度減少し、CO2 排出量が 1990 年度の水 準を大幅に下回る可能性や、燃料電池をはじめとする新しい供給手段が現実化す る可能性が提示されています。 望ましいエネルギー需給構造の実現に向けては、アジアのエネルギー需要増加 をにらんだ国際エネルギー戦略の確立、省エネルギー・環境対策の推進、原子力 の推進・天然ガス利用の拡大・水素社会への取組等によるエネルギー供給の多様 化、大規模集中型と分散型の適切な組合せによるエネルギー供給システムの最適 化という 4 つの中長期的なエネルギー戦略が提案されています。 一方、2010 年見通しでは、地球温暖化対策推進大綱(2002 年 3 月)に掲げら れている対策の推進だけでは、CO2 排出量の目標を大幅に超過する見通しである ことが示されましたが、エネルギー需要サイドにおけるエネルギー使用の合理化 に向けた環境整備や産業界の領域を越えた取組を進め、エネルギー供給サイドに おいては電力分野の CO2 排出量の低減や新エネルギー導入の促進などの追加対策 を講ずることで目標達成が可能であることが示されています。 18 新エネルギー導入の実績と見通し ①供給サイドの新エネルギー エネルギー分野 太陽光発電 発電分野 風力発電 廃棄物発電 バイオマス※2 発電 2001 年度 実績 11.0 万 kL (45.2 万kW) 12.7 万 kL (31.2 万kW) 125 万 kL (111 万kW) 4.8 万 kL (7.1 万kW) 2010 年度見通し/目標 現行対策維持 目標ケース ケース※1 62 万 kL 118 万 kL (254 万kW) (482 万kW) 32 万 kL 134 万 kL (78 万kW) (300 万kW) 208 万 kL 552 万 kL (175 万kW) (417 万kW) 13 万 kL 34 万 kL (16 万kW) (33 万kW) 2010(目 標ケース) /2001 約 11 倍 約 11 倍 約4倍 約7倍 82 万 kL 72 万 kL 439 万 kL 約5倍 未利用エネルギー (雪氷熱を含む) 4.4 万 kL 9.3 万 kL 58 万 kL 約 13 倍 廃棄物熱利用 4.5 万 kL 4.4 万 kL 14 万 kL 約3倍 ― ― 67 万 kL ― 黒液・廃材※3 446 万 kL 479 万 kL 494 万 kL 約1倍 合計(一次エネルギー 総供給に占める割合) 690 万 kL (1.2 %) 878 万 kL (1.4%) 一次エネルギー総供給 約 5.9 億 kL 約 6.2 億 kL 1,910 万 kL (3%程度) 約 6.0 億 kL 程度 熱利用分野 太陽熱利用 バイオマス熱利用 約3倍 ②需要サイドの新エネルギー エネルギー分類 クリーンエネルギー 自動車※4 天然ガスコージェネ レーション※5 燃料電池 2001 年度 実績 2010 年度見通し/目標 現行対策維持 目標ケース ケース※1 2010 (目標ケー ス)/2001 11.5 万台 161 万台 233 万台 約 30 倍 190 万 kW 344kW 464 万 kW 約 2.5 倍 1.2 万 kW 4 万 kW 220 万 kW 約 183 倍 ※1 ※2 2001年当時 動植物に由来する有機物であって、エネルギー源として利用することができるもの(原油、 石油ガス、可燃性天然ガス及び石炭並びにこれらから製造される製品を除く)を言います。 ※3 バイオマスの1つとして整理され、発電としての利用分を一部含みます。 ※4 需要サイドの新エネルギーである電気自動車、燃料電池自動車、ハイブリッド自動車、天然 ガス自動車、メタノール自動車、更にディーゼル代替LPガス自動車を含みます。 ※5 天然ガスでエンジン発電機を使用して発電し、同時に発生した熱も利用するもの。燃料電池 によるものを含みます。 資料)「今後の新エネルギー対策のあり方について」総合資源エネルギー調査会新エネルギー部会 (2001.6) 19 (4) 電気事業者による新エネルギー等の利用に関する特別措置法 2002年6月に公布され、2003年4月1日より施行された「電気事業者によ る新エネルギー等の利用に関する特別措置法」は、新エネルギー等のさらなる 普及のため、電気事業者に対して、一定量以上の新エネルギー等を利用して得 られる電気の利用を義務付けることにより、新エネルギー等の利用を推進して いくものです。 ●RPS制度の概要 RPS制度(Renewable Portfolio Standard)とは、「電気事業者による新エネ ルギー等の利用に関する特別措置法」に基づき、エネルギーの安定的かつ適切な 供給を確保するため、電気事業者に対して、毎年、その販売電力量に応じた一定 割合以上の新エネルギー等から発電される電気(以下、「新エネルギー等電気」と いう。)の利用を義務付け、新エネルギー等の更なる普及を図るものです。 電気事業者は、義務を履行するため、自ら「新エネルギー等電気」を発電する、 若しくは、他から「新エネルギー等電気」を購入する、又は、 「新エネルギー等 電気相当量(法の規定に従い電気の利用に充てる、もしくは、基準利用量の減少 に充てることができる量)」を取得することになります。 ●対象エネルギー 1.風力 2.太陽光 3.地熱 4.水力(水路式の 1,000kW 以下の水力発電) 5.バイオマスを熱源とする熱(廃棄物であるバイオマスの焼却による発電につい ては、このカテゴリーに含まれます。) 20 1.2 1.2.1 (1) 新エネルギービジョン策定の目的 新エネルギーの定義と導入の意義 新エネルギーの定義 新エネルギーとは、自然の力を利用したり、今まで使用せずに捨てられてい たエネルギーを有効活用したりする「地球にやさしいエネルギー」です。 また、政策的には、新エネルギーは、 「新エネルギーの利用等の促進に関する 特別措置法」(新エネルギー法)において、「新エネルギー利用等」として、「石油 代替エネルギーを製造、発生、利用すること等のうち経済性の面での制約から 普及が進展しておらず、かつ、石油代替エネルギーの促進に特に寄与するもの」 と規定されており、積極的にその導入促進を図るべき政策的支援対象に位置付 けられています。 新エネルギーは、エネルギー自給率の向上や地球温暖化対策に資するほか、 分散型エネルギーシステムとしてのメリットも期待できる貴重なエネルギーで す。また、燃料電池をはじめとして、大きな技術的ポテンシャルを有する分野 であり、その積極的な技術開発を進めることは経済活性化にも資するものです。 さらに、風力発電や太陽光発電等は、国民一人ひとりがエネルギー供給に参加 する機会を与えるものであり、非営利組織の活動等を通じて、地域の創意工夫 を活かすことができるものでもあります。他方、現時点では、出力の不安定性 や高コスト等の課題を抱えていることも事実であり、これらの課題の克服には、 更なる技術開発等の進展が必要です。 [長所] ・環境に優しいクリーンなエネルギーである。 ・石油など化石燃料の消費を低減できる。 ・地域に賦存するエネルギーで利用方法が多彩である。 [短所] ・従来のエネルギーと比較して、コストが高い。 ・時間・季節などによる変動が大きく、不安定である。 ・変換効率など利用効率が低い。 新エネルギー法では、革新的なエネルギー高度利用技術(燃料電池、クリーン エネルギー自動車など)については、新エネルギーに含まれないものとなってい ますが、新エネルギーと同等に普及促進を図っていくものとして、本ビジョンで は、賦存量の算定、プロジェクトの対象エネルギーに含めました。 21 新エネルギーの分類と位置付け 供 給サイド のエネル ギ 革新的なエネルギー 高度利用技術 石油 石油代替エネルギー 石炭 天然ガス 再生可能エネルギー 大規模 原子力 大規模 地熱発電 水力発電 新エネルギー 再生可能エネルギー の普及、エネルギー 効率の飛躍的向上、 エネルギー源の多様 化に資する新規技術 であって、その普及 を図ることが必要な もの 太陽熱利用 太陽光発電 バイオマス熱利用 風力発電 温度差熱利用 (ヒートポンプ を含む注 1) バイオマス発電 燃料電池 中小規模 水力発電 (1000kW 以下) クリーンエネルギー 雪氷熱利用 バイオマス燃料製造 地熱発電 (バイナリ方式 のもの) 海洋エネルギー 天然ガス コージェネレーション 自動車 など 注1:「新エネルギー利用等の促進に関する特別措置法」では、ヒートポンプは新エネルギーに位置付けられていない が、「エネルギー供給事業者による非化石エネルギー源の利用及び化石エネルギー原料の有効な利用の促進に関する 資料) 新エネルギーガイドブック 2008(NEDO)を編集 法律施行令」では、再生可能エネルギーに位置付けられていることから、本ビジョンでは温度差熱利用の一部とし て、ヒートポンプを位置付けます。 22 新エネルギーの概要 【新エネルギー】 太陽光発電 発電分野 熱利用分野 太陽光発電とはシリコンなどの半導体に光が当たると 電気が発生するという光電効果を応用した太陽電池を 使用して、太陽光から直接電気を発生させるもの で す。昼間発電した電力が余った場合は、電力会社に売 り、夜足りない時には買うというシステムになってい ます。 風力発電 風力発電は、風の力を電気エネルギーに変換して利用 するもので、変換の過程としては、風の運動エネルギ ーを風車により回転という動力エネルギーに変え、発 電機を動かし、電気エネルギーへと変換するもの で す。 バイオマス発電 バイオマスエネルギーは、植物、動物の細胞組織、動 物の排泄物など、生物由来の有機物をエネルギーとし て発電利用するものです。 中小規模水力発電 河川をせき止めてその落差と流量により電力を起こす もののほか、農業用水路や上水道施設などから発電す る方法もあります。 地熱発電 マグマ溜りの熱で加熱された地熱エネルギーを利用し て、蒸気タービンを回し、電気を起こす方法です。 太陽熱利用 太陽熱温水器は家の屋根などに設置して、太陽の熱を 集め温水をつくり、風呂や給湯に利用しています。 バイオマス熱利用 バイオマスエネルギーは、植物、動物の細胞組織、動 物の排泄物など、生物由来の有機物をエネルギーとし て熱利用するものです。 温度差熱利用 海や河川の水は、年間を通じて水温変動が小さく、夏 期は大気よりも冷たく、冬期は大気よりも暖かく保た れています。この外気との温度差を「温度差エネルギ ー」といい、ヒートポンプ及び熱交換器を使って、冷 水や温水をつくり、供給導管を通じて地域の冷暖房や 給湯に利用されます。 温度差エネルギー ヒートポンプとは、太陽で温められた空気の熱を熱交 (ヒートポンプ) 換器で冷媒に集め、その冷媒を圧縮機で圧縮してさら に高温にし、高温になった冷媒の熱を水に伝えてお湯 を沸かす仕組みです。空気の熱を上手に活用する の で、投入した電気エネルギーの 3 倍以上の熱エネルギ ーを得ることができます。水などの熱を利用するもの もあります。 雪氷熱利用 雪や氷の冷熱エネルギーの利用 23 バイオマス燃料製造 生物由来の有機物から燃料を製造するものです。バイ オエタノールやバイオディーゼルフューエルなどがあ ります。 Bio(バイオ:生命または生物の意味) Diesel(ディーゼル:内燃機関等エンジンの型式) Fuel(フューエル:燃料の意味) 生物資源から造り出した軽油代替燃料の一般的な呼称 です。欧米では、菜種油や大豆油等の植物油を原料と して製造したものが軽油代替燃料として利用されてい ますが、日本の場合は燃料製造コスト等の問題に よ り、一度調理に使用した植物油(廃食用油)からバイ オディーゼルフューエルを製造する方法が一般的 で す。 【革新的なエネルギー高度利用技術】 クリーンエネルギー 自動車 天然ガス、電気、メタノール、ハイブリッド自動車 天然ガス コージェネレーション 天然ガス利用の発電と熱利用 燃料電池 燃料電池による発電と熱利用 24 (2) 新エネルギーの導入の意義 新エネルギーは、資源制約が少ない国産エネルギー、また石油依存度低下に資 する石油代替エネルギーとして、エネルギー安定供給の確保に資するとともに、 二酸化炭素の排出が少ないことなど、環境に与える負荷が小さく、地球環境問題 への対応にも資することから、持続可能な経済社会の構築に寄与するものです。 さらに新エネルギーの導入は、新規産業・雇用の創出等にも貢献するなど、多様 な意義を有しています。 ① エネルギー安定供給の確保に資する石油代替エネルギー 我が国のエネルギー供給構造の脆弱性を克服し、安定的なエネルギー供給を実 現するためには、引き続き石油依存度の低減を図ることがエネルギー対策上の基 本的な考えです。この中で、純国産の石油代替エネルギーである新エネルギーは、 資源制約が少ないため、その導入を促進することは、我が国のエネルギー安定供 給の確保に資するものです。 ②環境に与える負荷が小さいクリーンエネルギー 新エネルギー、中でも太陽光発電・風力発電などの新エネルギーは、エネル ギーの発生の過程において二酸化炭素の排出が少なく、窒素酸化物(NOx)、硫黄 酸化物(SOx)といった有害ガスの排出も少ないことなどから、化石エネルギーと 比較して、環境への負荷が相対的に低いクリーンなエネルギーです。また、従来 型エネルギーの新利用形態の新エネルギーについても、そのエネルギー効率が高 い場合には、使用する化石エネルギーの低減が可能となるため、二酸化炭素等の 排出を削減し、環境への負荷を軽減し得るものです。 ③新規産業・雇用創出への寄与 太陽光発電や燃料電池等の新エネルギーは、電気機器、素材、住宅、自動車、 エネルギーなどの幅広い産業に関係する技術であり、新技術や商品の開発過程 において新規市場や雇用の創出に資する潜在性の高い分野であるため、我が国 の企業の競争力強化にも寄与します。また、風力発電やバイオマスなどの地域 分散型エネルギーの導入は、地域の活性化や雇用創出などにも資するものです。 ④その他の利点 a.分散型エネルギーシステムとしての利点 蓄電池と組み合わせた太陽光発電、天然ガスコージェネレーション・燃料電 池などの需要地近接性を有する新エネルギーは、送電時などにおけるエネルギ ー損失を低減することが可能であり、また、需要地において防災対応などの緊 急時に自立型エネルギーシステムとして活用し得るものです。 b.電力の負荷平準化(ピークカット効果)に貢献 夏季昼間時の太陽光発電、天然ガスコージェネレーション・燃料電池などの 分散型電源を電力需要ピーク時に稼働させる場合、電力の負荷平準化に貢献し ます。 25 1.2.2 新エネルギービジョン策定の目的 私たちは、地球の自然の恵みと急速な進歩を遂げた科学技術により、たいへん豊 かで便利な生活を営んできました。しかし、それに伴う大量生産・大量消費・大量 廃棄型の社会活動、開発途上国の人口の爆発的な増加により、さまざまな問題が生 じています。特に、化石エネルギーの枯渇、地球の温暖化という問題は深刻であり、 地球規模で取り組むべき課題となっています。これは、持続可能な社会形成と地域 の発展においても、地域で取り組み解決すべき重要な課題となっています。 本市は、平成 17 年 10 月 1 日に旧鴻巣市・吹上町・川里町が合併し、誕生し ました。合併後の「第 5 次鴻巣市総合振興計画」においては、「花かおり れ 人輝くまち 緑あふ こうのす」を実現するために今後 10 年間の市政の基本計画を定 めています。また、平成 20 年 3 月に改訂した環境基本計画では、鴻巣市環境基 本条例をもとに「環境の恵沢の享受と将来世代への継承のための環境の保全及び創 造」、「環境への負荷の軽減による持続的に発展することができる社会の構築」 、「国 際的な協力の下に適切に推進」を基本理念として環境の保全及び創造の事務事業を 推進しています。 本事業では、化石燃料の消費量低減によるエネルギー安定供給と、CO2 排出量 削減による地球温暖化防止への貢献を目的とする新エネルギーの導入促進だけでな く、地域資源を活かしたエネルギーの地産地消や、新たな産業の創出、観光・交流 における地域の活性化、雇用の創出などの地域振興を目的として、「鴻巣市地域新 エネルギービジョン」を策定します。 26 1.3 1.3.1 (1) 新エネルギービジョンの位置付け 鴻巣市における環境への取組 鴻巣市環境基本条例の基本理念 鴻巣市環境基本条例は、環境の保全及び創造について、基本理念を定め、並び に市、市民、事業者及び民間で組織する団体(以下「民間団体」という。)の責務 を明らかにするとともに、環境の保全及び創造に関する施策の基本となる事項 を定め、これに基づく施策を総合的かつ計画的に推進し、もって現在及び将来 の市民の健康で文化的な生活の確保に寄与することを目的として定められてい ます。以下に、基本理念を示します。 環境の保全と創造についての基本理念 ●環境の恵沢の享受と将来世代への継承のための環境の保全及び創造 環境の保全及び創造は、現在及び将来の市民が潤いと安らぎのある恵み豊 かな環境の恵沢を享受する権利の実現を図るとともに、人類の存続基盤であ る環境が将来の世代に継承されることを目的として、適切に推進されなけれ ばならない。 ●環境への負荷の軽減による持続的に発展することができる社会の構築 環境の保全及び創造は、すべての者が環境への負荷を低減することその他 の行動を自主的かつ積極的に行うことによって、自然の物質循環を損なうこ となく持続的に発展することができる社会が構築されるように推進されなけ ればならない。 ●国際的な協力の下に適切に推進 環境の保全及び創造は、地域の環境が地球全体の環境と深くかかわってい ることに鑑み、国際的な協力の下に適切に推進されなければならない。 (2) 鴻巣市環境基本計画の位置付け 「鴻巣市環境基本計画」は、市政運営の指針を定めた「鴻巣市第 5 次総合振 興計画」の他、 「鴻巣市都市計画マスタープラン」など関連する計画と整合性の ある環境分野の計画として位置付けられています。 27 鴻巣市環境基本計画の位置付け 環境基本法 地方自治法 鴻巣市 環境基本条例 鴻巣市第5次総合振興計画 鴻巣市 環境基本計画 連 携 都市計画 マスタープラン 緑の基本計画 その他各種計画 環境基本計画は、課題に対応し、望ましい環境像を実現させるための基本方向 と取組を示した、これからの本市の環境まちづくりにおける共通の指針となるも のですが、計画の理念は以下のように示されています。 一人ひとりの行動から 花と緑に彩られた、住んで心地よいまちに 鴻巣を変えていこう! 計画の基本理念のもと、望ましい環境像を形や行動として具体化させていくた めの基本目標が以下のように定められています。 1.自然を身近に感じるまちづくり 都市における自然の役割を大切にして、緑豊かな環境の保全・創造を通して、自 然を身近に感じる環境と調和したまちにしていきます。 2.安全安心で健康に暮らせるまちづくり 都市における営みが環境に与える負荷を低減し、公害や環境汚染のない、だれも が暮らしやすいまちにしていきます。 3.地球温暖化対策と循環型のまちづくり 深刻化する地球温暖化問題に対し、また、物質循環の環をつなぐために、一人ひ とりが身近なことから行動するまちにしていきます。 4.参画と協働による環境まちづくり 1〜3の目標を達成するために、環境を重視する価値観を大切に、すべての主体 が参画し、一体となって環境問題に取り組む協働型社会のまちにしていきます。 28 計画の中で、「3.地球温暖化対策と循環型のまちづくり」の基本方針として、 「省エネルギーと新エネルギーの利用の促進」が掲げられており、下記に示す施 策体系や取組内容などの施策方針との整合をとりながら、新エネルギービジョン を策定していく必要があります。 施策体系 省エネルギーと新エネルギー利用の推進 省エネルギー行動の推進 ○省エネルギー行動の普及促進 ○公共施設での省エネルギー行動の率先実行 ○地球にやさしい製品の普及 新エネルギーの利用促進 ○公共施設への率先導入 ○新エネルギー導入に対する情報提供 省エネルギー型まちづくり の推進 ○建築物などにおける省エネルギー設備の普及 ○ヒートアイランド現象の緩和 ○省エネルギー構造、設備導入に対する支援 施策の基本方針 取組の柱2:新エネルギーの利用促進 ○公共施設へ率先導入 ・太陽光、太陽熱、風力など再生可能なエネルギー利用の普及 に努めるとともに、市の新エネルギー導入に関する方針を定 め、公共施設などで率先して導入します。 ・特に、公共の大規模施設の建設に当たっては、外構を含めて 省エネルギー構造の施設にするとともに、新エネルギー(太 陽光発電、太陽熱利用、風力発電、コージェネレーションシ ステムなど)の積極的な導入に努めます。 ○新エネルギー導入に対する ・新エネルギー導入の効果や技術的情報を提供し、普及啓発を 情報提供 図ります。 ・市民、事業者に対して、新エネルギーの導入に関する各種助 成制度等についての情報提供を行い、普及促進を図ります。 当面実施する事業 取組の柱2:新エネルギーの利用促進 ○公共施設への率先導入 ・公共施設における新エネルギー設備の設置と省エネルギー効 果の把握、公表 ○新エネルギー導入に対する ・新エネルギーに関する効果や技術的情報の提供 情報提供 29 1.3.2 新エネルギービジョンの位置付け 「鴻巣市地域新エネルギービジョン」は、「鴻巣市環境基本条例」 、「鴻巣市環 境基本計画」に基づき策定します。 本ビジョンは、「新エネルギー導入」に係る基本方針と方策を体系的に提示す るとともに、その具体的な取組としての重点プロジェクトを提案するものです。 第 5 次鴻巣市総合振興計画 将来都市像 鴻巣市環境基本条例 花かおり 緑あふれ 人輝くまち こうのす ①安全・安心でゆったりと暮らせるまちづくり 鴻巣市環境基本計画 ②すべての人が健やかで思いやりのあるまちづ 一人ひとりの行動から花と緑に くり 彩られた、住んで心地よいまち に鴻巣を変えていこう! ③心ゆたかでときめきのあるまちづくり ④利便性が高くうるおいのあるまちづくり ⑤いきいきと個性かがやく活力あるまちづくり ⑥市民協働のまちづくり 環境の保全と創造についての 基本理念 ⑦スリムで効率的な行政経営によるまちづくり ①環境の恵沢の享受と将来世代への継承の ための環境の保全及び創造 都市計画マスタープラン ②環境への負荷の軽減による持続的に発展 緑の基本計画 することができる社会の構築 その他各種計画 ③国際的な協力の下に適切に推進 等 連携・調整 率先行動部分実践 鴻巣市地球温暖化 対策実行計画 鴻巣市新エネルギービジョン策定 地球への環境負荷軽減、新たな産業の創出、観光・交流の活性化、 雇用の創出など様々な地域振興への波及効果 太陽の恵みと先進技術を活用した持続可能な環境都市 30 第 2 章 地域特性 本章では、本市の地域特性として、地域概要、エネルギー需要量を調査・把握し、 新エネルギーの賦存量 ※1を推計・整理するとともに、周辺地区における新エネルギ ーの導入状況や新エネルギーの技術開発動向に応じた、新エネルギーの導入計画を 構築することが重要です。また、住民・事業者の意向や取組状況を把握するために アンケート調査を行い、現状分析からエネルギーに関する市の特性を整理します。 ※ 1 賦存量 (天然資源の量などについて)利用の可否に関係なく、理論的に最初からそれだけ存在する全エネルギー量 31 2.1 2.1.1 (1) 地域概要と動向 地域概要 位置および地形 本市は、埼玉県中央部に位置し、面積は 67.49km2 です。平成 17 年 10 月 1 日旧鴻巣市、吹上町、川里町が合併し誕生しました。 北は行田市、南は北本市及び桶川市、東は騎西町及び菖蒲町、西は熊谷市及び 吉見町に隣接しています。地形は概ね平坦で、中央部を元荒川、北部を見沼代用 水、西部を荒川が流れ、豊かな田園地帯が広がっています。 鴻巣市の位置 埼玉県 (2) 気象 本市の年平均気温は、最寄りの熊谷地方気象台の平年値で 14.6℃、年間降水 量は 1,221.8mm となっており、夏季には南東、冬季には北西季節風の卓越する、 比較的過ごしやすい気候となっています。(降水量の値はアメダス鴻巣地点のも の) 月平均風速は、年間を通して 3.0m/s 以下と弱く、特に 6〜11 月にかけて弱 くなる傾向にあります。なお、ここで示している風速は、1.8〜3.0m/s と弱い ものとなっていますが、これは、風速を観測している高さが地上高 16.8m で、 周辺の地形や建物などの影響を受けているためです。 月平均日照時間は、6〜11 月にかけて 150 時間以下となる月があるものの、 冬季は 200 時間近くとなっています。 32 鴻巣市における気象の状況 月 平均気温(℃) 降水量(mm) 平均風速(m/s) 日照時間(h) 最大積雪(cm) 熊谷 鴻巣 熊谷 熊谷 熊谷 1月 3.7 26.0 2.9 207.5 5 2月 4.3 41.4 3.0 187.2 6 3月 7.5 78.0 3.0 196.2 2 4月 13.2 94.2 2.6 181.0 0 5月 17.9 108.8 2.4 189.4 0 6月 21.4 139.1 2.1 117.9 0 7月 24.9 149.3 2.0 136.7 0 8月 26.4 180.2 2.1 167.4 0 9月 22.3 196.0 1.8 114.2 0 10月 16.6 121.7 2.0 146.6 0 11月 10.9 64.5 2.2 164.0 0 12月 6.0 22.6 2.6 199.1 1 全年 14.6 1221.8 2.4 2007.2 9 降水量は鴻巣アメダスにおける 1979〜2000 年の平均値 平均気温、日照時間は 1971〜2000 年、平均風速は 1975〜2000 年、積雪は 1971〜2000 年の平均値(以 上の項目は熊谷地方気象台の値) 資料)気象庁アメダスデータ及び熊谷地方気象台 鴻巣市における平均気温と降水量 400.0 30.0 350.0 25.0 20.0 250.0 200.0 15.0 150.0 気温(℃) 降水量(mm) 300.0 10.0 100.0 5.0 50.0 0.0 0.0 1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月 降水量(mm) 鴻巣 平均気温(℃) 熊谷 資料)熊谷地方気象台データ 33 鴻巣市における日照時間と平均風速 3.5 250.0 3.0 日照時間(h) 2.5 150.0 2.0 100.0 1.5 1.0 平均風速(m/s) 200.0 50.0 0.5 0.0 0.0 1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月 日照時間(h) 熊谷 平均風速(m/s) 熊谷 資料)熊谷地方気象台データ 2.1.2 (1) 社会概況 人口・世帯数 本市の平成 21 年における人口は、120,899 人(男:60,231 人、女:60,668 人)であり、平成 17 年に比べ 97 人増加しています。世帯数は、45,711 世帯と 2,527 世帯の増加となっています。一世帯当たりの人数は 2.64 人と 3 人を下 回り、少子化、核家族化が進んでいると考えられます。 また、年齢階層別人口の割合を平成 17 年からの推移でみると、14 歳以下の 人口が減少し、65 歳以上の人口が増加しています。平成 21 年には、65 歳以上 が 23,847 人と全体の約 20%を占めており、高齢化が進んでいることが分かり ます。 