資料8:ICNの役割(PDF:267KB)

資料8
洪構成員・高野構成員提出資料
感染制御におけるICNの役割について
日本看護協会 洪愛子
慶應義塾大学病院 高野八百子
認定看護師の活動場所と施設外からの相談対応
(日本看護協会 認定看護師の活動及び成果に関する調査報告書 2012年)
感染管理(1,013人) 3.6%
21分野全体(6,812人)
20.7%
9.8%
75.1%(761人)
28.2%
61.1%(4,164人)
0.6%
0.9%
(回収率62.6%)
0%
20%
40%
60%
所属部署内に限る
施設内全体
施設外も含む
感 染管理 ( 7 6 1 人)
緩 和ケア ( 4 0 9 人)
77.5%
26.7%
皮 膚・ 排泄 ケア ( 6 7 7 人)
救 急看護 ( 3 0 6 人)
2 1 分 野 全体( 4 , 1 6 4 人)
58.9%
33.0%
40.2%
所属施設以外からのコンサルテーション依頼
その他
80%
無回答
100%
看護師による感染管理活動
(日本感染管理ネットワーク
感染管理看護師の活動調査報告書 2012年,2013年)
0.0%
20.0%
部位特異的サーベイランス
40.0%
60.0%
80.0%
100.0%
68.8%
その他のサーベイランス
64.9%
感染予防策の周知徹底(マニュアル作成を伴わない)
84.3%
感染予防に関する具体的なマニュアル作成と導入
80.4%
施設内の巡視
91.3%
感染性物質への曝露対策に関する業務
72.6%
各種委員会活動
92.7%
感染管理教育プログラム計画立案、実施、評価
71.4%
感染管理コンサルテーション
87.1%
ファシリティーマネージメントに関する業務
72.8%
緊急案件に対する対応
79.2%
その他
2012年調査 n=299 回収率25.6%
2013年調査 n=504 回収率36.3%
無回答
15.1%
2.2%
2011
2012
看護師による
医療関連感染サーベイランス活動
(日本感染管理ネットワーク
0.0%
10.0%
感染管理看護師の活動調査報告書 2012年,2013年)
20.0%
30.0%
40.0%
60.0%
33.4%
BSI
52.4%
13.8%
SSI
48.6%
26.8%
23.4%
UTI
15.0%
VAP
20.4%
2011
11.0%
実施していない
無回答
50.0%
19.4%
3.6%
2012
2011年 n=237
2012年 n=347
回
F病院
手指衛生回数と新規MRSA検出率
30
遵守率
調査
4月
30%
患者あたりの手指衛生回数
MRSA新規検出率
25
遵守率
検出率
調査
2.5
12月
78%
2
20
1.5
15
1
10
0.5
5
14年度
13年度
12年度
11年度
10年度
09年度
08年度
07年度
06年度
05年度
0
04年度
0
入院患者1人当たりの1日の手指衛生回数=手指衛生製品使用量/1回使用量/延べ患者数
新規MRSA検出率=新規MRSA検出数/入院患者数×100
手指衛生遵守指導例
• 1部署最低2回(1回30分以上)の調査
30部署 前後含めて40分
2400分=40時間
1日中調査して6日がかり
• 実際には防護具の適正使用、その他の対
策確認なども必要。
手指衛生向上に関する主な取り組み
E病院
• 入院患者へ手指衛生啓発パンフレット配布
• 手指衛生啓発ポスターの配布
• 感染対策マンスリーニュースに4コマ漫画の
掲載
• 月毎の手指衛生回数を部署にフィードバック
• 携帯用手指消毒剤の導入
• 手指消毒剤500ml→250mlボトルに変更
G病院 手指衛生回数と
イベント
同じような患者背景の2つ
の病棟で2012~2013年
にノロウイルスやインフル
エンザのアウトブレイクが
あった
手指衛生回数も院内で低い
病棟であったためICNが働
きかけた
手洗いキャンペーンなどで
は改善なく、ICNが直接観
察し、
病棟の特徴に応じた働きか
けをすることによって回数
の改善がみられている
CAUTI (catheter-associated urinary tract infection)
介入前後の推移
(感染率)
介入
25
20
・サーベイランスデー
タのフィードバック
・尿道留置カテーテル
管理方法の見直し
(定期交換廃止、閉鎖
性維持、尿廃棄の取
扱)
15
10
5
0
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18
(月)
CAUTI感染率=CAUTI/のべ尿道留置カテーテル使用日数×1000
CAUTI判定基準:CDC
NNIS
現場の遵守状況確認
• 手指衛生
• 防護具着用
• 排泄などのケアにかかわる感染防護策
適切な手順の作成と教育
手技や処理方法実施の確認
• カテーテルなどの医療器具にかかわる感染対策
適切な手順の作成と教育
手技確認
• サーベイランスを含めた分析
感染対策の基本となる事項の教育・推進活動は、実際の感
染対策に有効であるが、組織内で体系的に実施し、広め、
維持するためには時間をかけた地道な活動が必要である。