【 特 定 動 物 】 「特定動物」とは 人の生命、身体又は財産に害を与える恐れがある動物として政令で定める動物 特定動物リスト(動物の愛護及び管理に関する法律施行令 別表) ※人に害を与える恐れのある生物であっても、それが水中でしか生きられない場合(サメや シャチ等)や、哺乳類、鳥類、爬虫類以外(例:スズメバチ等)は含まれない 根拠法令:「動物の愛護及び管理に関する法律」(動愛法) 飼養・保管には許可(都道府県知事又は政令市の長)が必要 ※診療施設において獣医師が診療のために特定動物を飼養又は保管する場合は許可 を要しない。 ※岡山県内で飼養・保管を許可している特定動物種(H23.3.31 現在) チンパンジー、ニホンザル、ワニガメ、ボアコンストリクター、マムシ 等 ※ワニガメとカミツキガメ(どちらもカミツキガメ科)の取扱いについて ワニガメは特定動物(要注意外来生物にも属す)→「動愛法」による規制対象 カミツキガメは特定外来生物→「外来生物法」による規制対象 問い合わせ先 岡山県動物愛護センター(岡山市・倉敷市除く) 0867-24-9512 岡山市保健所動物衛生係 086-803-1259 倉敷市保健所動物管理係 086-434-9829 (環境省 HP http://www.env.go.jp/nature/dobutsu/aigo/1_law/danger.html) 別表 特定動物(危険な動物)のリスト 1.霊長目 哺乳綱 おまきざる科 おながざる科 てながざる科 ひと科 2.食肉目 いぬ科 くま科 ハイエナ科 ねこ科 3.長鼻目 ぞう科 4.奇てい目 さい科 5.偶蹄目 かば科 きりん科 うし科 鳥綱 1.だちょう目 ひくいどり科 2.たか目 コンドル科 たか科 爬虫綱 1.かめ目 かみつきがめ科 2.とかげ目 どくとかげ科 おおとかげ科 ボア科 なみへび科 コブラ科 くさりへび科 3.わに目 アリゲーター科 クロコダイル科 ガビアル科 ホエザル属全種 クモザル属全種 ウーリークモザル属全種 ウーリーモンキー属全種 マカク属全種(タイワンザル、カニクイザルおよびアカゲザルを除く。) マンガベイ属全種 ヒヒ属全種 マンドリル属全種 ゲラダヒヒ属全種 オナガザル属全種 パタスモンキー属全種 コロブス属全種 プロコロブス属全種 ドゥクモンキー属全種 コバナテングザル属全種 テングザル属全種 リーフモンキー属全種 てながざる科全種 オランウータン属全種 チンパンジー属全種 ゴリラ属全種 イヌ属のうちヨコスジジャッカル、キンイロジャッカル、コヨーテ、 タイリクオオカミ、セグロジャッカル、アメリカアカオオカミ及びアビシニアジャッカル タテガミオオカミ属全種 ドール属全種 リカオン属全種 くま科全種 ハイエナ科全種 ネコ属のうちアフリカゴールデンキャット、カラカル、ジャングルキャット、ピューマ、 オセロット、サーバル、アジアゴールデンキャット、スナドリネコ及びジャガランディ オオヤマネコ属全種 ヒョウ属全種 ウンピョウ属全種 チーター属全種 ぞう科全種 さい科全種 かば科全種 キリン属全種 アフリカスイギュウ属全種 バイソン属全種 ひくりどり科全種 カリフォルニアコンドル オジロワシ ヒゲワシ クロハゲワシ オウギワシ イヌワシ カンムリクマタカ コンドル ハクトウワシ コシジロハゲワシ ミミヒダハゲワシ パプアオウギワシ オナガイヌワシ ゴマバラワシ トキイロコンドル オオワシ マダラハゲワシ ヒメオウギワシ フィリピンワシ コシジロイヌワシ かみつきがめ科全種(カミツキガメを除く。) どくとかげ科全種 ハナブトオオトカゲ コモドオオトカゲ ボアコンストリクター アナコンダ インドニシキヘビ アミメニシキヘビ ブームスラング属全種 アフリカツルヘビ属全種 タチメニス属全種 コブラ科全種 くさりへび科全種(タイワンハブを除く。) アメジストニシキヘビ アフリカニシキヘビ ヤマカガシ属全種 アリゲーター科全種 クロコダイル科全種 ガビアル科全種 *特定外来生物の飼養規制との重複を避けるため、タイワンザル、アカゲザル、カニクイザル、カミツキガメ及び タイワンハブの5種が特定動物から削除されるとともに、新たにスナドリネコ及びジャガランディの2種が追加され ています。 特定外来生物による生態系等に係る被害の防止に関する法律に基づき規制される生物のリスト 2005/6/1指定 2006/2/1指定 2006/9/1指定 2007/9/1指定 2008/1/1指定 2010/2/1指定 2011/7/1指定 1.