34 鴻巣市における人口・世帯数の推移 年 次 世帯数 人口(人) 男 総計 一世帯当 りの人数 女 平成 17 年 43,184 120,802 60,390 60,412 2.80 平成 18 年 43,856 120,897 60,287 60,610 2.76 平成 19 年 44,530 120,817 60,255 60,562 2.71 平成 20 年 45,197 120,962 60,255 60,707 2.68 平成 21 年 45,711 120,899 60,231 60,668 2.64 資料)鴻巣市住民基本台帳各年 10 月 1 日現在 鴻巣市における年齢階層別人口の推移 平成17年 16,568 84,807 19,427 平成18年 16,221 84,230 20,446 平成19年 16,043 83,201 21,573 平成20年 15,916 82,310 22,736 平成21年 15,635 81,417 23,847 0 20,000 40,000 60,000 80,000 100,000 120,000 140,000 (人) 14歳以下 15〜64歳 65歳以上 資料)鴻巣市住民基本台帳 35 (2) 産業 本市における産業別就業者数の割合は、 平成 17 年現在で第 1 次産業が 4.3%、 第 2 次産業が 27.2%、第 3 次産業が 66.9%となっており、第 3 次産業に従事 している割合が全体の約 7 割を占めています。 平成 17 年の業種別で就業者数の多い業種をみると、第 1 次産業では農業が 2,565 人、第 2 次産業では製造業が 12,346 人、建設業が 3,758 人、第 3 次 産業ではサービス業が 17,976 人、公務が 2,821 人となっています。 鴻巣市の産業別就業者数 年 次 平成 17 年 第1次産業 15 歳 以上 人口 (人) 就業 人口 (人) 103,117 59,344 就業 人口 (人) 構成比 2,573 4.3% 第2次産業 就業 人口 (人) 第3次産業 就業 人口 (人) 構成比 16,109 27.1% 構成比 就業率 39,699 66.9% 57.6% 資料)国勢調査 鴻巣市の業種別就業者数(平成 17 年) 業 種 第1次産業 就業者数 (人) 業 種 就業者数 (人) 2,573 第3次産業 39,699 農 業 2,565 11,243 林 業 - 金融・保険業 漁 業 8 不動産業 卸・小売業 運輸通信業 第2次産業 16,109 鉱 業 5 建設業 3,758 製造業 12,346 電気・ガス・水道業 サービス業 公 1,692 734 4,909 324 17,976 務 2,821 分類不能 963 計 59,344 資料)国勢調査 平成 16 年の業種別総生産額は、第 1 次産業が 1%、第 2 次産業が 50%、第 3 次産業が 49%と第 2,3 次産業の比率が大きくなっています。業種別では製 造業が 32.6%、サービス業が 16.3%の順となっています。 36 鴻巣市の業種別総生産額(平成 16 年) 業 生産額 種 業 (百万円) 第 1 次産業 生産額 種 (百万円) 3,170 第 3 次産業 150,961 農業 3,160 林業 2 金融保険業 漁業 8 不動産業 26,514 運輸通信業 11,500 第 2 次産業 卸売・小売り業 154,602 鉱業 1,229 建設業 52,746 製造業 100,627 44,855 3,827 電気・ガス・水道業 1,341 サービス業 50,445 公務 12,479 計 308,733 資料) 市町村民所得推計 鴻巣市の業種別総生産額の割合(平成 16 年) 農業 1.0% 鉱業 0.4% 公務 4.0% サービス業 16.3% 建設業 17.1% 電気・ガス・水道業 0.4% 第 1 次産業 1% 運輸・通信業 3.7% 不動産業 8.6% 第 3 次産業 第 2 次産業 49% 50% 製造業 32.6% 金融・保険業 1.2% 卸売・小売業 14.5% 資料) 37 市町村民所得推計 ①農業 本市の農業は、米、麦、果樹、野菜、花卉、畜産と多岐にわたって生産してい ますが、米麦と花卉で生産額の約半分を占めています。農業就業者数は年々減少 傾向にあり、平成 17 年は平成 2 年と比較すると、約 7 割程となっています。 農地は、市街地軸の東西に広がり、広大な米麦生産地を形成しているほか、箕 田地区、川里地区は有数の花卉産地であり、花卉地方卸売市場(鴻巣フラワーセ ンター)も立地しています。 鴻巣市における農業就業者数の推移 年 次 平成 2 年 平成 7 年 平成 12 年 平成 17 年 農業就業者数(人) 4,751 4,221 3,811 3,317 資料)農林業センサス 鴻巣市における主な農業産出額(平成 18 年) 単位:千万円 米 麦類 225 18 雑穀 豆類 2 いも 類 5 野菜 75 果物 24 花卉 308 工芸・ 農作物 0 計 657 資料)農林業センサス ②工業 本市の工業は、平成 18 年の工業統計調査結果によると、事業所数 217 箇所、 製造品など出荷額 2,572 億円となっており、事業所数・従業員数・製造出荷額 とも減少している現状となっています。 鴻巣市における事業所数・従業者数・製造品出荷額の推移 年 次 平成 14 年 事業所数 243 従業者数(人) 8,926 製造品出荷額(万円) 24,955,695 平成 15 年 248 8,935 24,817,814 平成 16 年 平成 17 年 平成 18 年 237 233 217 8,800 8,639 8,456 27,141,672 26,837,898 25,716,550 資料)工業統計調査結果報告書 38 鴻巣市における事業所数・従業者数(平成 17年) 産業中分類 食 料 繊 維 衣 服 木 材 パルプ・紙 印 刷 化 学 プラスチック ゴ ム なめし革 窯 業 鉄 鋼 金 属 機 械 電 気 情報通信 電 子 輸 送 精 密 その他 計 事業所数 28 2 12 1 12 9 6 28 6 2 6 3 21 32 17 4 6 12 12 14 233 従業者数(人) 640 383 302 8 515 310 202 1,033 84 48 180 61 479 1,366 1,425 473 253 519 147 211 8,639 資料)工業統計調査結果報告書 39 ③商業 本市の商業は、平成 17 年の商業統計調査結果によると、商店数 1,006 店、 従業員数 7,269 人、年間販売額 2,220 億円で、平成 3 年と比較すると、商店 数は 194 店減少しているものの、逆に従業員数及び年間販売額は増加しており、 店舗の大型化の傾向が表れています。 年間販売額は、平成 14 年までは減少傾向にありましたが、平成 16 年には増 加に転じています。 鴻巣市における商店数・従業者数・年間販売額の推移 年 次 商店数 従業者数(人) 年間販売額(万円) 平成 3 年 1,200 5,823 20,167,788 平成 6 年 1,190 6,986 24,559,174 平成 9 年 1,135 6,939 19,187,642 平成 11 年 1,217 7,923 19,639,875 平成 14 年 1,069 7,073 18,725,890 平成 16 年 1,006 7,269 22,206,401 資料)平成 17 年商業統計調査結果報告書 鴻巣市における業種別商店数(平成 16 年) 業種名 各種商品卸売業 繊維・衣服等卸売 業 飲食料品卸売業 建築材料・鉱物・ 金属材料等卸売業 事業所数 業種名 0 各種商品小売業 7 2 織物・衣服・ 身の回り品小売業 28 飲食料品小売業 53 業 家具・じゅう器・ 45 その他の卸売業 88 その他の小売業 機械器具小売業 221 計 94 474 自動車・自転車小売 機械器具卸売業 計 事業所数 53 71 279 973 資料)商業統計調査結果報告書 40 (3) 自動車 自動車保有台数は、平成 17 年度において、合計が 35,499 台、そのうち乗用 が 30,788 台であり、1 世帯当たりの保有台数は約 0.9 台と保有率は 1 以下と なっています。 しかし、自動車保有台数の増加は、交通量の増加をもたらすとともに、環境負 荷が大きくなります。 鴻巣市における自動車保有台数(平成 17 年度) 種 類 台数(台) 貨 物 用 2,863 乗 合 用 76 乗 用 30,788 特 種 (殊 ) 834 小型二輪 938 合 計 35,499 資料)国土交通省総合施策局情報管理部「運輸関連統計資料集」 2.1.3 土地利用 本市における土地利用状況は、総面積 67.49km2 のうち農地が 50.3%と約半 分を占め、宅地が 21.3%、山林が 0.5%、原野が 0.3%、その他が 27.6%とな っています。そのため、土地利用状況を活かした施策としては、宅地における太 陽光発電システムの導入があげられます。また遊休農地や耕作放棄地の活用につ いても、エネルギー作物を栽培し食用油を精製するなどの「菜の花プロジェクト」 について検討していきます。 鴻巣市の土地利用の状況 原野 その他 田 27.6% 26.3% 総面積 0.3% 山林 0.5% 67.49km2 畑 宅地 24.0% 21.3% 41 2.2 2.2.1 (1) エネルギー需要量 エネルギー需要量の推計方法 単位及び原単位と基本数値 ①エネルギーの単位について 本ビジョンで使用する「基本単位」 、「単位の接頭語」、「単位の変換式」につい ては、次に示す通りです。 【基本単位】 記 号 読み方 W ワット Wh 意 味 電力の単位 ワットアワー 電力量の単位 備 考 家庭の蛍光灯は 30〜40W(瞬時値) 30W の蛍光灯を 1 時間点灯すると 30Wh の 電力量となる。 1kg、10℃の水(約 1L)を沸騰(100℃)さ J ジュール 熱量の単位 せるのに 376,740J=約 377kJ が必要とな る。1J=0.239cal 熱量の単位 水 1g を 1℃上げるために必要な熱量 cal カロリー L リットル 容量の単位 1 辺 10cm の立方体の体積 g グラム 重量の単位 1 円玉 1 枚の重さ t トン 重量の単位 1t=1,000kg 二酸化炭素の 1g-CO2 の二酸化炭素は約 0.55L(20℃・1 グラム g-CO2 (旧) シーオーツー 重量(全体) g-C グラムシー 二酸化炭素の 気圧) 1g-CO2=0.273g-C 重量(炭素分) 【単位の接頭語】 記 号 読み方 意 味 備 考 k キロ 103 1kg=1,000g、1kW=1,000W など M メガ 106 1MJ=1,000kJ=100 万 J など G ギガ 109 1GJ=1,000MJ=10 億 J など 42 【単位の変換式】 単位の変換 備 考 1Wh=3,600J 電力と熱量の単位変換 1kcal=4,186J 熱量の旧単位と新単位の変換 ②エネルギー源別発熱量及び二酸化炭素排出量 ここで使用する各燃料の発熱量及び二酸化炭素排出係数は、次に示す数値を用 いました。 エネルギー源別の発熱量及び二酸化炭素排出量 単位あたり発熱量※1 CO2 排出係数※2 燃 料 原 油 38.2 (MJ/L) 68.6 (g-CO2/MJ) ガソリン 34.6 (MJ/L) 67.1 (g-CO2/MJ) 灯 油 36.7 (MJ/L) 67.8 (g-CO2/MJ) 軽 油 38.2 (MJ/L) 68.6 (g-CO2/MJ) A 重 油 39.1 (MJ/L) 69.3 (g-CO2/MJ) LP ガス 50.2 (MJ/kg) 59.8 (g-CO2/MJ) 都市ガス 44.8 (MJ/m3) 50.6 (g-CO2/MJ) 電 力 3.6 (MJ/kWh) 0.555 (kg-CO2/kWh) 154 (g-CO2/MJ) ※1 総合エネルギー統計(平成 20 年度) ※2 地球温暖化対策の推進に関する法律施行令排出係数一覧表 埼玉県の燃料油及び LP ガス販売実績、それらの二酸化炭素排出量を以下に示 します。 埼玉県の燃料油販売実績及び二酸化炭素排出量(平成 19 年) 燃 料 販売量(kL/年) 熱量換算(GJ/年) CO2 排出量(t-CO2 ) ガソリン 2,886,475 99,872,035 6,701,414 灯 油 軽 581,883 油 A 重油 合 計 1,369,515 312,207 5,150,080 21,355,106 52,315,473 12,207,294 185,749,908 845,965 12,584,096 1,447,876 3,588,841 資料)資源エネルギー庁「資源・エネルギー統計年報」 43 埼玉県の LP ガス販売実績及び二酸化炭素排出量(平成 20 年) 燃 料 家庭業務用 販売量(t/年) 熱量換算(GJ/年) CO2 排出量(t-CO2 ) 自動車用 工業用 合 計 484,881 26,451 61,271 572,603 24,341,026 1,327,840 3,075,804 28,744,670 1,455,593 79,405 183,933 1,718,931 資料)日本LPガス協会 (2) 算出に用いた基礎データ エネルギー需要量の算出には、エネルギー種別毎に以下の基礎データを用いて 算出しました。 ①燃料油 平成 19 年度の埼玉県内における燃料油販売量(ガソリン+灯油+軽油+A 重 油の販売量=5,150,080kL)を基礎データとしました。 ②LP ガス 平成 20 年度の県内における LP ガス販売量(家庭業務用+工業用の販売量= 546,152t)を基礎データとしました。 ③都市ガス 平成 18 年度の鴻巣市内における都市ガス(新日本ガス、東京ガスの使用量= 703,274+13,255,950m3)を基礎データとしました。 ④電力 東京電力(株)が集計した平成 20 年度埼玉県の電力使用量実績を基礎データと しました。 (3) 部門別の算出方法 部門別のエネルギー需要量の算出方法は、各部門エネルギー別に以下に示す方 法で算出を行いました。 なお、算出方法の詳細を巻末の添付資料に示します。 ①産業部門(算出方法の詳細は、資料編 P113①産業部門参照) a.燃料油 県内における燃料油販売量に、総合エネルギー統計から算出した第 1 次産業 及び第 2 次産業部門におけるエネルギー消費比率と、埼玉県と本市の第 1 次及 び第 2 次産業生産額の比率を乗じて、産業部門における燃料油の需要量を推計 しました。 44 b. LP ガス 県内における工業用 LP ガス販売量を基に、埼玉県と本市の第 2 次産業生産 額の比率を乗じて、産業部門における LP ガスの需要量を推計しました。 c.都市ガス 本市における新日本ガスの使用量に総合エネルギー統計から算出した第 1 次産業及び第 2 次産業部門におけるエネルギー消費比率を乗じたものに、東京 ガスの家庭用以外の使用量に本市の第 2 次産業生産額と第 2 次、第 3 次産業 生産額の合計との比率を乗じたものを加えて、産業部門における都市ガスの需 要量を推計しました。 d.電力 埼玉県における電力使用量に、埼玉県と本市の第 2 次産業生産額の比率を乗 じて産業部門における需要量としました。 ②民生部門(家庭用)(算出方法の詳細は、資料編 P115②民生部門(家庭用)参照) a.燃料油 県内における燃料油販売量に、総合エネルギー統計から算出した家庭部門の エネルギー消費比率と、埼玉県と本市の世帯数の比率を乗じて、民生部門家庭 用の燃料油需要量を推計しました。 b. LP ガス 県内における家庭業務用 LP ガス販売量に、総合エネルギー統計から算出し た業務用使用量と家庭用使用量の割合を乗じ、埼玉県と本市の世帯数の比率を 乗じて、民生部門家庭用の LP ガス需要量を推計しました。 c.都市ガス 本市における新日本ガスの使用量に総合エネルギー統計から算出した家庭 部門のエネルギー消費比率を乗じたものと、東京ガスの家庭用使用量を加えて、 民生部門(家庭用)における都市ガスの需要量を推計しました。 d.電力 埼玉県における電力使用量に、埼玉県と本市の世帯数の比率を乗じて民生部 門(家庭用)における需要量としました。 ③民生部門(業務用)(算出方法の詳細は、資料編 P116③民生部門(業務用)参照) a.燃料油 県内における燃料油販売量に、総合エネルギー統計から算出した第 3 次産業 のエネルギー消費比率と、埼玉県と本市の第 3 次産業総生産額の比率を乗じて、 民生部門業務用の燃料油需要量を推計しました。 b. LP ガス 県内における家庭業務用の LP ガス販売量に、総合エネルギー統計から算出 した業務用と一般家庭用の比率と、埼玉県と本市の第 3 次産業総生産額の比率 45 を乗じて、民生部門業務用の LP ガス需要量を推計しました。 c.都市ガス 本市における新日本ガスの使用量に総合エネルギー統計から算出した業務 用と一般家庭用の比率を乗じたものと、東京ガスの家庭用以外の使用量に本市 の第 3 次産業生産額と第 2 次、第 3 次産業生産額の合計の比率を乗じたもの を加えることで、民生部門(業務用)における都市ガスの需要量を推計しまし た。 d.電力 埼玉県における電力使用量に、埼玉県と本市の第 3 次産業総生産額の比率を 乗じて、民生部門(業務用)における需要量としました。 ④運輸部門(算出方法の詳細は、資料編 P118④運輸部門参照) a.燃料油 県内における燃料油消費量に、総合エネルギー統計から算出した運輸部門の エネルギー消費比率と、埼玉県と本市における自動車登録台数の比率を乗じて、 運輸部門の燃料油需要量を推計しました。 46 2.2.2 エネルギー需要量の推計結果 (1) 産業部門のエネルギー需要量 本市における産業部門のエネルギー需要量は 2,863,253GJ/年で、その内訳 は電力が最も多く 2,239,128GJ/年(78.2%)、次いで燃料油が 429,947GJ/ 年(15.0%)、都市ガスが 113,306GJ/年(4.0%)、LP ガスが 80,872GJ/年 (2.8%)と推計されました。 鴻巣市における産業部門のエネルギー需要量 種別 熱量換算 構成比 [GJ/年] [%] エネルギー需要量 燃料油 11,239 LP ガス 1,611 都市ガス 2,529,152 kL/年 t/年 429,947 15.0 80,872 2.8 113,306 4.0 2,239,128 78.2 2,863,253 100.0 ガス 電力 m3/年 621,980 千 kWh/年 合計 − 燃料油 15.0% LPガス 2.8% 都市ガス 4.0% 電力 78.2% 需要量推計に用いた基礎データの統計年 燃 料 油:平成 19 年 L P ガ ス:平成 20 年 都 市 ガ ス:平成 18 年 電 力:平成 20 年 注)燃料油はその種類別に需要量と熱量換算を行っています。詳細は巻末の資料 1 を参照願い ます。 47 (2) 民生部門のエネルギー需要量 (2)-1 家庭用 本市における民生部門家庭用のエネルギー需要量は 1,718,883GJ/年で、そ の 内 訳 は 電 力 が 最 も 多 く 837,256GJ/ 年 (48.7 % ) 、 次 い で 都 市 ガ ス が 389,981GJ/年(22.7%) 、LP ガスが 331,671GJ/年(19.3%)、燃料油(家庭 では灯油のみ)が 159,975GJ/年(9.3%)と推計されました。これを 1 世帯あた りの需要量に換算すると、 灯油が 106L、都市ガスが 212m3、 LP ガスが 161kg、 電力が 5,658kWh となります。 鴻巣市における民生部門家庭用のエネルギー需要量 種別 燃料油 熱量換算 構成比 [GJ/年] [%] エネルギー需要量 灯油 4,359 kL/年 159,975 9.3 LP ガス 6,607 t/年 331,671 19.3 都市ガス 8,704,925 m3/年 389,981 22.7 837,256 48.7 1,718,883 100.0 ガス 電力 合計 232,571 千 kWh/年 − 燃料油 9.3% LPガス 19.3% 電力 48.7% 都市ガス 22.7% 需要量推計に用いた基礎データの統計年 燃 料 油:平成 19 年 L P ガ ス:平成 20 年 都 市 ガ ス:平成 18 年 電 48 力:平成 20 年 (2)-2 業務用 本市における民生部門業務用のエネルギー需要量は 355,243GJ/年で、その 内 訳 は 燃 料 油 が 最 も 多 く 139,557GJ/ 年 (39.3 % ) 、 次 い で 都 市 ガ ス が 122,087GJ/ 年 ( 34.4 % )、 電 力 が 63,630GJ/ 年 (17.9 % ) 、 LP ガ ス が 29,969GJ/年(8.4%)と推計されました。 鴻巣市における民生部門業務用のエネルギー需要量 種別 熱量換算 構成比 [GJ/年] [%] エネルギー需要量 燃料油 3,713 LP ガス 597 都市ガス 2,725,147 kL/年 t/年 139,557 39.3 29,969 8.4 122,087 34.4 63,630 17.9 355,243 100.0 ガス 電力 m3/年 17,675 千 kWh/年 合計 − 電力 17.9% 燃料油 39.3% 都市ガス 34.4% LPガス 8.4% 需要量推計に用いた基礎データの統計年 燃 料 油:平成 19 年 L P ガ ス:平成 20 年 都 市 ガ ス:平成 18 年 電 力:平成 20 年 注)燃料油はその種類別に需要量と熱量換算を行っています。詳細は巻末の資料 1 を参照願い ます。 49 (3) 運輸部門のエネルギー需要量 本市における運輸部門のエネルギー需要量は、1,314,734GJ/年と推計され ました。 鴻巣市における運輸部門のエネルギー需要量 種別 燃料油 合計 熱量換算 構成比 [GJ/年] [%] エネルギー需要量 36,878 − kL/年 1,314,734 100 1,314,734 100 需要量推計に用いた基礎データの統計年 燃 料 油:平成 19 年 注)燃料油はその種類別に需要量と熱量換算を行っています。詳細は巻末の資料 1 を参照願い ます。 50 2.2.3 鴻巣市におけるエネルギー需要量のまとめ 本市におけるエネルギー需要量について、以下の表及び図に示します。 エネルギー需要量を部門別にみると、産業部門が 2,863,253GJ/年(45.8%)で最 も多く、次いで民生部門が 2,074,126GJ/年(33.2%、うち家庭用 27.5%、業務 用 5.7%)、運輸部門が 1,314,734GJ/年(21.0%)となっています。 エネルギーの種類別では、電力が 3,140,014GJ/年(50.2%)で最も多く、次いで 燃料油が 2,044,213GJ/年(32.7%)、都市ガスが 625,374GJ/年(10.0%)、 LP ガスが 442,512GJ/年(7.1%)となっています。部門別の二酸化炭素排出量の割合 は、産業部門が 56.6%、民生部門が 30.4%(うち家庭用 26.4%、業務用 4.0%)、 運輸部門が 13.0%となっており、熱量の割合と若干異なる結果となっています。 これは、部門毎に使用される燃料が異なるためです。エネルギー需要量の合計は 6,252,113GJ/年、二酸化炭素排出量は 680,977t-CO2/年です。 鴻巣市におけるエネルギー需要量 種別 部門 燃料油 [GJ/年] LPガス [GJ/年] 都市ガス [GJ/年] 電力 熱量換算 [千kWh/年] [GJ/年] CO2排出量 合計 [GJ/年] 割合[%] [t-CO2/年] 割合[%] 産業部門 429,947 80,872 113,306 621,980 2,239,128 2,863,253 45.8 385,333 56.6 民生部門 299,532 361,640 512,068 250,246 900,886 2,074,126 33.2 206,806 30.4 家庭用 159,975 331,671 389,981 232,571 837,256 1,718,883 27.5 179,490 26.4 業務用 139,557 29,969 122,087 17,675 63,630 355,243 5.7 27,316 4.0 1,314,734 21.0 88,838 13.0 3,140,014 6,252,113 100.0 680,977 100.0 50.2 100.0 − − − 運輸部門 合計 CO2排出量 割合[%] 合計 [t-CO2/年] 割合[%] 原油換算[kL/年] 1,314,734 − − − − 2,044,213 442,512 625,374 872,226 32.7 7.1 10.0 138,786 26,462 31,644 484,085 − 680,977 − − − 20.4 3.9 4.6 71.1 − 100.0 − − − 53,513 11,584 16,371 − − 82,199 ※1:電力の熱量換算値 1kWh=3.6MJ、原油換算値 1kL=38.2GJ 51 163,668 鴻巣市における部門別エネルギー需要量の割合 運輸部門 21.0% 民生部門 業務用 5.7% 産業部門 45.8% 民生部門 家庭用 27.5% 鴻巣市における種類別エネルギー需要量の割合 燃料油 32.7% 電力 50.2% LPガス 7.1% 都市ガス 10.0% 鴻巣市における部門別二酸化炭素排出量の割合 民生部門 業務用 4.0% 運輸部門 13.0% 民生部門 家庭用 26.4% 産業部門 56.6% 52 2.3 新エネルギー賦存量 新エネルギーの概要及び本市における新エネルギー賦存量の推計結果について示 します。 2.3.1 鴻巣市における新エネルギー賦存量 賦存量の計算は、「新エネルギーガイドブック」(NEDO、2008 年)を基に行い ました。 (1) 太陽光発電 太陽エネルギーに関しては、NEDO により日 射量の全国データが作成されており、このデー タから期待可採量を推計します。本市の最適角 平均日射量 ※1 は、4.13kWh/m2 ・日(近傍の熊 谷地点参照)となっています。また、県別の日照 時間も第 3 位(2007 年)となっています。 太陽光発電は、市内の世帯数の 25%、事業 出典)What s 新エネ (NEF) 所数の 50%に設置すると仮定しました。想定し た太陽光発電パネルの規模は、住宅については容量 4kW、事業所については容 量 10kW のシステムとしました。また、機器効率は 0.065※2 とし、詳細な算定 方法については、巻末の参考資料に示します。 ※1 最適角日射量 パネルを最適な角度に傾けた場合、1m2 にふりそそぐ日射量(雨天日なども 含めた過去 30 年分のデータによる推定値) ※2 機器効率 放射された日射量を電力に変換する総合効率 鴻巣市における月別最適角日射量 単位:kWh/m2 ・日 月 熊谷 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 4.57 4.59 4.66 4.40 4.57 3.75 3.75 4.28 3.45 3.62 3.82 4.08 資料)NEDO 日射量データ 年間 4.13 熊谷地点(1960 年〜1990 年の平均値を基に推計) a計算式 期待可採量[kWh/年] =太陽光発電出力[kW]×単位出力あたりの必要面積[m2/kW] ×最適角平均日射量[kWh/m2・日]×補正係数[−]×365[日/年] ×設置件数[件] b推計結果 本市における太陽光発電の期待可採量は、表に示すとおり、57,649MWh/年と 推計されました。 