動物 分類群 目 科 オポッサム Didelphidae カンガルー目 Marsupialia クスクス Phalangeridae 属 ディデルフィス (オポッサム) 特定外来生物 なし 未判定外来生物 種類名証明書の添付が必要な生物 オポッサム属の全種 Didelphis オポッサム科の他の なし 全属 フクロギツネ フクロギツネ Trichosurus (T. vulpecula ) クスクス科の他の全 なし 属 エリナケウス (ハリネズミ) ハリネズミ属の全種 なし オポッサム科及びクスクス科の全種 クスクス科の全種 ただし、次のものを除く。 ・フクロギツネ なし Erinaceus モグラ目 Insectivora ハリネズミ Erinaceidae アテレリクス (アフリカハリネズミ) Atelerix ヘミエキヌス なし (オオミミハリネズミ) Hemiechinus メセキヌス Mesechinus 霊長目 (サル目) Primates オナガザル Cercopithecidae パカ Agoutidae フチア Capromyidae パカラナ Dinomyidae ヌートリア Myocastoridae Macaca 属の全種 パカ科の全属 なし なし フチア科の全属 なし なし パカラナ科の全属 なし なし ヌートリア ヌートリア (M. coypus ) なし クリハラリス(タイワンリス) (C. erythraeus ) ハイガシラリス属の全種 ただし、次のものを除く。 ・クリハラリス(タイワンリス) マカカ Macaca Myocastor Callosciurus プテロミュス リス Sciuridae Pteromys スキウルス(リス) Sciurus 哺乳類 Mammalia ネズミ Muridae アライグマ Procyonidae イタチ Mustelidae リス科の他の全属 マスクラット Ondratra プロキュオン (アライグマ) Procyon イタチ Mustela タイリクモモンガ (P. volans ) ただし、次のものを除く。 ・エゾモモンガ (P. volans orii ) トウブハイイロリス (S. carolinensis ) キタリス(S. vulgaris ) ただし、次のものを除く。 ・エゾリス(S. vulgaris orientis ) なし マスクラット (O. zibethicus ) アライグマ (P. lotor ) カニクイアライグマ (P. cancrivorus ) アメリカミンク (M. vison ) 食肉目 (ネコ目) Carnivora エジプトマングース マングース Herpestidae Herpestes ジャワマングース (H. javanicus ) シママングース シママングース Mungos M. mungo マングース科の他の なし 全属 アキシスジカ Axis シカ Cervus 偶蹄目 (ウシ目) Artiodactyla シカ Cervidae ダマシカ Dama シフゾウ ただし、次のものを除く。 ・タイワンザル ・カニクイザル ・アカゲザル ・ニホンザル (M. fuscata ) Macaca 属の全種 パカ科、フチア科、パカラナ科、ヌー トリア科の全種 なし リス科の全種 リス属の全種 ただし、次のものを除く。 ・トウブハイイロリス ・ニホンリス(S. lis ) ・キタリス(エゾリス) なし なし マスクラット属の全種 なし アライグマ属の全種 イタチ属の全種 ただし、次のものを除く。 ・オコジョ(M. erminea ) ・ニホンイタチ(M. itatsi ) ・イイズナ(M. nivalis ) ・フェレット(M. putoriusfuro ) ・チョウセンイタチ(M. sibilica ) ・アメリカミンク イタチ属の全種 マングース科の全種 ただし、次のものを除く。 ・ジャワマングース ・シママングース マングース科の全種 ・スリカタ属全種(Suricata 属) ※ミーアキャット(S. suricatta )も該 当 アキシスジカ属の全種 シカ属の全種 ただし、次のものを除く。 ・ホンシュウジカ (C. nippon centralis ) ・ケラマジカ (C. nippon keramae ) ・マゲシカ (C. nippon mageshimae ) ・キュウシュウジカ (C. nippon なし nippon ) ・ツシマジカ (C. nippon pulchellus ) ・ヤクシカ (C. nippon yakushimae ) ・エゾシカ (C. nippon yesoensis ) アキシスジカ属、シカ属、ダマシカ属 の全種及びシフゾウ ダマシカ属の全種 Elaphurus シフゾウ (E. davidianus ) ムンティアクス (ホエジカ) キョン(M. reevesi ) Muntiacus ハリネズミ属、アフリカハリネズミ属、 オオミミハリネズミ属、Mesechinus 属 の全種 A. albiventris タイワンザル (M. cyclopis ) カニクイザル (M. fascicularis ) アカゲザル (M. mulatta ) カルロスキウルス (ハイガシラリス) ネズミ目 Rodentia アフリカハリネズミ属全種 オオミミハリネズミ属全種 Mesechinus 属全種 ただし、次のものを除く。 ・ヨツユビハリネズミ ホエジカ属の全種 ただし、次のものを除く。 ・キョン ホエジカ属の全種 分類群 目 科 属 ガルルラクス (ガビチョウ) Garrulax 鳥綱 Aves スズメ目 チメドリ Passeriformes Timaliidae レイオトリクス (ソウシチョウ) Leiothrix カメ目 Testudinata トカゲ亜目 Squamata カミツキガメ Chelydridae タテガミトカゲ (イグアナ) Iguanidae (Polychrotidae) チメドリ科の他の全 属 ケリュドラ (カミツキガメ) Chelydra カミツキガメ科の他 の全属 アノリス (アノール) Anolis ノロプス Norops 爬虫綱 Reptilia ボイガ (オオガシラ) Boiga ナミヘビ Colubridae 特定外来生物 ガビチョウ (G. canorus ) カオジロガビチョウ (G. sannio ) カオグロガビチョウ (G. perspicillatus ) ソウシチョウ (L. lutea ) 未判定外来生物 チメドリ科の全種 ただし、次のものを除く。 ・ガビチョウ ・カオジロガビチョウ ・カオグロガビチョウ ・ソウシチョウ 種類名証明書の添付が必要な生物 チメドリ科の全種 なし カミツキガメ (C. serpentina ) なし なし なし アノリス・アルログス (A. allogus ) アノリス・アルタケウス (A. alutaceus ) アノリス・アングスティケプス (A. angusticeps ) グリーンアノール (A. carolinensis ) ナイトアノール (A. equestris ) ガーマンアノール (A. garmanni ) アノリス・ホモレキス (A. homolechis ) ブラウンアノール (A. sagre i) カミツキガメ科の全種 アノール属及びNorops 属の全種 ただし、次のものを除く。 ・アノリス・アルログス ・アノリス・アルタケウス ・アノリス・アングスティケプス ・グリーンアノール ・ナイトアノール ・ガーマンアノール ・アノリス・ホモレキス ・ブラウンアノール アノール属及びNorops 属の全種 なし ミドリオオガシラ (B. cyanea ) イヌバオオガシラ (B. cynodon ) マングローブヘビ (B. dendrophila ) ミナミオオガシラ (B. irregularis ) ボウシオオガシラ (B. nigriceps ) プサモデュナステス (チャマダラヘビ) なし オオガシラ属の全種 ただし、次のものを除く。 ・ミドリオオガシラ ・イヌバオオガシラ ・マングローブヘビ ・ミナミオオガシラ ・ボウシオオガシラ オオガシラ属及びチャマダラヘビ属 の全種 なし Psammodynastes へビ亜目 エラフェ (ナメラ) Elaphe プロトボトロプス (ハブ) クサリヘビ Viperidae Protobothrops ボトロプス (ヤジリハブ) タイワンスジオ (E. taeniura friesi ) タイワンハブ (P. mucrosquamatu s) なし スジオナメラ(E. taeniura ) ただし、次のものを除く。 ・タイワンスジオ ・サキシマスジオ (E. taeniura schmackeri ) ハブ属の全種 ただし、次のものを除く。 ・タイワンハブ ・サキシマハブ(P. elegans ) ・ハブ(P. flavoviridis ) ・トカラハブ(P. tokarensis ) スジオナメラ及びホウシャナメラ ハブ属及びヤジリハブ属の全種 なし Bothrops キューバズツキガエル (キューバアマガエル) (O. septentrionalis ) ヒキガエル属の全種 ただし、次のものを除く。 ・プレーンズヒキガエル ・キンイロヒキガエル ・オオヒキガエル ・アカボシヒキガエル ・オークヒキガエル ・テキサスヒキガエル ・コノハヒキガエル ・ニホンヒキガエル(B. japonicus ) ・ミヤコヒキガエル (B. gargarizans miyakonis ) ・ナガレヒキガエル(B. torrenticola ) ・テキサスミドリヒキガエル (B. debilis ) ・ロココヒキガエル(B. paracnemis ) ・ナンブヒキガエル(B. terrestris ) ・ガルフコーストヒキガル (B. valliceps ) ズツキガエル属の全種 ただし、次のものを除く。 ・キューバズツキガエル コキーコヤスガエル (E. coqui ) オンシツガエル (E. planirostris ) プレーンズヒキガエル (B. cognatus ) キンイロヒキガエル (B. guttatus ) オオヒキガエル (B. marinus ) ヒキガエル Bufonidae ブフォ (ヒキガエル) Bufo アカボシヒキガエル (B. punctatus ) オークヒキガエル (B. quercicus ) テキサスヒキガエル (B. speciosus ) 両生綱 Amphibia 無尾目 (カエル目) Anura コノハヒキガエル (B. typhonius ) アマガエル Hylidae ズツキガエル ユビナガガエル Leptodactylidae コヤスガエル Osteopilus Eleutherodactylus アカガエル Ranidae アカガエル アオガエル Rhacorhoridae シロアゴガエル Rana Polypedates ウシガエル (R. catesbeiana ) シロアゴガエル (P. leucomystax ) ・ブロンズガエル(R. clamitans ) ・ブタゴエガエル(R. grylio ) ・リバーフロッグ(R. heckscheri ) ・フロリダボッグフロッグ(R. okaloosae ) ・ミンクフロッグ(R. septentrionalis ) ・カーペンターフロッグ(R. virgitipes ) シロアゴガエル属の全種 ただし、次のものを除く。 ・シロアゴガエル ヒキガエル属の全種(ただし、幼生に ついてはカエル目全種) ズツキガエル属の全種(ただし、幼 生についてはカエル目全種) コキーコヤスガエル、オンシツガエル (ただし、幼生についてはカエル目全 種) ウシガエル、ブロンズガエル、ブタゴ エガエル、リバーフロッグ、フロリダ ボッグガエル、ミンクフロッグ、カーペ ンターフロッグ(ただし、幼生につい てはカエル目全種) シロアゴガエル属の全種(ただし、幼 生についてはカエル目全種) 【 外 来 生 物 】 「特定外来生物」とは 外来生物(海外起源の外来種)であって、生態系、人の生命・身体、農林水産業へ被害を及 ぼすもの、又は及ぼすおそれがあるものの中から指定 根拠法令:「特定外来生物による生態系等に係る被害の防止に関する法律」(外来生物法) ①特定外来生物 → 問題を引き起こす海外起源の外来生物 ②未判定外来生物 → 被害を及ぼす疑いがあるか、実態がよく分かっていないもの (輸入は主務大臣に届出必要→特定外来生物として規制対象となる場合あり) ③種類名証明書の添付が必要な生物 → 特定外来生物等と外見がよく似ていて、すぐに判別することが困難な生物 (証明書を輸入の際に添付しなければ輸入できない) 外来生物リスト (哺乳類・鳥類・爬虫類・両生類のみを抜粋) 特定外来生物として 哺乳類 21 種類 鳥類 4 種類 爬虫類 16 種類 両生類 11 種類 例)アライグマ、ヌートリア、(タイワン、カニクイ、アカゲ)ザル、カミツキガメ 等 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ※要注意外来生物 →外来生物法による規制の対象外であるが、すでに日本に持ち込まれ、生態系に 