53 住宅用太陽光発電の期待可採量 変数名 説明 値 単位 備考 太陽光発電出力 太陽光パネルの出力 4 [kW] ※1 単位出力当たり 必要面積 定格出力1kWの パネルの面積 9 [m2/kW] ※1 4.13 [kWh /m2・日] ※2 ※1 最適角平均日射量 補正係数 機器効率や日射変動 などの補正値 0.065 [−] 日数 − 365 [日/年] 設置件数 世帯数(45711世帯) の25% 11,428 [件] 期待可採量 1kWh=0.001MWh 40,312 [MWh/年] 熱量換算 1MWh=3.6GJ 145,123 [GJ/年] 0.555t-CO2/MWh 22,373 (電力の代替) ※1:新エネルギーガイドブック導入編(NEDO) ※2:NEDO日射量データ 熊谷地点 ※3:鴻巣市住民基本台帳平成21年10月1日 ※4:地球温暖化対策の推進に関する法律施行令 排出係数一覧表 二酸化炭素排出削減量 ※3 [t-CO2/年] ※4 事業所用太陽光発電の期待可採量 変数名 説明 値 単位 備考 太陽光発電出力 太陽光パネルの出力 10 [kW] ※1 単位出力当たり 必要面積 定格出力1kWの パネルの面積 9 [m2/kW] ※1 4.13 [kWh /m2・日] ※2 ※1 最適角平均日射量 補正係数 機器効率や日射変動 などの補正値 0.065 [−] 日数 − 365 [日/年] 設置件数 事業所数(3932件)の 50% 1,966 [件] 期待可採量 1kWh=0.001MWh 17,337 [MWh/年] 熱量換算 1MWh=3.6GJ 62,413 [GJ/年] 0.555t-CO2/MWh 9,622 (電力の代替) ※1:新エネルギーガイドブック導入編(NEDO) ※2:NEDO日射量データ 熊谷地点 ※3:事業所・企業統計調査(2007年) ※4:地球温暖化対策の推進に関する法律施行令 排出係数一覧表 二酸化炭素排出削減量 54 [t-CO2/年] ※3 ※4 鴻巣市における太陽光発電の期待可採量 変数名 説明 期待可採量 熱量換算 1MWh=3.6GJ 値 単位 57,649 [MWh/年] 207,536 [GJ/年] 0.555t-CO2/MWh 31,995 (電力の代替) ※1:地球温暖化対策の推進に関する法律施行令 排出係数一覧表 二酸化炭素排出削減量 (2) [t-CO2/年] 備考 ※1 太陽熱利用 太陽熱利用に関しても、NEDO により 日射量の全国データが作成されており、 このデータから期待可採量を推計します。 太陽熱利用については、各建物に自然 循環型ソーラーシステムを設置すること を想定し、市内の世帯数の 25%及び事 業所数の 50%に設置すると仮定しまし た。想定し た規模は 、住宅 については 4m2( 約 1.6kW) 、 事 業 所 に つ い て は 20m2(約 8kW)としています。 出典)What s 新エネ (NEF) a計算式 期待可採量[GJ/年] =集熱面積[m2]×最適角平均日射量[kWh/ m2・日] ×0.0036[GJ/kWh]×集熱効率[−]×365[日/年] ×設置件数[件] b推計結果 本市における太陽熱利用の期待可採量は、表に示すとおり 184,581GJ/年 と推計されました。 55 住宅用太陽熱利用の期待可採量 変数名 説明 値 単位 備考 集熱面積 集熱器の面積 4 [m2] ※1 4.13 [kWh/m2・日] ※2 最適角平均日射量 換算計数 単位換算 1kWh=0.0036GJ 0.0036 [GJ/kWh] 集熱効率 機器等の効率 0.4 [−] 日数 − 365 [日/年] 設置件数 世帯数(45711世帯) の25% 11,428 [件] 99,228 [GJ/年] 6,728 [t-CO2/年] ※4 期待可採量 灯油0.0678t-CO2/GJ (石油の代替) ※1:新エネルギーガイドブック導入編(NEDO) 二酸化炭素排出削減量 ※1 ※3 ※2:NEDO日射量データ 熊谷地点 ※3:鴻巣市住民基本台帳平成21年10月1日 ※4:地球温暖化対策の推進に関する法律施行令 排出係数一覧表 事業所用太陽熱利用の期待可採量 変数名 説明 値 単位 備考 集熱面積 集熱器の面積 20 [m2] ※1 4.13 [kWh/m2・日] ※2 最適角平均日射量 換算計数 単位換算 1kWh=0.0036GJ 0.0036 [GJ/kWh] 集熱効率 機器等の効率 0.4 [−] 日数 − 365 [日/年] 設置件数 事業所数(3932件)の 50% 1,966 [件] 85,353 [GJ/年] 5,787 [t-CO2/年] 期待可採量 灯油0.0678t-CO2/GJ (石油の代替) ※1:新エネルギーガイドブック導入編(NEDO) 二酸化炭素排出削減量 ※2:NEDO日射量データ 熊谷地点 ※3:事業所・企業統計調査(2007年) ※4:地球温暖化対策の推進に関する法律施行令 排出係数一覧表 56 ※1 ※3 ※4 鴻巣市における太陽熱利用の期待可採量 変数名 説明 期待可採量 値 単位 184,581 [GJ/年] 灯油0.0678t-CO2/GJ 12,515 (石油の代替) ※1:地球温暖化対策の推進に関する法律施行令 排出係数一覧表 二酸化炭素排出削減量 (3) [t-CO2/年] 備考 ※1 風力発電 我が国における風速分布に関しては、全国局所風況 マップ(NEDO)に示されており、風況データが全く無 い場合には、このマップが風況評価に利用されること が一般的です。風況マップでは、500m メッシュ毎に 地上高 30m〜70m の年平均風速を示しており、この マップに基づき各種賦存量を推計します。 しかしながら、風況マップによると鴻巣市全域が、年平均風速は地上高 30m で 3.5m/s〜4.0m/s であり、年平均風速が 5.0m/s※1 以上の地域は本市にはな く、本市における風力発電の導入の効果はあまり見込めないと推計されます。 ※1 米国における有望地域の基 準では、地上高 30m における年平 均風速が 6.0m/s(エネルギー密度 240W/ m2)とされていますが、わが 国では風力開発に対する 1/2〜1/3 の各種補助制度があることから、 有望地域を判定する平均風速を低 めに見積り、年平均風速 5.0m/s 以 上(地上高 30m)としました。 鴻巣市 出典:NEDO ホームページ 局所風況マップより(地上高 30m) 57 (4) バイオマス発電及びバイオマス熱利用 バイオマスについては、木質バ イオマス(発電、熱利用) 、畜産廃 棄物(熱利用) 、農業廃棄物(熱利 用)、し尿のメタン発酵(熱利用) を対象に検討します。 木質バイオマスについては、森 林の成長分に相当する量だけを伐 採し、そこから得られた木材をエ ネルギー利用することで生態系の バランスを崩さずに循環的に利用することが可 出典)What s 新エネ (NEF) 能です。 ここでは、本市に存在する森林資源を対象に、その賦存量を推計します。 a計算式 期待可採量(発電)[千 kWh/年] =森林面積[m2]×森林成長量[m3/ha・年]×重量換算[t/m3] ×単位発熱量[GJ/t]×発電機効率[−]÷単位換算[千 kWh/GJ] 期待可採量(熱利用)[MJ/年] =森林面積[m2]×森林成長量[m3/ha・年]×重量換算[t/m3] ×単位発熱量[GJ/t]×放熱率[−]×ボイラ効率[−] b推計結果 本市における木質バイオマスによる期待可採量は、表に示すとおり、発電利用 で約 7MWh/年、熱利用で 45GJ/年と推計されました。 58 鴻巣市における木質バイオマスによる期待可採量(発電) 変数名 説明 値 単位 備考 針葉樹 2 [ha] ※1 広葉樹 2 [ha] ※1 森林成長量 1haの森林の 年間成長量 3.6 [m3/ha・年] ※1 重量換算 森林1m あたりの重量 0.5 [t/m ] ※2 19.78 [GJ/t] ※2 単位発熱量 1tあたりの発熱量 (針葉樹) 1tあたりの発熱量 (広葉樹) 18.8 [GJ/t] ※2 ※2 森林面積 3 3 発電効率 発電機の効率 0.17 [−] 換算値 1MWh=3.6GJ 3.6 [GJ/1MWh] 7 [MWh/年] 期待可採量 熱量換算 1MWh=3.6GJ 25 [GJ/年] 二酸化炭素排出削減量 0.555t-CO2/MWh (電力の代替) 4 [t-CO2/年] ※2 ※1:埼玉県森林・林業と統計(平成19年度) ※2:地球温暖化対策の推進に関する法律施行令 排出係数一覧表 鴻巣市における木質バイオマスによる期待可採量(熱利用) 変数名 説明 値 単位 備考 針葉樹 2 [ha] ※1 広葉樹 2 [ha] ※1 森林成長量 1haの森林の 年間成長量 3.6 [m3/ha・年] ※1 重量換算 森林1m3あたりの重量 0.5 [t/m3] ※2 19.78 [GJ/t] ※2 単位発熱量 1tあたりの発熱量 (針葉樹) 1tあたりの発熱量 (広葉樹) 18.8 [GJ/t] ※2 0.46 [−] ※3 0.7 [−] 45 [GJ/年] 3 [t-CO2/年] 森林面積 放熱率 利用効率 ボイラ効率 (独自に設定) 期待可採量 灯油0.0678t-CO2/GJ (石油の代替) ※1:埼玉県森林・林業と統計(平成19年度) 二酸化炭素排出削減量 ※2:新エネルギーガイドブック導入編(NEDO)による ※3:廃棄物発電ガイドブック(NEDO)より ※4:地球温暖化対策の推進に関する法律施行令 排出係数一覧表 59 ※4 畜産廃棄物によるエネルギーの潜在賦存量は、糞尿排出量にその発熱量を乗じ て推計します。 a計算式 畜産廃棄物利用可能熱量[MJ/年] =飼育頭数[頭]×糞尿排出量[kg/頭・日]×日数[日] ×ガス発生係数[m3/kg]×メタン含有率[−]×メタン発熱量[MJ/m3] ×ボイラ効率[−] b推計結果 本市における畜産廃棄物による期待可採量は、熱利用で 15,715GJ/年と推 計されました。 鴻巣市における畜産廃棄物による期待可採量(熱利用) 変数名 値 100 300 5870 13000 45 20 6 0.14 単位 [頭] [頭] [頭] [頭] [kg/頭・日] [kg/頭・日] [kg/頭・日] [kg/頭・日] 365 [日] 乳用牛 肉用牛 豚 鶏 発生ガス中の メタン成分含有率 0.025 0.030 0.050 0.050 [m3/kg] 3 [m /kg] [m3/kg] 3 [m /kg] ※2 ※2 ※2 ※2 0.6 [−] ※2 メタン発熱量 メタンの発熱量 37.18 [MJ/m ] ※2 ボイラ効率 ボイラの効率 0.9 [−] ※2 15,715,278 [MJ/年] 15,715 [GJ/年] 1,065 [t-CO2/年] 飼育頭数 糞尿排出量 説明 乳用牛 肉用牛 豚 鶏 乳用牛 肉用牛 豚 鶏 日数 ガス発生係数 メタン含有率 3 備考 ※1 ※1 ※1 ※1 ※2 ※2 ※2 ※2 期待可採量 単位換算 灯油0.0678t-CO2/GJ (石油の代替) ※1:埼玉県農林水産統計年報(平成18年) ※2:新エネルギーガイドブック導入編(NEDO)による 二酸化炭素排出削減量 ※3:地球温暖化対策の推進に関する法律施行令 排出係数一覧表 60 ※3 農業廃棄物によるエネルギーの潜在賦存量は、農業廃棄物量にその発熱量を乗 じて推計します。 a計算式 農業廃棄物利用可能熱量[GJ/年] =収穫量[t]×廃棄率[%]×廃棄物発熱量[GJ/t] ×利用可能率[%]×ボイラ効率[−] b推計結果 本市における農業廃棄物による期待可採量は、熱利用で 21,409GJ/年と推 計されました。 鴻巣市における農業廃棄物による期待可採量(熱利用) 種類 収穫量 廃棄率 [t/年] [%] 廃棄物 発熱量 「GJ/t] 利用 可能率 [%] ボイラ 効率 [−] 期待 可採量 [GJ] 二酸化炭素 排出削減量 [t-CO 2/年] 水稲類 9,440 150 14.42 10 0.85 17,356 1,177 麦類 1,455 150 14.47 10 0.85 2,684 182 いも類 191 100 3.77 10 0.85 61 4 まめ類 233 150 16.33 10 0.85 485 33 果菜類 3,157 150 1.80 10 0.85 725 49 根菜類 363 20 1.26 10 0.85 8 1 葉茎菜 1,283 56 1.48 10 0.85 90 6 果実類 0 150 1.42 10 0.85 0 0 21,409 1,452 合計 備考 ※1 ※2 ※2 独自に 設定 独自に 設定 ※1:関東農政局 「埼玉農林水産統計年報」 (平成18年度 ) ※2:新エネルギー・省エネルギー利用促進ガイド(NEDO)による ※3:地球温暖化対策の推進に関する法律施行令 排出係数一覧表 61 灯油0.0678kgCO2/GJ (石油の代替)※3 し尿のメタン発酵によるエネルギーの潜在賦存量は、市内で処理されるし尿処 理量に、その発熱量を乗じて推計します。 a計算式 期待可採量(熱利用)[MJ/年] =年間し尿処理量[kL]×ガス発生係数[m3/kL]×メタン含有率[−] ×メタン発熱量[MJ/m3]×ボイラ効率[−] b推計結果 本市におけるし尿のメタン発酵による期待可採量は、表に示すとおり、し尿処 理量 61,656kL/年に対して、熱利用で 8,253GJ/年と推計されました。 鴻巣市におけるし尿メタン発酵による期待可採量(熱利用) 変数名 説明 値 単位 備考 年間し尿処理量 本市のし尿処理量 61,656 [kL] ※1 8 [m3/kL] ※2 0.5 [−] ※2 ガス発生係数 メタン含有率 1kLあたりの ガス発生量 発生ガス中の メタン成分含有率 メタン発熱量 メタンの発熱量 37.18 [MJ/m3] ※3 ボイラ効率 ボイラの効率 0.9 [−] ※3 8,252,532 [MJ/年] 8,253 [GJ/年] 560 [t-CO2/年] 期待可採量 単位換算 灯油0.0678t-CO2/GJ (石油の代替) ※1:埼玉県市町村勢概要(平成17年度) 二酸化炭素排出削減量 ※2:新エネルギー・省エネルギー利用促進ガイド(NEDO)による ※3:新エネルギーガイドブック導入編(NEDO)による ※4:地球温暖化対策の推進に関する法律施行令 排出係数一覧表 62 ※4 (5) バイオマス燃料製造 バイオマス燃料製造としては、バイオエタノール など様々な種類がありますが、バイオディーゼル燃 料につながる菜の花を、遊休農地で利用して栽培す るケースについてエネルギー賦存量を算定しました。 燃料 ←←←←廃食用油 a計算式 バイオディーゼル燃料 期待可採量(熱利用)[MJ/年] =鴻巣市の遊休農地面積[a]×1a の耕地からできる菜種の収穫量[kg/a] ×1kg の菜種からとれる食用油の量[kg]×廃食油の回収率[−] ×廃食油からの燃料化率[−]×燃料油の熱量[MJ/L] 鴻巣市におけるバイオマス燃料製造による期待可採量(菜の花) 変数名 説明 値 単位 備考 菜の花栽培面積 鴻巣市の遊休農地面積 1,080.0 [a] ※1 20.0 [kg/a] ※2 0.3 [kg] ※2 菜種の収穫量 搾油量 1aの耕地からできる 菜種の収穫量 1kgの菜種からとれる 食用油の量 廃食油回収率 廃食油の回収率 0.8 [-] ※3 燃料化率 廃食油からの燃料化率 0.9 [-] ※2 燃料油の比重 0.9 [kg/L] ※3 燃料油 製造可能量 5,184 [L] 燃料油の熱量 38.2 [MJ/L] 198,029 [MJ/年] 単位換算 198 [GJ/年] 灯油0.0678t-CO2/GJ (石油の代替) 13 [t-CO2/年] 期待可採量 二酸化炭素排出削減量 ※4 ※1:鴻巣市資料 ※2:菜の花プロジェクトネットワークHPを参考に設定 ※3:独自に設定 ※4:地球温暖化対策の推進に関する法律施行令 排出係数一覧表 また、住民から廃食用油を回収した場合の賦存量について算定しました。 a計算式 期待可採量(熱利用)[MJ/年] =廃食油の年間発生量[L/世帯]×世帯数[世帯]×廃食油の発生率[−] ×廃食油の回収率[−]×廃食油からの燃料化率[−] ×燃料油の熱量[MJ/L] 63 鴻巣市におけるバイオマス燃料製造による期待可採量(住民からの回収) 変数名 説明 値 単位 備考 廃食油の発生量 アンケート結果 12.0 世帯数 鴻巣市の世帯数 45,711 [世帯] 廃食油の発生率 1kgの食用油から発生 する廃食用油の量 0.5 [-] 廃食油回収率 廃食油の回収率 0.8 [-] ※1 燃料化率 廃食油からの燃料化率 0.9 [-] ※3 燃料油の比重 0.9 [kg/L] ※4 燃料油 製造可能量 219,413 [L] 燃料油の熱量 38.2 [MJ/L] 8,381,577 [MJ/年] 単位換算 8,382 [GJ/年] 灯油0.0678t-CO2/GJ (石油の代替) 568 [t-CO2/年] [kg/年・世帯] ※1 ※2 期待可採量 二酸化炭素排出削減量 ※5 ※1:鴻巣市資料 ※2:鴻巣市住民基本台帳平成21年10月1日 ※3:菜の花プロジェクトネットワークHPを参考に設定 ※4:独自に設定 ※5:地球温暖化対策の推進に関する法律施行令 排出係数一覧表 鴻巣市におけるバイオマス燃料製造による期待可採量 変数名 燃料油 製造可能量 説明 値 単位 224,597 [L] 38.2 [MJ/L] 8,579,605 [MJ/年] 単位換算 8,580 [GJ/年] 灯油0.0678t-CO2/GJ (石油の代替) 582 [t-CO2/年] 燃料油の熱量 備考 期待可採量 二酸化炭素排出削減量 ※1 ※1:地球温暖化対策の推進に関する法律施行令 排出係数一覧表 本市におけるバイオマス燃料製造による期待可採量は、表に示すとおり、燃料 油製造可能量 224,597L/年に対して、熱利用で 8,580GJ/年と推計されまし た。 64 (6) 温度差エネルギー 温度差エネルギーについては、 河川を利用するケースもあります が、比較的水温の高い下水処理水 を利用するケースが効率がよいと いわれています。 下 水 熱に よるエ ネルギ ーの 潜 在賦存量は、市内で処理される下 水処理量に、その発熱量を乗じて 推計します。市内の処理量は大半 出典)What s 新エネ (NEF) が荒川左岸北部流域下水道で処理 されていることから、これらの処理量と区域内人口と市内の農業集落排水の区域 内人口の比率から、市内における処理量を算定しました。 a計算式 期待可採量(熱利用)[MJ/年] =年間下水処理量[m3]×利用可能温度差[℃]×比重[t/m3] ×定圧比熱[MJ/t・℃]×変換効率[−] b推計結果 本市における下 水熱による 期待可採量 は 、表に示すとお り、下水処 理 量 413,611m3/年に対して、熱利用で 6,926GJ/年と推計されました。 鴻巣市における下水熱による期待可採量(熱利用) 変数名 説明 値 単位 年間下水処理量 本市の下水処理量 413,611 [m ] 3 ※1 利用可能温度差 利用可能な温度差 5 [℃] ※2 比重 下水の比重 1 [t/m ] ※2 定圧比熱 熱源水の比熱 4.186 [MJ/t・℃] ※2 変換効率 熱変換機器の効率 (独自に設定) 0.8 [−] 6,925,503 [MJ/年] 単位換算 6,926 [GJ/年] 灯油0.0678t-CO2/GJ (石油の代替) 470 [t-CO2/年] 3 備考 期待可採量 二酸化炭素排出削減量 ※3 ※1:荒川左岸北部流域下水道維持管理事業(平成20年度)を基に算定 ※2:新エネルギーガイドブック導入編(NEDO)による。また、下水の比熱及び比重が不明であるこ とから、処理水を想定し、清水と同等であると設定した。 ※3:地球温暖化対策の推進に関する法律施行令 排出係数一覧表 65 (7) 中小水力発電 本市内を流下する主な河川には、荒川及び元 荒川があります。しかし高低差が小さく、落差 を確保できる地点がほとんど無く、中小水力発 電のエネルギー賦存量は微少であると考えられ ます。そこで、流量の安定した武蔵水路や見沼 代用水での流れ込みを利用した発電について賦 存量を算定しました。ただし、利用可能水量が 不明であることから、流量を設定して算定しま した。 a計算式 出典)新エネルギーガイドブック (NEDO) 期待可採量(発電)[kWh/年] =0.5×水の比重[kg/m3]×流速[m/s]3×断面積[m2]×変換効率[−] b推計結果 本市における下水熱による期待可採量は、表に示すとおり、211,883kWh/ 年と推計されました。 鴻巣市におけるマイクロ水力による期待可採量(発電) 河川名 水の比重 (kg/m3) 25 1,000 10 0.3 205,313 739 114 5 1,000 5 0.3 6,570 24 4 211,883 763 118 武蔵水路 見沼代用水 合計 (8) 二酸化炭素 排出削減量 (t-CO2) 平均流量 (m3/s) − − 断面積 (m2) − 総合効率 − 発電量 (kWh/年) 熱量変換 (GJ) 地熱発電 市内には地熱発電に適した温泉などがないため、地熱発電の賦存量はないと判 断しました。 (9) 雪氷熱利用 市内の最大積雪深の平年値が 9cm とわずかであり、熱利用を行うほど積雪が ないことから、雪氷熱利用の賦存量はないと判断しました。 66 (10) 温度差エネルギー(ヒートポンプ) ヒートポンプとは、熱を回収して加熱するシステムで、近年では住宅用ヒート ポンプや農業ハウス用、業務用ヒートポンプなどが開発されています。ここでは 住宅用ヒートポンプを導入した場合の賦存量を算定しました。ただし、高効率機 器については、賦存量という観点がないことから、エネルギー削減量を賦存量と しました。 a計算式 期待可採量(熱利用)[GJ/年] =給湯に利用する年間の熱量[GJ/年]×(年間給湯効率(APF)−1)[−] /年間給湯効率(APF) [−]×設置件数[件) b推計結果 本市におけるヒートポンプによる期待可採量は、表に示すとおり、 107,271GJ/年と推計されました。 鴻巣市におけるヒートポンプによる期待可採量(熱利用) 変数名 給湯の燃料使用量 説明 1世帯当たりの ガス使用量 値 単位 備考 17.6 [GJ/年] ※1 給湯に使用するガス ガス使用量の80% 14.08 [GJ/年] ※2 年間給湯効率(APF) 使用状態に近い 給湯機全体の効率 3.0 [−] ※2 設置件数 世帯数(45711世帯) の25% 11,428 [件] ※3 107,271 [GJ/年] 7,273 [t-CO2/年] 期待削減熱量 二酸化炭素排出削減量 灯油0.0678t-CO2/GJ (石油の代替) ※1:エネルギー需要量算定結果より ※2:メーカーカタログなどを参考 ※3:鴻巣市住民基本台帳平成21年10月1日 ※4:地球温暖化対策の推進に関する法律施行令 排出係数一覧表 67 ※4 (11) 燃料電池 燃料電池は、水の電気分解 の 逆 の 反 応を 利用 した もの であり、原料として都市ガス や 灯 油 な どか ら水 素を 取り 出して、空気中の酸素と反応 させることにより、電気と熱 を同時に取り出す、高効率機 器です。業務用のものの開発 が進んでいましたが、近年家 出典)What s 新エネ (NEF) 庭 用 の 小 型の もの が開 発さ れ、実用化にいたっています。ここでは住宅用燃料電池を導入した場合のエネル ギー削減量を賦存量として算定しました。 a計算式 期待可採量(発電・熱利用)[GJ/年] =稼働時間[時間/年]×燃料消費削減量[GJ/時]×設置件数[件] b推計結果 本市における燃料電池による期待可採量は、表に示すとおり、198,967GJ/ 年と推計されました。 鴻巣市における燃料電池による期待可採量(発電・熱利用) 変数名 値 1.0 1.4 単位 [kW] [kW] 備考 一日の稼働時間 9.0 [時間] ※2 年間日数 365.0 [日] 5.3 [MJ/h] ※2 0.461 [kg-CO2/h] ※2 11,428 [件] ※3 期待削減熱量 198,967 [GJ/年] 二酸化炭素排出削減量 17,306 [t-CO2/年] 燃料電池の規模 説明 発電部分 熱回収部分 1台当たり 熱消費削減量 1台当たり 二酸化炭素排出削減量 火力発電と通常の給湯機器 を利用した場合との差 火力発電と通常の給湯機器 を利用した場合との差 設置件数 世帯数(45711世帯) の25% ※1:独自に設定 ※2:メーカーカタログなどを参考 ※3:鴻巣市住民基本台帳平成21年10月1日 ※4:地球温暖化対策の推進に関する法律施行令 排出係数一覧表 68 ※1 ※4 (12) クリーンエネルギー自動車 ク リーン エネル ギー自 動車 には、ハイブリッド自動車の他、 電気、燃料電池、天然ガス自動 車などがあります。ここでは市 内の乗用車を対象として、ハイ ブ リ ッド自動車に入 れ替え た 場合の燃料削減量を、賦存量と して算定しました。 出典)What a計算式 s 新エネ (NEF) 期待可採量(燃料削減)[GJ/年] =年間走行距離[km/年]×燃料消費削減量[L/km]×導入台数[台] b推計結果 本市におけるクリーンエネルギー自動車による期待可採量は、表に示すとおり、 221,930GJ/年と推計されました。 鴻巣市におけるクリーンエネルギー自動車による期待可採量(燃料削減) 変数名 値 単位 備考 年間走行距離 10,000 [km/年] ※1 一般車の燃費 18.0 [km/L] ※2 クリーンエネルギー 自動車の燃費 30.0 [km/L] ※2 7,697 [件] ※3 期待削減燃料 6,414,167 [L/年] 熱量換算 221,930 [GJ/年] 14,892 [t-CO2/年] 導入台数 二酸化炭素排出削減量 説明 乗用車数(30788台) の25% ガソリン 0.0671t-CO2/GJ (石油の代替) ※4 ※1:独自に設定 ※2:メーカーカタログなどを参考(1500ccクラス 10・15モード走行燃料消費率より) ※3:国土交通省総合施策局情報管理部「運輸関連統計資料集」 ※4:地球温暖化対策の推進に関する法律施行令 排出係数一覧表 69 2.3.2 新エネルギー賦存量推計結果のまとめ 本ビジョン策定調査において推計した新エネルギー賦存量(期待可採量及び期待 削減量)を、熱利用の場合と発電利用の場合に分けて、表に示します。原油換算は、 新エネルギー賦存量の熱量を原油の発熱量 38.2MJ/L で割った数値で示していま す。 賦存量算定結果から、全体としての CO2 の削減効果と、現状の賦存量と導入コス トやランニングコストから想定される経済性について評価を行いました。評価の基 準は以下の通りです。なお、補助制度の変更によって、経済性の評価は変わること があります。 ●CO2 の削減効果 A: CO2 削減効果が大きいもの B: CO2 削減効果が小さいもの C: CO2 削減効果がほとんど期待できないもの ●経済性 A: 現在のコストと賦存量から経済性のあるもの B: コストの低下や補助制度によっては経済性がみられる可能性のあるもの C: 現状の賦存量では経済性がみられないもの この結果からから導入対象と考える新エネルギーは太陽光発電、太陽熱利用、ヒ ートポンプ、燃料電池、クリーンエネルギー自動車となります。条件によって検討 対象とするのは、中小水力、バイオマス燃料製造です。その他の新エネルギーにつ いては他地域との連携などを考慮していきます。 70 鴻巣市における期待可採量のまとめ エネルギーの種類 期待可採量 発熱量 (MWh/年) (GJ/年) 発電量 太陽光発電 57,649 風力発電 − 発 バイオマス発電 森林資源 電 利 用 中小水力発電 地熱発電 207,536 − 計 99.6 − − A A C C C C 20 水利権などの条件と電力の利用施設を考慮する必要がある。 B B 温度の高い温泉などがほとんど無く、賦存量が微少である。 C C A A C C 年平均風速2.4m/sであり、啓発用風車もしくは他地域との連携が必要である。 − 0.0 4 212 763 0.4 118 − 経済性 特色 5,433 日射量が高く有望である。 31,995 25 − CO2削減 効果 原油換算 (kL/年) 7 − 小 CO2削減量 (t-CO2/年) 割合 (%) − 1 森林資源が微少である。ペレットストーブなどについては他地域との連携が必要である。 − 57,868 208,324 100 32,117 5,454 − 184,581 75.2 12,515 4,832 日射量が高く有望である。 森林資源 − 45 0.0 3 畜産廃棄物 − 15,715 6.4 1,065 411 賦存量と最低設備規模を考慮すると導入は困難である。 B C バイオマス 農業廃棄物 − 21,409 8.7 1,452 560 賦存量と最低設備規模を考慮すると導入は困難である。 B C し尿 − 8,253 3.4 560 216 賦存量と最低設備規模を考慮すると導入は困難である。 B C 燃料製造 − 8,580 3.5 582 225 現在の試験施設の活用と、市民からの回収により、可能性がある。 B B 下水熱 − 6,926 2.8 470 181 主たる処理施設が市内になく、賦存量は微少である。 B C C C A A A B A A 太陽熱利用 熱 利 用 温度差 雪氷熱利用 − 小 計 温度差エネルギー (ヒートポンプ) 高 燃料電池 効 率 機 クリーンエネルギー自動車 器 小 合 計 計 − − 245,508 − − 積雪がほとんど無く、賦存量が微少である。 − 16,646 6,426 107,271 7,273 2,808 198,967 17,306 5,209 − 221,930 14,892 5,810 − 528,168 39,471 13,827 88,233 25,707 − − 100.0 − 1 森林資源が微少である。ペレットストーブなどについては他地域との連携が必要である。 − どの機器も効率が良く、太陽光発電並みの削減効果が得られる。ただし現状機器からの 買い替えなど、初期投資がかかることから、設備の更新時期を考慮する必要がある。 ※高効率機器の熱量は削減可能な熱量である。 ※発電利用の発熱量は、発電量を熱量換算(1kWh=3.6MJ)したもので、合計には含めない。 71 2.4 新エネルギー導入状況 ここでは近隣市町村などにおける新エネルギー導入事例について紹介します。導 入事例は、NEDO の新エネルギー設備導入実績検索システムに掲載されている平成 4 年度から平成 18 年度までの NEDO 関連の補助事業を活用したものについてま とめました。したがって、他の機関の補助金を利用したものなどについては、含ま れていないものもあります。 1)太陽光発電 設置事業者名 学校法人目白学園 市町村 規模 設置年度 さいたま市 30kW 平成 5 年度 さいたま市 10kW 平成 7 年度 吉川市屋内温水プール 吉川市 20kW 平成 7 年度 日本生活協同組合連合会 蕨市錦町 30kW 平成 7 年度 三生技研(株) 吉川市 30kW 平成 8 年度 鴻巣女子高校 鴻巣市 30kW 平成 8 年度 (株)木屋製作所 東松山市 10kW 平成 10 年度 ニッセイ同和損害保険(株) さいたま市 20kW 平成 10 年度 (株)高岡電気工業 松伏町 20kW 平成 10 年度 社会福祉法人和泉の会 神川町 40kW 平成 10 年度 狭山市清掃センター 狭山市 100kW 平成 10 年度 越谷市増林小学校 越谷市 20kW 平成 11 年度 狭山市立入間川小学校 狭山市 20kW 平成 11 年度 川越市斎場 川越市 20kW 平成 11 年度 学校法人日本工業大学 宮代町 300kW 平成 11 年度 社会福祉法人藤の実会 所沢市 10kW 平成 12 年度 リコーユニテクノ(株) 八潮市 10kW 平成 12 年度 川越市 498kW 平成 12 年度 医療法人戸田整形外科胃腸科 医院 川越市 (小中学校などへの導入) 学校法人芝浦工業大学 さいたま市 10kW 平成 13 年度 久喜市立久喜南中学校 久喜市 10kW 平成 13 年度 (株)東和瓦建材 深谷市 10kW 平成 13 年度 72 東松山市立南中学校 東松山市 10kW 平成 13 年度 富士見市 10kW 平成 13 年度 新座市立大和田小学校 新座市 20kW 平成 13 年度 埼玉県企業局 神川町 20kW 平成 13 年度 川越市立霞ヶ関北小学校 川越市 30kW 平成 13 年度 富士見市 30kW 平成 13 年度 富士見市 (ふじみ野交流センター) 富士見市(市民文化会館キラ リふじみ) 学校法人石田学園 三郷市 9kW 平成 14 年度 坂戸市 坂戸市 10kW 平成 14 年度 春日部市立武里南小学校 春日部市 10kW 平成 14 年度 春日部市立武里西小学校 春日部市 10kW 平成 14 年度 医療法人瑞穂会 川越市 20kW 平成 14 年度 久喜市立久喜小学校他 久喜市 90kW 平成 14 年度 藤井産業(株) さいたま市 10kW 平成 15 年度 ボーダフォン(株) 戸田市 10kW 平成 15 年度 春日部市エンゼルドーム 春日部市 10kW 平成 15 年度 新座市 10kW 平成 15 年度 社会福祉法人日の出福祉会 本庄市 15kW 平成 15 年度 社会福祉法人いなほ会 さいたま市 20kW 平成 15 年度 東京セキスイ工業(株) 蓮田市 20kW 平成 15 年度 熊谷市 30kW 平成 15 年度 (株)松本久夫商店 戸田市 30kW 平成 15 年度 荒川村荒川図書館 秩父市 30kW 平成 15 年度 カカシ米穀(株) 深谷市 30kW 平成 15 年度 ダイキン工業(株) 草加市 50kW 平成 15 年度 白岡町保健福祉総合センター 白岡町 50kW 平成 15 年度 騎西町立騎西中学校他 騎西町 130kW 平成 15 年度 東京都水道局 朝霞市他 5,220kW 平成 15 年度 宗教法人常楽寺 川越市 4kW 平成 16 年度 (株)デイリーヤマザキ (ひばりヶ丘北口店) 社会福祉法人 東光会新里保育園 73 和光市総合福祉会館 和光市 5kW 平成 16 年度 学校法人浅沼学園 さいたま市 10kW 平成 16 年度 さいたま市 10kW 平成 16 年度 コスモ石油(株) (伊奈 SS) 伊奈町 10kW 平成 16 年度 東京インキ(株) 羽生市 10kW 平成 16 年度 イオン(株) 戸田市 10kW 平成 16 年度 富士パン粉工業(株) 鴻巣市 10kW 平成 16 年度 学校法人共栄学園 春日部市 10kW 平成 16 年度 (株)ヘルスケア 所沢市 10kW 平成 16 年度 (株)サッポロライオン 川口市 10kW 平成 16 年度 小原歯車工業(株) 川口市 10kW 平成 16 年度 川口市立戸塚南小学校 川口市 10kW 平成 16 年度 (株)中川機器製作所 秩父市 10kW 平成 16 年度 松田産業(株) 入間市 10kW 平成 16 年度 宗教法人長光寺 飯能市 10kW 平成 16 年度 北本市 北本市 10kW 平成 16 年度 所沢市 13kW 平成 16 年度 越谷市 20kW 平成 16 年度 宮代町役場庁舎 宮代町 20kW 平成 16 年度 (株)ユニークテープ 日高市 20kW 平成 16 年度 さいたま市 30kW 平成 16 年度 医療法人瑞穂会 川越市 30kW 平成 16 年度 神川町立神川中学校 神川町 40kW 平成 16 年度 東松山市松山第一小学校 東松山市 160kW 平成 16 年度 (株)ニチレイ 杉戸町 200kW 平成 16 年度 伊奈町立小針北小学校 伊奈町 10kW 平成 17 年度 日本電波工業(株) 狭山市 10kW 平成 17 年度 戸田市役所庁舎 戸田市 10kW 平成 17 年度 宗教法人浄心寺 飯能市 10kW 平成 17 年度 宗教法人カトリック聖ヨゼ フ・フランシスコ修道会 社会福祉法人太陽会 太陽園 学校法人聖契学園 あゆみ幼稚園 宗教法人生長の家 埼玉県教化部 74 学校法人すみれ学園 和光市 10kW 平成 17 年度 学校法人柳下学園 和光市 10kW 平成 17 年度 柴山仮設機材有限会社 吉見町 11kW 平成 17 年度 学校法人多摩川学園 三芳町 11kW 平成 17 年度 学校法人きたはら幼稚園 富士見市 11kW 平成 17 年度 学校法人平林学園 川口市 12kW 平成 17 年度 佐川急便(株) 羽生市 20kW 平成 17 年度 テイ・エステック(株) 行田市 20kW 平成 17 年度 学校法人所沢文化幼稚園 所沢市 20kW 平成 17 年度 埼玉日本電気(株) 神川町 20kW 平成 17 年度 朝霞市立朝霞第一中学校 朝霞市 20kW 平成 17 年度 (株)東洋精米機製作所 坂戸市 30kW 平成 17 年度 上板塑性(株) 三芳町 40kW 平成 17 年度 (株)ショーライト 伊奈町 50kW 平成 17 年度 本庄市 50kW 平成 17 年度 (株)サン精密化工研究所 久喜市 10kW 平成 18 年度 石坂産業(株) 三芳町 10kW 平成 18 年度 川越市立月越小学校 川越市 10kW 平成 18 年度 東松山市立新明小学校 東松山市 10kW 平成 18 年度 いるま野農業協同組合 日高市 10kW 平成 18 年度 シーズクリエイト(株) 鳩ヶ谷市 10kW 平成 18 年度 東金属(株) 羽生市 11kW 平成 18 年度 学校法人柿沼学園 栗橋町 11kW 平成 18 年度 学校法人東山学園 坂戸市 11kW 平成 18 年度 (株)五光電気 上里町 11kW 平成 18 年度 いるま野農業協同組合 飯能市 11kW 平成 18 年度 和光市南地域センター 和光市 11kW 平成 18 年度 島村電業(株) 上尾市 12kW 平成 18 年度 日本畜産興業(株) 越谷市 20kW 平成 18 年度 (株)サイサン 上尾市 20kW 平成 18 年度 シンエイ(株) 本庄市 20kW 平成 18 年度 ユーエスエンジニアリング (株) 75 (株)七星科学研究所 狭山市 30kW 平成 18 年度 学校法人獨協学園 草加市 50kW 平成 18 年度 2)風力発電 設置施設 市町村 規模 設置年度 学校法人国際技能工芸機構 行田市 4kW 平成 14 年度 学校法人 秩父緑が丘幼稚園 秩父市 0.02kW 平成 16 年度 学校法人 や幼稚園 横瀬学園かみひろ 鶴ヶ島市 0.02kW 平成 16 年度 4kW 平成 16 年度 社会福祉法人 アヤ福祉会 新座市 3)天然ガスコージェネレーション 設置施設 市町村 規模 設置年度 サッポロビール(株) 埼玉県 2,540kW 平成 11 年度 凸版印刷(株) 川口市 6,350kW 平成 11 年度 大日本印刷(株) 久喜市 6,860kW 平成 12 年度 (株)ダスキン 三郷市 542kW 平成 14 年度 日産ディーゼル工業(株)・三井リ 上尾市 ース事業(株) 6,000kW 平成 14 年度 (株)ファーストエスコ 八潮市 11,500kW 平成 14 年度 平岡織染株式会社 草加市 550kW 平成 15 年度 1,690kW 平成 15 年度 和光市 30kW 平成 16 年度 (株)エネルギーアドバンス・積 蓮田市 水化学工業(株) 12,060kW 平成 16 年度 100kW 平成 17 年度 2,800kW 平成 17 年度 規模 設置年度 エスエナジー・三井住友銀リース 春日部市 (株) (明治乳業) 埼玉県和光市総合福祉会館 繁田醤油株式会社 入間市 大日本インキ化学工業(株) 北足立郡伊奈町 4)バイオマス発電 設置施設 レンゴー(株) 市町村 八潮市 76 平成 15 年度 5)バイオマス燃料製造 設置施設 市町村 東京ガス株式会社・株式会社タ 三郷市 クマ 川口トラック組合 熊谷市 (株)アドバン 熊谷市 規模 設置年度 15t/日 平成 16 年度 250L/日 平成 18 年度 300t/月 平成 18 年度 規模 設置年度 6)クリーンエネルギー自動車 利用エネルギー 市町村 クリーンエネルギー自動車 (ハイブリッド車) 埼玉県 (天然ガス自動車) 33 台 71 台 平成 9 年 3 月現在 クリーンエネルギー自動車 所沢市 12 台 平成 16 年度 クリーンエネルギー自動車 さいたま市 10 台 平成 17 年度 77 2.5 アンケート調査 新エネルギーに対する市民・事業者の認識と意向を把握するため、アンケート調 査を行いました。 2.5.1 調査目的と対象 アンケートの調査目的と対象は次の通りです。回収率は、市民が 40.3%、事業 所が 34.6%でした。 アンケート調査の目的と対象 調査 アンケート 対象 送付数 調査目的 アンケート 回収状況 環境問題に対する問題意識 アンケート 市民 700 件 省エネ・新エネに対する導入意欲と課題 回収 282 件 家庭の分類(世帯人数と自動車保有台数) 回収率 40.3% 新エネに対する導入意欲と課題 回収 104 件 営業形態(施設規模と内容) 回収率 34.6% エネルギー利用実態(種類と使用量) 環境問題に対する問題意識 事業所 アンケート 300 件 エネルギー利用実態(種類と使用量) 2.5.2 調査結果 アンケート調査の集計結果は、巻末の資料 2(P119)を参照願います。 78 2.6 地域特性のまとめ 地域概況とエネルギーの需給動向、アンケート調査から、鴻巣市の地域特性を以 下に整理しました。 2.6.1 地域概要 概要 ・ 埼玉県中央部に位置し、面積は 67.49km2、地形は概ね平坦 ・ 年平均気温 14.6℃、年間降水量 1,221.8mm、年平均風速 2.4m/s、日照時 間 2007.2h ・ 人口 120,899 人(男:60,231 人、女:60,668 人)、世帯数 45,711 世帯 ・ 産業別就業者数の割合は、第 1 次産業が 4.3%、第 2 次産業が 27.2%、第 3 次産業が 66.9% ・ 業種別総生産額は、第 1 次産業が 1%、第 2 次産業が 50%、第 3 次産業が 49% ・ 農業生産額は、米麦と花卉で約半分 ・ 工業は事業所数 217 箇所、製造品など出荷額 2,572 億円で減少傾向 ・ 商業は、商店数 1,006 店、年間販売額 2,220 億円で減少傾向 ・ 自動車保有台数は 35,499 台、そのうち乗用が 30,788 台 ・ 土地利用状況は、農地 50.3%、宅地が 21.3%、山林が 0.5%、原野が 0.3% 2.6.2 エネルギー需要量 概要 ・ 産業部門のエネルギー需要量は 2,863,253GJ/年、電力 78.2%、燃料油 15.0%、都市ガス 4.0%、LP ガス 2.8% ・ 民生部門家庭用のエネルギー需要量は 1,718,883GJ/年、電力 48.7%、都 市ガス 22.7%、LP ガス 19.3%、燃料油 9.3% ・ 民生部門業務用のエネルギー需要量は 355,243GJ/年、燃料油 39.3%、都 市ガス 34.4%、電力 17.9%、LP ガス 8.4% ・ 運輸部門のエネルギー需要量は、1,314,734GJ/年 ・ 産業部門 45.8%、民生部門 33.2%(家庭用 27.5%、業務用 5.7%)、運輸部門 21.0%で民生部門家庭用の比率が高くなっている ・ 電力 50.2%、燃料油 32.7%、都市ガス 10.0%、LP ガス 7.1% 79 2.6.3 新エネルギー賦存量 概要 ・ 発電利用では太陽光発電がほとんどで、水力発電は条件による。 ・ 熱利用では太陽熱利用が主で、その他のエネルギーは少ない。 ・ 温度差エネルギー(ヒートポンプ)、高効率機器(燃料電池、クリーンエネルギー 自動車)の賦存量は大きい。 2.6.4 アンケート調査 概要(市民) ・ 地球温暖化問題や新エネルギーの必要性についての回答率が高い ・ 新エネルギーの認知度は、太陽光発電、風力発電、太陽熱利用が 8 割以上 ・ 新エネルギーへ取り組むべき主体については、市、市民、事業者の順 ・ 新エネルギー導入の留意点として、自然環境の保護とコストを重視した傾向 ・ 新エネルギー導入意思については太陽光発電が 5 割超、クリーンエネルギー 自動車が 5 割弱 ・ バイオディーゼル燃料についての認知度は低いが、廃食油回収に対する協力率 は約 8 割 概要(事業所) ・ 地球温暖化問題に対する企業の認識が高く、今後は自然エネルギーが主力とな ると認識 ・ 環境保全は先進国が率先するべきという意見が多く、環境保全を重視 ・ 今後取り組んでみたいものについては、低公害車、太陽光発電、リサイクルの 順であるが、コストが割高 注意:アンケート調査の結果については、「新エネルギーの必要性についての回答 率が高い」とまとめましたが、これは回収されたアンケートのみに対しての 評価です。回収率が 40%程度であり、新エネルギーに対する意識が高く ない方は回答に至ってないと想定されますので、市民すべて意識の比率を 示していない場合が考えられます。 80 第 3 章 新エネルギービジョン 本章では、本市の新エネルギーのビジョンを示します。地域概況やエネルギー需 要量、新エネルギー賦存量、アンケート調査から導入の方向性を検討し、新エネル ギーの特性を踏まえて、基本的な考え方を整理し、新エネルギー導入の基本方針を 定め、新エネルギービジョンを策定します。 以下に本章の概要をフローで示します。 新エネルギービジョン策定の背景と目的 地域特性(第 2 章) (第 1 章) ・地域概況 ・新エネルギービジョン策定の背景 ・エネルギー需要量 ・新エネルギービジョン策定の目的 ・新エネルギー賦存量 ・新エネルギービジョン策定の位置付け ・アンケート調査 概要整理・特色の把握 新エネルギービジョン エネルギー特性からの導入の方向性 地域特性からの導入の方向性 総合的に判断 基本コンセプト 太陽の恵みと先進技術を活用した持続可能な環境都市 基本方針 効率的で持続可能な新エネルギーへの取組 太陽の恵みを活かした新エネルギーへの取組 あらゆる人々との協働による新エネルギーへの取組 新エネルギービジョンの施策展開の方向性 「第 5 次鴻巣市総合振興計画」 市の課題 導入計画案 リンク 導入プロジェクト案 7 つの基本政策 導入効果 81 3.1 3.1.1 新エネルギー導入の方向性 地域特性からの導入の方向性 第 2 章「地域特性」からそれに対する新エネルギーの導入の方向性を以下にまとめ ました。 地域特性からの導入の方向性 ・ 鴻巣市の特色である花・果樹を中心とした農業へのエネルギー供給を検討しま す。 ・ 電力需要が高いことから、発電に重点を置いたエネルギー活用を検討します。 ・ 民生部門家庭用の需要量が高いことから、住宅へのエネルギー供給を検討しま す。 ・ 新エネルギー賦存量の算定結果から、太陽エネルギーと高効率機器に重点を置 いたエネルギー活用を検討します。 ・ 新エネルギー賦存量の少ないものは、賦存量に恵まれた地域との連携を図りま す。 ・ 住民の意向から、導入コストや経済性を重視した新エネルギー導入を検討しま す。 ・ 新エネルギーに関する技術や助成制度の情報が不足していることから、これら の十分な情報発信を検討します。 ・ 市民協働の観点とアンケート結果から、廃食用油の回収によるバイオディーゼ ル燃料の製造を検討します。 ・ 次世代の鴻巣市を見据えた、環境教育や啓発効果を考慮した新エネルギーの導 入を検討します。 82 3.1.2 エネルギー特性からの導入の方向性 新エネルギー賦存量の算定結果と新エネルギーの特性を踏まえた、新エネルギー 種別ごとの導入の方向性について以下にまとめました。 新エネルギー種別ごとの導入方針 エネルギー種別 太陽光発電 導入方針 鴻巣市は日射量が大きく、太陽光発電に適した地域です。また、発 電した電力の買い取り価格も 2009 年 11 月より引き上げられたこ とから(住宅用で 1kWh 当たり約 24 円から 48 円へ)、家庭用や事 業所用の太陽光発電の導入を積極的に推進します。 また、太陽光発電は、独立した電源となることから、防犯灯や災害 時の非常用電源としての利用について、検討を進めます。 太陽熱利用 太陽光発電と同様に有望なエネルギーであり、家庭用の太陽熱温水 器をはじめとして、お湯の利用が多い福祉施設や事業所への導入を 検討します。 中小水力発電 中小水力発電は水利権があることや十分な落差が必要であることが 課題となっています。これらの条件を整理するとともに、発生した エネルギーの利用方法をあわせて検討していきます。 バイオディーゼル バイオディーゼル燃料製造は現在試験的に取り組んでおり、その状 燃料 況を踏まえて、将来的に市内からの回収を検討します。また、遊休 農地などの活用による菜の花栽培もあわせて検討していきます。 温度差エネルギー 家庭用ヒートポンプは商品化されており、普及も進んでいます。ま (ヒートポンプ) た、農業用ヒートポンプなど産業用も開発が進んでいる状況から、 経済性を考慮して導入を検討します。 燃料電池 燃料電池は近年開発が進んでいる家庭用を対象として、経済性を考 慮して導入を検討します。 クリーンエネルギー ハイブリッド自動車をはじめとして、天然ガス自動車や電気自動車 自動車 などが開発されており、特にハイブリッドカーは、価格も下がり普 及が進んでいる状況です。 家庭用の乗用車をはじめとして、企業の営業車への導入を検討して いきます。 その他の 賦存量の少ない他の新エネルギーについては、環境教育効果を目指 新エネルギー した小型のものの導入を検討します。また、他地域との連携により、 あらゆる新エネルギーについての可能性を検討します。 83 3.2 新エネルギー導入の基本方針 これまで整理した導入の方向性や、エネルギー特性からの導入の方向性を総合的 に踏まえて、新エネルギーに対する基本方針を以下にまとめました。 本市は、全国に誇る「花」をはじめとした、豊かな緑に恵まれており、住宅や産業 基盤などが集積した都市の活力を持ち、住民活動に支えられた独自の歴史や文化を 持つまちです。このような特色のあるまちで、地球環境に配慮し、豊かな緑を子供 たちへ継承していくために、次の 3 点を新エネルギーに対する基本的な考え方の柱 とします。 効率的で持続可能な新エネルギーへの取組 地球環境問題や温暖化問題への対策は急務でありますが、家庭や企業そして行政 がコストに関係なく新エネルギーの導入を行うことは、リスクが高すぎます。新エ ネルギーへの取組は、継続的に行うことにより、高い効果が得られるものと言えま す。そこで、初期コストや経済性を十分に検討し、経済的に無理のない、効率的で 持続可能な新エネルギーへの取組を進めていきます。 太陽の恵みを活かした新エネルギーへの取組 埼玉県の晴天率(雲量 8.5 以下)は、全国 1 位(平年値※1)となっています。鴻巣市 の新エネルギーについての特色は、日射量が非常に高い点にあります。鴻巣の「花」 を育む太陽の恵みは、エネルギーの面からも本市に恵みをもたらすものとなります。 そこで、この太陽の恵みを十分に活用した新エネルギーへの取組を進めていきます。 あらゆる人々との協働による新エネルギーへの取組 新エネルギーの取組は、そこには住民・企業の理解・協力が必要不可欠です。「第 5 次鴻巣市総合振興計画」の基本施策にも「市民協働のまちづくり」があげられていま す。そこで住民・企業・行政が一体となり、協働による新エネルギーの取組を進めて いきます。また、鴻巣にない特色を持った友好都市などの他の地域との協働も視野 に入れて、幅広い観点からの取組も検討していきます。 ※ 1 平年値 気象観測所における 1971−2000 年までの 30 年間の平均値 84 3.3 3.3.1 新エネルギービジョン 新エネルギービジョンコンセプト 鴻巣市の新エネルギーの特色である太陽エネルギーとヒートポンプなどの新し いエネルギー高度利用技術を組み合わせて、地球環境との調和を図っていくことを 考慮して、鴻巣市新エネルギービジョンのコンセプトを次のとおり定めました。 太陽の恵みと先進技術を活用した持続可能な環境都市 全国でも恵まれた太陽エネルギーと先進技術の活用を図り、 市民一人ひとりが次世代に責任を果たす 環境負荷の低いまちづくりを目指します。 85 3.3.2 新エネルギービジョンの施策展開の方向 「第 5 次鴻巣市総合振興計画」の政策内容と新エネルギービジョンの基本コンセプト、基本方針をリンクさせて検討し、施策の展開の方向について以下にまとめました。 第 5 次鴻巣市総合振興計画 基本政策 新エネルギー導入プロジェクト 新エネルギー導入計画案 導入効果 安心・安全なまちづくりプロジェクト 防犯・防災対策の充実 すべての人が健やかで 思いやりのある まちづくり 公共施設へヒートポンプの導入 福祉施設へ太陽熱温水器の導入 太陽光発電の導入 思いやりプロジェクト 福祉サービスの向上 心ゆたかでときめきの あるまちづくり 学校へ太陽光発電の導入 新エネルギーと環境教育の促進 環境教育プロジェクト 環境教育の推進 利便性が高くうるおい のあるまちづくり 家庭用太陽光発電の推進 家庭用太陽熱温水器の推進 ヒートポンプ・燃料電池の推進 クリーンエネルギー自動車の推進 市による助成制度の創設 エコ・ライフプロジェクト 市民生活の向上 いきいきと個性かがや く活力あるまちづくり 農業施設へヒートポンプなどの導入 農業施設へバイオディーゼル燃料の活用 エコ・ファームプロジェクト 事業所への太陽光発電の導入 クリーンエネルギー自動車の推進 産業振興プロジェクト 市民発電所の創設 エコ・ネットワークプロジェクト 新規事業開拓 廃食用油からのバイオディーゼル燃料製造 フラワー油田プロジェクト リサイクルの推進 用水路などでの小水力発電 用水活用プロジェクト 未利用施設の有効活用 木質バイオマスの活用 木質バイオマス活用プロジェクト 近隣市町村との交流 新エネルギーに関する情報発信 助成制度の紹介 エコ・インフォメーションプロジェクト 情報ネットワークの整備 農業振興 産業振興 市民協働のまちづくり スリムで効率的な 行政経営による まちづくり 86 太陽の恵みと先進技術を活用した持続可能な環境都市 花かおり 緑あふれ 人輝くまち こうのす 防犯用太陽光街路灯の導入 防災拠点へ太陽光発電の導入 全国でも恵まれた太陽エネルギーと先進技術の活用を図り︑ 市民一人ひとりが次世代に責任を果たす 環境負荷の低いまちづくりを目指します︒ 将 来 都 市 像 安全・安心でゆったりと 暮らせるまちづくり 第 4 章 新エネルギー導入プロジェクト 本章では、第 3 章でまとめた新エネルギービジョンを実現していくために、新エ ネルギー導入の基本方針に基づき、導入プロジェクトについて示します。 山梨県北杜市 87 メガソーラー発電所 4.1 導入プロジェクトの絞り込み 第 3 章でまとめた新エネルギービジョンに基づいて、導入プロジェクトの絞り込 みを行います。新エネルギービジョンの基本方針から、「第 5 次鴻巣市総合振興計 画」の施策内容に整合させたプロジェクトを導入の容易さ、導入コスト、啓発効果、 技術開発動向などを考慮して、絞り込みを行います。 地域特性 ●地域概況 ●エネルギー需要量 ●新エネルギー賦存量 ●市民・事業者の意向 新エネルギー特性 新エネルギービジョン 基本方針 ●効率的で持続可能な新エネルギーへの取組 ●太陽の恵みを活かした新エネルギーへの取組 ●あらゆる人々との協働による新エネルギーへの取組 コンセプト 太陽の恵みと先進技術を活用した持続可能な環境都市 「第 5 次鴻巣市総合振興計画」 の政策内容 導入の容易さ 導入コスト 啓発効果 技術開発動向 など 導入プロジェクト ●初期段階 ●中期段階 ●長期段階 88 導入の容易さ、導入コスト、啓発効果、技術開発動向などを考慮して、プロジェ クトの検討時期をそれぞれ設定し、「初期段階(概ね 5 年程度)に計画化を目指すも の」、「中期段階(概ね 6〜10 年程度)に計画化を目指すもの」に分類しました。「長 期段階に計画化を目指すもの」については、その技術開発動向、導入コスト、周辺 条件の変化によって検討時期が未定であるものとして、位置づけました。 