悪い影響を及ぼす恐れのある生物(環境省が指定) 要注意外来生物リスト 例)フェレット、リスザル、シマリス、ミシシッピアカミミガメ(幼名ミドリガメ) 等 法的規制はなく、外来生物被害予防三原則に従って取扱いに注意を払う 「むやみに日本に入れない」「野外に捨てない」「他地域に拡げない」 (元の場所に戻す) 規制内容(特定外来生物) 飼育、保管、運搬、輸入 →原則禁止 ※学術研究、展示、教育等に限定(新規の愛玩目的は× 規制前から愛玩飼育は○) 野外へ放つ、譲渡し、引渡し(販売も含む) →禁止 ※許可を受けていない者に対して→× 許可があってもペットとしての取引→× 個体識別等の措置を講じる義務(マイクロチップなど) 問い合わせ先 具体的な手続き・野外で見つけた外来生物等に係ること →中国四国地方環境事務所 野生生物課 086-223-1577 その他の問い合わせ →環境省自然環境局野生生物課 外来生物対策室 03-3581-3351(代表) (環境省 HP http://www.env.go.jp/nature/intro/index.html) 要注意外来生物リスト(哺乳類・鳥類) ○被害に係る一定の知見はあり、引き続き指定の適否について検討する外来生物 和名 インドクジャク 学名 Pavo cristatus 文献等で指摘されている影響の内容 生態系(競合・駆逐) 摘要 沖縄で捕食等による被害が発生しており、駆除も進められているが、沖縄以外では定着・繁殖のおそれは低い。被害が沖縄地域に限定的である一方で、国内の学 校、公園、観光施設等で多数が飼育されていることから、沖縄諸島、八重山諸島等で積極的な防除を検討・推進する必要がある。 適切な管理の実施が重要であり、特に沖縄などでは、本種のこれ以上の導入、移動を控え、飼育施設や飼育方法に留意し、逸出等がないよう十分注意して管理すべ きである。 ○被害に係る知見が不足しており、引き続き情報の集積に努める外来生物 和名 学名 文献等で指摘されている影響の内容 摘要 リスザル Saimiri sciureus 生態系(競合・駆逐) 伊豆半島で野外で個体が高頻度で確認されるなど目撃例は多いが、生態系に対する影響については不明確な点が多い。 飼育者は飼育施設からの逸出を防ぐ必要がある。 フェレット Mustela furo 生態系(競合・駆逐、捕食) 海外では、野生化した個体による鳥類の卵・雛などの捕食が報告されており、愛玩飼養を禁止している国もある。我が国への輸入個体は、ほとんどが去勢・不妊、臭 腺除去手術が施されている。去勢、不妊を確実に実施している個体を飼育するよう配慮すべきであり、飼養に当たっては、野外への遺棄、逸出逸出等がないよう十分 注意して管理すべきである。 シマリス Tamias sibiricus 生態系(競合・駆逐、遺伝的攪乱) エゾシマリスとの交雑が懸念されているが、交雑のおそれに関する知見が不足している。 大量にペットとして利用されており、定着すれば在来生物相に影響を与える可能性があるので、飼養に当たっては、野外への遺棄、逸出等がないよう十分注意して管 理すべきである。特に北海道ではエゾシマリスとの交雑が懸念されるために、特に注意する必要があるので、安易な飼養はすべきでない。 生態系(遺伝的攪乱) ニュージーランド、ヨーロッパに移入されて増えているオオカナダガン(Branta canadensis moffiti )である可能性の高い、別亜種が定着しており、在来亜種との交雑の 可能性がある。在来の亜種に対する影響を考慮し、これ以上放鳥すべきでない。 シジュウカラガン大型 Branta canadensis moffiti 亜種 コリンウズラ Colinus virginianus 生態系(捕食) 原産地のアメリカでは森林から草原まで、様々な環境に生息しており、日本でも一部の地域で定着しているが、生態系への具体的影響については不明な点が多い。 逸出すれば再捕獲も困難であるので、新たな飼育は慎重に対応すべきである。 クロエリセイタカシギ Himantopus himantops mexicanus 生態系(遺伝的攪乱) 我が国に人為的に放鳥された個体群が定着しており、絶滅危惧ⅠB類(EN)となっている在来のセイタカシギ亜種との交雑による遺伝撹乱の影響は大きいと懸念され るが、定着の実態や影響の程度に関する知見は不足している。本亜種は動物園等で飼育されている個体数も多いので、逸出が起きないように飼育者は注意すべきで ある。 