導入プロジェクトの絞り込み 時期 プロジェクト名 導入内容 エコ・インフォメーション 新エネルギーに関する情報発信 プロジェクト 助成制度の紹介 頁 91 家庭用太陽光発電の推進 エコ・ライフ プロジェクト 家庭用太陽熱温水器の推進 ヒートポンプ・燃料電池の推進 92 初期 段 階 クリーンエネルギー自動車の推進 市による助成制度の創設 エコ・ネットワーク プロジェクト フラワー油田 プロジェクト 市民発電所の創設 他地域との連携 94 廃食用油からのバイオディーゼル燃料 製造 96 遊休農地でのエネルギー作物栽培 新エネルギーと環境教育の促進 環境教育プロジェクト 学校へ太陽光発電、ペレットストーブ、 97 小型風車などの導入 安心・安全なまちづくり プロジェクト 中期段階 エコ・ファーム プロジェクト 産業振興プロジェクト 防犯用太陽光街路灯の導入 防災拠点へ太陽光発電の導入 農業施設へヒートポンプの導入 農業用ボイラ燃料のバイオ化 事業所への太陽光発電の導入 クリーンエネルギー自動車の推進 99 101 102 公共施設へヒートポンプの導入 思いやりプロジェクト 福祉施設へ太陽熱温水器の導入 103 太陽光発電の導入 長期 段階 用水活用プロジェクト 木質バイオマス 活用プロジェクト 用水路でのマイクロ水力発電 チップ、ペレットを用いたストーブ、 ボイラなどの活用 89 105 105 4.2 導入プロジェクト 導入プロジェクトの具体的な内容を次ページ以降にまとめました。各プロジェク トの目的については、温室効果ガスの削減と石油代替効果が主たる目的となります。 二酸化炭素削減効果の算定には、設備の製造などで発生する二酸化炭素は含まれ ていません。新エネルギー機器であっても、その製造や輸送で発生する二酸化炭素 がわずかに存在します。(下図を参照願います。) なお、本章で使用しているエネルギーなどの単位については、第 2 章エネルギー 需要量の部分に掲載してありますので、ご覧下さい。また、導入コストについては 一般的な価格やカタログ価格を参考にしておりますので、設備内容や種類、工事内 容によって導入コストが大きく変動することがありますので注意が必要です。 参 考 (財)電力中央研究所により、設備・運用:発電設備の製造、保守時に発生する二酸化炭素を 考慮した、電源別二酸化炭素排出量を以下に示します。ただし、1996 年時点の我が国の平均 的な発電技術で試算された結果であり、現在のデータとは大きく異なっている可能性がありま す。 我が国における電源別二酸化炭素排出量 水力 0.011 地熱 0.015 原子力 0.022 風力 0.029 太陽光 LNGコンバインド LNG火力 燃料 0.053 0.111 0.408 0.130 0.478 0.038 0.704 石油火力 0.088 0.887 石炭火力 0.0 設備・運用 0.2 ※LNG コンバインドサイクル発電 0.4 0.6 0.8 1.0 kg‑CO 2/kWh ガスタービン発電設備と蒸気タービン発電設備を組合 せた(コンバインドした)発電設備で、ガスタービンで発電した時に出る排ガスの熱で 蒸気を作って、再度蒸気タ−ビンにより発電するシステムです。そのため、高い発電効 率を得ることができます。 資料) 「ライフサイクル CO2 排出量による発電技術の評価」,本藤 祐樹・ 内山 洋司・ 森泉 由恵,電力中央研究所報告 Y99009,1999 90 4.2.1 (1) 初期段階 エコ・インフォメーションプロジェクト 対象施設 市役所・ホームページ 事業概要 新エネルギーに関する技術開発動向や導入コスト、各種エネルギー の長所、短所などの情報を、ホームページなどを活用して、情報発 信を図ります。 また、新エネルギーの導入時に活用可能な助成制度の照会や相談に 応じられる体制を整えます。 事業の目的 新エネルギーの導入促進 対象 エネルギー すべての新エネルギー 導入への 情報収集の方法 課題 情報更新の頻度 相談窓口の運営方法など エコ・インフォメーションプロジェクトのイメージ 市民・企業など 市役所ホームページ 相談 新エネルギーコーナー クリック 市役所内 担当窓口の設置 管理・更新 91 (2) エコ・ライフプロジェクト 対象施設 一般住宅 事業概要 一般住宅へ太陽光発電や太陽熱温水器の導入を推進するとともに、 家庭用ヒートポンプや燃料電池などの高効率機器の導入を推進し、 地球に優しい住宅を促進します。住宅への導入は、周辺の市民への 普及啓発や子供たちへの環境教育につながります。また、クリーン エネルギー自動車の導入も推進します。あわせて、市による太陽光 発電や高効率機器に対する助成制度の創設も検討します。 事業の目的 住宅の光熱費の削減 事業主体 対象 市民 周辺への普及啓発効果 助成制度は鴻巣市 太陽光発電 太陽熱利用 エネルギー 温度差エネルギー(ヒートポンプ) 燃料電池 クリーンエネルギー自動車 導入コスト 太陽光発電(4kW) 施設規模 2,800 千円 2 太陽熱温水器(4m ・約 1.6kW) 700 千円 ヒートポンプ(370L・4.5kW) 800 千円 燃料電池(電力 1kW、熱 1.4kW) 3,400 千円 クリーンエネルギー自動車(ハイブリッド自動車) 導入可能 太陽光発電 3,527kWh/年 エネルギー ヒートポンプ 量 石油代替 効果 太陽光発電 332L/年 ヒートポンプ 燃料電池 削減効果 太陽熱温水器 227L/年 349L/年 燃料電池 1,958kg-CO2/年 589kg-CO2/年 ヒートポンプ 904kg-CO2/年 1,514kg-CO2/年 クリーンエネルギー自動車 導入への 課題 456L/年 833L/台・年 太陽熱温水器 燃料電池 17GJ/年 29GJ/台・年 クリーンエネルギー自動車 二酸化炭素 太陽光発電 太陽熱温水器 9GJ/年 13GJ/年 クリーンエネルギー自動車 2,500 千円/台 1,935kg-CO 2/台・年 初期導入コストの家庭への負担 既存設備の更新時期 太陽光発電の設置場所と家屋の強度 発電電力の買い取り制度と契約期間 92 住宅への導入イメージ 住宅用太陽光発電導入事例 住宅用太陽光集熱器導入事例 住宅用ヒートポンプ 住宅用燃料電池 (出典:東京ガス(株)カタログ) 電気自動車 ハイブリッド自動車 93 (3) エコ・ネットワークプロジェクト 対象施設 事業概要 公共施設用地 関連する市外の地域 NPO 法人や共同企業体を介して、市内の市民・事業者から資金を 募り、その資金によって、太陽光発電や風力発電を設置し、そこか ら得られた利益を活用して、協働者である市民や事業者へ、参加企 業の割引券や地域通貨などにより還元し、地域産業の活性化を図り ます。 また、資金を募るばかりでなく、「市民共同グリーンエネルギー推 進事業」(仮称)という形で様々な事業が可能な形態での運営も考 えられます。 太陽光発電は、市内の公共施設の屋根や未使用用地を市民太陽光発 電所へ貸し出します。 風力発電については、市内は風が弱いことから、友好都市などを通 じて、風況の良い地点で設備を設置して、運営します。 事業の目的 市民や事業者の新エネルギー発電事業への参画 地域特性の異なる都市との交流 事業主体 NPO 法人など 資金は、市民・事業者から募る 対象 太陽光発電 エネルギー 風力発電 木質バイオマスなど 導入コスト 太陽光発電(100kW) 施設規模 風力発電(2,000kW) 導入可能エ 太陽光発電 ネルギー量 風力発電 石油代替 効果 太陽光発電 風力発電 二酸化炭素 太陽光発電 70,000 千円 500,000 千円 88,190kWh/年 4,380,000kWh/年 8,310L/年 412,734L/年 48,945kg-CO2/年 削減効果 風力発電 導入への NPO 法人の設立と運営主体 課題 2,430,900kg-CO2/年 風力発電適地の選定 発電電力の買い取り制度と契約期間 機器トラブルなどへの対応 94 市民発電所のシステム 市民 事業者 鴻巣市 協働者 設立協力 還元 資金 用地提供 情報発信など NPO 法人または共同企業体 発電事業の運営会社 支払 運営 管理 風力発電所 太陽光発電所 市民発電所 売電 市民風車(あきた市民風車) 95 電力会社 売上 メンテナンス会社 (4) フラワー油田プロジェクト 対象施設 遊休農地 事業概要 遊休農地でエネルギー作物(菜の花)を栽培し、食用油を精製します。 その食用油を家庭や外食産業等で利用した後、廃食油を回収しま す。廃食油を加工しバイオディーゼル燃料を精製し、回収車等の燃 料として利用を図ります。 事業の目的 遊休農地の有効活用 車の燃料へ利用 農業用ボイラへの活用 事業主体 対象 エネルギー 導入コスト 施設規模 導入可能エ ネルギー量 石油代替 効果 二酸化炭素 削減効果 導入への 課題 NPO 法人・企業・鴻巣市など バイオマス燃料製造 バイオマス燃料製造(400L/日) 20,000 千円 バイオマス燃料製造 3,056GJ/年 バイオマス燃料製造 80,000L/年 バイオマス燃料製造 207,197kg-CO2/年 廃食油の回収コストと回収方法 燃料精製装置の規模 事業主体 イメージ写真 菜の花畑 市で導入している バイオディーゼル燃料製造装置 96 (5) 環境教育プロジェクト 対象施設 学校 事業概要 学校の屋根などへ国の助成制度(スクールニューディール構想)等を 活用した太陽光発電などの導入を検討し、CO2 削減を図るととも に、子供に対する環境教育のための教材としての活用を図ります。 また、学校の授業に新エネルギーなどの環境に関する授業を取り入 れ、環境や環境問題に関心・知識を持つことで資源の大切さを学び ます。また、埼玉県の環境教育アシスタント制度や企業のボランテ ィアなどを活用することも考えられます。 その他、ペレットストーブや小型風車などを教材として活用し、フ ラワー油田プロジェクトと連携して、有休農地へ菜の花の種まきを 行うなどの、環境体験学習も効果があります。 事業の目的 新エネルギーの普及促進 環境教育 事業主体 鴻巣市内の小中学校 県・企業の協力 対象 太陽光発電 エネルギー ペレットストーブ・小型風車など(教材として活用) 導入コスト 太陽光発電(10kW) 施設規模 7,000 千円 ソフト事業(環境教育・イベント) 導入可能エ 太陽光発電 8,819kWh/年 ネルギー量 小型風車、ペレットストーブは規模・台数による 石油代替 効果 二酸化炭素 削減効果 導入への 課題 太陽光発電 831L/年 太陽光発電 4,895kg-CO2/年 太陽光発電の設置場所と建物強度 環境教育システムの開発 環境イベントの創設 97 学校への太陽光発電導入イメージ図 太陽光発電(10kW) 太陽光発電システム 運転表示板 ただいまの発電出力 7.4 kW 今日までの発電量 1,323 校内 インバータ kWh 電力 負荷 連系装置 啓発表示盤 学校への太陽光発電導入と環境イベントのイメージ写真 学校への太陽光発電導入事例 環境教育のイメージ (出典:経済産業省パンフレット) (出典:資源エネルギー庁 HP) 98 4.2.2 (1) 中期段階 安心・安全なまちづくりプロジェクト 対象施設 街路灯・避難所 事業概要 市民の安全を守るため、街路灯の少ない通学路を中心に太陽光発電 による街路灯の導入を図ります。街路灯は、防犯カメラや防災無線 を取り付けることも可能で、防犯効果の充実と災害時の誘導灯の役 割を果たします。 また、災害時の避難所に順次太陽光発電を導入することで、通常は その施設での電力として使用しつつ、災害における停電時に太陽光 発電と蓄電池の独立電源に切り替えて、避難所の電源確保に努めま す。 事業の目的 防犯効果 災害時の誘導灯と避難所の電源確保 事業主体 対象 エネルギー 鴻巣市 太陽光発電 導入コスト 太陽光街路灯(120W) 施設規模 120 万円/基 避難所の太陽光発電(10kW) 導入可能エ 太陽光街路灯(120W) 132kWh/年・基 ネルギー量 避難所の太陽光発電(10kW) 石油代替 効果 太陽光街路灯(120W) 8,819kWh/年・箇所 12L/年・基 避難所の太陽光発電(10kW) 二酸化炭素 太陽光街路灯(120W) 700 万円/箇所 831L/年・箇所 73kg-CO2/年・基 削減効果 避難所の太陽光発電(10kW) 導入への 通学路の照明の状況と設置箇所の抽出 課題 4,895kg-CO2/年・箇所 道路管理者との協議 避難所の太陽光発電の設置場所(建物強度の検討) 99 太陽光街路灯のイメージ図 太陽電池 街路灯 LEDタイプ 必要に応じて 防犯カメラや 防災無線取付 可能 バッテリー 内蔵 太陽光街路灯 (風力ハイブリッドタイプ) 避難所の太陽光発電のイメージ図 太陽光発電 10kW 系統(高圧) 館内電力需要 連 系装 置 イン バータ 非常用 バッテリー 100 (2) エコ・ファームプロジェクト 対象施設 農業用ハウス 事業概要 花卉栽培を中心とした農業用ハウスの熱源として、農業用ヒートポ ンプの導入や農業用ボイラへバイオディーゼル燃料を導入し、ハウ スの加温を行います。これまでの石油ボイラなどと比較して、光熱 費を削減することにより、農業振興を図ります。 事業の目的 農業振興 農業用ハウスの経費削減 事業主体 対象 農家 温度差エネルギー(ヒートポンプ) エネルギー バイオディーゼル燃料利用ボイラ 導入コスト ヒートポンプ空調(18kW) 施設規模 1,000 千円/基 年間必要熱量を 130GJ とする。(1 基当) バイオディーゼル燃料利用ボイラについては、既存ボイラの燃料に 混合することを想定し、年間必要熱量の 50%として算定した。 導入可能エ ヒートポンプ空調 削減可能熱量 ネルギー量 バイオディーゼル燃料利用 石油代替 効果 ヒートポンプ空調 65GJ/年 2,269L/年 バイオディーゼル燃料利用 二酸化炭素 ヒートポンプ空調 1,701L/年 5,876kg-CO2/年 削減効果 バイオディーゼル燃料利用 導入への 初期導入コストの農家への負担 課題 87GJ/年 4,407kg-CO 2/年 既存設備の更新時期 農業用ハウスへの導入イメージ 農業用ハウス 101 (3) 産業振興プロジェクト 対象施設 事業所・工場など 事業概要 事業所や工場などの屋根部分に太陽光発電を設置し、企業の電力経 費の削減を行います。それにより企業の経営力を強化し、産業の振 興を図ります。 また、業務用車の更新時にクリーンエネルギー自動車へ転換するこ とにより、燃料費の削減を図ります。 事業の目的 光熱費、燃料費の削減 企業の環境への取組の促進 事業主体 対象 企業 太陽光発電 エネルギー クリーンエネルギー自動車 導入コスト 太陽光発電(10kW) 施設規模 7,000 千円 クリーンエネルギー自動車(ハイブリッド自動車) 導入可能エ 太陽光発電 8,819kWh/年 ネルギー量 クリーンエネルギー自動車 石油代替 効果 太陽光発電 29GJ/台・年 831L/年 クリーンエネルギー自動車 二酸化炭素 太陽光発電 833L/台・年 4,895kg-CO2/年 削減効果 クリーンエネルギー自動車 導入への 初期導入コストの企業への負担 課題 2,500 千円/台 1,935kg-CO 2/台・年 既存車輌の更新時期 太陽光発電の設置場所と建物の強度 発電電力の買い取り制度と契約期間 企業への導入のイメージ 電気自動車 太陽光発電 102 (4) 思いやりプロジェクト 対象施設 病院・福祉施設などを中心とした公共施設 事業概要 病院・福祉施設を中心とした公共施設へヒートポンプや燃料電池、 太陽光発電や太陽熱温水器を設置し、施設内の給湯などへ活用しま す。施設の経費を削減するとともに、福祉サービスのイメージ向上 を図ります。 事業の目的 福祉の向上 福祉施設の経費削減 事業主体 対象 鴻巣市 温度差エネルギー(ヒートポンプ) エネルギー 燃料電池 太陽光発電 太陽熱利用 導入コスト ヒートポンプ(370L・4.5kW) 施設規模 燃料電池(電力 1kW、熱 1.4kW) 太陽光発電(10kW) 太陽熱温水器(20m 導入可能エ ヒートポンプ ネルギー量 燃料電池 太陽熱温水器 43GJ/年 ヒートポンプ 349L/年 燃料電池 456L/年 831L/年 太陽熱温水器 二酸化炭素 ヒートポンプ 燃料電池 太陽熱温水器 課題 1,136L/年 904kg-CO2/年 1,514kg-CO2/年 太陽光発電 導入への 13GJ/年 8,819kWh/年 太陽光発電 削減効果 約 8.0kW) 17GJ/年 太陽光発電 効果 3,400 千円 7,000 千円 2 石油代替 800 千円 4,895kg-CO2/年 2,944kg-CO2/年 既存設備の更新時期 既存設備(配管類)の調査 太陽熱温水器の設置場所と建物強度 103 3,500 千円 福祉施設の導入イメージ図 ヒートポンプシステムの導入イメージ 電力 貯湯 タ ン ク ヒ ー トポ ン プ 空気熱 給湯 暖房 燃料電池の導入イメージ 都市ガス 貯湯 タ ン ク 燃 料電 池 電力 電力負荷 (照明・冷房など) 給湯 暖房 貯湯 タ ン ク 太陽熱 太 陽熱 温水器 太陽熱温水器の導入イメージ 給湯 暖房 電力 循環 ポンプ ヒートポンプ 病院施設への太陽熱温水器 導入事例(出典:経済産業省パンフレット) 104 4.2.3 長期段階 現段階では周辺条件や技術開発レベルに課題があるものの、条件が整備されれば、 検討段階に進めるプロジェクトには以下のものがあります。これらの導入時期につ いては、初期・中期と異なり、 条件が整えばその段階で検討をすすめるものとします。 (1) 用水活用プロジェクト 武蔵水路や見沼代用水を代表とする水路などの流量を活用して、マイクロ水力 発電を行います。流れ込みタイプの効率が上がることや、水路の水利権及び水路 の構造的な状況について、十分な協議と調査が条件となります。 (2) 木質バイオマス活用プロジェクト 友好都市や近隣自治体との連携により、効率的にチップ、ペレットなどの木質 バイオマスの入手が可能となれば、木質バイオマスによるペレットストーブを住 宅や公共施設などへの導入を検討します。また、チップやペレットなどのボイラ を農業用ハウスや工場などへの導入を検討します。ただし、木質バイオマス原料 の輸送にかかるコストや CO2 の排出、製造コストと競合燃料とのコスト比較を十 分に行うことが重要です。 105 第 5 章 新エネルギー導入促進の推進方策 検討結果をもとに、ステップごと(短期、中期・長期)に目標期間を定め、市民 への効果的な広報、啓発活動の実施も視野に入れたスケジュールを検討します。事 業実施のための推進体制の整備や見直し体制の構築を検討します。 106 5.1 5.1.1 今後の新エネルギー普及に向けた推進方策 目標の設定 目標の設定については、各導入プロジェクトの計画化を目指す時期の目標は設定 しますが、導入量などの目標設定はしないものとします。それは、社会情勢や経済 情勢の変化によって、新エネルギー導入に必要な費用の確保が困難となることがあ るためです。 本ビジョンでは、第 3 章で設定した基本方針に基づいて、継続的、効果的な導入 を進めることを目標としていくものとします。 計画化を目指す時期の目標については、5.1.3 スケジュールに示します。 5.1.2 市民への効果的な広報・啓発活動 市民への効果的な広報・啓発活動は、エコ・インフォメーションプロジェクトに示 したように、市の新エネルギーへの取組と、新エネルギーに関する情報をホームペ ージや広報紙を通じて市民へ伝えていくことです。 広報する内容としては、新エネルギーの概要、各種エネルギーの特徴、技術開発 動向や導入コスト、助成制度などがあげられます。 また、啓発活動としてはエコ・イベントの開催や環境教室の開催などが考えられま す。これらのイベントを通じて、市民の皆様に新エネルギーの必要性に理解を深め て頂きます。 5.1.3 スケジュール 各プロジェクトの計画化を目指す時期の目標として、スケジュールは以下の通り とします。ただし、このスケジュールは、今後の社会情勢、技術開発動向、財政状 況などを勘案して、柔軟に対応していくものです。 107 スケジュール 導入 プロジェクト 初期段階 中期段階 概ね5年以内 概ね10年以内 導入内容 長期段階 新エネルギーに関する情報発信 エコ・ インフォメーション プロジェクト 助成制度の紹介 家庭用太陽光発電の推進 家庭用太陽熱温水器の推進 エコ・ライフ プロジェクト クリーンエネルギー自動車の推進 初 期 段 階 市による助成制度の創設 エコ・ネットワーク プロジェクト フラワー油田 プロジェクト 環境教育 プロジェクト 安心・安全な まちづくり プロジェクト エコ・ファーム プロジェクト 中 期 段 階 ヒートポンプ・燃料電池の推進 産業振興 プロジェクト 市民発電所の創設 他地域との連携 廃食用油からのバイオディーゼル 燃料製造 遊休農地でのエネルギー作物栽培 新エネルギーと環境教育の促進 学校へ太陽光発電の導入 防犯用太陽光街路灯の導入 防災拠点へ太陽光発電の導入 農業施設へヒートポンプの導入 農業用ボイラ燃料のバイオ化 事業所への太陽光発電の導入 クリーンエネルギー自動車の推進 公共施設へヒートポンプの導入 思いやり プロジェクト 福祉施設へ太陽熱温水器の導入 太陽光発電の導入 長 期 段 階 用水活用 プロジェクト 木質バイオマス 活用プロジェクト 用水路でのマイクロ水力発電 条件が整えばその段階で検討する チップ、ペレットを用いた ストーブ、ボイラなどの活用 条件が整えばその段階で検討する 108 5.2 5.2.1 推進体制の検討 実施主体別の役割の明確化 実施主体を市民・事業者・市と分類し、以下のような役割として事業を推進してい きます。新エネルギーの導入推進には、初期段階の「動機づけ」として行政が果た す役割は大きいです。市は新エネルギー導入に関する情報提供、普及啓発を行って いくことが大切です。そして、市民・事業者がそれぞれの立場で責任と役割を認識 して実践していくとともに、市が行う新エネルギー政策に対しても理解と協力を得 られることが大切です。 事業主体別の役割 市民 ○新エネルギー利用の意義を理解し、可能な限り導入に取り組む ○市民が主体となった新エネルギー導入による地域活性化を行う 事業 者 ○企業活動における新エネルギー利用や、環境貢献に積極的に取り組む ○事業所への新エネルギー機器の積極的導入 ○新エネルギー機器の開発による経済活性化 ○公共施設への新エネルギー導入による動機づけ 市 ○市民・企業が新エネルギー導入に取組やすい体制づくり ○新エネルギー導入に関する情報提供、普及啓発 ○新エネルギーを通した環境教育の推進 5.2.2 推進体制の検討 今後の推進体制として、本ビジョンを効果的に推進していくために、今後の技術 開発動向や社会情勢などを定期的に把握し、今後の計画の見直し、新たな計画の策 定を行うものとします。本事業の庁内検討委員会の継続もしくは、外部委員を含め た鴻巣市新エネルギー推進委員会(仮称)の創設により、検討を進めるものとしま す。推進委員会(仮称)は、既存の環境審議会にその役割を委託することもできま す。 109 鴻巣市新エネルギービジョン推進体制 市民・事業者 ○日常生活を通じた取組 ○住民の新エネルギーへの理解と参加 ○小中学校での環境教育の推進 ○公共施設での率先導入 ○企業活動における導入促進 ○技術開発の推進 意見・要望・参加 鴻巣市新エネルギー推進委員会(仮称) 市 全体での 取組 ○構成 産:企業・商工会・農協等 学:教育関係者・有識者等 官:庁内関係課等 民:市民有志、各自治会長等 ○委員会内容 研修会の開催 情報の収集と提供 助成制度の検討 住民への PR 活動 導入計画の検討 連携・推進・実施 鴻巣市 新エネルギー担当課 助成制度の活用 情報収集・提供 庁内調整 技術協力・指導 関係各課 110 国 県 研究機関 専門家 5.3 5.3.1 フォローアップの検討 フォローアップ体制の構築 策定したビジョンについては、計画が的確に推進されているかフォローアップを 行っていくことが重要です。そこで、庁内委員会等の既存組織を活かしてビジョン の推進状況を客観的に評価していきます。 5.3.2 ビジョン見直しシステム(PDCA)の明確化 計画の推進に当たっては、計画(Plan)を中心として、実施(Do) ・評価(Check) ・ 改善(Action)を一連のサイクルで行う政策マネジメントシステム(PDCA サイ クル)の運用について、庁内組織はもとより、職員一人ひとりに至るまで徹底を図 ることにより、 『優先施策』をはじめとした施策や事業の円滑かつ着実な推進を図り ます。 PLAN ビジョンの策定/見直し DO 推進・フォロー 事業化の検討 アップ体制 ACTION プロジェクトの導入 CHECK 課題の整理/解決 5.3.3 ビジョン進捗の情報公開 ビジョンの進捗については、新エネルギーの情報とともにホームページ、広報紙 などで情報公開を行い、市民への啓発を行っていきます。 111 5.4 新エネルギービジョンの実現に向けて 今回とりまとめました「鴻巣市地域新エネルギービジョン」は、市全体におけるこ れからの新エネルギーに対する取組の方向性を示すものです。 従って、本ビジョンを実現化していくためには、市民、事業者の方々の協力が不 可欠なものです。今後は、「太陽の恵みと先進技術を活用した持続可能な環境都市」 を実践し、市民一人ひとりが次世代に責任を果たす、環境負荷の低いまちづくりを 目指し、子供たちの未来に向けて、素晴らしい鴻巣市を残していきましょう。 112 資料 1 エネルギー需要量の算定資料 ①産業部門(本編 P44 部門別の算出方法①産業部門の詳細) a.燃料油 変数名 記号 鴻巣市第1次産業総生産額 a 埼玉県第1次産業総生産額 b 鴻巣市第2次産業総生産額 c 埼玉県第2次産業総生産額 d 値 【ガソリン】 変数名 記号 ① 埼玉県のガソリン販売量 ② 最終エネルギー消費(ガソリン第1次産業分) ③ 最終エネルギー消費(ガソリン第2次産業分) ④ 最終エネルギー消費(ガソリン全体) ①×(②/④)×a/b+①×(③/④)×c/d 式 鴻巣市のガソリン需要量(産業部門) 熱量換算(34.6GJ/kL) 【灯油】 変数名 記号 ① 埼玉県の灯油販売量 ② 最終エネルギー消費(灯油第1次産業分) ③ 最終エネルギー消費(灯油第2次産業分) ④ 最終エネルギー消費(灯油全体) ①×(②/④)×a/b+①×(③/④)×c/d 式 鴻巣市の灯油需要量(産業部門) 熱量換算(36.7GJ/kL) 【軽油】 変数名 記号 埼玉県の軽油販売量 ① ② 最終エネルギー消費(軽油第1次産業分) ③ 最終エネルギー消費(軽油第2次産業分) ④ 最終エネルギー消費(軽油全体) ①×(②/④)×a/b+①×(③/④)×c/d 式 鴻巣市の軽油需要量(産業部門) 熱量換算(38.2GJ/kL) 【A重油】 変数名 記号 ① 埼玉県のA重油販売量 ② 最終エネルギー消費(A重油第1次産業分) ③ 最終エネルギー消費(A重油第2次産業分) ④ 最終エネルギー消費(A重油全体) ①×(②/④)×a/b+①×(③/④)×c/d 式 鴻巣市のA重油需要量(産業部門) 熱量換算(39.1GJ/kL) 113 3,169 116,617 154,602 5,881,565 単位 [百万円] [百万円] [百万円] [百万円] 備考 ※1 ※1 ※1 ※1 値 2,886,475 0 5,116 2,042,737 単位 [kL/年] [TJ/年] [TJ/年] [TJ/年] 備考 ※2 ※3 ※3 ※3 190 6,574 [kL/年] [GJ/年] 値 581,883 13,039 124,486 828,914 単位 [kL/年] [TJ/年] [TJ/年] [TJ/年] 2,546 93,438 [kL/年] [GJ/年] 値 1,369,515 4,739 99,926 1,340,945 単位 [kL/年] [TJ/年] [TJ/年] [TJ/年] 2,814 107,495 [kL/年] [GJ/年] 値 312,207 160,397 413,302 835,460 単位 [kL/年] [TJ/年] [TJ/年] [TJ/年] 5,689 222,440 [kL/年] [GJ/年] 備考 ※2 ※3 ※3 ※3 備考 ※2 ※3 ※3 ※3 備考 ※2 ※3 ※3 ※3 【燃料油計】 変数名 記号 鴻巣市の燃料油需要量(産業部門) 熱量換算 値 11,239 429,947 単位 [kL/年] [GJ/年] 備考 値 単位 61,271 [t/年] 154,602 [百万円] 5,881,565 [百万円] 備考 ※1 ※2 ※2 [t/年] [GJ/年] ※2 値 単位 703,274 [m3/年] 26,115 [TJ/年] 205,138 [TJ/年] 1,396,884 [TJ/年] 4,768,661 [m3/年] 154,602 [百万円] 150,963 [百万円] 備考 ※1 ※2 ※2 ※2 ※1 ※3 ※3 ※1 埼玉県市町村民所得(平成18年度) ※2 資源エネルギー庁「資源・エネルギー統計年報」 ※3 総合エネルギー統計2007 b.LPG 変数名 記号 埼玉県のLPG販売量(工業用) ① ② 鴻巣市第2次産業総生産額 ③ 埼玉県第2次産業総生産額 ①×(②/③) 式 鴻巣市のLPガス需要量(産業部門) 熱量換算(50.2GJ/t) ※1 日本LPガス協会(平成20年) ※2 埼玉県市町村民所得(平成18年度) 1,611 80,872 c.都市ガス 変数名 記号 ① 新日本ガスの販売量 ② 最終エネルギー消費(都市ガス第1次産業分) ③ 最終エネルギー消費(都市ガス第2次産業分) ④ 最終エネルギー消費(都市ガス全体) ⑤ 東京ガスの販売量(家庭用以外) ⑥ 鴻巣市第2次産業総生産額 ⑦ 鴻巣市第3次産業総生産額 ①×(②+③)/④+⑤×⑥/(⑥+⑦) 式 鴻巣市の都市ガス需要量(産業部門) 3 熱量換算(0.0448GJ/m ) ※1 鴻巣市統計年鑑(平成18年度) ※2 総合エネルギー統計2007 ※3 埼玉県市町村民所得(平成18年度) d.電力 変数名 記号 ① 埼玉県の電力使用量(特定需要規模) ② 鴻巣市第2次産業総生産額 ③ 埼玉県第2次産業総生産額 ①×(②/③) 式 鴻巣市の電力需要量(産業部門) 熱量換算 (3.6GJ/MWh) ※1 埼玉県統計年鑑(平成20年度) ※2 埼玉県市町村民所得(平成18年度) 114 2,529,152 113,306 [t/年] [GJ/年] 値 単位 23,662,137 [MWh/年] 154,602 [百万円] 5,881,565 [百万円] 621,980 [MWh/年] 2,239,128 [GJ/年] 備考 ※1 ※2 ※2 ②民生部門(家庭用)(本編 P45 部門別の算出方法②民生部門(家庭用)の詳細) a.石油 変数名 記号 ① 埼玉県の灯油販売量 ② 最終エネルギー消費(灯油民生部門家庭用) ③ 最終エネルギー消費(灯油全体) ④ 鴻巣市世帯数 ⑤ 埼玉県世帯数 ①×(②/③)×(④/⑤) 式 鴻巣市の燃料油需要量(民生部門家庭用) 熱量換算(36.7GJ/kL) ※1 資源エネルギー庁「資源・エネルギー統計年報」 ※2 総合エネルギー統計2007 ※3 国勢調査 b.LPG 変数名 記号 ① 埼玉県のLPG販売量(一般用) ② 最終エネルギー消費(LPG民生部門家庭用) ③ 最終エネルギー消費(LPG民生部門) ④ 鴻巣市世帯数(都市ガス供給世帯を除く) ⑤ 埼玉県世帯数(都市ガス供給世帯を除く) ①×(②/③)×(④/⑤) 式 鴻巣市のLPG需要量(民生部門家庭用) 熱量換算(50.2GJ/t) ※1 日本LPガス協会(平成20年) ※2 総合エネルギー統計2007 ※3 国勢調査及び埼玉県統計書 c.都市ガス 変数名 記号 ① 新日本ガスの販売量 ② 最終エネルギー消費(都市ガス民生部門家庭用) ③ 最終エネルギー消費(都市ガス全体) ④ 東京ガスの販売量(家庭用) ①×②/③+④ 式 鴻巣市の都市ガス需要量(民生部門家庭用) 3 熱量換算(0.0448GJ/m ) ※1 鴻巣市統計年鑑(平成18年度) ※2 総合エネルギー統計2007 d.電力 変数名 記号 ① 埼玉県の電力使用量(電灯) ② 鴻巣市世帯数 ③ 埼玉県世帯数 ①×(②/③) 式 鴻巣市の電力需要量(民生部門家庭用) 熱量換算 (3.6GJ/MWh) ※1 埼玉県統計年鑑(平成20年度) ※2 国勢調査 115 値 581,883 397,466 828,914 41,102 2,630,623 単位 [kL/年] [TJ/年] [TJ/年] [世帯] [世帯] 4,359 159,975 [kL/年] [GJ/年] 値 484,881 235,133 269,604 21,438 1,372,087 単位 [t/年] [TJ/年] [TJ/年] [世帯] [世帯] 備考 ※1 ※2 ※2 ※3 ※3 6,607 331,671 [t/年] [GJ/年] ※2 値 703,274 432,282 1,396,884 8,487,289 単位 3 [m /年] [TJ/年] [TJ/年] 3 [m /年] 備考 ※1 ※2 ※2 ※1 8,704,925 389,981 [t/年] [GJ/年] 値 単位 14,885,104 [MWh/年] 41,102 [世帯] 2,630,623 [世帯] 232,571 [千kWh/年] 837,256 [GJ/年] 備考 ※1 ※2 ※2 ※3 ※3 備考 ※1 ※2 ※2 ③民生部門(業務用)(本編 P45 部門別の算出方法③民生部門(業務用)の詳細) a.石油 変数名 記号 鴻巣市第3次産業総生産額 a 埼玉県第3次産業総生産額 b 値 単位 150,963 [百万円] 15,679,622 [百万円] 【灯油】 変数名 記号 ① 埼玉県の灯油販売量 ② 最終エネルギー消費(灯油民生部門業務用) ③ 最終エネルギー消費(灯油全体) ①×(②/③)×(a/b) 式 鴻巣市の灯油需要量(民生部門業務用) 熱量換算(36.7GJ/kL) 【軽油】 変数名 記号 ① 埼玉県の軽油販売量 ② 最終エネルギー消費(軽油民生部門業務用) ③ 最終エネルギー消費(軽油全体) ①×(②/③)×(a/b) 式 鴻巣市の軽油需要量(民生部門業務用) 熱量換算(38.2GJ/kL) 【A重油】 変数名 記号 埼玉県のA重油販売量 ① ② 最終エネルギー消費(A重油民生部門業務用) ③ 最終エネルギー消費(A重油全体) ①×(②/③)×(a/b) 式 鴻巣市のA重油需要量(民生部門業務用) 熱量換算(39.1GJ/kL) 【燃料油計】 変数名 記号 鴻巣市の燃料油需要量(民生部門業務用) 熱量換算 ※1 埼玉県市町村民所得(平成18年度) ※2 資源エネルギー庁「資源・エネルギー統計年報」 ※3 総合エネルギー統計2007 116 値 581,883 293,923 828,914 単位 [kL/年] [TJ/年] [TJ/年] 1,987 72,923 [kL/年] [GJ/年] 値 1,369,515 96,322 1,340,945 単位 [kL/年] [TJ/年] [TJ/年] 947 36,175 [kL/年] [GJ/年] 値 312,207 216,575 835,460 単位 [kL/年] [TJ/年] [TJ/年] 779 30,459 [kL/年] [GJ/年] 値 3,713 139,557 単位 [kL/年] [GJ/年] 備考 ※1 ※1 備考 ※2 ※3 ※3 備考 ※2 ※3 ※3 備考 ※2 ※3 ※3 備考 b.LPG 変数名 記号 埼玉県のLPG販売量(一般用) ① ② 最終エネルギー消費(LPG民生部門業務用) ③ 最終エネルギー消費(LPG民生部門) ④ 鴻巣市第3次産業総生産額 ⑤ 埼玉県第3次産業総生産額 ①×(②/③)×(④/⑤) 式 鴻巣市のLPG需要量(民生部門業務用) 熱量換算(50.2GJ/t) ※1 日本LPガス協会(平成20年) ※2 資源エネルギー庁「資源・エネルギー統計年報」 ※3 埼玉県市町村民所得(平成18年度) c.都市ガス 変数名 記号 ① 新日本ガスの販売量 ② 最終エネルギー消費(都市ガス民生部門業務用) ③ 最終エネルギー消費(都市ガス全体) ④ 東京ガスの販売量(家庭用以外) ⑤ 鴻巣市第2次産業総生産額 ⑥ 鴻巣市第3次産業総生産額 ①×②/③+④×⑥/(⑤+⑥) 式 鴻巣市の都市ガス需要量(民生部門業務用) 熱量換算(0.0448GJ/m3) ※1 鴻巣市統計年鑑(平成18年度) ※2 総合エネルギー統計2007 ※3 埼玉県市町村民所得(平成18年度) d.電力 変数名 記号 ① 埼玉県の電力使用量(一般需要) ② 鴻巣市第3次産業総生産額 ③ 埼玉県第3次産業総生産額 ①×(②/③) 式 鴻巣市の電力需要量(民生部門業務用) 熱量換算 (3.6GJ/MWh) ※1 埼玉県統計年鑑(平成20年度) ※2 埼玉県市町村民所得(平成18年度) 117 値 単位 484,881 [t/年] 34,471 [TJ/年] 269,604 [TJ/年] 150,963 [百万円] 15,679,622 [百万円] 597 29,969 [t/年] [GJ/年] 値 単位 703,274 [m3/年] 733,350 [TJ/年] 1,396,884 [TJ/年] 4,768,661 [m3/年] 154,602 [百万円] 150,963 [百万円] 2,725,147 122,087 備考 ※1 ※2 ※2 ※3 ※3 備考 ※1 ※2 ※2 ※1 ※3 ※3 [t/年] [GJ/年] 値 単位 1,835,801 [MWh/年] 150,963 [百万円] 15,679,622 [百万円] 17,675 [MWh/年] 63,630 [GJ/年] 備考 ※1 ※2 ※2 ④運輸部門(本編 P46 部門別の算出方法④運輸部門の詳細) 【ガソリン】 変数名 記号 ① 埼玉県のガソリン販売量 ② 最終エネルギー消費(ガソリン運輸部門) ③ 最終エネルギー消費(ガソリン全体) ④ 鴻巣市自動車台数 ⑤ 埼玉県自動車台数 ①×(②/③)×(④/⑤) 式 鴻巣市のガソリン需要量(運輸部門) 熱量換算(34.6GJ/kL) 【軽油】 変数名 記号 ① 埼玉県の軽油販売量 ② 最終エネルギー消費(軽油運輸部門) ③ 最終エネルギー消費(軽油全体) ④ 鴻巣市自動車台数 ⑤ 埼玉県自動車台数 ①×(②/③)×(④/⑤) 式 鴻巣市の軽油需要量(運輸部門) 熱量換算(38.2GJ/kL) 【A重油】 変数名 記号 ① 埼玉県のA重油販売量 ② 最終エネルギー消費(A重油運輸部門) ③ 最終エネルギー消費(A重油全体) ④ 鴻巣市自動車台数 ⑤ 埼玉県自動車台数 ①×(②/③)×(④/⑤) 式 鴻巣市のA重油需要量(運輸部門) 熱量換算(39.1GJ/kL) 【燃料油計】 変数名 記号 鴻巣市の燃料油需要量(運輸部門) 熱量換算 値 2,886,475 2,037,621 2,042,737 35,499 3,908,429 単位 [kL/年] [GL/年] [GL/年] [台] [台] 26,151 904,825 [kL/年] [GJ/年] 値 1,369,515 1,139,958 1,340,945 35,499 3,908,429 単位 [kL/年] [GL/年] [GL/年] [台] [台] 10,574 403,927 [kL/年] [GJ/年] 値 312,207 45,186 835,460 35,499 3,908,429 単位 [kL/年] [GL/年] [GL/年] [台] [台] 153 5,982 [kL/年] [GJ/年] 値 36,878 1,314,734 単位 [kL/年] [GJ/年] ※1 資源エネルギー庁「資源・エネルギー統計年報」 ※2 総合エネルギー統計2007 ※3 国土交通省総合施策局情報管理部「運輸関連統計資料集」 118 備考 ※1 ※2 ※2 ※3 ※3 備考 ※1 ※2 ※2 ※3 ※3 備考 ※1 ※2 ※2 ※3 ※3 備考 資料 2 アンケート調査結果 新エネルギーに対する市民・事業者の認識と意向を把握するため、アンケート調 査を行いました。本編 P78 の詳細を記載します。 1 調査目的と対象 アンケートの調査目的と対象は次の通りです。 アンケート調査の目的と対象 調査 対象 アンケート 送付数 市民 アンケート 700 件 事業所 アンケート 300 件 調査目的 環境問題に対する問題意識 省エネ・新エネに対する導入意欲と課題 家庭の分類(世帯人数と自動車保有台数) エネルギー利用実態(種類と使用量) 環境問題に対する問題意識 新エネに対する導入意欲と課題 営業形態(施設規模と内容) エネルギー利用実態(種類と使用量) 119 アンケート 回収状況 回収 282 件 回収率 40.3% 回収 104 件 回収率 34.6% 2 調査結果 アンケート調査の集計結果を以下に示します。なお、複数回答の場合の割合は、 回答者数(市民 282 件、事業所 104 件)で割ったものです。また、単純回答(1 つ だけ回答)の場合など、四捨五入の関係で割合の合計が 100%にならないものもあ ります。 (1) 市民用 問 1(1 つだけ回答) 1 2 3 4 地球温暖化問題に対し、あなたはどの程度の重要性を感じますか? 非常に重要な問題だと思う 重要な問題だと思う あまり重要な問題とは思わない 全く重要な問題とは思わない 無回答 あま り重要な問題と は思わない 1.4% 全く重要な問題とは 思わない 0.4% 回答数 割合(%) 163 57.8 112 39.7 4 1.4 1 0.4 2 0.7 無回答 0.7% 非常に重要な問題だ と思う 57.8% 重要な問題だと思う 39.7% 120 問 2(1 つだけ回答) 1 2 3 4 地球温暖化対策等の観点から新エネルギーの必要性が指摘されてい ますが、本市としては新エネルギー導入に関し、どのように取り組むべ きだと思いますか? できる限り積極的に取り組むべきだ ある程度積極的に取り組むべきだ あまり積極的に取り組まなくても良い 全く取り組まなくても良い 無回答 あまり積極的に取り 組まなくても良い 1.4% 全く取り組まなくても 良い 0.4% 回答数 割合(%) 161 113 4 1 3 57.1 40.1 1.4 0.4 1.1 無回答 1.1% できる限り積極的に 取り組むべきだ 57.1% ある程度積極的に取 り組むべきだ 40.1% 121 問 3(複数回答可) 1 2 3 4 5 6 7 8 9 これまでにあなたが知っていた新エネルギーはどれですか? 太陽光発電 太陽熱利用 風力発電 温度差熱利用 中小規模水力発電 バイオマス熱利用・発電・燃料製造 地熱発電 雪氷熱利用 回答数 割合(%) 266 94.3 224 79.4 260 92.2 30 10.6 63 22.3 95 33.7 111 39.4 23 8.2 6 2.1 3 1.1 その他 無回答 0 50 100 150 200 250 300 266 太陽光発電 224 太陽熱利用 260 風力発電 30 温度差熱利用 63 中小規模水力発電 95 バイオマス熱利用・発電・燃料製造 111 地熱発電 23 雪氷熱利用 その他 6 無回答 3 122 問 4(複数回答可) 1 2 3 本市としては、新エネルギー導入に関し、どのような面に注力すべきだ と思いますか? 行政における率先導入 (庁舎、公共施設など) 市民に対する導入の働きかけ (住宅用太陽光発電など) 市内の企業に対する導入の働きかけ (工場、商業施設など) 回答数 割合(%) 211 74.8 178 63.1 164 58.2 4 1.4 無回答 0 50 100 150 200 250 行政における率先導入 (庁舎、公共施設など) 211 市民に対する導入の働きかけ (住宅用太陽光発電など) 178 市内の企業に対する導入の働きかけ (工場、商業施設など) 無回答 164 4 問 5(複数回答可) 1 2 3 本市としては、新エネルギー導入に関し、どのような面を考慮すべきだ と思いますか? 環境保全のためコストに関わらず率先導入 自然環境を守りながらの導入 採算性を伴うものについて導入 無回答 0 50 環境保全のためコストに関わらず率先導入 100 150 割合(%) 32 220 143 7 11.3 78.0 50.7 2.5 200 250 32 自然環境を守りながらの導入 220 143 採算性を伴うものについて導入 無回答 回答数 7 123 問 6(複数回答可) 1 2 3 4 5 6 7 8 9 具体的に本市が導入に注力すべきだと思う新エネルギーはどれです か? 太陽光発電 太陽熱利用 風力発電 温度差熱利用 中小規模水力発電 バイオマス熱利用・発電・燃料製造 地熱発電 雪氷熱利用 回答数 割合(%) 238 179 58 24 32 69 15 2 5 10 84.4 63.5 20.6 8.5 11.3 24.5 5.3 0.7 1.8 3.5 その他 無回答 0 50 100 150 200 238 太陽光発電 179 太陽熱利用 58 風力発電 24 温度差熱利用 中小規模水力発電 32 バイオマス熱利用・発電・燃料製造 69 地熱発電 雪氷熱利用 その他 無回答 250 15 2 5 10 124 問 7(複数回答可) 1 2 3 4 5 6 以下に挙げた新エネルギーの中で、現在あなたのご家庭で利用してい るものがあれば、お答えください。 太陽光発電 太陽熱利用 クリーンエネルギー自動車 ヒートポンプ なし その他 無回答 0 20 40 60 80 100 120 140 回答数 割合(%) 9 34 12 11 190 4 28 3.2 12.1 4.3 3.9 67.4 1.4 9.9 160 180 200 9 太陽光発電 34 太陽熱利用 クリーンエネルギ ー自動車 12 ヒートポンプ 11 190 なし 4 その他 28 無回答 問 8(複数回答可) 1 2 3 4 5 6 今後、あなたのご家庭で利用しても良いと思うのはどれですか? 太陽光発電 太陽熱利用 クリーンエネルギー自動車 ヒートポンプ なし その他 無回答 0 20 40 60 80 100 120 回答数 割合(%) 153 54.3 100 35.5 138 48.9 21 7.4 21 7.4 11 3.9 16 5.7 140 153 太陽光発電 100 太陽熱利用 138 クリーンエネルギ ー自動車 ヒートポンプ 21 なし 21 その他 無回答 160 11 16 125 180 問 9(1 つだけ回答) 1 2 3 4 5 現状として住宅用太陽光発電システムの価格は一般的な 3kW タイプ で 200〜250 万円程度となっています。今後あなたのご家庭で公的な 補助金を受けて購入・利用することを想定した場合、その補助金の水 準に対するお考えに最も近いのはどれですか? 補助金がなくても導入したい 20 年で回収可能な補助金があれば導入しても良い 10 年で回収可能な補助金があれば導入しても良い 5 年で回収可能な補助金があれば導入しても良い 5 年で回収可能な補助金があっても導入しない 無回答 無回答 17.7% 補助金がなくても導 入したい 0.7% 5年で回収可能な補 助金があっても導入 しない 11.7% 5年で回収可能な補 助金があれば導入し ても良い 30.9% 126 20年で回収可能な 補助金があれば導 入しても良い 7.1% 回答数 割合(%) 2 20 90 87 33 50 0.7 7.1 31.9 30.9 11.7 17.7 10年で回収可能な 補助金があれば導 入しても良い 31.9% 問 10A(1 つだけ回答) 1 2 あなたは「BDF(バイオディーゼルフューエル)」をご存じですか。 知っていた 知らなかった 無回答 無回答 13.5% 回答数 割合(%) 115 40.8 129 45.7 38 13.5 知っていた 40.8% 知らなかった 45.7% 問 10B(数値で回答) あなたのご家庭で、天ぷらやフライなどの揚げ物に使う食用油の量は、 1 ヶ月にどのぐらいですか。(大まかで結構です。) 127 平均 1.26L 問 10C(1 つだけ回答) 1 2 3 あなたのご家庭で、天ぷらやフライなどの揚げ物に使う食用油は、どの ように処理していますか。 市販の凝固剤で固めて捨てている 紙などに吸い込ませて捨てている その他 無回答 その他 14.2% 回答数 割合(%) 94 110 40 38 33.3 39.0 14.2 13.5 市販の凝固剤で固 めて捨てている 33.3% 無回答 13.5% 紙などに吸い込ま せ て捨てている 39.0% 128 問 10D(1 つだけ回答) 1 2 3 4 5 市で廃食用油を燃料化する設備を導入し、BDF(バイオディーゼルフュ ーエル)を精製し、車等の燃料として利用することが実現した場合、あな たのご家庭の廃食用油を提供していただけますか。 身近に回収場所があれば持ち込む。(ゴミ集積所等) 訪問して回収してくれれば提供する 回収場所が遠くても持ち込む。(市役所・公共施設等) 提供したくない わからない 無回答 回答数 割合(%) 189 28 11 3 16 35 67.0 9.9 3.9 1.1 5.7 12.4 無回答 12.4% わからない 5.7% 身近に回収場所が あれば持ち込む。 (ゴミ集積所等) 67.0% 提供したくない 1.1% 回収場所が遠くても 持ち込む。(市役所・ 公共施設等) 3.9% 訪問して回収してく れれば提供する 9.9% 129 問 11A(複数回答可) 1 2 3 自家用車の燃料は ガソリン 軽油 ハイブリッド 無回答 0 回答数 割合(%) 241 85.5 6 2.1 9 3.2 34 12.1 50 100 150 200 250 300 241 ガソリン 6 軽油 9 ハイブリッド 34 無回答 問 11A(数値で回答) 自家用車の台数は 平均 1.5 台 問 11A(複数回答可) 1 2 3 風呂に使っているエネルギーは ガス 灯油 電気 無回答 0 50 回答数 割合(%) 206 73.0 52 18.4 19 6.7 10 3.5 100 150 250 206 ガス 52 灯油 電気 無回答 200 19 10 130 問 11A(複数回答可) 1 2 3 暖房に使っているエネルギーは ガス 灯油 電気 無回答 0 20 40 60 回答数 割合(%) 42 14.9 161 57.1 161 57.1 10 3.5 80 100 120 140 160 180 42 ガス 灯油 161 電気 161 無回答 10 問 11A(複数回答可) 1 2 3 冷房に使っているエネルギーは ガス 灯油 電気 無回答 0 50 150 250 300 0 264 電気 無回答 200 5 ガス 灯油 100 回答数 割合(%) 5 1.8 0 0.0 264 93.6 17 6.0 17 問 11B(数値で回答) あなたの家の 1 ヶ月の光熱費について、ご記入ください 灯油 ガソリン・軽油 ガス 電気 131 平均値 4,708 16,339 10,708 14,835 円 円 円 円 問 11C(1 つだけ回答) 1 2 性別は 男性 女性 無回答 回答数 割合(%) 116 41.1 152 53.9 14 5.0 無回答 5.0% 男性 41.1% 女性 53.9% 1 2 3 4 5 6 年齢は 20 歳未満 20 歳代 30 歳代 40 歳代 50 歳代 60 歳以上 無回答 回答数 割合(%) 1 0.4 27 9.6 37 13.1 44 15.6 50 17.7 114 40.4 9 3.2 無回答 3.2% 20歳未満 0.4% 20歳代 9.6% 30歳代 13.1% 60歳以上 40.4% 40歳代 15.6% 50歳代 17.7% 132 (2) 事業所用 問 1(複数回答可) 1 2 3 4 5 6 地球環境問題として思い浮かぶこと、心配されることを選択して下さ い。 地球温暖化による海面上昇(海岸部の水没) ・気候変化(農作物被害・砂漠化など) アマゾンの森林破壊 海洋汚染 動植物の絶滅 オゾン層の破壊、酸性雨問題 その他 0 10 20 30 40 50 60 70 回答数 割合(%) 94 90.4 31 24 28 78 4 29.8 23.1 26.9 75.0 3.8 80 地球温暖化による海面上昇(海岸部の水没) ・気候変化(農作物被害・砂漠化など) 100 94 アマゾンの森林破壊 31 海洋汚染 24 28 動植物の絶滅 78 オゾン層の破壊、酸性雨問題 その他 90 4 133 問 2(複数回答可) 使うと地球温暖化の原因となる二酸化炭素を発生させる化石燃料(石 油・石炭など)のエネルギー資源について、どのようにお考えでしょう か? 1 2 3 4 回答数 割合(%) 20 19.2 36 34.6 79 76.0 13 12.5 石油・石炭・天然ガスは、これからも 主要なエネルギー源であり続ける 石油・石炭・天然ガスの使用は減り、二酸化炭素を 発生させない原子力発電が主力となる 石油・石炭・天然ガスの使用は減り、太陽光・風力 など自然エネルギーが主力となる 木材や水力などの旧来使われていた エネルギーが注目されるようになる 5 わからない 2 1.9 6 その他 1 1.0 0 10 20 石油・石炭・天然ガスは、これからも 主要なエネルギー源であり続ける 30 40 50 60 70 80 20 石油・石炭・天然ガスの使用は減り、二酸化炭素を 発生させない原子力発電が主力となる 36 石油・石炭・天然ガスの使用は減り、太陽光・風力 など自然エネルギ ーが主力となる 79 木材や水力などの旧来使われていた エネルギ ーが注目されるようになる 13 わからない 2 その他 1 134 90 問 3(複数回答可) 1 2 3 4 5 化石燃料(石油・石炭など)の使用が引き起こす地球温暖化の対策に ついて、どのようにお考えでしょうか? 日本などの先進国が模範となり、地球温暖化対策 をしないといけないと思う 化石燃料が環境に悪くても、価格が安い間は 使わざるを得ないし、温暖化もしかたない 個人や事業者に対し、温暖化ガスの発生を制限させる 国の法律や課税制度が必要だと思う 市町村など公共的な分野が率先して対策を 推進し、住民・事業者に PR すべきだ 経費のかかることなので、個人や 事業者の自主性に任せるべきだ 回答数 割合(%) 79 76.0 4 3.8 26 25.0 56 53.8 1 1.0 6 わからない 2 1.9 7 その他 5 4.8 0 10 20 30 40 50 60 日本などの先進国が模範となり、地球温暖化対策 をしないといけないと思う 80 79 化石燃料が環境に悪くても、価格が安い間は 使わざるを得ないし、温暖化もしかたない 4 個人や事業者に対し、温暖化ガスの発生を制限させる 国の法律や課税制度が必要だと思う 26 市町村など公共的な分野が率先して対策を 推進し、住民・事業者にPRす べきだ 56 経費のかかるこ となので、個人や 事業者の自主性に任せるべきだ 1 わからない 2 その他 70 5 135 90 問 4(複数回答可) 地球環境保全における事業者の役割として、重要と思われるものと、 貴事業所が取り組んでいるものをお選びください。 