シリアカヒヨドリ Pycnonotus cafer 生態系(競合・駆逐)、農林水産業 海外で農林業への被害が報告されているが、本種が国内で影響を及ぼすおそれとその程度の評価に当たっては、更なる情報の集積が必要である。ペット目的などで の安易な飼育には十分注意すべきである。世界の侵略的外来種ワースト100(IUCN)。 野生化すれば、近縁種および亜種間で交雑が起こり、遺伝的攪乱を招く可能性が高いと思われるが、交雑の事例が確認されていない。 外国産メジロ Zosterops palpebrosus、 生態系(遺伝的攪乱、競合・駆逐) 優占種になることにより、似た資源を利用する在来の競争種への影響が懸念される。 (ハイバラメジロ、 Z. japonicus simplex など 外国産及び在来のメジロについては、鳥獣保護法により輸入や飼養が規制されている。 ヒメメジロなど)** ** Z. japonicus の亜種、ヒメメジロ(Z. japonicus simplex )、ハイナンメジロ (Z. j. hainanus )キクチメジロ (Z. j. batansis )、フィリピンメジロ(Z. j. meyeni ) を含む。 在来メジロ(Z. j. japonicus 、 Z. j. steunegeri 、Z. j. alani 、 Z. j. insularis 、 Z. j. loochooensis 、Z. j. daitoensis) は除く 要注意外来生物リスト 爬虫類・両生類 ○被害に係る一定の知見はあり、引き続き指定の適否について検討する外来生物 和名 学名 ミシシッピアカミミガメ Trachemys scripta elegans 文献等で指摘されている影響の内容 生態系(競合・駆逐、捕食) 摘要 繁殖確認事例は少ないが、遺棄や逸出による個体が野外で広く定着しており、在来種への競合等による影響がある可能性がある。大量に飼育されており規制によ り代替となるカメ類の輸入が増大する可能性や、大量に遺棄される可能性などが考えられ、今後の被害知見の集積とともに、遺棄のリスク評価や飼育に関するマ ナーの向上が特に必要である。 販売、飼育にあたっては、長生きすることや大きくなることを十分理解し、飼い主が責任を持って飼育することを確認する必要がある。日本の侵略的外来種ワースト 100(IUCN)。世界の侵略的外来種ワースト100(IUCN)。 ○被害に係る知見が不足しており、引き続き情報の集積に努める外来生物 和名 学名 文献等で指摘されている影響の内容 ワニガメ Macroclemys temmincki チュウゴクスッポン Polodiscus sinensis sinensis 生態系(競合・駆逐、遺伝的攪乱) アメリカスッポン属全 種 Apalone spp. 人の生命、身体に係る被害 摘要 カミツキガメと同様に危険動物に指定されており、咬みつきによる身体への被害が心配されるものの、国内での被害のおそれは明らかでない。 都市部を中心に遺棄されている可能性がある. 販売、飼育にあたっては、長生きすること、大型になることや危険性等を十分理解し、飼い主が責任を持って飼育することを確認する必要がある。 沖縄等に定着している。在来のスッポンとの交雑や競合のおそれがある。 食用として利用する場合は、遺棄することがないよう、適切な管理を行なうことが重要である。 これ以上の分布拡大を防ぐために、定着している水系等から他水域へと不用意な移植が起こらないようにすべき。 A. spinifera は、アメリカ東部原産ながら、西海岸などにも定着。国内では、やや多く流通しており、温帯に産するため逸走個体が定着するおそれがある。 クーターガメ(アカハラ Pseudemys spp. ガメ)属全種 生態系(競合・駆逐、捕食) 被害の実態については不明であるが、定着すれば在来種への影響が懸念される。 販売、飼育にあたっては、長生きすること、大型になることや危険性等を十分理解し、飼い主が責任を持って飼育することを確認する必要がある。 生態がミシシッピアカミミガメと同様で、やや多く流通しており、逸出個体がしばしば見つかる。定着してミシシッピアカミミガメと同様の生態系影響を引き起こす懸念 がある。 販売、飼育にあたっては、長生きすること、大型になること等を十分理解し、飼い主が責任を持って飼育することを確認する必要がある。 