温暖化効果ガス(二酸化炭素など)の排出原因となるエネルギー使用 において、事業者はエネルギー使用の合理化などの削減努力をしなけ ればならない 消費者の環境意識の高揚を受け、事業者も環境保全に対する努力姿 勢を示さないと消費者から見放されてしまう 環境対策は企業の PR にもなるので、多少投資しても行うべきである 環境基本法では、事業者に対して、公害の防止・自然環境保全を責務 としているので事業者はこれを遵守しなければならない 環境基本法で 「事業者は国・県・市の環境政策に協力すること」 を定 めているのでこれを遵守しなければならない 環境基本法で 「事業者は製品の最終的な廃棄に対しての責務や再生 資源・環境負荷低減材料の使用に努めること」 としているので、これを 遵守しなければならない 1 2 3 4 5 6 7 環境に優しい製品の製造・輸入・輸出・販売をもっと推進すべきである 8 9 10 11 地域の環境イベントに参加・出展し、自社の取り組みを PR するととも に、地域産業界での環境への取り組みを促進させる役割を果たすべき である 事業所として環境ボランティアを実施すべきである 従業員や地域住民の環境ボランティア活動を支援すべきである その他 0 10 20 30 40 53 53 19 16 18 16 38 32 32 25 42 36 22 16 8 4 10 16 0 8 10 1 50 温暖化効果ガス(二酸化炭素など)の排出原因となるエネル ギー 使用において、事業者はエネルギー 使用の合理化など の削減努力をしなければならない 60 53 53 19 消費者の環境意識の高揚を受け、事業者も環境保全に対す る努力姿勢を示さないと消費者から見放されてしまう 16 環境対策は企業のPRにもなるので、多少投資しても行うべき である 18 16 環境基本法では、事業者に対して、公害の防止・自然環境保 全を責務としているので事業者はこ れを遵守しなければなら ない 38 32 32 環境基本法で 「事業者は国・県・市の環境政策に協力す るこ と」 を定めているのでこれを遵守しなければなら ない 25 環境基本法で 「事業者は製品の最終的な廃棄に対しての責 務や再生資源・環境負荷低減材料の使用に努めること」 とし ているので、これを遵守しなければならない 42 36 22 環境に優しい製品の製造・輸入・輸出・販売をもっと推進すべ きである 16 地域の環境イベントに参加・出展し、自社の取り組みをPRす るとともに、地域産業界での環境への取り組みを促進させる 役割を果たす べきである 8 4 10 事業所として環境ボランティアを実施す べきである 8 16 従業員や地域住民の環境ボランティア活動を支援す べきで ある その他 取り組 み 重要 10 0 1 136 重要 取り組み 問 5(複数回答可) 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 次の事業の中で、貴事業所が今後取り組んでみたいもの・関心がある ものと、既に取り組んでいるものをお選びください。 太陽光発電の導入 太陽熱温水器の導入 風力発電の設置 燃料電池システム(電気と熱給湯)の導入 低公害車(ハイブリット車など)の導入 ヒートポンプの導入 ESCO事業活用 コージェネレーション・システム(発電と熱給湯)を導入 工場廃熱・余熱の利用 物流の効率化 省エネルギー診断 省エネルギー機器への置き換え 廃棄物の排出低減、リサイクル推進 その他 0 5 10 15 20 25 37 6 7 11 41 5 10 2 7 32 6 25 38 0 35 40 45 37 太陽光発電の導入 16 6 太陽熱温水器の導入 8 7 風力発電の設置 2 11 燃料電池システム(電気と熱給湯)の導入 8 41 低公害車(ハイブリット車など)の導入 24 5 ヒートポンプの導入 4 10 ESCO事業活用 5 2 コージェネレーション・システム(発電と熱給湯)を導入 5 7 工場廃熱・余熱の利用 3 物流の効率化 32 21 省エネルギー診断 5 関心 6 25 26 省エネルギー機器への置き換え 取り組み 38 廃棄物の排出低減、リサイクル推進 その他 30 取り組 み 16 8 2 8 24 4 5 5 3 21 5 26 43 1 関心 43 0 1 137 50 問 6(複数回答可) 1 2 3 4 5 6 貴事業所が、「問 4」 や 「問 5」の取り組みを実践する上で、現時点で 障害になっていると思われることを選択して下さい。 システムが良く分からないため不安がある コストが割高 情報が入手しにくい 安全性・耐久性に問題がある 使いにくい その他 0 10 20 50 20 75 17 13 3 5 19.2 72.1 16.3 12.5 2.9 4.8 60 70 80 75 コストが割高 17 情報が入手しにくい 13 安全性・耐久性に問題がある その他 40 割合(%) 20 システムが良く分からないため不安がある 使いにくい 30 回答数 3 5 138 問 7(複数回答可) 問 6 に掲げる障害の解決策として有効と考えるものを選択して下さい。 回答数 1 2 3 4 国や県、市町村が率先して設備等を導入し、 その稼動状況を公開・PR する 国等の支援策により、 量産してコストダウンを図る 国や県、市町村が購入事業者を 支援(補助金・税控除措置)する 国や県、市町村が企業に対して関連情報を もっと PR(講習会開催など)する 割合(%) 24 23.1 55 52.9 65 62.5 14 13.5 5 安全性の基準を設け、情報公開する 15 14.4 6 環境にやさしい機器の購入を法律 で義務化する 13 12.5 7 その他 1 1.0 0 10 20 国や県、市町村が率先して設備等を導入し、 その稼動状況を公開・PRす る 40 50 60 70 24 国等の支援策により、 量産してコストダウンを図る 55 国や県、市町村が購入事業者を 支援(補助金・税控除措置)する 65 国や県、市町村が企業に対して関連情報を もっとPR(講習会開催など )す る 14 15 安全性の基準を設け、情報公開する 環境にやさしい機器の購入を法律 で義務化する その他 30 13 1 139 問 8(複数回答可) 1 2 3 4 5 6 貴事業所でのリサイクルについてお答え下さい(複数回答可)。 リサイクルできるものは、ほとんどリサイクル処理をしている リサイクルはあまり進んでいない 現時点では自社でリサイクルすることは困難であり外部処理している 独自のリサイクル施設がある リサイクルすることを前提に事業活動している その他 0 10 20 30 回答数 割合(%) 50 48.1 15 14.4 37 35.6 2 1.9 17 16.3 3 2.9 40 50 リサイクルできるものは、ほとん どリサイクル処理をして いる 60 50 15 リサイクルはあまり進んでいない 現時点では自社でリサイクルす ることは困難であり外部 処理している 37 2 独自のリサイクル施設がある 17 リサイクルすることを前提に事業活動している 3 その他 問 9A(一つだけ) 1 2 「BDF(バイオディーゼルフューエル)」をご存じですか。 知っていた 知らなかった 無回答 0 10 20 30 40 回答数 割合(%) 66 63.5 21 20.2 17 16.3 50 60 66 知っていた 21 知らなかった 無回答 70 17 問 9B(数値で回答) あなたの事業所で、天ぷらやフライなどの揚げ物で使い終わった廃食 用油の量は 1 ヶ月にどのぐらいですか。(大まかで結構です。) 140 平均 90.1L 問 9C(複数回答可) あなたの事業所で、天ぷらやフライなどの揚げ物に使う食用油は、どの 回答数 割合(%) ように処理していますか。 リサイクル業者 2 1.9 産業廃棄物業者 3 2.9 固めて廃棄 5 4.8 再利用 1 1.0 問 9D(数値で回答) あなたの事業所で、発生した廃食用油の処理費用はどの程度ですか。 (大まかで結構です。) 平均 58 円/kg 回答数 割合(%) 9 10 5 2 1 9 68 8.7 9.6 4.8 1.9 1.0 8.7 65.4 問 9E(1 つだけ回答) 1 2 3 4 5 6 鴻巣市が廃食用油を燃料化する設備を本格導入した場合、あなたの 事業所では廃食用油を提供していただけますか。 身近に回収場所があれば持ち込む(ゴミ集積所等) 訪問して回収してくれれば提供する 回収用タンクを設置してくれれば提供する 回収場所が遠くても持ち込む(市役所や公共施設等) 提供したくない わからない 無回答 身近に回収場所が あれば持ち込む(ゴ ミ集積所等) 8.7% 訪問して回収してく れれば提供する 9.6% 回収用タンクを設置 してくれれば提供す る 4.8% 回収場所が遠くても 持ち込む(市役所や 公共施設等) 1.9% 提供したくない 1.0% 無回答 65.4% わからない 8.7% 141 問 9F(1 つだけ回答) 1 2 3 4 提供していただける場合、その処理費用についての考えをお聞かせ下 さい。 現状の処理コストと同等の費用を負担する 現状の処理コストよりも安ければ協力する 処理費用を負担するならば協力できない 現状では判断できない 無回答 現状の処理コストと 同等の費用を負担す る 3.8% 回答数 割合(%) 4 3 4 18 75 3.8 2.9 3.8 17.3 72.1 現状の処理コストよ 処理費用を負担する りも安ければ協力す ならば協力できない る 3.8% 2.9% 現状では判断できな い 17.3% 無回答 72.1% 142 問 10A 事業所、担当者名などについて回答して頂きました。 問 10B(複数回答可) 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 貴事業所の業種は何ですか? 電気・ガス・熱供給・水道業 運輸 通信 卸売 小売 飲食店 金融 保険 不動産 サービス業 公務 製造業 建設業 鉱業 その他 0 5 回答数 割合(%) 3 2.9 5 4.8 1 1.0 10 9.6 15 14.4 1 1.0 2 1.9 2 1.9 2 1.9 12 11.5 0 0.0 31 29.8 9 8.7 0 0.0 14 13.5 10 15 30 35 5 運輸 1 通信 10 卸売 15 小売 1 飲食店 金融 2 保険 2 不動産 2 12 サー ビス業 0 31 製造業 9 建設業 鉱業 25 3 電気・ガス・熱供給・水道業 公務 20 0 14 その他 143 問 10C(1 つだけ回答) 1 2 3 事業所の種類は? 本社(工場) 支店・支社(工場) その他 無回答 回答数 割合(%) 38 36.5 46 44.2 11 10.6 9 8.7 無回答 8.7% その他 10.6% 本社(工場) 36.5% 支店・支社(工場) 44.2% 問 10D(数値で回答) 従業員数(パート等含む)は? 平均 43 人 問 10E(1 つだけ回答) 1 2 3 4 5 事業所の建物の種類は? オフィスビル(集合型) 戸建ビル 戸建店舗 集合型店舗 その他 無回答 無回答 8.7% 回答数 割合(%) 6 5.8 19 18.3 37 35.6 6 5.8 27 26.0 9 8.7 オフィスビル(集合 型) 5.8% 戸建ビル 18.3% その他 26.0% 集合型店舗 5.8% 戸建店舗 35.6% 144 問 10F(数値で回答) 貴事業所の面積は? 敷地 駐車場 建物 平均 6,381 ㎡ 997 ㎡ 3,619 ㎡ 問 10G(複数回答可) 1 2 3 4 5 暖房用に使っているエネルギーは? 電気 ガス 灯油 軽油 その他 0 10 20 30 回答数 割合(%) 92 88.5 14 13.5 32 30.8 1 1.0 3 2.9 40 50 60 70 80 90 100 92 電気 14 ガス 32 灯油 1 軽油 3 その他 問 10H(複数回答可) 1 2 3 4 5 給湯・厨房に使っているエネルギーは? 電気 ガス 灯油 軽油 その他 0 10 20 30 回答数 割合(%) 48 46.2 66 63.5 6 5.8 0 0.0 0 0.0 40 50 60 70 48 電気 66 ガス 6 灯油 軽油 0 その他 0 145 問 10I(複数回答可) 1 2 3 4 5 6 工場機械などに使っているエネルギーは? 電気 ガス 灯油 軽油 重油 その他 0 10 20 30 回答数 割合(%) 65 62.5 9 8.7 8 7.7 6 5.8 5 4.8 1 1.0 40 60 70 65 電気 9 ガス 8 灯油 6 軽油 5 重油 その他 50 1 問 10J(数値で回答) 貴事業所のエネルギーの支払額(おおよそ)を教えて下さい 電気料金 ガス料金 石油料金 うち業務用車の燃料費 146 平均 1,210 千円 460 千円 146 千円 133 千円 問 10K(1 つだけ回答) 1 2 3 4 5 6 7 貴事業所のエネルギー使用量は 1990 年と比べてどのようになりました 回答数 割合(%) か 減少した 23 22.1 変わらない 26 25.0 約 1 割増えた 5 4.8 約 2 割増えた 10 9.6 約 3 割増えた 2 1.9 3 割以上増えた 8 7.7 その他 11 10.6 無回答 19 18.3 無回答 18.3% 減少した 22.1% その他 10.6% 3割以上増えた 7.7% 約3割増えた 1.9% 約2割増えた 約1割増えた 4.8% 9.6% 147 変わらない 25.0% 問 10L(1 つだけ回答) 1 2 3 4 5 6 7 貴事業所のエネルギー使用量は、今と比べて 2015 年にどのようにな ると予測されますか。 減少する 変わらない 約 1 割増える 約 2 割増える 約 3 割増える 3 割以上増える その他 無回答 3割以上増える 2.9% その他 1.9% 無回答 12.5% 減少する 25.0% 約3割増える 1.0% 約2割増える 3.8% 約1割増える 9.6% 変わらない 43.3% 148 回答数 割合(%) 26 45 10 4 1 3 2 13 25.0 43.3 9.6 3.8 1.0 2.9 1.9 12.5 3 質問、自由意見等 自由意見欄に頂いた質問、自由意見をできる限り原文のまま掲載いたしました。 (1) 市民用 ・市では太陽光発電を設置したら補助金を出してくれるのでしょうか?出していな い場合は出せるように作ってくださるようお願いします。 ・シリコンの資源は無尽蔵?身近なのが太陽光発電では? 自家発電で自家エネルギーをカバーが理想。車も含めて。 利益の追求に囚われず、安価の新エネの開発に、大企業が取り組むべきと思う。 BDF の手間の人件費は? ・質問 10 のDで集めた廃油は、市の循環車に使用すると思うが、そこで浮いたお 金は何に使用するのか?それが明確にならないと、自発的に廃油の提供は難しい と思う。市を活性化したいのであれば、うちわ祭りのような大きなイベントや子 供のため、市民のために市税を還元できると、みんな積極的に提供してくれるの では?市税が他の市より少し高い気がします。 ・設備の導入に関しては、戸建てか集合住宅か、持ち家か賃貸かでも変わってくる かと思いますが、その辺はどうなるのでしょうか? 廃油の回収は飲食店に限ってもよいのでは?ゴミ集積場等に油が放置されたりす ると怖いです。わずかでも簡単に個人でも出来そうな、風力発電(風車を付ける だけ)や打ち水するとか、身近なところから意識していかないと何も変わらない と思います。 ・太陽光発電の機械の耐用年数は?維持費は?機械を製造する際の二酸化炭素排出 量を回収するのに何年かかりますか? ・マンションに住む場合、個人で利用できる物、できない物が限られてしまいます が、その辺り、対応はどうなさるのでしょうか? ・既存住宅に太陽光発電を設置した場合、写真の絵から判断しますと相当な屋根の 面積が必要ではないかと思います。そこで、スレート瓦屋根の場合は 10〜15 年 位で補修(塗装)した方が良いと言われています。従って、設備の移動などで、 相当の費用がかかるのではないでしょうか? 心配の点があります。 ・ビジョン策定に積極的に参加したいが、どのような方法があるか? 149 ・以前、太陽光発電の利用を検討しましたが、設置代等が高く、売電収入を考えて も回収するのに 20 年以上かかることが分かり、無理だと判断しました。補助金、 買い取り価格など積極的に導入を考えないと、一般家庭の設置は難しいと思いま す。 ・日本の温室効果ガス排出は世界全体の約 4%で、25%削減しても世界規模での貢 献はわずか1%にすぎない。大幅削減に意味があるのは、削減余地のあるアメリ カや中国などの大量排出国です。民主党は 05 年比で 30%削減すると言っていま すが、年間 36 万円の家計負担増になるといわれています。日本はもっと国益を 考えて交渉して欲しい。 ・環境対策は重要な取り組みだと思うが、市の財政状況の悪化をくい止める方が先 だと思う。 ・今回はこのような貴重なアンケートに参加させていただきありがとうございまし た。この資料を見て、主なエネルギーは電気となりそうだし、日本の電気使用量 も多いので、そういった新エネルギーの利用は進んでやるべきだと思います。 ・これからの人たちに期待したい。 ・新エネルギーに関する太陽光発電、バイオマス熱利用等については、投資と効果 のバランスが課題。従ってその点についての検討、協議等が必要であり重要であ ると考えられる。 ・生活しやすいように考えて欲しい。 ・太陽光発電を検討したいと考えておりますが、市、町からの情報を参考にしたい と思っていますので、広報での検討をお願いします。 ・参考になりました。これからも環境についておおいに関心を持って生活していき たい。 ・アンケート用紙などのカラーがもったいない気がします。白黒の方がコストが安 いのでは?環境など、色々考えるのは大切だと思いますが、細かいインク代やコ ストも気にしてみてはと思った。 ・現状の政治では無理。いずれ地球はダメになる。(防止できない)いろんな人と話 しますが、同じ考えの人が多い。子供の時代が恐ろしいと思う。 150 ・関心はありますが、実行にはほど遠い気がします。太陽光充電にも年齢的にも家 の年数についても採算が合うのか?高速道路無料化、週末 1000 円乗り放題など、 温暖化抑制に逆行する。地球温暖化に国の矛盾を感じます。 ・電気自動車の普及についてもインフラ整備の面で指導力を発揮してみては?また、 市のイメージアップの為にも、クリーンを掲げるのも一つの手段だと思います。 ・小、中学校等で、ペットボトルを利用して温水を作ったり、太陽熱でフライパン での調理を実験してみるなど、子供達が新エネルギーに関心を持てるような楽し い学習を導入してみてはどうかと思った。 ・選挙みたいにならないで欲しい。市でできることだけ。風力発電は鴻巣市ではあ まりできないと思う。 ・70 歳にもなる人には分かりません。何でそんな人に送ったのですか?世帯主に送 るのが適当では?アンケートになっていません。税金の無駄です。 ・社会全部で仕事が無い人たちが多いと思います。 ・現在、市政の公園、空き地等の多くの環境管理はどうなっていますか。草を刈っ ても枯れてもそのまま、虫、蚊が多く発生している。毎回草が 1〜2 メートルに なっても刈らない。立木アメリカサンがついている。温暖化に対して、生活環境 と衛生面を政策改善すべきだ。 ・補助金も良いと思うが、行政はもっとリーダーシップを発揮できる政策ができる と思う。 例えば、太陽光発電等の自然エネルギーを利用した発電所を、他の地域と協力し て作るとか、そのための送電線を整備するとか、各家庭レベルよりも大きな視点 で考えて欲しいと思います。 ・できるだけクーラーは入れず、網戸で外気の入れ替え。20 年以上に渡りソーラー を使用。 風呂の残り湯は植木、野菜の水やりに利用。夏はできるだけ風呂はなし。シャワ ー利用で節水を心掛ける。 ・アンケートだけで終わりにしないで、必ず実現することが大切です。よろしくお 願いします。 ・化石燃料に代わる代替エネルギーは地球環境に重要であり、財政的にも有効なの ではないでしょうか。自治体はもちろん、地球の人皆で意識したいですね。 151 ・クリーンエネルギーを推進する町には応援したいです。コスト面を考慮して進め て欲しいと思います。パーキング鴻巣等で廃油を集めている取り組みは良いと思 いますが、正直、液体を運んで行くことにおっくうさを感じています。回収方法 などに工夫が必要と思われます。 ゴミステーションに設置できればと思いますが、危険性も感じています。 ・助成金制度について。生ゴミ処理機や雨水タンクなどを利用したいと思いますが、 生活にゆとりがなく、なかなか購入できません。助成金があればいいと思う。 ・とても興味深い話でした。また協力しますので何かあったらお願いします。我が 家は 5 人家族の割にはエコを心掛けている家庭だと思います。 ・太陽光発電について、先日業者の説明を受けましたが、民主党内閣になった場合 は補助金がカットされそうなので様子を見ています。 ・太陽光発電は使用したいが、高いので取り付けできない。補助金が少なすぎると 思います。 ・BDFについては、鉄腕ダッシュでバイクのレースをしているのをテレビで見ま した。 いつも油の捨て方に悩むので、回収していただけると嬉しいです。太陽光発電は まだ 2%くらいしか普及していませんよね?コストがかかりすぎると思います。 新築予定などあれば多少高くても考えます。今の家の間は無理です。 ・環境に配慮するのも重要だが、その前にもっと減税等に取り組んで欲しい。 ・マンション住まいなので、太陽光発電は無理。 (個人で取り組むのは)と思われま すが、太陽熱利用等、取り組めるものがあれば、広報等で提供していただきたい と思います。 ・太陽光発電の場合、今の時点では設備代の回収に 30 年ほどかかることになりま すが、設備の耐用年数が 30 年以上でないと元が取れない事になるのでは?ある 程度採算がとれないと設置するのを考えてしまいます。 ・グリーンニューデイール政策は、今後の地球に生活しているすべての人間に課せ られた課題で、自分だけよければよいという今までの生活の便利さの習慣を、勇 気を持って改善するべき時が来たと考える。まずは出来ることから、みんなで協 力して行動することだと考えます。 152 ・地球温暖化は子孫のためには深刻に感じております。現在は老人世帯ですので、 若い人の時代になりました時に新たに考えてくれると思っております。今、私た ちの代では新エネルギーの種類を入れることは出来そうにありません。 ・実際に、市の公共施設や各家庭で、太陽光発電や太陽熱利用のためにお金を掛け ることはとても大変なこと。市の財政も厳しい時ですが、将来を考えると新エネ ルギーにコストを掛けるのは必要なことだと思います。まずは市役所の中の無駄 を見直してからでも遅くないと考えます。見切り発車をせず、よくよく考えてか ら取り組んで頂きたいです。大切な税金なのですから。 ・使うばかりではなく、節約の方にもっと力を入れた方がいいと思う。冷房器具は 最低温度を上げれば二酸化炭素も減らせるのに。25度を最低温度に。 ・水資源開発公団の水路に、中小規模発電設備を設置する。水流も早いし、有効利 用もできる。 ・難しいことはよく分からないが、後々子供達の為によいと思うことはやっていけ たらと思う。 ・日本は資源の乏しい国なので、私にできるエコは積極的に実行して行きたいと思 っています。 「花かおり、緑あふれ、人輝くまちこうのす」のように、人が輝く市であって欲 しいですね。 ・年齢的な面と古い住宅なので、新エネルギーに切り替えるのは少し考えないと。 ・他市では既に導入されている、太陽光発電の市単位での助成金について、早急に 検討いただきたい。BDFは経費の割にはあまり効率がよくないと思われるので、 節電の啓蒙活動を行った方がよいと思う。他市で行っている、自治会単位での節 電競争とか、節電メーターの取付け、など目に見えるものを実践していったらよ いのではないか。 ・太陽光発電を導入している家もだんだん増えてきている。大変興味はありますけ ど、住宅の事情などもあり、現在では無理の状況。新築の場合はぜひ取り入れる べきと思う。太陽熱温水器なども取り入れるべきと思う。予算の関係で無理なこ ともあります。 ・鴻巣市はもっと環境に力を入れるべきだ。 153 ・新エネルギーを利用したバス(確か神戸市)とか、北鴻巣西口も暗いので、風が 強い駅前公園などに街灯用の風力発電とかあるとよいと思う。目に見える形でエ ネルギーが作られているのを大人も子供も見ることができるのでは。 ・市が率先して、環境に対して取り組みを示していく事は大変よいと思います。市 民レベルでは、環境資源問題などは、なかなか身近に感じられず、先送り問題と 捉えがちなので、はっきりとした指針を示すことで、市民の意識も向上すると思 います。 ・子供達の将来を考えると、環境にはとても関心があり、考えています。しかし現 実、環境だけを考えると不便な事や、お金のかかる時があり、難しいと感じてい ます。 ・ひとりひとりが質素に生きるべき。エコという名の大画面テレビや、新車購入の 扇動はいかがなものか?数年前にJCで「三つのRで地球を救う」というCMが 流れていたが、もう少し物を大切に使うべきである。 ・地球温暖化と二酸化炭素犯人説には疑義もあるようだが、化石燃料には限界があ るので、新エネルギー(特に太陽光、バイオマス)は積極的に導入したらよい。 ・ガス代→お風呂が沸いたときにすぐガスのスイッチを切ることにしている。 電気代→電製品を省エネに買い替えた。今できる省エネをしています。 ・今回の件で、初めて鴻巣市でBDFの製造を行っていることを知りました。もっ と多く知らせ、積極的に製造した方がよいと思います。廃油は、各ゴミ置き場に 回収箱等を置いて製造されたBDFを市内循環バスに利用したらよいと思います。 空き地を利用して菜種や大豆を栽培して欲しいです。 ・なんか、太陽光発電を押している様に思えますが、実際、屋根の上など、生活す る上で体に害はないとは言えないと思います。害がないことを実証した上で考え た方が良いと思います。 ・環境対策も大切だと思うが、それ以上に市の財政を圧迫することが無いように、 採算性をよく考えて実施していただきたい。 ・温暖化問題に対する対策は、個人レベルだけでは限界があると思うので、市が率 先して取り組んで行くのはとても良い事だと思う。太陽光発電にはとても興味を 持っているのだが、補助金の額を考えると、なかなか購入とまでは考えられない。 154 ・本調査の目的は理解しますが、市が行う考え、方向性が全く分かりません。調査 だけに終わらず、具体的に方向付けに前進されますよう希望します。 ・いずれのエネルギーの導入にも経済的、年齢的にも余裕無し。節約を心掛けてい る。 ・地球温暖化問題は、真剣に取り組まなければならないと感じておりました。新エ ネルギー導入も必要ですが、最終的には個々のモラルの問題と思っております。 大変だとは思いますが、頑張っていただきたいと思います。 ・新エネルギー導入について回答しておりませんが、必要性は強く感じますが、な にぶんにも、お金のかかる話で、年金生活者には無理な話です。廃油の回収につ いては、安全な回収場所があれば持ち込みます。但し、余り遠くない場所とする。 ・最近の景気悪化に伴い、環境に関心があっても、その負荷を抑制することができ ない人が多いと思われる。今回のアンケートに取り上げられている、太陽光発電 システムへの補助金やBDFといった取り組みは、行政主導で行わないと市民は なかなか動かないであろう。鴻巣市でこれからの取り組みを積極的に行うことは、 環境への関心の高い市民にとって有り難いことである。中途半端な取り組みで終 わらない事を切に願う次第である。 ・エネルギーに関して余り関心がなかった。これから考えたいと思います。 ・高齢になってくると、良いと解っていても色々な事情で大きく変えていくことは 難しい。小さな事、出来る事からしたいと思う。 ・エネルギー費の変動が大きく、家計を圧迫する。価格の安定を願う。 ・環境問題は行政としてとても大事ですが、だからといって大がかりな投資(費 用)をしてまでの、パフォーマンス的取り組みはすべきではないと思います。コ ストや財政をよく考えて。 まずは、市民に対する身近で日常的な心構え等の啓蒙活動から始めるべきだと思 います。 ・廃油に関して、北鴻巣駅でしていることを、初めて 8 月 26 日の折り込みチラシ で知りました。各地区で啓蒙活動を、市が後押しして欲しいです。市民ひとりひ とりが自分の出来ることから。対地球温暖化に向け取り組んでいかなければなら ないと思います。 155 ・地球温暖化問題には大変関心はあるものの、今家庭でできる事と言ったら小さな 事(コンセントを抜くなど)ばかりです。市町村が率先して導入してくれれば、 協力する家庭は多いと思います。 ・個人で導入するのは金銭的に無理。市の援助が必ず必要だと思う。 ・私はひとり暮らしの73才でして、この先、何年生きられるか分かりませんので、 実行は困難かと思います。老人集合住宅などあれば、入居したいし、新エネルギ ーの導入も良いが、アナログのテレビの切り替えの時が来たら、テレビはやめよ うと考えている現在です。とても大変です。 ・太陽光発電とか、太陽熱利用等は家屋の築年数により、考えるところです。 ・新エネルギーは循環型が良い。公的資金でバランスさせることは意味がない。コ スト高であることに変わりはない。 ・市としても、積極的にクリーンエネルギー等について取り組んでもらいたい。県 や国をリードして環境問題に取り組み、クリーンエネルギーのパイオニアになる 市を目指して頑張ってもらいたいです。 ・車、発電、熱(燃料)、暖房等、人と地球に優しい物にしたいと思います。各人の 研究、市町村の研究発表(知識)など、皆が出来る事から実行して、地球の生活 人の将来を各人ひとりひとりが守って行ければ、最高のビジョンになると思うの ですが。 ・新エネルギーを導入するため、多額の資金を使うのでなく、まずは個々の意識を 高めるべき。地球温暖化が注目されている中、今どき田畑を焼き、二酸化炭素を 出し続けるなんて、市としても温暖化に対する考え(意識)がまだまだ甘いので は。だが、今回のアンケートの様な姿勢は評価できると思う。 ・太陽光発電も良い物だと思いますが、あまり高価なので買えません。 ・自分達で出来ることはやっていけると良いと思います。 ・住居がマンションのため、太陽光発電の導入は難しいと思います。 ・クリーンエネルギーの設備は、小学校等に設置して教材の一つとしたら将来的に とても良いと思う。温暖化対策としては、壁面、屋上緑化にも積極的に取り組む と良いと思います。 市役所のつる植物はとても良いと思います。 156 ・市の財政状況を鑑み、補助金の助成を行って欲しい。 ・公用の物に関しては、採算がとれる範囲内で、どんどん取り入れるべきだと思い ます。 個々の民家に対しては、太陽光等の取り入れやすい新エネルギーを推進する事を、 市でも積極的に行うと良いと思います。(費用一部負担等) ・二酸化炭素削減のため、設備等に補助金を出す。 荒川、見沼代用水、野通川、武蔵水路等に中小規模水力発電を導入。 ・太陽熱は補助金が多い方がよい。余ったら売れるので、毎月いくらぐらいを市の 方へあげるとかにして安くして欲しい。そうすれば付けたい。市役所とかこれを 早く付けて無駄なコストを減らして欲しい。市民税を安くして。 ・太陽光については設備が 20 年で劣化すると聞くので、メンテ設備投資を考える と個人レベルでの普及はしにくいと思われる。 157 (2) 事業所用 ・緑のまちをうたっているのでしたら、市の法令で、各家庭でもなるべくブロック 塀は使用せず、植物を使用したり、自然素材にするなど義務付ける。また、道路 も何でも舗装しないで、もっと自然の状態を維持すべきでは。何でも使い易いよ うにするのはどうか。住民にもっと自然との共存を求めるべきです。外食やサー ビス業の 24 時間営業もそろそろ見直す時かもしれません。 ・当社はディーゼルトラックの販売、修理を事業として営んでいる。最新の環境規 制に適合した車両を販売し、規制以前の車両への代替促進していく活動において、 本来、事業の中で環境貢献していると考えている。 環境マネジメントシステムの一つであるエコアクション 21 の認定事業所であり、 現状の設備の中で出来るだけ環境への負荷をかけない様取り組んでいる。 ・石油を原料とした板を加工しているので、温暖化の標的にされると困ります。ガ ソリンの副産物であるナフサを原料に板を加工しています。ガソリンを使う以上、 必ず出る物です。使わないようにするのではなく、太陽光エネルギーなどに変え ていくPRが要です。石油が悪いわけではなく、使うことにより、便利になって しまったので、他の便利な物が出てこないと難しいと思います。 ・環境問題は、今後とも真剣に取り組んでいく必要があると思います。共に頑張っ ていきたいと思います。 ・県も市もこのような取り組みが 5〜10 年遅れています。省エネやリサイクルなど は会社として二酸化炭素対応でなく、コストダウンのために、20 年以上前から実 行されています。(中小企業はどこも同じように行っていると思います)今更この ようなアンケートが正しいと思うのでしたら、中小の事を何も知らないと思える。 ・エネルギー、環境問題は私たち自身の問題です。もっとひとりひとりが、真剣に 取り組み、被害が広がる事がないように、次の世代、子供達が安心して生活でき る環境、自然を残してあげたい。 ・エコ対策やリサイクルに関しては関心がありますが、初期投資に莫大な費用がか かるため、難しい状況。現状、リサイクルできる物を有効活用している。節電、 節水を心掛けるにとどまっております。公的機関による、事業所対象のリサイク ル活動をお願いできたらと思います。 ・環境関連の情報として、親会社の一部に取り込まれた形で ISO14001 の認証取 得し、活動を行っています。 158 資料 3 先進地視察 1.日程 2009 年 10 月 22 日(木)〜23 日(金) 2.参加者 策定委員 事務局 6名 2名 計 8名 3.視察先 10 月 22 日 山梨県北杜市大規模電力供給用太陽光発電系統安定化等実証研究サイト 北杜市村山六ヶ村堰水力発電所 10 月 23 日 生活協同組合パルシステム山梨バイオディーゼル製造施設 東京電力(株)葛野川発電所 4.視察内容 (1)大規模電力供給用太陽光発電系統安定化等実証研究サイト ①場所 山梨県北杜市須長坂町夏秋付近 ②エネルギーの種別 太陽光発電 ③規模 第 1 期 600kW ④事業主体 第 2 期 1,200kW 合計 1,800kW 北杜市・(株)NTT ファシリティーズ ⑤概要 ・ 第 1 期はあらゆるメーカーと種類の太陽光パネルを 10kW 単位で導入 ・ 傾斜角の違いの検証を行っている ・ 追尾型の実証も行っている ・ 現在は高圧連系で、第 2 期より特高連系を行う。 ・ 第 2 期にはパワーコンディショナーの検証も行う。 視察の模様 大規模太陽光発電システム 159 (2)村山六ヶ村堰水力発電所 ①場所 北杜市高根町長沢上手原 4986 番地 1302 外 ②エネルギーの種別 水力発電所 ③規模 320kW ④事業主体 北杜市 ⑤概要 ・ 総落差 85m ・ 使用水量 0.3〜0.5m3/s ・ 発電した電力は近隣の浄水場の電力として使用している。 水力発電所案内図 水力発電機 (3)生活協同組合パルシステム山梨バイオディーゼル製造施設 ①場所 山梨県甲府市上町2244 ②エネルギーの種別 バイオディーゼル燃料製造 ③規模 400L/日(100L/回) ④事業主体 生活協同組合パルシステム山梨 ⑤事業費 約 2,200 万円 ⑥概要 ・ 回収は企業や給食関連を中心として、会員からの回収を行っている。 ・ 夏場に原料が不足する時期は、業者から購入している。(40〜50 円/L) ・ グリセリンは 200L を 1 万円で有償処分 ・ 113 円/L で販売。価格競争はしない。 ・ 軽油の価格が下がって需要が減った。 ・ 法的な取り扱いは関係機関と協議して、理解を得た。 ・ 周辺地域との競合は影響する。 160 バイオディーゼル燃料製造装置 バイオディーゼル導入車 (4)東京電力(株)葛野川発電所 ①場所 山梨県大月市賑岡町強瀬 ②エネルギーの種別 揚水型水力発電所 ③規模 80 万 kW ④事業主体 東京電力(株) ⑤概要 ・ 世界一の有効落差 714m ・ 発電所は地下 500m に位置する。 ・ 発電所までは約 5km のトンネルとなっている。 ・ 発電用水車と揚水ポンプを兼ねている。 ・ 昼間は発電、夜間は揚水を行っている。 ・ 第 2 期として 80 万 kW の増設を計画しているが、現在延期中。 ダム見学の様子 水力発電機 161 資料 4 助成制度 新エネルギー導入にかかる助成制度を NEDO などの資料をもとにまとめました。 助成制度については、随時変更されている場合がありますので、活用の際は詳細に ついての確認が必要です。 162 新エネルギー等 雪 氷 熱 利 用 中 小 水 力 発 電 地 熱 発 電 対象事業者 ヒ コ ジ ト ポ ン プ ネ 燃 料 電 池 自ク 動リ 車エ ネ エ廃 ネ棄 ル物 ギ N 民 P 間 O 等 フ ● ● B 1/3 住宅・建築物高効率エネルギーシステム(空 調、給湯、照明及び断熱部材等で構成)を既 NEDO 築、新築、増築及び改築の民生用建築物への 導入 ● ● B 1/3 (上限額:1億円/件) BEMS を既築、新築、増築及び改築の民生用 NEDO の建築物に導入 省 エ ネ 地 方 公 共 団 体 ェー 温 度 差 熱 利 用 ー ● エバ ネイ ルオ ギマ ス ー ● 風 力 発 電 ェ 事業名 太 陽 熱 利 用 ー 所管 太 陽 光 発 電 補助率 対象事業等 問合せ ズ NEDO 住宅・建築物高効率エネルギーシ ステム導入促進事業 (建築に係るもの) NEDO 住宅・建築物高効率エネルギーシ ステム導入促進事業 (BEMS導入支援事業) NEDO 地域新エネルギー導入・省エネル ギー普及促進支援策 (地域新エネルギー・省エネル ギービジョン策定等事業) ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● A 定額 ・地域エネルギービジョン策定調査 ・重点テーマに係る詳細ビジョン策定調査 ・事業化フィージビリティスタディ調査 NEDO 地域新エネルギー導入・省エネル ギー普及促進支援策 (新エネルギー・省エネルギー非 営利活動促進事業) ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● C 1/2 以内 (上限額:1千万円/件) 営利を目的とせずに新エネルギー又は省エネ NEDO ルギーに係わる普及啓発を実施 NEDO 地熱発電開発事業 ● ● B ・調査井掘削事業:1/2 以内 地熱発電施設の設置又は改造に係る事業で ・地熱発電施設設置事業 あって、調査井掘削又は地熱発電施設の設置 NEDO :1/5 以内 事業 (バイナリ‑発電設備を除く) NEDO 中小水力発電開発事業 ● ● B ・水力発電施設の設置等事業 対象事業の出力規模等に応じて設 ・水力発電施設の設置等に係る新技術の導入 NEDO 定 事業 NEDO エネルギー使用合理化事業者支援 事業(省エネ設備設置に係るも の) ● ● ● B ・単独事業:1/3以内 ・連携事業:1/3以内 (上限額:メニュー毎に設定) 省エネルギー設備・技術の導入事業であっ て、省エネルギー効果が高く、費用対効果が NEDO 優れていると見込まれるもの、波及効果等が 見込まれる設備を導入するもの NEDO エネルギー使用合理化事業者支援 事業(高効率省エネ機器等の設置 に係るもの) ● ● B 1/3以内 (上限額:5億円/件) ・運輸関連他の認定機器 ・省エネルギー設備・技術の導入事業であっ NEDO て、省エネルギー効果が高いと見込まれ、費 用対効果が優れていると認められるもの。 ● ● ● ● ● 163 NEDO 新エネルギー等 ● ● ● ● ● ● 中 小 水 力 発 電 地 熱 発 電 経済産業省 地域新エネルギー等導入促進事業 ● ● ● ● ● ● ● 経済産業省 新エネルギー等事業者支援対策事 業 ● ● ● ● ● ● ● 経済産業省 バイオマス等未活用エネルギー事 業調査事業 経済産業省 クリーンエネルギー自動車等導入 促進対策費補助金 ● ヒ コ ジ ェ 雪 氷 熱 利 用 ー 温 度 差 熱 利 用 ト ポ ン プ 自ク 動リ 車エ ネ エ廃 ネ棄 ル物 ギ 省 エ ネ フ 補助率 対象事業等 問合せ ズ B 地方公共団体、又は非営利民間団体が新エネ 1/2 以内 ルギー等の導入のための計画に基づき実施す (社)新エネルギー導入 (太陽光、風力、コジェネについては る設備導入事業及び地方公共団体と民間事業 促進協議会 別途上限が定められている) 者が連携し、地域一体となって取り組む新エネ ルギー等の設備導入事業(社会システム枠) ● B 1/3 以内 先進的な新エネルギー等設備であって、エネル (社)新エネルギー導入 (太陽光、風力、コジェネについては ギー種毎に定められた規模要件を満たす設備 促進協議会 別途上限が定められている) の導入を行う民間事業者に補助 ● ● A 定額 (上限額:概ね1,000 万円) バイオマス等未活用エネルギー事業の実施に 際して必要なデータの収集・蓄積・分析やエ 資源エネルギー庁 ネルギー利用システムに関する調査事業 ● ● B ・クリーンエネルギー自動車の導入: 通常車両との差額の1/2以内 ・自家用燃料等供給施設の設置 :1/2以内 ・電気自動車、ハイブリッド自動車、天然ガ ス自動車及びクリーンディーゼル自動車の導 入 ・燃料等供給設備の設置 ● ● B 1/2以内 (上限額:3,000万円とする。) 包括的な省エネルギーサービスを提供するES CO事業を活用した省エネルギー事業で、省エ (独)中小企業基盤整備 ネ効果が高く、費用対効果が優れていると認め 機構 られるもの ● ● B 定額 住宅・建築物等に導入する者 補助対象給湯器 (社)日本エレクトロヒー 本体に係る機器購入費用と従来機の機器購入 トセンター 費用との差額 ● ● 天然 ガス N 民 P 間 O 等 ● (NPO のみ) ● 事業場等省エネルギー支援サービ 経済産業省 ス導入事業(中小企業向けESCO 事業) 地 方 公 共 団 体 ェー ● エバ ネイ ルオ ギマ ス ー ● 風 力 発 電 事業名 ー ネ 太 陽 熱 利 用 所管 対象事業者 燃 料 電 池 太 陽 光 発 電 ● (社)次世代自動車振 興センター (社)都市ガス振興セ ンター 経済産業省 高効率給湯器導入促進事業費補助 金 経済産業省 高効率給湯機器導入支援事業(潜 熱回収型給湯器) ● ● B 定額 都市ガス振興センターが指定した給湯器の機器 (社)都市ガス振興セン 費、特殊工事費 ター 経済産業省 高効率給湯機器導入支援事業(ガ スエンジン給湯器) ● ● B 定額 都市ガス振興センターが指定したガスエンジン (社)都市ガス振興セン 給湯器の機器費、特殊工事費 ター 経済産業省 天然ガス型エネルギー面的利用導 入モデル事業費補助金 ● ● B 1/3以内 (上限額:2億円) 本システム及び計測機器の設計費、設備費及 び工事費 高効率給湯機器導入支援事業(LP 経済産業省 ガスを燃料とするガスエンジン給湯 器) ● ● B 定額 日本LPガス団体協議会が指定したガスエンジ 日本LPガス団体協議会 ン給湯器 高効率給湯機器導入支援事業(LP 経済産業省 ガスを燃料とする潜熱回収型給湯 器) ● ● B 定額 日本LPガス団体協議会が指定した給湯器 164 (社)都市ガス振興セン ター 日本LPガス団体協議会 新エネルギー等 温 度 差 熱 利 用 雪 氷 熱 利 用 中 小 水 力 発 電 地 熱 発 電 ヒ ● ● ● ● ● ● ● ● ● 環境省 地域協議会民生用機器導入促進事 業 環境省 太陽光発電等再生可能エネルギー 活用推進事業(再生可能エネル ギー導入住宅地域支援事業) ● 環境省 太陽光発電等再生可能エネルギー 活用推進事業(ソーラー環境価値 買取事業) ● 環境省 太陽光発電等再生可能エネルギー 活用推進事業(市民共同発電推進 事業) 環境省 エコ燃料利用促進補助事業 環境省 温室効果ガスの自主削減目標設定 に係る設備補助事業 環境省 廃棄物処理施設における温暖化対 策事業 環境省 地球温暖化を防ぐ学校エコ改修事 業 環境省 低公害車普及事業 ● ● ● ● ● ● コ ジ ネ 燃 料 電 池 自ク 動リ 車エ ネ エ廃 ネ棄 ル物 ギ ト ポ ン プ 省 エ ネ ● ● ● ● ● 地 方 公 共 団 体 ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● B 1/2 地方公共団体による住宅への再生可能エネル 地方環境事務所 ギーの導入 ● B 定額 (上限額:30万円/kW) 業務用施設への太陽光発電の導入事業 地方環境事務所 ● C 1/2 小水力発電による出資型市民共同発電事業 ※活動支援については民間団体に委託 地方環境事務所 ● C 1/2 ・バイオエタノール製造事業 ・バイオエタノール混合ガソリン等利用促進 地方環境事務所 事業 ・バイオディーゼル燃料(BDF)製造事業 ● B 1/3 目標とする削減量を申告した、t‑CO2 削減当 たりの補助金額が少ない事業者を優先的に採 地方環境事務所 択、CO2 排出抑制設備の整備費用を補助 ● B ・施設の高効率化に伴う増嵩費 施設区分毎の条件を満たす廃棄物発電やバイ 用:1/3以内 オマス発電等施設の整備に必要な経費の一部 地方環境事務所 ・ごみ発電ネットワーク、熱輸送 を補助 システム:1/2以内 ● B 1/2 地方公共団体が設置している学校における、 CO2 排出削減効果を有する省エネ改修、代エ 地方環境事務所 ネ機器導入等を最も効果的に組み合わせた施 設を整備する事業 ● B 1/2 地域における代エネ・省エネ対策を促進する ため、計画的に低公害車の導入を促進する地 地方環境事務所 方公共団体等に対し、導入に係る事業費の一 部を補助 ● ● ● ● 165 問合せ 1/3 ● ● 対象事業等 B ● ● ● 補助率 ズ ・事業者、住民等から構成される地域協議会 の設立 ・高断熱住宅へのリフォーム、省エネ設備、 地方環境事務所 民生用バイオマス燃料燃焼機器、民生用小型 風力発電システム、民生用太陽熱利用システ ムの導入事業 ● ● フ ・実行計画に基づいた地方公共団体施設への 1/2 代エネ・省エネ設備の導入 B,C (設備導入補助:600万円下限、 地方環境事務所 ・地方公共団体の施設へのシェアード・エス エスコ事業補助:1億円上限) コ事業 ● ● ● N 民 P 間 O 等 ェー エバ ネイ ルオ ギマ ス ー 風 力 発 電 ェ 地方公共団体率先対策補助事業 太 陽 熱 利 用 ー 環境省 事業名 ー 所管 対象事業者 太 陽 光 発 電 新エネルギー等 地球温暖化対策ビジネスモデルイ ンキュベーター事業 環境省 地球温暖化対策技術開発事業(競 争的資金) 国土交通省 環境共生住宅市街地モデル事業 雪 氷 熱 利 用 中 小 水 力 発 電 対象事業者 ヒ コ ジ ト ポ ン プ ネ 燃 料 電 池 自ク 動リ 車エ ネ エ廃 ネ棄 ル物 ギ 省 エ ネ ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● 国土交通省 エコまちネットワーク整備事業 地 方 公 共 団 体 ● ● ● ● ● ● ● ● ● 問合せ ● A 1/2 太陽熱・地中熱・バイオマス熱エネルギー等の 利用を促進するため、コストの大幅な低減をは 地方環境事務所 かる事業や普及阻害要因を突破する革新的な 事業に対して支援 ● A 1/2 ・省エネ対策技術実用化開発 ・再生可能エネルギー導入技術実用化開発 ・都市再生環境モデル技術開発等 ● ● B 集団的に建設される住宅団地 1/3 屋上緑化や自然・未利用エネルギーの活用等、 国土交通省 住宅局住 (民間事業者:補助額の1/2 以内 環境共生住宅市街地ガイドラインに配慮して整 宅生産課 かつ対象事業費の1/3 以内) 備計画を定めること ● ● ● 166 対象事業等 ごみ処理施設、ごみ燃料化施設の整備におい て、発電・熱利用施設、電力供給施設の整備 地方環境事務所 費の一部を補助 ● ● 補助率 ズ 1/3以内 ● ● フ B ● ● N 民 P 間 O 等 ● ● ● 国土交通省 低公害車普及促進対策費補助制度 新世代下水道支援事業制度(リサ 国土交通省 イクル推進事業 未利用エネル ギー活用型) 地 熱 発 電 ェー 環境省 温 度 差 熱 利 用 ー 循環型社会形成推進交付金 エバ ネイ ルオ ギマ ス ー 環境省 風 力 発 電 ェ 事業名 太 陽 熱 利 用 ー 所管 太 陽 光 発 電 A,B 補助:1/3 地方環境事務所 都市再生緊急整備地域において、都市環境負 荷削減プログラムに位置付けられた熱導管等 地方整備局 の整備への支援 B CNG バス・トラック等の導入:車両 バス:単年度2 台以上、トラック:単年度3台以上 価格の1/4 (財) 運輸低公害車普 導入する事業者に対し、地方公共団体等と協調 使用過程車のCNG 車への改造:改 及機構 して車両購入費等の一部を補助 造費の1/3 B 1/2 等 下水及び下水処理水の持つ熱の有効利用や、 国土交通省 都市・地 下水道汚泥とその他のバイオマスを集約した有 域整備局下水道部 効利用に係る施設の整備 新エネルギー等 雪 氷 熱 利 用 中 小 水 力 発 電 地 熱 発 電 対象事業者 ヒ コ ジ ト ポ ン プ ネ 燃 料 電 池 自ク 動リ 車エ ネ エ廃 ネ棄 ル物 ギ 省 エ ネ 地 方 公 共 団 体 N 民 P 間 O 等 ● ソフトセルロース利活用技術確立事 業 ● ● ● A ● ● ● B,C バイオ燃料地域利用モデル実証事 農林水産省 業 (バイオディーゼル燃料事業) 地産地消型バイオディーゼル燃料 農林水産省 農業機械利用産 地モデル確立事業 ● 農林水産省 地域バイマス利活用交付金 ● 農林水産省 家畜排せつ物メタン発酵等利用シ ステム構築事業 ● 農林水産省 省石油型施設園芸技術導入推進事 業 ● 農林水産省 強い農業づくり交付金 ● ● ● ● ● ● ● ● ● 167 ● 補助率 対象事業等 問合せ ズ 農林水産省 環境バイオマス総合対策推進事業 農林水産省 ● フ ェー 温 度 差 熱 利 用 ー エバ ネイ ルオ ギマ ス ー 風 力 発 電 ェ 事業名 太 陽 熱 利 用 ー 所管 太 陽 光 発 電 A,C 定 額 ・モデル地区での施設整備: 1/2 ・モデル地区での技術実証: 定額 ・委員会運営、モデル地区管理: 定 額 地域に眠る未利用バイオマスの調査、シンポジ ウムの開催等による地域の関係者の意識改 革、地域での農林水産業を通じた地球環境保 地方農政局 全に関す る取組等を総合的に促進する。 選定されたソフトセルロース利活用モデル地区 において、原料の収集運搬及びバイオ燃料製 地方農政局 造等に係る技術実証を一体的に行う取組を支 援 ・地域協議会における活動(バイオ 地域の関係者からなる地域協議会を設立した 燃料普及啓発等):定額 上で、バイオ燃料の地域利用モデルの整備に ・バイオ燃料製造施設、供給施設等 対するハード・ソフト両面での支援を行う。 の整備:1/2 地方農政局 ・バイオディーゼル燃料を農業機械に継続的か つ安定的に利用するための技術の実証を実施 するために必要となる検討会の開催、技術の実 地方農政局 証、共同利用施設の整備等を行う事業 ・農業者の組織する団体等が対象 ・ソフト支援(バイオマスタウン構想支援事業 1/2以内 等) A,C ※ただし、ハード支援の民間事業者 ・ハード支援(バイオマス変換施設及び供給施 地方農政局 は原則1/3以内) 設・利用施設等の整備、バイオマス施設の増 設、改造 等) 農畜産分野における温室効果ガス排出量を削 減するモデル体系の確立、モデル実証地区に おける家畜排せつ物由来のメタンガスや消化液 地方農政局 A,B 1/2以内 等の農業 生産への有効活用システムの確立に向けた取 組みを支援。 推進事業:定額 A,B 整備事業:1/2以内 ● B 1/2以内 ・高い温室効果ガス削減効果を持つ施設園芸 用加温設備及び高断熱被覆設備の導入を支援 地方農政局 ・農業法人等を対象 ● B 1/2以内 ・ 農業副産物、農業廃棄物、太陽熱等未利用 資源をエネルギー化するために必要な施設、廃 棄物燃料化施設等及びこれらの附帯施設の導 地方農政局 入を支援 ・農業法人等を対象 資料 5 策定委員会設置要綱 ○鴻巣市地域新エネルギービジョン策定委員会設置要綱 平成21年7月9日 告示第231号 (設置) 第1条 本市の新エネルギー導入の指針となる鴻巣市地域新エネルギービジョンの策 定について検討するため、鴻巣市地域新エネルギービジョン策定委員会(以下「策 定委員会」という。)を設置する。 (所掌事務) 第2条 策定委員会は、新エネルギービジョンの策定に関する必要事項の検討を行い、 その結果を市長に報告するものとする。 (組織) 第3条 策定委員会は、委員10人以内で組織する。 2 委員は、次に掲げる者のうちから市長が委嘱する。 (1) 学識経験者 (2) 地場産業関係者 (3) 住民代表者 (4) エネルギー供給関係者 (5) (6) 教育関係者 行政関係者 (7) 新エネルギーに関する団体等 (任期) 第4条 2 委員の任期は、委嘱をした日から平成22年2月28日までとする。 委員に欠員が生じた場合における補欠委員の任期は、前任者の残任期間とする。 (委員長及び副委員長) 第5条 2 策定委員会に、委員長及び副委員長を置く。 委員長は、学識経験者をもって充て、副委員長は、委員の互選によりこれを定め る。 3 4 委員長は、会務を総理し、策定委員会を代表する。 副委員長は、委員長を補佐し、委員長に事故があるとき、又は欠けたときは、そ の職務を代理する。 168 (会議) 第6条 策定委員会の会議(以下「会議」という。)は、委員長が招集し、その議長と なる。 2 3 会議は、委員の過半数が出席しなければ開くことができない。 委員長は、必要があると認めるときは、委員以外の者を会議に出席させ、意見又 は資料の提出を求めることができる。 (庶務) 第7条 策定委員会の庶務は、環境産業部環境政策課において行う。 (委任) 第8条 この要綱に定めるもののほか、策定委員会の運営に関し必要な事項は、委員 長が策定委員会に諮って定める。 附 則 (施行期日) 1 2 この告示は、公布の日から施行する。 (この告示の失効) この告示は、平成22年3月1日限り、その効力を失う。 169 資料 6 策定委員及び策定等庁内委員名簿 1.鴻巣市地域新エネルギービジョン策定委員会 委員名簿 No, 1 2 3 4 5 6 7 氏 名 根 本 泰 行 山 本 明 伸 升 野 努 河 野 廣 萩 原 敏 夫 西 尾 治 道 嶋 田 淳 選 出 団 体 足利工業大学 鴻巣市商工会 中央化学株式会社 鴻巣市農業協同組合 鴻巣市花組合 市民代表 東京電力株式会社 8 9 上 條 謙 治 高 野 和 夫 東京ガス株式会社 鴻巣市学校教育課 10 齋 藤 忠 俊 埼玉県温暖化対策課 白 井 守 榎 下 宏 祐 備 考 委員長 副委員長 関東経済産業局 オブザーバー NEDO 技術開発機構 オブザーバー 2.鴻巣市地域新エネルギービジョン策定等庁内委員会 委員名簿 No, 1 2 3 氏 名 関 口 泰 一 野 口 泰 三 望 月 栄 役 職 環境政策課長 資源循環課長 経営政策課長 4 5 水 村 光 行 黒 沼 利 行 財政課長 契約管財課長 6 7 松 村 保 男 関 口 昭 市民活動推進課長 商工観光課長 8 9 中 村 昇 福 田 芳 智 農政課長 教育総務課長 170 備 考 委員長 副委員長 鴻巣市 環境産業部 〒365−8601 環境政策課 埼玉県鴻巣市中央1−1 電話:048-541-1281 FAX 048-541-7329 Mail:[email protected] HP :http://www.city.kounosu.saitama.jp/index.html
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