ニセチズガメGraptemys pseudogeographica 、フトマユチズガメG. ouachitensis (サビーンチズガメG. o. sabinensis を含む)、ミシシッピチズガメG. kohnii の3種。生態 がミシシッピアカミミガメとやや類似しており、また流通しており逸走個体が稀に野外で見つかる。定着してミシシッピアカミミガメと同様の生態系影響を引き起こす懸 生態系(競合・駆逐、捕食) 念がある。 販売、飼育にあたっては、長生きすること、大型になること等を十分理解し、飼い主が責任を持って飼育することを確認する必要がある。 逸出個体がしばしば見つかるが、亜熱帯に分布し、南日本では定着のおそれがある。飼育下でクサガメとの交雑と思われる例があり、野外でも在来種との交雑のお 生態系(競合・駆逐、捕食、遺伝的攪 それがある。 乱) 販売、飼育にあたっては、長生きすること、大型になること等を十分理解し、飼い主が責任を持って飼育することを確認する必要がある。 生態系(競合・駆逐、捕食) チズガメ属の 3種 Graptemys spp. ハナガメ Ocadia sinensis ヒョウモントカゲ モドキ Eublepharis macularius 生態系(野生動物への病原体蔓延) 寄生性の原虫クリプトスポリジウムCryptosporidium sp.に高い割合で感染しており、さまざまな野生爬虫類への媒介、蔓延が懸念される。この原虫は徳之島に生息 する希少種オビトガゲモドキに対して致死的であり、致死率はきわめて高いことが知られる。本種を含むペット爬虫類は、在来動物への感染症等を伝播する危険性 があることに留意すべきである。 グリーンイグアナ Iguana iguana 生態系(競合・植生破壊) 大量に取り引きされるが、きわめて大型になり持て余されやすく、遺棄された個体が頻繁に報告される。 特に定着の可能性がある八重山諸島などでは、流通量を増やさないように安易な販売、飼養は控えることが望ましい。 アフリカツメガエル Xenopus lavis 生態系(競合・駆逐・捕食) 実験用等として、大量に利用されており、野外で確認されることがあるが、定着や被害の実態に関する知見が不足している。 実験に利用する場合は、遺棄することがないよう、適切な管理を行なうことが重要である。 ヒキガエル属の 5種 Bufo spp. 生態系(競合・駆逐、捕食) ヨーロッパミドリヒキガエルBufo viridis 、テキサスミドリヒキガエルBufo debilis 、ナンブヒキガエルBufo terrestris 、ガルフコーストヒキガエルBufo valliceps 、ロココヒ キガエル(キャハンヒキガエル)Bufo paracnemis の5種。日本においてヒキガエル属が外来種となっている例は多い。これらの種はヒキガエル属の中でも輸入が比較 的多く、主として温帯に分布する。 飼育に当たっては、逸出のないよう十分に留意し、飼い主が責任を持って飼育する必要がある。 【 希 少 動 物 】 分 類 1. 国内希少野生動植物種 日本に生息・生育する絶滅のおそれのある種で、政令で定めるもの ほ乳類 5種、鳥類 38種、爬虫類 1 種、両生類 1 種 リスト参照 2. 国際希少野生動植物種(ワシントン条約付属書<1>記載種及び渡り鳥条約指定種) 国際的に協力して種の保存を図ることとされている絶滅のおそれのある種で、政令で定 めるもの。 3. 緊急指定種 国内希少野生動植物種及び国際希少野生動植物種以外の種で、保存を特に緊急に図 る必要があると認められるもの。(環境大臣が 3 年以内の期限で指定) 4. 特定国内希少野生動植物種 国内希少野生動植物種のうち、商業的に個体の繁殖をさせることができて、国際希少野 生動植物種ではないもの。 根拠法令 「絶滅のおそれのある野生動植物の種の国際取引に関する条約」(ワシントン条約) →輸出入の規制(経産省管轄 海からは農水省) 「絶滅のおそれのある野生動植物の種の保存に関する法律」(種の保存法) →国内取引の規制(環境省管轄) 規制内容 希少野生動植物種の指定を受けた種は捕獲・採取や譲渡し(販売や譲渡など)が原則 禁止され、それらを実施する場合には環境大臣の許可が必要 問い合わせ先 中国四国地方環境事務所 野生生物課 086-223-1577 環境省自然環境局野生生物課 外来生物対策室 03-3581-3351(代表) (環境省 HP http://www.env.go.jp/nature/yasei/hozonho/index.html) 国内希少野生動植物種 平成24年4月現在(全90種) *鳥 類 (38種) 科 名 がんかも科 うみすずめ科 しぎ科 和 名 種 名 学 名 シジュウカラガン ブランタ・カナデンスィス・レウコパレイア 指定時期 保護増殖 特定国内希少 事業計画 野生動植物種 H 5. 2.10 政令第 17号 (H 5. 4. 1施行) エトピリカ ルンダ・キルラタ 〃 ○ ウミガラス ウリア・アアルゲ・イノルナタ 〃 ○ アマミヤマシギ スコロパクス・ミラ 〃 ○ カラフトアオアシシギ トリンガ・グティフェル 〃 こうのとり科 コウノトリ キコニア・ボイキアナ 〃 とき科 トキ ニポニア・ニポン 〃 はと科 キンバト カルコファプス・インディカ・ヤマスィナイ 〃 アカガシラカラスバト コルンバ・ヤンティナ・ニテンス 〃 ヨナクニカラスバト コルンバ・ヤンティナ・ステイネゲリ 〃 ○ ○ オオタカ アキピテル・ゲンティリス・フジヤマエ 〃 イヌワシ アクイラ・クリュサエトス・ヤポニカ 〃 ダイトウノスリ ブテオ・ブテオ・オスィロイ 〃 オガサワラノスリ ブテオ・ブテオ・トヨスィマイ 〃 オジロワシ ハリアエエトゥス・アルビキルラ・アルビキルラ 〃 ○ オオワシ ハリアエエトゥス・ペラギクス・ペラクギクス 〃 ○ カンムリワシ スピロルニス・ケエラ・ペルプレクスス 〃 クマタカ スピザエトゥス・ニパレンスィス・オリエンタリス 〃 シマハヤブサ ファルコ・ペレグリヌス・フルイティイ 〃 ハヤブサ ファルコ・ペレグリヌス・ヤポネンスィス 〃 きじ科 ライチョウ ラゴプス・ムトゥス・ヤポニクス 〃 つる科 タンチョウ グルス・ヤポネンスィス 〃 ○ くいな科 ヤンバルクイナ ラルルス・オキナワエ 〃 ○ あとり科 オガサワラカワラヒワ カルドゥエリス・スィニカ・キトリトズィ 〃 みつすい科 ハハジマメグロ アパロプテロン・ファミリアレ・ハハスィマ 〃 ひたき科 アカヒゲ エリタクス・コマドリ・コマドリ 〃 ホントウアカヒゲ エリタクス・コマドリ・ナミイエイ 〃 ウスアカヒゲ エリタクス・コマドリ・スブルフス 〃 オオトラツグミ トゥルドゥス・ダウマ・アマミ 〃 オオセッカ メガルルス・プリュエリ・プリュエリ 〃 わしたか科 はやぶさ科 ○ ○ やいろちょう科 ヤイロチョウ ピタ・ブラキュウラ・ニュンファ 〃 う科 チシマウガラス ファラクロコラクス・ウリレ 〃 きつつき科 オーストンオオアカゲラ デンドロコポス・レウコトス・オウストニ 〃 ミユビゲラ ピコイデス・トリダクテュルス・イノウイエイ 〃 ノグチゲラ サフェオピポ・ノグキイ 〃 ○ あほうどり科 アホウドリ ディオメデア・アルバトルス 〃 ○ ふくろう科 シマフクロウ ケトゥパ・ブラキストニ・ブラキストニ 〃 ○ ワシミミズク ブボ・ブボ・ボリソウィ H 9.11.27 政令第338号 (H 9.12.29施行) *哺乳類(5種) 科 名 ねこ科 おおこうもり科 うさぎ科 種 名 和 名 学 名 指定時期 保護増殖 特定国内希少 事業計画 野生動植物種 H 6. 1.28 政令第 13号 (H 6. 3. 1施行) ○ 〃 ○ ツシマヤマネコ フェリス・エウプティルラ イリオモテヤマネコ フェリス・イリオモテンスィス ダイトウオオコウモリ プテロプス・ダスュマルルス・ダイトエンスィス H16. 7. 2 政令第222号 (H16. 7.15施行) オガサワラオオコウモリ プテロプス・プセラフォン H21.12. 2 政令第273号 (H21.12.15施行) ○ アマミノクロウサギ ペンタラグス・フルネスィ H16. 7. 2 政令第222号 (H16. 7.15施行) ○ *爬虫類(1種) 科 名 へび科 種 名 和 名 キクザトサワヘビ 学 名 オピストトロピス・キクザトイ 指定時期 保護増殖 特定国内希少 事業計画 野生動植物種 H 7. 2. 8 政令第 18号 (H 7. 4. 1施行) *両生類 (1種) 科 名 種 名 和 名 さんしょううお科 アベサンショウウオ 学 名 ヒュノビウス・アベイ 指定時期 H 7. 2. 8 政令第 18号 (H 7. 4. 1施行) 保護増殖 特定国内希少 事業計画 野生動植物種 ○
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